上へ戻る

au版ニッカン★バトル

ボクシングニュース

寺地拳四朗のV8戦は今週中発表、2月末で処分解除

謝罪会見で話す寺地拳四朗(2020年12月15日=代表撮影)

WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(29=BMB)の次戦が、今週中にも発表される。

寺地は昨年7月、都内マンションに侵入し他人の車を傷つける騒動を起こし、日本ボクシングコミッション(JBC)より12月1日から3カ月のライセンス停止、制裁金300万円などの処分を受けていた。処分は2月末で解除となっていた。

寺地は都内で練習を続けており、電話取材に応じ「(自粛期間は)いろいろと自分を見つめ直す時間になった。試合ができるようになったので、全力を尽くしたい。コンディションはいいです」。

父の寺地永会長(56)は「近々、発表できると思う」。8度目の防衛戦が、近日中に発表の見込みとなった。

関連するニュースを読む

亀田興毅氏「子どもたち憧れの職業に」ジム開設で夢

3150ファイトクラブのジム開きで会見に応じた亀田興毅会長(撮影・実藤健一)

日本選手で初めて世界3階級制覇を遂げた亀田興毅氏(34)が大阪市内に開設したジム「3150(サイコー)ファイトクラブ」のジム開きが1日、行われた。会見した興毅会長は「ボクシング業界の人気が低迷している中で、何かできないかと思っていた。関西のボクシング界を盛り上げていきたい」と意気込んだ。

「世界一のプロモーターになりたい」と目標を掲げ、革命的な興行形態に挑戦。「ボクシングの地位を向上させていきたい。子どもたちがあこがれる職業になる。一番は稼げること。夢がある業界を作りたい」と言う。既存のテレビ局と提携した興行に頼らず、YouTubeなど、新たな発信源を駆使して「稼げる」業界を目指す。

亀田3兄弟でただ1人の現役、元WBO世界バンタム級王者、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者の弟和毅(29)が、現状では唯一の所属プロ選手となる。興毅会長は「何回か(前哨戦を)たたいて世界タイトル戦を実現させたい」と語った。「キャラがある選手を育てたい。この選手を見たい、と。どれだけ人気を出せるか、やから」。現役時代、さまざまな仕掛けで人気者に上り詰めた。その会長らしいプロデュース力で、新たな可能性を切り開く。【実藤健一】

◆ボクシング選手の現状 ファイトマネーだけで食べられる選手は、ほんのひと握りしかいない。主となる収入源は試合の入場収入。かつては世界王者でさえチケットを渡され、売った料金の何割かがファイトマネーとなっていた。テレビの地上波で中継されるボクサーは、その契約料が入る。米国では有料放送が主な収入源。メイウェザーなどは1試合で数十億を稼ぐ。

3150ファイトクラブのジム開きで会見に応じた亀田興毅会長(撮影・実藤健一)

関連するニュースを読む

亀田興毅氏ジム開き「関西ボクシング界盛り上げる」

3150ファイトクラブのジム開きで会見に応じた亀田興毅会長(撮影・実藤健一)

日本選手で初めて世界3階級制覇を成し遂げた亀田興毅氏(34)が、大阪市内にジム「3150ファイトクラブ」を開設し、そのジム開きが1日、行われた。

会見した興毅会長は「ボクシングの人気が低迷している中で盛り上がればいいと、何かできないかと思っていた。関西のボクシング界を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

亀田3兄弟で唯一の現役、元WBO世界バンタム級王者、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者の弟・和毅(29)が現状では所属プロ選手となる。

興毅会長は「何回か(前哨戦を)たたいて世界タイトル戦を実現させたい」と目標を語った。

今後、SNSを駆使した新たな興行形態を目指す。「日本のボクシングの底上げをしていきたい。世界一のプロモーターになりたい」と力強く語った。

3150ファイトクラブのジム開きで会見に応じた亀田興毅会長(撮影・実藤健一)

関連するニュースを読む

アルバレス防衛成功、5・8に3団体統一戦決定

<ボクシング:WBA・WBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦>◇27日(日本時間28日)◇米フロリダ州マイアミ・ハードロック・スタジアム

「カネロ」が愛称のWBA・WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が防衛に成功した。

WBC同級2位アブニ・イルディルム(29=トルコ)の挑戦を受け、3回に右ストレートでダウンを奪取。挑戦者の棄権により、3回終了TKO勝ちを収めた。序盤からガードの隙間を狙い、右ストレートや右アッパー、左フックを次々とヒットさせ、イルディルムの体力を削っていった。これでアルバレスは55勝(36KO)1敗2分けとなった。

昨年12月のカラム・スミス(英国)戦以来、約2カ月半ぶりのリングはWBCの試合だった。楽々勝利とも言える内容にアルバレスは「アクティブ(に試合消化すること)は素晴らしい。素晴らしい街、マイアミで素晴らしい戦いをしたかった。KOする必要があり、それを成し遂げた。やらなければならなかった務めをやれることができた」と満足げに振り返った。

防衛成功後のリング上では、5月8日、WBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)との3団体統一戦も発表された。会場は米ネバダ州ラスベガスのアレジアント・スタジアムか、テキサス州アーリントンAT&Tスタジアムで開催される見通しだ。アルバレスは「誰とでも戦う。最高の戦いをします。ここで歴史をつくっている。スーパーミドル級の王座統一を目指すためにイルディルムと戦う必要があった」とキッパリ。スーパーミドル級での4団体統一の野望をあらためて掲げていた。

関連するニュースを読む

ボクシング最終予選中止決定を日本連盟が受け入れ

日本ボクシング連盟は27日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった東京五輪の世界最終予選について、運営する国際オリンピック委員会(IOC)の特別作業部会の決定を受け入れると発表した。15日に中止が発表された翌16日に、実施を求める嘆願書を作業部会に提出していた。

作業部会は最終予選で決める予定だった男女計53枠について、17年からの国際大会の結果を含めた独自のランキングで選考する方針を示した。嘆願書ではランキングが古く、公平性を欠くことなどを訴えていた。最終予選には、日本勢は男子フェザー級の堤駿斗(東洋大)ら男女5選手が最終予選に出場予定だったが、一同に国際大会の成績が乏しく、ランキング方式での出場権獲得が難しかった。

日本連盟は書面で説明した経緯は以下。

「2月24日に、日連とBTF(特別作業部会)で意見交換を行いました。その結果、日連として、BTFの提案である、COVID19の感染拡大が世界で問題となっている状況を盛り込んだ内容を理解し、受け入れることとしました。また、今後はオリンピックホスト国の国内競技団体として、BTFとの連携を強化し、オリンピックでのボクシング競技の成功に向けて、協力していくことを改めて確認しあいました。日連としては、選手のために最大限の努力を行いました。BTFもまた、アスリートのことを第一に考えての判断だという事実もあります。主催と参加国の立場の違いでもありました。今後も日本のアスリートのために努力をしてまいります」。

関連するニュースを読む

元アベジムの阿部徹会長が死去 昨年5月にジム休会

阿部徹氏(09年1月5日撮影)

元アベボクシングジムの阿部徹会長が脊髄硬膜外膿瘍(のうよう)のため、2月25日に死去した。62歳だった。日本プロボクシング協会が26日に発表した。故人及び遺族の意向により、葬儀などは執り行わない。

アベジムは日本ボクシングコミッション審判員だった父幸四郎氏が、62年に調布市内に創設した。元日本バンタム級、スーパーバンタム級王者高橋直人らを育てた。92年に幸四郎会長が死去し、息子の徹氏が後を引き継いでいた。阿部会長は協会理事なども務めた。昨年5月にはジムを休会し、11月に権利を譲渡して、現在では平塚市内で湘南龍拳ジムと改称されている。

関連するニュースを読む

井上尚弥ら5人出場の大橋ジムが500万円寄付

井上尚弥(2021年1月21日撮影)

東日本ボクシング協会総会が26日に都内であり、2月のスパーリングによるチャリティーイベントで、出場選手やジムから医療従事者らへの寄付金が集まっていることが報告された。

世界王者井上尚弥ら5人が出場した大橋ジムからは500万円が託されている。大橋会長は「協会には大変世話になっていますので、大会の趣旨に則って寄付させていただきました。医療関係、新人王などに使っていただければと思います」とコメントした。

他の選手やジムからも寄付の申し出があるという。

関連するニュースを読む

日本ボクシング協会が5人の外部評議員設置

東日本ボクシング協会は26日に総会を開き、5人の外部評議員の設置を決めた。役員の選任、解任などをすることで透明性を高めるため。人選中で4月1日から施行される。

関連するニュースを読む

開志学園・天井沢、小林、高木 大学でもボクシング

大学に進学する開志学園の左から小林、高木、天井沢

県高校ボクシング界の強豪・開志学園の3人の3年生が大学に進学してボクシングを続ける。女子ピン級の高木まりあは新潟医療福祉大、男子バンタム級の小林勇太は日大、同ミドル級の天井沢一志は拓大にそれぞれ今春入学。新型コロナウイルス感染拡大の影響で高校ボクシングは昨年、全国大会が行われなかった。不完全燃焼の思いをバネに大学で開花する。

開志学園を旅立つ3人の大学での目標は全国での活躍だ。

新潟医療福祉大に進む高木は同大にボクシング部がないため、継続して開志学園で練習する。「これからは後輩にもアドバイスしたい」と視野を広げながら実力アップに励む。18、19年の全日本女子、19年の全国選抜と高校で経験した3度の全国大会はいずれも初戦敗退。「まず1勝」と高校時代以上に貪欲になる。

小林の日大、天井沢の拓大は関東大学リーグの名門。兄2人が日大ボクシング部に在籍する小林は「レベルの高さは聞いている」。自身は高校で全国出場がかなわなかった。「リーグ戦のレギュラー、そして全日本選手権に出たい」と高校での悔しさをぶつける。

天井沢には「将来はオリンピック(五輪)を目指す」という大目標がある。尊敬するボクサーは同校OBで17年高校全国3冠の近藤陸(21=自衛隊体育学校)。自身は19年全国選抜2回戦進出が全国での最高成績。同じミドル級の近藤を「動画などを見て研究している」。そして超えていくことを目指す。

新型コロナウイルスの影響で、ボクシングは昨年の全国選抜、全国高校総体、国体の全国大会がすべて中止。県の独自大会も開催できず、3人の公式戦は昨年2月の全国選抜北信越予選で終了した。それでもモチベーションを下げずに練習を継続。仁多見史隆監督(46)は「素晴らしい精神力」とたたえる。昨年、3人の目標はそろっての全国勝利だった。切磋琢磨(せっさたくま)する関係は今後も変わりない。【斎藤慎一郎】

◆天井沢一志(あまいざわ・かずし)2002年(平14)9月9日生まれ、新潟市出身。早通小4年から空手、早通中ではキックボクシングを行い、開志学園でボクシングを始める。19年は全国選抜、全国総体、国体に出場。182センチ、77キロ。

◆高木(たかぎ)まりあ 2002年(平14)11月8日生まれ、村上市出身。岩船小2年からボクシングを始める。岩船中では陸上部に所属しながらボクシングを継続。中学1年の時に全日本アンダージュニア王座決定戦に出場。147センチ、46キロ。

◆小林勇太(こばやし・ゆうた)2003年(平15)2月14日生まれ、新潟市出身。3歳から空手に取り組み、葛塚中3年からボクシングを始める。昨年1月の全国選抜県予選バンタム級で優勝。173センチ、60キロ。

五輪ボクシング、世界最終予選中止で出場権は絶望的

6月の東京オリンピック(五輪)ボクシング世界最終予選が新型コロナウイルスの影響で中止となったことを受け、同予選に臨む予定だった男子ライトヘビー級の梅村錬(岩手県体協)が25日、強化合宿中の福島県会津若松市で「仕方ないが、応援してくれる方に申し訳ない。悔しい」と語った。

最終予選で決まる予定だった男女計53の枠を、2017年からの国際大会成績によるランキングで決定する。梅村ら日本の男女5選手は実績が乏しく出場権獲得は絶望的。

関連するニュースを読む

元K1王者武居由樹が八重樫氏の“鬼指令”に悲鳴?

2週間後のボクシングデビュー戦を控え、八重樫トレーナー(右)の指導で下半身強化のメニューをこなす元K-1スーパーバンタム級王者の武居

K-1スーパーバンタム級王座を返上し、ボクシングに転向した武居由樹(24=大橋)が2週間後のデビュー戦に向け、コンビを組む元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(38)の“鬼指令”を消化した。

3月11日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル76大会(日刊スポーツ新聞社後援)で、高井一憲(34=中日)との54・5キロ契約6回戦でデビューする。25日には神奈川県内の所属ジムで、この日38歳のバースデーを迎えた八重樫トレーナーとボクシングメニュー消化後、リング内で下半身強化のフィジカルトレに取り組んだ。

八重樫トレーナー独特のリズムとテンポの合図で、走りながらキャンバスに手で触れるトレーニング。最初は涼しい顔で取り組んでいた武居が徐々に苦悩の表情を浮かべた。歯を食いしばりながら何とかフルメニューを終えると倒れこんで大の字になった。武居は「八重樫さんが、フィジカル面、技術面の両方を教えてくれる。ミット打ちの時も動きは速いし、コンビを組ませてもらってレベルが上がっていると思う」と感謝した。

八重樫トレーナーは「まだデビューもしていないので良い調整になっているかは分からない。これから答えが出るが、持っている資質はすごい。(K-1時代にみせた)本番力もあるので楽しみがある」と猛練習に食らいつく武居のデビュー戦を楽しみにしていた。

関連するニュースを読む

小原佳太の初防衛戦を発表 4・8坂井祥紀の挑戦

日本ウエルター級王座を獲得した小原佳太(2020年2月1日撮影)

三迫ボクシングジムが24日、日本ウエルター級王者小原佳太(34=三迫)の初防衛戦を発表した。

4月8日に東京・後楽園ホールで、同級6位坂井祥紀(30=横浜光)の挑戦を受ける。小原は16年にスーパーライト級で世界挑戦の経験があり、昨年2月に日本王座の2階級制覇となった。坂井は10年にメキシコでプロデビューしたが、昨年に日本へ戻って2連勝している。

関連するニュースを読む

亀田興毅氏がジム開設「3150ファイトクラブ」

亀田興毅氏(2019年6月21日撮影)

「浪速の闘拳」が大阪に帰ってくる。ボクシングの日本選手で初めて世界3階級制覇を果たした亀田興毅氏(34)が会長として、大阪市内にジムを開設することが22日、関係者の話で分かった。すでに手続きを終えており、ジム開きは3月1日を予定。ジムは父史郎氏(55)がアマチュアジムとして指導していた大阪市西成区の施設を使用。ジム名は史郎氏の決め言葉「3150(サイコー)」を用いた「3150ファイトクラブ」となる。

興毅氏は03年11月に17歳でグリーンツダジムからプロデビュー。破天荒なボクシングで「浪速の闘拳」として人気を博したが、所属ジムのファイトマネー未払い問題により05年4月に協栄ジムに移籍して東京へ。大阪に拠点を戻すのは16年ぶりとなる。昨年9月ごろからジム開設に向けた具体的な動きを開始。各所へのあいさつ回りなどすべて1人で行ったという。

大阪での再出発を決めたのは元WBO世界バンタム級王者、元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者の弟・和毅(29)の存在が大きい。19年12月に協栄ジムを離れて以降、所属ジムはなく日本ボクシングコミッション(JBC)の規定により、国内で試合ができない状況にあった。その受け皿となり、再び世界を狙わせる夢へと突き動かされたのは間違いない。

「父子タッグ」はあっても兄が会長で弟と世界を狙うのは異例の挑戦。亀田家の原点となる大阪から、「兄弟タッグ」で新たな夢へと踏み出す。

◆亀田家の紆余(うよ)曲折 亀田興毅が03年に17歳でデビュー。破天荒なスタイルで「浪速の闘拳」として人気を博すが、所属ジムのファイトマネー不払いによるトラブルから3000万円の“競売”にかけられ、協栄ジムに移籍。07年10月、亀田大毅の内藤戦での反則に絡む行為で、父史郎氏がセコンドライセンス無期限停止。08年に亀田ジムを設立も10年3月にトラブルから事実上の活動停止。14年に東京都世田谷区でアマチュアに向けたジムを開設も約2年後に休止。

◆亀田興毅(かめだ・こうき) 1986年(昭61)11月17日、大阪市生まれ。03年12月、17歳でプロデビュー。06年8月、WBA世界ライトフライ級王座獲得。09年11月、WBC世界フライ級王座、10年12月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、日本人初の3階級制覇。15年10月に1階級下のWBA世界スーパーフライ級タイトル戦で4階級制覇に挑むも失敗し、のちに現役を引退した。戦績は33勝(18KO)2敗。12年に中学時代からの幼なじみと結婚し、4児の父。

関連するニュースを読む

プロボクシング3月11日興行、スポーツ庁が視察へ

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会は22日、新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、陽性者が出た場合への事前準備をよりしっかりするよう確認した。

21日の全日本新人王決勝で2選手が陽性で試合中止となった。1人は遠征となる沖縄のジム所属だったため、隔離場所確保に手間と時間を要した。東日本地区は都内の牧田総合病院で一括してPCR検査となったが、保健所ともより連携を図るようにしていく。

また、3月11日の興行をスポーツ庁が視察することが報告された。JBCが17日に感染防止策や状況の事情聴取を受け、特に声出しなどの状況を注視している。3次補正予算から財政支援の可能性も示唆され、JBCと協会が連携して新たな取り組みを協議していく。

関連するニュースを読む

ライト級浦川が帝拳30人目新人王「知らなかった」

プロボクシング全日本新人王決勝戦のライト級を制した浦川(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ライト級◇無観客開催

ライト級で、東軍の浦川大将(23=帝拳)が所属ジム通算30人目の新人王となった。西軍代表の戸川叡二(24=姫路木下)と拳を交え、ワンツーで攻め込んだ。

左右にスイッチする相手を冷静に見極め、3回には右ストレートで鼻から流血させるなど、試合の主導権を握って3-0の判定勝利を収めた。

区切りの30人目となる所属ジムの全日本新人王となったが「そうなんですか。知らなかったです」と驚きの表情。KO勝ちを狙っていたこともあり「倒すことしか考えていなくて…。できなかったですね。ふがいない試合。気負ってしまいました。精度、スタミナを上げていかないと上にいけないです」と苦笑い。2度目の挑戦で全日本新人王に到達したものの、試合内容を反省していた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のライト級 5回、戸川(左)に右パンチを放つ浦川(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

奈良井翼が鮮やかTKOでボクシング新人王&MVP

プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーフェザー級◇無観客開催

スーパーフェザー級で、東軍の奈良井翼(21=RK蒲田)が鮮やかな1回TKO勝ちで全日本新人王を獲得し、MVPにも輝いた。

西軍の福田星河(21=エディタウンゼント)と対戦すると、左ボディーで相手ガードを下げさせ、得意の左フックからの連打でダウンを奪取。立ち上がった福田に対し、さらに連打を浴びせて右ストレートでレフェリーストップに追い込み、1回2分5秒、TKOで撃破した。なお技能賞はスーパーフライ級の久保春平(23=宮田)、敢闘賞はライトフライ級の狩俣綾汰(25=三迫)が受賞した。

2度目の新人王挑戦で頂点にのぼりつめた奈良井は「多分、左フックを警戒していると思ったが、うまく当てられる練習をしていて、ずっと考えていました」と得意パンチで勝利できた喜びに浸った。スーパーバンタム級でエントリーした初挑戦の19年は東日本新人王準決勝で体重超過し棄権。今回は一気に2階級上げての挑戦だったが「パンチには自信があった」と自信ものぞかせた。

小学校でキックボクシングを始めた際、自宅1階にサンドバッグが吊された練習場が設置されるなど、常に家族のバックアップがあったという。リング上で父優さん(40)、母幸さん(40)、妹愛さん(17)に向けて「ママ、おとん、愛、ありがとう」と感謝の言葉を送った。特に父が1月1日に50歳の誕生日を迎えており「これがプレゼントです」と満足そうな笑みもみせた。

中学から始めたボクシングで東京オリンピック(五輪)を目指し、自衛隊に入った。射撃練習などをしていたものの、競技に専念できる環境まで時間を要したためにプロ転向を決断。ようやく区切りとなる称号を手にした。7勝(6KO)と負けなしで、日本ランキング入りも確実となった。奈良井は「日本ユース王座がほしい。2~3年で日本王者になりたい。目標は5年で世界王者です」と気合十分だった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(右)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦で表彰される、左から技能賞のスーパーフライ級・久保、MVPのスーパーフェザー級・奈良井、敢闘賞のライトフライ級・狩俣(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

元東北大相撲部の中田勝浩が新人王 井岡弘樹ジム初

プロボクシング全日本新人王決勝戦のミドル級 4回、可兒(左)に右パンチを放つ中田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ミドル級◇無観客開催

ミドル級は元東北大相撲部という異色の経歴を持つ中田勝浩(29=井岡弘樹)が、判定で可兒栄樹(19=T&T)を制した。

6戦無敗(4KO)で、元世界2階級制覇王者・井岡弘樹会長が育てた、初の全日本新人王となった。

試合後は淡々と「可兒選手に感謝したい。サポートしてくれたトレーナー、会長に感謝したい」。ジム初の栄冠にも「みんなと一緒に戦えて光栄です。次の練習、頑張ります」と表情を崩すことはなかった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のミドル級を制した中田(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

サラリーマン能嶋宏弥が全日本新人王 ウエルター級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のウエルター級 4回、山崎(左)に右パンチを放つ能嶋(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇ウエルター級◇無観客開催

ウエルター級は“サラリーマンボクサー”能嶋宏弥(25=薬師寺)が、明大在学の“大学生ボクサー”山崎海知(20=山龍)を3-0判定で下し、悲願の全日本新人王を手にした。

1回開始直後にダウンを奪うが、ダウン後の加撃で減点1も食らった。それでもペースを乱すことなく、7センチの身長差を生かしてさばき切った。

昨年度は西軍代表決定戦で敗れており、試合後はたまらず号泣。「昨年は負けてしまって、素晴らしい機会をもらって感謝申し上げます。ここまで僕1人ではできなくて会社、地元、ジムのおかげでボクシングができている。勝ててよかった」と感極まった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のウエルター級を制した能嶋(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

久保春平が喜界島初の全日本新人王 S・フライ級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフライ級を制した久保(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーフライ級◇無観客開催

スーパーフライ級で、東軍の久保春平(23=宮田)が4回TKO勝ちで鹿児島・喜界島初の全日本新人王となった。西軍の杉本太一(22=勝輝)と拳を交え、ワンツーを軸に攻めるとパワーで押し続けた。4回には激しい打ち合いもみせ、連打で攻め続けてレフェリーストップ。4回2分29秒、TKO勝ちし、東日本新人王MVPにも輝いた実力を発揮した。

久保は「うれしい気持ち。まだ通過点。これから強い選手と戦えることにワクワクしている」と笑顔。1月に左ふくらはぎを肉離れし、スタミナの不安があった。さらに前日計量後、5年前から悩まされる持病の潰瘍性大腸炎の症状で下痢となるアクシデントもあった。「調子が悪くても勝てる自信があった。もらうパンチも予定通り、本当にフィニッシュまで想定内だった」と自信に満ちた表情を浮かべた。

地元小学校の体育館ではパブリックビューイングも開かれた。小、中、高校の生徒から激励の手紙などをもらっていたという。久保は「コロナの影響で島のイベントもなかったので、盛り上がってくれたみたいです」とほっとした表情を浮かべつつ「まだまだボクはたたき上げで、センスもなく、うまいボクサーではないが、伸びしろしかない。自分を信じて世界へ羽ばたいていきたい」と力強く宣言していた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフライ級 4回、杉本(左)に右パンチを放つ久保(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦で表彰される、左から技能賞のスーパーフライ級・久保、MVPのスーパーフェザー級・奈良井、敢闘賞のライトフライ級・狩俣(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

福永宇宙が四国ジム初の新人王 スーパーバンタム級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級を制した福永(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーバンタム級◇無観客開催

スーパーバンタム級は福永宇宙(23=黒潮)が矢斬佑季(29=花形)を3-0判定で下し、四国のジムから初の全日本新人王が誕生した。

「やりにくさ、うまさは予想していたが、思っていたより相手のパンチが強くて厳しい戦いになった」と振り返る通り、わずかな差を削り合う戦いとなった。3回以降、福永が間合いを詰めて右を伸ばし、ペースを握る。最終5回も攻め抜き、ジャッジ1人はフルマークで支持した。

地元の高知では観光名所のひろめ市場などでパブリックビューイングを行うなど、熱視線を送った。「応援してくれる人がいたので、それに応えることができてホッとしています」。これで日本ランク入りも確実。「ここがスタートライン。地方だからとなめられず(小川)会長と頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級 3回、矢斬(手前)に右パンチを放つ福永(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーバンタム級 2回、矢斬(左)に右パンチを放つ福永(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む