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比嘉大吾KO勝ち新王者「良い形」右アッパー2連発

1回、比嘉(右)は、ストロング小林佑樹の顔面に右フックをヒットさせる(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

WBOアジア・パシフィック・バンタム級タイトルマッチ12回戦は31日、東京・大田区総合体育館で行われ、挑戦者の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(25=Ambition)が新王者となった。王者ストロング小林佑樹(29=六島)を5回45秒、KOで撃破。1回から積極的に左右のボディー、右アッパーなどで攻め込み、5回に右アッパー2連発で沈めた。

鼻から流血し、立ち上がれないストロング小林を見届けた比嘉はコーナーによじ登って雄たけびをあげた。「接近戦の打ち合いが多くなると思っていた。アッパーは狙っていなかったが、体(の自然な動き)に任せた。良い形で倒せて良かった」とほっとした表情を浮かべた。

激動の1年だった。18年4月の世界戦の前日計量で体重超過し、無期限停止となったボクサーライセンスが19年10月に解除。20年2月の再起戦を飾ると、6月には白井・具志堅ジムを離れた。移籍初戦となった10月の堤聖也戦は手数が減る展開で不完全燃焼の引き分け。復帰3戦目で納得の勝利を挙げ「良い状態で試合ができた。(KOで)いい気持ち。良い年が越せます」と笑みをこぼした。

世界前哨戦と設定した王座挑戦で快勝し、21年は世界王座返り咲きの期待がかかる。「この2年ぐらいボクシングに身が入ったり入らなかったりダメだなと。簡単な世界ではない。これから仕上げ、もう1度、世界王者に。違う階級で王者になります」。世界2階級制覇を見据え、比嘉が復活を証明した。

WBОアジア・パシフィック・バンタム級タイトルマッチ 5回、比嘉は、KОでストロング小林佑樹(右から2人目)を破り、ガッツポーズを見せる(撮影・菅敏)
5回、比嘉は、ストロング小林にKОで破り、雄たけびを上げる(撮影・菅敏)

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比嘉5回KO勝利!ストロング小林佑樹大の字/詳細

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(25=Ambition)が、王者ストロング小林佑樹(31=六島)に5回KO勝ち。比嘉は処分明け3戦目、現ジム移籍後では2戦目の試合だった。

1回、比嘉(右)は、ストロング小林佑樹の顔面に右フックをヒットさせる(撮影・菅敏)

WBОアジア・パシフィック・バンタム級タイトルマッチ 5回、比嘉は、KОでストロング小林佑樹(右から2人目)を破り、ガッツポーズを見せる(撮影・菅敏)

5回、比嘉は、ストロング小林佑樹をKОで破り、雄たけびを上げる(撮影・菅敏)

◆WBOアジア・パシフィック・バンタム級タイトルマッチ12回戦】】

ストロング小林佑樹×5回KO比嘉大吾

【5回】

開始して間もなく比嘉の右アッパーのダブルが決まり、小林がダウン。そのままテンカウントが入った。小林はしばらく立ち上がれなかった。

【4回】

開始から比嘉が左ジャブと左フックをヒット。1分すぎに比嘉の右フックがクリーンヒット。1分すぎから小林も前進して手を出すが、なかなかヒットせず。残り2分、比嘉の右ストレートで小林がグラリとする。終盤に比嘉の左ボディーブローが何度もヒット

日刊採点10-9(比嘉)

【3回】

小林が前進してワンツー。比嘉はやや手数が減るも50秒すぎに左ボディーアッパーから右フックが顔面にヒット。

1分半すぎに比嘉の左フックと小林の右が相打ち。2分40秒すぎに比嘉の左フックからの右アッパーで小林のアゴが上がる。残り10秒に比嘉の左ボディーブローがクリーンヒット。

日刊採点10-9(比嘉)

【2回】

比嘉が左ジャブからワンツー、左フックで先制。さらに左のボディーブローから顔面へのフックの連打を決める。小林はガードをかためて前進するが、比嘉の連打を浴びる。1分半すぎに比嘉の打ち終わりに小林のワンツーがヒット。残り1分は比嘉が手数を出すが、小林いガードで防御。終盤に比嘉の右アッパーがクリーンヒット。

日刊採点10-9(比嘉)

【1回】

「覚悟」の文字の入ったTシャツで入場した小林は2度目の防衛へ気合十分。口ひげをはやして精悍(せいかん)な顔の比嘉は、軽快なフットワークでリングを舞った。ゴングと同時に比嘉が左フックを2発ヒット。その後も積極的な連打で顔面とボディーに打ち分ける。小林は高いガードで防御しながらじわじわと前進。左ボディーをヒットさせた。2分すぎに小林のワンツーがヒット。比嘉も強い左連打で応戦。

日刊採点10-9(比嘉)

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再起3戦目の比嘉大吾が計量パス、世界ランクも復帰

ストロング小林佑樹(左)と比嘉大吾

大みそかのボクシング世界戦の前日計量が、30日に都内で行われた。V2戦となるWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)、同級1位田中恒成(25=畑中)とも、リミットの52・1キロでクリアした。

   ◇   ◇   ◇

セミファイナルに出場する元世界王者比嘉大吾は、リミット53・5キロで計量をクリアした。再起3戦目で、WBOアジア太平洋バンタム級王者ストロング小林佑樹に挑戦する。計量失敗で処分後、2月にKOで再起。心機一転して移籍初戦の10月は、プロ初の引き分けに終わった。すでにWBC10位と世界ランクにも復帰したが、世界王者返り咲きへ正念場となる。

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井岡一翔、前日計量パス「誰が王者か証明する」

前日計量をクリアした王者井岡(左)と挑戦者田中(c)Ambitinジム

大みそかのボクシング世界戦の前日計量が、30日に都内で行われた。V2戦となるWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)、同級1位田中恒成(25=畑中)とも、リミットの52・1キロでクリアした。

計量後にオンラインで会見し、「いつもと違って簡単ではなかったが、家族や陣営のサポートもあって無事終えた。いいコンディションで試合ができてよかった」と満足げ。終始笑顔を見せて、仕上がりのよさをうかがわせた。

フェースオフはなかったが、前日の予備検診に続いて田中と対面となった。「見下した気持ちはないが、存在は気にしてない」。世界戦発表時から圧倒勝利を宣言してきたが「誰が王者か証明する。ボクシングのレベルの差を見せられれば」と自信満々だった。

前日からホテルに自主隔離となっている。食事は夫人が手料理を届けてくれる。「いつも炭水化物でカーボアップでエネルギー補給できるよう頼んでいる」と、米を中心のメニュー。「どんな状況でもやるべきことは変わらないが、今まで以上に支えてもらった。期待、支援に対して、いつも以上に結果で返したい」と誓った。

セミファイナルのWBOアジア太平洋バンタム級王座戦は、同級王者ストロング小林佑樹(29=六島)が53・3キロ、元世界王者の挑戦者比嘉大吾(25=Ambition)がリミットの53・5キロでパスした。

前日計量をクリアした王者井岡(左)と挑戦者田中(c)Ambitinジム
前日計量をクリアした挑戦者田中(c)Ambitinジム
前日計量をクリアした王者井岡(c)Ambitinジム

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井岡-田中戦 大みそかTBS午後6時から生中継

井岡一翔(2019年12月29日撮影)

大みそかに東京・大田区総合体育館で開催される4階級制覇王者井岡一翔(Ambition)-元3階級制覇王者田中恒成(畑中)によるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチのテレビ中継時間が5日、TBSから発表された。

井岡-田中戦が同局系列で午後6時から全国生中継。アンダーカードのWBOアジア・パシフィック・バンタム級タイトルマッチとなる王者ストロング小林佑樹(六島)-元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(Ambition)戦は午後5時から関東ローカルで中継される。

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比嘉大吾がタイトル戦、井岡-田中戦と同日同会場

野木トレーナー(右)とともに、大みそかに臨むWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座挑戦を発表した元WBC世界フライ級王者比嘉

ボクシング元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(25=Ambition)が12月31日、東京・大田区総合体育館で、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者ストロング小林佑樹(29=六島)に挑戦すると4日、発表された。

井岡一翔(31=Ambition)-田中恒成(25=畑中)によるWBO世界スーパーフライ級タイトル戦と同日同会場で開催される。大みそか初出陣でタイトル戦に臨む比嘉はオンラインで会見し「勝てば良い年、負ければ地獄ということしかない。倒す試合を見てもらいたい」とKO勝利にこだわる姿勢を示した。

白井・具志堅スポーツジムからAmbitionジムへの移籍初戦となった今年10月の堤聖也(角海老宝石)戦は10回引き分け。約2カ月という短い試合間隔での王座挑戦となるが、試合1週間後には練習再開したという。野木丈司トレーナー(60)は「(堤戦で)思うほど打たれていない。少しあざがあり、鼓膜が緩んだ程度。体重もシェイプされている」と強調。さらに「次の試合でボクの合格点が出ればいい。まさに比嘉大吾という試合、体を作っていきたい」と自信をのぞかせた。

世界4団体でランク入りするストロング小林を下せば、WBA、WBCに続き、WBO、IBFにも世界ランク入りすることは確実。比嘉は「世界は取りたいのはもちろんですけど、前の段階で勝たないと決まらないと思う。倒し方にもよる。KOで勝って、また次につながると思う。きっちり倒して勝ちたい」とうなずいていた。【藤中栄二】

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ストロング小林佑樹「番狂わせ」へ3部練習で調整

大みそかへ気合のWBOアジアパシフィック・バンタム級王者ストロング小林(撮影・実藤健一)

WBOアジアパシフィックバンタム級王者ストロング小林佑樹(29=六島)が4日、大みそかの試合に向けて大阪市内の所属ジムで会見した。元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(25=Ambition)と東京・大田区総合体育館で対戦。当日のメインとしては、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔と4階級制覇を狙う田中恒成の世界戦が行われる。

王者の小林が挑戦を受ける立場だが、気持ちはチャレンジャーで臨むという。「僕のベルトだが、格上に挑戦するつもりでいく。東京でアピールしたい」。実績、知名度はフライ級で世界を制した比嘉が圧倒的に上回る。戦前の予想も小林が不利の声を多く聞く。だからこそ、やりがいがあるという。

武市トレーナーは「今はだれも小林のことを知らないが、勝てば世界に名乗りをあげられる。ここで名をあげたい」と気合十分に話した。

“番狂わせ”へ、3部練習で鍛えてきた。朝はロードワーク、昼は体重50キロのトレーナーと15キロのおもりを積んだ自転車を押して、坂道を駆け上がる。そして夜にジムワーク。これを3週間続け、60-70だった脈拍が、40台になったという。さらに「メンタル的に鍛えられた」。音をあげそうな猛練習の克服で、自信を植え付けた。

小林はファイタースタイル。とにかく前に出ながらパンチを打ち続け、ダウンも負け数(8敗)も多い。この雑草魂が武器になる。武市トレーナーは「きれいなボクシングではないが、死んだパンチは打たない。強いパンチを打ち続ける。スタミナ勝負なら絶対に負けない」。打たれてもかまわず打ちにいく。魂のボクシングで、主役の座を奪いにいく。【実藤健一】

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ストロング小林佑樹が100万円!王座奪取で報奨金

WBOアジアパシフィック・バンタム級王座を奪取し、所属の六島ジムから報奨金100万円を受け取ったストロング小林佑樹(右)と武市晃輔トレーナー(撮影・加藤裕一)

WBOアジア太平洋バンタム級王者ストロング小林佑樹(27=六島)と同ジムの武市晃輔トレーナーが30日、大阪市の同ジムで枝川孝会長から報奨金の100万円を受け取った。2人は事前に知らされておらず、帯封の現金という実に生々しい“贈り物”を手渡された。小林は「本当にうれしい。苦しい練習をしてきたかいがありました」。武市トレーナーも「シンプルにこんなにうれしいんはちょっとないです」と狂喜乱舞せんばかりだった。

小林は26日の同タイトルマッチで王者ベン・マナンクィルを10回TKOで破り、ベルトを奪取した。過去の東洋太平洋タイトルなども含めて挑戦4度目の戴冠。下馬評は圧倒的不利だったことを受け、武市トレーナーが試合約1カ月前に「おまえ、今日からサウスポーになれ」と突然、右構えからの転向を指示。小林は最初「は?」と驚いたというが、武市トレーナーを信じて、サウスポースタイルを体に染みこませた。

武市トレーナーは「1カ月ちょっとの大手術」の意図を説明した。「相手が小林の苦手なサウスポー。いつも“左ストレートもらって、右フックを返される”パターンやったんです。(転向は)それをなくすため。それしか勝機がないと思ったけど、軽くあしらわれて前半でやられる可能性も十分ありましたけどね」。イチかバチかの賭けが、見事に的中したわけだ。

枝川会長は「小林は下馬評をひっくり返してくれた。武市は“勝負しないタイプ”のトレーナーやけど、これで一皮むけてくれるんちゃうかな。そこを評価するのは、やっぱりお金でしょう」と報奨金を出した理由を説明。“現ナマ”を手にウキウキする2人をうれしそうにながめていた。

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院生ボクサー坂本真宏“史上初”大阪市大で再起戦

大阪市大で初のプロボクシング開催へ意気込む左から坂本、荒川学長、小林(撮影・実藤健一)

大阪市立大で初となるプロボクシング開催が27日、発表された。5月26日に同大第二体育館で行う。

メインは昨年末にマカオでIBF世界フライ級王座に挑戦し、10回TKO負けした坂本真宏(28=六島)の再起戦。WBOアジアパシフィックフライ級王座決定戦で同級2位の坂本が、同級3位の阪下優友(角海老宝石)とタイトルをかけて対戦する。

同バンタム級タイトル戦も行われ、同級14位ストロング小林佑樹(27=六島)が王者ベン・マナンクィル(フィリピン)に挑む。

坂本が大阪市立大大学院工学研究科機械物理学を専攻する学生で“史上初”が実現した。後押ししたのは荒川哲男学長(68)でこの日の会見にも同席。当初はマカオで王座を奪取し、母校で初防衛戦のプランだったというが、荒川学長は「坂本君は文武両道で頑張っている。勝負事は負けた方が得るものは多い」と学習の場にする考えだ。

坂本は異色の理系大学院生の世界挑戦で注目された。結果は完敗だったが、試合前から別の不安を抱えていたと明かした。試合約1カ月前の定期健診で脳に白い影…。「相当、ビビってしまって」と言うが、気持ちを奮い立たせて世界戦に集中。その試合後、今年2月に受けた再検査の「結果次第で」引退も考えた。その結果は異常なしで、再び世界を目指す気持ちを固めた。

大学院を来年度に卒業予定。修士論文のテーマは「酸化チタン」という主に建築の素材分野。周りは就職活動の季節だが、坂本はボクシングにまい進する。過去にロボット工学関係の企業からの内定を辞退した。「40代では技術者に。社会の役に立つ仕事をしたい」と描くが、それまでは世界王者への夢を追う。「打ち合っておもしろい試合をしたい」。博士と王者、超異例の二刀流を極める。

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