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八重樫東が連続TKO 国内男子初4階級制覇に王手

八重樫東対向井寛史 TKOで勝利の八重樫東(撮影・酒井清司)

<ボクシング:スーパーフライ級ノンタイトル10回戦>◇17日◇東京・後楽園ホール


 元世界王者八重樫東(35=大橋)が連続TKO勝利で、国内男子初の4階級制覇に王手をかけた。

 2度世界戦経験のある向井寛史(32=六島)と5年ぶりのベテラン日本人対決に挑んだ。初回から積極的に攻め、レフェリーストップによる7回2分55秒TKO勝ちした。再起後は2階級上げて連勝に大橋秀行会長も4階級制覇挑戦へゴーサインを出した。

 八重樫は珍しく初回から積極的に前へ出ていった。2回からは「大橋会長から教えられた。体格でも勝負できるすべ」と、過去にも見せたなりふりかまわぬ韓国流接近戦に出た。左フックや左ボディー、頭をつけあっても押し負けなかった。

 6回に右ストレートを浴びて、一瞬棒立ちとなった。八重樫は「疲れたから。効いてない」と言ったが、大橋会長は「一瞬タオルも手にした。そうしたらドカンと来た」。八重樫が右ストレートを打ち込んで逆襲。連打でダウン寸前まで追い込んだ。「メンタルが弱っていると感じた。やり返そう」と、7回にさらに連打を浴びせて試合を終わらせた。

 毎試合が進退をかけた戦いだが、前日の同会場での世界戦を越える観衆から大声援を受けた。八重樫は「つくづくボクシングができる喜びを感じている。最高だった」と笑みがこぼれた。

 大橋会長は「次は世界をやらせる。機は熟した」と言い切った。ミニマム、フライ、ライトフライ級に続き、次は4階級制覇をかけた一戦だ。八重樫は「王者はみんな強いが、誰でもいい。自信はないが、自信をつけてからでは遅い」と偉業に挑む。

八重樫東対向井寛史 7回2分55秒、八重樫(右)はTKOで向井寛史を破り両手を掲げる(撮影・酒井清司)
スーパー・フライ級10回戦 八重樫東対向井寛史 5回、八重樫(左)が向井にジャブを浴びせる(撮影・佐藤礼征)

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亀海喜寛、1年ぶり復帰戦へ「必ずこちらが上回る」

前日計量を終えた亀海(左)とベンデティ(C) 帝拳


 ボクシングのWBA世界スーパーウエルター級14位亀海喜寛(35=帝拳)が約1年ぶりとなる復帰戦へ向け、16日(日本時間17日)の前日計量を一発パスした。米国カリフォルニア州インディオで17日(同18日)にグレグ・ベンデティ(米国)と同級ノンタイトル10回戦を予定する。

 リミット(69・85キロ)を約300グラム下回る69・56キロで計量を終えた亀海は、「無事に計量を終えることが出来てほっとしています。今回でアメリカ10試合目とあってかなり慣れてきたところもあり、しっかりと調整することが出来ました。相手の身体も仕上がっているように見えましたが、明日は必ずこちらが上回ります」とコメントした。

 昨年8月に世界初挑戦となったWBO世界同級王座決定戦で、ミゲル・コットに0-3の判定負けを喫した。米国で人気を誇るタフファイトでならす日本の雄は、右肩痛などで復帰が遅れていた。

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岩佐は攻撃が単調、守り意識も強かった/大橋秀行

11回、接近戦でパンチを繰り出す岩佐(左)とドヘニー(撮影・滝沢徹郎)


 IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、V2失敗で王座から陥落した。初回に同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)の右ほおをカットさせたが、その後は左カウンターをもらい、手数でも劣った。11回のチャンスも攻めきれず、0-3で判定負けした。

  ◇   ◇   ◇  

 もったいない試合だった。採点はドローぐらいかと思ったが、細かなパンチを当てていた差が出てしまった。初回は圧力をかけてくる相手に、右フックでぐらつかせる最高の立ち上がりだった。だが、スタミナに不安があるのか、2回に自分からペースを落としてしまったのが痛かった。そこで、相手に流れを作るチャンスを与えてしまった。岩佐の良さである、思い切りの良さ、パンチの切れ、ノーモーションの左アッパーが出なかった。ボディーは良かったし、相手も嫌がっていただけに、下から崩す作戦を徹底しても良かった。挑戦者もうまく動いていたが、それ以上に岩佐の攻撃が単調だった。V1戦同様、王者になり、守る意識が強くなっていたようにも見えた。ただ、まだ28歳。山中に負けてはい上がってきたことを考えれば、もう1度立ち上がることは難しくない。可能性を持っている選手だけに、この負けからさらに強くなってほしい。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者大橋秀行)

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亀田和毅、新王者ドヘニーに挑戦表明も「でていけ」

岩佐-ドヘニー戦を観戦する亀田興毅氏(左)と亀田和毅(撮影・滝沢徹郎)


 IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、V2失敗で王座から陥落した。初回に同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)の右ほおをカットさせたが、その後は左カウンターをもらい、手数でも劣った。11回のチャンスも攻めきれず、0-3で判定負けした。

 IBF同級3位の亀田和が挑戦表明も、実らずに終わった。勝利後のドヘニーめがけてリングを上がり、「俺が次に挑戦する」とほえたが、ドヘニーに「いまは自分の瞬間だ。邪魔だ、でていけ!」と胸を突かれて押し返された。兄の亀田興は「これから交渉じゃないですか。和毅も自信がある」と代弁。ドヘニーは報道陣に対し、「殴られなくて幸運だったな。誰でも戦うよ」と強気だった。

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苦労人ドヘニー「今日の犠牲は明日の幸せ」無敗王座

新王者となったドヘニーはスタッフに抱かれながら喜ぶ。左は防衛に失敗した岩佐(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトル12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール


 IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、V2失敗で王座から陥落した。初回に同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)の右ほおをカットさせたが、その後は左カウンターをもらい、手数でも劣った。11回のチャンスも攻めきれず、0-3で判定負けした。

 苦労人が無敗で王座をつかんだ。アイルランド出身のドヘニーは、同国のファン約100人の声援を背に奮闘。予想された接近戦ではなくアウトボクシングを展開し、「インテリジェンスなゲームをした」と誇った。中盤以降ジャブを軸にペースを握った。9回には婚約者レベッカさんと長男テオ君の姿が目に入り、「残りの3回を気を抜くことなくできた」と感謝した。プロ6年目。「最初はチケットは手売り。今日の犠牲は明日の幸せになると信じてきた」と笑った。

IBF世界スーパーバンタム級新王者となり婚約者とキスするドヘニー(撮影・江口和貴)

岩佐亮佑、またしてもサウスポーに負けて王座陥落

ドヘニー(中央)に判定負けを喫し、ぼうぜんとする岩佐(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトル12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール


 IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、V2失敗で王座から陥落した。初回に同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)の右ほおをカットさせたが、その後は左カウンターをもらい、手数でも劣った。11回のチャンスも攻めきれず、0-3で判定負けした。鬼門といわれたサウスポー相手に初の指名試合をクリアできなかった。これで日本人の男子世界王者は5人となった。

 岩佐がポイントで劣勢とみて、小林会長は8回から「倒さないと勝てない」とゲキ。チャンスが11回に来た。左ストレートから連打。相手はぐらついたが、クリンチに両者がもつれてスリップダウン。結局は「ごまかされて」ダウンも奪えず。最終ゴング後に相手は肩車されたが、岩佐は「負けたと思った」とイスに座り込んだ。

 滑り出しはよかった。初回にパンチで右ほおから流血させた。それが2回以降は守勢で手数も出なくなった。プレスをかけてくる予想が外れ、距離をとられ、左カウンターを浴びた。右ジャブから攻める作戦も駆け引きで、引き込まれた。

 「ガンガンくると思った。距離が遠く、ジャブが当たらず、単調になった。予想以上にうまかった」。岩佐は脱帽するしかなかった。サウスポーにはプロで4勝2敗も、黒星は世界王者になった山中と世界初挑戦で喫したもの。習志野高では高校3冠も残る3大会は同じサウスポーに決勝で負けた。大一番では左に負け、またしてもだった。

 6月にジムが同じ柏市内で移転した。窓のない半地下1階から、3面窓の2階で広さも明るさも増し、クーラーも入った。「最高の環境で最高の練習ができた」と感謝していたが、新たな門出を飾れなかった。

 小林会長も世界再挑戦で王座につき、V2戦で全勝相手に負け陥落した。03年にジムを開くと、入門してきたのが中2の岩佐だった。あれから15年の雪辱を期したが、愛弟子も壁を越えられなかった。

 小林会長は「中盤から倒しにいく覚悟がほしかった。打ち込む勇気がなかった。ずっと課題だった」と話した。岩佐は「大きな壁だった。ショックもこれが現実で実力不足。今はまた頑張ろうとは…。考えたい」。引退も考えざるを得ない内容だった。【河合香】

 ◆岩佐亮佑(いわさ・りょうすけ)1989年(平元)12月26日、千葉・柏生まれ。地元でセレスジム開設に中2で入門。習志野高3年で3冠。アマ戦績60勝(42KO)6敗。08年プロデビュー。11年に日本バンタム級王者山中に挑戦も失敗。2戦後に日本同級王座、13年に東洋太平洋同級王座獲得。15年に英国でIBF世界同級暫定王座決定戦での世界初挑戦は失敗。昨年9月にIBF世界スーパーバンタム級王者小国を破り王座獲得。171・5センチの左ボクサーファイター。家族は両親と姉。

防衛に失敗し悔しそうな表情で会見する岩佐(左)と下を向くセレス小林会長(撮影・滝沢徹郎)

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岩佐亮佑がドヘニーに判定負け/世界戦詳細

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール

 IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、2度目の防衛を懸けて同級1位で無敗のTJ・ドヘニー(31=アイルランド)と対戦。0-3で判定負けした。

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチ調印式を終え、ポーズを決める王者岩佐(右)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)

◆IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

王者岩佐亮佑(28=セレス)判定同級1位ドヘニー(31=アイルランド)

1回、ドヘニー(左)にパンチを放つ岩佐(撮影・江口和貴)

【1回】50秒すきにドヘニーのワンツーがタイミング良く決まる。岩佐も右ジャブでリズムをとる。終了直前には右フックでふらつかせた。

【2回】1分すぎにドヘニーが左ストレートを決める。互いに打ち合いの展開。2分30秒過ぎに、岩佐は離れ際に左フック。互角の展開が続いた。

【3回】ドヘニーは細かいパンチで上下に打ち分ける。岩佐は2分すぎに右ボディーを決める。終了間際も左ボディーをたたきこんだ。

4回、ドヘニー(左)にパンチを放つ岩佐(撮影・江口和貴)

【4回】序盤からジャブの先手争い。2分すぎに、ドヘニーの左ストレートが岩佐の顔面をとらえる。終了間際にワンツーも入ったが、岩佐にダメージは少ない様子で、果敢に攻め続けた。

【5回】互いにけん制しあう展開が続く。その中でドヘニーが先手を握ってパンチを当てる。岩佐は2分すぎに強烈な左ボディーで対抗した。

【6回】1分すぎドヘニーは連打で攻め立てる。岩佐はクリンチで逃げる。その後もドヘニーのボディー攻撃が続く。終盤岩佐も反撃の連打を決める。互いに譲らない展開が続いた。

【7回】1分すぎにドヘニーの左ストレートが決まる。1分30秒すぎには左フックも。岩佐はガードを固めてカウンターを狙ったが、終了間際も連打をもらった。

8回、ドヘニー(左)のパンチを食らう岩佐(撮影・江口和貴)

【8回】序盤、岩佐はボディー攻撃に活路を見いだす。2分すぎ、岩佐は連打で相手をロープ際に追い込んだ。ドヘニーも果敢に打ち合った。

【9回】互いに前に出るも決め手にかける展開。2分すぎにドヘニーの左ストレートがヒット。残り30秒、相打ちも岩佐の左も決まる。

【10回】序盤、岩佐はボディー攻撃を続けた。互いに頭をつけて打ち合うが決め手に欠く。終了間際、岩佐は左ボディー、右フックを決めた。

11回、ドヘニー(左)のパンチを食らう岩佐(撮影・江口和貴)

【11回】岩佐は1分すぎ、右フックから連打で攻め立てた。ドヘニーは疲労を隠せず、動きは鈍い。残り30秒、岩佐は左ストレートを顔面にたたき込んだ。

【12回】互いに前に出てパンチを繰り出すが、互いに有効打を奪えない。最後まで同じ展開が続き、終了のゴングが鳴った。

12回を終え勝利を確信しガッツポーズのドヘニー。後方は厳しい表情の岩佐(撮影・江口和貴)

ドヘニーに判定負けを喫し、ぼうぜんとする岩佐(撮影・江口和貴)

岩佐を破りIBF世界スーパーバンタム級新王者となったドヘニー(撮影・江口和貴)

岩佐を破りIBF世界スーパーバンタム級新王者となり夫人とキスするドヘニー(撮影・江口和貴)

岩佐亮佑対TJ・ドヘニー 防衛に失敗し悔しそうな表情で会見する岩佐(左)と下を向くセレス小林会長(撮影・滝沢徹郎)

【判定】112-116、112-117、113-115。岩佐は0-3の判定負けで2度目の防衛に失敗

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王座陥落の岩佐亮佑が脱帽「予想以上にうまかった」

ドヘニーに判定負けを喫し、ぼうぜんとする岩佐(撮影・江口和貴)

<プロボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトル12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール◇観衆1505人


 IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、V2失敗で王座から陥落した。

 初回に同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)の右ほおをカットさせたが、その後は左カウンターをもらい、手数でも劣った。11回のチャンスも攻めきれず、2、4、5ポイント差の0-3で判定負けした。鬼門と言われたサウスポー相手に初の指名試合をクリアできなかった。これで日本人の男子世界王者は5人となった。

 滑り出しはよかった。初回にパンチで右ほおから流血させた。それが2回以降は守勢で手数も出なくなった。プレスをかけてくる予想が外れ、距離をとられ、左カウンターを浴びた。右ジャブから攻める作戦も駆け引きで引き込まれた。

 「ガンガンくると思った。距離が遠く、ジャブが当たらず、単調になった。予想以上にうまかった」。岩佐は脱帽するしかなかった。小林会長は8回から「倒さないと勝てない」とゲキ。11回に左ストレートから連打でチャンスをつかんだ。相手はぐらついたが、クリンチに両者がもつれてスリップダウン。結局は「ごまかされて」ダウンも奪えなかった。

 小林会長も世界再挑戦で王座につき、V2戦で全勝相手に負けて陥落した。愛弟子も同じ道をたどり、V2の壁を越えられなかった。岩佐は「大きな壁だった。ショックもこれが現実で実力不足。今はまた頑張ろうとは…。考えたい」と話した。

1回、ドヘニー(左)にパンチを放つ岩佐(撮影・江口和貴)
4回、ドヘニー(左)にパンチを放つ岩佐(撮影・江口和貴)

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亀田家三男の和毅、新王者に挑戦表明も「邪魔だ」

岩佐-ドヘニー戦を観戦する亀田兄弟。左は興毅氏。右は和毅(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール


 IBF世界スーパーバンタム級3位亀田和毅(27=協栄)が挑戦表明した。

 同級王者岩佐亮佑(28=セレス)に3-0の判定勝ちして喜ぶ同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)めがけて、試合後のリングに直行。「俺が次に挑戦する」と名乗りを上げたが、プロ6年目で初の世界王座戴冠の歓喜に浸る新王者ドヘニーに「いまは自分の瞬間だ。邪魔だ、出ていけ!」と一蹴された。手で突き飛ばされ、その後は関係者の制止を受けて退散した。

 弟の行動を見ていた亀田興は、「これから交渉じゃないですか。面白い試合になる。和毅も自信ある。早いところ(世界戦を)組んであげたい。いろんな選択肢はあります」と説明した。

 試合後の控室で経緯を説明したドヘニーは、「殴られなくて幸運だったな」と皮肉に笑い、今後の対戦の可能性について聞かれると「誰でも戦います」と述べた。

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IBF王者岩佐亮佑、苦手のサウスポーに判定負け

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチ計量を終え、にらみ合う王者岩佐(右)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)(2018年8月15日)

<ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ>◇16日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が2度目の防衛に失敗した。同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)と対戦。0-3で判定負けした。

 万全の調整のはずだった。6月に所属のセレスジムが同じ千葉・柏市内で移転。入門から過ごした旧ジムは半地下1階で窓がなかった。夏場は玄関を開けてあとは扇風機頼りと、最近の猛暑には苦しんだ。新ジムは2面が窓のビル2階に移り、設置したクーラー4台を28度に設定。「新しい環境で調子も下がらず、いい練習ができた」と岩佐。今年の酷暑も、順調にスパーリングを消化できた。

 自身と同じサウスポーは大の苦手だった。プロ戦績の2敗はともに左相手。11年3月の元WBC世界バンタム級王者山中慎介との日本王座決定戦と、15年6月のリー・ハスキンスとのIBF世界バンタム級暫定王座決定戦の2試合。ともにボクシング人生の節目となる試合で、サウスポーに敗れてきた。今回のドヘニーも無敗のサウスポーで同級1位の最強挑戦者。不穏な予感が漂ったが、やはりサウスポーの悪夢に見舞われてしまった。


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清水聡、豪雨で実家が被害、地元へ元気を勝利誓う

3度目の防衛を目指す東洋太平洋王者清水聡(左)と挑戦者の河村真吾


 ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチが、17日に東京・後楽園ホールで行われる。16日に都内で前日計量があり、王者清水聡(32=大橋)に挑戦者の東洋太平洋同級10位河村真吾(28=堺東ミツキ)ともリミットの57・1キロでクリアした。

 清水はWBCとIBFで6位に世界ランクされている。今回のV3戦で7戦オールKOを飾り、世界へ打って出る一戦となる。「減量も早めに始め、メチャクチャうまくいった。暑かったので体のケアも重点的にやった」という。酸素カプセルで疲労を抜き、マッサージ、ストレッチを多めにした。ロードワーク後も氷を入れた水風呂でのアイシングなど気を使った。

 7月の西日本豪雨の影響で、岡山・総社市の実家が濁流で流されてしまった。小さいころに使っていたサンドバッグなど思い出の品はほとんど流されてしまった。15日に1泊2日で里帰り。片岡市長からは「世界王者になって元気をください」と声を掛けられ、王座奪取すれば凱旋(がいせん)パレードも約束された。「少しでも元気になってもらうために、ボクは勝つだけ」と必勝を期した。

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八重樫東「勝ちにいくしかない」世界前哨戦へ気合

計量後にフェイオフする4階級制覇を目指す八重樫東(左)と向井寛史


 ボクシングの元世界王者八重樫東(35=大橋)が17日に東京・後楽園ホールで、4階級制覇へ世界前哨戦に臨む。16日には都内で前日計量があり、リミットより200グラム軽い51・9キロでクリアした。対戦相手の前WBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(32=六島)は52・1キロだった。

 八重樫はこれまでミニマム、フライ、ライトフライ級と世界を制し、3月に2階級上のスーパーフライ級で再起した。2回TKO勝ちでテストをクリアしたが、内容には満足していなかった。今回は勝てば世界挑戦を期すだけに「ふたを開けてみないと分からないが、しっかり勝ちにいきたい。勝ちにいくしかない」と必勝を期した。

 八重樫には5年ぶりの日本人で、2度の世界挑戦経験がある相手とベテラン対決となる。「自分も楽しみだし、面白くなると思う」と期待を口にした。6年前に王座統一戦を争った井岡が現役復帰し、また同じ階級になる。「復帰すると思っていた。絡んでいくか、タイミングとかもあり、縁があれば」と話した。

 向井は初めての後楽園ホールとなる。「チャンスに恵まれている。3度目の世界のためににも、ここで名を挙げたい」と意気込みを見せた。

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岩佐に挑むドヘニー「準備完璧」応援団100人超え

アイルランド国旗を掲げる挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)


 王者岩佐亮佑(28=セレス)に同級1位ドヘニー(アイルランド)が挑むボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が15日、都内で行われた。

 世界初挑戦のドヘニーは「準備は完璧にできた。可能性は勝利しかない」と王座奪取を確信。計量もリミットちょうどで、9日来日からジムワークは公開練習した1日だけ。仕上がりは万全のようだ。婚約者レベッカさんの長男テオ君に加え、故郷アイルランドや現在住んでいるオーストラリアから100人を超す応援団が駆けつける。日本では21年ぶりとなるアイリッシュ王者誕生を期す。

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチ調印式を終え、ポーズを決める王者岩佐(右)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)

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岩佐V2で海外進出だ ドヘニー戦、米でライブ配信

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチの計量を終え、にらみ合う王者岩佐(右)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)に、全米へアピールの舞台が用意された。16日のV2戦の前日計量が15日に都内であり、岩佐は55・2キロ、同級1位ドヘニー(アイルランド)はリミットの55・3キロでクリアした。この試合は米スポーツ専門チャンネルのESPN+で有料ライブ配信される。海外進出を目指す岩佐には願ってもない朗報に、完璧勝利でV2を宣言した。

 欧米のボクシング中継は有料ネット配信の新時代に入った。先行しているのがESPN+で、岩佐のV2戦も配信される。米国のファンや関係者が視聴は、進出へのステップになる。岩佐は「とても光栄でうれしい。海外での試合も目標で、名を売るきっかけになれば。第1歩にしたい」と一層気合が入った。

 5月に米ニューヨークで、殿堂のマジソン・スクエア・ガーデンで初観戦した。WBA世界ライト級タイトル戦で、ロマチェンコ(ウクライナ)がリナレス(帝拳)から王座奪取で最速3階級制覇。「大観衆も堂々たる世界のトップの戦いを肌で感じた。このリングに立ちたいと目標が明確になった」と話す。

 相手ににらまれると握手を求め、「動揺していた」とニヤリ。会場では来日した相手家族ら約30人の応援団が大騒ぎ。3年前に英国で世界初挑戦した岩佐は「あの時はブーイング。なんともない」と、初の指名試合で最強挑戦者にも王者の余裕を見せた。

 計量後はうなぎ、夜は馬肉しゃぶしゃぶの必勝パターンでエネルギーを補強した。「チャンピオンロードは邪魔させない。1ポイントも取らせずチャンスに倒しきる。完璧に勝つ」。V2に絶対の自信を見せた。【河合香】

岩佐とドヘニーの比較表

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岩佐が前日計量「相手がオーバーしなくてよかった」

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチ計量を終え、ポーズを決める王者岩佐(右)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトル戦の調印式と前日計量が、15日に都内で行われた。同級王者岩佐亮佑(28=セレス)は100グラム少ない55・2キロ、指名挑戦者の同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)はリミットの55・3キロで計量を一発クリアした。試合は16日に東京・後楽園ホールでゴングとなる。

 岩佐は「コンディションはバッチリ。相手がオーバーしなくてよかった」と笑み。ドヘニーがにらんできたが「くるなと思って、握手しようと手を出したら動揺していた」と王者の余裕も見せた。

 ドヘニーの家族ら応援団約30人が会場に詰めかけ、「TJ」コールで声援を送っていた。岩佐は3年前に英国で世界初挑戦している。「あの時は計量でブーイングされ、これぐらいなんともない。期待と実績は分かるので、相手に不足はない」と受けて立つ構えだ。

 試合は米ESPNで有料ネット配信される。「光栄でうれしい。海外で試合やることも目標。強さを見せて名前を売りたい。その第1歩にしたい」と力が入る。「1ポイントも取らせず、チャンスに倒しきりたい。完璧な勝利を狙う」と宣言した。

IBF世界スーパーバンダム級タイトルマッチ計量を終え、にらみ合う王者岩佐(右)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)

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岩佐亮佑「まだ成長過程」最強挑戦者を上回る体格

予備検診を終え、ポーズを決める王者岩佐(左)と挑戦者ドヘニー(撮影・足立雅史)


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトル戦の予備検診が14日に都内であり、同級王者岩佐亮佑(28=セレス)が体格優位をデータが示した。指名挑戦者の同級1位ドヘニー(アイルランド)とは身長で5・5センチ、リーチで8・5センチ上回った。岩佐はV1戦よりもそれぞれ0・5センチと1センチ伸びた。「くつも履いてたのに予想よりちっちゃかった。前回より背が伸び、手も長い。まだ成長過程にある」と強調した。

 相手とは初対面だった。「あまり見てないし、目は合わせてこなかった。紳士的も最強挑戦者。しっかり勝てば強くなれるので全力で倒したい」と決意を口にした。16日の東京・後楽園ホールでのV2戦に向けて、検診後からホテルに入った。リミットまで1キロを切り、「リラックスして試合に備える」と話した。

予備検診を終え、笑顔で会見に臨むIBF世界スーパーバンダム級王者岩佐(撮影・足立雅史)

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村田V2戦にWBA横やり指令 本田会長怒りあらわ

村田諒太(2018年4月15日撮影)


 ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が、WBA指令を無視でビッグマッチに突き進む。

 WBAの次戦興行権入札指示に村田陣営は応札せず、13日に同級2位ブラント(米国)陣営が落札した。帝拳ジム本田明彦会長(70)は14日に今後も無視を断言。10月20日に米ラスベガスで、ノンタイトル戦も辞さずに他の世界ランカーと交渉中と明かした。さらに9月の2団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)対元王者アルバレス(メキシコ)の両陣営とも、次々戦で対戦を確約されたと明言。この勝者との対戦を最優先に、10月はビッグマッチ前哨戦とする。

 本田会長はWBAへの怒りをあらわにした。4月の初防衛成功後、村田陣営はV2戦相手に他の世界ランカーと交渉。7月までに候補は2人に絞られ、10月20日にラスベガス開催も内定した。そこへWBAが突然ブラントとの指名試合を指令。「WBAも了解していた。急な指令は理解できない」と不快感を示した。

 WBAは暫定など王者乱発を批判され、メンドサ会長がようやく一本化の方針を示していた。指名試合とするなら、スーパー王者ゴロフキンと正規王者村田を優先すべきところ。しかもブラントは昨年10月の初黒星が最新の試合。本田会長は「知名度もなくつまらない相手。やる意味も指名理由もない」と憤る。

 一切交渉せず、13日に入札通知にも応じず、しかもファイトマネーの分配は約50%にあきれるばかり。その結果、ブラント陣営が最低20万ドル(約2200万円)の入札を20万2114ドル(約2220万円)で落札。本田会長は「これからも無視。返上はしない。剥奪するなら訴えるが、次はノンタイトルでもいい」と無視を貫く。

 何よりも村田には世紀のドリームマッチが目標にあり、すでに内定と言える段階にある。昨年引き分けたGGGことゴロフキンとカネロことアルバレスが、9月15日にラスベガスで再戦する。ミドル級スーパースター対決の勝者に村田が挑戦することが、すでに両陣営から約束されている。

 本田会長は村田の思いを代弁した。「ずっとゴロフキンやカネロと戦うためやってきた。年齢もあるし、今は自信も持っている。タイトルなんていいとも言っている」と。誰が強いのか、俺がどこまで通じるのか。村田の最終目標実現へ、10月の次戦はビッグマッチ前哨戦プランを貫いていく。【河合香】

 ◆入札制度 タイトルマッチなどで両陣営の交渉がまとまらなかった場合、認定団体が興行主を募集。期日を決めて金額提示を行い、最も高い金額を提示した興行主が権利を売る。

WBA世界ミドル級王者村田諒太(2018年4月13日撮影)

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王者岩佐亮佑「小っちゃい」最強挑戦者を見下した

予備検診を終え、ポーズを決めるIBF世界スーパーバンダム級王者岩佐(左)と挑戦者TJ・ドヘニー(撮影・足立雅史)


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトル戦の予備検診が14日に都内で行われた。

 同級王者岩佐亮佑(28=セレス)は身長が171・5センチ、リーチが181センチ。指名挑戦者の同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)を身長で5・5センチ、リーチで8・5センチ上回った。

 岩佐はV1戦よりも、それぞれ0・5センチと1センチ伸びていた。「向こうはくつも履いてたのに、予想より小ちゃかった。前回より背が伸び、手も長くなった。まだ成長過程にある」と強調した。相手とは初対面だった。「あまり見てないし、目は合わせてこなかった。最強挑戦者にしっかり勝てば、また強くなれる」と決意を口にした。リミットまですでに1キロを切り、「リラックスして試合に備える」と検診後からホテルに入った。

 ドヘニーは胸囲では95・2センチと、岩佐を7・2センチ上回った。岩佐とのサイズの差に「身長の差は利点にもなる。リーチの不足分はパワーで補う。自分のベストを尽くす。16日は岩佐にとって厳しい夜になる」。12日に婚約者レベッカさんと1歳の長男テオ君もシドニーから来日した。来日後にジムワークは1日だけで仕上がりも「100%」と王座奪取を確信していた。試合は16日に東京・後楽園ホールでゴングとなる。

IBF世界スーパーバンダム級王者岩佐(左)は挑戦者TJ・ドヘニーに見つめられながら予備検診を受ける(撮影・足立雅史)

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大竹秀典25日世界王座挑戦 勝って長期契約だ

練習を公開した大竹(中央)


 WBO世界スーパーバンタム級6位の大竹秀典(37=金子)が世界王座奪取で米プロモート大手とのロング契約をゲットする。

 25日に米グランデールで王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)への挑戦を控え、13日に都内の所属ジムで練習を公開。金子健太郎会長によると興行主トップランク社から引き分け以上で3試合延長の追加条項が契約に含まれており、大竹は「勝たないといけない。与えられた試合をしっかりやりたい」と2度目の世界挑戦へ、気合を入れ直した。また勤務先・横浜ビールにちなみ、コスチュームをビール色に近い金色、泡を意識した白色にすることも明かした。

精力的にミット打ちに臨むWBO世界スーパーバンタム級6位大竹秀典

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岡田博喜9月米デビュー戦 世界戦繰り上げも想定

米プロモート大手と契約を結び、世界王座を狙う岡田博喜


 ボクシングのWBO世界スーパーライト級3位の岡田博喜(28=角海老宝石)が世界戦繰り上げも想定した米デビュー戦に臨む。13日に都内の所属ジムで会見に臨み、米プロモート大手トップランク社と3年契約(1年で3試合)したことを報告。日本人ではWBA世界ミドル級王者村田諒太(帝拳)以来2人目の同社との契約で、9月14日に米フレスノでクリスチャン・ラファエル・コリア(アルゼンチン)との10回戦で米国での初陣を控える。

 同興行メインでWBC同級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米国)が同級3位アントニオ・オロズコ(米国)との防衛戦を控える。鈴木真吾会長によれば計量ミスの多いオロズコが棄権の場合、岡田が代役挑戦者として繰り上がるという。デビューから18勝(13KO)を誇り、世界主要4団体で1桁ランクに入る岡田は「そうなればチャンスをものにするだけ」と強い決意を口にした。

米プロモート大手と契約を結び、世界王座を狙う岡田博喜

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大竹秀典、日本人最年長で2度目の世界戦挑戦に意欲

飯田勇司トレーナー(右)とのコンビで精力的にミット打ちに臨むWBO世界スーパーバンタム級6位大竹秀典


 ボクシングのWBO世界スーパーバンタム級6位大竹秀典(37=金子)が「ビールカラー」で2度目の世界戦に挑む。25日に米グレンデールで控える同級王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)への挑戦を控え、13日には都内の所属ジムで練習を公開した。14年11月以来となる世界挑戦に向け、ゴールドのメッシュを入れた新ヘアで練習に臨んだ大竹は、試合コスチュームもゴールドとホワイトにしたことを明かした上で「ビールをイメージしました」と説明した。

 現在、横浜ビール直営の「驛(うまや)の食卓」で働いており、勤務先を意識した色にしたという。トランクスは腰の部分が泡をイメージした白、その下をビールの色に近いゴールドに。入場ガウンも頭に被るフードが白、それ以外がゴールドになっており「白と金の色の割合はおいしいビールのつぎ方と同じですかね。7対3とか、8対2とか」とジョークを交えながら意図を口にした。

 1週間前に12回のロングスパーリングも消化するなど順調に調整を続けている。37歳1カ月という日本人最年長での世界王座奪取の記録にも挑む大竹は「王座を奪わないと先がないし、1回目に負けた喪失感を思い知っている。必ず(王座を)取ろうと思っています」と強い決意をにじませた。

練習を公開した大竹(中央)。左は飯田トレーナー、右は金子会長

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岡田博喜、村田と同じトップランク社と契約し米進出

同門の元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(左)のサポートを受け、米進出して世界王座を狙うWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者岡田博喜(撮影・藤中栄二)


 米プロモート大手トップランク社と3年契約を結んだボクシングのWBO世界スーパーライト級3位岡田博喜(28=角海老宝石)が13日、東京・豊島区の所属ジムで米進出に向けた会見に臨んだ。

 トップランク社とは1年で3試合を想定した契約を締結。今後は米リングが主戦場となる。日本人ではWBA世界ミドル級王者村田諒太(帝拳)以来2人目となる同社との契約。早速、9月14日に米カリフォルニア州フレスノ・セーブマートアリーナで、クリスチャン・ラファエル・コリア(アルゼンチン)との10回戦で米デビューする。

 約2週間前に同社からオファーが届き、米進出を決めた岡田は「びっくりしました。トップランク社から声のかかったことに恥じない試合をしたい」と世界前哨戦となるコリア戦への意気込みを示した。デビューから18勝(13KO)無敗を誇り、角海老宝石ジムでは「ゴールデンボーイ」と呼ばれている。既にWBO3位以外にもWBA4位、IBF5位、WBC9位と4団体で1桁ランク。コリア戦と同じ興行のメインイベントで防衛戦に臨むWBC世界同級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米国)がターゲットになる。

 今回、ラミレスが挑戦者として迎える同級3位アントニオ・オロズコ(米国)は過去に何度か計量失敗した経験があり、岡田は「(トップランク社から)挑戦者が計量ミスしたらタイトル戦になると聞いています」と明かした。その場合、試合前日に世界王座挑戦に変更となるものの「断ったらもったいない。ラミレスの方が嫌でしょうし、自分は失うものが何もないので」と準備は整えている。また今回、同門で1歳年上となる元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(30)が「専属マネジャー」として米進出時にはサポートに入り「減量の達人なので」と信頼を寄せた。

 「ここ最近の1、2試合で海外を考えるようになった。日本ではファイトマネーに限度があるし、欲が出てきた」と明かす岡田は「自分のジャブは通用すると思う。あとはスタミナとフィジカルが課題。今回勝って、ラミレスも防衛すればチャンスがあると思う」と米国での世界ベルト奪取への青写真を描いていた。

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31歳ドヘニー「人生最後のゴールは邪魔させない」

ファイティングポーズの挑戦者TJ・ドヘニー(撮影・河合香)


 世界初挑戦するIBF世界スーパーバンタム級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)が、10日に都内のジムで練習を公開した。ミットやサンドバッグ打ちなど軽めもたっぷり汗をかいた。16日に挑む王者岩佐(セレス)のパネルとの撮影要請には「顔も見たくない」と拒否。アイリッシュ魂を感じさせた。

 米国人ベルムドス・トレーナーに2年間指導を受けてきた。岩佐が小国から奪った王座だが、小国が勝ったグスマン(ドミニカ共和国)も同トレーナーが教え、5人目の世界王者だった。ドヘニーは「トレーナーのためにも仕返しをしたい」と一層力が入る。得意パンチは「すべて」とニヤリ。「人生の最後のゴールを誰にも邪魔させない」と自信満々だった。

ドヘニー殺気立つ「顔見たくない」岩佐パネルを拒否

王者岩佐亮佑の写真パネルと撮影は拒否した挑戦者TJ・ドヘニー(撮影・河合香)


 ボクシングで世界初挑戦するIBF世界スーパーバンタム級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)が、10日に都内のジムで練習を公開した。

 シャドーに始まり、ミット、サンドバッグと軽めもたっぷりと汗をかいた。リミットの55・3キロまではあと8ポンド(約3・6キロ)で「減量もコンディションもバッチリ。うまくいっていっている」と話した。

 この2年間は米国人のヘクター・ベルムドス・トレーナーの下で練習を積んできた。岩佐亮佑は昨年9月に小国(角海老宝石)から王座を奪ったが、小国がベルトを奪った王者グスマン(ドミニカ共和国)を指導していたのがベルムデス・トレーナー。世界王者を5人育てている。ドヘニーは「トレーナーのためにも仕返しをしたい」と一層力が入る。

 岩佐の写真パネルと撮影を求められたが「顔も見たくない」と断固拒否した。得意パンチは「すべて」と強気。「人生の最後のゴールは誰にも邪魔させない」。シドニーで待つ妻子に吉報を届けるつもりだ。

ファイティングポーズの挑戦者TJ・ドヘニー(撮影・河合香)

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岩佐対策「教えられない」世界初挑戦のドヘニー来日

シャツの襟に入った愛称ザ・パワーを指差すTJ・ドヘニー


 パワーで岩佐に勝つ! ボクシングIBF世界スーパーバンタム級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)が9日、キャンプ地の米ボストンから来日した。

 16日に東京・後楽園ホールで、V2のかかる同級王者岩佐亮佑(28=セレス)に世界初挑戦する。19勝(14KO)無敗の好戦的サウスポーの愛称はザ・パワー。「この試合のためにいろいろやってきた人生。100%の自信がある」と豪語した。

 豪シドニー在住だが、ボストンのベルムデス・トレーナーの下で3週間練習を積んできた。「内容はトップシークレット。日本人には教えられない。16日に成果を見せる」とニヤリ。猛暑の日本に初来日も「ボストンも似ている。シドニーも暑く湿度は高い」と問題なしを強調。「岩佐はいい王者でパンチもシャープ」と評価も「勝つ自信とスキルがある」と強気だった。

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王座奪回の小原佳太「どこでも行く」世界再挑戦期す

王座を奪回した小原佳太

<プロボクシング:WBOアジア太平洋ウエルター級タイトル12回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングWBOアジア太平洋ウエルター級6位小原佳太(31=三迫)が、3回TKOで王座を奪回した。

 9日に東京・後楽園ホールで、4月に2回KO負けした同級王者ラガンベイ(フィリピン)と直接再戦。初回にダウンを奪い、3回に右ストレートを打ち込んで仕留めた。前回は2回に左相打ちのダブルノックダウンの末に負けた。「取り返せてよかった。WBOの世界ランクがほしかった。世界中どこでも行く」と、16年以来の世界再挑戦を期した。日本フェザー級王者源大輝(ワタナベ)は、逆転の9回TKOで初防衛した。

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小原佳太、3回TKO王座復帰「世界へもう1回」

王座奪回でインタビューを受ける小原佳太

<プロボクシング:WBOアジア太平洋・ウエルター級タイトル12回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール


 同級6位小原佳太(31=三迫)が3回TKOで王座を奪回した。

 4月に逆転KO負けした同級王者アルビン・ランガベイ(23=フィリピン)との直接再戦。初回にダウンを奪い、3回に右ストレートを打ち込んで、3回1分8秒TKO仕留めた。IBF7位に加え、再びWBOの世界ランク入りで、16年以来の世界再挑戦へ再出発の王座返り咲きとなった。

 前回は初回にダウンを奪うも、2回に左相打ちのダブルノックダウンの末に負けた。今回も3回に左リードで先にダウンを奪ったが、2回には左の相打ち。三迫会長は「またかとヒヤッとした」。しかし、3回に右を打ち込んで、相手が横倒しになる途中でレフェリーがストップした。

 前回は右と思っていたが左できた。今回は右と幻惑してきたが、小原は「面白いヤツだなと思った」という。前回の反省から「左フックは完全に封印した。ベルトを取り返せてよかったが、正直WBOの世界ランクがほしかった。世界へもう1回スタートを切れた。世界中どこでも行く」。

 16年にはロシアで世界挑戦も2回TKO負けも、再び世界へ再出発の勝利となった。

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源大輝ヒヤリ「やられたと思った」逆転TKO初防衛

逆転TKOで初防衛した源大輝

<プロボクシング:日本フェザー級タイトル10回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール


 同級王者源大輝(27=ワタナベ)が逆転TKO初防衛に成功した。

 2度目の日本王座挑戦となった同級3位大坪タツヤ(28=T&T)との対戦。3回に右ストレートをもらってダウンしたが、4回から先手をとって反撃。9回に右ストレートを打ち込んで、ひざをつかせるとレフェリーストップ。9回2分24秒TKO勝ちを収めた。

 渡辺会長は「ひやひやもいいとこ。やられたと思った」と肝を冷やした。初回から両者とも果敢な打ち合いも、源は再三クリーンヒットをもらった。3回には右ストレートを浴びると、よろめくようにダウン。立ち上がったがフラフラだった。

 この回をしのぐと、セコンドにカツを入れられて反撃に出た。プレスをかけ、接近戦で上下を攻め、手を止めなかった。いいパンチももらうが単発で、手数では大きく上回る。4回からは一方的な展開となり、9回にダウン途中でレフェリーが試合を止めた。

 4月に3年ぶり2度目の日本王座挑戦で7回TKO勝ちで王座についた。母礼子さんの一周忌だった。「あの時は母がとらせてくれた。実力を試された試合で、今度は石原トレーナーらのセコンドに助けられた」と頭を下げた。

 リングインタビューで、対戦を希望する2人の名前を挙げた。サウスポーの東洋太平洋同級王者清水(大橋)と日本同級1位阿部(KG大和)。「ボクは左には3戦全勝している。かかって来いや! 世界をとる拳を持っている」。苦闘の初防衛にも威勢よく豪語した。

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岩佐亮佑V2挑戦者ドヘニー来日「100%の自信」


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)が、8日にキャンプ地の米ボストンから来日した。16日に東京・後楽園ホールで、同級王者岩佐亮佑(28=セレス)のV2戦で世界初挑戦する。

 現在は豪シドニー在住だが、ベルムデス・コーチに指導を受けるためにボストンで3週間トレーニングを積んできた。内容を問われると「トップシークレット。日本人には教えられない。16日にその成果は見られる」とニヤリとした。

 岩佐に対しては「価値あるいいチャンピオンでパンチもシャープ」と評価したが「私には勝てる自信とスキルがある」と自信満々。猛暑の日本へは初来日だが「ボストンの気候も似ている。シドニーも暑く湿度は高いから問題ない」。

 好戦的なサウスポーで19勝(14KO)無敗を誇る。愛称はザ・パワー。「いろいろ投資して、長い人生はこの試合のためにやってきた。モチベーションも高い。100%の自信がある」と宣言した。

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岡田博喜、米トップランク社と3年契約

岡田博喜(2016年1月15日撮影)


 ボクシングのスーパーライト級世界ランカー岡田博喜(28=角海老宝石)が、米トップランク社と3年契約した。同社が8日に発表し、日本人ではWBA世界ミドル級王者村田以来2人目となる。

 9月14日に米カリフォルニア州フレスノでの10回戦で米国デビューする。岡田は日本とWBOアジア太平洋同級王座を獲得し、デビューから18勝(13KO)無敗。WBO3位など4団体で1桁ランクで、今後は米国を主戦場として世界王座獲得を目指す。

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岩佐亮佑「1回でも長く防衛」ジム移転で絶好調の夏

頭につないだテニスボールをパンチするトレーニングを披露する岩佐(撮影・滝沢徹郎)


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、万全の仕上がりをアピールした。8日に千葉・柏のジムで、16日のV2戦へ向けて公開練習でスパーリングを2回披露した。「夏は苦手も絶好調」と宣言の裏には、移転効果があった。

 入門から過ごしたジムは半地下1階で窓がなかった。夏場は玄関を開けてあとは扇風機頼り。6月から2面が窓のビル2階に移り、設置したクーラー4台を28度に設定。岩佐は「新しい環境で調子も下がらず、いい練習ができた」と小林会長に感謝した。

 スパーもその分手応えを得た。今回もフィリピンから世界ランカーらパートナー2人を呼んだ。前回は早めに仕上げすぎた反省から3週間で50回に抑えた。岩佐は「短期で集中してできた。1回でも長く防衛し、偉大な日本記録を目指す」と自信を口にした。

スパーリングで力強いパンチを繰り出す岩佐(左)(撮影・滝沢徹郎)

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岩佐亮佑が誓う「偉大な13回の日本記録越えたい」

スパーリングで相手をいなす岩佐(右)(撮影・滝沢徹郎)


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、8日に千葉・柏のジムでV2戦に向けて公開練習した。16日に東京・後楽園ホールで、指名挑戦者の同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)を迎え撃つ。本格スパーリングは6日で打ち上げ。ジムメートを相手に軽めのスパーを2回披露した。

 世界王座を獲得後からフィジカルトレを採り入れた。WBA世界ミドル級王者村田らを指導する中村トレーナーの下へ週2回。重りを持ってのスクワット、重いソリのプッシュ、バイクこぎなどで下半身を強化してきた。「足の持久力、スタミナがつき、パンチもパワーアップした」と手応え十分だ。

 相手は挑戦者決定戦を勝ち上がってきた、19勝(14KO)無敗の左ファイター。「プレスが強くまとめてくる。指名試合で特別な選手だが、勝てば自信もつき、評価につながる。一つの壁だが乗り越えたい」と受けて立つ。「1回でも長く防衛したい。偉大な13回の日本記録を越えたい」と、こんなところで負けるわけにはいかない。

頭につないだテニスボールをパンチするトレーニングを披露する岩佐(撮影・滝沢徹郎)
シャドーボクシングで汗を流す岩佐(撮影・滝沢徹郎)

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9・29に黒木優子vs花形冴美 IBF女子世界戦

黒木優子(2017年8月4日撮影)


 ボクシングIBF世界女子アトム級王座決定戦が7日に発表された。黒木優子(27=YuKO)と花形冴美(33=花形)が、9月29日に東京・後楽園ホールで対戦する。

 黒木は元WBCミニフライ級王者で5度防衛から2階級制覇をかけ、花形は5度目の世界挑戦で悲願を狙う。2人は3度目の対戦で、13年に花形が1勝1分けとなっている。

花形冴美(2018年3月8日撮影)

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村田諒太V2へ始動、猛暑で毎回2キロ体重減

千葉・成田での走り込み合宿を終え、ジムワークを再開したWBA世界ミドル級王者村田諒太(撮影・藤中栄二)


 ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が6日、東京・新宿区の所属ジムで今秋の2度目の防衛戦に備えてジムワークを再開した。

 7月29日から1週間、千葉・成田市で走り込み合宿を消化し、クロスカントリーなどで下半身を強化。「前回(初防衛戦)よりは仕上がりは上。(走る)タイムも上がっている。下半身のベースはできたので、落とさないようにしたい」と手応えを口にした。

 約1時間半にわたるジム練習では首周囲の力みを軽減しながらパンチを打つ意識をもちながらサンドバッグやミット打ちに取り組んだ。首に力が入ることでパンチを出す腕の伸びがなくなるためで「今日はすごく良い感じ。パンチが乗っていていいなと思った」と納得の笑み。猛暑の中、1回のジムワークで簡単に2キロ近くの体重が落ちるため、水分補給と夏バテ対策にも乗り出しているという。

 10月にも米ラスベガスで計画されているV2戦の対戦相手の候補として、WBAから対戦指令のある同級2位ロブ・ブラント(米国)や、同級9位ジェーソン・クイグリー(アイルランド)が浮上している。試合動画などで動きをチェック済みの村田は「どちらがきても問題ない。決まった相手と戦うだけですから」と余裕の表情だった。

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村田諒太「気にしていない」山根会長の生意気発言

村田諒太(2018年6月25日撮影)


 WBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)が4日、自身のフェイスブックを更新した。

 走り込み合宿が終了したことを報告するとともに、不正判定などで揺れる日本ボクシング連盟の山根明会長についても言及。「色んな人に、勝手なこと散々言われて落ち込んでない?とか声かけてもらったりしていますが、何一つ気にしていないので大丈夫です。笑本当、ご心配いただくのが申し訳ないので、この件、ちゃんと発信して終わりたいのですがそもそも僕は第三者として意見を言っただけで、この件を訴えた側でもなんでもありません。勿論、再興する会を支持していますが、何より現役アマチュアボクサー達にとって良い環境になるように、願うところはそれだけです」(原文のまま)などと考えを示した。

 村田は7月28日にもフェイスブックに「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません」と書き込み、山根体制を暗に批判していた。

 これに対し、山根会長は3日に出演したテレビ番組で「生意気だよ!」と声を荒げ「あの子は社会人じゃない」などと怒りをあらわにしていた。

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新王者伊藤雅雪「一生忘れない」37年ぶり米国で快挙

WBO世界スーパーフェザー級王者となり凱旋(がいせん)帰国した伊藤(撮影・たえ見朱実)


 ボクシングWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)が3日、37年ぶりに米国で王座奪取から帰国した。

 7月28日にディアス(プエルトリコ)に判定も4回にダウンを奪う快勝だった。真新しいベルトを肩に「あの興奮は一生忘れない。支えてくれた周りが喜んでいるのがうれしい」と話した。

 前日計量後に空港で家族らを出迎えたが3時間半待たされた。体を休めるべき時だったが「逆にリラックスできた」。試合2日後に家族らとディズニーランド観光もガイドと運転手にベビーカー押しまで。「試合より疲れた」と笑った。同級は内山、三浦と強打の世界王者がいた。「仕留めきる力をつけ、あこがれに近づきたい」と成長を期した。

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快挙なのに伊藤雅雪「話持っていかれた」騒動に苦笑

WBO世界スーパーフェザー級の世界王者となり凱旋帰国した伊藤雅雪(撮影・たえ 見朱実)


 ボクシングWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)が3日、37年ぶりに米国で王座奪取から帰国した。

 7月28日にクリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)に、王座決定戦で判定も4回にダウンを奪う快勝だった。伊藤は真新しいベルトを肩に終始笑みが絶えず。「実感はあまりない。まだフワフワしてるが、支えてくれた周りが喜んでいるのがうれしい。あの興奮は一生忘れない」と話した。

 前日計量後に空港へ妻子、両親、兄姉ら一族を出迎えに行った。「乗り継ぎできるか、ちゃんと来られるか3日前から心配で」と、空港内の経路を動画で送ったほど。到着後も待機が長引き、結局から3時間半待ちした。本来なら体を休めるべき時だったが「食事はすんでいたし、逆にリラックスできた。いつも試合前夜から家族と過ごすので」。

 当日の昼以降はホテルで1人になった。「倒されるかとか怖かった。ここまでやってきた思いもあった」と初めて涙がこぼれたという。逆にこの涙で気持ちが吹っ切れ、「あとは楽しむしかない」とリングに上がったと振り返った。

 リングは狭く「武器は足なんで、前で戦う不安もあった」。米国キャンプでは苦手だったが、接近戦を徹底して練習してきた。リングの狭さに開き直り、最後まで前へ攻め続けることができた。

 試合2日後には家族らとディズニーランドなどを観光したが、伊藤がガイドと運転手にベビーカー押しまでした。「暑さと筋肉痛もあった。試合より一番疲れた」と笑った。

 同級は内山、三浦と強打の世界王者がいた。「あこがれで肩を並べことなんて考えられない。でも、仕留めきる力をつけ、もっと極めて近づきたい」と成長を期す。初防衛戦はまったく白紙だが「本音は日本で恩返しもしたいが、米国でも与えられた試合をして、強くなりたい」。日本連盟の山根会長が大騒動には「話を持っていかれてしまって…。寂しい思いだけです」と苦笑した。

WBO世界スーパーフェザー級の世界王者となり凱旋帰国した伊藤雅雪(撮影・たえ 見朱実)
WBO世界スーパーフェザー級の世界王者となり凱旋帰国した伊藤雅雪(右)と伴流ジム団太路会長(撮影・たえ見朱実)

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村田諒太のV2マッチ交渉難航か、興行権入札に

WBA世界ミドル級王者村田諒太(18年6月撮影)


 WBAは1日、ミドル級チャンピオン村田諒太(32=帝拳)と同級2位のロブ・ブラント(米国)との試合の興行権について入札を行うと発表した。

 入札は通常、対戦指令が出た両陣営の交渉がまとまらなかった際に実施される。米スポーツ専門局ESPNによると、10月20日に米ネバダ州ラスベガスで予定される2度目の防衛戦に村田陣営はジェーソン・クイグリー(アイルランド)との対戦を希望しているという。

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高山勝成、東京五輪へ アマ登録を求め仲裁申し立て

高山勝成(17年4月撮影)


 ボクシングで日本初の世界主要4団体制覇を果たし、アマチュアとして20年東京オリンピック(五輪)出場を目指す高山勝成(35=名古屋産大)が、日本ボクシング連盟にアマ登録を求めるため、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に仲裁を申し立てると2日、同選手の代理人弁護士が発表した。6日に手続きを行い、記者会見する。

 国際ボクシング協会(AIBA)は16年リオデジャネイロ五輪からプロ選手の出場を解禁したが、日本連盟はプロ経験者の試合出場を認めていない。高山側は同連盟がプロ選手を排除することに合理的な理由はなく登録拒否は不当だと主張している。

 また、同代理人によると、日本連盟は、争いごとの解決の申し立てを受けて自動的に応諾する「自動受託条項」を設けていないという。この点や助成金流用問題を受け、ガバナンス(組織統治)不全と指摘した。

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37歳で自動引退 申請で続行可能/ボクサー定年

WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエの写真を手に気合を入れる大竹


 ボクシングWBO世界スーパーバンタム級6位の大竹秀典(37=金子)が米国で日本男子最年長となる世界王座奪取を狙う。25日に米アリゾナ州グランデールで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが7月31日、発表された。14年11月以来の世界再挑戦が決まり、同日に横浜市の勤務先となる飲食店で会見。「不可能を可能にする」と元3階級制覇王者長谷川穂積が保持する35歳9カ月の最年長記録を更新する意欲を示した。

 ◆プロボクサー定年 日本ボクシングコミッションの選手ライセンスは37歳に達すると自動的に失効して引退となる。元王者(日本、東洋太平洋、世界など)や世界挑戦経験者、世界ランカー(主要4団体の15位以内)の申請があった場合、コミッション・ドクターの特別診断(CTまたはMRI、神経的診断など)をクリアすれば現役続行可能。申請手続きは最後の試合から3年以内となる。なお世界ではバーナード・ホプキンス(米国)が48歳2カ月でIBF世界ライトヘビー級王座を獲得したのが最年長記録。

日本選手の世界王座奪取時高齢ランク

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「世界最速」で田中恒成3階級へ 手ごわい木村戦

WBO世界フライ級タイトル戦を発表した田中(撮影・加藤裕一)


 WBO元世界ミニマム級、前世界ライトフライ級王者田中恒成(23=畑中)が7月31日、名古屋市内で会見し、WBO世界フライ級王者木村翔(29)への挑戦を発表した。国内ジム所属選手で7人目の世界3階級制覇をWBAライト級王者ロマチェンコに並ぶプロ12戦目の世界最速で奪い取る。

 「最速記録はチャンスがあれば、と思っていた。倒しに行きます」と田中。木村に敬意を払った上のKO予告だ。27日に中国で木村の防衛戦を視察。「とても手ごわい。間違いなくきつい試合になる」。名古屋市緑区の大高緑地公園には通称「チャンピオンロード」がある。畑中会長、辰吉丈一郎ら歴代王者が走った道でスタミナを強化する。

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料理人兼ボクサー大竹秀典 37歳最年長王者狙う

勤務先の飲食店で世界戦会見に臨んだ大竹は調理補助としての姿を披露


 ボクシングWBO世界スーパーバンタム級6位の大竹秀典(37=金子)が米国で日本男子最年長となる世界王座奪取を狙う。25日に米アリゾナ州グランデールで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが7月31日、発表された。14年11月以来の世界再挑戦が決まり、同日に横浜市の勤務先となる飲食店で会見。「不可能を可能にする」と元3階級制覇王者長谷川穂積が保持する35歳9カ月の最年長記録を更新する意欲を示した。

 37歳1カ月で世界再挑戦する大竹は冷静だった。勝てば日本男子最年長の王座奪取となるものの、高年齢かつ米国の試合。拳を交えるドグボエは米プロモート大手トップランク社と契約を結び、ガーナ代表として12年ロンドンオリンピックにも出場したエリートで、プロでも19勝(13KO)の無敗王者となる。劣勢とされることは承知の上で「37歳は(プロボクサー)定年ですけれど、不可能を可能にするのがボクの仕事。米国で王座を取って日本で防衛戦をしたい」と静かに燃えた。

 14年11月、英リバプールで当時のWBA世界スーパーバンタム級王者クイッグ(英国)に大差判定負けして以来、3年9カ月ぶりの世界挑戦だ。この間、勤務先の協力で練習時間が増加。16年末から飯田勇司トレーナー、約1年前から川人将裕トレーナーを招いた新たなサポート体制を敷き「負けたら引退と言われるので絶対に米国で王座を取って帰りたい」と確固たる自信を示した。

 所属ジムの金子会長は「まだ大竹に伸びしろがある。彼の故郷・福島で世界戦をしたい」と期待を寄せた。東日本大震災に見舞われた郡山市出身の大竹は「タイトルを取れば地元で防衛戦をやりたいし、福島の姿をアピールしたい」と凱旋(がいせん)試合の野望も口にした。会見後に調理師補助として働く制服姿も披露する余裕もみせた。落ち着き十分の37歳大竹がドグボエ料理に向け、入念に腕を磨くつもりだ。【藤中栄二】

 ◆大竹秀典(おおたけ・ひでのり)1981年(昭56)7月6日、福島県郡山市生まれ。日大東北高建築科卒業後、宮城・仙台で専門学校の東北文化学園で建築関係を専攻。22歳で郡山ジムで本格的に競技を始め、23歳で上京し金子ジム入門。05年にプロデビュー。12年8月に日本スーパーバンタム級王座を獲得し4度防衛。17年3月、東洋太平洋同級王座を獲得し2度防衛。家族は両親と弟。愛称は必殺仕事人。身長172センチの右ボクサーファイター。

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大竹秀典、日本男子最年長での世界王座初奪取狙う

8月25日に米グレンデールで2度目の世界挑戦が決まった大竹秀典(撮影・藤中栄二)


 ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWBO同級6位の大竹秀典(37=金子)が日本男子最年長となる37歳1カ月での世界王座初奪取を狙う。

 8月25日(日本時間26日)、米アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが31日、発表された。大竹は自ら調理師補助として働く勤務先、横浜市の飲食店「驛の食卓」で同日に記者会見。大竹は「この試合が決まった時は落ち着いていた。決まるべくして決まった。ボクはボクの仕事をしたいと思います」と“職人”らしい意気込みを口ににした。

 日本男子最年長の世界王座初奪取は、WBC世界フェザー級王者越本隆志の35歳0カ月(返り咲きは長谷川穂積の35歳9カ月)。大竹が勝てば37歳1カ月で、大幅に初奪取の年長記録を更新する。14年11月に当時のWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦し、判定負けして以来、2度目の世界戦となる。16年から飯田勇司トレーナーが担当となり、約1年前から招いた川人将裕トレーナーのもとでフィジカルや体幹を強化。37歳での世界再挑戦となるが「今が過去最強の自分と言ってもいい」という自負もある。

 王者ドグボエはアマチュア時代のガーナ代表として12年ロンドン五輪にバンタム級で出場し、1回戦で銅メダルを獲得した現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)に敗退。プロ転向後は19勝(13KO)無敗と勢いある若きホープとなる。中立地での対戦とはなるが、米プロモート大手トップランク社と契約する王者との対戦となる。

 7月にはWBO世界スーパーフライ級王者木村翔(青木)が中国・青島で2度目の防衛に成功。伊藤雅雪(伴流)が米キシミーでWBO世界スーパーフェザー級王座を奪取したばかり。大竹は「木村選手が中国、伊藤選手が米国で素晴らしい試合をして、もちろん刺激になる。勢いに続きたいということもある」と気合を入れていた。

WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエの写真を手に気合を入れる大竹(撮影・藤中栄二)

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3階級制覇へ田中恒成「倒し行く」王者木村翔に挑戦

世界最速タイのプロ12戦目の世界3階級制覇がかかるWBO世界フライ級タイトル戦を発表した田中恒成(撮影・加藤裕一)


 ボクシングのWBO世界フライ級1位田中恒成(23=畑中)が31日、名古屋市内で会見し、9月24日に同市の武田テバオーシャンアリーナで同級王者木村翔(29=青木)に挑戦すると発表した。

 田中は元WBOミニマム、ライトフライ級王者で世界3階級制覇となれば国内ジム所属選手で7人目。プロ12戦目の達成は、WBAライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に並ぶ世界最速タイ記録となる。

 田中は27日に中国で木村の防衛戦を視察した。「木村選手は中国でもどこでもブレないメンタルの強さを持っている。自信、実力がかなり上がっているし、とても手ごわい相手。間違いなくきつい試合になると思う」と語り、王者の精神力とスタミナに敬意を表したが、ベルト奪取に向けて意欲は満々。「(3階級制覇の)最速記録はチャンスがあれば、と思っていた。勝って達成したい。もちろん倒しに行きます」とKO決着を予告した。


世界最速タイのプロ12戦目の世界3階級制覇がかかるWBO世界フライ級タイトル戦を発表した田中恒成(撮影・加藤裕一)
世界最速タイのプロ12戦目の世界3階級制覇がかかるWBO世界フライ級タイトル戦を発表した田中恒成、左は畑中清詞会長(撮影・加藤裕一)

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JOCにも「ボクシング再興する会」から告発状届く

日本ボクシング連盟の山根会長(16年5月撮影)


 日本ボクシング連盟(山根明会長)が、アスリート助成金を不正流用するなどした疑いがあるとして、都道府県連盟の会長や理事長、歴代オリンピック(五輪)代表選手ら333人が日本オリンピック委員会(JOC)などに告発状を送った問題で、試合用グローブなどの不透明な独占販売の疑いも告発状で指摘されていることが30日、分かった。独占販売していた販売店の振込先口座は、山根会長の親族らの名義だったという。

 JOC関係者は、都道府県連盟の有志で構成する「日本ボクシングを再興する会」から、この日の昼すぎに告発状が届いたと明かした。告発状はかなりの枚数であると伝え、「まずは内容を確認してからになります。すぐにどうということにはならない」と話すにとどめた。

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村田諒太「潔く辞めましょう」連盟の不正疑惑を批判

村田諒太(2018年6月25日撮影)


 日本ボクシング連盟(山根明会長)が、アスリート助成金を不正流用するなどした疑いがあるとして、都道府県連盟の会長や理事長、歴代オリンピック(五輪)代表選手ら333人が日本オリンピック委員会(JOC)などに告発状を送った問題で、試合用グローブなどの不透明な独占販売の疑いも告発状で指摘されていることが30日、分かった。独占販売していた販売店の振込先口座は、山根会長の親族らの名義だったという。

 ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太も痛烈批判をしている。告発の報道を受けて28日に更新したフェイスブックで後輩の成松をおもんぱかった上で、「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません。新しい世代に交代して、これ以上、自分達の顔に泥を塗り続けることは避けるべきです」とつづった。アマチュア時代の12年にはロンドン五輪で金メダルを獲得している。

16年5月、「自由民主党ボクシング振興議員連盟」の設立総会に出席した、左から衆院議員の西村氏、日本ボクシング連盟の山根会長、村田

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日本ボクシング連盟不正疑惑 独占販売もパワハラも

16年5月、「自由民主党ボクシング振興議員連盟」の設立総会に出席した、左から衆院議員の西村氏、日本ボクシング連盟の山根会長、村田


 日本ボクシング連盟(山根明会長)が、アスリート助成金を不正流用するなどした疑いがあるとして、都道府県連盟の会長や理事長、歴代オリンピック(五輪)代表選手ら333人が日本オリンピック委員会(JOC)などに告発状を送った問題で、試合用グローブなどの不透明な独占販売の疑いも告発状で指摘されていることが30日、分かった。独占販売していた販売店の振込先口座は、山根会長の親族らの名義だったという。

 不正疑惑を告発した「日本ボクシングを再興する会」(鶴木良夫代表)の告発状によると、日本連盟は12年1月から、今年5月の日本連盟総会で独占販売疑惑が指摘されるまで、兵庫県内の販売店1店だけに検定品を独占販売させていたという。関係者は「付き合いの長い県内のスポーツ店からも買えない状況だった」といい「その店の住所地には喫茶店があり、スポーツ店はない」とも明かした。

 販売価格は市場価格より2~3割高額だったという。振込先口座は12年は山根会長の孫の名義、それ以降は、山根会長に近い関西地方の連盟の元理事名義の口座だったといい、告発状は店を「トンネル会社」とした上で「(山根会長が)中抜きした利益を不正に取得している疑いが極めて濃厚」と指摘。JOCに対し、調査と処分を求めている。

 告発状では「審判不正問題」も指摘。山根会長が応援する特定の県の選手を「国体で2回ダウンさせられた劣勢の選手も勝たせた」(関係者)といい、劣勢だった特定の県の選手を判定負けにした審判を会場などでどう喝し、その後は審判をさせないなどパワハラの疑いも指摘。審判不正について「山根会長を始めとする日本連盟のいわゆるパワーハラスメントを恐れて、審判不正に加担することを余儀なくされている」としている。【清水優】

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井上尚弥WBSSへ地獄トレ「パヤノとは体力勝負」

高村トレーナー(上)に支えられ、手押し車で階段を登る井上尚弥


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が30日、今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、静岡・熱海合宿を開始した。

 WBSS1回戦となる元WBAスーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)との初防衛戦(日時、会場未定)を想定し、気温30度を超える中、階段、坂道だけで計8キロのダッシュや走り込みを消化した。「パヤノとの戦いは体力勝負になる」と分析し、高村トレーナーのもとで過去最高レベルの負荷がかかったメニューを消化する。3泊4日という短期間で「しっかり土台をつくりたい」と強調。パヤノの動画を2試合分ほど見て、ラフファイトを展開する動きに「耐えられるように準備したい」と気を引き締めた。

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WBSS参戦の井上尚弥が合宿「耐えられる準備を」

両足をゴムチューブでつなぎ、階段を登る井上尚弥(中央)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が30日、今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、静岡・熱海合宿をスタートさせた。

 WBSS1回戦となる元WBAスーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)との初防衛戦(日時、会場未定)を想定し「体力勝負になる」と自己分析。3泊4日の日程で、階段、坂道砂浜のダッシュなどの1日2部練習で肉体をいじめ抜く。対戦決定後、パヤノの動画を2試合ほどチェックしたという井上は「ラフファイトする部分があるので、そういう戦いになったとしてもしっかりと耐えられる準備をしたいと思います」と意識を高めた。

 初日は、9月11日に東京・後楽園ホールでWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を控える弟拓真、日本スーパーライト1位となる、いとこの浩樹(ともに大橋)とともに階段、坂道だけで計8キロのダッシュや走り込みに臨んだ。20日にモスクワで開催されたWBSS組み合わせ抽選会でパヤノとも対面。過去の世界戦とは違い、早い段階から挑戦者と顔を合わせたことで「身長もそんなに変わらないですし、イメージしやすいですね。より一層イメージトレーニングしやすい」と黙々と過酷なメニューに取り組んだ。なおパヤノとの初防衛戦の詳細は8月上旬に発表される見込み。

四つんばいで階段を駆け上がるWBA世界バンタム級王者井上尚弥
今秋の初防衛戦に備えて熱海合宿を開始した井上尚弥(中央)。左は弟拓真、右はいとこの浩樹

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大森将平、2回TKO勝ち「やっと1歩踏み出した」

約1年3カ月ぶりの復帰戦をTKO勝ちで飾った大森(撮影・加藤裕一)


 元日本バンタム級王者大森将平(25=ウォズ)が29日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でスーパーバンタム級8回戦を行い2回2分45秒TKO勝ちを飾った。

 昨年4月にWBO世界バンタム級王座に挑戦したが11回TKO負け。右下あご骨折、入院を経て階級をひとつ上げ約1年3カ月ぶりの復帰戦。1回に頭部にパンチを受け、腰が落ちたが連打で試合を決めた。「やっと1歩踏み出した。あごの不安はない」。世界再挑戦の決意はぶれず「来年ぐらいに、その(世界挑戦の)位置にいられたら」と話した。

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