【スターダム】岩谷麻優IWGP女子初代王座に王手「空白の5年間ぶつけ合う」KAIRIと決勝

<女子プロレス:スターダム>◇23日◇アリーナ立川立飛
「スターダムのアイコンこそが初代IWGPを手に入れる」。
IWGP女子初代王座決定トーナメント準決勝が行われ、岩谷麻優(29)が林下詩美(24)を破り、ベルトに王手をかけ、高らかに優勝宣言した。実力者同士の戦いは、激しい技の掛け合いとなったが、コーナートップからのムーンサルトを連続で浴びせ、林下を沈めた。
序盤こそペースを握ったものの、中盤以降は劣勢が続いた。林下にジャーマンで何度も投げ飛ばされ、本能だけで、3カウントを回避するのがやっと。それでもテクニックと軽やかな身のこなしからペースをつかみ、勝利をもぎ取った。
決勝進出には初代王者になりたいという思いの他にもう1つ理由があった。対戦するKAIRIは5年前にスターダムを退団し、WWEに移籍した。同じ山口県出身で岩谷のことを「特別な存在」と語るほど。しのぎを削ってきた2人が、別々の道を歩み、2人が再びシングルマッチで戦うことになった。
試合後のバックステージでは、KAIRIのことを話し始めると「うまく言えない」言葉に詰まる場面も。岩谷にとって大きな意味を持つIWGP決勝。「この空白の5年間を有明大会でぶつけ合って、私がベルトを巻く」。11月20日、スターダムのアイコンが最初にIWGPのベルトを巻くのか-。【松熊洋介】
- 林下(上)にスープレックスを決める岩谷(撮影・菅敏)
- 林下(下)の攻撃をジャンプして避ける岩谷(撮影・菅敏)
- 林下(下)にムーンサルトプレスを決める岩谷(撮影・菅敏)
- 林下(下)にムーンサルトプレスを決める岩谷(撮影・菅敏)
- IWGP初代女子王座決定戦トーナメント準決勝で会場に登場する岩谷(撮影・菅敏)
- IWGP初代女子王座決定戦トーナメント準決勝で会場に登場する岩谷(撮影・菅敏)
- IWGP初代女子王座決定戦トーナメント準決勝で会場に登場する岩谷(撮影・菅敏)
- 林下(左)の顔面にキックを入れる岩谷(撮影・菅敏)