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ボクシングニュース

井上拓真「そこは注意します」過酷トレもけがは警戒

17キロの土のうを担いで砂浜を走るWBC世界バンタム級4位井上拓真(左)とWBA世界同級王者の兄尚弥

ボクシングのWBC世界バンタム級4位井上拓真(22=大橋)が、兄弟世界王者に向けて過酷な土のうトレを消化した。

12月30日、東京・大田区総合体育館で控える同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に備え、13日から静岡・熱海合宿を開始。WBA世界同級王者の兄尚弥、日本スーパーライト級1位のいとこ浩樹とともに、1つ17キロの土のうを利用した新メニューを初敢行。両肩に土のうを担いで走るなど、右足をつるほどのギリギリまで追い込んだ。気合十分の井上拓は「張り切りすぎですね。ケガしてもいけないので、そこは注意します」と苦笑いした。

17キロの土のうを持ってダッシュする井上拓真(左端)兄尚弥(中央)いとこ浩樹

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和毅、次は王座統一戦 アマで負けた相手にリベンジ

一夜明け、本紙を手に笑顔を見せる亀田和毅(撮影・河野匠)

ボクシングWBC世界スーパーバンタム級暫定王者亀田和毅(27=協栄)が、団体統一を次の目標に挙げた。

2階級制覇から一夜明けた13日、都内のジムで会見。初防衛戦は来年で正規王者バルガス(メキシコ)との王座統一戦が有力になり、亀田は「アマで唯一負けた相手にリベンジしたい」と話した。WBC指令待ちで流動的でもあり、兄2人は団体統一を期待する。長兄興毅トレーナーは「亀田家初の統一を」、次兄大毅トレーナーも「兄2人で4団体とったが、和毅には1人でとってほしい」。亀田も「チャンスがあれば、来年にはお兄ちゃんもできなかったことをやりたい」と意欲を見せた。

一夜明け、2階級制覇を達成した亀田和毅(中央)は興毅氏(左)、大毅氏とともに3兄弟で獲得した7本のベルトを手に記念撮影に納まる(撮影・河野匠)

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井上拓真「1発で世界王者に」兄弟王者へ熱海合宿

17キロの土のうを持ってダッシュする井上拓真(左端)兄尚弥(中央)いとこ浩樹

年末にボクシング世界初挑戦を控えるWBC世界バンタム級4位井上拓真(22=大橋)が気合十分で恒例の静岡・熱海合宿をスタートさせた。

12月30日、東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に備え、13日からWBA世界同級王者の兄尚弥(25)、日本スーパーライト級1位のいとこ浩樹(26)とキャンプイン。両足に負荷がかかる砂浜で1個17キロもある土のうを利用した新メニューに取り組んだ。

両肩にそれぞれ土のうを担いでダッシュするなどの過酷なトレーニングを消化。「張り切りすぎて」(井上拓)右足をつるほどギリギリまで追い込んだ。急きょ年内に世界王座に挑む朗報が届き、気合十分の井上拓は「これから追い込んでいかないとダメですね」と極限まで肉体を追い込むつもりだ。父真吾トレーナーは「(井上拓の)気合スイッチが入りっぱなしですよ」と目を細めた。

16日まで3泊4日の熱海合宿終了後、ペッチ対策を入れたスパーリングを開始する。井上拓は「気合が入り過ぎてケガをしてもいけないので、いつも通りにやりたい。1発で世界王者になりたいので」とバンタム級兄弟王者へ、強い意欲を示した。

12月30日の世界初挑戦に向け、熱海合宿をスタートさせたWBC世界バンタム級4位井上拓真(中央)左端は兄尚弥、右端はいとこ浩樹

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井上尚弥らが恒例熱海合宿、拓真に「負けたくない」

17キロの土のうを担いで砂浜を走るWBC世界バンタム級4位井上拓真(左)とWBA世界同級王者の兄尚弥

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝進出を決めているWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)は恒例の静岡・熱海合宿で本格的な練習を再開した。

先月7日のWBSS1回戦で元スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を日本人の世界戦最速となる70秒KOで撃破した後、同20日には米オーランドで準決勝の対戦相手に決まったIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の初防衛戦を視察。その間、テレビ収録などで多忙な日々を過ごしていた。

既にロードワークなどで体を動かしており、合宿初日から取り組んだ土のう(17キロ)を担いだダッシュも精力的に消化。「全身に(負荷が)きますね」と言いながら、12月30日に世界初挑戦が決まった弟拓真(22)、日本スーパーライト級1位のいとこ浩樹(26)と同じメニューに取り組み「競い合いながらやると楽しくていいですよね。笑いあり、涙ありで。負けたくないですね」と口元を引き締めた。

WBSS準決勝は来年3月に米国で予定されているため、年内は「拓真のサポートに回れたらいいと思います」とキッパリ。ペッチがパヤノと同じサウスポー。まだペッチの試合動画を見ていないものの「これから見ていきたい。同じバンタム級ですし、弟にアドバイスしたいですね」と意欲的だった。

12月30日の世界初挑戦に向け、熱海合宿をスタートさせたWBC世界バンタム級4位井上拓真(中央)左端は兄尚弥、右端はいとこ浩樹

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亀田和毅 王座奪回一夜明け「来年には統一戦を」

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦から一夜明け、本紙を手に笑顔を見せる亀田和(撮影・河野匠)

ボクシングで2階級制覇したWBC世界スーパーバンタム級暫定王者亀田和毅(27=協栄)が13日、都内のジムで一夜明けて会見した。

3年ぶりの世界戦で、同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)を3-0判定で下して王座を奪回した。前半リードも中盤から反撃を浴び、左目の下などにアザも残る。サングラスをかけての会見で「疲れは今までで一、二。今はゆっくりしたい」と激戦だったことを示した。

試合後は一睡もしていないという。メキシコ、米国、フィリピンなど、世界中からもお祝いのメールが届いた。「いつもの試合後の10倍ぐらい」という量で、一晩で読み切れなかった。「試合のビデオも見ていない。今は休んで、奥さんと旅行にでも行きたい」と当分は休養に充てる。

シルセ夫人の故郷で修業先だったメキシコへ行くプランもある。「WBCはボクシングを始めた時から夢だったベルト。縁もあるし、うれしかった」。WBC本部があり、4年前に亡くなったスレイマン会長、息子のスレイマン現会長とも親交がある。世話になったお礼に墓前へ報告もしたい考えだ。

初防衛戦は来年を予定している。正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との王座統一戦の可能性が高いが、メキシコでのアマ時代に唯一黒星を喫した相手でもある。「一番やりたかった相手。バシッと決めてリベンジしたい」と雪辱を期した。

さらに亀田は「チャンスがあれば、来年には統一戦をやりたい。お兄ちゃんたちもできなかったことだし」と、3兄弟で初の団体統一戦を熱望した。長兄興毅トレーナーは結局実現せず、次兄大毅トレーナーは13年に実現も判定負けで陥落している。

興毅トレーナーは「この階級があっているし、まだ伸びシロがある。亀田家初の統一でベルトをまとめてもらいたい」と期待する。大毅トレーナーも「兄2人で4団体のベルトはとったが、和毅には1人で4団体をとってもらいたい」。亀田家最後のとりでに大きな夢を託した。

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦から一夜明け、2階級制覇を達成した亀田和(中央)は亀田興(左)、亀田大とともに3兄弟で獲得した7本のベルトを手に記念撮影に納まる(撮影・河野匠)

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和毅、まじめさと兄譲りのトレーニングで王座奪回

記念撮影する亀田和毅(左から4人目)。左から姫月、興毅、シルセ夫人、1人おいて大毅(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

亀田家がベルトを取り戻した。WBC世界スーパーバンタム級2位の三男和毅(ともき、27=協栄)が、3年ぶりの王座奪回で2階級制覇を達成した。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)に対し、初回から鋭い左ジャブでリード。中盤からは強打に耐えて手数で反撃し、3-0の判定勝ち。兄2人に続く世界に例のない3兄弟2階級制覇で、一家にとって7本目のベルトをつかんだ。来年の初防衛戦は正規王者バルガス(メキシコ)との王座統一戦の予定。

最終ゴングと同時に亀田は両腕を突き上げた。採点は1人が4ポイント、2人が6ポイントと明確な差。15年4月24日にWBOバンタム級王座を返上し、WBA同級王座挑戦に臨むも失敗。あれから3年半、1297日の空白を経て、やっとベルトを取り戻した。

初回からプレスをかけて、力強い左ジャブを打ち込んだ。中盤から強打に鼻血も出したが、小刻みな連打と手数で応酬。見せ場はつくれずともベルトはつかんだ。「内容はよくなかったが素直にうれしい。王者になれたことで満足」と笑みが浮かんだ。

長兄興毅トレーナーが2日前に引退表明し、まさに最後のとりでになった。国内での世界戦は5年ぶりで世界挑戦は初めて。世界上位ランクを維持も、以前のような資金力、交渉力はない。チャンスを待ち続けるしかなかった。

「日本での世界戦ができ、みんなの支えで勝つことができたのもうれしい」。16年に再起から5戦目。一家の大黒柱として、3つ目のギネス記録3兄弟2階級制覇を達成し、亀田家の復活を有言実行してみせた。

兄譲りのフィジカルトレの成果もあった。プロ野球日本ハムにも在籍した多田久剛氏の指導で「体幹を通してエネルギーを下半身から上半身に伝えるトレ」。実は興毅トレーナーが5月の引退試合前に実践していた。

起床後、就寝前にストレッチ30分を欠かさない。このまじめさで、十数種類のメニュー3セットを週2日3カ月。スクワットやベンチプレスの負荷は20キロ増えた。「ジャブもパンチ力が上がってプレッシャーをかけられた。前なら押されていた」と振り返った。

王座空白期に一家へ加わった新たな家族も支えてくれた。16歳で武者修行先のメキシコで知り合った、元ボクサーで4歳年上のシルセ夫人。日本語を勉強して料理学校で和食を習い、減量中は同じ食事と尽くしてくれた。その愛妻にメキシコを本部とする、あこがれのWBCベルトをささげることもできた。【河合香】

◆複数階級制覇 日本のジムからは3階級制覇が最多で、亀田興毅、ホルヘ・リナレス、井岡一翔、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成の7人が達成している。2階級制覇はファイティング原田、柴田国明、井岡弘樹、畑山隆則、戸高秀樹(暫定含む)、粟生隆寛、亀田大毅に亀田和毅で15人目となる。女子では藤岡奈穂子が5階級制覇している。世界最多はデラホーヤとパッキャオの6階級。

◆亀田和毅(かめだ・ともき)1991年(平3)7月12日、大阪市生まれ。8歳でボクシングを始め、中卒後メキシコで武者修行し、08年11月にメキシコでプロデビューして2回KO勝ち。6つの地域王座を獲得。13年8月にフィリピンでWBO世界バンタム級王座獲得。日本人初のWBO王者として3度防衛。15年にWBA世界同級王座に2度挑戦失敗。171センチの右ボクサーファイター。

亀田3兄弟の過去5年
亀田3兄弟の比較
亀田和対アビゲイル・メディナ 4回、メディナ(左)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

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井岡一翔「KOできる勝ち方を」世界戦発表会見

大みそかの世界戦で4階級制覇に挑む井岡(撮影・山崎安昭)

WBO世界スーパーフライ級3位井岡一翔(29=SANKYO)の世界挑戦が12日、東京都内で発表された。大みそかにマカオで同級1位ドニー・ニエテス(36=フィリピン)と王座決定戦を行う。

4階級制覇を成し遂げれば日本人初、そして日本のジムに所属せず世界王座獲得も過去に例がない。通算16度目の世界戦、大みそかは7度目。会見で井岡は「結果、内容にこだわる。簡単に言えばKOできる勝ち方をしたい」と宣言した。

昨年大みそかに電撃的に引退を表明し、今年9月に米国で復帰戦を飾った。「(マカオも)初めて(試合を)やる国で楽しみ。(前回の経験を)プラスにしてリングに上がれると思う」。今回の世界戦へ国内外に練習拠点を置かず、異例の“流浪調整”で臨む。

昨年5月に結婚した谷村が前日、ブログなどで井岡との離婚を連名で公表。まさに一匹おおかみとなってマカオに乗り込む。「2018年は人生の中でもいろいろあった激動の1年。いろんな経験をして最後に4階級制覇を懸けた試合ができる。最高の締めくくりにしたい」。今年の暮れに、日本ボクシングの歴史を動かす。【実藤健一】

大みそかの世界戦発表会見で抱負を語る井岡(撮影・山崎安昭)

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和毅が刺激受けた「神秘の王」/とっておきメモ

WWEの人気レスラー、レイ・ミステリオJr(左)と都内で交流した亀田和(亀田和のインスタグラムより)

<とっておきメモ>

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(ともき、27=協栄)が、3年ぶりの王座奪回で2階級制覇を達成した。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)に対し、初回から鋭い左ジャブでリード。中盤からは強打に耐えて手数で反撃し、3-0の判定勝ち。兄2人に続く世界に例のない3兄弟2階級制覇で、一家にとって7本目のベルトをつかんだ。

   ◇   ◇

今夏、和毅には「神秘の王」との出会いがあった。知人を通じ、新日本プロレス参戦時に来日していた元WWE世界ヘビー級王者レイ・ミステリオJr(43)と都内の焼き肉店で交流を持った。スペイン語が流ちょうな和毅は、自らと似た境遇の人気レスラーに興味を持ったという。「あの身長(168センチ)で3度もWWEのヘビー級王座を取ったと聞いてビックリした」。

メキシコ生まれのミステリオJrは米国に進出し、WWEで大活躍したことを知り「海外に出て活躍して、少しずつ名前が売れていったと聞いた。米国ですごい活躍して何億も稼いだと。それは英語も話せるから、語学ができるからだと」。自らも15歳でメキシコ修行を始め、スペイン語も堪能。米国で世界戦に臨んだ経験も聞いてもらい「お互いにプロの生き方を話した。共通点も結構多かったから面白かった」と声を弾ませた。今年10月、先に約3年8カ月ぶりのWWE本格復帰を果たしたミステリオJrを追うように、和毅も約3年ぶりの世界戦で王者にカムバックしたのは、決して偶然ではないだろう。【藤中栄二】

亀田和対メディナ 3-0の判定勝ちを収め関係者と記念撮影に臨む亀田和(撮影・小沢裕)

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苦しい試合やったが打ち勝った/次兄大毅氏

亀田和対メディナ 勝利者インタビューに臨む、左から亀田3兄弟の大毅、興毅、和毅(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(ともき、27=協栄)が、3年ぶりの王座奪回で2階級制覇を達成した。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)に対し、初回から鋭い左ジャブでリード。中盤からは強打に耐えて手数で反撃し、3-0の判定勝ち。兄2人に続く世界に例のない3兄弟2階級制覇で、一家にとって7本目のベルトをつかんだ。

亀田3兄弟の次兄大毅氏のコメント 苦しい3年間、苦しい試合やった。それに打ち勝って100%出せたわけやないけど勝った。相手も強かった。試合前には、和毅の思う通りにやったらいいとアドバイスした。

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を制した亀田和毅(中央)は、複数階級制覇を達成している兄興毅氏(左)、大毅氏と一緒に記念撮影(撮影・山崎安昭)

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父史郎氏も涙「嫁のサポートと亀田家の結束や」

亀田和対メディナ 判定勝ちを収めた亀田和(右)は父史郎氏の祝福を受ける(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(ともき、27=協栄)が、3年ぶりの王座奪回で2階級制覇を達成した。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)に対し、初回から鋭い左ジャブでリード。中盤からは強打に耐えて手数で反撃し、3-0の判定勝ち。兄2人に続く世界に例のない3兄弟2階級制覇で、一家にとって7本目のベルトをつかんだ。

亀田家の父史郎氏は、リングサイド最前列で和毅の勝利を見届けた。「3兄弟全員が世界チャンピオンになるんや」という夢をかなえ、今回はさらに全員が2階級制覇の偉業。「3年のブランクはむちゃくちゃ厳しかったけど、全員2階級でうれしい」と目に涙をためた。勝利の要因を聞かれ「嫁のサポートと亀田家の結束や」と胸を張った。

亀田和毅(右から2人目)はシルセ夫人とキスをする。左から興毅、姫月(撮影・山崎安昭)
記念撮影する亀田和毅(左から4人目)。左から姫月、興毅、シルセ夫人、1人おいて大毅(撮影・山崎安昭)

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和毅はパワーの継続が今後の課題/大橋秀行

1回、メディナ(右)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

亀田は1回にゴングと同時に前に出て、プレッシャーをかけにいったのが良かった。予想ではもっと足を使うと思っていたが、従来の持ち味のスピードに加え、1階級上げたパワーを感じられた場面だった。流れをつかみ、前半で大きくポイントをリードできたのが勝因となった。

このままいくかと思われたが、中盤には逆にプレッシャーをかけられ、危ないパンチもあった。亀田が倒すパンチではなく手打ちになってしまい、ぐいぐい出てこられた。パワーが継続できなかったことが今後の課題で、今回はうまく逃げ切ったが、そこは今後は一層つけ込まれてくるだろう。

小学生で初めて見た時に、この選手は世界王者になるなと感じさせる非凡さはあった。個人的にはパワーよりも、武器のスピードを生かしていくようなスタイルを突き詰めるべきだと思う。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

8回、亀田和毅はメディナにカウンターで右ボディーを打ち込む(撮影・山崎安昭)

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道切り開いてきたから今回も信じていた/興毅氏手記

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を制した亀田和毅(中央)は、複数階級制覇を達成している兄興毅氏(左)、大毅氏と一緒に記念撮影(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(ともき、27=協栄)が、3年ぶりの王座奪回で2階級制覇を達成した。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)に対し、初回から鋭い左ジャブでリード。中盤からは強打に耐えて手数で反撃し、3-0の判定勝ち。兄2人に続く世界に例のない3兄弟2階級制覇で、一家にとって7本目のベルトをつかんだ。

   ◇   ◇

メディナ選手は本当に良いボクサーやったし、それを和毅がクリアしてくれた。最後の世界戦から3年ちょっと。よう我慢したと思う。3年は長いですよ。周りが長いと感じているんやから、本人はもっと長いと感じていたと思う。なかなかチャンスをあげられなかったのは、自分の力のなさ。世界戦前に引退を報告して、和毅に託したつもりやった。亀田家大復活を達成してくれて、本当にうれしいな。

思い返せば5年前。大毅の試合を発端に13年12月から、ずっと亀田家は日本で試合ができひんかった。あの時は「なんで、できひんの」と思った。ジム移籍も認めてくれず、新しいジムの会長をお願いしても認めてくれへん。どうすんの、という時に和毅は海外に出ていった。ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナでの指名試合(WBO世界バンタム級タイトルマッチ、初防衛戦)でKO勝ちした。試合視察していた(有名な米プロモーター)アル・ヘイモン氏が「こいつは面白い」と言うて契約を結んでくれた。語学も駆使して和毅はメキシコ、米国で練習や試合をしてきた。いつも自分で道を切り開いてきたから、今回も信じていた。

一方で国内はしんどい時期が続いたね。特にジム(K3 BOX&FIT GYM)経営が大変やったな。三軒茶屋でジムを始めた同じタイミング(14年2月)で国内活動が制限されたから。プロ活動できないジムに会員は集まらない。プロボクサーも育成できないし、興行もできない。ただのフィットネスジムやから大赤字やった。毎月の家賃だけで150万円。2年間、ジム経営だけで億単位を損したな。通帳見たら金ないし。しんどかった。

2年前の8月にジムを閉めた後、協栄ジムの金平会長から連絡があって和毅のために動いてくれた。「大丈夫やで」って言ってくれて選手ライセンスも取れた。自分も大毅もトレーナーライセンスも取れてありがたかったな。前に裁判とか、もめていたジムともう1度再出発というのは、世間にも明るいニュースとして伝わるんじゃないかと思ったし、本当にあれから好転していったな。

老舗、名門の協栄ジムで13人目の世界王者が生まれた。協栄ジムと亀田家が、ようやく日本のボクシング界で活躍できる舞台が整ったと思うよ。和毅にとっては2階級制覇王者になってからが本当のスタートや。このスーパーバンタム級で2、3本のベルトを統一させてあげたい。リング内は和毅に任せて、自分は東京ファイトクラブのプロデューサーをしっかりやるだけ。今は面白いことやるために、手綱を抑えている感じ。来年、乞うご期待。楽しみにしていてください。(亀田興毅)

あいさつで笑顔を見せるTFC亀田興毅プロデューサー(撮影・山崎安昭)

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亀田和毅の2階級制覇、父史郎氏らが一家で歓喜

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を制して2階級制覇の亀田和毅はシルセ夫人と記念撮影(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

亀田一家も和毅の快挙を喜んだ。父史郎氏は、リングサイド最前列で和毅の勝利を見届けた。「3兄弟全員が世界チャンピオンになるんや」という夢をかなえ、今回はさらに全員が2階級制覇の偉業。末娘でプロボクサーの姫月(ひめき)を「お前も上がれ」とリングに上がらせ、目には涙を浮かべていた。「3年のブランクはむちゃくちゃ厳しかったけど、全員2階級でうれしい。勝因は亀田家の結束と嫁のサポート」と声を震わせた。

同じくリングサイドで勝利を見届けたシルセ夫人は「すごい緊張していたけど、勝ってすごくうれしい。彼の夢は私の夢。すごい、おめでとうございます」と笑顔で話した。メキシコで出合って結婚し、和毅のために日本料理も覚えたという。和毅の体調をみながら「エネルギーを使うところはメキシコ料理」と支えた。

次兄でトレーナーの大毅氏は「苦しい3年間、苦しい試合やった。100%の力を出せたわけやないけど、それに打ち勝ってチャンピオンになったのは、とてもでかいこと」と喜んでいた。また、姫月は「自慢のお兄ちゃん。すごすぎ。お兄ちゃんみたいなボクサーになりたい」と喜んでいた。

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興毅氏託した「和毅よ亀田家最後のとりでになれ」

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を制した亀田和毅(中央)は、複数階級制覇を達成している兄興毅氏(左)、大毅氏と一緒に記念撮影(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が同暫定王座奪取し、トレーナーを務める長兄の興毅氏(31)は「素晴らしい試合だった。(同級1位)メディナ選手が強くて、パンチがあって。中盤でペースを握られそうになったけれど、和毅は持ち直した」と成長を評価した。15年にWBA世界バンタム級王者マクドネル(英国)と2度対戦した際、終盤で失速した苦い経験が今、生きていると強調し「あれから和毅はフィジカルもパワーもついて、最後の4ラウンドだって2、3ラウンドはポイントを取っていた。まだまだ伸びしろはある」と手応えを口にした。

亀田家に15年以来、3年ぶりに世界王座が戻ってきた。興毅氏は「オレが3兄弟の長男として引っ張ってきたように、和毅には亀田家最後のとりでとして(いとこ)京之介、(妹)姫月を引っ張る立場になってほしい」とエールを送っていた。

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亀田和毅王座で協栄ジム国内最多13人目の世界王者

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を制して2階級制覇の亀田和毅はガッツポーズ(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(27=協栄)が同暫定王座を獲得したことで、所属先の協栄ジムにとって13人目の世界王者誕生となった。

12人で帝拳ジムと並んでいたが、再び国内ジム最多の世界王者輩出となり、金平桂一郎会長は「単独1位に返り咲きました。和毅君、ありがとう」と試合後の会見で並んだ和毅に感謝の気持ちを口にした。

同ジムではWBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太が王座陥落した13年以降、世界王者が誕生していなかった。また国内での世界戦開催も12年12月以来、遠ざかっていた。久しぶりの世界王座奪取で興奮したのか、金平会長は会場でスマホを紛失したといい「テンパッています」と慌てていた。

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和毅「亀田家背負う」大黒柱で興毅氏夢叶え王座奪取

記念撮影する亀田和毅(左から4人目)。左から姫月、興毅、シルセ夫人、1人おいて大毅(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(27=協栄)が13年12月以来、約5年ぶりの国内世界戦で、同級1位のアビゲイル・メディナ(30=スペイン)に12回3-0で判定勝ちし、13年8月に獲得したWBOバンタム級王座に続く、史上初の3兄弟2階級制覇を達成した。

和毅は亀田家の大黒柱として、この日のリングに立っていた。次兄大毅氏(29)は、15年11月に左目の網膜剥離で現役を引退。長兄の興毅トレーナー(31)も、試合2日前の10日にブログで「私、亀田興毅は現役を退き、プロボクサーを引退することにしました」と引退を表明した。15年10月16日(日本時間17日)に米シカゴで4階級制覇を目指し、WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平に挑戦も判定負け後に引退を表明し、5月5日に1試合限定で復帰し引退試合をしてから2度目の引退表明だった。

2人の兄はもうリングに上がることはない。文字通り亀田家最後のとりでだった。和毅は13年8月に獲得したWBOバンタム級王座戦を振り返りつつ「初挑戦はすごい重圧だった。今回は経験も自信もある。亀田家を背負っていく」と自身の成長と亀田家を背負う覚悟を口にしていた。

そんな和毅の姿に、興毅氏も亀田家の未来を託す覚悟を決めていた。「新しい夢ができました。夢というより元より強く思っていた事。それが弟・亀田和毅が再び世界チャンピオンになる事。3兄弟でそろって二階級制覇という大記録を達成する事です。実力、センス、努力。どこをとっても亀田和毅にはその可能性は十分にある。しかしここまで試合を実現するのが遠くなってしまったのは俺の責任でもあるし、だからこそ総力を上げて応援したい。今は和毅のためであれば何でもやりたいと思う」とブログに思いをつづった。

和毅は、そんな長兄が「世界ボクシングタイトルを獲得したもっとも多い兄弟」「メジャー・ボクシング・タイトルを同時に獲得している最も多くの兄弟」に続く3つ目のギネス記録申請を狙った、史上初となる3兄弟2階級制覇を達成し、その期待に応えた。

和毅にとって、4度目で国内で初の世界挑戦で、世界戦は5年ぶり2度目だった。16年に再起から5試合目になる。世界上位ランクを維持も、以前のような資金力、交渉力はない。チャンスを待ち続けるしかなかった。「ずっと応援してくれた人に日本で王座に返り咲いて恩返ししたかった」願いもかなえた。

兄譲りのフィジカルトレの成果も発揮した。プロ野球日本ハムにも在籍した多田久剛氏に指導を受けた。「体幹を通して、地球のエネルギーを下半身から上半身に伝える」。腹筋だけで1日5種類に強化メニュー9種類。負荷を増やしながら3セットこなす。走り込みも毎日メニューを変えた。

起床後、就寝前に30分のストレッチを欠かさない。このまじめさで週2日を3カ月で、スクワットやベンチプレスの負荷は20キロアップ。元々「3兄弟で才能は1番」と言われる。メキシコで単身修行に耐え、スピードとテクニックを身につけた。そこに「弱点」と言えたパワーをアップさせた。体に芯ができ、パンチだけなく、バランス、防御の対応にも効果があった。

実は興毅トレーナーが、5月の引退試合前に実践したトレーニングだった。「いい実験になった。おやじの根性論に最先端トレの合体。今回はお試しでまだ30%伸びる。ピークは30歳」とさらに期待する。

今回は陣営のチームウエアに始まり、ガウン、トランクスにシューズも白地にした。「おしゃれに」と言ったが「もちろん白星に新たな出発」の意味を込めていた。

王者レイ・バルガス(メキシコ)が肩の故障で手術のために設定された暫定王座戦だった。来年の初防衛戦では王座統一戦となる予定。「いつかは井上尚弥ともやってみたい」。新たな野望へ向けて亀田一家が再スタートを切った。

8回、亀田和毅はメディナにカウンターで右ボディーを打ち込む(撮影・山崎安昭)
WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を制して2階級制覇の亀田和毅はガッツポーズ(撮影・山崎安昭)

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亀田和毅判定勝ち世界奪取 史上初3兄弟2階級制覇

1回、メディナ(右)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(27=協栄)が13年12月以来、約5年ぶりの国内世界戦で、同級1位のアビゲイル・メディナ(30=スペイン)に12回3-0で判定勝ちし、13年8月に獲得したWBOバンタム級王座に続く、史上初の3兄弟2階級制覇を達成した。

和毅は開始早々、シャープな左ジャブでペースを握ると、2、3回と強烈な左ボディーを決め主導権を握った。6回以降、メディナの左右フック攻撃に苦しめられたが逃げ切った。

和毅は15年4月24日にWBOバンタム級王座を返上し、WBA同級王座挑戦に臨むも失敗した。あれから3年半、1296日の空白を経て、やっと世界チャンピオンベルトを取り戻した。亀田家復活の日になった。

4度目で国内で初の世界挑戦で、世界戦は5年ぶり2度目だった。16年に再起から5試合目になる。世界上位ランクを維持も、以前のような資金力、交渉力はない。チャンスを待ち続けるしかなかった。「ずっと応援してくれた人に日本で王座に返り咲いて恩返ししたかった」と語った願いもかなえた。

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亀田和毅「オヤジのおかげ」父史郎氏に涙声で感謝

1回、メディナ(右)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

WBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(27=協栄)が13年12月以来、約5年ぶりの国内世界戦で、同級1位のアビゲイル・メディナ(30=スペイン)に3-0で判定勝ちし、13年8月に獲得したWBOバンタム級王座に続く、2階級制覇を達成した。

和毅は開始早々、シャープな左ジャブでペースを握ると、2、3回と強烈な左ボディーを決め主導権を握った。6回以降、メディナの左右フック攻撃に苦しめられたが逃げ切った。

和毅は「相手も1位。パンチ力もあって勇敢に前に来てすごくいい選手。後半戦、負けてると相手が出てきて、きついときにオヤジの声、兄ちゃんの声、家族の声で乗り越えることが出来た」と家族の声援が勝利の原動力だったと強調した。

15年4月24日にWBOバンタム級王座を返上し、WBA同級王座に挑戦も失敗してから3年半、1296日の空白を経て、やっと世界チャンピオンベルトを取り戻し、安堵(あんど)の笑みを浮かべた。「世界戦のチャンスが来ない中、日本で、皆さんの応援が支えになって勝つことが出来ました。ありがとうございます。長かったですけど…最後、ベルトを巻けてうれしい。内容が良くなかったのは次の課題。チャンピオンに慣れたのが満足」とかみしめるように言った。

そして「3兄弟、複数階級制覇を出来たのはオヤジのおかげ…ありがとう」と父史郎氏に涙声で感謝した。

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亀田和毅が判定勝ちで3兄弟2階級制覇/世界戦詳細

<プロボクシング:WBA世界バンタム級暫定王座決定戦12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が東京・後楽園ホールで、同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)と同級暫定王座決定戦に臨み、3-0の判定で勝利。2階級制覇を達成した。

◆WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦

同級2位亀田和毅(27=協栄)判定3-0同級1位メディナ(30=スペイン)

亀田和対メディナ 3-0の判定勝ちを収め関係者と記念撮影に臨む亀田和(撮影・小沢裕)

【12回】 互いに開始から打ち合う。亀田はスピードを使う。メディナはプレッシャーをかけて前に出てパンチを出す。試合終了すると同時に亀田は両手をあげて勝利をアピールした。採点は3-0で亀田。亀田が2階級制覇達成。

亀田和対メディナ 11回、メディナ(左)に右パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

【11回】 亀田は開始から左ジャブ、連打を繰り出す。メディナはプレッシャーをかけながら上下にパンチを出した。メディナの手数は減らない。足を使う亀田を追いかけてパンチを繰り出した。終了間際、亀田を体を入れ替えてパンチを決めた。

【10回】 メディナはプレッシャーをかけて亀田をコーナーに追い込んだが、亀田はスピードで対抗。体を入れ替えて連打で対抗した。1分すぎメディナは右ストレート、ボディー攻撃を決める。亀田はクリンチで対抗。亀田の顔面も腫れ始める。

【9回】 メディナはプレッシャーをかけ自分の距離にしていく。亀田は足を使いながら自分の距離をつくろうとした。亀田は軽い連打を顔面に。メディナは終盤右ストレートを決める。

【8回】 メディナは荒々しいスタイルで前にでてプレッシャーをかける。。亀田はスピードを使ってヒットアンドアウェー。メディナは連打を放つ。亀田も負けじと連打で対抗した。8回までの採点は78-74で亀田優勢。

【7回】 メディナが反撃を開始。右ストレート決める。続けて右ボディーも入った。大振りで荒々しいスタイル。右アッパーも繰り出す。亀田はスピードを使いながら左ボディー、ジャブを繰り出した。メディナが右まゆを出血。

【6回】 メディナはボディー攻撃で活路を見いだそうとするが、亀田にかわされる。1分すぎからは強引に大振りのパンチを繰り出すが、有効打は決まらない。亀田は足を使いながらメディナの攻撃をかわす。メディアは残り30秒で右ボディーを決めた。

【5回】 亀田はメディナの右ストレートをかわす。1分すぎには左フックを決める。メディナは亀田を警戒するせいか、手数が少ない。亀田は終盤にも左ボディーを決めた。

亀田和対アビゲイル・メディナ 4回、メディナ(左)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

【4回】 亀田は50秒すぎに左ジャブ、ボディーから右ストレートを決める。1分すぎにも強烈な左ボディーをたたき込む。メディナもパンチを出すが、亀田にガードされた。4回までの公開採点は40-36で亀田優勢。

亀田和対アビゲイル・メディナ 3回、メディナ(右)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

【3回】 メディナが前に出てパンチを出し始める。左ジャブ単発で有効打はない。亀田は変わらず積極的で、左ジャブ、飛び込んでの左ボディーを決める。

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦 回、亀田和はメディナにパンチを打ち込む(撮影・山崎安昭)

【2回】 亀田は1回に続き積極的に前に出てパンチも出す。左ジャブを何度も顔面に放つ。ガードの上だが強烈な右ストレートも。メディナは手数が少ない。

1回、メディナ(右)に左パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

【1回】 亀田はゴング直後からメディナにプレッシャーをかけるように前に出る。積極的にパンチも出す。左ジャブ、左ボディーを決める。メディナは慎重に相手を見る。

計量にパスし、絞り上げたボディを見せつける亀田(右)。左はメディナ(2018年11月11日撮影)

計量にパスし、絞り上げたボディを見せつける亀田和毅。右は亀田興毅(2018年11月11日撮影)

リングサイドで観戦する亀田史郎氏(撮影・山崎安昭)

あいさつでリングに上がるTFC亀田興毅プロデューサー(撮影・山崎安昭)

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亀田3兄弟いとこ亀田京之介判定圧勝も「謝りたい」

フェザー級4回戦 3回、右ストレートを打ち込む亀田京(右)(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:フェザー級4回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

亀田3兄弟のいとこで「浪速の狂拳」の愛称を持つ亀田京之介(20=協栄)がプロ3戦目で初連勝を飾った。2勝(2KO)1分無敗の溝越斗夢(19=緑)とフェザー級4回戦に臨み、3-0の判定勝利を挙げた。

試合開始からピリピリムードが漂う打ち合いになると亀田京は1回に左フック、2回終了間際にはワンツーをクリーンヒットさせた。最終4回には激しい打ち合いも展開。判定結果も39-37、40-37、40-36と最大4ポイント差がつく圧勝だった。

判定勝利にガッツポーズをみせた亀田京は「相手が強く、警戒して出が出せなかった。練習不足ですね。でも勝てて良かったです」とほっとした表情。SNS上で対戦相手を募集した際、挑発してきた溝越との対戦が決まり、試合中継したAbema TVの企画で両者がそろった時には乱闘劇も繰り広げていた。

今年1月のプロデビューから2勝1敗と勝ち越したものの「自分でも納得した試合内容ではない。高いチケットを買って来てくれたみんなには謝りたい。もっと頑張ってレベルアップしていきたい」と決意を新たにしていた。

亀田京対溝越 4回、溝越(右)にパンチを放つ亀田京(撮影・小沢裕)
フェザー級4回戦 判定勝ちで勝ち名乗りを受ける亀田京(右)(撮影・山崎安昭)

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離婚の井岡一翔「激動の1年」大みそか世界戦を発表

大みそかの世界戦発表会見で抱負を語る井岡(撮影・山崎安昭)

日本選手初の4階級制覇を目指すWBO世界スーパーフライ級3位井岡一翔(29=SANKYO)の世界戦が12日、東京都内で発表された。

12月31日の大みそかにマカオで、同級1位ドニー・エニテス(36=フィリピン)との王座決定戦となる。会見に臨んだ井岡は「大みそかに世界戦をやらせてもらうのは特別なこと。結果、内容にこだわって。簡単に言えば、KOできる勝ち方をしたい」と意気込みを語った。

井岡は昨年4月にWBA世界フライ級王座5度目の防衛に成功し、同年大みそかに電撃的に引退を表明した。今年7月に現役復帰を表明し、米国に拠点を置いて9月にアローヨを判定で下し復帰戦を飾った。

前日11日に歌手の谷村奈南(31)がツイッターやブログなどを更新し、井岡との離婚を報告。井岡は「2018年は人生の中でもいろいろあった激動の1年。最後に4階級制覇をかけた試合ができて、最高の締めくくりをしたい」と話した。

大みそかの世界戦で4階級制覇に挑む井岡(撮影・山崎安昭)

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和毅、シルセ夫人と話し合い減量に成功「過去最高」

計量にパスし、メディナ(左)とメンチを切り合う亀田(撮影・林敏行)

ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が久々の亀田流メンチ切りで3兄弟2階級制覇に向けて気持ちを高揚させた。今日12日に東京・後楽園ホールで開催される同級暫定王座決定戦に備え、11日には拳を交える同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)とともに都内で開かれた前日計量に臨んだ。

55・2キロでパスした和毅は、55・1キロでクリアしたメディナと対峙(たいじ)し、長いにらみ合いを展開。長兄興毅氏ら関係者の制止が入るまで約40秒間、目をそらさなかった。亀田家最後のとりでとしての意識は十分で「明日、アイツを倒したら世界王者になりますからね。気合は入ります」とボルテージを上げた。

WBO世界バンタム級王者時代、約10キロの減量に苦しんだ。「今は経験を積んでいる」と日常から筋肉量を増やしながら61キロを保ち、愛妻のシルセ夫人とも話し合って6キロ近くの減量を成功させた。「過去最高に仕上がった。言い訳するところはないです」と胸を張った。13年12月以来、約5年ぶりの国内世界戦となる。「ホームは応援もあるし力になります。あと1日で世界王者」と、初の3兄弟2階級制覇を達成する自信を示した。【藤中栄二】

計量にパスし、メディナ(左)とメンチを切り合う亀田和(中央)を止める亀田興毅氏(撮影・林敏行)

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王者伊藤雅雪ロス合宿へ メイウェザー参戦には異論

恒例のロサンゼルス合宿に出発した伊藤

ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)が、今年末の「ボクシング締め」を誓った。

「僕はボクシングにプライドを持っている。負けたくない」と言及したのは、試合開催が不透明となっているボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(41=米国)対キックボクサー那須川天心(20)との異種格闘技戦。伊藤は12月30日に東京・大田区体育館のトリプル世界戦のメインで、同級1位イフゲニー・シュプラコフ(28=ロシア)を迎えての初防衛戦が控えるが、メイウェザー戦はその翌日となる12月31日に予定されている。

まず、1人のボクサーとしてメイウェザーの判断に首をひねった。「やめてほしい。ショックですよね、ショー的な要素があるのに出るというのは。偉大なボクサーなので、やらないでほしい」と疑問を呈した。現役競技者としてボクシングに誇りを持つ。「RIZINやK-1もすごいスポーツだと思うし、リスペクトはありますが、ボクシングのように世界中でこれだけ認められているスポーツはなかなかない。精査されて、日本、世界でランキングがしっかりあって。敷居の高さがある。その価値の高さを見せたい」と意気込む。

日本人として37年ぶりに米国で王座奪取したのが7月。この日は恒例となった米国ロサンゼルスでの1カ月強の合宿へ向け、出発成田空港で取材に応じた。世界の強豪ひしめく中量級のスター候補は、「なので、つまらない試合と思われたくない。スキルの違いを見せることも責任だと思っている。その中でスターになれたらいいですね」と、格闘技が乱立する年末興行戦線でのインパクトを狙う。

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和毅が久々の亀田流メンチ「気合は入りますよ」

計量にパスし、メディナ(左)とメンチを切り合う亀田和毅(中央)を止める亀田興毅(撮影・林敏行)

ボクシングWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が久びさの「亀田流メンチ」で拳を交える同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)と対峙(たいじ)した。

12日、東京・後楽園ホールで控える同級暫定王座決定戦に備え、11日には都内で前日計量に出席。リミット200グラムアンダーの55・1キロでパスしたメディナに対し、55・2キロでクリアした和毅は約40秒間、報道陣の前でフェイスオフを展開。「明日、あいつを倒したらチャンピオンになりますからね。気合は入りますよ」と闘争心を燃やした。

日常から筋肉量を増やして61キロをキープ。今回の減量面も順調に進んでいたことを明かし「過去最高に仕上がって言い訳することは何もない」と自信たっぷり。2階級制覇を達成すれば長兄興毅、次兄大毅に続く初の3兄弟複数階級制覇の記録となる。13年12月、WBO世界バンタム級王座の初防衛戦以来となる国内での世界戦を迎え「やっぱりホームはいい。減量面でも良かった。試合の応援に来てくれるし。相手に関係なく、自分のボクシングをやれば結果は出てくる。あと1日で世界王者になれる」と気合を入れ直していた。

計量にパスし、絞り上げたボディを見せつける亀田(右)。左はメディナ(撮影・林敏行)

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井岡一翔と谷村奈南「約5年間は宝物」離婚を発表

井岡一翔(左)と谷村奈南

歌手の谷村奈南(31)が11日、ブログやツイッターなどを更新し、プロボクシング元3階級制覇王者の井岡一翔(29)と離婚を報告した。自筆の連名のサインが入った書面を添えている。

「私たち、井岡一翔と谷村奈南は、この度、離婚することとなりました」と離婚を報告した上で、「ともに歩んだ約5年間は宝物です。この先も今までと変わらず、互いにとって大切な存在であり、応援し合っていきたいと思います」と続けている。最後に「これからは勉強に仕事に、より一層励んで参りますので、どうか温かいご支援よろしくお願いいたします」と結んでいる。

谷村はツイッターには「このような結果になってしまったこと、私自身、身の縮む思いです。今まで応援してくださった皆様に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪の気持ちを投稿。「新たな人生が始まりました。勉強に仕事に、自分らしく前に進んでいきたいと思います!!」と決意をつづっている。

2人は15年に交際が判明、昨年5月17日に結婚したが、今年8月に一部で離婚危機が報じられていた。

井岡は昨年12月に現役引退を表明したが、今年7月に現役復帰を表明。同9月の復帰戦で勝利した。

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亀田和毅「亀田家の思い背負う」あす暫定王座決定戦

調印式を終え、ポーズを取る亀田和(左)、メディナ(撮影・林敏行)

WBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が、大人の対応で2階級制覇へ自信を示した。12日の暫定王座決定戦の調印式が、10日に東京・後楽園ホールで行われた。同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)は寝ていて35分遅れの到着にも、怒ることもなく意に介さなかった。

亀田は15歳から単身メキシコ修行し、スペイン語にたけている。メディナが遅刻を謝罪したが「寝ていたと言ってたよ」と報道陣に通訳。昔なら陣営が放っておけずに怒りを爆発させるところ。「メキシコでいろいろ経験した。昔ならイラッとしたが、早く来た方」と笑わせる余裕があった。

調印式後に長兄興毅トレーナーがブログで引退を正式表明した。3兄弟では唯一の現役で、最後のとりでとなった。この一戦にかける思いは一層増した。「残っているのは俺だけ。亀田家の思いを背負って、最高の試合で、亀田家が大復活する」と宣言した。

これまで3兄弟で世界王者と同時世界王者で2度ギネス記録を持つ。今回は3兄弟2階級制覇がかかる。イベントプロデューサーも務める興毅トレーナーは「もちろん申請する」と力を込めた。【河合香】

調印式で記者の質問に答える亀田和(撮影・林敏行)

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船井龍一2回TKO勝ちで世界初挑戦へ「出来過ぎ」

2回TKOで世界挑戦権を獲得した船井龍一

<プロボクシング:IBF世界スーパーフライ級挑戦者決定12回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

同級3位船井龍一(33=ワタナベ)が鮮やかに2回TKOで、世界初挑戦の切符をつかんだ。同級7位ビクター・エマニュエル・オリボ(メキシコ)との対戦。2度ダウンさせて2回2分9秒TKO勝ち。9月に6度目の防衛に成功した同級王者ジェルウィン・アンカハス(26=フィリピン)への挑戦権を得た。

鮮烈だった。2回にワンツーを繰り出すと、強烈な右ストレートがヒット。相手は立ち上がったがフラフラだった。ファイティングポーズを取って、試合再開されたが、連打で左フックを打ち込むと横倒しに。即座にレフェリーストップとなった。船井は「ワンツーのタイミングがよかった。手応えはあり、過去最高によかった。出来過ぎだけど」と満面の笑みだった。

38戦目にして初めてのメキシコ人相手。「タイミングとかが違うと聞くので、3回ぐらいまでは様子見しようと思った」という。初回は相手のうまさに強さを見せられ、セコンドが「手を出していこう」と指示。船井も「調子乗らせるとまずい。ペースやリズムは分かった」と攻めていった。その最初の攻撃で仕留めたも同然だった。

昨年3月に3度目のタイトル挑戦で、やっと日本王座に就いた。同級生だった王者中川を破ると勢いづき、今年6月の前回はWBOアジア太平洋王座も獲得。1カ月前に決まったこの試合で、一気に世界挑戦のチャンスをつかんだ。

すでにサウスポーの王者アンカハスの映像も見て研究している。船井は「左に苦手意識はない。いい流れになっている。このまま世界をとる」と宣言。渡辺会長は「すぐに交渉に入る。日本でやりたいが海外でもいい。来年に、半年以内にはやりたい」とすぐに交渉にはいるという。

2回に連打で2度目のダウンを奪った船井龍一

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亀田興毅2度目引退表明1カ月前に引退示唆していた

亀田興毅(10月17日撮影)

ボクシングの元世界3階級制覇王者の亀田興毅(31=協栄)が10日、ブログで「私、亀田興毅は現役を退き、プロボクサーを引退することにしました」と引退を表明した。

興毅は15年10月16日(日本時間17日)に米シカゴでWBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)に判定負けして引退を表明したが、国内での引退試合開催を希望し、5月5日に1試合限定で復帰。10年3月のWBC世界フライ級王座統一戦で初黒星を喫した元同級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)と対戦し、2回12秒TKO勝ち後、引退式の最中に、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(31=ニカラグア)と対戦出来るなら、もう1試合したいとぶち上げていた。

興毅は10月にニッカンスポーツ・コムの取材に応じた際、2度目の引退を示唆していた。ゴンサレス戦を含めた今後について聞かれると「乞うご期待。別に、もう興味がない…自分の現役に、そこまで興味がない」と口にした。ゴンサレスが9月に元世界2階級王者のモイセス・フエンテス(メキシコ)に5回TKO勝ちした試合も「見ていないです」と言い、笑った。

実はポンサクレック戦翌日の5月6日に、都内の協栄ジムで取材に応じた際、試合前の練習で腰がヘルニアになった上、左拳も痛めたため、予定していた練習が消化出来ないまま試合に臨んでいたことを明かした。満身創痍(そうい)だった。また、ゴンサレスと戦いたいとリング上で一方的に言い放ったことについても「1回、引退するって言うたのに、ああいう風な形になって大変、申し訳ないことをしたなと思うので、そこは謝っておきたい。すごい迷惑をかけてしまった」とJBCをはじめとした関係各位に謝罪した。

一方でボクサーとして、強者と戦いたいという欲求も吐露。「自分にウソをつきたくなかった。どこかに、そういう気持ちが少しでも残っているなら、後悔するのは嫌やし、それやったら最後までやり切ってしまおうかなと。ただ、その選手以外とやるしかないし、実現できないなら静かに速やかに引退する…それだけ」と、ゴンサレス戦が決まらなければ引退すると明言していた。

そうした状況の中、WBC世界スーパーバンタム級2位の弟・和毅(27=協栄)が12日に東京・後楽園ホールで1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)と暫定王座を争う試合が決まった。和毅にとって3年ぶりとなる世界戦が迫り、心境の変化もあったのか「もう、自分の時代じゃないですから。これから和毅とか、下の世代の時代じゃないですか。井上尚弥も出てきたし…ボクシング界に新しい新時代が来た」と、次世代にバトンをつなぐ考えを考えを口にした。その言葉どおり、興毅は今度こそ、グローブを壁につるした。【村上幸将】

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亀田興毅が2度目の引退表明「プロボクサーを引退」

亀田興毅(10月17日撮影)

ボクシングの元世界3階級制覇王者の亀田興毅(31=協栄)が10日、ブログで「私、亀田興毅は現役を退き、プロボクサーを引退することにしました」と引退を表明した。15年10月16日(日本時間17日)には米シカゴで4階級制覇を目指し、WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(34=ワタナベ)に挑戦したが0-3の判定で敗れ、引退を表明し、5月5日に引退試合のため1試合限定での復帰をへて、2度目の引退表明となる。

興毅は、13年12月に弟大毅の世界戦で混乱を招いたとして日本ボクシングコミッション(JBC)から処分を受け、国内で試合が出来なくなった。15年の1度目の引退後は、17年1月に弟和毅(27=協栄)のチーフトレーナーを務めるため、JBCにトレーナーのライセンス申請書類を提出し交付された。

ただ、JBCルールの下、国内できちんと引退試合をやしたいという思いから、5月5日に1試合限りで現役復帰し、10年3月のWBC世界フライ級王座統一戦で初黒星を喫した元同級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)と引退試合を行った。JBCからは公式試合として認められず、公開スパーリングとして行われたが、2回12秒に右フックからの左ストレートでTKO勝ちした。

その後、引退式のテンカウントゴングの最中に、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(31=ニカラグア)と対戦出来るなら、もう1試合したいとぶち上げ「拳を交えられるなら、もう1回、ボクサーとして挑戦したい。実現しなかったら、きれいさっぱりやめます。その時はボクサー亀田興毅はしっかり引退する」と語った。

興毅はブログで「今春、『俺には戦いたい相手が二人いる』そういって現役復帰をしました。その1人がポンサクレック・ウォンジョンカム。5月に「ラスト亀田興毅」と称して、因縁の相手であったポンサクレックと戦い、勝利をすることができました。そしてもう1人がローマン・ゴンサレス。しかし彼との試合は実現する事ができませんでした。正直、夢半ばといいますか、今でも戦いたい、悔しいと思う気持ちでいっぱいです」とゴンサレス戦が実現しなかったことを悔いた。

興毅はブログで引退を表明した上で、WBC世界スーパーバンタム級2位の和毅が12日に東京・後楽園ホールで同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)と暫定王座を争う、3年ぶりの世界戦に挑むことに生きがいを見いだしていることを「新しい夢」とつづった。

「しかしそんな気持ちを超えた新しい夢ができました。夢というより元より強く思っていた事。それが弟・亀田和毅が再び世界チャンピオンになる事。3兄弟でそろって二階級制覇という大記録を達成する事です。実力、センス、努力。どこをとっても亀田和毅にはその可能性は十分にある。しかしここまで試合を実現するのが遠くなってしまったのは俺の責任でもあるし、だからこそ総力を上げて応援したい。今は和毅のためであれば何でもやりたいと思う」

興毅は、その上で自身がプロデューサーを務めるボクシング興業「東京ファイトクラブ」(TFC)のプロデューサー業に専念する考えを強調した。

「だからこそ、この大会TFCイベントプロデューサーとしての責務を全うしたいし、チームとして全力でサポートしたい。この大会に限らずここからがスタートといっても良い状況なのでサポート役としてもう一度、世界にチャレンジしたい。、その強い思いを持ってして現役プロボクサー亀田興毅とは今ここでお別れしたいと思います」

また興毅は、15年10月16日の河野戦後の引退表明に続き、2度目の引退表明となったことを謝罪しつつも、そうすることも含め、自らの生き方であることを強調した。

「2度目の引退となります。何を言っているんだと思う方もいらっしゃると思います。申し訳ございません。ただ俺は、これだと思った目標に対して一生懸命に生き抜きたいだけなのです」

その上で、和毅への応援を訴えた。

「11月12日 亀田和毅、WBC世界スーパーバンタム級、王者決定戦に挑みます。相手は欧州王者にして世界ランキング1位。不足なし。絶対に勝ちます。応援宜しくお願い致します」(原文のまま)

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亀田和毅「復活を」3兄弟2階級制覇でもギネス申請

調印式を終え、ポーズを取る亀田(左)、メディナ(撮影・林敏行)

ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が10日、3度目の亀田家ギネス登録に向けて自信を示した。

12日に東京・後楽園ホールで開催される同級暫定王座決定戦に備え、10日には都内で拳を交える同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)とともに調印式に臨んだ。WBO世界バンタム級王座に続く2階級制覇、そして長兄興毅、次兄大毅に続く3兄弟2階級制覇の期待をかかる和毅は「2階級制覇し、亀田家を大復活させたい」と意気込みを示した。

過去に興毅、大毅とともに「3兄弟世界王者」と「3兄弟同時世界王者」のギネス記録を保持しており、次の「3兄弟世界2階級制覇」も申請する予定。既に3つ目の登録に向け、陣営も準備に入っている。和毅は「3兄弟世界王者の時の方が緊張した。今はノンタイトル戦ぐらいの気持ちでいる」と涼しい表情。減量も順調に進んでおり「最高の状態になっている。(世界戦のできなかった)3年間は長かったけれど、あと2日の我慢。絶対にチャンピオンになる」と自信をみなぎらせていた。

調印式でグローブチェックする、左から亀田興毅、協栄ジム金平正紀会長、亀田和毅(撮影・林敏行)

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船井龍一、世界挑戦権獲得へ「絶対につかみたい」

計量をクリアした船井龍一(左)とビクター・エマニュエル・オリボ(撮影・河合香)

ボクシングIBF世界スーパーフライ級3位船井龍一(33=ワタナベ)が世界初挑戦をつかむ。

IBF同級挑戦者決定戦の前日計量が、9日に都内で行われた。船井は52・0キロ、同級7位ビクター・エマニュエル・オリボ(メキシコ)はリミットの52・1キロでクリアした。勝者は9月に6度目の防衛に成功した同級王者ジェルウィン・アンカハス(26=フィリピン)への挑戦権を得る。

この一戦は1カ月前に急きょ決まったという。船井は「すごいチャンスでうれしかった。このチャンスを絶対につかみたい」と気合が入っていた。6月にWBOアジア太平洋同級王座決定戦で2本目のベルトを手にした。前回両まぶたをカットし、今回は初防衛戦が濃厚だったが絶好のチャンスが来た。

これまで37戦を戦ってきた。昨年3月に3度目のタイトル挑戦で日本王座に就いた。同級生だった王者中川を破ると、トントン拍子で世界ランクを上げてきた。「ボクにツキが回ってきた」と目を輝かせた。初のメキシコ人相手に「独特のタイミングとか言われているので、焦らないようにしたい」と話した。王者の映像などもチェックしているが、ここは世界への切符に集中する。

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亀田興毅「多すぎや」気になる和毅の相手のあごヒゲ

精力的にミット打ちをこなすWBC世界スーパーバンタム級1位アビゲイル・メディナ

ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)と同暫定王座戦に臨む同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)が8日、東京・新宿区の協栄ジムで練習を公開した。

12日、東京・後楽園ホールでの初世界戦に備え、シャドーボクシングやミット打ちなどを披露。練習視察した和毅の兄興毅はメディナの長いあごヒゲについて「多すぎやな。あごは(ボクサーの)弱点やし、オレは形が見たかった。試合でもあごやと思ってパンチを出して、ヒゲだけだったら紛らわしい」と指摘した。

日本ボクシングコミッションの規則でも試合進行の妨げとなるおそれのある髪型やヒゲについてはチェック対象になっている。海外の世界戦でもルールミーティングで取り上げられ、過去には選手がヒゲを剃って試合に臨むケースがあった。興毅は「もしかしたら、うちの陣営からルールミーティングであごヒゲについては言うかもしれない」と口にした。

公開練習後のメディナはあごヒゲについて「試合当日朝の気分で剃るかもしれない。ワセリンも塗るし、関係ないでしょう」とまったく問題視していなかった。

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亀田和毅3年ぶり世界戦へ「リングですべてを出す」

リーチが7センチ伸びたことについて聞かれ右手を広げる亀田和毅(撮影・野上伸悟)

ボクシングWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)が、体力アップをデータで証明した。12日の東京・後楽園ホールでの暫定王座戦の予備検診が、7日に都内で行われた。初対面した同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)とほぼ同じサイズも、胸囲は亀田が95センチで13・5センチ大きかった。

亀田にとって日本での世界戦は13年12月以来となる。5年前の検診結果と比べると、胸囲は8センチ、首回りは39センチで2センチ、リーチも170センチで7センチサイズアップしていた。階級を上げたこともあるが、今回取り入れたフィジカルトレーニングの成果だ。

3カ月にわたって、週2回の指導を受けて汗を流してきた。亀田も「トレーニングの効果が出ている。体に芯ができて、ぶれなくなった。パンチにも下半身が耐えて、バランスが崩れなくなった」と、スパーリングでも手応えを得ている。

3年ぶりの世界戦で、2人の兄に続く2階級制覇がかかる。3兄弟王者に続いて世界でも初の記録になる。「過去最高にいい。作戦通りにチームを信じてやるだけ。あとはリングですべてを出す」と自信を口にした。【河合香】

予備検診を終え握手する亀田和毅(左)とメディナ(撮影・野上伸悟)

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井上尚弥「通過点。さっくりいって」拓真へ必勝厳命

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(18年5月26日撮影)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位拓真(22=ともに大橋)が、12月30日に東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。

井上拓の世界初挑戦決定を受け、3階級制覇王者の兄の尚弥は厳しいエールを送った。国内2組目の兄弟王者を狙う弟に向け「さっくりいってくれるでしょう。ここでもたもたしたり、つまずいたりしたらダメなので」と必勝を厳命した。早速、週明けの13日から4日間、静岡・熱海で一緒に強化合宿に取り組む予定。「チャンピオンになってからがスタートラインです。ここは通過点だと思ってほしい」と弟の世界王座奪取を信じ切っていた。

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

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亀海喜寛「引退しました」今後はトレーナーになる

引退を発表した元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(18年1月9日)

ボクシングの中量級で世界的に活躍した元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(35=帝拳)が現役引退した。7日、帝拳ジムの本田明彦会長が明かした。6日に自身のSNSを更新し、「引退しました」と記していた。8月のスーパーウエルター級10回戦で、グレグ・ベンデティ(米国)に0-3で判定負けしたのが最後の試合だった。

昨年8月、元4階級制覇王者コットとWBO世界同級王座決定戦を戦った。超ビッグネームに奮闘も、世界初挑戦でベルトに届かなかった。引退理由に「最後の2戦は何故かわかりませんが序盤で上腕二頭筋に力が入らなくなり、以前のようにパワーパンチを最後まで打ち続ける事が出来なかった」と明かした。

05年にプロ入りし、13年に東洋太平洋ウエルター級王座を獲得。11年からは米国を主戦場にし、8月のベンデティ戦が米国での10試合目、戦績は27勝(24KO)5敗2分けだった。今後はトレーナーになる。

17年8月、WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦でミゲル・コット(右)を攻める亀海

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拳四朗、V5へ余裕の表情「ベビー度は勝っている」

防衛戦を発表しファイティングポーズを決めるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)

WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)の5度目の防衛戦が12月30日に東京・大田区総合体育館で行われることが7日、発表された。

3連続KO防衛中の拳四朗は、5度目の防衛戦もKO防衛を約束した。「6~8回で倒したい。1発で倒せれば一番いいが、タイミングが肝心。カウンターでいくタイミングを練習したい」と話した。世界戦では4度目のメキシコ人が相手だが「相手も知らずに会見に来て、初めて見た。ニックネームがベビー(赤ちゃん)ということで、その辺はボクの方がベビー度は勝っているのかな」とジョークも飛び出す余裕の表情だった。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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伊藤雅雪サングラス姿は嫌、ベルトも顔も守り抜く

防衛戦を発表しファイティングポーズを決めるWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(撮影・中島郁夫)

WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)の初防衛戦が12月30日に東京・大田区総合体育館で行われることが7日、発表された。

伊藤が凱旋(がいせん)試合で「イケメン顔」を売る。3年前から練習拠点とする米国で、日本人で37年ぶりに王座獲得したのが7月。国内での知名度はまだまだなことを自認した上で、「もっともっと知ってほしい、こんなボクサーがいたんだと。平成最後に印象付けられる試合を見せたい」とメイン抜てきを好機と捉えた。

端正なマスクに、芸能事務所が動いたのは8月。女優の吉岡里帆、タレントのDAIGOらが所属する「エー・チーム」と契約した。既にバラエティー番組でダウンタウンの浜田雅功らとの共演も果たし、「楽しいです。命を取られるわけではないですし」と年明けにもテレビ出演が待つ。

指名挑戦者の同級1位シュプラコフ対策に、11日に渡米して約1カ月間スパーリング漬けの日々を送る。1年前はテレビ越しに見ていた年末興行。「サングラス姿で(テレビに)出たくないですね」。攻め勝ち、ベルトも顔も守り抜く。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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井上拓真 48戦無敗の男相手も「1発で取りたい」

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位拓真(22=ともに大橋)が、12月30日に東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。国内2組目となる兄弟王者を目指す。WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)の初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)の5度目の防衛戦とのトリプル世界戦となる。

2~3日前、井上拓に吉報が届いた。2年前、世界初挑戦の発表会見後のスパーリングで右拳を負傷。手の甲と手首をつなぐ関節を脱臼し、手術を受けた。1度は世界戦中止の憂き目を見た。「2年越しの世界戦。悔しい思いもあり、やっと決まったという思い。この2年でキャリアを積み、良いタイミング。必ず取れる自信がある」。待望のチャンスに声が弾んだ。

兄尚弥に続く世界王座奪取となれば、亀田3兄弟に続く国内2組目の兄弟王者だ。暫定ベルトを争うペッチは48勝無敗で、現在10連続KO勝ちの強敵。9センチも身長が高い172センチのサウスポーとなるが、井上拓は「1発で取りたい。今の自分は兄には、ほど遠く、下積み。ボクサーは世界王者になってからがスタート」と自らに重圧をかけた。

現在、兄は階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズで準決勝に進出した。WBO、IBF両王者も参戦中で、優勝すれば3団体統一が可能。所属ジムの大橋会長から「拓真がWBC王者になれば兄弟で4団体制覇になる。大事な試合」とエールを送られると「まず世界王者になることが小さい頃からの夢。兄弟で4団体制覇はさらに大きな夢。夢をかなえるために必ず勝ちたい」と目を輝かせた。

9月に挑戦者決定戦を制した井上拓は当初、同級1位ウバリ(フランス)と同級3位ウォーレン(米国)による同王座決定戦の勝者に挑む通達を受けた。ところが同カードの交渉が長引き、WBCからペッチとの暫定王座決定戦が承認された。12月下旬をメドに1位-3位戦が開催されなければ、井上拓-ペッチ戦が正規王座決定戦に昇格する。「そうなればさらにモチベーションは上がる」。

心身ともに充実するモンスターの弟が辰吉、長谷川、山中らが巻いた伝統あるWBCバンタム級王座を狙う。【藤中栄二】

◆兄弟世界王者 アッテル兄弟(米国)は兄エイブが1901年にフェザー級、弟モンテが1909年にバンタム級で王座獲得し、史上初の兄弟王者に。以後、世界で30組の兄弟王者が誕生している。92年9月4日、ブレダル兄弟(デンマーク)は兄ジミーがWBOスーパーウエルター級、弟ジョニーもWBOスーパーフライ級で王座奪取し、史上初の兄弟同時王者となった。国内では亀田兄弟(興毅、大毅、和毅)が史上初の3兄弟王者、さらに3兄弟同時王者も達成してギネス登録済み。興毅、大毅で兄弟2階級制覇も成し遂げている。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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拳四朗「相手も知らずに会見」12・30にV5戦

防衛戦を発表しファイティングポーズを決めるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)

12月30日に東京・大田区体育館で行われるトリプル世界戦で、5度目の防衛戦を迎えるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)は、挑戦者で同級8位のサウル・フアレス(27=メキシコ)戦へ向け、KO勝利を約束した。

今回の相手は過去4戦と比べると、かなり格下。会見に出席した拳四朗は印象を聞かれ「初めて見た。相手も知らずに会見に来た。ニックネームがベビーということで、その辺はボクの方がベビー度は勝っているのかな」と余裕のジョークで答えた。

現在3連続KO防衛中で、フアレス戦も「後半まで相手を苦しめて倒すボクシングをしたい。6~8回までに倒したい」と話した。

父でジム会長の寺地永氏は「これまでチャンピオン級と防衛戦を重ねてきて、今回は初めて下位ランカー。抜かりなく、いい試合をして評価が下がらないように年末を締めたい」と引き締めていた。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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井上拓真が初世界戦「大きな夢」兄弟4団体制覇へ

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位井上拓真(22=ともに大橋)が国内2組目の兄弟世界王者を目指すチャンスを得た。

12月30日、東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)と同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。同日都内で会見に出席した井上拓は「兄弟王者を目指して1発で取りたい」と力強く意気込みを示した。

会見に同席した所属ジムの大橋秀行会長からは「今、尚弥がWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)で3団体王者になろうとしている。拓真がWBCで王者になり、兄弟で4団体制覇という大きい夢に向けた大事な試合になります」と期待を寄せられた。

師匠からの熱いエールを耳にした井上拓は「まず世界王者になることが目標。兄弟で4団体制覇はさらに大きな夢。かなえるために必ず勝ちたいと思います」と目を輝かせた。

井上拓は9月に同級挑戦者決定戦でマーク・ジョン・ヤップ(六島)を判定で下して挑戦権を奪取。当初は同級1位ノルダン・ウバリ(フランス)と同級3位ルーシー・ウォーレン(米国)による同王座決定戦の勝者に挑戦する予定だった。しかし両者の交渉が6カ月近くまとまらなかったため、WBCからペッチとの暫定王座決定戦が承認された。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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亀田和毅「過去最高にいい」肉体強化実り数値アップ

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦の予備検診を終え握手する同級2位亀田和毅(左)と1位メディナ(撮影・野上伸悟)

ボクシングWBC世界スーパーバンタム級暫定王座戦の予備検診が7日に都内で行われ、両者とも異常はなかった。

12日の東京・後楽園ホールでの決戦を前に、同級2位亀田和毅(27=協栄)と同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)が初対面となった。

サイズは亀田が身長では1・5センチ高かったが、リーチは4・5センチ短かった。亀田が日本で世界戦は13年12月以来。5年前の検診結果と比較すると、胸囲は95センチと8センチ、首回りは39センチで2センチ、リーチも170センチで7センチサイズアップ。フィジカルトレの成果を数字が証明していた。

亀田は2人の兄に並ぶ2階級制覇がかかる。「階級も上げたし、数字は参考にならないが、トレーニングして芯ができて、体がぶれなくなった。過去最高にいい。作戦通りにチームを信じて、リングですべてを出す」と自信を口にした。メディナの印象も「まあまあ普通。映像で見た通り」と話し、フェイスオフは拒否した。

メディナはハンマーを手にした自らのイラストが描かれたTシャツ姿だった。亀田の印象は「普通にその辺にいる人と変わらない。ハンマーパンチで勝つためにきた」と話した。

WBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦の予備検診を終え笑顔で会見する同級2位亀田和毅(撮影・野上伸悟)

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伊藤雅雪がメイン「KO狙う」12・30初防衛戦

防衛戦を発表しファイティングポーズを決めるWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(撮影・中島郁夫)

12月30日に東京・大田区体育館で行われるトリプル世界戦で、初防衛戦に臨むWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)がメインを務めることになった。7日に都内で行われた会見でも中央に座り、「うれしいです。日本中にインパクトを与えたい。自分の実力を見せたい」と晴れの舞台への決意を語った。

7月に日本人として37年ぶりに米国での王座獲得に成功した。凱旋(がいせん)試合となるが、同時に名前を売る機会とも捉える。「常にKOを狙う姿を日本でみなさんに見てほしい。もっともっと知ってほしい、こんなボクサーがいたんだと。平成最後に、印象付けられる試合を見せたい」と燃える。世界王者となってからは、その端正なマスクも相まって、バラエティー番組などに出演もあったが、ゴールデンタイムの生中継は、知名度を上げる何よりのチャンスとなる。

3年前から練習の拠点を米国に置き、日本と行き来しながらキャリアを築いてきた。今回も11日に渡米し、来月中旬の帰国まで、スパーリング漬けの日々を送るという。「あちらではボクシングだけに集中できる。向き合える時間が大事」と調整に入る。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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亀海喜寛が引退「日本史上最大の挑戦」で奮闘

亀海喜寛(18年1月9日撮影)

ボクシングの中量級で世界的に活躍してきた元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(35=帝拳)が現役引退を発表した。6日に自身のSNSを更新し、「ボクシング引退しました」と記した。8月17日に米国で行われたスーパーウエルター級10回戦で、グレグ・ベンデティ(米国)に0-3の判定で敗れたのが最後の試合だった。

昨年8月、「日本史上最大の挑戦」となった元4階級制覇王者ミゲル・コットとWBO世界同級王座決定戦を戦った。世界の超ビッグネーム相手に奮闘したが、世界初挑戦で惜しくもベルトには届かなかった。「まだ俺のパフォーマンスはスパーでは向上していましたが、試合のリングでは最後の2戦は何故かわかりませんが序盤で上腕二頭筋に力が入らなくなり、以前のようにパワーパンチを最後まで打ち続ける事が出来なかったです」と明かした。

亀海は1982年(昭57)11月12日、札幌市生まれ。札幌商3年で全国高校総体ライト級、帝京大4年の全日本選手権ライトウエルター級を制し、05年にプロ転向した。10年に日本スーパーライト級、13年に東洋太平洋ウエルター級王座を獲得した。

11年10月に米ラスベガスで米国リングに上がったのを契機に、主戦場を米国にし、世界の中量級戦線で渡り合ってきた。異色のキャリアを築きながら、ベルトまであと1歩に迫った。8月のベンデティ戦が米国での10試合目だった。

「いつの間にか目指していた海外で戦えたのは最高におもしろかったし、本当に色々ありましたが…まずは健康に引退出来て良かったです。ファンの皆さん、スポンサーの皆様、サポートしてくれた方々、友人の皆さん、家族、本当に沢山の声援&応援、今まで本当に有り難う御座いました!」と感謝の言葉をつづった。

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井上尚弥の弟、拓真が暫定王座決定戦 12月30日

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位井上拓真(22=ともに大橋)が12月30日、東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)と同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。当初は同級1位ノルダン・ウバリ(フランス)と同級3位ルーシー・ウォーレン(米国)による同王座決定戦が予定されていたが、両者の交渉が進んでいないため、WBCから次期挑戦者権を持つ井上拓とペッチの暫定王座が承認された。

また同日にはWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)が同級1位イフゲニー・シュプラコフ(28=ロシア)との初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が同級8位サウル・フアレス(27=メキシコ)との5度目の防衛戦に臨むトリプル世界戦となる。

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

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井岡一翔次戦1位ニエテス 大みそか初の4階級へ

井岡一翔(18年9月撮影)

世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級3位の井岡一翔と、同級1位のドニー・ニエテス(フィリピン)による王座決定戦が12月31日にマカオで行われることを6日、関係者が明らかにした。近く正式に発表される。29歳の井岡が王座に就けば、日本勢初の世界4階級制覇となる。

井岡は昨年大みそかに引退を表明したが翻意。今年9月に復帰戦に臨み判定で勝った。

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亀田和毅と暫定王座戦メディナ「倒しにいきます」

亀田和毅とWBC世界スーパーバンタム級暫定王座を争うアビゲイル・メディナが来日

ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)と同暫定王座戦に臨む同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)が6日、羽田着の航空便で来日した。

12日、東京・後楽園ホールでの世界戦に備え、約9週間の合宿を積んできたというメディナは「倒しにいきます。倒すのが自分のスタイルだから」と自信の笑みを浮かべた。

右の強打、勢いのある連打が武器の欧州同級王者はトレーナー陣に亀田対策を任せ、自らは試合動画などで研究していないことを明かした。「トレーナーに言われた通りの練習だけしかしていない。亀田は日本からメキシコに行って経験を積んだということぐらいの知識で、どんなスタイルなのか知らない」と、あくまでも自らのボクシングスタイルを貫いて勝つ姿勢を示した。

スペインからロンドン経由で約18時間かけて来日し、プロ、アマ通じて初めて欧州以外で試合に臨むというメディナは「減量は順調に進んでいるが、こんなに長旅は初めて。疲れた」と苦笑いも浮かべていた。

亀田和毅と争うWBC世界スーパーバンタム級暫定王座戦のため、セコンド陣とともに来日したアビゲイル・メディナ(左から3番目)

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井上尚弥「予想していた」WBSSドネア勝利も淡々

NTTぷらら板東浩二社長(左から2番目)とともにサムズアップするWBA世界バンタム級王者井上(左端)、大橋会長(左から3番目)、井上の父真吾トレーナー

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)は6日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)で元5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)が準決勝に進出したことに驚きを示さなかった。

3日に英グラスゴーで開かれたWBSS1回戦で、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)が、4回終了TKOで19戦無敗のWBAスーパー王者ライアン・バーネット(25=英国)を下し、新スーパー王者となった。

戦前予想で劣勢とされていたドネアの勝利だったが、井上は「試合終了までの判定結果はバーネットが勝っていたみたいですが、ドネアが勝つことも予想していたので驚きはないですね」と淡々と口にした。

この日は都内のホテルで開催された自身のメインスポンサー、NTTぷらら主催の「ひかりTV10周年の集い」パーティーにゲストとして出席。同社の板東浩二社長から花束を贈呈された井上は、準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)との2団体統一戦に臨むことを報告。「IBFの王者だけに技術はありますし、白熱した面白い試合になると想像しています」と気持ちの高揚感を口にした。

別ブロック準決勝はWBO王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)-WBAスーパー王者ドネアの顔合わせ。井上が決勝に進めば、この勝者との対戦となる。3月に米国での準決勝が予定されており、所属ジムの大橋秀行会長は「出場8選手のうち、尚弥以外で1番強いのはロドリゲスだと思っています」と集中する構えをみせていた。

メインスポンサーのNTTぷらら板東浩二社長から花束を贈呈されるWBA世界バンタム級王者井上尚

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橘ジョージ、三度目の正直で新人王 敢闘賞も獲得

東日本新人王決勝戦、ライト級を制した橘ジョージ(撮影・垰建太)

<ボクシング:東日本新人王決勝ライト級5回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール

橘ジョージ(協栄)は三度目の正直で新人王になり、敢闘賞も獲得となった。

開始30秒に右カウンター、2回にも右ストレートでダウンを奪って圧倒。最終5回に得意のボディーを効かせ、連打を浴びせるとレフェリーが止めた。16、17年とも初戦で敗退していたが「苦手なタフな相手だった。右手が痛いが勝ったんでよかった」。

三賞に選ばれた、左から技能賞のフライ級荒川、最優秀選手賞のフェザー級峯田、敢闘賞のライト級橘(撮影・垰建太)

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峯田光1回TKOでMVP「あと1つ」全日本も視野

ボクシング東日本新人王決勝戦の最優秀選手賞に選ばれたフェザー級の峯田(撮影・垰建太)

<プロボクシング:東日本新人王決勝戦>◇4日◇東京・後楽園ホール

フェザー級峯田光(22=帝拳)が鮮烈な1回TKO勝ちでMVPに輝いた。

鹿児島県の奄美大島出身で指導者がおらず、20才で上京してジムに入るまでは我流で特訓した強打の持ち主。キャリア2年、デビューから1年間を5戦無敗で駆け上がり、東日本の頂点を制した。

控えめな感想と対照に、峯田のパンチは威力十分だった。「これで倒れるのかなという感じ」。フェイントを織り交ぜながら細かく動く対戦相手の中村を、ゴング開始から見定めた。

「思ったより見えた」と冷静に、2分過ぎに左ガードが開いた隙を見逃さず、右ストレートで顔面を捉えてひざまずかせた。たたみ掛けて、さらに左を打ち込んで勝負あり。淡々と勝ち名乗りを受けると、「あと1つ勝って喜びたい」と12月23日の全日本新人王決勝を見据えた。

格闘技経験は小学生時代の2年間の極真空手だけ。「顔を殴りたかったけど、空手ではダメなので」とボクシングに魅了されたが、故郷の鹿児島県の奄美大島にジムはなかった。だから、「自分で勝手に…」。家にあったサンドバッグに、動画で見た一流ボクサーの動きをまねた。自然豊かで、遊び場は海山。「湾に飛び込んだり。運動神経がいい子は多い」。自身もその1人だった。

町役場を辞めて上京したのは16年。名門帝拳ジムに入ると、教わる喜びがあふれた。「この動きにはこういう意味があるのか、とか、1つ1つの動作、戦術があって」。我流仕込みのパンチ力も褒められた。幼少期から競技を打ち込む選手が多い中、アマチュア経験なしの異色の20才は伸びに伸びて、「楽しくて楽しくて」と日々を過ごす。水を得た魚が、日本一へと向かう。

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看護師ボクサー荒川竜平が新人王「覚醒した」絶叫

ボクシング東日本新人王決勝戦の三賞に選ばれた、左から技能賞のフライ級荒川、最優秀選手賞のフェザー級峯田、敢闘賞のライト級橘(撮影・垰建太)

<ボクシング:東日本新人王決勝フライ級5回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール

戦う看護師が技能賞を獲得した。フライ級荒川竜平(29=中野サイトウ)は太田憲人(29=ワタナベ)との決勝に3回16秒TKO勝ちした。東京・大泉にある陽和病院で精神科に勤務しながら、2度目の挑戦で新人王に輝いた。

荒川は1、2回に「狙った」という右ストレートでダウンを奪った。相手はグラグラだったが「キャリアがまだまだで詰めがうまくない。欲を出さずに冷静にいこう」とラッシュはせず。それでも3回に再び左ストレートを打ち込むと、レフェリーが即座にストップ。相手陣営からもタオルが投入された。

昨年は決勝で1回TKO負けし、4月の再起戦で太田には2回TKO負けしていた。それが見事な快勝で2つの雪辱を果たし、斉藤会長は「一番地味な試合になると思っていた」と苦笑い。荒川も「判定で勝とうと思っていた」という。リング上でのインタビューでは「覚醒した」と叫んだ。

地元宮崎で高校卒業後に准看護師資格を取得すると上京して就職した。勤務しながら夜学に通い、2年前には正看護師になった。「これからは好きなことをやろう」と入門した。精神科に勤務するが「気持ちのコントロールとか通じるものがある」と両立効果を口にした。宮崎からの家族に、同僚の看護師や患者も応援に駆けつけた。「全日本もとりたい」と誓った。

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