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大相撲ニュース

高安、体ごとぶつかって行く相撲を/大ちゃん大分析

玉鷲(手前)を突き倒しで破る高安(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

3連敗でどうなることかと思った高安が、必死に白星をもぎ取った。玉鷲の突き放しを、下からあてがいながら必死に残した。その気持ちが、玉鷲の腰砕けのような自滅を誘った。辛抱して我慢すれば、勝機は必ずやってくる。15日間、一方的に勝つだけが相撲じゃない。しのいで勝つことも大切で、苦しい時こそ自分を信じてガムシャラに取ること。精神論ではないが、一生懸命にやっている姿は必ず誰かが見ているし、力を貸してくれるものだ。

初日の大栄翔戦はいい相撲だったが、以後は腰も高く力の出し方が相撲とかみ合わなかった。差しに行くような立ち合いも、本来の威力が半減して勢いがなかった。やはり全休明けで相撲勘が戻っていないのだろう。この日のような体ごとぶつかって行く相撲を重ねれば徐々に取り戻せる。白鵬に黒星をつけるぐらいの気持ちで、大関の重責を果たしてほしい。(高砂浦五郎=元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

高安と玉鷲の攻防(撮影・今浪浩三)

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貴景勝、秒殺相撲で復活のろし 再び大関の覚悟示す

貴景勝対妙義龍 妙義龍(奥)を押し出しで破る貴景勝(撮影・清水貴仁)

大関に復帰した貴景勝(23=千賀ノ浦)が、秒殺相撲で復活ののろしを上げた。今場所の自身最速となる2秒で東前頭2枚目妙義龍(33=境川)を押し出し、4勝3敗と白星を先行させた。先場所千秋楽で負傷した左大胸筋の状態が不安視され序盤戦は波に乗れなかったが、ようやく本来の強さを発揮した。小結朝乃山ら5人の2敗勢が、1敗の横綱白鵬を追う。

   ◇   ◇   ◇

貴景勝の電車道が、ようやく出た。立ち合いで突き放すと、頭から当たった。今場所の白星で最速となる2・0秒の完勝。初日から支度部屋で報道陣に背を向け緊張感を漂わせていたが、この日は報道陣に応対。「集中して毎日毎日、自分の中で後悔しないようにやっていた」と平常心を強調した。

場所前の稽古では左胸の影響について「的確な押しをしたら大丈夫」と話していたが、2日目の朝乃山戦、6日目の玉鷲戦と左からのいなしが不発。この日の朝、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「消極的な部分がある」と指摘したが、連敗中の一番で迷いのない一直線の踏み込みを披露した。八角理事長(元横綱北勝海)も「貴景勝はいくしかないから」と、攻撃的な姿勢を評価した。

再び大関の看板を背負い、覚悟を示す場所だ。新大関だった5月の夏場所では、4日目に負傷した右膝の影響で休場。大関としての責任を果たせなかった。「その再スタートというのはある。7月(名古屋場所)まで引きずってしまったので」。幕内最年少の若き大関は「今年はありがたい圧(プレッシャー)がある。大関に戻ったからには成績をあげないといけない」と地位の重みに感謝した。

単独トップの白鵬とは2差だが、場所は半分も終わっていない。「今の成績で『優勝したい』は顔じゃないけど、諦めずにやれば優勝以上のものがつかめるかもしれない。毎日毎日、いい準備をするだけ」と言葉に力を込める。会心の勝利で、表情にも生気が戻ってきた。【佐藤礼征】

妙義龍を下し、土俵から降りる貴景勝(撮影・河田真司)
取組後、記者の質問に答える貴景勝(撮影・河田真司)

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白鵬「我慢でした」因縁の宝富士相手に1敗守る

宝富士(下)をはたき込みで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

白鵬が危なげなく単独トップの1敗を守った。

立ち合いはもろ差し狙いだったが、得意とは逆の左四つ。「我慢でしたね」と振り返った通り慌てず、相手の体勢を崩してから、最後ははたき込んだ。相手に力を出させず「その辺は、うまく取れたと思う」と納得顔。

先場所2日目の休場は、場所前の宝富士との三番稽古で、右手小指を骨折していたことが後から判明したため。因縁もあった相手に完勝し、勢いを加速させる。

ファンから声援を受け引き揚げる白鵬(撮影・今浪浩三)

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御嶽海が連敗ストップ 目標2桁勝利へ巻き返し誓う

琴勇輝(手前)を押し出しで破る御嶽海(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

関脇御嶽海(26=出羽海)が琴勇輝を押し出し、連敗を3で止めた。「思った相撲がとれた。しっかり足が出たと思います」。

朝の稽古場では立ち合いを徹底。下から攻め上げる意識を白星につなげた。連敗中について「これもひとつの試練と思って。今日勝てたのは大きい」。今場所の大関昇進は消滅も来場所につなぐ可能性は残す。「(目標2桁に)そこは変えてはいけないところ」と巻き返しを誓った。

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高安「いい流れで相撲を取りたい」連敗3で止まる

玉鷲(右)を突き倒しで下す高安(撮影・河田真司)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

高安が連敗を3で止めた。立ち合いで玉鷲に押し込まれたが、下から押し返し、最後は突き倒した。

7月名古屋場所で勝った前回対戦時に、左肘靱帯(じんたい)断裂の重傷を負ったのが玉鷲戦。対戦成績も今回で14勝12敗と、ほぼ互角の好敵手に快勝し「今日は、らしい相撲を取れた。内容はよかった」と手応えを語った。

まだ黒星先行だが「これをきっかけに、いい流れで相撲を取りたい」と、復調を予感していた。

玉鷲(左)を激しく攻める高安(撮影・河田真司)

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栃ノ心の大関返り咲き消滅、右ろく軟骨骨折で休場中

栃ノ心

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

右ろく軟骨骨折で5日目から休場していた関脇栃ノ心(32=春日野)が、1場所での大関復帰の条件である10勝に届かないことが決まり、返り咲きが消滅した。

8日目の取組が16日、発表され、7日目まで2勝3敗2休の栃ノ心の名はなかった。再出場しない見通しだけに、来年1月の初場所は大幅に番付を落とすと予想される。栃ノ心は昨年7月の名古屋場所で昇進後、大関在位は7場所。年6場所制となった58年以降、大受に次いで2代目増位山と並ぶ2番目の短さだった。また左足首を痛めて2日目から休場した大関豪栄道(33=境川)は、勝ち越しの可能性が消滅し、来場所は9度目のかど番で迎える。

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白鵬6勝、貴景勝、高安は勝利/7日目写真特集

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

白鵬(34=宮城野)が、前頭3枚目目宝富士(32=伊勢ケ浜)を下し6勝目を挙げ単独首位を守った。

7日目の取組模様を写真で振り返ります。


錦木(2勝5敗)寄り切り輝(5勝2敗)

錦木(手前)を寄り切る輝(撮影・清水貴仁)


琴奨菊(2勝5敗)叩き込み千代丸(5勝2敗)

琴奨菊(右)を土俵際に追い込む千代丸(撮影・清水貴仁)

琴奨菊(左)を叩き込む千代丸(撮影・今浪浩三)


松鳳山(4勝3敗)押し出し正代(5勝2敗)

松鳳山(左)を押し出しで破る正代(撮影・清水貴仁)

松鳳山を押し出す正代(撮影・今浪浩三)


剣翔(4勝3敗)突き落とし豊山(4勝3敗)

豊山(右)を突き落としで破る剣翔(撮影・清水貴仁)

豊山(左)をつき落としで下す剣翔(撮影・今浪浩三)


佐田の海(5勝2敗)寄り切り炎鵬(4勝3敗)

炎鵬(左)を寄り切る佐田の海(撮影・今浪浩三)

佐田の海に寄り切りで敗れガックリする炎鵬(撮影・今浪浩三)


阿武咲(4勝3敗)寄り切り明生(4勝3敗)

明生(左)を寄り切りで破る阿武咲(撮影・清水貴仁)


竜電(3勝4敗)突き落とし遠藤(3勝4敗)

竜電(右)を立ち会いからの突き落としで破る遠藤(撮影・清水貴仁)


阿炎(4勝3敗)押し出し碧山(4勝3敗)

碧山(左)を押し出しで破る阿炎(撮影・清水貴仁)

碧山(左)を押し出しで破る阿炎(撮影・清水貴仁)


隠岐の海(2勝5敗)寄り切り朝乃山(5勝2敗)

隠岐の海(右)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・清水貴仁)

隠岐の海(左)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・清水貴仁)


北勝富士(4勝3敗)押し出し大栄翔(4勝3敗)

北勝富士(右)を押し出しで破る大栄翔(撮影・清水貴仁)

北勝富士(右)を押し出しで破る大栄翔(撮影・清水貴仁)


御嶽海(3勝4敗)押し出し琴勇輝(3勝4敗)

琴勇輝(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・清水貴仁)

琴勇輝(手前)を押し出しで破る御嶽海(撮影・清水貴仁)


玉鷲(4勝3敗)突き倒し高安(3勝4敗)

高安(左)と玉鷲(撮影・今浪浩三)

玉鷲(右)と激しい攻防をみせる高安(撮影・清水貴仁)

玉鷲(手前)を突き倒しで破る高安(撮影・清水貴仁)


貴景勝(4勝3敗)押し出し妙義龍(3勝4敗)

妙義龍(奥)を押し出す貴景勝(撮影・清水貴仁)


宝富士(3勝4敗)叩き込み白鵬(6勝1敗)

宝富士(下)をはたき込みで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

宝富士(手前)をはたき込みで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

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横綱白鵬6勝目 貴景勝と高安の両大関は連敗止める

玉鷲(手前)を突き倒しで破る高安(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

日本人では初となる、史上最多43度目の優勝を目指す一人横綱の白鵬(34=宮城野)が、前頭3枚目宝富士(32=伊勢ケ浜)をはたき込みで下した。これで6勝1敗とし、前日に続き単独首位を走る。敗れた宝富士は3勝4敗。

大関陣は左大胸筋負傷からの復活を目指す貴景勝(23=千賀ノ浦)は前頭2枚目妙義龍(33=境川)を押し出して4勝3敗。敗れた妙義龍は3勝4敗。かど番の高安(29=田子ノ浦)は前頭4枚目玉鷲(34=片男波)に土俵際まで追い込まれながらも突き倒した。高安の連敗は3で止まり3勝4敗とし、敗れた玉鷲は4勝3敗。連敗中だった両大関は白星を挙げた。

前場所優勝し、大関とりを狙う関脇御嶽海(26=出羽海)は、前頭4枚目琴勇輝(28=佐渡ヶ嶽)を押し出して3勝4敗となった。。

小結朝乃山(25=高砂)は、前頭筆頭隠岐の海(34=八角)を寄り切って5勝2敗。

人気力士の小結遠藤(29=追手風)は、前頭5枚目竜電(29= 高田川)を突き落としで3勝4敗とした。

遠藤が竜電を突き落として白星を挙げる(撮影・今浪浩三)
隠岐の海(右)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・清水貴仁)

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豊ノ島5勝目「良かったんじゃ」元気ない貴源治下す

貴源治(左)を寄り切る豊ノ島(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

現役最年長関取で西十両8枚目の豊ノ島(36=時津風)が“危険水域”を脱する5勝目を3連勝で飾った。

1勝5敗と元気のない東十両6枚目の貴源治(22=千賀ノ浦)と対戦。得意の二本差しは立ち合いで相手の圧力を受け後退。引いて貴源治を呼び込む形となったが、これが不幸中の幸い。上体を高くして出る相手に対し、二本がスパッと入った。この時、右足は俵にかかりかけたが、落ち着いて寄り戻す。一呼吸置いて、腰を振りながら肩越しに取られた相手の右上手を切りながら、万全の体勢で寄り切った。

二本差しのうまさはベテランならでは。「ちょっと呼び込んだけど、二本入った後は万全だった。もろに引いてしまったけど(相手を)グラグラと崩したタイミングで二本入った。あとは体を入れ替えてね。慌てないで、しっかり(相手の上手を)切れる形になって十分に体を寄せた。良かったんじゃないかな」と、まるでVTRを見ているかのように、取り口をスラスラと振り返った。

危機的状況で迎えた今場所。右足を痛め先場所は途中休場し十両陥落。番付を大幅に落とし、十両も下に6枚を残すだけ。仮に今場所、4勝11敗なら単純計算で幕下まで落ちる。何とか関取に踏みとどまれる5勝でさえ、満足に稽古できなかった場所前のことを考えれば不安視され、場所前には「九州場所はオレにとって、いろいろとターニングポイントになっている。やめるとすれば、この九州かもしれない。今年じゃないにしてもね」と禁断の「引退」の2文字が頭をかすめても、おかしくない状況だった。それだけに「こんなに早く最低目標の5番、勝てるとは思わなかった」と、安堵(あんど)の表情で本音を漏らした。

場所前半のうちに「最悪条件」の目標達成を果たし、こうなれば勝ち越しはもちろん、再入幕に近づくためにも星を上乗せしたい。さらにこの日、全勝が消えたため幕内同様、混戦模様の十両でも優勝争いに参戦できる。「これで令和2年も関取として迎えられる。でも気が抜けるのが一番、危ない。もう1つ、気持ちを入れ替えて(翌8日目を)初日のつもりで緩めずに行きたい」。験のいい九州場所、めっぽう強い十両の土俵は、今年も豊ノ島に味方しているようだ。

貴源治(右)を寄り切りった豊ノ島(撮影・今浪浩三)

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朝青龍おい豊昇龍5勝目「集中していい相撲取れた」

若元春(右)を上手投げで破る豊昇龍(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

元横綱朝青龍のおい、新十両の西十両13枚目豊昇龍(20=立浪)が、西十両11枚目若元春(26=荒汐)を上手投げで破り、5勝目を挙げた。立ち会い突いて相手を起こすと、すぐに右上手。相手の周りをクルクル2回転まわってぶん投げた。前日6日目に2敗目を喫したが、連敗は阻止。「相手(若元春)も同じ体重、力の相撲。集中していい相撲を取れた」と、鼻息荒くうなずいた。

幕下だった先場所までは1場所7番だったが、関取は8番を残しており「楽しい。自分より強い人と戦ってここまできた。毎日相手のことをレベル高いと思っているので、集中していくしかないと思っている」と、充実した表情で話した。

若元春(左)を上手投げで破る豊昇龍(撮影・清水貴仁)

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幕下塚原が勝ち越しに王手、十両へ前進も内容反省

塚原(2019年7月21日撮影)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

東幕下4枚目の塚原(20=春日野)が朝玉勢(高砂)をはたき込み、3勝目で勝ち越しに王手をかけた。

「相手の方が低かった」と立ち合いから押し込まれながら、土俵際での逆転技が決まった。ただ、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)からは「はたくと上位にいけない」との教え。「勝つには勝ったけど、怒られる内容です」。

それでも十両昇進の可能性をつなぐ大きな白星は間違いない。「何とか勝ち越して、白星を積んだ結果、関取になれればと思う。でもはたきはいけない」と最後まで反省した。

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大鵬の孫納谷逆転負け2敗「最後相手が余裕あった」

湘南乃海に上手投げで敗れる納谷(撮影・今浪浩三)

<大相撲九州場所>◇7日目◇16日◇福岡国際センター

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、東幕下7枚目納谷(19=大嶽)が、4番相撲で東幕下9枚目湘南乃海(21=高田川)に敗れて2勝2敗と星が五分になった。

190センチ超と自身より上背のある相手に対し「右を差されたくないので右を固めていった」というイメージ通り、持ち味の突き、押しではなくもろ差しから寄っていったが、土俵際で逆転された。

「最後は相手が余裕あったのかなと思う。自分のイメージ通りやれば負けない。限りなくイメージに近づけられたら」。来場所の新十両昇進も視界に入る今場所。残り3番に向けて切り替えに努めた。

納谷(左)を上手投げで破る湘南乃海(撮影・清水貴仁)

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栃ノ心は大関復帰消滅 10勝届かず、豪栄道かど番

栃ノ心

大相撲九州場所7日目の16日、右肋(ろく)軟骨骨折で5日目から休場した西関脇の栃ノ心(32=春日野)の1場所での大関復帰が消滅した。発表された8日目の取組に入らず、復帰条件の10勝に届かないことが決まった。7日目まで2勝3敗2休。

左足首の負傷で2日目から休場した東大関豪栄道(33=境川)も8日目の取組に入らず負け越しが決定し、来年1月の初場所は9度目のかど番で迎える。

栃ノ心は昨年7月の名古屋場所で新大関に昇進したが相次ぐ故障に苦しんだ。関脇に転落した今年夏場所で大関復帰を決定させたものの翌場所から2場所連続で負け越し、再び今場所で関脇に落ちた。ここまでの在位7場所は年6場所制となった1958年以降で、2代目増位山と並び2番目の短さ(最短は大受の5場所)。(共同)

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松鳳山「自分の方がご当地なのに」人気の炎鵬下す

炎鵬(左)を上手出し投げで破る松鳳山(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

東前頭8枚目松鳳山(35=二所ノ関)は人気の炎鵬を上手出し投げで下し「対戦するのは自分より大きい相手ばかりなんで、その分気持ち的にはね。(声援は炎鵬に)自分の方がご当地なのにね。まあ、声援あった方が盛り上がりますから」と話した。

一方、敗れた炎鵬は「立ち合い動いて(その後)詰めるのが遅かった。(上手取られ)ああなったらどうしようもない。でも引きずるような相撲じゃないので」と前を向いた。

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高安早くも4敗、妙義龍に寄り倒されかど番脱出暗雲

妙義龍に寄り倒しで敗れる高安(左)(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

大関高安は妙義龍に寄り倒され、早くも4敗目を喫し、かど番脱出に暗雲が漂ってきた。

立ち合いこそ突いて出たが、もろ差しを許すと一直線に後退。土俵下に転げ落ちた。新たな休場者が出なければ、三役以上との対戦を5番残し、残り9日間で6勝以上しなければ大関から陥落。取組後は無言を貫き、帰途に就いた。

妙義龍の前に寄り倒しで敗れ、土俵下に落ちた高安(右)(撮影・清水貴仁)

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白鵬5勝、貴景勝、高安は黒星/6日目写真特集

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

日本人では初となる、史上最多43度目の優勝を目指す一人横綱の白鵬(34=宮城野)が、初顔合わせの前頭2枚目明生(24=立浪)を上手出し投げで下し5勝1敗とした。

大関陣はかど番の高安(29=田子ノ浦)は、前頭2枚目妙義龍(33=境川)に寄り倒されて3連敗を喫して2勝4敗。左大胸筋負傷からの復活を目指す貴景勝(23=千賀ノ浦)も、前頭4枚目玉鷲(34=片男波)に押し出されて3勝3敗。

6日目の取組模様を写真で振り返ります。


千代丸(4勝2敗)寄り切り正代(4勝2敗)

正代(左)を寄り切りで破る千代丸(撮影・清水貴仁)

正代(手前)を寄り切りで破る千代丸(撮影・栗木一考)


石浦(2勝4敗)寄り切り豊山(4勝2敗)

豊山(右)を寄り切りで破る石浦(撮影・清水貴仁)

豊山(右)を寄り切りで破る石浦(撮影・清水貴仁)


阿武咲(3勝3敗)寄り切り佐田の海(4勝2敗)

佐田の海(右)を阿武咲が寄り切りで破るも錦戸親方が下敷きとなる(撮影・清水貴仁)

佐田の海(左)を阿武咲が寄り切りで破るも錦戸親方が下敷きとなる(撮影・清水貴仁)


松鳳山(4勝2敗)上手出し投げ炎鵬(4勝2敗)

松鳳山(左)の攻めをかわす炎鵬(撮影・清水貴仁)


阿炎(3勝3敗)押し出し大栄翔(3勝3敗)

大栄翔(左)を押し出しで破る阿炎(撮影・清水貴仁)

大栄翔(手前)に張り手を見舞う阿炎(撮影・清水貴仁)


北勝富士(4勝2敗)叩き込み琴勇輝(3勝3敗)

琴勇輝(右)をはたき込みで破る北勝富士(撮影・栗木一考)

琴勇輝(右)をはたき込む北勝富士(撮影・清水貴仁)


朝乃山(4勝2敗)下手投げ遠藤(2勝4敗)

朝乃山(左)を下手投げで破る遠藤(撮影・清水貴仁)

朝乃山(左)を下手投げで破る遠藤(撮影・清水貴仁)


御嶽海(2勝4敗)寄り切り宝富士(3勝3敗)

御嶽海(左)を寄り切りで破る宝富士(撮影・栗木一考)

宝富士(右)に寄り切りで敗れる御嶽海(撮影・栗木一考)


貴景勝(3勝3敗)押し出し玉鷲(4勝2敗)

貴景勝(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・栗木一考)

貴景勝(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・栗木一考)


妙義龍(3勝3敗)寄り倒し高安(2勝4敗)

高安(右)を寄り倒しで破る妙義龍(撮影・栗木一考)

高安(右)を寄り倒しで破る妙義龍(撮影・栗木一考)


明生(4勝2敗)上手出し投げ白鵬(5勝1敗)

明生(左)を上手出し投げで下す白鵬(撮影・栗木一考)

明生(左)を上手出し投げで下す白鵬(撮影・栗木一考)

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白鵬“日本人初優勝”へ1敗守る、気鋭明生に完勝

取組を終え支度部屋に戻ってくる白鵬(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

横綱白鵬(34=宮城野)が、早くも単独トップに立った。1敗勢5人が軒並み敗れる中、結びの一番で西前頭2枚目明生(24=立浪)を上手出し投げで下し、1敗をキープした。

1敗の白鵬を2敗で朝乃山、小結北勝富士ら12人が追う大混戦。関脇御嶽海は宝富士に寄り切られて4敗目を喫し、場所後の大関昇進は絶望的となった。

   ◇   ◇   ◇

イキのいい若手との初顔合わせは、一瞬で決着がついた。白鵬が左上手を取ると、前のめりの明生はそのままパタリと倒れた。1秒足らずの勝負に、消化不良かのごとく首をひねった。「省エネだね。決まるとは思わなかった」と口角を上げた。1敗の5人が崩れ、同じ1敗の明生と直接対決。前日5日目に高安から殊勲星を奪った、気鋭の24歳の挑戦をはね除けた。

次世代を担う相手との一番が楽しみだった。稽古熱心で知られる明生を、白鵬もよく観察しており「稽古は今しかない。今の稽古が3年後に出る。3年後、いい力士になる」と期待を寄せていた。この日は「動き回るから」とスピードを警戒していたが、その持ち味すら発揮させなかった。

初顔にはめっぽう強い。これで昨年夏場所の豊山戦から5連勝。06年初場所7日目で元小結栃乃花に敗れて以来、初顔に黒星を喫したのは翔天狼、荒鷲、貴ノ岩、阿炎の4人だけ。その間に57個の白星を積み重ね、勝率は93%と圧倒的だ。

孤高の存在として突き進む。横綱鶴竜、大関豪栄道ら上位陣を含め、5日目までに幕内力士が6人休場する異例の事態となった今場所。「1人寂しくやっています」と吐露した。全勝優勝した3月の春場所8日目以来の単独トップに立った心境を問われても「そうっすね」と言葉は少なかった。

この日の朝稽古後、山に囲まれた部屋宿舎から竹林を見つめて「竹は芽が出るまで長いけど、出ると一気に伸びるんだよね」。若手の台頭を待ち望むようにぽつりとつぶやいた。9月に日本国籍を取得して“日本人初優勝”に照準を定める今場所。若手も引っ張り上げ、1年を納める。【佐藤礼征】

明生(右)を上手出し投げで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

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御嶽海4敗目「あまりに痛すぎて…」大関昇進消滅

宝富士に寄り切りで敗れた御嶽海(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

先場所優勝の関脇御嶽海(26=出羽海)は3連敗で4敗目。大関昇進の目安とされた12勝に届かないことが確定し、今場所の昇進は事実上消滅した。

4日目に右目上を6針縫うケガからの連敗。この日も立ち合いでダメージを深め、宝富士に寄り切られた。「あまりに痛すぎて(上体が)起き上がってしまった。血も出たし」。ケガの影響をかたくなに否定してきたが、立ち合いで後手に回る内容で黒星を重ねた。

来場所にチャンスをつなげるためにも踏ん張りどころ。八角理事長(元横綱北勝海)は「やっぱり相撲は気持ちが大事。大関を目指すんだからもったいない」と期待するからこそのゲキ。御嶽海も「もっと考えて自分の相撲がとれるように」と気持ちを入れ直した。

御嶽海(右)を寄り切りで破る宝富士(撮影・清水貴仁)

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横綱白鵬が単独首位 高安と貴景勝の両大関は連敗

明生(右)を立ち会いから素早い上手出し投げで破る白鵬(撮影・清水貴仁)

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

日本人では初となる、史上最多43度目の優勝を目指す一人横綱の白鵬(34=宮城野)が、初顔合わせの前頭2枚目明生(24=立浪)を上手出し投げで下し5勝1敗とした。明生は4勝2敗。

大関陣はかど番の高安(29=田子ノ浦)は、前頭2枚目妙義龍(33=境川)に寄り倒されて3連敗を喫して2勝4敗。妙義龍は2勝3敗。左大胸筋負傷からの復活を目指す貴景勝(23=千賀ノ浦)も、前頭4枚目玉鷲(34=片男波)に押し出されて3勝3敗。玉鷲は4勝2敗。両大関は5日目に続いて黒星を喫した。

前場所優勝し、大関とりを狙う関脇御嶽海(26=出羽海)は、前頭3枚目宝富士(32=伊勢ケ浜)に寄り切りで敗れた。御嶽海は2勝4敗、宝富士は3勝3敗。

人気力士の遠藤(29=追手風)と朝乃山(25=高砂)の小結対決は、遠藤が下手投げで2勝4敗。敗れた朝乃山は4勝2敗。

朝乃山(左)を下手投げで破る遠藤(撮影・清水貴仁)
玉鷲(左)の前に押し出される貴景勝(撮影・清水貴仁)

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豊ノ島初の連勝、好きだけど「シーソーゲーム」脱出

魁聖(右)を肩透かしで破る豊ノ島(撮影・栗木一考)

<大相撲九州場所>◇6日目◇15日◇福岡国際センター

現役最年長関取で西十両8枚目の豊ノ島(36=時津風)が、初日から続くヌケヌケ状態から脱して、今場所初の連勝。星を4勝2敗とし白星2つを先行させた。

東十両5枚目の魁聖(32=友綱)と対戦。過去、幕内での8度を含め9回の対戦で7勝2敗と、得意にしている相手。「やりやすい相手ではない」と前置きしながら「正面からガチッとつかまえられたら重いから相手を動かしながら、うまく取れている」。この日も、得意のもろ差し狙いで踏み込んだが、差し手争いで圧力をかけられ、中に入るのは無理と瞬時に判断。右に動いて浅くのぞかせた右から、得意の肩透かしを打った。「相手の体が流れたので(肩透かしを)打ち続ければ決まると思った。最近の中では一番、決まり方としては、きれいだった」と自画自賛する、十八番の技で4勝目を挙げた。

切れ味鋭い技同様? 舌の方も滑らかだ。5日目まで○●○●○と続いた今場所の星並び。この日、場所入りする車中で、気分を盛り上げるため付け人に音楽をかけさせた。よく聴くミスチルのCDだったようで気分よく聴いていたが、場所入り直前の曲が「シーソーゲーム」。交互に星が並ぶ今場所を象徴するような楽曲に「ムチャクチャ、オレの星と同じやん」と言って笑わせ、重苦しい空気を和ませたとか。帰りは、その付け人にラーメンを必ずごちそうする気遣いの最年長関取。オンとオフをうまく使い分けながら、場所を乗り切る。

魁聖(奥)を肩透かしで破る豊ノ島(撮影・栗木一考)

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