今井絵理子氏の息子礼夢、条件付きで悲願の「ヨシタツ・キングダム」入り

<全日本プロレス:大田区大会>◇16日◇大田区総合体育館◇観衆1242人
元SPEED今井絵理子参院議員の息子、礼夢(らいむ、16=プロレスリングヒートアップ)が全日本プロレスに初参戦し、条件付きながら悲願の「ヨシタツ・キングダム」入りを果たした。
目覚ましい成長ぶりをアピールした。全日本プロレスTV認定6人タッグ王座決定戦で同ユニットを率いるヨシタツ(44)と対戦。9月17日のヒートアップ川崎大会で完敗して以来の再戦で、またしても3カウントを奪われた。しかし、「あの気持ちの強さは才能。これ以上(技を)受けるとまずいなと思い、あまり受けなかった。恐ろしい成長ぶり」とヨシタツに言わしめた。さらに「ヨシタツ・キングダムで俺が鍛えてやる」と直々に指名を受け、加入が決まった。
試合前には、スクリーンに映し出された今井氏からのビデオメッセージをリング上で視聴。「夢に向かって頑張っている息子を応援することしかできませんが、その壁を乗り越えて欲しい」と激励を受け、発奮した。ドロップキックや痛烈なエルボーを決めるなど、一回り体の大きな相手に果敢に応戦。打たれても何度も立ち上がり「こいこい」と相手を挑発するなど、ハートの強さも披露した。
「ヨシタツ・キングダム」入りは果たしたが、条件がある。それは「親子同伴」。一度は「入ります」とうなずいた16歳だが、長考の末、「どうにか僕だけ入れてもらえないか相談します」と、悩める表情でバックステージを後にした。【勝部晃多】
- 6人タッグマッチでヨシタツ(左)を片エビ固めに持ち込む今井礼夢(撮影・小沢裕)