WBCヘビー級王者フューリー「最後の戦い」フェースオフで異例ダンスパフォーマンス、会場わく

プロボクシングWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(33=英国)がラストマッチ!?
23日(日本時間24日)、英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで同級暫定王者ディリアン・ホワイト(34=英国)との団体内王座統一戦を控え、22日には同地で前日計量に臨み、フューリーは264・7ポンド(約120・11キロ)、ホワイトは253・25ポンド(約114・87キロ)でパスした。
プロモーターのフランク・ウォーレン氏を挟み、フェースオフ(にらみ合い)した両者は、おどけた表情でダンスし、お互いの体に触れる異例のパフォーマンスを展開し、会場をわかせた。身長206センチのフューリーは「自分が太った男だと分かっている」と言えば、同193センチのホワイトも「両者とも太った男の子さ。最大限の敬意を払ってくれ」と反応した。
3月のホワイト戦発表会見からフューリーは「最後の戦い」と主張し続けた。「これは私のキャリアの最後の戦い。これで引退する」と発言している。パリ夫人と6人の子供との生活を優先させるためで「私は1億5000ポンド(約247億円)が銀行口座にある。まだ健康で若くて格好いい。海外で巨大なヨットを購入するつもり。ベビーオイルを塗って日焼けする。それが世界王者の仕事になる」とジョークを交えながら引退を口にしてきた。
ウェンブリースタジアムのチケットは9万4000人分が売り切れている。今年1月に3100万ポンド(約51億円)で入札されたビッグカード。フューリーは「ウェンブリースタジアムで戦うことができてうれしい。本当の戦いをする。これまでにないショーにする、それは『WAR』(戦争)になるだろう。もう準備はできている」と気持ちを高揚させていた。
- 前日計量に臨んだ王者フューリー(左)と挑戦者ホワイト(ロイター)