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大相撲夏場所
取組速報
女子プロレス
『赤井をいたぶる門倉』ほか/2021.11.11マーベラス写真集

新着ニュース

【大ちゃん大分析】前半を1敗で乗り切った正代 ひとまず目標はかど番脱出

明生(手前)を攻める正代(撮影・滝沢徹郎)

<大相撲夏場所>◇4日目◇12日◇東京・両国国技館

かど番の正代が前半の5日間を1敗で乗り切った。

明生は簡単な相手ではないが、左を入れるとその左からすくって起こし、最後は右も入れて圧力をかけた。終始、体幹を生かし前に出るという、正代らしい攻めの姿勢が見て取れた。あのすくい投げも、相手が大きかったら呼び込んで劣勢を招くこともあるが、そこは正代も考えていたと思う。体調は決して万全ではないだろう。優勝して大関昇進を決めた去年の秋場所のような、相手をはじき飛ばす立ち合いはまだない。ただ場所は、まだ3分の1を終えただけだ。今場所のひとまずの目標は、かど番脱出の8勝。その最低目標を中盤戦で早々にクリアして、精神的にも楽になればエンジンもかかるだろう。対戦相手も後半は関脇以上だから、気持ちもグッと盛り上がるはず。1差でついて行けば、乗った時の正代は強い。(元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

正代(手前)は明生を寄り倒しで破る(撮影・柴田隆二)

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ジョシュアvsフューリー 4団体王座統一戦は8月サウジで開催

ボクシングのヘビー級で、アンソニー・ジョシュアとタイソン・フューリー(ともに英国)の4団体王座統一戦が、8月14日にサウジアラビアで開催されることになった。ロイター通信が13日、ジョシュアのプロモーター、エディー・ハーン氏の話として伝えた。

ジョシュアは世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)、世界ボクシング機構(WBO)で頂点に立ち、フューリーは世界ボクシング評議会(WBC)の王者。今年対戦することで基本合意していた。(共同)

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WWE里村がNXT UK女子王座挑戦権ゲット ガントレット戦に緊急出場

NXT UK女子王座の次期挑戦者ガントレット戦に急きょサプライズ出場し、挑戦権をゲットした里村(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:NXT UK大会>◇13日(日本時間14日)◇英ロンドン・BTスポーツスタジオ

NXT UK女子の「ファイナル・ボス」里村明衣子(41=センダイガールズ)が再びNXT UK女子王座挑戦を決めた。メインイベントで5選手出場の次期挑戦者ガントレット戦が開催。当初はジニー(31)、エミリア・マッケンジー(20)、ザイヤ・ブルックサンド(22)、ダニー・ルーナ(22)、アイラ・ドーン(27)がエントリーされていたが、負傷欠場したブルックサンドの代役として里村が4人目で緊急サプライズ出場。2勝していたドーンを下すと、ジョセフ・コナーズを伴って5人目で登場したジニーとの最終戦を迎えた。

デスバレーボム、ミドルキックでダメージを与えると、必殺のスコーピオライジングでジニーの頭部にかかとを落とし、3カウントを奪取。NXT UK女子王者ケイ・リー・レイ(28)への挑戦権を獲得した。試合後、リングにベルトを持って姿をみせたレイに一礼された。敬意を表する形の態度に一礼すると、そのまま無情なキックを浴びてダウン。「私がここの王者。誰もそれを変えられない」と罵声を浴びせられた。

里村は試合後、自らのツイッターで「私がガントレット戦で勝った。ケイ・リー・レイに再挑戦します」と決意をつづった。今年1月からNXT UKとコーチ兼任で契約を結んだ里村は3月にはレイに初挑戦。激闘の末にケイのゴリーボムを浴びて敗退している。現在も最長王座保持記録を伸ばし続ける王者レイを止めることができるか。

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北勝富士が顔面流血の熱闘、業師宇良鮮やか足取り/夏場所5日目写真特集

<大相撲夏場所>◇5日目◇13日◇東京・両国国技館

大関に復帰した照ノ富士が、勢いに乗る東前頭筆頭の若隆景を下して、ただ1人の5連勝を飾った。

4大関は2日連続でそろっての白星となった。かど番の正代は明生を破り、貴景勝は霧馬山を圧倒した。 朝乃山は翔猿と微妙な勝負となったが、3勝2敗と白星を先行させた。

5日目の取組を写真で振り返ります。

幕内

天空海突き落とし炎鵬

天空海(左)を突き落としで破る炎鵬(撮影・滝沢徹郎)


石浦送り出し千代大龍

千代大龍(右)を送り出しで破る石浦(撮影・滝沢徹郎)

☆石浦 左が入ったんで。一発でもっていかれないようにしっかり当たっていきました。


千代丸押し出し大奄美

千代丸(左)の足が先に出て大奄美が押し出しで勝利した。行司差し違いで大奄美が勝利した(撮影・柴田隆二)

☆大奄美 (土俵際の攻防で行司軍配差し違えで勝利)勝てて良かった。ラッキーですね。勝ち越さないといけないので頑張ります。

★千代丸 (最後の勝負は)微妙な感じだったと思う。ここまで3勝2敗で白星先行してるんで、体は動けていると思う。


明瀬山突き落とし魁聖

明瀬山(下)を突き落としで破る魁聖(撮影・滝沢徹郎)

☆魁聖 先場所はもろ差しになられて負けている。今場所はもろ差しにならないようにという立ち合いだった。最後は突き落とせて良かった。


琴恵光押し出し隠岐の海

隠岐の海(左)を押し出しで破る琴恵光(撮影・滝沢徹郎)

☆琴恵光 まわしを取られず、自分から攻めることができてよかったです。


玉鷲押し出し千代翔馬

千代翔馬(右)を攻める玉鷲(撮影・滝沢徹郎)


志摩ノ海引き落とし琴ノ若

志摩ノ海(左)を攻める琴ノ若(撮影・滝沢徹郎)

☆琴ノ若 下からあてがわれても落ち着いて取れた。苦しい体勢になっても慌てずに対応できるというか、そういうのもできるようになってきた。


照強押し出し遠藤

照強(手前)を押し出しで破る遠藤(撮影・滝沢徹郎)


剣翔引き落とし

輝(左)は剣翔を引き落としで破る(撮影・柴田隆二)

☆輝 しっかりと落ち着いて冷静に相撲が取れた。内容自体はそれほど悪くはないと思う。この調子で明日からも頑張るだけです。(兄弟子の勝武士さんが亡くなって1年)もう1年たってしまったのかという気持ちと、それだけに今日は負けたくない気持ちだった。(勝武士さんは)兄のような存在でした。

★剣翔 立ち合いは悪くなかったが、足が流れてしまった。あとは気持ちの問題ですね。切り替えていきたい。


英乃海引き落とし宝富士

宝富士(右)を引き落としで破る英乃海(撮影・滝沢徹郎)

☆英乃海 けんか四つなんで立ち合い迷った。体は動いていると思います。


栃ノ心引き落とし阿武咲

阿武咲(上)は栃ノ心を引き落としで破る(撮影・柴田隆二)


豊昇龍寄り切り逸ノ城

逸ノ城(奥)を寄り切りで破った豊昇龍(撮影・滝沢徹郎)

☆豊昇龍 怖がらずに真っすぐ当たることが出来て良かった。(明日の照ノ富士戦は)楽しみ。勝ち負けはどうでもいいので、胸を借りて勉強と思ってぶつかりたい。


妙義龍小手投げ北勝富士

妙義龍(左)は北勝富士を小手投げで破る(撮影・柴田隆二)

妙義龍との取り組みで流血した北勝富士(撮影・滝沢徹郎)

☆妙義龍 今日はなんやかんやで勝ったので自分らしさは出ていない。明日は大関戦を組んでもらったので、切り替えて、集中して頑張ります。


御嶽海押し出し隆の勝

隆の勝(奥)を押し出しで破る御嶽海(撮影・滝沢徹郎)


高安押し倒し大栄翔

高安(右)は大栄翔を押し倒しで破る(撮影・柴田隆二)

☆高安 今日は前向きな相撲を取ろうと思った。昨日はふがいない相撲を取ったけど、明日につなげたい。(今場所は)家族に癒やされながらメリハリつけて臨めている。明日からも励みに頑張りたい。


若隆景寄り切り照ノ富士

若隆景(手前)を攻める照ノ富士(撮影・滝沢徹郎)

☆照ノ富士 土俵に上がってから迷いが出てしまったので、相撲もじっくり見ていこうと思っていました。(若隆景は)何でもしてくる相手ですから、いろいろ考えちゃった。


正代寄り倒し明生

明生(右)を寄り倒しで破った正代は勢い余って転ぶ(撮影・滝沢徹郎)


霧馬山はたき込み貴景勝

霧馬山(左)を攻める貴景勝(撮影・滝沢徹郎)

☆貴景勝 (2日連続の4大関安泰)自分が集中しきることがそういうことにつながる。とにかく一番一番に集中して明日もやっていく。場所中は夢中でやるしかない。とにかく明日の相撲に集中してやるだけです。


朝乃山上手投げ翔猿

朝乃山(奥)は翔猿を上手投げで破る(撮影・柴田隆二)

朝乃山(左)は上手投げで翔猿を破る(撮影・小沢裕)

翔猿(下)は朝乃山に上手投げで敗れる(撮影・滝沢徹郎)

翔猿(右)は朝乃山に上手投げで敗れる(撮影・滝沢徹郎)

5日目の幕内土俵入り(撮影・柴田隆二)

十両

白鷹山足取り宇良

宇良(右)は白鷹山を足取りで破る(撮影・柴田隆二)

宇良(右)は白鷹山を足取りで破る(撮影・柴田隆二)

宇良(右)は白鷹山を足取りで破る(撮影・柴田隆二)

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照ノ富士無傷5連勝 競泳池江の疾患と闘う姿に「相当な努力」刺激受けた

若隆景を破り懸賞金を受け取る照ノ富士(撮影・滝沢徹郎)

大関に返り咲いた照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、東前頭筆頭若隆景を寄り切って無傷の5連勝を飾った。4日目までに2大関を破った相手に攻めあぐねる場面こそあったが、最後は右で抱えて主導権を握った。初日から連勝で単独首位と、最高の形で序盤5日間を終えた。2日連続、今場所3度目の4大関安泰も演出。大関貴景勝、かど番の正代、関脇高安ら8人の1敗勢が照ノ富士についていく。

   ◇   ◇   ◇

快勝を重ねる照ノ富士も珍しく「何でもしてくる相手だからいろいろ考えちゃった」と警戒心を明かすほど、集中力がみなぎっていた。若隆景に両はずにあてがわれ、なかなか引っ張り込めない展開。ようやく右で抱えて小手に振りまわすと、休まず体を寄せた。

相手の若隆景は先場所から今場所にかけて大関を4回撃破するなど、最も勢いのある若手の1人。「土俵に上がってから迷いが出てしまったので、相撲もじっくり見ていこうと思った」と、慎重な攻めで序盤5日間を締めくくった。

前日浮上した単独トップの座を守り、早くも2場所連続優勝が期待される。横綱白鵬を除けば現役最多の3度の優勝回数を誇るが、大関としての優勝はまだない。場所前には「できるものならやってみたいですし。それこそ本当に1日の積み重ねだと思う」と地に足をつけていた。大関優勝の先は綱とり。今場所を起点に、4大関の出世レースから抜け出す。

場所前には白血病から復帰して東京オリンピック(五輪)代表に内定した競泳女子の池江璃花子から刺激を受けていたことを明かしていた。「けがしているより病気の方が怖いこと。相当な努力をしたんだなと思います」。自身も両膝のけがだけでなく、糖尿病などの内臓疾患とも戦って土俵に戻ってきた。5連勝発進にも「まだ始まったばかり」と淡々。どん底からはい上がった29歳は、一番一番を全力で努める。【佐藤礼征】

▽幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士) 照ノ富士は落ち着いていた。出来れば前に持っていって欲しかったけど、若隆景は土俵際が強いから自分で考えていったと思う。(序盤戦を終えて)これからも大関陣に頑張って欲しい。下の力士も上に勝てるよう頑張ってもらえれば。

若隆景(手前)を攻める照ノ富士(撮影・滝沢徹郎)

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ランキング

バトルコラム

大相撲裏話

相撲ファン注目の珍しこ名「朝鬼神閻魔」「峰刃幾叉丸」それぞれの思い

所作する朝鬼神(撮影・鈴木正人)

相撲ファンも注目する珍しこ名への改名には、れっきとした理由があった。

幕下の朝鬼神(あさきしん、28=高砂)は、しこ名の下の名前を本名の「克忠」から「閻魔(えんま)」に改名した。「鬼」に「閻魔」。迫力あるしこ名となった理由を、朝鬼神は「『閻魔』というのが病気やケガになりにくい名前だそうで、お世話になっている方がつけてくれました」と説明した。入門当時からケガや病気に悩まされたといい、昨年10月にはへんとう腺を手術。現在は大きなケガや病気もなく土俵に上がる。「ケガもないし、誰が聞いても自分らしい名前だと思う」とお気に入りだ。

「嶺刃常乃助(みねやいばじょうのすけ)」から「峰刃幾叉丸(みねやいばきしゃまる)」に改名したのは、三段目の峰刃(22=錣山)。実は3月の春場所では、本名のしこ名「伊藤周」から、「嶺刃」に改名して臨んだ。しかし、網膜剥離を患い、同場所を休場。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)に相談し、字画診断を受けると「1文字1文字が『凶』だった」と改名を決断した。師匠のお気に入りの人気漫画「鬼滅の刃」から取った「刃」は残しつつ、字画のいいしこ名にした。

たかがしこ名、されどしこ名。しこ名に込めた思いを胸に力士らは土俵に上がっている。【佐々木隆史】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

塵手水(ちりちょうず)する峰刃(撮影・鈴木正人)
原功「BOX!」

4団体王座統一目指す井上尚弥を中心に動き始めたバンタム級トップ戦線

バンタム級のWBAスーパー王座とIBF王座に君臨する井上尚弥(28=大橋)の次戦が6月19日(日本時間20日)、アメリカのネバダ州ラスベガスで行われることが正式決定したことで、この階級のトップ戦線はさらに注目度がアップすることになった。5月末から8月中旬にかけ、暫定王座を含め世界王者5人が相次いでリングに上がるのだ。

まずは現在のバンタム級主要4団体の世界王者を整理しておこう。

WBAスーパー:井上尚弥(28=大橋)

          ★20戦全勝(17KO)

正規:ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)

     ★22戦20勝(13KO)1敗1無効試合

WBC  正規:ノルディーヌ・ウバーリ(34=フランス)

          ★17戦全勝(12KO)

     暫定:レイマート・ガバリョ(24=フィリピン)

          ★24戦全勝(20KO)

IBF    :井上尚弥(28=大橋)

WBO    :ジョンリエル・カシメロ(32=フィリピン)

          ★34戦30勝(21KO)4敗

このなかで最も高い評価を得ているのが井上であることは誰もが認めるところであろう。アメリカの老舗専門誌「リング・マガジン」が発表している全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド」で2位に名を連ねているほどだ。3階級制覇のカシメロ、五輪連覇とプロで2階級制覇を果たしているリゴンドー、尚弥の弟・井上拓真(大橋)に勝っているウバーリ、これに井上尚弥に善戦した元5階級制覇王者のノニト・ドネア(38=フィリピン)を加えた4人が第2グループを形成し、少し離れてWBC暫定王者のガバリョが追う展開となっている。こうしたなか井上の次戦が正式決定したため以下のようにトップの6選手全員が3カ月以内に試合を行うことになった。

■5月29日(日本時間30日)@カーソン(アメリカ カリフォルニア州) ウバーリ対ドネア WBCタイトルマッチ

■6月19日(日本時間20日)@ラスベガス(アメリカ ネバダ州)

 井上尚弥対マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン) WBAスーパー&IBFタイトルマッチ

■7月9日(日本時間10日)@アメリカ(開催地未定) ガバリョ対相手未定 WBC暫定タイトルマッチ

■8月14日(日本時間15日)@アメリカ(開催地未定) カシメロ対リゴンドー WBOタイトルマッチ

井上尚弥はIBF1位のダスマリナスの挑戦を受けるが、力の差は歴然としており、王者が調整に大失敗するなどのアクシデントがないかぎり王座の移動はないと思われる。実力が拮抗しているのがウバーリ対ドネア、カシメロ対リゴンドーの2カードだ。勢いではウバーリとカシメロが上回っているが、経験値の高いドネアとリゴンドーも底力があるだけに勝負はどう転ぶか分からない。4団体の王座統一を目指している井上も、この2試合には強い興味を持っているはずだ。

5月から8月にかけて行われる4試合を経て、この秋、はたしてバンタム級トップ戦線の顔ぶれはどうなっているのだろうか。

リングにかける

アルバレスの足封じ作戦「まるで電話ボックス」狭いリングにサンダース激怒

カネロことサウル・アルバレス(メキシコ)が、スーパーミドル級で3団体統一に成功した。WBAスーパー、WBCにWBOを加えた。会場となったテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムには、7万3126人が詰め掛けた。

米ボクシング史上で屋内での入場者数新記録だった。実に43年ぶり更新で、過去最多は78年のアリ対スピンクスの再戦で、ニューオーリンズのスーパー・ドームで6万3352人。ちなみに世界で有料ではメキシコの約13万人、無料を含めるとフィリピンで32万人超えがあるという。

コロナ禍で国内スポーツは、無観客や入場制限が続く。うらやましい半面、怖さも感じた。多くの観客はマスクをせず、いつも通りの歓声にブーイング。日本とは桁違いでワクチン接種は進むが、感染者数もいまだ万単位なのに。

試合はカネロの快勝だった。パンチ力の違いが明らか。手数からビリー・ジョー・サンダース(英国)が優位採点もあったが、いつ仕留めるかだった。8回に顔面を破壊して戦意不能として病院送りに。眼窩(がんか)底など複数箇所を骨折させた。

30戦全勝で意気込んでいたサンダースだが、右目の周りは腫れて顔には生気なし。コカイン取引やドーピング疑惑などお騒がせのビッグマウス。試合前にちょっと笑わせてくれたのが、一番印象に残った。

リングの大きさについて「まるで電話ボックスだ」と激怒したという。リングは一辺が18フィート(5・18メートル)以上24フィート(7・13メートル)以内と規定されている。ファイターのカネロに対し、サンダースはアウトボクサー。狭いリングで足を封じようというわけだ。

うまいこと言う。今の子どもに通じるかなとも。コロナ禍でテレビ視聴時間が増えたが、ある番組で携帯電話の普及で公衆電話のかけ方を知らない子がいると言っていた。彼らにこの発言は通じないかもしれない。

小さいリングだとしても、作戦のうちでもある。今やそうした行為はあまりないだろうが、以前は公然と実行されたこともあった。あくまで規定のサイズ内でのことだ。勝つための手段である。

ジムで使うリングに規定はない。今はほとんどが規定内だが、明らかに小さいリングもいくつかある。ジム自体の広さが手狭のため、正規にしたくてもできないからだ。

ワタナベジムは81年7月にオープンした。五反田駅前のペンシルビル5階。ジム自体25坪しかなく、リングは規定外の4・5メートルしかなかった。サンドバッグが4本つられていて、もういっぱいいっぱいだった。

普段の練習では、リング内で数人がシャドーやミット打ち。ほとんどが接近戦で足を使うスペースはない。当時ジム2人目の世界挑戦となった吉野弘幸。ブンブン丸と言われた強打のファイターだったが「うちからアウトボクサーは育たない」と断言していた。

ジムは94年に移転して、自社ビルを持った。2フロアあり、リングも5・2メートル四方と規定内となった。そして、05年に内山高志がプロ転向し、6人目にしてジム初の世界王者が誕生。強打を誇ったが足も使えて11度防衛し、その後4人の世界王者も育った。リング同様に国内有数のジムへと拡大した。

カネロ戦のリングの大きさは不明だが、画面からそう小さくは見えなかった。ビッグスタジアムでは、アリーナ席でも約2メートルの差はあまり関係はなさそうだ。豆粒にしか見えないかもしれないが、その場に居合わせ、生を感じることがスポーツの魅力。井上尚弥の東京ドームでの試合が見たいものだ。【河合香】

大相撲裏話

伝統の懸賞がアナログ脱し1年「デジタル森永賞」直近初場所2万超投票

大関貴景勝(2021年3月27日撮影)

伝統の懸賞がアナログから脱して、間もなく1年が経過する。

森永製菓が掲出する「デジタル森永賞」は昨年7月場所から始動。同賞は初、春、秋の東京場所で、ファン投票によって選出された一番に懸賞を懸ける。1951年(昭26)初場所から始まり70年の歴史があるが、コロナの波が押し寄せた昨年、姿を変えた。

従来はキャラメルなど森永製品の空箱に取組や氏名、住所を記入して投票箱に入れる投票形式。投票対象者は国技館の来場者に限られていた。同社担当者によると「デジタル-」に変わり、誰でも投票可能に。直近の初場所では2万超の票が集まったという。「日によっては菓子箱を使った投票の5倍以上の投票数になることもあります」。大関貴景勝を筆頭とした4大関が人気だ。

ウェブ投票への転換は、コロナ禍により観客数の制限がかかっている影響が大きい。「観戦に行けないお客様でも簡単に懸賞を懸けられる新しい取り組みで、国技大相撲を盛り上げたい」と意図を説明する。従来の形式では集計も手作業で行っていた。古き良きを重んじる大相撲ではあるが、ファンの目線に立ち、懸賞の形も変化している。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

大相撲裏話

90連敗中の勝南桜には「絶対負けられない」序ノ口なりの意地や重圧

勝南桜(2021年1月撮影)

大相撲の序ノ口力士、勝南桜(22=式秀)が、3月の春場所で90連敗を喫した。もう2年以上、白星がない。不謹慎ながら、対戦が決まった相手は戦う前から勝ったも同然、ラッキーだと思うのだろうなと勝手に考えていた。ところが違った。

春場所後、勝南桜と対戦したある力士に聞くと「すごいプレッシャーでした。絶対に負けちゃいけないので」と打ち明けた。その力士の師匠も「そりゃあ、プレッシャーですよ。負けたらヤフーニュースになってしまいます。相撲に絶対はありませんから」と話していた。意外な事実だった。

確かに、相撲に絶対はない。力の差があっても、実力上位が足を滑らせることもある。何が起きるか分からない。90連敗と言っても、その一番一番をよく見ると、かなり善戦している取組もあるのだ。

勝南桜は2015年九州場所で序ノ口デビュー以来、3勝224敗1休。最長の連敗記録を現在継続中で、次の白星は、これまでの3勝以上に注目されるだろう。

ここで思い出すのは、二子山親方(元大関雅山)の行動だ。以前、二子山部屋の力士が服部桜(現在の勝南桜)に負けた。二子山親方がまずやったことは、弟子をしかることではない。ほかの兄弟子らに連絡を入れ、こう言った。

「いいか、絶対にバカにしちゃだめだぞ。服部桜だって一生懸命稽古して、強くなっているんだ」

頭が真っ白になったであろう、その力士の気持ちを思いやり、相手も尊重した。その一番で負けた力士は盛り返し、その場所で勝ち越した。

私は4年前、勝南桜(当時は服部桜)が所属する式秀部屋の稽古を見たことがある。本場所では立ち合いの当たりを怖がっているように見えたが、稽古場ではその改善に努めていた。式秀親方(元幕内北桜)の熱血指導のもと、強度を徐々に高めながら頭と頭をぶつけ合ったりと、本場所を意識して稽古していた。内容も濃い。これを続ければ、もっと勝てると思えた。やる気も感じた。どうやら、稽古場の力を本場所で発揮できないタイプのようだ。

まもなく夏場所が始まる。幕内が最高レベルであることは言うまでもないが、序ノ口には序ノ口なりの意地や重圧がある。それを心の片隅に置きつつ、勝負を見守りたい。【佐々木一郎】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

女子プロ写真特集

赤井をいたぶる門倉/2021.11.11マーベラス新木場大会

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