69歳藤波辰爾、14歳中2レスラーと55歳差タッグ結成し躍動「その思いを忘れないように!」

<プロレスリングヒートアップ:後楽園大会>◇31日◇東京・後楽園ホール
69歳のプロレスラー藤波辰爾(ドラディション)が、中学2年生プロレスラーと「55歳差コンビ」を結成した。
この日の第3試合となったタッグマッチで、14歳の佐藤大地と合体。出場機会こそ少なかったものの、目の前で華麗なドラゴンスクリューを決めるなど、年の離れたパートナーにプロレスのいろはを伝授した。
バックステージでも金言を授けた。試合は佐藤が3カウントを取られて敗戦。佐藤から「試合の1週間前からずっと緊張していた。レジェンドと同じコーナーに立てると思うと緊張…」と恐縮されたが、怖いもの知らずにぶつかっていく姿勢を評価。「14(歳)か! これからこれから。良い感じだったから」と、体をたたいてねぎらった。
さらに「プロレスの『プロ』という物を教えてください」と目を輝かせる14歳に、「プロレスは好きか?」と笑顔で問いかけた。「大好きです」と即答されると、「それが第一。その思いを忘れないように!」。16歳でプロデビューした自身の若手時代を顧み、アドバイスを送った。
佐藤とは、昨年10月のとどろきアリーナ大会のタッグマッチで対戦経験もある。「これからもタッグを組むこと、戦うことがあるかもしれない。今日の事は忘れない」と話すなど、今後の「歳の差タッグ」結成も示唆していた。
- リング上に真剣な視線を送る藤波(撮影・勝部晃多)
- ドラゴンスクリューを見舞う藤波(撮影・勝部晃多)
- 藤波とタッグを組んだ佐藤(左)(撮影・勝部晃多)