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井上尚弥「1ミリ単位の世界で闘っている」W杯刺激「自分も盛り上げられたら」13日4団体統一戦

シャドーボクシングで汗を流すWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚(大橋ジム提供)

ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)がW杯で強豪国を撃破したサッカー日本代表を刺激に世界で9人目の偉業に臨む。13日のWBO世界同級王者ポール・バトラー(34=英国)との4団体王座統一戦(東京・有明アリーナ)に向け、7日に横浜市の所属ジムで練習を公開。W杯で強豪国を撃破した日本代表の活躍に触発され、ボクシング界の日本初、アジア初の快挙で日本中をわかせる覚悟を示した。

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13日に控える日本ボクシング界の大一番を控えた井上の脳裏には、FIFAワールドカップ(W杯)でドイツ、スペインと優勝候補を撃破した日本代表の躍進が焼きついている。減量と最終調整に入っており、全試合をフル視聴していないものの、ハイライト映像や報道などをチェックし、日本中をわかせている日本代表に力をもらっているという。

「すごくスポーツというものがファンに与える力はすごいなと思いました。自分自身、刺激を受けた試合になりました。これに続いて、自分も、この日本中を盛り上げられたらと思います」

クロアチア戦でのPK戦の攻防、1次リーグのスペイン戦で注目を集めた三笘薫(ブライトン)のゴールラインギリギリの折り返しを念頭に「最後はPK戦で負けましたけれど、勝負の、本当に1ミリ単位の世界で闘っているのだなというところに刺激を受けましたね」とうなずいた。井上もミリ単位のこだわりで調整や動き、ウエート管理を徹底しており、自身の闘いと重なる部分があったようだ。

18年5月のバンタム級転向後、過去最高のスパーリング数を消化した。これまで計80回前後だったが、今回はバトラー対策のため、計110回まで到達。さらに6日には同じ日にジェイク・ボルネア(フィリピン)戦を控える弟拓真(26)とほぼ実戦に近いスパーリングにも取り組み「今回はかなり最後まで動いて上げている」と手応えを口にした。

6日にバトラーが来日し「気持ちが引き締まりました」と率直な気持ちを口にした。所属ジムの大橋会長は「バトラー選手も相当気合が入り、侍のような雰囲気を感じた」と警戒。井上は「より一層、気合は入ります」と静かに燃えていた。【藤中栄二】

〇…バトラー陣営のギャラガー・トレーナー、同門の元WBA世界スーパーバンタム級王者クイッグ氏が井上の練習を視察した。19年に井上が当時のIBF世界バンタム級王者ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKO撃破した試合を目前で見ている同トレーナーは「誰もがミスや欠点はあるものだが、前回見た時よりもうまくなっている。パワーよりもスピードが警戒すべきポイント」と挙げた。クイッグ氏と話し合いながら「過去動画を見て井上の隙を探す」と付け加えた。

公開練習でサンドバック打ちを消化した井上尚(大橋ジム提供)
ロープを跳び、汗を流すWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚(大橋ジム提供)
フォームを確認しながらシャドーボクシングするWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚(大橋ジム提供)
公開練習で報道陣に対応した井上尚(中央)。右は大橋会長、左端は父真吾トレーナー(大橋ジム提供)

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