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新着ニュース

井上尚弥「ワクワクする試合を」マクドネル戦歓迎

高村トレーナー(左)を引っ張りながら砂浜を走る井上尚


 3階級制覇を目指すプロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が、WBA世界バンタム級正規王者ジェイミー・マクドネル(31=英国)への挑戦を歓迎した。

 5月にも東京で予定される今年初戦に備え、19日から熱海合宿を開始。マクドネル挑戦が濃厚となり「日程面も考え、マクドネルと思っていた。正式に決まればヒリヒリする、ワクワクする試合が十分にできる」と早期決定を待ち望んだ。

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田中恒成「『感動した』と」激戦一夜、穏やかな笑み

世界最速タイの世界3階級制覇達成から一夜明け、快挙を報じた紙面を手に笑顔を見せるWBO世界フライ級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)


WBO世界フライ級タイトルマッチで王者木村翔を判定で破り、世界最速タイの12戦目で世界3階級制覇を達成した新王者田中恒成(23=畑中)が25日、名古屋市内で畑中清詞会長(51)、同会長の息子でWBCユース世界フライ級王者畑中健人(20)とともに一夜明け会見を行った。

田中は前夜に試合のビデオを見たといい「いい試合とは思うけど、そんなにすごい試合をしたとは思わない。でも、会う人、会う人が『感動した』と言ってくれて、うれしいです」。激戦で腫れ上がった顔を隠すためのサングラスの下で、穏やかな笑みを浮かべた。またセミファイナルでプロ7戦目にして初のベルトを手にした畑中健は「ユースのベルトなので試合前はそんなに…と思っていたけど、実際にとると本当にうれしい。将来は恒成君と一緒に“ダブル世界戦”ができるよう、頑張っていきます」と話した。

元WBC世界スーパーバンタム級王者の畑中会長は「今、健人が言ったように、初の“親子鷹(だか)世界王者”や恒成とのダブル世界戦は、将来、必ずやります」と宣言。昨夜の美酒が残る赤い顔で高らかに誓った。

世界最速タイの世界3階級制覇達成から一夜明け、喜びを語ったWBO世界フライ級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)
激闘から一夜明けた(左から)WBCユース世界フライ級王者畑中健人、畑中ジムの畑中清詞会長、WBO世界フライ級王者田中恒成(撮影・加藤裕一)

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3階級制覇の田中恒成、一夜明け「本当に良かった」

木村翔を判定で破り、3階級制覇を達成した田中恒成


世界ボクシング機構(WBO)フライ級王者の田中恒成(畑中)が王座奪取から一夜明けた25日、名古屋市内で記者会見し「いい試合だった、感動したと、会う人会う人が言ってくれたのでうれしい」と、世界最速タイ12戦目での世界3階級制覇の喜びをかみしめた。

序盤から激しい打ち合いとなった試合に、観客は大いに沸いた。「スタミナも気持ちも持続できたのが良かった」としながらも、まだ課題は多いと振り返り「テクニカルな部分をもう少し交ぜてやれるのに、試合でそれを表現できていない」と反省点を挙げた。

田中は昨年9月の世界戦で両目眼窩(がんか)底を骨折したが、今回は「感覚的には(目の)問題はない」と言う。次戦の予定は未定。

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木村翔「もう引退。燃え尽き症候群」もひとまず休養

12回を終え、抱き合ってたたえ合う木村(右)と田中(撮影・前田充)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


敗れた王者木村翔(29=青木)はV3失敗に「悔しさ」も「気持ちよかった」と満足感も得ていた。初回から攻防が刻々入れ替わる手数の多い打撃戦。右目の周りを腫らせて「終盤は見えなかった。右拳も痛めた」が、ジャッジ3人の採点が一致は12回中5回だけ。「王者の根性は見せられた」と、0-2判定以上に競り合いの激闘を演じた。

有吉会長は結果を受け入れたが、採点には不満を示した。7回にダウンさせるもスリップ、最終回は田中優勢の採点が1人。異議通りなら2-1で勝利か、0-1の引き分けで防衛成功となる。立会人を通じてWBOに抗議する。

木村はたたき上げの雑草から、中国の英雄鄒市明を皮切りにエリートを倒してきた。今回も「全力を出し切って紙一重」に「もう引退。燃え尽き症候群」。あっさり引退宣言まで口にした。59日間で2戦した自称昭和のボクサーはとりあえず休養に専念する。

激しく打ち合う木村(右)と田中(撮影・前田充)

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長谷川穂積 田中恒成は「総合力で勝った」

12回、激しく打ち合う木村(右)と田中(撮影・前田充)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


挑戦者の田中恒成(23=畑中)が世界3階級制覇を達成した。王者木村翔(29=青木)との壮絶な打ち合いを制し、2-0判定勝ち。プロ12戦目での達成は怪物王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と並ぶ世界最速となった。

元世界3階級王者の長谷川穂積氏は「いい試合だったから、いい打ち合いになった。(田中の強みは)ひと言で言えない。総合力で勝った」とコメントした。

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畑中Jrデビュー7連続KO 父子世界王者へ通過点

畑中建人

<プロボクシング:WBCユース世界フライ級王座決定戦10回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


3階級制覇を達成した田中恒成(23)の所属ジム、畑中清詞会長(51=元WBC世界スーパーバンタム級王者)の長男建人(20)が、デビューから7連続KO勝ちでWBCユース世界フライ級タイトルを獲得した。

インドネシアのルマーパサルとの王座決定戦は、5回1分56秒TKO勝ち。2回に左足、続けて右足がつるアクシデントも乗り越えた。父子世界王者への通過点。「だれにも負けないぐらい(父の映像を)見ている。普段尊敬できないから、尊敬できるものを見つけたくて」と笑顔。今後は日本か東洋太平洋王座から世界を狙う。

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村田諒太V2戦に手応え vsゴロフキン戦にも含み

スパーリングで右ストレートを打ち込む村田(右)


ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が24日、可能性が残る元3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦について、「ファンがどのカードを見たいかだと思う」と述べた。15日の2団体統一世界同級タイトル戦で、アルバレス(メキシコ)に0-2の判定負けで初黒星を喫したが、村田陣営と日本での興行の交渉が進んでいた。王座陥落で消滅かと思われたが、所属ジムの本田会長が相手の意向次第であると明言していた。

この日は同級2位ブラント(米国)とのV2戦(10月20日、米ラスベガス)へ、最長9回のスパーリングを敢行。「疲れがある中で動けた」と手応えを得た。

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田中恒成“フライ級ウォーズ”で木村に学んだ心意気

12回、激しく打ち合う田中(右)と木村(撮影・前田充)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


挑戦者の田中恒成(23=畑中)が世界3階級制覇を達成した。王者木村翔(29=青木)との壮絶な打ち合いを制し、2-0判定勝ち。プロ12戦目での達成は怪物王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と並ぶ世界最速。国内ジム所属選手では7人目、日本人では6人目の快挙となった。23歳3カ月での到達は日本人最年少。最終目標を世界5階級制覇に置くドリームボーイが底力を見せつけた。

最終12ラウンドに起こった究極のどつき合いに、場内が沸いた。右ストレートを2度打ち合った後、3度目が出た。田中が「2発いって、やらせじゃないけど“もう1発いくぞ”というか。互いに触発されたというか」と苦笑いした。木村と呼吸を合わせ、右拳を振るった。壮絶な拳闘が昇華し、前代未聞の映画のようなシーンが生まれた。

田中は足を止め、木村と向き合った。タフさとハートが武器の王者に闘牛のように頭をつけた超接近戦に応じた。後半は足を使って距離もとったが、合間に必ずコンビネーションを打ち込んだ。

最後のゴングと同時に木村と抱き合い「疲れたんで座っていいですか?」と断り、へたり込んだ。力を出し切り、判定で勝った。「まず木村チャンピオンに僕より大きな拍手を送ってください」が、勝利者インタビューの第一声だった。

世界戦3戦連続KO勝ちの王者に挑むには「根性」が必要だった。走った。8月中旬から4度、畑中会長らが現役時代に訪れた、名古屋市の通称“チャンピオンロード”大高緑地公園で外周約4キロを2本、急斜面の坂道150メートルダッシュを5本。9月は他の場所で急坂、階段で走った。スパーリング回数を減らしてまで、本番10日前まで走った。田中は「初心に帰る意味もあった」。2階級制覇達成から“慣れ”を感じていた。

名勝負を制し「生涯忘れられない試合になった」という田中に対し、父の斉(ひとし)トレーナー(51)は「木村選手を雑草、恒成をエリートと言うけど、どうです? 雑草でしょ? 泥臭いでしょ?」と顔を腫らした息子に誇らしげだ。

ロマチェンコと並ぶ世界最速の世界3階級制覇を成した。しかし、田中は「全然及ばない」と笑い飛ばす。夢の世界5階級制覇を思えば、スーパーフライ級、バンタム級もある。畑中会長は「フライ級ウォーズだね」と防衛戦をにらむが、遅くとも3戦後にはスーパーフライ級転向の意向だ。

田中は「この試合で新しい強さを手にできる気がする」と話していた。木村に学んだものがある。「心意気。(王者が)敵地に来て。かっこいいじゃないですか」。忘れていた闘争心を取り戻し、夢への中間地点を通過した。【加藤裕一】

◆田中恒成(たなか・こうせい)1995年(平7)6月15日、岐阜・多治見市生まれ。父斉さんに幼少から空手を習い、本格的なボクシングは市之倉小6年から。中京(現中京学院大中京)高で高校4冠。13年プロ転向。15年にWBOミニマム級で日本最速5戦目の世界王座奪取。16年に8戦目で同ライトフライ級王者になり、井上尚弥と並ぶ日本最速の世界2階級制覇。中京大経済学部卒。家族は両親と兄、妹。164センチの右ボクサーファイター。

◆ワシル・ロマチェンコ 1988年2月17日、ウクライナ生まれ。オリンピック2連覇などアマ通算396勝1敗。WBOフェザー級、同スーパーフェザー級と世界最速7戦目で2階級制覇。今年5月にWBAライト級スーパー王座を奪取し、世界最速12戦目3階級制覇。11勝(9KO)1敗。サウスポー。

3階級制覇を達成した田中恒成(撮影・前田充)

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田中恒成、プロ12戦目の世界最速タイ3階級制覇

WBO世界フライ級タイトルマッチ 木村翔を判定で破り、3階級制覇を達成した田中恒成(撮影・前田充)

<ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇名古屋市武田テバオーシャンアリーナ


挑戦者の同級1位田中恒成(23=畑中)が王者木村翔(29=青木)を2-0の判定で破り、WBOミニマム級、同ライトフライ級を含む世界3階級制覇を達成した。

国内ジム所属選手ではWBAバンタム級王者井上尚弥以来7人目、プロ12戦目での達成はWBAライト級王者ロマチェンコに並ぶ世界最速の快挙となった。

「目の前の木村チャンピオンの気持ちの強さに触発されました。気持ちと気持ちの勝負だと思っていたので、弱気になったら負けだと思っていた。気持ちの強いチャンピオンで、一生忘れられない試合になりました。(3階級制覇は)うれしいです」。

「この1カ月は、今までで一番頑張ったという自信があります」。田中は23日の前日計量後、そう言い切った。強靱(きょうじん)なタフネス、メンタルが際立つ王者を最強の敵と認めた。

世界戦3戦連続KO勝ちという木村のブルファイトは、いかにスピードがあっても全部さばききれない-。打たれても、勝つ。求めたのは“根性”だった。 7月31日の世界戦発表会見で、木村戦に向けた調整ポイントを「一番嫌な練習をすること」と話した。嫌なことは、走ること。8月中旬から4度、畑中会長らが現役時代に訪れた名古屋市内の通称“チャンピオンロード”大高緑地公園で走った。1周約4キロのロングランを2本、目の前に立つと「壁」(田中)に見える、150メートルの坂道をダッシュで5本。9月は他の場所の急坂、階段がある場所に出向き走った。本番10日前までランニングメニューを組み込む調整だった。スパーリングの回数を減らしてまで心を鍛えた。

原点回帰も図った。16年大みそか、ライトフライのベルトを奪って2階級制覇を成して以降、漂い始めた油断。田中の思い、考えが最優先され、周りが物を言いにくくなった。危機感を覚えた陣営は畑中会長、田中の父斉トレーナー(51)、フィジカル担当の河合貞利トレーナー(44)が定期的に話し合いを持つようになり“田中主導”の体制を、従来のチーム恒成に戻し、3階級制覇に挑み、この日成果を出した。

WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回を闘い終え、抱き合ってたたえ合う木村翔(右)と田中恒成(撮影・前田充)=2018年9月24日、武田テバオーシャンアリーナ
WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回を闘い終え、抱き合ってたたえ合う木村翔(右)と田中恒成(撮影・前田充)

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王座陥落の木村翔、悔し涙も「負けた気持ちはない」

WBO世界フライ級タイトルマッチ 田中に敗れ、右目を大きく腫らし取材に答える木村(撮影・前田充)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


0-2の判定負けで3度目の防衛に失敗した王者の木村翔(29=青木)は「自分としては負けた気持ちはなかった」と試合後、素直な心境を口にした。

1回から下がることなく、真正面から打ち合ってきた挑戦者の同級1位田中恒成(23=畑中)に対して「想定内ではありました」とし、2回に被弾して動きが止まった左フックを含め「2回効いたのはありました」。中盤から右目が腫れ「最後は全然見えなかった」と視界が遮られながらも、7回には強烈な右拳を相手顔面に打ち込んでぐらつかせた。 接近戦からの両ボディーへの連打、右ストレート、左フックと木村らしい持ち味を出しながら、最後に敵地で仕留められなかった。

木村は「毎ラウンドで倒すつもりでいった。もっとプレッシャーをかけられれば良かったと思いますけど。12ラウンドで王者の根性はみせられたかと思います。終わって気持ちよかった」と振り返った。 気丈に話し続けていたものの、王座陥落したことに「今はチャンピオンから落ちたので受け止めていきたい。木村翔が本当のメインで試合できれば。本当は勝ちたかったですけれど…」と言葉を詰まらせ、両目から流れる涙をぬぐっていた。

WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回、激しく打ち合う田中(右)と木村(撮影・前田充)
WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回を闘い終え、抱き合ってたたえ合う木村翔(右)と田中恒成(撮影・前田充)

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中国で大人気の木村翔、激闘もV3ならず王座陥落

WBO世界フライ級タイトルマッチ 田中に敗れ、右目を大きく腫らし取材に答える木村(撮影・前田充)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


王者木村翔(29=青木)が3度目の防衛に失敗した。挑戦者の同級1位田中恒成(23=畑中)に0-2で判定負け。激戦を物語るように、試合後の顔は右目付近が大きく腫れていた。

セコンドには元協栄ジムで数多くの世界王者を育てた大竹トレーナーがついた。6回戦時代から目をかけられ、世界挑戦前からアドバイスをもらってきた。試合前には「すべて万全でありがたい。今一番脂が乗っていてワクワクする。KO決着したい」と話していたが、無念の結果となった。

19日に、中国企業2社と契約。世界3大蒸留酒の1つ「貴州茅台酒(きしゅうまおたいしゅ)」と北京ダックの老舗チェーン「全聚徳(ぜんしゅとく)」だ。中国が世界に誇る企業で、日本で販売戦略拡大の一環として契約が実現していた。

木村は昨年に五輪連続金の鄒市明から王座奪取し、中国で人気者になった。前回も中国でV2を果たして人気は増すばかり。「一緒に練習したい」と現在もジム会員の中国人は20人近い。日本駐在ビジネスマンも多く、今回はその紹介で中国企業との異例のスポンサー契約がまとまった。

今回は2社の名をトランクスのベルトと前面やガウンの背中に入れた。リング内外から強力なサポートを受けたが、田中の3階級制覇を阻止できなかった。

WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回、激しく打ち合う田中(右)と木村(撮影・前田充)
WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回を闘い終え、抱き合ってたたえ合う木村翔(右)と田中恒成(撮影・前田充)

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3階級王者田中恒成「弱気になったら負け」激戦語る

WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回、激しく打ち合う田中(右)と木村(撮影・前田充)

<プロボクシング:WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


挑戦者の同級1位田中恒成(23=畑中)が判定2-0で王者木村翔(29=青木)を下し、12戦目の世界最速タイで3階級制覇を成し遂げた。序盤から激しく打ち合い、序盤は田中が主導権を握り、スタミナに自信を持つ木村が後半に盛り返す。ダウンシーンこそなかったが、見応え十分の打撃戦。ジャッジは1人がドロー、2ポイント差、4ポイント差の小差で支持された田中が接戦を制した。

「気持ちの勝負。弱気になったら負けと思っていた」と新王者。プロ12戦目の3階級制覇は、ウクライナのプロシェンコに並ぶ世界最速。今後に向けては「まじ疲れたんで休みたい。もっともっと強くなりたい」と誓った。

WBO世界フライ級タイトルマッチ 木村翔を判定で破り、3階級制覇を達成した田中恒成(撮影・前田充)
WBO世界フライ級タイトルマッチ 12回を闘い終え、抱き合ってたたえ合う木村翔(右)と田中恒成(撮影・前田充)

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畑中清詞氏ジュニアが無傷7連続KOで初タイトル

畑中建人(16年12月31日撮影)

<プロボクシング:WBCユース世界フライ級王座決定戦10回戦>◇24日◇愛知・武田テバオーシャンアリーナ


元WBC世界スーパーバンタム級王者畑中清詞(51=畑中ジム会長)ジュニアの建人(20)が、デビューから無傷の7連続KO勝ちで初タイトルを獲得した。アプリリャント・ルマーパサル(23=インドネシア)との王座決定戦。3回にボディー攻めで最初のダウンを奪い、5回にワンツーの右で2度目のダウン。立ち上がったところに連打を浴びせ、5回1分56秒TKO勝ちした。

「2回から足がつってだいぶ不安があった。早く終わってよかったなって安心してます」。2回に左足、続けて右足がつって「初めてなんで」とあせった。当初は防御重視のプランも、思い切って倒しにいった。「練習してきた」ボディーを中心にルマーパサルを圧倒。5回で仕留めた。

父子世界王者への通過点。「だれにも負けないぐらい(父の映像を)見ている。普段は尊敬できないから、尊敬できるものを見つけたくて」と笑顔で話した。今後は日本、東洋太平洋タイトル獲得を目指す。

畑中建人(左)と父の畑中清詞会長(16年12月31日撮影)

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木村翔、毎日食べたダチョウ肉パワーでV3狙う

地元テレビ局の生放送中に、前日計量を終えた王者木村翔(左)と挑戦者田中恒成(撮影・加藤裕一)


WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)がダチョウパワーでV3を狙う。24日の名古屋市での日本人対決へ、23日は前日計量をリミットより200グラム軽い50・6キロでパスした。

減量中はダチョウの肉を毎日食べてきた。同級1位田中恒成(畑中)の3階級制覇をダチョウ並みの走力と視力で阻止する。

有吉会長の友人が鹿児島産ダチョウ肉を販売する縁で、昨年末から提供を受けて食べ始めた。鳥は白身もダチョウは赤身で高タンパク、高鉄分、低脂肪、低カロリー。「生でもおいしい。疲れもとれる」と話す。

計量は異例のテレビ生放送だった。何から何まで田中陣営主導のアウェーも「気にしない。今後にいい経験できた」。200グラムアンダーも「失敗で迷惑かけないため」と説明。この余裕はダチョウのおかげだ。

ダチョウは時速60キロと二足歩行生物最速で、これを1時間以上走る持久力がある。直径5センチの目は5キロ先が見えるという。木村もスピードある田中のパンチを見切り、止まらぬスタミナでベルトを守る。

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木村翔「1回から」アウェーなんの3階級制覇阻止だ

地元テレビ局の生放送中に、WBO世界フライ級タイトルマッチの前日計量を終えた王者木村翔(左)と挑戦者田中恒成(撮影・加藤裕一)


WBO世界フライ級タイトルマッチの調印式と前日計量が、23日に名古屋市内のCBC放送センターで行われた。24日に名古屋・武田テバオーシャンアリーナで、同級王者木村翔(29=青木)がV3戦で、同級1位田中恒成(23=畑中)と日本人対決する。計量はテレビ番組内での生中継となり、木村はリミットより200グラム少ない50・6キロでクリアした。

敵地で、挑戦者サイドの主催で、地元テレビと、王者木村には屈辱とも言える異例の生放送となった。ポスターやチラシも、ほとんどが田中がメインや田中を応援するもの。調印式での質疑も田中が先だった。「あれっと思ったけど、アウェーはしょうがない。気にはしない」と受け流した。

逆に生放送では対応力と余裕を見せた。計量後の食事はうなぎのひつまぶしと決めていたが「ひさまぶし」と間違えた。「減量で口が渇いていて滑舌が悪かった」。その後はゲスト岡田結実のファンと振られると「閉店ガラガラ」と父の岡田圭右のギャグを即答。硬い表情の田中に対し、笑顔で王者の貫禄だった。

田中は「岡田はそんなファンじゃないけど、ドキッとした。かわいいね。いい経験ができた。今後もスターになって、テレビに出ていく準備になった」と実況中継を振り返った。200グラムアンダーも「生中継で迷惑かけられない。失敗しないように減らした」と説明した。

木村はV3で3階級制覇阻止がかかる。KOすれば世界初挑戦から4連続となる。「チャンスがあれば1回からでも倒しに行く。狙っていくたいが、しっかり勝てばいい。記録と記憶に残る試合で、4回、5回と防衛につなげていきたい」と誓った。

地元テレビ局の生放送中に、WBO世界フライ級タイトルマッチの前日計量を終えた王者木村翔(左)と挑戦者田中恒成(撮影・加藤裕一)

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木村「僕がV3」田中「3階級制覇」生放送計量パス

地元テレビ局の生放送中に、前日計量を終えた王者木村翔(左)と挑戦者田中恒成(撮影・加藤裕一)


WBO世界フライ級タイトルマッチ(24日、愛知・武田テバオーシャンアリーナ)の調印式と前日計量が23日、名古屋市のCBC放送センターで行われ、王者木村翔(29=青木)と、WBAライト級王者ロマチェンコに並ぶプロ12戦目の世界最速3階級制覇に挑む元WBO世界ミニマム、ライトフライ級王者で、同フライ級1位田中恒成(23=畑中)が出席した。

計量は同局スタジオで生放送中に行う異例のスタイルがとられ、木村は200グラムアンダー、田中は100グラムアンダーでともに1発でパスした。

木村が「日本人同士の頂上決戦に恥じない試合をしたい。田中選手は尊敬できる選手だけど、僕がV3を達成します」と言えば、田中は「こんなに気持ちの強いチャンピオンはそうはいない。全力でぶつかり、全力で頑張って、そして勝ちます。3階級制覇です」と意気込みを語った。

地元テレビ局の生放送中に、前日計量を終えた王者木村翔(左)と挑戦者田中恒成(撮影・加藤裕一)

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ジョシュア3冠王座防衛「俺のKO劇が戻ってきた」

世界主要3団体のタイトルの防衛に成功したアンソニー・ジョシュア(AP)

<ボクシング:3団体統一ヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇22日◇ロンドン・ウェンブリースタジアム


地元出身の3団体(WBAスーパー、IBF、WBO)統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)が防衛(WBAスーパー3度目、IBF6度目、WBO初)に成功した。挑戦者となる元WBA王者の現WB0同級1位アレクサンデル・ポペトキン(39=ロシア)を7回1分59秒、TKOで撃破。通算戦績はジョシュアが22勝(21KO)無敗、ポペトキンは34勝(24KO)2敗とした。

慎重なファイトで試合に入ったジョシュアは序盤、挑戦者の左フックでぐらつき、鼻血を出すシーンもあったが、徐々にギアを上げて主導権を握りかえした。「彼が顔よりもボディーが弱いと思っていたので、両方を打ち分けた」とジョシュア。7回にはコンパクトな右ショートを的確にヒットさせると右、左フック、再び右ショートでダウンを奪取。立ち上がってきたポペトキンに連打でたたみかけ、レフェリーストップに追い込んだ。

「非常に厳しい挑戦者だった。彼は良い左フックとカウンターパンチの持ち主であることを証明した」とポペトキンに敬意を表した統一王者は「今回は7回だったが、9回になっても、12回フルラウンドになっても、私の目的は勝つことだった。オレのKO劇が戻ってきた」と喜んだ。約9万人が集まった会場のファンが期待したのは次期防衛戦の相手。WBC王者デオンテイ・ワイルダー(32=米国)との4団体王座統一戦についてジョシュアは「オレの第1候補はワイルダー。第2、第3候補の話なんてしない。ワイルダーがすべて」と強調していた。

ダウンを奪うアンソニー・ジョシュア(右)(AP)
パンチを繰り出すアンソニー・ジョシュア(AP)

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田中恒成3階級制覇へ成長 リーチ3センチ伸びた

予備検診を終え記者の質問に答える田中(撮影・前岡正明)


24日の名古屋での世界戦を控え、WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)と挑戦者の同級1位田中恒成(23=畑中)が22日、同市内のCBCで予備検診を行った。

世界最速タイ12戦目で3階級制覇のかかる田中は、昨年9月にライトフライ級で行った前回世界戦より、体格がスケールアップした。胸囲は3・7センチ増え、リーチは3センチ伸びた。「(胸囲は)息を吸ってるか、吐くか程度の違いなんで」と苦笑いするが、パワーアップは間違いない。身長は0・7センチ伸び、23歳という年齢的な成長もうかがえる。「それ(身長)は結構、測り直してもらったりします。あまり関係ないですけど」と笑った。

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井上尚弥「いつも通り」WBSSへスパー120回

6回のスパーリングを消化し、計120回にわたるスパーリングを打ち上げたWBA世界バンタム級王者井上尚弥


来月7日にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ1回戦(横浜アリーナ)を控えるWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が22日、横浜市の所属ジムでスパーリングを打ち上げた。同日は減量面も考慮に入れて6回を消化。6月から始めたスパーリング数は計120回となった。

挑戦者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)とのWBSS1回戦に向け「いつも通りのスパーリングができました」と納得の笑み。父真吾トレーナーも「ケガなく調整できれば」と手応えを口にした。

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木村翔、計量後のVメシ 昼はうなぎ、夜みそ煮込み

予備検診を受ける木村。後方は田中(撮影・前岡正明)


WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が名古屋メシをエネルギーにする。24日の名古屋でのV3戦を控え、22日は同市内のCBCで予備検診が行われた。木村はリーチで5・5センチなど、同級1位田中(畑中)を体格で上回った。新幹線で乗り込んだが「減量も苦労ない。家出る時であと2キロ」と余裕だった。

日サロに2回行き、髪もシルバーに染め、決戦への準備も整えてきた。世界戦は4試合目で、V1戦以外は敵地か海外にも「ここは日本。応援にも約200人来てくれる」と意に介していない。

「今日だけおとなしくして、しっかり計量をクリアしたい」。1日だけ絶食も、何より「計量後の食事が楽しみ」と話す。昼はうなぎのひつまぶし、夜もみそ煮込みうどんと決めている。「うなぎは好物。赤だしも好き」と舌なめずり。名古屋メシを満喫し、リングでは田中を料理する。

予備検診を終え記者の質問に答える木村(撮影・前岡正明)

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井上尚弥がスパー打ち上げ「選ばれたことを誇りに」

6回のスパーリングを消化し、計120回にわたるスパーリングを打ち上げたWBA世界バンタム級王者井上尚弥(右)


10月7日にボクシングの階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦(横浜アリーナ)を控えるWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が22日、横浜市の所属ジムでスパーリングを打ち上げた。

挑戦者となる同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と同じサウスポーの練習パートナーを相手に6回を消化。6月からスタートしたスパーリング数は計120回に到達した。井上は「いつも通りにスパーリングができました。ラウンド数もいつもと同じ。減量も順調に進んでいます」と確かな手応えを口にした。

5月25日にジェイミー・マクドネル(英国)をわずか112秒で下し、18日後にはスパーリングも開始。7月20日の組み合わせ抽選会(ロシア)でパヤノが挑戦者に決まった後からはサウスポーのフィリピン人練習パートナーを招き、入念な準備を進めてきた。14年12月のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)戦以来となる「左」への意識も十分にできている。ついに約2週間後に迫ったWBSS開幕戦。井上は「日本人で初めて(エントリー選手に)選ばれたことを誇りに思って決勝まで行きたいですね。何が何でも優勝して、先につなげていきたい」と自然と気持ちも盛り上がっていた。

6回のスパーリングを消化し、計120回にわたるスパーリングを打ち上げたWBA世界バンタム級王者井上尚弥(左)

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田中恒成、ロマチェンコ並ぶ最速3階級制覇へ体調◎

田中恒成(2017年9月20日撮影)


WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)との世界戦(24日、愛知・武田テバオーシャンアリーナ)で、WBAライト級王者ロマチェンコに並ぶプロ12戦目の世界最速3階級制覇に挑む元WBO世界ミニマム、ライトフライ級王者で、同フライ級1位田中恒成(23=畑中)が22日、名古屋市内で木村とともに予備検診を行った。

田中は昨年9月13日にライトフライ級で防衛戦を行って以来の世界戦で、階級をひとつ上げた。当然サイズも上がっており、胸囲は79・5センチから83・2センチと3・7センチ大きく、リーチは161センチから164センチと3センチ伸びた。

「(胸囲は)まあ息を吸ってるか、吐くか程度の違いなんで」と苦笑いするが、数字の上でもパワーアップしたのは間違いなさそう。また、意外なところでは身長が164センチから164・7センチに。23歳という年齢を考えると、まだ成長途上にあることがうかがえる。「ミリ単位ですからねえ。でも、それ(身長)は結構計り直してもらったりします。(ボクシングとは)あまり関係ないですけど」と笑った。

23日には調印式と前日計量が行われる。体重はリミットの50・8キロまで「あと500(グラム)です」と言い、コンディションは「(これまでの世界戦時より)いいですね」と話していた。

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木村「減量苦労しない」名古屋メシ満喫し田中料理だ

木村翔(18年7月24日撮影)


WBO世界フライ級タイトルマッチの予備検診が21日に名古屋市内で行われた。

24日に名古屋・武田テバオーシャンアリーナで、同級王者木村翔(29=青木)がV3戦で、同級1位田中恒成(23=畑中)と日本人対決する。木村は身長164・8センチで0・1センチ、首回り37・6センチで2・1センチ、胸囲85センチで1・8センチ、リーチ169・5センチで5・5センチと、サイズでいずれも田中を上回った。視力も左右とも1・5で上回ったが「体で勝負するわけではない。気にしない」と話した。

前日までに日サロに2回行き、髪もカットしてモノトーンのシルバーに染めた。決戦への準備を整え、この朝新幹線での名古屋入り。「減量も苦労しない」と体重もリミットにあと2キロという。「今日だけはおとなしくして、しっかり計量をクリアしたい」と1日だけ絶食する。敵地にも計量後の食事を楽しみにする。昼はうなぎのひつまぶし、夜はみそ煮込みうどんと決めている。名古屋メシを満喫して、リングでは田中を料理するつもりだ。

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ジョシュアvsポペトキンあすヘビー級3団体統一戦

前日計量に臨んだ3団体統一王者ジョシュア(左)と挑戦者ポペトキン(右)(AP)


22日(日本時間23日早朝)に英ロンドン(ウェンブリー・スタジアム)で開催されるボクシングの3団体(WBAスーパー、IBF、WBO)統一ヘビー級タイトル戦の前日計量が21日、同地で開かれた。

3団体統一王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)、挑戦者となる元WBA王者で現WB0同級1位アレクサンデル・ポペトキン(39=ロシア)が登場。ジョシュア246・5ポンド(約111・8キロ)は、ポペトキンは222ポンド(100・7キロ)をマーク。10キロ以上の体重差をつけた王者ジョシュアにとってはWBC王者デオンテイ・ワイルダー(32=米国)との4団体王座統一戦に向けてのステップとして負けられないリングとなる。

また21日にはWBA同級正規王者マヌエル・チャー(33=ドイツ)がドーピング検査で陽性反応を示したことが発覚。今月29日に母国で予定していた同級3位フレス・オケンド(プエルトリコ)との防衛戦は急きょ中止が決まった。

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WBCがネリの資格回復 山中慎介戦で減量失敗

ルイス・ネリ(18年3月撮影)


世界ボクシング評議会(WBC)は21日、体重超過で王座剥奪となり、6カ月の資格停止処分を受けていた元世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)の資格回復を認めたと発表した。

引退した山中慎介氏の現役最後の試合となった3月のバンタム級タイトルマッチで減量に失敗し、9月1日までの資格停止となっていた。

ネリは10月6日に、正規王座に次ぐシルバー王座を懸けて試合に臨む予定。

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村田諒太対ゴロフキン戦可能性残っていると本田会長

ミット打ちで右ストレートを打ち込む村田諒太(撮影・阿部健吾)


ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)の今後について本田明彦会長が20日に取材に応じ、元3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦の可能性が残っていると明かした。

15日に米国で行われた2団体統一(WBAスーパー、WBC)世界同級タイトルマッチで、挑戦者の元2階級制覇王者アルバレス(メキシコ)に0-2の判定負けで初黒星を喫したが、以前より両者の間で東京ドームでの興行の交渉が進んでいた。王座陥落したことで消滅と思われたが、「評価は落ちていない。タイトルが無くても戦う価値がある選手」と8年間も王者であり続けた実績を分析。「ゴロフキンの気持ちしだい」と述べた。村田は10月20日に米ラスベガスで同級2位ロブ・ブラント(米国)との2度目の防衛戦を迎えるが、「内容が問われる。圧倒的に勝たないといけない」と見定めた。

村田本人はこの日は都内のジムで調整に励み、「あと1カ月ですね。調子は良い」と強調した。ゴロフキンを含め、今後のマッチメークを円滑に進めるためにも、内容が問われる一戦になる。

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田口良一、現役続行表明「あれで終わっていいのか」

現役続行を表明した田口良一(中央)と渡辺均会長(左)、梅津宏治トレーナー


前WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が20日、都内のジムで現役続行を表明した。

5月にヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)に敗れて王座を陥落したが、再戦で雪辱を目標に掲げた。陣営は王座奪回後はフライ級に上げて、2階級制覇を目指すプランも明かした。

ブドラー戦では日本人3人目の統一王者で初防衛に、WBA王座は日本歴代6位に並ぶV8を逃した。「いい引き際」と、家族、友人、先輩の元世界王者内山高志氏らに1度は引退すると伝えた。大半から続行を希望されたが、以前から考えていた飲食店経営の準備にとりかかろうとしていた。

3週間後に体を動かし始めると、悔しさが湧いてきた。「心身ともうまくいかなかった。不完全燃焼でふに落ちない。あれで終わっていいのか」という気持ちが強くなった。「とにかくブドラーにリベンジしたい」と6月中旬には現役続行を決断した。渡辺会長も「オプションもあるのでできると思う」と、即再戦への交渉に入る。

減量苦もあるため、フライ級も視野に入れている。同級では24日にWBO王者木村と3階級制覇を目指す田中が日本人対決する。田口と田中の王座統一戦が注目されていた時期もある。渡辺会長は「勝者とやれるようなら面白い」と話す。

再出発へ「心機一転で変化をつけ、一からスタートしたい」と話す。そこで元日本王者の梅津トレーナーと練習していくことにした。入門時の洪トレーナーと同じ門下生で気心は知れている。9年間ついていた石原トレーナーもサポートしていく。1週間前から本格ジムワークを始め、ブドラー対策にも取り組んでいる。田口は「まだ伸びシロがあり、さらに強くなっていく」と再び世界の舞台を目指す。

現役続行を表明した田口良一(中央)と渡辺均会長(左)、梅津宏治トレーナー

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木村翔V3戦を後押し、中国企業2社がスポンサー

ミット打ちをする木村(撮影・林敏行)


ボクシングWBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)を中国マネーが後押しする。24日の名古屋でのV3戦に向け、19日に都内のジムで練習を公開。有吉将之会長が中国企業2社と契約したと明かした。世界三大蒸留酒の1つ「貴州茅台酒(きしゅうまおたいしゅ)」と北京ダックの老舗チェーン「全聚徳(ぜんしゅとく)」。中国が世界に誇る企業で、日本で販売戦略拡大の一環として契約が実現した。

木村は昨年に五輪連続金の鄒市明から王座奪取し、中国で人気者になった。前回も中国でV2を果たして人気は増すばかり。「一緒に練習したい」と現在もジム会員の中国人も20人近い。日本駐在ビジネスマンも多く、今回はその紹介で中国企業との異例のスポンサー契約がまとまった。

今や世界最大のアルコール飲料メーカーの貴州茅台酒は、中国の国酒として政治外交の宴席の乾杯で用いられる。全聚徳の北京本店には世界各国の首脳も訪れ、日本などに海外進出している。今回は2社の名をトランクスのベルトと前面やガウンの背中に入れる。

セコンドにも強力な援軍が加わる。元協栄ジムで数多くの世界王者を育てた大竹トレーナー。木村が6回戦時代から目にかけ、世界挑戦前からアドバイスしてきた。田中の3階級制覇阻止へ、リング内外から強力サポートを受ける木村。「すべて万全でありがたい。今一番脂が乗っていてワクワクする。KO決着したい」と、世界戦4連続KOを狙う。【河合香】

木村のトランクスのデザイン

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拳四朗「外食があんまり…」フィリピン合宿終え帰国

フィリピン合宿中、現地の美女に囲まれてご機嫌の拳四朗(BMBジム提供)


WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が19日、4度目の防衛戦(10月7日、横浜アリーナ)に向けたフィリピン合宿から成田空港に帰国した。9日から現地でフィリピン人選手と60ラウンドのスパーリングを行った。世界王者として、現地のテレビ、ウェブ媒体などの取材も受けたという。

拳四朗は「すごくいいスパーリングができました。被弾もありましたが、徐々に自分の距離で戦えるようになったと思います。1日だけ、すごくダメな日がありましたけど、次の日には修正もできたのでよかったです!」などとコメントした。

フィリピン合宿は3度目。「前回、前々回みたいに外食があんまりできなかった。おいしい料理をいっぱい食べたかったことだけが、心残りです。次は旅行で行きたいと思います」と食べ歩きが趣味の王者らしい感想も口にした。

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V3狙う木村翔「一番脂が乗っている」会長も大絶賛

公開練習を前に拳を突き出し、健闘を誓う木村(撮影・林敏行)


WBO世界フライ級王者木村翔(29=青木)が19日、都内のジムで練習を公開した。

24日に名古屋・武田テバオーシャンアリーナで、同級1位田中恒成(23=畑中)と日本人対決のV3戦を迎える。すでにスパーリングは17日で打ち上げ、この日は5回のミット打ちなどで汗を流した。

タイでの合宿などでスパーリングは合計150回を消化してきた。帰国後にジムでも12回スパーをこなしたが「全然疲れない。29歳で一番脂が乗っている」と言い切る。有吉将之会長(44)も「怖いぐらい調子がいい。不安は全くない」と満面の笑みだった。

体重も練習後でリミットまで1・8キロ程度。前日は鍋やうどんを食べ、オレンジジュースを2リットル飲んだという。前日計量はCBCで生中継されるが「まだ減量してない。あしたぐらいから」と余裕の弁だった。

今回はセコンドに強力な援軍も加わる。元協栄ジムで数多くの世界王者のマネジャー、トレーナーを務めた大竹重幸氏(60)。木村が6回戦ボーイの時に潜在能力を見抜き、世界初挑戦時も「勝てる」と断言。その後は練習でもアドバイスを送ってきた。有吉会長は「百人力で裏方も万全」と、今回はセコンド参戦をお願いした。

挑戦者の田中は高校4冠で世界最速タイの3階級制覇を狙う。木村は24歳でプロデビューし、それも1回KO負けを喫した。エリート対雑草の日本人対決。大竹氏は「木村は素直で吸収力がある。ボクに言わせればエリート。負けるわけがない」と太鼓判を押した。

木村はここまで世界戦すべてKOで勝ってきた。また敵地だが、応援団も約200人駆けつける。「ワクワクして楽しみ。強い相手なら燃える。名前を売るチャンス。ボクがチャンピオン。KO決着できれば」と4連続KOを期した。

WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ミット打ちを行う木村(右)と有吉会長(撮影・久永壮真)
和やかな雰囲気で会見する、左から青木ジムの有吉将之会長、木村、大竹重幸トレーナー(撮影・林敏行)

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井上尚弥「世界一決定戦」チケットが1万枚突破

スパーリングを公開した井上尚(左)


ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が横浜アリーナで臨む10月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦チケットの売り上げが1万枚を突破した。所属ジムの大橋秀行会長が18日、明かした。今回は約1万2000席が用意されており、残りは2000席ほどだという。国内開催の井上の世界戦では過去最大の会場となるが、満員間近の朗報に「やっぱり人が多いと気持ちも盛り上がるのでいいですよね」と歓迎した。

井上を含めた3団体の世界王者ら8人による階級最強を決める賞金争奪トーナメントは国内外で大きな注目を集めている。チケットは先月31日から大橋ジム、今月15日からはチケットぴあで発売が開始されており、大橋会長も「完売する前に購入してほしい」と呼びかけた。井上本人はこの日、パヤノと同じサウスポーのアマチュア選手を練習パートナーに4回のスパーリングを消化。今週中にはスパーリングを打ち上げ、パヤノ戦に向けて最終調整に入る。世界最強を目指すトーナメント開幕戦の機運がぐっと上がってきた。

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