上へ戻る

au版ニッカン★バトル

ボクシングニュース

井上岳志が公開練習で万全「戦う用意はできている」

井上岳志

ボクシングWBO世界スーパーウエルター級3位井上岳志(28=ワールド)が、23日に米ヒューストン市内のジムで公開練習に臨んだ。26日に王者ハイメ・ムンギア(22=メキシコ)のV3戦で世界初挑戦する。

井上はシャドーを披露するにとどまったが、20日に現地到着後は現地のジムで最終調整してきた。前日までに会場となる1万8000人収容のトヨタセンターを視察、メディカルチェックも終えた。「時差ぼけもなくなり、いい仕上がりになった。戦う用意はできている」と準備は万全とした。

井上は173センチで身長差は10センチ差ある。フェイスオフでは見上げる格好になったが「昔から近い距離で戦ってきた。うまくかみ合うと思う。米国デビューができ、世界にも中継されることは光栄でうれしい。日本のファンの期待に応えたい」と意欲を示した。

ムンギアはリングに上がったが、体を動かすことはなく、写真撮影に応じただけだった。インタビューには「すばらしいショーを見せて防衛する。今年は4試合したい」と答えた。

セミではWBA世界フェザー級タイトルマッチで、王者ヘスス・ロハス(プエルトリコ)がツァン・シュー(中国)の挑戦を受ける。

関連するニュースを読む

袴田事件の冤罪訴える漫画制作へ、支援委員会が発表

左から日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会の真部豊委員、作者森重水氏、袴田秀子さん、新田渉世委員長

袴田事件を漫画で支援する。日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会が23日に都内で、元プロボクサー袴田巌さん(82)の冤罪(えんざい)を訴える漫画を制作すると発表した。

「スプリット・デシジョン~袴田巌 無実のプロボクサー~」のタイトルで、2月から委員会のウェブサイトに毎月15日に6回掲載。全48ページの冊子にしたり、外国語版の作成、続報掲載なども計画している。

袴田さんは14年に48年ぶりで釈放も、東京高裁で決定が覆って、最高裁で審理が続いている。委員長の新田会長は「再収監の可能性もある。世の中に発信して、小中学生や関心のない人に興味を持ってもらえるのでは」と制作経緯を説明した。66年の事件発生から現在までを描いていく。

漫画家を目指す森重水さん(30)が作画を担当する。事件が起きた静岡市清水区出身で、2敗1分けの戦績の元プロボクサー。中学生の時に母から「ボクシングが好きなら、この人を知っておかなくては」と言われたという。事件のニュースやドキュメンタリーを見ていたとあって依頼を快諾。「支援側の意見の押しつけでなく事実に基づいて描いていく。少しでも力になり、1人でも多くの人に読んでもらいたい」と話した。

題名は判定が2-1に割れた時に使われる。一審の裁判官合議の際に、2-1の多数決で死刑が決まったことに基づく。袴田さんの姉秀子さんは「タイトルがいい。漫画の顔もよく似ている。支援していただいてありがたい」と感謝した。巌さんの現状は「精神的には少し不安があるけど、足が痛いという以外は健康」といい、14日には上京して後楽園ホールなどを訪れた。16勝(1KO)10敗3分けの元日本フェザー級6位までいき、年間最多19試合の日本記録を持つ。

元プロボクサー袴田巌さんの漫画

関連するニュースを読む

ネリ以来空位のWBC王座…山中氏が井上拓真を激励

山中慎介氏(18年10月7日撮影)

12回防衛を誇るボクシング元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(36)が、同暫定王者井上拓真(23=大橋)による王座統一に大きな期待を寄せた。

米ラスベガスで開催されたWBC世界同級正規王座決定戦となる1位ノルダイン・ウバリ(32=フランス)-元WBAスーパー王者の3位ラウシー・ウォーレン(31=米国)戦をWOWOWの解説者として見届けた。

これで3-0の判定勝ちを収めたウバリが、暫定王者井上拓との王座統一戦に臨むことが決定。山中氏が18年3月、体重超過で同王座剥奪されたルイス・ネリ(メキシコ)に敗れ、空位となっていたWBC王座に2人の王者が誕生した。「拓真選手は世界王者としてまた力をつけて次の試合をやってくれると思う」とエールを送った同氏は、暫定王座統一戦で井上拓が対戦したタサーナ・サラパット(タイ)とウバリを比較。同じサウスポーであることに「前回の経験が生きてくると思う」とした上で「(サラパットよりも)ウバリは力強い。1発もウバリの方が持っているし、前回よりも警戒しないといけないと思いますね」と分析していた。

関連するニュースを読む

パッキャオ、観戦メイウェザーに「用意できている」

判定で防衛したパッキャオ(AP)

<プロボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇19日(日本時間20日)◇米ネバダ州ラスベガス

同級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が初防衛に成功した。挑戦者で元4階級制覇王者の同級6位エイドリアン・ブローナー(29=米国)を3-0(117-111、116-112、116-112)の判定で下した。序盤から素早い右ジャブ、スピードある踏み込みからの左ストレートで攻め、7回にはロープ際に追い詰めての連打で追い詰め、9回には相打ちの左フックでぐらつかせた。常に主導権を握ってカウンター狙いのブローナーをロープ際に追い込んで試合を優位に進めた。区切りの70戦目。昨年12月17日に40歳の誕生日を迎えた後の初世界戦で健在ぶりをアピールした。

16年11月のジェシー・バルガス(米国)戦以来、約2年3カ月ぶりとなる米本土での世界戦だった。約1万3000人の観衆で埋め尽くされた会場の視線を浴びながら40歳王者は「KOしたかったが、無理をするなとセコンドから言われた。ベストは尽くしました。40歳になってもできます。自分はキャリアが終わったなんて思ったことはない」と自信の笑みを浮かべた。

19歳でWBC世界フライ級王座を獲得し、階級を上げながら20代、30代、そして40代でも世界王者となった。過去にヘビー級のジョージ・フォアマン(米国)が20年以上かけて20代と40代で世界王座を獲得。ライトヘビー級とクルーザー級で王者となったバージル・ヒル(米国)も20代、30代、40代で世界ベルトを獲得した例はあるが、これらの記録をパッキャオは超えている。6階級をまたぎ、初戴冠時のフライ級よりも約16キロ重いウエートで世界のトップに立っている。

試合前の控室で、本格的な現役復帰をほのめかしている元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)と対面した。15年5月以来、2度目の対戦の可能性も高まった。今秋に米ラスベガスでの再戦が浮上しており、観客席から試合を見守ったメイウェザーに問いかけるように、パッキャオは「彼が戻ってくるならやってもいい。やる用意はできている」と意欲を示した。

米メディアによると、今回はファイトマネーだけでパッキャオが1000万ドル(約11億円)、ブローナーも250万ドル(2億7500万円)を獲得し、さらにPPVでの利益が加わるという。一部メディアでは「パッキャオの収益は少なくとも2倍の2000万ドル(約22億円)になる」との見通しを報じていた。

初防衛のパッキャオ(AP)
初防衛のパッキャオ(AP)

関連するニュースを読む

パッキャオ初防衛、ブローナーに判定勝ち/詳細

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ>◇19日(日本時間20日)◇米ネバダ州ラスベガス

ボクシング6階級制覇王者のWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が、初防衛戦を果たした。挑戦者で元4階級制覇王者の同級6位エイドリアン・ブローナー(29=米国)に判定3-0で勝利した。

パッキャオの戦歴は70戦で61勝39KO7敗2分けとなった。

試合後、パッキャオは「ベストを尽くした。トレーニングキャンプの成果が出たと思う。神にこの能力をもらえたことに感謝します。今後はもっとアグレッシブにいきたい。キャリアが終わったと1度も思わなかった。今日も実力があることを証明できたと思う。40歳でも出来ます。7、9回はもう一押ししてKOさせたかったが、無理をするなと陣営から言われた。またリングに戻ります。やる用意は出来ている。メイウェザーでも。彼がやる気があるのならば」と話した。

判定で防衛したパッキャオ(AP)


パッキャオ判定
3-0
×ブローナー

ブローナーにパンチを放つパッキャオ(右)(AP)

ブローナーにパンチを放つパッキャオ(右)(ロイター)

【12回】 パッキャオが間合いを詰めに行くがブローナーは足を使ってパンチを回避しカウンターを狙う。しかしともに決定打を出せずにゴングが鳴り試合が終了した。判定3-0でパッキャオが初防衛を果たした。

【11回】 パッキャオは右ジャブから左を出す展開は変わらず。ブローナーもパンチをしのぎパンチを繰り出す展開は変わらず。

【10回】 お互いにパンチを出すが有効打なくラウンド終了

【9回】 パッキャオがワンツースリーを繰り出すがブローナーはガードで対応。残り30秒、相打ちからパッキャオが連打でロープに追い詰めるがゴングがなりラウンド終了

【8回】 会場内はマニーコール。ブローナーは持ち直し、お互いパンチを繰り出すが有効打には至らずラウンドが終了した

【7回】 パッキャオが足を使って前に出てパンチをだそうとするが、ブローナーはバックステップを使うなどしてかわす。残り1分をきりコーナーに追い詰めたパッキャオが連打を繰り出す。ブローナーはクリンチで逃げる。

【6回】 パッキャオは徐々に間合いを詰め、右ジャブから左ボディを繰り出す。ブローナーはパッキャオの出してきたパンチに合わせて左フックを合わせに行く展開。終了間際、ブローナーの右ジャブから左フックがヒットした

【5回】 ともにパンチを繰り出すが、有効打なくラウンド終了

【4回】 開始早々、ブローナーの左がヒット。パッキャオも前に出てパンチを繰り出す。パッキャオのパンチにブローナーが合わせてパンチを繰り出す展開が続く

【3回】 パッキャオは右ジャブから左ストレートを狙うがクリーンヒットせず。しかしガードの上から打ち込みロープに追い詰めると連打を繰り出す。ブローナーは集中してパッキャオのパンチをガードしカウンターを狙う。

【2回】 パッキャオは体を左右に振りブローナーのパンチをうかがう。パッキャオがブローナーをコーナーに追い詰めると会場内からは大歓声が起こる。残り1分を過ぎブローナーの右ストレートがパッキャオの顔をかすめた。

【1回】 最初にパッキャオが右ジャブで状況をうかがう。一方、ブローナーは足を止め打ち合う構え。2分頃パッキャオの左ストレートがヒット。パッキャオは前に詰めパンチを繰り出すが1R終了

試合前 ブローナーが入場する際の名前が呼ばれると会場内からはブーイング。花火が打ち上がるとラップの曲に合わせ入場。一方、パッキャオの名前が呼ばれると会場は大歓声。ロッキーの曲に合わせ入場した。

関連するニュースを読む

パッキャオ防衛、70戦目&40代初戦も衰え知らず

ブローナーにパンチを放つパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ>◇19日(日本時間20日)◇米ネバダ州ラスベガス

ボクシング6階級制覇王者のWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が、元4階級制覇王者の同級6位エイドリアン・ブローナー(29=米国)に3-0の判定勝ちで、初防衛に成功した。

節目のプロ70戦目、そして40代になっても、衰えを知らない。6階級王者と4階級王者による夢の対決を制したのはパッキャオだった。開始からスピードある動きと鋭いコンビネーションで連打を繰り出した。

相手のブローナーは「ザ・プロブレム(問題を起こす男)」のニックネームを持っている。強盗事件で身柄を拘束され、飲酒運転で捕まったりと、トラブルメーカーは、汚名返上とばかりに向かってきた。

そんな相手にパッキャオも果敢に打ち合う。計量後「KOするためにベストを尽くす」と話していたが、その通りのファイトを見せた。

年末に日本で那須川天心とエキジビションマッチを行った元ボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)もリングサイドで観戦。パッキャオは「彼がその気ならやってもいいよ」と2度目の対戦を待ち望んだ。

パッキャオの戦績は70戦61勝(39KO)7敗2分け。

ブローナーにパンチを放つパッキャオ(右)(AP)

関連するニュースを読む

ウバリ 判定で新王者に 井上拓真との王座統一戦へ

勝ったウバリ(AP)

<ボクシング:WBC世界バンタム級正規王座決定戦12回戦>◇19日(日本時間20日)◇米ラスベガス・MGMグランド・アリーナ

同級1位ノルダイン・ウバリ(32=フランス)が新王者となった。元WBAスーパー王者の同級3位ラウシー・ウォーレン(31=米国)と正規王座を争い、3-0の判定勝ちを収めた。これでウバリが昨年12月30日、同級暫定王座を獲得した井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に臨むことになった。

元オリンピック(五輪)フランス代表のウバリはアマチュア時代、ウォーレンとの対戦経験があった。12年8月のロンドン五輪男子フライ級2回戦で顔合わせし、ウバリがポイント勝ちしていた。約6年半後、プロ舞台での“再戦”でも勝利を挙げた。

一方、対戦相手が決定した井上拓は試合前から自らのツイッターで「この勝者とやるって考えるとワクワクが止まらねー。一層、気合が入るぜ」とつづっていた。

関連するニュースを読む

井上岳志、初の世界挑戦へ「勝色」新調パンツで勝つ

ジム仲間のサプライズ激励を受けて米国へ出発したボクシングWBO世界スーパーウエルター級3位の井上岳志(前列中央)(撮影・高場泉穂)

日本伝統の「勝色」をまとって勝つ。ボクシングWBO世界スーパーウエルター級3位の井上岳志(29=ワールド)が20日、26日に米ヒューストンで行われる同級王者ハイメ・ムンギア(22=メキシコ)との世界戦に向け、成田空港から出発した。

初の世界挑戦に向け新調したパンツに取り入れたのは日本の伝統色「勝色」。かつて武士が好んで使用した深く濃い藍色で、18年サッカーW杯ロシア大会で日本代表ユニホームでも取り入れられた。「もともと紺が好きだし、勝色と言われているので」と井上。白、紺を基調としたパンツとシューズに身を包み、同級日本人38年ぶりのベルトを狙う。

この日はサプライズで訪れたジム仲間6人に激励され、さらに士気も高まった。減量はあと2・5キロと順調で、時差対策も万全。「今までの試合以上に最高のパフォーマンスを作ってきた。(斎田)会長も勝てると言ってくれている。最善を尽くしたい」と自信に満ちた表情で米国へと旅立った。

関連するニュースを読む

高橋竜平、ぶっつけ本番も新潟県勢初世界王者ならず

<ボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇18日(日本時間19日)◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンシアター

新潟県勢初の世界王者誕生はならなかった。加茂市出身の挑戦者、IBF世界スーパーバンタム級10位・高橋竜平(28=横浜光、加茂暁星高)は、同級王者TJ・ドヘニー(32=アイルランド)に11回2分18秒TKOで敗れた。

高橋は2回に眉間を切って出血。3回には左の連打をもらってダウンを喫した。その後は打たれても前に出る粘りを見せた。だが、11回、連打されたところでレフェリーがストップ。試合決定が1週間前と、ほとんどぶっつけ本番の状態だった。敗れはしたが、最後まであきらめない、気迫に満ちた試合だった。

高橋は加茂暁星高でボクシングを始めた。同校にボクシング部がないため、加茂市ボクシング教室、加茂ボクシングクラブなどで練習した。加茂ボクシングクラブの坪谷信頼・元代表(69)は「不器用だが、人の何十倍も努力する子だった。これを1つの経験として頑張ってほしい」と言う。県ボクシング連盟の仁多見史隆・副理事長(44)は「選手生命のピークはまだ見えていない。今までのように努力を続ければ、次のチャンスは十分ある」と、ともに今後に期待した。

関連するニュースを読む

高橋竜平、日本人初のMSG世界戦もTKO負け

高橋竜平(2017年4月19日)

<ボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇18日(日本時間19日)◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンシアター

IBF世界スーパーバンタム級10位高橋竜平(28=横浜光)が聖地で世界初挑戦に失敗した。3回に同級王者TJ・ドヘニー(32=アイルランド)の連打にダウンを喫する。中盤から反撃も流れは変わらずレフェリーにストップされ、11回2分18秒TKO負け。マディソンスクエアガーデンで日本人初の世界戦も壁は厚かった。

高橋は初回でペースを握られ、2回はバッティングで両者が眉間から流血した。3回には右ストレートを浴びてクリンチも、左フック3連発にダウンした。石井会長の「スロースタートで3回までがカギ」の懸念が的中してしまった。

中盤から運動量を生かし、スイッチも駆使した。手数も出すが王者のうまさに空転し、的確なパンチをもらう展開は変わらず。「きりないくらい課題が残った。不細工な試合で、完璧に実力の差」と苦笑いした。

昨年12月の米国合宿中にオファーされたが、正式決定は1週間前だった。東洋大ではレギュラー外でプロデビューは1回TKO負け。日本や東洋太平洋王座挑戦もない無名から、日本人として9年ぶりの聖地での試合。「もう1度立ちたい」という世界戦は日本人初の晴れ舞台も、番狂わせは起こせなかった。

関連するニュースを読む

和気慎吾「世界しか見えない」中嶋孝文にTKO勝ち

6回TKO勝ちした和気(撮影・高場泉穂)

<ボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール

リーゼントボクサー和気慎吾(31=FLARE山上)が、中嶋孝文(34=竹原慎二&畑山隆則)に6回2分20秒でTKO勝ちした。

序盤から有効打を重ね、試合を有利に進めた。「ここ逃したら後で絶対怒られる」と6回に左アッパーで相手を沈めた。中嶋には4年前の15年5月に判定負けしていただけに「過去に区切りがついた。すっきりした」。リング上で「今は世界しか見えていない。年内に世界チャンピオンになります」と16年以来の世界挑戦へ意欲をみせた。

関連するニュースを読む

25歳が30歳の警察官に連打連打!日本王座前哨戦

トランクスには天才と入れている阿部麗也

<プロボクシング:ノンタイトル57・8キロ契約8回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール

IBF世界フェザー級4位阿部麗也(25=KG大和)が異例の日本王座前哨戦に快勝した。

デビュー4連勝中の警察官杉田ダイスケ(30=ワタナベ)との対戦。チャンピオンカーニバルで同級王者源大輝(27=同)に挑戦が決まっていたが、源のケガで5月になったことで組まれた。3度ダウンを奪って力の違いを見せたが、3-0の判定勝ちにとどまった。

2回には距離をつかむと、左ストレートをガンガン打ち込んだ。3回には鼻血を出させ、5回には2度ダウンを奪った。6回にもダウンさせ、最終8回に接近して連打で攻めたが仕留めきれなかった。「2回でペースはつかめた。まとめていこうと思ったけど、安全運転しちゃった」と頭をかいた。

源と同門の相手との一戦にも「話題性ある相手でおいしい。1ポイントも与えず倒す」などと宣言していた。結果はジャッジ1人に1ポイントを奪われ、KOもできなかった。「大きいこと言ったけど重圧あった。勝ってホッとした」が本音だった。

源も観戦していたのが「見えていた」。4カ月後の初のタイトル挑戦へ向けて「距離をとってカウンターで」。興行が長くなったことで、リング上でのインタビューがなく、次戦へアピールできなかった。「今度は源にケガしないで、延期にならないようと伝えて」と、最後は強気に締めた。

関連するニュースを読む

岡田博喜、米国で2戦目決定「通用するか試される」

小国以載扮(ふん)する仮想ベルトランにストレートを打ち込む岡田(右)

ボクシングWBOスーパーライト級アジアパシフィック王者でWBO世界同級2位の岡田博喜(29=角海老宝石)が19日、都内の所属ジムで会見し、2月10日に米国で前WBO世界ライト級王者レイムンド・ベルトラン(37=メキシコ)と10回戦を行うと発表した。

昨年8月に米トップランク社と契約し、同9月に米国デビュー。勝てば世界挑戦が近づく米2戦目に向け、「通用するか試される。勝てば向こうの人たちも認めてくれると思う」と意気込んだ。

「米2戦目ということで、いろいろイメージして取り組んでおり、今日はスパーリングパートナーを呼んでいます」と会見に招いたのは、ベルトランに扮(ふん)した元IBF世界スーパーバンタム級王者小国以載。「一瞬、頭を丸めてこようと思ったけど、嫁に怒られると思って」と近くの量販店で1400円で購入したかつらを被り、ひげを書き足して登場した。

2人は実際のスパーリングをしたことはなく、あくまでビジュアル面のみのスパーリング相手。岡田はさっそくストレートを打ち込み、本番のイメージを膨らませた。

関連するニュースを読む

世界戦失敗の高橋竜平「不細工な…完璧に実力の差」

高橋竜平(2017年4月19日)

<ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇米ニューヨーク

IBF世界スーパーバンダム級10位高橋竜平(28=横浜光)が聖地で世界初挑戦に失敗した。3回に同級王者TJ・ドヘニー(32=アイルランド)の連打にダウンを喫する。中盤から反撃も流れは変わらずレフェリーにストップされ、11回2分18秒TKO負け。マディソンスクエアガーデンで日本人初の世界戦も壁は厚かった。昨年に岩佐(セレス)から王座奪取のドヘニーは初防衛となった。

  ◇    ◇    ◇

高橋は初回でペースを握られ、2回はバッティングで両者が眉間から流血した。3回には右ストレートを浴びてクリンチも、左フック3連発にダウンした。石井会長の「スロースタートで3回までがカギ」の懸念が的中してしまった。

中盤から運動量を生かし、スイッチも駆使した。手数も出すが王者のうまさに空転し、的確なパンチをもらう展開は変わらず。ついに試合を止められた。「きりないくらい課題が残った。不細工な試合で、完璧に実力の差」と苦笑いした。

昨年12月の米国合宿中にオファーされたが、正式決定は1週間前だった。東洋大ではレギュラー外でプロデビューは1回TKO負け。日本や東洋太平洋王座挑戦もない無名から、日本人として9年ぶりの聖地での試合。「もう1度立ちたい」という世界戦は日本人初の晴れ舞台も、番狂わせは起こせなかった。

関連するニュースを読む

俺は無視か!問題児ブローナーが怒りエネルギー充電

パッキャオとの試合前会見に臨んだ元4階級制覇王者ブローナー

かつて「メイウェザー2世」と呼ばれたボクシング元4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(29=米国)は、戦前予想を覆すことができるか-。

19日(日本時間20日)、米ラスベガスのMGMグランド・アリーナで6階級制覇王者となるWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)に挑む同級6位ブローナーは「なぜオレのことをみんな尊敬しないのか」と大きな不満を口にした。勝敗オッズも初防衛戦のパッキャオ支持に集まっていることが気にくわない様子。「ザ・プロブレム(問題児)」の異名通り、ブローナー節も健在で、16日の試合前会見では質問にも答えず、放送禁止用語を連発して困らせた。

確かにトラブルは多い。過去2度も体重超過による王座剥奪。私生活では奇行だけにとどまらず、飲酒&無免許運転や暴行など逮捕歴も少なくない。リング内外での素行の悪さが影響したのか、無敗を誇った兄貴分のメイウェザーに比べて黒星は喫しているものの、29歳で33勝(24KO)3敗、KO率63パーセントは堂々たる戦績。出入りの素早い踏み込みのコンビネーションを武器とするパッキャオに対し、持ち前のハンドスピードと鉄壁のディフェンスを駆使すれば十分に勝機はある。

同カードの話題は約2年3カ月ぶりの米本土での試合を控えるパッキャオに集中している。ブローナー戦勝利後は、現役復帰をほのめかしている元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとの再戦の可能性が有力視されていることも大きい。そんな周囲の注目を「問題児」らしく破壊する実力をブローナーは持っている。「キャンプは成功、うまく調整できた。この試合に勝てば、みんながオレをリスペクトすることになるだろう」と不敵な笑み。下馬評を覆るために怒りのエネルギーを充電している。

なおパッキャオ-ブローナー戦はWOWOWプライムで1月20日正午から生中継される。

試合前会見でにらみ合うWBA世界ウエルター級王者パッキャオ(左)と挑戦者ブローナー
試合前会見に臨んだWBA世界ウエルター級王者パッキャオ(左)と挑戦者ブローナー

関連するニュースを読む

40歳パッキャオ2年3カ月ぶり米世界戦へ計量パス

2年3カ月ぶり米世界戦に挑むマニー・パッキャオ(AP)

ボクシング6階級制覇王者のWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が19日(日本時間20日)、米ネバダ州ラスベガスで開かれる初防衛戦に備え、前日計量をクリアした。

18日(同19日)に同地で挑戦者で元4階級制覇王者の同級6位エイドリアン・ブローナー(29=米国)とともに計量会場に登場。パッキャオは146ポンド(約66・2キロ)、ブローナーも146・5キロ(約66・4キロ)でそれぞれパスした。16年11月のジェシー・バルガス(米国)戦以来、約2年3カ月ぶりとなる米本土での世界戦に向け、40歳王者は「ベストを尽くす」と力強く宣言した。

米メディアによると、ファイトマネーだけでパッキャオが1000万ドル(約11億円)、ブローナーは250万ドル(2億7500万円)を獲得し、さらにPPVでの利益が加わるという。一部メディアでは「パッキャオの収益は少なくとも2倍の2000万ドル(約22億円)になる」との見通しを報じている。

2年3カ月ぶり米世界戦に挑むマニー・パッキャオ(AP)

関連するニュースを読む

リナレスがまさか初回TKO負け、3度ダウンで無念

ホルヘ・リナレス(14年12月撮影)

<ボクシング:WBC世界スーパーライト級次期挑戦者決定12回戦>◇18日◇米ニューヨーク

WBC世界スーパーライト級2位ホルヘ・リナレス(33=帝拳)が、まさかの初回TKO負けを喫した。同級14位で元WBA暫定王者パブロ・セサール・カノ(29=メキシコ)に、初回早々の右ストレートを皮切りに3度ダウン。3度立ち上がったもののワンツーに後退するとレフェリーストップ。1回2分48秒TKO負けした。

リナレスは通算50戦目で衝撃の黒星となった。開始からカノに攻め込まれて、14秒に右ストレートを首の左あたりに浴びてダウン。持ち直したかに見えたが、1分半を過ぎて右フックでまたダウン。ここも立ち上がったが、残り30秒で右ストレートに3度目のダウン。三たび立ち上がったが、ワンツーにフラフラとロープまで後退。レフェリーが割って入り、09年の初黒星以来の初回KO負けとなった。

カノの兄イバンとは15年のWBCライト級王者時代に対戦し、4回TKOでV2に成功していた。弟に敵を討たれた格好だが、リナレスは「右のパンチが強くて驚いた。負けたが次に向かって進みたい」とリング上でインタビューに答えた。カノは「偉大なファイターに勝ててうれしい。最高のファイトだった」と満面の笑みだった。

リナレスはこれまでフェザー級からライト級まで3階級を制覇した。昨年5月にはワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)に敗れて王座陥落も、9月の再起戦では階級を上げてアブネル・コット(38=プエルトリコ)を3回TKO。WBC王者ホセ・ラミレス(26=米国)は2月10日に米国カリフォルニア州で、ホセ・セペダ(29=同)との防衛戦を予定。リナレスは勝者に挑戦して、4階級制覇を狙うはずだった。

関連するニュースを読む

アンドラーデが完勝で初防衛、27戦全勝17KO

<プロボクシング:WBO世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇米ニューヨーク

同級王者デメトゥリアス・アンドラーデ(30=米国)が完勝で初防衛に成功した。同級8位アルツール・アカボフ(31=ロシア)の挑戦を受けたが、右ジャブで試合をコントロール。大きな左やボディーを打ち込んでリードし、10回には右目上をカットさせた。流れは変わらず、12回2分36秒にレフェリーストップ勝ち。アンドラーデは27戦全勝(17KO)となった。

ミドル級はWBCとWBAスーパー王者サウル・アルバレス(メキシコ)とIBF王者ダニエル・ジェイコブス(米国)が5月4日に3団体統一戦で対戦する。WBA王者はロブ・ブラント(米国)で、前WBA王者村田諒太(帝拳)がWBAで7位、WBCで4位、IBFで6位につけている。

関連するニュースを読む

高橋竜平TKO負け、新潟初の世界王者誕生ならず

<ボクシング:IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンシアター

新潟県勢初の世界王者誕生はならなかった。加茂市出身の挑戦者、IBF世界スーパーバンタム級10位・高橋竜平(28=横浜光、加茂暁星高)は、同級王者T・Jドヘニー(32=アイルランド)に11回2分18秒TKOで敗れた。

高橋は2回に眉間を切って出血。3回には左の連打をもらってダウンを喫した。その後は打たれても前に出る粘りを見せた。だが、11回、連打されたところでレフェリーがストップ。試合決定が1週間前と、ほとんどぶっつけ本番の状態だった。敗れはしたが、最後まであきらめない、気迫に満ちた試合だった。

高橋は加茂暁星高でボクシングを始めた。同校にボクシング部がないため、加茂市ボクシング教室、加茂ボクシングクラブなどで練習した。加茂ボクシングクラブの坪谷信頼・元代表(69)は「不器用だが、人の何十倍も努力する子だった。これを1つの経験として頑張ってほしい」と言う。県ボクシング連盟の仁多見史隆・副理事長(44)は「選手生命のピークはまだ見えていない。今までのように努力を続ければ、次のチャンスは十分ある」と、ともに今後に期待した。

関連するニュースを読む

高橋竜平TKO負け壁厚かった日本人初の聖地世界戦

<ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンシアター

同級10位高橋竜平(28=横浜光)が聖地で世界初挑戦も11回TKOで失敗した。

3回に同級王者T・Jドヘニー(32=アイルランド)の連打でダウン。中盤から前に出て手数を出したが、的確なパンチを浴びて劣勢は変わらず。レフェリーにストップされ、11回2分18秒TKO負けした。昨年に岩佐(セレス)から王座奪取のドヘニーは初防衛となった。

初回からジャブにボディーで流れをつかまれた。2回にバッティングで、両者とも眉間をカットして流血。3回には左ボディーに続く右ストレートを浴びる。クリンチで逃げようとしたが、さらに左フックの3連発を食らってダウン。スロースターターの上にリードを奪われた。

中盤からようやく本来の運動量を生かして前に出て、スイッチもして手数も多くなった。アマ経験も豊富な試合巧者の王者。高橋のパンチをかわし、上下に打ち分けもよく、的確な力強いパンチで差を広げていった。この展開は変わらず、8回にはドクターチェックも入り、11回には王者に連打で攻め込まれてレフェリーに試合を止められた。

昨年12月に米ロサンゼルスで初めてスパー合宿した。ヘビー級世界戦も観戦した際に王者陣営からオファーを受けた。その後連絡がなく、1月から2月9日の2番目の候補日になると判断し、3日間休養に充てた。直後の7日に契約書が届き、1週間前の11日にビザが下りて、やっと正式決定した経緯があった。

漫画「はじめの一歩」を読んで、中3で地元新潟加茂市のボクシング教室に通い始めた。東洋大に進学もレギュラーになれずにアマでは10勝(3KO)7敗止まり。12年12月にプロデビューも1回KO負けし、次戦も引き分けだった。

16年にオーストラリアで初の10回戦も判定負け、17年にはフィリピンへ単身修行。17年にタイで日本未公認のIBFパンパシフィック王座を獲得し、昨年タイで初防衛して世界10位に浮上でチャンスをつかんだ。

日本や東洋太平洋王座にも挑戦経験のない無名から、聖地マディソン-のリングに上がった。日本人では戦前にノックアウトQの異名で1回KOで初勝利の木村久、日本初の世界ランカー徐廷権がいる。戦後では元アマ全日本王者の岡田隆志が、10年に元アマ世界王者アローヨ(プエルトリコ)に4回判定勝ちした。

世界戦ではベネズエラ出身のWBAライト級王者ホルヘ・リナレス(帝拳)が、昨年にワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)からプロ初ダウンを奪うも10回TKO負けの激闘を演じていた。高橋は日本人としては初の世界戦出場だったが、実力差はあり、世界の壁は厚かった。

関連するニュースを読む