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ボクシングニュース

下田昭文氏「丁寧に楽しい指導を」アマジムを開設

自身のジムのプレオープンに集まった新旧世界王者らと記念撮影する元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏(最前列左から3番目)

ボクシング元WBA世界スーパーバンタム級王者下田昭文氏(35)が、埼玉県さいたま市浦和区にアマチュアジム「シュガーフィット・ボクシングジム」を開設した。

17日には報道陣、関係者向けのプレオープンのイベントが開かれ、新旧世界王者らが集結。帝拳ジムで指導を受けた浜田剛史代表(元WBC世界スーパーライト級王者)をはじめ、同門の元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏、元WBC世界ライトフライ級王者木村悠氏、世界2階級制覇王者粟生隆寛、他ジム勢からも元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏、元2団体統一ライトフライ級王者田口良一、WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人のワタナベジム勢や前WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(横浜光)らが集まった。

引退後は帝拳ジムで練習生を指導し、2年前から「シモサイズ」と名付けたボクシングフィットネス教室も開催するなど指導者として活動していた下田氏は「1年前ぐらいから(アマチュア)ジムを考えていた。丁寧に楽しい指導をしていきたい」と抱負を口にした。JR北浦和駅から徒歩数分という立地にジムを構え「以前からこの周辺でボクシング教室を開いていたこともあったのでこの場所にしました」と経緯を説明。3週間前にジム近くに自宅の引っ越しも終え、11月20日夕方から正式オープンする予定だ。

「夢はいずれプロのボクシングジムをやること」と掲げている下田氏は「まずは、ちゃんと自分でジムを運営し、経営も勉強していきたい。筋トレをやるだけでも良いのでうちのジムに来て欲しいですね」と意欲を示した。このプレオープンでは、伊藤とIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(帝拳)によるマスボクシング、下田代表自らがミットを持ち、京口や元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛氏のパンチを受け、出席者から大きな拍手を受けていた。

◆シュガーフィット・ボクシングジム 所在地=埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-8-2メリア北浦和1階。電話=048・749・1955

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口(右)のパンチをミットで受ける元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏
帝拳ジムの浜田代表(右端)、元WBC世界バンタム級王者山中氏(左端)とジムのプレオープンで乾杯する元WBA世界スーパーバンタム級王者下田氏

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井上尚弥が3位、日本人初のPFPトップ3入り

ドネア戦の2回、右目をカットする井上尚(2019年11月7日撮影)

ボクシングWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強王者)で日本人初のトップ3入りを果たした。

同誌が16日(日本時間17日)、最新ランキングを発表し、井上は4位から3位にランクアップし、3位だったWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)を抜いた形となった。1位は4階級制覇王者で現3階級同時制覇王者のサウル・アルバレス(メキシコ)、2位には3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)となっている。

なおトップ10は次の通り。

1位サウル・アルバレス(メキシコ)

2位ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

3位井上尚弥(日本)

4位テレンス・クロフォード(米国)

5位オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

6位エロール・スペンスJr.(米国)

7位ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)

8位フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

9位アルツール・ベテルビエフ(ロシア)

10位マニー・パッキャオ(フィリピン)

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「神奈川拳志会」台風19号災害支援で義援金贈呈

新田渉世会長(左)から神奈川県共同募金中島孝夫事務局長に義援金を贈った

神奈川県内の有志ボクシングジムで構成される「神奈川拳志会」(花形進会長)が15日、台風19号による災害支援を目的とし、社会福祉法人神奈川県共同募金会へ義援金を贈呈した。

この日に東京・後楽園ホールで行われた興行の中で、川崎新田ジムの新田渉世会長がリング上で同会中島孝夫事務局長に手渡した。

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栗原慶太、左フック2回TKO「世界王者」目指す

2回TKO勝ちでインタビューを受ける栗原慶太

<ボクシング:54キロ契約ノンタイトル8回戦>◇15日◇東京・後楽園ホール

東洋太平洋バンタム級王者のIBF世界9位栗原慶太(26=一力)が、2回TKOで初の世界ランカー対決を制した。

IBF4位スックプサード・ポンピタック(31=タイ)と対戦。2回に左フックでダウンを奪い、立ち上がってきたが連打を浴びせた。コーナーポストに倒れかかったところでレフェリーストップ。2回1分58秒TKO勝ちを収めた。

得意は右ストレートだが、強烈な左フックで仕留めた。「手応えはあった。左で決められたのがうれしい。成長は見せられた」と笑みがこぼれた。この試合前にツイッターでニックネームを募集した。その中から「スラッガー」を選んで、この試合から売り出した。

強打者ぶりは発揮したが、試合内容には不満を口にした。「悪い癖の打ち合いになった。コンパクトに打ち、出入りして、きれいなボクシングをやりたかった」と反省した。

それも「目指しているのは世界王者。向かっていくのはロマンがある」から。「もっと上のレベルへは満足していられない」。同級は井上尚弥(26=大橋)がワールド・ボクシング・スーパー・シリーズを制したばかり。「盛り上がっている。ボクはまだ実力不足も、そこに食い込んで絡んでいければ」。井上とは面識はないが「スパーでもいいからやってみたい」と目を輝かせた。

この勝利で世界ランクも浮上する。WBCでは15位だが、転級してきた比嘉大吾(24=白井・具志堅)が7位に入ってきた。「比嘉君とかやって、WBCのランクを上げたい。日本で知名度のある選手とやって、名を挙げたい」と意欲を示した。

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村田諒太、V1戦へ新パートナー「タイプ似てる」

公開練習でスパーリングパートナーらと記念撮影に臨む村田(中央)。左からルナ、ロビンソン、1人おいてコピレンコ、スティーン(撮影・小沢裕)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が、頼もしい練習パートナーを得た。

12月23日、横浜アリーナで開催されるWBO世界同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)との初防衛戦に向け、都内の所属ジムで練習を公開。今年5月、米国でバトラーとWBCインターナショナル同級決定戦で対戦したビタリ・コピレンコ(35=ウクライナ)をスパーリング相手に呼んだ。村田は「コピレンコは(バトラーと)タイプが似ているのでやっていていいですね。ボクシングもしっかりしていますし、ガードが似ている。全体のバランスもいい」と歓迎した。

1-2の判定負けながらも8回に左ボディーでバトラーからダウンを奪って苦しめたコピレンコは両者を比較し「バトラーよりも村田の方がスキル、パワーがある。12回まではいかないだろうね。村田の方が強いと思う」と予想。バトラーと拳を交えた経験値もあるコピレンコは対策を練るためには最適の人材でもある。村田は「まだ(バトラー情報を)聞いていないですね。聞いた方がいいかな」と前向きだ。

コピレンコに加え、7月のブラント戦前にも練習パートナーとして強力してくれたアイザイア・スティーン(23=米国)、プロ5戦目で対戦したアドリアン・ルナ(29=メキシコ)と合わせた計3選手とのスパーリングで実戦調整を進めることになる。「バトラーはジャブがうまい。ジャブを食らったら右ももらうかもしれないので、ジャブ対策は課題としてしっかりしていきたい」と村田。あと39日後に迫ったV1戦に向け、KO率8割を誇る挑戦者の本格的な対策に入る。

公開練習で汗を飛び散らしながらミット打ちする村田(撮影・小沢裕)
公開練習でリナレストレーナー(右)の構えるミットに鋭いパンチをぶちこむ村田(撮影・小沢裕)
最後に倒立で公開練習を終えた村田(撮影・小沢裕)

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栗原慶太が初世界ランカー戦「体も軽くバッチリ」

計量をクリアした栗原慶太

ボクシング東洋太平洋バンタム級王者でIBF9位の栗原慶太(26=一力)が、20戦目で初の世界ランカー戦に臨む。

15日に東京・後楽園ホールで、IBF世界同級4位スックプラード・ポンピタック(31=タイ)と、54キロ契約のノンタイトル8回戦で対戦する。14日に都内で前日計量があり、栗原はリミットの54キロ、スックプラードは53・5キロでクリアした。

栗原は「これまでにないほど調子はいい。体も軽くバッチリ」と仕上がりの良さを口にした。相手は3度来日して3連敗も、現在2連続KO勝ちしている。「不器用だが、フィジカル強くてタフ。接近戦になると厄介なので、自分の距離を保って戦い倒したい」と話した。

昨年12月に王座決定戦を制した。試合時間の再三の計測ミスで物議を醸した一戦。4度ダウンを奪うも僅差の判定だった。5月の初防衛戦は右フック一発で、電撃の35秒KOで初防衛。栗原自身もIBF9位にまで浮上してきた。

同級は井上尚弥(26=大橋)がワールド・ボクシング・スーパー・シリーズを制したばかり。IBFとWBAと2つのベルトを保持する。栗原は練習後にテレビで見たが「すごかった。タフネスさを感じた。やっぱりモンスター」とうならされた。一方で「バンタム級が盛り上がっている。その輪に入れていないのが悔しい」とも話した。

少しでも近づくために、「大事な試合」となる。「トップ戦線に入り、名指しされるぐらいになりたい」と先を見据え、さらなるステップアップに「序盤KOを狙いたい」と宣言した。

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藤本京太郎が英ホープと対戦「ロッキーの気持ちで」

WBOインターナショナルとWBCシルバー・ヘビー級タイトル戦の会見を行った藤本京太郎。強敵デュボアをイメージしたパンダにパンチ

ボクシングWBA世界ヘビー級12位でWBOアジア・パシフィック同級王者藤本京太郎(33=角海老宝石)が、12月21日に英国でWBO世界同級6位のダニエル・デュボア(22=英国)とWBOインターナショナル、WBCシルバータイトル(ともに日本非公認)をかけて戦うことが決まった。

13日、東京・後楽園ホールで会見した藤本は「ほんとに長かった。暗闇の中、トンネルを歩いてきた」。今回のファイトマネーは1億円。元K-1王者から11年に転向して以来、やっと巡ってきたビッグマッチを喜んだ。

事実上の世界タイトル戦挑戦者決定戦で、勝てば念願の日本人初ヘビー級世界戦の道もひらける。だが、相手デュボアはアマ69勝6敗、プロ13戦全勝12KOの英国期待のホープ。しかも、身長は183センチの藤本より13センチ高い198センチ。技術もパワーもあり、厳しい戦いが予想される。対戦決定後に相手のビデオを見たという藤本は「ビビっているところ。12回したくない」。この日の会見のためにパンダを呼び、「あと1カ月、動物とやるぐらいの感じ」でと、パンダに拳を打ち込み、イメージを膨らませた。

番狂わせのチャンスはある。担当の阿部トレーナーは「昨日たまたま見た」と10年のK-1で藤本がピーター・アーツを2回KOで倒した試合を例に出し、「すごいスピードだった」と称賛。今回もスピード重視で調整を進め、「スピードで上回り、足を動かす。出入りで何とか倒して勝ちたい」と作戦を明かした。

今週末からは米ロサンゼルスに移動し、ヘビー級の選手らとスパーリングを重ねる予定だ。藤本は「ロッキーのような気持ちで戦いたい。ボクシングは何があるか分からない。強い気持ちをもってリングに上がりたい」と自らを鼓舞した。

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岩佐亮佑12・7暫定王座戦「ラストチャンスだと」

12月7日に米ニューヨークでIBFスーパーバンタム級暫定王座戦を行う岩佐亮佑

元IBF世界スーパーバンタム級王者で同1位岩佐亮佑(29=セレス)が王座返り咲きへのチャンスをつかんだ。12月7日に米ニューヨーク・バークレイズセンターで同3位マーロン・タパレス(27=フィリピン)と暫定王座戦を行うことが決定し、12日千葉・柏市内の所属ジムで会見を行った。

岩佐は「ラストチャンスだと思っている。泥臭くても、かっこ悪くてもいいのでとにかく返り咲く姿をみせたい」と決意を語った。

昨年8月の初防衛戦でドヘニーに敗れ、陥落も、今年2月セサール・フアレス(メキシコ)との挑戦者決定戦で勝利。WBA、IBF同級統一王者ダニエル・ローマン(米国)が9月に左肩を負傷したことで、IBFから暫定王座戦の指令がおりた。

今回暫定王者となれば、熱望していたローマンとの統一王座戦がみえてくる。「統一戦となれば、チャンピオン同士で条件がよくなる。ありがたい」と、ローマンのけがでもたらされた状況をむしろ歓迎した。

小林会長は「ドヘニーに負けてから向上心がより強くなった」と心身ともにレベルアップしたと説明。「今までの岩佐の中で1番強いんじゃないかと思う。このチャンスをものにしたい」と語った。

相手タパレスは元WBOバンタム級王者の強敵。岩佐も「覚悟はしてます。フィリピン人独特のタイミングの真骨頂みたいなボクサー」と警戒する。タパレス対策のため、16日からはIBFバンタム級1位のマイケル・ダスマリナス、アンソニー・ヘラルドのフィリピン人トップボクサーを呼び、10日間毎日スパーリングを予定。「そこで感覚を合わせていく」とイメージを膨らませた。

会見の後には、現地で観戦したという7日の井上尚弥-ノニト・ドネア戦にも言及した。2回のドネアの右フックで右眼窩(がんか)底を骨折しながら判定勝ちした井上尚に対し、「どこで経験したんですか、あの子は」とあまりのすごさにあきれ顔。「前世はいろんな修羅場をくぐり抜けてきた戦国時代の将軍だったなんじゃないですか」とモンスターの前世を分析した。

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井上浩樹2本目ベルト狙う いとこ尚弥の優勝刺激に

12月2日、東京・後楽園ホールで開催される第70回フェニックスバトルのポスター

12月2日、東京・後楽園ホールで開催されるボクシングの第70回フェニックスバトル(日刊スポーツ新聞社後援)の主要カードが12日までに発表された。

メインはWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦に同級1位井上浩樹(27=大橋)が出場。同級7位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)と拳を交える。7日にさいたまスーパーアリーナで開催されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で、いとこの井上尚弥(26)が優勝を飾り、刺激を受けた井上浩樹。無敗の日本同級王者が2本目のベルトを狙う。

また軽量級ホープとなる日本フライ級13位桑原拓(24)がリカルド・スエノ(25=フィリピン)と同級8回戦、18年2月に世界挑戦を経験した日本スーパーバンタム級3位松本亮(25)が伊藤仁也(24=三河)とフェザー級8回戦で対戦する。また保田克也(27)らも出場予定だ。

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拳四朗が山中慎介氏ら所属マネジメント会社と契約 

コモンズ2とマネジメント契約を結んだWBC世界ライトフライ級王者拳四朗

ボクシングWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)がマネジメント会社「コモンズ2」と契約を結んだと11日、発表された。同社は元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏らも所属する。

拳四朗は現役王者では最多となる6度目の防衛に成功中。12月23日には横浜アリーナで7度目の防衛戦となるIBF世界同級王者フェリックス・アルバラード(30=ニカラグア)との2団体統一戦を控えている。

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井上尚弥「振り返ると見応えある」ドネア戦自ら解説

WOWOWの収録に参加した2団体統一バンタム級王者井上尚弥(左から3番目)

ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、自らの試合放送にゲスト出演する。11日午後9時からWOWOWライブの人気番組「エキサイトマッチ」で階級最強を決める5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝、弟拓真(23=大橋)が臨んだWBC世界同級王座統一戦が放送される。井上は試合2日後の9日、都内で収録に参加した。

井上は「振り返ると見ごたえある試合だなと自分で思いますし、楽しかったですね。やっぱり1発のこわさ、でかさというものは今回の試合でしっかり経験しました。すごくキャリアを感じました」と感想を口にした。またプロ初黒星を喫した弟拓真に向けて「ゆっくりと一からやろうと話した。もう拓真も吹っ切れているし、やることは分かっているから」と再び兄弟で世界に立ち向かっていくことを強調していた。

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骨折の井上尚弥「痛みいつもと違う」大橋会長も納得

右眼窩(がんか)底など顔面2カ所の骨折を公表した王者井上尚

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が右目眼窩(がんか)底など、2カ所骨折の重傷を負っていたことが9日、分かった。

同日、東京後楽園ホールで同門選手の試合を応援後、取材に応じて骨折を公表した。7日の5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝の2回に浴びた左フックで負傷。全治は不明ながら、手術の必要はないという。

   ◇   ◇   ◇

階級最強を決めるWBSS制覇の代償は、予想以上に大きかった。軽量級レジェンドのドネアを撃破した翌8日、井上は都内の病院で精密検査を受けた。その診断は右眼窩底、鼻の右下部の骨折と診断されていた。この日夜、東京・後楽園ホールで開催された同門でバンタム級の中嶋一輝の試合応援後、取材に応じて公表した。

右目上にガーゼをあてたままの井上は「会長と相談して公表する形にしました。(右)目にパンチをもらって二重に見えた時点でしびれていました。『ヤバイ、(骨折を)やったかな』という感覚があった。痛みがいつもと違いました。かするだけで痛い」と明かした。

1カ月後に再検査を受け、今後の練習再開の時期を判断する予定だ。担当医からは2カ所とも手術の必要がないと説明されている。全治は不明で、井上は「1カ月後の検査で分かるかなと。次戦に影響はないと言われてホッとしました」と強調した。右眼窩底骨折は最低でも2カ月程度の安静が必要だとみられるものの、まずは安静にしながら回復を待ち、今後の経過を見極める方針だ。

WBSS制覇後、米プロモート大手トップランク社と契約を結んだことが発表された。20年初戦は米国で内定している。所属ジムの大橋秀行会長(54)は「1カ月後の検査結果を待ってから次戦は考えたい」と言うにとどめた。2回の骨折後も、軽量級レジェンドと残り10回を戦い抜いた井上のタフネスぶりに、同会長は「見たことにない左ジャブのもらい方をしていたので、骨折と聞いて納得もしました。相当痛かったと思う。あの状況で良くやった。新たなモンスター伝説になった」と、激闘を制した3階級制覇王者の実力を再認識していた。【藤中栄二】

◆眼窩(がんか)底骨折 眼窩底とは、目のくぼみ=眼窩の下方にある骨の壁。程度の差はあるが、目を強打し眼窩底に骨折を起こし、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだことをいう。眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合は、眼球運動に障害が起こる。眼球後部の組織が落ち込むと、目が陥没することもある。陥没が激しい場合、また3~4週間たっても、眼球の運動障害がある場合は、眼筋を引っ張り出すための手術が必要になる。

ドネア戦の2回、右目をカットする井上尚(2019年11月7日撮影)

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中嶋一輝、連続1回TKO「全部KOで優勝する」

1回TKO勝ちで決勝進出した中嶋一輝(右)と山中慎介氏(中央)をはさんで対戦する堤聖也

<ボクシング山中慎介presents GOD’S LEFT バンタム級準決勝8回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール

日本バンタム級13位中嶋一輝(26=大橋)が連続1回TKOで決勝に進出した。日本同級8位南出仁(24=セレス)との全勝サウスポー対決。

初回2分すぎに右フックでダウンを奪い、立ち上がってきたが再び右フックで2度目のダウン。即座にレフェリーがストップし、1回2分34秒TKO勝ちを収めた。

もう1試合は同級7位山下賢哉(23=JB)が棄権したため中止になり、同級18位堤聖也(23=角海老宝石)が不戦勝で進出となった。決勝は来年1月の予定。

中嶋は芦屋大時代に国体で優勝し、プロでは8連勝(7KO)となった。南出も駒大で全日本準優勝し、プロ4連勝中(3KO)だった。2人は高校で2回、大学で1回と過去3回対戦し、中嶋が2勝1敗と勝ち越していた。「最初から出てきたので、こっちも最初から打ち合おうと思っていた」としてやったり。1回戦も1回TKO勝ち。「全部KOで勝って優勝する」と力強く宣言した。

堤は1回戦はシードで、戦わずしての決勝進出となった。試合の代わりに、東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘昌(29=輪島)と3回のスパーリングを披露した。こちらも平成国際大出身の経験者でプロ5連勝中(4KO)。目の前で電撃KOを見せられたが「挑戦者の気持ちでいく。勢いに乗っている相手だが、勝って実力を示す」と話した。

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井上尚弥「2重に見えた時点で折れたかと」一問一答

右眼窩(がんか)底など顔面2カ所の骨折を公表した王者井上尚弥(撮影・藤中栄二)

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が右目眼窩(がんか)底骨折の重傷を負っていたことが9日、分かった。

同日に東京・後楽園ホールで報道陣の取材に応じ、同眼窩(がんか)底と鼻の右下付近の2カ所を骨折していると明かした。7日にさいたまスーパーアリーナで開催された5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝の2回に浴びた左フックで右目上をカット。この時のパンチで大ダメージを受けていという。井上との主な一問一答は次の通り。

-骨折の診断結果は

井上 試合翌日の検査で聞いていて、会長と相談してちょっと公表する形にしました。一夜明け会見後の検査ですね。

-骨折の実感はあったか

井上 目がパンチもらって2重に見えた時点で折れたかなと。(検査後に)医師が深刻そうな顔で待っていたので。入っていったら眼窩(がんか)底骨折と言われました。手術するほどではない。まずは安静で、経過をみながらです。

-全治は

井上 とりあえず1カ月後に病院に来てということだったので、聞いていないです。

-なぜ今、公表

井上 最初は公表する気なかったけれど、会長と相談しました。

-復帰時期は

井上 次戦も1カ月後の経過次第でどうするか、です。

-痛みは

井上 患部は普通にしていたら痛くないですけれど、触ると痛いですね。

-ドネアの左フックは

井上 あのパンチは下から突き上げられた感じで、カットはその反動でしてしまった感じです。

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眼球運動に障害、目の陥没も/井上の眼窩底骨折とは

右眼窩(がんか)底など顔面2カ所の骨折を公表した2団体統一バンタム級王者井上尚弥

ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一王者井上尚弥(26=大橋)が右目に重傷を負っていたことが9日、分かった。同日に同門の中嶋一輝(大橋)の応援に来ていた東京・後楽園ホールで報道陣の取材に応じ、右目の眼窩(がんか)底など2カ所を骨折していると明かした。

   ◇   ◇   ◇

◆眼窩(がんか)底骨折 眼窩底とは、目のくぼみ=眼窩の下方にある骨の壁。程度の差はあるが、目を強打し眼窩底に骨折を起こし、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだことをいう。眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合は、眼球運動に障害が起こる。眼球後部の組織が落ち込むと、目が陥没することもある。陥没が激しい場合、また3~4週間たっても、眼球の運動障害がある場合は、眼筋を引っ張り出すための手術が必要になる。

2019年11月7日、8回に右目まぶたから再び流血する井上尚(撮影・横山健太)
2019年11月7日、2回を終え、右目の上を止血する井上尚弥(撮影・足立雅史)

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井上尚弥「ちなみに鼻も骨折」来年の試合は影響なし

後楽園ホールで、元WBC世界バンタム級王者山中氏(右)と試合観戦する2団体統一同級王者井上

ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一王者井上尚弥(26=大橋)が右目に重傷を負っていたことが9日、分かった。同日に同門の中嶋一輝(大橋)の応援に来ていた東京・後楽園ホールで報道陣の取材に応じ、右目の眼窩(がんか)底など2カ所を骨折していると明かした。

7日にさいたまスーパーアリーナで開催された5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBBS)決勝の2回に浴びた左フックで右目上をカット。この時のパンチで大きなダメージを受け、骨折していた。

井上はツイッターでも「報告があります。眼球には異常なしと伝えましたが、2Rの左フックで右目眼窩底骨折をしていました。保存治療で幸い手術をする事は逃れましたが絶対安静で治療に専念します。来年の試合には影響がないそうなのでまた頑張ります!! ちなみに鼻も骨折していました」とつぶやいた。

◆眼窩(がんか)底骨折 眼窩底とは、目のくぼみ=眼窩の下方にある骨の壁。程度の差はあるが、目を強打し眼窩底に骨折を起こし、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだことをいう。眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合は、眼球運動に障害が起こる。眼球後部の組織が落ち込むと、目が陥没することもある。陥没が激しい場合、また3~4週間たっても、眼球の運動障害がある場合は、眼筋を引っ張り出すための手術が必要になる。

右眼窩(がんか)底など顔面2カ所の骨折を公表した2団体統一バンタム級王者井上尚弥
2019年11月7日、8回に右目まぶたから再び流血する井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥が眼窩底など2カ所骨折 再検査で次戦判断

右眼窩(がんか)底など顔面2カ所の骨折を公表した2団体統一バンタム級王者井上尚弥

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が右目眼窩(がんか)底骨折の重傷を負っていたことが9日、分かった。

同日、同門の中嶋一輝(大橋)の試合応援に来ていた東京・後楽園ホールで取材に応じ、同眼窩(がんか)底と鼻の右下付近の2カ所を骨折していると明かした。

7日にさいたまスーパーアリーナで開催された5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝の2回に浴びた左フックで右目上をカット。この時のパンチで大ダメージを受けたという。

階級最強を決めるWBSS制覇、軽量級レジェンド撃破の代償は大きかった。井上は試合翌日8日に都内の病院で精密検査を受け、2カ所の骨折と診断されていたという。右目上にガーゼを装着して取材に応じ「会長と相談して公表を決めました。(右)目が2重に見えた時点でしびれていましたし『ヤバイ、(骨折を)やったかな』という感覚があった」と覚悟していた。1カ月後に再検査し、今後の練習再開のメド、米国での次戦の時期を判断する。

担当医からは2カ所ともに手術の必要がないと説明された。「次戦に影響はないと言われてホッとした」とも口にした。米プロモート大手トップランク社と契約を結び、20年初戦は米国と決定済み。大橋秀行会長(54)は「1カ月後の再検査の結果を待って次戦は考えたい。骨折した中でドネアと残り10回を戦った。新たなモンスター伝説になった」と話した。

◆眼窩(がんか)底骨折 眼窩底とは、目のくぼみ=眼窩の下方にある骨の壁。程度の差はあるが、目を強打し眼窩底に骨折を起こし、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだことをいう。眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合は、眼球運動に障害が起こる。眼球後部の組織が落ち込むと、目が陥没することもある。陥没が激しい場合、また3~4週間たっても、眼球の運動障害がある場合は、眼筋を引っ張り出すための手術が必要になる。

後楽園ホールで、元WBC世界バンタム級王者山中氏(右)と試合観戦する2団体統一同級王者井上

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井上尚弥の優勝記念シューズ 限定30足で発売

ミズノ社から発売されるWBA世界バンタム級王者井上尚弥のWBSS優勝記念シューズ

ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一王者井上尚弥(26=大橋)が11月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝で着用したシューズのレプリカが発売されている。

5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)との激戦を制し、WBSS制覇した「2019・11・7」の日付の刺しゅう入りで、定価は7万7000円。販売先はミズノ公式オンラインショップ、アメリカ屋スポーツ楽天市場となる。限定30足の予定で、注文期間は11月24日まで。商品は売り切れ次第、受付終了となる。なお商品は20年2月から順次発送される予定。

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井上尚弥5億円オファー スポンサー10社超名乗り

一夜明け会見後、世界地図の米国を指し、記念撮影をする井上尚(撮影・狩俣裕三)

ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)に10社以上の企業から総額約5億円ものスポンサー契約オファーが届いたことが8日、分かった。7日にさいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)を12回判定で下し、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)を制覇。米本格進出も発表され、国内外の有力企業からの注目度が跳ね上がった井上尚は同日、横浜市の所属ジムで会見した。

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世界主要4団体中3団体の王者がエントリーした階級最強を決めるトーナメントを制した井上の価値は確実に高まった。2階級で2団体統一王者になった5階級制覇王者ドネアとの血のにじむ激戦を制したインパクト、米プロモート大手トップランク社と契約を結び、米国への本格進出も決まったモンスターに届く企業からの熱視線は大きく、強くなっていた。

井上のスポンサー担当者によると、既に10社以上の有力企業からスポンサー契約に関する打診、オファーが届いたという。さいたまスーパーアリーナの試合会場にも、スポンサー契約に興味を示す数社の企業側が視察していた。同担当者は「平均で1社あたり4000~5000万円の条件」と明かした。単純計算でも5億円近くになる。

現在、井上尚は通信事業大手のNTTぷららとメインスポンサーを結ぶ。繊維製品大手グンゼのボクサーパンツ「ボディーワイルド」のイメージキャラクターも務める。今回もテレビCMを含めた幅広いオファー内容のスポンサー契約が舞い込んでいる。同担当者は「すべての企業の方と契約はできないですが、1つ1つ話をうかがっていきたい」と慎重に話した。

フジテレビ系で生中継されたWBSS決勝は平均視聴率が15・2%、瞬間最高は20・5%をマークした(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。会見に臨んだ井上尚は高視聴率に「トーナメントが決勝ということもあり、注目度も高く、ボクシングをあまり知らない多くの人にも見てもらえたのかなと思うとうれしいです」と手放しで喜んだ。

右肩上がりで注目は増すばかり。パフォーマンスで鮮烈な印象を与えているが「ここまできたら最強を証明していくだけ」と充実の笑み。来年の米本格進出を楽しみにしていた。

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井上尚弥「バンタム級で最強証明したい」一問一答

一夜明けの会見で笑顔を見せる井上尚弥(左)(撮影・狩俣裕三)

ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が8日、横浜市の所属ジムで会見を行った。

-決勝から一夜明け

井上 眠いです。眠れないけれどアドレナリンで眠れなかったです。

-ダメージは

井上 筋肉痛、打たれて後頭部とか痛みあったり。今までにない体の痛みが、心地よい。やっと世界戦をやったというか、ボクサーになったというか、傷がうれしいというか。何か変な気持ちです。

-ドネアのパンチは

井上 効きました。持ちこたえたのは息子(明波君)の存在。効いた瞬間に息子の顔がよぎり、そこで持ちこたえた。初めてですね。家族の存在がボクシングに与える影響はでかい。

-11回は10カウントKOに近いダウンを奪った

井上 幻の10カウントですね。ダウンを取れて12回は気持ちの余裕があった。

-前夜の食事は

井上 焼き肉。体に染みたのはウーロン茶です。

-次の対戦希望選手は

井上 (WBC王者)ウバーリと(WBO王者)テテぐらい。ここまできたらバンタム級で最強を証明したい。

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