【ノア】引退原田大輔ラストマッチ引き分け「一番泣きたいのは俺」対戦相手“因縁”の小峠篤司涙

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇9日◇東京・後楽園ホール
首の負傷で現役引退する原田大輔(36)が、ラストマッチに挑んだ。医師立ち会いのもと、1分間のエキシビションマッチ。対戦相手は“因縁”の小峠篤司(37)だった。06年、大阪プロレスで、デビューした時の相手が小峠だった。
13年にノアに加入し、ノアでの初試合の相手も小峠だった。試合開始のゴングから怒濤(どとう)の攻めを見せる原田は、強烈なラリアットをくらわせたが、投げることはかなわなかった。最後は、時間切れの引き分けとなった。
試合終了のゴングが鳴ると、対戦相手の小峠は人目もはばからず、リング上で涙した。マイクを握った原田は「最後に、俺とプロレスをしてくれて、ありがとうございました。泣くなよ」と小峠に向かって言うと、会場からは盛大な小峠コールが巻き起こった。
原田は続けた。
「一番泣きたいのは俺やぞ。あなたから始まった俺のプロレス人生。最後もあなたで良かったです。あなたがいてくれたから、俺は生きて、ここまで続けてこられました。最後の1分、プロレスをさせてもらいました。本当にありがとうございました。本当にお世話になりました」と感謝の言葉を口にした。
- 首の負傷で医師立ち会いのもと、1分間のエキシビションマッチを終えた現役引退する原田大輔、手前は対戦相手の小峠篤司