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高安初黒星、八角理事長「1発間違えるとこうなる」

立ち合い後、玉鷲(左)と激しい攻防を見せる高安(撮影・神戸崇利)

<大相撲夏場所>◇6日目◇19日◇東京・両国国技館

 コンマわずかの差が勝敗を分けた。高安は、玉鷲に立ち遅れた。すると踏み込めず、自慢のかち上げは空を切り、上体を起こされた。あえなく押し出されて、連勝は5でストップ。悔しさから支度部屋で言葉を発することはできなかった。

 朝に強調していたのは攻めの姿勢だった。「攻めの厳しい力士(玉鷲)にこそ、攻めることが大事」と。ただ、思い描いた相撲は取れず、八角理事長(元横綱北勝海)は「いろいろ考えて集中できなかったんじゃないか。1発間違えると、こうなる」と分析した。

 優勝争いから1歩後退。それでも、まだ1敗。理事長は「玉鷲を褒めるべきだろう」と切り替えをうながした。スポーツ紙の1面も飾った朝に「そういう風に自分中心に動かすんだという気持ちでやっていきたい」とも語った。意欲はちっとも薄れていない。大関とりの視界はまだ開けている。

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高安が昇進目安3場所2桁白星「明日は大事な一番」

宝富士を破って勝ち名乗りを受ける高安(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 大関とりに挑む関脇高安(27=田子ノ浦)は西前頭4枚目の宝富士(30=伊勢ケ浜)をからくも上手投げで下して、昇進目安となる直近3場所33勝をクリアした。

 これまでのかち上げから一転、もろ手突きで立った。「重い力士。踏み込ませたくなかった。踏み込む前に止めたかった」。上体を起こしたが、そこからは狙い通りにいかなかった。突き放す意識とは裏腹に「反射的にまわしを取りに行ってしまった」。組んで宝富士を呼び込んでしまった。

 それでも、攻めの意識が前面に出ているのが今場所の高安。休まず構わず、上手で振って、強引にねじ伏せた。「内容的には良くない。危ない相撲でした」と反省したものの、3場所連続の2桁に届かせた。

 周囲からは大関とりの声が飛ぶ。だが、高安自身の意識は優勝争いにしかない。13日目は1敗の横綱日馬富士に挑む。「今日は今日で終わり。残り3日はすごく大事になってくる。しっかりついていきたい。明日は自分のこれからの相撲人生で、大事な一番だと思います」。その先に、大関昇進が待っている。

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具志堅用高が断言!来春に山中V14で日本記録超え

沖縄めんそーれフェスタ前夜祭に参加したバービーと具志堅用高(撮影・村上幸将)

 具志堅用高(61)が25日、東京・池袋サンシャインシティで行われた沖縄めんそーれフェスタ前夜祭で、WBC世界バンタム級王者の山中慎介(34=帝拳)が、来春にも自身の持つ世界戦13連続防衛の日本記録を抜くと断言した。

 前日の24日、山中が具志堅の持つ13連続防衛の日本記録に挑む大一番の相手が、同級1位のルイス・ネリー(メキシコ)に決まった。会場は未定だが、8月に対戦する。具志堅は山中について聞かれ「次、13回目(の防衛戦)がきてますからね。記録は…ちょうど、抜かれる時期だね。山中君が、やりますよ。抜きますね」と期待した。

 ネリーは22戦全勝(16KO)のファイターで強打が売りだが、具志堅の山中への期待は揺るぎない。「来年の春じゃないですか? 14回防衛は」と、山中が日本記録を塗り替えるXデーまで“予言”した。

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比嘉大吾「自分に感動しました」V戦映像初チェック

所属ジムに届いた多くのお祝いの花に感激するWBC世界フライ級王者の比嘉

 ボクシングのWBC世界フライ級王者となった比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が25日、東京・杉並区の所属ジムを訪問し、初めて20日に行われた世界戦の映像をすべてチェックした。体重超過で王座を失った前王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)から2回、5回と左フックでダウンを奪取した際には自ら「いいぞ、比嘉」と拍手。6回に4度のダウンを奪ってTKO勝ちした後には「感動しました」と感慨に浸った。

 -自らの世界戦の感想

 比嘉 自分に感動しましたね。これから何十回、何百回と見てしまうと思います。入場の時、自分が何を考えていたのか。君が代を聞いていた時に何を思っていたのかを思い出しましたね。意外と自分が冷静だったことが分かります。

 -世界奪取後の生活は

 比嘉 (具志堅用高)会長とあいさつ回りをしたりしていました。寝る時間よりもご飯を食べている時間が多かったですが、疲れたという感じがなくて。やっと昨夜から眠る時間ができて今朝までたくさん寝ましたね。

 -具志堅会長と一緒に過ごす時間がさらに増えた

 比嘉 会長からは「世界王者になったらすぐに家を建てなさい」と言われました(笑い)。会長もご両親に家を建てたからですかね。いつか家を建ててベルトを飾りたいとは思います。

 -ジムワーク再開はいつ

 比嘉 いつも試合後は1週間は休みます。明後日で1週間なので、来週からロードワークとか少しずつ体だけは動かそうと思っています。来月から練習再開になると思うので、その時からしっかり動けるようにはしておきたいです。

 来月上旬に沖縄に具志堅会長と一緒に凱旋(がいせん)帰郷する予定。6月9ン日には那覇市と出身地の浦添市で祝勝会、同11日には高校3年間を過ごした宮古島でパレードする日程となっている。その後にジムワーク再開する見通しだ。

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豊ノ島が3連敗から3連勝「最後もしっかり前出る」

栃丸を押し出しで破った豊ノ島(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 劇的な逆転勝ち越しに王手をかけた。陥落した幕下で4場所目を迎えた東幕下19枚目の豊ノ島(33=時津風)が、失意の3連敗から3連勝。13日目以降に組まれる最後の7番相撲に、勝ち越しをかけるまでこぎつけた。

 負ければ2場所連続負け越し決定となる、東幕下16枚目の栃丸(24=春日野)との一番。胸で当たり得意のもろ差しを狙ったが、これは封じられた。ならばと、突き放そうと突っ張る相手の腕を下からあてがいながら、押し相撲で前進。休まず最後は、もろハズから押し出した。

 負けを恐れない熱い気持ちの中でも、頭は冷静にイメージ通りの一番だった。「もちろん二本、入れる気持ちだったけど、入らなかったら下から圧力をかけようと思っていました。突き落とされても、それは仕方ない。負けることを恐れずに行った。そんな気持ちで開き直れましたね」。

 3連敗した6日目の取組後、「受けに回っている」とアドバイスしてくれた荒磯親方(元前頭玉飛鳥)がこの日の取組後、再び声をかけてくれた。「見違えるような相撲を取っている。今日みたいな相撲を取れば強いんだから」。あれ以来、何かが吹っ切れて、忘れかけていたものを取り戻した豊ノ島。3連敗から3連勝の精神的な立て直しにも「自分が精神的に強かったら3連敗なんかしてない。周りの人の、ちょっとした言葉で、気の持ち方を変えられるようになりました」と感謝の気持ちが絶えない。場所を締めくくる7番相撲も「3連勝は内容もいい。最後もしっかり前に出る相撲で締めくくれたら」と結果を恐れずに臨む。

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幕下水戸龍3勝3敗に「最後は思い切り」

武玄大を寄り倒しで破った水戸龍(手前)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 幕下15枚目格付け出しでモンゴル出身のトゥルボルド改め水戸龍(23=錦戸)が、6番相撲で白星を挙げて3勝3敗。最後の7番相撲に、デビュー場所の勝ち越しをかけることになった。

 西幕下18枚目の武玄大(28=藤島)と対戦。土俵中央の攻防から、相手の強烈なおっつけに圧力をかけられた。それでも自然と右が浅く入ると、上体を浴びせるように前進。武玄大を土俵外へ出した。

 相手の攻めをしのぎ、休まず前に出た相撲にも、水戸龍本人は納得いかない様子だった。「まだ緊張してて自分の相撲が全然、取れない」と報道陣の問いかけを待つまでもなく切り出し「たまたま前に出ただけ。形を作って前に出ようとしたけど(右差しが)浅いうちに出て危なかった」と、勝ったものの勝負を急いだことを反省材料として挙げた。

 イメージと体の動きが、かみ合わないまま緊張の土俵が続く。それもあと1番。15枚目以上の幕下付け出しでは過去19人中、5人(休場含む)しか負け越しはいない。日大時代に全日本と学生のビッグタイトルを獲得しただけに、それだけは避けたいところ。「緊張しても仕方ない。最後は思い切りやるしかない」と開き直りで臨む。

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高安、大関昇進目安33勝「大きな一番」藤島副部長

2敗を守った高安は懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 関脇高安(27=田子ノ浦)が平幕の宝富士(30=田子ノ浦)を、守勢に回りながら上手投げで破り、2桁10勝目をマーク。過去の例から大関昇進の目安とされる「三役で3場所合計33勝」に届いた。

 日本相撲協会の幹部からは「昇進」を示唆するような言葉は出なかった。それでも、高安の力を高く評価する声は変わらない。八角理事長は「安定した力はつけたという印象。特に今場所は落ち着いている」と話した。大関昇進には、千秋楽まで見て、審判部の総意を受けて場所後の理事会招集-という流れがある。ましてや理事長判断で決まるものでもなく「(昇進は)審判部が(自分に)言ってきてからの話。33勝は関係ない」と、昇進をにおわす言葉は当然、差し控えた。

 土俵下で審判長を務めた審判部の藤島副部長(元大関武双山)は、高安の心理を読み解くように「今場所初めて(立ち合いで)もろ手で行った。ぎこちなかったですね。いつもの(体当たりではじくような)立ち合いの方が良かったと思いますが、思うところがあったのか。(2桁勝利の)意識があったのかもしれませんね」と分析。ただこの1勝の重みについては「12日目で一応の目安ですからね。何となく勝っているわけでなく、力があるなという勝ち方。大きな一番であることには変わりない」と評価。13日目の日馬富士戦にも「どっちが勝っても激しい相撲になる。勝つことで自分の優勝の道も開けるかもしれない。集中していってほしい」と期待した。

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白鵬、平常心で12連勝「土俵に慣れてきている」

栃煌山を下して全勝を守り懸賞金を両手で受け取った白鵬(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、東前頭4枚目栃煌山(30=春日野)を下して初日から12連勝を挙げた。

 栃煌山の頭を左手で押さえて、顔に右のかち上げを浴びせる激しい立ち合い。突き放してのど輪で攻めてて、タイミング良くはたき込んだ。単独トップで迎えた一番も「いつも通りという感じで臨みました」と平常心だった。

 春場所を右足裏と右太ももの負傷で途中休場。休場明けだが、ここまで快調な動きを見せている。1敗の横綱日馬富士が不戦勝。残すところ3日で、差は1差のまま変わらず。1年ぶり38度目の優勝が近づいてきたが「日に日に土俵に慣れてきている。一番一番です」と浮かれることなくどっしりと構えた。

栃煌山をはたき込みで下した白鵬(撮影・丹羽敏通)

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照ノ富士10勝目も左足ひきずる「大丈夫です…」

照ノ富士(左)は送り出しで正代を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)にピンチが訪れた。西前頭5枚目正代(25=時津風)を送り出しで下し、支度部屋に戻る時に異変があった。

 取組中にはそぶりも見せなかったが、表情をゆがめて付け人の肩を借りて、足を引きずりながら戻ってきた。風呂から上がり、髪を結ってもらう間に左膝をアイシングでケアした。曲げると痛いか、と聞かれると「大丈夫ですよ」とだけ答えた。しかし、支度部屋を後にする際は再び付け人の肩を借りて、足を引きずりながら会場を後にした。

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具志堅用高が比嘉大吾に「バンタムくらいいける!」

沖縄めんそーれフェスタ前夜祭に参加したバービーと具志堅用高(撮影・村上幸将)

 具志堅用高(61)が25日、会長を務める白井・具志堅スポーツジム所属のWBC世界フライ級王者・比嘉大吾(21)に複数階級制覇を狙わせる考えを明らかにした。

 具志堅はこの日、東京・池袋サンシャインシティで行われた、沖縄めんそーれフェスタ前夜祭に参加し、トークイベント後、囲み取材に応じた。その中で、比嘉が20日のタイトル戦で、ファン・エルナンデス(30=メキシコ)に6回2分58秒、TKO勝ちし、日本初の13戦全勝全KOで世界王座を初奪取し、92年の平仲明信以来、25年ぶりとなる沖縄出身の世界王者となったことに話が及んだ。

 具志堅は「比嘉が今回の世界戦で王者にならなかったら、ジムを辞めると決めていた。女房とマネジャー2人だけには、その覚悟でいれ、と言った」と語った。その上で、ジムの今後について「王者になりましたからね。また、頑張ろうと。ある程度、少しは…ね。彼は、ボクシング界の幾つかの記録を作る夢がありますよ」と継続を明言した。

 具体的に狙っている記録については「デビューから、ずっと連続KOですから。日本の連続KO勝ちの記録は15。それを狙う気持ちはある」と、浜田剛史氏と渡部あきのり(角海老宝石)が持つ、15連続KO勝利の日本記録を挙げた。

 その上で、自身の世界戦連続防衛記録の13を狙わせるかと聞かれると「同じ階級じゃ、無理だね。彼はフライ級の体重では(この先、長い期間は)減量できないね」と断言。複数階級制覇の可能性について聞かれると「バンタムくらいまでは、いきますよ。パンチ力が強いですよ…破壊力が。そのくらいしないと20年、ジムをやった元が取れないよ」と笑った。

 具志堅はトークイベントで、比嘉の世界奪取後、リング上で泣いたことについて聞かれ「20年、かかりましたからね。うれしかったね。僕は、うれしい時にしか泣かない。悔しい時は、1回も泣いたことがない。何くそっ!! と頑張るんですよ」と言い、右拳を握り締めた。【村上幸将】

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阿武咲、恩人徳勝龍下し勝ち越し「感謝の気持ち」

徳勝龍を破って勝ち名乗りを受ける阿武咲(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 東前頭14枚目の阿武咲(20=阿武松)が、千秋楽まで3番を残し早くも勝ち越しを決めた。新入幕会見で明かした「2桁は勝ちます」という“公約”にも残り2勝とし、新入幕三賞も見えてきた。

 対戦した同12枚目の徳勝龍(30=木瀬)とは「大好きな先輩。小さい頃から、お兄ちゃんのような存在だった」という親しい間柄。徳勝龍は、同じ近大相撲部で同学年の宝富士(30=伊勢ケ浜)が故郷の青森に帰省した時に同行。そこで少年時代の阿武咲に稽古をつけてくれた。

 いわば恩人の1人でもあるが、土俵に上がれば関係ない。「しっかり相手のことを見て、どこではたきが来るかとか考えていた」と冷静だった。徳勝龍のいなしにも反応。逆に再度の押し合いの中で、タイミングを見計らって引き落とした。

 給金直しまでの道のりを「自分を信じるだけで、私生活から乱れないで稽古場から(本場所のつもりで)取っていたのが良かった」と振り返り、NHKのインタビュールームでは「おかげさまで(勝ち越して)感謝の気持ちでいっぱいです」と支えてくれた人たちに感謝の気持ちを示していた。

引き落としで徳勝龍(右)を下し勝ち越しを決めた阿武咲(撮影・小沢裕)

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高安「土浦の星」地元市民見届け 勝利に大きな歓声

土浦市役所でパブリックビューイングで、高安が勝った瞬間に喜び合う市民(撮影・戸田月菜)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 夏場所で10勝目を挙げ、大関とりの目安とされる直近3場所合計33勝に到達した関脇高安(27=田子ノ浦)の地元、茨城県土浦市役所では25日、パブリックビューイングが行われた。約40人の市民が大事な一番を見届け、勝利の瞬間には大きな歓声が上がった。

 土浦市在住の会社員皆藤昌美さん(40)は「高安」と記されたタオルを掲げて応援。「勝った瞬間、思わず跳び上がっちゃいました」。高安が十両に上がった時からずっと応援してきた。「土浦から大関なんて信じられない。土浦の星です」と目を潤ませた。

 高安土浦後援会の横山和裕さん(58)も「感動して泣いちゃったよ」と涙を流しながら節目の勝利の余韻に浸った。「あと3日、千秋楽まで気を抜かずにやってほしい」とエールを送る。

 土浦市役所職員の武藤知子さん(49)は、勝利の瞬間に隣の人とハイタッチをして喜び合った。「大関になって、いずれは土浦から横綱になってほしい」と期待を膨らませた。

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宇良「対戦できるのはうれしい」同学年対決で10勝

宇良(左)は送り出しで北勝富士を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 平幕宇良(24=木瀬)の勢いが止まらない。この日は同じ学生相撲出身で同学年の北勝富士と対戦。立ち合いで大きく右にかわって、右に回り込みながら2度はたきこむ。相手のバランスを崩した後、きっちり送り出した。

 同世代の好敵手を倒して、10勝2敗。「序ノ口から、どの番付でもやってきた。どんどん上に上がってきて対戦できるのはうれしいです」。

 初の三賞を完全に視界に入れて、トップを走る横綱白鵬と2差のまま残り3日に突入する。「2桁白星より、あと3日に集中したい」と、ラストスパートに向けて表情を引き締めた。

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日馬富士、貴ノ岩休場で不戦勝「力抜けるなあ~」

日馬富士は不戦勝で勝ち名乗りを受ける(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(33=日馬富士)が平幕貴ノ岩の休場による不戦勝で、11勝1敗となった。

 この日の朝稽古を終えた後、報道陣に貴ノ岩休場を聞かされて「えっ、うそ?」と目を丸くした。その後は「なんで?」「(負傷箇所は)足?」「いつ(休場が)わかったの?」と矢継ぎ早の逆取材。前日11日目に御嶽海に初黒星を喫し、連勝が止まったばかり。結果的に労せずして白星を手にした形だが「(対策を)みっちりやって、楽しみにしてたのにね。力抜けるなあ~」と複雑そうな表情を浮かべていた。

 全勝の白鵬を1差で追って、残り3日。13日目は大関とりの目安をクリアして勢いに乗る高安戦だ。「楽しみな相手。あと3日ある。勝負事だしね」。1敗をキープし、千秋楽の横綱決戦に持ち込むつもりだ。

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高安が10勝目 3場所33勝で大関昇進を手中

宝富士を破って勝ち名乗りを受ける高安(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)が、前頭4枚目の宝富士(30=伊勢ケ浜)を上手投げで破り、10勝目を挙げ大関昇進を手中におさめた。

 初場所(11勝)と春場所(12勝)で23勝を挙げている高安は、今場所の10勝を合わせて33勝。大関昇進の目安となる直近3場所での33勝をクリアした。

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白鵬12連勝、1敗で日馬!高安10勝大関ほぼ手中

宝富士(後方)を上手投げで破り大関昇進目安の10勝目を挙げた高安(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

 6場所ぶり38度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、前頭4枚目の栃煌山(30=春日野)をはたき込んで無傷の12連勝と星を伸ばした。

 5場所ぶり9度目の優勝を目指す横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、前頭5枚目貴ノ岩(27=貴乃花)が「左大腿四頭筋肉離れ」でこの日から休場となったため不戦勝で11勝目。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭3枚目の碧山(30=春日野)を押し出し7勝目。かど番脱出へあと1勝となった。

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、同5枚目の正代(25=時津風)を送り出して10勝2敗。正代は8勝4敗。照ノ富士は左脚を引きずりながら引き揚げた。

 大関どりの関脇高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目の宝富士(30=伊勢ケ浜)を上手投げで下し10勝目、大関昇進の目安となる直近3場所での33勝に到達した。

 関脇琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)は、小結御嶽海(24=出羽海)に寄り切られ8敗目となり負け越し。御嶽海は6勝6敗の五分に戻した。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(26=追手風)は、前頭2枚目隠岐の海(31=八角)を寄り切って5勝7敗。

 前頭10枚目宇良(24=木瀬)は、同7枚目北勝富士(24=八角)を送り出して、10勝2敗とした。

 12日目を終え、優勝争いは全勝で白鵬、1敗で日馬富士、2敗で照ノ富士、高安、宇良となった。

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「新K1伝説」26日は寺戸伸近-ウィーラン戦放送

延長にもつれ込んだ寺戸(右)-ウィーラン(C)M-1 Sports Media

 毎週金曜日深夜に放送されるテレビ東京「新K-1伝説」第84回は26日は深夜2時から、4・22K-1代々木大会の第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント1回戦、寺戸伸近-ジェイミー・ウィーラン、久保賢司-ソン・ダーチェンを放送する。

 注目は寺戸-ウィーラン戦。3回では決着せず、延長にもつれ込む。

 さらに、来る6月18日のK-1さいたまスーパーアリーナ・コミュニティーアリーナ大会から、第2代スーパー・ウエルター級王座決定トーナメント1回戦、広野祐-サニー・ダルベックも特集する。

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友綱親方が定年会見「荷が下りた気持ちです」

定年による引退会見に臨む友綱親方(撮影・小沢裕)

 夏場所後の6月12日に65歳の誕生日を迎えて定年となる元関脇魁輝の友綱親方(本名・西野政章、青森県天間林村=現七戸町出身)が25日、東京・両国国技館で会見した。「場所が始まってから複雑な感じでした。寂しいというのもありますが、今までの責任が解かれることには、荷が下りた気持ちです」と心情を吐露した。

 体重が新弟子検査の基準に達するまで待ち、13歳だった65年秋場所で初土俵を踏んだ。「周りの人は年上ばかりで、この先は無理だろうという感じだった。関取になりたいという気持ちはなく、高望みは捨てました」という。それでも、地道に上り詰め、幕内在位は66場所。敢闘賞1個と、北の湖、2代目若乃花、隆の里の3横綱から3個の金星を獲得した。

 87年春場所限りで引退すると、89年5月に友綱部屋を継承。自らの手でスカウトした大関魁皇らを育てた。その魁皇が5度の幕内優勝、そして大島部屋との合併で移籍してきた旭天鵬も移籍直後に優勝。「場面、場面で出会いがあった」と良い出会いに感謝した。

 初土俵から52年。半世紀を超える角界人生だった。今後は大島親方(元関脇旭天鵬)に部屋を譲り、自らも再雇用の制度を利用して相撲協会に残る予定。力士らに伝えたいこととしては「1番は我慢。我慢してコツコツと、目の前のことを1歩ずつ歩んでいく姿勢が大事」と話した。

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高野人母美が「顎の骨が溶ける病気」患い3度の手術

計量を終えた高野は亀田トレーナーと笑顔。右はカイ(撮影・阿部健吾)

 「モデルボクサー」の前東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者高野人母美(29=協栄)が25日、ポリデントCM出演を熱望した。カイ・ジョンソン(竹原&畑山)と戦う55・0キロ契約6回戦の前日計量に登場したが、いつものような派手なパフォーマンスはなし。はかりに乗るときに、何かを口から取り出したが…。「今日は地味目で…。1月にアゴの手術をして、一本を入れ歯にしたんです。いま安易にインプラントなどにする人が多いんですけど、将来を考えたら入れ歯の方が良い。恥ずかしいかもしれないですが」と右下奥歯の入れ歯を外すパフォーマンスだったことを明かした。

 ばい菌が入ったことで「顎の骨が溶ける病気」を患い、今年に入って計3度の手術を行ったという。歯科で働いた経験もあることから、抜いた奥歯の代わりには、「一番良い」と入れ歯を選択した。もちろん試合中は外すが、「ポリデントのCMお待ちしてます!」と声を大にした。

 この1カ月半は元3階級制覇王者亀田興毅トレーナーのもとで練習を積んだ。しきりに入れ歯の話に終始していると、「ボクシングの話、なんもあらへんやん」と亀田トレーナーから鋭いツッコミを受けたが、接近戦の立ち回り方などを磨いてきた。この日は地味なアピールでも、試合本番では派手にきめてみせる。

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白鵬は「元気ハツラツ」大相撲懸賞旗/写真特集2

大翔丸-石浦の取組より

 大相撲夏場所で漫画「北斗の拳」のキャラクターが懸賞旗として披露され、会場を沸かせている。そこで普段なかなかお目にかかれない「懸賞旗」にフォーカスし、千秋楽まで随時、写真で特集します。掲載は目についた主なものです。


【11日目】

豪栄道-白鵬

【一覧】どしっとほわんと 白霧島、トロッとキリッと 黒霧島、みやびにするっと 赤霧島、勝ち続けるために緑効青汁、飲めばわかる。おいしい緑効青汁、元気ハツラツ! オロナミンC、美味しく楽しく居酒屋つぼ八、世界に羽ばたくパートナーNTT、ユアーバリューパートナーNTT、人を想ってお墓をつくる全優石、味の決め手は伯方の塩、関東でも電気のことなら関西電力、関東でも関西電力がおトクでっせ、餅は餅屋のうさぎ餅(株)うさぎもち、和菓子の叶匠寿庵


【10日目】

豊響-豪風

 

【一覧】美人を育てる秋田米


【9日目】

稀勢の里-栃煌山

稀勢の里-栃煌山の取組より

稀勢の里-栃煌山の取組より

【一覧】味ひとすじお茶づけ海苔の永谷園、さけ茶づけの永谷園、梅茶づけの永谷園、大相撲を応援しますタマホーム、累計引き渡し10万棟タマホーム、読売KODOMO新聞月額五百円、読売中高生新聞月額七百八十円、お墓を未来に繫ぐ創業四百年石長、皆様のかかりつけ薬局ウエルシア、皆様のかかりつけ薬局ウエルシア、まちづくりのソリューション企業、まちづくりの匠 株式会社オオバ、かがやく笑顔のために 森永乳業、かがやく笑顔のために 森永乳業、頑張る皆に福を呼ぶ!喝風太郎、頑張る皆に福を呼ぶ!喝風太郎、背中にぴったりフィットちゃん、背中にぴったりフィットちゃん、太田胃散 ありがとういい薬です、日産自動車 スカイライン60周年、日産自動車 スカイライン60周年、日産自動車 スカイライン60周年、ユンケルでおなじみのサトウ製薬、ユンケルでおなじみのサトウ製薬、ファンドラップは 大和証券、漫画にマジメ。(株)コアミックス、漫画にマジメ。(株)コアミックス、漫画にマジメ。(株)コアミックス、健康いちばんエクセルヒューマン、健康いちばんエクセルヒューマン、6/9 日本武道館Theピーズ、日本ハウスホールディングス、日本ハウスホールディングス、野菜ざくざくサッポロ一番カップ、新たな価値の創造を川金HD、つくるのもたのし〜お酒 眞露(株)、つくるのもたのし〜お酒 眞露(株)、世界に羽ばたくパートナーNTT、ユアバリューパートナーNTT、人を想ってお墓をつくる 全優石、味の決め手は伯方の塩、ジャナス 資産運用のジャナス、株式運用・債権運用のジャナス

 

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亀海喜寛、8・26ロスで4階級王者コットと世界戦

亀海喜寛(撮影は2012年4月16日)

 元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(34=帝拳)が超ビッグネームと世界タイトル戦に挑むことになった。帝拳ジムの本田会長が24日、元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)と8月26日に米ロサンゼルスで対戦することを明かした。WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦になる見通しだ。

 着実にキャリアを積んできた亀海に大一番が用意された。米デビューとなった11年から同地では7試合を戦った。元4階級王者ゲレロには判定負けも激闘で本場の評価を得ると、16年4月、9月と世界ランカーのカラスと連戦し、引き分け、KO勝利と実績を積み上げた。同会長は「面白い試合をするので、相手に選ばれた」と説明した。

 コットが手にしたベルトは、WBO世界スーパーライト級、WBA世界ウエルター級、WBO世界ウエルター級、WBC世界ミドル級と豪華極まる。40勝(33KO)5敗の36歳はあと2試合で引退を公言するが、その1試合の相手を務める価値は計り知れない。

 亀海のニックネームは、スペイン語で「小さな教授」を意味する「MAESTRITO」。最高の敵を相手に、どんな「授業」を行うのか大注目となる。

 ◆亀海喜寛(かめがい・よしひろ)1982年(昭57)11月12日、札幌市生まれ。札幌商-帝京大を経て、05年にプロ転向。10年に日本スーパーライト級、13年に東洋太平洋ウエルター級王座獲得。27勝(24KO)3敗2分け。右ボクサーファイター。177センチ。

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貴ノ岩が休場 2日連続で結びの一番が不戦

貴ノ岩

 大相撲の東前頭5枚目の貴ノ岩(27=貴乃花)が夏場所12日目の25日、日本相撲協会に「左大腿(だいたい)四頭筋肉離れで約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。前日の輝戦で痛めた。11日目を終えて5勝6敗だった貴ノ岩の休場は11年名古屋場所以来3度目で、12日目に対戦予定だった横綱日馬富士は不戦勝となる。前日に休場した横綱稀勢の里に続いて、2日連続で結びに予定されていた一番が不戦となった。

 今場所の十両以上の休場者は、再出場した琴勇輝を含めて4人目。

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村田諒太の再戦、本田会長はジャッジ2人の処分条件

20日、判定で敗れた村田は、ロープにもたれかかり、うつむいて目を閉じる(撮影・横山健太)

 処分なければ再戦なし-。20日のWBA(世界ボクシング協会)世界ミドル級王座決定戦に不可解判定で負けた村田諒太(31=帝拳)について、帝拳ジムの本田明彦会長(69)が24日、WBAにジャッジの処分を求め、ない場合はアッサン・エンダム(フランス)との再戦交渉はしない考えを示した。現役続行に前向きな村田の元には他団体からのオファーも届いている。WBAの決断次第では他の選択肢を選ぶことになる。

 “被害者”として、不可解な採点への適切な対応を求める。本田会長は「処分が出ないなら、再戦は選択肢の1つにも入らない」と強い口調で言った。

 WBAのメンドサ会長は判定の誤りを認め、異例の謝罪をしている。当初22日にも村田側に届くはずだった再戦指令を求める正式通知は、25日の審判委員会の結論を経て送付される見込みだ。本田会長は、採点の検証などが行われる同委員会で、エンダムを勝者としたジャッジ2人を処分することを条件にした形。これまで同団体では前例がない公表も求め「悪意に満ちた採点。何もしないことは考えられない」と述べた。

 再戦に向けた他の「障害」はクリアしている。王座決定戦の勝者エンダムは、次戦は指名試合となり、当該者の同級4位ブラント(米国)が対象だが、同会長によれば「ブラントも判定がおかしいと怒っている。再戦の勝者と戦うことを条件に待つと言ってくれている」という。

 初黒星を喫したが、元世界王者相手にその実力の高さを証明したロンドン五輪金メダリストには、可能性が広がっている。WBC(世界ボクシング評議会)、WBO(世界ボクシング機構)の各会長から直々に参戦要請があり、世界再挑戦への選択肢は豊富だ。

 休養中の村田は進退を明らかにしていないが、同会長は「来週早々にも結論を出すのでは。やると思う」と見通す。世界の注目を受ける中、新たな動きがありそうだ。【阿部健吾】

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稀勢の里、親方は「悪化していない」もダメージ限界

横綱稀勢の里の休場について話す師匠の田子ノ浦親方

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱稀勢の里(30=田子の浦)が左上腕付近の負傷により休場した。

 ダメージは限界だった。横綱の責任も感じていた。琴奨菊に負けて4敗目を喫した10日目の夜、稀勢の里自ら「中日くらいから力が入らない。相撲にならない。休場させてください。すみません」と願い出た。弱音を吐かず、責任感の強い横綱の異例の申し出に、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)も受け入れた。

 春場所13日目に左上腕付近を負傷。劇的な逆転優勝を飾るも代償は大きく、春巡業を全休して治療に専念した。関取と相撲を取り始めたのは初日8日前。急ピッチで調整し、場所に入っても取組後は真っ先に治療に向かう。夕食はその後に回した。できる限りの手は尽くしてきたが、力は戻らなかった。大関時代の14年初場所千秋楽以来、自身2度目の休場になった。

 11日目に提出した診断書は、前回と同じ「左大胸筋と左上腕二頭筋の損傷で約1カ月の通院加療を要する」。田子ノ浦親方は「悪化はしていない」と話した。その上で「横綱ですから、ただ出るだけとはいかない。責任もあり、そういう決断をしたと思う。すごく悔しいと思っているし、ふがいない気持ちで胸がいっぱいだと思う」と代弁した。

 場所後は横綱力士碑への刻名式など、さまざまな行事が予定されていた。対応はこれから話し合われる。師匠は「ファンの方が待っていることなので、本人と話して考えたい。来場所は最後まで横綱の使命を果たせるよう、一緒に努力していける環境をつくりたい」とした。【今村健人】

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白鵬単独首位、ライバル労い「託されていると想う」

全勝を守った白鵬は懸賞金の束を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(32=宮城野)が、ついに単独トップに立った。かど番の大関豪栄道を上手ひねりで下した後の一番で、全勝で並んでいた横綱日馬富士が、小結御嶽海に敗れた。横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は左上腕付近の負傷により休場。初場所以来の対戦はお預けになったが、1年ぶり38度目の優勝が一気に近づいてきた。早ければ13日目に決まる。

 白鵬が優勝へ1歩近づいた。右の張り手から右四つに組み「(豪栄道の)投げは強いからね」と仕掛けるタイミングを慎重に見極めた。右下手は切られたが、流れの中で左上手を内側にひねりながら、右手ですくって華麗に転がした。自身41手目となる初の上手ひねり。「反応とタイミングと足の流れ。3つ、4つそろわないと出来ない。あと力とうまさ」と冗舌だった。

 稀勢の里の休場に思いをはせた。朝稽古後に休場を知ると「今場所休んで万全で名古屋って考えでも良かったけどね。今まで休まずに頑張ったから、強く出たいという思いは理解できる。そういう意味で10日間頑張ったと思う」と案じた。「大関だったら出られるけど」と横綱だからこその苦渋の決断だったと理解。自身は春場所を途中休場、昨年秋場所を全休していて「このごろは慣れているけど」と自虐的に笑ったが「最初の方は不思議な感じですよ。託されていると思うので(場所を)締められればと思う」と先輩横綱として引っ張る覚悟を見せていた。

 全勝で並んでいた日馬富士が敗れ、単独トップに立った。丸1年遠ざかっている賜杯が、ぐっと近づいた。11日目の単独トップは15年九州場所以来。しかし13日目から3連敗を喫し、日馬富士に優勝を譲った。その苦い経験があるからなのか「全然(気持ちは)抑えていますよ」と落ち着き払っている。13日目に優勝の可能性も浮上。38度目の歓喜が目の前で待っている。【佐々木隆史】

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日馬富士納得いかぬ1敗「負けは負け。明日の一番」

日馬富士(右)は、御嶽海に寄られて左足が土俵の外に出る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は痛恨の初黒星だ。御嶽海ともみ合い、土俵際の攻防で左足が外に出て天を仰いだ。

 立ち合いも一瞬左に動くなど納得のいかない内容だったのか、支度部屋ではしばらく無言。大きく息を吐きながら「負けは負け。明日の一番に集中します」と言葉を絞り出した。稀勢の里も休場し、横綱は2人だけ。「あと4日もありますから。また明日から気持ちを切り替えて頑張ります」と話した。

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阿武咲、同期の石浦破り勝ち越し王手「意識あった」

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 初土俵が同じ石浦を破った阿武咲は「(同期という)意識はあったが(だから)負けられないという意識はなかった。明日(徳勝龍戦)は楽しみ。大好きな先輩、お兄ちゃんという感じで」。新入幕勝ち越しにあと1勝だ。

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宇良、北勝富士との対戦に「大学でやってますから」

正代を送り出しで破った宇良(左)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 1学年上の正代を倒し、今日は同学年北勝富士と対戦する9勝の宇良は「大学でやってますから。(2人と)力の差があるところから、ここまで上がってきた。挑戦者の気持ちで思い切っていきたいです」と闘志を燃やした。

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山中慎介、具志堅の日本記録へ相手は同級1位ネリー

合宿を公開した、左からリナレス、山中、三浦(撮影・阿部健吾)

 プロボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が具志堅用高の持つ世界王座13連続防衛の日本記録に挑む大一番の相手が、同級1位のルイス・ネリー(メキシコ)に決まった。8月に対戦するとを24日、所属ジムの本田明彦会長が明らかにした。会場は未定となっている。

 この日、千葉県成田市での走り込み合宿を公開した山中は、「挑戦者に希望していた相手。攻めてくる時のパワーもうまさもある。フックは気を付けないといけないですね。サウスポー同士ですけど、相性は悪くない。試合が決まり(合宿の)テンションが上がる」と気合の表情。大記録が目の前に迫るが、「先に言わせてもらいますけど、記録は意識してません。そろそろ(質問が)出そうだったので」と報道陣の笑いを誘った。

 合宿では早朝の12キロを手始めに1日20キロ以上走り込み下半身を鍛えている。「坂道で前より粘れているし、成長を感じる」と34歳でも進化を実感して、納得顔だった。

 ネリーは22戦全勝(16KO)と、強打を誇るファイター。すべてメキシコで試合を行っており、同地ではファイトスタイルからも大きな人気を得ている。

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北勝富士が勝ち越し「ここから引き締め」次戦は宇良

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 平幕北勝富士(24=八角)が大翔丸を押し出し、初場所以来3度目の勝ち越しを決めた。「押し相撲の相手に、しっかり下から押し上げることができた。いい感じですね」という。

 174センチ、159キロの大翔丸は、183センチ、163キロの自身にとっては大きくない。「小さい人に対する当たり方がわかってきた感じ。大きい人との当たり分けができるようになってきました」と充実ぶりを語った。

 先場所は入幕3場所目にして7勝8敗と初の負け越しを喫した。それだけに11日目という早い段階での勝ち越しがうれしそう。「いいっすよね。ただ前回はそこ(12日目)から(3連敗して)負けがこんだだので、ここから引き締めていきます」。

 12日目は同学年の宇良が相手。「本場所で当たりそうだったから“宇良慣れ”するため、場所前は木瀬部屋に何度もおじゃましました。(宇良とは)勝率90%か95%ぐらいだったけど、稽古と本番は違いますから」。出世を争う同世代対決を見据えていた。

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矢後5勝目「落ち着いて取れた」来場所は関取挑戦だ

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

 前日10日目の5番相撲で勝ち越し(4勝1敗)を決めた昨年のアマ横綱で、幕下15枚目格付け出しの矢後(22=尾車)が、東幕下9枚目の木崎(24=木瀬)と対戦。突き落としで破り5勝目を挙げた。

 思い切り当たって圧力をかけたが、相手のいなしに体を泳がされた。体勢を立て直したが相手の押しに、土俵際まで後退。だが、瀬戸際での反応が良かった。前傾姿勢の木崎に対し、体を開き左から突き落とした。

 激しい攻防の一番だったが「落ち着いて取れたと思います。相手の動きも、よく見えていました」と、プロの土俵にもすっかり慣れた様子。さらに前日の勝ち越し決定で精神的にも楽になったようで「本来の相撲ではないけど、思い切って取ることができました」と続けた。

 幕下15枚目の位置で5勝(2敗)の力士は、最近4例をみると、翌場所の番付を同7~9枚目に上げている。来場所の幕下1桁の地位は、ほぼ確保したといっていいだろう。

 さらに6勝1敗なら最近では、やはり15枚目格付け出しで14年初場所にデビューした逸ノ城(湊)が、翌場所の番付を西3枚目まで上げている。最後の7番相撲に勝てば、来場所の関取挑戦の意味合いが、グッと現実味を帯びてくる。気の抜けない一番で有終の美を飾り、来場所につなげたいところだ。

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