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新着ニュース

元関脇朝赤龍が引退 年寄「錦島」を襲名

引退を発表した朝赤龍

 日本相撲協会は12日、理事会を開き、元関脇朝赤龍(35=高砂)の引退と年寄「錦島」の襲名を承認した。

 4月21日付の官報で日本国籍取得が公告され、引退後も日本相撲協会に残ることができる年寄名跡取得が可能になっていた。

 モンゴル出身の朝赤龍は高知・明徳義塾高に相撲留学し、00年初場所で初土俵を踏んだ。02年名古屋場所の新十両から関取の座を保っていたが、今年の初場所で幕下に転落。14日初日の夏場所は、西幕下14枚目だった。

 今後は錦島親方として、後進の指導に当たる。

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どうなる大相撲役員候補選、2・2投票実施を発表

日本相撲協会・八角理事長(2017年12月20日撮影)


 日本相撲協会は21日、2年の任期満了に伴う役員候補選挙を、2月2日に両国国技館で実施すると発表した。

 立候補届け出は同1日午前11時から1時間、受け付ける。定員10人(外部理事を除く)を超える立候補者が出た場合は、2日午後2時から投票を行う。理事候補選挙は前回まで、4期連続の投票になっている。当選者は選任権を持つ評議員会に推薦される。なお副理事の定員は3人。

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闘牙は信号無視の歩行者はねる/主な力士の車両事故

記者を見る大砂嵐(撮影・鈴木正人)


 大相撲の西十両8枚目の大砂嵐(25=大嶽)が、夫人と同乗した乗用車で、今月3日に長野県内で追突事故を起こしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。大砂嵐は無免許運転だった疑いがあり、長野県警は道交法違反の疑いで捜査している。一方で大砂嵐は日本相撲協会の聴取に対して無免許運転を否定し、運転していたのは夫人と主張。事態が発覚するまで、日本相撲協会や師匠の大嶽親方(元十両大竜)への報告はなかった。大砂嵐は今日9日目から初場所を休場することが発表された。

<主な力士の車両事故>

 ▼水戸泉 1985年5月、東前頭2枚目の水戸泉(現錦戸親方)がレンタカーを運転中に追突事故。本人や同乗者がケガを負い、師匠の高砂親方(元横綱朝潮)から厳重注意された。

 ▼安芸乃島 1999年1月、乗用車でオートバイと衝突。相手が右膝に2週間のけがを負った。

 ▼闘牙 2000年12月、西前頭8枚目の闘牙(現千田川親方)が大阪市で乗用車を運転中、赤信号を無視した歩行者をはねる死亡事故を起こした。01年初場所は出場辞退、3カ月間の減俸20%とした。

 ▼旭天鵬 2007年4月、東前頭8枚目の旭天鵬(現友綱親方)が信号待ちの車に追突する事故を起こし、相手の運転手が軽傷を負った。夏場所の出場停止と減俸処分とした。

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栃ノ心、アナスタシアに会いたい!負けられないワケ

嘉風を強烈なのど輪で攻める栃ノ心(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)が7勝1敗で中日を終えた。前日7日目は全勝対決で横綱鶴竜に敗れたが、この日は嘉風を突き出し、連敗を阻止。昨年11月8日に生まれた長女アナスタシアちゃんに会いたい。場所後の2月、西アジアの故郷ジョージアに帰国したい。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に許可をもらうべく、V戦線に残って好成績を残す。

 鬼の形相で栃ノ心が前に出た。192センチ、177キロの巨漢力士が嘉風に怪力を振るった。徹底した突き押しで、業師を土俵からはじき出した。「(嘉風から)どうやってもまわしが取れないから。“引かれる、引かれる”とドキドキしながら突っ張った」。1敗を守りホッとして笑った。

 娘に会いたい。昨年11月8日に愛妻ニノさんがジョージアで産んだ。名前は、97年にアニメ映画の主人公になった「ジョージアのお姫様」と同じアナスタシア。4400グラムで生まれ、2カ月を過ぎ、体重6キロを超えたビッグベビー。「お風呂が大好き。入るとわかると大はしゃぎで暴れるんだ」と目尻を下げる。…だが、まだ会っていない。

 ジョージアは直線距離で約8000キロ、モスクワやイスタンブール経由で空路約20時間もかかる。帰国する余裕はなかった。今場所後、巡業のない2月は絶好のチャンス。あとは師匠の許可を得るだけだ。だから好成績を残したい。

 この日、テレビ解説を務めた春日野親方は「絶対に中に入らせない気迫があった。(十両に)上がってきた時のような相撲だ」と褒めた。序ノ口デビューから11場所目の08年初場所で初十両初優勝。攻めを貫いていた20歳当時の若さが、よみがえった。師匠に好印象を与えることに成功した。

 数日に1度はテレビ電話で会う。初黒星を喫した前夜は、メールで送られてきた写真に癒やされた。その手でアナスタシアちゃんを抱くために、栃ノ心は負けられない。【加藤裕一】

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納谷“すずらん”化粧まわし、孫の姿に大鵬夫人涙目

新序出世披露で土俵に上がる力士たち。右から納谷、中西、豊昇龍(撮影・鈴木正人)


 元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が初場所8日目の21日、祖父が現役時代に締めた化粧まわしを締めて、新序出世披露に臨んだ。

 9人の中で最初にしこ名が読み上げられると、館内には「納谷~」「大鵬~」とファンの掛け声が響き渡った。大鵬の地元・北海道で有名な、すずらんがあしらわれた化粧まわしを締め「背筋が伸びます。かっこいい。すごいうれしいです」と目を輝かせた。大鵬の命日だった19日は、遺影の前で手を合わせ、春場所から番付に載ることを報告した。国技館で見守った大鵬夫人の納谷芳子さんは「感動しました」と涙目だった。

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朝乃山「絶対に勝たないといけない日」に白星飾れず

輝の上手投げで敗れた朝乃山(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 朝乃山は必勝を期した恩師の命日を飾ることができなかった。

 輝に対し、得意の右四つで十分な体勢をつくることができないまま、最後は上手投げで転がされた。1年前の1月21日、母校の富山商相撲部監督の浦山英樹さんが、がんのため40歳で急死。この日の朝稽古後は「絶対に勝たないといけない日」と話していた。取組後は「結果は結果。また切り替えたい」と肩を落とした。

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鶴竜8連勝で進退問題消滅、中日恒例焼き肉で再充電

全勝を守り懸賞金の束を手にする鶴竜(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 鶴竜が無敗を守り、8連勝のストレート給金で単独トップに立った。立ち合いで右上手を取ると、前に出てくる正代の力を利用し、上手出し投げで仕留めた。一瞬の判断で相手に何もさせず完勝。「体がよく反応した。よく相手が見えた」と、満足げに振り返った。正代とは同じ時津風一門とあって、出稽古でもよく胸を合わせているだけに、これで対戦成績は6戦全勝。「若手だし、頑張ってもらいたい」と、正代にエールを送る余裕も見せていた。

 今場所前まで4場所連続で休場し、進退問題に発展していたが、早々と勝ち越しを決め、その話題も封印される可能性が高くなった。4場所以上連続休場した横綱が復帰場所で初日から8連勝した場合、いずれも優勝という頼もしいデータもある。それでも「あと7番あるし、まだまだ」と、気を引き締め直した。部屋の若い衆を連れて焼き肉店で食事する、中日恒例の行事でエネルギーを再充電し、一昨年九州場所以来4度目の優勝へ突き進む。

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大砂嵐は妻の運転主張も、防犯カメラに運転する姿?

午後11時15分ごろ、大砂嵐は報道陣の前に姿を見せたが、相次ぐ質問には答えず、ずっと無言だった(撮影・鈴木正人)


 大相撲の西十両8枚目の大砂嵐(25=大嶽)が、夫人と同乗した乗用車で、今月3日に長野県内で追突事故を起こしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。大砂嵐は無免許運転だった疑いがあり、長野県警は道交法違反の疑いで捜査している。一方で大砂嵐は日本相撲協会の聴取に対して無免許運転を否定し、運転していたのは夫人と主張。事態が発覚するまで、日本相撲協会や師匠の大嶽親方(元十両大竜)への報告はなかった。大砂嵐は今日9日目から初場所を休場することが発表された。

 結びの一番から約5時間半が過ぎた午後11時半ごろに、観客のいない両国国技館で大砂嵐が会見した。自身は一言も発することはなく、横に並んで立った弁護士の長谷氏が終始、代弁した。大砂嵐側の主張によると、今月3日に長野県内で乗用車同士による交通事故を起こしたが、あくまで夫人が運転した乗用車だという。相撲協会は現役力士の車の運転を禁じている。

 これに先立ち、大砂嵐と大嶽親方を呼んで事情聴取した相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)が会見し、事故は追突による物損事故で相手側への弁済は済んでいると説明した。大砂嵐は7日に警察から事情を聴かれたが、相撲協会にも大嶽親方にも報告はしていなかった。夫人の運転する車であったこと、けが人がいなかったことなどから報告は後からするつもりだったという。長谷弁護士は「無実を証明してから報告するつもりだった」と説明した。一部では無免許運転と報道されたが、春日野広報部長は「身重の奥さんをかばおうと運転席に移った。そこが報道とは違う」と補足した。

 大嶽部屋の稽古は4日から行われ、事故が起きた3日は休みを利用し「エジプト出身の奥さんに、日本の雪山を見せたかった」(長谷弁護士)と、長野県を訪れていた。その途中で起きた事故だった。夫人はエジプト政府から発行された国際免許証を保持していたというが、その効力があったかどうかなども含めて長野県警は捜査しているとみられる。また、一部報道では本人が運転する様子が防犯カメラに写っていたとされるが、運転は否定。大砂嵐は日本の運転免許証も国際運転免許証も保持していないという。相撲協会は22日以降、詳しい状況を確認するとしている。

 相撲界は元横綱日馬富士関の暴行事件、立行司式守伊之助のセクハラ行為と相次いで不祥事が起きた。今回もテレビ報道で一報が流れると、瞬く間に騒動となった。そのショックから、相撲を取ることができる状況ではないと判断し、今日9日目から休場する。大砂嵐は8日目を終えて1勝7敗。このまま千秋楽まで休場すれば、3月の春場所は幕下に陥落する。

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無免許運転疑いの大砂嵐が運転否定、今日から休場へ

午後11時15分ごろ、大砂嵐は報道陣の前に姿を見せたが、相次ぐ質問には答えず、ずっと無言だった(撮影・鈴木正人)


 大相撲の西十両8枚目の大砂嵐(25=大嶽)が1月初め、長野県内で車を運転中に追突事故を起こしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。日本相撲協会は、現役力士の運転を禁じている。大砂嵐は当時、無免許運転だった疑いがあり、長野県警は道交法違反の疑いで捜査している。

 日本相撲協会は同日、初場所8日目の打ち出し後に大砂嵐と師匠の大嶽親方(元十両大竜)を両国国技館に呼び出して事情を聴取。午後11時半すぎに会見した春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は、大砂嵐が「運転していたのは妻」と主張していることを明らかにした。春日野広報部長の会見後、大砂嵐は弁護士とともに報道陣に対応。大砂嵐はコメントしなかったが、弁護士が代弁する形で、大砂嵐の運転を否定した。

 大砂嵐は事故を起こしたことを師匠に報告していなかったため、騒動の影響で初場所9日目から休場する。8日目まで1勝7敗にとどまっているため、このままなら3月の春場所は幕下に転落する。

 日本相撲協会は22日以降も引き続き、この件を調べていく。

大砂嵐の事故の件で頭を下げる大嶽親方(撮影・鈴木正人)

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大相撲役員選挙2・2投開票、理事長は春場所後決定


 日本相撲協会は21日、初場所後に理事、副理事を決める役員候補選挙の日程を発表した。

 投開票は2月2日で、得票数が確定次第、当選者を発表する。立候補届の提出は、その前日の2月1日となった。理事の場合、10人の枠に11人以上が立候補した場合、選挙になる。任期は2年で、理事長は今回当選した10人の理事の中から、立候補者以外の互選で3月の春場所後に決める予定となっている。

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大砂嵐が無免許自動車運転で追突事故、NHK報じる

大砂嵐


 角界にまた激震が走った。十両の大砂嵐(25=大嶽)が、今月初めに無免許で自動車を運転し、長野県内で追突事故を起こしていたとNHKが21日、午後7時のニュースで報じた。同報道によれば、今後、書類送検される見込みという。日本相撲協会では現役力士の運転を禁止していた。

 昨年末には元横綱日馬富士関が貴ノ岩への暴行問題で書類送検され、日馬富士関は現役引退に追い込まれた。年明けには現役最高位の行司である立行司、式守伊之助が10代の若手行司にセクハラ行為を行うなど、不祥事続きだった。同協会はファンへの信頼回復へ出直しとなった初場所だったが、開催中に再び火種がぼっ発した。

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鶴竜が8連勝で単独トップ&中日勝ち越し 初場所

正代を上手出し投げで下した鶴竜(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が8連勝で中日での勝ち越しを決めた。前頭4枚目正代(26=時津風)を上手出し投げで下した。

 同じく7連勝中の関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭筆頭逸ノ城(24=湊)に寄り切られ、今場所初黒星を喫した。

 大関高安(27=田子ノ浦)は小結貴景勝(21=貴乃花)をはたき込み5勝3敗。大関豪栄道(31=境川)は前頭3枚目千代大龍(29=九重)に突き出され5勝3敗となった。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は前頭8枚目栃煌山(30=春日野)にはたき込みで敗れ5勝3敗。

 優勝争いは無敗で鶴竜。1敗で御嶽海、前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)、同13枚目大栄翔(24=追手風)の3人が追う。

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納谷「背筋が伸びる」大鵬現役時の化粧まわし披露

祖父で元横綱大鵬の化粧まわしを付けて新序出世に臨む納谷(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬(故人)の孫、納谷(17=大嶽)が、祖父が現役時代に着けた化粧まわしを着けて、新序出世披露に参加した。

 前相撲で新序出世一番乗りを決めたため、参加した9人の中で最初にしこ名が読み上げられると、館内には「納谷~」「大鵬~」と多くのファンの掛け声が響き渡った。すでに注目を浴びていて「ありがたいことなので、自分の相撲を見てもらえるように頑張りたいです」と話した。

 大鵬の化粧まわしは去年に、以前イベントで貸していた北海道の知人から返してもらっていた。元々は新序出世披露で使用するためではなかったが、師匠の大嶽親方(元十両大竜)の「お孫さんだから」という計らいで実現。化粧まわしを締めて「背筋が伸びますね。すごいうれしいです。自分も(自分の化粧まわしを)着けられるようになりたいです」と目を輝かせた。

 大鵬の命日だった19日は、大鵬夫人の納谷芳子さん宅に行き、遺影の前で手を合わせたという。そこで「しっかり前相撲に勝って番付に載りました」と天国にいる祖父に報告。だが「プロになってる姿を見せたかったと思いました」と寂しそうな表情を見せた。

 3月の春場所で、元横綱朝青龍のおいで同期の、豊昇龍(18=立浪)らと序ノ口デビューの予定。「しっかり前に出れば負けないと思う。まずは十両に上がることが目標です」と意気込んだ。

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朝乃山、初黒星で連勝止まる「明日は何が何でも」

大栄翔(手前)に押し出しで敗れる朝乃山(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 朝乃山は見せ場をつくることができないまま初黒星を喫した。右差しを狙ったが浅く、下から当たってきた大栄翔を腰高に組み止めるだけで精いっぱい。一方的に押し出された。

 ちょうど1年前の1月20日に幕下全勝優勝を決め、新十両昇進を確実にした。必勝を期していたが「いいところがまったくなかった。負けは負け。明日は何が何でも」と、連敗阻止を誓った。

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栃ノ心、鶴竜に7年も勝てず 苦手意識「あるかも」

栃ノ心(奥)は鶴竜に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 栃ノ心は鶴竜との全勝対決に敗れ、この対戦19連敗となった。突き放して主導権を握りかけたが、最後は懐に入られて寄り切られた。

 10年九州場所で唯一の白星を挙げたが、その後、7年以上も鶴竜戦に勝てておらず通算1勝21敗。苦手意識について「それもあるかもしれない」と認めつつ「もっと突っ張って前に出られたらよかった…」と、取り口も悔やんでいた。

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遠藤、白星3つ先行も「だましだまし」と言葉少な

遠藤(左)は千代の国ののど輪攻めをこらえる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 幕内屈指の人気者・遠藤が、千代の国を押し出して2敗を守った。先手先手を心掛け、白星は3つ先行。昨年7月に内視鏡による左足首の遊離軟骨除去手術に踏みきり、その後2場所は10勝、9勝と星を重ねてきた。

 西前頭5枚目の今場所、優勝争いの期待もかかる。「だましだましやってます。良かったり悪かったり。その日の一番に向け準備するだけです」と、言葉少なに話した。

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鶴竜、全勝対決制す 無給場所も懸賞だけで月給超え

栃ノ心(左)を寄り切りで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 鶴竜が栃ノ心との全勝対決を制した。192センチの巨体に立ち合いで頭から低く当たり、激しい張り合いの中で右下手でまわしをつかむ。相手の胸に頭をつけ、右をさらに深く差し、一気に寄り切った。「相手にまわしをつかませないように。前傾姿勢で崩れなかったのが良かった」。

 勝利の方程式があった。過去の対戦成績は20勝1敗。この日の朝稽古後「最近、上半身が大きくなって、力強さが増した感じ」と警戒はしていた。怪力を誇るサンボの元欧州王者。まわしを許すと危ない。同時に「今までは上半身を起こすと取りやすかった」とも言った。最後はいつものパターンに持ち込んだ。

 元横綱日馬富士関の暴行事件に関連する処分で、今場所は月給282万円が無給。しかし、獲得した懸賞(1本手取り3万円)はすでに135本で405万円。「人生をかけているから」と、金にこだわりを見せないが、給料以上の活躍で場所を盛り上げる。【加藤裕一】

 ◆八角理事長(元横綱北勝海) 相手に上手を取られる前に鶴竜は前に出た。攻めが速い。優勝を考える余裕が出るのは10日目を過ぎたあたりだろう。御嶽海は落ち着いている。最初の当たりがいいから相手がよく見える。このままいってほしい。

 ◆幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山) 鶴竜は厳しい相撲だった。今までで一番、最高に(状態が)いいのでは。自分の全ての力を出し切ろうと、勝ちにいっていないのがいい。開き直って今場所にかける思いが全て出ている。優勝争いは、御嶽海次第の感じだね。

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御嶽海2ケタで“春”に大関とりも「意識しません」

嘉風を引き落としで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇御嶽海(25=出羽海)が東前頭2枚目嘉風を引き落とし、幕内昇進後初のストレート給金に王手をかけた。昨年九州場所も関脇で9勝しており、今場所2桁勝利を挙げると、春場所での大関とりが現実的になる。幕内でただ1人全場所で勝ち越しを決めた昨年の勢いで、2桁白星も初優勝も狙う。勝ちっ放しは横綱鶴竜と2人だけになった。

 支度部屋に戻って風呂から上がり、帰り支度が整った御嶽海は、テレビにくぎ付けになった。全勝同士の対決となった、鶴竜と栃ノ心による結び。白熱した一番を見届け、支度部屋を後にした。幕内前半で朝乃山も敗れ、全勝は自分と鶴竜だけになり「そうだねぇ」と少し口角を上げたが、目は真剣だった。

 危なげない相撲内容だった。右肩から当たって前に出たが、1歩引いた。一瞬止まり、前に出たところを嘉風にはたかれたが落ちない。さらに前に出て土俵際に追い込み、絶妙のタイミングで引き落とした。「流れは良かった」と振り返る通り終始、御嶽海ペースだった。幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)も「相手がよく見えている。深追いせずに(運動)神経がいい」と評価。さらに「伸び盛りで1日1日、良い意味で勘違いして急に覚醒する時もある」と、今後の急成長に期待した。

 今場所で2桁白星となれば、春場所は大関とりが現実味を帯びる。大関昇進の目安は、三役で直近3場所33勝。昨年九州場所は9勝のため、今場所での上積みがカギになる。春場所後の4月には、地元・長野で春巡業も控えている。大関とりに関しては「そこは意識しません」と話すが、地元での巡業に関しては「応援してくれる人もたくさんいる。もちろん、良い形で戻りたい」と意気込む。大関昇進で凱旋(がいせん)となれば、最高のファンへの恩返しだ。

 ストレート給金に王手をかけ、全勝も2人だけ。だが「まだ7番ですから。ここからじゃないですか。一生懸命やるだけです」と冷静。国技館を出る際は、待ち構えた多くのファンから「優勝しろよ」と、声をかけられた。まずは今日、自身初の幕内での中日勝ち越しを決め、優勝と大関とりへの足がかりを作る。【佐々木隆史】

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御嶽海「期待に応えたい」我慢して中日勝ち越し王手

嘉風を引き落としで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、東前頭2枚目嘉風(35=尾車)を下して、中日勝ち越しに王手をかけた。立ち合いで右肩からぶつかり、はたき込まれたのを我慢して引き落とした。「押し出そうと思っていた」と想定通りにはならなかったが、しっかりと白星を拾った。

 勝ちっ放しは横綱鶴竜と2人だけとなったが「まだ7番ですから。1日一番、一生懸命やるだけです」と冷静。2横綱が休場となり、上位の御嶽海に期待するかのように館内からも多くの声援があがっていて「期待に応えられるようにしたいです」と意気込んだ。

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豪栄道「気合入った」母校後輩の貴景勝倒し連敗阻止

懸賞金を手に引き上げる豪栄道(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇両国国技館


 大関豪栄道(31=境川)が、トップとの2差を守った。新小結の貴景勝を押し出し、5勝2敗。馬力のある押し相撲が売りの若手に立ち合いで体を起こされかけたが、左前みつに手をかけ、チャンスを逃さず勝負を決めた。「(左手が)いいところにかかったんで。流れの中でいい位置で(まわしを)とれた。あまり深いとダメなんで」。

 母校埼玉栄高の後輩相手で「気合が入りました。まだまだ負けてられないんでね」という。4連勝後の連敗を2で止めた。「(トップと)星2つ離れてるし、意識してもしゃあない。一生懸命やってたら、チャンスが生まれるかもしれないけど」。今後も白星を重ね、優勝争いに踏みとどまるつもりだ。

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横綱鶴竜が無傷7連勝、御嶽海も無敗キープ 初場所

栃ノ心(左)を寄り切りで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が7連勝を飾った。前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)を寄り切って、無敗同士の一戦を制した。

 大関豪栄道(31=境川)は小結貴景勝(21=貴乃花)を押し出して5勝2敗。大関高安(27=田子ノ浦)は前頭筆頭逸ノ城(24=湊)に下手投げで敗れ、4勝3敗となった。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は、白鵬と稀勢の里から金星を挙げた前頭2枚目嘉風(35=尾車)を引き落として7連勝。嘉風は3勝4敗。

 6連勝中の前頭16枚目朝乃山(23=高砂)は、同13枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され、今場所初黒星を喫した。ともに6勝1敗。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同7枚目千代の国(27=九重)を押し出し5勝2敗とした。

 優勝争いは無敗で鶴竜、御嶽海。1敗で栃ノ心ら4人が追う。

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矢後が勝ち越しで再十両が濃厚「ひとまず良かった」

4連勝で来場所の十両復帰を確実にした矢後(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館


 東幕下筆頭矢後(23=尾車)が、同9枚目湘南乃海(19=高田川)を下して勝ち越しを決めて、3月の春場所での再十両が濃厚となった。

 立ち合いは受ける形となったが、左を差してじりじりと土俵際まで寄った。生命線の右上手は最後まで取れなかったが、動きの中で差した左を抜いて押し出した。ストレートで勝ち越しを決めて「ひとまず良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 新十両だった昨年秋場所から2場所続けて7勝8敗で、今場所は幕下に陥落。「力不足を感じた。でも、切り替えて『これからだ』と思ってた」と腐らなかった。二所ノ関一門の連合稽古では、横綱稀勢の里から指導されたこともあり「いろいろ教えてもらったり、見て吸収しようとしていた。すごくプラスになりました」と糧にしていた。

 幕下だった昨年名古屋場所は、全勝優勝で新十両昇進を決めた。今場所もここまで無傷。「まだ3番あるので1つでも多く、というよりは全部勝つという気持ちで臨みたいです」と力強く言い切った。

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豊ノ島「力が抜ける」執念復帰も4場所ぶり負け越し

取組後に厳しい表情を見せる豊ノ島(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇両国国技館


 関脇経験者で東幕下5枚目の豊ノ島(34=時津風)が、執念の土俵復帰を果たした。

 2日目の1番相撲で西幕下4枚目の明瀬山(32=木瀬)と対戦し、寄り切りで敗れた際、左ふくらはぎを痛めた。2、3番相撲を休場し(2番相撲は不戦敗)、治療と懸命なリハビリでこの日、本場所に復帰。東幕下2枚目で、ここまで3連敗の朝弁慶(28=高砂)と対戦した。

 ただ、足の状態は万全の状態にはほど遠い。立ち合いは「(そうすれば)あとは流れで取れるかなと思って」(豊ノ島)左足で踏み込み対処しようとしたが、190キロで元十両力士の突き、押しに、つい引いてしまいズルズル後退。なすすべなく朝弁慶に押し出され、最後は土俵下に落ちるのをこらえるように、踏ん張るのが精いっぱいだった。

 ケガをした日を含め4日間は治療に専念。前日19日の夕方に「足の感覚を確かめるために」(豊ノ島)、ようやく稽古場におりた。「1人で動かす分には四股も踏めたし、今日も土俵に上がるまでは出来なかった、そんきょも土俵に上がったら出来た。アドレナリンが出て痛みも軽減できたんでしょうね」と前向きな姿勢で臨んだが、やはりまともに相撲を取るのは無理だった。

 「ケガしているから(余計に)下がったら良くないのに、どうしてもこわごわと取っている。体重がかかると痛い。ズキッと力が抜けるような痛み」と豊ノ島。これで3敗1休となり、4場所ぶりの負け越しが決定。番付の降下を少しでも抑えるためには、残り3番で1つでも白星を挙げたいところだが「あんな相撲を取っていたらケガが悪化する。次(の出場を)どうするか、師匠(時津風親方=元前頭時津海)と相談します」と顔をしかめた。このまま土俵復帰できずに、今場所を終えることになるかもしれない。

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大砂嵐、大鵬さん命日に執念初白星「勝ちたかった」

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 大砂嵐が巨漢の臥牙丸を上手出し投げで攻略し、ようやく初白星。

 この日は13年に亡くなった元横綱大鵬の納谷幸喜氏の命日だった。大鵬部屋の流れをくむ大嶽部屋から12年に初土俵を踏んだ大砂嵐も薫陶を受け、四股、てっぽう、すり足の重要性を説かれたことは胸に刻まれている。「目の前で勝ちたかった」と執念でもぎとった。納谷幸喜氏の孫で今場所前相撲の弟弟子、納谷については「めちゃくちゃいい体をしている。ちゃんとやれば、すぐ関取になれる」と太鼓判。

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稀勢の里のライバルだった鳴戸親方「復活は難しい」

5場所以上連続休場した横綱

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が土俵際へ追い込まれた。年6場所制となった1958年以降の横綱では6人目となる、5場所連続休場。19日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で3週間の安静とする」との診断書を提出した。東前頭2枚目の嘉風に敗れて1勝4敗、3日連続の金星配給となった前日5日目の取組で負傷した。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休場した武蔵丸以来。29日の横綱審議委員会(横審)では、進退問題が浮上する可能性も出てきた。

<関係者のコメント>

 ▼八角理事長(元横綱北勝海) 今度、出てくる時は「自信を持って行ける」というところまで、しっかり体を治してほしい。悪いところを治して出て来なければ駄目ということ。(いつまでという期限は)本人の判断。(足りないのは稽古の)番数ではないか。

 ▼38歳まで現役を続けた浅香山親方(元大関魁皇) 休み続けているうちに相撲が崩れた感じだ。春場所まであと1カ月半くらいある。稽古で毎日追い込めば、絶対に間に合う。

 ▼藤島審判部副部長(元大関武双山) 今は相撲を取れる感じではないが急に弱くなるわけがない。横綱の責任から100%でない状態で出てきての結果。ここは自分の体調だけを考え、先代の師匠に鍛えられた稽古をできる体に戻し、初心に帰れば復活できる。

 ▼兄弟子で田子ノ浦部屋付きの西岩親方(元関脇若の里) 下半身の力が落ちてきた。厳しい状況に変わりはない。もう一度、泥だらけになる覚悟があるかどうかだ。

 ▼6場所連続休場を経験した武蔵川親方(元横綱武蔵丸) けがが治らないまま出たり休んだりしているから、心にも傷ができた。2、3場所休んで、ずっと稽古を続けてから勝負を懸けるべきだ。

 ▼現役時代に稀勢の里のライバルだった鳴戸親方(元大関琴欧洲) 復活は難しい。一度落ちた力を取り戻すのは大変。最近は表情に自信がない。

 ▼出羽海審判部長代行(元前頭小城ノ花) 迷いからなのか勝たなければいけない気持ちが強すぎて焦っていた。強く当たっていても腰高の相撲で良くなかった。初日に勝っていれば流れも違ったかもしれない。

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御嶽海6連勝も慢心なし 終盤対戦予定の2横綱休場

北勝富士を押し出しで破り、気合の入った表情で土俵を降りる御嶽海(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 御嶽海が、互いに学生出身で同学年の北勝富士を下して無傷を守った。

 「基本ですから」と右手を下からあてがって攻めて、相手になにもさせずに完勝。幕内昇進後、初の初日から6連勝も「まだ6日目ですから」と浮かれなかった。稀勢の里が休場し、終盤で対戦するはずだった2横綱が休場となったが「自分たちは自分たち。自分の相撲を取るだけです」と気を引き締めた。

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朝乃山、親方助言で6連勝「余裕はない。必死です」

石浦を下した朝乃山(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 朝乃山は小兵の石浦を一方的に押し出して、初日から6連勝した。

 初顔合わせだったが師匠の高砂親方(元大関朝潮)から「潜ってくるから、前に前に」とアドバイスをもらった通り、立ち合いから激しい突き押しで攻めた。幕内3場所目となり表情に余裕が出てきたが「余裕はない。必死です」と初心は忘れていない。全勝力士が少なくなったが「まだまだ。上の人に続くだけです」と謙虚な姿勢を見せた。

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安美錦が休場、骨にヒビも再検査で再出場の可否判断

安美錦が休場し、魁聖は不戦勝となる(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 西前頭10枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が19日の6日目から休場した。

 「右脛骨(けいこつ)骨挫傷、右関節血症により約2週間の安静を要する見込み」との診断書を提出。5日目の平幕の千代の国戦で右膝を負傷した。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると骨にひびが入っているが、医師からは炎症が治まれば出場できると言われたという。「本人は『出たい』と言っている」といい、22日(月曜日)に再検査をして再出場するかどうかを決める。さらに、糖尿病で休場中の東前頭10枚目照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、インフルエンザにかかったことも明かし「血糖値は下がっている。来週の火曜日に検査して安定すれば出る可能性はある」と話した。

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豊昇龍、元横綱朝青龍へ報告は「番付に載ってから」

坂林を激しい相撲で攻め3勝目を挙げた豊昇龍(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(18=立浪)が19日、前相撲4日目で3勝目を挙げた。

 坂林(18=尾上)を押し出し、3勝1敗。前日18日に元横綱大鵬(故人)の孫、納谷に敗れ「悔しい思いをしたから、今日は強く当たりました」。前相撲は終了。8日目の新序出世披露は兄弟子の十両天空海の化粧まわしを借りて臨む予定で、番付の序ノ口にしこ名が載る春場所へ気持ちを高めていく。「叔父には、番付に載ってから報告します。どんどん番付を上って、一番上に行きたい」と、気持ちを新たにしていた。

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鶴竜6連勝“無給場所”でも「人生かけてやってる」

鶴竜は琴奨菊(右)を寄り切りで下し初日から6連勝を飾る(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 白鵬に続き、稀勢の里も消えたが、横綱鶴竜(32=井筒)は6連勝だ。元大関の琴奨菊の強烈な押し込みを巧みにしのぎ、寄り切った。4場所連続休場明けの“進退場所”で、元横綱日馬富士関の暴行事件に関連し、無給となった場所で大奮闘。2度目の優勝を飾った15年秋場所以来の1人横綱で、16年九州場所以来4度目の賜杯に突き進む。関脇御嶽海、平幕の栃ノ心と朝乃山も全勝を守った。

      ◇       ◇

 琴奨菊のがぶりを、突進を、鶴竜が3度しのいだ。立ち合いすぐつかんだ右上手の1枚まわし。伸びてたわみ、ぐらぐらしても、自分より23キロ重い巨体を操った。最後は左下手でまわしをつかみ、勝負どころで体をくっつけ、寄り切った。時間のかかった6勝目。早い勝負が理想だが「悪い中でも自分の相撲を取るのが大事だから」。激しい1番を平然と振り返った。

 元横綱日馬富士関の貴ノ岩への暴行現場に居合わせながら、騒ぎを止められなかったため、1場所無給の処分を受けた。しかし、気にするはずもない。「自分の人生をかけてやっていることだから」。お金はプロの値打ちであって、生きがいではない。

 昨年は全6場所中、春以外の5場所を休んだ。自分以外の3横綱が優勝を独占した。蚊帳の外だった悔しさ。「それはもちろんある。それを今年にぶつけたいと思う」。両足首負傷から復活の手応えを得た、昨年九州場所の直前に腰痛を発症。「また休まなきゃダメなのか?」。まともに動けぬ10日間で気持ちを切り替え、体を絞った。今は食後で155キロ。3キロ減で腰に優しい体になった。

 前日の白鵬に次いで、この日は稀勢の里が休場を決めた。「そういうのは気にしないようにね」。1人横綱になるのは、15年秋場所以来。日馬富士(当時)が全休、白鵬が3日目から抜けて、12勝3敗で照ノ富士との決定戦を制し、優勝した。場所前“最も危ない”と目された男の6連勝。風は鶴竜に吹き始めた。【加藤裕一】

懸賞の束を手に引き揚げる鶴竜(撮影・狩俣裕三)

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稀勢の里に来場所進退問題も 横審の温情見解も変化

稀勢の里が休場し、千代大龍の不戦勝の幕が掲げられた(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が土俵際へ追い込まれた。年6場所制となった1958年以降の横綱では6人目となる、5場所連続休場。19日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で3週間の安静とする」との診断書を提出した。東前頭2枚目の嘉風に敗れて1勝4敗、3日連続の金星配給となった前日5日目の取組で負傷した。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休場した武蔵丸以来。29日の横綱審議委員会(横審)では、進退問題が浮上する可能性も出てきた。

 「やると決めたら、最後までやり抜く」と話していた稀勢の里が、その翌日には正反対の回答を出した。5日目の朝稽古後に初場所の皆勤を宣言したが、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)に6日目朝、休場の意思が固まったと電話で連絡した。稀勢の里はこの日、公の場に姿を見せなかったが、田子ノ浦親方は「悔しいし、歯がゆいと思う」と、5場所連続休場に至った思いを代弁した。

 5日目は嘉風に屈辱的な負け方をした。土俵下に真っ逆さまに押し倒され、横綱では65年ぶりに5日目で4敗目。古傷もある左胸を痛めた。取組後、稀勢の里は約10分間部屋を訪れた。出場については「1度様子を見たい」と師匠に伝えてその場を去ったが、深夜に電話で「出場は厳しい」と連絡した。田子ノ浦親方からは「1回様子を見よう」と促され、この日の朝まで待ったが「本人がやっぱり厳しいということでした」(田子ノ浦親方)と、都内の病院での診察結果をふまえ、休場を正式決定した。

 横審の北村正任委員長は1月5日の稽古総見後、精彩を欠く稀勢の里に対し「けがが治り切らず、とても15日間は続けられないというのならば、出ない方がいい」と全休しても進退を問わない意向を示していた。だがこれで最近5場所は全休の昨年秋場所を除き、出場しては途中休場の繰り返し。温情に反する今回の休場で空気が変わり始めた。山科審判長(元小結大錦)も進退問題について「そう言われるでしょうね、たぶん」と敏感に察していた。

 北村委員長はこの日「本場所後に委員の皆さんの意見を聞いてからお話ししたいと思います」とコメントした。稀勢の里が議題に上がるのは必至。自身も相次ぐ故障に苦しんだ芝田山親方(元横綱大乃国)は「いつまでもそういうこと(休場)ができる立場ではないと本人も分かっているでしょう」と、重圧との闘いも横綱の宿命と指摘。師匠は「まだ改善の余地はいっぱいある」と復活を期待。3月の春場所で負けが込めば、年6場所制となった1958年以降では最短の横綱在位7場所での引退の可能性も出てくる。これ以上、不名誉な記録をつくるわけにはいかない。【高田文太】

18日、嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

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横綱鶴竜が無傷の6連勝、両大関は敗れる 初場所

琴奨菊(後方左)を寄り切りで破り、ホッとした表情を見せる鶴竜。右は高安(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)が貫禄を見せた。琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)を寄り切りで白星。今場所6連勝となった。

 一方横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は左大胸筋損傷疑いで6日目から休場が決定。これで5場所連続の休場となり、白鵬に続き2人の横綱が初場所から姿を消した。

 白鵬と稀勢の里から金星を挙げた前頭2枚目嘉風(35=尾車)は大関豪栄道(31=境川)を叩き込みで3勝目。小結阿武咲(21=阿武松)も大関高安(27=田子ノ浦)を叩き込みで白星。両大関は見せ場なく敗れた。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は前頭筆頭北勝富士(25=八角)押し出しで無傷の6連勝となった。今場所無敗の前頭三枚目栃ノ心(30=春日野)と前頭16枚目朝乃山(23=高砂)の2人も白星を挙げて6勝目を飾った。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、前頭四枚目正代(26=時津風)寄り切りで敗れ、3連勝とはならなかった。

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安美錦休場 右足骨にヒビも再出場の可能性あり

5日目に千代の国に敗れ、足をケガした安美錦(右)は付け人の背中を借りて引き揚げる(撮影・狩俣裕三)


 大相撲の西前頭10枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、初場所を6日目の19日から休場することが決まった。

 「右脛骨(けいこつ)骨挫傷、右膝関節血症により約2週間の安静を要する見込み」との診断書を提出し、16年名古屋場所以来10度目の休場となった。

 前日5日目に平幕の千代の国に敗れた際に「『ゴリゴリ』といった」と痛めていた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「靱帯(じんたい)ではなく骨にヒビが入った」と説明。ただ重度のヒビではなく医師からは「炎症が止まれば出られないこともない」と言われたという。22日(月曜)に再検査し、炎症が治まれば再出場の可能性もあるという。

 さらに伊勢ケ浜親方は、糖尿病により大相撲初場所を3日目から休場している東前頭10枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、5日目の18日にインフルエンザにかかったことも明かした。血糖値も下がり、膝の状態も良くなっているといい「(来週の)火曜日に血糖値も安定すれば」と11日目から再出場する可能性をほのめかした。

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稀勢の里休場 左大胸筋損傷疑い 深夜に無念の連絡

5日目に4敗目を喫し悔しそうな表情で引き揚げる稀勢の里(撮影・狩俣裕三)


 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東京・両国国技館で行われている初場所を、6日目の19日から休場することが決まった。都内の病院で診察を受け「左大胸筋損傷の疑い、左前胸部打撲」で「3週間の安静とする」との19日付の診断書を提出した。これで5場所連続休場となった。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)によると、3日連続金星配給となる4敗目を喫した、前日5日目の嘉風戦で痛めたという。その取組後、部屋で話した際は、稀勢の里から「1度様子を見たい」との意見が出たが、深夜になって電話で「出場は厳しい」との連絡が入った。田子ノ浦親方は「1回様子を見よう」と返答し、この日の朝まで待ったが「本人がやっぱり厳しいということでした」(田子ノ浦親方)と、休場を正式決定した。

 稀勢の里は以前も左胸を痛めているが、田子ノ浦親方は「(負傷部位は)同じではないが近いところ」と説明した。続けて「治療して、同じことのないように体を鍛え直して自信を取り戻させたい。体は動いていたと思うけど、迷い、焦りが見えた」と話し、今後は心身ともに立て直しを図ることになる。

 今後は進退問題に発展する可能性もあるが、田子ノ浦親方は「まだまだ改善の余地はいっぱいあると思う。まだ全然やれる。(稀勢の里自身は)悔しいし、歯がゆいと思う」と、復活を信じていた。

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稀勢の里が休場 5場所連続6度目 5日目まで4敗

4敗目を喫した稀勢の里(左)は嘉風に手を差し伸べられる(撮影・小沢裕)


 西横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が初場所6日目の19日、休場することが決まった。

 稀勢の里は前日18日、嘉風に押し倒しで敗れ5日目までに4敗を喫した。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりだった。

 稀勢の里の休場は5場所連続6度目。

 横綱の5場所連続休場は2003年秋場所まで6場所連続で休んだ武蔵丸以来で、年6場所制となった1958年以降6人目。最長は貴乃花の7場所連続。

 前日18日の朝稽古後は「やると決めたら、最後までやり抜く」と今場所の完走を誓っていた。調子も「悪くない」と明言していた。


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朝青龍の甥・豊昇龍 3勝1敗で前相撲終了 

前相撲で坂林(手前)を破る豊昇龍(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館


 新弟子検査合格者らによる前相撲の4日目が行われ、元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(18=立浪)が坂林(18=尾上)を押し出し、3勝1敗とした。

 前日に元横綱大鵬(故人)の孫、納谷に敗れた。「昨日悔しい思いをしたから、今日は強く当たりました」。前相撲はこれで終了。納谷らとともに8日目の新序出世披露を経て、春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付には序ノ口力士としてしこ名が載る。

 「叔父への報告は、番付に載ってから。どんどん番付を上って、1番上に行きたい」と話していた。

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豊昇龍、ライバル納谷に敗戦 朝青龍思わせる闘争心

前相撲で納屋に敗れ、記者の質問に答える豊昇龍(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 前相撲で、納谷(17=大嶽)が豊昇龍(18=立浪)と2戦2勝同士で対戦し、すくい投げで勝ち、3勝で新序出世一番乗りを決めた。

 納谷に敗れた豊昇龍は「立ち合いが失敗。突っ張ってくると思ったら、胸から来た」という。納谷を「ライバルと言われますから」と特別な存在と認めているだけに、なおさら悔しい。「来場所、序ノ口で当たるかもしれない。その時は絶対に勝ちます」と断言した。能弁な一方、この日は倒れた直後、一瞬右手で土俵をたたきそうになった。おじの朝青龍の現役時を思わせる闘争心が垣間見えた。

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錣山親方、貴乃花一門会出席も合流明言は避ける


 前日17日の貴乃花一門会に出席した錣山親方(54=元関脇寺尾)は18日、同一門への合流については明言を避けた。都内のホテルで行われた約2時間の一門会に参加したことは認めた上で「会議で何を話し合ったかは外部に言う必要はないと思う」と話した。

 同親方は、湊親方(元前頭湊富士)、錣山部屋付きの立田川親方(元小結豊真将)とともに、昨年12月に時津風一門を離脱。離脱の理由について昨年12月に「自由に意見を言える立場にいきたい」と話しており、この日も「そういうこと。変わらない」と話した。

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横綱の5日目までに4敗、過去2例は途中休場/メモ

千代の山(1954年12月撮影)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 ◆横綱の「5日目までに4敗」 1場所15日制が定着した1949年(昭24)5月場所以降、53年3月場所の千代ノ山以来65年ぶり3度目で、過去2例はいずれも途中休場。千代ノ山は2日目から4連敗、6日目から休場した。49年10月場所の前田山も2日目から4連敗、結局5連敗して7日目から休場(同年10月に引退)。なお1場所11日だった31年1月場所で、宮城山が5日目で1勝4敗となったが5勝6敗で“完走”している。

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2場所連続3日連続金星配給は宮城山以来/メモ

4敗目を喫した稀勢の里は支度部屋で大勢のカメラマンに囲まれて額の汗をぬぐう(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 ◆宮城山の2場所連続の3日連続金星配給 1930年(昭5)10月場所で、初日から3日連続で金星を配給。最終成績は1勝6敗4休だった。続く31年1月場所は初日から4日連続金星を配給。その後、3連勝するなど盛り返したが5勝6敗と負け越した。同年3月場所初日前に引退した。

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田子ノ浦親方「稀勢の里は1人で背負い込んでいる」

悔しそうな表情で引き揚げる稀勢の里(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 田子ノ浦親方のコメント 勝負どころで足が出ていない。必死に残ろうとしているが…。休んでどうこうというものでもない。本人が一番、悔しいし苦しいだろうが、これを乗り越えないと。1人で戦えるわけではないが、稀勢の里は1人で背負い込んでいる。自信を持っていくことが(今の)稀勢の里には一番、大事なこと。

 幕内後半戦の出羽海審判長(元前頭小城ノ花)のコメント 稀勢の里は立ち合い、当たりにいっているが高いから嘉風にすれば下から入りやすい。何とか攻めようとしているが、バタバタしているような感じ。何とかしたい気持ちはあるんだろうが…。明日の一番、いい相撲を取れるように。

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5連勝鶴竜「まだ10日ある」気負わず横綱威信守る

千代大龍を寄り切りで下す鶴竜(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 鶴竜が5連勝し、横綱の威信を守った。過去6戦全勝の千代大龍を3年4カ月ぶりの顔合わせで危なげなく寄り切った。スムーズに右四つとなり「(まわしが)パッととれちゃった」という。

 白鵬休場で、東の支度部屋で最奥に陣取ることになった。「ま~そうですけど、そこは気にせずに」。勝ちっ放しが4人となったことも「まだ10日ありますから」。気負わず、口調は穏やかなままだ。

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納谷が新序出世一番、祖父大鵬の命日に「いい報告」

納谷(左)は豊昇龍をすくい投げで下し新序出世一番乗り(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬(故人)の孫が、元横綱朝青龍のおいとの“DNA対決”を制した。前相撲で、納谷(17=大嶽)が豊昇龍(18=立浪)と2戦2勝同士で対戦し、すくい投げで勝ち、3勝で新序出世一番乗りを決めた。同期で永遠のライバルになりうる相手に先勝。祖父の命日を今日19日に控え「いい報告ができます」と喜んだ。

 小細工なし。相手を気にせず、先に仕切った。納谷が両手をしっかり土俵につけた。立ち合い、低く当たってきた豊昇龍に対し、胸から当たり、受け止めた。流れの中でもろ差しになった。166キロの巨体で押し込み、最後は相手の首投げを食わずに、すくい投げを決めた。「突き相撲じゃなかったけど、前に出られた。相手もしっかり見えていたし、良かったと思います」。冷静に振り返る17歳に、大物感が漂った。

 うれしい先勝だ。豊昇龍とはアマチュア時代、埼玉栄高2年の16年10月に関東選抜大会決勝戦で勝っているが、115キロと細身でもバネがある相手を「力強くて、柔らかい。投げもかけてくる」と認めている。角界入門こそ豊昇龍が1場所早かったが、同学年で同じ初土俵を踏んだ。そして自分が“大鵬の後継者”なら相手は“朝青龍の後継者”だ。仲が良く、前日17日までは取組前後によく話をしたが、対戦が予想されたこの日は一転。取組前は「おはよう」とあいさつを交わしただけ。「結構気合入ってました。(豊昇龍と)やってみたかった」。戦闘モードに入っていた。

 2戦2勝同士のライバル対決を制し、3戦全勝。新序出世一番乗りを決めた。春場所からは序ノ口力士。「豊昇龍とは今後もライバルで?」と問われ「番付に載って、やっとお相撲さんです。しっかり番付を上げていけるよう、頑張りたい」。出世レースでしのぎを削っていくことを歓迎した。

 今日19日は13年に他界した祖父の命日。「お墓参りで報告します」とおっとりした笑みを浮かべた。「まだ足が出なかったりするので、練習の時のようにもっと前に出られるようにしたい」。祖父と同じ横綱を目指す戦いが始まった。【加藤裕一】

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休場白鵬に親方「みじめな相撲は横綱として恥かく」

都内の病院で診察を受け、部屋に戻る白鵬(撮影・佐々木隆史)


 4日目に自身初の2日連続金星配給した横綱白鵬が、5日目の18日から休場した。この日朝、都内の病院で診察を受け、「左母趾(ぼし)MP関節靱帯(じんたい)損傷、右母趾末節骨骨挫傷・爪下血腫により全治2週間を要する」との診断書を提出。昨年秋場所以来、7度目の休場となった。

 4日目の嘉風戦で左足親指を負傷した。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「昨日より腫れは引いたけど、今日も腫れていた。みじめな相撲を取るのは横綱として恥をかく」と説明。白鵬は病院での診察後、宮城野親方に報告するために都内の所属部屋に来たが、報道陣には無言を貫いた。同親方が「『本当は出たかった。両足に力が入らなくて、人に迷惑をかける。休場します』と言っていた」と代弁。手術の予定はなく、3月の春場所出場に照準を合わせるという。

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嘉風「よし!」安美錦と並ぶ現役最多タイ金星に笑顔

稀勢の里(手前)を押し倒しで破る嘉風(撮影・狩俣裕三)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 2日連続で結びの一番となった嘉風が、稀勢の里を破って2日連続で金星を挙げた。2日連続金星獲得は、15年秋場所以来2度目。通算獲得金星は8個となり、現役最多の安美錦に並んだ。2日連続での金星獲得については「そっか。金星か」ととぼけたが、通算獲得で安美錦に並んだと知ると「よし! 安美錦関の方がもっとあるかと思ってた」と、この日一番の笑顔を見せた。

 場所前の二所ノ関一門の連合稽古でも、稀勢の里と胸を合わせていて「稽古通りにしっかり当たるのが大事だった」と話した通り、正面からぶつかり、攻めに攻めた。引く場面もあったが「引くのも技。やれることをやろうと思った。良いところが全部出た」と、自画自賛した。

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稀勢の里が屈辱的5日目4敗、出場続ける判断できず

嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、記録ずくめの屈辱的な黒星を喫した。東前頭2枚目の嘉風に押し倒されて4敗目。横綱が5日目までに4敗を喫するのは1953年3月の千代の山以来65年ぶり。同一横綱が2場所続けて3日連続で金星を配給したのは1930年10月場所と31年春場所の宮城山以来87年ぶりとなった。

 土俵際で粘った分だけ、勢いよく落とされた。背中から落ちた稀勢の里は、1回転して土俵下ではいつくばった。嘉風に心配され、手を差し伸べられた。屈辱的なシーンの連続が、横綱としては不名誉な記録を次々と更新する黒星を物語っていた。同一横綱としては87年ぶりとなる、2場所続けて3日連続の金星配給。さらに横綱では65年ぶりとなる5日目で4敗目-。伏し目がちに花道を引き揚げるしかなかった。

 立ち合いから流れをつかめなかった。得意の左差しを封じられ、強引に前に出ようとしたところをいなされ、前のめりになった。さらに相手の突き放しに、冷静さを欠いたように突き返すと、がら空きになった両脇にもろ差しを許したまま土俵際まで追い込まれ、万事休す-。支度部屋に戻ると、無言を貫いた。

 嘉風とは出稽古などで今月8日に9勝1敗、翌9日に12勝2敗と圧倒した。8日に「手応え」を感じたといい、9日に再び訪れたのは「(手応えを)確信に変えるために来た」と説明。嘉風と稽古した理由は「当たりも強いし低いし、確認するにはもってこい」だという。調子のバロメーターとしていた相手に完敗し、現在の状態の悪さを露呈する結果となった。

 この日の朝稽古後は「やると決めたら、最後までやり抜く」と、この日の出場だけでなく、今場所の完走を誓っていた。調子も「悪くない」と明言していた。

 今場所前は、弟弟子の大関高安と連日30~40番こなし、ぶつかり稽古では泥まみれになった。横綱らしからぬ姿だが、先代師匠(元横綱隆の里)に指導を受けた大関昇進前の猛稽古を思い出し、爽やかな笑顔を見せていた。もともと14年初場所千秋楽で休場するまで、初土俵から953回連続出場と休場とは無縁の土俵生活。原点回帰を復活につなげたい思いが「やり抜く」という発言につながったのかもしれない。

 取組後は部屋に戻り、約10分滞在した。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)と6日目以降の出場について話し合ったとみられるが、同親方は「今日は(報道陣に)話さないから」と、結論は明言しなかった。【高田文太】

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稀勢の里3日連続金星配給、見せ場なく嘉風敗れ4敗

嘉風に押し倒しで敗れて土俵下に転げ落ちる稀勢の里(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、3日連続で金星を配給し、5日目にして4敗目を喫した。

 東前頭2枚目の嘉風に見せ場をつくることができないまま、最後は土俵下まで押し倒された。

 取組後は、終始無言のまま引き揚げた。

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安美錦が右膝負傷、6日目出場「まだ分からない」

千代の国(左)に敗れた安美錦は取組で痛めた右ひざを押さえて苦悶(くもん)の表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭10枚目の安美錦(39=伊勢ケ浜)は、突き落としで千代の国に敗れ、4敗目を喫した。

 最後は右足を気にする様子で、付け人に肩を借りて引き揚げた。支度部屋に戻った安美錦は「回り込んで右足で残ろうとした時に(右膝が)『ゴリゴリ』といった」と話した。

 この日で元関脇寺尾(現錣山親方)と並ぶ歴代4位の幕内通算1378回出場となったが、6日目の出場については「まだ分からない」と、記録の重みも加味して、出場は明言しなかった。また錣山親方は、自身の記録に並んだことには「もっともっと頑張って、ぜひ1番を目指してほしい」と、エールを送っていた。

千代の国に敗れ、ケガをした安美錦(手前)を心配そうに見つめる青学大の原監督(後方左)と美穂夫人(撮影・狩俣裕三)

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稀勢の里4敗目、鶴竜、御嶽海ら無傷5連勝 初場所

嘉風(右)の強烈な押しに土俵際で懸命にこらえる稀勢の里(撮影・小沢裕)

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 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は前頭2枚目嘉風(35=尾車)に押し倒され早くも4敗目を喫した。嘉風は2勝目。

 横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭3枚目千代大龍(29=九重)を左四つから危なげなく寄り切って5連勝と星を伸ばした。

 横綱白鵬(32=宮城野)は、けがでこの日から休場。対戦相手の前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は不戦勝で2勝目。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)に右四つがっぷりから寄り切られ、今場所初黒星を喫した。栃ノ心は4日目の高安戦に続き2日連続の大関撃破で5連勝とした。

 大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭筆頭の北勝富士(25=八角)を押し出して4勝目。

 関脇御嶽海(25=出羽海)は関脇玉鷲(33=片男波)を押し出して5連勝とした。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同5枚目隠岐の海(32=八角)を寄り切って4勝1敗とした。

 5日目を終え、勝ちっ放しは横綱鶴竜、関脇御嶽海、平幕の栃ノ心、朝乃山となった。

稀勢の里は押し倒しで嘉風に敗れ土俵下へ転げ落ちる(撮影・小沢裕)

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嘉風、稀勢の里撃破し2日連続金星「全部良かった」

稀勢の里を破り懸賞金の束を手にする嘉風(撮影・小沢裕)

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 前頭2枚目嘉風(35=尾車)が横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)を押し倒し、2日連続の金星を挙げた。

 立ち合い当たった後、すぐに引いて相手の体をおよがせた。土俵際に追い込まれた形となったが、落ち着いてもろ差しに組んで、体を入れ替えると稀勢の里を土俵下に転がした。

 前日4日目の白鵬戦に続く2日連続の横綱撃破で2勝目。嘉風は「全部良かった。(引きもあったが)やれることは全部やろうと思った。自分に制限かけずにいいところが全部出たと思う。(明日以降も)お客さんが喜ぶ相撲を取りたい」と声をはずませていた。

4敗目を喫した稀勢の里(左)は嘉風に手を差し伸べられる(撮影・小沢裕)

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白鵬休場 左足親指など負傷し「全治2週間」

都内の病院で診察を受け、部屋に戻る白鵬


 大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が、東京・両国国技館で行われている初場所を、5日目の18日から休場することが決まった。

 都内の病院で診察を受け、前日17日に行われた平幕嘉風との取組中に受傷し、左母趾(ぼし)MP関節靱帯(じんたい)損傷したことに加え、初場所初日の14日の朝稽古で受傷し、右母趾末節骨骨挫傷・爪下血腫という診断書を提出した。診断書には併せて「全治2週間を要します」と記載された。

 白鵬は昨年11月の九州場所で、史上最多となる通算40度目の優勝を飾っており、初場所では2場所連続優勝がかかっていた。白鵬の休場は2場所ぶり7度目。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は「昨日(17日)の段階で、左足の方が相当腫れていた。本人が『今日(18日)も取りたかったけど』と話していた」と明かした。続けて「みじめな相撲を取るのは横綱として恥をかくことになるし、ちゃんと治してやればいいと思う。本人も大阪(3月の春場所)でまたという気持ちだと思う。(2月は)巡業もないし、その間に治せると思う」と話した。

休場が決まった白鵬の状態について報道陣に説明する宮城野親方(撮影・小沢裕)

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