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松本亮1回TKO勝ち「世界取る」昨年手術から復活

快勝にダメージがまったくない顔でポーズを決める松本(撮影・阿部健吾)

<プロボクシング:56・0キロ契約10回戦>◇27日◇東京・後楽園ホール◇1140人

 東洋太平洋スーパーフライ級王者で日本バンタム級4位松本亮(23=大橋)が「瞬殺KO」で魅了した。

 同10位坂本英生(31=フジタ)に対峙(たいじ)し、「相手の左ガードが下がっていた」と隙を見逃さずに得意の右ストレートをぶち込むと、一気に攻勢に。左フックで1度目、2度目はロープに詰めての右ストレートで顔面を打ち抜いてダウン。審判が試合を止めたのは1回1分57秒、見事なTKO勝ちで会場を沸騰させた。

 「入院中はずっと悔しい思いをしていた。すぐに練習を再開して、必ず世界を取ります」とリング上で勝利のあいさつ。この試合が昨年9月に受けた副甲状腺機能亢進(こうしん)症の手術明け2試合目だった。以前から練習で追い込むと吐き気などに襲われることが多々あった。17連勝の勢いがストップした昨年5月の敗戦後に手術を決断していた。

 ホルモンの分泌が正常になり、身長も2センチ伸びて175センチになった。さらに今回は栄養士もつけて、減量を管理してもらった。食生活のバランス改善を徹底し、「それが良かった」と効果も実感した。力強さを増した肉体に、大橋会長も「パワーが増している。今後が楽しみですね」と目を細めた。

 高校4冠、11年12月のプロデビューから17戦全勝(15KO)で駆け上ったホープ。病の不安が消え去り、再び世界の頂点を目指すには、十分に自信になる快勝劇だった。「年末にチャンスがあれば」と見据えた大橋会長の横で「1試合1試合、期待に応えればチャンスが来る。頑張ります!」と誓った。

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三浦隆司「ブーイング上等」6月世界戦で返り咲きだ

ゲスト解説を務めた三浦

 ボクシング元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司(32=帝拳)が6月に海外で世界戦に臨むことが決定的となった。

 現王者ベルチェルト(メキシコ)の初防衛戦で、返り咲きを狙う。26日は同門のリナレスの試合をテレビ中継で解説。ブーイングが響く敵地での勝利に、「むしろ楽しんでいるようだった。気持ちよく戦っていた」と精神面に脱帽。「自分もブーイング上等です。ああいうところでやりたいですね」と刺激を受けていた。

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松本亮が計量パス「ばっちり」術後2戦目も体調万全

計量を終えて健闘を誓い合う坂本(左)と松本(撮影・阿部健吾)

 ボクシングの「フェニックスバトル59」(3月27日、東京・後楽園ホール)の前日計量が26日に都内のJBCで行われ、メインカードの56・0キロ契約10回戦に臨む元東洋太平洋スーパーフライ級王者で日本バンタム級4位松本亮(23=大橋)、同10位坂本英生(31=フジタ)ともに、リミットちょうどの56・0キロでパスした。

 松本は持病の副甲状腺機能亢進(こうしん)症の手術明け2試合目を迎える。昨年5月、吐き気などに苦しみ、5回TKOでビクトル・ロペス(メキシコ)に敗れた。その後、患部の摘出手術を受け、昨年末にはそのロペスに6回TKOで雪辱。再び飛躍を期す17年の初戦にもなる。

 手術前は追い込むと吐き気などの症状に襲われていたが、今はその不安も消えた。「ばっちりです」と体調は万全。ホルモンの分泌を制限していた症状がなくなり、身長も2センチ伸びて175センチになったという。「パンチの乗りが違う」と自慢の豪打に、さらなる自信も上積みされた。

 高校4冠、11年12月のプロデビューから17戦全勝(15KO)で駆け上ったホープ。世界の頂点が見えてきたところでの不運だったが、「病気のことは言い訳にしたくない。それも自分のせいなので」と潔い。プロボクサーにとって1度の黒星の重さは重々承知。だからこそ、「負ければ(昨年)5月みたいに振り出しに戻る」「倒せば評価は上がる」と語気を強めた。

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リナレス判定で初防衛「いま、最高の瞬間です」

クロラ(左)と打ち合うリナレス(ロイター)

<WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦>◇25日(日本時間26日)◇英国・マンチェスター、マンチェスター・アリーナ

 3階級制覇の王者ホルヘ・リナレス(31=帝拳)が前王者アンソニー・クロラ(30=英国)との再戦を3-0(118-109、118-109、118-109)の判定で快勝して、初防衛に成功した。

 「今回はすごいプレッシャーがあった。いま、最高の瞬間です。前回の3倍頑張ってきた。クロラは本当に強い選手です」と勝利の凱歌(がいか)を揚げた。両者は昨年9月24日に同会場で対戦し、リナレスが勝利してタイトル奪取に成功していた。

 初戦とは異なり、足を使うステップを踏んできたクロラだったが、リナレスは動じず。上下に打ち分ける突き刺すようなジャブでペースをつかむと、効果的にコンパクトで強いアッパーを打ち込んで消耗させていく。出色の一撃だったのは、ダウンを奪った7回の左アッパー。アゴに拳を突き上げて頭を縦に揺らすと、クロラは前のめりに倒れ込んだ。直後の8回こそ反撃を許したが、9回以降は再びペースを握り、盤石の出来で勝ちきった。

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三浦隆司「速い、強い。天才的動き」とリナレス絶賛

<WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦>◇25日(日本時間26日)◇英国・マンチェスター、マンチェスター・アリーナ

 3階級制覇の王者ホルヘ・リナレス(31=帝拳)が前王者アンソニー・クロラ(30=英国)との再戦を3-0(118-109、118-109、118-109)の大差判定で制し、初防衛に成功した。両者は昨年9月24日に同会場で対戦し、リナレスが勝利してタイトル奪取に成功していた。

 中継したWOWOWでゲスト解説を務めた同門で元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司(32=帝拳)は、「速い、強い。天才的な動きですね」と感嘆。上下の鋭いジャブに、要所で強烈なアッパーを織り交ぜる動きに目を見張った。「左アッパーが強いと言っていたので、当たって良かった」と、7回にダウンを奪った左アッパーも“的中”させてみせた。

 メキシコ、米国と自らも敵地で勝利してきた三浦らしく、クロラの地元英国で2連勝したリナレスの精神面の強さも強調した。「むしろ楽しんでいるようだった。気持ちよく戦っていた。1度来て勝っている選手で、また乗り込んできたので、もうちょっとたたえてくれても」と注文。自身は夏にも王者返り咲きを狙う世界戦が見込まれるが、「ブーイング上等です。ああいうところでやりたいですね」と大いに刺激を受けた様子だった。

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リナレスの右がクロラに決まる/三浦隆司の大胆予想

帝拳ジムの仲間、ホルヘ・リナレス(左)と三浦隆司

 フェザー級、スーパーフェザー級、ライト級の3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(31=帝拳)が25日(日本時間26日)、英国マンチェスターで前WBAライト級王者アンソニー・クロラ(30=イギリス)との再戦に臨む。昨年9月に同じマンチェスター・アリーナで対戦し、リナレスが激闘を制して王座を獲得し、WBCからはダイヤモンド王者に認定され、今回が両王座の初防衛戦となる。

 注目の一戦を控え、リナレスのジムメートである元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司(32=帝拳)が試合展開を予想した。スパーリングでリナレスと拳を交えたこともある三浦は、「今回はリナレスが右のカウンターを決めて倒してしまうと思う」と断言した。

 試合の模様は26日午前4時(予定)より、WOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信。27日午後9時よりWOWOWライブの「エキサイトマッチ~世界プロボクシング」でも放送。ともに三浦がゲスト解説として出演する。

    ◇    ◇

--まずは三浦選手自身のことについてうかがいます。1月に米カリフォルニア州でミゲール・ローマン(メキシコ)に12回KO勝ちを収め、WBC世界スーパーフェザー級の挑戦権を手にしましたが、途中までは苦しい展開でしたね

 三浦 ポイントを取られていたことは分かっていたけれど、プレッシャーはかけていたのでそのうち捕まえられると思っていました。

--7回から猛然とスパートをかけましたね

 三浦 セコンドから「勝負に行け」と言われたし、ポイントも取られていたのでがむしゃらに行くしかないと気持ちを切り替えました。

--10回に左のボディーブローで痛烈なダウンを奪いました

 三浦 練習で思い切り打ち込んでいるようなパンチがそのまま当たったので、「当たってしまった」という感じでした(笑)。決まったと思ったけれど、立ってきたのですごいなとも思いました。

--試合後はファンからサイン攻めでしたね

 三浦 いっぱい集まってくれてサインもたくさん書きました。メキシコ人が多かったと思います。向こうの人はいい試合をすれば応援してくれるので、そういうところはうれしいですね。「ミウラ」と呼んでくれて、それが心地よかったですね。

--三浦選手はメキシコ、ラスベガス(米国)、そして今回も米国での試合でしたが、敵地での試合は不利なのでは?

 三浦 たしかに不利な面はあると思うけれど、そこで良い勝ち方をすれば得るものも大きいので、これからもどんどん海外で戦っていきたいという気持ちが強くなりました。

--同じイベントに出場したフランシスコ・バルガス(メキシコ)がミゲール・ベルチェルト(メキシコ)に負け、三浦選手のターゲットが変わりました。ベルチェルトのことはチェックしましたか

 三浦 パンチが伸びてくる感じで、パンチ力もある好戦的な選手ですね。自分と戦えば良い試合になるんじゃないかと思います。メキシコでもどこでもOKです。

--リナレス対クロラの再戦について話をうかがいますが、三浦選手はリナレスとスパーリングをしたことはありますか?

 三浦 昔、自分が世界チャンピオンになる前に一度だけやったことがあります。ものすごく速くてパンチが見えませんでした。試合だったらダウンしていたかもしれないというほどの右ストレートを食いました。左ジャブは速いし上下の打ち分けも巧みで、とにかく技術レベルは高いですね。どのパンチが飛んでくるか予想できないんです。これまで自分が対戦した相手と比べてもダントツで速いです。

--三浦選手は過去に3度、リナレスと同じ日に試合をしていますが、ご存じでしたか?

 三浦 自分のデビュー戦(03年7月)のとき、リナレスも出ていたことは印象に残っています。すでにリナレスは有名だったし、その選手と同じイベントに出られるのでうれしかったという記憶があります。自分の試合が終わってから着替えてリナレスの試合を見ましたが、すごく強かった。すごい選手がいるんだなと思いました。そうやって一緒のリングで戦ってきたりしているので、リナレスのことは自分のことのように思って応援しています。

--昨年9月のリナレス対クロラの初戦は見ましたか?

 三浦 見ました。クロラがガードを固めてプレッシャーをかけていったけれど、リナレスがコンビネーションでポイントを奪っていきました。敵地での試合でしたが、はっきりリナレスが勝ったと思いました。

--勝因は?

 プレッシャーをかけられても冷静にコンビネーションで応戦していたし、まずメンタル面が強くなっていると思いました。それにフィジカルも強くなっていると感じました。

--リナレスはベネズエラ出身ですが、17歳で日本でデビュー。その後はメキシコやパナマ、アルゼンチン、米国、イギリスと数多くの国で戦ってきました

 三浦 本当にたくましいと思います。いろんな国で戦って、いまは統一チャンピオン。尊敬するチャンピオンのひとりです。

--初戦に続いてリナレスは今回も相手の地元に乗り込んで戦うわけですが、注意する点があるとしたらどんなところでしょうか?

 三浦 際どい判定になると相手側の方が有利になると思うので、たとえばダウンを取って誰が見ても勝ちだという大差をつけるか、KOで終わらせる必要があると思います。

--今回の再戦、三浦選手はどんな展開を予想しますか?

 前回と同じようにクロラがガードを固めてプレッシャーをかけてくると思いますが、今回はリナレスがカウンターかコンビネーションを決めて倒してしまうんじゃないかと思います。リナレスの右が決まれば立ち上がれないでしょう。それだけのパンチを持っています。今回はそれが当たるんじゃないかと思うし、期待もしています。

--リナレス選手にメッセージを

 三浦必ず勝って防衛してください。応援しています。ボンバー!

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拳四朗、日本ライトフライ級王座を返上

 日本ボクシングコミッションは22日、日本ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)が21日付で王座を返上したと発表。

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船井龍一、親友中川KO でもラーメンは割り勘!?

試合後の控室で船井(右)をねぎらう中川

<ボクシング:日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇22日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングの日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦は、同級1位船井龍一(31=ワタナベ)が、高校の同級生だった王者中川健太(31=レイスポーツ)を7回2分59秒KO勝ちで下し、3度目の挑戦で王座に就いた。

 「最高の思い出。一生大切にしたい」と勝利のリングで涙ぐんだのは、2人が東京・港工(現六郷工科)高の同級生で、ボクシング部を設立した仲だから。6回から激しい接近戦を仕掛け、最後は右ストレートでダウンを奪い、タオルが投げられた。決着後には「ありがとう」と互いに伝え、熱く抱擁。敗者がラーメンをおごる約束をしていたが、中川が「やっぱ割り勘でいい?」と冗談めかし、最後には笑いあった。

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王者中川健太、船井龍一への「面白い顔」発言の背景

計量後の記念撮影で向き合うも、笑ってしまう中川(左)と船井

 ボクシングの日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦(22日、東京・後楽園ホール)の前日計量が行われた21日の午後、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)にはいつもと違う空気が流れていた。初防衛戦に臨む王者中川健太(31=レイスポーツ)と挑戦者で同級1位船井龍一(31=ワタナベ)が顔を合わせたのだが…。

 「こんな顔してたんだなあ。こいつの顔、面白いので」。

 会場に響く、苦笑まじりの中川の声。計量をパスした対戦相手同士が向き合うフェースオフは、気持ち的、性格的にどうあれ、相手に「見せつける」ために背伸びして、互いににらみを効かせるのが常なのだが、この日はどうしてもそんな雰囲気にならず、2人とも思わず笑ってしまい、すぐに目をそらしてしまった。

 それもしょうがないと感じるのは、王座を争うのが都立港工高の同級生で、ともにボクシング部を設立した仲だから。友達ゆえの丁々発止が自然にでてしまうのも致し方ない。船井は中川の「面白い顔」発言に、「先制ジャブをもらってしまいましたね」と苦笑していた。

 ただ、もちろんこの空気は試合とは別物。中川は「会ったらほのぼのしちゃいましたけど、(試合では)30分間だけ思いきり殴ります」、船井も「感慨深いですが、この舞台で戦えるからこそ倒したい」と表情を引き締めた。3戦のみで05年に1度引退した中川が復帰したのは、09年に船井の試合を見たのがきっかけだった。互いに「漫画みたい」というタイトルマッチだからこそ、モチベーションは高くなる。

 1月の発表会見以来連絡を取らなかった2人だが、唯一、試合後に決めていることがある。勝っても負けても、2人でラーメンを食べに行くことだ。行き先は試合が決まってから1度だけ、昨年末に2人で食べに行った目黒の「ラーメン二郎」になりそう。中川は「負けた方がおごるですよね。あいつが好きなんで、自分は付き合ってるんです。おごる気はないですよ」とピシャリ。負けた方がおごるのルールを聞いた船井は、「分かりました」の短い言葉に気合を込めながらも、うれしそうにうなずいていた。

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井上尚弥、ロマゴン初黒星で年末標的消え計画再考に

テレビ中継のゲスト出演後に取材に応じた村田(左)と井上

<WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇18日(日本時間19日)◇米ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が絶対王者の敗戦にプラン変更を強いられることになった。18日(日本時間19日)に米ニューヨークで開催されたWBC世界同級王座戦で、4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)が、元王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)に0-2の判定で敗戦。プロ47戦目で初黒星を喫し、初防衛に失敗した。年末の対戦を見据えていた井上は「言葉が見つからない」と肩を落とした。

 ゴンサレスは1回にダウンを奪われると、3回に偶然のバッティングで右眉をカットし、流血が止まらなかった。中継したWOWOWでゲスト出演した井上が「スーパーフライ級では押し切れない部分があった」と分析したように、階級を上げたことで相手もゴンサレスのパンチを耐える場面が多かった。得意の流れるような連打で接近戦で打ち合ったが、軍配は挑戦者に上がった。

 米老舗専門誌「リングマガジン」選定の「パウンド・フォー・パウンド」(全階級通じての最強選手)1位の通称ロマゴンのまさかの敗北。強い選手を求めてきた井上は昨年9月のゴンサレスの王座戦を現地観戦したほど。「負けるのはここではないと思っていた」「(自分は)やれるならスーパーフライでやりますが、無理なら階級を上げる」。標的がいなくなったことで、今後の計画を再考することになる。まずは5月に予定されるV5戦(対戦相手は未定)での勝利を目指す。【阿部健吾】

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内山高志「スパーやろうかと」現役続行へ前向き発言

拓大スポーツフォーラムに出席した内山

 元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(37=ワタナベ)が19日、現役続行へ前向き発言した。母校拓大のスポーツフォーラムで、ファンの質問に「まだ決めていないが、スパーリングをやろうかと思う。いつぐらいに試合をやったらいいかと考えている」と答えた。

 フォーラム後は「体力は落ちていない。やるなら4カ月ほしい。あとはもう1回死ぬ気で練習し、負けられない気持ちになれるか」と話した。明言こそしなかったが、気持ちはだいぶ傾いていた。ロマゴン初黒星には「びっくりした。階級を上げて前回苦戦し、握力も落ちたと聞いた。なくはないなとは思っていたが」と驚いていた。

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ゴロフキンKO防衛ストップ「私はキラーではない」

<WBA世界ミドル級王座統一戦12回戦>◇18日(日本時間19日)◇米ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン

 WBA世界ミドル級王座統一戦12回戦で、3団体統一王者(WBAスーパー、WBC、IBF)ゲンナジー・ゴロフキン(34=カザフスタン)が、35年ぶりの新記録を逃した。

 正規王者ダニエル・ジェイコブス(30=米国)に3-0で判定勝ちしたが、世界戦連続KO防衛がストップ。82年まで続けたウイフレド・ゴメスの最多記録「17」を超えられる18回目とはならなかった。4回に右の2連打でダウンは奪ったが、以降は相手の柔らかい動きに手を焼き、「これがスポーツ。私はキラー(殺人者)ではないので」と納得した。

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ゴロフキン判定勝ちも、世界戦連続KO防衛ストップ

ゴロフキン(左)はジェイコブスのパンチをガードする(AP)

<WBA世界ミドル級王座統一戦12回戦>◇18日(日本時間19日)◇米ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン

 35年ぶりの新記録誕生はならなかった。3団体統一王者(WBAスーパー、WBC、IBF)ゲンナジー・ゴロフキン(34=カザフスタン)が、同級正規王者ダニエル・ジェイコブス(30=米国)に3-0で判定勝ちしたが、世界戦連続KO防衛がストップ。ウイフレド・ゴメスの最多記録「17」を35年ぶりに塗り替えることはできなかった。4回に右の2連打でダウンは奪ったが、以降はジェイコブスの柔らかい動きに手を焼き、クリーンヒットできなかった。

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内山高志「死ぬ気で練習できるか」現役続行へ前向き

拓大スポーツフォーラムに出席した内山高志

 元世界WBAスーパーフェザー級王者内山高志(37=ワタナベ)が19日、都内で現役続行へ前向きな発言をした。

 母校拓大のスポーツフォーラムに、東京五輪を目指す後輩OB2人とパネリストとして出席し、世界王者の夢をかなえたボクシング人生などを振り返った。ファンから現役続行かを質問されると「まだ決めていないが、もう少ししたらスパーリングをやろうかと思う。いつぐらいに試合をやったらいいかと考えている」と答えた。

 フォーラム後には「体力は落ちていない。追い込んでいないので、試合やるなら4カ月はほしい。あとはもう1回死ぬ気で練習できるか。負けられぬ気持ちになれるか。タイムリミットは決めていないが、そう長引いてもいけない」などと話した。昨年大みそかに再戦で世界王座返り咲きを逃した後も、進退について明確な意思表示はしていない。この日も現役続行を明言こそしなかったが、気持ちはだいぶ傾いているようだ。

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内山高志、ロマゴン初黒星「なくはないかなと…」

パンチを浴びるローマン・ゴンサレス(左)(AP)

 元世界WBAスーパーフェザー級王者内山高志(37=ワタナベ)も、4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)の初黒星に驚いた。

 19日の講演前に結果を知り、「びっくりした。階級を上げてクアドラスに苦戦していた。握力も落ちていると聞いていたので、なくはないかなとは思っていた。それでもびっくりです」と話していた。

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絶対王者ロマゴン初黒星、井上「言葉見あたらない」

ローマン・ゴンサレスに勝ったシーサケット・ソールンビサイ(AP)

<WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇18日(日本時間19日)◇米ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン

 4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)が、0-2の判定(112-114、112-114、113-113)によるプロ初黒星で初防衛に失敗した。

 13連続KO勝利中の元同級王者で同級2位シーサケット・ソールンビサイ(30=タイ)に対し、初回にダウンを奪われ、流血を続けながら激しい打ち合いを演じたが、惜しくも敗れた。

 1回にいきなり衝撃シーンに見舞われた。残り40秒を切ったところで、シーサケットの右ボディーが当たったタイミングで頭同士も激突してバランスを崩し、ダウンを喫した。さらに3回には偶然のバッティングで左目上をカットする事態に。流血激しく、負傷判定になれば不利な状況。しかし、ここから持ち味の流れるようなコンビネーションを全開に、猛攻に打って出た。的確な打撃で接近戦を有利に展開し、最後まで激しい打ち合いをリードしたかに見えた。

 米老舗ボクシング専門誌「リングマガジン」選定の「パウンド・フォー・パウンド」(全階級通じての最強選手)1位の愛称「ロマゴン」の予期せぬ敗北。WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)との対戦が期待されていただけに、日本のファンにとっても残念な結果となった。この日生中継したWOWOWでゲストを務めた井上は「言葉がみあたらない」と述べるしかなかった。

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大竹秀典、判定勝ちで王座「スカッといきたかった」

勝利を飾り、ベルトを肩に掛ける大竹

<東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦12回戦>◇17日◇後楽園ホール◇観衆1227人

 東洋太平洋スーパーバンタム級1位大竹秀典(35=金子)が、同級2位ジェルビルト・ゴメラ(フィリピン)を3-0の判定で下し、4度防衛した日本タイトル以来のベルトを巻いた。

 小柄なファイタータイプのサウスポーに対し、序盤からいきなりの右ストレートから入る作戦が奏功。ダメージを蓄積させ、3回にはその右ストレートでキャンバスにはわせて早期決着かと思われたが、アクシデントは5回に。右脇腹を痛めると、「相手が自分の右ストレートに右ボディーを合わせてきているのが分かった」と警戒した結果、ストレートを控えざるを得なかった。以降はフック、アッパーを軸に接近戦で仕留めに懸かったが、「苦戦してはいけんかった」と判定までもつれ込んでしまった。

 14年11月にはWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英国)に敵地英国で挑戦し、0ー3の判定で敗れた。再起を目指してノンタイトル戦5試合を全勝して望んだタイトル戦。「スカッといきたかった」とKO勝ちを逃したが、これで同級での世界ランク入りに前進、再び世界挑戦を狙う足がかりにはなった。

 福島県郡山出身で、同郷にはラグビー日本代表で歴代最多98キャップのロック大野均がいる。その風貌とファイトスタイルから「リングの仕事人」と呼ばれる35歳のベテランは、さらに3歳上のラガーマンの存在に「僕もまだまだ頑張らないといけないですね」と上を見る。競技は違えど、大きな刺激を受けながら、世界の頂きを目指す。

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元日本フライ級王者村中優、世界王者ヤファイに挑戦

 ボクシングの元日本フライ級王者の村中優(31=フラッシュ赤羽)が5月13日に英国のバーミンガムでWBA世界スーパーフライ級王者のカリド・ヤファイ(27=英国)に挑戦するとジム関係者が16日、明らかにした。世界初挑戦。

 村中は28戦25勝(8KO)2敗1分け。ヤファイは21戦全勝(14KO)。昨年12月に新王者となり、今回が初防衛戦となる。

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大竹秀典、東洋太平洋王座へ「パンチ磨いてきた」

前日計量を終えた大竹(左)とゴメラ(撮影・阿部健吾)

 ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦は17日に東京・後楽園ホールで開催される。

 16日に都内で前日計量があり、同級1位大竹秀典(35=金子)がリミットの55・3キロを100グラム下回る55・2キロ、同級2位ジェルビルト・ゴメラ(フィリピン)が54・7キロでパスした。

 4度防衛した日本タイトルを返上後、14年11月には英国でWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチに挑んだ経験を持つ大竹。王者スコット・クイッグ(英国)に0ー3の判定で敗れてから2年以上が過ぎた。以降はノンタイトル戦5試合を全勝してきたが、「勝って当たり前と言われる試合よりも、取ったら世界ランクも上がる。いつもよりモチベーションは高いです」と東洋太平洋タイトル挑戦の意図を説明した。

 相手のゴメラの印象には「パッキャオそっくりですね」。映像は戦歴浅いころしか見て折らず、「振り回してくると思うので、序盤に気を付けたい」と警戒した。世界戦以来のスーパーバンタム級、12回戦ともなり、「倒せるパンチを磨いてきた」とKO決着を狙う。

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番狂わせも!ミドル級頂上決戦を村田諒太が大胆予想

村田諒太(写真は2016年12月21日)

 36戦全勝(33KO)、17連続KO防衛中の3団体(WBA、WBC、IBF)統一世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン)と、33戦32勝(29KO)1敗のWBA同級正規王者ダニエル・ジェイコブス(30=米国)が3月18日(日本時間19日)、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで拳を交える。

 世界的な注目度が高いミドル級頂上決戦に、近い将来の対戦候補でもある村田諒太(31=帝拳)がひときわ熱い視線を送っている。遠からず彼らの間に割って入らなければならないロンドン五輪金メダリスト。3月19日午前10時から「エキサイトマッチ ゴロフキン&ロマゴン最強王者ダブル世界戦」を生中継するWOWOWでの特別解説を務めるにあたり、このほど、勝敗の予想を行った。

 -予想はゴロフキンの中盤KO勝ちですが、ゴロフキン対ジェイコブスについて、どんな位置づけの試合だと思いますか。

 村田 世界中の誰もが認めるミドル級の世界一を決める戦いです。ひとりのボクシングファンとしては楽しみですが、これから世界王座を狙うボクサーとしては複雑で、いろんな思いが混在しています。

 -ゴロフキンのストロング・ポイントは?

 村田 左ジャブの強さ、全体のパンチの強さ、それと自信を持っている点でしょう。多少は相手のパンチをもらったとしても自分のパンチが当たれば倒せるという自信があるうえ経験もある。

 -米国でスパーリングをしたことがありますね。

 村田 パンチはアマチュア、プロを通じて一番ありました。特に左ジャブとフックは硬さと重さが異質でしたね。グローブで殴られている感じではなく、硬くて重いものがドーンと飛んでくる感じなんです。

 -ジェイコブスのストロング・ポイントはどこでしょう?

 村田 スピード、そして右ストレートなど思い切りのいいパンチでしょう。止まって打つパンチではなく、(懐に)入って動いて打つパンチに強みがあります。一瞬のスピードではゴロフキンを上回るので、それをいかに生かして戦うかがカギだと思います。

 -ジェイコブスは骨肉腫を克服して戦線復帰を果たし、そのうえ世界王座も獲得した「奇跡の人」です。

 村田 誰もがリスペクトの気持ちは持っていると思いますが、それをボクシングにつないで考えるかといったら別で、いざ戦うとなったらそんなことはいっていられないじゃないですか。

 -ジェイコブスは耐久力に課題がありそうですね。

 村田 打たれ弱いと思います。だからゴロフキン有利とみられているのだと思います。

 -オッズは6対1と出ています。

 村田 けっこう離れましたね。この前のケル・ブルック戦(16年9月、ゴロフキンが5回TKO勝ち)で、けっこう隙をみせたと思うんですが、それでも評価を落としていないということなんですね。

 -どんな試合展開を予想しますか。

 村田 ゴロフキンがプレッシャーをかけ、ジェイコブスは足を使いながら一瞬の隙を狙ってパンチを出していくそんな展開でしょうか。おもしろい試合になると思います。ジェイコブスのスピードが落ちてくる中盤、4回以降からゴロフキンのジャブがコネクトされれば自然に距離が詰まり、5、6、7ラウンドぐらいでゴロフキンが仕留めると思います。

 -番狂わせが起こるとしたら?

 村田 最近、ゴロフキンはパンチをもらうことがあり、特にアッパー系のパンチをもらっています。一瞬のスピードで勝るジェイコブスが強いパンチを一発入れてペースをつかみ、そのあと足さばきでどう対応できるか。ジェイコブスとしては一発で仕留めることがベストですが、倒せない場合でも一発入れたあと出入りしてポイントを拾えるかどうか。そのあたりにかかっていると思います。

 -村田選手自身、主要4団体すべてで世界挑戦圏内にいます。近い将来、ゴロフキンと対戦する可能性もありますが、どう戦いますか。

 村田 ガードが堅くてプレッシャーが強く、パンチが強いという自分の良いところを生かして戦うだけです。ゴロフキンは打ったあと休む時間があるんです。そのときにこちらがどれだけ打てるか、どれだけ耐えられるか。第三者的に考えればゴロフキンの方が有利だと思いますが、他者より引けを取っていると思ったらその時点で勝負にならないという根本的な考えなので、「やったらいける」そう思っています。

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モデルボクサー後藤あゆみ初タイトルも判定勝ち不満

試合後にベルトを肩にかける後藤

 ボクシングの東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座決定戦8回戦が15日に東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の「モデルボクサー」後藤あゆみ(28=ワタナベ)が、同級2位キム・アクタブ(フィリピン)を3-0の判定で破り、初タイトルを獲得した。CM出演歴もある長身の元バスケットボール選手が、デビュー1年4カ月でベルトを巻いた。

 試合後の控室、後藤は終始うつむいた。「お葬式みたい…」。喜びより、対策不足を嘆くのが先。大振りで突進する相手に戸惑い、自分から攻めを組み立てられず、強打も散発に。「KOで勝ちたかった」と、端正な顔から鼻血をぬぐった。宇都宮中央女高では高校総体に出場した174センチの長身サウスポーは、モデル、CM出演経験がある。昨年からはボディービル日本一で、柔道男子日本代表の岡田コーチの下で肉体改造中。5月には香港での試合も控え、「精進いたします」と謙虚にまとめた。

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元なでしこ佐山万里菜白星デビュー「私も世界一を」

佐山は長野パルセイロのユニホーム姿で勝利のポーズ

 フライ級4回戦で元なでしこリーガーの佐山万里菜(29=ワタナベ)が15日デビューし、3-0の判定勝ちを収めた。

 2回以降は足運びで距離を保ち連打を浴びせた。「あと4回は戦える」とスタミナも十分だった。小学生からサッカーを始め、11年にAC長野パルセイロに入団。豊富な体力はサイドバックならではだった。11年W杯の優勝メンバー鮫島、田中は常盤木学園高でチームメートだった。「私も世界一の景色を見たい」と誓った。

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元統一王者バルデス氏死去 心臓発作と地元メディア

 ボクシングの元世界ミドル級統一王者のロドリゴ・バルデス氏が地元コロンビアで亡くなったと15日、AP通信が報じた。70歳。地元メディアが死因を心臓発作と伝えた。

 バルデス氏は1974年にWBCミドル級王者となり、77年に空位だったWBCミドル級とWBAミドル級のタイトルを同時に獲得し、統一王者となった。

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後藤あゆみ初タイトル獲得も「KOで勝ちたかった」

試合後にベルトを肩にかける後藤

<東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座決定戦8回戦>◇15日◇後楽園ホール

 同級1位の「モデルボクサー」後藤あゆみ(28=ワタナベ)が、同級2位キム・アクタブ(24=フィリピン)を3-0の判定で下して初タイトルを獲得した。戦績は6戦6勝(4KO)となった。

 「KOで勝ちたかった…」。試合後の勝利者インタビューでは消え入りそうな声。想定外に振り回して突進してくる相手に手を焼き、自慢の強打は散発に終わった。初ベルトの喜びを感じる間もなく、口をつくのは反省ばかり。「準備不足です。もっと自分のペースでやれれば。次はこんなお葬式みたいにならずに、なんか勝ったけど負けたみたいなんで」。

 宇都宮中央女高バスケットボール部で高校総体出場歴も持つ。174センチの長身に、端正な顔立ちは、「ミス府中」やモデル、CM出演経験もある。15年11月9日にプロデビューして1年4カ月。その美貌からは想像できないパンチ力で、応援ののぼりには「美獣」の文字が躍る。

 肩を落とす結果にはなったが、次戦には5月に香港での試合も控えるなど、将来性は買われている。「この結果を真摯(しんし)に受け止めて、精進いたします」と大粒の汗をぬぐいながら誓った。

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井上尚弥、スパー相手の人生変える魅力的な「怪物」

スパーリングを行った井上(左)と勅使河原

 「怪物」のすごさ、それゆえの魅力の一端をかいま見た。

 「世界観が変わった。こんなんじゃ、ダメだと。このままやっていたら、終わってしまう。ボクシングの考え方、練習の仕方…。人生が今日で変わったと思います」

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が、V5戦を予定する春先へ、横浜市内のスパーリングを開始した13日。4回を消化したリングを下りて、紅潮した顔に大粒の汗をしたたらせ、己の競技人生を深く思い入るボクサーがいた。出稽古に呼ばれ、井上と拳を交えた、日本バンタム級14位勅使河原弘晶(26=輪島功一スポーツ)。16戦12勝(6KO)2敗2分、金髪がトレードマークの「金色夜叉」は、3分×4回=12分の濃密な時間に、それまでのボクサー人生の否定を感じ、そこで落ち込むのではなく、「こんな世界があるのか…」と、ただ最高の衝撃に身を震わせていた。

「井上選手と初めてスパーをするので、最悪の想定をしてきたんですが、その最悪すら甘かったです。化け物そのもの。最初から恐怖心がすごかった」

 左ジャブ、ボディーと上下の打ち分けを軸に、的確かつピンポイントで右が襲ってくる。「ヘッドギアがなければ失神していた」。暴走族のヘッドだった男は、類いまれな負けじ根性で反撃を試みるが、至近距離で拳を振り回しても、一向に手応えは残らない。ある時はノーガードで、ある時はあえてガードにパンチを打たされ、打開の糸口は皆無。井上に圧倒された。

 包み隠さない敗北感はその性格の実直さを感じさせたが、絶望ではなく希望と感じ取っていたことが、関心を呼んだ。同じボクシングという競技に、こんな高みがあったとは…。それは諦めではなく、今後の覚悟を生む。冒頭の勅使河原の発言は、だからこそ逆に井上の存在感を際立たせた。当の本人は昨年末のV4戦から2カ月半ぶりの実戦に「まずまず。でも、まだまだかな」と本音。むしろ納得できない姿に、さらに「怪物」ぶりが強調される。

 強さは絶対的なものだ。ただ、その力は相手に届かないと思わせても、諦念を感じさせるだけで終わらない。同じ競技に励むものとして、その高みを知れば知るほど、同時に野心も沸いてきてしまう。そんなボクサーの性が面白いし、そんな環境を生み出せる井上は、だからこそ魅力的に映る。

 国内の評価だけにとどまらず、世界的なインパクトでも期待が高まる17年。今年初のスパーリングを見ただけで、いやが上にも楽しみになってきた。【阿部健吾】

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小沢瑶生が5・14ライトフライ級王座決定戦

小沢瑶生

 ボクシングのフュチュールジムは15日、同ジム所属の小沢瑶生が5月14日に京都市のKBSホールで韓国選手と世界ボクシング機構女子ライトフライ級王座決定戦を行うと発表した。

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野中悠樹、世界挑戦のため日本王座返上

野中悠樹

 ボクシングの井岡弘樹ジムは14日、所属する野中悠樹が世界挑戦に備えるため、日本スーパーウエルター級王座を返上したと発表した。

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井上尚弥V5へスパーリング開始「良いスタート」

井上(左)は勅使河原と4回のスパーリング

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が13日、V5戦に向けたスパーリングを横浜市内のジムで開始した。

 日本バンタム級14位勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)と4回を消化。「まずまず。良いスタート」と振り返った。次戦はまだ最終決定していないが春先を予定。「距離感を作っていきたい」と見据えた。初めて拳を交えた勅使河原は「パンチ力がすごすぎた。ヘッドギアがなければ失神していた」と脱帽していた。

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藤岡奈穂子TKOで世界4階級制覇!吉川晃司が肩車

イサベル・ミジャンを破り4階級制覇を達成し吉川晃司に肩車で祝福される藤岡奈穂子(撮影・山崎哲司)

<プロボクシング:WBA女子フライ級王座決定戦10回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

 藤岡奈穂子(41=竹原慎二&畑山隆則)が同級2位イサベル・ミジャン(メキシコ)に10回21秒TKO勝ちし、男女を通じて日本選手初の世界4階級制覇を達成した。2回にダウンを奪うと、最終10回の連打でレフェリーが試合を止めた。戦績は藤岡が18戦16勝(7KO)2敗。

 怖かったのは試合後だけだっただろう。勝利のリングで高く高く肩車してもらったのは、ジムの名誉顧問を務める俳優の吉川晃司。182センチの長身に担がれ、「高かったです」といつもとは違う勝利の景色に、おっかなびっくり喜んだ。

 身長差9センチを意に介さず、鋭い踏み込みで懐に侵入。終始、強打を打ち込んでペースをつかんだ。2回にはカウンターの左フックを顔面にぶち込んでダウン奪取。一気に試合を決めるかと思いきや、大振りしながらも立ち続けるミジャンに「骨のある相手だった」と10回まで粘られたが、最後は10回に連打で仕留めた。 日本人初の4階級制覇にも「実感はない」と言う。ただ、続けたのは覚悟の言葉。「女子は取りやすいと思われたくない。しっかりした、質の高い試合をしないと」と責任感が口をついた。今後はライトフライ級での5階級制覇に挑んでいく。

4回、ミジャン(左)を攻める藤岡奈穂子(撮影・山崎哲司)
4回、藤岡奈穂子はイサベル・ミジャンを攻める(撮影・山崎哲司)
4階級制覇を達成した藤岡奈穂子は賞状を手にポーズをとる(撮影・山崎哲司)

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井上尚弥さすが「怪物」2カ月半ぶり実戦で強打連発

井上(左)は勅使河原と4回のスパーリング(撮影・阿部健吾)

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が13日、春先に予定されるV5戦に向けたスパーリングを横浜市内のジムで開始した。

 日本バンタム級14位勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)と4回を消化。「実戦を2カ月半やってなかったので」と出来には首をかしげて振り返ったが、勅使河原が「化け物でした。ヘッドギアがなければ失神していた」という強烈なパンチを見舞うなど、「怪物」ぶりは試合勘不足は感じさせず。2月には砂浜などで走り込む1週間の熱海合宿を敢行しており、「足腰はしっかりしていた」とその効果は実感していた。

 今後は定期的なスパーリングを組み、試合へ調整していく。この日のスパーリングを見た大橋会長は「初のスパーリングにしては、動きは素晴らしかった。本人は辛口だけど、だから強いんですよね」と目を細めた。V5戦も面白く、鮮烈となりそうだ。

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村田の初世界戦はWBAかWBOか…交渉最終局面

16年12月30日、ブルーノ・サンドバル戦でKO勝ちした村田諒太

 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級2位村田諒太(31=帝拳)の初の世界挑戦に向けた交渉が最終盤を迎える。帝拳ジムの本田明彦会長(69)が12日、WBA同級王座統一戦が18日(日本時間19日)に開催される米ニューヨークで「2つの陣営と話し合うことになる」と明かした。元WBO世界王者で、WBA暫定王者(1位)ハッサン・ヌダム・ヌジカム(33=フランス)と、WBO同級王者ビリー・ジョー・サンダース(27=英国)の陣営と「話を進めたい」と、最終交渉にしたい考えだ。

 ヌジカムが対戦相手となる場合はタイトルはWBAの正規王者になる。スーパー王者ゴロフキン(カザフスタン)と現正規王者ジェイコブス(米国)が争う18日の統一戦が引き分けまたは無効試合でない限り、正規王者が空位になり、村田は王座決定戦に臨むことが有力。WBAのメンドーサ・ジュニア会長は先月の来日時に「引き分けや無効試合にならない限り、暫定王者の次戦の勝者が正規王者になる」と明言している。

 サンダースは以前から照準を合わせてきた相手で、難航してきた難敵でもある。昨年末の挑戦が確定的となりながら、最終局面でまとまらなかった経緯もある。WBA統一戦の試合結果も見ながら、村田を含めた3陣営での協議となる。

 本田会長は「開催場所は日本になるか海外になるかもわからない。金額面も含めてこれから」と時期なども未定とした。村田は「決まるのを待つだけです。焦りはない」と普段から話すが、近く米国の地で大きな動きがありそうだ。【阿部健吾】

 ◆ビリー・ジョー・サンダース 1989年8月30日生まれ、英ウェリン・ガーデンシティ出身。08年北京五輪にウエルター級で出場。09年2月に2回TKO勝ちでプロデビュー。13年7月にWBOミドル級インターナショナル王座を獲得。15年12月にWBO世界ミドル級王座獲得。180センチ。

 ◆ハッサン・ヌダム・ヌジカム 1984年2月18日、カメルーン生まれ。アテネ五輪に出場後の04年にフランス国籍を取得し、プロ転向。10年にWBA世界ミドル級暫定王者、12年5月WBO同級暫定王者を獲得し、同年8月には正規王者に。プロ解禁の16年リオ五輪ではカメルーン代表として1回戦敗退。昨年12月に1回22秒KO勝ちで4年ぶりにWBA暫定王者に返り咲いた。180センチ。

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亀田和毅「お前が亀田家の主役」父史郎氏も見守る

7回、マイク(左)に右パンチを放つ亀田和毅(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:55・8キロ契約10回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングの亀田3兄弟の末弟で元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が、3年3カ月ぶりの国内戦を3-0の圧勝判定勝ちで飾った。10日に東京・後楽園ホールでIBF世界スーパーバンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)と55・8キロ契約10回戦で対戦。6回には右ストレートでダウンを奪った。「試合で右で倒したのはあまりない。練習の成果を出せた」と実感を込めた。

 07年からメキシコに移住し、海外が主戦場だった。13年の世界戦で次男大毅氏が敗れても王座を保持した問題で、日本で試合ができない状態に。昨年10月に協栄ジムと契約し、ライセンスを再取得して国内での活動が認められていた。

 リングイン直前、元3階級王者の長男興毅氏から「お前が亀田家の主役や」と背中を押され、以前は気持ちに弱い部分もあった三男は、「俺が引っ張らないといけない」と気迫をみせた。スタンドからは父史郎氏も見守る中、世界王者返り咲きの1歩をしるした。

和毅(中央)は長男興毅氏(左)、次男大毅氏と亀田トレインで入場(撮影・小沢裕)

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赤穂亮が新王者、KOできず反省「納得いかない」

6回、田中(左)に右パンチを放つ赤穂(撮影・小沢裕)

<ボクシング:日本バンタム級王座決定戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

 同級1位赤穂亮(30=横浜光)が判定勝ちで新王者となった。初回のゴングと同時に、同級2位田中裕士(25=畑中)を左右フックなどで攻め込んだ。5回にはロープへ飛ばし、9回にはコーナーに追い詰めたがダウンを奪えず。5、6ポイント差の完勝にも宣言通りにKOできなかった。

 赤穂は6回にバッティングで左まぶたをカットした。「あれで気持ちが切れ、精神的弱さが出てしまった。納得いかない」と反省しきりだった。田中も再三強打を浴びながらも反撃してきた。「気持ちが強かった。ダメージは向こうが何倍もあるのに。地道に来る相手は苦手」と苦笑いした。

 11年に東洋太平洋スーパーフライ級王座獲得も、日本王座は09年の15戦目に同級で引き分けで王座獲得を逃していた。3度目の挑戦で世界を目指すが、初の日本王座での出直し。「昔なら倒せた。勢いがなくなっている。まだ世界とか言えない」と気勢が上がらなかった。

判定勝ちで日本バンタム級王座に輝いた赤穂(撮影・小沢裕)

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亀田和毅3年ぶり国内戦は判定勝利、聖地から再出発

10回、マイク(左)に右パンチを放つ亀田和(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:55・8キロ契約10回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

 ボクシングの亀田3兄弟の末弟で元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が、3年3カ月ぶりの国内戦を3-0の判定勝ちで飾った。IBF世界スーパーバンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)と対戦。終始プレッシャーをかけ続け、6回には右ストレートでダウンを奪った。

 07年からメキシコに移住し、海外が主戦場だった。13年の世界戦で次男大毅氏が敗れても王座を保持した問題で、当時所属した亀田ジムの会長らが14年に処分を受け、日本で試合ができない状態に。昨年10月に協栄ジムと契約し、ライセンスを再取得して国内での活動が認められていた。

 「亀田家の再スタート」と期した一戦だった。チーフトレーナーで元3階級制覇王者の長男興毅氏と大毅氏と「亀田トレイン」で入場し、スタンドからは、妻シルセさん、父史郎氏も見守った。初登場だった「聖地」後楽園ホールから、再び世界の頂を目指す。

3年ぶりの国内復帰戦を果たした亀田和毅(中央)は長男興毅(左)、次男大毅(右)とともに亀田トレインを組んで入場する(撮影・小沢裕)

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井岡一翔「僕にしかできないKO」へ寒中水泳トレ

和歌山・白浜合宿での寒中水泳でラストスパートをかける井岡一翔(撮影・松本航)

 ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(27=井岡)が9日、初めて寒中水泳トレを行った。

 4月23日に控える同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)との5度目の防衛戦(エディオンアリーナ大阪)に向け、和歌山・白浜町で2泊3日の合宿を開始。約10キロの砂浜ランを終えると、父一法会長の号令で海に飛び込んだ。気温11度、海開き約2カ月前に約500メートルを泳ぎ切り「寒いし、腕がちぎれそう。全然進まないし、おぼれるかと思った」と苦笑いした。V5達成なら具志堅用高に並ぶ国内最多の世界戦14勝となる。「僕には僕にしかできないKOがある」と後半勝負での4試合連続KOも見据えるだけに「精神的な練習になった」と異例トレの効果を口にした。

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井岡一翔「やるべきこと迎えた」恒例の白浜合宿開始

和歌山・白浜合宿で寒中水泳を行う井岡一翔(撮影・松本航)

 ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(27=井岡)が9日、和歌山・白浜町で恒例の合宿をスタートさせた。

 前日8日には、4月23日に同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)と5度目の防衛戦(エディオンアリーナ大阪)を行うと発表。昨年11月以来の白浜合宿に井岡は「試合前のやるべきことを迎えたと思う。この景色はいつも通りですね。なんか、あっという間に来た感じ」と苦笑いし、砂浜を走り始めた。

 この日は約10キロの砂浜ランを行い、初めての寒中水泳も実施。合宿は11日までの2泊3日で、初日からハードなトレーニングになった。次戦に勝てば、80年10月に具志堅用高が達成した世界戦14勝の国内最多記録に並ぶ。いつも世界戦後にはテレビの視聴率までチェックするという王者は「ただ単に映してもらっているんじゃない。(視聴率は)僕の責任というか、気になる。いつもの(率の)範囲ではなく、刺激を与えてボクシングを盛り上げたい」と広い視野で快勝を誓った。

和歌山・白浜合宿で砂浜を走り込む井岡一翔(撮影・松本航)

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亀田和毅が興毅氏入場曲「バーニング・ハート」継承

計量後に健闘を誓い合う亀田和毅(右)とタワッチャイ

 亀田家のテーマ曲がよみがえる。ボクシングの元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が9日、3年ぶりの国内試合となるノンタイトル8回戦(10日、東京・後楽園ホール)の前日計量に都内で臨み、55・8キロ契約のリミットちょうどでパスした。相手となるIBF世界スーパーバンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)も55・5キロでクリア。和毅は「仕上がりました。自信をもって自分のボクシングをするだけです」と落ち着いた様子をみせた。

 「亀田家の再スタート」と期する試合に向け、亀田3兄弟の長男でチーフトレーナーも務める元世界3階級王者興毅氏は、「和毅に俺の曲を継承した」と明かした。入場曲を、自身が現役中に使用していた映画「ロッキー4」の挿入曲「バーニング・ハート」に変えるという。「もっと気持ちを前面に出して戦ってほしいから。和毅の欠点はそこだからね」と、“魂が燃える”ような気持ちを前面に出す戦いを期待した。

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井岡一翔、谷村奈南との交際記念日に「気合入れて」

5度目の防衛戦を発表した井岡一翔(撮影・木村有三)

 ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(27=井岡)が8日、同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)と4月23日にエディオンアリーナ大阪で5度目の防衛戦を行うことを発表した。

 勝てば80年10月に具志堅用高が達成した世界戦14勝の国内最多記録に並ぶ。「光栄なこと。試合が終わってみて、並べればいいなと思う」と表情を引き締めた。相手のノクノイは世界初挑戦だが、現在61連勝中で約12年間負け知らず。「油断できない」と警戒心を強めた。会見したこの日は、2年前に婚約者の歌手谷村奈南(29)と交際を始めた記念日。「いつも仲良くしている。より気合入れてやっていく」。フィアンセの存在も励みに偉業に挑む。

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井岡一翔 4月23日にシットプラサートと防衛戦

5度目の防衛戦を発表した井岡一翔(撮影・木村有三)

 ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(27=井岡)が8日、大阪市内のジムで会見し、4月23日にエディオンアリーナ大阪で同級2位のノクノイ・シットプラサート(30=タイ)と5度目の防衛戦を行うことを発表した。WBO世界バンタム級王座に挑む大森将平(24=ウォズ)とのダブル世界戦となる。

 相手は世界初挑戦ながら現在61連勝中で、66戦の豊富なキャリアを持つ。井岡は「かなり勝利を積み重ねてる選手で油断できない相手。今回も楽な試合ではないと思うけど、いいパフォーマンスをして最終的にはレベルの違いを見せたい」と意気込んだ。

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久保隼、初世界戦へ上々「自分のボクシング貫く」

公開練習前にポーズを決める久保隼(撮影・松本航)

 ボクシングのWBA世界スーパーバンタム級9位久保隼(26=真正)が7日、神戸市内の所属ジムでスパーリングを公開した。

 世界初挑戦となる4月9日の同級王者ネオマール・セルメニョ(37=ベネズエラ)戦(エディオンアリーナ大阪)へ、上々の調整ぶりを披露。南京都(現京都広学館)高の先輩で、3月2日にWBC世界バンタム級王座12度目の防衛を飾った山中慎介(34=帝拳)の背中を追う。

 世界戦に向けたスパーリングは序盤段階。その中で久保の表情は生き生きとしていた。「これまで『距離を走らないとアカン』って思っていたけれど、それは自己満。終わって脚がしっかりとしていて『こういうことなんやな』と思いました」。今回の土台作りは“山中流”を選んだ。久保は世界戦に向けて準備する山中のニュース映像を凝視し、調整法を報じるスポーツ新聞の記事はスマートフォンのカメラ機能でパシャリ。イメージと資料を2月13~17日の淡路島合宿に持ち込んだ。

 合宿では午後の砂浜ダッシュを、従来の長さから70~80メートルに短縮。それぞれ15本ずつ、全力でこなした。「距離としては物足りないけれど、山中さんの『全力でやることに意味がある』というのを考えました」。新たな方法で足腰や瞬発力を鍛え、同23日からスパーリング練習を開始した。

 所属の山下正人会長はまだ、相手の映像を見ていないという。「走り込みの成果が出ている。まずは久保のボクシングを貫くことをやっていく」。「神の左」と称される山中の武器と同じく、サウスポーの久保も仕留めるのは左。そのため「右がいいから、左を打ち込める。右で距離感をつかむ。全てが右にかかっている」と会長。ここからようやく映像分析に入り、相手の特徴を意識した練習に取り組んでいく。

 世界戦が少しずつ迫っているが「自分のボクシングを貫くだけ」と久保は冷静なスタンスを示す。注目の一戦のチケットは、同ジム公式サイトなどで販売している。

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亀田和毅が練習公開 3兄弟「トレイン」も復活する

「亀田トレイン」の予行演習をした興毅氏、和毅、大毅氏(左から)

 ボクシングの元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が7日、3年ぶりとなる国内での試合を10日(東京・後楽園ホール)に控え、都内のジムで練習を公開。IBF世界スーパーバンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)を迎えるが、亀田3兄弟の三男をサポートするため、次男で元世界王者の大毅氏がトレーナーライセンスを取得することになった。

 練習に先立った会見で、すでにチーフトレーナーとして活動する長男興毅氏は、「今回、大毅が一緒に和毅の試合のサポートをしてくれることになりました。久しぶりに亀田トレインで入場します」と宣言。亀田家の代名詞だった縦一列に並んでの入場も復活させることになった。なお、誰が先頭かは「じゃんけんでもいいですね。まあ、当日まで楽しみにしていてください」と興毅氏。

 和毅は「大ちゃんがついてくれるのは心強い。チームが整ったという感じですね」と笑顔で歓迎した。「亀田家の最終兵器」が、日本のリングから再び世界の頂点返り咲きを目指す。

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柴田直子が判定で敗れる 6度目の防衛に失敗

<プロボクシング:IBF女子ライトフライ級タイトルマッチ10回戦>◇4日◇メキシコ・グアダラハラ

 チャンピオンの柴田直子(ワールドスポーツ)はアロンドラ・ガルシア(メキシコ)に判定で敗れ、6度目の防衛に失敗した。

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加納陸、世界再挑戦目指し5・5強豪と再起2戦目

5月5日に組まれた次戦に向けて気持ちを語る加納陸(撮影・松本航)

 プロボクシングのWBOアジア・パシフィック・ミニマム級1位加納陸(19=大成)が6日、再起2戦目の詳細を発表した。

 兵庫・三田市内の所属ジムで会見を実施。5月5日に三田市総合文化センターで同級2位ジェリー・トモグダン(23=フィリピン)と王座決定戦を戦う。トモグダンは世界挑戦歴を持ち、34戦22勝(10KO)4分け8敗と経験豊富なサウスポーだ。

 加納は昨年8月、WBO世界ミニマム級王座決定戦で世界初挑戦。18歳9カ月4日の日本人最年少世界王者を狙ったが、高山勝成(33=仲里)に6回負傷判定で敗れた。相手のバッティングという不完全燃焼な結果だったが、映像を見返しても「余裕で負けています」。昨年12月の再起戦勝利を経て挑む強敵との一戦へ「(再起)2戦目でこんなにモチベーションが上がる試合ができると思っていなかった。世界戦に行くために落とせない」と力強く言い切った。

 世界再挑戦に向けては、冷静なスタンスだ。丸元会長は次戦が「陸のボクシング人生を左右する」とした上で「この間みたいな(最年少)記録もない。『これなら確実に世界を取れる』となった段階で、世界戦に向けた交渉に入りたい」と明言。足腰の強化など体作りに重点を置いてきた加納も「『今の陸だったら取れる』と思ってもらえるように。そこまで負けないこと」と自らに言い聞かせるように話した。

 4月1日からはジムの後援会が発足。この日の会見を機に会員募集が始まった。現在は幹部ら8人だが、福西文彦後援会長(49)は「2年後には5~600人にしたい。世界を目指す、頑張っている若い子たちをなんとか応援したい」とキッパリ。ジムの顔となる加納は「勝っていろいろな人に恩返ししたい」。こどもの日の勝利は、自らの道を切り開き、ジムの活性化につながる。

記者会見後にポーズを決める大成ジムの左から秋月楓大、丸元大成会長、加納陸(撮影・松本航)

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西谷和宏、劣勢から王座奪取 王者土屋にTKO勝ち

ベルトを巻く西谷

 ボクシングの日本ライト級タイトルマッチが4日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位西谷和宏(29=VADY)が初防衛戦の王者土屋修平(30=角海老宝石)を8回2分52秒TKOで下し、2度目の挑戦で悲願の戴冠となった。昨年末にIBF世界スーパーバンタム級王者を獲得した小国以載(28)の同期が日本一になった。

 劣勢だった8回、西谷の左アッパーが土屋のアゴをとらえた。5回にカウンターでダウンを喫していたが「諦めずにやった」と、起死回生の一撃で逆にマットにはわせ、立ってきたところを連打。左、左と当てて審判のストップを呼び込んだ。鳥取から22歳で兵庫県に移り、プロ人生がスタート。VADYジムの同期に小国がいた。「2人でした。デビュー戦の日も同じ」。昨年末に盟友は世界王者に。ゴミ収集車の運転の仕事を終え、テレビで快挙を見た。「うれしかったし、刺激でした」。2カ月後、自らもベルトを巻いた。

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山中慎介V13予習済み? 具志堅記念館訪れていた

12度目の防衛に成功した山中は日刊スポーツ東京版1面を手に笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

 偉業は予習済み!? ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が12度目の防衛の成功から一夜明けた3日、都内のジムで会見した。次は日本の具志堅用高が持つ世界王者の連続防衛記録「13」に挑むが、3年前に石垣島にある具志堅氏の記念館を訪れていたと明かした。その偉大さを理解するからこそ、「自分も危機感がある相手を選んでほしい」とV13の大一番に強敵を望んだ。

 大記録への予見が足を運ばせたのか。山中は3年前に偉大な具志堅ワールドに足を踏み入れていた。「プライベートで石垣島に旅行に行って。お姉さんが受付にいらして、すぐに具志堅さんに電話してくれて」。数々のトロフィーが飾られ、名勝負の数々もモニターで放送される館内。そこには「V13」と記されたグローブもあった。

 当時も世界王者だったが、自ら名乗り出ると歓待を受けた。「次行っても、知られてないから、分からないでしょうね」と謙遜したが、すでに偉業の数々は肌で感じ済み。今月には沙也乃夫人の故郷でもある沖縄に渡る予定だが、2度目の訪問はせずとも、十分にそのすごさは分かる。

 だからこそ、そこに到達するには、生半可な相手では満足できない。「自分にも危機感ある相手を選んでもらえたら」と求める。名前を挙げたのは、同級2位ネリー。22戦全勝(16KO)のメキシカンに「危ないんじゃないかと言われてますが、戦ってみたい」と迎撃意欲十分。帝拳ジムの本田会長は他にも元スーパー王者を候補に挙げ、さらに元WBAスーパー王者パヤノ(ドミニカ共和国)、パヤノに勝った前同王者ウォーレン(米国)も強敵に該当する。

 前日のV12戦ではカールソンを5度も倒したが「1度のダウンでフィニッシュがベスト。タイミング、ヒットポイントも、本当にベストではなかったのかな」。むしろ反省材料と解釈し「厳しい相手とやることで自分も成長できる」とも話した。飽くなき向上心。「しっかりKOできずに悔しい思いがある。まだそういう限り成長できるのかな」。その確信が、偉大な先人に近づける。【阿部健吾】

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「何で止めるんや!」辰吉丈一郎TKO負け/復刻

1996年3月4日付日刊スポーツ1面(東京版)

<日刊スポーツ:1996年3月4日付>

 プレーバック日刊スポーツ! 過去の3月4日付紙面を振り返ります。1996年の1面(東京版)ではボクシング辰吉丈一郎の世界戦を報じています。

   ◇   ◇   ◇

<ボクシング:WBC世界Jr.フェザー級タイトル戦>◇1995年3月3日◇横浜アリーナ◇観衆1万7000人

 壮絶な流血戦の末、辰吉丈一郎(25=大阪帝拳)が散った。王者ダニエル・サラゴサ(38=メキシコ)に1回、左ストレートを浴びせられてペースを乱し、終始老かいなテクニックにほんろうされた。辰吉は両まぶたを切り、11回、サラゴサに連打を浴びたところで出血がひどくなり、3回目のドクターチェックでストップ。11回2分47秒、TKOで2階級制覇の夢が消えた。試合後、引退か現役続行かについては、明言を避けた。

王者 サラゴサ TKO 11回2分47秒 辰吉丈一郎

55.3キロ(メキシコ) 55.3キロ(大阪帝拳)

 両まぶたから鮮血をしたたらせながら、それでも辰吉は訴えた。首を振りながら「何でや、まだオレは元気やないか」と叫び、グローブをはめた両手をロープにたたきつける。「レフェリー、何で止めるんや」と場内の声もわき起こる。だが、止められた試合は、動かない。ベルト奪取、2階級制覇の夢は、血の海の中に消えた。

傷ついた顔をキャンバスにこすりつけた。王者が高々とベルトを掲げる隣で、辰吉は土下座した。「ファンに謝るしかないでしょう。僕のようなしようもない人間のために、あんなに応援してくれて。死んだらええと思ってほしい。僕も死にたい」と、試合後の記者会見でつぶやく。リングを下りるときも、ファンに向かって両手を合わせ謝った。

 万全を尽くした世界戦で、最悪のシナリオが待っていた。1回、サラゴサの左ストレートを顔面に食い、フラつく。リズムを狂わされ手が出ない。左を殺され、右ストレートも決定的なダメージを与えられない。大ベテランの術中にはまっていく。4回に左、8回に右まぶたを切り、流れる血で視界を失った。11回は、棒立ちで連打を浴びた。試合続行を訴える辰吉の声も強がりだった。

 負ければ引退の薬師寺戦に敗れ、それでもワガママを貫き、JBCのルールを変えた。網膜はく離から復活したボクサーが、再び世界王座に就く。日本ボクシングの新たな歴史を刻むはずの試合で完敗した。「才能なかったんでしょうね。サラゴサは、尊敬できる強い王者だった。すべての面で数段上。大人と子供でした」。サングラスで腫(は)れた目を隠し、辰吉は完敗を認めた。

 この試合にかけていた。島田信行トレーナー(33)が「今度負けたら、表を歩けない。絞首刑の気持ちでしょうね」と話していたほど。

「この場でまたやりたいと言ったらカッコ悪い。僕も男ですから」と、今後については明言を避けた。気持ちに整理をつけながら、辰吉は二つに一つの結論を出す。

 ★井出ドクター 2回のチェックまでは、これ以上ひどくならなければ、いけるという判断だったが、11回はかなり打たれて傷が広がっていた。あれ以上試合続行不可能ということ。両目とも3センチ、深さは左が1センチ、右が0・5センチ。

※記録と表記は当時のもの 

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高山勝成、元小結高見盛のギャップに驚く「勝負師」

元小結高見盛の振分親方(左)と一緒にチャンピオンベルトを持つ高山勝成(撮影・松本航)

 プロボクシングのWBO世界ミニマム級王者高山勝成(33=仲里)が3日、大相撲春場所に向け大阪市内に拠点を置く東関部屋で朝稽古を見学した。

 後援者の仲介で実現。東関親方(38=元前頭潮丸)や振分親方(40=元小結高見盛)らと交流した。

 高山は約1時間半にわたり、稽古を熱心に見つめた。「初めて相撲を生で見ましたが、グッとくるものがある。『(疲れて)頭が回らなくなってからのもう一押し』という師匠(東関親方)の言葉に、その通りだと思った。ボクシングの試合にも共通する」。

 土俵とリングと闘う舞台こそ違うものの、1対1で競う他競技から刺激を受けた様子だ。

 稽古終了後には鴨鍋などちゃんこもほおばった。初対面だった振分親方は「(高山は)オーラを感じますし、腰が低くて礼儀が正しい人。真剣に稽古を見ていただいた。他競技の人と触れ合って、いいところを取り入れられたら、相撲界全体も盛り上がると思う」と笑顔。

 高山は振分親方の稽古中と、その後のギャップに驚き「土俵の上では険しかったけれど、終われば優しいお兄さん。勝負師という感じ。テレビの画面で見ていた雰囲気と変わっていませんでした」と振り返った。

ちゃんこを食べて笑顔の右から元前頭潮丸の東関親方、高山勝成、元小結高見盛の振分親方(撮影・松本航)

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山中慎介5度ダウン奪った「神の左」は10割パンチ

7回、カールソン(右)からこの回2度目のダウンを奪いTKO勝ちを決めた山中(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇2日◇東京・両国国技館

 王者山中慎介(34=帝拳)が偉業に王手をかけた。同級6位カルロス・カールソン(26=メキシコ)から計5度のダウンを奪った末に7回57秒TKOで下し、12度目の防衛に成功。類いまれな伝達能力が生む「神の左」の力を見せつけた。世界戦のKO数は日本歴代2位の9回になった。秋ごろの次戦で具志堅用高が持つ、日本の世界王者の連続防衛記録「13」に挑む。

 「パンチが走る」。神と称される左拳の威力を、山中は独特の表現で言い回す。7回、フィニッシュにつながった4発の左ストレート。正面からガードを破り、倒れゆくカールソンのアゴ付近へ放った4発目の打ち下ろしまで。「7回でやっと体重が乗ってきましたね。序盤は(状態が)うわずっていた。しっかり修正できた」。体重を乗せる-。その才覚こそが、12度の防衛に導いてきた。

 他選手の動きを見て、度々思う。「もったいないな」。着眼するのは下半身の力を拳に伝える能力。大半の選手はパンチを打つ際に、踏み込んで地面からの反発で得た力を、手に伝えきれていないと説く。「普通の選手は8割も出せていない。自分は10割近くは出せている」。筋力で見れば飛び抜けた数字は出ない。ただ、それを発揮する才は誰よりも自負がある。

 野球に打ち込んだ中2の時、「特別鍛えていないのに」遠投で95メートルを記録した。高校生のドラフト候補で100メートルを超えれば有望の世界で、中2での強肩は際立つ。「野球も足から上体にパワーをもらう。自分はその能力にたけている。だから倒せるんです」。およそ20年前から確信はあった。そして、その最大限の力を発揮する左拳は「神」と呼ばれるようになった。

 この日は計5度、防衛戦では30度目のダウンで試合を終わらせた。すべてが左。距離感を掌握するために練習してきたジャブを7回まで効果的に使えず、5回にダウンを奪って以降は、玉砕覚悟で大振りしてきたカールソンのパンチを被弾する場面もあった。ただ、「課題はないとね」と笑みを浮かべ、向上の材料を歓迎する姿はたくましい。

 技術だけでなく、肉体もいまだ上昇カーブを描き続ける。1月、強化のための沖縄合宿では12キロのクロスカントリーコースで57分10秒の自己記録。従来を2分近く更新した。34歳。「この年で、さらに良くなっている実感がある」。左拳に力を乗せる源となる下半身の成長は止まらない。

 次戦はいよいよ大一番を迎える。36年以上破られていない、具志堅用高が持つ日本の世界王者の連続防衛記録「13」。「次への気持ちがすぐにわいてきましたね」。走るパンチを携える希代のサウスポーは、まだ先へと走る。【阿部健吾】

5回、山中(左)はカールソンからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

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山中慎介、日本記録かかる次戦は22戦全勝ネリーか

5回、山中(左)は左ストレートでカールソンからダウンを奪う(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇2日◇東京・両国国技館

 王者山中慎介(34=帝拳)が同級6位カルロス・カールソン(26=メキシコ)から計5度のダウンを奪った末に7回57秒TKOで下し、12度目の防衛に成功。秋ごろの次戦で具志堅用高が持つ、日本の世界王者の連続防衛記録「13」に挑む。

 帝拳ジムの本田会長は、連続防衛の日本記録がかかる山中の秋頃の次戦について「良い相手とやらないと」と、強豪こそが相手にふさわしいとの見解を示した。名前を挙げたのは同級2位のルイス・ネリー。22戦22勝(16KO)のメキシコ人は、豪打を軸に好戦的なファイトスタイルで人気を博す。同会長は他団体王者との王座統一戦の可能性を否定した上で、「ネリーが指名試合になると思う。大変な試合になるので、何でも(誰でも)いいというわけにはいかない。秋頃になる」と述べた。

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岩佐亮佑3回TKO「人生かけて倒す」小国に挑戦へ

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級8回戦>◇2日◇東京・両国国技館

 IBF世界スーパーバンタム級3位岩佐亮佑は3回TKOで世界前哨戦を飾り「早く終わってよかった」とひと安心した。

 夏に同級王者の小国に指名挑戦の予定で「人生かけて倒しにいく」。観戦した小国が「クリンチでしのいで引き分け防衛」と言ったと伝え聞くと「いつものこと」と笑った。

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