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大相撲ニュース

白鵬「休場明けの相手」頭にあった/大ちゃん大分析

御嶽海(右)に押し出しで敗れ、驚いた表情を浮かべる白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

左膝付近の負傷で7日目から休場していた小結御嶽海(26=出羽海)が、全勝で42回目の優勝へ突っ走っていた横綱白鵬を押し出した。休場明け最初の取組で、横綱を倒すのは52年初場所の横綱東富士以来67年ぶり。

  ◇   ◇   ◇  

白鵬からすれば、御嶽海があんなに前に出てくるとは思わなかっただろう。休場明けの相手だ。変化はないだろうし、そこまでの圧力もない、というのが頭にあったはず。あれやこれやと気を回しすぎたのかな。それが、ここまでの立ち合いの踏み込みを奪った。突き返した時は上体が起こされて突っ張りきれない。前傾姿勢の御嶽海に防戦一方では、いくら運動神経のいい白鵬でも対応できない。気がつけば土俵を割っていた、という感覚だろう。元気いっぱいの御嶽海とやっていたら、また違う展開になったはずだ。

これで玉鷲が1差。よもや1差で今日の白鵬戦を迎えるとは思わなかったろうが、ここは欲を出さず関脇として10勝、11勝と星を伸ばすための一番、という気持ちで向かってほしい。34歳でケガなく突き押しに徹する相撲は尊敬に値する。最年長大関を目指すつもりで土俵を沸かせてほしい。(日刊スポーツ評論家・高砂浦五郎=元大関朝潮)

白鵬(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・河田真司)

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玉鷲トップに並ぶぞ!白鵬戦へ「思い切っていく」

琴奨菊(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

玉鷲が対戦成績6連勝中だった琴奨菊を下し、2敗を守った。

土俵際に追い込まれてから体を入れ替え、しゃにむに反撃、最後は右肩の“ショルダータックル”で押し出した。「しっかり残ったのは覚えてるけど、その後は覚えてない」。12日目は、自分の取組後に初黒星を喫した白鵬と直接対決。優勝争いの意識は「頭から外して」と言い「明日はもう思い切っていきたい」。対戦成績13戦全敗の相手から初白星となれば、V戦線でトップに並ぶ。

琴奨菊(右)の攻めを土俵際でこらえる玉鷲(撮影・丹羽敏通)

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照強が足取りで勝ち越し、必死の稽古実り新入幕確実

白鷹山(左)を足取りで破る照強(撮影・鈴木正人)

東十両筆頭照強が勝ち越しを決め、新入幕を確実にした。場所前の稽古総見で足取りで勝った白鷹山に、本場所でも同じ技を仕掛けて破った。「試してみて、本場所で『こいつとやれば勝てる』と思っていた」。

先場所は西十両5枚目で10勝したが、新入幕にとどかず「悔しくて、必死に稽古した」。169センチの小兵ながら、馬力、スピードで人気を集める24歳は「良かったんじゃないですか」と笑みを浮かべた。

白鷹山(左)を足取りで破った照強(撮影・鈴木正人)

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御嶽海休場明け初戦で白鵬に土 満身創痍で快挙達成

白鵬(右)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

左膝付近の負傷で7日目から休場していた小結御嶽海(26=出羽海)が、記録ずくめの復活星を挙げた。

全勝で42回目の優勝へ突っ走っていた横綱白鵬を押し出した。休場明け最初の取組で、横綱を倒すのは52年初場所の横綱東富士以来67年ぶり。関脇以下が1場所で3横綱総ナメは、大乃国以来35年ぶりの快挙となった。

土俵上に座布団が舞い、花道へ引き揚げる勝者は左足をひきずっていた。6日目に左膝を負傷した御嶽海が、白鵬の独走ムードに待ったをかけた。昨年秋場所から休場をはさんで25連勝中だった横綱に、まわしを触らせない。痛いはずの左足を踏ん張り、張られても果敢に前へ出た。後手後手になった白鵬を一直線に土俵外へ。「横綱は強い。自分の相撲、前に出ることしか考えてなかった」。移動は付け人に肩を借り、階段は手すりが頼り。満身創痍(そうい)の中で、会心の1勝を手にした。

2つの快挙を達成した。休場明け最初の対戦相手に横綱が組まれるのは戦後9人目。白星を挙げるのは52年初場所の横綱東富士以来、67年ぶりとなった。関脇以下の3横綱総なめも、84年春場所の関脇大乃国以来35年ぶり4人(5回)目。「良かったんじゃない。なかなかできる体験じゃないしね」と、顔色一つ変えずうなずいた。

休場中のうっぷんを晴らした。左膝の治療で体も動かせなかった4日間。幕内の取組をテレビで観戦した。「ここにいないのが不思議で悔しかった」と吐露。それでも「これも自分への試練。乗り越えたらいいんじゃない」と深く考え込まなかった。「おいしいものしか食べたくないし飲みたくない」という気分屋。プロテインなどのサプリは摂取せず「ナチュラルボディ」で勝負する。左膝の状態については「大丈夫」と弱気を見せない。残り4番、全勝する覚悟だ。【佐藤礼征】

白鵬を押し出しで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

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宇良、長期休場か 稲川親方が靱帯断裂重傷だと明言

負傷し車いすに乗り引き揚げる宇良(2019年1月22日撮影)

西幕下23枚目の宇良(26=木瀬)が長期休場する可能性が出てきた。

幕下豊昇龍戦で右膝を負傷してから一夜明けた23日、部屋付きの稲川親方(元小結普天王)が「前十字靱帯(じんたい)断裂です」と、重傷だったことを明かした。宇良は幕内だった一昨年秋場所で今回と同じけがを負い、6場所連続休場。東三段目91枚目となった昨年秋場所で復帰後、一気に番付を戻していた中での悲運だった。

稲川親方は「再び手術なら復帰に数カ月かかる」と話した。手術回避も模索しつつ、今後の方針を決めるという。また前頭琴勇輝が右膝付近を痛めて約10日間、千代の国が左膝複合靱帯損傷で約2週間、十両隆の勝が右膝前十字靱帯損傷で約1カ月の加療を要するとの診断書を提出、この日から休場した。

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白鵬が初黒星、玉鷲9勝/11日目写真ライブ特集

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

無傷の10連勝でトップを走る横綱白鵬(33=宮城野)が今場所初黒星を喫した。負傷休場からこの日、再出場の小結御嶽海(26=出羽海)に一方的に押し出された。

関脇玉鷲(34=片男波)は前頭4枚目琴奨菊(34=佐渡ヶ嶽)を押し出して9勝2敗。

11日目の取組模様を写真で振り返ります。


御嶽海(6勝2敗3休)押し出し白鵬(10勝1敗)

白鵬を押し出しで破った御嶽海(撮影・丹羽敏通)

白鵬(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・河田真司)


碧山(6勝5敗)はたき込み豪栄道(5勝6敗)

碧山(下)をはたき込みで下す豪栄道(撮影・河田真司)

豪栄道のはたき込みで敗れた碧山(撮影・丹羽敏通)


高安(6勝5敗)寄り切り隠岐の海(6勝5敗)

隠岐の海を寄り切りで破った高安(撮影・丹羽敏通)

隠岐の海(左)を寄り切りで破る高安(撮影・河田真司)


貴景勝(8勝3敗)押し出し北勝富士(6勝5敗)

北勝富士(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)

北勝富士(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・河田真司)


琴奨菊(4勝7敗)押し出し玉鷲(9勝2敗)

琴奨菊(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・河田真司)

2敗を守った玉鷲(撮影・丹羽敏通)


松鳳山(4勝7敗)上手投げ逸ノ城(6勝5敗)

逸ノ城(手前)を上手投げで破る松鳳山(撮影・河田真司)

逸ノ城(手前)を上手投げで破る松鳳山(撮影・河田真司)


遠藤(8勝3敗)寄り切り嘉風(2勝9敗)

嘉風を寄り切りで破った遠藤(撮影・丹羽敏通)

嘉風(左)を寄り切りで破る遠藤(撮影・河田真司)


千代大龍(6勝5敗)寄り切り 魁聖(8勝3敗)

千代大龍(右)を寄り切りで破る魁聖(撮影・河田真司)

千代大龍を寄り切りで破った魁聖(撮影・丹羽敏通)


千代の国(8勝3敗)不戦勝阿炎(7勝4敗)

千代の国の休場により阿炎の不戦勝(撮影・河田真司)

千代の国の休場により阿炎の不戦勝(撮影・河田真司)


大翔丸(1勝10敗)首投げ勢(6勝5敗)

勢(奥)を首投げで破る大翔丸(撮影・河田真司)

勢(奥)を首投げで破る大翔丸(撮影・河田真司)

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白鵬が初黒星、再出場の御嶽海に3秒5完敗 初場所

白鵬(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

無傷の10連勝でトップを走る横綱白鵬(33=宮城野)が今場所初黒星を喫した。負傷休場からこの日、再出場の小結御嶽海(26=出羽海)に一方的に3秒5で押し出された。

大関高安(28=田子ノ浦)は前頭4枚目隠岐の海(33=八角)を寄り切って6勝5敗。大関豪栄道(32=境川)は前頭5枚目碧山(32=春日野)をはたき込んで5勝6敗。

関脇玉鷲(34=片男波)は前頭4枚目琴奨菊(34=佐渡ヶ嶽)を押し出して9勝2敗。関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)は前頭2枚目北勝富士(26=八角)を押し出して8勝3敗と勝ち越しを決めた。

人気力士の前頭9枚目遠藤(28=追手風)も前頭5枚目嘉風(36=尾車)を寄り切って8勝3敗と勝ち越しを決めた。

2敗で優勝争いを演じていた前頭15枚目千代の国(28=九重)は左膝靱帯損傷のため、この日から休場。2敗目を喫した10日目の勢戦で負傷した。前頭13枚目琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)も負傷のため、この日から休場となった。

優勝争いは1敗で白鵬、2敗に玉鷲、3敗で貴景勝、前頭8枚目魁聖(32=友綱)、遠藤、千代の国と続いている。

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豊ノ島が勝ち越し「幕内に戻る気持ち持っている」

貴源治の後ろに回った豊ノ島(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所> ◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

再十両2場所目の西十両5枚目の豊ノ島(35=時津風)が、2場所連続で11日目での勝ち越しを決めた。

東十両2枚目の貴源治(21=千賀ノ浦)と対戦。191センチと上背があり、腕力も強い相手の突っ張り、のど輪押しにも重い腰は崩れなかった。下からあてがいながら対応。貴源治の左の突きが空振りするスキを逃さなかった。すかさず脇が空いた相手の横に食いつくと、そのまま前進。さらに背後につき、送り出す完勝だった。5連勝で8勝目(3敗)。大きな白星だった。

取組後、支度部屋での滞在時間がいつもより10分以上も長かった。洗髪していたことが理由で「5日に1回、洗おうと決めていた」(豊ノ島)。気持ちも頭もスッキリして支度部屋を出ると「押し込めなかったけど慌てずに対応できた。体が動いている証拠で先場所同様、変に硬くならずに相撲が取れている」と給金相撲を振り返った。

豊ノ島にとって、やはり十両は単なる通過点。過去に在位し、皆勤した6場所は先場所まで、69勝21敗と8割近い勝率を誇る。優勝も2回。今場所も6回目の2ケタ勝利が見えてきた。2差で追う優勝争いには「十両の優勝はボーナスのようなもの」と、さほど意識はない。それ以上に幕内復帰という、現実的な目標が優先だ。

11日目を終え、幕内の空きは4枠は確実。現時点で昇格3番手につけており、このまま星を上積みできれば実現可能だ。「幕内に戻る気持ちは常に持っていたからね。あとは星を伸ばして、戻れる星になるように頑張るだけです」と残り4番も全力を尽くす。

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18歳漣が50秒熱戦制し五分「危うく負けそうに」

北勝鶴(左)を激しく攻める漣(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所> ◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

岩手県奥州市出身の西三段目61枚目漣(さざなみ、18=伊勢ノ海)が6番相撲で3勝目を挙げ、星を五分に戻した。

山形県鶴岡市出身の西三段目56枚目北勝鶴(30=八角)との顔合わせ。左四つでまわしをつかみ前に出たが、寄り切れず長期戦になった。

上手投げから左でのど輪、突っ張って土俵際に追い込み、押し出した。50秒間の熱戦を制し「危うく負けそうになった」と苦笑いを浮かべた。体重が増えた分、動きにキレがなくなったという。2場所連続の勝ち越しへ「落ちついて取りにいきたい」と意気込んだ。

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志摩ノ海「寝て忘れます」こつこつ努力で初2桁白星

蒼国来を破った志摩ノ海(左)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

東十両11枚目志摩ノ海(29=木瀬)が、幕内経験者の西12枚目蒼国来を寄り切りで下し、十両7場所目で初の2桁白星を挙げた。

「立ち合いで迷いがあった。普通に(当たっていけば)良かったけど、浮いてしまって…。前にもっと出ないとダメです」。

西幕下4枚目だった13年名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い、6場所連続休場。新十両の16年名古屋場所でしこ名を本名の「浜口」から改名。こつこつと努力を重ねて来た。十両優勝争いのトップを走る。「2桁白星はもちろんうれしいですが、今晩寝て忘れます。次にケガをしたら、意味がない。1番1番です」。残り4日。苦労を知る男に緩みはない。

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ベテラン栃飛龍「クソ~ッ」若元春との全勝対決で土

若元春の寄りを懸命にこらえる栃飛龍(左)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館

静岡県三島市出身の東幕下44枚目栃飛龍(31=春日野)に6番相撲で土がついた。

新十両を確実にしたい西幕下3枚目若元春との全勝対決。立ち合いは五分だったが、左を差し込まれた。不利な形から体を入れ替え、土俵際まで押し込んだが、最後は左下手まわしを引かれ、寄り切られた。

「クソ~ッ、惜しかった~」。13年秋場所の幕下で対戦した時は立ち合い変化から、突き落としで勝った。「一瞬(変化が)頭をよぎったけど、調子もいいし思い切っていこう」と決めた。「悪い相撲じゃなかった。あと1番、しっかりとります」。ベテランが元気よく、気持ちを切り替えた。

若元春(左)に寄り切りで敗れる栃飛龍(撮影・鈴木正人)

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豪風「温かい声援送ってくれた」感謝の引退会見

引退会見で笑顔を見せる豪風(撮影・河田真司)

最高位関脇の十両豪風(39=尾車)が23日、都内のホテルで引退会見に臨んだ。9日目に8敗目を喫し、負け越しが決まって決断。「ここ1、2年は豪風らしい相撲が取れなくなった」。今後は年寄「押尾川」として尾車部屋付きの親方として後進の指導に当たる。約16年の大相撲人生の中で熱く語ったのは、故郷の秋田への思い。県勢唯一の関取として奮闘した。「勝っても負けても秋田の人は温かい声援を送ってくれた」と感謝した。断髪式は来年2月1日、国技館で行う予定。

身長172センチと小兵ながら、学生出身として史上最多の幕内出場1257回。14年秋場所には、35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進するなど、数々の記録を打ち立ててきた。師匠の尾車親方(元大関琴風)は「豪風が頑張ったから嘉風や、今の若手が続いている。いい弟子に巡り会えた」と話した。

14年秋場所には、35歳2カ月の戦後最年長で新関脇に昇進。今場所は9日目に8敗目(1勝)を喫し、負け越しが決定していた。

◆豪風旭(たけかぜ・あきら)本名・成田旭。1979年(昭54)6月21日生まれ、秋田県北秋田市出身。鷹巣小1年から相撲を始める。昨年夏の甲子園で準優勝した秋田・金足農高を経て、中大4年時に学生横綱。02年夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。得意技は突き押し。172センチ、152キロ。通算687勝746敗46休。

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琴勇輝休場、右足関節外回り靱帯損傷 十両転落濃厚

負傷し引き揚げる琴勇輝(2019年1月22日撮影)

大相撲初場所11日目の23日、西前頭13枚目琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)が休場した。日本相撲協会に「右大腿(だいたい)骨骨挫傷、右足関節外回り靱帯(じんたい)損傷により全治10日間の見込み」との診断書を提出。10日目の宝富士戦で6敗目を喫した際に負傷した。

10日目を終えた時点で4勝6敗で、再出場しなければ来場所の十両転落が濃厚となる。休場は昨年春場所以来8度目。11日目の対戦相手、大栄翔は不戦勝となる。

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朝青龍おい豊昇龍“おじ超え”6場所連続の勝ち越し

希善龍(後方)を外掛けで破った豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇両国国技館

元横綱朝青龍のおい、西幕下21枚目豊昇龍(19=立浪)が6番相撲で勝ち越しを決めた。元十両の西幕下15枚目希善龍に立ち合いで低く入り、相手が左から上手投げに来たところを、右脚の外掛けで倒した。「しっかり脚が動いていました。上手投げで来たら(外掛けで)行こうと思っていました」としてやったりの表情だ。

これで序ノ口デビューから6場所連続の勝ち越し。偉大なおじは幕下だった6場所目に3勝4敗と初の負け越しを経験している。「おじさんは6場所目で、というのをこの前ニュースで見て」と“おじ超え”を喜んだが、連絡を取るかと聞かれると「しません。怒られますよ」と苦笑い。7番相撲も勝って5勝2敗となれば、番付も幕下上位になり、新十両も見えてくる。「最後の一番、しっかりとります」と気合が入っていた。

希善龍(後方)を外掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫の納谷、連敗止め五分の星「弾く感じで」

海士の島を押し倒しで破った納谷(右)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲初場所>◇11日目◇23日◇両国国技館

元横綱大鵬の孫、西幕下60枚目納谷(18=大嶽)が連敗を3で止め、星を3勝3敗の五分に戻した。

西三段目3枚目海士の島の低い立ち合いを速い踏み込みで制し、一瞬で押し倒した。「相手に合わせないように、はじく感じでいきました。前に出られたのが良かった」。3番相撲からの3連敗では立ち合いに鋭さを欠いた。「悩んでいたわけではなく、うまくいかなかっただけ。今日は脚がきついぐらい、いつも以上に体を動かして準備しました」。残り1番。「もう3敗してますから、勝つしかないです」。三段目に落ちないためにも、7番相撲での勝ち越しを誓った。

海士の島(左)を押し倒しで破る納谷(撮影・鈴木正人)

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3日~8日目休場の隆の勝が再び休場、右膝に違和感

隆の勝(18年8月27日撮影)

大相撲初場所11日目の23日、西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)が再び休場した。「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の加療を要する見込み」との診断書を日本相撲協会に提出。残り日数を全て休場し、来場所の復帰を目指す。

今場所は右膝を痛めて3日目から休み、9日目から再出場していた。休場は2度目。11日目の対戦相手、友風は不戦勝となる。

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「本人は違和感があるみたい。剥離骨折もしている。無理はさせたくない」と話した。手術の予定はないという。

19年1月21日、初場所9日目 大奄美(右)を送り出しで破る隆の勝

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千代の国休場、左膝靱帯損傷「2週間の安静、加療」

左膝に手を置き痛がる千代の国(2019年1月22日撮影)

大相撲の東前頭15枚目千代の国(28=九重)が初場所11日目の23日、「左膝複合靱帯(じんたい)損傷で約2週間の安静、加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出して休場した。2敗目を喫した10日目の勢戦で負傷した。休場は昨年名古屋場所以来で16度目。11日目の対戦相手、阿炎は不戦勝となる。

千代の国は9日目の21日に、平幕で最初に勝ち越しを決めるなど好調だった。

西十両2枚目隆の勝(24=千賀ノ浦)も再び休場を決めた。右膝を痛めて3日目の15日から休場し、9日目の21日から再出場していた。休場は2度目。11日目の対戦相手、友風は不戦勝となる。

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宇良も千代の国も琴勇輝も、自力で歩けず診療所へ

左膝に手を置き痛がる千代の国(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

幕内で2人、幕下で1人が取組後、自力で歩けず車いすに乗り、両国国技館内の診療所に直行した。

元前頭で幕下の宇良は、元横綱朝青龍のおいの豊昇龍に敗れた際に右膝を負傷。幕内では、取組前まで1敗を守っていた千代の国が左膝を痛め「病院に行きます」と、松葉づえで帰途に就いた。直後の取組では琴勇輝が右膝を痛めた。「いつもの左膝を知らないうちにかばっていたのかも」と、車いすのまま診療所を出た。

車いすで引き揚げる宇良(撮影・鈴木正人)
負傷し引き揚げる琴勇輝(撮影・林敏行)

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手芸得意な鉄人玉鷲が大関昇進欲で自己最速タイ給金

錦木(手前)を激しく攻める玉鷲(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

関脇玉鷲(34=片男波)が、優勝戦線に踏みとどまった。平幕の錦木を押し出し、2敗を守った。横綱稀勢の里に続き元関脇豪風が引退し、この日は元幕内の幕下宇良、平幕の千代の国と琴勇輝と故障者が続出…。波乱が続く本場所で、04年春場所序ノ口デビュー以来無休、現役最長通算1146連続出場中の“34歳の鉄人”が存在感を発揮した。横綱白鵬は全勝を守り、後続に2差つけて独走態勢に入った。

腰の重さは平幕屈指の錦木も、玉鷲のパワーは止められない。立ち合いでガツンと頭で当たり、距離を置いてもう1発。右、左と交互にのど輪でのけぞらせ、最後はもろ手突きではじき飛ばした。「ちょっと緊張した。勝ち越しで? やっぱ、そうですね」。そんな繊細さをかけらも感じさせない圧勝だった。

34歳の鉄人だ。スポーツ未体験ながら、モンゴルの先輩鶴竜に巨体を見込まれて角界入りすると、04年春場所の序ノ口デビューから休場がない。この日は幕下宇良に始まり、幕内で千代の国、琴勇輝と故障者が続出したが、現役トップの通算連続出場を1146回に更新した。

横綱稀勢の里が引退、3大関は栃ノ心が休場、豪栄道と高安がもたつき、横綱白鵬の独走気配が漂う場所で「盛り上げないといけないでしょう。そのために頑張るしかない」という。今場所は4度目の三役返り咲きで、関脇に座る。「うれしいね。今までは(元の位置に)上がったな、だったけど、今は(もっと)上りたいという気持ち」。幕内での10日目勝ち越しは、12年夏場所以来2度目の自己最速タイ。根っからスロースターターが34歳で大関を夢見始めた。

188センチ、173キロの巨体に似合わず? 手先が器用だ。手芸が得意で、絵もうまい。日曜大工でイスも作る。この日の取組後は、床山にニマ~っと笑って「バリカタでよろしくね」と、まげの結い加減をラーメン風にリクエストし、周囲の爆笑を誘った。相撲は豪快で、性格はゆるキャラ。不思議な34歳が、白鵬を追いかける。【加藤裕一】

◆通算連続出場 玉鷲の通算連続出場1146回は、序ノ口から幕内までの現役力士の中で1位(初場所10日目終了時点)。昨年の秋場所初日に、それまで1位だった三段目芳東を追い抜く(幕下以下は1場所7番のため)。歴代1位は64年夏場所から86年名古屋場所にかけて、先代不知火親方(元関脇青葉城)の1630回。

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貴景勝V遠のく3連敗「結果が全て」200勝お預け

高安にはたき込みで敗れ悔しそうな表情を見せる貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

新関脇の貴景勝(22=千賀ノ浦)が、また大関高安に敗れた。

立ち合いから押し込んで優勢かと思われたが、タイミング良くはたき込みを食らった。通算200勝と勝ち越しはお預けで、7勝3敗。初優勝した先場所14日目のリベンジを期したが、悔しい結果となった。

攻め込んだのは貴景勝だったが、土俵には高安が残っていた。結びの前の一番。長い長い仕切りから、鋭い出足でかち上げを跳ね返した。5回、突いて押して土俵際。勢いよく突っ込んだが、左にかわされはたかれた。主導権は握っているかのように見えたが「勝たないとね。結果が全て。惜しかったとかは、ない」と、現実を受け止めた。

先場所と重なる黒星となった。「俺の中では(先場所で)一番良い立ち合いだった」と攻め込んだのは貴景勝だったが、突っ込んだところを引き落とされた。この日の敗戦で高安には3連敗。終盤戦に弾みをつけられなかった。

無敗の横綱白鵬と星の差3つとなり、2場所連続優勝は現実的ではなくなった。「悔しいけど、もう終わったことなので切り替えるしかない」と自身に言い聞かせた。

高安(後方)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・鈴木正人)
貴景勝(左)ははたき込みで高安に敗れ、がっくり肩を落とす(撮影・林敏行)

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