寺地拳四朗、井上尚弥は「エグいしかない」 自身の次戦は京口紘人との統一戦へ「できたらいい」

WBC世界ライトフライ級王者に返り咲いた寺地拳四朗(30=BMB)の祝勝会が8日、京都市内のホテルで行われた。
次戦は未定だが、WBA同級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)との統一戦を本人の強い希望により、現時点で一本に絞っていることが分かった。父の寺地永会長によると、プロモートする真正ジムを通じ、大阪での開催実現に向けて交渉を開始しているという。寺地は「統一戦ができたらうれしい」と望んだ。
京口は10日(日本時間11日)に、メキシコで正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との王座統一戦に臨む。その試合をクリアすることを前提に交渉を進めていく。
京口とはアマ時代に4回対戦し、1回だけ負けているという寺地は「今後についてはこの交渉次第。フライ級に上げることも含め、現時点では何も決まっていない」と話した。
寺地は前日、“モンスター”井上尚弥が衝撃的な日本選手初の「3団体統一」を果たした試合を生観戦した。「刺激、受けますね。やっぱりすごい。エグいしかない。圧倒的なすごさ。ああいう試合をしたい、のひとこと」。
同じ関西出身の京口との日本人同士による他団体の王座統一戦が実現すれば、盛り上がるのは必至。すでに練習を開始している寺地は「何も(試合が)決まっていない中でのスパーリングは楽しい。縛りがないんで、いろいろなことが試せる」。王座を奪回した前回の矢吹正道(緑)との再戦では、意表を突くインファイトを披露した。引き出しを数多く増やし、きたる大一番に備える。【実藤健一】