ロマゴン1年ぶりリングで快勝 現役王者に判定勝ちしエストラーダとの3度目対決に向けて弾み

<プロボクシング:スーパーフライ級12回戦>◇5日(日本時間6日)◇米カリフォルニア州サンディエゴ・ペチャンガ・アリーナ
元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(34=帝拳/ニカラグア)が約1年ぶりのリングを勝利で飾った。
WBC世界フライ級王者フリオ・セサール・マルティネス(27=メキシコ)とスーパーフライ級12回戦で拳を交え、3-0(118-110、117-111、116-112)の判定勝利。キレ味十分の左フック、右アッパー、右強打で次々と打ち込み、何度もマルティネスをロープ際に追い込んだ。パンチの手数、有効打ともに大きく上回る快勝劇だった。
ゴンサレスは12年11月、21年3月に続き、WBAスーパー、WBCフランチャイズ同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との3度目対決が組まれながら、エストラーダが新型コロナウイルス感染で対戦相手がマルティネスに変更。4日(同5日)の前日計量では、マルティネスが約630グラムオーバーし、罰金も科されていた。体重オーバーの現役王者を下し、エストラーダとの3度目対決に向けて弾みをつけた。
ゴンサレスは「次はエストラーダとの最後の戦いになると誰もが知っている。私は勝っている。私を打ち負かしたのは(シーサケット・)ソールンピサイだけ」と2団体統一王者との3度目対決に意欲を示した。興行主となる英プロモート大手マッチルーム社のエディ・ハーン代表も「本当は今夜、エストラーダVSゴンサレスの3度目対決だった。ゴンサレスは信じられないレジェンドのパフォーマンスだった。どんどんよくなっている」と絶賛した。
同階級は、WBO王者に井岡一翔(志成)が君臨。IBF王座はV9王者だったジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が敗れ、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が新王者に。またエストラーダのフランチャイズ王座への昇格に伴って空位となったWBC正規王座はジェシー・ロドリゲス(米国)が獲得している。