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ボクシングニュース

辰吉寿以輝、妻は「格好良かった。ほれ直しました」

左から母るみさん、父丈一郎、兄寿希也さん、寿以輝の優夫人とベビーカーに乗る長女莉羽ちゃん(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇24日◇大阪・東和薬品ラクタブドーム・サブアリーナ

 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(じゅいき、21)が1年2カ月ぶりの復帰戦を3回KOで飾った。タイのフェザー級1位ノーンディア・ソーバンカル(22)から3度のダウンを奪い、最後は3回2分19秒、おやじ譲りの左ボディーで仕留めた。今年1月に左拳負傷、7月は左肋骨(ろっこつ)骨折で2試合中止となったが、鮮やかに復活を遂げ無傷の7連勝(5KO)。父子2代の世界王者へ前進した。

 寿以輝の優夫人が、7月に生まれたばかりの長女莉羽ちゃんとリングサイドで観戦した。「ドキドキしましたけれど、毎日頑張っているのを見てきたので。(結婚)記念日とかは、関係ないです」。3度のダウンを奪う鮮やかなKO勝ちに「格好よかったですね。ほれ直しました」とのろけた。

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輪島功一氏、袴田さん支援する会で怒り「この野郎」

会見に出席した輪島功一氏(撮影・村上幸将)

1966年に静岡県で発生した強盗殺人事件で死刑確定後、14年の静岡地裁の再審開始決定で釈放も、6月に東京高裁から再審開始を認めない決定を受けた、元プロボクサー袴田巌さん(82)を支援する会の会見が12日、都内で行われた。

検察側が再収監を認めるよう最高裁に強く求める中、元WBAスーパーウエルター級王者の輪島功一氏は「検察も死ぬまで判断を待っているのか、この野郎!!」と怒りをあらわにした。

「袴田さん再収監を許さない」集会に参加した輪島功一氏(右)(撮影・村上幸将)

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吉野修一郎「1回から」KO防衛でスイーツ解禁だ

計量をパスした王者吉野(左)と挑戦者小林

ボクシング日本ライト級タイトルマッチの計量が、12日に都内で行われた。同級王者吉野修一郎(27=三迫)は61・1キロ、同級10位小林和優(35=RK蒲田)はリミットの62・2キロでクリアした。試合は13日に東京・後楽園ホールでゴングとなる。

V3戦となる吉野は8戦全勝(6KO)で、4連続KO中と勢いに衰えはない。さらに今回はフィジカルトレの成果で「パワーもついた」と実感している。

前回は3回にダウンを奪うも9回TKO勝ち。「苦戦と思われている。今回はてこずらないようにしたい。鼻血も出さないよう打たせずに。チャンスあれば1回から行こうと思っている」と前半KOをもくろむ。

減量は順調だったが、大好きなスイーツは我慢している。自宅近くにフレンチトーストの店が新規オープンした。KO防衛して食べに行くのを楽しみにしている。

小林は苦節13年目で初のタイトル挑戦となった。12年から1分けをはさんで6連敗していたが、昨年11月から連勝でチャンスがめぐってきた。「ここまで長かった。最初で最後と思って、ボクシング人生のすべてを出したい」と話す。

「技術は王者の方が上」と、劣勢は覚悟の上で臨む。「負けは多いが、気持ちが切れたことはない。打たれ強さもある。相打ち覚悟でもらっても打ち返していく」と打ち合いに勝機を見いだす。

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「バカボンパパと同い年」41歳野中悠樹が王座挑戦

41歳の誕生日に東洋太平洋&WBOアジア太平洋ミドル級王座挑戦を発表した野中、右は井岡会長、左は桂トレーナー(撮影・加藤裕一)

元日本スーパーウエルター級王者で国内現役最年長の野中悠樹(井岡弘樹)が41歳の誕生日の10日、大阪市内で東洋太平洋&WBOアジア太平洋ミドル級王座挑戦を発表した。

来年2月24日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で王者細川チャーリー忍(34=金子)に挑む。野中は「41歳、バカボンのパパと同い年になりました」と笑いながら「ここが終着点なんて思っていません」と、将来の世界初挑戦も視野に現役を続ける。

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野中悠樹「まだやれる」41歳誕生日に王座挑戦

41歳の誕生日に東洋太平洋&WBOアジア太平洋ミドル級王座挑戦を発表した野中、右は井岡会長、左は桂トレーナー(撮影・加藤裕一)

元日本スーパーウエルター級王者で国内現役最年長の野中悠樹(井岡弘樹)が41歳の誕生日の10日、大阪市内の同ジムで会見し、東洋太平洋&WBOアジア太平洋ミドル級王座挑戦を発表した。来年2月24日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で王者細川チャーリー忍(34=金子)とタイトルマッチを行う。

野中は「41歳、バカボンのパパと同い年になりました」と笑いながら「中年と呼ばれる年齢ですが、世間で言えば働き盛り。確かに疲れやすくなったけど(体調の)ピークは変わらないし、もっと伸びるという感触もあります」と不惑の決意を語った。

20世紀の99年デビュー。世界戦経験こそないが、戦績は32勝(10KO)10敗3分け。日本スーパーウエルター級王座を08年9月~09年3月、14年8月~16年12月の間、2度保持し、東洋太平洋同級王座も09年に獲得した。

39歳の昨年10月にWBO東洋王座戦、40歳の今年4月にIBFスーパーウエルター級2位決定戦で連続して判定負けを喫した。「進退について考えた。でも、自分の中で“まだやれる”という気持ちがあり、周囲も“まだまともに話せるし、大丈夫やろ”と言ってくれたんで」。JBCのプロライセンス年齢制限は「17~36歳」だが、野中は元王者(日本、東洋太平洋、世界各王者)の資格を生かし、現役続行を決めた。

元世界2階級王者の井岡弘樹会長(49)は「僕は29歳で引退した。それでも、周りに“ようやった”と言われたぐらい。頭が下がる。会社員で言えば90歳ぐらいで頑張ってる感覚ちゃいますか」という。野中をデビュー当時から見守る桂伸二トレーナー(47)は「衰えは当然あります。でも、練習、トレーニングをうまく調整してやっている。半分フリーターみたいな生活を続けさせてええんか、とは思いますが」と体力面に不安がないことを強調した。

国内では西沢ヨシノリが06年に40歳で東洋太平洋ライトヘビー級王座を獲得したケースがあるが、40歳のタイトル挑戦は極めて異例だ。野中は「ここが終着点なんて思っていません」-。49歳でWBAライトヘビー級王座を手にしたバーナード・ホプキンスや、45歳でWBA・IBFヘビー級王座を手にしたジョージ・フォアマンのように、地域タイトルで終わらず、世界初挑戦の夢を追いかける。

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世界戦でドーピング違反の尾川堅一が活動可能に

尾川堅一(2018年4月19日撮影)

日本ボクシングコミッションは10日、世界戦でのドーピング違反によりプロボクサーライセンス1年間停止処分となった尾川堅一(帝拳)の停止期間が終了し、10日から活動可能となったと発表した。

尾川は昨年12月9日の国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフェザー級王座決定戦後に違反が発覚。判定勝ちした試合は無効となり、王座獲得は認められなかった。世界戦でのドーピング違反で処分を受けたのは、日本選手初のケースとなった。

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石田匠、強豪に判定勝ち 夢は井岡一翔との統一戦

元WBO世界スーパーライト級1位パレラスに判定3-0で完勝した石田匠(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:53キロ契約8回戦>◇9日◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場

世界主要3団体でスーパーフライ級世界ランク上位にいる石田匠(27=井岡)が強豪を3-0判定で退けた。戦績は27勝(15KO)1敗となった。

「いやあパンチむっちゃ強かったです。今までで1番かな。でも、焦らずできた。ああいう選手とやれて光栄です」。対戦相手のワルリト・パレナス(35=森岡)は15年12月に当時WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(現WBAバンタム級王者)に同級1位で挑戦(結果は2回KO負け)した実績を持つ。その強豪から2回に左ジャブ、右ストレートで2度のダウンを奪うなどしっかりポイントを重ねて退けた。

井岡ジムを“卒業”した元同僚、井岡一翔が大みそか、中国マカオで自分と同じスーパーフライ級(WBO)で世界4階級制覇に挑む。「一翔くんには、そりゃ絶対に勝ってほしいし、勝つでしょう。」とエールを送る一方、夢も語った。「ライバルじゃないけど、僕が違う団体でベルトとって、統一戦とかね。映画みたいで理想的じゃないですか? そりゃもちろん難しいけど、そうなったら、みんな泣きますよ」。夢物語かもしれない。それでも、まず自分が世界王座に就かないと何も始まらないことは、分かっている。

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中谷正義11度目防衛「やっと」世界挑戦の時が来た

東洋太平洋ライト級で11度目の防衛に成功した王者中谷正義(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇9日◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場

王者中谷正義(29=井岡)が同級3位の挑戦者ハリケーン風太(31=カシミ)を4回1分43秒、TKOで下し、11度目の防衛に成功した。戦績は18戦全勝(12KO)となった。

身長182センチの自分より17センチ低く、バッティング覚悟で頭から飛び込んでくる挑戦者のラフなスタイルにつき合わず、基本に忠実なワンツーで両目尻をカットさせ、着実にダメージを与えた。

中谷は「予想通りでしたが、思っていたよりしんどさもあった」と、初回から全開でラッシュしてきた相手を振り返った。「でも、外国人も最初から飛ばしてくるのが多い。今日はパンチをもらわなかったけど、世界トップクラスなら見栄えの悪いのをもらったりする。その意味でいい経験やし、収穫です」。

18戦全勝と無敗街道を突き進む中谷は現在、ライト級の世界ランクでIBF5位、WBC8位、WBO12位につける。いつ世界に挑戦してもおかしくない。井岡一法会長も「チャンス(世界挑戦)の話は来ている。後はタイミングの問題」と後押しする。

中谷は「内山さんが世界王者になったん、僕ぐらいの年でしょ? だから、全然焦りはない。ただ負けたら引退。それは決めてます」。元WBAスーパーフェザー級王者で11連続防衛に成功した内山高志は30歳で世界王座についた。中谷は来年3月8日で30歳。「僕が頑張りだしたんは、ここ4年ほど。今やっと世界のスタートに立った感じです」。19年こそ“その時”が到来しそうだ。

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田中恒成下し総体制覇の岩田翔吉が米デビュー戦勝利

岩田翔吉(18年11月23日撮影)

<プロボクシング:ライトフライ級4回戦>◇8日(日本時間9日)◇米カリフォルニア州カーソン・スタブハブセンター

東京・日出高3年時に高校総体を制覇した早大生ボクサー岩田翔吉(22)が米国の地でプロデビュー戦を飾った。ジョエル・バミューズ(29=米国)と拳を交え、4回2分44秒、TKO勝ちを収めた。

早大カラーとなるえんじ色のトランクスでリングに立つと、序盤から強烈な右拳でぐいぐいと押し込み、3回終了間際にはコーナーに追い詰めての右ストレートでダウンを奪取。4回にも逃げるバミューズを追い詰め、強烈な右からの左フックを打ち抜き、そのままレフェリーストップ勝ちとなった。セコンドには、年末に初防衛戦(東京・大田区総合体育館)を控えるWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(伴流)、その伊藤を担当する米在住の岡辺大介トレーナーが入り、岩田を支えた。

岩田は高校時代、3階級制覇王者の現WBOフライ級王者田中恒成(畑中)、年末にWBC世界バンタム級暫定王座決定戦を控える同級5位井上拓真(大橋)に勝利して高校総体を制している。

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奥本貴之ドローで不本意な初防衛「全然あきません」

判定1-1のドローで初防衛となった日本スーパーフライ級王者奥本貴之(左)。右は挑戦者の橋詰将義(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇9日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

王者奥本貴之(27=グリーンツダ)が1-1判定ドローで、不本意な初防衛を果たした。戦績は21勝(10KO)8敗3分け。

17戦16勝1分けの挑戦者橋詰将義(25=井岡)とのサウスポー対決で、奥本は回転の速いコンビネーションなど手数で上回ったが、腰の入ったパンチをもらい、鼻血を出す場面もあった。「0点。全然あきません。トータルで全部ダメ」。初防衛戦の重圧があった。「リングに上がる前は全然感じなかったけど、上がってみると違った。相手の姿勢が違うし」と受けに回ってしまったことを反省。「次はもっと強くなります」と再出発を誓った。

矢田良太が2度目防衛「絶対倒せると」3戦連続KO

3連続KO勝利で2度目の防衛を果たした日本ウェルター級王者矢田良太(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:日本ウウエルター級タイトルマッチ10回戦>◇9日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

王者矢田良太(29=グリーンツダ)が9回2分37秒、TKOで挑戦者藤中周作(32=金子)を下し、2度目の防衛に成功した。戦績は18勝(15KO)4敗。

3回に左フックで最初のダウンを奪った。5回にはタイミングのいい左ショートフックでぐらつかせ、9回にラッシュをかけ、レフェリーが試合を止めた。

矢田は「3回に“いける”と思ったけど(本石昌也)会長の指示で慎重に行こうとなった。でも、最後は絶対に倒せると思ってました」。タイトル奪取から3戦連続KO勝ちに笑顔を見せた。

ガウン、トランクスは鮮やかなピンク色だ。ちなみに成人式もピンクの袴(はかま)を着用した。「男ってあまり使わない色でしょ? プロは目立ってなんぼですし、目立とうと思って」と語る。来年も防衛を重ねることを基本線。「チャンスがあれば…。会長にすべて任せてます」。筋骨隆々の体から、ニックネームは「ナニワのターミネーター」だが、にぎやかで明るい性格から言えば、コメディー路線もありで「ナニワのピンクパンサー」か? 世界に飛び出す機会をうかがいながら、2019年を戦っていく。

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ロマチェンコ2団体統一「来年に」4団体統一戦宣言

勝利しベルトを手にするロマチェンコ(AP)

<プロボクシング:WBA&WBO世界ライト級2団体王座統一タイトル12回戦>◇8日◇米ニューヨーク

WBA王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)がWBOとの2団体王座統一に成功した。

WBO王者ホセ・ペドラサ(29=プエルトリコ)との対戦。11回に連打で2度ダウンを奪い、判定となったが大差の3-0で勝利した。来年にはWBC&IBF同級王者マイキー・ガルシア(30=米国)との4団体統一戦を宣言した。

ロマチャンコはペースはつかんだが、なかなか捕まえられなかった。ペドラサが頭、上体、足を揺すらせながら、小刻みなパンチを繰り出してきた。ジリジリと詰めて、何度か左ストレートを打ち込むが、反撃も受けた。

さすが2階級制覇している王者の力量にてこずったが、11回についに捕まえた。ショートでも力がこもった何十発もの連打にペドラサが左ひざをついて最初のダウンを奪った。立ち上がってきたところへ再び連打に、今度は右ひざをつかせた。相手はまた立ち上がって仕留めきれなかったが、採点も1人が119-107、2人が117-109と差がついた。

ロマチェンコは世界最速の3戦目で世界王座につき、5月にはホルヘ・リナレス(帝拳)を下して3階級制覇に成功した。右肩の手術を受け、7カ月ぶりの試合の初防衛戦だったがその影響は全くなし。「何も問題はなかった。ペドロサはいい選手でいい試合をした。尊敬する」と相手をほめた。

ロマチェンコは現代の最高傑作でハイテクといわれる。全階級通じて最強を示すパウンド・フォー・パウンドでも1位の実力を示した。「あと2つのベルトもほしい。来年にはやりたい」。次は4階級制覇し、現在2冠王者ガルシアとの統一戦で、史上5人目の4団体統一を狙う。

ダウンを奪ったロマチェンコ(AP)

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ナバレッテが新王者 無敗のドグボエに判定勝ち

<ボクシング:WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇米ニューヨーク

WBO世界スーパーバンタム級2位エマヌエル・ナバレッテ(23=メキシコ)が、無敗王者を破って新王者になった。20戦全勝(14KO)の同級王者アイザック・ドグボエ(24=ガーナ)と対戦。終始リーチを生かして前に出て攻勢。採点は115-113、2人が116-112と3-0の判定勝ち。世界初挑戦で王座を獲得した。

ナバレッテはノラリクラリとも言える、独特のリズムで前に出た。さらに身長170センチで13センチ、リーチも180センチで12センチ上回るサイズを生かし、左フックを中心にパンチを浴びせた。2回に右手を痛めたが「ハートの強さで勝負した。ここまでの努力が実り、ベストの試合で夢を実現できた」と胸を張った。戦績は26勝(22KO)1敗となった。

ドグボエは減量苦か動きに精彩を欠いて、プロ初黒星でV3に失敗した。唯一見せ場を作ったのは9回。右のオーバーハンドでダウンを奪ったが、後頭部へのパンチでダウンは認められなかった。12年のロンドンオリンピック(五輪)に出場し、1回戦では清水聡(大橋)と対戦して判定負けしている。両目の周りを腫らせながら「必ず王者に返り咲く」と話した。

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井上尚弥弟の拓真、世界初挑戦は王者の緑コーデで

4回のスパーリングを消化したWBC世界バンタム級5位井上拓真(左)(撮影・藤中栄二)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟で、WBC世界同級5位拓真(22=ともに大橋)が同団体ベルトを意識した緑でコスチュームを統一する。30日に東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(25=タイ)との同暫定王座決定戦を備え、8日は横浜市の所属ジムで4回のスパーリングを消化。トランクス、ガウンともにWBCのグリーンとホワイトを選択したことを明かした。

兄尚弥に続く世界王者を目指す30日の世界初挑戦に備え、井上拓はトランクス、ガウンともにグリーン、ホワイトを選択したことを明かした。「もちろんWBCベルトが緑なので。それが理由です」と声を弾ませた。9月のWBC指名挑戦者決定戦では緑色のラインを入れたヘアで臨み「今回はどうしようかと。緑も考えています」。既にWBCベルトを巻くイメージが出来上がっている。

この日は尚弥が動画撮影を担当する中で、4回のスパーリングに取り組んだ。テーマは「気持ちに余裕を持って冷静にいくこと」(井上拓)。ペッチと同じ長身サウスポーの練習パートナーに対し、自身の距離を保ちながら、強烈な右、左右の連打を打ち込んだ。「ペッチとはかみ合うスタイル。いい調整ができています」と自信にあふれた表情を浮かべた。

マッチメークが6カ月近く難航していた同級1位ウバリ(フランス)と同級3位ウォーレン(米国)による正規王座決定戦は今月22日に米ニューヨークで開催されることが決まった。井上拓が暫定王座をつかめば、いずれ正規王者との統一戦が待ち構える。「その先の戦いがあるだけ。目の前の試合に勝ちます」とクールな井上拓は今月に入って本格的な減量も開始し「飢えた感じになってきています」。心身とも充実した状態で、緑のWBCベルトに照準を合わせている。【藤中栄二】

弟拓真(右手前)のスパーリングを動画撮影しながらアドバイスを送るWBA世界バンタム級王者井上尚弥

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井上拓真が初の世界戦へスパーリング「良い感じに」

4回のスパーリングを消化したWBC世界バンタム級5位井上拓真(左)

30日に初の世界挑戦を控えるボクシングのWBC世界バンタム級5位井上拓真(22=大橋)が8日、横浜市の所属ジムで4回のスパーリングを消化した。

年末の同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(25=タイ)との同暫定王座決定戦(東京・大田区総合体育館)に向け、井上拓は、WBA世界同級王者の兄尚弥(25)に動画撮影をしてもらいながら、ペッチを想定した長身のサウスポーと拳を交えた。

強烈な右オーバーハンドや左右の連打を駆使して攻め込み「余裕を持ち、冷静にやることを意識しました。普通にできたと思います。良い感じに仕上がっていますね」と順調な調整ぶりをうかがわせた。

今月に入ってから本格的な減量も開始。今月20日までの予定でスパーリングを継続し、世界戦に備えるという。

弟拓真(右手前)のスパーリングを動画撮影しながらアドバイスを送るWBA世界バンタム級王者井上尚弥

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ロマチェンコあす王座統一戦「夢へ次のステップ」

世界最速12戦目で3階級制覇を成し遂げたWBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が8日(同9日)、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでWBO世界同級王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)との2団体王座統一戦に臨む。7日(同8日)には両者ともに同地で前日計量に臨み、ロマチェンコは134・4ポンド(約60・96キロ)、ペドラサは134・2ポンド(60・87キロ)でそれぞれクリアした。

統一戦を控え、ロマチェンコは「私の夢、目標のための次なるステップだ。このファイトの後、私の夢が少し近づく」と声をはずませた。右肩関節の手術を受けており、ロマチェンコにとっては復帰戦となるが「非常に興味深い合宿を張ってきた。この試合のためにハードなスパーリングと良い準備をしてきた。手術前と同じような持ちうるすべてのパンチを駆使することになるだろう」と自信をのぞかせていた。

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最高傑作ロマチェンコ肩万全、ペドラサは面白くない

ボクシング世界ライト級2団体王座統一戦の計量が、7日に米ニューヨークで行われた。WBA王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)は60・9キロ、WBO王者ホセ・ペドラサ(29=プエルトリコ)が60・8キロで、いずれもリミット61・2キロ以下でクリアした。試合は8日にマジソン・スクエア・ガーデンのルル・シアターでゴングとなる。

ロマチェンコは五輪連覇後にプロ転向し、世界最速の3戦目で世界王座に就いた。今年5月にはホルヘ・リナレス(帝拳)を下して3階級制覇に成功。右肩の手術を受け、7カ月ぶりの試合の初防衛戦での統一戦となる。

ロマチェンコは「肩は問題ない。彼はいつも防御して相手のミスを待つ。スタイルは面白くない」と圧倒するつもり。来年にはWBC&IBF王者マイキー・ガルシア(30=米国)との4団体統一を狙っている。ペドロサは8月に2階級制覇しての初防衛戦。現代の最高傑作でハイテクのロマチェンコに、スナイパーと呼ばれるペドラサが番狂わせできるか。

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ヘビー級世界戦ワイルダーvsフューリーに再戦指令

世界ボクシング評議会(WBC)は7日(日本時間8日)、1日のWBC世界ヘビー級タイトルマッチで引き分けた王者デオンテイ・ワイルダー(米国)-元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)の即再戦の指令を出した。

無敗対決となった同王座戦はワイルダーが9回と最終12回に2度ダウンを奪ったものの、パンチをかわされて攻め込まれたシーンもあって三者三様の判定で引き分け。両者とも「勝ったのは俺。再戦で勝ってみせる」と主張していた。ドローながらも8度目の防衛に成功したワイルダーは次戦で3団体王者アンソニー・ジョシュア(英国)との統一戦が見込まれていたが、完全決着戦を優先することになる。

WBCマウリシオ・スレイマン会長は「ワイルダーとフューリーが素晴らしい戦いをしたこと、試合後の模範的なスポーツマンシップをもう1度、祝福したい。WBCはダイレクトリマッチが認められたことを喜んでいる」とコメントした。

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5度防衛の久田哲也がライトフライ級王者を返上

久田哲也(2018年4月9日撮影)

日本ボクシングコミッションは5日、日本ライトフライ級王者久田哲也(34=ハラダ)が同王座を返上したと発表した。12月5日付け。

久田は17年4月、堀川謙一(三迫)との同王座決定戦で判定勝ちして王者に。今年11月には戸谷彰宏(蟹江)を判定で下し、5度目の防衛に成功していた。

現在、久田はWBA2位、WBC3位、IBF3位、WBO3位と世界主要4団体すべてで上位にランクしている。

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入学後に競技、大阪市立大大学院生/坂本真宏メモ

国公立大大学院生ボクサーとして、史上初めて世界王座に挑む坂本真宏(撮影・加藤裕一)

大阪市立大大学院生のIBFフライ級15位坂本真宏(27=六島)が、大みそかにマカオで同級王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)に挑戦することが5日、大阪市内の同大学で発表された。「国公立大大学院生ボクサー」の世界戦は日本ボクシング界初。

◆坂本真宏(さかもと・まさひろ)1991年(平3)1月19日、大阪・堺市生まれ。大阪・泉北高から大阪市立大工学部に1浪で入学後に体育会で競技を始め、関西大学リーグ2、3部大会フライ級優勝などアマチュア戦績24勝(11KO)6敗。14年12月プロデビュー、昨年12月にWBOアジア太平洋フライ級王座獲得。164センチ。右ボクサー。家族は両親、兄。

◆大阪市立大 1880年(明13)創設の大阪商業講習所、日本初の市立大だった旧制大阪商科大を経て今日に至る。大阪市住吉区、阿倍野区のキャンパスに8学部を擁する総合大。偏差値は52・5~67・5(ちなみに京大62・5~72・5)付近で、関西有力私立大の「関関同立より上」のイメージがある。サントリー創業者の鳥井信治郎氏(旧制学校時に中退)ら財界に多くの人材を輩出。

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大学院生ボクサー坂本真宏ファイトマネー0円世界戦

国公立大大学院生ボクサーとして、史上初めて世界王座に挑む坂本真宏(撮影・加藤裕一)

大阪市立大大学院生のIBFフライ級15位坂本真宏(27=六島)が、大みそかにマカオで同級王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)に挑戦することが5日、大阪市内の同大学で発表された。「国公立大大学院生ボクサー」の世界戦は日本ボクシング界初。機械物理学系を専攻する“理系男子”が、4階級制覇を狙う井岡一翔、2階級制覇を狙う京口紘人との3大世界戦として夢舞台に立つ。

腹を決め、坂本は世界に打って出る。「最初に世界戦の話を聞いた時、興奮しました。でも、お金、周りの期待、しかも強い王者と海外で…正直、怖さと重圧があった」。10月末に六島ジムの枝川会長から覚悟を問われ、一晩悩んだ。大学院で機械物理学系を専攻。そんな理系の頭でなく、ボクサーの心で決断した。

大阪・泉北高では“帰宅部”だった。非日常感に引かれ、大学でボクシングを始めた。大阪市立大工学部卒業後にプロになったが、大学院2年の昨夏にはロボット工学の一般企業に就職が内定した。ところが、16年11月にWBOアジア太平洋王座決定戦で惜敗した相手、木村翔がその時、世界王座を奪取。「悔しくて」。引退の意思を撤回した。

世界戦は数千万円の経費がかかる。枝川会長は王者側からオファーを受け、同大学の荒川哲男学長(68)に頭を下げ、各企業にいるOBを紹介してもらった。資金集めの殺し文句は「ベルトをとったら、初防衛戦は大阪市立大の体育館で」。その熱意でスポンサー約10社が集まった。

枝川会長は「坂本には知名度も人気も全然ない。現時点でファイトマネーは0円」。坂本は「感謝の気持ちを力に変えて、王者を殴り倒したい」。この日は学ラン、ぐりぐりメガネ姿で会見に出席し、現役大学院生である点をアピールした。できることは何でもやって、一世一代の舞台に立つ。【加藤裕一】

国公立大大学院生ボクサーとして、史上初めて世界王座に挑む坂本真宏。右は大阪市大の荒川哲男学長(撮影・加藤裕一)

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