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大相撲“研修”に貴ノ岩欠席「連絡はありました」

貴ノ岩(2017年9月20日撮影)


 日本相撲協会が13日、東京・両国国技館で、不祥事の再発防止に関する研修会を16日まで行う「研修ウイーク」を開始した。

 尾車事業部長(元大関琴風)と担当弁護士が同席し、十両以上の約70人の関取を対象に、昨年4月に交わした誓約書の内容を再確認。30項目の中には、暴力、賭博、薬物などに関するものもあり、同事業部長は「何回もやらないといけない。こういう時期だから。再確認することが彼たちへの諸注意にもなる」と、再確認の重要性を説いた。力士側からも質問があったといい、予定を20分超えて1時間20分行われた。十両貴ノ岩は欠席したが「欠席の連絡の旨はありました」と説明。無免許運転の疑いで自宅謹慎中の十両大砂嵐も欠席した。

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十両筆頭の阿武咲、幕内返り咲きへ勝ち越し王手

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 幕内返り咲きを目指す西十両筆頭阿武咲(21=阿武松)が明瀬山を押し出して、7勝3敗。勝ち越しに王手をかけた。馬力がある相手に立ち合いから力負けせず、左手をとられて、とったりを狙われても落ち着いて対応した。

 「立ち合いで距離をとっていたし、何を考えてんのかな、と思ったけど…。しっかり対応できました」。星数について問われると「そうか、7勝か…」と確認するようにポツリ。「これ(7勝3敗)ぐらいがちょうどいい。考えて勝っていたら、横綱になっちゃいます」と笑顔で話していた。

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照ノ富士が11日目再出場へ「できるだけのことを」

照ノ富士(2018年5月14日撮影)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 左膝外側半月板損傷で4日目から休場していた、元大関で東十両8枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、11日目から再出場することが決まった。

 照ノ富士は初日から3連敗を喫し、今場所はここまで未勝利。十両残留には少なくとも4勝は必要とみられており、元大関が幕下に陥落すれば昭和以降初となる。この日、都内の部屋で稽古を行った照ノ富士は「昨日(21日)親方と話して(決めた)。(十両残留の)可能性があるならと」と、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)との相談の上、再出場を決めたと説明した。

 現在は両膝、左ひじ、糖尿病など、数々の故障や病気を抱えている。「親方と話して出るので、できるだけのことをやりたい」。5勝すれば十両残留の可能性は高まるだけに、残り5番は全勝を目指す。

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栃ノ心、手汗「パサパサ」で大関目安33勝クリア

大栄翔(手前)を激しく攻める栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 関脇栃ノ心が万全の右四つ。土俵中央から大栄翔をつり上げ、豪快に寄り切った。「捕まえたら、もうね」と自信満々の9連勝。

 「直近3場所を三役で合計33勝以上」とされる大関昇進の目安で、33勝には到達した。場所入り時に聞こえる「大関、頑張れ」の声援が、この2日は「優勝、頑張れ」に変わったとか。初優勝の初場所は緊張で「手汗ビショビショ」だったが、今場所は「パサパサだよ」とニンマリしていた。

全勝を守り懸賞の束を手に引き揚げる栃ノ心(撮影・小沢裕)
全勝を守り支度部屋で笑顔を見せる栃ノ心(撮影・小沢裕)

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鶴竜の原動力、愛するわが子のため“パパっと”快勝

正代(右)を激しく攻める鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 自身初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が1敗を守り、勝ち越しを決めた。対戦成績7戦全勝だった正代を早い相撲で押し出した。今日22日は長男アマルバイスガラン君の1歳の誕生日で、場所後の29日は長女アニルランちゃんの3歳の誕生日。愛するわが子の存在が、強いパパの原動力だ。横綱白鵬と平幕の千代の国も1敗を堅持。大関とりの関脇栃ノ心が9連勝で単独トップを守った。

 パパは強い。低く強く当たった鶴竜が、正代を後退させた。勢いあまって土俵外をのぞいたが、素早く体勢を整えなおし、体の崩れた正代を押し出した。「ヒヤッとした?」と問われて「それはなかった。しっかり(相手を)見ていたし、体も反応したので」と涼しげだ。自宅通勤ができる東京開催の夏場所は、しかも5月だけに、パワー倍増だ。

 今日22日は長男アマルバイスガラン君の誕生日だ。左足首負傷で5日目から休場した昨年夏場所9日目に生まれた。周囲が進退をささやく中、愛息の寝顔を見ると、闘志がわいた。

 千秋楽2日後の29日は長女アニルランちゃんの誕生日だ。左肩を痛めて全休した15年夏場所千秋楽の5日後に生まれた。鶴竜によると、モンゴルでは男なら2歳、女なら3歳になって初めて髪を切る。「頭は大事ですから、それを守るためでしょう」。家族、親類、親しい知人が少しずつハサミを入れ、最後はバリカンで頭を丸める。

 アニルランちゃんは、その3歳になる。インターナショナルの幼稚園に通い、物心もつき始めた。その女児が丸刈りに…。「そりゃ泣くでしょうね。でも、仕方ないでしょ? 1度刈った方が髪もきれいに伸びると思いますし」と、くすくす笑った。

 自身初の2場所連続優勝へ。「この子たちのためにも、と思ってきた。そういう思いがないと(相撲を)やってる意味がない」。当たり前のように言い切るパパが、頼もしい。トップを走る栃ノ心を1差で追う。鶴竜はもう負けるつもりはない。【加藤裕一】

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白鵬なりふり構わず勝ち越し、立ち合いに物言いも

立ち合いで琴奨菊(右)を土俵際へ追い込む白鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 2場所連続休場明けの横綱白鵬が、琴奨菊を下して勝ち越しを決めた。1度目の立ち合いは嫌な雰囲気を感じて手をつかず。2度目の立ち合いは相手よりもかなり早く先に立って、上手投げで転がした。

 大相撲中継の解説をしていた鏡山親方(元関脇多賀竜)からは「フライング気味ですよ。ちゃんと両手をついて欲しい」と2度目の立ち合いに“物言い”をつけられた。だが白鵬は、勝ち越しについて「かど番脱出」と言うほど、なりふり構わず白星を取りにいっている証しでもあった。10日目の今日は、途中休場から再出場する遠藤と対戦する。やりにくさがあるかを問われるも「ないですよ」と即答。単独トップの栃ノ心と対戦するまで、是が非でも1敗を守りたい。

立ち合いで待ったを掛ける白鵬。右は琴奨菊(撮影・小沢裕)

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千代の国 自己最速で勝ち越し、初2桁白星へ頑張る

千代の国(右)は突き出しで豪風を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 前頭11枚目千代の国が豪風を下して、自己最速の9日目での勝ち越しを決めた。左で張って突き放し、右に逃げられたが焦らずに突き出した。

 両横綱に並び、平幕唯一の1敗をキープ。好調ぶりを「落ち着いている。速い相撲が取れている」と分析し、自身初の2桁白星に向けて「頑張りたいです」と控えめに意気込んだ。

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豪栄道休場で59年ぶり大関不在、7度目のかど番へ

大関豪栄道(2017年9月20日撮影)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 大関豪栄道(32=境川)が夏場所9日目の21日、「左足関節離断性軟骨炎で約4週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

 前日の中日に3連敗を喫して3勝5敗。師匠の境川親方(元小結両国)は「足首に力が入らない。慢性的に悩まされている」と説明した。再出場について同親方は「ない。中途半端なことはしない」と断言。7月の名古屋場所は7度目のかど番となる。高安も初日から休場し、59年9月の秋場所で1人大関の琴ケ浜が途中休場して以来、59年ぶりの大関不在。休場による大関不在は3度目で、過去2度はともに翌場所で新大関が誕生している。

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栃ノ心9連勝で計33勝、22日親方誕生日に2桁だ

全勝を守り支度部屋で笑顔を見せる栃ノ心(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が豪快に9連勝を決めた。

 必殺の左上手でまわしを引き、万全の右四つになると、土俵中央から平幕の大栄翔を大きくつり上げ、土俵際まで持っていって寄り切った。「立ち合いがよかった。捕まえたら、もうね。負けないよ」。

 大関昇進の目安は「直近3場所を三役で、合計33勝以上」とされ、数字上「33勝以上」の部分だけはクリアした。「目標は2ケタ(白星)だったんでね。近づくのは気持ちいいよ。あと1丁やな」。10日目の22日は師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の56歳の誕生日。「知ってるよ」と10連勝のプレゼントを贈るつもりだ。

大栄翔(手前)に激しく攻める栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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阿炎4勝目、自作はちみつレモン飲み体重維持

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下し懸賞を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、204キロの魁聖(友綱)を破り、4勝5敗とした。

 立ち合いから225キロに次いで幕内2番目に重い相手を押し込むと、相手が押し返してきたところで引き落とした。6日目に横綱白鵬から金星を挙げ、7日目に大関豪栄道を破ったものの、前日の中日は琴奨菊にいいところなく敗れていただけに「昨日は考えすぎちゃったから、今日は考えないようにした。(自分は)考えて相撲を取る人じゃないから」と、相手の動きをよく見て繰り出した、タイミングの良い引き技を振り返った。

 それでも、やはり204キロの相手は「重かった~」と、ただただ苦笑い。自身は140キロで、しかも以前までは「場所中は食欲が落ちて、10キロ減ったこともあった」と明かした。現在は体重維持に成功しているが、主に摂取しているのが自作のはちみつレモンを水で割った飲料だという。最後は何を聞かれても「はちみつレモンを飲んでるから大丈夫ッス」と答え、笑顔で引き揚げていった。

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下す(撮影・小沢裕)

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鶴竜勝ち越し、前夜焼き肉で好物ハチノスも「力に」

正代(右)を激しく攻める鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 自身初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が1敗を守って、勝ち越しを決めた。平幕の正代を低く強い立ち合いで後退させ、押し出した。正代は同じ時津風一門で、普段から稽古で何度も相撲を取っている。しかも、これで8戦全勝と合口抜群。「(稽古より本場所で力を出す)場所相撲だからね」と警戒していたが、完勝とあって「立ち合いが良かったですね。こういう相撲が毎日とれたら」と満足そうだ。

 4場所連続休場を乗り越え、初場所、優勝した春場所と15日間相撲を取りきってきた。体力的な問題解消は「初場所を終わった時点で、できています」と言い、後半戦に突入しても不安はない。この日、豪栄道も休場し、大関が2人ともいなくなった。角界の“顔”と呼べる存在が減る中で「僕も休んでいた時期がある。その分頑張ります」という。中日だった前日夜は、恒例の“焼き肉ディナー”を、付け人たちとともに楽しんだ。好物のハチノスもしっかり食べた。「それも力になってますかね」とご機嫌だった。

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再入幕39歳 安美錦負け越しも「まだまだできる」

阿武咲(左)に押し出しで敗れる安美錦(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 史上最高齢の39歳6カ月で再入幕を果たした西前頭16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、西十両筆頭阿武咲(21=阿武松)に負けて負け越しが決まった。正面からぶつかるも耐えきれず、引いてしまい押し出された。

 負傷している膝の影響からか、今場所は思うような相撲が全く取れていない。それでも「しっかり当たってどんどん押していこうと思った」と言い訳はしない。両膝のテーピングの量が、負傷具合を物語っているが「やめることは簡単なこと。いつでもやめられる。しっかり向き合って今できることをやる。まだまだできることがあるから頑張ります」と、これからも土俵に上がり続ける。

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栃ノ心が大関昇進目安33勝「申し分ない」理事長

大栄翔を担ぎ上げた栃ノ心はそのまま土俵際まで寄り切り全勝を守った(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心(30=春日野)の快進撃が止まらない。小兵の押し相撲で、前日には大関豪栄道(境川)を破った東前頭3枚目の大栄翔(24=追手風)を右四つ、左上手の万全の体勢でつかまえると、一呼吸置いて、つり寄りでねじ伏せた。

 土俵下から目を光らせる幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)も「立ち合いでスピードがあり、押っつけも強い大栄翔を問題にしなかった。つかまえた時点で(相手は)どうにもならないでしょう」と強さを評価した。大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝にも到達。昇進に関しては常々、話しているように「審判部長(阿武松親方=元関脇益荒雄)に聞いてください」と明言は避けたが「今場所(全力士を通して)一番、安定しているでしょう。ごまかしで勝っている相撲ではない。圧倒的に勝っている。誰が見ても強いと思うし(大関昇進の声も)説得力があるのでは」と話した。

 協会トップの八角理事長(54=元横綱北勝海)も、栃ノ心の力強さについて「つったというより、まわしを引きつけたら(大栄翔が)浮いたという感じだろう。引きつけられたら相手は何もできない」と説明。対戦相手の立場にたって「壁にぶち当たっている感じだろう。脚から力が伝わっている」と解説した。ここまでの相撲を「内容は申し分ない。2ケタ(勝利)というより(栃ノ心の目標は)優勝だろう」と読み取っていた。

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栃ノ心9連勝、1敗で白鵬、鶴竜、千代の国 夏場所

白鵬

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 単独トップの関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭3枚目大栄翔(24=追手風)をつりながら寄り切って初日から9連勝を飾り、大関昇進に王手をかけた。10日目は4勝5敗の前頭4枚目千代大龍(29=九重)と対戦する。

 1敗で追う3人もそろって勝った。2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭5枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を右からの上手投げで下した。初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭4枚目正代(26=時津風)を押し出した。前頭11枚目千代の国(27=九重)は同14枚目豪風(38=尾車)を突き出した。

 3勝5敗だった大関豪栄道(32=境川)は左足首の負傷で休場した。関脇逸ノ城(25=湊)は不戦勝で5勝目を挙げた。

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千代の海、念願関取の座が有力に「スタートライン」

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 西幕下筆頭の千代の海(25=九重)が、念願の関取切符に手をかけた。東幕下5枚目の一山本(二所ノ関)を、上手投げで破り4勝目(1敗)を挙げ勝ち越し決定。現状で、十両昇進の1番手となり関取の座を有力にした。

 高知・宿毛高から日体大を経て15年夏場所で初土俵を踏んだ。初土俵は違うが、学生時代に同学年だった御嶽海、北勝富士らが幕内で活躍。「同級生に、すごい差をつけられている。(昇進をしても)ある意味、スタートライン」と話した。

 序ノ口、序二段と1場所目で全勝優勝。三段目も2場所目で全勝優勝と順調に出世し、16年春場所には初の幕下まで上がった。だが、同年初場所後に痛めていた右肘を手術。治療とリハビリに専念するため3場所連続で全休。三段目下位まで番付を落としたが、再びはい上がって、今場所は自己最高位の西幕下筆頭で迎えていた。

 右肘の手術は、先代九重親方(元横綱千代の富士)に勧められてのものだったという。「あの時、無理をしていたらどうなったか。休んだから今、相撲が取れると思う」と、今はなき先代師匠に感謝した。新十両昇進は「もし上がっても、すぐに落ちないようにしたい。部屋に幕内の関取衆が多いので少しでも近づければ」と目標を語った。十両からの陥落力士との兼ね合いもあり「(新十両は)確定ではないので、あと2番しっかり取りたい」と気を緩めずに臨む。

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豊ノ島の関取復帰お預け「力みすぎた」今場所初黒星

極芯道(左)に押し出しで敗れる豊ノ島(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 人気力士の関取復帰は、来場所以降にお預けとなった。

 関脇経験者で東幕下14枚目の豊ノ島(34=時津風)が、土つかずできた今場所の5番相撲に登場。全勝同士の一番で、西幕下7枚目の極芯道(21=錦戸)に敗れ今場所初黒星を喫した。幕下15枚目以内なら7戦全勝で十両へ昇進するが、その夢は消えた。

 「今場所一番、悪い立ち合いだった。力みすぎて踏み込めなかったのかな」。陥落から10場所目で、幕下生活から脱出するチャンスだっただけに、余計な意識が立ち合いを乱した。左は入ったが、こじ入れた窮屈な形のその左腕に頭を付けられ、左半身で右前まわしを許す苦しい体勢。ある意味、その形は長年の土俵生活で「この形でも取れる」と染みこんだ体勢だったが、相手も無用には出ずにジッと我慢。右を強引にこじ入れて出ようとしたが、2分半が経過したところで我慢しきれず、引いて相手を呼び込み土俵を割ってしまった。

 相手の極芯道とは初対戦。ただ、自分が関取の頃から「対戦したら嫌な相撲を取るなと見ていた」という。「攻めが遅いし思った通りの相撲を取られた。研究されてたかもしれない」と図らずも嫌な予感が的中してしまった。

 帰り際、ポツリと「また延びるな、幕下生活が…」と無念な思いを口にした。ただ、幕下に陥落してもケガで番付を落とすなど、何度も挫折を味わってきた。そのたびにはい上がり、今は幸い、ケガも癒え精神的にも引退を覚悟した後は、開き直れている。関取復帰は逃したが、まだ1敗。来場所につなげるためにも「あと2番も大事。6勝したら、いいところまで戻れるし、しっかり勝って来場所につなげたい」と切り替えを言い聞かせていた。

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納谷5連勝も「全然ダメ」これじゃ豊昇龍に勝てない

飛■野(右)をきめ出しで破る納谷(撮影・鈴木正人)※■は〓馬ヘンに単の上の点3つが口2つ

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が5連勝を飾った。西三段目99枚目の飛騨野(荒汐)にもろ差しを許しながらも、両脇を締めてきめ出し。序ノ口デビューからの連勝を「12」に伸ばした。それでも「全然ダメでした。突いて出ようと思ったけど、脇が甘くて差されてしまった」と、勝ち越しを決めた前日の中日に続き、内容には不満を漏らした。

 1月初場所では前相撲で、3月春場所では序ノ口で対戦し、連勝した元横綱朝青龍のおいの豊昇龍が先に快勝した、この日の取組は見ていた。「体が動いているし、動きも速い。こんな相撲じゃ、豊昇龍と当たっても勝てない」と、豊昇龍を褒めつつ反省を繰り返した。ライバル心も隠さず「(豊昇龍とは)相撲を取るのが楽しみ。しっかり絶好調の時にやりたい」と、復調を誓った。

支度部屋に引き揚げる納谷(撮影・鈴木正人)

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新小結遠藤が再出場へ 22日結びの一番で白鵬戦

遠藤

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 右上腕二頭筋遠位部断裂で、7日目から休場していた小結遠藤(27=追手風)が、10日目から再出場することが決まった。

 10日目は結びの一番で、横綱白鵬(宮城野)と対戦することになった。遠藤は6日目まで3勝3敗で、7日目からこの日まで3日間休場。6日目の御嶽海戦で右肘に近い部分を痛めていた。今場所は新三役で臨んでおり、10日目からの6日で5勝を挙げて勝ち越さなければ、三役から陥落するのは確実。正念場の戦いが続くことになる。

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元朝青龍のおい豊昇龍が5連勝「思った通りの相撲」

光宗(下)を下手投げで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 元横綱朝青龍のおいで、西序二段42枚目の豊昇龍(18=立浪)が5連勝を飾った。

 東序二段30枚目の光宗(阿武松)に、立ち合いで頭からぶつかると、右を差して下手投げ。「とりあえず当たろうと思っていた。思った通りの相撲を取れた。うれしいです」と笑顔を見せた。終始前に出る内容についても「だいぶいいんじゃないですか」と、納得の様子だった。

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豪栄道休場で7月名古屋場所はかど番 蒼国来も休場

阿炎(左)にはたき込まれる豪栄道(2018年5月19日撮影)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(32=境川)と十両蒼国来(34=荒汐)が休場することが決まった。豪栄道は中日まで3勝5敗。中日は大栄翔に敗れて3連敗を喫していた。7月の名古屋場所はかど番となることが確実となった。初日から大関高安も休場しており、大関不在の事態となった。

 また蒼国来は、右楔状(けつじょう)骨骨折、右リスフラン関節骨折との診断書を提出した。

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黒姫山孫が土俵「偉大さ感じた」新序出世力士発表

新序出世披露に臨む田中山(撮影・小沢裕)


 日本相撲協会は夏場所8日目の20日、元関脇黒姫山を祖父に持つ田中山(境川)ら、新序出世力士12人を発表した。

 新序出世披露で田中山は、祖父が現役時代に締めていた化粧まわしを締めて土俵に上がった。観客から祖父のしこ名を叫ばれて「祖父がどれだけ偉大だったかを感じた。自分もそれぐらい有名になりたい。あらためて頑張りたいと思った」と気持ちを新たにした。名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)から番付にしこ名が載る。

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白鵬1敗守り折り返し、疲れは「ないね」と涼しい顔

白鵬は豊山(左)を寄り倒しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬が、初顔合わせの豊山を退けて1敗を守った。立ち合いから、豊山の激しい突き押しをのど元に何発ももらった。それに応えるように白鵬も突き押しで対抗。1度土俵際に追い込みながらも引いてしまいのど輪をもらったが、こらえてもろ差しになると、一気に土俵際まで運んで寄り倒した。めまぐるしい攻防戦を制して「いい相撲だったかな」と充実の表情を浮かべた。

 初顔合わせとなった6日目の阿炎戦で、今場所初黒星を喫した。「完全に見すぎた。守りすぎた」と警戒心が強かったと分析。だから「(今日は)受けてやる、という反省が多少出た。引きは中途半端だったけど前に出られた」と気持ちも体も攻めの姿勢を見せた。中日折り返しも、疲れは「ないね」と涼しい顔。自身初の2場所連続休場明けからの優勝へ、1差の栃ノ心を追う。

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栃ノ心、夕食2度の暴食でパワー 逸ノ城も食べた

逸ノ城(手前)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が8戦全勝で勝ち越しを決めた。幕内最重量225キロの逸ノ城を寄り切りで仕留め、怪物対決に3連勝だ。ただ1人全勝を守り、V戦線でもトップを走る。初場所以来2場所ぶり2度目の優勝も視界に入ってきた。白鵬、鶴竜の両横綱と平幕の千代の国が1敗を守った。

 体が真っ赤になるほど全力で、栃ノ心が寄った。絶対的な武器の左上手を捨て、前みつを狙った左手が深く入り、もろ差しへ。1、2…5度と力を込め、逸ノ城の巨体を土俵の外へ持ち出した。対戦成績は3連勝。「前より重かったよ。もろ差しじゃないとダメだったね」。途中でつられて、両足が宙に浮いた。館内大熱狂の力勝負。だが、ガス欠の心配はなかった。

 遠藤休場で不戦勝となった前日夜は“暴食”した。「何でかわかんないけど、腹が減って、減って。それまでは(食欲がいまひとつで)頑張って食べてたのにな」。緊張がほぐれたのか。最初に出前のすしを3人前といくら丼を平らげたが、物足りない。午後10時から2度目のディナー。作り置きのジョージア料理と、納豆3パック+卵5個の卵焼きを作り、パンと一緒に食べた。この日の朝稽古後に「きょうは体が重かった」と苦笑いするほど、力はありあまっていた。

 初の8連勝で、中日の勝ち越しを決めた。絶好調の栃ノ心に、八角理事長は「優勝争いに加わるぐらいの気持ちで、それ(大関とり)は通過点ぐらいでやってほしい」と話した。大関昇進の目安は「直近3場所を三役で計33勝以上」とされ、栃ノ心は初場所14勝、春場所10勝。初場所が平幕のため「最低10勝以上」が必要になりそうだが、ペースはそれを軽く上回る。大関とりへ、2場所ぶり2度目の優勝へ、残り7日。何が大事か聞かれると「白星や、白星」と、関西弁でいたずらっぽく笑って見せた。【加藤裕一】

 ◆大関昇進前3場所での優勝 年6場所制が定着した58年(昭33)以降に昇進した大関59人中、達成者は19人いるが、優勝2度はない。初場所優勝の栃ノ心が今場所優勝で昇進を決めれば“3場所で優勝2度”という初のケースになる。

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栃ノ心が中日勝ち越し「重かった」最重量逸ノ城下す

逸ノ城(手前)を寄り切りで破り、全勝を守った栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が関脇逸ノ城とのスーパーヘビー対決を制し、自身初の中日勝ち越しを決めた。

 立ち合いから幕内最重量225キロの相手とがっぷり右四つになり、先に攻められ、1度は両足が宙に浮いた。しかし、左上手から巻き返し、もろ差しの体勢に持ち込むと、こん身の力でじりじり相手を寄り切った。

 過去の合口は10勝5敗。この日の朝稽古後に「やりづらさはないけど、重たい」と苦笑いでこぼしていたが、取組後は「前より重かった。もろ差しじゃないとダメだったよ」と、朝から輪を掛けたような苦笑いを浮かべた。勝ち越しの感想を聞かれると「勝ち越しが目標じゃないからね」ときっぱり答えた。「今はうれしいけど、あと半分。これからが大事だからね」。白鵬、鶴竜の両横綱、大関豪栄道という上位陣との対戦を含む残り7番。大関昇進、そして2場所ぶり2度目の賜杯を目指す。「目標は1日1番です」とすぐに気を引き締め直していた。

逸ノ城を寄り切りで破り、全勝を守った栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

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阿炎5敗 前日豪栄道撃破も父へ電話「しなかった」

琴奨菊(手前)に寄り切りで敗れ、悔しがる阿炎(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、3連勝はならなかった。琴奨菊に見せ場なく寄り切られて3勝5敗。6日目は横綱白鵬に快勝して金星を獲得し、7日目は大関豪栄道から引き技ながら殊勲の星を挙げた。

 場内の声援は日に日に大きくなっているが「ダメでした。思い切り取れていない。考えずに思い切りいくのが自分のいいところなのに、考えすぎちゃった。足も出ていなかった」と、うつむきながら話した。

 それでも「もう2ケタは無理ッスか?」と、報道陣に逆質問してから、いつもの明るいトーンに戻った。残り全勝で、1月初場所の新入幕から3場所連続2ケタ白星という、ライバルであり親友でもある現在十両の阿武咲が持つ記録に追いつく可能性があると確認し「ヨッシャー、まだ夢はある!」と笑った。

 また、白鵬から金星を挙げた後、NHKのインタビューで「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」と答えた珍セリフに続き、7日目の豪栄道撃破後のインタビューでは「今日はお父さんに」と話していた。母早苗さんには、実際に連絡していたが、父俊和さんには「しなかったッス」と、笑って明かした。最後は「せっかく楽しんで取れているのに落ち込んでもしょうがない」と、足取り軽く引き揚げていった。

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安美錦7敗「なんとかしないと」ため息交じりに反省

安美錦を押し出しで破る碧山(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 西前頭16枚目の安美錦(39=伊勢ケ浜)が、西前頭13枚目の碧山(31=春日野)に敗れて7敗で中日を折り返した。立ち合いで引き落としを狙って引いたが、冷静に見られて押し出された。「ちゃんと当たろうと思っているんだけどね。引く気なんてさらさらないんだけどね」とため息交じりに反省した。

 今場所で史上最高齢となる39歳6カ月での再入幕も、古傷の左膝の影響からなのか思うような相撲が取れていないのが現状。それでも「相撲を取っているわけだから、自分でなんとかしないといけない。しっかりともう1回思ったことをやれるように頑張ります」と気合を入れなおした。

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横綱白鵬「いい相撲だったね」平幕豊山下して1敗守る

白鵬は豊山(左)を寄り倒しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、初顔合わせの西前頭3枚目豊山(24=時津風)を下して1敗を守った。

 立ち合いでまわしを取りに行ったが突き放されて、豊山の激しい突き押しを胸元に何発をもらった。それでも前に出て途中引いたが相手が落ちず、強烈なのど輪をもらったがこらえてもろ差しになって寄り倒した。めまぐるしい攻防戦を制して「いい相撲だったね。引きは中途半端だったけど前に出られた」と振り返った。

支度部屋を引き揚げる白鵬(撮影・狩俣裕三)

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栃ノ心が無傷8連勝、1敗で白鵬、鶴竜ら 夏場所

栃ノ心

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇同士の一番は、大関とりのかかる栃ノ心(30=春日野)が、逸ノ城(25=湊)を寄り切って無傷の8連勝と星を伸ばし、勝ち越しを決めた。逸ノ城は4勝4敗。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り倒して7勝目を挙げた。

 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は、前頭4枚目千代大龍(29=九重)を上手出し投げで下し7勝目。千代大龍は4勝4敗。

 大関豪栄道(32=境川)は、前頭3枚目大栄翔(24=追手風)に押し出され3勝5敗と苦しい星勘定となった。大栄翔は2勝7敗。

 8日目を終わって、勝ちっ放しは栃ノ心。1敗で鶴竜、白鵬、前頭11枚目千代の国(27=九重)の3人が追う展開となった。

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阿武咲3連敗「力がないだけ」稽古不足の影響は否定

阿武咲

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇両国国技館


 西十両筆頭阿武咲(21=阿武松)が琴勇輝に敗れ、5勝3敗となった。立ち合いから激しい突き押しの応酬となり、突き落とされた。右膝後十字靱帯(じんたい)損傷で先場所は全休。幕内から陥落し、治療、リハビリに時間をかけ、場所前に相撲を取り始めたのは番付発表翌日の5月1日だった。5連勝後の3連敗には、稽古不足も影響していると思われるが、本人は否定。「力がないだけです。できることをやるだけ。これが今の実力です。何とかしようと思ってるんですが…」と言い訳しなかった。

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豊響、豊ノ島との「約束」果たすも勝ち越しはお預け

豊ノ島(右)は上手出し投げで豊響を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 東幕下20枚目の豊響(33=境川)は、同14枚目の豊ノ島(34=時津風)との元幕内同士の全勝対決に敗れた。立ち合いでぶちかましたが「高かった。すぐに差されてしまった」と、胸を合わせられ、最後は上手出し投げ。勝ち越しはお預けで、3勝1敗となった。

 今年1月4日の稽古中に「心室頻拍、心房細動」で倒れ、救急車で搬送されて緊急入院した。十両だった1月の初場所は全休、幕下に陥落した3月の春場所は稽古できないまま、ぶっつけ本番で臨んで2勝5敗。本格的に稽古を再開して約1カ月ながら復調し、5日目で勝ち越しに王手をかけた時には、幕内上位で何度も対戦していた豊ノ島と「全勝同士で対決を」と、約束を交わしていた。

 この日の取組後は「お互い(関取に)上がりたい気持ちはある。悔しいです」と、唇をかんだ。3場所ぶりの勝ち越しへ、気持ちを切り替えていた。

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幕下豊ノ島4連勝勝ち越し 再起かける豊響下す

豊ノ島(右)は上手出し投げで豊響を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 関脇経験者で東幕下14枚目の豊ノ島(34=時津風)が、今場所の4番相撲に登場。同20枚目の豊響(33=境川)を上手出し投げで破り4連勝。ストレートで勝ち越しを決めた。

 立ち合いの力強い踏み込みで二本を差して攻勢。そのまま寄り立て左は深く差したまま、右は浅い上手になったが、なおも圧力をかけ続ける。懸命に残す豊響の体重が前にかかった瞬間、体を左に開き絶妙なタイミングで右からの上手出し投げで転がした。先場所途中から体に染みこませている「前に」の出足と、熟練の技が融合した末の、勝ち越し星となった。

 幕内上位の常連だった両者が対戦したのは、3年前の名古屋場所が最後。ここまで通算9勝4敗と合口は良かったが「その通りの相撲が取れるとは限らないし、それよりも立ち合い重視の相撲を心がけたのが良かった」と雑念は振り払って臨んだ。

 もちろん相手も、心臓の病で幕下に陥落し、再起をかける身であることは分かっている。自分と重なるものがあるのは確かで、3番相撲を終えた後は、一緒になった支度部屋の風呂場で「全勝で対戦しよう」と約束し合ったほど。この日も取組前の土俵では「自分のは見えないけど、豊響に大銀杏(おおいちょう)がないのは違和感があった。相手もそう感じたかもしれない」と言う。もちろんチラリとでも感傷に浸るのはそれぐらいで「勝負だったんでね、それぐらいで」と話すが、かつて、しのぎを削った相手の一人と肌を合わせ「思い切りぶつかられたから1番取っただけで腰が痛い。いい当たりだった」と心地よい余韻に浸った。

 幕下陥落10場所前で1番相撲から3連勝はなく、もちろんストレート勝ち越しは初めて。番付発表から描いていた7戦全勝=関取復帰の目標まで、あと3番と迫る。「それは頭の片隅に置いて、もちろん狙うけど、あまり意識せずに意識してね。せっかくいい内容だから、これを続けられるようにしたい」。帰り際に取材を打ち切る際には「じゃあ、(取材はこれで)いいですか? 早く帰ってお母さんに電話したいんで」と、阿炎の金星後の談話になぞらえてジョークを飛ばす余裕も見せていた。

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納谷2場所連続勝ち越し 貴乃花親方が初アドバイス

勝ち越しを決めた納谷(右)は審判のため花道で控えていた貴乃花親方から呼び止められ、アドバイスを受ける(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が若笘龍を破り、無傷の4連勝で序ノ口デビューから2場所連続勝ち越しを決めた。

 立ち遅れた格好となり、胸を合わせて、のけぞるような体勢となりながらも、最後は振りほどくようにして押し出した。それでも「今日は全然ダメ。何もかも全部ダメ。集中力もなかった。ヒヤッとしたということはないけど、今日は朝からずっと気合が入らない」と笑顔はなかった。気合の入らない理由について聞かれても「全然分からない」。体調不良かという問いにも「そういうのではないです」と、終始うつむきながら話した。

 取組後、西の花道を引き揚げる途中で、審判交代のため待機していた貴乃花親方(元横綱)とすれ違いざまにアドバイスを受けた。入門後としては初のアドバイスで、納谷によると「ケガしないように」と声をかけられたという。親方から呼び止め、約20秒もの熱心なアドバイスだったが、納谷は「普段だったらうれしいと思うけど、今日は内容が…」と、この日の取組に反省しきりで、心の整理がついていない様子だった。

納谷(左)は若苫龍を土俵際に追い込み、押し出しで下す(撮影・小沢裕)

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朝青龍のおい豊昇龍が勝ち越し、納谷に「勝ちたい」

豊昇龍(右)は押し出しで泉川を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館


 元横綱朝青龍のおいで、西序二段42枚目の豊昇龍(18=立浪)が、4戦全勝とし、序ノ口デビューから2場所連続勝ち越しを決めた。

 立ち合いでもろ手突きの泉川を下から攻め、一方的に押し出した。「勝ち越してうれしいけど、一番一番、いい相撲を取っていきたい」と、冷静に話した。

 相手のもろ手突きは予想していたといい「思った通りの相撲ができたんじゃないかなと思う」と、内容にも納得顔だった。

 初土俵の前相撲と先場所で連敗を喫した元横綱大鵬の孫の納谷には、今場所は東序二段11枚目と、30枚以上の差をつけられたが「先場所も負けてるし、勝ちたいですよ、それは」と、ライバル心を隠さず、無敗を続けて再戦することを願っていた。

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鶴竜余裕の突き落とし、豊山に「稽古でも力出せば」

豊山(左)と激しく攻め合う鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱鶴竜(32=井筒)は西前頭3枚目豊山(24=時津風)を突き落とし、1敗を守った。

 がむしゃらで力強い突き押しに、2度ほど引く場面があったが「まわしは取れないと思っていたんで」と落ち着いて対処した。初顔合わせとはいえ、同じ時津風一門とあって出稽古で何度も胸を貸している。「やはり本場所にきたら力を出しますね。稽古場でも出せばいいのにな」と話し、さらなる奮起を促す余裕があった。

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阿炎トーク絶好調「お父さん泣いてたら笑っちゃう」

豪栄道(下)をはたき込みで破る阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、連日の上位陣撃破だ。大関豪栄道を、わずか0秒8ではたき込んだ。前日6日目の横綱白鵬からの金星に続き、殊勲の星を挙げた。すべて初顔合わせとなった、三役以上との上位戦を終えて3勝4敗。上々の成績に加え、奔放なしゃべりで周囲に笑いを起こす“アビトーク”も健在で人気急上昇中。目標の新入幕から3場所連続2ケタ白星へ、勢いは加速するばかりだ。

 1秒足らずで阿炎が大関から初白星を挙げた。立ち合いは、もろ手で突いた。パワーで圧倒しようと、豪栄道が前に突っ込んでくるタイミングを見計らい、左に回り込みながらはたき込んだ。その間、わずか0秒8。前日の白鵬戦のように座布団は舞わなかったが、場内は大歓声に包まれた。テレビのインタビュールームでは「お母さんに早く報告したいので帰っていいですか」と話した前日に続き奔放な“アビトーク”は健在。全国中継で「今日はお父さんに」と話し、インタビュアーの笑いを誘った。

 前に出続けて快勝した白鵬戦と比べれば、相手の圧力に思わず引いた内容は劣る。それでも「勝ったことには変わらない。自信になったッス」と胸を張る。前日の32本には及ばないが、この日も15本獲得した懸賞は常々「自分で稼いだ実感がわく」と話す。高々と足を上げる四股は幕内で最も美しいと評される。考え方も技術の見せ方もプロ意識が強い。だからこそ引き揚げる際、ファンにもみくちゃにされながら終始笑顔。この日の懸賞の1本は、当日のファン投票で決まる森永賞。人気は急上昇中だ。

 自由な言動は今に始まったわけではない。高校進学前には、全国屈指の相撲の強豪校からも誘いを受けたが「すぐに断った。地元の友達と遊べる方がいいから、4駅で通える高校を選んだ」と、千葉の県立高に通った。一方で仲間を大切にする人柄から、前夜は100件超の祝福メールが届いた。前日、母早苗さんに電話で報告した際は互いに涙を流した。それでも「今日、お父さんも泣いてたら笑っちゃう」と笑った。

 これで三役以上との対戦を3勝4敗で乗り切った。「先場所も3勝4敗から10勝した。あと1つ負けても大丈夫だから気は楽」と、目標の新入幕から3場所連続2ケタ白星へどこまでも前向き。前日は酒は控え、自作のはちみつレモンで静かに乾杯。阿炎が土俵と土俵外の言動でファンを酔わせる続ける。【高田文太】

支度部屋で鶴竜(左)を見送る阿炎(撮影・鈴木正人)

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遠藤痛っ筋断裂で右腕手術も 全休なら三役陥落確実

遠藤(2018年3月25日撮影)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 新小結遠藤(27=追手風)が7日目の19日、「右上腕二頭筋遠位部断裂にて約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。6日目の御嶽海戦で負傷した。師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「肘に近いところの断裂。どこで(どの場面で)切れたかは分からない」と説明した。

 7日目を終えて3勝4敗で、このまま休場が続けば三役陥落が確実。しかし同親方は「2、3日は様子を見るつもり。週明けの月曜日あたりが出るか出ないかの判断のめど。痛みを我慢できるか」と再出場の可能性を示唆した。一方で「手術するなら早めにしないといけない。完全に断裂している」とも話した。手術となれば数場所連続休場の可能性も出てくるだけに、慎重な判断が必要となる。今場所の十両以上の休場者は横綱稀勢の里、大関高安に続き3人目となった。

御嶽海の上手出し投げで敗れた遠藤(2018年5月18日撮影)

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阿炎が白鵬に続き豪栄道を撃破、八角理事長も評価

豪栄道(手前)をはたき込みで破る阿炎(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 連日の横綱、大関撃破で土俵を盛り上げている西前頭2枚目阿炎(あび、24=錣山)の相撲に、土俵下から目を光らせる審判長も頼もしそうに目を細めた。

 前日6日目は横綱白鵬(33=宮城野)から金星を奪った阿炎。この日は大関豪栄道(32=境川)を、前日の突っ張り一直線の相撲から一転、もろ手突きで立った直後、絶妙な間合いからドンピシャのタイミングで大関をはたき込んだ。幕内後半戦の審判長を務めた審判部の阿武松部長(56=元関脇益荒雄)は「面白い若手力士が、また一人、出てきましたね。大きく伸びました」と新入幕から3場所目で躍進中の阿炎をほめた。「あの突っ張りは魅力がある」と評価する一方で、敗れた豪栄道の心中を「体が小さいから踏み込むしかなかった。そこが相撲の難しいところ」と察した。

 協会トップの八角理事長(54=元横綱北勝海)は、この一番を「(阿炎は)今日も突っ張って行こうとしてヒジが伸びなかったから引くしかない。それはいつもやっていることで、体が自然と動いた」と評価。伸びる余地はまだあるとして「誰と当たっても1回転、2回転とヒジが伸びるようにならないと。その方が引きも効くだろう」と話していた。

支度部屋で鶴竜(左)を見送る阿炎(撮影・鈴木正人)

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横綱初挑戦の豊山、鶴竜に惜敗も「今は思い切り」

豊山(左)と激しく攻め合う鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱初挑戦の西前頭3枚目豊山(24=時津風)が、横綱鶴竜(32=井筒)に惜敗して初金星を逃した。得意の突き押しで終始攻め立てて鶴竜を引かせたが、最後の1歩が出ずに突き落とされた。「下から何回もあてがって(鶴竜が)引いたときに『きた』と思った。勝たないといけないところで勝てないのが弱さ」と反省した。

 自己最高位で臨む今場所は連日、初の上位戦が組まれており、ここまで白星がない。長いトンネルが続くが「挑戦者なので今は思い切り相撲を取るのが大事。納得いく相撲が取れればいい」と結果は気にせず土俵に集中する。

土俵下に落ちた豊山の左足を顔面に食らう阿武松親方(撮影・鈴木正人)

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阿炎3勝目、連日の殊勲の星に「うれしいッス」

支度部屋を笑顔で引き揚げる阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、大関豪栄道(境川)を破り、三役以上との対戦を3勝4敗で乗り切った。

 もろ手突きの立ち合い直後、左に回り込んではたき込み。一瞬で初顔合わせに決着をつけた。横綱白鵬から金星を挙げた前日6日目に続く、連日の殊勲の星に「うれしいッス。(豪栄道が)いくぞ、いくぞという感じだったので、相手を止めて、いなすイメージだった。先に動く意識は強かった」と、声を弾ませた。

 それでも快勝した前日の白鵬戦と比べると、相手の圧力を受け止めず、引いた格好となり、内容では劣る。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)に内容を責められないか問われた阿炎は「映像見てないッスけど、引いてたッスか? 相撲の内容で怒られるからな。でも、勝ったことには変わらない。自信になった」と、初顔合わせばかり7日間も続いた上位戦を上々の成績で終え、収穫を口にした。

 前日は母早苗さんに報告したいことを理由に、インタビュールームや支度部屋で「早く帰りたい」と連呼していた。部屋に戻ってから、電話で報告したところ「お母さんは泣いてて、何を言っているか分からなかったッス。でも、自分もつられて泣いちゃいました」と、笑って振り返った。連日の報告になるかと思いきや「今日はお父さんに」と話し、周囲の笑いを誘った。続けて、父俊和さんについては「泣いているところを見たことがないので、泣いてたら笑っちゃう」と話していた。

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白鵬、千代大龍下し1敗守る「いい所が取れたね」

千代大龍(後方)を寄り切りで破る白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、東前頭4枚目千代大龍(29=九重)を下して1敗を守った。

 立ち合いで鋭く踏み込み、左上手を取って右を差す盤石の体勢になって寄り切った。前日6日目の平幕の阿炎戦での、今場所初黒星を引きずらずに完勝。

 「いい所(左上手)が取れたね。まぁ、これで大丈夫だろう」と納得顔。明日8日目の、初顔合わせとなる平幕の豊山戦に向けては「まぁ、頑張ります」と控えめに意気込んだ。

千代大龍(左)を寄り切りで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

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栃ノ心が遠藤戦不戦勝で7連勝、1敗白鵬ら4人追う

千代大龍を寄り切りで破り、式守勘太夫(左)の背中に触れる白鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭4枚目千代大龍(29=九重)を危なげなく寄り切り6勝目を挙げた。

初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を突き落として6勝1敗とした。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)にはたき込まれて4敗目を喫し、黒星が先行した。阿炎は前日の白鵬戦に続く殊勲の星で3勝目を挙げた。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は右上腕を負傷した小結遠藤(27=追手風)の休場による不戦勝で7連勝とした。

 関脇逸ノ城(25=湊)は前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に下手投げで敗れ4連勝から3連敗となった。

 7日目を終わって、勝ちっ放しの栃ノ心を1敗で鶴竜、白鵬、前頭9枚目大翔丸(26=追手風)同11枚目千代の国(27=九重)の4人が追っている。

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勢「1歩踏み込めばわかるさですよ」5勝目に上機嫌

嘉風(右)を押し出しで破る勢(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇両国国技館


 西前頭5枚目勢(31=伊勢ノ海)が嘉風を押し出し、5勝2敗とした。

 これまでの対戦成績7勝7敗という五分の相手から、常に先手をとる形で攻め込んだ。「しっかり当たって、踏み込んで、中に入れさせないように。いい内容でした」。右肘、左膝にサポーターをつけるなど、体調は万全といいがたいが「体調が良くても勝てない時があるし、悪くても勝てる時があるんでね」と痛みは口にしない。

 話ながら、調子が出てきたのか、最後は「…1歩踏み込むのが大事なんです。そう、1歩踏み込めば、わかるさ、ですよ」。アントニオ猪木の「道」とは微妙に違うが、限りなく「道」に近いフレーズを口にするなどご機嫌だった。

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遠藤が右腕負傷で休場 師匠「手術するなら早めに」

御嶽海の上手出し投げで敗れた遠藤(2018年5月18日撮影)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 西小結の遠藤(27=追手風)が、夏場所7日目から休場することが決まった。「右上腕二頭筋遠位部断裂」で約3週間の加療を要する見込みとの診断書を提出した。小結御嶽海に敗れた前日6日目に受傷した。診断書には、治療方針決定後に治療期間が変更になる可能性もあると、併せて記されている。

 師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「肘に近いところの断裂。1日、2日で痛みがどうなるか。現状では本人と話していないので、何とも言えない。痛みを我慢できるのか。つなげるものはつなげないと。手術するなら早めにしないと」と話した。痛めたのは御嶽海戦といい、師匠は「本人もどこで痛めたのか分からない。昨日、差してはたかれた時なのか」と続けた。

 三役の今場所は6日目まで3勝3敗だった。遠藤の休場は、昨年7月の名古屋場所以来5度目。今場所の十両以上の休場者は横綱稀勢の里、大関高安、十両照ノ富士に続いて4人目。

 7日目に遠藤と対戦する予定だった関脇栃ノ心は不戦勝となる。大関昇進を目指す栃ノ心は6日目まで6連勝で単独トップに立っており、思わぬかたちで勝ち星を重ねることになった。

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遠藤が右上腕二頭筋遠位部断裂で休場 3週間の加療

遠藤(18年5月撮影)

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 西小結の遠藤(27=追手風)が、夏場所7日目から休場することが決まった。

 「右上腕二頭筋遠位部断裂」で約3週間の加療を要する見込みとの診断書を提出した。小結御嶽海に敗れた前日6日目に受傷した。診断書には、治療方針決定後に治療期間が変更になる可能性もあると、併せて記されている。

 新三役の今場所は6日目まで3勝3敗だった。遠藤の休場は、昨年7月の名古屋場所以来5度目。今場所の十両以上の休場者は横綱稀勢の里、大関高安、十両照ノ富士に続いて4人目。

 7日目に遠藤と対戦する予定だった関脇栃ノ心は不戦勝となる。大関昇進を目指す栃ノ心は6日目まで6連勝で単独トップに立っており、思わぬかたちで勝ち星を重ねることになった。

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7連勝決まった大関とり栃ノ心、休場の遠藤思いやる

栃ノ心

<大相撲夏場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が、休場届を出した遠藤を案じた。栃ノ心はこの日、遠藤と対戦予定で、朝稽古中に休場の一報を受けたという。

 朝稽古後には「かわいそうだね。足? 膝?」と報道陣に逆取材。自身は不戦勝で難なく7連勝となり、勝ち越しに王手がかかることになるが「お客さんも(自分との相撲を)見たかったでしょうね」と語った。自分も右膝などの負傷に苦しんできた。同じくケガに苦しみ続ける力士の心境を思いやっていた。

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高安は回復順調も全休へ、親方「次の場所に向けて」

高安(2018年5月11日撮影)


 夏場所途中出場の可能性があった大関高安(28)が全休すると師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が18日、明らかにした。7月の名古屋場所は2度目のかど番となる。

 高安は場所前に左上腕付近を痛め、初めて初日から休場した。田子ノ浦親方は順調に回復していることを認めたが「中途半端に出るくらいなら次の場所に向けた方がいい」と話した。

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白鵬「いい相撲取ったんじゃ」金星配給の阿炎ほめた

阿炎(左)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が横綱白鵬を破り、初金星を挙げた。

 自身初の2場所連続休場明けからの優勝を狙う白鵬は、立ち合いから何もさせてもらえずに土俵を割った。17年春場所から続いていた、初顔合わせ相手の連勝は9でストップ。支度部屋では、報道陣の質問に対して「見ての通り」と目を閉じたまま答えるのが精いっぱい。その後、気持ちを切り替えたのか、駐車場に向かう際には「(阿炎が)いい相撲取ったんじゃない」と、4月の春巡業で胸を出した期待の若手をほめた。今場所初黒星に「本当に一番一番です」と、多くは語らず帰りの車に乗り込んだ。

記者の問いかけに「見ての通り」と、繰り返した白鵬(撮影・丹羽敏通)

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「目立ったッス」白鵬破る初金星に阿炎トーク全開!

インタビュールームから笑顔で出てピースする阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が横綱白鵬を破り、初金星を挙げた。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)譲りの突っ張りから、前に出続けて押し出し。初顔合わせで、全勝の第一人者を破る番狂わせを演じた。取組後は「目立ったッス」や「もう勝ち越した気分」などと、持ち前の明るい性格で報道陣を笑わせる“アビトーク”全開だった。平幕正代も敗れ、全勝は関脇栃ノ心1人となった。

 ぼうぜんと目が点になったまま、32本もの懸賞をつかんだ。無数に舞う座布団の1つが膝に当たり、やっと実感がわいた。阿炎は支度部屋に戻った直後に「ヤッター! うれしすぎて早く帰りたい」とさけび、付け人とグータッチ。“アビトーク”は絶好調で「目立ったッス。最高です。相撲人生で1番。大金星です」と、喜びを表現する言葉が続いた。ここまですべて三役以上を相手に2勝4敗だが「もう勝ち越した気分」と、充実感を口にした。

 立ち合いは、もろ手で突いた。白鵬の上体を起こすと、休まず突き、頭をつけて押し出した。白鵬に何もさせなかった。13年5月の初土俵の時、白鵬はすでに横綱。歴代最多40度優勝という雲の上の存在と初めて本場所で向き合い「心臓が口から出てきそうだった」と、極限の緊張を味わったからこそ喜びが爆発した。

 「小細工して勝てる人じゃない」と腹をくくった。4月27日に行われた、地元埼玉・越谷市での巡業で、初めて稽古をつけてもらい1勝12敗。その1勝も地元の声援に配慮した、お情けのようなものと自覚する。1月の初場所で新入幕後、2場所連続10勝。前日5日目は、かつて付け人を務めた横綱鶴竜との横綱戦で結びの一番も初体験した。敗れたが緊張は「1回目より2回目の方が」と和らいだ。

 テレビ解説で錣山親方は「(弟子が)誰も横綱に勝ったことがないので僕が元気なうちに」と期待していた。師匠譲りの取り口での金星は何よりの恩返しだ。もう1人、恩返ししたいのが母早苗さん。前日は母の54歳の誕生日だっただけに「すぐ電話したいから早く帰りたいんです。母の日も何もできなかったから」と心優しい一面も。優しくておもしろい待望の新スターが誕生した。【高田文太】

白鵬(右)を押し出しで破る阿炎(撮影・鈴木正人)

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栃ノ心ホッ「負けてたら最悪」自己最長タイの6連勝

豊山を土俵際、突き落としで破って6連勝とした栃ノ心(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心が初優勝した初場所以来、自己最長タイの6連勝で単独トップに立った。

 支度部屋で阿炎が白鵬を破る一番を見て「すごいね」。その時点でただ1人の全勝となり、話題を振られたが、苦笑いで右手を振っただけ。この日は初顔合わせの豊山に押し込まれ、土俵際にきわどく残り星を拾った。「ちょっと受けたね。勝ってよかった。負けてたら、最悪だったよ」とホッとしていた。

豊山を突き落としで破った栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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白鵬黒星、阿炎に一方的に押し出され「見ての通り」

阿炎(左)に押し出しで敗れる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、初顔合わせの西前頭2枚目阿炎(24=錣山)に初金星を献上した。立ち合いでもろ手突きを2発もらい、一方的に押し込まれて押し出された。何もできずに今場所初黒星を喫し、報道陣の質問には「見ての通り」と答えるのが精いっぱいだった。何を仕掛けてくるか分からない相手だけに、立ち合いで迷いがあったか、と問われるも「いや、別に」とかわした。自身初の2場所連続休場明けからの優勝へ足踏みする形となった。

足早に花道を引き揚げる白鵬(撮影・丹羽敏通)

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阿炎が初金星!すべて出し切り「憧れ」座布団の舞い

インタビュールームから笑顔で出てピースする阿炎(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇6日目◇18日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が、初顔合わせの横綱白鵬(宮城野)を破り、初金星を挙げた。もろ手突きの立ち合いから終始に前に出て、白鵬にまわしを取らせず押し出し。新入幕から3場所目、前日5日目の鶴竜に続く2度目の横綱戦と結びの一番で、全勝の相手に完勝する番狂わせを演じた。

 支度部屋に戻った阿炎は興奮冷めやらぬ様子で「うれしくてしょうがない。最高です。相撲人生で1番。大金星です!」と、まくし立てた。13年夏場所で初土俵を踏んだ時には、すでに横綱だった白鵬と初めて本場所の土俵で向き合った時には「心臓が口から出てきそうだった」というほど、緊張したという。それでも「小細工して勝てる相手じゃない」と、すべてを出し切って勝った。横綱が敗れると、観客が土俵に向かって座布団を投げるが「テレビで見ていたけど、それを体験というか、自分ができるとは思わなかった」と、しみじみと話した。歩いて両国国技館を出る際には、大勢の観客にもみくちゃにされながら見送られた。

白鵬(手前)の張り手に、ひるまず前に出て押し出した阿炎(撮影・丹羽敏通)
白鵬(手前)の強烈な張り手に、ひるまず前に出た阿炎(撮影・丹羽敏通)

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