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ボクシングニュース

井上尚弥、マクドネル戦が異例の米英生中継決定

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)


 プロボクシングWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が国内最速となる16戦目の3階級制覇でボクシングの本場にあらためて存在感を示す。25日に東京・大田区総合体育館で王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦する一戦が、米英で生中継されることが23日、決まった。

 米動画配信のESPNプラス、英スポーツ専門局スカイスポーツでライブ中継。調印式に出席した井上は「盛り上がっている試合なのだなと思います。しっかりした形の勝利をしたい」と声を弾ませた。

 大橋会長によれば、米国時間では早朝の生中継となるがESPN以外からも米国内の中継オファーが届いていたという。同会長は「(ESPNプラスが)無料なので選んだ。宣伝効果は絶大」と歓迎した。日本人では村田諒太に続く国内世界戦の米生中継。「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例」と話した。

 海外メディアからKO勝ちに関する質問を受け、井上は「その流れがきたらKOを狙っていきたい」と世界戦6試合連続KO勝ちを意識した。国内の世界戦連続KO勝利数で、井上は長谷川穂積、内山高志、山中慎介と並ぶ歴代2位の5連続。KOすれば具志堅用高に並ぶ歴代1位の6連続だ。世界戦通算KO勝利数も具志堅、山中と並ぶ9回。こちらもKOなら内山と並ぶ歴代1位の10回となる。

 井上が「ビッグマッチにつながる」と位置付けるマクドネル戦。KO勝ちで3階級制覇を成し遂げ、ボクシングの本場にも強さを届ける構えだ。【藤中栄二】

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異例!モンスター井上尚弥-マクドネル戦米英生中継

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館でWBA世界バンタム級王座に挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が23日、都内のホテルで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とともに調印式に臨んだ。使用グローブ(8オンス)は井上が日本製のブラック、マクドネルは持参したメキシコ製のゴールドを使用することが、それぞれ決まった。

 大橋秀行会長によると、井上が対戦相手と異なるグローブを使用するのは国内開催の世界戦では初、昨年9月の米国での6度目の防衛戦以来だという。契約でも違うグローブで試合することで合意済みで、井上、マクドネルともにお互いの使用グローブを入念にチェックしていた。同会長は「メキシコ製は薄いけれど、日本製の方が固い。尚弥も同じ印象を口にしていた」と明かした。

 国内最速の16戦目での3階級制覇を狙う「モンスター」井上の一戦には、海外メディアからの注目度も高い。1922年創刊の米老舗ボクシング専門誌「リングマガジン」の記者らも調印式の会見に姿をみせた。

 また米国、英国での試合生中継も決定。井上は「今回、全米、全英で生中継ということで、すごく盛り上がる試合だと実感しています。この先、バンタム級トーナメント(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ=WBSS)もあり、ビッグマッチにつながる試合なので、ハッキリした形で勝ちたい」と意気込みを示した。

 大橋会長も「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例のこと。国際色豊かになってきたね」と国内外の注目の高さに驚いていた。

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)

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拳四朗サウスポー対策万全「距離を保って」KO狙う

ロペス(右)とポーズを決めるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)


 ボクシングのダブル世界戦(25日、東京・大田区総合体育館)の調印式が23日、都内のホテルで行われ、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が出席した。

 3度目の防衛戦は、同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)とのリマッチで、王座奪取に成功した昨年5月20日は2-0判定の辛勝だった。 「今回は明らかな差で勝って、成長したところを見せたい」という。ロペスが老練なサウスポーとあって、2度のフィリピン合宿でサウスポーばかりと約150ラウンドものスパーリングを消化した。

 「サウスポーに、より慣れたと思う。自分の距離感を保って、打たせないボクシングをしたい。KOを狙っていけたら、ファンの皆さんに楽しく見ていただけると思います」と抱負を語った。

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井上尚弥へ大型支援 NTTぷららスポンサー契約

予備検診を終えWBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日にプロボクシングWBA世界バンタム級王座に挑戦(東京・大田区総合体育館)する同級2位井上尚弥(25=大橋)が大手スポンサーの支援を受け、国内最速となる16戦目での3階級制覇を目指す。通信関連大手のNTTぷららとメインスポンサー契約(年数など非公開)を結んだことが22日、発表された。また同日、都内で開かれた予備検診に出席し、王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とも対面した。

 3階級制覇の挑戦を前に大きなバックアップを手にした。バンタム級で日本記録の13度防衛を目指し、4階級制覇も視野に入れる井上のチャレンジ精神が、NTTぷららの理念=挑戦と合致。メインスポンサーとして契約し、トレーナーの父真吾氏の経営する会社名が刻まれてきた試合トランクス最上部にNTTぷららの運営する動画配信サービス「ひかりTV」のロゴが入ることが決まった。

 同社はサーフィン安室丈、ウインドサーフィン新嶋莉奈や、ゴルフ宮里美香と所属契約。平昌パラリンピックのスノーボード金メダリストの成田緑夢ともスポンサー契約を結ぶなど、五輪・パラリンピックを目指すホープや、活躍するアスリートの支援が多かった。プロボクシングは五輪につながらないものの、NTTぷららの板東社長が井上と直接面談した際、競技への情熱や人柄にほれ込み、異例の契約が実現したという。

 井上の師匠、大橋会長は「尚弥のさわやかさも大きかったのでは。大手の契約はありがたい」と歓迎した。バンタム級王者となれば今秋開幕の最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズへの参戦が確実。海外で他団体王者との統一戦も予想されるだけに、ビッグな契約は大きな足掛かりになりそうだ。

 この日、井上は予備検診でマクドネルと初対面し、握手も交わした。王者の肉体を横目に「思ったよりも体がしっかりして仕上げている。身長も予測通り」と納得顔。国内最速の3階級制覇へ、すべての準備が整ってきた。【藤中栄二】

 ◆NTTぷらら 通信関連、動画配信サービスの国内大手。95年にNTT、ソニーなど5社の共同出資でジーアールホームネットとして設立。個人向けインターネット接続をはじめ、法人向けインターネット提供サービスなどを手がける。08年3月、NTTぷららに社名変更。10年にブロードバンド映像配信サービス「ひかりTV」提供を開始。15年3月には会員数が300万人を突破。社員数379人(18年4月現在)。サッカー元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治もサポート。

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右上)の前で予備検診を受ける井上(撮影・中島郁夫)

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拳四朗、3度目防衛戦の「必勝ルーティン」とは?

ロペス(左)とポーズを決めるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)


 ボクシングのダブル世界戦(25日、東京・大田区総合体育館)の予備検診が22日、都内で行われ、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が出席した。

 3度目の防衛戦は、同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)とのリマッチだが、癒やし系王者は終始リラックスした様子だった。ロペスとは昨年5月20日にベルトを奪取した時以来、1年ぶりのご対面にも「印象? う~ん特に…一緒ですね」と、うまいコメントが見つかられず、笑ってごまかした。

 決戦を3日後に控えているが、頭にあるのは、初防衛戦から続く“必勝ルーティン”だ。どの映画を見て、どのスイーツを食べるか-。映画は「今回は“豊作”です。選択肢が多い」と笑顔でスマートフォン(多機能携帯電話)をチェック。「アベンジャーズ(インフィニティ・ウォー)にしょうかな…いや、3時間ぐらいあるなあ~。ピーターラビットは…これ95分か」と自問自答。スイーツは「いいコッペパンの店見つけたんです」と、こちらは決めている様子。減量リミットまではあと1キロで順調という。何の気負いもなく、本番に近づいている。

ロペス(上)の前で予備検診を受けるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)

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王者サイドが予備検診の体重チェックかたくなに拒否

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右上)の前で予備検診を受ける井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチの予備検診が22日、都内で開かれた。挑戦者の同級2位井上尚弥(25=大橋)と王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が初対面。プロモーター側から依頼を受けた日本ボクシングコミッション(JBC)が検診で体重チェックを打診したが、マクドネル陣営は拒否したためにできなかった。

 WBAには前日計量まで予備計量というルールはない。この日、検診会場に計量で使用されるはかりが持ち込まれ、任意での体重確認ではあったが、JBC担当者は「マクドネルの周辺からかたくなに拒否されました」と明かした。また178センチとされていた身長は175・5センチと予想よりも低い検診結果が出た。マクドネルを指導するデーブ・コールドウェル・トレーナーは報道陣から連日、調整面の質問を受けることに対し「同じ質問を違うやり方で何度も何度もされるので、それはやめてください」とイライラするシーンもあった。

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井上尚弥が予備検診 リーチ差も「予測通りですね」

予備検診を終えWBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチに挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が22日、都内で開かれた予備検診に臨んだ。

 王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)と初対面し、ガッチリ握手を交わした。検診では178センチとされたマクドネルの身長が175・5センチだったことが判明。当初は13センチ差とされていた身長差は10・5センチ差。リーチは井上が170・6センチに対し、マクドネルは182センチと11・4センチ差だった。

 身長とリーチの差について、井上は「予測通りですね。あとは、向かい合ってみてですね」と自信の笑みを浮かべた。これまでの予備検診よりも笑顔が多い雰囲気はスーパーフライ級からバンタム級に階級を上げ、1・4キロ軽減された減量面が大きいようで「減量している体での1・4キロといいのはでかいです。バンタムが適性体重だなと思います」と納得した表情を浮かべた。

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王者マクドネル「減量ミスはない」井上陣営も分析

大橋秀行会長(左後方)が見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル


 ボクシングWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が減量面のプロ意識を強くにじませた。25日、東京・大田区総合体育館で3階級制覇を狙う井上尚弥(大橋)の挑戦を受ける英国人王者は21日、横浜市のジムで練習公開。178センチとされる高身長から減量の質問を多く受けると「もうアンダー。心配ご無用」と強調。

 現在の体重は最後まで明かさなかったが、計11人の来日チームに「ボクシングサイエンス」という栄養面、フィジカル面をサポートする専門家も帯同。コールドウェル・トレーナーは「彼らのおかげで減量に問題がない。私たちは勝ちにきている」と言い切った。

 公開練習を視察した井上陣営の大橋会長は「高いプライドを持つ英国の王者なので減量ミスはないと思う」と分析。王者の動きを見守りながら「尚弥がすべてで上回っている」と自信の笑みを浮かべていた。

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル

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「井上尚弥がすべて上回ってる」陣営マクドネル視察


 25日に東京・大田区総合体育館で3階級制覇に挑むボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)陣営が21日、横浜市内のジムで開かれたWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)の公開練習を視察した。

 大橋秀行会長、井上の父真吾トレーナーが、マクドネルのウオーミングアップ、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちをチェック。真吾トレーナーは「シャドーボクシングを見ると、やはり正統派のボクサーだなと。対戦してみなければ分からないけれどナオ(井上尚弥)の方がスピードで上をいっていると思う」と分析。過去の試合動画で抱いたイメージと大きな違いもなく「試合の1ラウンド目が楽しみですね」と新たな発見はなかったという。

 大橋会長は「身長178センチとされているけれど、そこまでないような印象。動きに関しても想定内。井上尚弥がすべてにおいて上回っているかな」と自信の笑み。マクドネルの減量面に関しては「プライドを持っている英国の世界王者なので減量失敗はないと思うけれど…」と言うにとどまった。

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マクドネル「減量は順調」井上尚弥戦へ万全アピール

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル(左端)


 減量は順調!?

 25日に東京・大田区総合体育館でプロボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が21日、横浜市内のジムで練習を公開。世界主要団体の王者の中で、もっとも高身長となる178センチの王者は、減量に関する質問を多く受けた。すると「減量は順調。もうアンダーです」とジョークを交え、ウエート管理が万全であることを口にした。

 現在の体重については最後まで明かさなかったものの「心配はご無用」とキッパリ。帯同するデーブ・コールドウェル・トレーナーも「今までジェイミーがウエートで失敗したことがあるのか?」と逆質問でウエートに問題がないことを口にした。さらに同トレーナーは「今までの井上選手の相手は挑戦するためだけ、あるいは何ラウンドまで耐えられるかというような相手だったと思う。私たちは勝ちにきています。観光にきているつもりはない。調整や減量がうまくいっているかを聞く必要はないです」と、真剣な表情で強調した。

 計11人からなるマクドネルの来日チームには「ボクシングサイエンス」という団体のトレーナーが帯同。栄養面やフィジカル的なサポートを受けていることを明かした同トレーナーは「確かにジェイミーはバンタム級まで落とすことに苦労していたが、彼らのサポートが始まって体重を落とすことに問題はなくなった」とも付け加えた。

 マクドネルは昨冬、1度はスーパーバンタム級への転向を表明しながら最終的にはバンタム級にとどまった経緯がある。「それはバンタム級の対戦相手にビッグチャンスがなかった。チャンスを増やすために1階級上げようと考えていたら今回、井上選手とのビッグチャンスが舞い込んだ。こういった機会があればバンタム級で戦う」と意図を説明した。

大橋秀行会長(左後方)の見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル
担当トレーナーのデーブ・コールドウェル氏(右)と公開練習に臨んだWBA世界バンタム級王者マクドネル

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ガニガンロペス公開練習 兄弟一丸で拳四朗に雪辱

兄ラウロ・トレーナー(左)に拳を掲げられるロペス


 ボクシング前WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(25日、東京・大田区総合体育館)で王座奪回に臨む同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)が21日、都内のジムで練習を公開した。約1時間のミット打ち、サンドバッグ打ちに先立って行われた会見では、「この1年、新しいチャンスを探してずっと待っていました」と強調。昨年5月に現王者拳四朗(26=BMB)に0-2の判定で敗れて奪われたベルトへの強い思いをうかがわせた。

 再戦へ向けて今回は元プロボクサーの兄ラウロ・トレーナーも帯同してきた。兄弟一丸となっての雪辱へ「全てのラウンド、しっかりきっちり取っていきたい。負けたことを反省し、勝つという気持ちでやってきた」と布告した。

 練習を視察した拳四朗の父寺地会長は「ロペスは他の選手よりスタミナがある。後半に落ちないので、前半に持って行かれるとずるずるいくこともある」と警戒。スタミナ自慢の息子は後半に強さを発揮するが、今回は体力面での優位性は考えず、「油断せずにやらないと。拳四朗はこれからの選手なので、こんなところで負けていられない」と語った。

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田口良一の再戦準備続行へ渡辺会長「交渉する」

ブドラー戦に敗れた田口良一


 20日に王座陥落したボクシング前WBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)の師匠、渡辺均会長(68)は21日、都内の所属ジムで新王者ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)陣営と再戦に向けた協議する方針を示した。

 「田口の今後は白紙です」と前置きした上で「ブドラー陣営とちゃんと交渉だけはします。向こうの陣営との双方の意思だけは確認しておきます」と明かした。田口自身は進退について明らかにしていないものの、渡辺会長は「田口には、もう少しちゃんとやってあげたい気持ちがある。昨日は動きも良くなかったし」と“親心”をみせていた。

 田口は20日、日本人初の2団体統一防衛戦に臨んだものの、ブドラーに1ポイント差の判定負けを喫していた。

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京口紘人が統一戦を希望「組んでもらいたい」

2度目の防衛成功から一夜明け、ジムで会見に臨んだIBF世界ミニマム級王者京口紘人(中央)左は渡辺会長、右は井上トレーナー


 20日に2度目の防衛に成功したボクシグIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が一夜明けた21日、都内の所属ジムで会見に臨んだ。3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ち。年内は9月、順調に勝てば年末と予定されており「(団体)統一戦をマスコミの方に取り上げてもらっていて、具体的な話があれば組んでもらいたい」と統一王者への意欲を示した。

 今月13日にはフィリピンでIBFミニマム級指名挑戦者決定戦が開催され、同級3位マーク・アンソニー・バリガ(24=フィリピン)が勝利。渡辺均会長(68)は「IBFの指名の状況を確認したい」とバリガとのV3戦になる可能性を示唆。さらにWBO同級王者山中竜也(真正)の名前を挙げ「年末には統一戦をやりたい」と説明した。

 京口は将来的に階級を上げたい意向を持ち「減量のことを考えれば、ライトフライ級にいずれは殴り込みたいです」と含みを残した。また王座陥落したジムの先輩、前WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31)に向け「またベストコンディションでリベンジしてほしい」とエールを送りながら現役続行を期待していた。

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田口良一1点に泣く「詰め切れなかった自分がダメ」

12回、挑戦者ブドラー(左)に左フックでダウンを見舞う田口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、日本人初の偉業に失敗した。挑戦者ブドラー(南アフリカ)にペースを握られ、最終12回にダウンを奪うも、1ポイント差の0-3で判定負け。日本人3人目の統一王者で初の防衛戦だったが、WBAは日本歴代6位に並ぶV8も逃した。今後は時間をおいて方向を見極める。

 最終12回に田口の左フックがアゴに命中した。ブドラーはダウンもレフェリーはスリップと判断。採点集計中にダウンと訂正されたが、ジャッジ3者とも1ポイント差だった。試合中ダウンなら逆転得たか。田口は「もう1回ダウンまで詰め切れなかった。自分がダメ。受け入れます」と負けを認めた。

 4回にはボディー攻撃にコーナーへ追い込まれた。サイドの動き、ワンツーに続くジャブや右クロス、スタミナ。予想通りで対策していたが「ペースを取られた。うまく強い実力者だった」。WABミニマム級5度防衛から2階級制覇のキャリアを崩せなかった。

 日本人では井岡、高山に次ぐ2団体統一王者も、過去2人はすぐに王座の1つを返上した。田口は初の偉業への挑戦で、応援団も倍増の1300人が駆けつけた。石原トレーナーは「過去最悪の入りで足が動かなかった。重圧からか、気持ちがつくれていなかった」と、逆に負担になったかもしれない。

 前日にジャッジ構成で紛糾した。1人がブドラーと同じ南アフリカ人で、夜に残る2人のうち1人が日本人に変更された。構成はプロモーターのジムに最初に伝えられていた。直前に気づくなど、長期防衛から陣営に気の緩みがあったともいえそうだ。

 ブドラーは日本で再戦も歓迎した。田口は「応援に応える結果を出せず悔しい。あとは何も考えていない」。陣営は階級アップなどのプランもあるが、何より田口が再び気持ちをつくれるか。進退を含めじっくり考えることになる。【河合香】

 ◆田口良一(たぐち・りょういち)1986年(昭61)12月1日、東京都大田区生まれ。04年にワタナベジムに入門してアマ2戦2勝(2KO)。06年プロデビューで1回KO勝ち。ライトフライ級で07年全日本新人王。13年4月に再挑戦で日本同級王座獲得。同年8月に井上に判定負けで初防衛失敗。14年12月にWBA世界同級王座獲得。17年12月にIBFと2団体同級王座統一。167・5センチの右ボクサーファイター。

ファンに謝罪するように手を合わせ、リングを降りる田口(撮影・横山健太)

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2階級制覇のブドラー、初防衛戦「相手は田口でも」

4回、田口にパンチを浴びるせ挑戦者ブドラー(右)(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 2階級制覇に成功した挑戦者ブドラー(南アフリカ)は先行逃げ切りの作戦が的中した。

 立ち上がりから積極的に攻め5回までに大きくリード。最終12回にはまさかのダウンも喫したが「とてもホットな戦いに勝ててうれしい。すごく公平なジャッジだった」と傷だらけの顔をくしゃくしゃにして喜んだ。オプション契約で初防衛戦は日本で戦う。「相手は田口でもいい。でも、1回打ちのめした相手は2回目も打ちのめします」と自信満々で言った。

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V2京口人生初ダウン「命がつながったような試合」

10回、パラス(左)にパンチを浴びせる京口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 IBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)はダウンするも3-0の判定勝ち。プロ10連勝でV2に成功した。

 V2防衛の味は、ほろ苦かった。3回終盤、京口がこめかみに受けたパラスの左フックで「一瞬、効いた」と倒れた。アマを含めて人生初ダウン。脱水症状で試合途中に両太ももに張り、8回に右足がつりそうになった。ポイントを失ったのはダウンした3回を含めて2ラウンドのみ。主導権を握った判定勝ちにも、反省の弁が続いた。

 「不用意なパンチをもらったらダメですね。年下の挑戦者なので、試合前はボクシングを教えると言ったのに、ダウンを教えてもらってしまった。命がつながったような試合」

 3度目の防衛戦は9月に控える。約8キロもの減量がある京口に向け、渡辺会長は「ウルトラCでブドラーに挑戦させてもいい」と2階級挑戦の計画をぶち上げたが、京口は「転級はいずれ」と慎重な姿勢。ミニマム級で「統一王者になりたい」と、WBO王者山中との団体統一戦を希望した。

 世界王者になっても「つつましい、質素な生活。貯金もしている」(渡辺会長)という京口は、担当の井上トレーナーから「ケチグチ」といじられる。財布のひもが固い京口は「この試合は良いキャリアになった」と気も引き締めた。【藤中栄二】

 ◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年(平5)11月27日、大阪・和泉市生まれ。3歳から父寛氏の道場で空手、12歳でボクシングを開始。大商大では主将を務め、14年国体優勝、15年台北市国際カップ準優勝。16年4月、2回KO勝ちでプロデビュー。身長161・8センチの右ボクサーファイター。

タイトルを防衛し笑顔でポーズを決める京口(撮影・横山健太)

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井上尚弥の相手マクドネルが来日「最高の仕上がり」

井上尚弥との防衛戦のために来日したWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が20日夜、家族、陣営とともに羽田着の航空便で来日した。

 25日に東京・大田区総合体育館で3階級制覇を狙う前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるマクドネルはドバイ合宿を含めた12週間のトレーニングキャンプを積んできたことを明かし「素晴らしい合宿でした。最高の仕上がりです」とリラックスした表情を浮かべた。

 井上との防衛戦に向け「レベルの違いをみせる」と自信たっぷり。「4年間、世界王者であり、10年間負けなし。今が自分のピークだと思う。バンタム級最強であることを証明したい。そしてワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のことも考えている」と、井上撃破後に最強選手を決める賞金争奪トーナメントへの参戦意欲も示した。

 もちろん井上の強さも認めている。「すばらしいボクサー。パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)だ。KOアーティスト。彼が階級を上げて戦うというので、やろうと思った。自分のモチベーションも上がり、即決したのさ」と王者らしい風格も漂わせた。

意気込みを語るWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル

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田口良一が判定負けで日本人初の統一王座防衛に失敗

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ ブドラー(右)に判定で敗れ防衛に失敗した田口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初の統一王座防衛に失敗した。2階級制覇を狙ったIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)との対戦。前半ペースを握られ、12回にダウンを奪ったものの、ジャッジが3者とも1ポイント差で0-3の判定負けとなった。WBAは日本歴代6位タイの8度目の防衛がかっていた。

 初回から苦しい展開だった。田口はジャブをついていくが、ブドラーが積極的に前に出てきて、休まず手を出してきた。4回には左右ボディーの連打に後退し、コーナーに追い込まれるシーンもあった。

 田口は中盤からようやく反撃し、最終12回に田口が左フックでダウンさせた。レフェリーはスリップダウンと判定したが、その後は一方的に攻めたゴングとなった。採点集計途中にスリップは正式にダウンと訂正された。それでも1ポイント及ばなかった。

 田口は悔しさをにじませながら、素直に負けを認めた。判定になった時点で「負けていると思った。もうちょっとできたと思うが、負けを受け入れる」と話した。ジャブで先手をとるつもりだったが「逆にペースを握られた。ブドラーは老かいなテクニシャンでペース配分も埋まった。やはり実力者だった」とWBAミニマム級で5度防衛のキャリアに脱帽した。

 ブドラー陣営は「また日本で再戦しよう」と、わざわざ控室まで来て申し入れた。田口は「正直今は何も考えられない」と答えだけだった。「今回は1300人が入場券を買ってくれた。支えてくれたり、応援してくれた人に結果を出せず悔しい」と頭を下げた。

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ ブドラー(後方)に判定で敗れ防衛に失敗した田口(撮影・野上伸悟)

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ウルトラC?京口が田口に勝利したブドラーに挑戦も

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 挑戦者ビンス・パラスを判定で下し2度目の防衛を果たした京口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>


 王者京口紘人(24=ワタナベ)が3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。

 師匠の渡辺均会長(68)は、田口良一が失ったWBA世界ライトフライ級王座のオプション(興行権)を保持していることを明かし「ウルトラCなんだけど、京口がブドラーに挑戦してもいい」とのプランをぶち上げた。約8キロの減量がある京口は将来的な転級を口にしているものの、まずはミニマム級での団体王座統一戦を希望。「田口さんのように2団体統一王者になりたい」と口にした。WBO同級王者山中竜也(真正)との2団体王座統一戦について「期待してください」と笑顔をみせていた。

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ビンス・パラス初の敗戦に涙も「ベストは尽くした」

試合を終え、笑顔で写真に納まる京口(右)とビンス・パラス(撮影・横山健太)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 王者京口紘人(24=ワタナベ)が判定勝利で2度目の防衛に成功した。

 敗れたIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)は「ベストは尽くした。チャンピオンと試合ができてすごく楽しかった。力がありました」と潔く敗北を認めた。

 試合については「(京口に)レフトフックを当ててダウンを奪えたのはうれしかった。むこうは左ボディが良かった。何カ月も練習してきたので、ちゃんと必ず返すようにしました」と振り返った。

 試合後は大粒の涙を流しながら控室に戻った。プロ入り初の敗北にもなり「世界戦だったから、悔しくて初めて泣きました。(京口と)もう1度やりたい。これからも頑張っていきます」と前を向いた。

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内山高志氏「強くなる」田口僅差判定負けも復活期待

内山高志(2017年7月29日撮影)

<プロボクシング:WBA、IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初の統一王座防衛に失敗した。2階級制覇を狙ったIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)との対戦。前半ペースを握られたが12回にダウンを奪ったものの、3者とも1ポイント差で0-3の判定負けとなった。

 テレビ解説を務めたワタナベジムの先輩で元WBA世界Sフェザー級王者の内山高志氏(38)は「序盤がもったいなかった。足を使ってさばくとかすればよかったんですけど、受け過ぎちゃったので。相手も調子に乗ってしまった。ポイントをとられてるってわかってから出るしかなくなって、後半はらしさがでてきたけど、ちょっとスタートが遅かった。相手もスタミナがあるうちは動きも良かったので。むこうは戦略通りだったと思う」と振り返った。

 採点については「僕も採点して、同じ114-113でしたね。もう1回ダウンがとれていれば。相手はグラグラだったので、TKOになったかもしれない。採点はしょうがないかな」と話した。

 後輩への思いも明かし「あいつはおそらく僕の(連続防衛)記録ももちろん超えるだろうし、具志堅さんの記録も超えちゃうだろうなって思っていたので。彼は負けは何度も経験してますし、これからまた強くなると思うので。諦めないで復活すると思う。彼が現役でいる間は僕も応援はします」と再起を期待した。

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王者京口紘人が判定V2、ダウン喫すも主導権譲らず

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 挑戦者ビンス・パラスを判定で下し2度目の防衛を果たした京口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 王者京口紘人(24=ワタナベ)が判定勝利で2度目の防衛に成功した。

 挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に対し、序盤から左フック、左ボディー、右ストレートで攻め込んだ。3回には左フックを受けてダウンを喫し、まさかの展開となったものの、京口は冷静そのもの。右アッパーも効果的に使いながら的確にパンチをヒットさせて主導権を握った。

 10回には素早い右ストレートでのけぞらせ、接近戦から打ち合いを展開。最終12回にも強烈なワンツー、相手の左フックが空を切った直後の右ストレート、効果的な右アッパーも繰り出してフルラウンドを戦い抜いた。ジャッジ3人全員が117-110という採点の判定勝ちだった。

 パラスとの無敗対決を制した京口は「試合前、自分は相手が若いのでボクシングを教えてあげるといったのに初めてのダウンを教えてもらってしまいました」と苦笑。試合途中から足をつりそうな状況だったと明かした上で「相手はベルトを奪おうとする気迫があったので、ボクの方が勉強することが多かった」と振り返った。V2防衛を成功させ「いずれ統一戦が実現できるように。統一王者になりたい。より精進していきたい」と口にした。

 これで京口の通算戦績は10勝(7KO)無敗となった。

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 11回、パラス(左)にパンチを浴びせる京口(撮影・野上伸悟)

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MAD BOY京口「階級関係なし迫力ある試合を」

IBF世界ミニマム級級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者京口(左)と挑戦者パラス(撮影・野上伸悟)


 2度目の防衛戦となるIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)は「MAD BOY(マッド・ボーイ)」の新愛称にふさわしい勝ち方を意識した。

 挑戦者パラスとともにリミット47・6キロで計量をパス。昨年の王座奪取当初は「ダイナマイト・ボーイ」を愛称にしていたが「ファッション業界でMADは『超越した、突き抜けた』の意味だそうで気に入っている。格好いい」と笑顔。最軽量級最強を標ぼうするだけに「階級は関係なしの迫力ある試合を見せたい」と2戦連続KO勝ちにこだわる姿勢だ。

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田口「打ち勝つ」倍増1300人大応援団に勝利を

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの計量をクリアし、ポーズをとる王者田口(撮影・野上伸悟)


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、大応援団の後押しで日本人初の偉業を果たす。19日は大田区総合体育館で前日計量があり、挑戦者のブドラー(南アフリカ)ともリミットの48・9キロでパスした。国内で2団体統一王者の初防衛へ、約1300人の大応援団が駆けつける。

 田口が用意した入場券は当初100枚増の800枚だった。14年の初挑戦時の約200人から4倍増だ。毎回お礼の一筆を入れて発送する。応援の輪が少しずつ広がってここまできた。

 さらに今回はボクシング好きの教育関係会社社長と知り合い、「ありがたいことに」と500枚の大口が加わった。一気に前回からほぼ倍増の応援団だ。先輩世界王者内山氏は会社員経験もあって営業力があった。渡辺会長は「田口も内山並みですごい」と驚いた。

 異例の日中ゴングも観客のために決めた。テレビ中継枠は2つの選択肢があり、もう1つは19日の土曜日夕方。「見に来てもらいやすいと思って」と、慣れない日曜日の日中を即決した。

 田口は入れ墨の多い相手に「間違いなく痛みに強い」と軽口をたたく王者の余裕もあった。「ジャブで先手をとり、正々堂々激しく打ち合って勝つ」と約束し、大声援に応えるつもりだ。【河合香】

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王者田口陣営抗議にジャッジを日本人変更で決着

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)


 WBA&IBF世界ライトフライ級タイトル戦のジャッジが、王者田口陣営がクレームで変更された。20日の2団体王座防衛戦の調印式が19日に都内であったが、ジャッジ1人が挑戦者のブドラーと同じ南アフリカ人と発表された。残り2人は米国人でIBF世界ミニマム級と同じメンバー。これにプロモーターでもあるワタナベジムの渡辺会長が激高して、変更を要求した。

 ワタナベジムには数日前に、IBFからレフェリーと立会人を含むオフィシャルのリストが届いた。前回は2団体とも別メンバーから調整したため、ジムは「WBAと調整したのか」とメールで問い合わせた。返事は2日前で、今回はIBFに一任するというものだった。渡辺会長は「こちらにミスもあるが、公平ではない。選手がかわいそう」とジャッジ交代を訴えた。田口も「気になる。納得がいかない。できれば日本も入れずに中立でやってほしい」と話していた。

 世界戦のジャッジは中立国が多いが、そうでなければいけないルールはない。IBFはこだわりが少なく、日本人の世界戦で日本人ジャッジ起用も多い。WBA立会人でもある日本ボクシングコミッション安河内事務局長は「不公平ではないが、好ましくない印象を与える」と、IBF立会人のケイルティー氏と協議した。

 その結果、ミニマム級戦の米国人レフェリーが南アフリカ人に代わってジャッジを務めるか、残り2人のジャッジのうち1人を日本人に交代させるる案が提案された。当日までに調整することになった。

 調印式は正午からだったが、夜遅くになって結局はジャッジが変更された。メキシコ人ジャッジを日本の中村氏に交代させ、両選手出身国から各1人と米国人1人による構成になった。ジムの最終確認が曖昧だったためにすったもんだした。要望は通ったものの、決戦前にみそを付けてしまった。

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京口紘人「KOを」地元大阪凱旋へ最軽量級最強示す

IBF世界ミニマム級級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者京口(左)と挑戦者パラス(撮影・野上伸悟)


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が「最軽量級最強」の存在感をアピールする。20日に東京・大田区総合体育館でIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)との2度目の防衛戦に臨む京口は19日、会場で開かれた前日計量に出席。挑戦者パラスとともに47・6キロのリミットでパスした。

 今回、京口の防衛戦はTBSで生中継されない。ダブル世界戦のメインとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(ワタナベ)がKO決着した場合に録画での放送は予定されているが、関東ローカルのために出身地の大阪では試合をチェックできない。京口は「(試合は)映らないの、というのは大きいですね。来られない人も多いので。でも仕方ないことかなと。欲を出せば…ですけど」と苦笑いを浮かべた。

 将来的には、地元大阪での防衛戦も視野にいれている。「こっち(東京)で防衛戦すると、見に来てくれる人はわずか。より一層、凱旋(がいせん)して大阪の人に来てもらう気持ちは強い」と将来的な希望も口にした。試合の生中継、大阪凱旋(がいせん)試合…すべては勝ち続け、世界王者としての存在感と知名度がアップすれば実現すること。「階級関係なしに迫力ある試合をみせたい。前回よりももっといいKOをみせられたら」とミニマム級最強を証明する構えだ。

ダブル世界戦の調印式を終えポーズをとる左からWBA・IBF世界ライトフライ級挑戦者のブドラー、王者田口、田口のベルトを触るIBF世界ミニマム級王者京口、挑戦者パラス(撮影・野上伸悟)
IBF世界ミニマム級級タイトルマッチの計量をパスし終えポーズをとる王者京口(撮影・野上伸悟)

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田口陣営異議…ジャッジが挑戦者と同じ南アフリカ人

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)


 20日のダブル世界戦の調印式が19日に都内であったが、WBA&IBF世界ライトフライ級タイトルマッチのジャッジ構成に王者田口陣営が異議を唱えた。1人が挑戦者のブドラーと同じ南アフリカ人だったため。残り2人は米国人で、IBF世界ミニマム級と同じメンバーだった。

 プロモーターのワタナベジムには、数日前にIBFからレフェリーと立会人を含むオフィシャルのリストが届いた。前回は2団体とも別メンバーから調整したために、ジムは「WBAと調整したのか」とメールで問い合わせた。

 WBAの返事は2日前で、今回はIBFに一任するというものだった。渡辺会長は「こちらにミスもあるが、公平ではない。選手がかわいそう」とジャッジ交代を訴えた。田口も「気になる。納得がいかない。中立でやってほしい」と話した。

 WBA立会人でもある日本ボクシングコミッションの安河内事務局長は「アンフェアではないが、好ましくない印象を与える」と、IBF立会人のケイルティー氏と協議した。その結果、ミニマム級戦の米国人レフェリーが南アフリカ人に代わってジャッジを務めるか、残り2人のジャッジのうち1人を日本人に交代させる案が提案された。試合当日までに調整することになった。

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田口良一、初の2団体王座防衛へ「気合で」計量パス

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)


 20日に開催されるプロボクシングのダブル世界戦の調印式と前日計量が、19日に試合会場となる大田区総合体育館で行われた。

 WBA&IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)とIBF6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)ともリミットの48・9キロで一発クリアした。

 最近は世界戦でも体重超過が多く、問題視されている。田口は前日から何も食べていないが「直前はきつかったが、気合で絶対落とそうと思った。ぎりぎりでパンツを脱ぐも嫌ですから。向こうもリミットを作ってきてくれてうれしい」と笑みを見せた。

 上半身に入れ墨を入れたブドラーの裸を初めて見たが「すごいタトゥー。痛みには間違いなく強い」と笑わせた。公開練習では左構えも見せた。「絶対右。かく乱でしょう。気にしない」と話し、試合のカギには「動きを封じたいし、先手をとりたい」とジャブを挙げた。

 日本人としては史上初となる2団体王座の初防衛がかかる。「厳しい試合になるかもしれないが、正々堂々と激しい打ち合いをしたい。盛り上がる試合をして、自分が勝つ」と言い切った。

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチの調印式、計量を終えポーズをとる王者田口(右)と挑戦者ブドラー(撮影・野上伸悟)

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田口「勝つのは自分です」京口「迫力がある試合を」

ダブル世界戦の調印式を終えポーズをとるWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口(左)とIBF世界ミニマム級王者京口(撮影・野上伸悟)


 20日に開催されるプロボクシングのダブル世界戦(東京・大田区総合体育館)の前日計量は19日、会場内で開かれた。WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチに臨む統一王者田口良一(31=ワタナベ)、挑戦者のIBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)はともにリミット48・9キロでクリア。IBF世界ミニマム級タイトルマッチに臨む王者京口紘人(24=ワタナベ)、挑戦者のIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)も、ともに47・6キロのリミットでパスした。

 計量に先駆けて開かれた調印式で、WBAは8度目、IBFは初の防衛戦となる田口は「史上初(の2団体統一防衛戦)なのでうれしさを感じます。厳しい試合になると思いますが、勝つのは自分です」とキッパリと言い切った。また2度目の防衛戦となる京口は「前回から5カ月も試合が空いたので早く試合をしたい。KO率が高い者同士の対戦なので、階級に関係ない迫力がある試合をみせたい」と自信をのぞかせていた。

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京口紘人は空軍イメージのMA-1型ガウンで戦う

ポーズを決めるIBF世界ミニマム級王者の京口(左)と挑戦者のパラス(撮影・滝沢徹郎)


 20日に2度目の防衛戦となるIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)は空軍をイメージさせるMA-1型のガウンを着用する。トランクスとともにグリーンで色も統一。背中は裏地を連想させるオレンジにしている。

 18日の予備検診でパラスと対面し、既に気持ちは戦闘態勢。5歳年下の挑戦者に向け「油断はないですが、教えてあげようかなと。受けて立つつもり」と余裕の笑みを浮かべた。初防衛戦時に比べ、胸囲が2センチ増えた93センチにアップし「数字的にも成長してますね」と王者の風格を漂わせた。

京口が着用するMA-1風の入場ガウン

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田口良一、トレンチコートでスタイリッシュに勝つ

ポーズを決めるWBA・IBF世界ライトフライ級王者の田口(右)と挑戦者のブドラー(撮影・滝沢徹郎)


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が「謙虚な王様」としてリングに上がる。20日のダブル世界戦の予備検診が18日に都内であり、4選手とも異常はなかった。田口は今回好きな青色のガウンの背に「THE HUMILITY KING」と入れた。

 前回からガウンはデザイナーに頼み、5つの候補から選んだ。トレンチコートスタイルで文字は白でKを反転させた。シューズも同じ文字入りで、制作者は「ミリタリーをヒントにスタイリッシュに。リングインまで戦う闘志が持続するように願った」と話す。

 田口は「着る時間は短いがいいものができた」と喜んだ。身長差8センチなど体格優位が数字で示されたが「そこで勝負するわけではない。ベテランの域になって落ち着いている」と余裕があった。入場ではおごらずにNO・1王者をアピールし、リングで実証する。

田口のトレンチコート風ガウン

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田口、王者でも青グラブ変えず「試合楽しみに」


 ダブル世界戦の予備検診が18日に都内で行われ、4選手とも異常はなかった。WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)が身長167・5センチで8センチ、リーチは170センチで3・5センチ、IBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)を上回った。ブドラーは2階級制覇を狙うが、WBA世界ミニマム級からの昇級とあって、体格の違いが数字に表れた。

 田口はデータで優位にも「そこで勝負するわけではないので気にしない」と落ち着いた表情で話した。今回がプロ32戦目。「30戦を超えて、ベテランの域になった。だいぶ慣れたと思っている」と自らも余裕を口にした。

 今回入場時のガウンは青で、裾が長いトレンチコートスタイルと気分を変えた。著名なデザイナーによる5つの候補から選んだ。トランクスは普段の青から黒に変えたが、グローブも青。青は好きな色で王者になっても変えていない。「いい状態でリングに上がれそうなので、試合を楽しみしてください」と笑みを見せた。試合は20日に東京・大田区総合体育館でゴングとなる。

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京口に王者の風格 挑戦者に「教えてあげようかな」


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が肉体的な成長ぶりを証明した。

 20日に東京・大田区総合体育館での2度目の防衛戦を控え、18日には都内で挑戦者のIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)とともに予備検診に臨んだ。胸囲が初防衛戦だった昨年大みそかのブイトラゴ戦と比較し、3センチアップの93センチとなった。京口は「特別なフィジカルトレをしてきたわけではないけれど数値的も成長している」と満足顔。筋肉量が増えているにもかかわらず、減量は順調で「前回の計量前日は2・0キロでしたが、今回はあと1・8キロです。減量は大変ですけれど、プロなので。当日にベストに持っていけるようにしたい」と口調を強めた。

 初対面した挑戦者よりも5歳年上となる。自らが世界王者であることも踏まえ「決して油断ではないですが、教えてあげようかなと。王者であり、年上なので受けて立つつもり。自分にとって良いキャリアになるはず」とチャンピオンらしい風格を漂わせていた。

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拳四朗と再戦ロペス来日「貸したもの返してもらう」

25日に控えるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗との再戦に向けて来日したガニガン・ロペス


 プロボクシング前WBC世界ライトフライ級王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)が、現王者拳四朗(26=BMB)からのベルト奪回に自信をみせた。

 25日に東京・大田区総合体育館で控える1年ぶりの再戦に向け、18日に成田着の航空便で来日した。昨年5月、0-2の僅差判定負けで王座陥落した拳四朗戦を動画で何度も見たことを明かし「私が勝っていました。今回はいけると思うし、試合を見てもらえれば分かる。白黒をはっきりつけます」と完全決着戦に向けて神経を研ぎ澄ませた。

 母国メキシコでは120回ほどのスパーリングを消化。減量も問題なく進んでおり「明日にでも試合ができる状態」と手応えを口にした。同級1位で最強挑戦者として臨むリマッチとなる。ロペスは「1年間、WBCのベルトを(拳四朗に)貸していただけ。貸していたものを返してもらう」と自信の笑みを浮かべた。

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拳四朗3度目防衛戦へ手応え、左ロペス対策を徹底

練習を公開した拳四朗(左)は父の寺地会長とファイティングポーズを決める(撮影・足立雅史)


 プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)がフィリピン合宿でのサウスポー対策を生かし、3度目の防衛を目指す。

 25日に東京・大田区総合体育館で同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)との再戦に備え、17日には都内の三迫ジムで練習を公開。3月に1週間、4月下旬~5月初旬にかけて10日間のフィリピン合宿で左のロペス対策を徹底してきたという。主催者の意向で4月15日から1カ月ほど試合がスライド。計150回のスパーリングをこなし「少し下がって距離をつくる感覚が分かった」と手応え十分だ。

スパーリングを公開した拳四朗(撮影・足立雅史)

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京口の相手パラス、パッキャオ助言胸に王座奪取狙う

公開練習で精力的なジムワークを披露したIBF世界ライトフライ級10位パラス


 プロボクシングIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)が母国の偉大な王者のアドバイスを胸に王座奪取を狙う。20日、東京・大田区総合体育館でIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)に挑戦するパラスは17日、都内のワタナベジムで練習を公開。元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)から支援を受けてきたパラスは「フットワーク、耐久性のアドバイスをもらった。勇敢に、頭を使って戦えとも言われてきた」と助言を生かしたファイトをみせる意気込みを示した。

 13勝無敗の挑戦者は、幼少時代に近所に住んでいたパッキャオと出会った。病気だった父ビセンテさん(09年4月に他界)の治療費、ボクシングを続ける上での費用などの援助を受けてきたという。パラスは「素晴らしい人。父を助けてくれましたし、パッキャオのサポートはボクシング人生で大きなものでした。必ず助言をくれる。謙虚であれ、神を信じて、とよく言われる」と明かした。19歳でつかんだ世界初挑戦。「すごく幸せなこと。全勝同士の対決だけれど、日曜日の試合では、より強い方が勝つことになるでしょう」と自信をのぞかせていた。

IBF世界ミニマム級王者京口への挑戦に向け、セコンド陣とともに勝利を誓ったIBF世界ライトフライ級10位パラス(中央)

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拳四朗完全決着へ「力の差を」サウスポー対策も万全

軽快な動きでサンドバッグを打ち込む拳四朗(撮影・足立雅史)


 ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が完全決着戦に向け、揺るぎない自信を示した。

 3度目の防衛戦として25日に東京・大田区総合体育館で同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)との再戦を控える。17日には東京の練習拠点となる三迫ジムで練習を公開し「力の差をみせて勝ちたい」と言葉に力を込めた。

 昨年5月に王者ロペスに挑戦した拳四朗は2-0の僅差判定勝ちで王座を奪った。前半でポイントを稼ぎながら、後半に追い上げられる展開に「振り返ると僅差だったというのはある。前回よりも全体的にレベルアップしていると思いますし、自信も実力もついた。すごい差をみせて勝ちたい」と強調。3月に1週間、4月にも10日間のフィリピン合宿を敢行し、ロペス対策としてサウスポーとのスパーリングを150ラウンド消化。父の寺地永会長(54)も「前回よりもはっきりとした決着を示したい」と言い切っていた。

練習を公開した拳四朗(左)は父の寺地会長とファイティングポーズを決める(撮影・足立雅史)
練習を公開した拳四朗は笑顔でダブルピースを決める(撮影・足立雅史)

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田口の挑戦者はポパイ印の曲者、会見前逆構えミット

左腕に刻んだポパイのタトゥーを指さす元WBA世界ミニマム級王者ブドラー


 2階級制覇を狙うIBF世界ライトフライ級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が16日、都内で練習を公開した。

 20日に東京・大田区総合体育館で、WBA&IBFの2団体王者田口良一(ワタナベ)に挑戦する。通常は会見をして練習公開となるが、ブドラーは予定の1時間前にジムに到着し、会見の前に動きだした。

 ワタナベジム関係者には「練習を見るな」と言って外へ追い出した。練習はシャドーにバッグとミット打ちを約40分こなし、会見が設定された時間には練習を終えた。ミットでは本来の右でなく左構えで「元々はサウスポーだった」と説明したが、王者陣営をけむに巻こうととしたようだ。

 ブドラーは前回田口が勝ったIBF王者メリンド(フィリピン)に1-2で判定負けしていた。微妙な判定に抗議したことで、今回指名挑戦となった。「あの試合は勝っていた。田口はベストファイターで厳しい試合になるだろうが、自信がなければ試合しない」。5度防衛したWBA世界ミニマム級に続くベルトを確信していた。 ネイザン・トレーナーは「田口は後半強い。後半集中できるように300回のスパーをこなしてきた」。ブドラーは左腕にはポパイの入れ墨があり「すし屋でもホウレンソウを頼んだ」と笑ってパワーを誇示した。

 田口陣営の石原トレーナーは左構えにも「かく乱したいんでしょうが、想定している。田口はスイッチの相手にも勝ってきている。打ってサイドに動きスタイルは変わりないと思う」とあわてることはなかった。

元WBA世界ミニマム級王者ブドラーが左腕に刻んだポパイのタトゥー
公開練習でミット打ちする元WBA世界ミニマム級王者ブドラー

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井上尚弥勝って賞金争奪戦「出ないわけにいかない」

公開練習で汗が飛び散る井上(撮影・鈴木正人)


 ボクシング前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が3階級制覇を“勲章”に、最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦する意思を表明した。25日にWBA世界バンタム級正規王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)への挑戦を控え、16日に横浜市の所属ジムで練習を公開。WBSS主催者から参戦オファーが届いており「出ないわけにはいかない。(25日に)勝てば出ます」と明言した。

 バンタム級のWBSS開催は今月9日、英ロンドンで発表されたばかり。既にWBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の参戦が決定。後日の決定戦で決まるWBC王者も参戦する可能性が高い。団体統一戦が実現するため「他の日本人世界王者とは違うステージに行きたい思いはある。あとは結果次第。25日に集中しています」と油断はない。

 夢の4団体統一王者へ、まずマクドネル撃破が大前提。「3階級制覇の区切りの一戦になるのでスカッとするKOで決めたい。歴史に名を刻むような試合がしたい」と意欲満々だった。【藤中栄二】

 ◆WBSS 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催されている最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画し、2階級とも8選手が出場。現在は決勝進出選手が決定した段階。今回はファイトマネーが高額な中・重量級のため、賞金総額5000万ドル(約55億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)だった。

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井上尚弥3階級Vなら「王者だらけトーナメント」へ

公開練習で汗を流す井上(撮影・鈴木正人)


 ボクシング界の「モンスター」井上尚弥(25=大橋)が3階級制覇をした場合、最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に出場する意思を表明した。

 25日に東京・大田区総合体育館でWBA正規王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦する井上は16日、横浜市の大橋ジムで練習を公開。主催者側から参戦オファーが届いているWBSS参戦について「勝てば出る気でいます。オファーがきているので出ないわけにはいかない。出るって書いてください」と明言。加えて「25日だけに集中しているとも書いてください」と付け加えた。

 バンタム級WBSSの開催は今月9日、英ロンドンで発表された。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の3王者の出場が決定済み。8選手によるトーナメント形式で行われ、勝ちあがれば自動的に団体統一戦となる。

 井上は「出ることに意味があるし、ボクシング人生のレベルアップの1つと考えている。他の日本人の世界王者とは違うステージに行きたいと思っているので。この階級に上げて正解だと思います」と思いをはせた。

 それも、すべて25日に王者マクドネルを倒すことが大前提となる。「3階級制覇という区切りの一戦になるのでKOで決めたい。歴史に名を刻むような試合がしたいと思います」と表情を引き締めた。

 WBSSは昨秋からスーパーミドル級とライトヘビー級の2階級で初開催されたトーナメント。2階級とも8選手が出場し、現在は決勝進出選手が決まっている。ファイトマネーが高額な中・重量級ということもあり、賞金総額5000万ドル(約55億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)に設定されていた。

報道陣の質問に笑顔で答える井上(撮影・鈴木正人)

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新藤寛之「内容はクソでもよかった」涙の2階級制覇

新藤寛之(2009年12月20日撮影)

<プロボクシング:日本スーパー・ウエルター級王座決定12回戦>◇15日◇東京・後楽園ホール


 同級1位新藤寛之(31=宮田)が2階級制覇に成功した。

 初回に左ストレートで同級2位丸木凌介(27=天熊丸木)からダウンを奪った。中盤からボディーで反撃され、左ストレートにグラリとする。判定はジャッジ3者とも1ポイント差の3-0でなんとか勝利し、15年の日本ウエルター級に続く王座獲得となった。

 新藤は最終ゴングと同時にコーナーのイスに座り込んだ。丸木の反撃に疲労困憊していた。勝利インタビューでマイクを握ると、途中から涙で顔を覆った。右拳の痛みで、この1カ月はスパーなしで試合に臨んだ。「ケガばかりしてそのキャリアが生きた」と苦笑い。

 「内容はクソでも結果を出したことはよかった」。ウエルター級では初防衛に失敗した。「今度は防衛して王者として認められたい」と話した。

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内藤律樹が判定で初防衛、終盤2度ダウンに喜びなし

<プロボクシング:東洋太平洋スーパー・ライト級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇東京・後楽園ホール


 東洋太平洋スーパー・ライト級王者内藤律樹(26=E&Jカシアス)が辛くも初防衛に成功した。

 同級15位ジェリッツ・チャベス(27=フィリピン)との対戦。序盤からリードしたが、11、12回にダウンを喫しする大ピンチ。なんとか攻撃をかわし、2-0で判定勝ちした。

 内藤は2回に左目の上をカットした。それでも左ストレートなどでポイントを積み上げていった。中盤は反撃されたが、8回の2度目の公開採点で4ポイント差の3-0だった。これで安心したか、11回2分30秒過ぎて右ストレートをまとももらってダウン。立ち上がるとゴングに救われた。

 12回は足を使ってかわすもダメージがあり、コーナーで右アッパーをもらって2度目のダウン。その後はなんとか逃げ切り判定に持ち込み、中盤までの貯金でベルトを守った。

 敗者のように喜びはなし。「集中力を切らしてしまった。いい選手でした。1回目のダウンが効いていた」と相手をほめた。今後の目標を問われると「今苦戦しちゃって。目標なんて言えない」と話した。

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王者京口紘人の挑戦者パラス来日「ガンバリマス」

20日のタイトル戦でIBF世界ミニマム級王者京口に挑戦するためフィリピンから来日したビンス・パラス


 20日のIBF世界ミニマム級タイトル戦(大田区総合体育館)で王者京口紘人(24=ワタナベ)に挑戦するWBA世界ライトフライ級7位ビンス・パラス(19=フィリピン)が15日、成田着の便で来日した。

 童顔ながら強打が武器の挑戦者は「初めての世界戦で緊張しているが、日本に来ることができてとても幸せ。ここで世界戦をやることがボクの夢だった」とはにかみながら笑顔で語った。

 京口との戦いについては「とてもワクワクしている」と答え、覚えたての日本語で「ガンバリマス」と話した。

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王者京口防衛戦へ「スタバ・ルーティン」で精神統一

ロープを使い練習をする京口紘人(撮影・鈴木正人)


 プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が「スタバ・ルーティン」で精神統一し、5月20日の2度目の防衛戦(東京・大田区総合体育館)の準備を整えた。IBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)とのV2戦に向け、15日に都内の所属ジムで練習を公開。練習パートナーとなるホブ・ソラノ・サラザーロ(43=メキシコ)らと計120回のスパーリングを消化してきた京口は「KOで倒すのが1番いい」と自信をのぞかせた。

 今回のパラス戦に備え、練習前の1時間、ジム近くの「スターバックスコーヒー」に立ち寄り、コーヒー(ブラック)とシュガードーナツを味わってきたという。試合1週間前からは減量のために控えているが「食べた後の練習が結構、動くことができる。家にいてもしんどいし、コーヒーも飲むと気持ちが落ち着く」とルーティンとして続けてきたという。静かな店内でスマホをいじりながらリラックス。精神的な余裕を生み、より効果的なジムワークができたようだ。

 シュガードーナツの摂取で心配されるのが減量だが、既に練習終了時で49・3キロ。リミット(47・6キロ)まで2キロ以内となっている。渡辺均会長は「私が心配性なので、いつも体重のことを言っています。体調は万全です」と太鼓判。京口の調整に手応えを感じている井上孝志トレーナーも「(パラスと)ボディーパンチャー同士の戦いになると思います。しっかりぶっ倒してくれるはず」と楽しみな様子だった。

ミット打ちをする京口紘人(撮影・鈴木正人)

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田口良一へ早期決着指令、京口V2戦もTV中継して

内山高志氏(右)と握手を交わす田口(撮影・横山健太)


 ボクシングWBA、IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、前半KO防衛を厳命された。20日の挑戦者ブドラー(南アフリカ)との防衛戦を控え、14日に都内のジムで練習を公開した。渡辺会長らの陣営に加え、先輩の元世界王者内山氏からも早期決着指令を受けた。

 試合のキャッチコピーは「歴史を作る」。WBAは日本6位タイ8度目、IBFは初防衛戦だが、2団体統一王座防衛なら日本人初となる。田口も「史上初はうれしい。なんとしても勝ちたい」と意欲を示した。

 そこへ渡辺会長は「6回KO」を要求した。セミはIBF世界ミニマム級王者京口のV2戦だが、テレビ中継は田口の試合から1時間。「早く終われば京口も放送できる」という理由だ。京口につく井上トレーナーも当然同調した。

 さらに田口につく石原トレーナーも「次に集中したいので巻きでお願い」と要望した。世界戦後にもWBOアジア太平洋ライト級王者荒川のV2戦があるため。トドメはテレビ解説の内山氏で「おれの仕事を早く終わらせてくれ」。田口は「頑張るけど、焦らず自分のペースで。先に謝っておく。後半KOできれば」と重圧に苦笑しきりだった。【河合香】

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田口良一へ渡辺均会長がKO指令「6回には倒して」

ファイティングポーズで写真に納まる田口(中央)。左は石原トレーナー、右は渡辺会長(撮影・横山健太)


 プロボクシングWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が日本人初となる2団体統一防衛戦に向け、師匠からKO指令を受けた。

 20日に東京・大田区総合体育館でWBA同級7位、IBF同級6位のヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)との防衛戦(WBA8度目、IBF初防衛)に備え、14日に都内の所属ジムで練習を公開。渡辺均会長から「できれば6回ぐらいには倒してほしい」と2戦ぶりのKO勝ちを要望された。

 試合はTBSで午後2時から生中継される。早期KO勝利ならば、ダブル世界戦として先にリングに立つIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)の2度目の防衛戦も放送時間内に組み込まれる可能性がある。同会長は「京口の試合も放送してほしいからね」と意図を明かした。また田口を担当する石原トレーナーからも「6回ぐらいで勝ってくれれば」と大きな期待を寄せられた。

 また歴代3位の11度防衛を誇る元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏からも激励を受けた。現役時代には「KOダイナマイト」と呼ばれたジムの先輩からも「ぜひKOしてほしい」と声を掛けられた。師匠、トレーナー、加えてジムの偉大な先輩からKO指令をもらった田口は「大変ですね」と苦笑い。それでも国内で初めてとなる2本の世界ベルトを懸けた防衛戦となるため「史上初というのがうれしい。KOチャンスはあると思うので、仕留められたらいいと思う」と気持ちを高ぶらせた。

ミット打ちでごう音を響かせる田口(撮影・横山健太)

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王者田口挑戦のブドラー来日「ロマチェンコ参考」

20日にWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口に挑戦するために来日したブドラー


 ロマチェンコ流で勝つ!? 20日に東京・大田区総合体育館でWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)に挑戦するIBF同級6位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が13日、来日した。

 5度の防衛に成功した元WBA世界ミニマム級スーパー王者は長距離移動でリナレス-ロマチェンコ戦をチェックできなかったことを残念がり「ロマチェンコが好き。彼の頭の動かし方などはベストで参考にしている。後で試合動画を見たい」と研究熱心な姿勢をみせた。

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リナレス、ロマチェンコ初のダウン奪うも王座陥落

ロマチェンコ(左)にパンチを打ち込むリナレス(AP)

<プロボクシング:WBA世界ライト級タイトルマッチ>◇12日(日本時間13日)◇米ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン


 3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(32=帝拳)が挑戦者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に10回2分8秒TKOで惜敗し、4度目の防衛に失敗した。6回にダウン先取も、10回にボディーで倒された。08年北京、12年ロンドン五輪王者のロマチェンコは史上最速12戦目での3階級制覇を達成。戦績はリナレスが48戦44勝(27KO)4敗、ロマチェンコは12戦11勝(9KO)1敗となった。

 下馬評の劣勢を払拭(ふっしょく)するリナレスの一撃だった。「相手が見えてチャンスがあった」という6回、より攻勢に出たロマチェンコの一瞬の油断を見逃さない。至近距離から最少予備動作で放ったカウンターの右ストレートが顎をとらえた。はじかれるように尻もちをついた現代最高傑作と呼ばれる男の姿に、ボクシングの「聖地」に詰め掛けたファンは沸騰。ロマチェンコもプロ初ダウンに「強烈な右だった」と目を見張った。

 両者ともに光速と称されるほどのスピードが持ち味。序盤から予想を裏切らないハイレベルで俊敏な交錯が続いた。「最初からやりにくかった。ロマチェンコはバランスが良く、スピードがあった」と認めたが、連打には連打で返し、左ボディーも有効だった。最後は互いに勝負どころと踏んで攻めを強めた10回に決定打を被弾。左ボディーでひざをつき、「どんどん面白くなった。あとちょっとだったけど、ボディーは驚きだった」と戦い終えた。

 17歳でベネズエラから単身来日。王座陥落、引退もよぎる中、15年目でメガファイトにたどり着いた。予想を上回る熱戦を見せ、記者会見では早くも再戦への質問も飛んだ。「両者とも力を出し切った」と自信に満ちた表情でグッドルーザーとなった。

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ロマチェンコ、井岡超え史上最速12戦で3階級制覇

リナレス(右)を攻めるロマチェンコ(AP)

<プロボクシング:WBA世界ライト級タイトルマッチ>◇12日(日本時間13日)◇米ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン


 3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(32=帝拳)が挑戦者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に10回2分8秒TKOで惜敗し、4度目の防衛に失敗した。6回にダウン先取も、10回にボディーで倒された。08年北京、12年ロンドン五輪王者のロマチェンコは史上最速12戦目での3階級制覇を達成。戦績はリナレスが48戦44勝(27KO)4敗、ロマチェンコは12戦11勝(9KO)1敗となった。

 ロマチェンコがフェザー級、スーパーフェザー級に続き最速で3階級を制した。井岡の18戦を大幅更新。9回までの採点は三者三様の接戦を制し、「偉大な王者だった。新たなレッスンを私に与えてくれてありがとう」とリナレスに感謝した。なお、前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚が25日のダブル世界戦で3階級制覇すれば、16戦目で歴代2位となる。

勝利し肩車をされるロマチェンコ(AP)

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挑戦者ブドラー「ロマチェンコ流」で2階級制覇狙う

20日にWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口に挑戦するために来日したブドラー


 プロボクシングのIBF世界ライトフライ級6位、WBA世界同級7位ヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が「ロマチェンコ流」で世界2階級制覇を狙う。

 20日に東京・大田区総合体育館で、WBA・IBF世界同級統一王者田口良一(31=ワタナベ)に挑戦するブドラーは13日、母国からドバイ経由で来日。「飛行機での移動で疲れはあるけれど、良い試合ができると思うよ」とリラックスした表情をみせた。

 5度の防衛に成功した元WBA世界ミニマム級スーパー王者は「田口はこの階級でベストな選手。これまでで1番厳しい試合になるだろう。田口よりもハードに戦いたい」と気合十分。長距離移動の影響で、米国時間12日に開催されたWBA世界ライト級タイトルマッチ(リナレス-ロマチェンコ戦)は動画でチェックできていないものの「ロマチェンコが好きで頭の動かし方などは今のボクサーの中でベストなので参考にしている。あとで試合もユーチューブでチェックしたい」と待ち切れない様子だ。

 昨年9月、当時のIBF世界同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)に微妙な判定で敗れ、今回はIBF指令で指名挑戦者となったブドラー。同年12月にメリンドに勝った田口が2団体統一王者になったことで、2つのベルトに同時挑戦できるチャンスを得た。「これにチェレンジできることは光栄なことだ」とテンションを高く保っていた。

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