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大相撲ニュース

稀勢の里重圧のまれた立ち合いかみ合わず金星配給

休場明けの稀勢の里(左)は、玉鷲の強烈な突き押しで黒星スタート(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇初日◇12日◇福岡国際センター

 全休明けの横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が東前頭筆頭の玉鷲に押し出しで負けて、出場した夏、名古屋場所に続いて自身3度目の3場所連続初日黒星となった。春場所と名古屋場所で負傷した、左上腕付近と左足首の状態は悪くはなく、順調に仕上げてきていた。場所前の二所ノ関一門の連合稽古でも、好調ぶりを発揮していた。しかし、3場所連続休場明けの初日は横綱とはいえ難しさがあったのか、自身5個目の金星配給となった。

 支度部屋に戻った稀勢の里は、何度も唇をかみしめた。何かを言いたそうにしては、のみ込んだ。口を真一文字に結んだ表情からは、悔しさがにじみ出ていた。しかし、言い訳はしまいと「うーん」と何度もうなずいた。「いや、まぁ、また明日」。自分の中で整理がついたのか、割り切るように言った。

 本場所で相撲を取ったのは、途中休場した名古屋場所5日目の7月13日以来4カ月ぶりだった。久しぶりで、やはり緊張はあったのか。1度目の立ち合いは先につっかけて不成立。その後、玉鷲に2度つっかけられた。異様なムードが流れる中、4度目で成立。玉鷲の突き押しに対抗して、左のおっつけを狙うも不発となり土俵を割った。相撲を取っては過去9戦無敗だった相手に、金星と初白星を献上してしまった。

 左上腕付近を負傷した後の夏、名古屋場所に比べれば十分に動けた。「状態はそんなに悪くない」と自分でも分かっていた。福岡入り後も連日、大関高安と三番稽古を行い、二所ノ関一門の連合稽古でも、大関豪栄道、関脇嘉風相手に相撲を取り調子を上げていた。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「場所に出る以上、問題はない」と負傷箇所は問題視しなかったが、「稽古場と本場所は違う」と連日言い続けた言葉をこの日も発した。稽古場では味わえない、本場所ならではの独特な雰囲気、緊張感が、15歳の初土俵以来、初めて全休を味わった稀勢の里に普段よりも重くのしかかった。

 最初は硬かった表情も、だんだんと和らいでいた。「うまくやられましたね」と分析する余裕も見せた。今日の取組相手は、初日に横綱日馬富士を倒した新小結の阿武咲。勢いをつけるには格好の相手を下して、復活への懸け橋を作る。【佐々木隆史】

 ◆出場3場所以上連続で初日黒星を喫した横綱 年6場所制が定着した58年以降、曙(98年初、春、夏場所)以来7人目。隆の里が6場所連続(84年九州から、85年春、夏の2場所休場を挟んで86年初場所まで)で記録したのがワースト。

 ◆3場所以上連続休場した横綱の休場明け初日の成績(年6場所制が定着した58年以降) 場所前に引退した力士を除き、初日に相撲を取った力士は過去17人で20番あり、そのうち初日白星は13回。初日から連敗は北の富士、曙、3代目若乃花の3例ある。初日黒星だった大鵬は、2日目から14連勝して優勝した。

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巨人ファンの豪栄道「中継ぎ安定すれば優勝できる」

高崎市内で行われた春巡業で稽古に励む豪栄道(撮影・佐藤礼征)

大相撲春巡業が21日、群馬・高崎市内で行われ、大関豪栄道(33=境川)が2日連続で相撲を取り、調整のペースアップを印象づけた。

先場所敗れた平幕大栄翔と三番稽古を行い、11番取って全勝。右四つ、左四つ問わず、埼玉栄高の後輩を圧倒した。「立ち合いがまだしっくりきていないけど、(内容は)ぼちぼち。もっと踏み込んでいきたい」と、貪欲に語った。

地元、大阪で行われた先月の春場所では12勝を挙げたものの、大栄翔や逸ノ城の平幕との対戦を取りこぼし、優勝争いから後退した。大栄翔を指名した理由も先場所での敗戦が大きく、「相手をよく見てやれた」と、この日は大関の貫禄を見せつけた。

先月プロ野球が開幕し、巨人ファンの豪栄道も結果が気になる毎日を送っている。今季からスポーツ専門の動画配信サービス「DAZN」で巨人の試合が視聴できるようになり、「めちゃ便利やな」というハイライト機能を利用して結果を追っている。今季の巨人は序盤戦から首位争いを繰り広げるなど好調。豪栄道も「中継ぎが安定すれば優勝できるんじゃないか」と、5年ぶりのリーグ制覇へ期待を寄せた。

夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の番付発表まで10日を切った。「番付発表日までに(状態を)上げすぎてもしょうがない。徐々に徐々に、というイメージでやっていく」と、新元号「令和」として初めて迎える場所へ、焦らず調整していく。

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貴景勝ら新旧大関で申し合い「いい稽古できました」

大関同士の申し合い稽古で高安(左)を引き落とす貴景勝

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏で行われ“新旧”含む大関3人による申し合い稽古が行われた。

春場所千秋楽、互いのファンの胸が締め付けられるような“大関入れ替え戦”の末、新大関昇進を果たした貴景勝(22=千賀ノ浦)と、その貴景勝に敗れ大相撲夏場所(5月12日初日、両国国技館)では関脇に陥落する栃ノ心(31=春日野)が事前に稽古を約束していた。そこに誘いの声をかけた高安(29=田子ノ浦)も快諾。横審稽古総見さながらの、豪華3大関による申し合い稽古が始まった。

互いの意地がぶつかり合う、熱のこもった稽古の結果は“先輩大関”の貫禄を示した栃ノ心が7勝5敗、高安が7勝6敗。ただ、5勝8敗と負け越した貴景勝は、今巡業で相撲を取る稽古は1週間ぶり2度目。夏場所まで3週間あるせいか「前回に比べて全然いい。もう1段階、体を膨らませればもっと良くなる。なかなか(3大関での稽古は)できることではない。いい稽古ができました」と焦るそぶりは全くない。

一方、その貴景勝に4勝2敗と“リベンジ”した栃ノ心は「2人は押し相撲。自分はやりずらい。でも、そのやりずらい人と稽古するのが大事」と収穫を口にした。相撲を取る稽古を初めて3日目の高安は、やや落胆の表情で「全然、良くなかった。今日は浮ついてました。スタミナは大丈夫。体力はあるし、今日も、まだまだ(時間があれば)取れた。ただ、相撲内容が…」と反省点を口にしていた。

大関同士の申し合い稽古で貴景勝(手前)と向かい合う栃ノ心(左)。中央は高安

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柏市出身隆の勝、ご当所巡業で晴れ姿「三役目指す」

地元の千葉・柏での巡業で犬と記念写真に納まる十両隆の勝

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏市で行われ、地元出身で東十両13枚目の隆の勝(24=千賀ノ浦)が人気を博した。

稽古土俵に上がり「千葉県柏市出身 隆の勝」とアナウンスされると、この日一番の拍手を浴びた。ぶつかり稽古では大関高安に、たっぷりかわいがられ稽古をつけてもらった。稽古後は、地元テレビ局や新聞社の取材が特別に設けられ、5人の兄弟はじめ家族全員が応援に駆けつけるなど、地元で晴れ姿を披露した。「今日は、たくさんパワーをもらった。それを令和元年最初の場所で出したい。飛躍の年に三役を目指して頑張りたい」と笑顔で話した。

会場近くにある相撲道場は、わんぱく相撲などで汗を流した「懐かしいし初心に戻れる場所」。中学3年まで、この道場で腕を磨き全国都道府県大会では団体3位にも入るなど「柏での稽古が土台になっている。感謝している」と言い、そのころ夢に抱いていた「横綱になる」という目標に向けても「あきらめずに一生懸命、稽古する」と誓った。

昨年秋場所で新入幕を果たし、幕内は2場所務めたが、その後の半年は貴乃花部屋力士の転属、貴景勝の優勝、貴ノ岩の引退、貴景勝の大関昇進と激動の日々。自身はケガもあり、2場所連続の大きな負け越しで番付を十両の13枚目まで落としたが、春場所は11勝4敗と盛り返し、5月の夏場所(12日初日、両国国技館)は再入幕を狙うチャンス。部屋の激動も落ち着いたようで「違和感もなくなり、自分の相撲にだけ集中できるようになった」と再浮上を目指す。

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豪栄道、鶴竜が春巡業初稽古 ともに全勝で好感触

春巡業で初めて稽古土俵で相撲を取った鶴竜(左)と正代

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏市で行われ、横綱鶴竜(33=井筒)と大関豪栄道(33=境川)が、ともにこの春巡業で初めて稽古土俵で相撲を取った。

三役以下の幕内力士の稽古が終わると、まず豪栄道が土俵へ。平幕の正代と錦木を相手に連続11番で全勝。左前みつを引いての速攻など、春場所12勝の好調さを持続しているようだった。豪栄道が土俵を下りると、今度は鶴竜が上がり正代と連続7番。こちらも足の運びなど動きを確認しながら、全勝で締めた。

相撲を取る稽古をスタートさせた鶴竜は、まずチェック事項として「立ち合い。それが一番大事。あとは体の反応、動き」を挙げ、その感触については「全然、大丈夫。もともと(巡業の)後半になったらやろうと思っていたし、そのための体作りはしてきたからね。全然、大丈夫だった」と好感触を口にした。

一方の豪栄道も「久しぶりだったから足の動きとかを確認した。まだ完璧ではないけど、そんなに悪くなかった。しっかり稽古して、これから(上げる)」と調整の青写真を描いた。元号が令和になって初めて迎える夏場所(5月12日初日、両国国技館)は「注目される場所。優勝を目指したいと思います」と抱負を語った。

春巡業で初めて稽古土俵で相撲を取った豪栄道(左)と錦木

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朝青龍おい豊昇龍が巡業に特別参加 初の大銀杏感激

初めて大銀杏(おおいちょう)を結った幕下の豊昇龍

大相撲の春巡業は20日、千葉・柏市で行われ、地元の日体大柏高出身で、春場所では西幕下7枚目で4勝3敗と勝ち越した、元横綱朝青龍のおいにあたる豊昇龍(19=立浪)が、晴れ姿を披露した。

本来なら未成年のため巡業には参加しないが、師匠の立浪親方(元小結旭豊)が巡業の先発を務めた前日の埼玉・行田巡業に続き連日の“特別参加”となった。稽古では小結御嶽海(出羽海)に、ぶつかり稽古で胸を出してもらった。さらに感激だったのは、初めて結った大銀杏(おおいちょう)だった。

この日は十両の取組で、同じモンゴル出身で春場所新十両の霧馬山(陸奥)と対戦。大銀杏を結えるのは十両以上の関取だけだが、十両以上で取組がある場合、幕下力士も結わなければならない。そこで力士になって初めて、大銀杏を結って土俵へ。取組は霧馬山に寄り切られたが、はじめて結った大銀杏の感触に「気持ちいいです。いつもと違う雰囲気というか」と笑みこそ浮かべなかったが、実感を込めて話した。

ただし、この日は本来の“資格”を有して結った大銀杏ではない。十両に上がり、晴れて関取になれば毎日、結える。「できるだけ早く関取になれるように頑張ります」と、新十両昇進のチャンスとなる5月の夏場所(12日初日、両国国技館)を見据えた。

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元朝青龍のおい豊昇龍が初の巡業参加「いい経験」

自身初めて巡業に参加した豊昇龍(撮影・佐藤礼征)

元横綱朝青龍のおい、幕下豊昇龍が自身初めて巡業に参加した。基本的に未成年は不参加だが、この日は師匠の立浪親方(元小結旭豊)が勧進元との窓口などを務める先発親方として入ったため、研修も兼ねて同行。朝稽古ではぶつかり稽古で大関栃ノ心の胸を借りた。

「大関ってこんなに重いんだなって。いい経験になった」。現状の取り口では相手を呼び込む場面も見られ、大関から直々に「ひざが危ない。けがに気をつけて」と助言をもらった。期待の19歳は「もっと基礎体力をつけたい」と下地づくりに意欲を燃やした。

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高安が後輩指導「強くなって」基礎運動など教え込む

巡業で若い衆に基礎運動を指導する高安(右から2番目)(撮影・佐藤礼征)

大相撲春巡業が19日、埼玉・行田市で行われ、大関高安(29=田子ノ浦)が稽古と「後輩指導」を精力的に取り組んだ。

18日は平幕栃煌山と9番取り、この日も遠藤、碧山と三番稽古を行った。計14番で9勝5敗。体重200キロ超の巨漢碧山に5連敗を喫する場面もあったが「いい稽古になった。圧力のある相手の方がいい」と、好感触を口にした。

15日から巡業に合流し、番数も徐々に増やしていく構え。「(まだ)長く相撲を取れない。基礎運動をしっかりやって、しっかり集中してできれば」と、スタミナを蓄えて実戦感覚を養っていく意向を語った。

この日は土俵外で若い衆に対し、すり足など基礎運動を教え込んだ。大勢の観客に囲まれながら、自らも大粒の汗をかいて実践。「若い衆に強くなってもらいたいし、自分の稽古相手にもなってほしい」と意図を説明した。

17日に東京・大田区で行われた巡業でも、土俵下で平幕阿武咲に対してじっくりと稽古をつけた。

「若い子に教えたい気持ちがずっとある。少しでも後輩のためになれば」

夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)が大関在位12場所目。兄弟子の元横綱稀勢の里(現荒磯親方)が引退した角界で、若手を引っ張り上げる覚悟を示した。

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小結北勝富士、大栄翔、阿炎が活躍誓い埼玉ポーズ

埼玉・行田市で行われた巡業にて、「埼玉ポーズ」を披露する埼玉県出身の幕内力士3人衆、左から大栄翔、北勝富士、阿炎(撮影・佐藤礼征)

大相撲春巡業が19日に埼玉・行田市で行われ、小結北勝富士(26=八角)、平幕大栄翔(25=追手風)、阿炎(24=錣山)の埼玉出身力士3人衆が土俵内外を盛り上げた。

北勝富士と大栄翔は申し合い稽古に参加。土俵上で出身地を呼び上げられるたびに、観客から拍手と歓声を送られた。写真撮影などで長蛇の列をつくった人気者の阿炎は「いつにも増してサインした」と、ファンサービスに熱を込めた。埼玉を舞台にした映画「翔んで埼玉」が興行収入31億円を超え、話題を呼んでいる。3人も作中に登場する「埼玉ポーズ」で地元愛を表現。北勝富士は「僕らも埼玉を盛り上げられるように」と大ヒット映画に続く活躍を誓った。

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白鵬 国籍核心に触れず「何も話すことはないよ」

巡業で土俵入りを披露した白鵬

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)は、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請している件について、判明から一夜明けた18日も核心には触れなかった。

この日、東京・足立区で行われた巡業に参加。右腕負傷の影響で巡業初日から変わらず取組は行わず、土俵入りを披露したが「何も話すことはないよ」と、国籍の件に関しては言及しなかった。それでも朝稽古では、3月の春場所で14勝を挙げて優勝次点だった26歳の前頭逸ノ城に「もっと右を差し込んでいけ」などと熱心にアドバイス。「下を育てたい。この巡業はそれを意識している。9年、10年前は自分のことで精いっぱいだったけど円熟期だからね」と、風格を漂わせて話した。

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高安「初心」逸ノ城「痛みない」相撲取る稽古を再開

巡業で土俵入りを行った逸ノ城(中央)

大相撲の春巡業は18日、東京・足立区で行われ、朝稽古では大関高安(29=田子ノ浦)と前頭逸ノ城(26=湊)が、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向けて、関取衆と相撲を取る稽古を再開した。

ともに腰を痛め、今回の巡業には途中から合流。高安は前頭栃煌山と三番稽古を行い、5勝4敗だった。「まだまだ稽古が足りない。まだ長時間稽古するのは難しいけど、基礎を重点的にやって、下半身を強化していきたい。ケガしない体づくりを目指して、もう1度、初心に帰って基本をやっていきたい」と、焦らずに状態を上げていく計画を語った。

逸ノ城は、3月の春場所では自己最多の14勝を挙げ、以前よりも初優勝したいと思うようになったか問われると「思いましたよ。先場所は下がりながら勝つことが多かった。前に押し出す、寄り切るような相撲を出していきたい」と、冷静に話した。来場所は三役返り咲きが確実視されているが「次の場所でどのぐらい勝てるか、何日目に勝ち越せるか。まずは精いっぱい取りたい」と、目標とする大関昇進に近づく成績を残したい考えだ。春場所千秋楽の取組後にぎっくり腰を発症して出遅れたが、この日は関取衆の申し合いに参加して3勝4敗。「今日やってみて、痛みもなかったので、これからやっていきたい」と、精力的に稽古したい考えを明かした。

高安(2019年4月15日撮影)

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白鵬大きな決断、横綱日本国籍なら曙、武蔵丸以来

春巡業で土俵入りを行う白鵬(撮影・佐藤礼征)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。日本国籍取得の手続きのためとしている。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要で、白鵬本人も以前から親方として部屋を持つ希望を示していた。この日、東京・大田区で行われた春巡業では多くを語らなかったが、「あとは結果を待つだけ」と国籍変更を否定しなかった。

白鵬が日本国籍取得へ着々と準備を進めていた。17日付の複数のモンゴル主要紙が横綱のモンゴル国籍離脱申請を報じ、オドリーン・ソニン紙によると、先週「申請書」を大統領府に提出したという。巡業に参加した白鵬は国籍離脱の報道について「まだ、ああだこうだ言うのは早い。(日本とモンゴルの)両国のものがありますから。今は私の口からこれ以上のことは言えない。あとは結果を待つだけ」と慎重に言葉を選んだ。

外国出身力士が現役引退後、親方として日本相撲協会に残るには日本国籍が必要となる。白鵬は以前から親方になる希望を口にし、数年前から自らスカウトした力士を宮城野部屋へ入門させていた。国籍変更は時間の問題とされていたが、ついに大きな決断に至った。

「白鵬親方」誕生が現実味を帯びてきた。日本相撲協会は現役時代に著しい功績を残せば、引退後に現役名のまま親方になれる「一代年寄」を授与し、大鵬や北の湖、貴乃花がいる(千代の富士は辞退)。優勝20度以上がひとつの目安とされており、史上最多優勝42度を誇る白鵬は実績面だけなら申し分ない。15年に当時の北の湖理事長が亡くなった際、白鵬は「理事長の手から一代年寄をもらいたかった」と発言していた。

モンゴル出身で日本国籍を取得したのは、17年に同国出身初の師匠となった友綱親方(元関脇旭天鵬)らがいるが、大関以上はいない。外国出身の歴代横綱では米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)が日本人になっている。

白鵬は20年東京オリンピック(五輪)で、実施されるかは未定だが土俵入りを熱望している。仮に土俵入りが行われ、五輪開幕までに国籍変更を済ませれば日本人横綱として全うする可能性もある。一方で、最近では春場所千秋楽(3月24日)で優勝インタビューの最後に観客とともに行った三本締めが問題視され、品格面を問われている。第一人者は将来のためにも土俵の内外で誠実さが求められている。

◆年寄の襲名条件 76年9月の理事会で襲名資格に「日本国籍を有する者」が追加された。その上で、襲名して新たに部屋を興すには現役時代の実績で<1>横綱、大関経験者<2>三役(関脇、小結)通算25場所以上<3>幕内通算60場所以上、の条件を満たす必要がある。既存の部屋の継承なら<1>幕内通算在位12場所以上<2>十両以上の通算在位20場所以上、となる。また部屋付きの親方になるだけなら<1>小結以上<2>幕内通算在位20場所以上<3>十両以上の通算在位30場所、を満たせば可能(<3>については28場所でも願書の提出で可能となる)。これとは別に顕著な功績を残した横綱に贈られる、一代限りで襲名できる「一代年寄」がある。過去の権利取得者は大鵬、北の湖、千代の富士(辞退)、貴乃花の4人。また引退後、横綱は5年、大関は3年に限り現役時のしこ名で年寄として協会に残れる。

外国出身者の年寄襲名

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白鵬の選択に「心は死ぬまでモンゴル人で」母国残念

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。日本国籍取得の手続きのためとしている。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要で、白鵬本人も以前から親方として部屋を持つ希望を示していた。

白鵬が日本国籍取得のためモンゴル国籍の離脱を申請したことについて、母国モンゴルでは選択を尊重する声が聞かれる一方で、「心は死ぬまでモンゴル人でいてほしい」と、残念がるファンもいた。白鵬の父、ジジド・ムンフバト氏(昨年4月死去)はモンゴル相撲の元横綱で、国民的英雄。モンゴルでは、ムンフバト氏が白鵬の日本国籍取得に反対していた、との見方が根強い。会社員の男性(35)は「父親が生きていれば、モンゴル国籍離脱という選択はできなかっただろう」と惜しんだ。その上で、将来親方になるなら、モンゴル出身の若者を受け入れ、強い横綱に育ててほしいと期待を示した。

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千代丸、味は「分からない」誕生日祝いは顔面に…

28歳の誕生日を迎え北勝富士に誕生日ケーキを顔面に見舞われた千代丸(撮影・佐藤礼征)

千代丸が誕生日祝いを顔面で受け止めた。この日が28歳の誕生日。力士らにケーキを贈られ満面の笑みを浮かべたのもつかの間、北勝富士にケーキ投げを食らった。

ケーキの味は「分からない」と、クリームで塗りたくられた顔で苦笑い。春場所では西十両で10勝を挙げ、夏場所では再入幕が濃厚。太鼓腹と愛くるしい笑顔が魅力で「千代丸たん」の愛称で知られる人気者は「来場所幕内に上がれるので1枚でも上に上がって、今年中に上位で取れるように頑張りたい」と力強く語った。

28歳の誕生日を迎えケーキを手に満面の笑みを見せる千代丸(撮影・佐藤礼征)
28歳の誕生日を迎え北勝富士(左)に誕生日ケーキを顔面に見舞われた千代丸(中央)(撮影・佐藤礼征)

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「白鵬親方」誕生が現実味 東京五輪で土俵入り熱望

横綱白鵬(19年撮影)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。

日本国籍取得の手続きのためとしている。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要で、白鵬本人も以前から親方として部屋を持つ希望を示していた。この日、東京・大田区で行われた春巡業では多くを語らなかったが、「あとは結果を待つだけ」と国籍変更を否定しなかった。

白鵬が日本国籍取得へ着々と準備を進めていた。17日付の複数のモンゴル主要紙が横綱のモンゴル国籍離脱申請を報じ、オドリーン・ソニン紙によると、先週「申請書」を大統領府に提出したという。巡業に参加した白鵬は国籍離脱の報道について「まだ、ああだこうだ言うのは早い。(日本とモンゴルの)両国のものがありますから。今は私の口からこれ以上のことは言えない。あとは結果を待つだけ」と慎重に言葉を選んだ。

外国出身力士が現役引退後、親方として日本相撲協会に残るには日本国籍が必要となる。白鵬は以前から親方になる希望を口にし、数年前から自らスカウトした力士を宮城野部屋へ入門させていた。国籍変更は時間の問題とされていたが、ついに大きな決断に至った。

「白鵬親方」誕生が現実味を帯びてきた。日本相撲協会は現役時代に著しい功績を残せば、引退後に現役名のまま親方になれる「一代年寄」を授与し、大鵬や北の湖、貴乃花がいる(千代の富士は辞退)。優勝20度以上が一つの目安とされており、史上最多優勝42度を誇る白鵬は実績面だけなら申し分ない。15年に当時の北の湖理事長が亡くなった際、白鵬は「理事長の手から一代年寄をもらいたかった」と発言していた。

モンゴル出身で日本国籍を取得したのは、17年に同国出身初の師匠となった友綱親方(元関脇旭天鵬)らがいるが、大関以上はいない。外国出身の歴代横綱では米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)が日本人になっている。

白鵬は20年東京オリンピック(五輪)で、実施されるかは未定だが土俵入りを熱望している。仮に土俵入りが行われ、五輪開幕までに国籍変更を済ませれば日本人横綱として全うする可能性もある。一方で、最近では春場所千秋楽(3月24日)で優勝インタビューの最後に観客とともに行った3本締めが問題視され、品格面を問われている。第一人者は将来のためにも土俵の内外で誠実さが求められている。

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白鵬「待つだけ」モンゴル国籍離脱否定も肯定もせず

横綱白鵬

モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが報じられた大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が17日、一報を受け「(ニュースが)あったみたいですね。今はこの時点でああだこうだ言うのはまだ早い。あとは結果を待つだけ」と話した。

この日、東京・大田区総合体育館で行われた春巡業に参加。「こういう形で早々とニュースになるのはびっくりしている」と、驚きを隠さなかった。

モンゴル国籍の離脱については否定も肯定もせず「今は、今日は私の口からこれ以上のことは言えない」と、多くを語らなかった。

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白鵬がモンゴル国籍離脱を申請 日本国籍取得へ

横綱白鵬

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)がモンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。角界関係者が明らかにした。日本国籍取得の手続きのためとしている。

17日付の複数のモンゴル主要紙も横綱の国籍離脱申請を報じた。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要。白鵬は引退後も角界に残ることを見据え、モンゴル国籍を離脱して日本国籍を得る決意を固めたとみられる。

白鵬は大相撲で史上最多の優勝42度を誇る。以前から日本国籍取得の意向を示していた。

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三本締め問題で白鵬3度目呼び出し 近日に処分決定

春場所千秋楽で優勝インタビュー後、自ら音頭を取り三本締めする白鵬(19年3月24日撮影)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、春場所千秋楽の優勝インタビューの際に三本締めを行った問題で、3度目となる“呼び出し”を受けた。

16日、弁明の機会として、東京・両国国技館で行われた日本相撲協会のコンプライアンス委員会に出席。両国国技館に約1時間半滞在したが「明日から巡業頑張ります」とだけ話し、足早に車に乗り込んで引き揚げた。同委員会はこの日、白鵬とは時間差で師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)の弁明の機会を設け、これまで2度の聴き取りと合わせて八角理事長(元横綱北勝海)に意見を答申した。答申を受け、八角理事長は近日中にも理事会を招集、白鵬と宮城野親方の処分等を決める見通しとなった。

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夏場所「御免祝い」で日程を発表 稽古総見は非公開

日本相撲協会は16日、元号が「令和」になって最初の本場所となる、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の御免祝いを開き、主な日程を発表した。毎年、夏場所前の稽古総見(今回は5月6日)は一般公開されていたが、今年に関しては非公開で開催される。また場所後の6月3日には、全協会員を集めた暴力問題の再発防止に伴う研修会が開催される。主な日程は以下の通り。

▽4月30日=番付発表

▽5月1日=力士会

▽6日=横綱審議委員会稽古総見

▽7日=新弟子検査

▽10日=取組編成会議、野見宿禰(のみのすくね)神社例祭

▽11日=土俵祭り、優勝額贈呈式

▽12日=初日

▽26日=千秋楽

▽27日=横綱審議委員会定期委員会

▽29日=大相撲名古屋場所番付編成会議

▽30日=相撲教習所卒業式、入所式

▽6月3日=協会員研修会

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高安が巡業合流「令和」最初の夏場所へ「体つくる」

靖国神社奉納大相撲で土俵に入り塩をまく高安(撮影・河田真司)

腰痛で巡業初日から休場していた大関高安が15日、合流した。

「ぼちぼち良くなってきた。しっかり体を動かしながらケアをできた」と腰の回復具合を説明。春場所後は体づくりに重きを置きながら、治療に専念してきた。早ければ17日の巡業から稽古に参加する予定。先場所は悲願の初賜杯を逃したが「今までで一番いい内容だった」と前向きに振り返る。「安定感のある相撲が取れた。基本的に前に出ていたし、感触も良かった」。新元号「令和」最初の場所となる夏場所へ「稽古でしっかり体をつくるしかない」と意気込んだ。

靖国神社奉納大相撲で三役そろい踏みを行う高安(撮影・河田真司)

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白鵬「けがから復活は同じ」ウッズ復活劇に刺激

靖国神社で手数入り奉納を行う横綱白鵬。露払い石浦(撮影・河田真司)

大横綱もゴルフのタイガー・ウッズのマスターズ・トーナメントでの復活劇に刺激を受けた。

15日に東京・靖国神社で行われた奉納相撲で、横綱白鵬(34=宮城野)が、男子ゴルフで11年ぶりにメジャー制覇を果たしたタイガー・ウッズ(43)について「やっぱりしびれましたよ。言葉じゃなくてプレーで見せたね」とうなった。

自身もゴルフ好きで、ウッズの成績は報道を通じて逐一チェック。43歳でのカムバックに、度重なるけがを乗り越えた自身の姿を重ねた。「僕の場合は年齢が全然違うけど、けがから復活は同じ。(優勝は)のどから手が出るほど欲しかったのでは」と心中を察した。この日は靖国神社創立150年を記念して、4年ぶりに手数入りが行われ「久々だった。いい汗をかいたね」と充実感を口にした。

創立150周年の靖国神社で手数入り奉納を行う横綱白鵬(撮影・河田真司)

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鶴竜 ウッズ復活Vを見て「自分も頑張りたい」

靖国神社奉納大相撲で土俵入りする横綱鶴竜(撮影・河田真司)

横綱鶴竜(33=井筒)が15日、都内の靖国神社で行われた奉納大相撲に参加し、手数(でず)入りと土俵入りの2度、雲竜型を披露した。

午後1時22分に、手数入りのため拝殿前に現れると、約15分後には相撲場へと場所を移して土俵入り。この日、ともに露払いを務めるなど、鶴竜の土俵入りに長く携わっている前頭正代は「1日2度は初めて。しかもこんな短時間に」と、この間に自らの土俵入りも行い、さすがに疲れた様子で語った。

鶴竜は「靖国神社の手数入りは初めて。(同神社の創立)150年の節目で、いい経験をさせてもらいました」と、靖国神社での手数入りは戦後、創立の節目の年、10年に2度のペースでしか行わないため、しみじみと語った。

この日は午前4時ごろまで、ゴルフ男子のマスターズを映像で観戦していた。タイガー・ウッズの復活優勝には「すごかったですね。ただのファンになっていた」と、興奮気味に話した。自身も一時は進退が取りざたされながら、昨年は春場所、夏場所と連続優勝して復活。「もう勝てないんじゃないかと思われていた中で優勝するのは、雰囲気が似ている気がした。ああいうのを見ると、やっぱり自分も頑張りたいと思う」と、モチベーションにしていた様子だった。

創立150周年の靖国神社で手数入り奉納を行う横綱鶴竜(中央)。左は太刀持ちの錦木、露払いは正代(撮影・河田真司)

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高安が巡業に合流、新元号夏場所へ「感触良かった」

靖国神社奉納大相撲で三役そろい踏みを行う高安(中央)。左は貴景勝、右は栃ノ心(撮影・河田真司)

腰痛のため春巡業初日から休場していた大関高安(29=田子ノ浦)が、15日に東京・靖国神社で行われた奉納相撲から巡業に合流した。

腰の状態について「ぼちぼち良くなってきた。しっかり体を動かしながらケアができた」と、回復具合を説明。早ければ2日後の17日に東京・大田区で行われる巡業から、稽古に参加する可能性を示唆した。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)まで残り約1カ月、巡業も後半戦に突入する中で「充実した巡業にできるように精いっぱい取り組みたい」と、意気込んだ。

中盤以降も優勝争いに参加した3月の春場所から3週間以上がたち「(先場所は)今までで1番いい内容だった」と、前向きに振り返った。「安定感のある相撲が取れた。基本的に前に出ていたし、感触も良かった。その相撲をもっと伸ばしていきたい」。

来場所に向けて、元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)も稽古をつけてくれる。14日には「稽古していますよ。状態を上げています」と、仕上がりの良さを明かした兄弟子に対し「ありがたい」と高安。新元号「令和」として初めて迎える場所へ「稽古でしっかり体力をつけるしかない」と、悲願の初賜杯へ表情を引き締めた。

靖国神社中庭参拝を終え、引き揚げる高安(中央)。左は豪栄道、右は栃ノ心(撮影・河田真司)
靖国神社奉納大相撲で土俵に入り塩をまく高安(撮影・河田真司)

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横綱白鵬「しびれました」ウッズ復活を自身と重ねる

靖国神社奉納大相撲で土俵入りする横綱白鵬(撮影・河田真司)

大横綱もタイガーの復活劇に刺激を受けた。15日に東京・靖国神社で行われた奉納相撲で、横綱白鵬(34=宮城野)が、男子ゴルフで11年ぶりにメジャー制覇を果たしたタイガー・ウッズ(43)について「やっぱりしびれましたよ。言葉じゃなくてプレーで見せたね」とうなった。

自身もゴルフ好きで、今大会のウッズの成績は報道を通じて逐一チェック。43歳でのカムバックに、度重なるけがを乗り越えた自分の姿を重ねた。「僕の場合は年齢が全然違うけど、けがから復活は同じ。(優勝は)のどから手が出るほど欲しかったのでは」

この日は靖国神社創立150年を記念して4年ぶりに手数入りが行われ、「久々だった。いい汗をかいたね」と充実感を口にした。

創立150周年の靖国神社で手数入り奉納を行う横綱白鵬(左から2人目)。左は太刀持ちの魁聖、露払いは石浦(撮影・河田真司)
創立150周年の靖国神社で手数入り奉納を行う横綱白鵬(撮影・河田真司)

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彩豪さん葬儀「100個土俵プロジェクト」受け継ぐ

関係者によって出棺される墨谷さんの棺

6日に43歳の若さで死去した、大相撲の元十両彩豪(さいごう)の墨谷一義さんの葬儀が15日午後、東京・西浅草の長敬寺(東京都台東区西浅草1の2の7)で営まれた。

前日の通夜には、角界から藤島親方(元大関武双山)、錣山親方(元関脇寺尾)、西岩親方(元関脇若の里)、振分親方(元関脇高見盛)、高崎親方(元前頭金開山)ら多数の親方衆や、平幕の妙義龍、佐田の海(いずれも境川)ら現役力士はじめ関係者約300人が参列。この日の葬儀も、故人とゆかりのある多数の関係者が参列し故人の冥福を祈った。

現役時代の師匠だった元中村親方(元関脇富士桜)の中沢栄男氏は、部屋を興して最初の関取誕生となった日を思い浮かべ「やっと生まれた関取第1号に、全ての関係者と舞い上がったことが昨日のことのように思い出されます。まさに力士のかがみ。こちらが見送ってほしかった。あまりに早い」などと弔辞を読んだ。荼毘(だび)に付される都内の葬祭場に向かうバスに乗り込む間際には「現役をやめても巡業の勧進元を6回もやってくれたり、相撲のことで頑張ってくれた。もっと頑張ってほしかった。でも自慢の弟子でした」と涙ぐんだ。

相撲の普及に汗を流していた墨谷さんは、全国の小学校や相撲クラブにある土俵の改修を含め、100個の土俵を作るプロジェクトを今年に入って着手。2月に、さいたま市内で第1号が作られ、続く2番目の土俵も埼玉県内に作る予定だった。その矢先の急死だったが、墨谷さんとともに会社の運営に携わってきた関係者は「その道しるべを墨谷さんが作ってくれたので、あとは私たちで頑張ります」と、その遺志を受け継ぐ決意を語った。参列者には、墨谷さんの相撲人生を読み込んだ相撲甚句「彩豪快一代」が配られた。

弔辞を読み上げる元中村親方の中沢栄男氏(左)と位牌を持つ喪主で妻の墨谷倫子さん(中央)
元十両彩豪さん

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元稀勢の里の荒磯親方、現役顔負け“最強”仕上がり

地元茨城県で行われた巡業で、常陸大宮市の三次市長(右)から花束を受け取った荒磯親方

大相撲で1月の初場所で引退した元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向けて、現役力士顔負け? の状態に仕上がっていることを明かした。

14日、招待された地元茨城県の常陸大宮市での巡業で「稽古してますよ」と告白。しかも「状態を上げてます。(横綱の)荷の重さがなくなり、何も考えずに四股やすり足ができるので楽しい。体も張っているし、疲れもない。若い衆と相撲を取っていても『何番でも来いよ』という感じ」と、味わったことないほどの状態と笑顔で説明した。

3月の春場所前と同様、今後は弟弟子の大関高安と稽古を行う予定だ。「大関に指名してもらっているからには、恥をかかないようにしないと」と話すが、高安がこの日まで巡業を休場しているだけに、仕上がりの早さは明白。来場所の横綱、大関陣は現状、本格的な稽古を再開していない。終始笑顔だった精神面の充実も加味すれば、現時点では“最強”かもしれない。

地元茨城県で行われた巡業で、花束を手に土俵上であいさつする荒磯親方

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元十両彩豪の墨谷一義さん通夜、同期高崎親方ら参列

東京・浅草で営まれた元十両彩豪の墨谷一義さんの通夜には約300人の関係者が参列した

6日に43歳の若さで死去した、大相撲の元十両彩豪(さいごう)の墨谷一義さんの通夜が14日夜、東京・西浅草の長敬寺(東京都台東区西浅草1の2の7)で営まれた。

墨谷さんは元関脇富士桜の中村親方が興した中村部屋に入門し、1991年春場所が初土俵。95年九州場所で、同部屋第1号の関取になった。突き、押しを得意とし最高位は西十両5枚目で、十両在位は11場所。2005年1月の初場所を最後に引退した。引退後も、さいたま相撲クラブの顧問として少年相撲の相撲に携わり、さいたま巡業の勧進元も務めるなど、協会を離れても相撲の普及に尽力してきた。

そんな人柄をしのぶように、通夜には振分親方(元関脇高見盛)ら高砂一門の親方衆、行司、呼び出し、若者頭らはもちろん、一門の枠を超える藤島親方(元大関武双山)、西岩親方(元関脇若の里)、錣山親方(元関脇寺尾)、同期生の高崎親方(元前頭金開山)らが参列。さいたま巡業では埼玉栄高も運営に協力していた縁もあり、同校出身の平幕力士・妙義龍(32)と佐田の海(31)の境川部屋の現役関取や、幕下以下の若い衆らも参列した。

91年春場所で初土俵を踏んだ同期の高崎親方は「私たち201期生は88人。千代天山、春日錦、私と…(関取になったのは寿山と彩豪を合わせて5人)。急に逝ってしまいました。(3月31日に春巡業が行われた)伊勢神宮で会ったばかりなのに…」と、早すぎる故人の死を悼んだ。

墨谷さんは6日午前、台東区内にある会社事務所で倒れ、救急車で運ばれた先の病院で死去。不整脈からくる心臓発作があったとみられている。15日には同所で、午後1時から葬儀(喪主は妻の墨谷倫子さん)が営まれる。

東京・浅草で営まれた元十両彩豪の墨谷一義さんの通夜には約300人の関係者が参列した

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荒磯親方がスーツ姿で久しぶりの土俵「気持ちいい」

地元茨城県で行われた巡業で、受け取った花束を手に土俵上であいさつする荒磯親方

1月の初場所で引退した、大相撲の元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が14日、地元茨城県の常陸大宮市で行われた巡業に招待され、土俵上であいさつした。

花道から土俵に向かう際には「稀勢の里~」や「背広、似合ってるぞ」などとファンから大声援。花束を受け取ると「17年間、大変お世話になりました。特に茨城の方には、たくさんの応援をいただきまして本当に力になりました。おかげで横綱に昇進することができました。これからは後進の指導にあたりまして、みんなに愛されるような横綱、大関を育てられるように、一生懸命頑張ります」とあいさつし、大きな拍手を浴びていた。

その後はサインや握手を求めるファンに、熱心に対応した。スーツ姿で土俵に立ったが「貴重ですよ。(巡業に)呼んでいただいてありがたいこと」と感謝した。これまで、引退した横綱も巡業では土俵入りを披露することはあった。だが現役時代の抜群の人気から、収拾がつかなくなる可能性もあり、行っていない。「土俵入りできないのは残念。その気持ちはあったけど、やっぱり引退して1場所空いているのもあるし。でも久しぶりに土俵に立って気持ちいい」と話した。9月29日に東京・両国国技館で予定している引退相撲では土俵入りが予定されるが「本当に最後になりますね」と、しみじみと語った。

来月からの新元号「令和」を現役で迎えることはできなかったが「そこはきっぱり(やめて)、さっぱりしてますから。新しい時代、新しい関取。次に託すという気持ち」と、無念の思いは皆無だという。今回の巡業の最終日となる29日には、再び茨城県(水戸市)で開催されるだけに、そこでも来場が計画されている。

地元茨城県で行われた巡業で、常陸大宮市の三次市長(右)から花束を受け取った荒磯親方
地元茨城県で行われた巡業であいさつ後、桜を背に警備担当者に感謝して手を合わせながら引き揚げる荒磯親方

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貴景勝は基礎稽古「1カ月ある」夏場所へ焦りなし

土俵下で腕立て伏せを繰り返す貴景勝

大相撲の新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)は14日、相撲は取らずに基礎運動で汗を流した。この日、茨城・常陸大宮市で行われた巡業に参加。

前日13日に相撲を取る稽古を再開したが、この日の朝稽古では再び、腕立て伏せなどに時間を割いた。「もう少し基礎をやって、いい状態にしたい。(稽古は)基礎がほとんどでもいいと思っている」と、相撲を取る稽古にこだわっていないことを強調した。新大関として迎える夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向けては「あと1カ月ある」と、焦りとは無縁の冷静な口調で話していた。

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鶴竜が巡業でトーナメント優勝 副賞の野菜に笑顔

鶴竜

大相撲春巡業が13日、神奈川・藤沢市内で行われた。

横綱鶴竜(33=井筒)が幕内上位16人によるトーナメントを制した。「やっぱり会場の熱気がないとね」と、満員御礼となる約5300人の観客の声援に気合が入った。

同巡業でのトーナメント優勝は、新横綱だった14年以来5年ぶり。副賞として、勧進元から賞金約200万円のほか、地元で採れたキャベツなど旬の野菜が詰め込まれた「湘南野菜1年分」を贈呈された。鶴竜は「(野菜を)いっぱい食べます」と、穏やかに笑った。

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新大関貴景勝「もう少し基礎が」調整本格化も焦らず

春巡業に参加した新大関貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲春巡業が13日、神奈川・藤沢市内で行われ、新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)が調整を本格化させた。

巡業初日から四股などの基礎運動にとどめていたが、この日から相撲を取る稽古を開始。埼玉栄高の先輩、北勝富士(26=八角)らと計6番取って4勝2敗だった。「体を慣らしたかった。悪くはなかったけど今日だけで判断できない。今日はスタートみたいなもの」と、手探りの段階。頭をつけて、あえて長い相撲を取る場面もあった。「思い通りにいかないから」と、突き放して攻める展開以外も想定した。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)まで1カ月を切ったが「もう少し基礎が必要かな。もっと体を膨らませていきたい」と、焦らずに自身の状態を分析した。

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トランプ氏観戦は超厳戒態勢「トランプ杯」手渡しも

東京・両国国技館の升席

ドナルド・トランプ米大統領(72)が、5月26日の大相撲夏場所千秋楽(東京・両国国技館)の観戦を希望していることが12日、分かった。

関係者によると、トランプ氏側は升席での観戦を希望。大勢の警備担当者らの席も確保するため、正面1~3列目付近の大部分の席の確保へ対応を始めているという。ある関係者は「(夏場所)千秋楽のチケットだけ特別。購入者の氏名、住所まで確認していますし、座席位置の記載がないまま発券している席もあります」と明かした。超厳戒態勢での開催となる。

日本相撲協会によると、内密に観戦に訪れたケースもあるため、外国首脳の観戦有無や、どの程度観戦したかなどは把握していないという。それでも3月の春場所千秋楽ではフランス、メキシコ、ハンガリーなど海外6カ国の関係者が、表彰に訪れるなど協会側は要人への対応経験は豊富。現役の米大統領が観戦したケースがあるか不明だが、大の相撲通として知られるフランスのシラク大統領(当時)は何度も観戦。シラク氏は大統領時代に、シラク杯を直接手渡すことを希望したが調整がつかず、当時の時津風理事長(元大関豊山)に託したこともある。

今回のトランプ氏は、安倍首相と並んで観戦する計画だ。さらに総理大臣杯を授与すると一部で報じられたが、シラク氏のケースと同様「トランプ杯」を創設し、優勝力士に手渡す可能性がある。口上で「武士道精神」を掲げた新大関貴景勝はこの日、神奈川・川崎市の巡業に参加し「相撲は日本の国技。礼儀作法も見てほしい。一番良い成績で千秋楽を迎えたい」と力説した。各力士が優勝して歴史的瞬間に立ち会おうと、活力に変えていた。

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友風が兄弟子の貴景勝と稽古感謝、めいにはデレデレ

出身の神奈川・川崎市での巡業に訪れたものの、眠ってしまった、めいの勝連愛紗ちゃんを静かに抱く友風

大相撲の前頭友風(24=尾車)が12日、出身の神奈川・川崎市で行われた春巡業に参加し、大歓声で迎えられた。

朝稽古では、ぶつかり稽古で新大関の貴景勝に、約4分間、胸を借りた。自ら「お願いします」と頭を下げたとあって、苦しくてもすぐに立ち上がり、観衆の「頑張れ」の声援は次第に大きくなっていった。稽古後は「(22歳の貴景勝は)年下ですけど兄弟子なので、早く追いつけるように頑張りたい」と、新大関への感謝を口にした。

会場には家族も応援に駆けつけた。中でも前夜、実家に帰省した際に、自身も得意とするピアノで一緒に遊んだ、8カ月のめい勝連愛紗(かつれん・あいさ)ちゃんを見かけると、一気に表情が緩む。2人いる妹のうち、長女の勝連友香さん(22)の娘で「24歳にして、めいがいてうれしい。ピアノを弾いてあげると喜ぶんですよ。たぶん才能がありますね」と、さらに目じりを下げた。友香さんが作った、表には「友風」の文字と顔のイラスト、裏には手形の入ったTシャツを着て、スヤスヤと眠る姿に「かわいいですね~」を連呼していた。

ぶつかり稽古で友風(手前)に胸を出した貴景勝

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逸ノ城春場所千秋楽にぎっくり腰、特製注射に震え

この日から巡業の取組に加わった逸ノ城

大相撲の前頭逸ノ城(26=湊)が、意外な弱点を告白した。12日、神奈川・川崎市で行われた春巡業に参加。この日から取組を開始し、前頭妙義龍を193センチの長身と、関取衆最重量の226キロの重さで圧倒し押し出し。涼しげに引き揚げた。

3月31日から始まった今回の巡業だが、この日まで取組を行っていなかったのは、春場所千秋楽に患ったぎっくり腰が原因だった。千秋楽は14勝目を挙げ、結びの一番で全勝の横綱白鵬が敗れれば、優勝決定戦にもつれ込む展開。緊張感を維持しながら出番を待っていたが「ちょうど、白鵬関の取組を見ようと思って(支度部屋で)立ち上がった時に痛みが出た」と明かした。結局、白鵬が全勝優勝したため、再度、土俵に上がることはなかったが「あのまま上がっていたら…」と、腰痛悪化を想像して、大きな体を震わせていた。

だが、本当に震えるほどの恐怖を味わったのは、その後だったという。治療法に選んだのはブロック注射。やはり、226キロの巨体、さらには分厚い脂肪の持ち主だけに、一般で使用されている注射では歯が立たない。満を持して医師が取り出したのは、針の長さが10センチもある注射だったという。「普通の針だと届かないみたい。もう、こ~んなに針が長くて」と、少し大げさに手を広げながら説明。「しかも2本ですよ。うわ~、もう」と、思い出しただけで体を震わせていた。

関係者によると、逸ノ城は規格外の体形のため、多くの医師は注射に踏み切りにくいという。そんな中、手を挙げてくれた医師には「今は痛みは全然ない」と、この日の早期復帰に感謝する。それでも、長い注射針の印象が強く残っているようで「本当に注射が嫌いになりました」と、悲しそうな目で再発に注意することを誓っていた。

一般的には、立ち合いの激しい体のぶつけ合いの方が痛そうに見えるが、逸ノ城は「それは全然。大丈夫です。注射に比べたら」と、雲泥の差だと語った。そんな苦い経験があっただけに、今後の巡業では「稽古で相撲も取っていきたい。焦らずに」と、腰痛が治り、随所に笑顔を見せながら話していた。

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鶴竜興奮「すごいこと」トランプ氏の夏場所観戦歓迎

巡業の取組前に塩をまく鶴竜

ドナルド・トランプ米大統領(72)が、5月26日の大相撲夏場所千秋楽(東京・両国国技館)の観戦を希望していることが12日、分かった。関係者によると、トランプ氏側は升席での観戦を希望。

   ◇   ◇   ◇

白鵬、鶴竜の両横綱もトランプ氏の初観戦を歓迎した。巡業先の川崎市で報道陣に対応。鶴竜は「初めてのことで、みんな気合が入ると思う。しかも令和で初めての本場所。すごいこと」と、興奮気味に語っていた。優勝してトランプ氏から表彰を受けることになったらと問われると「そうなれば、また忘れられない思い出になる」と、好意的に受け止めた。

白鵬はトランプ氏の印象について「ピンとこない。テレビの中の人だから」と語った。それでも「ありがたいこと。今後、あるか分からないので頑張りたい」と、さらに歴史に名を刻みたい考えだ。

土俵入りを行った白鵬(中央)

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トランプ氏観戦希望報道に協会「お答えできない」

15年9月、大相撲秋場所で連日の満員御礼となった両国国技館

日本相撲協会広報部は12日、トランプ米大統領が、夏場所千秋楽(5月26日)の観戦を希望しているという複数の報道に関して「何も申し上げることはできない」と話すにとどめた。

政府から正式に発表されていない状態だけに、芝田山広報部長(元横綱大乃国)も「いろいろ(報道関係者から)問い合わせは受けているけど、何も決まっていないのだから、何もお答えできない」と話した。

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トランプ大統領が升席での相撲観戦を希望

トランプ米大統領(17年11月5日撮影)

トランプ米大統領が5月下旬の来日に合わせて大相撲観戦を希望していることが12日、日本相撲協会関係者の話で分かった。協会側は夏場所千秋楽の26日に東京都墨田区の両国国技館正面升席を用意し、対応を検討している。

協会サイドは3月から警備体制の強化を図るなど対策に着手。関係者によると、トランプ氏側が正面1~3列付近の升席での観戦を望んでおり、警備担当者用として前後左右の升席数席を確保する準備を進めている。さらに同大統領が升席へ入場する際に歩く通路付近の数席も警備用に押さえる方向だという。

トランプ氏が千秋楽の表彰式で幕内優勝力士に内閣総理大臣杯の授与を検討しているとの報道に対し、相撲協会幹部は「難しい」との見解を示した。

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桜井浩太郎、重傷乗り越え鳴戸部屋入門「恩返し」

鳴戸部屋への入門会見に臨んだ桜井

今年3月に日体大を卒業し、鳴戸部屋から5月の大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む桜井浩太郎(22)が10日、都内の日体大世田谷キャンパスで師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)、日体大の松浪健四郎理事長、具志堅幸司学長、今村裕常務理事、相撲部の斉藤一雄監督が同席の元、入門会見に臨んだ。

場所前の新弟子検査に合格後、前相撲を取る。

鳴戸親方が日体大に3年から編入し、2年前に卒業した縁から入門を決めた。4年になったばかりの昨春、大会で左膝の外側側副靱帯(じんたい)損傷、大腿(だいたい)二頭筋断裂の重傷を負い、親方と同じ病院で治療する際も「焦るな。焦らなければ大丈夫」と励まされ、桜井も「力士にもなっていない自分を、あれほど心配してくれた。この親方なら信頼できる。力士になって恩返ししたいと思って(入門を)決めました」と話した。

茨城・稲敷市出身の桜井が本格的に相撲を始めたのは、千葉・日体大柏高に進んでから。3年時に高校総体団体3位、進学した日体大では3年時に東日本学生相撲個人体重別135キロ未満級で3位、4年時に全日本大学選抜相撲十和田大会団体優勝などの実績がある。

高校総体では団体戦の決勝トーナメントで埼玉栄と対戦。新大関貴景勝の佐藤とぶつかったが「実力差があって勝負にならないで負けた」と言う。その貴景勝の印象は「今も『勝っておごらず、負けて腐らず』と言ってますが、高校の時からそうだった。あの(全国の)学年の中で一番、努力して相撲に打ち込んでいて、それが(結果に)出ていた」という。「ライバルにしたいけど(ここまでは)ライバルと言えるまでには及ばなかった。しっかり体作りをして、対戦できるところまで上がるのを目標にしたい」と話した。

左の前みつを取って前に出る相撲を理想とする。近大卒の元林健治(22)と合わせ、2人の相撲経験者を初めて入門させた鳴戸親方も「大きな膝のケガも乗り越えた。自分に負けまいとコツコツと努力するまじめさ」と魅力とし「心も強い。まわしを取れるようになれば、受け身から攻めの相撲に変えられる。1から相撲のスタイルを変えるように指導したい」と語った。

既に春場所終了後、都内の部屋も新たな場所に構え、既に相撲部屋での生活もスタートさせた。「貴景勝世代」の新たな星となるべく、精進の日々が始まる。

鳴戸部屋への入門会見に臨んだ桜井(右)と鳴戸親方

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栃ノ心、巡業で大雪に「ビックリした」珍体験も告白

栃ノ心(2019年4月4日撮影)

大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)で、大関から陥落することが決まっている栃ノ心(31=春日野)が10日、東京・八王子市で行われた春巡業の朝稽古で精力的に汗を流した。

小結御嶽海と4番、前頭朝乃山と7番、計11番取って全勝。大関返り咲きには、夏場所で10勝以上が必要になるが「調子はいいよ」と、明るい表情で話した。

好調の理由については「何がいいのか分からないけど」と、不明だというが「いつも通りにやっている。特別なことは何もしていない」と、自然体で状態が上向いているとあって、自信を取り戻したように、笑顔を交えて話した。

この日、巡業が行われた会場の外は大雪だった。ジョージア出身とあって、寒さには強いはずの栃ノ心も「ビックリした。4月なのに。寒いね~」と、こたえた様子。

それでも「ジョージアでは1度、5月6日に雪が降ったことがあった。5月6日が特別な日(祝日と同義)だから、今でも覚えてる。季節は日本と同じような感じだから、あの時もビックリしたな」と、さらに珍しい体験を告白していた。

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貴景勝「ハイオク入れないと」体のしぼみ食事で戻す

巡業の稽古中に腕立て伏せを繰り返す貴景勝

大相撲の新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が10日、東京・八王子市で行われた春巡業に参加し、朝稽古では相撲は取らず、基礎運動などで汗を流した。

3月の春場所後、大関昇進の伝達式をはじめ、多忙を極めたこともあり「体がしぼみ方が大きかった。だから基礎からやらないといけないと、最初から思っていた」と、3月31日の今回の巡業初日から、土俵下で腕立て伏せや四股などを続けている。相撲を取る稽古については「近いうちに。ケガしたらダメだから」と、体と相談しながら決めるという。

夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)では、新大関として優勝争いも期待される。「日に日に状態は上がっているか」の問いに「それはありますね。思ったよりも早く、ここまで戻った。だいぶ(ペースを)つかめてきました」と、順調に調整は進んでいるという。

本場所の15日間のうちには、5キロほど体重が落ちると明かした。「しぼんだ」という体を戻すために、意図的に食事の量も増やすことを心がけているという。「ガソリンを入れないと、飯を食わないと全体的にスカスカになっちゃう。軽油じゃなくて、ハイオクを入れないと」と、高いパフォーマンスを維持するためにも、巡業中とはいえ、栄養面など食事も意識して、日々の生活を送っていることも明かした。

稽古の合間に汗をぬぐう貴景勝

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新大関貴景勝 最高傑作の「力士弁当」構想明かす

巡業の取組を終え、サインを求めるファンに応じる貴景勝

大相撲の新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が、最高傑作の「力士弁当」をプロデュースする!?

10日、東京・八王子市で行われた巡業に参加し、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)から新発売する「貴景勝弁当」の中身について、構想を明かした。力士弁当は04年5月に販売開始。以降の横綱、大関は全員、好物などをおかずに選び、しこ名を冠した弁当をプロデュース。東京での本場所中に1150円で売り出されるが「味付けたまごは絶対。牛肉も入れたい」と、楽しそうに思い描いていた。

販売元の国技館サービスからは3~5種類のおかずを指定されているが「ブロッコリーのガーリック炒めもいいし、エノキバターもいい。煮物とか和食ならお年寄りも喜ぶ。うーん…」と、候補が多すぎてまとまらない様子だ。栄養の知識も豊富で、食にこだわるだけに熱も入る。ただ国技館サービスの担当者は「本当は今月中に試作品を作りたいのですが…」と、商品化への期限を気にしていた。

巡業の取組で栃ノ心(左)を押し込む貴景勝
巡業の稽古中に腕立て伏せを繰り返す貴景勝

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白鵬聴取応じた、春場所千秋楽の三本締め問題受け

コンプライアンス委員長らからの聴き取りを終え、足早に引き揚げる白鵬

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)と、師匠の宮城野親方(61=元前頭竹葉山)が8日、東京・両国国技館の日本相撲協会を訪れ、コンプライアンス委員会の外部委員らからの聴き取りに応じた。

3月の春場所千秋楽で、白鵬が優勝インタビューの際に三本締めした問題を受けてのもの。聴取は師弟別々にそれぞれ約1時間半、実施された。春巡業に参加中の白鵬は、移動日のこの日だけ離脱。聴取に応じたことを認めつつ「今、何時ですか」と取材陣にたずねた後に「これから(巡業に)帰ります」と話し、足早に9日、春巡業富士山場所が行われる静岡市へ向かった。宮城野親方とコンプライアンス委の青沼隆之委員長は「今は話せない」とだけ語った。

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元十両の彩豪・墨谷一義さん死去 不整脈で発作か

元十両彩豪さん

大相撲の元十両彩豪(さいごう)の墨谷一義さんが6日に死去した。43歳。遺族が7日、明らかにした。

墨谷さんは6日午前、東京・台東区の会社事務所で倒れ、救急車で運ばれた先の病院で死去。詳しい原因は検査中だが、不整脈からくる心臓発作があったとみられている。

墨谷さんは1991年に元関脇富士桜の中村部屋に入門。95年九州場所で、中村部屋第1号の関取となり、しこ名を本名から「彩豪」に改めた。十両在位は11場所で、最高位は西5枚目。2005年1月に引退した後は、会社を興し、近年はさいたま市巡業の勧進元も務めていた。

元富士桜の中沢栄男さんは「連絡をもらってびっくりした。部屋の関取第1号で思い出が一番でいっぱいある。まじめでよく稽古したし、辞めてからも会社を興し、巡業の勧進元までやってくれた。まだ若いのに、残念で寂しい」と話している。

通夜・葬儀の日程は以下の通り。場所は、長敬寺(東京都台東区西浅草1の2の7)。喪主は妻の墨谷倫子さん。

▽通夜 14日午後6~7時

▽葬儀 15日午後1~2時

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栃ノ心が大関復帰へ本格始動、圧倒的内容に納得

巡業の三番稽古で四つに組む栃ノ心(右)(撮影・佐藤礼征)

大相撲春巡業が4日、兵庫・豊岡市立総合体育館で行われ、栃ノ心(31=春日野)が大関復帰へ本格始動した。

この日からグループごとの三番稽古が始まり、栃ノ心は小結御嶽海、平幕朝乃山と計11番取って10勝。師匠の春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)が土俵下から見守る中、圧倒的な内容を見せ「思い切り取れたんじゃないかな」と納得の表情を見せた。特に相四つの朝乃山は、四つ相撲の感覚を磨くには絶好の相手。「(相四つは)気持ちいいよね。胸でしっかり当たれるからね」。

春場所で負け越して大関陥落が決まったが、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)で10勝以上を挙げれば大関に復帰できる。新大関だった昨年名古屋場所から、再三けがに泣かされているが「痛いところはない」と力強い。「稽古が不足しているから、少しずつ、少しずつやっていく」と、足元を見つめていた。

巡業の三番稽古で踏み込む栃ノ心(右)(撮影・佐藤礼征)

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貴景勝&妙義龍の兵庫県勢に大声援 加古川春巡業

加古川巡業でご当所力士として地元メディアの取材に応じる兵庫県出身の新大関貴景勝(撮影・佐藤礼征)

大相撲の春巡業が3日、兵庫・加古川市立総合体育館で行われ、隣町の高砂市出身でご当所力士の平幕妙義龍(32=境川)が、土俵上の稽古などで集まった約4500人をわかせた。

「実家も近くて、朝からいろんな人に声をかけてもらった」。高砂市内の中学校に通学していた時は相撲道場に通いながら、陸上部にも所属。会場から徒歩10分の陸上競技場で「県大会に来た思い出がある」と懐かしんだ。握手などのファンサービス以外にも、ぶつかり稽古や申し合いに積極的に参加。「次の場所に向けてこの巡業からしっかり稽古をやろうと思っていた」と、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)を見据えた。

新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)も兵庫県出身で、大歓声を浴びた。「兵庫での巡業は年に何回かしかないので応援していただいてありがたい」とファンに感謝。出身の芦屋市は大阪寄りだが「(加古川には)2、3度行ったことがある。自分が住んでいるところより自然が豊かで空気がきれい」と、目尻を下げた。この日も相撲を取る稽古は行わなかった。【佐藤礼征】

加古川巡業でご当所力士として地元メディアの取材に応じる妙義龍(撮影・佐藤礼征)

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元横綱稀勢の里の特別展 23日から相撲博物館で

元横綱稀勢の里(現荒磯親方)

日本相撲協会は3日、1月の初場所限りで引退した元横綱稀勢の里(現荒磯親方)の特別展を東京・両国国技館内の相撲博物館で23日から6月14日まで開催すると発表した。

化粧まわしや締め込みなどが展示される。

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元把瑠都が国会議員に エストニア、対日交流尽力

元大関把瑠都のカイド・ホーベルソン氏

バルト3国のエストニアの選管は3日、3月の議会選(定数101)で落選した元大関把瑠都のカイド・ホーベルソン氏(34)=同国出身=の繰り上げ当選が同日確定したと明らかにした。次点だったが、同じ選挙区で当選した別の候補が当選辞退を表明した。4日、議会に初登院する。

ホーベルソン氏は3日、共同通信の取材に「日本とエストニアの懸け橋となって両国の交流に尽力したい」と強調した。農家出身で、農産品の日本への輸出や農家の後継者問題など農業分野を中心に取り組んでいきたいと抱負を語った。

ホーベルソン氏は2013年に大相撲を引退した。昨年母国に戻り、牧場や宿泊施設を経営している。以前から政治に関心を持っていたとして中道左派の中道党から出馬した。別の候補は現職の市長で、市政に専念したいと地元メディアに語っていた。

今回の選挙で中道党は第2党に後退し、最大野党の中道右派、改革党が勝利。欧州連合(EU)懐疑派のポピュリズム政党、保守人民党が第3党に躍進した。

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平成の大横綱白鵬「まずは令和で3年」現役を希望

横綱白鵬

大相撲で歴代最多42度の優勝を誇る「平成の大横綱」の白鵬(34=宮城野)が、新元号「令和」を歓迎した。

2日、奈良・ならでんアリーナで行われた春巡業に参加。新元号について「『和』ってのがいいよね。『令』ってのは聞かない字だから慣れない」と第一印象を語り、「レイワ…、響きがいいよね」と大きくうなずいた。18年前の平成13年春場所で初土俵。平成最後の場所となった春場所では「平成に育ててもらった」と並々ならぬ思いで臨み、自身15度目の全勝優勝で時代を締めくくった。

その春場所千秋楽で筋断裂したという右腕は「少しずつ曲げられるようになった」と回復傾向にあるという。「昭和の相撲は…と話していたけど、これからは平成の相撲は…となるんですね」。20年東京オリンピック(五輪)を現役で迎えることを目標として掲げていたが「まずは令和で3年」と、理想をさらに延ばした。【佐藤礼征】

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新大関貴景勝「体をつくって」焦らず基礎固め集中

巡業で胸を出す貴景勝(右)(撮影・佐藤礼征)

大相撲の新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が「基礎固め」に集中することを強調した。

2日、奈良・ならでんアリーナで行われた春巡業に参加。稽古で平幕大栄翔に胸を出したが、この日も相撲を取る稽古は行わなかった。「今はとにかく体を膨らませる。(申し合いは)もっと体をつくってから」と、焦らず調整する意向を示した。

巡業開催地となった奈良県は、日本書紀によると相撲発祥の地とされる。県出身の現役力士では唯一の関取、十両徳勝龍は「(発祥の地と)知らない人も多いと思うので、今後もっと広めていきたい」と意気込んだ。

地元の奈良で巡業が行われ、取材に応じる十両徳勝龍(撮影・佐藤礼征)

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新大関貴景勝、新元号令和Vへ「目指す価値ある」

貴景勝(2019年3月9日撮影)

新元号で初めて行われる夏場所での賜杯へ、大相撲の新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)ら日本人力士が意欲を見せた。

大相撲春巡業が1日、奈良・五條市で行われ2600人の観客が集結。巡業中に新元号「令和」が発表され、貴景勝は「第一印象は高貴というか、きれいだと思った」と好印象を抱いた。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向け「そこ(優勝)を目指す価値があるし、なってみたい気持ちもある」と、早速「令和」初優勝力士に名乗りを上げた。

大関豪栄道は「昭和61年生まれだけど物心ついたときからずっと平成だった」と、1カ月後に幕を閉じる時代に思いを巡らせた。春場所では12勝を挙げ、大関としての務めを果たした。「先場所は踏み込みが良かったから相撲も良かった。(来場所は)毎場所そうだけど、優勝したい」と好調を維持し、令和初、自身2度目の賜杯を狙う。

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芝田山部長「令和」の新大関貴景勝に続く力士期待

奈良・五條市で行われた春巡業にて、勧進元のあいさつと同時に垂れ下げられた新元号「令和」(撮影・佐藤礼征)

日本相撲協会の芝田山広報部長(56=元横綱大乃国)は1日、新元号が「令和」に決まったと発表されたことを受けて、東京・両国国技館で報道陣の取材に応じた。昭和から平成にかけて、現役時代を過ごした芝田山親方は「相撲協会もまた、新しい元号ととともに未来に向かって、令和の意味をしっかりと心に受け止めて、この時代を皆さんとともに歩んでいきたい」と、感慨深い面持ちで話した。

大相撲は、今年1月の初場所では、平成最後の天覧相撲として、天皇、皇后両陛下が観戦されるなど、皇室や元号とのつながりは少なくない。芝田山部長も「皇室と大相撲は、かかわりがあると思う。元号を大事に歩んでいきたい」と、気持ちを新たにしていた。天覧相撲は、初場所を両陛下が観戦されることが多かったが、退位された後や、現在の皇太子ご夫妻が観戦される場合についても、同部長は「受け入れ態勢は、いつでもできています」と話した。

協会執行部の親方衆は、部屋の朝稽古など、弟子の指導をした後、午後から両国国技館に出勤することが多い。だが芝田山部長は午前10時半に出勤するなど、協会内でも注目度は高かった。

令和となって最初の本場所となる、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の前売りは6日から始まるが、そこには「令和」と記載されることはないという。一方で、新番付には「令和元年」と記載される予定。芝田山部長によると、夏場所の新番付は作成途中で「令和元年」と記載される箇所は、前日3月31日まで空欄にした状態だったという。これから、空欄に行司が書き込み、新番付が発表される今月30日に各部屋に配布、一般に販売される。

夏場所では貴景勝が新大関として本場所の土俵に立つ。芝田山部長は「令和の時代に新大関が誕生した。横綱、大関を目指し、貴景勝に続く力士が出てきて、相撲界の隆盛につながることを心から願います」と、今後に期待していた。

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