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au版ニッカン★バトル

夏の絵日記2019

「汗っかき」の必需品/8月17日 千代丸

自らを「かなりの汗っかき」という千代丸関(28=九重)は、暑さ対策にこだわっています。数年前に3000円台で購入した小型扇風機を描いてくれました。

「どんなにエアコンを効かせても暑いときは暑いので、夏巡業の必需品ですね。前はコンセント式だったけど、充電式に変えて持つのがラクになりました」。風を浴びているときの表情は、非常に幸せそうです。

最近は首掛け型の扇風機も気になっているそうです。知人のものを借りて使ってみましたが「つけてみたけど、サイズが小さすぎました」とのこと。首回りにフィットせず、ファンから送り出される風が顔に当たりませんでした。

180センチ、193キロと巨漢の千代丸関。「首掛けは簡単に顔を冷やせるのでいいなと思っているんですが…」。力士仕様の、首掛け型の扇風機が発売されることを待望しています。

ひまわりのように成長したい/8月16日 炎鵬

炎鵬の絵日記

関取衆最小168センチ、最軽量99キロの前頭炎鵬関(24=宮城野)は、土俵上と同じく鮮やかに、ひまわりと太陽を描いてくれました。「(出身の金沢市の)隣町にひまわり畑があって、夏といえば、ということで描きました。ひまわりのように、まっすぐ、大きく、立派に、これから成長していきたい」と、思い出と今後の思いを込めた作品です。「冬よりも夏の方が好きですね」と、実家から自転車で約15分の海水浴場には、毎年必ず行っていました。

太陽は部屋の兄弟子の横綱白鵬を意味しているとのことです。「横綱という、太陽のようにまぶしい存在から、栄養をたくさん吸収したいです」。当たり前のように毎日接している、近くて遠い存在からは、得るものが果てしないと感じているようです。「今のままでは上に行くのは厳しい。もっと横綱から吸収して、心技体すべてに成長したいです」。誠実な姿勢が、抜群の人気を支えています。

十三回忌先代親方へ桜満開/8月14日 琴奨菊

琴奨菊の絵日記

14日は先代佐渡ケ嶽親方の元横綱琴桜の十三回忌。前頭琴奨菊関(35=佐渡ケ嶽)は「先代の相撲熱を受け継ぎながら頑張ることが恩返し」と、感謝の思いを込めた絵を描き上げました。りりしい表情が特徴的な先代師匠と、ピンク色に染まる桜。花びらの数は全勝を意識して15枚と、手が込んでいます。「われながらいい出来。先代のサインも見よう見まねだけどうまく描けた」と、自画自賛する作品が仕上がりました。

12年前のこの日は、ちょうど夏巡業中でした。「最後の一言は『巡業しっかりやってこいよ』だったなあ」。入門前に言われた「土俵には地位も名誉も金も埋まっている」という言葉を、今でも大事にしている琴奨菊関。名古屋場所では先代師匠の孫、琴ノ若が新十両昇進を果たしました。「いろんなタイミングが重なりましたね」と感慨深そうに話していました。

誕生日の思い出は「赤福」/8月13日 志摩ノ海

志摩ノ海の絵日記

志摩ノ海関(30=木瀬)は、先月11日に迎えた誕生日の思い出を描きました。当日は名古屋場所5日目。「地元の親の友達とかがたくさん来てくれて、2個入りの赤福を何セットもいただきました」。三重県出身。地元の名物である和菓子を食べて、自身の似顔絵もニッコリです。「笑顔は自分のチャームポイントだとファンの方に言われたことがあります。『しまちゃんスマイル』とも呼ばれているらしくて、うれしいです」。

背景色の青は志摩市から見える海を表しているそうです。「地元アピールをできればいいなと思っていたので、これ(絵日記)を機会に地元を押し出してみました」。三重出身の幕内力士は現在、志摩ノ海関のみ。郷土との結びつきを大事にする姿勢は、まさに力士のかがみでした。

故郷の海に思いを馳せて…/8月12日 木崎海

木崎海の絵日記

沖縄県うるま市出身の木崎海関(24=木瀬)は、故郷の大好きな景色を描いてくれました。豊見城市に属する瀬長島(せながじま)から見える景色とのこと。丁寧に文章まで添えました。「沖縄に戻るたびに見に行って、写真も撮ってしまいます。それくらいきれいな場所」。しこ名にも「海」の字が入っている、木崎海関らしい絵が仕上がりました。

新十両だった名古屋場所では7勝8敗。場所後には2歳上の兄、幕下美ノ海とともに沖縄に帰り、12月14、15日にうるま市での開催が予定されている冬巡業のPR活動を行いました。沖縄出身の関取は、現状では木崎海関だけ。開催場所も出身地のうるま市だけに「いい成績を残して沖縄に戻って、地元を盛り上げたい」と気合十分でした。

元ライバルNBA八村にエール/8月11日 貴ノ富士

十両貴ノ富士関(22=千賀ノ浦)は、メッセージ性の強いドラマチックな作品です。

中学時代はバスケットボールで活躍し、今やNBAウィザーズの一員となった、日本代表の八村塁選手からライバル視された存在。そんな、かつてのライバルにエールを込めた絵に仕上げてくれました。「やっぱり八村選手には頑張ってほしい。海の向こうで頑張ってほしいと思って、バスケットボールと海を描きました。彼の活躍はめちゃくちゃ刺激になります」と力説。ボールはNBA公式球を忠実に再現しました。

自身も砂浜でパス練習するなど、海とバスケットボールはリンクしているそうです。巡業の合間となる今月22日には、バスケットボール日本代表の親善試合アルゼンチン戦を観戦予定。同じく八村選手からライバル視された、双子の弟の前頭貴源治関も一緒で「着物でゴール裏から観戦するので、気付いてくれるかな」と、心待ちの様子でした。

実況付きセントアンドルーズ/8月10日 勢

最高位は関脇の十両勢関(32=伊勢ノ海)は「ゴルフの聖地」といわれる、英セントアンドルーズをイメージしたゴルフ場のグリーンを描いてくれました。

「具体的に何番というわけではないですが、ショートホールです」。絵の説明をしてくれると、ゴルフへの愛情がノンストップ。夢の舞台でプレーする姿を想像して実況してくれました。

「風は右から強く吹いています。その風を計算に入れて僕が5番アイアンで打つと、1度、ピンに当たるんです。1万人の観衆から『あーっ』って、ため息も漏れますが、静かに20センチのパットを入れます。ホールインワンを逃して僕も悔しいんですが、あのセントアンドルーズでバーディーですからね」。

もちろん、すべて勢関の想像の世界で観衆1万人ながら「プライベート」。それほどゴルフ愛を絵に込めてくれましたが「ゴルフは引退後。今はまったくやらず、相撲に集中しています」。幕内上位に返り咲く夢を最優先に考えていると断言しました。

ふと浮かんだ亀田父/8月9日 剣翔

剣翔の絵日記

剣翔関(28=追手風)は今の気持ちと願望を、紙を目いっぱい使って表現してくれました。中央上部に描いたのは、ボクシング亀田3兄弟の父亀田史郎氏。面識はないものの、7月の名古屋場所で初の十両優勝を飾り「最高だなって思ったら、自然と思い浮かびました」と、同氏得意のポーズを「サイコー」という掛け声の吹き出し付きで描写しました。同場所は「腰も足も悪かったので、速い相撲を心がけたのがよかった」と、昨年夏場所での11勝以来、3年半の十両在籍で2度目の2ケタ白星。まさに自己最高の成績でした。

「祝 新入幕」については、正式には26日の秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の新番付発表を待つことになりますが、確実視されています。随所に派手な装飾が施されており「美術の成績は『5』でした。先生には人と違う発想を褒められました」と納得の仕上がり。願望通り新入幕となれば「2ケタ勝って敢闘賞が目標」。さらなる「最高」を目指します。

「並んでタピオカ」/8月8日 豊山

豊山の絵日記

豊山関(25=時津風)は夏の風物詩であるかき氷と、若い女性を中心に人気を集めるタピオカミルクティーを描きました。「最近はかき氷かタピオカ、どちらかは毎日飲んでいますね。会場の前にある出店で並んで…」。店の前で並ぶと、他のお客さんは女性が9割。「やっぱり目立ちますね。『お相撲さんも飲むんだー』ってなっています」と、好奇の視線が注がれるそうです。

この夏巡業、タピオカミルクティーは一山本関と一緒に飲むことが多いそうです。「巡業だと取組が終わる時間が大体一緒で…。あっち(一山本)も『俺も飲みたい』とホイホイついてくるんですよ」。同学年で同じ学生相撲出身。大学時代は会話をする機会がほとんどなかったようですが、プロ入り後は「タピ活」するほどの仲になりました。

モンゴルでバーベキュー/8月7日 大翔鵬

大翔鵬の絵日記

大翔鵬関(24=追手風)は「夏といえばこれかな」と、故郷モンゴルでバーベキューを楽しむ様子を描いてくれました。

アイデアを思いつくと、5分足らずでサラサラと描き上げた大翔鵬関。照りつける太陽が印象的ですが「こっちと違って向こうはカラッとした暑さなんです」と、過ごしやすい気候のようです。そばには川が流れており、汗をかいたら水遊びが一層楽しめそうですね。ちなみに絵の中で川を泳いでいるのは「逸ノ城関と水戸龍関」とのこと。同じモンゴル出身の関取と、仲良くキャンプといったところでしょうか。

図らずも3日掲載の逸ノ城関と似たような絵になりましたが「僕の方がうまいです」と自信満々。しかし、たまたま通りがかった玉鷲関には「うちの息子(長男のエルムン君)の方が上手に描けるよ!」とちゃちゃを入れられてしまい、苦笑いを浮かべる大翔鵬関でした。

「ドラえもん」その心は…/8月6日 阿炎

阿炎の絵日記

阿炎関(25=錣山)は、幼少期から見ていたという「ドラえもん」を描いてくれました。「なぜドラえもん?」。そんな疑問に「これは今の自分を表現しているんです」と即答。余計に謎を深める読者を見越したように「顔は笑っていても目は血走っているでしょ? これは巡業は長時間移動もあるし、いろんな人と稽古して疲れるけど、ファンの応援はありがたい。そん気持ちが出ているんです」と、補足してくれました。

「ドラえもん」の道具の中でも「一番ほしいのは、どこでもドア」とのこと。実は阿炎関、力士に欠かせない睡眠に関しては繊細。「ホテルのベッドが、あまり得意ではないんです。ふとんがいい。自分のふとんが一番ゆっくり眠ることができます」。どこでもドアがあれば、巡業中もゆっくり自室で休むことができ、今回の巡業でも長い日は6時間にも及ぶ移動も解消。目が血走っていない、純粋な笑顔の「ドラえもん」を描ける日を夢見ています。

とにかく食べたい「かき氷」/8月4日 朝乃山

朝乃山の絵日記

朝乃山関(25=高砂)は、この夏の後悔を絵に込めています。「名古屋でかき氷を食べられなかったんです…。アイスやソフトクリームは食べたんですが」。幼い頃から毎年のように食べているかき氷。「どこの店…とかなくて、何でもいいのでとにかく食べたいんです」と、夏の定番ともいえるスイーツに飢えているようです。描いたかき氷は、2種類のシロップが大量にかかっています。味はストロベリーとブルーハワイ。四つ身の攻めと同様に、好みの味も王道な朝乃山関です。

一方、自身の中で押し寄せるのがタピオカブーム。最近では巡業地の出店でもタピオカミルクティーが販売されており「甘いものが好きなので…」と、ついつい買ってしまうとか。「もちろん、残りの巡業でかき氷も食べます」。夏場所で初優勝した勢いそのままに、力強い甘党宣言でした。

故郷モンゴルの雄大な風景/8月3日 逸ノ城

逸ノ城関(26=湊)は、故郷モンゴルの風景を描いてくれました。

「モンゴルの田舎はだいたいこんな感じ」。遊牧民の移動式住宅ゲルを、大小のサイズで描き上げたのがこだわり。ゲルの斜め上にあるまきを運んできたのは、4年前の同企画でも描いたトラック。「お父さんが買ったトラック。たくさん運べる」と誇らしげでした。川の近くにはヒツジの大群が。全頭が柵の中に入れるか、少し心配になるほどの数でした。

最後に故郷に戻ったのは「たしか…2年前の7月です。巡業がない月でも結構忙しい」と、母国が恋しい様子です。それでも何とか時間を捻出して、戻るつもりだとか。「そのときはいい成績を残して戻りたい」。14勝1敗だった春場所に近い成績を残して、凱旋(がいせん)といきたいところですね。

夏といえば…を詰めました/8月2日 照強

照強が描いた絵日記

照強関(24=伊勢ケ浜)は、自身がイメージする「夏」を詰め込みました。花火、風鈴、短冊が飾られたササの葉…。兵庫・南あわじ市出身。2年前は、神戸市と淡路市を結ぶ明石海峡大橋の「地元の思い出」を描きましたが、今回は「思考を変えてやってみた」とのことです。計6色で描かれた花火は色彩豊か。縁台に置いてあるうちわに、自身のサインを書き込むなど芸が細かいです。

30分かけて、じっくりと仕上げていただきましたが「いや~もうちょいクオリティーを上げられたと思うけど。60点くらいかな」と納得のいかない様子。そのストイックさが、優勝次点の12勝を挙げた名古屋場所の大活躍につながったのかもしれません。

うなぎパワーで名古屋ブレーク/8月1日 友風

友風が描いた絵日記

名古屋場所で11勝、鶴竜関から金星を挙げるなどブレークを果たした友風関(24=尾車)は、愛知・瀬戸市にあるうなぎ店「田代」のうな丼を描きました。尊敬する兄弟子の嘉風関行きつけの店で、場所前は「7、8回は行った」とか。どんぶりからはみ出すほどのうなぎの量で「本当にこのくらい乗っているんですよ」。絵だけでなく、「うなぎ」の文字にもこだわりが出ています。

「名古屋で活躍できたのも、うなぎを食べてパワーがついたからかもしれません」。一方で、場所中に毎日、嘉風関の助言を聞くことが話題になりました。今回、活躍の源としてうなぎを描くなら「嘉関を描く案もあったんですか?」と尋ねると、「それもあったか…そっちの方が良かったかも」とちょっぴり悔しそうな表情。兄弟子への愛を改めて感じました。

「鳥肌もん 5回見ました」/7月31日 北勝富士

北勝富士関(27=八角)は、大好きな劇団四季の作品からライオンキングを描きました。百獣の王の迫力が伝わります。

ライオンキングは今まで見た作品の中でも、特にお気に入りの作品の1つ。「鳥肌もんですよ。もう5回見ました。(巡業から)帰ったらもう1回見ます」。同作の魅力は「自然の摂理を感じられる」とのこと。「ライオンがシカを食べる、そのライオンが死んでその土壌に草が育つ。その草をまた草食動物が食べる。地球は、うまく回ってるんです」。何ともスケールの大きい話。何度も鑑賞したからこそ、感じられる境地なのでしょうか。

偶然にも絵を描き終えたその日、支度部屋に劇団四季の役者が来訪。劇団四季の相撲好きが集まる「相撲部」所属の方で、フェイスブックを通じて知り合ったそうです。本家からも「うまい!」と絶賛されて、北勝富士関も満足顔でした。

ハチにこめる家族愛/7月30日 玉鷲

玉鷲の絵日記

連載「大相撲 夏の絵日記2019」は、今日から随時掲載します。現在実施中の夏巡業に参加している関取衆らが描きました。テーマは「夏の思い出」が主で、故郷の風景、個人的な趣味など個性豊かな絵ばかりです。ぜひご覧ください。

   ◇   ◇

最初に掲載するのは企画常連の関脇玉鷲関(34=片男波)です。1月の初場所で歴代2位の年長優勝を果たした実力者が描いたのは、蜂でした。「蜂ってかわいいじゃないですか。色合いとかもいいし、全体的に好き。ハチミツもおいしいし」。勝ち越しに必要な「8番」と「ハチ」で、縁起も良さそうです。

この蜂は玉鷲関自身を描いています。蜂の右隣に描かれた2つの卵は長男テルムン君と、優勝を決めた初場所千秋楽と同じ日に誕生した次男エレムン君。「働き蜂のように頑張るって意味で描いた。2人目の子どもも生まれたから、子どもたちのためにも働かないといけない」。蜂が背中向きに描かれているのは、巣にいる子どもたちの方を向いているからだそう。初土俵から休みなく土俵に立ち続けて15年。すでに角界屈指の働き蜂ですが、家族愛を力により長く土俵を務める覚悟です。