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初Vへ「自分との闘い」2敗大栄翔に理事長が心構え

大栄翔(右)は竜電を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇13日目◇22日◇東京・両国国技館

優勝争いで大関正代とともに2敗でトップを並走する平幕の大栄翔(27=追手風)が、竜電(30=高田川)を自慢の突き押し相撲で完勝。残り2日に初優勝の夢をかけることになった。

小細工なしの四つ相撲を相手に、迷うことなく手も足も出した。協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)「相手をよく見て突っ張ってたね。思い切り行かないと勝てないという、前半戦(の役力士)のような相手とは違う。(だから)立ち合いから思い切り、というより相手をよく見てということだったんだろう」と心中を察した。

初優勝に向けては「自分との闘い。自分を信じていくことだろう」と心構えを説いた。本割は残り2番。「2つ勝とうと思わず、まず1つ勝つこと。(優勝は)1つ勝って考えればいいんじゃないかな。疲れも感じないでしょう」とも語っていた。

懸賞金を受け取る大栄翔(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士にすき無し 八角理事長が評価「悪い相撲がない。安定感がある」

照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の相撲に、ますますエンジンがかかってきた。過去3勝2敗と、苦戦を強いられることもあった小結大栄翔(27=追手風)を、まわしを欲しがらずに押し込み、反時計回りに回り込む大栄翔を押し出し快勝。ただ一人、8日目全勝ターンを決めた。

この強さに、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)も「(大栄翔は)当たれなかった。(まわしを)取られるのを嫌がっているだけ。照ノ富士のペースになってしまった」と、敗れた大栄翔側に立って、照ノ富士の強さを説いた。

ここまでを振り返っても「悪い相撲がない。自分から攻めている。強いところしか見せていない。前に出る圧力があるから安定感がある」と、ここまでは全くすきがない内容を評価をした。

懸賞金を手にする照ノ富士(撮影・小沢裕)
八角理事長(元横綱北勝海)(2019年8月31日撮影)

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八角理事長「やれば出来る!」豊昇龍の攻め相撲を称賛 連日の苦言も一転

朝乃山(右)を内掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

消極的な相撲と立ち合いの変化で連日、豊昇龍(21=立浪)の相撲内容に苦言を呈していた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が、一転して見違えるばかりの、この日の相撲を褒めた。

大関朝乃山(27=高砂)と初対戦。立ち合いで鋭く踏み込み大関を押し込むと、先に左上手を引き右も差した。寄り返す朝乃山に胸を合わされたが、土俵中央で右足を相手の左足内側にかけ、そのまま体を浴びせるように内掛けでなぎ倒した。

電話取材に応じた八角理事長は、勝負が決まるなり「やれば出来る」と開口一番、発した。続けて「こうゆう相撲だ。将来を思えばね、きのうも言ったけど」。前日は大関貴景勝(24=常盤山)相手に、立ち合い右への変化で上手を取りに行こうとした。アッサリ読まれ、はたかれてバッタリ。安易に変化した立ち合いに同理事長は「残念だね。相撲を簡単に考えている。大関と当たる地位まで上がったのだから、必死に取るという気構えがないと。こうゆう負け方は将来につながらない」と苦言を呈していた。

6日目の大関初挑戦となった照ノ富士(29=伊勢ケ浜)戦も「スンナリ差しに行った。もっと動かないとだめだ。(十両時代に2度対戦があり)『何とか出来るんじゃないかな』と思っていたら大間違いだ」と、将来を期待するからこその注文をつけていた。

この日は一転。休まず攻め続けた内容に「立ち合いが良かったから流れが出来ているし、先に攻めている。(内掛けも)いい所にかかっている。朝乃山も上手を取って『よしっ』と思ったところだろう」と解説。さらに「いい当たりをして先に動けば勝機は出てくる。それを磨くことだ。大関を、あおむけにしたのだから自信になると思う」と今後に期待していた。

朝乃山(右)を攻める豊昇龍(撮影・鈴木正人)
八角理事長(元横綱北勝海)(2019年8月31日撮影)

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豊昇龍、大関挑戦3戦目内掛けで初白星 おじ朝青龍に「立ち合い」教示志願

朝乃山(左)は豊昇龍に内がけで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日日◇16日◇東京・両国国技館

元横綱朝青龍をおじに持つ東前頭5枚目豊昇龍(21=立浪)が、大関挑戦3戦目にして初勝利を果たした。朝乃山をのど輪で起こして先手を奪うと、右四つから内掛けで大関をあおむけにさせた。今場所が初めての上位総当たり。偉大なおじを尊敬してやまないホープが、後半戦に向けて弾みをつけた。大関復帰の照ノ富士は中日での勝ち越しを決めた。1差で大関貴景勝が追走する。

    ◇    ◇    ◇    ◇

幕内5場所目の21歳が、大関相手に立ち合いから主導権を握った。右のど輪で起こして左上手、右四つに組むと、自ら仕掛ける。「狙っていなかった」と右足を相手の左足に掛けて、朝乃山に体を預けた。鮮やかな大関戦初勝利に「体がよく動いてくれた」と声を弾ませた。

前日7日目の貴景勝戦は、立ち合いで左に変わる注文相撲を取って負けた。消極的な内容に、師匠の立浪親方(元小結旭豊)からも「大丈夫か?」と心配されるほど。「昨日までずっと勝ちたい、勝ちたいと思っていて、自分の相撲を取り切れていなかった。楽しみたいと思ってやった」。悔いのない一番が取りたかった。

朝青龍のおいっ子として、入門時から注目を集めてきた。おじは4日目の12日にSNSで「また負けか?」「明日勝て!」などと投稿。名前こそ挙げなかったが、豊昇龍の取組を気にかけている様子だ。今場所中、まだ連絡を取り合っておらず「おじさんには立ち合いのことを教えてもらいたい」と助言を求める。9日目も正代との大関戦。さらに殊勲の星を積み重ね、おじにいい報告がしたい。【佐藤礼征】

朝乃山(右)を内掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

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阿武咲6勝「普段から高めあっている」小学生の頃から何度も対戦の明生下す

明生(手前)を突き落としで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

西前頭5枚目阿武咲(24=阿武松)が、6勝2敗の好成績で後半戦に突入する。

同世代の東前頭2枚目明生(25=立浪)を突き落とし。立ち合いで突き起こされたが、反応よく左に開いた。「終始冷静にいけたので、この冷静さを保ちつつ明日からもいけたら」と振り返った。

明生は1学年上だが、小学生の頃から何度も対戦しているだけに「普段からも高めあっている相手なので、そこら辺は考えますよね」と意識する相手だ。一方で「毎場所当たる相手なので。今場所は今場所で、今日は今日なので明日に向けて切り替えていければ」と白星に一喜一憂はしなかった。

明生(左)を突き落としで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士6年ぶり中日に勝ち越し「意識していない」

懸賞金を手にする照ノ富士(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

大関に返り咲いた照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、15年秋場所以来6年ぶりの中日勝ち越しを決めた。

小結大栄翔から立ち合いこそまわしを取れなかったが、左をのぞかせると一気の攻め。回り込もうとする相手を逃さず押し出した。

危なげない内容に「足がよく動いてくれた」。唯一の勝ちっ放しで、ストレートで給金を直したことについては「別に意識していないので」と話した。

前回のストレート給金は新大関から2場所目だった。6年前と比較して感じる部分があるかと問われると「いや、分からないです。一生懸命やるだけなので」と淡々としていた。

▽幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士) 照ノ富士は、本当なら立ち合いで前にいければ良かった。朝乃山は(右四つ)十分になって安心したのかな。足掛けられても対処法があるよね。

照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)

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翔猿勢い余ってマス席付近まで、宇良は久々の懸賞金に…/8日目写真特集

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

元横綱朝青龍のおい、東前頭5枚目の豊昇龍が大関戦初勝利をあげた。

朝乃山得意の右四つとなったが、引きつけながら右からの内掛けを鮮やかに決めた。朝乃山は4勝4敗の五分となった。

大関照ノ富士が大栄翔を押し出し、ストレートで勝ち越しを決めた。追いかける大関貴景勝は1敗を守った。過去12戦全勝と合口のいい妙義龍を立ち合いで押し込み、タイミングよくはたき込んだ。

かど番の大関正代は3敗目を喫した。小結御嶽海との一番で立ち合い負け。左を差し込むが上体が起き上がり、圧力をかけられて押し出された。御嶽海は2敗を守った。

8日目の取組を写真で振り返ります。

幕内

魁聖(4勝4敗)すくい投げ宇良(7勝1敗)

魁聖(右)をすくい投げで破る宇良(撮影・鈴木正人)

懸賞金を手に土俵を引き揚げる宇良(撮影・鈴木正人)


明瀬山(1勝7敗)不戦天空海(2勝6敗)

明瀬山の休場により不戦勝の勝ち名乗りを受ける天空海(撮影・小沢裕)


琴恵光(5勝3敗)寄り切り大奄美(4勝4敗)

琴恵光(右)は大奄美を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


千代丸(5勝3敗)寄り切り隠岐の海(6勝2敗)

☆隠岐の海(相撲内容は)「あまり分からないけど、勝ててよかったですね。思い切っていければと思ってやりました。」

千代丸(右)と攻め合う隠岐の海(撮影・鈴木正人)


石浦(4勝4敗)すくい投げ照強(2勝6敗)

照強はすくい投げで石浦(手前)を破る(撮影・小沢裕)

照強はすくい投げで石浦(左)を破る(撮影・小沢裕)


千代大龍(6勝2敗)突き落とし輝(3勝5敗)

千代大龍(右)は輝を突き落としで破る(撮影・小沢裕)


剣翔(2勝6敗)上手出し投げ琴ノ若(4勝4敗)

☆琴ノ若「しっかり自分の流れで相撲をとることだけ考えていけた。反応もしっかりできたし、先に動けたのでよかった」

琴ノ若は剣翔(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)


栃ノ心(2勝6敗)押し出し千代翔馬(5勝3敗)

☆千代翔馬「胸を合わせたら相手が上なんで、相手に合わせず前みつをとって頭をつけていこうと。(最後の)投げは流れです」

栃ノ心(左)を上手投げで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)


玉鷲(5勝3敗)押し出し宝富士(3勝5敗)

☆宝富士(連敗を4で止め)「気持ちも落ちていろいろ考えたりもしたが、自分の相撲をとるといけたのがよかった。やはり気持ちの部分じゃないですかね」

玉鷲(右)の攻めを耐える宝富士(撮影・鈴木正人)


英乃海(4勝4敗)上手出し投げ遠藤(6勝2敗)

英乃海(左)を上手出し投げで破る遠藤(撮影・鈴木正人)


志摩ノ海(4勝4敗)押し出し逸ノ城(6勝2敗)

志摩ノ海(左)と攻め合う逸ノ城(撮影・鈴木正人)


明生(3勝5敗)突き落とし阿武咲(6勝2敗)

☆阿武咲「自分の立ち合いができた。(相手の明生は)小学校のころからやっている相手。普段からも高めあっている相手。終始冷静にいけたので、この冷静さを保ちつつ明日からもいけたら。」

明生(手前)を突き落としで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)


翔猿(1勝7敗)押し出し北勝富士(2勝6敗)

翔猿(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

翔猿(手前)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)

北勝富士に押し出しで敗れた翔猿は勢い余ってマス席付近まで達し観客を喜ばせる(撮影・小沢裕)


高安(6勝2敗)送り倒し霧馬山(2勝6敗)

☆高安「左まわしを取られたけどじっくり攻めようかなと。少し受け身になったけど残す自信はあった。(明日の照ノ富士戦に向けて)自分の相撲を心がけて気を引き締めていきたい。」

霧馬山(右下)を攻める高安(撮影・鈴木正人)


若隆景(5勝3敗)押し出し隆の勝(3勝5敗)

若隆景(右)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


正代(5勝3敗)押し出し御嶽海(6勝2敗)

☆御嶽海「しっかり自分の相撲を取れた。気持ちが乗っているので、それがいいんじゃないか。押し相撲は気持ちだと思うので、その辺がいい流れではまっている。」

★正代「差して前傾姿勢で攻めたかったけどのけ反ってしまった。投げを打ちに行ってそこを寄られた。もう少し立ち合いを徹底したい。」

正代(右)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる御嶽海(撮影・鈴木正人)


妙義龍(2勝6敗)はたき込み貴景勝(7勝1敗)

☆貴景勝「自分の相撲に集中することだけやりました。(後半戦に向けて)明日の相撲に集中して、どれだけ(白星を)積み重ねられるかだと思っている」

妙義龍(右)を攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)


朝乃山(4勝4敗)内掛け豊昇龍(3勝5敗)

☆豊昇龍(内掛けは)「狙っていなかった。集中していたのは立ち合い。立ち合い起こせば、何とかなると思っていた。昨日(貴景勝戦)までずっと勝ちたい、勝ちたいと思っていたので、自分の相撲を取り切れていないと思っていた。楽しみたいと思ってやりました」

朝乃山(右)を攻める豊昇龍(撮影・鈴木正人)

朝乃山(右)を内掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

朝乃山(左)は豊昇龍に内がけで敗れる(撮影・小沢裕)


大栄翔(3勝5敗)押し出し照ノ富士(8勝0敗)

☆照ノ富士「足がよく動いてくれた。(勝ち越しは)別に意識していないので。(前回中日での勝ち越しを決めた15年秋場所と比較して感じることはあるか)いや、分からないです。一生懸命やるだけなので」

大栄翔(右)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)

照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)

大栄翔(左)を押し出しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

大栄翔(手前)を押し出しで破った照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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御嶽海が今場所2度目の大関撃破「焦ることなく前に出る」正代破り2敗守る

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる御嶽海(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

小結御嶽海(28=出羽海)が、今場所2度目の大関撃破を果たした。

正代と2敗同士の一番。もろ差し狙いから左のはず押しで相手を起こし、一気に押し出した。左差しを許したが「焦ることなく前に出ることだけを意識して取りました」と振り返った。

中日を終えて6勝2敗。「気持ちが乗っているので、それがいいんじゃないか。押し相撲は気持ちだと思うのでその辺がいい流れではまっている」と、好調の要因に精神面を挙げた。

中日ストレートでの勝ち越しを決めた大関照ノ富士とは2差。優勝争い、大関とりの起点となる2桁勝利が期待される後半戦に向けて「自分の持ち味の前に出る相撲を取っていければ前半同様、後半もいい相撲を取っていけると思う」と話した。

立ち会いで正代(左)を攻める御嶽海(撮影・小沢裕)

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貴景勝1敗守り勝ち越し王手「明日の相撲に集中」全勝照ノ富士を1差追う

妙義龍(右)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が1敗を守って中日を終えた。

過去12戦負けなしの西前頭4枚目妙義龍を、全く問題にしなかった。立ち合いから押し込んで、相手の体勢をよく見て左からはたき込み。7勝目で勝ち越しに王手をかけた。

勝ちっ放しの大関照ノ富士を1差で追いかける展開。4大関で唯一、大関での優勝を経験している24歳は「自分の相撲に集中することだけやりました。(後半戦に向けて)明日の相撲に集中してどれだけ積み重ねられるかだと思っている」と気を引き締めていた。

妙義龍(右)を攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる貴景勝(撮影・鈴木正人)

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朝青龍のおい豊昇龍が朝乃山破り大関戦初勝利、照ノ富士8連勝で勝ち越し

朝乃山(右)を内掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇8日日◇16日◇東京・両国国技館

元横綱朝青龍のおい、東前頭5枚目の豊昇龍が大関戦初勝利をあげた。朝乃山得意の右四つとなったが、引きつけながら右からの内掛けを鮮やかに決めた。朝乃山は4勝4敗の五分となった。

大関照ノ富士が大栄翔を押し出し、ストレートで勝ち越しを決めた。追いかける大関貴景勝は1敗を守った。過去12戦全勝と合口のいい妙義龍を立ち合いで押し込み、タイミングよくはたき込んだ。

かど番の大関正代は3敗目を喫した。小結御嶽海との一番で立ち合い負け。左を差し込むが上体が起き上がり、圧力をかけられて押し出された。御嶽海は2敗を守った。

大栄翔(左)を押し出しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
妙義龍(右)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

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魁聖4敗「小さくてどうやっていけばいいか」業師宇良にすくい投げ食った

宇良は魁聖(左)をすくい投げで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

東前頭15枚目魁聖(34=友綱)が、西十両2枚目宇良に負けて4敗目を喫した。相手の出方を見ようと、ふわっと立った立ち合い。腕を伸ばしながらけん制し、中に入られて所で右を差した。宇良の動きを止めたが、右足を取られて体勢を崩し、慌てて前に出た所でタイミングよくすくい投げを食った。

角界屈指の業師との対決に「小さくてどうやっていけばいいか。いろいろ考えたけど全部ダメでした。」とやりづらさがあったという。「突っ張っていこうと思ったけど身長差がありすぎて当たりにくし、四つになっても(宇良が)低いからまわしも取れない。いろいろ考えたけど何もできなかった」と糸口を見つけることができなかった。

宇良が幕内の土俵で相撲を取るのは約4年ぶりとだけあった、ファンからの拍手がいつにも増して大きかった。宇良と対戦するのを知った時は「何で俺が? と思ったよ」というが「まぁ、お客さんが盛り上がるためかな。ハハハハハ」と豪快に笑った。

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宇良4年ぶり幕内で白星「長かった、十両ですけど」来場所の幕内復帰も視界

魁聖(右)をすくい投げで破る宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

西十両2枚目の宇良(29=木瀬)が17年秋場所以来、約4年ぶりの幕内の土俵を白星で飾った。

巨漢の魁聖と対戦。立ち合い、うまくいなして右を差し、足取りにいって崩しながら、最後は右からのすくい投げを決めた。「勝ててよかった。うれしかったです」。十両での優勝争い単独トップの7勝1敗とし、久々の感触とともにかみしめた。

両膝の大けがで序二段まで落ちてはい上がってきた。19年九州場所、西序二段106枚目からの再出発で8場所連続で勝ち越し中。「いやホント長かった。まだ上がったわけじゃなく、十両としてですけど」と話し、「特にいつもと同じですよね」と特別な感慨は封印した。

勝ち越しに王手で、来場所の幕内復帰は現実に近づいてきた。「あと1番勝ちたいですね。(十両で単独トップは)関係ないですね。10勝したいですね」と目標を新たに気持ちを入れ直した。

魁聖をすくい投げで破った宇良(撮影・鈴木正人)

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ルイス・ネリがプロ初黒星 フィゲロアに7回KO負け、王座統一に失敗

ルイス・ネリ(2018年3月1日撮影)

<ボクシング:WBA、WBC世界スーパーバンタム級王座統一12回戦>◇15日(日本時間16日)◇米カリフォルニア州カーソン

世界2階級制覇王者でWBC世界スーパーバンタム級王者のルイス・ネリ(26=メキシコ)がプロキャリア初黒星を喫し、王座陥落した。WBA世界同級正規王者ブランドン・フィゲロア(24=米国)に7回KO負けを喫し、王座統一に失敗した。初回からスピードとパンチの回転力で攻めたものの、中盤にさしかかるとともに、フィゲロアのパンチを浴び始め、左ボディーブローでダウンを喫し、7回2分17秒、KO負けとなった。

試合後、ネリは病院に直行し、精密検査を受けているという。フィゲロア戦に勝てば9月12日、19戦全勝のWBO世界同級王者ステファン・フルトン(26)との3団体統一戦が用意されていた王者対決だったが、ネリの王座統一の夢は絶たれた形となった。

ネリは17年8月に当時のWBC世界バンタム級王者山中慎介に4回TKO勝ちで世界王座獲得後、薬物違反を受けながら「故意ではない」としてWBCから山中との再戦指令を受けた。18年3月に山中との再戦が決まったが、前日計量で体重超過して王座を剥奪。試合は2回TKOで山中を下したものの、王座は空位となった。この体重超過でWBCから6カ月間の資格停止処分も受けた。

20年2月にはスーパーバンタム級に転向し、同年9月、WBC世界同級王座同級決定戦で王座を獲得し、今回が保持するWBC王座の初防衛戦でもあった。

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元中学横綱17歳吉井3敗目「攻めるのが遅い」2場所ぶり勝ち越しへピンチ

鳰の湖(左)に突き落としで敗れる吉井(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

元中学横綱の17歳、西幕下37枚目吉井(時津風)が2場所ぶりの勝ち越しに向けて後がなくなった。

4番相撲で幕内経験者の西幕下43枚目鳰の湖(34=山響)に敗れて1勝3敗となった。頭四つから先に相手に仕掛けられ、回り込んで体勢を立て直そうとしたが突き落とされた。

後手の展開に「攻めるのが遅い。自分の相撲を取ろうと思ってやったけど、体が動いていない」と悔しさをあらわにした。

序ノ口デビューとなった19年夏場所から10場所連続で勝ち越し、先場所は初めての負け越しを経験した。勝ち越しに向けて3連勝を目指す残り3番。「今日負けて気合入ったというか、絶対にやってやろうという感じになった。とにかく絶対自分の相撲で勝つ」と巻き返しを誓った。

鳰の湖に突き落としで敗れた吉井(撮影・鈴木正人)

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明瀬山が右下顎骨骨折で休場 7日目まで1勝6敗

明瀬山(21年1月撮影)

東前頭13枚目明瀬山(35=木瀬)が夏場所8日目の16日、日本相撲協会に「右下顎骨骨折により5月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。診断書によると、3日目の11日に負傷したという。

今場所は7日目まで1勝6敗と振るわず、再出場しなければ来場所の十両陥落は確実となっている。

休場は08年初場所の初土俵以来初めてとなった。8日目の対戦相手、天空海は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は横綱白鵬ら6人目となった。

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三段目友風が勝ち越し王手「いい相撲内容」先場所に右膝の大けがから復帰

友風(右)は大翔樹を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

元幕内で、右膝の大けがから復帰した東三段目88枚目の友風(26=友風)が勝ち越しに王手をかけた。大翔樹を落ち着いた取り口で下し、3勝1敗とした。

「いい相撲内容でした。先場所より膝の状態はいいが、7場所ぶりのブランクは簡単に埋められないと痛感しています」

先場所、1年4カ月ぶりに復帰した。自己最高位、西前頭3枚目の19年九州場所2日目に右膝を負傷。当初は歩くことも困難と見られた大けがで4度の手術を乗り越えて復帰にこぎつけた場所だった。

復帰した先場所は序二段で6勝1敗。三段目に上がった今場所も、勝ち越しに王手をかけた。「一番一番、当日に切り替えていきたい」と気持ちを新たにした。

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勝南桜、序ノ口デビューから33場所連続負け越し 連敗は「94」に

勝南桜(右)は霧乃華に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

東序ノ口9枚目勝南桜(しょうなんざくら、22=式秀)が、4番相撲で東序ノ口2枚目霧乃華(16=陸奥)に押し出され、15年九州場所の序ノ口デビューから33場所連続で負け越しとなった。

もろ手突きで起こされると、相手の突っ張りに後退。まわしを取ることができず、一気に持っていかれた。

1番相撲から4連敗。これで19年初場所の6番相撲から続く連敗が「94」に伸びた。

1月の初場所では場所前に入門時からのしこ名だった「服部桜」を「勝南桜」に改名して心機一転。当初は、生まれ育った神奈川県茅ケ崎市への思いから「湘南桜」への改名を想定していたが、師匠の式秀親方(元前頭北桜)の提案で「勝南桜」に。下の名前も高校生棋士、藤井聡太2冠から取って「祥多」から「聡太」にした。

勝南桜(右)は霧乃華に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)

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五輪代表の並木月海、入江聖奈、岡沢セオンが優勝 コロトコフ記念国際

<ボクシング:コロトコフ記念国際トーナメント>◇15日◇ロシア・ハバロフスク

決勝が行われ、女子は東京五輪代表でメダルが期待されるフライ級の並木月海(自衛隊)、フェザー級の入江聖奈(日体大)がともに判定勝ちして優勝した。男子ウエルター級のメダル候補、岡沢セオン(INSPA)も頂点に立った。

並木はロシア選手との接近戦で右ボディーなどを粘り強く放ち、3-2で下した。入江はポーランド選手に5-0。テンポのいい左ジャブでペースをつかみ、最終3回に連打でダウンを奪った。

岡沢はロシア選手に判定勝ち。的確な右リードパンチに加え、鋭い左ストレートも光った。

日本勢は昨年3月のアジア・オセアニア予選以来、1年2カ月ぶりの海外勢との試合だった。(共同)

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武藤敬司が完勝 相方小川の力量に「三沢がなぜ横に置いていたか感じる」

プロレスリング・ノア後楽園大会 丸藤との前哨戦に勝利し、バックステージで取材に応じる武藤敬司(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア後楽園大会>◇15日◇後楽園ホール

GHCヘビー級王者の武藤敬司(58)が6人タッグに出場し、丸藤正道(41)との前哨戦に勝利した。

中盤に丸藤と相対した武藤は、得意技のシャイニングウィザード、ドラゴンスクリューを連続で決めるなど、軽快な動きで圧倒。腕狙いの丸藤の攻撃も素早くかわし、最後は足4の字固めで丸藤に強烈なダメージを与えた。

試合後、バックステージに現れた武藤は「何度かタイトルマッチをしていてスタミナには自信があった。丸藤のスピードは気になっていたが、今日はついて行けたと思う」と納得の表情を見せた。

一方、敗れた丸藤は「体がでかいし、重いし、足4の字はガッツリ入るからきつい」と完敗を認めた。その上で「今の武藤さんは最強だと思っているので必ず攻略する。俺と武藤さんしかできない試合をする」と前を向いた。しっかり対策を練り、最高のパフォーマンスを披露しなければ、勝機を見出すことができないと考えている。

武藤はこの日、GHCジュニアタッグ王者の小川、HAYATAとタッグを組んだ。小川は、武藤のライバルだった故・三沢光晴さんの元パートナー。「ジュニアのレベルの高さを拝見できた。(小川は)かゆいところに手が届いているというか。三沢光晴がなぜいつも横に置いていたかを感じることができた」と力量を認めた。

試合の最後は武藤が丸藤に、小川が大原に対して足4の字固めの“共演”。「横から見て素晴らしかった。いずれは一緒に組んでベルトを狙ってもいいのかな」と印象を語った。

6月6日、サイバーファイトフェスティバル2021(さいたまスーパーアリーナ)で3度目の防衛戦を戦う。「過信しないようにすれば大丈夫でしょう」と自信をのぞかせた。スタミナにスピードも身に付けた58歳に、今のところ死角は見当たらない。【松熊洋介】

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王者杉浦貴が完敗、桜庭との前哨戦でギブアップ「ガードされると厳しい」

プロレスリング・ノア後楽園大会 桜庭和志との前哨戦に敗れた杉浦貴(撮影・松熊洋介)

<ノア:後楽園大会>◇15日◇後楽園ホール

GHCナショナル王者の杉浦貴(50)が、桜庭和志(52)との前哨戦に完敗した。

藤田と組んで桜庭、村上組と対戦した杉浦は、中盤以降は防戦一方。リング上では桜庭のフェイスロックに苦しみ、場外では村上の強烈な蹴りや、鉄柱攻撃を浴び続けた。桜庭の素早い絞め技にロープに逃げるのがやっと。最後はアキレス腱(けん)をキメられギブアップとなった。「あれだけガードされると厳しい。ペースがなかなかつかめなかった」と肩を落とした。

4月29日に藤田からベルトを奪った後、挑戦表明を受けた。「じゃんけんで勝ったら受けるよ」と言いながら敗れ、同門対決が実現した。普段から杉浦軍としてタッグを組み、お互いをよく知る相手。この日も序盤からけん制し合いながら、笑みを見せる場面もあった。

勝った桜庭も、タイトルマッチ本番が同じようにいくとは考えておらず、「1対1だと分からない。張り合いはやられるし、パワーでは勝てない。いろいろと作戦は考えている」と警戒する。

手の内をよく知る者同士の対戦。どちらが自分のペースに持ち込むかが、カギとなる。杉浦は「寝技に引き込まれないようにしないと」。桜庭の術中にはまらないよう、パワーで圧倒し、ベルトを守り抜く構えだ。

プロレスリング・ノア後楽園大会 杉浦、藤田組とのタッグマッチに勝利した、桜庭和志(左)、村上和成組(撮影・松熊洋介)

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WWE中邑真輔がコービンから王冠を強奪「俺は王者だ。ついに戻ってきた」

コービンから強奪したキングの王冠を装着した中邑(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:スマックダウン大会>◇14日(日本時間15日)◇米フロリダ州タンパ・イングリングセンター

「キング・オブ・ストロングスタイル」中邑真輔(41)が、キング・コービン(36)からキングの象徴となる王冠を強奪した。

前週7日の10人タッグ戦で策略にはまってコービンに敗れた中邑は「俺たち2人のキングダムが激突する。生き残るのは俺の方だ」と意気込み、コービンとの因縁シングルマッチに臨んだ。

スピンキックやけいれん式踏みつけのムーブで主導権を握ると、ライダーキックから飛びつき式腕ひしぎ逆十字固めで捕獲。さらにトライアングル(三角絞め)に移行して絞めたものの、ここでNFL出身のコービンのパワーで持ち上げられ、そのまま押さえつけられて3カウントを許してしまった。

コービンに屈辱の連敗となった中邑だが、この日はこれで終わらなかった。キングの王冠を装着したコービンに向けてハイキックからのキンシャサ弾で襲撃KO。リングに落ちていた王冠を奪い、装着しながら不敵に笑ってみせた。

3年前の19年、4年ぶりに開催されたキング・オブ・ザ・リング(トーナメント戦)で優勝を飾ったコービンが歴代王者にならい、その称号の象徴として装着してきた王冠。キング対決に敗れたものの、キングの称号は強奪した形となった中邑は「俺は王者だ。キング・オブ・ストロングスタイルがついに戻ってきた」と鏡を見ながら、自らに語り掛けるように英語でつぶやいた。

キングの王冠を装着した中邑(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
試合終了後、王冠を被ったコービン(右)にキンシャサを成功させた中邑(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
コービン(左)にスピンキックを放った中邑(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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