【新日本】高橋ヒロム、史上初3連覇へ望みつなぐ ゴング直後2連発は「戦意喪失しそうに」

<新日本プロレス:ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアAブロック公式戦>◇29日◇東京・大田区総合体育館
昨年度覇者の高橋ヒロム(32)がLA道場出身のクラーク・コナーズ(28=米国)を退け、史上初の3連覇・歴代最多4度目の優勝へ望みをつないだ。
第5試合で対戦。ゴング直後に「ヘビー級のよりも重かった」というショルダータックル2連発を、正面から受けた。「戦意を喪失しそうになった」。終盤もパワースラムやスピアーを食らい、3カウント直前まで追い込まれた。それでも、何とかキックアウトすると、最後は11分43秒。旋回式の変形カッターからD(変形三角絞め)で捕らえると、そのまま絞め上げてタップアウトを奪った。
「ワイルドダイノ(野生のサイ)」の異名を取るコナーズは想像以上のタフさだったようで「ありえないほどの力、ありえないほどの体」と評価した。試合後にがっちり握手を交わした通り「またやりたいね。どんどんやりたい」と再戦を熱望した。
これで、5勝3敗の勝ち点10。この試合後に、同点で並んでいたオースティンは敗戦。6月3日の優勝決定戦(東京・日本武道館)進出は、最終戦となる富山大会(31日、富山産業展示館)の石森太二との直接対決で決着することになった。引き分けも許されない状況。それでも「何よりも楽しみ。今からやるのが楽しみでしょうがない」と、不敵な笑みを浮かべた。
- バックステージで試合を振り返る高橋(撮影・勝部晃多)