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八重樫東1回陥落も「限界と思わない」進退明言せず

1回、メリンド(後方)の右ストレートで3度目のダウンを奪われTKO負けする八重樫(撮影・浅見桂子)

<プロボクシング:IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇有明コロシアム

 IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(34=大橋)は暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦に1回2分45秒TKO負けし、3度目の防衛に失敗した。

 まさかが2日続いた。世界戦13戦目の八重樫が3つ目の王座を陥落した。それも3度ダウンでの初回TKO。最初は左フック。続いて左アッパー。最後は右ストレートに吹っ飛んだ。前夜に4団体のライトフライ級王座を日本人が独占も“1日天下”に終わった。

 「実力不足。技術の差」。八重樫は素直に完敗を認めた。「左フックの後はうろ覚え。何回か分からなかった」と記憶も飛んだ。いつも腫らす顔はきれいなまま。「こんな早くダメージのない終わり方は…。風を感じる前に、派手に散りました」と苦笑いが続いた。

 最近は1カ月の単身生活で試合に集中し、勝利後に家族をリングに上げてきた。前日は2人の子供の小学校が運動会だった。小6の長男圭太郎君は騎馬戦の大将に障害物競走で1位。「泣いていた。運動会も行けず申し訳ないが、現実の厳しさを感じてもらえれば」。パパの顔になった。

 暫定王者との統一戦に危機感はあった。公開練習で「周りも含めて緊張感を持ち、気を引き締めたい」と陣営にも警報を出していた。実はゴールデンウイーク中にアクシデントもあった。朝練後の体力回復にジムで酸素カプセルに入ると、突然胃痛に襲われた。大橋会長が慌てて救急車を呼んだ。到着前に痛みは収まったが、搬送先の病院で突発性胃けいれんと診断された。翌日から練習できたが、V1戦前は左肩を痛め、V2戦は間隔を空けた。34歳で31戦目で「年ですから」と勤続疲労はある。

 4月に開いたカフェバーの名は「COUNT(カウント)8」。世界戦5敗目と何度も山を越えてきた。「限界とは思わない。ニーズ、奮い立たせるものがあればまた立ち上がる。なければスパッと」。進退は明確にしなかったが、この試合も2度は立った。激闘なき陥落に悔いを感じさせた。【河合香】

 ◆ライトフライ級最短KO 八重樫-メリンド戦のKOタイム、1回2分45秒は同級の世界戦最短。従来の記録は1回2分46秒で、87年3月1日のWBA王座防衛戦で柳明佑(韓国)がエドワルド・ツニョン(パナマ)を倒した。

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王者比嘉大吾がV1戦で突破を目指す2つのジンクス


 WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)が14連続KO勝利で、2つのジンクスも打ち破る。22日に初防衛戦(両国国技館)を控えた19日、都内のホテルでWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(25=BMB)とともに調印式に臨んだ。沖縄出身王者による初めてのKO初防衛、日本人のフランス人との世界戦初勝利をダブルで達成する意気込みだ。またトリプル世界戦のメイン、WBA世界ミドル級タイトル戦(エンダム-村田戦)の調印式は今日20日に都内で行われる。

 14連続KO勝利での初防衛だけに照準を合わせる。日本初の13戦全勝全KOで世界王者となった比嘉は「ここまできたら判定までいくのは納得いかない気持ち。12回の間に倒しきって勝ちたい」。パーフェクトレコード更新で2つのジンクスも突破する覚悟だ。

 (1)過去、日本ボクシングコミッション公認の沖縄出身世界王者6人は初防衛戦でKO勝ちしていない。守備重視のマソンに対し、師匠・具志堅会長は「倒しにくい」と警戒。周囲の心配にも、比嘉は「沖縄出身の先輩たちのように攻めるスタイルで、全国に感動を与えたい」と豪語した。

 (2)日本人が過去、フランス人と対戦した世界戦は4戦全敗の嫌なデータがある。その記録を知るマソンに「オレが続けよう。(比嘉の13連続KOに)怖さはない。今までの選手たちとは違う試合をみせる」と挑発された。王者も黙っていられない。「マソン選手も自分みたいなタイプと対戦したことはないでしょう」。

 具志堅会長には「7時からの生中継で早く倒しすぎても。いい回でゴーサインを出す」と7~8回のKO指令を受けた。「何回でもKOできれば」と言う比嘉が、ジンクスも打破で日本記録の15連続KO勝利に王手をかける。【藤中栄二】

沖縄出身世界王者の初防衛戦
日本人の対フランス世界戦

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堅牢無比の村田と不撓不屈のエンダム、どっちが勝つ

アッサン・エンダム(左)と村田諒太


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が22日、両国国技館で王者アッサン・エンダム(フランス)との同級タイトルマッチに臨む。村田にとって5月の王座決定戦で敗れた相手との直接再戦。物議を醸す判定となった5月の一戦をデータからひもとき、試合の行方を占う。

<村田諒太 堅牢無比>

 村田は、エンダムからの471発を受け止め、許した有効打はわずか18発。多彩なブローの嵐、その約96%をブロックの盾ではじいた。翻り、その拳を矛として的確に敵を射抜いた。ガードをくぐり抜けたパンチは57発。実に5発に1発は強打をフレンチボクサーの体に届かせ、右ストレートでリングにはわせた。「基本的なスタイルは変えない」。厚き壁を築いて、右拳で壁を貫く。

<アッサン・エンダム 不撓不屈>

 エンダムは、4回にダウンした後も空振りを誘発した。村田の284発のうち体に触れさせなかったのは136発。ミドル級では傑出の足さばき、柔軟さで約48%の回避率を生んだ。過去、6度のダウンでも12回を戦い抜いたタフネスは倒れても羽ばたきをやめない。「5月に見られなかった私を見ることができる。前回と同じ展開には絶対にならない」。羽は折れることはない。王者を守るために。

 ◆First Fight(5・20) ガードを堅め、前進で圧力をかけ、手数を絞って好機に右ストレートを狙う村田。対するエンダムは周回しながら手数を多く、短く連打をまとめる展開。4回に村田がカウンターの右ストレートでダウン奪取。影響を最小限に留めたエンダムはふらつく場面もありながら、足を止めずに、手数も落ちず。判定は2-1(116-111、115-112、110-117)でエンダム。

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拳四朗が“勝利のルーティン”2つの趣味で験担ぎ


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が“勝利のルーティン”をこなし、トリプル世界戦(22日、東京・両国国技館)の初防衛戦を迎える。19日、都内のホテルで挑戦者の同級1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)との調印式に臨み、タイトルを奪取した5月20日のロペス戦前と同様に、2つの趣味で験を担ぐことを明かした。

 まずは映画観賞。前回は試合直前にSF大作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」を見てリラックスしたが、今回も話題のSF大作を見る。「今、あんまりエエのやってないんですよ」とこぼしていたが、公開中の「猿の惑星:聖戦記」をチョイス。シリーズ3作目で、1、2作目は見た。主人公はアライグマから猿になる。自身もリングで“進化”した姿を見せるにはピッタリだ? もう1つは食べ歩き。ひまがあればスマホで評判の店をチェックしており、前回は「勝どき駅」最寄りのベーグル店を見つけ、前日計量日の午前中に買い出しに出かけた。今回も同じ店でベーグルを買い、計量後にパクつく予定だ。

 リラックスムードは相変わらずで、調印式の服装でちょっとしたオシャレを楽しんだ。シャツの第2ボタンに銀色のカフスボタンのようなものをネクタイ代わりに着けた。スポンサーであるネクタイメーカー「成和」が開発したアンルースという商品で、自身のロゴ「鳳凰(ほうおう)」でデザインされている。「これ、めっちゃ楽なんですよ」。初防衛戦を3日後に控えた王者がニコニコ笑っていた。

ネクタイ代わりのアクセサリー「アンルース」(撮影・加藤裕一)

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比嘉大吾と拳四朗会見 ともに自信「倒して勝つ」


 ボクシングのトリプル世界戦(22日、両国国技館)にともに初防衛戦を迎えるWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)、WBCライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が19日、都内のホテルで調印式と記者会見に臨んだ。

 挑戦者に同級5位トマ・マソン(フランス)を迎える比嘉は、「調子もよくて後はやるだけだと思っています。12回あるうち、あいだに倒して、絶対に勝ちたい。倒して勝ちます。過去の沖縄の先輩みたいに攻めるスタイルで全国のみなさんに感動を与えるボクシングをしたい」と抱負。マソンは「最終チェックを細かく見ている段階。試合が近づくほどモチベーションは上がっている。良い試合をしたい。非常に体力が問われる試合になると思っている。そのために練習を重ねてきた。試合で出すだけ」と勝負をにらんだ。

 挑戦者に元世界王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)を迎える拳四朗は「体調も万全なので、しっかり練習して、明日はゆっくり映画でも買い物でもしてリラックスしたい」とリラックス感満載のコメント。「前回は挑戦者として戦ったが、今回は王者の自覚をしっかりもって、王者らしく圧勝したい」と誓った。3度目の世界挑戦となるゲバラは「体調は万全です。最高の体調でこの試合に必ず勝ちたい。試合の鍵になるのは意欲。誰にも負けない意欲をもってやってきた」と語った。

 メインカードとなるWBA世界ミドル級タイトルマッチの調印式と記者会見は20日に予定され、王者アッサン・エンダム(フランス)、挑戦者の同級1位村田諒太(帝拳)が出席する。

調印式を終え記念撮影する、左からライトフライ級挑戦者ペドロ・ゲバラ、同チャンピオン拳四朗、フライ級挑戦者トマ・マソン、同チャンピオン比嘉大吾(撮影・酒井清司)

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村田諒太 自宅に設置ビジョントレで得た副産物は


 “目力”見せます-。ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)は18日、同級タイトルマッチを含むトリプル世界戦(22日、両国国技館)の都内での予備検診を受診。5月の王座決定戦で物議を醸す判定で敗れた王者アッサン・エンダム(フランス)と直接再戦へ、目の力を鍛えるビジョントレーニング効果を口にした。

 村田には緊張しているかいないかが、目の感覚で分かる。「緊張していると目が固まるので、そのあたりの自分の判断基準にはなっているかな」。エンダムと8月の対戦発表会見以来の対面を果たしたこの日は…。「『ハーイ』くらいですかね。ここまできてピリってもしょうがない」。互いに肩を抱き合うなど、柔らかな言動。目は「固まって」いなかったのだろう。気負い、重圧から離れた笑みも目立った。

 2年前から「ビジョントレーニング」を導入した。光る点を指でタッチしていく器具を使う。3月には約100万円の装置を自宅にも設置して、目を鍛えてきた。反射神経向上などを主眼にしたが、思わぬ効能は精神面にあった。「機械をばばっと押していく時に、力みがあるとできない。力んでいるか、ないかが(感覚的に)分かる」。緊張すれば力む。自分の状態を客観視できるようになったという。「判断材料にしてます」と指標を手にした。

 検診では5月の第1戦から左目の視力が1・0から2・0に変わったが、「トレーニングは視力を上げるためではないんで…」と苦笑。視力が良い方が強いとも一概に言えない。数値は気にしたことはなく、ここでも自然体を感じさせた。エンダムの印象は8月と比較し、「あの時と違ってニコニコしている感じではなく、緊張感も伝わってくる」と見定めた。武器は堅いブロック、右拳だけではない。その目も駆使して雪辱を果たす。【阿部健吾】

自宅に導入したビジョントレーニング機器(村田諒太公式フェイスブックより)

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王者拳四朗「よりリラックス」初防衛戦もマイペース

予備検診後、ファイティングポーズを取る拳四朗(左)とゲバラ(撮影・滝沢徹郎)


 トリプル世界戦(22日、東京・両国国技館)で初防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が18日、都内のホテルで挑戦者の同級1位ペドロ・ゲバラ(28)らとともに予備検診を行った。

 拳四朗がキョトンとした。「何ででしょう?」。胸囲83・0センチはマイナス4センチ、リーチ163・5センチは同2・3センチ、視力は右0・7が同0・5、左0・8は同0・4…。タイトル奪取した5月のロペス戦時よりサイズは縮み、視力もダウンした。ゲバラに胸囲で8・5センチ、リーチで6・5センチ下回る。しかし、本人に自覚、劣勢感はない。

 「いや~(周りに)体、大きくなったなと言われるんですよ。僕自身(5月の時より)パワーがついたと感じてます。今までやってきたトレーニングが実になってきた感じがするし。単に測り方の問題ちゃいます?」。不思議な数字には、どこ吹く風だった。

 25歳に見えない童顔、ボクサーらしからぬ脱力感。癒やし系王者はとことんマイペースだ。この日は鮮やかな赤のヨットパーカに短パン。ロペス戦の予備検診と同じ「ユニクロ」だ。「このパーカええでしょ? ええ色でしょ? 着ててもめっちゃ楽ですし」。約1カ月前から都内の三迫ジムで練習しており、急に寒くなったため購入した。「今回は(世界戦)2回目やし(予備検診など行事の)ホテルも同じ。よりリラックスしとるんちゃいますかね」と、父の寺地久会長(53)は言う。これ以上ない自然体で、初防衛戦を迎えそうだ。

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比嘉大吾の「脅威」の胸囲に具志堅会長「ヤバイよ」

鍛え上げられた上半身を披露する比嘉(中央)。左は具志堅会長、右は写真を撮る野木トレーナー(撮影・滝沢徹郎)


 22日に初防衛戦(東京・両国国技館)を控えるプロボクシングのWBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)が「脅威」の胸囲を披露した。

 18日、都内のホテルで挑戦者の同級5位トマ・マソン(27=フランス)とともに予備検診に臨んだ。5月の世界挑戦時に91センチだった胸囲が、7センチアップの98センチに成長していた。同日に予備検診に臨んだWBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(フランス)と同じ大きさの胸囲と判明した比嘉は「前回の世界戦よりもハードな練習をしてきた成果が出たのだろうと思います」と手応えを口にした。比嘉の師匠・具志堅用高会長(62)は「ミドル級の選手と一緒なんてヤバイよ」と目を丸くしていた。

 一方、挑戦者のマソンは「ボクシングは胸囲でするものではなく、腕でするもの」と反応していた。

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山中慎介、進退は「まだ何も決まっていない」

イクメンオブザイヤーの授賞式に出席し、子供との写真を持って話す山中(中央)


 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が18日、都内で行われた「イクメン オブ ザ イヤー」授賞式に登壇した。

 子育てに積極的に取り組む「イクメン」の認知向上に寄与したアスリート代表として受賞。2児の父ボクサーは、「試合が決まるとなかなか一緒にいるのは難しくなるんですが、日曜日はオフなので、最低でも公園に連れて行くようにしています。そこで自分も楽しめる。試合後は1カ月間は休みなので、そこでも家族といる時間を多く作るようにしています」と語った。

 8月15日に京都で行われた同級タイトル戦で、挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に4回TKOでプロ初黒星を喫して13度目の防衛に失敗した。その後にネリのドーピング検査での薬物陽性が発覚し、WBCによる処分を待っている状況にある。

 壇上ではイクメンぶりが分かる写真として、勝利後のリングに2人が上がった1枚を見せ、「長男は5歳なんですが、半年の頃から10回リングに上がっているので、慣れすぎている。娘はまだですね」と解説した。

 進退については「まだ何も決まっていない」と述べた。「処分がどうなるかということもある。現役でも引退してもトレーニングは続けようと思うので、自分的に走ったりはしています」と近況を説明した。

 爆笑問題の田中裕二、野球解説者のマック鈴木さん、キャラクター部門でバカボンのパパ、特別部門で群馬県・群馬県保育協議会も受賞した。

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村田諒太「多少の緊張感ある」も自信「早く試合を」

予備検診後、ファイティングポーズを取る村田(右)とエンダム(撮影・滝沢徹郎)


 ボクシングのトリプル世界戦の予備検診が、18日に都内で行われた。メインで直線再戦する王者アッサン・エンダム(33=フランス)と同級1位村田諒太(31=帝拳)はともに異常はなかった。体格も村田が身長180センチで2・5センチ上回ったが、あとは前回同様にほぼ互角だった。

 両者は8月3日の発表会見以来の対面だった。村田は「あの時の少しニコニコから、緊張感が伝わってきた。過度ではないが、ボクも多少の緊張感はある」と落ち着いた表情で話した。視力が前回1・0から右2・0、左1・2と上がった。ビジョントレーニングの成果かと聞かれ、「あれは視力のためでなく、目の動きのもの。難しい質問」と笑った。試合に向けては「すごく順調にきた。早く試合がしたい。楽しみにしてください」と自信を口にした。

 エンダムは久々対面には「同じ人。印象は変わりない」と素っ気なく話した。胸囲が98センチと前回より3センチ大きくなった。これには「しっかりトレーニングしたのが確認できた。体も大きく、強くするようにトレーニングしてきた」とうなずいた。試合まであと4日に「やるべきことはやった。仕事をしにきている。どこにも行かず試合に集中する。1000%の自信は揺るぎない」と豪語した。

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エンダム不気味 サンドバッグに面 練習も独特

練習を公開したエンダムは、マスクを付けたサンドバックを真剣な表情で打ち込む(撮影・浅見桂子)


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、挑戦者に同級1位村田諒太(31=帝拳)を迎えるタイトルマッチ(22日、両国国技館)へ向けた練習を都内のジムで公開した。不可解判定での勝利が議論を呼んだ5月の王座決定戦からの直接対決。質疑応答では作戦などの質問をはぐらかす場面が散見され、「アフリカン・サムライになる」と宣言した。

 エンダムの煙幕か。練習に先立った会見で、かみ合わない答えを続ける王者がいた。「ディアス・トレーナーに聞いてくれ」。村田対策、警戒するパンチを聞かれると同トレーナーに代弁を願い、その答えも「2人のボクサーが2つの作戦を立てる。その勝負になる」など的を射ないものばかり。5月も同様にけむに巻く場面はあったが、一層徹底された印象。当人が答えたわずかな問答もさらにかみ合わない。

 Q 村田のブロック技術対策は?

 A 村田は大変素晴らしい人物。ハートがある。

 Q 意気込みは?

 A 週末は嵐が起こる。自分に味方してくれる。

 Q 嵐とは?

 A アフリカン・サムライになる。サムライは勝つとバンザイすると聞いた。私もバンザイしたい。

 侍、万歳は日本語。確かにカメルーン出身のフランス人だが…。珍妙な発言が続いた。

 練習も独特だった。サンドバッグに人の顔型のグッズを装着して打ち込んだり、リング上で前転を繰り返してからシャドーを行ったり。5月以上にオリジナル性を発揮して、発言も含めて不気味さを残した。

 第1戦では4回にダウンを喫したが、12回を戦い抜いた。村田は大きく戦い方を変えずにKOでの完全決着を望むが、「自分は倒すつもりはない。12回戦い抜く」という真意は果たして。試合での軽快な足さばき同様、核心をかわし続けた。【阿部健吾】

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エンダム強気、村田に「倒れるとしたらそれはお前」


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、挑戦者に同級1位村田諒太(31=帝拳)を迎えるタイトルマッチ(22日、両国国技館)へ向けた練習を都内の帝拳ジムで公開した。

 「私にとって再戦はスパーリングを初めてやり、そのパートナーに慣れていく事に似ている。探り探りの状態から、日々会うことで相手のことを理解できる。彼も万全の状態で挑んでほしい。彼の方がプレッシャーはあるのではないか」

 同カードだった5月の王座決定戦(有明コロシアム)では、4回にダウンを喫しながらの2-1の判定勝ちが疑問を生んだ。指示したジャッジが処分を受け、WBAのメンドサ会長も「誤審」を認め、再戦指令を出してダイレクトリマッチが決まった。村田有利の声もある中で、自信をのぞかせた。

 練習では人の顔型のグッズをサンドバッグに装着して打ち込んだり、前転を繰り返した後にシャドーをしたりと、5月同様に独自性あふれるメニューを消化した。

 「倒された経験があるからこそ、倒れない」「どちらかが倒れるとしたら、それはお前だ」と村田にメッセージを残した。

練習を公開したエンダムは、ファイティングポーズ(撮影・浅見桂子)

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「ようこう、ようこそ」/具志堅会長の偵察メモ

5月、比嘉の対戦相手であるエルナンデス(中央左)陣営に、練習について質問する具志堅会長(同右)


 22日に初防衛戦(両国国技館)を控えるボクシングWBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)の師匠、具志堅用高会長(62)がフランスパン持参で挑戦者を偵察した。16日、東京・新宿区の帝拳ジムで行われた同級5位トマ・マソン(フランス)の公開練習に姿を見せた。練習前の会見で、挑戦者が体重のリミット(50・8キロ)まで残り500グラムと順調な調整ぶりを強調すると、かばんから長い紙袋を取り出し「フランスよりもおいしいフランスパンです。食べてください」と異例のプレゼント攻撃で、プレッシャーをかけた。

<過去の「具志堅」偵察>

 ◆15年11月 弟子の江藤光喜がWBC世界スーパーフライ級王者クアドラス(メキシコ)に挑戦する際に練習を偵察。クアドラスから「姉の名前がグシケン・クアドラス。父(ロサリオ氏)が具志堅会長のファンなんです」と“告白”され、「驚いたね。全然、知らなかった。お姉さんにも会ってみたい」と上機嫌に。

 ◆17年5月 比嘉大吾がWBC世界フライ級王者エルナンデスに挑戦する際には「試合でダウンした経験は?」「うそでもいいけど今の体重は?」と減量を意識させる質問を連発。エルナンデス陣営から「スパイに来たのですか」と強烈なあいさつを受けると「練習を見に来た」と“逆襲”。さらに「ようこそ」と歓迎の言葉を聞くと「ようこう(用高)、ようこそ」とギャグで返した。

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拳四朗の相手ゲバラ「らんま1/2」Tシャツで登場

ゲバラの公開練習を視察する寺地会長(右端)(撮影・山崎哲司)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗に挑む同級1位ゲバラは、「2つの作戦を用意した」と不敵な笑みを浮かべた。

 お気に入りという日本のアニメ「らんま1/2」がデザインされたTシャツで登場。同作は男性主人公が水をかぶると女性になる設定だが、作戦の二面性はさながら「ゲバラ1/2」か。日本は同タイトルを奪取し、失った場所。「再び日本で世界戦ができることに満足している。このチャンスを生かしたい」と息巻いた。

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村田諒太 スパー計110回超え ブロック確認

練習でサンドバッグをたたく村田(撮影・山崎哲司)


 WBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が16日、22日の同級タイトル戦に向けたスパーリングを打ち上げた。都内のジムで3回を行い、合計で110回超え。「ブロックが緩くならないように確認した。生命線なので」と強固な守備を最後まで確かめた。立ちながら取材を受ける間も、大粒の汗がしたたり落ちた床には水たまり。発汗は順調な調整の証しだ。

 5月に物議を醸す判定で敗れた王者アッサン・エンダム(フランス)との直接再戦で、前日15日の来日時には「触れさせない」と宣戦布告されたが、「気にしてもしょうがない」と泰然。「ブロッキング、プレッシャー、パンチ力。良いところで勝負するだけ」と揺るぎなかった。

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具志堅会長先制パン~チ!比嘉相手に異例プレゼント

記者会見で具志堅会長(右)はマソンにフランスパンをプレゼント(撮影・山崎哲司)


 22日に初防衛戦(両国国技館)を控えるボクシングWBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)の師匠、具志堅用高会長(62)がフランスパン持参で挑戦者を偵察した。16日、東京・新宿区の帝拳ジムで行われた同級5位トマ・マソン(フランス)の公開練習に姿を見せた。練習前の会見で、挑戦者が体重のリミット(50・8キロ)まで残り500グラムと順調な調整ぶりを強調すると、かばんから長い紙袋を取り出し「フランスよりもおいしいフランスパンです。食べてください」と異例のプレゼント攻撃で、プレッシャーをかけた。

 このフランスパンは、具志堅会長の自宅近くのスーパーに入っている「麻布十番モンタボー東京杉並店」の商品。会長一家が日常的に買っているといい、1本302円(税込み)。公式HPでは「日本人に食べやすい食感」と紹介されている。マソンから「必ず食べます。あとフランスではチーズとワインも必要」と軽快な“カウンター攻撃”を受けると「オッケーです。(明日18日の)調印式の時に」と応戦。鮮やかな“ジャブの応酬”もみせた。

 身長161センチの比嘉に対し、170センチのマソンは減量苦が予想される。具志堅会長は「まだ(500グラム以上の)減量があるはず」と鋭い目つきで分析。世界王座13回連続防衛の日本記録を持つ同会長を「日本一有名なボクサーだと知っています」とリスペクトするマソンとの記念撮影にも応じ余裕の援護射撃を成功させた。【藤中栄二】

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具志堅会長が比嘉大吾の対戦相手にパンプレゼント


 プロボクシングのWBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)の師匠、具志堅用高会長(62)が16日、東京・新宿区のジムで比嘉に挑戦者する同級5位トマ・マソン(27=フランス)の公開練習を視察した。22日の初防衛戦(東京・両国国技館)に備えたトレーニング前の会見にも報道陣とともに出席。「日本はフランスよりも寒いですか」などと質疑応答にも参加した。

 現在の体重がリミット(50・8キロ)まで残り500グラムと知ると「減量は楽そうですね。フランスよりもおいしいフランスパンを持ってきました」とプレゼントした。マソンは「(具志堅会長が)日本一有名なボクサーだと知っています。必ず食べます」と笑顔を見せ、トレーナーら陣営も加えて具志堅会長との記念撮影にも応じるなど友好ムードが漂っていた。

記者会見で具志堅会長(右)はマソンにフランスパンをプレゼント(撮影・山崎哲司)

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拳四朗の対戦相手ペドロ・ゲバラ「チャンス生かす」

ペドロ・ゲバラ(2015年11月24日撮影)


 プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)の初防衛戦(22日、東京・両国国技館)の挑戦者で同級1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)が16日、東京・新宿区のジムで公開練習に臨んだ。

 お気に入りという日本のアニメ「らんま1/2」がデザインされたTシャツで登場したゲバラは、サンドバッグ打ちなどを入念に取り組み、6日後に控えたタイトル戦に備えた。

 14年12月に八重樫東(大橋)とのWBC世界同級決定戦に競り勝って世界王座奪取に成功し、15年11月に木村悠(帝拳)に敗れて王座陥落するなど日本で天国と地獄を味わっている。ゲバラは「再び日本で世界戦ができることに満足している。私が世界を取った土地。このチャンスを生かしたい」と気合のボルテージを上げていた。

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エンダム 村田と再戦へ来日 イブラと合同トレも

携帯電話でファンと報道陣を撮影しながら来日したWBA世界ミドル級王者のエンダム(撮影・柴田隆二)


 ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ(22日、両国国技館)で同級1位村田諒太(31=帝拳)の挑戦を受ける王者アッサン・エンダム(33=フランス)が15日、来日した。判定が物議を醸した5月の王座決定戦以来の直接再戦。汚名返上を期する初防衛戦に向け、サッカーの元スウェーデン代表FWイブラヒモビッチ(マンチェスターU)と合同トレーニングを積んだことを明かした。

 「アッサン!」。羽田空港に居合わせた旅行者から手を振り、呼び掛けられると、サングラス越しに笑顔を振りまいた。ストール、ライダージャケット、腰ばきのジーンズといういでたちで登場したエンダムは、「たくさんの方に迎えていただいた。うれしい気持ちになっています」と上機嫌。村田の雪辱を待ち望むアウェーの地でも、リラックスした空気を醸し出した。

 前回の調整と同じく、米マイアミを拠点にし、ドイツなどでも実戦練習を積んできた。8月にはフランス国内で合同練習。相手は「昔からの友人」というFWイブラヒモビッチ。マンチェスターUと1年間の再契約をした超大物の格闘技好きは有名で、自らも15歳からテコンドー道場にも通っていた。試合で「トリョチャギ(後ろ回し蹴り)」でゴールを奪ったこともある。「とても気が合う」とともに汗を流し、競技は違えど世界の最前線で戦う者同士で刺激しあった。

 5月の第1戦は4回にダウンを奪われた。以降も軽快な足さばきと手数で12回を戦いきったが、判定には批判の声も大きかった。「今回は触れさせない。新しいものをみせる必要はない。ベルトを持ってフランスに帰る」と、アンタッチャブル宣言も飛び出した。【阿部健吾】

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村田諒太との初防衛戦へ王者エンダムが笑顔で来日

WBA世界ミドル級王者のアッサン・エンダムが来日した(撮影・柴田隆二)


 22日に東京・両国国技館で行われるボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチで初防衛戦に臨む王者アッサン・エンダム(33=フランス)が15日、パリ発の航空便で羽田空港に到着した。

 挑戦者にロンドン五輪金メダリストで同級1位村田諒太(31=帝拳)を迎え、判定が物議を醸した5月の王座決定戦以来の直接再戦で、汚名返上を期する。

 サングラス、マフラー、腰履きジーンズ姿で、スマートフォンで撮影しながら空港の入国ゲートから登場。居合わせた多くの人から手を振られ、「アッサン!」の声も飛ぶと、笑顔もみせながら答えていた。都内に移動して、会見を行う。

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拳四朗 特製マウスピースでパワー向上 初防衛戦

特製マウスピースに笑顔の拳四朗


 ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が14日、元同級王者で同1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)との初防衛戦(22日、両国国技館)に向け、約1カ月前から出稽古を続ける都内の三迫ジムで練習を公開した。

 2回のスパーリングでは得意のジャブを軸にして好打を放ったが、この日初めて装着したのは特製マウスピース。「左右の体のバランスを考えて片方が厚くなっている」とニコッとした。「拳」の漢字に日の丸がついた一品は、口でも調整して「2割上がった」というパンチ力向上の一助。「ぴったり」という新相棒で攻略する。

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六島ジムが4タイトル戦実施 太尊康輝らそろい踏み

12月3日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で地域タイトル戦に臨む六島ジムの(左から)マーク・ジョン・ヤップ、太尊康輝、向井寛史、坂本真宏(撮影・加藤裕一)


 大阪の六島ジムが14日、4つのタイトル戦(12月3日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)を行うと発表した。

 東洋太平洋ミドル級王者太尊康輝(24)が3度目の防衛とWBOアジアパシフィックミドル級王座獲得に挑むダブル王座戦に臨む。加えて東洋太平洋バンタム級王者マーク・ジョン・ヤップ(28)による2度目の防衛戦、向井寛史(31)によるWBOアジアパシフィックスーパーフライ級王座決定戦、坂本真宏(26)による同フライ級王座決定戦を実施する。

 同ジムの枝川会長は「ヤップは世界ランク入りしているけど、他の3人は勝てばWBOの(世界)ランク入りする可能性がある。そうなれば、来年にも(世界挑戦の)可能性が出てくる。石にかじりついてでも勝ってもらいたい」とハッパを掛けた。

 メインを務める太尊は「勝って、世界ランクに入ったら、来年は試合のスパンを長めにして、海外で練習するなどキャリアを積むことも考えています」。親交のあるラッパーの仏師(ぶっし、32)が自分のために初めて入場曲を作ってくれた。タイトルは「常勝」で15日からユーチューブで公開予定。PVには自分も出演し、闘志あふれる姿を見せている。

 向井は8月1日に結婚したばかりだ。29歳の愛妻から「絶対にベルトとってよ! 早く養って!」と猛ゲキを受けている。「ベルトを巻いて、式を挙げたいです」と笑顔を見せた。

 坂本は大阪市大の大学院生ボクサー。昨年11月に木村翔に0-2で判定負け。その木村が今年7月にWBO世界フライ級王座を手にした。「去年戦った相手があれよあれよという間に世界チャンプになった。そこに追いつきたい」。木村の戴冠直前に取り付けた企業への内定を辞退し、来年も大学院に残ることを決断。「これまでは奨学金があったんですが、留年でそれもなくなる。学費も稼がんといけませんから」とタイトル奪取に燃えている。

 

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36歳大竹が2度目の防衛「僕の距離でやれた」手応え

2度目の防衛に成功し、勝利者インタビューを受ける大竹秀典

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王者大竹秀典(36=金子)が2度目の防衛に成功した。

 13日に東京・後楽園ホールで、16歳下の同級1位丸田陽七太(森岡)と対戦。長身相手に接近に持ち込んで、3-0の判定勝ちを収めた。「評価の高い選手だったが、ボクの距離でやれた。接近戦の対処でキャリアの差があった。まだ先を見ている」と、14年以来の世界再挑戦実現を期待した。同フライ級タイトル戦は王者中山佳祐(29=ワタナベ)が三者三様の引き分けで、辛くも初防衛に成功した。

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見よ比嘉の太もも筋肉、高橋尚子級?脚力で踏み込む

初防衛戦へ向け鍛え上げられた比嘉の太もも(左)と高橋尚子さんの太もも


 Qちゃん脚のリトル・タイソン誕生!? ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が13日、同級6位トマ・マソン(フランス)を迎える初防衛戦(22日、両国国技館)へ練習を公開した。ひときわ目を引いたのは太ももの筋肉。ぜい肉がそぎ落とされ、幾重にも分かれた代物に「最近、良い脚だと言われる。硬さ比べの世界タイトルないですかね」とおどけて自慢した。

 指導する野木トレーナーは、「あんな脚は、Qちゃんしか見たことがない」。シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子さんを指導した小出監督の門下生だっただけに、その共通点に目を見張った。「練習量のたまもの」と、王者戴冠後にさらなる肉体強化で追い込み、超一流の脚を手にした比嘉に目を細めた。

 その脚を生かすために、試合では「リトル・タイソン」になる。身長が10センチ大きいマソンに対し、攻略のヒントを元ヘビー級王者マイク・タイソンに得た。10センチ以上大きい相手と試合が多かったが、上体を振ってパンチをかいくぐり、懐に飛び込み強打を打ち込んだ。鍛え上げた脚力の踏み込みの鋭さで、同じ展開を作る。「勝つのは前提で、倒すための練習をしてきてますから」。太ももに目をやりながら、爆発の時を思い描いた。【阿部健吾】

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大竹秀典V2「接近戦の対処でキャリアの差あった」

2度目の防衛に成功し勝利者インタビューを受ける大竹秀典

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール


 王者大竹秀典(36=金子)が2度目の防衛に成功した。16歳下の同級1位丸田陽七太(森岡)を迎え撃ち、序盤から接近に持ち込んで、3-0の判定で完勝した。

 丸田は6歳でボクシングを始め、アマ経験豊富で高校時代にプロデビューした。6戦目の王座挑戦だったが、大竹は14年に英国で世界挑戦の経験を持つ。36戦目のベテランで、そのキャリアの違いを見せた。身長差もあったが懐に入って接近戦で圧倒した。採点は4~6ポイントの差がついた。「評価の高い選手だったが、ボクの距離でやれた。接近戦の対処でキャリアの差があった」と話した。テレビのゲスト解説をIBF同級王座岩佐が務めた。金子会長は「日本にいるんだからやりたい」と話し、大竹も「まだ先を見ています」と世界再挑戦実現を期待した。

 同フライ級タイトル戦は王者中山佳裕(29=ワタナベ)が初防衛に成功した。同級9位ジョーバード・アルバレス(27=フィリピン)に再三右をもらって劣勢だったが、終盤に反撃で追いつき、三者三様の引き分けに持ち込んだ。

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具志堅会長、比嘉に発破「4、5回防衛しないと」


 ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が13日、初防衛戦(22日、両国国技館)に向けた練習を公開した。

 同級6位トマ・マソン(27)を迎えるが、「過去最高の仕上がりだと思う。倒すというのは挑戦者でもチャンピオンでも変わらない。倒して勝ちます」と堂々と宣言した。同じ沖縄県出身の具志堅用高会長も愛弟子の出来栄えに、「前よりもいいですね。チャンピンになってから生き生きとしてジムワークを楽しんでいるようだ。前回より良い試合すると思います」と太鼓判を押した。

 日本記録の世界戦13連続防衛記録を持ちバラエティー番組出演などでも知名度抜群の同会長。5月に世界王者になった比嘉はその後に沖縄県に一緒に凱旋(がいせん)したが、「悔しかったですね」と振り返る。ファンがまず握手を求めるのは会長…。「すごかった。負けじと頑張らないと」と始まったばかりの防衛ロードに気合十分。同会長は「まだ僕の方が人気がありますねえ」とひょうひょうと返し、「これではいかん。4、5回防衛しないと『だいご』と声かかるくらいにはならないな」とハッパを掛けていた。

初防衛戦へ向けて練習を公開し力強くパンチを打ち込む比嘉(撮影・足立雅史)

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勅使河原弘晶が輪島ジム初王者!虐待非行人生変えた

WBOアジアパシフィック・バンタム級新王者になった勅使河原弘晶

<ボクシングWBOアジアパシフィック・バンタム級12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングのWBOアジアパシフィック・バンタム級5位勅使河原弘晶(27=輪島)が新王者になった。

 12日に東京・後楽園ホールで、同級王者パブスタン(フィリピン)のV1戦で10回TKO勝ちした。88年に元世界王者輪島会長がジム創設から初の王者。義母に虐待されて非行に走って2度少年院に入った。そこで会長の自伝を読んで改心し、ついにベルトをつかんだ。「目標はあくまで世界。会長にもう1本ベルトをプレゼントしたい」と決意を新たにした。

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村田諒太が判定対策、打ち返し徹底し当て逃げ許さん


 “当て逃げ”許さん-。ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が12日、22日の同級タイトル戦(両国国技館)へ向けた練習を公開。5月の王座決定戦で不可解判定で敗れたアッサン・エンダム(フランス)との再戦への作戦を明かした。要所に連打を集めて逃げる相手に対し、狙うのは打ち終わりの打ち返し。採点でも有利に運ばれないようにリアクションし、必勝を期す。

 70人以上の報道陣に見つめられての2回のスパーリング。村田の左の使い方に、明確な意図があった。外国人パートナーがパンチをまとめて打ち込んできた後に、すかさず左ジャブを返し、数発の切り返しを放つ。これまでは連打を受けた直後は、左腕を伸ばして相手を押し、距離感を作る傾向にあった。それが徹底してジャブに変わっていた。

 「前回は打ってきた後に、僕がいかずに終わった。そうしたら1-0になる。相手が打ち終わったら僕も手を出して、そのポイント分を帳消しにすることを考えないといけない」

 5月の第1戦。不可解な判定だったとはいえ、エンダムの手数を優位と見たジャッジがいたのは事実。角度多彩なパンチを浴びせられ、反撃する前に軽快な足回りで逃げられる場面も多かった。ブロックしきってはいたが、印象は悪い。そこで「1アクション」には1リアクションを重ね、マイナス要素を消す。

 もちろん、手数で勝負するわけではない。前回は2倍以上の手数の差があった相手と同じ土俵で勝負はしない。的中率が高い右ストレートを軸にした強打。手数は劣るも、高い守備力とスタミナで追い詰める基本線は変わらない。「右が当たれば間違いなく倒れる」と自信も深い。「帳消し」戦法は、KOで倒すことを大前提にした上で、さらに勝利をたぐり寄せるため。

 試合には、契約する米プロモート大手トップランク社を率いるボブ・アラム氏が訪れる。王座奪取後に米国での防衛戦プランも口にする大物に、「良い試合を見せたい。でも、先先と考えると僕の気持ちがどっかでぽきっといきそうなんで、終わってから考えましょう」とさわやかに受け流した。先には夢が広がるが、目の前を見る。「終わりがいつ来るか分からない。瞬間瞬間を生きるしかない。悔いがないように戦いたい」。技術だけでなく、メンタルでも水も漏らさない準備を怠らず、決戦を待つ。【阿部健吾】

 ◆ボクシングの採点基準 リングサイドに座った3人のジャッジが、ラウンドごとに10点満点の減点方式で行う。評価の基準は国や地域別、団体別でも統一されていないが、有効打と攻勢が重く見られる傾向にあり、手数は攻勢の一要素とされる。他に防御、リング・ゼネラルシップ(戦術、戦略や巧みな試合運び)の基準がある。

 ◆5月の王座決定戦VTR 村田がガードを固め、前に圧力をかけ、好機に右ストレートを狙った。対するエンダムは周回しながら手数を多く出す展開が初回から続く。4回には村田がカウンターの右ストレートでダウンを奪う。以降も展開は変わらず、村田のパンチにエンダムがぐらつく場面も多かったが、判定は1-2(117-110、111-116、112-115)。手数を優勢とした結果に終わると、国内外で判定への批判が噴出。WBAのメンドサ会長が誤審を認め、後にエンダム指示のジャッジ2人は6カ月の資格停止処分となった。

5月、完全にガードする村田とエンダム

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八重樫東「最後の大勝負」日本人初4階級王者狙う

4階級制覇へ4本指でポーズを決める、左から松本トレーナー、八重樫、大橋会長(撮影・阿部健吾)


 脱・激闘王で4階級制覇へ。ボクシングの元3階級王者八重樫東(34=大橋)が11日に横浜市内のジムで会見し、現役続行を宣言した。5月にIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でメリンド(フィリピン)に1回TKO負け後に進退を熟考。「ボクシングへの情熱が残っている」と気持ちを固めた。「階級を上げることでモチベーションも上がる。最後の大勝負」と選んだ舞台はスーパーフライ級。ミニマム→フライ→ライトフライと制し、今後は2階級上げて日本人初の4階級王者を目指す。

 リミット体重は約2キロ増だが、パワー面の違いは大きい。「最近は打ち合いにいきすぎた。力が違うし、それでは勝てない。修正する」と、激闘王と呼ばれるタフファイト返上を宣言。本来の軽快な足さばきを生かすスタイルに変える。復帰戦に向けて大橋会長は「八重樫の 夢の続きは 年末か」と一句詠み、当人は「ぼちぼちやります」と柔和にこたえた。

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2度少年院、勅使河原弘晶タイトル奪取で人生変える


 WBOアジアパシフィック・バンタム級6位勅使河原弘晶(27=輪島スポーツ)が、タイトル奪取で人生を変える。

 同級王者ジェトロ・パブスタン(27=フィリピン)の初防衛戦の前日計量が10日に都内であり、ともにリミットの53・5キロでパスした。波乱の人生を歩んできた勅使河原は、創設29年でジム初のベルトをささげ、元世界王者の輪島功一会長(74)に恩返しするつもりだ。

 勅使河原は物心ついた頃に父が再婚した義母から虐待を受けた。殴られ、万引を強要され、ろくな食事も与えられず、学校にも行かしてもらえなかった。4年で義母がいなくなったが生活は荒れ、窃盗、傷害、暴走行為などを繰り返し、2度少年院に入った。

 19歳の頃、自由時間に手にした本が人生を変えた。会長の自伝「炎の世界チャンピオン」。「努力と根性があれば世界王者になれる」と、その日から心を入れ替えた。模範囚となって少年院を出ると上京。迷わず輪島ジムに向かった。

 11年にプロデビューから7年目で、ようやくタイトル戦がかなった。初のサウスポー相手に世界王者になった岩佐らと100回のスパーリング。神戸まで出向いて元世界王者長谷川氏の指導も受けた。「メチャクチャ調子いい。今までで一番」と手応え十分だ。

 計量をパスすると、ベルトを肩にかけた王者と記念撮影に臨んだ。「あしたはおれのものになる。手ぶらで病院送りにします。死に物狂いで勝ち、ジム初のベルトを会長にささげる」。壮絶な人生から抜けだし、新たな人生を踏み出し、その最初の成果としてベルトをつかむつもりだ。。

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勅使河原が輪島ジム初王者へ 会長自伝で改心の過去

勅使川原弘晶(左)は王者ジェトロ・パブスタンをにらみつける


 WBOアジアパシフィック・バンタム級6位勅使河原弘晶(27=輪島)が王座奪取で人生を変える。

 同級王者パブスタン(フィリピン)の初防衛戦の前日計量が11日に都内であり、ともにリミット53・5キロでパスした。勅使河原は義母に虐待を受けて非行に走り、2度少年院に入った。そこで元世界王者輪島会長の自伝を読んで心を入れ替えた。11年のデビューから初の王座挑戦で、世界王者岩佐らとスパーし、元世界王者長谷川氏の指導も受けた。創設29年でジム初の王者へ「死に物狂いで勝つ。王者を手ぶらで病院送りにし、ベルトを会長にささげる」と誓った。

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八重樫東が現役続行!階級上げ日本人初4階級V照準

4階級制覇へ4本指でポーズ。左から松本トレーナー、八重樫、大橋会長


 ボクシングの元3階級制覇王者八重樫東(34=大橋)が11日、横浜市内のジムで会見し、日本人初の4階級制覇を目指して現役を続行すると発表した。

 5月にIBF世界ライトフライ級王座3度目の防衛戦でミラン・メリンド(フィリピン)に1回TKO敗北後に進退を悩み抜いた。「いまの自分自身の気持ちと正直に向き合い、納得していない部分があった。いろいろな方に体を大事にした方が良いと引退も勧められたが、自分の将来のことなので一番は自分の気持ち。ボクシングの情熱が残っている」と決断に至った。

 山あり谷ありで3階級を制したボクシング人生だけに、復帰に向けた新たなモチベーションが必要だった。それは日本人初の4階級制覇。これまでミニマム→フライ→ライトフライと2階級上げ、1階級下げ、変則的に世界タイトルを奪取してきたが、今後の照準は2階級上げるスーパーフライ級。「選択肢はそこ。タレントも多い。すてきな階級と」と気持ちを高ぶらせる。先月には米国デビューした同門のWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24)のV6戦を現地観戦し、ともに対戦経験のあるWBC同級王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)対元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)のタイトルマッチなども観戦した。盛り上がるスーパーフライ級戦線に参戦することが、何よりのカンフル剤だった。

 今夏には同世代の名王者もリングを去った。内山高志、三浦隆司。得に内山は拓大の先輩で親交厚い。「続けると思っていたのでビックリした。これは僕も辞めた方がいいのかなとも思いました。でも、僕らの代の選手が根こそぎ辞めていく流れがあるからこそ、逆にもう1回やってみようと思った」。ベテランの星として復活を遂げる。それも大きなモチベーション材料となった。

 注目の復帰戦は、早ければ年末。状況を見てもいきなり世界タイトル戦は難しく、世界前哨戦を組むことになりそうだ。「ぼちぼちやりますよ」と柔らかい笑顔で述べたが、しっかりと目標を定め、前人未到の領域に進む。

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福原辰弥、スピード世界再挑戦 敗戦から3カ月後

福原辰弥(2013年12月5日撮影)


 WBO世界ミニマム級前王者の福原辰弥(28=本田フィットネス)が再び世界に挑むことが10日、分かった。

 11月24日にWBC同級王者ワンヘン・メナヨーシンの地元タイで挑戦することが決まった。福原は2月にWBO同級暫定王座決定戦を制し、その後、正規王者に認定。8月の初防衛戦で山中竜也(22=真正)に敗れたが、わずか3カ月後のスピード挑戦となる。13日に地元熊本で会見が予定されている。

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井上尚弥V7へ「絶好調」スパー 早くも4回消化

練習中にカメラに目線を送る井上


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が10日、年末の防衛戦に向けたスパーリングを横浜市内のジムで開始した。

 9月9日に米国でのV6戦をKO勝利で飾ってから1カ月。早くも4回を消化し「絶好調です」と笑顔をみせた。試合2カ月以上前にスパーを開始し、途中でフィジカル合宿を入れ、再びスパーに入る調整法は前回、前々回と同じ。「慣れてますから」と井上流で万全を期す。5日には第1子の長男が誕生し「次の勝利賞はオムツ1年分にならないですかね」と、冗談まじりにおねだりした。

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山中竜也、母校で人生初の講演会「変な汗かいた」

母校の堺市立美原西中で生涯初講演を行ったWBO世界ミニマム級王者山中竜也(撮影・加藤裕一)


 WBO世界ミニマム級王者の山中竜也(22=真正)が10日、母校の堺市立美原西中で人生初の講演会に挑戦した。

 タイトルは、自身が卒業文集で記したフレーズから「夢はでっかく世界チャンピオン」。生徒約500人を前に、王座を奪取した8月27日の世界戦の映像をバックに、当時の心境などを語った。

 ベルトを手にスーツ姿で登場した山中は、強さの秘訣(ひけつ)を問われると「自分が強いとは思えなくて、その自信のなさがあるから練習で自分を追い込んでいけると思う」と語るなど謙虚さは普段通り。「夢にはいろいろ障害があるけれど、選んだ道を後悔しない生き方をしていってほしい」と訴えかけた。

 慣れないトークを終えると「試合とは全然違う緊張感で、変な汗をかきました」と苦笑い。今夏の全日本アンダージュニア王座大会の中学生女子44キロ級で優勝した在校生の西中結菜(2年)から花束をもらうサプライズなどもあり「すごいですね」と刺激を受けたようだ。

 また、世界戦で左眼窩(がんか)底を骨折し、9月上旬に手術したことを明かしたが「もう大丈夫です」と表情は明るい。陣営は、年内にも初防衛戦を行う方向で調整しており、今後はトレーニングを本格化させていく。

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ジロリアン陸が手品!今井健裕は「KOして二郎に」


 ボクシングの東日本新人王決勝の記者会見が、10日に都内で行われた。

 11月3日に東京・後楽園ホールで、11階級で新人王を争う。スーパーフェザー級ジロリアン陸(29=フラッシュ赤羽)は対戦相手の今井健裕(24=ワールドスポーツ)との写真撮影で、口からトランプを吐き出して得意のカードマジックで先制パンチを浴びせた。

 練習後に渋谷のセンター街の路上で営業するマジシャン。中学からの趣味で、クラブなどの仕事もあるが、収入は約10~30万円と天候にも左右される。「足りない分はファイトマネーで」という。

 仙台工では投手だったが、専門学校をへてテレビ東京系の制作会社に入社した。テレビカメラマンで内山の中継スタッフにも入っていた。いとこのキックボクサーの試合を見て興味を持ったが「蹴りが痛そう」と、10年からボクシングを始めた。

 14年の初戦はお笑い芸人ロバート山本とデビュー対決し、4回TKO負けした。翌月には会社を辞めて本格的に取り組み出し、その後はオールKOの7連勝。

 リングネームも本名の高橋から変えた。ジロリアンはラーメン二郎のファンを指すが「年間300杯は食べ、その半分は二郎」。決勝に備えて減量もあるため「あと2日で終わり」と笑った。「KOでスコーンと倒してMVPになりたい」。決勝の入場でもマジックを披露しようと思案しているそうだ。

 一方の今井は本格派の元高校球児だ。小学校では日本ハムの松本投手、二松学舎大付では広島で内外野手の鈴木とチームメートの内野手だった。流経大時代にキックボクシングを始めたが、13年に「プロのメジャーはボクシング」と転向した。こちらも5勝(4KO)1分けと負けていない。「KOしてラーメン二郎にいきます」とのカウンターを返した。

東日本新人王決勝に出場する選手たち

村田諒太が「広角打法」手応え、再戦エンダム逃さん

村田諒太(17年10月5日撮影)


 ボクシングのWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が「広角打法」で雪辱を果たす。

 同級王者アッサン・エンダム(フランス)との5月以来の直接再戦となる同級タイトル戦(22日、東京・両国国技館)に向け、6回のスパーリングを9日に都内ジムで消化。左足を少し下げる微調整を行った新スタンスで臨み「エンダムに逃げられないように、スクエアにした」と説明した。追い詰めても逃げられるケースがあった第1戦を生かし「より広角に打てるように」と修正。直線的過ぎたパンチ軌道を変え、手応えをつかんだ。

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奈良・王寺工の今永&荒本、ボクシング高校8冠王手

<ボクシング:愛媛国体>◇8日◇松前公園体育館


 国体ボクシング少年の部の準決勝が8日、愛媛・松前公園体育館で行われ、奈良・王寺工の3年生コンビが史上初の高校8冠に王手をかけた。

 ライト級の今永虎雅(たいが)とウエルター級の荒本一成で、ともに5-0判定勝ちを収め、今日9日の決勝に駒を進めた。高校タイトルはインターハイ、国体、選抜の3つで、2人は獲得可能な最多8個に挑む。今永は「そんなに感じないと思っていたけど、大会が始まると今までにない感覚で…」と重圧に苦笑い。荒本は「インターハイより疲労が少ない。普通にやれば大丈夫です」と余裕を見せた。

史上初のボクシング高校8冠に王手をかけた奈良・王子工の荒本(撮影・加藤裕一)

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日章学園・中垣龍汰朗が高校5冠、夢は東京五輪で金

海外3タイトルに加え、国内の高校5冠を達成した宮崎・日章学園の中垣龍汰朗(撮影・加藤裕一)

<国体ボクシング少年の部>◇9日◇決勝◇愛媛・松前公園体育館


 宮崎・日章学園高3年の中垣龍汰朗がフライ級決勝で奈良代表の穴口一輝(兵庫・芦屋学園高)に判定勝ちし、高校5冠を達成した。

 国際大会も1年でアジアジュニア、2年でユース国際トーナメント、3年でアジアユースを制しており、王寺工のライト級今永とウエルター級荒本、習志野のバンタム級堤とともに、11月22日開幕の全日本選手権(福井)に推薦出場する逸材だ。

 「特に高校最後の大会という意識はなかったです」と言い、約1カ月前に全日本への推薦が決まってから「そこにちゃんとつなげる意識でやってきました」と話した。

 今永、荒本、堤らと同様に、夢は東京五輪の金メダルだ。今後は進学予定の東農大で腕を磨いていく。キレのいいパンチが持ち味のサウスポーで、憧れのボクサーは元世界3階級王者の長谷川穂積氏。「プレッシャーのかけ方や、パンチの当て方、見せ方など細かい部分のレベルを上げて、全日本選手権も優勝するつもりで頑張ります」と話していた。

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王寺工・荒本&今永 高校ボクシング史上初8冠王手

史上初のボクシング高校8冠に王手をかけた奈良・王子工の今永(撮影・加藤裕一)

<国体ボクシング少年の部>◇8日◇準決勝◇愛媛・松前公園体育館


 奈良・王寺工の3年コンビが、史上初の高校8冠に王手をかけた。ライト級の今永虎雅(たいが)とウエルター級の荒本一成で、ともに5-0判定勝ちを収め、9日の決勝に駒を進めた。

 アマチュアボクシングの高校タイトルはインターハイ、国体、選抜とあり、3月開催の選抜は3年が出場できないため、獲得可能なタイトルは最多で8個。今永はバンタム級、荒本はライトウエルター級からスタートしており、今回の決勝に勝てば、3年間で全タイトルを総なめすることになる。

 世界2階級王者で現WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥は相模原青陵時代に高校タイトル5冠ながらシニアの全日本選手権、プレジデント杯に優勝し“高校でアマ7冠”を成し遂げた。いわば別格の存在だが、世界3階級王者で現WBAフライ級王者の井岡一翔(興国出身)、元世界2階級王者粟生隆寛(習志野出身)らの高校6冠を超える快挙だ。

 今永はこの日、宮崎・日章学園の堤龍之介と対戦。サウスポー同士、8月インターハイ決勝の再戦で、距離をつぶしてくる相手に苦しみながら勝利を手にした。「あまり内容は良くなかったですが、中に入らせないことを心掛けた」という。高校8冠の重圧に「そんなに感じないと思っていたけど、大会が始まると今までにない感覚で…。初戦なんか、かなり硬かったです」と苦笑いした。

 荒本はこの日、東京・駿台学園2年の須永大護と対戦。インターハイ準々決勝でダウンを奪われた強敵と終始インファイトを繰り広げ、ポイント差で退けた。インターハイで階級をウエルター級に上げた。「正直まだ慣れてない部分はあります。でも、今日みたいに体格、リーチで上回る相手に距離を取ったボクシングだけでは無理。だから、接近戦で頭をズラしながら戦うことを心掛けました」と話した。

 2人は「東京五輪の金メダル」を目標に掲げており、今永が東洋大、荒本が日大に進学予定。まずは前人未到の快挙を達成し、夢に弾みをつけるつもりだ。

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王寺工・今永虎雅&荒本一成が史上初高校8冠

王子工・今永(17年10月8日撮影)

<国体ボクシング少年の部>◇9日◇決勝◇愛媛・松前公園体育館


 奈良・王寺工高の3年コンビが、史上初の高校8冠を達成した。

 ライト級の今永虎雅(たいが)とウエルター級の荒本一成で、サウスポーの今永は兵庫・西宮香風高の宮垣仁に、オーソドックスの荒本は佐賀・杵島商高の成富丈一郎にいずれも判定勝ちした。

 アマチュアボクシングの高校タイトルはインターハイ、国体、選抜とあり、3月開催の選抜が3年は出場できないため、獲得可能な最大数が8個だ。WBOスーパーフライ級王者井上尚弥は相模原青陵高で5冠ながらシニアの全日本選手権、プレジデント杯に優勝し“高校でアマ7冠”を達成した別格の存在だが、WBAフライ級王者の井岡一翔(興国高出身)や元世界2階級王者粟生隆寛(習志野高出身)らの6冠を超える快挙となった。

 今永は「今まで経験したことがない気持ちになった大会でした。アップでも体がフワフワしたり…」とホッした様子。荒本は「1年の国体の時、3年の先輩が最後だったわけですけど、あの時の先輩の立場になったんやなあと感じます」という。

 「東京五輪の金メダル」を夢に掲げる2人は今永が東洋大、荒本が日大に進学予定。11月22日からシニア大会の全日本選手権に推薦出場する。2人は「出る以上、優勝目指して頑張る」と、井上以来の“高校生王者”を目指す。

 王寺工高監督で、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太を指導した経験のある84年ロス五輪代表の高見公明氏(57)は「2人には“2年の途中までは、おまえたちの方が村田より上やったけど、今では当時の村田が上”と言ってます。村田は当時からスタミナが抜群でした。2人はこれから大学で、体力のある相手とがんがん練習を積んで力をつけてほしい。そうすれば(東京五輪代表の)可能性は十分にあります」とエールを送った。

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堤駿斗が高校6冠!全日本選手権Vで東京五輪金照準

海外の世界ユース、アジアユース2連覇に加え、国内で高校6冠を達成した千葉・習志野高の堤駿斗(撮影・加藤裕一)

<国体ボクシング少年の部>◇9日◇決勝◇愛媛・松前公園体育館


 昨年11月世界ユース金メダリストで、アジアユースも2連覇した堤駿斗(はやと、千葉・習志野高3年)が兵庫・西宮香風高の完山隼輔に判定勝ちし、高校6冠を達成した。

 「今大会を通じて、試合後の体調の良さに収穫があります。今までは減量に苦しんだり、力みすぎて筋肉痛がひどかったのに、今回はそれがない。うまくリラックスしながら、試合ができたと思う」。実は準々決勝で右手首を痛めていたといい、この日も左中心の組み立て。推薦出場する全日本選手権(11月22日から、福井)を見据え、無理のない試合運びを心掛けた。

 「1年のインターハイは決勝で負けて、2年の国体は体調不良で出場できなかった。いいことばかりじゃなかったので、すごく意味のある高校時代を送れました」

 夢は東京五輪金メダルで、東洋大に進学予定。そこに向けてのステップが、11月の全日本選手権となる。尊敬するボクサーは「ボクシングスタイルが大好き。技術もすごいし、パンチもすごい」というWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥。その井上が高校時代に優勝した全日本選手権で「優勝を狙いたい。それができれば、東京五輪も見えてくると思います」と力強い抱負を口にした。

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堤駿斗「力でひねりつぶす戦いしたい」高校6冠王手

昨秋のボクシング世界ユース覇者で高校6冠に王手をかけた千葉・習志野の堤(撮影・加藤裕一)

<国体ボクシング少年の部>◇8日◇準決勝◇愛媛・松前公園体育館


 昨年11月の世界ユース金メダリストで、アジアユースも2連覇したバンタム級の堤駿斗(はやと、千葉・習志野3年)が岡山・関西の松井斗輝を5-0判定で破り、高校6冠に王手をかけた。オーソドックススタイルから、ほぼ左ジャブのみで着実にポイントを重ねた。

 「今日は全部左でいいつもりで、やりました。3ラウンド戦うことに慣れたかったし、相手のパンチを見切って戦いたかった」。初戦の2回戦は1回40秒KO勝ち、準々決勝は1回1分37秒RSC勝ち。早期決着が続いたことを踏まえ、予定通りフルラウンドを戦った勝利に満足そうだ。

 高校8冠に挑む今永虎雅、荒本一成の王子工コンビもすごいが、堤は、世界2階級王者のWBOスーパーフライ級王者井上尚弥もなし得なかった世界ユースのタイトルを手にした“怪物候補生”だ。「最後は倒して終わりたい。力でひねりつぶす戦いがしたいですね」。9日の決勝でのポテンシャル全開を予告した。

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井上尚弥「父親としてリングに上がるのでより一層」

5日に誕生した第1子となる男児を抱く井上尚弥(提供写真)


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)に5日、第1子となる男児が誕生した。大橋ジムとマネジメント事務所のホリプロが7日に発表した。

 15年12月に結婚した高校の同級生の咲弥夫人が午後5時29分、神奈川県内の病院で2915グラムの男児を出産した。井上は仕事で出産には立ち会えなかったが、終了後にすぐに駆け付けて対面を果たした。母子ともに健康で、命名はこれからという。ブログなどで「これで家族も1人増え守るものが増えたので、いつまでも強くいれる父親でいたいと思います」とつづった。年末には国内で防衛戦が予定されており「父親としてリングに上がるのでより一層気合を入れて行きます」とも記した。

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末吉大、日本Sフェザー新王者にも「課題ばかり」

新王者の末吉

<プロボクシング:日本スーパーフェザー級王座決定戦>◇7日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングの日本スーパーフェザー級王座決定戦が7日に東京・後楽園ホールで行われ、同級1位末吉大(27=帝拳)が同級2位高畑里望(38=ドリーム)を3-0の判定で下し、新王者となった。

 長身で懐の深い相手に苦戦しながら、要所でパンチを集めた。ただ、当人は「自分がダメでした。課題ばかり」と反省。同門の先輩尾川の返上で決まった決定戦の勝利こそ「そこはうれしい」とベルト受け継ぎを素直に喜んだが、「相手に合わせる自分の悪い癖が前面に出た」と最後まで浮かない顔だった。

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井上尚弥「より一層気合を入れて」第1子男児が誕生

第1子を抱く井上尚弥


 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)に5日、第1子となる男児が誕生した。マネジメント事務所のホリプロと大橋ジムが7日に発表した。15年12月に結婚した高校の同級生の夫人(23)が、午後5時29分、神奈川県内の病院で2915グラムの男児を出産した。井上は仕事があり出産には立ち会えなかったが、終了後にすぐに駆けつけて対面を果たした。母子ともに健康で、これから命名するという。

 この日、井上もブログ、インスタグラムで第1子誕生を報告した。「これで家族も一人増え守るものが増えたので、いつまでも強くいれる父親でいたいと思います」とつづった。年末には国内で防衛戦が予定されており、「父親としてリングに上がるのでより一層気合を入れて行きます」と記した。

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吉田実代が王者「子守してくれた会員さんに感謝」

勝って涙を流す吉田実代(左)と敗れて笑顔の高野人母美

<プロボクシング:日本女子バンタム級王座決定戦6回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングの女子日本王者第1号が誕生した。バンタム級王座決定戦6回戦が6日に東京・後楽園ホールであり、同級2位吉田実代(29=EBISU K’s BOX)が3-0で判定勝ちした。モデルの同級1位高野(協栄)を相手に、デビュー3年目で歴史に名を刻んだ。

 吉田が飛び込んで右ストレートを当て、高野はクリンチでしのぐ展開に終始した。格闘技の経験を持つ吉田は14年に転向。2年前に長女実衣菜ちゃんを出産後にダイエットで再開し、夜の練習は子連れでこなしたシングルマザー。「メチャうれしい。子守をしてくれたジムの会員さんに感謝します」。敗れた高野は「作戦負けも楽しめたので続けます」と笑顔で話した。

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吉田実代が女子日本王者第1号、高野人母美に判定○

<ボクシング日本女子バンタム級王座決定戦6回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール


 同級2位吉田実代(29=EBISU K,s BOX)が女子日本王者第1号になった。モデルの同級1位高野人母美(30=協栄)との対戦。吉田が飛び込んで右ストレートを当て、高野はクリンチでしのぐ展開に終始。判定は3者とも1ポイント差の3-0で吉田が勝利。公認10年目で創設された白いベルトをデビュー3年目にしてつかんだ。

 吉田はキックボクシングや格闘技の経験を持つ。14年にボクシングへ転向したが、2年前に長女実衣菜ちゃんを出産した。産後のダイエットでボクシングを再開し、夜の練習は子連れでこなしたシングルマザーは「メチャうれしい。子守をしてくれたジムの会員さんに感謝します」。

 世界戦経験もある高野は、入場はブラザーコーンを先頭に生歌で入場した。派手な演出も「想定以上に低かった。作戦負けも楽しめた。まだ続けます」と笑顔で話した。

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末吉大、17戦目で王座初挑戦「圧倒的な内容を」

王座決定戦の計量を終えた末吉(右)と高畠


 ボクシングの日本スーパーフェザー級王座決定戦の前日計量が6日に都内のJBCで行われ、同級1位末吉大(26=帝拳)、同級2位高畑里望(38=ドリーム)ともに100グラムアンダーの58・8キロでパスした。

 WBC、WBOでも世界ランクしている末吉は、11年6月のプロデビューから6年目、17戦目での王座初挑戦になる。同じ帝拳ジム所属の前王者尾川堅一のタイトル返上により、挑戦者決定戦が王座戦に変更になった経緯をふまえ、「尾川さんが持っていたベルトはほしい。ちょうど良いタイミング」と力を込めた。

 国内のスーパーフェザー級戦線は、世界王者になった内山高志、三浦隆司も引退し、新たな世代の芽吹きを待っている。15勝(10KO)1敗の末吉にも、後継候補の1人として期待がかかる。「まだ中間地点です」と目標高く、「圧倒的なパフォーマンスを見せたい」と誓った。

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村田が因縁再戦へ米から「ガツンとくる」新相棒投入

米エバーラスト社製の練習用グローブをつける村田


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が、22日の同級王者アッサン・エンダム(フランス)とのタイトル戦に向け、新相棒を投入する。5日に行われた都内ジムでの練習ではめたのは米大手エバーラスト社製のグローブ。「ガツンとくる。ナックルの感じが良い」と好感触を口にした。

 7、8月とジムの先輩である三浦、亀海が米国で世界戦をした際に着用。「良いと聞いていた」と米国で購入してもらい、この2週間ほど使用していた。5月の王座決定戦では物議を醸す判定で敗れた相手との直接再戦。「倒しにいきやすい」とKO勝利につなげる。

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読書家村田諒太が異例抜てき、ニーチェ哲学書「帯」

村田が帯に起用された「超訳 ニーチェの言葉」


 ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が異例の「抜てき」を受けることになった。ベストセラー「超訳 ニーチェの言葉」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の表紙帯に起用され、今月17日から店頭に並ぶことになった。19世紀ドイツの哲学者ニーチェの言葉を収録した同書は、10年に発行され累計部数は188万部を超え、哲学書として異例の大ヒットとなっている。

 村田は、父誠二さんの影響で日常的に哲学書を読み、同書も発売直後に手に取り、競技に役立ててきた。「戦う哲学者」とも称される読書家に白羽の矢が立った形だ。帯では「ニーチェのイメージが変わる一冊。生きる希望に満ちあふれた言葉の数々を、ぜひ受け取ってください」と記した。

 今月22日には王者アッサン・エンダム(フランス)との同級タイトルマッチが控える。5月の王座決定戦では物議を醸す判定で敗れた相手との直接再戦。哲学からも力をもらった結晶を勝利で見せる。

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