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山中慎介「狙いやすい」標的は挑戦者ネリの濃いヒゲ

予備検診後、ファイティングポーズをとる王者・山中(右)と挑戦者・ネリ(撮影・滝沢徹郎)

 打ち頃のヒゲを射抜く。ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)は12日、都内で13度目の防衛戦(15日、島津アリーナ京都)の予備検診に臨み異常なくパスした。具志堅用高に並ぶ世界戦連続防衛の日本記録がかかる舞台。初対面した挑戦者で同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)の伸びたヒゲに「狙いやすい」と照準を合わせた。

 試合が迫っても、いつも通りのユーモア。山中の性格と豊富な経験値が余裕を漂わす。「僕も濃い方だと思うんですけど、ヒゲは負けましたね。勝負はそこじゃないんですけど」。これまでの挑戦者最長のヒゲを蓄えたネリの姿に“ジャブ”を放ち、続いてが“ストレート”。「濃いのでくっきりしていて目印になる」。頬あたりの境目が明確。アイスピックに例えられる1点で打ち抜く独特の「神の左」には、うってつけの標的と見込んだ。

 「三浦もタトゥーを狙ってましたね」。先月引退した同門の後輩三浦隆司の14年11月、WBCスーパーフェザー級王座3度目の防衛戦。挑戦者プエルタの上半身のタトゥーを的に、6回TKO勝ちを収めた。好例を思い起こした。

 さらに好材料は続く。ネリの身長は165センチ。「ちょうど良い高さ」とうなずく。「バンタム級ではやはり体が大きい。再確認できて自信になった」と170センチの自身の体形を評したが、その“高身長”には5センチ低いくらいが打ち頃。左拳をそのまま伸ばした高さに、ネリのヒゲ面が待つ。過去13回を数える世界戦の相手の平均身長は166・5センチ。自分より大きい相手はV2戦のロハス(172・5センチ)だけで、「ちょうど良い」の根拠も確かだ。

 あとはネリがひげをそらないかが問題だが…。試合もこのままか聞かれると、「si」。スペイン語で「はい」と答えた。日本記録への的はリング上にある。試合まで3日、計量まで2日。減量がきつい最中だが、「(体重の)リミットが近づくと逆に元気になる。まひしてきたのかな」。やはりユーモアな問答に、快挙の予感が色濃く漂った。【阿部健吾】

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諏訪魔&石川組が優勝「最後はわかり合えた」全日本

世界最強タッグリーグに優勝した諏訪魔(右)と石川は互いにビールをかけ合い祝福

<全日本:後楽園大会>◇12日◇後楽園ホール


 世界最強タッグリーグ最終日で、諏訪魔(41)石川修司(42)組が、大日本の橋本大地(25)神谷英慶(25)組を破り優勝した。

 勝ち点10が5チームの混戦から、セミで野村・青柳組を破った橋本組と、メインで宮原・ヨシタツ組を破った諏訪魔組が勝ち点12で優勝決定戦となった。

 メインから休憩時間10分と不利な状況も、体格とパワーで上回る諏訪魔組が橋本組を圧倒。

 必死に食い下がる神谷に、196センチ、130キロの石川がヒザ蹴りから、ジャイアントスラムを決めて優勝をもぎ取った。

 諏訪魔は「オレが負けて期間中はケンカもしたが、最後はわかり合えた。最高のパートナー」と石川の健闘をたたえた。一方の石川も「今日は優勝するつもりでやった。諏訪魔と何回も衝突したけど、それも優勝するために必要だったのかなと思う。メインの宮原、ヨシタツも強かったけど、その後も、若くて勢いがあった。オレたちは今が全盛期。1年の終わりを最高の形で締められてよかった」と喜びいっぱいに話した。

 負けた橋本は「楽しかった。セミではアジアタッグ王者に勝ったし、オレたちがトップの勝ち点を取った。オレらは、この大会のおかげで、また1つデカくなった」と充実感を漂わせていた。

 神谷も「完敗です。こんなに強いタッグチームがいるとは知らなかった。ボクらももっともっと強くなって次は全日本に負けないようにしたい」と悔しさいっぱいに話していた。

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オメガ対ジェリコ、本紙記者のノートで最後通告

本紙記者のノートに、挑戦者クリス・ジェリコが怒りの文章を書きなぐった(撮影・酒井清司)


 東京都港区赤坂、1947年(昭22)開館の伝統ある明治記念館の一室に、怒声が飛び交った。来年1月4日に東京ドームで行われる新日本プロレスのIWGP・USヘビー級王座戦の会見に用意された記者会見は、報復、反撃、最後通告と2人の男の怒りが混じり合う壮絶な乱闘現場と化した。

 王者ケニー・オメガ(34)がまずは1人で登壇した。事前に席は2つ用意されていたが、直前に再セッティングがなされて1つに。これはおそらく前日11日の福岡大会の流れを受けてだったのだろう。前夜、挑戦者でWWEの伝説的スーパースターのクリス・ジェリコ(47)が突如リングに現れ、試合を終えた直後のオメガを急襲。ベルトで頭部を痛打して流血KOに追い込んでいた。その翌日。2人を居合わせたら混乱は必至。そのために時間をずらしての会見となったとみられる。

 頭に白い包帯を巻いて登場したオメガの会見は滞りなく進んだ。

 「彼はすばらしいレッスンを、自分に授けてくれた。我々はプロレスラーであり、アーティストである。ということを踏まえて、私自身、ここまでファンに楽しんでもらう試合にかたよる傾向があったと思う。五つ星ではなく、六つ星の試合を展開しようということを、自分で頭の中に置いて試合をしていることが多かったと思う。でも、彼は教えてくれた。プロレスとは、真の闘いであることを」。

 痛恨の前夜を客観的に振り返り、打倒ジェリコへの闘志を内にたぎらせていると思えたのだが…。

 事態はその後に続いたジェリコの会見で起こった。冒頭のコメントに続いて質疑応答の最初の質問への答えを口にし始めたときだった。「ドリームマッチと…」。その瞬間、会見場の後方から白い巨体がジェリコに向かって猛突進した。オメガ。ボディープレスで壇上の挑戦者に襲いかかると、そのまま馬乗りで顔面に拳を何発も振り下ろす。周囲があっけにとられる中、外道らがなんとかオメガを制止してひきはがすと、今度はジェリコが反撃。テーブルを投げつけて逆に馬乗りになり、ナックルパートを打ち下ろし続けた。なんとか他レスラーによって2人は分けられたが、ジェリコは「カモン!!サノバビッチ!!」と怒り心頭。オメガが会見場を去ると、司会者のマイクをぶんどって、一気にまくし立てた。

 「いいか? この試合は新日本プロレスがいままでには見たことがないような試合になる。五ツ星の試合、もしくは七ツ星の試合にはならない! 数えきれないほどのフィニッシュシーンの繰り返し、そして真の闘い。戦争だ! 自分自身、もう日本には何度も来ているが、東京ドームの試合が自分のキャリアとして最高、最大の試合になる。歴史に残る最強のファイターだということをここで証明してみせる! だから絶対にまばたきせず、この試合を観てくれ! こんな試合、もう2度とないぞ!」

 肩を震わせて、顔を紅潮させながら宣言した。

 さらにマイクをぶん投げて会見場を後にする際には、席に座っていた本紙記者のノートとペンを強奪。「 Omega Last Match」などと書き殴って、「ケニー・オメガはここで終わりだ!」とアピールして見せた。最後にはノートを引きちぎって紙の雨を降らせて、威嚇するように記者陣を見渡して去った。

 なお、2人の戦いはダブルメインイベントとして行われることがこの日発表された。

挑戦者クリス・ジェリコ(左)の記者会見中に、チャンピオンのケニー・オメガが乱入した(撮影・酒井清司)
挑戦者クリス・ジェリコ(下)の記者会見中に、チャンピオンのケニー・オメガが乱入し押し倒す(撮影・酒井清司)
挑戦者クリス・ジェリコ(下)を押し倒した、チャンピオンのケニー・オメガは一方的に暴打(撮影・酒井清司)

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白鵬「それは明日話す」脅迫文問いかけに神妙な表情

沖縄・宮古空港に到着した白鵬は、ファンとの記念撮影に応じる(撮影・佐々木隆史)


 北九州市で11日に開かれた大相撲の冬巡業の会場に、横綱白鵬(32=宮城野)を名指しして「白鵬を必ず殺す」などと脅迫する封書が届いていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。11日の日中に届き、福岡県警が警戒に当たったが、不審な人物は確認されなかった。県警は脅迫容疑などで捜査している。捜査関係者によると、封書は、北九州市立総合体育館に郵送で届き、差出人として偽名とみられる男の名前が書かれていたほか、「福岡市天神町」といった不正確な地名が記載されていた。

 白鵬は12日夜に、沖縄・宮古島市で13日から2日連続で行われる巡業に参加するために、福岡から空路で宮古島入りした。到着した宮古空港では、同じ飛行機だった乗客らや待ち構えたファンらとの記念撮影に応じて笑顔を見せていた。空港を出ると「暖かいな」と南国の気候に表情はやわらいだ。しかし、脅迫文に関して報道陣から問われると「それは明日話す」と神妙な表情に変わった。

 県警は封書の指紋を調べるなどして差出人の特定を進める。白鵬は、元横綱日馬富士関が平幕の貴ノ岩に暴行し、負傷させたとして書類送検された事件で、当時現場となった鳥取市内のラウンジにいた。

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貴ノ岩サイド無言に「先見えない」最終報告が延期も

貴乃花部屋のチャイムを鳴らす鏡山危機管理部長(17年12月09日撮影)


 元横綱日馬富士関の暴行問題で、日本相撲協会は被害に遭った平幕貴ノ岩サイドに、危機管理委による事情聴取の協力を要請しているが、12日は返答がなかった。八角理事長(元横綱北勝海)が、都内の協会で業務を終えて引き揚げる際に「今のところ協力するというの(連絡)は、もらっていません」と明かした。

 秋巡業中の10月25日夜に鳥取市内で行われた酒席で起きた暴行は、前日11日に鳥取県警が傷害容疑で元日馬富士関を書類送検し、1つの区切りを迎えた。これまで貴ノ岩は、協会の危機管理委の事情聴取に応じていなかったが、師匠の貴乃花親方(元横綱)からは、捜査終了後に協力するとの回答を得ていた。すでに前日中に、危機管理委の鏡山部長(元関脇多賀竜)が貴乃花部屋を訪れ、あらためて事情聴取への協力を要請していた。だがこの日、協会執行部が引き揚げるまでの“業務時間内”に、貴乃花親方、貴ノ岩から何も連絡がなかったという。

 鏡山部長は「なかなか先が見えない」と話した。当初は20日の横綱審議委員会と臨時理事会で行う予定だった危機管理委による最終報告が、延期となる可能性があることをほのめかしていた。

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RIZIN那須川天心は浜本“キャット”雄大と対戦


 総合格闘技のRIZINは12日、都内のホテルで会見を行い、29、31日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で新たに決定した4試合を発表した。

 31日に行うキック・ワンデートーナメントの1回戦で、那須川天心(19)の相手は、浜本“キャット”雄大(27)に決定した。那須川の対戦相手は、公募により決定した。浜本は、素手で殴り合うミャンマーの格闘技「ラウェイ」の王者で、公募に一番乗りで応募してきた。浜本は「ラウェイのチャンピオンとして那須川選手を必ず倒します。ラウェイの試合に出たのも、那須川選手にたどりつくために必要だったと思います」と決意を話した。受けて立つ那須川は「相手が気合入っているので、こちらはいつも通りに倒します。浜本選手、頑張ってください」と余裕を見せた。

 同トーナメントは、新たにゲームメーカーのCygames社がスポンサーとなり、優勝賞金が200万円から300万円にアップされた。榊原信行実行委員長は「地上で最も過激なルールで戦うラウェイ王者とパンクラス王者、ボクシングとまさに立ち技の異種格闘技戦」とトーナメントに期待を寄せた。

 そのほかに、杉山しずか(30)対渡辺華奈(29)、高谷裕之(40)対バタール・アズジャブハラン(25=モンゴル)、北岡悟(37)対ストラッサー起一(36)の対戦が発表された。

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無敗のアスカが襲撃跳ね返しペイジ軍団蹴散らす

ペイジ(左)に飛びつき腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けるアスカ(C)2017 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:ロウ大会>◇11日(日本時間12日)◇米オハイオ州クリーブランド・クイックン・ローンズ・アリーナ


 無敗の前NXT女子王者アスカ(36)が、色白黒髪のゴス系美女レスラー、ペイジ(25)率いる女子3人ユニット「アブソリューション」の襲撃を受けた。

 シングルで対戦予定だったアリシア・フォックス(31)を襲ったアブソリューションが目の前に立ちはだかると、アスカは非常に不満げな表情。ペイジから「私たちを誰も止められない。ここを立ち去るか、私たちに排除されるかよ」と警告を浴び、取り囲まれた。

 1対3の劣勢に立たされてもアスカは臨戦態勢。マンディ・ローズに先制攻撃を仕掛け、さらにペイジを飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで苦しめた。次第に3人の容赦ない攻撃によりピンチに陥ったものの、サーシャ・バンクス、アレクサ・ブリスらロウ主力メンバー7人から救出されて形勢逆転。一気にアブソリューションを蹴散らした。

 ストーカーのように追ってくる“ペイジ軍団”とアスカには、新たな因縁が生まれそうだ。

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魔裟斗ら発掘の秘蔵っ子4人が代理戦争へ早くも舌戦

前列左から中嶋、スソン、小倉、松村の各出場選手。後列左から武尊、山本、小川、魔裟斗の各推薦人(撮影・吉池彰)


 K-1フェザー級王者武尊(26)が12日、都内で行われた「ROAD TO K-1&300万円トーナメント」調印式に出席した。

 同トーナメントは武尊に魔裟斗、山本”KID”徳郁、小川直也という4人の格闘技界のレジェンド&トップファイターによって発掘された選手が、K-1ルール(肘打ちなしのキックボクシング)で戦うAbemaTVの番組「格闘代理戦争」の目玉イベント。この日は、来年1月8日に新宿FACEで開催の大会を盛り上げようと、武尊ら4人とその秘蔵っ子4人が顔をそろえ、いずれの師弟コンビも必勝を誓った。

 1月8日に1回戦2試合が行われ、決勝は後日開催(未定)。対戦カードは武尊推薦のキック選手中嶋志津麻(18=体重63キロ)-山本推薦のテコンドー選手スソン(21=67キロ)、魔裟斗推薦のキック選手松村英明(25=67キロ)-小川推薦の柔道選手小倉拓実(21=68キロ)に決まった。

 それぞれの推薦選手について、武尊は「(優しそうな)こんな顔だが、気持ちはめっちゃ強い」、山本は「キックでも総合でもトップの選手を目指す」、魔裟斗は「ミドル級クラスのパンチがある」、小川は「下馬評最下位からのまさかを期待してほしい」と自信を見せた。

 優勝者はK-1グループとプロ契約できる上、大会を放送するAbemaTVから賞金300万円をもらえるとあって、選手4人は気合十分。中嶋は「10代で全員倒して優勝できたらおもしろい」、スソンは「地味な選手が優勝しても何にもならない」、松村は「魔裟斗さんのようなスーパースターになる」、小倉は「柔道では修羅場をくぐり抜け(中高で)2度頂点に立った。心配ない」と、早くも舌戦を交わしていた。

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内藤軍団強し!1・4“Wタイトル”に挑戦 新日本

ワールドタッグリーグ優勝決定戦を制したSANADA(左)とEVIL(撮影・今浪浩三)

<新日本:福岡大会>◇11日◇福岡国際センター


 ワールドタッグリーグ優勝決定戦で内藤哲也(35)率いるユニット「ロスインゴベルナブレス・ハポン」のEVIL(30)SANADA(29)組が21分57秒、EVILの片エビ固めでタンガ・ロア(34)タマ・トンガ(35)組を下し初優勝を飾った。

 イス攻撃や場外乱闘で痛めつけられたが、来年1月4日東京ドーム大会のIWGPヘビー級タッグ選手権試合の出場権を獲得。同日に内藤が王者オカダ・カズチカ(30)に挑むメインの同ヘビー級選手権試合とのダブルタイトル取りを狙う。

 “内藤軍団”の力を誇示する最大のチャンス到来にEVILは「宣言通りタッグリーグを支配してやったぞ。次はIWGPのタッグを支配してやる。よく覚えとけ」とほえた。

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貴乃花親方の動向カギ…捜査終了で“協力”応じるか

外出する貴乃花親方(撮影・山崎安昭)


 大相撲の元横綱日馬富士関(33)が11日、鳥取県警に書類送検された。秋巡業中の10月25日夜に鳥取市内で行われた酒席で、平幕貴ノ岩(27)を素手やカラオケのリモコンで殴った傷害容疑。起訴を求める「厳重注意処分」の意見を付けたとみられ、鳥取地検は年内にも略式起訴する方向で検討に入った。日本相撲協会は力士や親方ら全協会員を対象に、再発防止に向けた研修会を21日に東京・両国国技館で行うと発表。今後はこれまで協会の調査に非協力的だった、貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(45=元横綱)の動向が注目される。

 元日馬富士関の書類送検判明から約2時間後、相撲協会危機管理委員会の鏡山部長(元関脇多賀竜)は貴乃花部屋前にいた。先週は3度出向き、この日は「貴乃花理事」と宛名を手書きした、これまでよりも大きな封筒を持参。チャイムを押すとインターホン越しに女性の部屋関係者から「ファクスでもよろしいのに」「次回からファクスをお使いくださいませ」と返答され、4度目も貴乃花親方への対面はかなわなかった。

 封筒には全容解明を目指す危機管理委による、貴ノ岩への事情聴取の協力を要請する文書などが入っていた。11月30日の理事会で貴乃花親方は、県警の捜査終了後は聴取に応じると約束していた。その確認もあって出向いたが空振りどころか、訪問から約2時間後、部屋から貴乃花親方が出てきた。“門前払い”された格好となってしまった。

 それでも協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「粘り強くお願いしていくしかない。被害者側なのだから」と冷静に話した。同時に21日には「暴力問題の再発防止について」と題し、全協会員を集めて研修会を行うと発表。それに先立ち、20日には臨時理事会で危機管理委の最終報告を行う予定だったがこの日、八角理事長は「こればかりは分からないね。話を聞けないと」と、一方的に文書を送るばかりでトーンダウン。ずれ込む可能性を否定しなかった。

 捜査関係者によると元日馬富士関の暴行は、平手やカラオケのリモコンでの殴打と認定した。「ゴーン」という大きな音が鳴り、手から滑り落ちて床に転がったシャンパンボトルで殴ったと勘違いし、うわさが広まった可能性があるとした。地検は貴ノ岩の処罰感情や負傷程度、引退による社会的制裁などを考慮し、慎重に判断するもよう。ただ、正式な裁判を求める起訴ではなく、罰金を簡裁に求刑する流れになりそうだ。

 危機管理委はこの書類送検をもって「捜査終了」と認識。だが貴乃花親方は略式起訴などまでと考えている可能性もある。八角理事長は「協会員だから守らないといけない」と、貴ノ岩が聴取を受けやすい環境を整える構え。貴乃花親方がそれに応じるかどうかが、今後の動向のカギを握る。

暴行問題の経過

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村田諒太「ヒーローズ」アンバサダー、社会貢献誓う

プロボクシング村田(右)は「HEROs AWARD2017」授賞式に出席し、中田氏と名刺交換する(撮影・松本俊)


 社会貢献に活躍した日本のスポーツ選手、団体を表彰する第1回「HEROs(ヒーローズ)アワード」の受賞者発表会が都内で行われ、アンバサダーとしてボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(31=帝拳)が出席した。

 「自分も少しですが継続してやっていることがあります。五輪の他競技のネットワークも使って、貢献していきたい」と述べた。大賞に当たる「HEROs of the year」は、元サッカー日本代表宮本恒靖氏がボスニア・ヘルツェゴビナで行うスポーツを通じた民族融和活動「マリモストプロジェクト」が選ばれた。

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船井龍一がTKOでV2「すごくいい年になった」

2回TKOで防衛に成功した船井龍一

<プロボクシング:日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングの日本スーパーフライ級王者船井龍一(32=ワタナベ)が、2回TKOでV2に成功した。

 11日に東京・後楽園ホールで同級15位川口(堺東ミツキ)と対戦。2回に右ストレートでヒザを折らせ、さらに2発打ち込んでの勝利。「左ガードが下がるので入ると思っていた。倒したかったので理想の勝ち方」と笑みは広がった。今年は3度目の挑戦で奪取し、王者で年越しに「すごくいい年になった」。すでに世界ランク入りしているが、来年は久高(仲里)とのV3戦後はランクアップで世界挑戦を狙う。

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白鵬、客観的に語る「2度とないよう願うしかない」

大勢のファンに囲まれながらサインする白鵬


 元横綱日馬富士関の書類送検を受けて、暴行現場にいた横綱白鵬、鶴竜、関脇照ノ富士が11日、冬巡業が行われた北九州市で口を開いた。白鵬は「2度とこういうことがないように願うしかない。精いっぱい与えられたことをやる。信頼というのを再びね。長引いているけど、いずれはいい方向に向かえばいい」と神妙な表情で語った。

 鶴竜は「自分が何かを言えるものではない」と慎重。多くのファンが巡業に来ている状況に「相撲で喜んでもらいたい」と土俵の上に集中する。元横綱日馬富士関の弟弟子の照ノ富士は「何もコメントできない」と表情は暗く、引退については「(寂しさは)もちろん。一番かわいがってもらったから」とつぶやいた。

暴行問題の経過

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日馬富士「貴ノ岩への謝罪なし」指摘を弁護士が釈明

引退会見で、厳しい表情を見せる日馬富士(撮影・梅根麻紀)


 傷害容疑で書類送検された元横綱日馬富士関(33)の弁護士は11日、本人に代わり「改めて貴ノ岩関をはじめとする皆さまに心からおわび申し上げます」とのコメントを矢田次男、吉野弦太両弁護士の連名で発表した。

 引退会見で貴ノ岩への謝罪がなかったと指摘されることには「極度に緊張した会見の場で、日本語の表現力が及ばなかったにすぎず、何らかの意図があったものではない」「警察による事情聴取でも謝罪の思いを供述していた」と釈明。今後は「貴ノ岩関と貴乃花親方にお会いして謝罪し、慰謝の措置をどのように行うべきか話し合いをさせていただきたい」とした。

暴行問題の経過

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伊勢ケ浜親方は困惑 いまだ貴乃花親方と連絡取れず

伊勢ケ浜部屋へ戻った伊勢ケ浜親方は、テレビリポーターの呼びかけに無言


 大相撲の元横綱日馬富士関(33)が11日、鳥取県警に書類送検された。秋巡業中の10月25日夜に鳥取市内で行われた酒席で、平幕貴ノ岩(27)を素手やカラオケのリモコンで殴った傷害容疑。起訴を求める「厳重注意処分」の意見を付けたとみられ、鳥取地検は年内にも略式起訴する方向で検討に入った。

 元横綱日馬富士関の書類送検を受けて、師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は国技館で八角理事長に事情を報告した。約20分間の訪問の後に取材に応じた親方は「報告しました。送検されているのでキチンとしないと」と説明。元横綱とは「常にコミュニケーションは取れている」と話したが、改めて謝罪を行うかについては「向こう(貴乃花親方)と連絡が取れていない」と険しかった。

暴行問題の経過

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新王者の尾川堅一が米から帰国 ベルト巻いて登場

IBF世界スーパーフェザー級王者となった尾川は、帰国した羽田空港でベルトを巻きポーズ(撮影・浅見桂子)


 12月9日(日本時間10日)に米ラスベガスで行われたボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で世界初挑戦で王者となった尾川堅一(29=帝拳)が12日早朝、ロサンゼルスを経由して羽田空港に帰国した。到着ゲートから姿を現すと、その腰にはIBFの赤いベルトが。「期待されているかなと思って」と満面の笑みでおどけて見せた。

 同級5位テビン・ファーマー(米国)を敵地で2-1の判定で下した。人生初海外にも臆することなく、日本人としては81年三原正以来5人目となる米国での王座奪取を成し遂げた。「一方的に殴って勝ちたかったが、プレッシャーをかけて初回から取れて、それが全体的な勝利にもつながった。倒したかったですけどね」と言いながら、帝拳ジムにとっても初となったベルトを抱きかかえた。

 米国で結果を残し、「(日本と米国の)どっちでも戦える」と海外での防衛戦にも意欲をみせた。「強くなるだけ。KOしたい」と気丈に話した。

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内藤哲也率いるEVIL、SANADA組が初V飾る

「WORLD TAG LEAGUE 2017」優勝決定戦を制したSANADA(左)と"キング・オブ・ダークネスEVIL"(撮影・今浪浩三)

<新日本:福岡大会>◇11日◇福岡国際センター◇観衆3147人


 新日本福岡大会のワールドタッグリーグ優勝決定戦は、内藤哲也(35)率いるユニット「ロスインゴベルナブレス・ハポン」のEVIL(30)とSANADA(29)組が、21分57秒、EVILの片エビ固めでタンガ・ロア(34)とタマ・トンガ(35)組を下した。

 初優勝を飾ったことで、来年1月4日東京ドーム大会のIWGPヘビー級タッグ選手権試合の出場権を獲得した。試合後、EVILはリングに上がった同王者のアーチャー・スミス組を前に「ヘビー級タッグに挑戦してやるよ」と挑発した。

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日本相撲協会、暴力問題再発防止の研修会を実施へ

両国国技館を後にする八角理事長(撮影・横山健太)


 元横綱日馬富士関(33)が傷害容疑で鳥取県警から書類送検されたことを受けて、日本相撲協会は11日、親方や力士ら全協会員を対象に「暴力問題の再発防止について」と題した研修会を実施すると発表した。同協会の危機管理委員会が最終報告を予定している臨時理事会翌日の21日に、東京・両国国技館で行う。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「毎年やっているけれども、こういうことは何回も何回も。同じことかもしれないけど、繰り返していかなきゃいけないと、ずっと思っているけど、あらためてそう思う」と、力説した。暴行を受けた平幕貴ノ岩が、問題発覚以降、これまでいっこうに姿を見せていないことには「具合が悪いとは師匠(貴乃花親方=元横綱)から聞いているけれど、どのぐらい悪いのか、やっぱり心配ですよね」と話した。

 今後は貴乃花親方に、危機管理委による貴ノ岩への事情聴取への協力を要請することになる。八角理事長は「1番は(貴ノ岩が)体調を整えること。協会員だから守らないといけない。(事情聴取に)答えられる状況をつくっていかないと」と、心身ともに万全の状態で全容解明を目指す危機管理委の事情聴取に応じられる環境を整える構えだ。

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船井龍一が2度目防衛「理想の勝ち方」2回で決めた

<プロボクシング:日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール


 王者船井龍一(32=ワタナベ)が2回TKOで、2度目の防衛に成功した。同級15位で元WBOアジアパシフィック同級暫定王者川口勝太(33=堺東ミツキ)と対戦。2回に右ストレートを打ち込んでヒザを折らせ、ロープに追い込んで連打。再び右ストレート2発を打ち込んで、1度は立ち上がりかけるも倒れてレフェリーストップ。2回3分9秒TKO勝ちとなった。

 初回から左ジャブを突き、右ストレートもヒットさせ、いい立ち上がりだった。バッティングで川口が左まぶたをカット。「傷が深くて、止められそう。早い回に終わらせようと思った」。初防衛戦は負傷判定だったこともあった。言葉通りに2回で仕留めた。「映像を見て、左ガードが下がっていた。右ストレートが入ると思った。倒して勝ちたかった。理想の勝ち方」と笑みが広がった。

 今年は3月に3度目のタイトル挑戦で悲願の王座を獲得した。さらに2度防衛して、王者として年越しに「今年はすごくいい年になった」と振り返った。来年のV3戦の相手は、セミの挑戦者決定戦で負傷引き分けも優勢勝ちした久高寛之(32=仲里)と決まった。「これに満足せずに年内には練習を始めたい」。

 すでにIBFで11位、WBAとWBOで13位にランクされている。ジムには田口と京口という2人の世界王者がいる。「年下だけど刺激になる。尻をたたかれている感じ。先輩らしいところを見せたい」と話す。目指すは世界。渡辺会長も「世界ランクをアップさせたい」と、上位に入れるWBOアジアパシフィック王座を狙わせる考えも示した。

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白鵬「長引いているけど、いずれはいい方向に」

大勢のファンに囲まれながらサインをする白鵬


 元横綱日馬富士関(33)の書類送検を受けて、暴行現場にいた横綱白鵬(32=宮城野)が11日、冬巡業が行われた福岡・北九州市で口を開いた。「2度とこういうことがないように願うしかない。精いっぱい与えられたことをやる。信頼というのを再びね。長引いているけど、いずれはいい方向に向かえばいい」と話した。

 自身も九州場所後に鳥取県警や相撲協会から事情聴取を受けるなどして、暴行問題の渦中の存在となっている。それだけに「場所の疲れもあって、場所後も休みがなくて疲れがある状態」と疲労はたまりっぱなし。ただ、この日までの巡業先で観客から「優勝したから『おめでとう』という声もあるけど『頑張って下さい』とか『負けないで下さい』と言われることもある」と力をもらっていて「相撲ファンが温かく迎えてくれる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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王者富岡樹、V2へ余裕「圧倒して盛り上がらない」


 ボクシングの日本ユース・ライト級タイトルマッチ8回戦の開催が、11日に都内で発表された。来年2月26日に東京・後楽園ホールで、2度目の防衛戦となる王者富岡樹(20=REBOOT)が湯場海樹(19=都城レオ)の挑戦を受ける。

 富岡はアマ経験者で昨年12月にデビューし、今年8月に初代王者となり、11月に初防衛に成功している。5戦5勝(1KO)でスパーフェザー級では日本ランク5位につけているホープ。湯場はライト、スーパーライト、ウエルター、ミドル、スーパーウエルター級と国内最多の5階級制覇王者湯場忠志氏(40)の長男。日章学園から今年プロ転向し、2月デビューから3戦3勝(2KO)している。

 会見した富岡は「湯場は弱い外国人としかやってない。下の名前も知らないし、試合を見たこともない。圧倒して盛り上がらない試合になる」と、湯場をまったく相手にしていない。1年で順調に日本ランク入りし、来年の日本タイトル挑戦への踏み台にするつもりだ。一方の湯場は富岡のV1戦時に挑戦状を出し、初のタイトル挑戦となる。現在は単身でタイ・バンコクに渡り、スパーリング合宿を張っている。

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相撲協会が読売テレビに抗議文 ミヤネ屋放送内容で

元横綱日馬富士


 日本相撲協会は11日、読売テレビに抗議文を送付したと発表した。抗議文は、同局が元横綱日馬富士関による平幕貴ノ岩への暴行問題に関して取り上げた、1日の報道・情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」で放送された内容に対するもの。

 番組では貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(元横綱)が、事前に八角理事長(元横綱北勝海)に報告してから、鳥取県警に被害届を提出したように報じられたが、抗議文では全面的に否定。「裏付け取材も満足に行われていない根拠不明の伝聞証言に基づいて構成された番組の内容は、放送法の『公平中立』の趣旨に著しく反し、公共の電波に乗せて放送する価値のないものと断じざるを得ません」と記した。

 この件について、同協会は速やかな謝罪と訂正を求めている。また、誠意ある回答がない場合、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求める申し立ての用意があることも併せて記していた。

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尾川堅一36年ぶり快挙 亡き父と鍛えた拳で新王者

新王者の尾川(右)はデラホーヤ氏に祝福される(C)TEIKEN

<プロボクシング:IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦>◇9日(日本時間10日)◇米ネバダ州ラスベガス・マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ


 異色の世界王者が誕生した。IBF世界スーパーフェザー級4位尾川堅一(29=帝拳)が同級5位テビン・ファーマー(米国)を2-1の判定で下して世界初挑戦でベルトを手にした。日本人の米国での王座奪取は81年三原正以来5人目で13連敗を止めた。15年に死去した父雅一さん(享年53)の影響で2歳から明大卒までは日本拳法一筋。厳しい父の元で鍛え上げた拳に自信を持って転向して7年目で、世界の頂を極めた。

 リングを蹴り、一気に間合いを詰め、右拳を直線的軌道で打ち抜く。生粋のボクサーではないからこその遠めから鋭く踏み込んでの右ストレート。人生初海外の米国でも、尾川は愚直に無類の武器を信じ続けた。36分間。決定打は多くはなかったが、ひるまなかった。判定で「オガワ!」の声がこだまするとほえた。「リングの上では信じられなくて。これで人生が変わる」と歓喜に満ちた。

 競技歴は7年にすぎない。父雅一さんの影響で記憶がない2歳で始めたのは日本拳法だった。小柄な少年は体重無差別の格闘技で、異彩を放った。打つ、蹴る、投げる。3本勝負で有効打で一本だが、その勝ち方は「95%が打撃。そんなのは自分だけ」。体重が倍の相手にも勝ち、高校無敗、明大では団体3連覇。卒業後に拳闘の世界に入った。

 「小1からお父さんは厳しかった」。スピードを醸成したのは過酷な特訓。1キロのダンベルを持ち、右、左など計400本の打ち込みが日課で、自宅の廊下で汗だくで何時間もやり続けた。父が怖くてずるはできない。この日の右ストレートにつながる一撃必殺の武器の源泉だ。一番教わった胴打ち=ストレートボディーは、巧みな守備のファーマーを遠方からとらえた。7回、10回には右で顔面を揺らして棒立ちにさせた。

 父は日本王者になる直前の15年に脳出血で死去した。指導の厳しさから小学校では顔面がけいれんすることもあった。熱が出ても、箸を握れないほど手が痛くても、休みは許されなかった。ただ、父は息子が自慢。試合の映像を周囲の人に配ってもいた。「死後に聞いても。最後まで見て、面と向かっておれを褒めろよと。ただ、自分が作られているのは父がいたから。影響が強すぎて悔しい」。複雑な心境はいまもある。

 体重無差別の拳法で無敵だった男の野心は、本場のリングで結実した。日本人として36年ぶりの快挙。「名前を刻むのが最大の目標だし、人生を生きているからには世界一になりたかった」。父の遺産は、息子の拳に宿っていたことだけは確かだ。

<尾川堅一(おがわ・けんいち)アラカルト>

 ◆生まれ 1988年(昭63)2月1日、愛知県豊橋市生まれ。

 ◆拳法一家 父母、姉妹も選手。姉奈緒子さんは高校3冠。愛知・桜丘高から明大に進学した本人は、「いまもボクシングに違和感はある」。

 ◆転向 「階級制、パンチだけなら絶対いける」と明大卒に帝拳ジム入りし、10年にデビュー。15年に日本スーパーフェザー級王座を獲得し、5度防衛。

 ◆黒星 11年に全日本新人王も、12年の9戦目でアゴを粉砕骨折して初黒星。「それまでは拳法だけで勝っていた。ガードの大切さを痛感した」と転機に。

 ◆痛み アゴの手術翌日に退院し、ボルトが20本以上入る状態でしゃぶしゃぶを食べに。「めちゃくちゃ痛かったけど、肉が食べたくて。自分の伝説です」。拳も「病院に行かなかっただけで、きっと何回も折れている。痛みには強い」。

 ◆神話 母明美さんが試合前に新品の下着を送ると無敗。今回は6枚持参。

 ◆家族 梓夫人と3男。長男豹くん(4)の名前は大好きなヒョウ柄から。

 ◆タイプ 身長173センチの右ボクサーファイター。

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トリプルH特別参戦 マハルにペディグリー決め勝利

<WWE:インド・ニューデリー大会>◇9日(日本時間10日)◇インド・ニューデリー


 WWEの最高執行責任者でプロレスラーのトリプルH(48)が9日(日本時間10日)のインド・ニューデリー大会に特別参戦し、悪党の前ヘビー級王者ジンダー・マハル(31)を撃破した。

 相手の親衛隊シン・ブラザーズの介入も蹴散らし、マハルに必殺ペディグリーを決めて勝利した。試合後、マハルとシン・ブラザーズのダンスに加わって友好ムードを演出。会場のファンを盛り上げるとシン・ブラザーズの1人にペディグリーをさく裂させ、大会を締めた。(デーブ・レイブル通信員)

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村田諒太、王座奪取の尾川を祝福「いい流れ来てる」

勝利後にリング上でベルトを巻く尾川

<プロボクシング:IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦>◇9日(日本時間10日)◇米ネバダ州ラスベガス・マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ


 IBF世界スーパーフェザー級4位尾川堅一(29=帝拳)が同級5位テビン・ファーマー(米国)を2-1の判定で下して世界初挑戦でベルトを手にした。以下は各界からの祝福コメント。

 ◆WBAミドル級王者村田諒太 気持ちが出ていた。人生初の海外で難しい面があったと思うが、リングに上がって強さを見せた。一瞬で踏み込む速さがある。僕も勝って尾川も勝って、いい流れが来ている。

 ◆ジムの先輩で7月に引退した元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司 右で活路を開いた。(自身は米国で活躍したが)追い越してどんどん上にいってほしい。

 ◆尾川の明大日本拳法部時代の先輩でノア所属のプロレスラー拳王 本当に良かった。アウェーで判定で勝ったのがすごい。オレも、22日の後楽園大会でGHCヘビー級王座に挑戦するので、尾川と同じように、頑張ってチャンピオンになろうと励みになった。

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五輪連覇対決はロマチェンコ勝利、リゴンドウ初黒星

4度目の防衛に成功したロマチェンコ(AP)


 ボクシングで初の2大会連続五輪金メダリスト対決は、WBO世界スーパーフェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ)が6回TKO勝ちした。9日に米ニューヨークで、同級1位でWBA世界スーパーバンタム級スーパー王者ギレルモ・リゴンドー(37=キューバ)との対戦。序盤から王者が攻守でペースを握り、6回終了後にリゴンドウが左手のけがで棄権を申し出て、4度目の防衛に成功した。

 2階級の体格差から、初回からリゴンドーがクリンチにホールドでしのぐシーンが目立った。ロマチャンコは右ジャブを何発も突き、手数で上回り、低い姿勢でしのぐ相手にはサイドから打ち下ろしをヒットさせた。パンチは軽めも圧倒し、スピードも徐々に増して、防御でも滑らかなステップでパンチをかわした。

 5回にはレフェリーが時計を止めて、リゴンドーにホールディングを注意した。ゴング間際に2人がもつれて、ロープに押し込まれたリゴンドーが首投げ気味にいく。ここでゴングが鳴ったが、ロマチャンコもパンチを出し、一時にらみあいになった。

 6回にはついにリゴンドーがホールディングで1点減点となった。ここからロマチェンコがパンチに力を込めだした。この回が終了してコーナーに戻ったリゴンドーが、手の痛みを訴えて「グローブを外してくれ」と試合を棄権となった。

 ロマチャンコは08年北京、12年ロンドン、リゴンドウは00年シドニー、04年アテネ大会の金メダリスト。究極のテクニシャン対決と注目された一戦は、突然のフィナーレとなった。ロマチャンコは「リゴンドーはトップファイターだが、彼の階級でキングなだけ。ボクシング界にはニュースだが、ボクには大きな勝利ではない」。完勝に満面の笑みを浮かべて余裕の弁だった。

 通常は58・9キロがリミット。階級差から朝の当日計量でリミット62・5キロが設定され、ロマチェンコが0・6キロ増の62・1キロ、リゴンドーは0・7キロ増の58・9キロだった。リゴンドーはプロ19戦目の初黒星で2階級制覇はならず。「2回で痛みが出てきた。ウエートではなく痛みの問題。王者はテクニックもレベル高く、爆発力があった。カムバックする」と話した。ロマチェンコは10勝(8KO)1敗、リゴンドーは17勝(11KO)1敗1無効試合となった。

6回、リゴンドウ(左)にパンチを浴びせるロマチェンコ(AP)

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W1王者芦野祥太郎が挑戦者選び批判「気にくわん」

7度目の防衛に成功したW-1チャンピオンシップ王者芦野(中央)(撮影・藤中栄二)

<プロレス:W-1後楽園大会>◇10日◇東京・後楽園ホール


 W-1チャンピオンシップ王者・芦野祥太郎(27)が7度目の防衛に成功した。

 16年9月にデビューしたばかりの伊藤貴則(24)の挑戦を受け、ゴング直後から非情攻撃を開始。テーピングを巻かれた左腕を意地になって攻め続け、ミドルキックを浴びれば、その足を持ってドラゴンスクリューで返した。相手キック対策で、右足も徹底攻撃。高角度の逆片エビ固め、エルボーまでたたき込んだ。

 背中へのミドルキックやサッカーボールキック、場外でエプロンサイドからのトペコンヒーロと一時は伊藤の反撃で動きを鈍らせた。主導権を握られたかに思われたが、投げ技の体勢に入った挑戦者を巻き込んで前転。伊藤を寝かせ、そのままアンクルロックへと移行して絞め上げ、17分3秒、ギブアップまで追い込んだ。

 今年3月の王座奪取からベルトを守り続けている芦野は絶対王者の風格を漂わせ、現状の挑戦者選定について強く批判。「誰かが出てきて挑戦したいです、はい決定。このやり方が気にくわない。オレがやりたいと思った相手としか防衛戦をしません。それがこのベルトの価値を高めるんだよ」と豪語していた。

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UFCオルテガがスワンソンに快勝「大きな勝利」

立ったままのスワンソン(左)に前方首固めを仕掛けるオルテガ

<総合格闘技:UFCファイトナイト123大会>◇9日(日本時間10日)◇米カリフォルニア州フレズノ・セーブ・マート・センター


 メーンイベントのフェザー級5分5回で、同級6位ブライアン・オルテガ(26=米国)が、同級4位カブ・スワンソン(34=米国)を下した。ランキング上位のベテランを2回3分22秒、前方首固めでギブアップを奪う快勝劇だった。

 ローの蹴り合いから始まると、オルテガは手数の多いスワンソンの有効打を浴びながら1回終盤にスワンソンに裸絞めを仕掛けた。2回には得意の柔術を生かし、ケージに押し込んでから再び前方から首を捕まえた。ボディをロックして絞め、逃れようと必死にもがいたスワンソンを立たせたまま、ぐいぐいと首を絞め、ギブアップまで追い込んだ。地元カリフォルニア出身ファイターの激突に、詰めかけたファンのボルテージは最高潮となった。

 無傷の13勝目を挙げたオルテガは「ものすごく大きな勝利だけど、今はとにかく終わってうれしい。今回は特に初めてのメーンイベントだったし、試合となるとかなりのプレッシャーがある。終わって良かったし、うまくできた。家に帰ってリラックスできると思うとそれだけで最高だ」と達成感に包まれた。

 ランキング上位のスワンソンにも「素晴らしいファイターだし、心から尊敬している」と敬意を表し「倒そうとしてきたし、何度かいいパンチも食らった。とにかく冷静にいって全力を出しすぎないようにと思っていたんだ。3回になったらもう少しペースアップするつもりでいたけど、そこまで行かなくて良かった」と安堵(あんど)の笑みも浮かべた。

 さらには「苦しんでいたり、大変な時間を過ごしていたりする子供たちを助けたい。彼らにとってポジティブな光になりたいんだ。この場所を利用して、自分勝手にならずに人々を助けられるように、この光を生かしたいと思っている。今はひたすら旅に出かけてたくさんの人たちを助けたい」と締めくくった。

激しい寝技の攻防を展開するスワンソン(左)とオルテガ

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王者の土肥、熊ゴロー組が初防衛に成功 W1後楽園

初防衛に成功したW―タッグ王者の土肥(左)、熊ゴロー

<プロレス:W-1後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール◇観衆1039人


 W-1タッグ王者の土肥孝司(27)、熊ゴロー(26)組が初防衛に成功した。序盤から挑戦者の火野裕士(32)ジェイク・オーメン(31)組に土肥がつかまり、試合のペースを握られた。仲間のピンチに、熊ゴローは土肥とのダブル岩石落としで火野の動きを止め、オーメンにはドロップキックで反撃を開始した。試合中盤から王者組のコンビプレーがさえわたり、土肥がオーメンを捕獲。投げ捨ての原爆固め、ラリアット、最後は垂直落下式ブレーンバスターで仕留め、16分4秒、片エビ固めで3カウントを奪った。

 試合後、王者組は今月4日に発表されたネットテレビ局AbemaTVの大みそか特別企画「朝青龍を押し出したら1000万円」の対戦相手に応募したことを報告。リング上でファンに向けて「みなさんのお力添えも必要だと思いますので、ぜひ『土肥熊』を出してくれと、メールでも電話でも、何でもしてください」と異例のお願い。対戦相手に選ばれるようなバックアップを要請した。

 身長177センチ、体重107キロの土肥は「俺らが出たら面白いから」とニヤリ。身長178センチ、体重120キロの体格となる熊ゴローも「やってやりましょうよ。目の前に1000万円がぶら下がっているんだから」とやる気満々だった。

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尾川堅一が新王者 36年ぶり米国での王座奪取

3日、出国に際し家族から送られた特製ベルトを肩に掛ける尾川


 ボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦は9日(日本時間10日)に米ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノで行われ、世界初挑戦となる同級4位尾川堅一(29=帝拳)が同級5位テビン・ファーマー(米国)を2-1(116-112、115-113、1112-116)の判定で破り、新王者となった。

 日本人としては81年の三原正以来36年ぶり5人目の米国での王座奪取となった。

 序盤、守備にたけた技巧派サウスポー相手に、中間距離からの鋭い踏み込みを生かした右ストレートをあてた。カウンターの左フックを顔面に受けて体制を崩す場面もあったが、一切ひるまず持ち前の気持ちの強さが攻勢に出続けた。7回には右ストレートを顔面に打ち込んで、ファーマーを棒立ちにさせるなど、「矛対盾」という形容詞がぴったりくる戦いで、相手の盾を貫いた。

 尾川は15年に死去した父雅一さん(享年53)の指導のもと、2歳で日本拳法を始めた。関西発祥でパンチ、蹴り、投げが認められている格闘技に打ち込み、主将として団体で全国3連覇をとげた明大を卒業するまで20年間活躍した。その後「日本拳法では殴るスタイルで自信があったので、ボクシングの世界で世界一になりたいと思った」と転向し、競技歴7年目となる。異色のキャリアを持つ男が、プロ24戦目で有言実行のベルトを巻いた。

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相撲協会、フジに抗議文「事実無根」「極めて悪質」

フジテレビ本社


 日本相撲協会は9日、名誉毀損(きそん)、信用毀損でフジテレビに抗議文を送ったと発表した。

 元日馬富士関の暴行問題について、同局が6日に情報番組「直撃LIVE グッディ!」で放送した内容に対して「全くの事実無根の内容」「放送法の『公平中立』の趣旨に反した、およそ報道の名に値しないもの」「極めて悪質」などと抗議。速やかな謝罪と訂正を求め、誠意ある回答がない場合、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求める申し立ての用意があるという。

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