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大相撲ニュース

相撲協会は調査の正当性主張 貴親方TV発言意識か

1日、定例理事会に臨む貴乃花親方

 日本相撲協会は11日、元横綱日馬富士関の暴行事件について「当協会の危機管理委員会が、昨年11月30日、12月20日、12月28日と3回にわたり発表したとおりです」と報道各社に向けて文書で発表した。この時期に調査結果の正当性を改めて主張した理由に関する記述はないが、貴乃花親方(元横綱)が危機管理委の発表と、被害に遭った弟子の貴ノ岩の証言が食い違うと、7日以降に放送されたテレビ番組などで発言したことが要因とみられる。

 貴乃花親方は7日のテレビ朝日系の番組で「協会が発表することと、私が思っている真実と報告、回答してきたことは違いがある」などと発言し、貴ノ岩が軽傷であるように協会が発表したことに反論した。週刊誌や8、9日のフジテレビ系の番組でも同様に協会の発表内容に異論を唱えた。

 芝田山広報副部長(元横綱大乃国)は「訂正することはなく調査結果は真実と伝えたかった。一親方がテレビで相反する内容を…」と説明した。

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照強が足取りで勝ち越し、必死の稽古実り新入幕確実

白鷹山(左)を足取りで破る照強(撮影・鈴木正人)

東十両筆頭照強が勝ち越しを決め、新入幕を確実にした。場所前の稽古総見で足取りで勝った白鷹山に、本場所でも同じ技を仕掛けて破った。「試してみて、本場所で『こいつとやれば勝てる』と思っていた」。

先場所は西十両5枚目で10勝したが、新入幕にとどかず「悔しくて、必死に稽古した」。169センチの小兵ながら、馬力、スピードで人気を集める24歳は「良かったんじゃないですか」と笑みを浮かべた。

白鷹山(左)を足取りで破った照強(撮影・鈴木正人)

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御嶽海休場明け初戦で白鵬に土 満身創痍で快挙達成

白鵬(右)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

左膝付近の負傷で7日目から休場していた小結御嶽海(26=出羽海)が、記録ずくめの復活星を挙げた。

全勝で42回目の優勝へ突っ走っていた横綱白鵬を押し出した。休場明け最初の取組で、横綱を倒すのは52年初場所の横綱東富士以来67年ぶり。関脇以下が1場所で3横綱総ナメは、大乃国以来35年ぶりの快挙となった。

土俵上に座布団が舞い、花道へ引き揚げる勝者は左足をひきずっていた。6日目に左膝を負傷した御嶽海が、白鵬の独走ムードに待ったをかけた。昨年秋場所から休場をはさんで25連勝中だった横綱に、まわしを触らせない。痛いはずの左足を踏ん張り、張られても果敢に前へ出た。後手後手になった白鵬を一直線に土俵外へ。「横綱は強い。自分の相撲、前に出ることしか考えてなかった」。移動は付け人に肩を借り、階段は手すりが頼り。満身創痍(そうい)の中で、会心の1勝を手にした。

2つの快挙を達成した。休場明け最初の対戦相手に横綱が組まれるのは戦後9人目。白星を挙げるのは52年初場所の横綱東富士以来、67年ぶりとなった。関脇以下の3横綱総なめも、84年春場所の関脇大乃国以来35年ぶり4人(5回)目。「良かったんじゃない。なかなかできる体験じゃないしね」と、顔色一つ変えずうなずいた。

休場中のうっぷんを晴らした。左膝の治療で体も動かせなかった4日間。幕内の取組をテレビで観戦した。「ここにいないのが不思議で悔しかった」と吐露。それでも「これも自分への試練。乗り越えたらいいんじゃない」と深く考え込まなかった。「おいしいものしか食べたくないし飲みたくない」という気分屋。プロテインなどのサプリは摂取せず「ナチュラルボディ」で勝負する。左膝の状態については「大丈夫」と弱気を見せない。残り4番、全勝する覚悟だ。【佐藤礼征】

白鵬を押し出しで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

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宇良、長期休場か 稲川親方が靱帯断裂重傷だと明言

負傷し車いすに乗り引き揚げる宇良(2019年1月22日撮影)

西幕下23枚目の宇良(26=木瀬)が長期休場する可能性が出てきた。

幕下豊昇龍戦で右膝を負傷してから一夜明けた23日、部屋付きの稲川親方(元小結普天王)が「前十字靱帯(じんたい)断裂です」と、重傷だったことを明かした。宇良は幕内だった一昨年秋場所で今回と同じけがを負い、6場所連続休場。東三段目91枚目となった昨年秋場所で復帰後、一気に番付を戻していた中での悲運だった。

稲川親方は「再び手術なら復帰に数カ月かかる」と話した。手術回避も模索しつつ、今後の方針を決めるという。また前頭琴勇輝が右膝付近を痛めて約10日間、千代の国が左膝複合靱帯損傷で約2週間、十両隆の勝が右膝前十字靱帯損傷で約1カ月の加療を要するとの診断書を提出、この日から休場した。

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白鵬が初黒星、玉鷲9勝/11日目写真ライブ特集

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

無傷の10連勝でトップを走る横綱白鵬(33=宮城野)が今場所初黒星を喫した。負傷休場からこの日、再出場の小結御嶽海(26=出羽海)に一方的に押し出された。

関脇玉鷲(34=片男波)は前頭4枚目琴奨菊(34=佐渡ヶ嶽)を押し出して9勝2敗。

11日目の取組模様を写真で振り返ります。


御嶽海(6勝2敗3休)押し出し白鵬(10勝1敗)

白鵬を押し出しで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

白鵬(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・河田真司)


碧山(6勝5敗)はたき込み豪栄道(5勝6敗)

碧山(下)をはたき込みで下す豪栄道(撮影・河田真司)

豪栄道のはたき込みで敗れた碧山(撮影・丹羽敏通)


高安(6勝5敗)寄り切り隠岐の海(6勝5敗)

隠岐の海を寄り切りで破った高安(撮影・丹羽敏通)

隠岐の海(左)を寄り切りで破る高安(撮影・河田真司)


貴景勝(8勝3敗)押し出し北勝富士(6勝5敗)

北勝富士(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)

北勝富士(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)


琴奨菊(4勝7敗)押し出し玉鷲(9勝2敗)

琴奨菊(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・河田真司)

2敗を守った玉鷲(撮影・丹羽敏通)


松鳳山(4勝7敗)上手投げ逸ノ城(6勝5敗)

逸ノ城(手前)を上手投げで破る松鳳山(撮影・河田真司)

逸ノ城(手前)を上手投げで破る松鳳山(撮影・河田真司)


遠藤(8勝3敗)寄り切り嘉風(2勝9敗)

嘉風を寄り切りで破った遠藤(撮影・丹羽敏通)

嘉風(左)を寄り切りで破る遠藤(撮影・河田真司)


千代大龍(6勝5敗)寄り切り 魁聖(8勝3敗)

千代大龍(右)を寄り切りで破る魁聖(撮影・河田真司)

千代大龍を寄り切りで破った魁聖(撮影・丹羽敏通)


千代の国(8勝3敗)不戦勝阿炎(7勝4敗)

千代の国の休場により阿炎の不戦勝(撮影・河田真司)

千代の国の休場により阿炎の不戦勝(撮影・河田真司)


大翔丸(1勝10敗)首投げ勢(6勝5敗)

勢(奥)を首投げで破る大翔丸(撮影・河田真司)

勢(奥)を首投げで破る大翔丸(撮影・河田真司)

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白鵬が初黒星、再出場の御嶽海に3秒5完敗 初場所

白鵬(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

無傷の10連勝でトップを走る横綱白鵬(33=宮城野)が今場所初黒星を喫した。負傷休場からこの日、再出場の小結御嶽海(26=出羽海)に一方的に3秒5で押し出された。

大関高安(28=田子ノ浦)は前頭4枚目隠岐の海(33=八角)を寄り切って6勝5敗。大関豪栄道(32=境川)は前頭5枚目碧山(32=春日野)をはたき込んで5勝6敗。

関脇玉鷲(34=片男波)は前頭4枚目琴奨菊(34=佐渡ヶ嶽)を押し出して9勝2敗。関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)は前頭2枚目北勝富士(26=八角)を押し出して8勝3敗と勝ち越しを決めた。

人気力士の前頭9枚目遠藤(28=追手風)も前頭5枚目嘉風(36=尾車)を寄り切って8勝3敗と勝ち越しを決めた。

2敗で優勝争いを演じていた前頭15枚目千代の国(28=九重)は左膝靱帯損傷のため、この日から休場。2敗目を喫した10日目の勢戦で負傷した。前頭13枚目琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)も負傷のため、この日から休場となった。

優勝争いは1敗で白鵬、2敗に玉鷲、3敗で貴景勝、前頭8枚目魁聖(32=友綱)、遠藤、千代の国と続いている。

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豊ノ島が勝ち越し「幕内に戻る気持ち持っている」

貴源治の後ろに回った豊ノ島(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所> ◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

再十両2場所目の西十両5枚目の豊ノ島(35=時津風)が、2場所連続で11日目での勝ち越しを決めた。

東十両2枚目の貴源治(21=千賀ノ浦)と対戦。191センチと上背があり、腕力も強い相手の突っ張り、のど輪押しにも重い腰は崩れなかった。下からあてがいながら対応。貴源治の左の突きが空振りするスキを逃さなかった。すかさず脇が空いた相手の横に食いつくと、そのまま前進。さらに背後につき、送り出す完勝だった。5連勝で8勝目(3敗)。大きな白星だった。

取組後、支度部屋での滞在時間がいつもより10分以上も長かった。洗髪していたことが理由で「5日に1回、洗おうと決めていた」(豊ノ島)。気持ちも頭もスッキリして支度部屋を出ると「押し込めなかったけど慌てずに対応できた。体が動いている証拠で先場所同様、変に硬くならずに相撲が取れている」と給金相撲を振り返った。

豊ノ島にとって、やはり十両は単なる通過点。過去に在位し、皆勤した6場所は先場所まで、69勝21敗と8割近い勝率を誇る。優勝も2回。今場所も6回目の2ケタ勝利が見えてきた。2差で追う優勝争いには「十両の優勝はボーナスのようなもの」と、さほど意識はない。それ以上に幕内復帰という、現実的な目標が優先だ。

11日目を終え、幕内の空きは4枠は確実。現時点で昇格3番手につけており、このまま星を上積みできれば実現可能だ。「幕内に戻る気持ちは常に持っていたからね。あとは星を伸ばして、戻れる星になるように頑張るだけです」と残り4番も全力を尽くす。

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18歳漣が50秒熱戦制し五分「危うく負けそうに」

北勝鶴(左)を激しく攻める漣(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所> ◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

岩手県奥州市出身の西三段目61枚目漣(さざなみ、18=伊勢ノ海)が6番相撲で3勝目を挙げ、星を五分に戻した。

山形県鶴岡市出身の西三段目56枚目北勝鶴(30=八角)との顔合わせ。左四つでまわしをつかみ前に出たが、寄り切れず長期戦になった。

上手投げから左でのど輪、突っ張って土俵際に追い込み、押し出した。50秒間の熱戦を制し「危うく負けそうになった」と苦笑いを浮かべた。体重が増えた分、動きにキレがなくなったという。2場所連続の勝ち越しへ「落ちついて取りにいきたい」と意気込んだ。

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志摩ノ海「寝て忘れます」こつこつ努力で初2桁白星

蒼国来を破った志摩ノ海(左)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

東十両11枚目志摩ノ海(29=木瀬)が、幕内経験者の西12枚目蒼国来を寄り切りで下し、十両7場所目で初の2桁白星を挙げた。

「立ち合いで迷いがあった。普通に(当たっていけば)良かったけど、浮いてしまって…。前にもっと出ないとダメです」。

西幕下4枚目だった13年名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い、6場所連続休場。新十両の16年名古屋場所でしこ名を本名の「浜口」から改名。こつこつと努力を重ねて来た。十両優勝争いのトップを走る。「2桁白星はもちろんうれしいですが、今晩寝て忘れます。次にケガをしたら、意味がない。1番1番です」。残り4日。苦労を知る男に緩みはない。

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ベテラン栃飛龍「クソ~ッ」若元春との全勝対決で土

若元春の寄りを懸命にこらえる栃飛龍(左)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

静岡県三島市出身の東幕下44枚目栃飛龍(31=春日野)に6番相撲で土がついた。

新十両を確実にしたい西幕下3枚目若元春との全勝対決。立ち合いは五分だったが、左を差し込まれた。不利な形から体を入れ替え、土俵際まで押し込んだが、最後は左下手まわしを引かれ、寄り切られた。

「クソ~ッ、惜しかった~」。13年秋場所の幕下で対戦した時は立ち合い変化から、突き落としで勝った。「一瞬(変化が)頭をよぎったけど、調子もいいし思い切っていこう」と決めた。「悪い相撲じゃなかった。あと1番、しっかりとります」。ベテランが元気よく、気持ちを切り替えた。

若元春(左)に寄り切りで敗れる栃飛龍(撮影・鈴木正人)

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豪風「温かい声援送ってくれた」感謝の引退会見

引退会見で笑顔を見せる豪風(撮影・河田真司)

最高位関脇の十両豪風(39=尾車)が23日、都内のホテルで引退会見に臨んだ。9日目に8敗目を喫し、負け越しが決まって決断。「ここ1、2年は豪風らしい相撲が取れなくなった」。今後は年寄「押尾川」として尾車部屋付きの親方として後進の指導に当たる。約16年の大相撲人生の中で熱く語ったのは、故郷の秋田への思い。県勢唯一の関取として奮闘した。「勝っても負けても秋田の人は温かい声援を送ってくれた」と感謝した。断髪式は来年2月1日、国技館で行う予定。

身長172センチと小兵ながら、学生出身として史上最多の幕内出場1257回。14年秋場所には、35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進するなど、数々の記録を打ち立ててきた。師匠の尾車親方(元大関琴風)は「豪風が頑張ったから嘉風や、今の若手が続いている。いい弟子に巡り会えた」と話した。

14年秋場所には、35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進。今場所は9日目に8敗目(1勝)を喫し、負け越しが決定していた。

◆豪風旭(たけかぜ・あきら)本名・成田旭。1979年(昭54)6月21日生まれ、秋田県北秋田市出身。鷹巣小1年から相撲を始める。昨年夏の甲子園で準優勝した秋田・金足農高を経て、中大4年時に学生横綱。02年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。得意技は突き押し。172センチ、152キロ。通算687勝746敗46休。

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琴勇輝休場、右足関節外回り靱帯損傷 十両転落濃厚

負傷し引き揚げる琴勇輝(2019年1月22日撮影)

大相撲初場所11日目の23日、西前頭13枚目琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)が休場した。日本相撲協会に「右大腿(だいたい)骨骨挫傷、右足関節外回り靱帯(じんたい)損傷により全治10日間の見込み」との診断書を提出。10日目の宝富士戦で6敗目を喫した際に負傷した。

10日目を終えた時点で4勝6敗で、再出場しなければ来場所の十両転落が濃厚となる。休場は昨年春場所以来8度目。11日目の対戦相手、大栄翔は不戦勝となる。

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朝青龍おい豊昇龍“おじ超え”6場所連続の勝ち越し

希善龍(後方)を外掛けで破った豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇両国国技館

元横綱朝青龍のおい、西幕下21枚目豊昇龍(19=立浪)が6番相撲で勝ち越しを決めた。元十両の西幕下15枚目希善龍に立ち合いで低く入り、相手が左から上手投げに来たところを、右脚の外掛けで倒した。「しっかり脚が動いていました。上手投げで来たら(外掛けで)行こうと思っていました」としてやったりの表情だ。

これで序ノ口デビューから6場所連続の勝ち越し。偉大なおじは幕下だった6場所目に3勝4敗と初の負け越しを経験している。「おじさんは6場所目で、というのをこの前ニュースで見て」と“おじ超え”を喜んだが、連絡を取るかと聞かれると「しません。怒られますよ」と苦笑い。7番相撲も勝って5勝2敗となれば、番付も幕下上位になり、新十両も見えてくる。「最後の一番、しっかりとります」と気合が入っていた。

希善龍(後方)を外掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫の納谷、連敗止め五分の星「弾く感じで」

海士の島を押し倒しで破った納谷(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇両国国技館

元横綱大鵬の孫、西幕下60枚目納谷(18=大嶽)が連敗を3で止め、星を3勝3敗の五分に戻した。

西三段目3枚目海士の島の低い立ち合いを速い踏み込みで制し、一瞬で押し倒した。「相手に合わせないように、はじく感じでいきました。前に出られたのが良かった」。3番相撲からの3連敗では立ち合いに鋭さを欠いた。「悩んでいたわけではなく、うまくいかなかっただけ。今日は脚がきついぐらい、いつも以上に体を動かして準備しました」。残り1番。「もう3敗してますから、勝つしかないです」。三段目に落ちないためにも、7番相撲での勝ち越しを誓った。

海士の島(左)を押し倒しで破る納谷(撮影・鈴木正人)

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3日~8日目休場の隆の勝が再び休場、右膝に違和感

隆の勝(18年8月27日撮影)

大相撲初場所11日目の23日、西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)が再び休場した。「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の加療を要する見込み」との診断書を日本相撲協会に提出。残り日数を全て休場し、来場所の復帰を目指す。

今場所は右膝を痛めて3日目から休み、9日目から再出場していた。休場は2度目。11日目の対戦相手、友風は不戦勝となる。

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「本人は違和感があるみたい。剥離骨折もしている。無理はさせたくない」と話した。手術の予定はないという。

19年1月21日、初場所9日目 大奄美(右)を送り出しで破る隆の勝

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千代の国休場、左膝靱帯損傷「2週間の安静、加療」

左膝に手を置き痛がる千代の国(2019年1月22日撮影)

大相撲の東前頭15枚目千代の国(28=九重)が初場所11日目の23日、「左膝複合靱帯(じんたい)損傷で約2週間の安静、加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出して休場した。2敗目を喫した10日目の勢戦で負傷した。休場は昨年名古屋場所以来で16度目。11日目の対戦相手、阿炎は不戦勝となる。

千代の国は9日目の21日に、平幕で最初に勝ち越しを決めるなど好調だった。

西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)も再び休場を決めた。右膝を痛めて3日目の15日から休場し、9日目の21日から再出場していた。休場は2度目。11日目の対戦相手、友風は不戦勝となる。

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宇良も千代の国も琴勇輝も、自力で歩けず診療所へ

左膝に手を置き痛がる千代の国(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

幕内で2人、幕下で1人が取組後、自力で歩けず車いすに乗り、両国国技館内の診療所に直行した。

元前頭で幕下の宇良は、元横綱朝青龍のおいの豊昇龍に敗れた際に右膝を負傷。幕内では、取組前まで1敗を守っていた千代の国が左膝を痛め「病院に行きます」と、松葉づえで帰途に就いた。直後の取組では琴勇輝が右膝を痛めた。「いつもの左膝を知らないうちにかばっていたのかも」と、車いすのまま診療所を出た。

車いすで引き揚げる宇良(撮影・鈴木正人)
負傷し引き揚げる琴勇輝(撮影・林敏行)

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手芸得意な鉄人玉鷲が大関昇進欲で自己最速タイ給金

錦木(手前)を激しく攻める玉鷲(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

関脇玉鷲(34=片男波)が、優勝戦線に踏みとどまった。平幕の錦木を押し出し、2敗を守った。横綱稀勢の里に続き元関脇豪風が引退し、この日は元幕内の幕下宇良、平幕の千代の国と琴勇輝と故障者が続出…。波乱が続く本場所で、04年春場所序ノ口デビュー以来無休、現役最長通算1146連続出場中の“34歳の鉄人”が存在感を発揮した。横綱白鵬は全勝を守り、後続に2差つけて独走態勢に入った。

腰の重さは平幕屈指の錦木も、玉鷲のパワーは止められない。立ち合いでガツンと頭で当たり、距離を置いてもう1発。右、左と交互にのど輪でのけぞらせ、最後はもろ手突きではじき飛ばした。「ちょっと緊張した。勝ち越しで? やっぱ、そうですね」。そんな繊細さをかけらも感じさせない圧勝だった。

34歳の鉄人だ。スポーツ未体験ながら、モンゴルの先輩鶴竜に巨体を見込まれて角界入りすると、04年春場所の序ノ口デビューから休場がない。この日は幕下宇良に始まり、幕内で千代の国、琴勇輝と故障者が続出したが、現役トップの通算連続出場を1146回に更新した。

横綱稀勢の里が引退、3大関は栃ノ心が休場、豪栄道と高安がもたつき、横綱白鵬の独走気配が漂う場所で「盛り上げないといけないでしょう。そのために頑張るしかない」という。今場所は4度目の三役返り咲きで、関脇に座る。「うれしいね。今までは(元の位置に)上がったな、だったけど、今は(もっと)上りたいという気持ち」。幕内での10日目勝ち越しは、12年夏場所以来2度目の自己最速タイ。根っからスロースターターが34歳で大関を夢見始めた。

188センチ、173キロの巨体に似合わず? 手先が器用だ。手芸が得意で、絵もうまい。日曜大工でイスも作る。この日の取組後は、床山にニマ~っと笑って「バリカタでよろしくね」と、まげの結い加減をラーメン風にリクエストし、周囲の爆笑を誘った。相撲は豪快で、性格はゆるキャラ。不思議な34歳が、白鵬を追いかける。【加藤裕一】

◆通算連続出場 玉鷲の通算連続出場1146回は、序ノ口から幕内までの現役力士の中で1位(初場所10日目終了時点)。昨年の秋場所初日に、それまで1位だった三段目芳東を追い抜く(幕下以下は1場所7番のため)。歴代1位は64年夏場所から86年名古屋場所にかけて、先代不知火親方(元関脇青葉城)の1630回。

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貴景勝V遠のく3連敗「結果が全て」200勝お預け

高安にはたき込みで敗れ悔しそうな表情を見せる貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

新関脇の貴景勝(22=千賀ノ浦)が、また大関高安に敗れた。

立ち合いから押し込んで優勢かと思われたが、タイミング良くはたき込みを食らった。通算200勝と勝ち越しはお預けで、7勝3敗。初優勝した先場所14日目のリベンジを期したが、悔しい結果となった。

攻め込んだのは貴景勝だったが、土俵には高安が残っていた。結びの前の一番。長い長い仕切りから、鋭い出足でかち上げを跳ね返した。5回、突いて押して土俵際。勢いよく突っ込んだが、左にかわされはたかれた。主導権は握っているかのように見えたが「勝たないとね。結果が全て。惜しかったとかは、ない」と、現実を受け止めた。

先場所と重なる黒星となった。「俺の中では(先場所で)一番良い立ち合いだった」と攻め込んだのは貴景勝だったが、突っ込んだところを引き落とされた。この日の敗戦で高安には3連敗。終盤戦に弾みをつけられなかった。

無敗の横綱白鵬と星の差3つとなり、2場所連続優勝は現実的ではなくなった。「悔しいけど、もう終わったことなので切り替えるしかない」と自身に言い聞かせた。

高安(後方)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・鈴木正人)
貴景勝(左)ははたき込みで高安に敗れ、がっくり肩を落とす(撮影・林敏行)

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負傷休場中の御嶽海、11日目白鵬戦から再出場へ

初場所6日目に負傷した御嶽海(2019年1月18日)

左膝付近のけがで7日目の19日から休場していた西小結御嶽海が、11日目の23日から再出場する。横綱白鵬との対戦が組まれた。

休場明け最初の対戦相手に横綱が組まれるのは、戦後では昨年秋場所8日目の豊山-白鵬以来9回目となる。

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39歳豪風の去り際の美学 前夜尾車親方に引退意思

豪風(2018年5月18日撮影)

最高位関脇の十両豪風(39=尾車)が初場所10日目の22日、現役を引退した。日本相撲協会理事会で年寄「押尾川」襲名を承認され、今後は尾車部屋付きの親方として後進の指導に当たる。23日に記者会見する予定。

後悔は残さなかった。前夜の午後11時頃、師匠の尾車親方(元大関琴風)に「自分はもうすっきりしています」と報告した。今場所は9日目に8敗目(1勝)を喫し、負け越しが決定。「力士として自分なりの潔さを」と決意を固めた。15年以上、土俵で活躍を続けた弟子に、師匠は「俺からは不満不平はない。あんな小さな体で戦えたのは節制と努力のたまもの」とねぎらった。

幕内出場1257回は史上8位で、学生出身力士として史上最多。14年秋場所には、35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進した。16日に引退した元横綱稀勢の里に続き、角界を支えた名力士が土俵を去る。

◆豪風旭(たけかぜ・あきら)本名・成田旭。1979年(昭54)6月21日生まれ、秋田県北秋田市出身。鷹巣小1年から相撲を始める。昨年夏の甲子園で準優勝した秋田・金足農高を経て、中大4年時に学生横綱。02年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。得意技は突き押し。172センチ、152キロ。通算687勝746敗46休。

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白鵬が惜別白星「小さい体でコツコツ」豪風ねぎらう

全勝を保って10日目を終え、笑顔で引き揚げる白鵬(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

横綱白鵬(33=宮城野)が元関脇豪風(39=尾車)の引退を残念がった。「さびしいね。『横綱が東京オリンピック(五輪)を元気で迎えて、最後にそれを見届けて、自分が』と言ってくれてた。小さい体で、相撲に対してコツコツとやってきた」。

昨年初場所で豪風の十両陥落が決まった時は声をかけ、現役続行に背中を押した。この日は隠岐の海を速い相撲で一蹴、全勝を守った。「千秋楽まで取りきる。そういう思いです」。土俵を去る者を惜しみながら、第一人者の責任を果たした。

隠岐の海(右)を寄り切りで下す白鵬(撮影・河田真司)

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白鵬が無傷10連勝 2敗で玉鷲と千代の国 初場所

隠岐の海(手前)を寄り切りで下す白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

トップを走る横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭4枚目隠岐の海(34=八角)を危なげなく寄り切り、無傷の10連勝と星を伸ばした。

大関高安(28=田子ノ浦)は、関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)をはたき込んで5勝5敗と五分の星に戻した。貴景勝は7勝3敗となった。

大関豪栄道(32=境川)は、前頭4枚目琴奨菊(34=佐渡ヶ嶽)を外掛けで下し4勝6敗。琴奨菊も4勝6敗。

関脇玉鷲(34=片男波)は前頭2枚目錦木(28=伊勢ノ海)を押し出して8勝2敗。錦木は4連勝後6連敗となった。

人気力士の前頭9枚目遠藤(28=追手風)は前頭7枚目竜電(28=高田川)を寄り切って7勝目を挙げた。

1敗で優勝争いを演じていた前頭15枚目千代の国(28=九重)は前頭11枚目勢(33=伊勢ノ海)に押し倒され痛恨の2敗目。千代の国は倒された際に左膝を負傷。動けなくなり車いすに乗って退場した。

優勝争いは全勝で白鵬、2敗に玉鷲と千代の国、3敗で貴景勝、魁聖、遠藤、矢後と続いている。

貴景勝(右)をはたき込みで下す高安(撮影・河田真司)

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白鵬独走、千代の国2敗/10日目写真ライブ特集

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

9戦全勝の横綱白鵬(33=宮城野)は前頭4枚目隠岐の海(34=八角)を寄り切った。これで初日から10連勝となり、首位独走。 1敗の前頭15枚目千代の国(28=九重)は前頭11枚目勢(33=伊勢ノ海)に押し倒されて2敗目を喫した。

10日目の取組模様を写真で振り返ります。


隠岐の海(6勝4敗)寄り切り白鵬(10勝0敗)

隠岐の海(手前)を寄り切りで下す白鵬(撮影・河田真司)

白鵬(中央右)は隠岐の海を寄り切りで下す(撮影・林敏行)

隠岐の海を下し、懸賞金を手に土俵から引き揚げる白鵬(撮影・河田真司)


高安(5勝5敗)はたき込み貴景勝(7勝3敗)

貴景勝(右)をはたき込みで下す高安(撮影・河田真司)

高安(右)は貴景勝をはたき込みで破る(撮影・林敏行)

貴景勝ははたき込みで高安に敗れ、がっくり肩を落とす(撮影・林敏行)


琴奨菊(4勝6敗)外掛け豪栄道(4勝6敗)

豪栄道(左)は琴奨菊を外掛けで破る(撮影・林敏行)

琴奨菊(右)を外掛けで下す豪栄道(撮影・河田真司)


錦木(4勝6敗)押し出し玉鷲(8勝2敗)

錦木(手前)を押し出しで破る玉鷲(撮影・河田真司)

玉鷲(左)は錦木を押し出しで破る(撮影・林敏行)


妙義龍(4勝6敗)押し倒し北勝富士(6勝4敗)

北勝富士(右)は妙義龍を押し倒しで破る(撮影・林敏行)

北勝富士(右)は妙義龍を押し倒しで破る(撮影・林敏行)


栃煌山(4勝6敗)寄り切り逸ノ城(6勝4敗)

栃煌山(右)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・河田真司)

逸ノ城(右)は栃煌山を寄り切りで破る(撮影・林敏行)


碧山(6勝4敗)押し出し魁聖(7勝3敗)

碧山(奥)は魁聖を押し出しで破る(撮影・林敏行)

魁聖(左)を押し出しで破る碧山(撮影・河田真司)


竜電(3勝7敗)寄り切り遠藤(7勝3敗)

竜電(左)を寄り切りで破る遠藤(撮影・河田真司)


千代の国(8勝2敗)押し倒し勢(6勝4敗)

勢(左)に押し倒しで敗れる千代の国(撮影・河田真司)

勢に押し倒しで敗れ、左足を痛める千代の国(撮影・河田真司)

勢に押し倒しで敗れ、車いすに乗せられる千代の国(撮影・林敏行)


貴源治(3勝7敗)送り出し琴恵光(6勝4敗)

琴恵光(左)は貴源治を送り出しで破る(撮影・林敏行)

貴源治(左)を送り出しで破る琴恵光(撮影・河田真司)

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ケガ人続出!千代の国左膝痛め車いす退場、琴勇輝も

勢に押し倒しで敗れ、左膝をおさえる千代の国(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

中入り後の土俵で、けが人が相次いだ。

東前頭15枚目の千代の国(28=九重)は西前頭11枚目の勢(32=伊勢ノ海)に押し倒された取組で、左膝を負傷。倒れたまま動けなくなり、車いすに乗って退場した。千代の国は9日目まで1敗を守り、優勝争いを繰り広げていただけにあまりに痛い敗戦となった。

続く一番では、西前頭14枚目の琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)が負傷。東前頭10枚目の宝富士(31=伊勢ケ浜)に送り出された際、膝を痛めて土俵下で立ち上がれなくなった。

両者とも両国国技館内の相撲診療所で診察を受けたが、11日目以降も出場できるかどうかは不明。

琴勇輝は宝富士に送り出しで敗れて負傷し、引き揚げる(撮影・林敏行)

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豪風は年寄押尾川襲名 尾車の部屋付き親方で指導へ

豪風(18年3月20日撮影I

日本相撲協会は22日、元関脇豪風(39=尾車)が引退し、年寄「押尾川」を襲名したと発表した。

今後は尾車部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたる。23日に師匠の尾車親方(元大関琴風)同席のもと、引退会見を行う予定。

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豊ノ島4連勝で勝ち越しに王手、豪風引退に「残念」

大翔鵬(右)を攻める豊ノ島(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇両国国技館

また1人、かつての“戦友”が土俵を去った。再十両2場所目の西十両5枚目の豊ノ島(35=時津風)が、連日の筆頭との対戦で東十両筆頭の大翔鵬(24=追手風)と対戦。押し出しで快勝し、4連勝で勝ち越しに王手をかけた。

この日午前、東十両12枚目の豪風(39=尾車)が引退を表明した。初土俵は自分の方が2場所早いが、学生横綱の資格で幕下15枚目格付け出しデビューの豪風は、常に背中を追う存在だった。新十両は10場所、新入幕は9場所の後れを取ったが、新三役は自分の方が一足早く07年夏場所に昇進(豪風は08年春場所)。三役在位や三賞、金星など幕内での実績は開きをつけたが、4歳年上で突進相撲の豪風との対戦は「苦手意識ばかりで勝つのはたまたま。どうやって行っても向こうの相撲にはまってしまっていた」と通算9勝18敗(うち十両で1勝0敗)の対戦を振り返った。

「残念ですね。安美関(安美錦=40歳)もそうだけど、タケさん(豪風)も(今年6月で)40歳でしょう? その年までできるというのが本当にすごい」と、あらためて息の長さに敬意を示した。これで現役では十両安美錦(40=伊勢ケ浜)、幕内の嘉風(36=尾車)に次いで3番目の年長関取。「そうか、ベスト3に入っちゃったか」と話すが、相撲そのものは「今日もオジさんの割には足がよく出て(相手の引きに)ついていった。右ハズもいいところに入ったし、押し相撲の基本みたいな相撲」とこの日の一番を自画自賛。アキレス腱(けん)の大けがで2年間、幕下生活を過ごしたことが、逆に相撲に関しては若さを呼び戻したようだ。「ケガする前は、基本は受け身だった。それが(幕下に落ちて)踏み込むようになった。そこがプラスアルファ。自分の強みになった」と言う。勝ち越しまで1つ。その先の再入幕も見えてきた。

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炎鵬が全勝の志摩ノ海を下す「ここからが勝負」

炎鵬(上)は志摩ノ海を上手投げで破る(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

人気小兵力士の東十両8枚目炎鵬(24=宮城野)が、全勝だった同11枚目志摩ノ海を上手投げで下し、星を5勝5敗の五分に戻した。

持ち前の低い立ち合いから、相手の右横に張り付いた。1度、体が離れたが、再び左でまわしを引いて、機を見て相手を崩した。

「決めるところで決めきれなかったので、そこはまだまだ。でも、今までなら離れた時に持っていかれていたと思うので、そこは成長です」。

全勝の相手との対戦に「ワクワクしました。調子のいい相手の方がいいです」と笑みを見せる一方「でも、止めたというより、自分の星を戻した、という気持ちが強い」。

この日は朝稽古をいつもより早く上がった。9日目の取組で痛めた箇所があり、ケアをしてから場所入りしたという。

残り5番の終盤戦へ。先場所は11日目からの4連敗で9勝6敗だった。「ここからが勝負です。悔いのないように、最後まで相撲を取りきりたい」と話した。

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龍司が朝心誠に完勝 勝ち越し王手「残り全部勝つ」

朝心誠(右)を押し倒しで破る龍司(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

富士宮市出身の西三段目74枚目龍司(21=入間川)が5番相撲に臨み、3勝目を挙げて勝ち越しに王手をかけた。

西三段目70枚目朝心誠(20=高砂)との初顔合わせ。鋭い出足で突いて押し、相手を土俵際へ追い込み、素早い攻めで押し出した。「突き押し相撲なので上体が起きないように前へ出た」と、完勝に胸を張った。

師匠の入間川親方(元関脇栃司)からも、普段の稽古で「前に出なきゃ相撲を取れないぞ」と何度も指導されているという。「突っ張りがしっくりきているので、残り全部勝ちたい」と、11場所ぶりの5勝へ意欲を見せた。

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幕下宇良が朝青龍おい豊昇龍に敗れ右膝負傷、病院へ

負傷し車いすに乗り引き揚げる宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

元幕内で西幕下23枚目の宇良(26=木瀬)が右膝を負傷し、病院に向かった。

元横綱朝青龍のおい、西幕下21枚目豊昇龍との注目の取組で、掛け投げを食って敗れた。宇良は最後に右脚だけでこらえる体勢になった。土俵を降りる際も片足立ちで呼出の肩を借り、花道で車いすに乗って、館内の診療所へ。病院に向かうため、車に乗り込む時に「病院に行って、くわしく診てもらいます」と話した。

宇良は西前頭4枚目だった17年秋場所2日目、貴景勝戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、6場所連続休場した。手術、リハビリを経て、東三段目91枚目まで番付を落とし、昨年秋場所からの復帰3場所目。古傷を痛めた可能性が高い。

宇良(左)は豊昇龍に掛け投げで敗れる(撮影・鈴木正人)

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豪風引退、元稀勢の里「いい稽古をさせてもらった」

21日、若元春(右)は豪風を押し出しでやぶる

大相撲の元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が、十両豪風の引退に「残念です」などと語った。初場所10日目の22日、都内の田子ノ浦部屋にまげを整えるなど約1時間半滞在後、報道陣に対応。「一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきた。何歳でもやれるような体だと思っていたから残念です。オレが言うのも何だけど、本当にお疲れさまでした」とねぎらっていた。

初土俵は同じ02年。荒磯親方が3月の春場所から前相撲で、豪風が5月の夏場所から幕下15枚目格付け出しでデビューした。当時、中学から角界入りした荒磯親方に対し、7歳上の豪風は、中大から学生横綱のタイトルを手土産に注目の存在だった。相撲経験も雲泥の差とあって、新弟子が約半年間通う相撲教習所を同時期に過ごしたが「教習所では背中を追ってやっていた。いい刺激になりました」と、手本とする部分も多かったという。

荒磯親方は時折、神妙な表情を見せながら数分間、豪風との思い出を語った。「いい稽古をさせてもらいましたからね。(最近も)体を見たら全然落ちていなかった。やれると思っていましたけど」と話していた。

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大鵬孫の納谷は黒星先行「引いたところ」反省

水戸司(左)に押し出しで敗れる納谷(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇両国国技館

元横綱大鵬の孫、西幕下60枚目納谷(18=大嶽)が3連敗で2勝3敗、黒星先行となった。西三段目2枚目水戸司の圧力にずるずる後退し、あっさり寄り切られた。

元気のない取り口同様、質問への受け答えの声も小さかった。反省点を「引いたところです」と挙げ、残り2番への気持ちを聞かれ「しっかり勝てるように頑張るだけです」。つぶやくような言葉に、迷い、自信のなさが漂う。「立ち合いの感覚が分からなくなっていて、自分でもどうなっているかわかりません」と話していた。

水戸司(左)に押し出しで敗れる納谷(撮影・鈴木正人)

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豪風引退 尾車親方も「節制と努力」をねぎらう

21日、若元春(右)は豪風を押し出しでやぶる

大相撲の元関脇で東十両12枚目の豪風(39=尾車)が初場所10日目の22日、現役引退を表明した。9日目に8敗目(1勝)を喫し、負け越しが決まっていた。今後は年寄「押尾川」を襲名し、後進の指導に当たる見込み。

昨夜午後11時ごろ、師匠の尾車親方(元大関琴風)に「自分はもうすっきりしています」と電話で報告した。今場所が通算100場所目と長年にわたって角界で戦ってきた弟子の決断に対し、師匠も「俺から不満不平はない。あんな小さな体で戦えたのは、節制と努力のたまもの」とねぎらった。

中大4年時に学生横綱に輝き、2002年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。02年秋場所で新十両、03年春場所で新入幕を果たし、08年春場所で新小結、14年秋場所には35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進した。

小柄ながら突き、押しを武器に、史上10位の幕内在位86場所、史上8位の幕内出場1257回と長く活躍した。

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小結御嶽海が再出場へ 左脚負傷、7日目から休場

初場所6日目に負傷した御嶽海(2019年1月18日)

左膝付近のけがで大相撲初場所7日目の19日から休場していた西小結御嶽海(26=出羽海)が11日目の23日から再出場することが22日、決まった。11日目に横綱白鵬との対戦が組まれた。

御嶽海は初日から5連勝と好調だったが、6日目の小結妙義龍戦で敗れた際に負傷。「左大腿(だいたい)四頭筋腱(けん)部分損傷で、2週間の安静加療を要する見込み」と診断されていた。10日目終了時点で5勝2敗3休。

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元関脇豪風が現役引退を表明 「押尾川」で後進指導

21日、若元春(右)は豪風を押し出しでやぶる

大相撲の元関脇で東十両12枚目の豪風(39=尾車)が初場所10日目の22日、現役引退を表明した。9日目に8敗目(1勝)を喫し、負け越しが決まっていた。今後は年寄「押尾川」を襲名し、後進の指導に当たる見込み。

中大4年時に学生横綱に輝き、2002年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。02年秋場所で新十両、03年春場所で新入幕を果たし、08年春場所で新小結、14年秋場所には35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進した。

小柄ながら突き、押しを武器に、史上10位の幕内在位86場所、史上8位の幕内出場1257回と長く活躍した。

豪風の話 悔いは一つもない。簡単な話ではないし悩んだが、力士として自分なりの潔さを出したつもり。長くやった分、多くの方に見ていただけた。自分の相撲道はこれからです。

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親方になっても追いかけます 山根千佳/稀勢連載5

山根千佳

<稀勢引退~愛された理由(5)>

私にとって稀勢の里はアイドル。だから、まだまだ“稀勢ロス”です。ファンになったのは8歳の頃。15年間も追いかけてきました。以来、ずっと心の支えで人生に寄り添ってくれる存在。武蔵丸、魁皇に続く、私の殿堂入り力士です。殿堂入りの基準は「私がどれだけ好きか」。四つ相撲ができて、普段はおだやかだけど、カメラの前では厳しい表情を見せる「相撲道」の世界を体現している昔ながらのお相撲さんが多いかな。

白鵬63連勝阻止では心が震えて「私も頑張ろう」と思いましたし、肝心な時に負けて目をパチパチさせている時には、もっと応援したくなる。相撲の神様に見放されてきた感じで、運もタイミングも悪い。そんな中、自分の努力で横綱に上がったのは本当に感動しました。決してイケメンではないけれど、その生きざまや相撲内容で母性本能をくすぐる、守ってあげたいタイプ。そこが魅力なんです。

専門番組で取材しましたが、あまりしゃべらないイメージは予想通り。でも、カメラが回ってないところではめっちゃ笑うしすごく優しいんです。それまでは、1人のファンとして見てましたが、近しい存在になってさらに引き込まれました。“ギャップもえ”ですね(笑い)。

親方になってからは、最後まで「左」にこだわっていたように、こだわりの強い力士を育ててほしい。そして、いつかは理事長になって古き良き相撲道の教えを伝え、相撲界を明るくしてほしい。もちろん、私はいつまでも追いかけ続けます。(終わり)

◆山根千佳(やまね・ちか)1995年(平7)12月12日、鳥取県米子市生まれ。12年、ホリプロスカウトキャラバンファイナリストになって芸能界入り。小学時代から熱烈な相撲ファン。小結御嶽海も推し。

田子ノ浦部屋を訪れた元稀勢の里の荒磯親方

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大関陣にも「稀勢の里ロス」か/大ちゃん大分析

高安(左)は玉鷲に押し倒しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

休場した栃ノ心も含め3大関は、ふがいない思いだろう。高安にしても豪栄道にしても自分を見失ったような相撲だ。

歯車がかみ合わない精神的な要因の1つとして、目に見えない「稀勢の里ロス」と言うか、自分たちが目指す横綱が土俵からいなくなったこともあると思う。学生相撲出身の私事で恐縮だが、自分が現役だった時、まず倒したいと思ったのは、絶対王者的な存在の北の湖さんより、横綱として学生の頂点を極めた輪島さんだった。みんなの、あこがれだったからだ。

同じように日本人横綱として稀勢の里は、高安にも豪栄道にも、あこがれの存在だったと思う。特に弟弟子の高安は、もろに影響を受けたのではないか。ただ、そんな人情論を言っている場合ではない。終盤には必ず白鵬との対戦がある。横綱は守る地位だが、大関までは挑戦者の立場だ。何とか立て直して、さすがと思わせる横綱戦にしてほしい。それが大関のプライドというものだ。(高砂浦五郎=元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

隠岐の海(左)に押し倒しで敗れる豪栄道(撮影・小沢裕)

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元稀勢の里の荒磯親方、両陛下のお気遣いに感謝

田子ノ浦部屋を訪れた元稀勢の里の荒磯親方

元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)は21日、都内の田子ノ浦部屋を訪れ、まげを整えるなど約15分、滞在した。

天覧相撲となった20日の初場所8日目では、天皇、皇后両陛下から八角理事長に対し、自身について「今後はどうするのですか」「お元気ですか」との質問があったという。そのことを受け「ありがたいですね」と感謝していた。

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勢が矢後下すも「いまひとつおもんない」コメント集

錦木(左)を押し出しでやぶった貴景勝(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇両国国技館

★いいところなく押し倒され、6敗目の大関豪栄道 (立ち合いで)相手に力が全然伝わってなかったですね。左まわしを取りたかったけど…。

☆高安を破って勝ち越しに王手の玉鷲 (立ち合いで)張り手が来るだろうなとは思っていた。何としても勝ちたかったから、引かれても押し切ってやろうと思っていた。やっぱり高安関とやると熱くなるね。

★竜電に送り出され、2敗目の魁聖 右も差せなかったし、まわしも取れなかった。勝ち越し、早く決めたいですね。

★初日から1横綱2大関撃破も5連敗の錦木 負けが止まんないっす。何なんすかね? (貴景勝に敗れ)全部で負けてるんじゃないですか?

☆勢(新入幕の矢後戦後)若手で勢いがあって、その勢いに負けんように、若手の勢いを本物の勢が止めた…。いまひとつおもんないですね。

★遠藤にはたき込まれ、3連敗の阿武咲 (足が出なかったことを問われて)そうです、そこだけ。足っすね。今日は今日なんで、明日です。

☆幕内通算500出場を白星で飾った千代大龍 (左に変化して突き落とし)頭から来るっていう意味のない確信があった。体も動いているし、考えて相撲も取れている。あと3回(勝ち越しへ)どんな白星でも良い。

★勢に寄り倒しで敗れて勝ち越しを逃した新入幕の矢後 (立ち合いの踏み込みが)しっくりこなかった。ちょっと待たされた感じ。まだまだ甘いっすね。

☆隠岐の海 3、4日前に風邪をひきました。(症状は)鼻だけだけど加湿が大事ですね。病院に行く時間もないし、インフルだったら嫌だから行きたくない。

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千代の国1敗守る「たまに笑ってくれる」愛娘効果だ

明生(右)をはたき込みで下し1敗を死守した千代の国(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

東前頭15枚目の千代の国(28=九重)が、全勝の横綱白鵬を追走する1敗を守った。明生をはたき込みで破り、大関以下で今年最初の勝ち越しを決めた。昨年10月15日に、第1子となる長女の実采(みこと)ちゃんが誕生。さらにスピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏から、飛躍に太鼓判を押されるなど発奮材料が重なり、優勝争い単独2番手と好調を維持している。

    ◇    ◇    ◇

目の覚めるような低くて鋭い立ち合いから、千代の国が主導権を握り続けた。頭でぶつかり、左のど輪でのけぞらせるとすぐ前に出た。明生のいなしに左脚1本で残ったが、攻め続けていた分、余裕はあった。すぐに反撃し、たまらず前のめりに出てきた相手をはたき込み。今度は右脚1本で闘牛士のようにヒラリとかわした。剛と柔が交錯する鮮やかな白星に「しっかりと前に出られた。(今場所は)充実している」。12勝で敢闘賞を受賞した昨年夏場所以来、8カ月ぶりの勝ち越しに笑顔だった。

昨秋に実采ちゃんが誕生し「いろんな人に『子どもが生まれると変わる』と言われたけど、いいもんですね」と、甘いマスクをほころばせた。洋服を着替えさせるなど、面倒を見る中で「3カ月ですが、たまに笑ってくれるので、それがうれしくて」とデレデレだ。

これまでは、昨年名古屋場所13日目から通算15度目の休場となるなど、番付を上げては故障で下げるという繰り返しだった。師匠の九重親方(元大関千代大海)は「子どもが生まれて頑張ろうとし過ぎるのが心配だった。いいものは持っている。精神面が大事だと分かってきた」と、家族が増えたことによる効果を話す。千代の国も「子どもの記憶に残るころまで元気に取りたい。あと5年といわず、もっと」と、目標ができて視野も広がった。

今場所初日の数日前、師匠の知人を介して部屋に初めて来た江原啓之氏から、全力士の中で「一番輝いている」と飛躍を予告された。「三役に少しずつ近づきたい」。長期的な目標の前にまず新三役。そのためにも優勝争いから後退するつもりはない。【高田文太】

1敗を死守し勝ち越しを決めた千代の国は報道陣に囲まれて笑顔を見せる(撮影・小沢裕)
明生(右)を激しく攻める千代の国(撮影・鈴木正人)

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霧馬山「最高っす」陸奥部屋11年ぶり新十両見えた

貴ノ富士(左)を下手出し投げで破る霧馬山(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

西幕下筆頭霧馬山(22=陸奥)が勝ち越しを決め、新十両を大きくたぐり寄せた。東幕下3枚目貴ノ富士(21=千賀ノ浦)を下手出し投げで下した。来場所で新十両となれば、陸奥部屋では08年初場所の霧ノ若以来となる。

第一声は「最高っす!」と、素直すぎるくらいに喜びを表した。取組後は大勢の報道陣に囲まれたが「早く帰って親方にあいさつをしたい」と、落ち着かない様子だった。

相撲経験がないままモンゴルから来日し、15年春場所に初土俵を踏んだ。関取昇進までは故郷に戻らないと、師匠の陸奥親方(元大関霧島)と約束をしていただけに「(取組の結果を知った)父親は泣いていると思う」と話し、いたずらっぽく笑った。

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貴景勝、勝ち越し王手 上位との後半戦へギア上げる

貴景勝(左)は錦木を押し出しで下し2敗を死守した(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

新関脇の貴景勝(22=千賀ノ浦)が通算200勝と勝ち越しに王手をかけた。鋭い出足で下から押し上げ、上体が伸びた錦木を一方的に押し出した。ほぼ完璧な内容にも「ぼちぼちです」と、慢心を一切見せなかった。

後半戦を快調に滑り出したが、今場所の星勘定には慎重な姿勢。「小結の7勝2敗と、関脇の7勝2敗は全く違う」。小結だった先場所までは序盤に横綱、大関戦が組み込まれていた。今場所は10日目の高安戦を皮切りに、上位陣に挑む。「ここからが大事。より研ぎ澄まされたものを取組に持っていきたい」と、ギアを上げていくつもりだ。無敗の横綱白鵬とは2差。優勝戦線に残るが「優勝争いの資格はない。そう簡単にうまくいくはずがない」と、失速に期待しない。「自分の相撲を取ることだけ考えてます」と強調した。

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白鵬「見て行こうと」62度目対戦も琴奨菊に完勝

全勝を守って、穏やかな表情で引き揚げる白鵬(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

横綱白鵬(33=宮城野)が幕内対戦数62が歴代2位タイとなった琴奨菊を突き落としで下し、全勝&単独トップを守った。

余裕を持ち、右を差してから一瞬で勝負を決めた。「何かやってくる力士じゃないし、しっかり見て行こうと思っていた」。合口は56勝6敗と抜群だ。中日前から徐々にギアが上がってきたように見える。「多少上げてもいいけど、初日から上げてますからね」と、順調そのものの口ぶりだった。

琴奨菊(左)を突き落としで下す白鵬(撮影・小沢裕)

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白鵬9連勝、千代の国8勝/9日目写真ライブ特集

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

横綱白鵬(33=宮城野)が無傷の9連勝で優勝争いの単独首位を守った。

優勝争いは無敗の白鵬を、1敗の前頭15枚目千代の国(28=九重)が追う展開。2敗で貴景勝ら4人が続く。

9日目の取組模様を写真で振り返ります。


琴奨菊(4勝5敗)突き落とし白鵬(9勝0敗)

白鵬(左)は琴奨菊を突き落としで下す(撮影・林敏行)

白鵬(上)は琴奨菊を突き落としで下し、飛び上がる(撮影・林敏行)


隠岐の海(6勝3敗)押し倒し豪栄道(3勝6敗)

豪栄道(右)を激しく攻める隠岐の海(撮影・鈴木正人)

豪栄道(手前)を押し倒しで破る隠岐の海(撮影・鈴木正人)


高安(4勝5敗)押し倒し玉鷲(7勝2敗)

高安(左)を押し倒しで破る玉鷲(撮影・鈴木正人)

高安(左)を押し倒しで破る玉鷲(撮影・鈴木正人)


貴景勝(7勝2敗)押し出し錦木(4勝5敗)

錦木(右)を激しく攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

錦木(左)を押し出しでやぶった貴景勝(撮影・林敏行)


妙義龍(4勝5敗)押し出し逸ノ城(5勝4敗)

逸ノ城(右)押し出しで破る妙義龍(撮影・鈴木正人)

妙義龍(右)は逸ノ城を押し出しでやぶる(撮影・林敏行)


栃煌山(4勝5敗)引き落とし北勝富士(5勝4敗)

北勝富士(左)を引き落としで破る栃煌山(撮影・鈴木正人)

北勝富士(左)を引き落としでやぶった栃煌山(撮影・林敏行)


遠藤(6勝3敗)はたき込み阿武咲(6勝3敗)

阿武咲(右)をはたき込みで破った遠藤(撮影・鈴木正人)

遠藤(右)は阿武咲をはたき込みで破る(撮影・林敏行)


竜電(3勝6敗)送り出し魁聖(7勝2敗)

魁聖(左)を送り出しで破った竜電(撮影・鈴木正人)

魁聖(左)を送り出しで破る竜電(撮影・鈴木正人)


矢後(7勝2敗)寄り倒し勢(5勝4敗)

勢(左)は矢後を寄り倒しでやぶる(撮影・林敏行)

矢後(左)を寄り倒しで破る勢(撮影・鈴木正人)


千代の国(8勝1敗)はたき込み明生(6勝3敗)

明生(右)をはたき込みでやぶった千代の国(撮影・林敏行)

明生(左)をはたき込みで破る千代の国(撮影・鈴木正人)

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白鵬無傷9連勝トップ、1敗で千代の国追う 初場所

白鵬(左)は琴奨菊を突き落としで下す(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

横綱白鵬(33=宮城野)が無傷の9連勝で優勝争いの単独首位を守った。前頭4枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を突き落とした。

2大関はともに敗れた。豪栄道(32=境川)は前頭4枚目隠岐の海(33=八角)に押し倒され3勝6敗。大関高安(28=田子ノ浦)も関脇玉鷲(34=片男波)に押し倒され、4勝5敗となった。

2場所連続Vを狙う関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)は前頭2枚目錦木(28=伊勢ノ海)を押し出して7勝2敗とした。

人気力士の前頭9枚目遠藤(28=追手風)は同6枚目阿武咲(22=阿武松)をはたき込んで6勝3敗。

優勝争いは無敗の白鵬を、1敗の前頭15枚目千代の国(28=九重)が追う展開。2敗で貴景勝ら4人が続く。

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豊ノ島がベテランの妙で形勢逆転、照強を破り6勝目

豊ノ島(右)は押し倒しで照強をやぶる(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇両国国技館

再十両2場所目の西十両5枚目の豊ノ島(35=時津風)が、東筆頭の照強(24=伊勢ケ浜)と対戦。先場所に続き小兵を押し倒しで破り3連勝。星を6勝3敗とした。

以前は「苦手なタイプ」と話していた小兵相手にも「克服しつつあるかな。(以前は)小さい相手に対して合わせてしまう感じだったけど、今は前に前にという感じで取れてる」と豊ノ島。左を入れて攻め込むも残されて胸を合わせた。局面を何とか打開しようと、右から仕掛けて崩そうとした照強の外掛けにも冷静に対応。「グラッとしたように見えたでしょう?」と切り出して、その動きの中で駆け引きがあったことを説明した。「(あえて)自分から後ろに体重をかけた。あの外掛けを利用して下がって、距離(相手との間合い)を開けたんですよ。我慢するより、その方がいいね」。ベテランの妙だ。なおも出ようとする相手を、左からの下手投げで振り形勢逆転。最後は右の腕をグイと伸ばし、116キロの軽量を押し倒した。

相手の技に乗ったように見せかけて、瞬時の読みと動きで逆転。長年、幕内上位の土俵で培われた相撲勘を発揮し「いやいや」と、ご満悦の表情。十両5枚目以内の6勝は、現時点で豊ノ島を含め3人。幕内で2枠(稀勢の里、貴ノ岩)は空いており、今後の幕内下位、十両上位の星次第では、十両2場所通過での再入幕も見えてくる。

照強(右)を押し倒しで破る豊ノ島(撮影・鈴木正人)

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豪風が幕下陥落危機、負け越し決まり進退にも言及

若元春(右)は豪風を押し出しでやぶる(撮影・林敏行)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館

東十両12枚目の豪風(39=尾車)が8敗目を喫し、負け越しが決まった。このまま星が伸びない状況なら、来場所の幕下陥落も避けられない。39歳の大ベテランは「1人でやってきたわけじゃないので、自分だけでは決められない。今言えることはそれだけです」と、進退について自ら口を開いた。

西幕下3枚目若元春(25=荒汐)に押し出しで敗れた。来場所での新十両昇進に向けて4連勝中と絶好調の若手を、肩すかしでひっくり返したがその前に土俵を割った。「立ち向かう気持ちはあるけど、結果で生きてる自分らですから」と、首をひねって悔しがった。

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若元春5連勝で新十両へ大前進、力水初めて受け緊張

豪風(右)を押し出しで破る若元春(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇9日目◇21日◇両国国技館

西幕下3枚目若元春(25=荒汐)が5連勝を決め、新十両に大きく前進した。

元関脇で東十両12枚目のベテラン豪風を押し込み、土俵際で体を交わされかけたが、押し出した。「立ち会い、1発で持っていかれないようにして、前に出ようと思っていました。相手が思ったより速くて、回られましたけど、足が出たのは分かったので」。

初土俵から44場所目。幕下では13年名古屋場所で全勝優勝を飾っており、それ以来の5番勝ちっ放しだが、番付的には意味合いが違う。十両の土俵で相撲を取り「所作で緊張しました。本場所で力水を受けたのは初めてでしたし。何より相手が長く関取を務めている人。“うわ~、この人が目の前にいる”と思っちゃいました」。

残り2番。「まだ2番残ってますから、気を抜かないように。今日のような相撲はダメですが、最初の3番のような相撲が取れたら、残り2番も勝てると思います」。目前に迫る十両昇進をより確実にすべく気を引き締めた。

若元春(右)は豪風を押し出しでやぶる(撮影・林敏行)

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判官びいき国民の心揺らす 里崎智也氏/稀勢連載4

里崎智也氏(2016年12月26日撮影)

<稀勢引退~愛された理由(4)>

残念ながら稀勢の里関とは1度も会ったことがないんです。ただ、相撲ファンの1人として、いつも取組は気になっていました。あれだけ多くのファンを引きつけた横綱は、貴乃花さん以来ではないでしょうか。黙々と自分と向き合い、不器用で、背中で語る姿は、日本人が思い描く理想の横綱像ですね。

その存在感は、野球界で例えるとロッテ福浦(和也)さんに似ていると思います。仲間内ではよくしゃべるけど、表では無口。いい時も悪い時もひたむきにプレーする姿は重なります。

稀勢の里関について言えば、より日本人の魂に刺さるものがあったと思います。まず19年ぶり日本人横綱という背景がある。そして日本人が伝統的に好む「判官びいき」も作用しているでしょう。ロッテも18連敗した時に一気にファンが増えました。稀勢の里関も何度失敗しても真正面からぶつかる姿に、応援せずにはいられなくなります。

今後は親方としての指導力にも期待しています。というのも大きなケガをしたことで、適切な指導ができると思っています。休場のするタイミングの見極めやメンタルサポート、治療方法の引き出しが増えることなど、弟子たちは心強いと思います。ケガは選手としてはマイナスでしかないが、これからの長い人生においてはプラスしかない。稀勢の里関のようにファンを引きつける横綱を育ててほしいと思います。

◆里崎智也(さとざき・ともや)1976年(昭51)5月20日、徳島県生まれ。鳴門工(現鳴門渦潮)-帝京大を経て98年にドラフト2位でロッテ入団。06年第1回WBCでは優勝した王ジャパンの正捕手として活躍。08年北京五輪出場。14年引退。プロ通算1089試合出場、打率2割5分6厘、108本塁打、458打点。

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式守与之吉「光栄で…」皇后陛下のお気遣いに感謝

式守与之吉(2018年9月17日撮影)

<大相撲初場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館

幕内格行司の式守与之吉(50=宮城野)が、皇后陛下のお気遣いに感謝した。

初場所中日は平成最後の天覧相撲で、説明役を務めた八角理事長(元横綱北勝海)によると、皇后陛下が「与之吉さんは大丈夫ですか?」と、ギラン・バレー症候群から復帰した与之吉の体調を気にされていたという。

このやりとりを打ち出し後に伝え聞いた与之吉は「びっくりですね。行司なんかに…。ありがたいですし、びっくりです。光栄で…、今日は眠れないですよ」と興奮気味だった。

2017年12月、四肢に力が入らなくなるギラン・バレー症候群を発症し、昨年は5場所連続休場。九州場所から土俵に戻った。初場所は復帰2場所目。土俵上の動きに問題はないが、実はまだ万全ではない。

「手の握力がまだ戻らないんです。軍配を握るのは問題ありません。でも、はしでラーメンをすくうのは難しい。相撲字を書くのも問題ありませんが、細かい字を書く時は震えます。月に1度、病院に通い、いただいたリハビリのプログラムを地道にやっています」

現在は幕内格で、この日はこの日は、勢-琴恵光戦と阿炎-千代翔馬戦の2番を裁いた。陛下がいらしたのは幕内後半だったため、土俵での裁きをみていただくことはできなかった。これまでの天覧相撲では陛下が入場する際や、御前掛かり(天覧相撲での土俵入り)でのアナウンスを担当したことがある。「緊張しましたよ」という記憶が残っている。

「びっくりですね」を連発した与之吉にとって、平成最後の天覧相撲は今後への活力にもなったようだ。

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白鵬は天覧相撲無敗 賜杯ない9年前陛下手紙に感激

土俵引き揚げ時、天皇皇后両陛下のいる方向を見上げる白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館

横綱白鵬(33=宮城野)が平成最後の天覧相撲を白星で飾った。東前頭5枚目碧山の巨体を下手出し投げで転がした。横綱でとった天覧相撲は6戦全勝。10年8月に、史上初の3場所連続全勝優勝をたたえる「おねぎらいとお祝い」の言葉を下さった天皇陛下の前で、横綱として43度目の全勝ターン。平成最後の東京場所優勝へ、単独トップを守った。魁聖、千代の国、矢後の平幕3人が1敗で追っている。

    ◇    ◇    ◇

巨漢碧山の突き押しをしのぎ、右四つになるや白鵬が攻めた。右下手でまわしを引いた。鋭く腰を切った。一瞬の下手出し投げに館内が沸く。貴賓席の両陛下も笑顔で拍手した。横綱になって、天覧相撲は6戦全勝。平成最後の“大一番”を鮮やかに締めたのは、白鵬なりの恩返しだった。

支度部屋でしみじみこぼした。「花道でちょっと(貴賓席を)見上げました。さびしいっていうか…。9年前にいただいた手紙を思い出します。平成に育ててもらいましたからね」。

史上初の3場所連続全勝優勝を飾った10年7月25日、名古屋場所千秋楽。角界を揺るがせた賭博問題で、日本相撲協会が天皇賜杯を辞退。受け取る賜杯がなく、悲しくて泣いた。その9日後に届いたメッセージ。「おねぎらいとお祝い」という陛下の言葉が入った宮内庁の書簡に、感激した。「あの手紙があるからこそ、頑張ろうという気持ちになれた。振り返ってみれば、間違いない。あの時は賜杯がなかったからね。本当にうれしかった」。書簡原本は協会が保管しているが、たった1通のコピーは白鵬の自宅にある。

単独トップを守った。全勝ターンは昨年秋場所以来45場所目、横綱では43場所目だ。「出来すぎという気持ちがある。いろんな取組があったしね。頭になかった」。序盤は紙一重の内容が続いた。しかし、6日目からの3番で確実に内容が上がっている。初日、8日目の多い天覧相撲だが「中日で良かったね、今回は」。後半戦へ。大きな弾みがついた。【加藤裕一】

碧山(左)を下手出し投げで破る白鵬(撮影・山崎安昭)
着替えを終えて引き揚げる白鵬(撮影・山崎安昭)

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