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大相撲ニュース

高安「休むなんて考えていない」が…正代に逆転負け

正代に突き落としで敗れ、険しい表情を見せる高安(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

大関高安は前日8日目に痛めた左肘にサポーターを巻いて臨んだが、正代に逆転負けした。得意の左差しや突き放しの立ち合いではなく、右を差しにいったが不完全。土俵際まで押し込んだが突き落とされ、支度部屋では無言を貫いた。

玉鷲戦で負傷した左肘について朝稽古後は「大丈夫。休むなんて考えていない」と話していた。兄弟子の荒磯親方(元横綱稀勢の里)は取組後「(左は)使えていないわけではない」と、2敗に後退も復調を期待した。

高安(右)は正代に突き落としで敗れる(撮影・前岡正明)

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四股名「海」付く力士20人は10勝10敗 海の日

大相撲名古屋場所9日目 佐田の海(左)が寄り切って魁聖に勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

7月15日は「海の日」。大相撲名古屋場所9日目、四股名に「海」が付く力士は、序ノ口から幕内まで20人が出場した。

幕内で勝利を挙げた力士は2人。西前頭13枚目の佐田の海(32=境川)は同15枚目の魁聖(32=友綱)を寄り切り。「あっ、俺の日だと。そう言い聞かせて来ました。海の日は勝っている確率は高いと思います」と、海の日を意識して土俵に上がっていた。

西前頭6枚目の志摩ノ海(30=木瀬)は、東前頭9枚目の松鳳山(35=二所ノ関)にはたき込みで勝った。三重県志摩市出身で「目の前が海だった」という環境で育った力士。ところが海の日について話題を振ると「気にしてませんでした…。小さいころは海に行ってましたね」。

関脇御嶽海(26=出羽海)は、小結阿炎(25=錣山)に敗れて3敗目を喫し、優勝争いから1歩後退した。

十両では海対決があり、木崎海が千代の海に勝った。この日出場した「海」が付く20人の成績は、10勝10敗だった。

志摩ノ海(左)は松鳳山をはたき込みで破る(撮影・前岡正明)
大相撲名古屋場所9日目 阿炎に上手投げで負ける御嶽海(撮影・奥田泰也)

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逸ノ城、験担ぎ無縁でマイペースな取組姿勢で金星

白鵬を破り、支度部屋で笑顔の逸ノ城(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

西前頭4枚目の逸ノ城(26=湊)が横綱白鵬を破り、現役最多タイとなる8個目の金星を挙げた。

関取最重量227キロの体格を生かし、白鵬のお株を奪う盤石の寄り切り。無敗の相手に初黒星をつけ、6勝3敗とした。40歳の十両安美錦、37歳の前頭嘉風と並ぶ8個目の金星を、10歳以上若くして挙げた。全勝は横綱鶴竜ただ1人となった。

   ◇   ◇   ◇

重いのに速かった。逸ノ城は立ち合いで、素早く左上手を取った。右は前まわしをつかみ、主導権を握った。腰を下ろすと、ギアを上げて一気に前へ。もろ差し狙いの白鵬に何もさせなかった。逆転の突き落としを狙い、体を振り回そうとする白鵬の動きを封じて寄り切り。「いろいろ考えるよりも、1つのことだけを考えた。当たって踏み込んで前に出る。それに自信を持ってきた」と胸を張った。

今場所初めて座布団が舞った。現役最多8個目の金星。新入幕から5年足らずで安美錦、嘉風の両ベテランに追いついた。名誉でもあるが同時に「また番付を上げて(横綱と)当たりたい」ときっぱり。大器と見られながら、金星となる平幕にとどまっていることへの歯がゆさをのぞかせた。

「今場所で一番いい相撲だった」と自画自賛の取組には、ご褒美もあった。5勝目までは1本もなかった懸賞が8本ついた。「ようやくって感じですね。5番勝って1つもなかったので、ちょっとショックだった」とニコニコ。使い道は未定だが「ためていきたい」と白星を重ね、自然と懸賞を積み上げるつもりだ。

今年3月の春場所は14勝を挙げながら、全勝優勝した白鵬と対戦しないまま優勝次点に終わった。春場所で対戦してみたかったか問われると、この日の金星で実力を証明したと言わんばかりに「フッ」と、不敵な笑みを浮かべた。前夜は名古屋コーチンの鳥鍋を食べた。力士は、土俵で手をつかないようにと、2本足の鳥を好むが「関係ありません。おいしかったです」と、まったくのマイペース。験担ぎも無縁の逸ノ城は10日目、鶴竜から今場所2つ目の金星も狙っている。【高田文太】

白鵬(右)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・河田真司)
白鵬を破り勝ち名乗りを受け懸賞金の束を手にする逸ノ城(撮影・前岡正明)

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炎鵬連敗止めた 白鵬の一喝「前に出んか!」で復活

炎鵬(左)は貴源治を足取りで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)が、白鵬の一喝で復活した。新入幕の同10枚目貴源治との身長差23センチ、体重差73キロをものともせず、下から回転の速い突き、押しで体を起こし、最後は右手で左脚を抱え、寄り切るように足取りを決めた。

「前に出て、下がらない。きょうはそれだけを意識しました」と話した。

輝、千代丸と今場所初の連敗を喫し、5勝3敗となった8日目の打ち出し後、白鵬に焼き肉に連れていかれた。店で席に着くと、まず「前に出んか!」-。新入幕の先場所は、7勝2敗から6連敗で負け越した。嫌なイメージが出始めていただけに「胸に刺さりました」という。

「(2連敗は)考えすぎていて、体が動かなくなっていた。先場所のことも頭にあった。前に出れば、左からの攻めも横の動きもより効果が出るますからね」。兄弟子の心遣いで6勝3敗。幕内初の勝ち越しへ。「1番1番、思い切ってとります」と吹っ切れた様子だった。

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安美錦は20年ぶり幕下陥落濃厚 現役続行可能性も

安美錦(2018年1月28日撮影)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

関取最年長40歳、西十両11枚目の安美錦(伊勢ケ浜)が、9月の秋場所で20年ぶりに幕下に陥落することが濃厚となった。

右膝の負傷で3日目から休場中。9日目に発表された10日目の取組にも入ることができず、十両残留の目安となる6勝を挙げることができなくなった。

この日、名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋での朝稽古でも、まわしは締めずにすり足などで動きを確認。稽古後に「(膝は)劇的によくなるワケじゃないから。一生懸命やって、一生懸命考えている状況ですね。気持ち一つなので、どうするか考えますよ」と話した。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「なかなかよくならない。まだ力が入らないようだ」などと話し、10日目からの出場は見送った。

安美錦が幕下に陥落すれば、1999年(平11)九州場所以来20年ぶり。仮に幕下になったとしても、現役を続行する可能性も示している。今場所は魁皇と並ぶ歴代1位の関取在位117場所目となっていた。

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白鵬に土、鶴竜が単独トップ、高安2敗 名古屋場所

白鵬(右)は逸ノ城に寄り切りで敗れる(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

全勝街道を走ってきた両横綱が明暗を分けた。休場明けで43度目の優勝を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は逸ノ城(26=湊)に、いいところなく寄り切られ今場所初黒星を喫した。昨年夏場所以来となる6回目の優勝を目指す横綱鶴竜(33=井筒)は、初めて結びの一番に臨んだ明生(23=立浪)を寄り切って9戦全勝とし、優勝争いで単独トップに立った。

4人の大関陣でただ1人の出場となっている高安(29=田子ノ浦)は、前日の玉鷲戦で痛めた左肘が心配されたが、正代(27=時津風)に突き落とされ2敗に後退した。

三役陣では、2敗の関脇御嶽海(26=出羽海)が新三役の小結阿炎(25=錣山)に上手投げで負け、3敗に後退した。新小結竜電(28=高田川)は東前頭筆頭で先場所優勝の朝乃山(25=高砂)に寄り切られ6敗目。朝乃山は4勝5敗とした。

平幕ながら優勝争いで2敗で追う友風(24=尾車)は輝(25=高田川)をはたきこみで、妙義龍(32=境川)は豊ノ島(36=時津風)を押し出しで、幕尻で西前頭16枚目の照強(24=伊勢ケ浜)は栃煌山(32=春日野)を押し出しで、それぞれ勝って7勝目。勝ち越しに王手をかけた。

人気力士の炎鵬(24=宮城野)と新入幕の貴源治(22=千賀ノ浦)との幕内前半戦の好カードは、十両時代に2戦2勝だった炎鵬が、足取りで勝って6勝目(3敗)。貴源治は4連敗で4勝5敗と初めて黒星が先行した。また、関脇玉鷲(34=片男波)と平幕の魁聖(32=友綱)の負け越しが決まった。十両は剣翔(27=追手風)と旭大星(29=友綱)が7勝2敗でトップに並んでいる。

9日目を終え幕内優勝争いは、鶴竜が全勝で単独トップ。1差で白鵬が追い、さらに2敗で高安、妙義龍、友風、照強が追う展開となった。

鶴竜(右)は明生を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

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明生が鶴竜の引き出し多さに舌巻く「左四つで来た」

鶴竜との取組後、記者の質問に答える明生(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

東前頭4枚目明生(23=立浪)は初の横綱戦で壁に跳ね返された。鶴竜に攻め手がほぼ通じないまま寄り切られた。

「もっと立ち合いで踏み込まないと…。当たり勝てないとどうしようもないけど、横綱は低かったです」。実際に肌を合わせて感じたものは「うまさですね」という。

「横綱は右四つで、僕は左四つが得意。“そこの勝負かな”と思ったら、左四つで来た」と引き出しの多さに舌を巻く。「マイナスのことは何もないです。もっと稽古して、何度でも挑戦したい」と話した。

鶴竜(右)を攻める明生(撮影・河田真司)

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逸ノ城に上手を与えて焦った白鵬/大ちゃん大分析

逸ノ城(左)に寄り切りで敗れる白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

全勝街道を走ってきた両横綱が明暗を分けた。休場明けで43度目の優勝を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は逸ノ城(34=宮城野)に、いいところなく寄り切られ今場所初黒星を喫した。

昨年夏場所以来となる6回目の優勝を目指す横綱鶴竜(33=井筒)は、初めて結びの一番に臨んだ明生(23=立浪)を寄り切って9戦全勝とし、優勝争いで単独トップに立った。

  ◇   ◇   ◇  

白鵬は、もろ差し狙いだったんだろう。それが逸ノ城に固められた左が入らず上手も取れず、逆に逸ノ城に上手を与えてしまった。これで焦った。一方の逸ノ城は、うまく取った。白鵬を横に逃がさないように正対して、さらに攻めが速かった。白鵬からすれば、これまでうまくさばいてきた逸ノ城には、懐に入ってからの相撲さえ取れれば、というのが頭にあったはず。ただ当たりが弱かったこともあるが、それを逸ノ城がさせなかった。

単独トップに立ったのが鶴竜で追うのが白鵬。白鵬がトップなら独走されそうだが、この展開なら追う力士はトップを崩しやすい。優勝争いは面白くなりそうだ。2敗までが優勝ラインだろうから、高安には痛い2敗目だった。正代戦は左も使えなかった。ただ体はそれなりに動いている。優勝争いの興味を最終盤までつないでほしい。(日刊スポーツ評論家・高砂浦五郎=元大関朝潮)

白鵬を破り、支度部屋で笑顔の逸ノ城(撮影・河田真司)

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鶴竜、ただ1人全勝守る 白鵬黒星見届けるも平常心

鶴竜(右)は明生を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

横綱鶴竜(33=井筒)がただ1人全勝を守り、単独トップに立った。

土俵下で白鵬の敗戦を見届け「何も感じないようにしたかった」と平常心を心掛けて、結びの一番で東前頭4枚目明生と対戦。

左四つでまわしを引くと、抗う相手を封じ込みつつ、時間をかけて寄り切った。

初顔合わせとなった明生は「よく稽古をするし、上に上がりたいという気持ちがよくわかる」と評価する若手だけに、取り口に緩みはない。「まわしもしっかり取れて良かった。ああなったら焦らずじっくりとね」と振り返った。

鶴竜(右)を攻める明生(撮影・河田真司)
9連勝に笑顔で引き揚げる鶴竜(撮影・前岡正明)

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白鵬は226キロの圧力に屈する「まあ横綱でも」

逸ノ城に負け渋い表情で支度部屋に戻る白鵬(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

横綱白鵬(34=宮城野)に土がついた。西前頭4枚目逸ノ城に立ち合い、すぐに左上手でまわしをとられ、右前みつも許すとずるずる後退。

幕内最重量226キロの圧力に寄り切られた。立ち合いでもろ差しを狙ったのか、と問われると「それがすべてだね」。思わぬ展開から、相撲を取らせてもらえなかった内容を「まあ横綱でもちょっとのミスが負けになりますから」と話した。

逸ノ城に負け渋い表を見せる白鵬(撮影・奥田泰也)

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鶴竜が9連勝、白鵬に土、高安2敗/9日目写真特集

初日から8連勝で43度目の賜杯を狙う横綱白鵬は逸ノ城に敗れ、横綱鶴竜が全勝で単独トップに立った。

9日目を終え幕内優勝争いは、全勝が鶴竜、1差で白鵬が追い、さらに2敗で高安、妙義龍、友風、照強が追う展開となった。


鶴竜(9勝0敗)寄り切り明生(2勝7敗)

鶴竜(右)は明生を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所9日目 鶴竜(左)が寄り切って明生に勝利する(撮影・奥田泰也)

鶴竜(右)は明生を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)


逸ノ城(6勝3敗)寄り切り白鵬(8勝1敗)

大相撲名古屋場所9日目 白鵬は逸ノ城に寄りきりで負ける(撮影・奥田泰也)

白鵬(右)は逸ノ城に寄り切りで敗れる(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所9日目 白鵬(左)は逸ノ城に寄りきりで負ける(撮影・奥田泰也)

逸ノ城に寄り切りで敗れた白鵬(撮影・前岡正明)


正代(5勝4敗)突き落とし高安(7勝2敗)

大相撲名古屋場所9日目 正代(右)が突き落としで高安に勝利する(撮影・奥田泰也)

大相撲名古屋場所9日目 正代(右)が突き落としで高安に勝利する(撮影・奥田泰也)


御嶽海(6勝3敗)上手投げ阿炎(4勝5敗)

大相撲名古屋場所9日目 阿炎(右)は上手投げで御嶽海に勝利する(撮影・奥田泰也)

阿炎(右)は御嶽海を上手投げで破る(撮影・前岡正明)


北勝富士(6勝3敗)突き落とし玉鷲(1勝8敗)

大相撲名古屋場所9日目 北勝富士(左)が突き落としで玉鷲に勝利する(撮影・奥田泰也)

北勝富士(右)は玉鷲を突き落としで破る(撮影・前岡正明)


朝乃山(4勝5敗)寄り切り竜電(3勝6敗)

朝乃山(右)は竜電を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所9日目 朝乃山(左)が寄り切って竜電に勝利する(撮影・奥田泰也)


碧山(3勝6敗)寄り切り遠藤(4勝5敗)

大相撲名古屋場所9日目 遠藤(左)が寄り切って碧山に勝利する(撮影・奥田泰也)

遠藤(右)は碧山を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)


妙義龍(7勝2敗)押し出し豊ノ島(3勝6敗)

大相撲名古屋場所9日目 妙義龍(右)が豊ノ島を押し出して勝利する(撮影・奥田泰也)

妙義龍(左)は豊ノ島を押し出しで破る(撮影・前岡正明)


輝(5勝4敗)はたき込み友風(7勝2敗)

友風(右)は輝をはたき込みで破る(撮影・前岡正明)


炎鵬(6勝3敗)寄り切り貴源治(4勝5敗)

大相撲名古屋場所9日目 炎鵬が足取りで貴源治に勝利する(撮影・奥田泰也)

貴源治(背中)は炎鵬に足取りで敗れる(撮影・前岡正明)

炎鵬(左)は貴源治を足取りで破る(撮影・前岡正明)


栃煌山(2勝7敗)押し出し照強(7勝2敗)

大相撲名古屋場所9日目 照強(左)が押し出して栃煌山に勝利する(撮影・奥田泰也)

照強(右)は栃煌山を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

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勢2勝目「落ちたら上がればいいだけ」勝敗気にせず

勢(右)は寄り切りで明瀬山を破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

三役経験者の西十両8枚目勢(32=伊勢ノ海)が2勝目を挙げた。明瀬山との1番は押し出しで自分に軍配が上がったが、もの言いがつき、同体とみられ、取り直しに。立ち合いから力強い踏み込みで、最初の相撲と同じような形で一気に押し出した。

「もの言いがついたけど、1発目のいいイメージのまま2発目も当たれた」。春場所から左足膝下の蜂窩(ほうか)織炎に苦しみ、今場所からようやく力強さが戻ってきたが、9日目を終えて2勝7敗と状況は苦しい。大負けなら、11年秋場所以来という8年ぶりの幕下陥落もありうる立場にいる。「いやいや、命まで取られる訳じゃない。落ちたら上がればいいだけの話。これで終わりじゃない。(幕下陥落など)ちっちゃなことを考えたら、相撲がとれなくなります」。勝敗を気にせず、当たって前に出る、自分のスタイルに専念することを強調した。

取り直しとなった勢(左)と明瀬山の一番(撮影・前岡正明)
取り直しとなった勢(左)と明瀬山の一番(撮影・前岡正明)

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元朝青龍のおい豊昇龍、親方助言実践し勝ち越し王手

千代鳳(左)を上手投げで破る豊昇龍(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

元横綱朝青龍のおい、西幕下2枚目豊昇龍(20=立浪)が3勝2敗とし、勝ち越しに王手をかけた。三役経験者の千代鳳に頭をつけ、右上手を引くとひきずるような投げを決めた。

「親方から“上手をとれ。とったら絶対に勝てる”と言われて、それを意識していました。うまくできました」。立浪親方(元小結旭豊)の助言を忠実に実践しての白星を喜んだ。

序ノ口デビューから9場所連続勝ち越しを決めれば、偉大なおじと同じスピード出世での新十両がグッと近づく。「残る2番。思い切って集中して、自分の相撲をとりたい」と話した。

豊昇龍(右)が千代鳳を上手投げで勝利する(撮影・奥田泰也)

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大鵬の孫納谷が2勝目「痛い時こそ自分の相撲を」

納谷(右)が美ノ海を押し出しで勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

元横綱大鵬の孫で、西幕下6枚目の納谷(19=大嶽)が、連敗を「2」で止め、2勝3敗とした。

立ち合いから突っ張って前に出たが、突ききれず、美ノ海に引きに乗じて押し込まれた。これをしのいで再び突いて出ると、横向きにして土俵外へ。取組後は、前日8日目の千代鳳戦で痛め、テーピングを施した左足首を引きずりながら引き揚げたが「大丈夫です」と繰り返した。

5月の夏場所は十両だった美ノ海には、3月の春場所で幕下優勝をかけて7番相撲で対戦し、敗れていた。「我慢しきれなくて1回引いてしまったけど、突き返せた。1回負けているので、胸を借りるつもりで取った」と、雪辱にかけていた胸の内を明かした。

報道陣に「ぶっちゃけ、昨日(8日目)は痛かったか」と聞かれると、少し笑いながら「はい」と打ち明けた。それでも「痛い時こそ自分の相撲を取らないといけない。痛くて、早く終わらせたい気持ちも出てくるけど、下がると痛い。自分の相撲を取ることが、結果的に1番痛くない」と、1度引いた場面を反省しつつ、その後は前に出続けた内容には、一定の満足感をのぞかせた。引き続き、1敗でもすれば負け越しが決まる状況が続くが「足はもう大丈夫」と、休場は視野にないことを強調していた。

美ノ海を破った納谷は左足首を引きずりながら引き揚げる(撮影・前岡正明)

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照ノ富士が3場所連続勝ち越し「新弟子のつもり」

慶天海(左)を攻める照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

元大関で東幕下59枚目の照ノ富士(27=伊勢ケ浜)が、元十両の慶天海を小手投げで下し、勝ち越し(4勝1敗)を決めた。

立ち合いは、低く踏み込んできた相手に食い付かれ、半身で受けてしまう苦しい展開。だが、左から強引に小手に振り、豪快に転がしてみせた。「一瞬、『あっ』と思ったけど、体が動いてくれてよかったです」と振り返った。

これで両膝のケガなどで4場所連続全休して復帰してから3場所連続で勝ち越し。「感覚は毎場所ごとに戻ってきている。勝ち負けにはこだわっていない。みんな稽古している人たち(が相手)だから」。

朝稽古はまだすべてをこなすことはできないが、日によっては稽古以外にもジムで汗を流す。今場所に入ってから8キロも体重が落ちるなど、体を動かして本来の動きを取り戻そうとしている。

「落ちるところまで落ちてる。新弟子のつもり、ゼロからのスタートと思ってやってますからね」と謙虚に話した。

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白鵬48度目全勝ターン43度目優勝へ調整余念なし

白鵬(奥)は正代を引き落としで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ

白鵬が歴代1位を更新する48度目のストレート給金を果たした。

左前まわしを取って前に出たが正代に振りほどかれ、距離を取り合う展開。最後はのし掛かるように、今場所4度目のはたき込みを決めた。「休場明けで1つクリアしたということ」。4日目は稽古場に降りず、全勝優勝した今年の春場所などの慣例で「3勤1休」と思われたが、稽古休みと想定されたこの日の朝も土俵上で体を動かした。「歩いたり、土の上にいることが大事」と43度目の賜杯へ調整に余念がない。

取組終了後、テレビ解説で訪れた吉田沙保里さんと記念撮影をする白鵬(撮影・森本幸一)

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新序出世力士を発表 貴ノ岩おいの北天海ら9人

新序出世披露に臨む、元貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏のおいの北天海(撮影・河田真司)

日本相撲協会は名古屋場所8日目の14日、元前頭貴ノ岩のおいガルダン・スフバト改め北天海(20=尾上)ら、今場所の新序出世力士9人(再出世5人含む)を発表した。

秋場所(9月8日初日)から番付にしこ名が載る。

新序出世披露に臨む、左から千代久末、千鵬、北天海(撮影・河田真司)

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鶴竜8連勝「集中できている」取り口にも納得

大栄翔(手前)をはたき込みで破る鶴竜(撮影・森本幸一)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ

鶴竜が5場所ぶり、横綱として8度目のストレート給金を決めた。

圧力のある大栄翔の立ち合いにも、受け止めてから相手をよく見てはたき込み。「体がしっかりと反応して、右がいいところに入ってくれた。集中できている」と納得の表情で振り返った。大関陣の休場はこの日で3人、さらに増える可能性もあることには「自分の相撲に集中するだけ」と冷静に話し、意に介していなかった。

記者の質問に答える鶴竜(撮影・河田真司)

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朝乃山3勝目、上位総当たりに「だいぶ病んできた」

朝乃山(手前)は遠藤を上手投げで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇14日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

先場所初優勝した東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)が、3勝目を挙げた。

西前頭2枚目の遠藤に、立ち合いは頭でぶつかった。けんか四つの差し手争いでも譲らず、圧力をかけ続け、最後は左からの上手投げ。豪栄道、栃ノ心の大関2人から挙げた白星に続き、人気力士に快勝した。

立ち合いは胸からぶつかることが多く、これまで頭からいくのは「ここ一番の時」と話していた。それでもこの日の取組後は「残り全部頭からいくつもりでやる」と、後半戦は毎日が正念場と思って取ることを誓った。

先場所は優勝したとはいえ、前頭8枚目で、横綱との対戦はなかった。今場所は上位総当たりで、横綱、大関とはすでに取組を終えているだけに「疲労も先場所とは違う」と、疲れがたまっている様子をうかがわせた。だが続けて「心もだいぶ病んできた」と話しつつ笑顔。「集中力が負けても途切れないよう、負けても折れない精神をつくりたい」とも続け、気力の充実ぶりに変わりはないことをのぞかせた。

前半戦を振り返り「ダメな相撲が2番あった。それがこれからの課題。上位は当たりが強いし、攻めが速い。それを乗り越えないと上位では通用しない」と、収穫が多かったことを明かした。3勝5敗だが「星は特に気にしていない。上位初挑戦の土俵で、いかに自分の相撲を取ることができるかの勝負。そこでいい相撲を取れたら白星、ダメなら黒星。それだけ。前向きに攻めます」と、巻き返しを誓っていた。

朝乃山(手前)は遠藤を上手投げで破る(撮影・前岡正明)

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佐田の海、右四つでも左四つでも万能型相撲で5勝目

佐田の海(左)は矢後を寄り倒しで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ

西前頭13枚目の佐田の海(32=境川)が、東前頭15枚目の矢後(25=尾車)を寄り倒し、5勝目を挙げた。

相手が得意とする左四つで、互いに両まわしを引きつけ合う展開となったが、前に出たのは佐田の海。「(まわしの)いいところを取れれば出られると思っているので。動いている間なら出られる。自分が動こうとしておけば勝機がある」と勝因を振り返った。

得意は右四つだが、左四つでも「いいとこを取れば80~90(%)は力が出る」。万能型の相撲で、白星を2つ先行させた。

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