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八角理事長「柔らかさがない」初黒星の高安に指摘

悔しそうな表情で土俵を下りる高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館

 大関とりの関脇高安(27=田子ノ浦)に今場所初黒星がついた。場所後の大関昇進には、目安として残り9番で5勝と、依然として数字上の可能性は高そう。ただ、かねて危惧されていた不安点が露呈したことを、協会関係者は指摘した。

 相手の関脇玉鷲(32=片男波)に対し、わずかだが立ち遅れたことを八角理事長(元横綱北勝海)は「立ち合いちょっと遅れた。いろいろ考えたんじゃないかな。立ち合いで集中できず当たりきれなかった。1発間違えるとこうなる」と分析した。さらに、立ち合いで失敗した後の対処法についても「土俵際で残る柔らかさがない」と指摘。再び攻めに転じる動きに、立ち合いで成功した時ほどの鋭さや攻めに工夫がないことは、かねて口にしていた。また勝った玉鷲について「玉鷲を褒めるべき。力をつけている」とも続けた。

 土俵下で審判長を務めた審判部の藤島副部長(元大関武双山)は、強烈な破壊力を持つ玉鷲に対しても、ここまでの相手と同様に胸ではじくように当たりに行った、高安の立ち合いに注目。「相手をはじくような立ち合いがベストなのかどうか。頭で行った方がいい時もある。相手によって変えてもいいのかもしれない」と指摘した。勝負に関しては「互いに駆け引きしない真っ向勝負だった」と、好評した。

立ち合い後、玉鷲(左)と激しい攻防を見せる高安(撮影・神戸崇利)

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稀勢の里「体づくりできた」初の徳島合宿に手応え

3日連続で高安(右)と三番稽古を行った稀勢の里(撮影・高田文太)


 大相撲の横綱稀勢の里(31)、大関高安(28)らが所属する田子ノ浦部屋は17日、徳島市の徳島文理大での3日間の合宿を打ち上げた。

 稀勢の里は高安と三番稽古を行い8勝3敗。連日の三番稽古で、高安に3日間合計で26勝6敗だった。

 初の徳島合宿を振り返り「よかったですよ。体づくりもできたし、いろいろプラスになった」と、7場所連続休場からの再起に向けて収穫を口にした。

 高安も「いい環境でいい稽古ができた。最初は手探りだったけど、3日間を通して徐々に良くなってきた」と、5月の夏場所を全休し、かど番で迎える名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて手応えをつかんだ様子だった。

すり足を繰り返す高安(撮影・高田文太)

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白鵬ファンサービス徹底「合宿最後にいい稽古」

子どもとの稽古で笑顔を浮かべる白鵬


 大相撲の宮城野部屋が17日、滋賀・長浜市で13日から行っていた合宿を打ち上げ、横綱白鵬(33=宮城野)は終始ファンサービスに徹した。

 稽古の最後に、長浜市内の子どもら約40人と相撲を取り「できるだけ多くの子どもたちと肌を合わせることを心がけた。合宿の最後にいい稽古でした」と、充実の表情で振り返った。その後も、集まったファンらと写真撮影を楽しむなどリラックスした様子だった。

 毎年恒例となっているファンに振る舞うちゃんこを、今年は1200人分用意。稽古後には、白鵬自らが稽古場の外に用意された仮設のちゃんこ場に入り、ファンに手渡した。

 今合宿は14年から毎年名古屋場前に行われている。合宿後の名古屋場所は14、15、17年で優勝を果たしていて「いろいろなことを名古屋で達成しているから縁起がいい」と笑顔。昨年九州場所以来、今年初の優勝に向けて準備を着々と進めている。

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妙義龍が香奈夫人と挙式「まだまだ上を目指す」

妙義龍(2017年9月29日撮影)


 大相撲の幕内妙義龍(31=境川)が16日、香奈夫人(32)との挙式披露宴を東京都内のホテルで開き、同じ出羽海一門の新大関栃ノ心ら約600人が祝福した。

 「いろんな人との出会いがあって盛大に式ができる。感謝の気持ちでいっぱい。まだまだ上を目指す」と力強く話した。

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白鵬、長男を合宿先で稽古に合流させてパパの顔

長男真羽人くん(手前左)の稽古を見守る白鵬


 大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が16日、滋賀・長浜市で行われた合宿で父親の顔をのぞかせた。合宿4日目、長男の真羽人くん(9)が合流。稽古中は必要以上に声をかけることなく自主的に四股を踏ませ、全体稽古を終えたところで土俵に上げた。

 平幕の石浦、幕下山口と相撲を取らせて「もっと押せ」などと指示した。3番取り終えると稽古中は険しかった表情も、自然と満面の笑みに変わり拍手で頑張りを褒めた。真羽人くんの動きについては「まずまず」としながらも、満足感たっぷりの表情を浮かべた。

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元幕内の阿夢露断髪式「我慢できなかった」式後に涙

断髪式で師匠の阿武松親方(左)から止めばさみを入れられる元前頭の阿夢露(撮影・渡辺佳彦)


 ロシア出身で夏場所前に引退を表明した元幕内力士・阿夢露(34=阿武松)の断髪式が16日、部屋近くにある千葉・幕張本郷のホテルで行われた。

 細身の体ながら度重なるケガを克服し、最高位は東前頭5枚目まで出世。その門出を祝おうと、断髪式には同門の大嶽親方、千賀ノ浦親方、親交の深い錣山親方はじめ角界関係者のほか、落語家の桂米助、桂文福ら約150人が出席した。

 最後に師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)が止めばさみを入れ、16年の力士生活に別れを告げた。断髪式中はこらえていた涙も、式後の甚句披露で「我慢できなかった」と、ほおを伝わった。式後のパーティーには新大関栃ノ心(30=春日野)も駆けつけた。今後はスポーツトレーナーの資格取得を目標に、既に4月から千葉・船橋の日本語学校に通学している。「さびしいけど、これからも頑張ります」と話した。

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稀勢の里「良くなっている」高安を三番稽古で圧倒

2日連続で高安(右)と三番稽古を行った稀勢の里(撮影・高田文太)


 大相撲の横綱稀勢の里(31)は16日、徳島市の徳島文理大で行われている田子ノ浦部屋の合宿で、弟弟子の大関高安(28)と三番稽古を行い、9勝1敗と圧倒した。

 9勝2敗だった前日15日の合宿初日に続き、2日連続での三番稽古。鋭い踏み込みから左四つに組み、寄り切る取り口が目立った。立ち合いで体と体が「バチーン」と大きな音を立ててぶつかるたびに、この日集まった徳島文理大OBら観衆から歓声が上がった。最後はぶつかり稽古で高安にかわいがられ、砂まみれになって土俵を転がる姿に、相撲を見慣れていない観衆からは、どよめきと驚きの声も上がっていた。

 稽古後は徳島文理大の受験を考えている高校生向けの説明会に、高安とともにサプライズゲストとして登場し、壇上であいさつした。直後には土俵のある体育館に戻り、さらに約2時間、器具を使ってウエートトレーニングをこなすなど、精力的に体を動かした。「気持ちよく稽古場に行けているし、広いところで稽古するのはいいね」と、充実した様子だった。歓声については「そう? 分からなかった。それだけ集中していたということでしょう」と笑顔。現在は7場所連続休場中ながら、この間よく見せていた険しい表情は影を潜め、今回の合宿中は稽古中以外、終始明るい表情を見せている。「全体的に良くなっている」と話す、稽古での手応えを感じている証明なのかもしれない。

合宿を行っている徳島文理大の説明会にサプライズゲストとして登場し、ステージ上であいさつする稀勢の里(左)と高安(撮影・高田文太)
ぶつかり稽古で高安(右)に転がされ、苦しい表情を見せる稀勢の里(撮影・高田文太)

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稀勢の里1カ月ぶり「良い稽古」高安を圧倒9勝

稽古で高安(手前)に胸を出した稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、弟弟子の大関高安を相手に実に約1カ月ぶりに関取衆と相撲を取った。15日、徳島市の徳島文理大で始まった部屋の合宿で、高安との稽古と同様に5月の夏場所前以来、約1カ月ぶりに報道陣に稽古を公開。大学生や小学生、幼稚園児ら約1000人も見守る中、主に左四つから高安を9勝2敗と圧倒した。

 稽古後にはウエートトレーニングを1時間半余りこなすなど、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)での復活へ精力的に体を動かした。「いい施設なので、体をつくっていい手応えを持って帰りたい。なかなか360度見られることもないので精神的にも良い稽古になった」と充実した表情で話した。

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稀勢の里と高安1カ月ぶり三番稽古「骨身に染みた」

稀勢の里


 左大胸筋の負傷などで7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31)と、弟弟子で5月の夏場所を全休した大関高安(28)が15日、徳島市の徳島文理大で始まった田子ノ浦部屋の合宿初日に、約1カ月ぶりに三番稽古を行った。計11番で稀勢の里の9勝2敗。稀勢の里は得意の左四つからの寄りを中心に、最後は5連勝で締めた。稀勢の里が稽古を公開したのは、5月の夏場所前以来、高安との稽古と同じく約1カ月ぶりだった。稽古後には、土俵が設置された体育館の階下にある器具を使って、1時間30分余り、ウエートトレーニングも行った。

 稽古場に姿を見せてから稽古とトレーニングで4時間近く汗を流した後は「いい稽古になった。離れても組んでも。非常にいい土俵だし、なかなか稽古が終わった後、すぐに(ウエートトレーニングに)突入することもない。すばらしい環境でしっかりと力をつけられたら」と、すがすがしい表情で話した。

 この日は徳島文理大の学生や付属の小学生、幼稚園児ら約1000人も見守っていた。若い衆の稽古の時は静かに見学していた学生や児童、幼稚園児が、トリとなった稀勢の里と高安の三番稽古では、激しいぶつかり合いに、自然と感嘆の声を上げ、拍手もするようになっていた。大学生にとっては、稽古見学は授業の一環で、リポート提出も求められている。稀勢の里は「なかなか360度見られることもないので、精神的にも良い稽古になった」と、緊張感のある環境になったことに感謝しつつ「寝てる子も多かったけどね」と、冗談交じりに話し、冷静さと横綱の貫禄をのぞかせた。

 一方の高安も、次の名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)は、左上腕のけがからの再起をかける舞台となる。負傷箇所については「九分九厘治った」と明言。その上で、久しぶりに稀勢の里に胸を借りたことには「横綱は腰がすごく重い。骨身に染みる、いい稽古だった」と、充実した様子だった。また「徳島には、なかなか来ることはないけど、たくさんの人に激励をいただいて、気持ちも引き締まったし、高まってきた」と、再起への思いを強くしていた。

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稀勢の里らの稽古が授業に 徳島の大学生リポート

徳島文理大で会見した田子ノ浦親方


 大相撲の横綱稀勢の里(31)、大関高安(28)らが所属する、田子ノ浦部屋の稽古が授業になる。同部屋は今日15日から3日間、徳島市の徳島文理大で合宿を実施。14日は同大で師匠の田子ノ浦親方(41=元前頭隆の鶴)が会見し、合宿のために体育館内につくられた土俵が披露された。会見には村崎正人理事長ら徳島文理大関係者も同席し、15日に1年生約800人が、必修科目「文理学」の授業の一環として稽古見学することが明かされた。

 村崎理事長は「常に努力することの大切さを感じてほしい」と話し、今回の稽古見学で学んだことを、学生にはリポート提出を求める予定。15日は他にも付属の幼稚園児、小学生、16日はOB、17日は地元住民らが見学予定。田子ノ浦親方は「環境を変えて稽古することで、関取衆も頑張ってくれると思う」と協力姿勢を示した。

土俵を背にポーズを取る田子ノ浦親方(左)と徳島文理大の村崎理事長

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田子ノ浦部屋が徳島文理大で合宿 精神面の向上期待

土俵を背にポーズを取る田子ノ浦親方(左)と徳島文理大の村崎理事長


 大相撲の横綱稀勢の里(31)、大関高安(28)らが所属する田子ノ浦部屋は14日、合宿のため徳島市に移動した。

 合宿は15日から3日間、徳島文理大の体育館内に作られた土俵で稽古を行い、その様子は学生や付属の幼稚園児、小学生、OB、地元住民らに公開する。徳島文理大OBで同窓会副会長を務める、香川・尽誠学園高教諭の石川慎也氏が、田子ノ浦部屋と親交がある関係で実現した。

 現在、稀勢の里は左大胸筋などの負傷で7場所連続休場中で、高安も5月の夏場所は左上腕の負傷で全休し、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)はかど番で迎える。ともに再起を目指す中での合宿となるだけに、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「環境を変えて稽古することで、関取衆も頑張ってくれると思う」と、精神面でも良い方向に向かうことを期待していた。2000人近く収容できる体育館を用意した、徳島文理大の村崎正人理事長も「努力する姿と真剣なところを見てほしい。常に努力することの大切さを感じてほしい」と、今回の合宿を通じて、稽古を見学する学生らにも得るものがあることを期待していた。

徳島文理大で会見した田子ノ浦親方

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貴公俊は起訴猶予処分 付け人暴行、示談成立

貴公俊


 3月の大相撲春場所で付け人に暴行したとして、傷害容疑で書類送検された貴乃花部屋の幕下貴公俊(21)について、大阪地検は13日、起訴猶予処分にした。

 大阪府警が「寛大な処分」を求める意見を付けていた。貴公俊は、大阪市浪速区で行われていた春場所期間中の3月18日、支度部屋で付け人を複数回殴ったとして、傷害容疑で書類送検された。捜査関係者によると、付け人は軽傷で示談が成立していた。

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大関はつらいよ栃ノ心1日の休みなく17日ぶり稽古

大関になって初の稽古後、右手首をアイシングしながら報道対応する栃ノ心


 新大関の栃ノ心(30=春日野)が故郷ジョージアから再来日して一夜明けた13日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて都内の部屋で始動した。夏場所後から昇進行事や表彰などで多忙を極めた帰国と続き、休む間もなく迎えた大関初稽古。17日ぶりの稽古土俵は若い衆に約15分間で24番、胸を出し「つらいよ…つらい。自分の時間は1日もなくて1日も休めなかった」と疲労の色はありありだった。

 嘆くばかりではない。故郷の歓待で大関の重責を実感した。「ここまで感じられなかったことを感じた。(故郷で自分を)知らない人はいないし、どこへ行っても『大関!』ってね。うれしかった」。夏場所で痛めた右手首は「ぶつかりも痛くて当たれない。早く治さないと」と不安も残るが新大関として早くも「とりあえず2ケタ(勝利)」と目標を定めた。

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白鵬が名古屋場所へ本格始動「いい汗かいたね」

炎鵬(右下)に押し出され、苦笑いの白鵬(撮影・加藤裕一)


 横綱白鵬(33=宮城野)が名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて本格始動した。同部屋の滋賀合宿が13日、長浜市の滋賀近交運輸倉庫で始まった。

 白鵬は夏場所後初めて土俵に下りた。柔軟運動、四股、すり足、てっぽうなどで体を温めた後、幕下の炎鵬、大ノ蔵、平幕の石浦と3番ずつ計9番相撲を取った。両足親指に不安のあった夏場所前と違い、体調面に全く問題はなさそうで、約200人のファンの前で約2時間、精力的に動いた。

 稽古後はファンとの記念撮影、サインに応じると「いい汗かいたね」と笑顔で稽古場を後にした。合宿は17日まで行われる。

朝稽古を終え、ファンのサインに応じる白鵬(撮影・加藤裕一)

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栃ノ心、大関初稽古もハードな休み明けで「つらい」

大関になって初の稽古で汗を流す栃ノ心


 前日12日に故郷のジョージアから再来日したばかりの新大関栃ノ心(30=春日野)が13日、休む間もなく稽古を再開した。

 稽古土俵に上がるのは、夏場所千秋楽以来17日ぶりで、もちろん大関昇進後は初めて。長旅に加え、2週間以上のブランクもあり、若い衆に約15分間、胸を出しただけの稽古だったが、さすがにお疲れの様子。「(体が)つらいよ…つらい」と開口一番、口にした。8日間の故郷滞在中は「自分の時間は1日もなくて1日も休めなかった」という。いつもは朝稽古後、心地よい汗を流し「気持ちいいね」が口癖だが、この日は、ジョージアの実家がワイン農家であることになぞらえて「気持ち悪い。ワインが(汗で)出てきた」とジョークを発する口調も苦しそうだった。

 夏場所千秋楽から一夜明け会見、伝達式、パーティー、そして帰国中も大統領との面会など公式行事に追われた。それはそれで「うれしかった」と言い、大関の重責も「ここまで感じてなかったことを感じた。(故郷では自分を)知らない人はいないし、どこへ行っても『大関、大関!』ってすごかった。けっこう、大変だなあ」と、ジワジワと実感しているようだ。また故郷では、生後7カ月になる第1子の長女アナスタシアちゃんとも待望の対面を果たし「オレに似ていたけど(それ以上に自分の)お父さんに似ている。普通の7カ月の女の子としては(標準身長より)9センチ高いみたい。体重は10キロぐらい」と目を細めた。

 気になるのは、夏場所で痛めた右手首の負傷。帰国前の検査で骨に異常はないことは分かったが、この日の稽古も「手首が痛いからぶつかりも(本格的には)当たれない。何とか早く治したい」という。新大関として臨む名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の第1目標は「とりあえず2ケタ」と大関の勝ち越しといわれる10勝到達が目標。早めにクリアすれば、2度目の優勝も視野に入れたいところだ。

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元NHK海老沢勝二会長、相撲協会評議員会議長に

評議員会に向けて会場入りする元NHK会長の海老沢勝二氏


 日本相撲協会の理事の選任や解任などの権限を持つ評議員会が12日、東京・両国国技館で行われ、元NHK会長の海老沢勝二氏が互選により新議長に就任した。

 これまで横綱審議委員会の委員長や相撲協会外部理事などを歴任。土俵上の女人禁制問題や暴力問題について「国民の意見を真摯(しんし)に聞いて判断する」「厳しい指導と暴力の線引きをはっきりさせる」などと話した。4年間の任期満了に伴い議長を退いた池坊保子氏は「4年間頑張った。これからは一評議員として意見を自由に言いたい」と、明るい表情で話した。

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大相撲総選挙、3位の遠藤「やれることやるだけ」

18年5月、大相撲夏場所 取組前の所作に臨む遠藤


 日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第7回大相撲総選挙」で、3位に安定した人気の遠藤が入った。

 もともと人気はあったが、夏場所で待望の新三役となる小結に昇進により、さらに票数を伸ばした。「いつも大きな声援をもらっている。休場しても変わらずにたくさんの声援をいただきました」と感謝の言葉を並べた。夏場所はケガもあり負け越し。三役返り咲きを望むファンが多い中、「やれることをやるだけです」と多くを語らないのもいい意味での遠藤らしさだ。

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大相撲総選挙、稀勢の里V7「やっぱりうれしい」

大相撲総選挙で7連覇を果たし、トロフィーを手に笑顔を見せる稀勢の里


 日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第7回大相撲総選挙」は、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が7連覇を果たした。総数5万1568票のうち、3989票を獲得。7場所連続休場中とはいえ、復活を願うファンの声は根強く「不動の横綱」を死守した。2位は初参戦ながら、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)譲りの突っ張りと自由な発言が魅力の阿炎が大躍進。3位は安定した人気の遠藤が入った。

 久しぶりの笑顔だった。7年連続の総選挙1位。休場中でも、変わらず応援してくれるファンの存在を再確認した。稽古後の土俵脇でトロフィーを手にすると、自然と表情が柔らかくなった。「非常にありがたいですね。やっぱり1番だとうれしい」と、かみしめるように話した。

 名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて、今月5日に稽古を再開して以降、その様子は報道陣に非公開だった。復活に向けて集中力を高めてきた。一方で、過去6度すべて“センター”を務めてきた総選挙への思い入れも人一倍。ファンへの感謝を伝えたい責任感から、特別に今回の取材だけ稽古場で応じ、夏場所前以来、約1カ月ぶりとなるまわし姿を披露した。弟弟子で昨年3位の大関高安が「自分は8位ぐらいですか? 当たっちゃった!」と驚く姿に、今年一番ともいえる笑顔も見せた。

 ファンもそんな笑顔を、もう1度見たいと思っている。「世間の風当たりは強いですが、そんなものを吹き飛ばす大復活を願っています」(40代男性)「本人が諦めてないのに、ファンが諦めるわけにはいかない」(30代女性)「どんなに休場が続こうと、どんなに待たされようといつまでも大好きです」(30代女性)という声が届いた。

 安易な見通しは語ってこなかった稀勢の里は、こうしたファンの期待に「コメントしづらいな」と苦笑いも浮かべた。それでも「何とか期待に応えたいですね」と前を向く。ファンの声を力に変えることを誓っていた。【高田文太】

18年4月、靖国神社奉納大相撲で土俵入りを行う稀勢の里

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大相撲総選挙、白鵬撃破の阿炎が遠藤超えの2位躍進

白鵬(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・鈴木正人) (2018年5月18日)


 今年1月の初場所で新入幕を果たした阿炎(24=錣山)が、初参戦で2位に入り、今回の1番のサプライズとなった。朗報に「やってやったぜ!」と、稽古後に高々と拳を突き上げた。

 3位遠藤とは、わずか10票差ながら「10票でも勝ちは勝ち」と胸を張った。続けて「もともと『2』っていう数字は好き。(白鵬撃破で)Yahoo! ニュースにも載ったし、2位は妥当なんじゃないッスか、なんつって。もちろんうれしいッスよ。でも勝負事で負けるのは嫌」と話し、稀勢の里に敗れたことすら悔しがるそぶりを見せた。

 そんな負けん気の強さを前面に、5月の夏場所では横綱白鵬に師匠譲りの回転の速い突っ張りから完勝した。初顔合わせで金星。NHKのインタビューで「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」などと答えた、自由すぎる言動と合わせてブレークした。

 かつて付け人を務め、尊敬する横綱鶴竜よりも順位を2つ上回った。だが「そういう細かいところを突っ込まれると、いつもの感じで答えにくいッス。横綱(鶴竜)より何かで上回っているなんて考えたことないから」と苦笑い。実は礼儀正しい好青年の一面ものぞかせた。

 「普通じゃつまらない。だって、普通だったら2位になってないでしょ? 名古屋場所は全勝を目指す。そりゃあ、負けることなんか考えないもん。優勝は狙ってますよ! みんなが思っても言わないことを口に出しているだけ」。取り口も言動も個性的な、次世代スター候補が誕生した。

左手で「2位」を表現するポーズをつくり、笑顔を見せる阿炎

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栃ノ心「あんなにすごいとは」ジョージアの熱烈歓迎

ジョージアから再来日した新大関の栃ノ心(撮影・渡辺佳彦)


 3日に日本を出発し、母国ジョージアに凱旋(がいせん)帰国していた新大関の栃ノ心(30=春日野)が12日夜、成田空港着の航空機で再来日した。

 母国での滞在は8日間。到着の首都トビリシの空港では、約100人のファンから熱烈な歓迎を受けた。また車に乗車中にも、信号待ちで止まると気付いた他の車のドライバーから「おめでとう!」の言葉を投げかけられるなど「どこへ行っても盛り上がった。あんなにすごいとは…」と本人も驚いた様子だった。

 公式行事では、初場所の初優勝をたたえられ名誉勲章を授与されたマルグベラシビリ大統領とも面会。日本でいうスポーツ庁にあたる政府機関からも勲章を授与されたり、日本大使公邸でも両国の友好親善に貢献したとして表彰されたという。

 1年ぶりの母国で、つかの間の休息…のはずだったが「疲れた。毎日、たいへんだった。あいさつ回りとか(大統領にも)2回会ったし。いろいろ(表彰とかで)もらいました」と、ややお疲れの様子。それでも熱狂的な歓迎には「あそこまで盛り上がるとは思わなかった」と感激の様子。

 休む間もなく、再来日翌日となる13日から、大相撲名古屋場所に向けて、稽古を再開する。滞在中はトレーニングする暇もなく「ちょっと、やせたかもしれない」と話すが、再び稽古の虫となって新大関Vを目指す。

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石浦ギリギリ発言 有名な先輩「賭博で捕まった…」

トークショーを行う石浦


 大相撲の幕内の石浦(28=宮城野)が10日、東京・墨田区で行われたトークショーで、際どい発言を連発して会場を盛り上げた。

 まずは鳥取城北高に進学した話題になり、司会者から有名な先輩は誰かを問われると「一番の先輩は野球賭博で捕まった琴光喜関です」と言い、会場に集まった約100人のファンを笑わせた。さらに日大進学の話題では、反則タックル問題で揺れるアメフト部の練習グラウンドの隣で稽古していたことを明かし、相撲部の総監督を問われると「今理事長の田中先生です」と言って、もうひと笑いさせた。

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東洋大・白石雅仁、後輩の城山を破り初V 学生相撲

個人戦で優勝した東洋大4年の白石雅仁(撮影・佐々木隆史)

<アマ相撲:第97回東日本学生相撲選手権大会>◇10日◇東京・両国国技館


 個人戦で東洋大の白石雅仁(4年=専大松戸)が初優勝した。決勝で同じ東洋大の城山聖羅(3年=金沢市工)を逆転の突き落としで破った。

 逆転での勝利に「余裕はなかったです」。個人戦は7試合目で、その前には団体戦もこなしたとあり「疲れていて(後輩との決勝という)意識もなかったです」と話した。大学でのタイトルは3個目。現役力士では御嶽海、若隆景の関取衆を輩出している東洋大だが、卒業後の進路については「未定です。(プロ入りの意識は)多少は」と控えめに話した。

 敗れた城山は、2年後のプロ入りが有力視される逸材。敗れはしたが「先生から『お互いのいいところが出た、いい相撲だった』と言われた通り、内容ある相撲だったと思います」と振り返った。敗れたが同じ大学の先輩。「密着した向正面で決めたかったけど、その後に距離が空いてしまった。あの人の得意な間合いで、あの人のゾーン。密着していたままだったら9割5分(自分が)勝っていた」と独特の表現で敗れた一番を振り返っていた。

 なお、団体戦も東洋大が2年連続2度目の優勝。決勝で、9年ぶり13度目の優勝を目指した拓大を4-1で破った。

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旭大星が結婚式「知らなかった」亡き母の手紙に号泣

結婚披露宴を行った旭大星と芳恵夫人


 大相撲の幕内旭大星(28=友綱)が9日、都内のホテルで、芳恵夫人(27)と挙式・披露宴を行った。横綱白鵬ら約450人が出席。2人は6年前から交際を始め、婚姻届を提出した昨年9月から、一緒に生活している。新入幕だった5月の夏場所で10勝し、敢闘賞も受賞しており「タイミングとしては一番よかった」と喜んだ。

 披露宴終盤には、中学2年時にがんのため36歳で亡くなった母真由美さんが、この日のために残した手紙がナレーションで流れた。「まったく知らなかった」というサプライズに号泣も「もう次の場所は始まっているので」と、今日10日から稽古を再開する。

結婚披露宴でウエディングケーキに入刀する旭大星と芳恵夫人

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大岩戸断髪式「恩返しできた」村田諒太らはさみ入れ

断髪式でボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太にはさみを入れてもらう元前頭の大岩戸


 5月に引退した元前頭の大岩戸(37=八角)の断髪式が9日、東京・両国国技館で行われ、約230人の関係者がはさみを入れた。

 幕内在位は1場所のみだが、昨年の夏場所では最年長記録となる36歳で幕下優勝。「今まで応援してくれた人に恩返しができた」と14年間の土俵生活を充実した表情で振り返った。プロボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太も断髪式に参加。ともに初動負荷トレーニングをした間柄で「この年齢までやっている方はなかなかいない」とたたえた。引退後は貴金属を扱う一般企業に勤める。

断髪式で師匠の八角親方(右)に止めばさみを入れられる元前頭の大岩戸(撮影・佐藤礼征)

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最年長幕下Vの大岩戸が断髪式、村田諒太らがはさみ

断髪式でボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太にはさみを入れてもらう元前頭の大岩戸(撮影・佐々木隆史)


 5月に引退した大相撲の元前頭の大岩戸(37=八角)の断髪式が9日、東京・両国国技館で行われ、プロボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32)、漫画家やくみつる(59)ら、約230人の関係者がはさみを入れ、止めばさみは師匠の八角親方(元横綱北勝海)が入れた。まげを切り落とし「不思議な感覚で、こみあげるものがあった」と振り返った。

 共通の知人を持ち、ともに初動負荷トレーニングにも取り組んだ間柄の村田は、断髪式に参加するのは初めてで「緊張しました」と笑顔を見せた。大岩戸について「闘争心を出すというより、優しい方だった。この年齢までやっている方はほとんどいない。やりきったんだなと感じた」とねぎらいの言葉を語った。

 引退後はレアメタルや貴金属を扱う企業に勤める。「現役生活の中で相手と面と向かって話した経験を営業で生かしたい」と第2の人生へ意気込んだ。

 山形県出身で、近大時代には学生横綱にも輝いた。14年間の土俵生活で幕内在位は1場所のみだったが、昨年の夏場所で幕下優勝を飾り、36歳での幕下優勝は最年長記録だった。

断髪式で師匠の八角親方(右)に止めばさみを入れられる元前頭の大岩戸(撮影・佐藤礼征)

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白鵬もらい泣き、旭大星の結婚式で亡き母から手紙

結婚披露宴でウエディングケーキに入刀する旭大星(左)と芳恵夫人(撮影・高田文太)


 大相撲の幕内旭大星(28=友綱)が9日、都内のホテルで芳恵夫人と挙式・披露宴を行った。

 披露宴では満面の笑みでウエディングケーキに入刀。横綱白鵬ら約450人の出席者から祝福された。披露宴に先立って行われた挙式後には、旭大星は「(地元)北海道からも友人が来てくれたし、全国からいろんな方に来ていただけてありがたいです。親方、おかみさんに協力していただいたおかげ。結婚式では奥さんは白無垢(むく)。きれいでした」と、うれしそうに話した。

 2人は6年前から交際し、昨年9月に婚姻届を提出した。すでに新婚生活を送っており、当初、挙式・披露宴は2月の予定だったが、父浩さんが体調を崩したため、この日に延期していた。新入幕を果たした5月の夏場所では10勝を挙げ、敢闘賞を受賞。それだけに「10勝できると思わなかったので、いい結婚式になりました。負け越して結婚式を迎えていたら全然違う。結果的にタイミングとしては1番よかった。これで次に負け越したら、奥さんも何かと言われるので」と、明るく話した。

 披露宴終盤には、思いがけない演出に号泣した。旭大星が中学2年時に36歳で亡くなった、母真由美さんが生前の02年11月4日に書かれた手紙が読み上げられた。結婚式を想定し「拓也(旭大星の本名)のお嫁さんへ」と呼びかけられ「この手紙が読み上げられるころ、お母さんは天国にいっていると思います」と、手紙を代読したナレーションが流れ始めると、旭大星はもちろん、場内に涙があふれた。

 父浩さんがずっと、旭大星に秘密で隠し持っていたもの。手紙は「拓也のお嫁さん、拓也はわがままで、すごく甘えん坊だけど、すごくやさしい子なので本当によろしくお願いします。これから力を合わせて頑張ってください。ずっと見守っています」と続き、旭大星は芳恵夫人のハンカチを借りて、顔を覆っていた。同席した白鵬も「泣いちゃったよ」と話し、目をうるませながら会場を後にしていた。

旭大星(右から2人目)と芳恵夫人(右端)の結婚披露宴であいさつする白鵬(左端)(撮影・高田文太)
結婚披露宴を行った旭大星(左)と芳恵夫人(撮影・高田文太)

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白鵬「幕内1000勝」誓って白鵬米の田植え

笑顔で「白鵬米」の田植えを行う横綱白鵬(中央)(撮影・保坂果那)


 横綱白鵬(33=宮城野)が7日、北海道滝川市内で「白鵬米」の田植えを行った。同商品が誕生して8年となり「末広がりで平成最後の田植え。縁起がいい白鵬米になるのかな」と期待した。

 今年4月に76歳で死去した父ジジド・ムンフバトさんと8年前に一緒に訪れており「グライダーに乗って楽しそうだった」と思い出に浸り「あと17勝の幕内1000勝が目標」と誓った。

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稀勢の里が名古屋復帰へ稽古再開、見学お断り張り紙

報道陣の問いかけに応じつつ、足早にタクシーに乗り込む稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が5日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて都内の部屋で稽古を再開した。非公開の中、部屋関係者によると四股やすり足など基礎運動のほか、若い衆に胸を出したという。帰り際には「ここから頑張ります」と、短い言葉の中に再起への思いをのぞかせた。

 部屋の稽古始めとなった前日4日は、負傷している左大胸筋などの検査と治療のため姿を見せなかった。全休した夏場所中から基礎運動などで体を動かしているが、この日は前日まではなかった「稽古見学はお断り致します」と書かれた紙が、部屋の前に張り出された。稽古に集中できる環境が整えられ、復活への本気度を示していた。

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白鵬ナレーション収録、父の葬儀参列映像に吹き込み

TBS白鵬密着ドキュメンタリー番組「我が道を行け」のナレーション収録を行った白鵬(撮影・垰建太)


 横綱白鵬が、都内で自身の密着ドキュメンタリー「我が道を行け」(9日午後4時放送、TBS関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。

 番組にはここ1年半の出来事が集約されており、公開収録では4月に死去した父ジジド・ムンフバトさんの葬儀に参列した時の映像に合わせて声を吹き込んだ。「映像で見たのは初めて。最後のお別れを映像に残してもらって感謝している」としみじみと話した。

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稀勢の里が稽古再開も部屋前に「見学お断り」張り紙

報道陣の問いかけに応じつつ、足早にタクシーに乗り込む稀勢の里(撮影・高田文太)


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が5日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて、都内の部屋で稽古を再開した。

 報道陣、一般ともに急きょ、稽古は非公開。部屋の前には「稽古見学はお断り致します」と書かれた紙が張り出された。部屋関係者によると、四股やすり足などの基礎運動のほか、土俵で若い衆に胸を出したという。

 稽古終了から約2時間後、呼んでいたタクシーに足早に乗り込む際、報道陣の問いかけに「ここから頑張ります」とコメント。少ない言葉の中に、再起にかける意気込みをのぞかせていた。

「稽古見学はお断り致します」と書かれた紙が張り出された田子ノ浦部屋(撮影・高田文太)

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高安、新大関栃ノ心を「ファンの心を引きつける」

田子ノ浦親方(手前)の見守る中、力強い動きを披露した高安(中央後方)


 大相撲の大関高安(28=田子ノ浦)が4日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて都内の部屋で稽古を再開した。左上腕のけがで全休した5月の夏場所中も基礎運動などを行っていたが、この日から若い衆に胸を出し、相撲を取る稽古も始めた。左上腕については「だいぶ状態はいい。無理せずやっていきたい」と話し、再発の予防を最優先する。

 不在の夏場所後に新大関となった栃ノ心については「盤石な相撲。ああいう相撲はファンの心を引きつける。勉強になった」と、得意の右四つから連勝する姿に感嘆。刺激を受け、対戦を心待ちにしていた。また同部屋の横綱稀勢の里は検査と治療で不在。今日5日から稽古に合流予定だ。

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稀勢の里 稽古に姿見せず 親方「検査と治療」

稀勢の里


 7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は4日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて再開された、都内の部屋での稽古に姿を見せなかった。師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)によると「検査と治療」で、事前に電話連絡があったという。

 稀勢の里は3月春場所、5月夏場所と、2場所連続で全休。1月初場所で6日目から途中休場して以降、本場所の土俵から遠ざかっている。それでも痛めている左大胸筋などについて、田子ノ浦親方は「だいぶ良くなっている」と話し、基礎運動などの稽古についても、夏場所中から行っていると補足した。同親方は「1日も早くファンの方に元気な姿を見せられるように、と思っている」と代弁。5日の稽古には姿を見せる予定だという。

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大関高安が稽古再開、名古屋場所へ「状態はいい」

高安


 左上腕の負傷で5月の夏場所を全休した大相撲の大関高安(28=田子ノ浦)が4日、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて稽古を再開した。

 夏場所中も基礎運動などは行っていたが、部屋としての稽古が再開されたこの日、土俵で組む稽古を再開した。若い衆に胸を出し、土俵際まで押し込ませてから押し返す稽古など、力強い動きを見せた。

 稽古後、左上腕については「だいぶ状態はいい。稽古初日なので、そんなに飛ばしてやる必要はない。いい感覚を確かめながら、無理しないでやっていければ。徐々に(状態を)上げていって『これで全力でいける』と思えば、思い切りやっていきたい」と、焦らず調整していく計画だ。

 また、夏場所後に新大関となった栃ノ心(春日野)については「同じ地位ですし、そこは先輩、後輩は関係ない。志は一緒。毎日相撲に専念しないといけない」と、切磋琢磨(せっさたくま)していきたい意気込みを語った。その夏場所は「相撲ファンの1人として見ていた」と、中入り後の取組は連日、映像で確認したという。

 その中で「どんな相撲が、見てくれている人が喜ぶか分かった。取っている本人は、分かっているようで分かっていない。新大関(栃ノ心)は安定感のある、安心して見ていられる相撲を取っていて、お客さんも喜んでいた。自分も勉強になった」と話し、今後、さらにファンを魅了する取り口にも意欲を見せていた。

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稀勢の里「お酒の飲み方ぐらい」小野川親方から学ぶ

断髪式で小野川親方(中央)に声をかける稀勢の里


 1月の初場所前に引退した元前頭北太樹(35=山響)の引退断髪式・年寄「小野川」襲名披露パーティーが3日、東京・両国国技館で行われた。

 小野川親方と現役時代から親交の深い横綱稀勢の里が、断髪式に参加して兄弟子への思いを語った。目はうっすらと潤んでいる様子で「お手本になる力士でした。寂しいですね」と感慨にふけったが、学んだことを問われ「お酒の飲み方ぐらい」と冗談交じりに言った。横綱として歴代最長タイの7場所連続休場中の自身の体調については「俺はいいから」とけむに巻いた。

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元北太樹「小野川」襲名「気持ち熱い力士育てたい」

断髪式で小野川親方(中央)に声をかける稀勢の里


 1月の初場所前に引退した元前頭北太樹(35=山響)の引退断髪式・年寄「小野川」襲名披露パーティーが3日、東京・両国国技館で行われた。

 元北太樹の小野川親方は、関係者ら約300人にはさみを入れてもらい、涙を流すことなくやりきった表情を浮かべた。現役時代を振り返ると、脳裏に浮かんだのは先代師匠の故北の湖親方(元横綱)。引退間際には「先代ならどういう目線で今の自分を見てくれたかな、とよく思っていた」。そんな先代の教えを引き継いで「気持ちの熱い力士を育てたい」と誓った。

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栃ノ心、母国に「土俵」造る夢 現状はマットで練習

成田空港から母国ジョージアに帰国する栃ノ心


 大関栃ノ心(30=春日野)が3日、母国に本土俵を造る夢を胸に成田空港からジョージアに一時帰国した。

 初優勝した初場所からここまでの活躍ぶりが母国でも広く知れ渡っているといい、相撲の知名度も高まっている。ただ土の土俵はなく、土俵を模したマットで練習しているのが現状。そこで5日にマルグベラシビリ大統領に会った際に「もちろんするよ」と、土の土俵を造ってもらうように直談判するという。

 12日に再来日予定だが、弟ラシャさんの結婚式出席やテレビ出演などで、毎日スケジュールが埋まっている。「大変ですよ。1日も休みがないから。眠いね」とすでに疲れ顔だが、それも時の人ならではのうれしい悩み。栃ノ心によると、現地の空港には大勢のファンが自身の帰国を待ち構えているとか。ジョージア出身力士初の大関昇進を手土産に、母国で英気を養う。

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元北太樹が断髪式、先代師匠北の湖親方の教えに感謝

断髪式で小野川親方(中央)に声をかける稀勢の里


 今年1月の初場所前に引退した元前頭北太樹(35=山響)の引退断髪式・年寄「小野川」襲名パーティーが3日、東京・両国国技館で行われた。断髪式では初めに、元北太樹の小野川親方が長男英慶くん(2)を抱っこして土俵入りを行った。本来ならばその後、英慶くんと引退相撲を取る予定だったが、泣かれてしまい急きょキャンセルになるプチハプニングが発生。それでもその後は無事に、約300人にはさみを入れてもらい、最後に師匠の山響親方(元前頭巌雄)に止めばさみを入れてもらった。

 現役時代を振り返ると思い出すのは、先代師匠の故北の湖親方(元横綱)だ。「先代じゃないと見えない目線もある。先代ならどういう目線で見てくれたかな、と思うときもあった」と引退間際にはよく、先代師匠のことが脳裏に浮かんできたという。さらに「基礎が一番大事というのを教えてもらった。毎日毎日の取組もそうだし、熱い思いで土俵に上がる力士を育てたい」と、先代師匠の教えを胸に親方としての道を歩む。

 断髪式には親交の深い、横綱稀勢の里も参加した。稀勢の里は「相撲に対して真面目でお手本になる力士でした。寂しいですね」としみじみ。年に1、2回は相撲について熱く語り合う時もあったといい「気持ちの部分とかで学ぶことがあった。これからも親方としていろいろとお話しできれば」と話した。

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襲名披露の春日山親方、思い出は白鵬からの初金星

後援会関係者の子どもから花束を手渡される春日山親方


 昨年12月に引退した元前頭翔天狼(36=藤島)の引退・年寄「春日山」襲名披露パーティーが2日、東京・両国国技館で行われた。

 現役時代に兄弟子だった武蔵川親方(元横綱武蔵丸)ら約300人が参加。元翔天狼の春日山親方は昨年夏にがんを患ったが、現在は治療も必要ないほどに回復。あらためて現役時代の思い出の一番を問われると「もちろんあの一番」と、09年秋場所で同期の横綱白鵬から初金星の一番を挙げた。今後は藤島部屋の部屋付き親方として「我慢強い力士を育てたい」と言葉に力を込めた。

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白鵬再来日「火が付きますね」大関栃ノ心にメラメラ

再来日した成田空港で取材に応じる白鵬


 2場所連続休場明けで11勝4敗だった大相撲夏場所千秋楽翌日の5月28日から、故郷モンゴルに帰国していた横綱白鵬(33=宮城野)が2日、成田空港に再来日した。

 4月に76歳で死去した父ジジド・ムンフバトさんに優勝報告こそできなかったが、四十九日にあたるのが夏場所千秋楽の5月27日。「それ(四十九日)も無事、終わったし、それまで(喪に服す意味で)外に出られない状態だった母さんも、やっと出られるようになった。また『よし、頑張ろう』という1つの区切りがついた」と穏やかな表情で話した。

 モンゴル滞在中には、自分が生まれた病院に、出生時以来、33年ぶりに訪れたという。また、恵まれない子供たちの施設を訪問。「そこで働いている人や患者さんを喜ばせてあげた。オヤジの仲間ともたくさん会ったりした」と心の英気を養った様子。そこでは「(いつまでも)悲しんでいたりすると自分が駄目になる。(天国に)旅立った人もいいように思わないよ」などと声を懸けられ「いろいろな考え方があるのかなと思った」という。

 復帰の夏場所は「厳しい場所だったけど収穫、得た物がたくさんあった。(心身の状態から)出られるか出られないか分からない中で、5月場所は頑張ったんでね」と精いっぱいの結果だったと認識。「次は暑さが目に見えない敵になるけど名古屋の皆さんに、いい報告をしたい」と大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に目を向けた。帰国中に大関昇進が正式決定した栃ノ心(30=春日野)についても「これでまた頑張るぞという(闘争心に)火が付きますね。今までもそうだったし」と新たな刺激材料にするつもりだ。

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中川市長「すっぽんのように」女人禁制に食らいつく

日本相撲協会に要望書を提出後、両国国技館を後にする宝塚市の中川智子市長(2018年4月19日撮影)


 大相撲の土俵における女人禁制問題で、兵庫県宝塚市の中川智子市長(70)が2日、10月にも日本相撲協会を再訪する意思があることを明かした。

 同市長は4月6日の宝塚巡業の際、土俵上でのあいさつを求めて断られたため、同19日に同協会とスポーツ庁を訪問。「セレモニー等においては女性も男性と同じように土俵に上がれるよう、議論をしてほしい」などの要望書を提出。同協会から「外部の意見などを聞いて検討する」などと言質を得た。

 中川市長はこの日、同市内で市民団体主催のシンポジウム「“伝統”と女人禁制 すもうは神事?」に出席。その後、取材に応じ「芝田山親方(元横綱大乃国、現広報部長)には“このまま変わらないならまた来ます”と伝えてあります。この問題にはすっぽんのように食らいつきたい」と話した。

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二子山親方「雅山聞いたことない」二子山でイベント

埼玉・小鹿野町の二子山登山道の入り口で、登山事故防止キャンペーンを行った二子山親方


 大相撲の二子山部屋が1日、埼玉・小鹿野町の二子山で行われた登山事故防止キャンペーンに初参加した。

 「二子山」のつながりに加え、4月に同じ埼玉県の所沢市に部屋を構え、5月に初土俵を踏んだ颯雅が同町出身などの縁で実現。秩父山地の登山道入り口で登山家にグッズを配布した二子山親方(元大関雅山)は「もともと二子山という山があるのは知っていた。山に来ることはあまりないけど空気がおいしい。雅山という山は聞いたことないけどね」と笑顔で話した。

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二子山部屋が「ゆかりの地」埼玉小鹿野町でイベント

埼玉・小鹿野町の二子山登山道の入り口で、登山事故防止キャンペーンを行った二子山親方


 大相撲の二子山部屋が1日、埼玉・小鹿野町の二子山で行われた、登山事故防止キャンペーンに初参加した。「二子山」というつながりはもちろん、二子山親方(元大関雅山)が、同じ埼玉県の所沢市に4月に部屋を構えたこと、5月の夏場所で初土俵を踏んだ颯雅が同町出身だった縁もあった。さらに二子山親方が現役だった武蔵川部屋時代に、弟弟子だった元前頭剣武の宮本一輝さんが、家族とともに同町で「宮本荘グループ」という旅館など複数の宿泊施設を経営。現役時代から仲が良かったことで実現した。

 参加した二子山親方と力士3人は、秩父山地にある標高1166メートルの二子山の山頂にほど近い登山道入り口で、登山家らに事故防止を訴えるキャンペーングッズなどを配布した。「もともと二子山という山があるのは知っていた。ただ、どこにあるかまでは知らなかった。『二子山』という名跡と、何かしら由来があるのかなと気になってはいたので、せっかくそういう山が近くにあるなら行ってみたいと思って」と話し、有意義だったという。続けて「山に来ることはあまりないけど空気がおいしい。景色もきれい」と、気持ちよさそうに話した。

 宮本さんは「颯雅が入門する時に『ぜひ(二子山に)来てください』と話していた。実際に来てくれて、地元の人たちも喜んでいます」と、今も交流のある兄弟子に感謝した。小鹿野町の森真太郎町長は「これを機に二子山部屋の力士の方々が、ますます活躍してもらえれば」と、今後を楽しみにしている様子だった。 5月の夏場所で、ようやく部屋を構えてから最初の本場所を終えた二子山親方は「最初の場所としては(弟子の)成績もよかった。こっちはバタバタだったけど、力士は頑張ったと思う。どんどん上を目指してほしい」と、まだ初土俵を踏んでいない力士も含めて7人の弟子の成長を期待していた。

埼玉・小鹿野町の二子山登山道の入り口で、登山事故防止キャンペーンを行った二子山親方(右)と二子山部屋の力士

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栃ノ心「何でしたっけ」PR動画撮影でセリフに苦労

ラグビーグッズを手にする栃ノ心(撮影・佐々木隆史)


 大相撲で大関に昇進したジョージア出身の栃ノ心(30=春日野)が5月31日、都内の所属部屋で“大関初仕事”に臨んだ。6月23日に豊田スタジアムで行われるラグビーのテストマッチ、日本-ジョージアのPR動画撮影に挑戦。夏場所前に同試合の特別応援サポーターに就任しており、昇進の翌日という最高の形で撮影日を迎えた。

 担当者からセリフを伝えられるも「大関の栃ノ心です。日本代表対ジョージア代表を…。何でしたっけ」と普段使わない言葉に四苦八苦した。その後も必死にセリフを覚えて、さまざまなパターンを撮影。それでも30分間に及ぶ撮影後には前日の大関昇進伝達式と比べて「今日の方が余裕でした」と報道陣を笑わせた。一仕事終え「ジョージアと日本はこれからも仲良くしてもらいたい。試合はどっちも応援する」と角界の看板力士らしく話した。

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セクハラ式守伊之助の辞職で24年ぶり立行司不在に

式守伊之助(2017年5月25日撮影)


 日本相撲協会は5月31日、セクハラ行為で初場所から謹慎している立行司の第40代式守伊之助(58=宮城野)の辞職願を28日付で受理し、5月いっぱいで辞職となることを発表した。

 行司の最高位でもある立行司の名跡は、他に木村庄之助があるが現在は空位となっている。謹慎中でも番付上は式守伊之助の行司名が残っていたが、名古屋場所、秋場所では94年初場所、春場所以来24年ぶりに立行司不在の番付となる。9月の秋場所後に行司の編成会議を行うが、4人いる三役行司の中から新たに立行司へ昇進させるかは不明だという。

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栃ノ心大関初仕事に険しい表情も伝達式より「余裕」

ラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2018」日本対ジョージアの公式グッズを手にする栃ノ心


 大相撲の大関栃ノ心が31日、大関初仕事を早速こなした。

 この日、東京・墨田区の部屋で、6月23日に豊田スタジアムで行われるラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2018」日本代表対ジョージア代表戦のPR動画撮影に挑んだ。

 栃ノ心は5月に、同試合の特別応援サポーターに就任。就任したのは関脇だった夏場所前だったが、大関昇進後の翌日という最高の形で撮影日を迎えた。

 まず初めに、試合観戦を呼びかける動画を撮影。担当者からセリフを伝えてもらうも、どこか険しい表情。本番が始まり「大関の栃ノ心です。日本代表対ジョージア代表を………。何でしたっけ」と、一発OKとはいかなかった。それでも必死にセリフを覚え、さまざまなパターンを撮影。あまりの緊張に険しい表情が続いていたため途中、部屋付き親方の三保ケ関親方(元前頭栃栄)から「お通夜じゃなんだから」などとツッコミをもらい、笑顔をところどころで見せた。

 この日、一番の食い付きを見せたのは、試合当日に会場で出店されるジョージア料理やジョージアワインのPR動画撮影の時だった。趣味で、場所中でもジョージア料理を作るほどの料理好きで、「誰が作るの?」「何が出るの?」「どこのシェフ?」などと担当者を質問攻めに。少し困惑する担当者に「僕が作りに行こうか」と冗談めかして言って担当者を喜ばせた。

 約30分間に及んだ撮影後、「今日の方が余裕でした」と前日30日の大関昇進伝達式と比べて報道陣を笑わせた。大関栃ノ心と自己紹介する場面を振り返って「言いづらかった。慣れるのに時間かかるね」と初々しかった。

 

ラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2018」日本対ジョージアのPR動画撮影に緊張した表情で臨む栃ノ心

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2つの国の心でボロボロになるまで/栃ノ心連載3

大関昇進伝達式に臨む栃ノ心は自転車で春日野部屋に登場する(撮影・小沢裕)

<新大関栃ノ心 ジョージア オン マイ マインド>


 夏場所中の朝稽古後、栃ノ心が冗談交じりで話していた。「何で“カスピ海ヨーグルト”なのかな? ジョージアの味なんだから“黒海ヨーグルト”でもいいのにね」。ジョージアの位置するコーカサス地方に起源がある。トロリとした食感に昔を思い出し、1日2パック食べることがある。だからこそ、母国の接していないカスピ海ではなく、黒海の方が-。そんな思いからの“物言い”だ。

 趣味の料理も、ほぼジョージア料理。肉、魚、野菜をさばき、故郷のスパイスで味付けをする。場所中でも1時間以上かけて作ることがある。「日本のものより、香りが強い。日本人の口に合うと思うけど、ジョージア料理の店、ほんと日本にないね」。故郷の話になると冗舌になる。

 愛する故郷から、日本に来た。相撲の世界大会で大阪に初来日した04年夏、息苦しいほどの暑さに驚いた。06年2月の入門から1年間は、言葉の壁に悩み抜いた。それでも、五輪代表にも多分なれた柔道ではなく、相撲を選んだ。好きな格闘技で稼ぎ、仕送りで実家の家計を支える。「ボロボロになるまでやりたいな。柔道、サンボをやって、相撲がスポーツ人生で最後だろうから」-。入門から12年。2つの国の心を持つ大関が誕生した。(終わり)【加藤裕一】

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ジョージア大使は「今年中に横綱になって欲しい」

栃ノ心の大関昇進伝達式に臨んだツィンツァゼ駐日ジョージア全権特命大使(撮影・小沢裕)


 新大関栃ノ心(30=春日野)が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、栃ノ心の大関昇進を満場一致で承認した。

 栃ノ心の周囲からは、もう1つ上の地位を期待する声が上がった。会見を見守ったツィンツァゼ駐日ジョージア全権特命大使は「今年中に横綱になって欲しい。力、スタミナ、精神は持っている」。先代春日野親方で元横綱栃ノ海の花田茂広氏も「手綱を緩めず一気に上を期待します」と、昇進を待ち遠しそうにした。

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新入幕から所要60場所/栃ノ心昇進アラカルト

大関昇進伝達式を終えた栃ノ心(奥)はジョージア国旗を掲げて、笑顔を見せる(撮影・小沢裕)


 新大関栃ノ心(30=春日野)が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、栃ノ心の大関昇進を満場一致で承認した。

   ◇   ◇   ◇

 ▽スロー昇進 新入幕から所要60場所での昇進は2代目増位山と並び史上最も遅い。初土俵から73場所は高安と並んで史上9番目の遅さ。最も遅いのは霧島の91場所。

 ▽年長昇進 30歳7カ月は年6場所制となった1958年以降初土俵で4番目の年長。31歳3カ月の琴光喜が最年長。

 ▽欧州出身 琴欧洲(ブルガリア)把瑠都(エストニア)に続く3人目。ジョージア出身は初。

 ▽外国出身 欧州勢2人と、小錦、曙、武蔵丸の米国勢、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士のモンゴル勢を含め11人目。

 ▽春日野部屋 元横綱栃木山が25年に引退して部屋の礎を築いてから、栃錦、栃ノ海、栃光に次いで56年ぶり、4人目。

 ▽出羽海一門 同一門の大関は2014年名古屋場所後の豪栄道以来。

 ▽カムバック 三役経験者が幕下転落後、大関に昇進するのは昭和以降では琴風以来2人目。

 ▽3場所前は平幕 3場所前に平幕だった力士の昇進は年6場所制となって以降、栃光、豊山、朝潮、北尾、照ノ富士に続いて6人目。

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栃ノ心、異例の口上 こだわった「自分の気持ち」

大関昇進伝達式に臨む、左から春日野親方の紀子夫人、栃ノ心、春日野親方、使者の出羽海理事、大鳴戸委員(撮影・小沢裕)


 新大関栃ノ心(30=春日野)が誕生した。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、栃ノ心の大関昇進を満場一致で承認。栃ノ心は伝達式で「親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します」。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)への感謝を織り込む異例の口上で、決意を表現した。

 協会の使者、出羽海理事(元幕内小城ノ花)と大鳴戸審判委員(元大関出島)を前に、栃ノ心が頭を下げた。「親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します」。春日野部屋として、62年夏の栃ノ海、栃光のダブル昇進以来となる56年ぶりの大関誕生。当時の床柱、掛け軸などを持ち込み、写真などを参考に極力、歴史を“再現”した伝達式で、異例の口上が際立った。

 文言に「親方」の2文字を入れた。「自分の気持ちが言いたかった」。故郷ジョージアから17歳で入門。相撲界どころか、日本語も全然わからない自分を導いてくれた感謝の思い。最初は反対し、折れた師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は照れくさそうだ。2人で話して決めた中身。多くのキーワードを出し、日本語が苦手な栃ノ心が理解していない言葉を削除した。「言いたいことあるんです」とこだわったのが「親方」、そして「稽古」だ。

 同親方は「稽古に稽古を重ねてってことはなかなか言えないけど、栃ノ心はまさに稽古で上がってきた力士。ピッタリな言葉」と喜び、口上の出来に「最高だよ」と満点を与えた。

 初場所の初優勝から、とんとん拍子の昇進劇。真価はこれから問われる。同親方は「協会の看板の1人になる。さらに頑丈な体を作って、常に優勝戦線に残れる力士になって欲しい」と激励した。当の栃ノ心に浮かれた様子はない。「稽古に精進して、強い体を作って、力強い相撲をとりたい」-。今後は弟ラシャさんが7日に行う結婚式出席のため、ジョージアに1週間ほど帰国。再来日後に稽古を本格化させる。名古屋場所の目標は「まず2ケタ勝ちたい」と控えめに掲げた。マイペースを崩さず、怪力大関が、熱い7月場所に突入する。【加藤裕一】

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ちゅら旋風だ!木崎が新十両昇進で「美ノ海」に改名

新十両昇進の会見で改名したしこ名「美ノ海(ちゅらのうみ)」を披露する木崎(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、木崎改め美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)の新十両昇進を決めた。

 美ノ海はこの日午後、都内の所属部屋で師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)同席の元、晴れの昇進記者会見に臨んだ。 16年春場所に入門してからしこ名は本名の「木崎信志」だったが、新十両昇進を機に「美ノ海義久」に改名。「美ノ海」は入門前の日大在学時に、友達らと冗談ながらに話していたしこ名だったという。当時は、十両に上がっても木崎のままで改名するつもりはなかったが「木崎は沖縄になじみがないから、沖縄らしいしこ名がいいと思った。他にも案があったけど、しっくりこなくて」と地元の沖縄に思いをはせた。「義久」については「亡くなった祖父の名前。相撲を始めるきっかけだったのでいただきました」と話した。

 入門してから約2年半での昇進に木瀬親方は「ちょっと遅いかな」と苦笑いも「稽古しながら体を大きくして、体も丸くなってテクニックがついてくればおもしろい」と伸びしろに期待した。美ノ海も「目の前のことをコツコツやらないとダメ。まずは勝ち越すを目指したい」と意気込んだ。

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宇良休場中も「前より強くなって戻れる」と元気な姿

新十両昇進の会見に臨んだ木崎(右)は改名したしこ名「美ノ海(ちゅらのうみ)」を色紙に書いてくれた宇良と笑顔を見せる(撮影・小沢裕)


 大相撲の5場所連続休場中で人気小兵力士の幕下宇良(25=木瀬)が30日、都内の所属部屋で元気な姿を見せた。

 この日行われた名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議で、弟弟子の木崎改め美ノ海(ちゅらのうみ=25)の新十両昇進が決まり、部屋で行われた新十両会見を見守った。

 名古屋場所の出場については「いつでもいきたい気持ちはあるけども抑えないといけない」と慎重を期したものの「今までできなかったこととか自分のことに時間を使えるのですごく有意義。それが楽しい。リハビリとかトレーニングとか、いろいろなサポートをしてもらったり」と充実した表情を見せた。

 右膝前十字靱帯(じんたい)断裂、左膝半月板損傷の重傷を負い休場が続いているが、見た目では体の衰えはなかった。体重は秘密にしたが「いい風に増えている。膝が良くなれば前より強くなって戻れる」と自信をのぞかせた。師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)は「体も落ちてないし気持ちも落ちてない。見ての通り」と話した。

 美ノ海が会見で、改名したしこ名が書かれた色紙を持っていたが、実は宇良が書いたものだった。会見の1時間前に頼まれて最初は「できないと思った」と断ったというが、30分前に書いて会場に持ってきていた。「もともと、サインとか書いていたので書道道具はありました。教習所で習っただけだけど、うれしいですね」と、会見後に美ノ海と2人で満面の笑みを浮かべながらツーショット写真を撮った。

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