“弟分”京口紘人からも触発 赤穂亮「最後のつもり」12・3カシメロ戦へ不退転の決意

プロボクシングWBO世界スーパーバンタム級9位の赤穂亮(36=横浜光)が、不退転の決意で前世界王者とのノンタイトル戦に臨む。
12月3日に韓国・仁川パラダイスシティで行われる元世界3階級制覇王者で前WBO世界バンタム級王者のジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)とのスーパーバンタム級10回戦を控え、7日に横浜・鶴見区の所属ジムで練習を公開。担当の谷口浩嗣トレーナーとのミット打ちをはじめ、同門の西屋凌佑(21)との2回のスパーリングを披露した。強烈なアッパーや右強打を繰り出して順調な調整ぶりを示し「この試合に勝っても負けても最後のつもりぐらいでいます。悔いなく、毎日を過ごせている」と充実した表情をみせた。
プロモート社の企画でカシメロとも対談している。20年4月に米国で対戦するはずだったWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)に挑発的な言動を続けているカシメロに対し「絶対に良いヤツだと思うし、自分はボクサーとしてのカシメロにしか興味がない」と強調。カシメロ戦は世界戦レベルの大舞台として設定し「36歳でこういう舞台で期待してもらえるのは幸せですね」と感慨深く口にした。
プライベートで親交の深い“弟分”の京口紘人(28=ワタナベ)からも触発されたという。1日にさいたまスーパーアリーナで寺地拳四朗(30=BMB)に7回TKO負けを喫した試合直後に連絡を入れると、京口から「アニキ、すみません。勝ってつなげることができませんでした。アニキはカシメロをしばき倒してください」と激励されたという。赤穂は「京口はこのあいだ負けましたが、いつも刺激を受けている。あいつも大人になった。しゃべって燃えましたね」と気持ちを高揚させていた。
- 担当の谷口浩嗣トレーナー(右)とのタッグで12月3日の前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ戦に備える赤穂亮
- 谷口浩嗣トレーナー(右)とミット打ちを披露した元東洋太平洋スーパーフライ級王者赤穂亮
- 谷口浩嗣トレーナー(右)と軽快なミット打ちを公開した赤穂亮