【UFC】“超新星”平良達郎2連勝「王者になるまで負けない。止まらない」プロ12連勝で無敗

<UFCファイトナイト・ラスベガス62大会>◇15日(日本時間16日)◇米ネバダ州ラスベガス
「超新星」と呼ばれる22歳の総合格闘家・平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が鮮やかな一本勝ちでUFC2連勝を飾った。打撃を得意とするC.J.ベルガラ(31=米国)とのフライ級5分3回に臨み、2回4分19秒、腕ひしぎ逆十字固めで一本を奪った。
UFC初陣だった5月のカルロス・カンデラリオ(米国)戦では寝技で仕留められるシーンもみせつつ判定勝利。今回はキッチリとUFCで初の一本勝ちを挙げた平良は「フィニッシュにこだわっていた。仕留めることができて、安心している気持ちが強い。相手がすごくタフな選手だったので苦手部分の寝技で削ろうと思っていました。とてもうれしい」と納得の表情を浮かべた。
2回、片足タックルからテークダウンを奪い、三角絞めから腕ひしぎ逆十字固めにスムーズに移行。米メディアから「まるで教科書のような流れの寝技だったか」と問われると、平良は「この教科書のような流れをずっと練習してきたので。総合格闘技の練習が楽しいです」と自信に満ちた笑みをこぼした。
約6週間にわたる単身のタイ修業や千葉での合宿など出げいこを多く入れながら臨んだUFC2戦目で存在感を示した。アマチュアで10連勝、これでプロ12連勝と負けなし。「UFCにも少しずつ慣れてきた。次はもっと。次の自分が楽しみです」とうなずいた。
UFC参戦の日本勢では宇野薫、岡見勇信、堀口恭司らがタイトル挑戦まで到達しながらUFCベルトをつかむことができていない。平良は「僕が日本人で初のUFC王者になります。王者になるまで負けません。王者になるまで止まりません」と力強く宣言していた。
◆平良達郎(たいら・たつろう)2000年(平12)1月27日、沖縄・那覇市生まれ。城岳小、神原中時代は野球に没頭。小禄高1年時、5歳上の兄龍一さんが通っていたジムに入門し、総合格闘技を開始。17年に全日本アマチュア修斗フライ級で優勝し、18年に修斗でプロデビュー。同年に開催された修斗新人王決定トーナメント(フライ級)を制覇し、MVPを獲得。21年には修斗フライ級王者に。プロ通算戦績は12勝無敗。家族は両親と兄、妹。170センチ、66キロ(通常体重)。
- UFC2連勝後、オクタゴンで勝利インタビューを受ける「超新星」平良達郎(中央=UFC公式インスタグラムより)