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井上尚弥が帰国、WBSSの「目標は優勝しかない」

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)での優勝を目指し1本指を立てポーズを決める井上尚(撮影・横山健太)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が23日、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)抽選会の開催されたロシア・モスクワから帰国した。

 抽選会では元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)を自ら指名し、対戦が決定。現地でパヤノと交流し「キャリアがあるし、オーラもありました。1つ1つのコメントにも気持ちと覚悟を感じましたね」と、拳を交える元WBAスーパー王者に敬意を表した。

 所属ジムの大橋秀行会長によれば、初防衛戦となるパヤノとのWBSS1回戦の開催日時、会場などは8月に入って発表するという。日本人で初参戦となるWBSS。今トーナメントにはWBO、IBF、WBAスーパー王者が出場しており、優勝すれば3団体統一王者になれる。

 井上は「ボクシング=トーナメントのイメージはわかないと思いますが、次、次と決まっているし、モチベーションは上がりっぱなしですね。目標は優勝しかないです。内容にもこだわっていきたい」と決意を口にした。

 また抽選会翌日の21日にモスクワで開催されたクルーザー級4団体王座統一戦も約2万人の観衆とともにリングサイドで視察した。WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)に勧められ、一緒にポテトチップスを口にしながら試合チェックしたという。

 テテに加え、WBAスーパー王者バーネット、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とも会場で顔を合わせ「自分への期待も高まりましたね」とやる気満々だった。

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)での優勝を目指し1本指を立てポーズを決める井上尚(左)と大橋会長(撮影・横山健太)
モスクワからの移動疲れを感じさせないやわらかな笑顔を見せる井上尚(撮影・横山健太)
対戦相手が決まり力強い表情で意気込みを語る井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥初戦はパヤノ オールKOで「最強証明」だ

自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋開幕する、階級の最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBA同級スーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦(初防衛戦)することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催されたWBSS抽選会に出席し、自らパヤノを指名した。試合日時、会場は後日発表となる。

 現地時間午後9時にモスクワのロシア・シアターで始まった華やかな抽選会。レッドカーペットを歩いて会場入りしたグレーのスーツ姿の井上は「モンスター」と紹介され、他7選手とともに登壇した。先に第1シードのWBAスーパー王者バーネットに元5階級制覇王者ドネアを指名されたため、第2シードとしてパヤノを相手に選択した。

 「一番戦いたかったのはドネア選手だったがバーネット選手に先に選択されてしまったので、元スーパー王者で実績のあるパヤノ選手を指名した」と振り返るが、相手にとって不足ない。井上よりもリーチが5センチも長い169センチで「ベビー・パッキャオ」の愛称を持つ。「キャリアはある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」と、まず初戦突破への意識を高めた。

 空位となるWBC以外の世界王者がそろったトーナメント。1回戦は現役王者がシードされたが、準決勝以降の組み合わせ方法は未定で、団体統一戦になる可能性が高い。「日本では統一王者も、トーナメントに出る選手も少ない。他の日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」と感慨深げ。WBSSが世界のファンから注目されていることを肌で感じた抽選会でもあった。

 井上 ファンが望むKO決着はもちろん、さらに評価を上げるような試合を世界中に発信したい。また準決勝、決勝とすべてKOで優勝を果たしてバンタム級最強を証明したい。

 「天下一」の称号を手にするため、まずはパヤノ戦に集中する。

 ◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催された各階級の最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏の米独両プロモーターが企画し2階級とも8選手が出場。ファイトマネーが高額な中・重量級のため、賞金総額5000万ドル(約55億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)だった。シーズン2として今秋からバンタム級、スーパーライト級で開催。

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井上尚弥「キャリアある選手」元王者パヤノ戦へ意気

WBSS1回戦でパヤノ(左)との対戦が決まったWBA世界バンタム級王者井上(右)。中央は大橋会長


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催された組み合わせ抽選会後、初防衛戦としてパヤノとの1回戦が決まり、現地でインタビューに応じた。

 -相手はパヤノに決まった

 「元スーパー王者ですし、キャリアもある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」

 -日本以外でも試合する

 「もちろん。それは開催地がどこであろうと、やりたいですね」

 -階級はどこまで上げる

 「今はバンタム級で1試合だけなので、まずはバンタム級で結果を残していきたい」

 -日本に統一王者が少ない

 「統一王者も少ないですし、こういったトーナメントに出るのも少ないです。(他の)日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」

 -山中慎介選手とあのような形で試合をした元WBC王者ネリについて

 「もちろん気にはなります。しっかりとしたルールの中で試合であるならば試合したいです」

 -ネリとなら海外でも試合する

 「そういう機会があればやってもいいです」

 -決勝に進んだら相手は誰だと思う

 「難しいですね。(WBO王者)テテか、(元5階級制覇王者)ドネア…。うーん、難しいです」

 -もしテテやドネアとロンドンで決勝だったら

 「もちろんやりたいですね」

レッドカーペットの入場口から会場入りするWBA世界バンタム級王者井上
自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)

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復帰の井岡一翔「日本より海外」米で4階級制覇へ

米国での復帰戦を発表した井岡はファイティングポーズをとる(撮影・柴田隆二)


 昨年大みそかに引退表明したボクシング元3階級制覇王者井岡一翔(29)が20日、米国で現役復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すと表明した。都内で約7カ月ぶりの会見に臨み、米ロサンゼルスを拠点にカムバックすると発表。9月8日に米カリフォルニア州で開催予定のスーパーフライ級の強豪を集めた興行「Superfly3」で復帰戦に臨む。

 新たな環境で、井岡が4階級制覇に向けて再スタートを切る。練習、試合の拠点はロサンゼルス。「日本人ボクサーとして新たな挑戦。4階級制覇を目指したいと思います」と強い決意をにじませた。1階級上のスーパーフライ級に上げ、所属先も父一法氏が会長を務める井岡ジムではなく、遊技機メーカーのSANKYOになると明かした。

 昨年大みそかの引退会見の際に今後について「次のビジョンのイメージはある」と語った。その1つに米国での選手活動があったという。当時は具体的な話はなかったものの、2月24日のSuperfly2(米イングルウッド)を視察し「ボクシングをやるなら日本より海外だと。プロモーター(360プロモーションのトム・ローファー代表)とお会いし、具体的に進みだし、そのあたりから。やるからには(練習を)始めようと」。3月初旬から国内ジムで本格的な練習を開始したという。

 井岡 日本でやることをやり切って(復帰は)考えていなかった。この大きなきっかけがないと大きな決断はなかった。やるからには海外で、誰もやったことない4階級制覇を目標に掲げて決断しました。

 父一法氏にも米挑戦を報告し、激励を受けた。米国でライセンス取得できれば、9月8日の復帰戦に出場できる。対戦相手は今後発表予定。「ボクがやることで新たな道が切り開ける。選ばれた者として、ここで結果残すのも使命。ボクシングの神様がボクを見捨てなかったと思います」。井岡の目は、希望に満ちた輝きを放った。【藤中栄二】

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井岡一翔の父一法氏「一個人として」サポートを

井岡一翔の現役復帰に対してコメントする井岡ジム会長で父の井岡一法氏(撮影・松本航)


 昨年大みそかに引退表明したボクシング元3階級制覇王者井岡一翔(29)が20日、米国で現役復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すと表明した。都内で約7カ月ぶりの会見に臨み、米ロサンゼルスを拠点にカムバックすると発表。9月8日に米カリフォルニア州で開催予定のスーパーフライ級の強豪を集めた興行「Superfly3」で復帰戦に臨む。

 前所属の井岡ジム会長で父の一法氏は、大阪市内のジムで「4階級、5階級(制覇)を狙っていってほしい」とエールを送った。息子からは今月に入って直接、現役復帰の意向を聞いたという。昨年の引退時から「一翔は時間がたったら(ボクシングを)やり出すだろうなとうすうす思っていた」と胸中を察し、「一個人として試合に行ったり、試合前にスパーのチェックをしたい」と従来と違った形で支援していく。

米国での復帰戦を発表した井岡一翔(撮影・柴田隆二)

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新井田、パッキャオら/引退→復帰で返り咲いた王者

米国での復帰戦を発表した井岡一翔(撮影・柴田隆二)


 昨年大みそかに引退表明したボクシング元3階級制覇王者井岡一翔(29)が20日、米国で現役復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すと表明した。都内で約7カ月ぶりの会見に臨み、米ロサンゼルスを拠点にカムバックすると発表。9月8日に米カリフォルニア州で開催予定のスーパーフライ級の強豪を集めた興行「Superfly3」で復帰戦に臨む。

 ◆引退から復帰し世界王座に返り咲いた主な王者 WBAミニマム級王者新井田豊は01年8月に同王座を獲得した直後、故障などを理由に引退し王座を返上。1年4カ月後に復帰し、04年7月、3年ぶりに同王座を再奪取。海外では6階級制覇王者パッキャオ(フィリピン)が16年4月のブラッドリー戦勝利後に引退発表も、約4カ月で復帰を表明。WBOウエルター級王者バルガスに挑戦して同王座を再獲得。元5階級制覇王者メイウェザー(米国)も08年6月に引退表明し、WBCウエルター級王座を返上。09年5月に復帰し同王座に返り咲いた。

米国での復帰戦を発表した井岡はファイティングポーズをとる(撮影・柴田隆二)

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井上尚弥の相手はパヤノ!WBSS組み合わせ抽選会

WBAバンタム級王者の井上尚弥


 賞金争奪のプロボクシング最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の組み合わせ抽選会は20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催され、バンタム級で参戦する第2シードのWBA世界同級王者井上尚弥(25=大橋)は、1回戦で元WBAスーパー王者で同級4位フアン・カルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。ノーシード選手の中から自らパヤノを指名し、対戦が決まった。

 04年アテネ五輪ボクシング同国フライ級代表のパヤノは17勝(8KO)1敗の戦績を残す身長165センチ、リーチ164センチのサウスポー。身長164・7センチ、リーチ169センチの井上とは、サイズがほぼ変わらない。なお井上-パヤノ戦の日時、会場は発表されていない。

 また他3カードは抽選の結果、次のように決定。

<1>第1シード=WBAスーパー王者ライアン・バーネット(26=英国)-元4階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)

<2>第3シード=WBO王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)-WBA5位ミーシャ・アロイヤン(29=ロシア)

<3>第4シード=IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(25=プエルトリコ)-IBF3位ジェイソン・マロニー(27=オーストラリア)

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井岡一翔「4階級制覇目指す」9・8米で現役復帰戦

米国で復帰戦を発表した井岡一翔(撮影・柴田隆二)


 昨年大みそかに引退を表明したプロボクシング元3階級制覇王者井岡一翔氏(29)が20日、米国で現役復帰し、日本人初の4階級制覇を目指すことを正式表明した。

 同日、約6カ月半ぶりに都内で会見を開き、米国を拠点にカムバックすることを発表。9月8日、米ロサンゼルスで開催予定となるスーパーフライ級の強豪を集めた興行Superfly3で復帰戦に臨むという。対戦相手、タイトル戦になるかどうかも含めて今後発表される。

 練習拠点も米ロサンゼルスに置くという井岡は「米国で現役復帰することを決意しました。今後の拠点は米国となります。新たな地で日本人ボクサーとしても新たな挑戦だと思います。必ず結果を残したいと思います。新たな地で4階級制覇を目指したいと思います」と決意を口にした。なお所属先は遊技機メーカーのSANKYOとなる。

 「大みそかの時には現役復帰のことはまったく考えていなかった」と強調する井岡は今年2月24日のSuperfly2(米イングルウッド)を現地で視察。「ボクシングをやるなら日本よりも海外だと思った。プロモーター(360プロモーションのトム・ローファー代表)とお会いし、話してから具体的に進みだして、自分としては、そのあたりから(ボクシングを)やるからには(練習を)始めよう」と3月ぐらいから国内のジムを中心に本格的なトレーニングを開始した。体重もスーパーフライ級(52・1キロ)を想定し、56~57キロをキープしている。

 「日本ではやることをやり切って考えていなかったので、この大きなきっかけがないと大きな決断はしなかった。やるからには海外で、誰もやったことないことを階級を上げて4階級制覇の大きな目標を掲げて決断しました」と胸の内を明かした。

 前所属先となる井岡ジムの父一法会長にも米挑戦を報告し「頑張ってこい」と激励されたという。井岡は「今まで、ともに一緒に頑張ってきた。今あるのは両親のおかげ。ボクが活躍することで喜んでもらえると思う。結果を求めていきたい」。今回の決断には、妻の奈南夫人も「常に応援してくれている」とサポートを感謝していた。

 ◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪・堺市生まれ。元世界2階級王者井岡弘樹氏のおい。興国高で高校6冠。08年に東農大を中退し、プロ転向。当時国内最速の7戦目で世界王座(WBCミニマム級)獲得。12年6月にWBAも制し統一王者。同12月にWBA世界ライトフライ級王座に就き2階級制覇。15年4月に同フライ級王座も獲得し、世界最速18戦目で3階級制覇。身長165センチの右ボクサーファイター。戦績は22勝(13KO)1敗。妻は歌手の谷村奈南。

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井岡現役復帰「うすうす思っていた」父井岡一法会長

井岡一翔の現役復帰に対してコメントする井岡ジム会長で父の井岡一法氏(撮影・松本航)


 17年大みそかに引退を表明したプロボクシングの元3階級王者井岡一翔氏(29)が米国を拠点に現役復帰すると表明したことに対し、井岡ジム会長で父の一法氏がエールを送った。井岡の会見を受けて20日、大阪市内のジムで報道陣に対応。「ボクシングをやってくれるのはうれしいこと」と率直な思いを明かした。

 井岡は9月8日、米国で開催される軽量級の強豪が集まる興行「SUPER FLY3」で復帰戦に臨む予定。米ロサンゼルスを拠点とし、所属先はSANKYOとなる。7月に入って大阪で井岡と直接会い、復帰の意向を伝えられたという一法会長は「応援やアドバイスしかできないけれど、盛り上げてほしいと思います。(昨年に現役引退したが)一翔は時間がたったら(ボクシングを)やり出すだろうというのはうすうす思っていた。体も動かしていたみたいですし」と息子の心境を察した。

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木村翔 中国で人気、V2戦も「熱くさせたい」

バナナを口にし、意気込む木村(撮影・足立雅史)


 ボクシングWBO世界フライ級木村翔(29=青木)が異例の海外防衛戦に臨む。27日に中国青島で同級4位フローイラン・サルダール(29=フィリピン)とのV2戦が、19日に都内で発表された。会場が二転三転で8日前の発表も、6月には内定して準備してきた。「誰でもどこでも目の前の敵を倒すだけ」と話した。

 昨年7月に上海で中国の英雄鄒市明から王座獲得に、中国で卓球福原やサッカー本田らに次ぐ人気者になった。試合はゴールデンに全国中継という第2のホームに「応援はありがたい。熱くさせたい」と歓迎した。

 初防衛を機に配送のバイトをやめて引っ越した。月5万円の5畳のアパートから、15万円で10畳の高層マンションに。ド派手な黄色い革靴を自慢しながら「1日でも長く防衛して稼ぎたい」。次戦は3階級制覇を狙う田中(畑中)と指名試合の見込みでもあり、異国で負けるわけにはいかない。

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木村翔7・27中国でサルダールと2度目の防衛戦

2度目の防衛戦の会見に臨んだWBO世界フライ級王者木村翔(中央)


 ボクシングのWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が7月27日に中国・青島市で同級4位フロイラン・サルダール(29=フィリピン)と2度目の防衛戦に臨むことが19日、発表された。昨年大みそかに五十嵐俊幸(帝拳)に9回TKO勝ちして以来、中国では昨年7月、五輪2連覇の鄒市明(中国)に11回TKO勝ちして以来の試合。都内で会見した木村は「短期間での練習でしたが、勝つ自信はあります」と自信を示した。

 挑戦者となるサルダールは16年9月、井上拓真(大橋)と対戦。1回のダウンを奪ったものの、後半に2度のダウンを喫して判定負けしている。その後はKOで5連勝中と好調をキープ。侮れない挑戦者となる。木村は「手が長くてパンチのある選手。当日はタフな試合になると思います」と気持ちを引き締めていた。

 今回の防衛戦は興行権を持つ中国サイドから6月中旬にオファーが届いたものの、最終交渉がずれんで正式発表が試合直前となったという。減量は残り3キロという木村は「体調はいいですし。減量も順調。ベストコンディションです」と強調していた。

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東日本ボクシング協会、年齢制限撤廃を要望


 東日本ボクシング協会が18日に都内で理事会を開き、年齢制限撤廃を要望する方針を固めた。国内ではランカー以上などを除いて、原則37歳定年制となっている。

 選手寿命が延びて高齢化し、競技人口も減っているため、選手、ジムとも以前から撤廃を求める声は多かった。新田事務局長は「健康管理第一は変わらない。定年前でも引退勧告もされているので合理的」と説明した。8月の日本プロボクシング協会理事会で決議し、日本ボクシングコミッションへ正式に要望する。

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東日本ボクシング協会、37歳定年制の撤廃要望へ


 東日本ボクシング協会が18日に都内で理事会を開き、年齢制限撤廃を要望する方針を固めた。国内では現在原則37歳定年制となっている。

 選手寿命が延びて高齢化し、競技人口も減っているため、選手、ジムとも以前から撤廃を求める声は多かった。15年に日本ランカー以上は除外と緩和されたが、世界的に定年制があるのは日本だけとなっている。

 新田事務局長は「健康管理第一は変わらない。定年前でも引退勧告もされているので合理的」と説明した。8月の日本プロボクシング協会理事会で決議し、日本ボクシングコミッションへ正式に要望する。

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井上尚弥参戦の「WBSS」出場全8選手が正式決定

WBAバンタム級王者井上尚弥(18年6月撮影)


 ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が参戦する今秋開幕の賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に出場する全8選手が18日、正式決定した。同日、公式サイトでWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBA5位、IBF9位ミーシャ・アロイヤン(ロシア)の出場が発表された。

 これで井上に加え、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、IBF3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)、元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の計8人が出そろった。

 ロドリゲスは指名挑戦者となるマロニー(オーストラリア)との初防衛戦が1回戦になると発表済み。残りの3カードは21日にロシア・モスクワで開かれる抽選会で決まる。なお主催者側の要請で井上は現地入りし、出場する他7選手とともに抽選会、会見に臨む。

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村田諒太V2戦は新グローブ「パワー伝わる」

イベントに参加した村田


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)がV2戦で新グローブを着用する。17日、神奈川県の三浦海岸で行われた「SAMMY BEACH PROJECT」の発表会に出席。最近の練習で使用するカナダのライバル社のグローブについて「パワーが伝わってきかせやすい。あれでやるかな」と投入に前向きな姿勢を見せた。

 2度目の防衛戦は相手は未定だが、米ラスベガスで10月20日が有力候補となっている。この日は「ビーチに来ると気持ちがいいし、夏の恩恵を感じられるのでいいですね」と一時の気分転換になったようだ。

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ロンドン五輪銅の清水聡の実家が西日本豪雨で全壊

東洋太平洋フェザー級王者清水聡(2018年5月28日)


 西日本豪雨の影響で、岡山・総社市にある12年ロンドンオリンピック(五輪)ボクシングバンタム級銅メダルで現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(32=大橋)の実家が全壊したことが分かった。17日、横浜市内のジムで清水が明かしたもので、15日に両親らと実家を訪問。生まれ育った住宅は基礎を残し、濁流ですべて流されてしまっていた。避難命令で両親は父方の実家に移動しており、無事だったという。

 清水は「見た時は悲しい気持ちでした。でも、亡くなられた方や行方不明の方のことを考えたら…。この事実を頭に入れながら、ボクシングに集中したいと思います」と気丈に話した。来月17日には東京・後楽園ホールで同級10位河村真吾(堺東ミツキ)との3度目の防衛戦を控えており「被災された総社市の方々に元気を届けられるような試合をしたいです」と気持ちを奮い立たせた。

住宅の基礎以外はすべて流されていた清水の実家(セカンドキャリア提供)
清水聡の実家に併設された車庫内にあった高校、大学時代の賞状などが無残な姿に(セカンドキャリア提供)

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村田諒太が夏嫌い返上「ビーチに来ると気持ちいい」

村田諒太(2018年6月25日撮影)


 ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が17日、神奈川県の三浦海岸特設ビーチスポーツコートで行われた「SAMMY BEACH PROJECT」のオープニングメディア発表会に出席した。

 サッカー元日本代表でタレントの前園真聖(44)、モデルでグラビアタレントの内山愛(19)とのトークショーでは、司会者からボクサー=海岸を走るイメージがあると振られると、「確かにメディアはそういうのが好きですよね。キャンプに行って散々走った後に海岸を走る姿を撮らせてとか言われる。散々走ったのに」と冗談交じりに吐露。「暑いというのが先行して夏を嫌がっていたけど、ビーチに来ると気持ちがいいし、夏の恩恵を感じられるのでいいですね」と喜んでいた。

 イベントはスポンサーでもあるサミー株式会社が三浦海岸でビーチサッカーやビーチテニスの大会を通じてビーチスポーツの興奮や感動を提供するもので、17日から9月2日まで体験イベントなどが開催される。

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パッキャオ39歳復活KO60勝10個目世界ベルト

再起戦で王者マティセ(左)に強烈なパンチを見舞うパッキャオ(AP)

<プロボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、完勝KOの王座奪取で復活した。WBA世界ウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に挑戦し、3回に左、5回に右でダウンさせた。7回にも左アッパーで3度目のダウンを奪うとレフェリーストップ。7回2分43秒TKO勝ちした。昨年のWBO同級王座陥落から1年ぶりの試合に、9年ぶりのKO勝利で通算60勝目。初のWBAで通算10個目の世界王座獲得となった。

 パッキャオの完全復活劇だった。初回から圧力をかけて攻めた。フットワークも軽快でリズムよく、相手パンチをかわし、得意の踏み込みから左ストレートを打ち込む。まずは3回にガードの間に左アッパーを突き上げ、アゴに命中させて最初のダウンを奪った。

 マレーシアではヘビー級アリ以来43年ぶりのビッグマッチだった。1万6000人の観衆が熱狂する中で、5回には軽い右フックに相手が自らヒザをつく。フィナーレは7回。再び左アッパーを打ち込んで3度目のダウンを奪うと、レフェリーはマティセが戦意喪失と判断してストップした。

 マティセは39勝中36KOで「ザ・マシン」と言われた。その強打者を終始手玉にとった。パッキャオは3回のダウンに「タフな選手がダウンしてびっくり。ボーナスみたいなもの」と言ったが、マティセは「偉大な伝説だ」と脱帽した。

 1度は4月に再起計画も準備期間不足と先延ばし。米国進出の01年から組んでいたローチ・トレーナーとのコンビも解消したが、5階級制覇したドネアの父シニアが参謀についた。「相手も予想通りでベストを出せた。戦略通りに試合をコントロールできた」と自ら満点評価の出来だった。

 10年から議員も務める英雄らしく「幸せな気分で国に帰り、国民と喜びたい」とリップサービス。12月には40歳になるが「次は年内にやるつもり」。通算60勝目で10個目の世界王座獲得で現役バリバリを証明。まだまだリングを下りるつもりはないようだ。

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パッキャオ「コントロールできた」再起戦7回TKO

再起戦に望みファンの声援に応えるパッキャオ(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、KOで王座獲得して再起を飾った。

 WBA世界ウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に挑戦し、3回に左アッパー、5回に右フックでダウンを奪った。7回にも左アッパーで3度目のダウンを奪うとレフェリーストップ。7回2分43秒TKO勝ちを収めた。昨年7月に判定でWBO同級王座から陥落して以来の1年ぶり試合で、9年ぶりのKO勝利。WBA王座は初めて、通算10本目のベルトを獲得した。通算60勝(39KO)7敗2分けとなった。

 パッキャオは初回から圧力をかけて、左ストレートを打ち込んでいった。39勝のうち36がKOで「ザ・マシン」と言われるアティセを手玉に取った。3回にガードの間に左アッパーを突き上げ、アゴに命中させて最初のダウンを奪った。5回には右フックを浴びせると、相手が自らヒザをついて2度目のダウン。7回に再び左アッパーで3度目のダウンを奪うと、レフェリーがカウント途中でストップした。

 当初は4月に再起戦が設定されたが、準備期間が足りないと延ばした。01年からローチ・トレーナーとのコンビも解消したが、5階級制覇したドネアの父シニアが参謀についた。万全の準備で完璧な仕上がりでの圧勝。何度も「マニー」コールが沸き起こった、満員の1万6000人の観衆を沸かせた。

 3回のダウンには「タフな選手がダウンしてびっくり。ボーナスみたいなもの」と言ったが、全盛時をほうふつさせた。「戦略通りに試合をコントロールできた」と笑みを浮かべた。「幸せな気分で国に帰り、国民と喜びたい」と国会議員としての顔ものぞかせた。次戦については「年内にやるつもりだが、これから話し合ってから。今はリラックスしたい」と話した。

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山中慎介氏「面白く、楽しみ」パッキャオ復活を堪能

7回TKO勝ちしたパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング、元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)が、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)の復活を堪能した。

 15日のクアラルンプールからのWOWOWの生中継で、スタジオでゲスト解説した。9年ぶりのKO勝利に「久しぶりのKOを見ることができて楽しかった。やりたいことを最後までやれていた。スピードの差が出たと思う」と評した。今後に向けても「今日の動きができていればまだまだできる。面白く、楽しみ」と期待した。

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パッキャオ7回TKO勝利「KOはビッグボーナス」

約1年ぶりの再起戦を7回TKOで飾ったパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、WBAウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に勝利した。約1年ぶりの再起戦を7回TKOで飾った。  

 パッキャオは試合後、「カウンターパンチも決まっていた。敵の対応も想定していたとおりだった。(第3ラウンドにダウンを奪い)マティセはタフな選手なのでビックリした。ノックダウンできたのは、私にとってビッグボーナスだった。ハードワークしたかいがあった」と試合を振り返った。また「(2009年以来のKOに)この勝利は神にささげます。フィリピン国民にささげます。応援してくれている皆さん、ありがとう」と感謝を述べた。次戦への話になると「今は母国に幸せな気持ちで帰りたい。国民のみんなと喜びあいたい」「年内に試合もするつもりでいます。まだ決定していませんが」と話した。

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パッキャオ7回TKO勝利 左アッパーで再起戦飾る

7回TKO勝ちしたパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、WBAウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に勝利した。約1年ぶりの再起戦を7回TKOで飾った。

 第1ラウンドの開始早々からパッキャオはワン・ツーを出す。1分すぎにはボディへのパンチも繰り出した。残り30秒、パッキャオは相手ガードの上からもパンチを出し、相手を後ろに下げさせる。一方、マティセは手を出すことが出来ない。第2ラウンドも1ラウンド同様、パッキャオが前に出てパンチを繰り出しプレッシャーをかけていった。

 第3ラウンド30秒過ぎ、パッキャオが左アッパーから右フックがヒットし、ダウンを奪った。第4ラウンドは、お互いパンチを出すが有効打にはならずに終わった。第5ラウンド、マティセはパッキャオの速いフットワークからのパンチを繰り出されガードする場面が増えていく。終了間際、マティセは片膝突き2度目のダウンを取られた。第6ラウンドはマティセが少しふらつく場面もあったが、有効打なく終了。第7ラウンド、パッキャオはワン・ツーやアッパーなど多彩なパンチを出し、残り約20秒、左アッパーが決まり3度目のダウンを奪いレフェリーが試合を止めた。

 昨年7月、ジェフ・ホーン(オーストラリア)に判定で敗れ、WBO世界ウエルター級王座を失って以来のリングとなるパッキャオは自身で対戦相手にマティセを選び、米国ではなく、母国に近いマレーシアでの試合を希望していた。今年12月に40歳になるため、2連敗となれば引退の可能性もあった。

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パッキャオあす1年ぶり再起戦 敗戦なら引退可能性

ファイティングポーズをとる挑戦者のパッキャオ(左)と王者マティセ(AP)


 ボクシング6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が約1年ぶりの再起戦を前に計量をパスした。

 WBAウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)への挑戦を翌日に控えた14日、開催地のマレーシアの首都クアラルンプールで前日計量に臨み、146ポンド(約66・2キロ)でクリア。マティセも146・7ポンド(約66・5キロ)でパス。両者ともに数秒ほどにらみあい、ファイティングポーズで撮影に応じた後、握手を交わした。

 昨年7月、ジェフ・ホーン(オーストラリア)に判定で敗れ、WBO世界ウエルター級王座を失って以来のリングとなるパッキャオは自身で対戦相手にマティセを選び、米国ではなく、母国に近いマレーシアでの試合を希望した。今年12月に40歳になるため、2連敗となれば引退の可能性もある。トレーニングキャンプ中には米メディアに対し、パッキャオは「これが最後の試合とは言っていない。しかし(現役を)続けられるかを考える根拠になるだろう」と冷静に自己分析している。

 一方、39勝のうち、36KOを誇り「ザ・マシン」の愛称を持つ王者マティセは試合直前の会見で「パッキャオは偉大な王者だが、まだ『ザ・マシン』と対戦していない。私が彼を倒した後、彼が引退を決意するならば、それは彼の決断。自分はタイトル防衛のために、ここにいる」と自信を示していた。

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ジム先輩の長谷川穂積、山中は「ダウンまでは完璧」

がっくりと肩を落とし引き揚げる山中(左)(撮影・渦原淳)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館


 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が0-3の12回判定負けで、2度目の防衛を逃した。同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)の右ストレートで7回にダウンを喫し、終盤は約15キロの減量の影響で両脚がつった。

 山中のジムの先輩で元世界3階級王者長谷川穂積氏(37)は、テレビ解説として山中の敗戦を見届けた。「接近戦がはまっていたし、ダウンまでは完璧な戦い方」と話し「(ダウンが)有利になった瞬間だったかもしれない」。後輩に長期防衛を期待していただけに、無念さを隠さなかった。

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山中竜也1発で沈む 階級上げた再挑戦も視野に

7回、サンダール(右)の右パンチが山中の顔面にヒット(撮影・白石智彦)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館


 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が0-3の12回判定負けで、2度目の防衛を逃した。同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)の右ストレートで7回にダウンを喫し、終盤は約15キロの減量の影響で両脚がつった。流血しながら意地を見せたが、ライトフライ級への転向を含めて、今後のプランは再考することになる。中卒から、たたき上げの男が大きな壁にぶち当たった。

 快調だったはずの山中が、1発の右ストレートで沈んだ。徐々に距離を詰め、戦略通りに進んでいた7回。サルダールのワンツーをあごに受け「かなり効きました」。起き上がると、今度は両脚がつった。言うことを聞かない体に加え、終盤には左まぶた付近から流血。懸命に立ち向かったが「向こうが勝ったと思いました」と覚悟を持ち、12回終了のゴングを聞いた。

 順調に見えた減量にも落とし穴があった。山下会長は「減量やね」とつった両脚について分析。3月の初防衛以降、祝いの場が増え、山中の体重は62キロ台に達した。47・6キロのリミットまでは約15キロ。最近の世界戦では体重超過が度々問題となっており、王者として「怖いのは怖い。計量失敗する夢を見ることもある」と、その不安は増した。

 減量期間中は神戸市内の自宅に母理恵さん(47)が訪れ、減量食を用意。前日計量では100グラムアンダーでパスし「体調はいいです」と笑った。この日はママチャリで会場入りし、普段通りかと思われた流れだったが、足をすくわれた。

 ベルトを失った控室では、額に巻いた白のタオルを血でにじませながら「その時(ダウン)だけ(ガードを)開いてしまった」とポツリ。それでも「これで終わるつもりはない」と言い切った。山下会長は「本人と話して決める」とし、ライトフライ級転向も含めて、今後のプランを再考する。中学卒業後からボクシングに打ち込む理由を「好きだから。漫画(はじめの一歩)を読んで、長谷川(穂積)さんを見てのめり込んだ」と言い切る男。立ち止まるのは、まだ早い。【松本航】

7回、サンダール(右)の右パンチが顔面にヒットしダウンする山中(撮影・白石智彦)

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大流血陥落の山中竜也が再挑戦意欲、階級上げも視野

山下会長とがっくり引き上げる山中(左)(撮影・渦原淳)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館


 王者山中竜也(23=真正)が判定0-3で挑戦者の同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)に敗れ、2度目の防衛に失敗し王座から陥落した。

 立ち上がりから手数で圧倒された山中は7回、ワンツーから右ストレートを食らい、ダウンを奪われる。さらに左右両目上を偶然のバッティングでカット。最終12回は、左目上からの大流血も影響し、最後の挽回も及ばなかった。判定は115-112、116-111、117-110と最大7ポイント差で3人とも挑戦者を支持。山中は「ガードを上げていたけど、ダウンの場面だけ空いていた。相手のパンチ力は思っていた通り。接近戦でなかなか手が出なかった」と振り返った。「これで終わるつもりはない」と再挑戦に意欲。今後は階級を上げることも視野に入れる。

7回 ビック・サンダールの右パンチでダウンした山中竜也(撮影・白石智彦)

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流血山中竜也、判定負け防衛ならず/ボクシング詳細

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館

 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が、同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)に判定負け(0-3)し、2度目の防衛はならなかった。

◆WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦

王者山中竜也(23=真正)判定同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)

7回、サンドール(右)の右ストレートでダウンする山中(撮影・白石智彦)

【1回】1分すぎ、両者一瞬激しい打ち合いを見せたが、その後は様子見。サルダールはノーモーションから速い左ジャブ。山中もジャブに左をカウンター気味に合わせる

【2回】1分20秒すぎ、山中の左ジャブが顔面にヒット。2分すぎ山中の右左の連続ボディーがヒット。サルダールはボディーを嫌がるそぶりも

【3回】1分40秒すぎ、山中は接近戦から左ボディーを連打。2分20秒すぎには山中の右ボディーがヒット

【4回】序盤はお互い距離を取りながら様子をみる。1分40秒すぎ、接近戦から山中の左ボディーがダブルでヒット。2分50秒すぎ、ガードが下がってきたサルダールに山中の右ストレートが顔面をとらえる

【5回】20秒すぎ、山中は右、左、左とボディーをヒットさせる。2分20秒すぎ、サルダールの左ジャブが山中の顔面にヒット。2分40秒すぎにはサルダールの右ボディーがヒット

【6回】1分すぎ、山中は相手の右ボディーにカウンター気味に左ボディーを合わせる。2分すぎ接近戦となり2分30秒すぎに左ボディーの連打。相手も必死のガード

【7回】2分10秒すぎ、サルダールの左ジャブから強烈な右ストレートを顔面にもらった山中はダウン。山中は足元がフラフラになりながらも何とかゴングに救われる

【8回】サルダールは山中を仕留めに入るがなかなかヒットせず。山中はフットワークを使いながら距離をとって体力回復を図る

【9回】40秒すぎ、山中の上から回した右フックが相手の顔面にヒット。2分すぎ、サルダールの右フックが山中の顔面をとらえる

【10回】序盤から山中の左ボディー、右ボディーからのアッパーがヒット。1分40秒すぎ、山中の右ストレートが顔面にクリーンヒット。2分すぎにも山中の右ストレートがヒット。スリップとなったが、相手の足元もフラつきマットに手をつく

【11回】1分40秒すぎ、山中は右ストレートをボディーにヒットさせる。2分すぎ、山中の左ジャブが顔面をヒット。山中はバッティングで左まぶたを切り出血

【12回】山中は顔面血まみれになりながらも2分30秒すぎ、右ストレートを相手の顔面にヒットさせる。相手も2分40秒すぎに右ストレートを山中の顔面にヒットさせる

【判定】115-112、116-111、117-110の0-3。山中は判定負けで防衛ならず

7回、サンドール(右)の右パンチが山中の顔面にヒット(撮影・白石智彦)

世界ミニマム級タイトルマッチ 3回 ビック・サルダール(右手前)の左脇に右パンチを浴びせる山中竜也(左奥)(撮影・白石智彦)

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小西伶弥が新王者「情けない」大苦戦12回KO反省

新王者に輝いた小西(中央)(撮影・白石智彦)

<プロボクシング:WBO世界アジアパシフィック・ライトフライ級王座決定戦12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館


 同級2位小西伶弥(24=真正)が、同級5位オーリー・シルベストレ(24=フィリピン)を12回1分6秒KOで下し、新王者となった。

 2回にパンチで左目上をカットするなど大苦戦。「最終ラウンドは何とかまとめられたが、(ラウンド後コーナーに)戻るたびに(トレーナーの)江藤さんに怒られました。怖すぎて記憶がないです」。

 3月にWBA同級タイトルで世界初挑戦も、判定負けを喫した。「世界戦で負けて、この試合に向けて練習してきたにもかかわらずこの内容。情けないです」。目標の世界王者へ、再出発の一戦は反省だらけの勝利となった。

12回 オーリーシルベストレ(下)からダウンを奪う小西伶弥(上)(撮影・白石智彦)

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新王者サルダール「すぐにでも」山中との再戦歓迎

新王座のサルダール(右から2人目)(撮影・渦原淳)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ>◇13日◇神戸中央体育館


 WBO世界ミニマム級タイトルマッチで王者山中竜也(23=真正)を倒し、新王者となったビック・サルダール(27=フィリピン)が、喜びをかみしめた。3-0の判定勝ち。7回に右ストレートでダウンを奪い、一気に攻勢をかけた。「勝てたことは神に感謝したい。山中を倒したことは大きい」と笑みがこぼれた。

 ダウンを奪った強烈な右ストレートは「練習していた1つ。うまくハマってくれた」と納得顔。山中については「強いパンチだったけど、自分は彼より強かった。頭のいい王者だったので、引くところといくところを使い分けた」と話した。

 12回まで戦っての勝利もプラン通り。「日本はジャッジがフェアだから攻撃的にいこうと思っていた。ダウンさせた後のビジョンも、その通りにできた」という。今後については「(真正の)山下会長には感謝しているので、リターンマッチをやってもいい。フィリピンでも日本でもどこでも。すぐにでも問題ない」と歓迎した。

7回、打ち合うビック・サルダール(左)と山中竜也(撮影・渦原淳)

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赤穂亮1年ぶり復帰戦初回KO勝ち、右ボディー2発

赤穂亮は約1年ぶりの復帰戦を飾ってインタビューを受ける(撮影・河合香)

<プロボクシング:ノンタイトル8回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール


 前日本バンタム級王者赤穂亮(32=横浜光)が、約1年ぶりの復帰戦を初回KOで飾った。

 1月のV2戦は減量中にダウンし、2度目の棄権で王座を陥落した。昨年8月の初防衛戦以来の試合で、ロベルト・ウドトハン(29=フィリピン)と対戦。1回はかわすつもりも、左ボディーで相手が下がった。2分すぎに右ボディーをみぞおちに2発ねじ込むと相手がうずくまった。10カウントで1回2分25秒KO勝ちとなった。

 赤穂はいつも以上に落ち着いた出だしだったが「デビュー戦みたいに緊張した」という。試合に関しては「1回は詰めすぎないで、足で外そうと思っていた。それなりの戦績の相手で、8回までやるつもりだった。左ボディーでうめいて、効いたのが分かった。ちょっと早すぎ。もう少しやりたかった」と話した。

 1月の防衛戦は15年以来2度目の棄権で、すぐに引退を決断した。そこへ兄貴と慕う元世界王者の下田氏から毎日叱咤(しった)激励された。ジムにも見知らぬファンから「引退するな」という電話が20件以上かかってきたと後輩に聞かされた。

 徐々に現役続行へと気持ちが変わり、4月後半に石井会長と3度目の食事の時に申し出た。石井会長も「17歳で上京してきた時から一緒にやってきた仲。本人の希望を受け入れた」という。

 赤穂は初心に帰って、この一戦に集中した。「この3カ月はできる限りのことはやった。10年後、20年後、この半年の人生経験は生きるはず。悔いの残らない人生にしたい」と話した。

 これまで2度世界挑戦も経験している。3度目の期待もあり、階級は「世界を目指すならスーパーバンタム級」とは言ったが「次を見ずに一戦一戦こなしていく」と、現役ボクサーの喜びをかみしめていた。

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