上へ戻る

au版ニッカン★バトル

新着ニュース

電撃復帰ジョン・シナ、サマースラムでレインズ挑戦表明「待ちきれないぜ」

ロウのオープニングに登場したシナ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:ロウ大会>◇19日(日本時間20日)◇米テキサス州ダラス・アメリカンエアライン・センター

18日のPPVマネー・イン・ザ・バンク(MITB)大会で電撃復帰したジョン・シナが8月21日(日本時間22日)の真夏の祭典サマースラム(米ラスベガス)でWWEユニバーサル王者ローマン・レインズに挑戦すると表明した。

大会オープニングに姿を現すと「なぜMITBで復帰したのか説明しないとな。俺が(ハリウッド俳優から)WWEに戻ってきた理由は? それはみんなとローマン・レインズだ」と盛り上げた。さらに「WWEユニバーサル王座のためにここに来た。いつかだって? 5週間後のサマースラムだ」と王座挑戦を表明。その後はレインズをこき下ろし「レインズはクソ野郎だ。ただ過剰に宣伝されているだけ。もしヤツがすごいならみんな勝手に認めているはずだ」と見下した。

レインズはロウではなくスマックダウンを主戦場としていることもあり、シナは「俺はスマックダウンにも行くからレインズに会うのが待ちきれないぜ」と予告。続いて入場してきたリドルと一緒に観客の大声援を受けていた。

リングでリドル(左)とともに「ブロー」と叫んだシナ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

関連するニュースを読む

WWE女子王者ASHがフレアーに逆転勝ち ノンタイトル戦敗れたリベンジ

フレアー(右)の首を捕獲し、旋回式首砕きを狙うロウ女子王者ASH(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:ロウ大会>◇2日(日本時間3日)◇米イリノイ州シカゴ・オールステート・アリーナ

「オールモスト・スーパーヒーロー(ASH)」と呼ばれるロウ女子王者ニッキー・ASH(アッシュ)が因縁深まるシャーロット・フレアーに逆転勝ちを飾った。

反則裁定なしのノー・ホールズ・バード形式での王座前哨戦に臨み、旋回式首砕きで沈めた。

先週のノンタイトル戦で敗れた屈辱を晴らすため、ASHは序盤からクロスボディーで攻め込んだが、場外戦では体格で上回るフレアーの防護壁を突き破るスピアーを浴び、大ダメージを負った。さらにパワーボムで解説席にたたきつけられて劣勢ムードが漂った。 しかしフレアーのスピアーを回避し、テーブルに誤爆を誘うと形勢逆転。ASHが旋回式首砕きで沈め、3カウントを奪取した。先週のリベンジを果たすと自ら保持するロウ女子王座ベルトを掲げ、勝利をアピール。21日のPPV大会サマースラムではフレアー、リア・リプリーの挑戦者2人を迎えた3WAY形式の防衛戦が決定済み。この前哨戦でフレアーを痛めつけた王者ASHは精神的優位に立った。

フレアー(右)から逆水平チョップを浴びたロウ女子王者ASH(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
フレアー(左端)に解説席へのパワーボムで倒されたロウ女子王者ASH(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

関連するニュースを読む

ゴールドバーグ「次はお前だ!」真夏の祭典でラシュリーの王座に挑戦

21日のPPV大会サマースラムでWWEヘビー級王者ラシュリー(中央)に挑戦するゴールドバーグ(右端)左端はMVP(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:ロウ大会>◇2日(日本時間3日)◇米イリノイ州シカゴ・オールステート・アリーナ

「超人類」ビル・ゴールドバーグが、21日(日本時間22日)に米ラスベガスで開催されるPPV大会サマースラムでWWEヘビー級王者ボビー・ラシュリーに挑戦することが正式決定した。

先に王者ラシュリーが盟友MVPと一緒に登場。前週のゴールドバーグの挑戦表明について、MVPが「招待もしてないのに現れて王座挑戦を表明してきた。もしこの対戦を受けたら、ゴールドバーグの最後の試合になってしまう」と挑発的な発言を続けていると、ゴールドバーグが姿を現した。

ラシュリーをにらみつけながら「誰かが何かを失うなら、それはお前のWWEヘビー級王座だ。サマースラムでお前は俺のスピアーで沈むことになる。次はお前だ!」と、あらためて王座挑戦を表明した。続いてリングサイドにいたゴールドバーグの息子に対し、ラシュリーとMVPが挑発的な態度を取ると、ゴールドバーグは怒りのままにスピアーでMVPを沈め「息子に手を出したら殺すぞ」とラシュリーをけん制した。

その後、ラシュリーがインタビューで「ゴールドバーグはサマースラムに息子を連れてくるといい。ゴールドバーグが惨敗するのを目撃できるからな」と皮肉交じりに王座挑戦を承諾。これでサマースラムでのラシュリー-ゴールドバーグが正式決定した。

リング上でWWEヘビー級王者ラシュリー(右)と向き合うゴールドバーグ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

関連するニュースを読む

「ニューヒロイン誕生ですね」ロンドン五輪銅の清水聡、入江聖奈の金を祝福

ボクシング女子フェザー級、金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

ボクシング女子フェザー級の入江聖奈(20=日体大)が日本女子初の金メダルを獲得した。決勝で19年世界選手権覇者のネスティー・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く史上3人目の金メダリストになった。12年ロンドン五輪男子バンタム級銅メダリストでプロボクシング東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者清水聡(35=大橋)は「入江選手日本女子ボクシング史上初の金メダル獲得です! ニューヒロイン誕生ですね。最後良く頑張りました! おめでとうございます!」とSNSを通じて祝福。さらに「確か鳥取県で初の金メダル?? 歴史的快挙だね!」と連続でつづっていた。

ロンドン五輪 男子バンタム級で3位の清水聡(2012年8月10日)

関連するニュースを読む

【大橋秀行】入江聖奈の金 プロアマ交流促進が最高の形になりうれしい

ボクシング女子フェザー級決勝 3回、ペテシオ(右)を攻める入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

ボクシング女子フェザー級の入江聖奈(20=日体大)が金字塔を打ち立てた。決勝で19年世界選手権覇者のネスティー・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く3人目の金メダリストに。ロンドンから採用された女子で日本から初出場し、一気に頂点をつかんだ。

   ◇  ◇

左ジャブとカウンターで良い滑り出しをみせたことで、入江の展開になった。2回に逆転されたものの、最終回は我慢し続けて最後に相手をスタミナ切れまで追い込んだ。プロとアマを通じて女子選手の中でも左ジャブ、ワンツーの基本がしっかりしている選手。ベースが徹底されたことで勝ちきれたと思う。

7年前、仕事の関係で鳥取県にいたロサンゼルス、ソウル両五輪代表の黒岩(守)さんらの橋渡しで、入江が大橋ジムに出げいこにきた。スパーリング相手を務めた男子のプロ世界ランカーを圧倒したことを鮮明に覚えている。私が日本プロボクシング協会の会長を務めていた際、プロとアマの交流が促進し、アマ女子がプロの男子と実戦練習できる機会が増えたと思う。その1つ1つの積み重ねが、東京五輪で金メダルという最高の形になり、個人としてもうれしい。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオ(右)に勝利し金メダルを獲得し、感極まる入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

ボクシング金・入江聖奈 練習曲は「とっとこハム太郎」/ピープル

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、飛び跳ねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

ボクシング女子フェザー級の入江聖奈(20=日体大)が金字塔を打ち立てた。決勝で19年世界選手権覇者のネスティー・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く3人目の金メダリストに。ロンドンから採用された女子で日本から初出場し、一気に頂点をつかんだ。鳥取県出身としても初の金メダリストとなった。今大会の日本女子の金メダルは9個となり、過去最多の04年アテネに並んだ。

   ◇   ◇   ◇

☆入江聖奈(いりえ・せな)☆

◆生まれ 2000年(平12)10月9日、鳥取県生まれ。「聖奈」は父がF1好きでアイルトン・セナから。

◆戦績 中学生以下の全日本アンダージュニア大会を第1回(14、15年)から連覇。米子西高3年で全日本選手権優勝。通算では「50戦42勝8敗くらい」。

◆憧れ 「頑張れ元気」も世代ではないが、いま動画を見るボクサーも古い。タイソン、レナード、メイウェザーがお気に入り。日本人ではロンドン五輪銅の清水聡がイチ押し。

◆大学生 日体大では柔道で東京五輪代表の阿部詩と同級生。兄の一二三とは授業が同じこともあるそうで、「オーラ発している。一発で強いと分かる」

◆ムードメーカー 明るい性格で代表合宿でも笑顔が絶えない。練習曲に「とっとこハム太郎」のテーマを選び、「みんな気に入ってる」と主張も、周りは「いやいやです」と苦笑い。

◆アイドル 夏祭りの屋台ではくじ引きで嵐のうちわが当たると、「具志堅用高が良かった」とむくれた。小4の授業参観で発表した好きな人は勇利アルバチャコフ。

ボクシング女子フェザー級決勝 3回、ペテシオ(右)を攻める入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

尾川堅一「心身ともに充実している」8・20王座決定戦へ手応え

高い集中力を持続し、鋭い眼光でミット打ちに臨んだIBF世界スーパーフェザー級3位尾川

ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳)が3日、世界戦に備えた試合用シューズの実戦練習をスタートさせた。20日、アラブ首長国連邦・ドバイで控える同級1位シャフカッツ・ラヒモフ(26=タジキスタン)との同級王座決定戦に備え、同日に都内の所属ジムで4回のスパーリングを消化した。同日から世界戦のコスチュームのベースカラーと同じレッドの試合用シューズを履いてジムワーク。踏み込みの感触などをチェックした。

シューズを試合用にしたことで気持ちのスイッチも入れた尾川は「試合までの日にちが短くなるにつれ、テンションも上がってきました。今は心身ともに充実している。生活面が安定することで、ボクシングが良くなっている。感覚的なものだけれど両輪で回っている」と手応えを口にした。

7月31日に調整中最長となる9回のスパーリングを消化しており「ずっと2月からスパーリングはガンガン続けてきたし、あと出発まで10日ぐらいなので4回、6回のスパーリングで十分かなと」と自信に満ちあふれた表情を浮かべた。

KO率75%を誇る無敗の相手ラヒモフ攻略の青写真は頭にある。対策を踏まえた接近戦の強化を続けてきた尾川は「それをすることで今までのスタイルが生きてくると思う。得意の距離での練習もして、キレも確認している。あとは悔いなくやるだけ。早く試合がしたい」と気持ちを高揚させていた。【藤中栄二】

田中トレーナー(右)とのミット打ちを精力的に消化したIBF世界スーパーフェザー級3位尾川
20日の世界戦に備え、4回のスパーリングを消化したIBF世界スーパーフェザー級3位尾川
20日に控える世界戦用シューズを使用し、実戦練習を開始したIBF世界スーパーフェザー級3位尾川

関連するニュースを読む

ローマ五輪銅の田辺清氏「ぜひ金メダルを」メダル確定の田中亮明にエール

60年1月12日、新春スポーツ対談「異才面談」で作家三島由紀夫氏(右)と対談するローマ五輪銅メダルの田辺清さん(当時中大1年)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇東京・両国国技館

日本ボクシング初の五輪メダリストで、60年ローマ五輪フライ級銅メダルの田辺清氏(80=日刊スポーツ新聞社OB)が、61年ぶりに同級でメダル獲得を決めた田中亮明(27)に熱いエールを送った。3日に都内の自宅で田中の試合をテレビで応援したという同氏は「前に出ていく姿勢が本当に良かったね。ワクワクさせてもらいました。コロナ禍で外に出ることも少ないので、本当に胸が躍る。より良い色のメダルを目指してほしい」と声をはずませた。

田中の戦う姿を見ながら、半世紀以上前の自らの五輪舞台を重ねていたという。「当時はボディー(ブロー)が重要視されておらず、とにかく右ストレートを相手の顔面にクリーンヒットさせなければならなかった。そのための左ジャブも大事だったね」と振り返る。フライ級で田中が銅メダル以上を確定させたことで「ぜひ金メダルを取ってほしい」とエール。「左ジャブでリズムをつかんで、より丁寧に右ストレートをヒットさせてもらいたいな」と大きな期待を寄せた。

特に田中が前に出ていくファイトスタイルについて「下がらざるを得ない時もあるだろう。でも、その時は下がるのは半歩だけ。1歩以上、下がると攻撃が遅れる。『半歩下がって、前へ前へ』の気持ちで準決勝以降も戦ってほしい。そうすれば必ず金メダルを獲得できると信じている」と強調。先輩メダリストとしてのアドバイスも忘れなかった。【藤中栄二】

ボクシング男子フライ級準々決勝 マルティネスリバスに勝利し準決勝進出を決め、ガッツポーズする田中(撮影・鈴木みどり)
ボクシング男子フライ級準々決勝 マルティネスリバス(右)の顔面に左ストレートを放つ田中(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

ボクシング入江聖奈が鳥取初の金 12年アーチェリー団体川中以来のメダル

ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

入江聖奈(20=日体大)がが夏冬通じて鳥取に初の金メダルをもたらした。

同県の獲得メダルは、92年バルセロナ大会男子マラソン森下広一の銀メダル、12年ロンドン五輪アーチェリー団体女子の川中香緒里の銅メダルだった。

夏冬通じて出身都道府県別金メダル0は鳥取と沖縄。今大会前まで、沖縄のメダリストは92年バルセロナ大会体操男子団体銅メダルの知念孝だけだった。今大会では、新種目の空手男子形(6日)の喜友名諒が金メダル最有力候補。準決勝進出を決めた野球の平良海馬投手(西武)が出場している。沖縄も金メダル0県脱却の可能性がある。今大会前までの出身都道府県別金メダル数トップは北海道の21人(夏10人、冬11人)だった(数字はすべて日刊スポーツ調べ)。

ロンドン五輪 アーチェリー女子団体3位で日本女子アーチェリー史上初のメダルを獲得した左から蟹江美貴、川中香緒里、早川漣(2012年7月29日撮影)
バルセロナ五輪 男子マラソン 銀メダルの森下広一は表彰台で声援に手を振って応える(1992年8月9日撮影)

関連するニュースを読む

五輪目指していた井上尚弥「日本女子選手初の快挙」金メダル入江聖奈を祝福

井上尚弥

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

ボクシング女子フェザー級の入江聖奈(20=日体大)が日本女子初の金メダルを獲得した。

決勝で19年世界選手権覇者のネスティー・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く史上3人目の金メダリストになった。ロンドンから採用された女子で日本から初出場し、目標を達成。プロボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が所属ジムを通じ、入江の金メダルを祝福コメントを出した。

井上は「入江聖奈選手、金メダル獲得おめでとうございます! 僕もロンドン五輪を目指していた身として、アマチュアボクシングのレベルの高さと厳しさを肌で感じました。夢舞台での金メダル、日本女子選手初の快挙に心からお祝い申し上げます」と金メダル獲得を祝福していた。

ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

努力と根性やめ金「50年前の教えおかしいと」入江聖奈導いた伊田武志会長

ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

入江聖奈(20=日体大)が決勝で19年世界選手権覇者のネストイ・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く3人目の金メダリストになった。

   ◇   ◇   ◇

入江が初の金メダルをもたらした鳥取県は、ボクシングの土壌が豊かだったわけではない。昨年から日本代表の女子強化委員長を務める伊田武志会長(55)は、入江が小2で入門した時を同じくして、改革計画を実行に移した。「全然ボクシングはダメで、いつもぐちぐち言っているのではなく、私たちの指導方法も変えようと」。人口も選手も少ない中で、指導者仲間と模索した。熱を入れたのがジュニア層の育成だった。

「五輪選手を作る」。夢のまた夢の目標を掲げ、ただ真剣だった。アイデアもあった。それまで教えていたのは、自分のコーチのさらにコーチに教わった練習方法。「50年前の教えですよね。おかしいと」。根性がない、打たれ弱い、筋力が少ないと嘆く周囲に「その代わり、手足が長い、顔が小さい、運動センス、リズムが良い」と説いた。

努力と根性を辞めた。理論的に考えた。例えば首を鍛えること。「鍛えても僕らはダウンしていた。ナンセンス」。外車はバンパーを大きくして衝撃を受け止めるが、中の人間は揺れてけがする。逆にトヨタは周りが壊れる代わりに中の人間は衝撃がない。「力が逃げてダウンしない」。一切首を鍛える練習はやめた。

「○○カエル作戦」などユニークな教えが目を引くが、その裏には長年の独自の計画があった。入江は記者会見で伊田会長について聞かれると、「反抗期もそのままぶつけたり、第2の親みたいで、失礼な態度を取った時もあったけど、最後まで自分のために動いてくれた」と感謝した。【阿部健吾】

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオ(右)に勝利し金メダルを獲得し、感極まる入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

ボクシング田中亮明メダル確定「心臓破裂しそうで」弟は元世界王者の恒成

ボクシング 男子フライ級準々決勝 マルティネスに勝利し準決勝進出を決め、崩れ落ちる田中(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇東京・両国国技館

ボクシング男子フライ級で初出場の田中亮明(27=岐阜・中京高教)が61年ぶりのメダルをつかんだ。

準々決勝で、リオ五輪ライトフライ級銀メダルのマルティネスリバス(コロンビア)に4-1の判定で勝ち。3位決定戦がなく、銅メダル以上を決めた。同級日本勢では60年ローマ五輪で日本人初メダルの田辺清の銅以来となった。

    ◇    ◇    ◇

勝利の採点結果を聞くと、膝から崩れ落ちた。「本当は叫んでやろうと思ったんですけど、酸欠で…。心臓破裂しそうでした」。試合後は気分が悪くなり、車いすで医務室に運ばれた。

初回から飛ばした。「相手は気持ちが強かった。でも僕はもっと気持ちが強い」。正面から拳を交えた。初回は1-4で取られたが、2回以降は前進が弱まった相手の腹にボディーを打ち込み、酸素を切らせてまで打ち込み続け、逆転勝ちを呼び込んだ。

弟は、WBO世界ミニマム、ライトフライ、フライ級の3階級を制覇した元世界王者の恒成(26)。兄はプロには進まず、アマで五輪を目指し、その道は分かれていた。「自分が目立った成績出せてなくて、弟の七光で目立たせてもらっていた」。悔しさもあったが、五輪で勝つために動いた。

昨年、弟のトレーナーを務める父斉さんに、中学生以来の指導を受ける決断をした。久々に一緒に練習する弟は、助言を惜しまなかった。完成したのが、従来のカウンター派と違い、積極的に前に出る戦法。「自分から仕掛けて倒しにいきたい」とたぎっていた。

1回戦から3連続でリオ五輪メダリストを撃破した。64年東京大会の桜井孝雄、12年ロンドン大会の村田諒太に続く3人目の金メダルも見える。「僕の中では本当にメダルは気にしてない。どれだけ自分のかっこいい試合をできるか」。もう七光ではない。5日の準決勝ではパーラム(フィリピン)と対戦。「田中亮明」としての生き様をリングに刻む。【阿部健吾】

ボクシング男子フライ級準々決勝 マルティネスリバスに勝利し準決勝進出を決めた後、車いすで引き揚げる田中(撮影・鈴木みどり)
ボクシング男子フライ級準々決勝 マルティネスリバス(右)の顔面に左ストレートを放つ田中(撮影・鈴木みどり)
田中の勝利を喜ぶ陣営。中央は元3階級世界王者の弟恒成(畑中ジム提供)

関連するニュースを読む

金期待のボクシング並木月海「打倒・那須川天心」でサウスポースタイル

並木月海(20年2月撮影)

東京五輪の女子ボクシング・フェザー級で金メダルに輝いた入江聖奈(20)に続き、フライ級の並木月海(22=自衛隊)は4日、準決勝に登場する。すでにメダルは確定しており、目指すはもちろん、表彰台のてっぺんだ。

並木は右手を前に突き出すサウスポースタイルで、相手の動きを封じる右ジャブがストレートのように鋭く重い。このファイティングスタイルは、千葉・旭市のキックボクシングジム「KUNISNIPE旭」(通称・旭ジム)で培った。

キックボクシング界で「神童」と呼ばれる那須川天心(22)とは幼稚園時代から空手ではライバルだった。独特の動きをする那須川に勝利したことがなく「打倒天心」を誓って小学3年でキックボクシングを習うことを決意。住んでいた成田市にはジムがなく、両親が車で1時間の場所にある旭ジムを探してきた。

同ジムの加瀬大策会長(45)は「那須川に勝ちたいという気持ちが強かった。動きが読めない那須川にはキックボクシングが必要だと思ったらしい。とにかく負けず嫌い」と話した。右利きながらサウスポースタイルにしたのも加瀬会長の指導だった。

ところが中学入学と同時に「格闘技をやめたい」と相談されたという。加瀬会長は「月海も女の子。ベンチプレスで軽々と60キロを上げることできたんですが『腕が太くなる』と泣きそうな顔で打ち明けられた。月海にとっては戦うことよりもオシャレの方が大事な時期だったのかも」と振り返り「でもね、1年したら普通の女の子に飽きたみたいで、格闘技の世界に戻ってきましたけど」と笑った。

最後に加瀬会長は「口出しはできないけど」と断った上で「金メダルをとるための戦略もあるかもしれないが、勝てると確信したときに終盤で流すような動きをみせる。全力で相手を倒すという月海らしいファイトをみたいですね」とメッセージを送った。【寺沢卓】

関連するニュースを読む

カエル好きの入江聖奈、今日は「トノサマガエルです」報道陣問いかけに回答

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

入江聖奈(20=日体大)が金字塔を打ち立てた。決勝で19年世界選手権覇者のネストイ・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く3人目の金メダリストに。ロンドンから採用された女子で日本から初出場し、一気に頂点をつかんだ。

表彰式で金メダルを胸にかけた入江は、テレビのインタビューで判定が出た直後にリング上で笑顔から涙顔になったことについて「本当に何も覚えていなくて、気がついたら着替えをしていました。何回もほっぺをつねってたけど、夢みたいで、今も夢みたい。実感がわかなくて、金メダルをもっと見てみたい。(最終の3回も)無我夢中で覚えていない。13年間やってきたことを出そうと思って戦った。(真っ先に)両親に報告したい」と振り返った。カエル好きと知られる入江は、その後に囲まれた報道陣に「今日は何ガエルですか」と聞かれると「トノサマガエルです」と答えた。

きっかけは、小2で読んだ『がんばれ元気』。ボクシングを題材にした漫画に、「ただ殴るのではなく、自分自身に向き合い、かつ相手を殴らないといけない。深い」と子どもながらに引かれた。格闘技に興味がなかったのに、気持ちが動いた。それが始まりだった。

1カ月後、母に懇願し、知人だった伊田会長が経営する「シュガーナックルジム」に入会。それまで新聞紙を丸めてグローブ代わりにしていた少女は、初めてはめた本物の感覚にときめいた。気づけば、中学校1年生で、鳥取県で唯一の女子登録選手になっていた。

それからまだ8年。小6で東京開催が決まった時、「自分が出るんだ」と周囲に宣言した。直後の地方大会で優勝しても、「自分は五輪に出るから通過点なんだこれは」と言った。大口に苦笑する周囲をよそに、本気だった。その言葉を現実にし、この日、世界で一番強い女子ボクサーになった。

勝利のコールを受け喜びを爆発させる入江聖奈(ロイター)
勝利のコールにジャンプして喜ぶ入江聖奈(AP)

関連するニュースを読む

入江聖奈が鳥取初の金 地元親友“5人娘”も目うるうる「もうやばいです」

金メダルの入江を応援した中学の同級生5人娘。左から申さん、仲佐さん、池口さん、長尾さん、坂本さん

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

東京五輪女子ボクシングフェザー級で入江聖奈(20=日体大)が金メダルを獲得した。鳥取県出身者で初の金メダリスト。地元の鳥取・米子市のコンベンションセンターで行われた応援会の会場も盛り上がった。

中でも独自の応援グッズで駆けつけた「5人娘」が熱を放った。後藤ケ丘中学時代の同級生。かつての遊び仲間が金メダリストとなり、「もうやばいです」と目をうるうるさせた。

「一番の親友」という坂本恵美さん(20=明大)は10年前、東京への五輪招致が決まった時に入江の決意を聞いたという。「ボクシングで東京五輪に出る」。中学では陸上部。部長を務め、主に800メートルが専門だった。市内のボクシングジムに通っていたことは知っていたが、坂本さんは「なぜボクシング?」。不思議に思いながらも、サポートすることを決めた。

会場には、入江が通ったシュガーナックルボクシングジムの米子店の店長、岡本香織さんも訪れていた。入江は入会当初、両親の意見もあってパンチが体に触れないマスボクシング止まりの「健康コース」だったという。

しかし、同ジムの伊田武志会長は、いち早く入江のボクサーとしての才能を見抜き、東京五輪までを逆算してのプログラムを組んだ。この日、東京からオンラインで会見に応じた伊田会長は「期待通りに頑張ってくれた」と喜んだ。

親友の坂本さんは決勝戦の前日、入江からラインで連絡を受けた。「手がちぎれるほど応援するよ」とメッセージを送ると、「手はちぎれへんよ」と返ってきたという。このやりとりだけで、入江の平常心と心のゆとりを感じたという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響から、帰省もままならないが5人娘は同窓会を待ち望む。坂本さんは「金メダリストですからね。帰れたら帰れたで(マスコミに)引っ張りだこでしょう。やばいです」。鳥取から生まれたヒロイン。多くの人が、その凱旋(がいせん)を待っている。【実藤健一】

入江の親友・坂本さんは応援メッセージが書かれたたすきをかけて応援した
ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、飛び跳ねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

元世界3階級王者田中恒成「まだ終わってないよ」兄亮明のメダル確定に感激

田中の勝利を喜ぶ陣営。中央は元世界3階級世界王者の弟・恒成(提供=畑中ジム)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇東京・両国国技館

男子フライ級2回戦で田中亮明(27=岐阜・中京高教)が、五輪のメダルを確定させた。快挙に弟の元世界3階級世界王者の田中恒成(26=畑中)が、感激のコメントを寄せた。

恒成 とても良い試合でした。1ラウンド負けていて、2ラウンド、3ラウンド巻き返すことは地力がないとできないこと。メダルのかかった試合で相手のマルチネス選手が兄のために退場時にロープをあげてくれたところが素晴らしかったし、オリンピックの良いところだと思う。次があります。「まだ終わってないよ」って言いたいですね。

▽父で田中恒成のトレーナー田中斉氏 ザ・ボクシングやったね。諦めない心がすごかった。亮明を誇りに思う。次も同じようにストロングスタイルを貫いて欲しい。

▽百美夫人(実家・東京で観戦) 昨日は1日選手村ツアーをしてゆっくりしたようです。1ラウンド、打たれてヒヤヒヤしましたが、2ラウンド3ラウンド、田中家の「根性」が出ましたね。次も試合を楽しんで最高の試合をして欲しいです。

ボクシング男子フライ級準々決勝 マルティネスリバスに勝利し準決勝進出を決め、ガッツポーズする田中(撮影・鈴木みどり)
ボクシング男子フライ級準々決勝 マルティネスリバスに勝利し準決勝進出を決めた後、車いすで引き揚げる田中(撮影・鈴木みどり)
ボクシング男子フライ級準々決勝 マルティネスリバス(右)の顔面に左ストレートを放つ田中(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

ボクシング入江聖奈「逆上がりもできない運動音痴」努力で掴んだ金メダル

ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

ボクシング女子フェザー級の入江聖奈(20=日体大)が金字塔を打ち立てた。決勝で19年世界選手権覇者のネスティー・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く3人目の金メダリストに。ロンドンから採用された女子で日本から初出場し、一気に頂点をつかんだ。鳥取県出身としても初の金メダリストとなった。今大会の日本女子の金メダルは9個となり、過去最多の04年アテネに並んだ。

   ◇   ◇   ◇

「あなたが10才の時のゆめ 世界一のボクシング選手になって心も体も強くなりたいというゆめに向けてがんばっていますか」。10年前、10歳の入江は半分成人式の「20歳になった自分へ」で、そう書いた。

10年後、国技館で君が代を聴きながら、思っていた。「世界一になったんだなあ」。激闘を終えて所々赤く腫れた顔には、涙が光っていた。「気づいたら表彰台にいて…」。日本女子に新たな歴史を刻んだ決勝は、記憶も飛ぶ激闘だった。

準決勝に続き、X-JAPANの「紅」で入場した。トレードマークの笑顔だが「顔は引きつってて、無理やり」。ゴングとともに「負けない自信がある」得意の左ジャブを突くが、強引なクリンチから強打を放つ世界女王と一進一退。1回を5-0で取るが、2回は劣勢。最終3回もぶれずに基本に忠実なワンツーを打ち込み、採点を待った。

「ブルー」と聞こえると、準決勝に続き、準決勝以上のジャンプ。大好きなカエルのように跳ね、「今日は(師匠の伊田会長から)『トノサマガエル作戦』と。意図はわからない。でも、今日だけは殿様で!」とにこっと喜んだ。

「逆上がりもできないくらいの運動音痴の私でも、努力を諦めないなら何かをつかむことができると教えてあげられたのかな」。小2でボクシング漫画「がんばれ元気」に衝撃を受け、グローブを握った。ただ、才能はなかった。支えたのは努力。ジムの近くの標高263メートルの鳥取城を駆け上がり、米子市の砂浜を走った。冬のカザフスタンでの国際大会では、氷点下13度の中をTシャツ一枚でジョギング。ダウンジャケットを着る地元住民から驚かれた。走り終わると顔が凍っていた。その積み重ねで、心拍数でマラソン選手並みの37を記録したこともある。

中学1年の9月、東京開催が決まった。「自分が出ると」と豪語した。鳥取県には中国大会に出れば御の字の選手しかいないのに…。本気にしない周囲に、地方大会で優勝後に「五輪に出るから通過点なんだ」と言えば笑われた。ただ、自分は「世界一」になることを疑うことはなかった。

20歳の目標を達成し、パリ五輪での2連覇を目指すかと思いきや…。

「有終の美で終わりたいと思っていたので。大学まででボクシングはやめるつもり。カエル関連の就職先が見つからないので、ゲーム会社に就職したい」

今後は聞き手が驚いてジャンプしそうな願いで、新たな「夢」を描いた。【阿部健吾】

○…準決勝、決勝と入江が入場曲に選んだのはX-JAPANの「紅」。日本代表合宿でウエルター級の鬼頭が口ずさんでいた曲だ。今大会には入江と今日4日に準決勝が控えるフライ級の並木の2人が出場したが、5月の世界最終予選が中止になり、ライト級の浜本、鬼頭、開会式に出演したミドル級の津端が戦わずして道を絶たれた。仲間の思いも背負った入江は「夢絶たれても、私たちのためにパートナーをしてくれた。ありがとうを伝えたい」と感謝した。

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 2回、ペテシオ(右)を攻める入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

ボクシング女子 入江聖奈は鳥取初の金メダル!一足先に脱却、残る県は

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)

ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈(20=日体大)が、夏冬通じて鳥取初の金メダリストとなった。

日刊スポーツの調べでは、鳥取の獲得メダルは92年バルセロナ大会男子マラソン森下広一の銀メダル1個だけ。夏冬通じて出身都道府県別金メダル0は鳥取と沖縄で、鳥取が一足先に脱却した。

沖縄のメダリストは今大会まで、人気アイドルグループHey!Say!JUMP知念侑李の父親で、92年バルセロナ大会体操男子団体銅メダルの知念孝だけだった。世界王者7人を生み出したボクシング王国としても知られるが、五輪の金メダルと縁がなかった。今大会では、新種目の空手男子形(6日)の喜友名諒が金メダル最有力候補。準決勝進出を決めている野球の日本代表で平良海馬投手(西武)が出場している。鳥取に続き、金メダル0県脱却の可能性がある。

東京大会前までの日本の獲得金メダル総数は156個。金メダリストは団体種目で複数誕生するため、夏冬合計で195人。出身都道府県別金メダル数トップは北海道の21人(夏10人、冬11人)だった。

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 2回、ペテシオ(右)を攻める入江(撮影・鈴木みどり)
東京五輪 日本のメダル一覧

関連するニュースを読む

金メダルの入江聖奈「大学でボクシングはやめるつもり」一問一答

ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

入江聖奈(20=日体大)が決勝で19年世界選手権覇者のネストイ・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く3人目の金メダリストになった。

金メダリストとの一問一答は次の通り。

-表彰台です。大好きなカエルにたとえ、トノサマガエルになりたいと言っていたが

入江 気が付いたら表彰台に立ってて、君が代が流れた時、何となく世界一になったんだなという実感あった。伊田会長の「トノサマガエル」作戦の趣旨は分からないけど、殿様になるぞという強気のあらわれだと思います。気づいたら君が代が流れていた。決勝の舞台をネスティとできたのは本当に尊敬している選手なので。五輪、この1年、ボクシングにささげてきた。終わったという実感はわかないです。伊田会長には、反抗期も、そのままぶつけてしまったという思いがある。第2の親ですけど、失礼な態度も取った。最後まで自分のために動いてもらった。両親も、『楽しんでおいで』と。最高の両親だと思います。光栄なことに私が金メダル。運動が苦手な子にも、努力をあきらめなければ、何かつかむことができると教えてあげられたのかなと思います。私は、逆上がりもできないくらい。努力をあきらめないなら何かをつかむことができると思います。

-女子ボクシング競技人口はまだまだ少ない。競技人口の拡大につながる

入江 私が金を取ったことで、メディアにも報じてもらって、入り口にして、女子ボクシングが盛り上がってくれたらうれしいと思います。次の世界選手権でも金を取る。4年生からは就活もしないといけないので。

-左ジャブは

入江 男子ボクサーを見て、レジ袋を持ち上げてリストを鍛えたりして小さい時から取り組んできた。負けない自信はあります。

-今後は?

入江 全開にしちゃったかなと思います。有終の美で終わりたい。大学いっぱいでボクシングはやめるつもり。カエル関連の就職先が見つからない…。ゲーム会社に就職したい。

-笑顔での入場

入江 3人のボクサーが夢半ばで道が絶たれた。その3人は夢が絶たれても、私や並木さんのために、パートナーをしてくれた。ありがとうという言葉を伝えたいです。

-ご褒美は?

入江 とりあえず、焼き肉が食べたい。両親にめちゃくちゃいい焼き肉を、タン一択でお願いしますと言いたい。

-あらためて、私はこういう人

入江 ボクシングしている女の子と聞くと凶暴だったり、気性が荒い方を想像するかも。そんなことなく、代表メンバーも温厚ないい人ばかりです。

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオ(右)に勝利し金メダルを獲得し、感極まる入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

入江聖奈、会長指令のトノサマガエル作戦も「趣旨はわからないです」

勝利のコールを受け喜びを爆発させる入江聖奈(ロイター)

<東京オリンピック(五輪):ボクシング>◇3日◇女子フェザー級決勝◇両国国技館

入江聖奈(20=日体大)が金字塔を打ち立てた。決勝で19年世界選手権覇者のネストイ・ペテシオ(フィリピン)に5-0で判定勝ちし、日本勢では64年東京の桜井孝雄、12年ロンドンの村田諒太に続く3人目の金メダリストに。ロンドンから採用された女子で日本から初出場し、一気に頂点をつかんだ。

表彰式で金メダルを胸にかけた入江は、テレビのインタビューで判定が出た直後にリング上で笑顔から涙顔になったことについて「本当に何も覚えていなくて、気がついたら着替えをしていました。何回もほっぺをつねってたけど、夢みたいで、今も夢みたい。実感がわかなくて、金メダルをもっと見てみたい。(最終の3回も)無我夢中で覚えていない。13年間やってきたことを出そうと思って戦った。(真っ先に)両親に報告したい」と振り返った。カエル好きと知られる入江は、その後に囲まれた報道陣に「今日は何ガエルですか」と聞かれると「トノサマガエルです」と答えた。それは作戦名でもあった。「伊田会長から言われたトノサマガエル作戦の趣旨は分からないですが、殿様になるぞと、強気でいけとのことだったと思います」と続けた。

きっかけは、小2で読んだ『がんばれ元気』。ボクシングを題材にした漫画に、「ただ殴るのではなく、自分自身に向き合い、かつ相手を殴らないといけない。深い」と子どもながらに引かれた。格闘技に興味がなかったのに、気持ちが動いた。それが始まりだった。

1カ月後、母に懇願し、知人だった伊田会長が経営する「シュガーナックルジム」に入会。それまで新聞紙を丸めてグローブ代わりにしていた少女は、初めてはめた本物の感覚にとめいた。気づけば、中学校1年生で、鳥取県で唯一の女子登録選手になっていた。

それからまだ8年。小6で東京開催が決まった時、「自分が出るんだ」と周囲に宣言した。直後の地方大会で優勝しても、「自分は五輪に出るから通過点なんだこれは」と言った。大口に苦笑する周囲をよそに、本気だった。その言葉を現実にし、この日、世界で一番強い女子ボクサーになった。

ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)
ボクシング女子フェザー級決勝 2回、ペテシオ(右)を攻める入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

鳥取出身初の金メダル入江聖奈に知事が県民栄誉賞を贈る意向「応援せなー」

ボクシング女子フェザー級決勝 金メダルを手に笑顔の入江(撮影・鈴木みどり)

鳥取県の平井伸治知事(59)が、東京五輪ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈(20=日体大)の地元、鳥取・米子市で行われた応援会にオンラインで参加した。

鳥取県出身者初の金メダリストに「金メダルおめでとう! 世界一です。これからも応援“せなー”」と絶叫。オヤジギャグ好きで知られる平井知事らしい表現で、県民栄誉賞を贈る意向を明らかにした。

ボクシング女子フェザー級決勝 ペテシオに勝利し金メダルを獲得し、跳びはねながらガッツポーズする入江(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む