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大相撲ニュース

貴景勝ら新旧大関で申し合い「いい稽古できました」

大関同士の申し合い稽古で高安(左)を引き落とす貴景勝

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏で行われ“新旧”含む大関3人による申し合い稽古が行われた。

春場所千秋楽、互いのファンの胸が締め付けられるような“大関入れ替え戦”の末、新大関昇進を果たした貴景勝(22=千賀ノ浦)と、その貴景勝に敗れ大相撲夏場所(5月12日初日、両国国技館)では関脇に陥落する栃ノ心(31=春日野)が事前に稽古を約束していた。そこに誘いの声をかけた高安(29=田子ノ浦)も快諾。横審稽古総見さながらの、豪華3大関による申し合い稽古が始まった。

互いの意地がぶつかり合う、熱のこもった稽古の結果は“先輩大関”の貫禄を示した栃ノ心が7勝5敗、高安が7勝6敗。ただ、5勝8敗と負け越した貴景勝は、今巡業で相撲を取る稽古は1週間ぶり2度目。夏場所まで3週間あるせいか「前回に比べて全然いい。もう1段階、体を膨らませればもっと良くなる。なかなか(3大関での稽古は)できることではない。いい稽古ができました」と焦るそぶりは全くない。

一方、その貴景勝に4勝2敗と“リベンジ”した栃ノ心は「2人は押し相撲。自分はやりずらい。でも、そのやりずらい人と稽古するのが大事」と収穫を口にした。相撲を取る稽古を初めて3日目の高安は、やや落胆の表情で「全然、良くなかった。今日は浮ついてました。スタミナは大丈夫。体力はあるし、今日も、まだまだ(時間があれば)取れた。ただ、相撲内容が…」と反省点を口にしていた。

大関同士の申し合い稽古で貴景勝(手前)と向かい合う栃ノ心(左)。中央は高安

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柏市出身隆の勝、ご当所巡業で晴れ姿「三役目指す」

地元の千葉・柏での巡業で犬と記念写真に納まる十両隆の勝

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏市で行われ、地元出身で東十両13枚目の隆の勝(24=千賀ノ浦)が人気を博した。

稽古土俵に上がり「千葉県柏市出身 隆の勝」とアナウンスされると、この日一番の拍手を浴びた。ぶつかり稽古では大関高安に、たっぷりかわいがられ稽古をつけてもらった。稽古後は、地元テレビ局や新聞社の取材が特別に設けられ、5人の兄弟はじめ家族全員が応援に駆けつけるなど、地元で晴れ姿を披露した。「今日は、たくさんパワーをもらった。それを令和元年最初の場所で出したい。飛躍の年に三役を目指して頑張りたい」と笑顔で話した。

会場近くにある相撲道場は、わんぱく相撲などで汗を流した「懐かしいし初心に戻れる場所」。中学3年まで、この道場で腕を磨き全国都道府県大会では団体3位にも入るなど「柏での稽古が土台になっている。感謝している」と言い、そのころ夢に抱いていた「横綱になる」という目標に向けても「あきらめずに一生懸命、稽古する」と誓った。

昨年秋場所で新入幕を果たし、幕内は2場所務めたが、その後の半年は貴乃花部屋力士の転属、貴景勝の優勝、貴ノ岩の引退、貴景勝の大関昇進と激動の日々。自身はケガもあり、2場所連続の大きな負け越しで番付を十両の13枚目まで落としたが、春場所は11勝4敗と盛り返し、5月の夏場所(12日初日、両国国技館)は再入幕を狙うチャンス。部屋の激動も落ち着いたようで「違和感もなくなり、自分の相撲にだけ集中できるようになった」と再浮上を目指す。

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豪栄道、鶴竜が春巡業初稽古 ともに全勝で好感触

春巡業で初めて稽古土俵で相撲を取った鶴竜(左)と正代

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏市で行われ、横綱鶴竜(33=井筒)と大関豪栄道(33=境川)が、ともにこの春巡業で初めて稽古土俵で相撲を取った。

三役以下の幕内力士の稽古が終わると、まず豪栄道が土俵へ。平幕の正代と錦木を相手に連続11番で全勝。左前みつを引いての速攻など、春場所12勝の好調さを持続しているようだった。豪栄道が土俵を下りると、今度は鶴竜が上がり正代と連続7番。こちらも足の運びなど動きを確認しながら、全勝で締めた。

相撲を取る稽古をスタートさせた鶴竜は、まずチェック事項として「立ち合い。それが一番大事。あとは体の反応、動き」を挙げ、その感触については「全然、大丈夫。もともと(巡業の)後半になったらやろうと思っていたし、そのための体作りはしてきたからね。全然、大丈夫だった」と好感触を口にした。

一方の豪栄道も「久しぶりだったから足の動きとかを確認した。まだ完璧ではないけど、そんなに悪くなかった。しっかり稽古して、これから(上げる)」と調整の青写真を描いた。元号が令和になって初めて迎える夏場所(5月12日初日、両国国技館)は「注目される場所。優勝を目指したいと思います」と抱負を語った。

春巡業で初めて稽古土俵で相撲を取った豪栄道(左)と錦木

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朝青龍おい豊昇龍が巡業に特別参加 初の大銀杏感激

初めて大銀杏(おおいちょう)を結った幕下の豊昇龍

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏市で行われ、地元の日体大柏高出身で、春場所では西幕下7枚目で4勝3敗と勝ち越した、元横綱朝青龍のおいにあたる豊昇龍(19=立浪)が、晴れ姿を披露した。

本来なら未成年のため巡業には参加しないが、師匠の立浪親方(元小結旭豊)が巡業の先発を務めた前日の埼玉・行田巡業に続き連日の“特別参加”となった。稽古では小結御嶽海(出羽海)に、ぶつかり稽古で胸を出してもらった。さらに感激だったのは、初めて結った大銀杏(おおいちょう)だった。

この日は十両の取組で、同じモンゴル出身で春場所新十両の霧馬山(陸奥)と対戦。大銀杏を結えるのは十両以上の関取だけだが、十両以上で取組がある場合、幕下力士も結わなければならない。そこで力士になって初めて、大銀杏を結って土俵へ。取組は霧馬山に寄り切られたが、はじめて結った大銀杏の感触に「気持ちいいです。いつもと違う雰囲気というか」と笑みこそ浮かべなかったが、実感を込めて話した。

ただし、この日は本来の“資格”を有して結った大銀杏ではない。十両に上がり、晴れて関取になれば毎日、結える。「できるだけ早く関取になれるように頑張ります」と、新十両昇進のチャンスとなる5月の夏場所(12日初日、両国国技館)を見据えた。

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元朝青龍のおい豊昇龍が初の巡業参加「いい経験」

自身初めて巡業に参加した豊昇龍(撮影・佐藤礼征)

元横綱朝青龍のおい、幕下豊昇龍が自身初めて巡業に参加した。基本的に未成年は不参加だが、この日は師匠の立浪親方(元小結旭豊)が勧進元との窓口などを務める先発親方として入ったため、研修も兼ねて同行。朝稽古ではぶつかり稽古で大関栃ノ心の胸を借りた。

「大関ってこんなに重いんだなって。いい経験になった」。現状の取り口では相手を呼び込む場面も見られ、大関から直々に「ひざが危ない。けがに気をつけて」と助言をもらった。期待の19歳は「もっと基礎体力をつけたい」と下地づくりに意欲を燃やした。

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高安が後輩指導「強くなって」基礎運動など教え込む

巡業で若い衆に基礎運動を指導する高安(右から2番目)(撮影・佐藤礼征)

大相撲春巡業が19日、埼玉・行田市で行われ、大関高安(29=田子ノ浦)が稽古と「後輩指導」を精力的に取り組んだ。

18日は平幕栃煌山と9番取り、この日も遠藤、碧山と三番稽古を行った。計14番で9勝5敗。体重200キロ超の巨漢碧山に5連敗を喫する場面もあったが「いい稽古になった。圧力のある相手の方がいい」と、好感触を口にした。

15日から巡業に合流し、番数も徐々に増やしていく構え。「(まだ)長く相撲を取れない。基礎運動をしっかりやって、しっかり集中してできれば」と、スタミナを蓄えて実戦感覚を養っていく意向を語った。

この日は土俵外で若い衆に対し、すり足など基礎運動を教え込んだ。大勢の観客に囲まれながら、自らも大粒の汗をかいて実践。「若い衆に強くなってもらいたいし、自分の稽古相手にもなってほしい」と意図を説明した。

17日に東京・大田区で行われた巡業でも、土俵下で平幕阿武咲に対してじっくりと稽古をつけた。

「若い子に教えたい気持ちがずっとある。少しでも後輩のためになれば」

夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)が大関在位12場所目。兄弟子の元横綱稀勢の里(現荒磯親方)が引退した角界で、若手を引っ張り上げる覚悟を示した。

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小結北勝富士、大栄翔、阿炎が活躍誓い埼玉ポーズ

埼玉・行田市で行われた巡業にて、「埼玉ポーズ」を披露する埼玉県出身の幕内力士3人衆、左から大栄翔、北勝富士、阿炎(撮影・佐藤礼征)

大相撲春巡業が19日に埼玉・行田市で行われ、小結北勝富士(26=八角)、平幕大栄翔(25=追手風)、阿炎(24=錣山)の埼玉出身力士3人衆が土俵内外を盛り上げた。

北勝富士と大栄翔は申し合い稽古に参加。土俵上で出身地を呼び上げられるたびに、観客から拍手と歓声を送られた。写真撮影などで長蛇の列をつくった人気者の阿炎は「いつにも増してサインした」と、ファンサービスに熱を込めた。埼玉を舞台にした映画「翔んで埼玉」が興行収入31億円を超え、話題を呼んでいる。3人も作中に登場する「埼玉ポーズ」で地元愛を表現。北勝富士は「僕らも埼玉を盛り上げられるように」と大ヒット映画に続く活躍を誓った。

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白鵬 国籍核心に触れず「何も話すことはないよ」

巡業で土俵入りを披露した白鵬

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)は、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請している件について、判明から一夜明けた18日も核心には触れなかった。

この日、東京・足立区で行われた巡業に参加。右腕負傷の影響で巡業初日から変わらず取組は行わず、土俵入りを披露したが「何も話すことはないよ」と、国籍の件に関しては言及しなかった。それでも朝稽古では、3月の春場所で14勝を挙げて優勝次点だった26歳の前頭逸ノ城に「もっと右を差し込んでいけ」などと熱心にアドバイス。「下を育てたい。この巡業はそれを意識している。9年、10年前は自分のことで精いっぱいだったけど円熟期だからね」と、風格を漂わせて話した。

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高安「初心」逸ノ城「痛みない」相撲取る稽古を再開

巡業で土俵入りを行った逸ノ城(中央)

大相撲の春巡業は18日、東京・足立区で行われ、朝稽古では大関高安(29=田子ノ浦)と前頭逸ノ城(26=湊)が、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向けて、関取衆と相撲を取る稽古を再開した。

ともに腰を痛め、今回の巡業には途中から合流。高安は前頭栃煌山と三番稽古を行い、5勝4敗だった。「まだまだ稽古が足りない。まだ長時間稽古するのは難しいけど、基礎を重点的にやって、下半身を強化していきたい。ケガしない体づくりを目指して、もう1度、初心に帰って基本をやっていきたい」と、焦らずに状態を上げていく計画を語った。

逸ノ城は、3月の春場所では自己最多の14勝を挙げ、以前よりも初優勝したいと思うようになったか問われると「思いましたよ。先場所は下がりながら勝つことが多かった。前に押し出す、寄り切るような相撲を出していきたい」と、冷静に話した。来場所は三役返り咲きが確実視されているが「次の場所でどのぐらい勝てるか、何日目に勝ち越せるか。まずは精いっぱい取りたい」と、目標とする大関昇進に近づく成績を残したい考えだ。春場所千秋楽の取組後にぎっくり腰を発症して出遅れたが、この日は関取衆の申し合いに参加して3勝4敗。「今日やってみて、痛みもなかったので、これからやっていきたい」と、精力的に稽古したい考えを明かした。

高安(2019年4月15日撮影)

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白鵬大きな決断、横綱日本国籍なら曙、武蔵丸以来

春巡業で土俵入りを行う白鵬(撮影・佐藤礼征)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。日本国籍取得の手続きのためとしている。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要で、白鵬本人も以前から親方として部屋を持つ希望を示していた。この日、東京・大田区で行われた春巡業では多くを語らなかったが、「あとは結果を待つだけ」と国籍変更を否定しなかった。

白鵬が日本国籍取得へ着々と準備を進めていた。17日付の複数のモンゴル主要紙が横綱のモンゴル国籍離脱申請を報じ、オドリーン・ソニン紙によると、先週「申請書」を大統領府に提出したという。巡業に参加した白鵬は国籍離脱の報道について「まだ、ああだこうだ言うのは早い。(日本とモンゴルの)両国のものがありますから。今は私の口からこれ以上のことは言えない。あとは結果を待つだけ」と慎重に言葉を選んだ。

外国出身力士が現役引退後、親方として日本相撲協会に残るには日本国籍が必要となる。白鵬は以前から親方になる希望を口にし、数年前から自らスカウトした力士を宮城野部屋へ入門させていた。国籍変更は時間の問題とされていたが、ついに大きな決断に至った。

「白鵬親方」誕生が現実味を帯びてきた。日本相撲協会は現役時代に著しい功績を残せば、引退後に現役名のまま親方になれる「一代年寄」を授与し、大鵬や北の湖、貴乃花がいる(千代の富士は辞退)。優勝20度以上がひとつの目安とされており、史上最多優勝42度を誇る白鵬は実績面だけなら申し分ない。15年に当時の北の湖理事長が亡くなった際、白鵬は「理事長の手から一代年寄をもらいたかった」と発言していた。

モンゴル出身で日本国籍を取得したのは、17年に同国出身初の師匠となった友綱親方(元関脇旭天鵬)らがいるが、大関以上はいない。外国出身の歴代横綱では米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)が日本人になっている。

白鵬は20年東京オリンピック(五輪)で、実施されるかは未定だが土俵入りを熱望している。仮に土俵入りが行われ、五輪開幕までに国籍変更を済ませれば日本人横綱として全うする可能性もある。一方で、最近では春場所千秋楽(3月24日)で優勝インタビューの最後に観客とともに行った三本締めが問題視され、品格面を問われている。第一人者は将来のためにも土俵の内外で誠実さが求められている。

◆年寄の襲名条件 76年9月の理事会で襲名資格に「日本国籍を有する者」が追加された。その上で、襲名して新たに部屋を興すには現役時代の実績で<1>横綱、大関経験者<2>三役(関脇、小結)通算25場所以上<3>幕内通算60場所以上、の条件を満たす必要がある。既存の部屋の継承なら<1>幕内通算在位12場所以上<2>十両以上の通算在位20場所以上、となる。また部屋付きの親方になるだけなら<1>小結以上<2>幕内通算在位20場所以上<3>十両以上の通算在位30場所、を満たせば可能(<3>については28場所でも願書の提出で可能となる)。これとは別に顕著な功績を残した横綱に贈られる、一代限りで襲名できる「一代年寄」がある。過去の権利取得者は大鵬、北の湖、千代の富士(辞退)、貴乃花の4人。また引退後、横綱は5年、大関は3年に限り現役時のしこ名で年寄として協会に残れる。

外国出身者の年寄襲名

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白鵬の選択に「心は死ぬまでモンゴル人で」母国残念

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。日本国籍取得の手続きのためとしている。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要で、白鵬本人も以前から親方として部屋を持つ希望を示していた。

白鵬が日本国籍取得のためモンゴル国籍の離脱を申請したことについて、母国モンゴルでは選択を尊重する声が聞かれる一方で、「心は死ぬまでモンゴル人でいてほしい」と、残念がるファンもいた。白鵬の父、ジジド・ムンフバト氏(昨年4月死去)はモンゴル相撲の元横綱で、国民的英雄。モンゴルでは、ムンフバト氏が白鵬の日本国籍取得に反対していた、との見方が根強い。会社員の男性(35)は「父親が生きていれば、モンゴル国籍離脱という選択はできなかっただろう」と惜しんだ。その上で、将来親方になるなら、モンゴル出身の若者を受け入れ、強い横綱に育ててほしいと期待を示した。

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千代丸、味は「分からない」誕生日祝いは顔面に…

28歳の誕生日を迎え北勝富士に誕生日ケーキを顔面に見舞われた千代丸(撮影・佐藤礼征)

千代丸が誕生日祝いを顔面で受け止めた。この日が28歳の誕生日。力士らにケーキを贈られ満面の笑みを浮かべたのもつかの間、北勝富士にケーキ投げを食らった。

ケーキの味は「分からない」と、クリームで塗りたくられた顔で苦笑い。春場所では西十両で10勝を挙げ、夏場所では再入幕が濃厚。太鼓腹と愛くるしい笑顔が魅力で「千代丸たん」の愛称で知られる人気者は「来場所幕内に上がれるので1枚でも上に上がって、今年中に上位で取れるように頑張りたい」と力強く語った。

28歳の誕生日を迎えケーキを手に満面の笑みを見せる千代丸(撮影・佐藤礼征)
28歳の誕生日を迎え北勝富士(左)に誕生日ケーキを顔面に見舞われた千代丸(中央)(撮影・佐藤礼征)

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「白鵬親方」誕生が現実味 東京五輪で土俵入り熱望

横綱白鵬(19年撮影)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。

日本国籍取得の手続きのためとしている。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要で、白鵬本人も以前から親方として部屋を持つ希望を示していた。この日、東京・大田区で行われた春巡業では多くを語らなかったが、「あとは結果を待つだけ」と国籍変更を否定しなかった。

白鵬が日本国籍取得へ着々と準備を進めていた。17日付の複数のモンゴル主要紙が横綱のモンゴル国籍離脱申請を報じ、オドリーン・ソニン紙によると、先週「申請書」を大統領府に提出したという。巡業に参加した白鵬は国籍離脱の報道について「まだ、ああだこうだ言うのは早い。(日本とモンゴルの)両国のものがありますから。今は私の口からこれ以上のことは言えない。あとは結果を待つだけ」と慎重に言葉を選んだ。

外国出身力士が現役引退後、親方として日本相撲協会に残るには日本国籍が必要となる。白鵬は以前から親方になる希望を口にし、数年前から自らスカウトした力士を宮城野部屋へ入門させていた。国籍変更は時間の問題とされていたが、ついに大きな決断に至った。

「白鵬親方」誕生が現実味を帯びてきた。日本相撲協会は現役時代に著しい功績を残せば、引退後に現役名のまま親方になれる「一代年寄」を授与し、大鵬や北の湖、貴乃花がいる(千代の富士は辞退)。優勝20度以上が一つの目安とされており、史上最多優勝42度を誇る白鵬は実績面だけなら申し分ない。15年に当時の北の湖理事長が亡くなった際、白鵬は「理事長の手から一代年寄をもらいたかった」と発言していた。

モンゴル出身で日本国籍を取得したのは、17年に同国出身初の師匠となった友綱親方(元関脇旭天鵬)らがいるが、大関以上はいない。外国出身の歴代横綱では米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)が日本人になっている。

白鵬は20年東京オリンピック(五輪)で、実施されるかは未定だが土俵入りを熱望している。仮に土俵入りが行われ、五輪開幕までに国籍変更を済ませれば日本人横綱として全うする可能性もある。一方で、最近では春場所千秋楽(3月24日)で優勝インタビューの最後に観客とともに行った3本締めが問題視され、品格面を問われている。第一人者は将来のためにも土俵の内外で誠実さが求められている。

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白鵬「待つだけ」モンゴル国籍離脱否定も肯定もせず

横綱白鵬

モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが報じられた大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が17日、一報を受け「(ニュースが)あったみたいですね。今はこの時点でああだこうだ言うのはまだ早い。あとは結果を待つだけ」と話した。

この日、東京・大田区総合体育館で行われた春巡業に参加。「こういう形で早々とニュースになるのはびっくりしている」と、驚きを隠さなかった。

モンゴル国籍の離脱については否定も肯定もせず「今は、今日は私の口からこれ以上のことは言えない」と、多くを語らなかった。

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白鵬がモンゴル国籍離脱を申請 日本国籍取得へ

横綱白鵬

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)がモンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。角界関係者が明らかにした。日本国籍取得の手続きのためとしている。

17日付の複数のモンゴル主要紙も横綱の国籍離脱申請を報じた。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要。白鵬は引退後も角界に残ることを見据え、モンゴル国籍を離脱して日本国籍を得る決意を固めたとみられる。

白鵬は大相撲で史上最多の優勝42度を誇る。以前から日本国籍取得の意向を示していた。

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三本締め問題で白鵬3度目呼び出し 近日に処分決定

春場所千秋楽で優勝インタビュー後、自ら音頭を取り三本締めする白鵬(19年3月24日撮影)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、春場所千秋楽の優勝インタビューの際に三本締めを行った問題で、3度目となる“呼び出し”を受けた。

16日、弁明の機会として、東京・両国国技館で行われた日本相撲協会のコンプライアンス委員会に出席。両国国技館に約1時間半滞在したが「明日から巡業頑張ります」とだけ話し、足早に車に乗り込んで引き揚げた。同委員会はこの日、白鵬とは時間差で師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)の弁明の機会を設け、これまで2度の聴き取りと合わせて八角理事長(元横綱北勝海)に意見を答申した。答申を受け、八角理事長は近日中にも理事会を招集、白鵬と宮城野親方の処分等を決める見通しとなった。

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夏場所「御免祝い」で日程を発表 稽古総見は非公開

日本相撲協会は16日、元号が「令和」になって最初の本場所となる、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の御免祝いを開き、主な日程を発表した。毎年、夏場所前の稽古総見(今回は5月6日)は一般公開されていたが、今年に関しては非公開で開催される。また場所後の6月3日には、全協会員を集めた暴力問題の再発防止に伴う研修会が開催される。主な日程は以下の通り。

▽4月30日=番付発表

▽5月1日=力士会

▽6日=横綱審議委員会稽古総見

▽7日=新弟子検査

▽10日=取組編成会議、野見宿禰(のみのすくね)神社例祭

▽11日=土俵祭り、優勝額贈呈式

▽12日=初日

▽26日=千秋楽

▽27日=横綱審議委員会定期委員会

▽29日=大相撲名古屋場所番付編成会議

▽30日=相撲教習所卒業式、入所式

▽6月3日=協会員研修会

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高安が巡業合流「令和」最初の夏場所へ「体つくる」

靖国神社奉納大相撲で土俵に入り塩をまく高安(撮影・河田真司)

腰痛で巡業初日から休場していた大関高安が15日、合流した。

「ぼちぼち良くなってきた。しっかり体を動かしながらケアをできた」と腰の回復具合を説明。春場所後は体づくりに重きを置きながら、治療に専念してきた。早ければ17日の巡業から稽古に参加する予定。先場所は悲願の初賜杯を逃したが「今までで一番いい内容だった」と前向きに振り返る。「安定感のある相撲が取れた。基本的に前に出ていたし、感触も良かった」。新元号「令和」最初の場所となる夏場所へ「稽古でしっかり体をつくるしかない」と意気込んだ。

靖国神社奉納大相撲で三役そろい踏みを行う高安(撮影・河田真司)

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白鵬「けがから復活は同じ」ウッズ復活劇に刺激

靖国神社で手数入り奉納を行う横綱白鵬。露払い石浦(撮影・河田真司)

大横綱もゴルフのタイガー・ウッズのマスターズ・トーナメントでの復活劇に刺激を受けた。

15日に東京・靖国神社で行われた奉納相撲で、横綱白鵬(34=宮城野)が、男子ゴルフで11年ぶりにメジャー制覇を果たしたタイガー・ウッズ(43)について「やっぱりしびれましたよ。言葉じゃなくてプレーで見せたね」とうなった。

自身もゴルフ好きで、ウッズの成績は報道を通じて逐一チェック。43歳でのカムバックに、度重なるけがを乗り越えた自身の姿を重ねた。「僕の場合は年齢が全然違うけど、けがから復活は同じ。(優勝は)のどから手が出るほど欲しかったのでは」と心中を察した。この日は靖国神社創立150年を記念して、4年ぶりに手数入りが行われ「久々だった。いい汗をかいたね」と充実感を口にした。

創立150周年の靖国神社で手数入り奉納を行う横綱白鵬(撮影・河田真司)

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鶴竜 ウッズ復活Vを見て「自分も頑張りたい」

靖国神社奉納大相撲で土俵入りする横綱鶴竜(撮影・河田真司)

横綱鶴竜(33=井筒)が15日、都内の靖国神社で行われた奉納大相撲に参加し、手数(でず)入りと土俵入りの2度、雲竜型を披露した。

午後1時22分に、手数入りのため拝殿前に現れると、約15分後には相撲場へと場所を移して土俵入り。この日、ともに露払いを務めるなど、鶴竜の土俵入りに長く携わっている前頭正代は「1日2度は初めて。しかもこんな短時間に」と、この間に自らの土俵入りも行い、さすがに疲れた様子で語った。

鶴竜は「靖国神社の手数入りは初めて。(同神社の創立)150年の節目で、いい経験をさせてもらいました」と、靖国神社での手数入りは戦後、創立の節目の年、10年に2度のペースでしか行わないため、しみじみと語った。

この日は午前4時ごろまで、ゴルフ男子のマスターズを映像で観戦していた。タイガー・ウッズの復活優勝には「すごかったですね。ただのファンになっていた」と、興奮気味に話した。自身も一時は進退が取りざたされながら、昨年は春場所、夏場所と連続優勝して復活。「もう勝てないんじゃないかと思われていた中で優勝するのは、雰囲気が似ている気がした。ああいうのを見ると、やっぱり自分も頑張りたいと思う」と、モチベーションにしていた様子だった。

創立150周年の靖国神社で手数入り奉納を行う横綱鶴竜(中央)。左は太刀持ちの錦木、露払いは正代(撮影・河田真司)

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