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大相撲ニュース

貴景勝「相撲につながる」おうち時間は栄養学の勉強

貴景勝(2020年3月17日)

大相撲の大関貴景勝(23=千賀ノ浦)が31日、NHK放送の「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」に、都内の部屋からリモート出演した。

自身の近況について「世間が大変な状況なのでプラスと言っていいのか分からないが、体をいったんリセットさせるいい時間になった。間接的に相撲につながるような勉強もした」と明かした。

外出自粛の生活が続く中で、自宅では読書や治療に時間をあてているという。この日は画面越しにトレーニング指導者、山本義徳氏(51)の栄養学の著書「アスリートのための最新栄養学」上下巻を紹介。「ここまで細かく載っている栄養学の本は、この本が初めて。ゆっくり5ページ、10ページずつ毎日読んでいる。勉強になっている」と話した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏場所が中止になり、現在はかど番脱出を期す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて調整を進めている。無観客で開催された春場所では7勝8敗。大関として15日間を皆勤して、初めて負け越したが「うまくいくとき、うまくいかないときが絶対ある。そういううまくいかないときこそ、精神的に強くなる場面。今まで休場やいろんなことが自分を強くしてくれた。そこに対する自分の楽しみがある」と前向きに話した。7月場所へ「しっかり自分の体をつくって、激しい突き押し相撲を見せられるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

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歴史的返り入幕の照ノ富士「やめたい」陥落後の苦悩

照ノ富士(2020年3月17日撮影)

中止になった大相撲夏場所の番付で、歴史的な返り入幕を果たした東前頭17枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が31日、NHKに出演し近況などを語った。

NHKは同日午後4時10分から「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」を放送。中止になった夏場所にかわり、前週から毎週日曜日に、3週にわたり放送するもので、2回目のこの日は「しのぎを削ったライバルたち」と題して、88年放送の「名勝負 栃錦・若乃花」、92年放送の「柔と剛~柏鵬の時代(大鵬・柏戸)~」「綱とり三つ巴の戦い~北の富士・玉の海・琴桜」の3番組を再構成して放送された。

その番組冒頭で照ノ富士が都内の自宅からリモート出演。現在の心境などを語った。

Q2年半ぶりの幕内復帰を果たした心境は

照ノ富士 そうですね、ちょっと長かったと思います。

Q陥落したのは膝のケガだけが原因ではなかった

照ノ富士 糖尿病、C型肝炎と腎臓と3つが重なってしまい、どう頑張っても力が出なかったし、筋肉も落ちました。それを徐々に、徐々に治して頑張りました。

Q陥落して現役をやめようと思ったことは

照ノ富士 正直、大関から落ちた時に、親方(伊勢ケ浜親方=元横綱旭富士)に「やめたい」と。それから5回ぐらい「やめさせてください」と親方に言いました。

Q師匠は何と

照ノ富士 最初に病気を治してからでないと話にならない、と。病気を治してから(その)話はしようと言われました。

Q復帰には師匠の存在が大きかった

照ノ富士 そうですね、いちばん大きかった。

Q優勝も大関にもなって序二段に落ちた

照ノ富士 やっぱり大関になって、横綱も近いと言われてましたからプライドもある。そのプライドを捨てられるか。関取ではない、序二段の土俵でプライドを捨てて相撲を取れるか。一番きつかったのはプライドを捨てられなかったこと。付け人もいない、ゼロから自分でやらなければいけない。

Qそこからどう切り替えたか

照ノ富士 知り合いの人に言われました。自分で思っている以上に、他の人は気にしてないから、と。(照ノ富士は)頑張っているんだ、という目でしか見てないから、もう1回、頑張ればいいじゃないかと。

Q今はどんな稽古を

照ノ富士 (土俵に)復活してから、上半身をメインに筋トレなど。膝は(まだ)3割ぐらいしか戻っていない状態で幕内に上がった。幕内は、そうはいかない(甘くない)から脚をメインに(筋トレなどを)やり続けています。

Q今、力士たちは外出できない中、自宅ではどんな生活を

照ノ富士 ノンビリ家で過ごしています。昔のビデオを繰り返し見たり、道具を買って脚を鍛えたりもしています。(室内筋トレ用の)バイクも買って1時間ぐらい乗ってます。

Q幕内優勝も経験して大関にもなった。次の目標はどこに置いているか

照ノ富士 幕内に上がった以上、落ちるわけにはいかない。年を取っているわけではないので、若手の一人と(いう思いは)自分の中にはある。上位で暴れてみたいです。

Q最後に本場所を楽しみにしているファンへ

照ノ富士 今、コロナで厳しい時期ですけど、力士のみなさんは、それぞれ頑張っている。7月は名古屋でなく東京で開催されますが、そのときは応援、よろしくお願いします。

大関を14場所務めた照ノ富士は、18年初場所を最後に幕内から陥落。その3場所後には十両からも陥落した。4場所連続全休し、手術もした両膝の治療とリハビリ、内臓疾患を治療。19年春場所、西序二段48枚目で本場所の土俵に復帰した。幕下優勝含む32勝3敗の成績で、今年初場所には再十両を果たし関取復帰。先場所、東十両3枚目で10勝5敗の好成績で、18年初場所以来14場所ぶりの再入幕を果たした。元幕内力士が序二段まで降下した後、幕内復帰を果たしたのは史上初という、歴史的な返り咲きだった。

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横綱大乃国に見る験担ぎ効果/夏場所プレイバック

大乃国(89年撮影)

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。8日目は、験担ぎをした横綱の中日勝ち越しです。

<大相撲夏場所プレイバック>◇8日目◇89年5月14日◇東京・両国国技館

小さな「勝利の女神」に見守られた横綱大乃国が、ただ1人の全勝を守った。前頭筆頭の大寿山を下し、自身3度目の中日勝ち越し。西の支度部屋で「押し出しで勝つのはいい傾向だね。落ち着いて相撲が取れている証拠だ」と取り口を解説した。

1匹のハエが、初日から西の支度部屋の奥に紛れ込み、大乃国の周りを飛び回っていた。追い払わずに放っておいたら、板井、逆鉾、琴ケ梅といった苦手力士に連戦連勝。4日目には追い払おうとする報道陣に「守り神なんだから追い払っちゃいけないんだ」と言ってニヤリ。史上最重量210キロの横綱が、わずか1グラムにも満たないハエで験を担ぐのも妙な話だが、これも精神的に余裕があればこそ。この日もハエは、大乃国の明け荷の周りを元気いっぱい飛んでいた。

大関だった87年夏場所では、再十両の際に後援者からプレゼントされたトンボ模様の雪駄(せった)を15日間はき続けて全勝優勝するなど、験担ぎで結果を出した経験がある。今場所も、と臨んだが連勝は10でストップ。優勝こそ逃したが、12勝を挙げて横綱としての存在感は見せた。

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園芸男子だった大栄翔、アベマ生出演で魅力語る

大栄翔(2019年11月13日撮影)

大相撲の小結大栄翔(26=追手風)が30日、AbemaTV放送の「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~ 二日目」にリモートで生出演した。現在の稽古状況について、番組進行の清野茂樹アナウンサーから問われ「この状況なので体を動かす程度です。後は器具を使ったトレーニングとか。相撲は取ってないです」と明かした。

埼玉栄高時代にはまわしを取る相撲を取っていたが、角界入り後は突き押しを武器に三役にまで昇進した。突き押しとなったきっかけについて「高校の時まではまわしを取っていたけど、入門してから『そこまで体は大きくない』と追手風親方に言われたので突き押しにしました」と説明。今も磨いている最中だといい「突き押しに徹しないといけないのに昔のクセで差したり、疲れるとまわしを取りにいって負けてしまうことがある」と突き押しの難しさを口にした。

以外な過去についても話した。番組の解説を務めた元横綱3代目若乃花の花田虎上さんに、中学時代に園芸部だったことを指摘されて笑顔。「(中学は)部活に入らないといけないので園芸部に入りました」と相撲道場に通うかたわら、中学の園芸部に所属していた。キュウリやナス、ゴーヤーなどを育てていて「自分で育てたものを食べたり、観たりすることですね」と園芸部の魅力を語った。

日本相撲協会が無観客での開催を目指す、7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて「次は7月に場所があると思うのでいい相撲を見せて、みなさんに元気を与えられるように頑張ります」と意気込んだ。

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隠岐の海「それがよかった」語らぬ親方にひかれ入門

隠岐の海(2020年3月12日撮影)

大相撲の小結隠岐の海(34=八角)が30日、AbemaTV放送の「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~ 二日目」にリモートで生出演した。

新型コロナウイルスの影響で中止となった夏場所について「なかなかモチベーションが大変だと思う」と話す一方、「しっかりと次の場所に向けてやりたい」と日本相撲協会が無観客での開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて意気込んだ。

出演中には、初土俵を踏んだ05年初場所での前相撲の映像が流れた。当時を「緊張していました。(部屋の)世話人さんとか先輩が怖くて、しきたりも分からなくて緊張しました」と苦笑いで振り返った。

角界入りのきっかけは、「(八角)親方が島に来てくれて、一緒にご飯を食べた時に『東京いけるな』『親方だったらいいな』と思った」。心に残った誘い文句はなかったというが「あんまりしゃべってないんですけど、それがすごいよかった」と多くを語らなかった八角親方の姿にひかれて入門を決意した。

印象に残る取組には、15年九州場所での横綱白鵬戦を挙げた。土俵際まで寄るも、逆転のやぐら投げをくらい負けた一番。「最後寄っていくんですけど、その時に1番力を出し切れたかなと。こん身の寄りだったと思います」と横綱を追い詰めた寄りに手応えを感じた。

15年九州場所 隠岐の海をやぐら投げで破り全勝を守った白鵬(2015年11月14日)

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鶴竜、7月場所へ意欲「今は体つくるいいチャンス」

鶴竜(2020年3月2日撮影)

大相撲の横綱鶴竜(34=陸奥)が30日、AbemaTV放送の「大相撲ABEMA場所~記憶に残る名勝負100連発~ 二日目」にリモートで生出演した。

都内の部屋から出演したという鶴竜は、外出自粛が続く生活について「いつもは(家族と)一緒にいる時間が少ないので、全部がマイナスなわけじゃない」と前向きに話した。前日29日は長女アニルランちゃんの5歳の誕生日で、自宅で祝福。「ケーキを買って、家でできるかぎりのことをやった」と笑顔で話した。

出演中に01年九州場所で自身が前相撲を取る映像も取り上げられた。もろ手突きから頭をつけて素早く寄る相撲内容に、番組の解説を務める3代目元横綱若乃花、花田虎上氏も「この頃から低い当たりですね」と感嘆。花田氏に「頭から当たる怖さはありませんでしたか?」と問われると、鶴竜は「新弟子の頃は(昨年9月に死去した先代井筒)親方に『頭でいきなさい』と言われていた。同期と三番(稽古)をやってずっと頭で当たっていた」と、懐かしみながら振り返った。

3場所連続休場明けとなった春場所では、12勝3敗の優勝次点で綱の責任を果たした。7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて、基礎運動を中心に調整を進めている。「今はぶつかりもなし、申し合いもできないが、しっかり体をつくるいいチャンス。7月場所に向けて体をつくっていきたい」と意気込んだ。

約15分間の出演で終始笑顔。最後は花田氏に7月場所の目標を問われ「もちろん優勝を目指すので、応援よろしくお願いします」と、7度目の優勝を誓って締めくくった。

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五城楼、史上2度目の珍事とは/夏場所プレイバック

取り直しの1番が取れないため琴春日の不戦勝が決まる(2005年5月14日撮影)

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。7日目は“チン事”ではない、57年ぶりに起きた珍事です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇7日目◇2005年5月14日◇東京・両国国技館

それは十両の五城楼(現浜風親方)-琴春日戦で起きた。土俵際で相手を突き落とし軍配をもらった五城楼だが、物言いがつく。ただ、この一番で右膝を負傷した五城楼は人の肩を借りなければ土俵から下りられなかった。協議が行われている間、土俵上の審判団と五城楼が何やら意思確認。直後、五城楼は車いすで退場した。そして押尾川審判長(元大関大麒麟)の場内説明。「土俵に着くのが同時とみて同体取り直しと決定致しましたが五城楼が負傷しており、相撲が取れず琴春日の不戦勝と致します」。

取り直しの一番が一方の力士の負傷で不戦決着となるのは、48年秋場所6日目の力道山-前田山戦(力道山の不戦勝)以来、史上2度目の珍事。呼び出しが慌てて持ってきた「不戦勝」の旗が掲げられ琴春日が勝ち名乗りを受けた。もちろん五城楼の不戦意思と、琴春日の取り直し意思は確認された末の結末だ。ちなみに琴春日にも不戦意思があれば「痛み分け」になる。

五城楼の診断は右ひざ半月板損傷および同外側側副靱帯(じんたい)損傷の疑い。場所中も酸素カプセル(通称「ベッカムカプセル」)に入り体調管理には万全を期し、場所後の俳優松方弘樹とのマグロ釣りを楽しみにしていた。ここまで休場14回、うち途中休場5回と満身創痍(そうい)が続き「どこかに、靱帯とか筋肉は売ってないかな」と嘆いたことも。1場所2度の反則負け(03年九州場所)という史上初の不名誉記録も持ち「記憶に残る力士」ともいえそうだ。

車椅子で待機中の五城楼は、不戦敗の裁定と負傷の痛みでガックリ(2005年5月14日撮影)

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大嶽親方が元横綱大鵬誕生日に祈り「今は健康第一」

大鵬さん(2005年2月5日撮影)

大相撲の大嶽親方(元十両大竜)が29日、元師匠で昭和の大横綱に祈りをささげた。この日は、13年に死去した元横綱大鵬の80度目の誕生日。電話取材に応じた大嶽親方は、朝稽古後に弟子らと一緒に、都内の部屋に隣接する建物内にある仏壇に手を合わせたことを明かした。

墓参りも考えたというが、新型コロナウイルスの感染防止のために断念。「仏壇にお線香をあげるのも2人ずつ。密にならないようにね」と感染防止に努めた。本来ならば、仏壇の前で弟子らの成長を一番に願いたいところ。しかし今回は「今はこんな時だから相撲よりもまずは、『みんなが健康第一でありますように』と手を合わせました」と話した。

現在部屋には、元関脇貴闘力の次男で3月の春場所で初土俵を踏んだ鵬山、三男の幕下納谷、四男の三段目夢道鵬と、元横綱大鵬の孫が3人所属している。部屋での稽古は基礎運動が中心で、ぶつかり稽古などの接触を伴う稽古は行っていない。そんな状況下でも「夜に稽古場を見に行くと自主的に体を動かしているのが何人かいる。孫3人もそうだけど、つられて若い衆もやっている」と大横綱のDNAを引き継ぐ3人が部屋を盛り上げようとしている。

各師匠の判断となっている接触を伴う稽古は、6月から再開するという。日本相撲協会が無観客での実施を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)まで、時間はまだあり「いつでも相撲を取れる状態だけど、まずは軽く。今はケガをして病院に行くのが一番怖いからね」と慎重な構えを見せた。

4月以降、買い物などは「全部俺とおかみさんがやっている。ケガの治療とかでどうしても本人が病院に行かないといけないこと以外は、一切外に出していない」といい、部屋に届く郵便物などは全て受け取ってから消毒するなど、感染防止策を徹底している。だからこそ「何とか無事に7月場所を迎えたいですね」と切に願った。

【佐々木隆史】

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コロナ抗体検査進捗「順調だと思う」芝田山広報部長

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が29日、協会員の希望者を対象とした新型コロナウイルスの抗体検査の進捗(しんちょく)状況について「順調だと思う」と話した。

電話取材に応じ「抗体検査は先生方の研究材料。いろんなことが想像できる中で、1つの研究材料になるのではないかと。どこの部屋で何人(に抗体が検出された)ということではなく、それを皆さん方にお伝えする、専門家がどう見るのかということ」と、抗体検査の意義を説明。検査の結果については「どの部屋で何人というようなことは外には一切公表しない、個人情報なので。先生方にお任せというしかない」とした。

無観客開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)まで2カ月弱。政府の指針では、イベントの入場者の上限を7月10日以降では5000人、または収容人数の半数以内に拡大としている。芝田山広報部長は「お客の話は何も出ていない」と話す。「とにかく野球が6月19日からということで、我々は3月にやった。今度は反対に他のスポーツの状況を見据えながらやっていく。政府の方針はいいが、今日も再び感染者が増えているでしょう。今はまだそういうことを言える状況じゃない。お客さんを入れられるに越したことはないけれど、まずは無観客で開催するというのが一つの大きな目標です」と、慎重な姿勢を示した。

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清見潟親方が年寄名跡を変更「春日山」を襲名

日本相撲協会は29日、清見潟親方(元前頭武州山)が5月29日付で年寄名跡を変更して「春日山」を襲名したと発表した。

元前頭武州山は13年初場所限りで現役を引退し、年寄「小野川」を襲名。藤島部屋の部屋付き親方として、後進の指導にあたっていた。16年1月に年寄「清見潟」を襲名し、今回が2度目の変更となる。

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朝青龍、35連勝でストップ/夏場所プレイバック

04年5月14日 大相撲夏場所6日目 北勝力(右)は朝青龍を押し倒しで破り連勝を35で止める

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。6日目は連勝記録に挑んだ横綱です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇6日目◇04年5月14日◇東京・両国国技館

当時23歳の朝青龍が、173日ぶりに負けた。歴代4位タイ(当時)の36連勝を目指し、前頭筆頭北勝力(現谷川親方)と対戦。引いたところを一方的に押し倒され、04年初黒星を喫した。

「やられたよ。かっこよくできればよかったな」。立ち合いで北勝力に2度つっかけられた場面もあった。3度目の仕切りに入る前、右手で下がりを分けるまで約5秒、北勝力をにらみつけた。「手つきがねえ。合わせないといけないよな。まあ、こっちが悪いんだよ。自分のミスだよ。(北勝力は)いい押しだったな」。ぐっと堪えながら、自らの相撲を反省する言葉を並べた。

予兆もあった。「朝からかゆかった。何かあるかと思ったよ」と笑って「おとといから背中が痛い。体ぱんぱんだ」と背中をさすった。「もったいない星だね」。

朝青龍にとって、この35連勝が自身の最長連勝記録となった。朝青龍の引退後、白鵬が63連勝(史上2位)、43連勝(史上5位)、36連勝(史上6位タイ)と次々に連勝記録を打ち立てた。モンゴル勢の躍進は、現在も際立っている。

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昭和以降初の50歳力士誕生、3元号またぎ土俵に

塵手水(ちりちょうず)を切る華吹(2017年9月23日撮影)

大相撲に50歳の現役力士が誕生した。現役最年長の華吹(はなかぜ、立浪)が28日、50歳の誕生日を迎えた。現役で50歳を迎えるのは、昭和以降初めて。

華吹は1986年(昭和61年)春場所が初土俵。同期には元幕内巌雄の山響親方らがいる。現役唯一の昭和入門で、昭和→平成→令和と3つの元号をまたいで土俵に立ち続けてきた。

師匠の立浪親方(51=元小結旭豊)は「50まで続けるのはなかなかできることではない。気力、体力とも立派。部屋としては、いなくてはならない存在ですから」と話した。華吹は立浪部屋でちゃんこ長を務める。ちゃんこ場でほかの若い衆を取り仕切り、栄養などを考えつつ、力士らの肉体を下支えしている。立浪親方は「誰が作るよりもおいしい。それを食べて、みんなが頑張っている。若い衆に言わせると、鍋の味付けは気合が入った時とそうでない時がある。気合が入った時はものすごくおいしいと言っています」とちゃんこ事情を明かした。

華吹は3月の春場所で4勝3敗と勝ち越し。中止になった夏場所は西序二段68枚目だった。現役の最後に近づいていることは間違いないが、立浪親方は「トレーニングもマメにやっているし、土俵に立てば若手のカベになっている」と話している。【佐々木一郎】

松ケ島(手前)を上手投げで破る華吹(2019年5月13日撮影)

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栃ノ心、平幕初4連続大関撃破/夏場所プレイバック

大相撲夏場所5日目 魁皇(右)を寄り切る栃ノ心(2010年5月13日撮影)

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。5日目は、平幕初の連続撃破です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇5日目◇10年5月13日◇東京・両国国技館

ジョージア出身の怪力が、快挙を成し遂げた。西前頭2枚目の栃ノ心が、4連勝していた大関魁皇を止めた。2日目から日馬富士、琴欧洲、琴光喜を下し、08年九州場所の豊ノ島以来9人目となる平幕の4大関撃破。さらに平幕の4日連続大関撃破は、史上初の快挙となった。

得意の右四つに持ち込み、寄り切りで魁皇を破った。「あの体勢になったら、もう負けないですよ」。この日の朝稽古。最後に春日野親方(元関脇栃乃和歌)から呼ばれ、4日連続はたき込みで勝った魁皇への対策を伝授された。頭を下げ過ぎずに強く当たり、得意とする形に持ち込んだ。

初土俵は06年の3月。入門時に190センチ、129キロだった体格は、192センチ、157キロ、ももの太さは90センチ以上に成長した。09年6月にはジョージアからの要請で母国に戻り、約1カ月の軍事訓練を受けた。銃も撃った。だが「こっち(相撲の稽古)の方が大変」というほど、当時5人の関取衆がいる春日野部屋の厳しい環境で強くなった。

「これまで上位にいた時は1回も3役に上がっていない。負けてもいいから、いい相撲を取りたい」と意気込み、戦った残りの10日間。千秋楽に勝ち越しを決め、自身2度目の敢闘賞を受賞。そして翌名古屋場所で悲願の新小結に昇進した。

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7月開催へ、感染予防徹底し前向く/大ちゃん大分析

高砂親方(2019年12月24日撮影)

2カ月に1度、奇数月に当たり前のようにあった大相撲の本場所がなくなりました。好角家のみなさんも寂しい日々が続いていることでしょう。そこで日刊スポーツでは本誌評論家の高砂親方(元大関朝潮)に、部屋の近況や開催を目指す7月場所に向けての思いなどを「大ちゃん大分析~特別編~」として語ってもらいました。不定期掲載となるのはご容赦を…。

   ◇   ◇   ◇

前回は、夏場所中止が決まった翌日にこのコラムを書かせてもらった。あれから3週間がたち、いろいろなことが起こった。角界で三段目の尊い命が奪われてしまったのは本当に悲しいことだった。あらためて新型コロナウイルスの恐ろしさを感じさせられた。だから緊急事態宣言が全国で解除されても、これまで通り気を緩めることなく粛々と送る生活の中で、感染予防は徹底している。

同時に7月場所に向けて徐々に、稽古の強度は上げていこうと思う。うちの部屋は2週間ほど前から、ぶつかり稽古など接触を伴う稽古も始めている。ただ春場所から7月場所まで約4カ月も空くから、ペース配分も大事だ。そこは師匠のさじ加減で抑え気味にしている。稽古時間も2時間、土曜日は四股だけで日曜日は休養日にしている。

最近は稽古時間以外で、弟子たちが縄跳びをよくやっている。昔から取り入れていたトレーニングの一環で、昔は曙(元横綱)に勧めたこともあった。相撲協会の公式ツイッターで朝乃山が、部屋の屋上で跳んでいるシーンを見た人もいるでしょう。ストレス発散も力士たちはよく考えていると思う。我々も7月開催を信じて、前向きな姿勢で進みたい。(日刊スポーツ評論家)

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白鵬7月場所へ思い「心と体を合わせ」自己管理徹底

白鵬(2019年7月19日撮影)

大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)が27日、日本相撲協会を通して、自身の現状や7月場所(19日初日、東京・両国国技館)についての思いを明かした。新型コロナウイルスの影響で夏場所が中止となり、7月場所開催まで1カ月半以上あるが「目に見えないコロナウイルスという敵との戦いがある中で、いろいろ考えながらやっています。心と体を合わせながら頑張っていきたいと思います」とコメントした。

現在は接触を伴うぶつかり稽古などは行っていないといい、再開は6月ごろだという。東京の緊急事態宣言が解除となったが「油断せずに1つ1つ体を作っていきたいと思います」と自己管理を徹底しながら、稽古を続ける。

協会が7月場所を3月場所同様に無観客での実施を目指していることについて「3月場所も無観客開催を経験しており、私自身、場所中も1日、1日祈りながら相撲を取っておりました。またみんなが一丸となりコロナウイルスの感染予防に努めて参りました。そうした中で3月場所を乗り越えることができました。ですので、7月場所も同じく3月場所と同様、一生懸命感染予防に努めながら頑張って参ります」とコメントした。

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「見えてる」83年ぶりチン事/夏場所プレイバック

2000年5月14日付日刊スポーツ

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。4日目は文字どおりの「珍事」です。

<大相撲夏場所プレイバック>◇4日目◇2000年5月13日◇東京・両国国技館

三段目の取組でその“チン事”は起きた。千代白鵬とガップリ左四つに組んだ朝ノ霧が右の上手を離し自分のまわしを抑えた。まわしはズルズルほどけ、ついには「ご開帳」。土俵下の審判員たちが「まわしだ! まわし! 見えてる! 見えてる!」と必死に叫んだ。“あそこ”が本場所では83年ぶりの珍事。勝負規定第16条により千代白鵬の反則勝ちとなった。

「まわしと腹の間がゆるゆるになってヤバイ、ヤバイと思って……」。まわしが短かったことで珍事発生となった朝ノ霧は「出費は痛い」と言いながら、悪夢再現は御免とばかりに帰り際、7メートルのまわしを5600円で購入した。

衛星第2放送で生中継していたNHKも肝を冷やしたが幸い、局部は映らなかった。それでもこの珍事はロイター通信によって「スモウ・レスラーのアサノキリの『MANHOOD(男性自身)』が(中略)試合とともに品位も失った」と世界に打電された。

協会上層部も右往左往。「東方力士の前袋が落ちたので、西方力士の勝ちとします」と場内説明した鳴戸審判長(元横綱隆の里)は「完全に見えちゃったからな。現実をそのまま説明していいものかどうか考えたよ」と困惑すれば、時津風理事長(元大関豊山)も「いくら公開ばやりでも、あんなもんは公開するもんじゃない」と苦笑しきりだった。

まわしが外れて反則負けとなった朝ノ霧は珍妙なポーズで状況を説明する(2000年5月13日撮影)
所が見えるハプニングで反則負けとなった朝ノ霧(土俵右)。左は勝ち名乗りを受ける千代白鵬(2000年5月13日撮影)

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貴景勝 ぶつかり稽古再開「自分のペースで地道に」

おもりを使って下半身を鍛える貴景勝

大相撲の大関貴景勝(23=千賀ノ浦)が26日、日本相撲協会を通じてコメントを出した。7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて、この日は基礎運動を中心に体づくりを進め「ぶつかり稽古も少し行いました。少しずつ取り入れています」と、ぶつかり稽古を再開していることを明かした。

前日25日に新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面的に解除されたが「今まで同様、7月場所に向けて準備していきます」と平常心を強調。7月場所まで2カ月弱となり「自分のペースで地道にやっていきます」と気を引き締めた。

昨年の7月場所では休場を強いられただけに「今年は」という気持ちは強い。新大関だった昨年夏場所で右膝を負傷。同年名古屋場所に向けて右膝の回復に努め、直前まで出場可否を見極めたが、長い力士人生を考慮して初日の3日前に全休する方針を固めた。2年ぶりの7月場所に向けて「昨年の名古屋場所は出場できなかったので、今年は、という思い」と力が入る。

かど番脱出へ「体重の増減もなく体のメンテナンスもしっかりできているので、毎場所と変わらなく過ごせています」と、順調な調整ぶりをアピールした。

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貴ノ浪「悲しくない」涙の引退/夏場所プレイバック

引退会見で涙を拭う貴ノ浪(2004年5月11日撮影)

コロナ禍により大相撲夏場所が中止になり、本場所開催まで待ち遠しい日々が続きます。そんな中、日刊スポーツでは「大相撲夏場所プレイバック」と題し、初日予定だった24日から15日間、平成以降の夏場所の名勝負や歴史的出来事、話題などを各日ごとにお届けします。3日目は、90年代を中心に活躍した元大関の土俵との別れです。

<大相撲夏場所プレイバック>◇3日目◇04年5月11日◇東京・両国国技館

貴ノ浪は目に涙を浮かべながら、何度か言葉を詰まらせた。「全然悲しくない。悲しくないんだけど、涙が出る」。場所前に不整脈が出て入院し、医者の制止を振り切って現役に執念を燃やしたが2連敗。前夜、師匠の貴乃花親方(元横綱)と話し合い引退を決断した。「体調面がすぐれなかった。自分らしい相撲が取れないのであれば、終止符を打つのが正しいと思った」。

元大関貴ノ花が師匠の藤島部屋に入門し、87年春場所で初土俵を踏んだ。取り口は豪快。196センチの長身で懐が深く、もろ差しを許しても抱え込んで振り回した。94年初場所後、武蔵丸と大関に同時昇進した。96年初場所では、横綱貴乃花と同部屋同士の優勝決定戦を制して初優勝を果たした。綱取りには届かなかったが、大関在位37場所は史上7位。明るい人柄でもファンを引きつけ、記録にも記憶にも残る名大関だった。

名門二子山部屋から38年ぶりに関取が途絶え「それが一番残念。下が来るまで持ちこたえたかった」。引退後は音羽山親方として貴乃花部屋で指導し、将来の角界を支える人材として期待された。しかし15年6月に急性心不全のため43歳で急逝。早すぎる別れだった。

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芝田山広報部長「7月の始めには何とか出稽古を」

芝田山広報部長(元横綱大乃国)(2019年8月31日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長が25日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が東京を含む5都道県で解除される見通しとなったことを受けて、報道陣の電話取材に応じた。

新規感染者が過去1週間で1桁にとどまるなど、都内の感染状況は徐々に好転しているが「コロナが全面的になくなったわけじゃない、ワクチンができましたよ、ということじゃない。陽性の人が陰性になって、また再陽性になった人もいる。難しい。協会としては引き続き、不要不急の外出は避けて自粛を続けていこうということ」と、慎重な姿勢を崩さなかった。

協会は現在、出稽古を禁止している。7月場所(7月19日初日、東京・両国国技館)まで2カ月を切っており、同広報部長も「7月の始めには何とか出稽古解禁になればいい」と祈るように話す。「今のところは厳しい状況。(出稽古解禁が)7月初めでも(調整の期間は)通常の番付発表と同じくらい。それまでに(ウイルスの)第2波があるのか、結局このまましぼんでいくのか」と、感染状況を注視する構えだ。

感染が終息に向かえば、無観客開催を予定している7月場所で観客を入れる選択も考えられるが「今の状況、段階では話し合いに出ていない。まずはお客さんなしでもすることにこぎつけたいのが目標」と話した。

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鶴竜「7月場所でいい相撲が取れるように」準備する

鶴竜(2020年1月13日撮影)

大相撲の横綱鶴竜(34=陸奥)が25日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が東京を含む5都道県で解除される見通しとなったことを受けて、日本相撲協会を通じて「7月場所でいい相撲が取れるように、力士として引き続きいい準備をするだけ」とコメントした。7月場所(19日初日、東京・両国国技館)では昨年名古屋場所以来7度目の優勝を目指す。

4月に生まれた第3子となる次女を「エネルレン」と名付けたことも明かした。外出自粛生活が続き「子どもたちと一緒に遊んだり、下の子にはミルクをあげたりして過ごしている」と、家族と過ごす時間を充実させているという。

7月場所まで2カ月を切った。鶴竜は「基礎運動を中心にじっくり鍛えることができている。7月場所に向けて、自分のペースで徐々にやっていく」とマイペースを強調した。

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