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ノア1年ぶり登場グレート・ムタ「お前の血が欲しい」拳王を毒霧噴射KO

マイクパーフォーマンスをする拳王に背後から迫るグレート・ムタ(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア>◇6月13日◇ノア特設アリーナ◇無観客

27日ノアのリングに1年ぶりに登場する予定のグレート・ムタが、ターゲットを拳王に定めた。井上雅央とのシングルマッチに勝利した拳王が、カメラに向かってマイクパフォーマンスを行っていると、気付かれないようにリングに上がった。

その後ムタに気付いて振り向いた拳王に緑色の毒霧を噴射し、KO。さらにテンションが上がったのか、横に浮いていた、ノア初導入のドローンカメラにも吹きかけ、制御不能にした。バックステージに現れたムタは「お前の血が欲しい、殺してやる」と挑戦状を突きつけ、会場を去って行った。拳王は「グレート・ムタ。やってやるよ!」と受けて立つ構えを見せた。

代理人の武藤敬司は今月1日の会見で、相手について「毒霧を吹いたらきれいに染まりそうな奴じゃないかな」と語り、詳細を明かさなかったが、27日の相手は拳王の可能性が高まった。

拳王に毒霧を吹きかけた後、バックステージに現れたグレート・ムタ(撮影・松熊洋介)

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ノア斎藤彰俊「何回負けても倒れても終わらない」三沢光晴さんへの思い語る

試合後、天に向かって、人さし指を突き上げる斎藤彰俊(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア>◇13日◇ノア特設アリーナ◇無観客

09年に亡くなった三沢光晴さんの十三回忌となったこの日、三沢さんの最後の対戦相手だった斎藤彰俊(55)が、思いを胸にリングに上がった。

盟友の命日にふがいない試合はできなかった。モハメド・ヨネと組んでタッグマッチに出場した斎藤。実力者の田中将斗、望月成晃組に敗れはしたが、倒れても起き上がり、絞められてもギブアップはしなかった。中盤には田中を10秒以上、高く持ち上げてからブレーンバスターを決め、さらには2人まとめてリングにたたきつけるなど、随所で見せ場を作った。「勝負に負けたけど、負ける強さも知っていると思うし、もう1回行けよ、と言ってくれていると思う」と振り返った。

最後は田中のスライディング弾丸エルボーに屈したが、天に向かって、人さし指を突き上げた。「しばらく意識もうろうとしていたけど、天井を見上げるとライトがMのマークになっていた」と語った。

12年前の6月13日、三沢さんは斎藤のバックドロップを食らった直後に動かなくなった。仲間のレスラーや救急隊員が心臓マッサージを行ったが、その後帰らぬ人となった。翌日の試合で斎藤はリング上で号泣した。試合後は祭壇に向かい土下座。「引退も考えた。でも社長は弱音を吐くと怒るので。社長の分まで頑張らないと」と立ち上がった。決して弱音を吐かずにリングに上がり続けたプロレスへの魂を、斎藤を初め、多くのレスラーたちが受け継いできた。

天国の三沢さんに、12年経った今でもリングに上がり続ける自分の姿を届けた。「何回負けても倒れても終わらない。必ずみんなに希望を見せる」。三沢さんとの戦いが、誰よりも心に宿る斎藤は、毎年6月13日を迎えるたびに強くなり、何度でもはい上がる。

試合後、故・三沢光晴さんの思い出を語る(撮影・松熊洋介)

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杉浦貴が挑戦者名乗り「存在価値違う。丸藤だからこそベルトかけ戦いたい」

杉浦貴

<プロレスリング・ノア>◇6月13日◇ノア特設アリーナ◇無観客

杉浦貴(51)がGHCヘビー級王者、丸藤正道(41)を破り、次期挑戦者に名乗りを上げた。原田と組み、タッグマッチに出場した杉浦は、丸藤の足を絞め上げ、ギブアップを奪った。勝利後リングに沈んだ王者に向かって「5年ぶりGHCおめでとう。ただこの状況、分かるよね? GHCのベルト、挑戦表明させてもらいます。丸藤が持っているベルトが欲しい」と語りかけた。

現在GHCナショナル王者の杉浦だが「2冠」という思いはない。「存在価値が違う。丸藤だからこそベルトをかけて戦いたい」と挑戦理由を明かした。丸藤は「いつも横にいて、遅かれ早かれやると思っていた。最初に倒しておきたい」と受けて立つ覚悟。27日の大会で行われる可能性が高まった。

58歳武藤からベルトを奪い、今度は51歳の杉浦との対戦。ベテラン同士の戦いが続くが「若い選手は勢いがあるが、何かが足らないから、王者になれていないだけ」と実力差があることを口にした。杉浦のナショナルのベルトを取るつもりはない。「負けている身分だし、今はヘビー級のベルトに集中したい」と2冠の要求はしなかった。

6月13日は、09年に亡くなった三沢光晴さんの命日。十三回忌を迎え「三沢光晴メモリアル2021」として行われた大会を勝利で締めた杉浦。「いろんな試合があって安心して見てくれたのでは」と胸の内を語った。

今大会は無観客で行われた。選手入場と同時にカードが発表。副社長でもある丸藤は「コロナ禍で今まで通りのシリーズは難しくなっている中、1つの形になっていくのかなと。その先駆けにもなっていけたら」と話していた。今後26、27日の大会も同様に無観客で行われる。26日にはGHCジュニアヘビー級王者、小峠篤志への挑戦権をかけたランブルが行われ、27日にはGHCヘビー級選手権試合(丸藤VS杉浦)と、ノアのリング1年ぶりの登場となる、グレート・ムタの試合が予定されている。

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武藤破り新王者の丸藤正道「どうぞ僕を狙って来て」誰の挑戦でも受けて立つ

サイバーファイトフェスティバル2021の一夜明け会見に出席したプロレスリング・ノアの丸藤正道(中央)。左はDDTの秋山準、右は東京女子の山下実優。(撮影・松熊洋介)

プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者丸藤正道(41)が王座獲得から一夜明けた7日、都内で取材に応じ、6日の武藤敬司(58)とのタイトルマッチを振り返った。

相手得意の足4の字固めに何度も苦しみながらの勝利に「一筋縄じゃいかなかったけど、ノアでやってきて、まさか武藤さんとGHCをかけてやる日が来ると思っていなかった」と喜びを語った。

一夜明け、改めて武藤の存在の大きさを感じた。武藤がムーンサルトを仕掛けて膝を痛めた時に、勝負に出て逆転勝ち。「大会が終わっても武藤敬司という名が出ている。ムーンサルトが世を賑わせていて(話題を)持って行くのは武藤さんだなと」。憧れの大先輩から奪ったベルトに「学ぶものはたくさんあった。これからも伸びしろがある王者としてやっていける」と自信を深めた。

4度目の戴冠となる。初のベルト獲得は06年9月で、この日DDTのKO-D王者として会見に同席した秋山からだった。「あの時は自分も大人になりきれていない中で、秋山さんに引っ張り上げてもらった」。団体も含め、苦しい時期を乗り越えてたどり着いた今回のベルト。「近年、気持ちにコンディションが追いつかない部分があって、悔しい時期が続いたが、出会えて良かった。最初に取った時に匹敵するくらい印象が強い」と思いを口にした。

団体を引っ張る立場として合同興行「サイバーファイトフェスティバル」の成功も喜んだ。「選手の頑張りだけでなく、周りのスタッフがプロフェッショナルでモチベーション高く試合ができた。コロナが明けたら、あの会場(さいたまスーパーアリーナ)をみんなで満員にできるようにしたい」。

次の大会は、ノアを立ち上げた故・三沢光晴さんの十三回忌となる13日。「三沢光晴メモリアル2021」が無観客で行われる。現時点で初防衛戦の日時や相手は決まっていないが「ノアの選手とやって歴史をつくっていくのが役目。配信マッチの中で相手が決まっていくのも面白い。どうぞ僕を狙って来てください、という感じ」と誰の挑戦でも受けて立つ決意を示した。

三沢さんとともにノアを生きてきた丸藤は1日の会見で「個人としてはいろいろな思いがあるが、あえてあまり出さないようにしている。あまり重苦しいことが好きじゃないので」と語っていた。王者として元気な姿を披露し、天国の三沢さんに届ける。【松熊洋介】

サイバーファイトフェスティバル 武藤に勝利し、新チャンピオンとなった丸藤は、ベルトを手に雄たけびを上げる(2021年6月6日撮影)

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松井珠理奈がプロレス愛語る「サイバーファイトフェスティバル」ゲスト出演

プロレスへの思いを熱く語った松井珠理奈(撮影・河田真司)

4月末にSKE48を卒業した松井珠理奈(24)が6日、さいたまスーパーアリーナで行われるプロレスの祭典「サイバーファイトフェスティバル」(プロレスリング・ノア、DDT、東京女子、ガンバレ☆プロレス合同興行)にゲスト出演する。松井が今大会の魅力や将来的な参戦の可能性など、プロレス愛を語り尽くした。

   ◇   ◇   ◇

プロレスのことを語り出したら止まらない。松井は、17年にドラマ「豆腐プロレス」出演でプロレスに興味を持った。「何度倒れても起き上がる姿に感銘を受けた」と引き込まれた。その後、ノアの武藤敬司、丸藤正道、望月成晃のイニシャル「M」で結成されたM’s alliance(エムズアライアンス)のメンバーとして活動を続けてきた。

祭典のメインを飾るのは、松井の“仲間”である武藤と丸藤のGHCヘビー級選手権。どちらを応援するか迷っている。

松井 見るたびに好きな選手が増えるので、誰を応援していいか分からなくなっている。武藤さんからは「いつも俺のことを応援してくれない。八方美人で浮気者だ」と言われるし、丸藤さんには副社長としてしっかり引っ張っていってもらいたいし…。

同学年であるノアの清宮海斗にも注目している。稲村愛輝と組んでDDTとの対抗戦に出場する。2月のタイトル戦で敗れて以来、調子の上がらない日が続いているのを心配する。

松井 入って間もない時に(GHCヘビー級)王者になって、チャンピオンロードを歩いて来た。自分を見つめる機会が少なかったと思う。ようやく落ち着いてきて、今後どうしていったらいいかとか、悩みが出てきたのかな。プロレスだけじゃなく、社会人でも私自身でもそういう時期はあると思う。6日までに乗り越えてくれるのか、もしくは試合で克服してくれるのかに注目しています。

普段見る機会の少ない女子選手の試合も楽しみにしている。5月4日にデビューした荒井優希には、アドバイスやエールを送ってきた。そばで努力を見てきただけに、大変さはよく分かる。

松井 試合前日は「うまくできるか、技がちゃんと決まるか」と泣きながら電話してきた。でもいろんな選手のデビュー戦を見ていて、最初から完璧にうまくできる人、最初から勝てる人はなかなかいない。

松井の言葉に勇気づけられた荒井。試合後の電話では「気が楽になりました」とホッとした様子だったという。ただ、試合を映像で見た松井は、緊張しすぎてまだまだ本当の荒井ではなく、求めているのはアイドルの時と同じ、まさかの「ヒール」役だった。

松井 SKEだったら毒舌なタイプなのに、プロレスではまじめ。もっとはじけてもいい。ヒールになって(今大会で対戦する)伊藤選手に上から物を言うくらいになって欲しい。みんなに好かれるヒールだと思うので、やってみてもいいかなと。

デビュー戦は無観客で観戦できなかったが、6日は近くで応援できる。

松井 セコンド? 付けたらいいですね。でも目立っちゃうのはまずい。「いらねぇよ」って蹴飛ばされるかも(笑)。でもそれくらいの気持ちで応援する。

SKEの中にも荒井のようにプロレスに興味を持つアイドルが増えているという。実際、18年2月に豆腐プロレスの第2回興行が名古屋で行われた際には、出場希望者が多く、オーディションを行ったほど。新たなジャンルに挑戦するきっかけを作った荒井はその後、仕事も増え、充実した日々を送る。

松井 自分の好きなこと、得意なことを伸ばしていけば、注目してもらえることが分かったのでは。みんながそういう未来を開けるようになったので優希ちゃんには感謝している。

「将来の結婚相手にプロレスラーはどうか?」と訪ねてみたところ、笑顔を見せながら答えた。

松井 プロレスを含め、スポーツ選手は格好いい。戦う男。私たちも総選挙とか大人数の中でどうやって個性を出すか戦ってきたんですよ。だからそのつらさを分かってくれる人がいいなと。戦ってきたプレッシャーや責任感を分かってくれて、包み込んでくれる人がいい。私たちもアスリート的な感じだったので、そういう人だったらいいなと思うし、支えてあげたい。

真剣な表情で話す内容は、解説者と変わらないほどに詳しい。プロレスの魅力について「ストーリーを見ていくと面白い」と話す。

松井 最初の入りは見た目でもいいが、それぞれに違うストーリーがある。タッグを組んでいたのに、1回別れてまた組んだりとか。だからこの2人が対戦する意味があるのか、とか。

松井自身、選手としてリングに上がることについては「応援することが好きなので。リングをバンバンたたいて選手をあおったりしてみたい」と話すにとどめたが、ファンや選手仲間から「出て欲しい」という声が多く、将来の参戦の可能性も示唆。「どんどん増えていけば(参戦も)あるかもしれない。その時はしっかりトレーニングしないと」と胸の内を明かした。いずれは荒井との対決も実現するかもしれない。

松井 武藤さんから「M'sの興行でやるか」と言われている。優希ちゃんが(ノアの)杉浦軍に引き込まれるかも、という話があって、そうなれば私と優希ちゃんが戦うのが面白い。ファンも盛り上がると思う。

4月末に卒業してから初めての出演。「卒業で忙しくで行けなかった。こんな大事な大会に参加できるのはめちゃくちゃうれしい」と声を弾ませた。会場に行くことで、アイドル時代のファンも見に来てくれる。「ライブもプロレスも生で見るのが1番。プロレスを好きになるきっかけになってくれたら」。プロレスが人生の一部になっている。6日、リングサイドから盛り上げ、全15試合を目に焼き付ける。【松熊洋介】

◆サイバーファイトフェスティバル 6日にさいたまスーパーアリーナで行われるノア、DDT、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスの4団体合同興行。各団体のタイトル戦を含む計15試合を開催。

◆松井珠理奈(まつい・じゅりな)1997年(平9)3月8日、愛知県生まれ。08年、SKE48の1期生として劇場デビュー。同年10月、AKB48のシングル「大声ダイヤモンド」でセンターに抜てき。選抜回数はSKEで26回(うちセンター21回)、AKBで42回(同5回)。12~15年はAKB48チームKを兼任。選抜総選挙は第1回(09年)から出場し、18年には1位を獲得。21年4月卒業。17年テレビ朝日系ドラマ「豆腐プロレス」に出演し、プロレスに興味を持つ。趣味はダンス、料理、お菓子作り。163センチ。血液型B。

18年2月、「豆腐プロレス ザ・リアル2018 WIP QUEENDOM」で、ハリウッドJURINA(松井珠理奈=上)はオクトパス須田(須田亜香里)にえび固めを決める

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ノア稲村愛輝「唯一無二の無双で」 DDT竹下&上野組戦で異次元怪物証明

2日、サイバーファイトフェスティバルに向けた記者会見に出席した稲村愛輝(撮影・松熊洋介)

115キロの怪物が、大舞台で飛躍のきっかけをつかむ。プロレスリング・ノアの稲村愛輝(28)が6日に行われる「サイバーファイトフェスティバル」(さいたまスーパーアリーナ)に向け、意気込みを語った。同大会は、サイバーファイトが運営するDDT、東京女子、ガンバレ☆プロレスとの合同開催。稲村は清宮海斗(24)と組み、DDTの竹下、上野組と対戦する。

デビュー3年目の稲村がDDTとの若手対決に臨む。「この対決を聞いてびっくりした。4人の中でキャリアが一番下だし、唯一無二の無双で挑みたい」。相手の戦いを映像で分析。「竹下選手はスピードや技術などバランスがいい。上野選手はとにかく速い」と警戒した。

小学校では相撲と野球、中学からは相撲と柔道に打ち込んできた。当時はプロレスは、ただ好きという程度。学生プロレスをやっていた大学時代に興味を持ち本格的に目指すようになった。三沢、小橋、杉浦らに憧れ、卒業後はノア入門テストを受けるため1年間、自力でトレーニングを積んだ。「学生プロレスやったぐらいでできるほど甘い世界じゃない。気持ちを強く持ってやっていた」。稲村の体格をもってしても入門後は「全然ダメだった。こんなの一生かかってもできないと思った」と明かす。練習量の多さに全くついて行けず、道場に通うのもつらかったという。

辞めていく仲間もいた中、持ち前のパワーと巨体を生かし「やるしかない」と強い気持ちで力を付けていった。昨年には清宮に誘われ、所属のユニット「金剛」を離脱。「学んだことも多かったが、モヤモヤしていた部分があった」と新たなスタイルを求めて環境を変えた。今大会一緒に組む清宮は年下ながらキャリアは上。「もっと上の人と戦っているような安心感があってやりやすい。自分に持っていない機動力やしっかりと受ける強さを持っている」と明かす。

3年目での大舞台抜てきに、期待の声も大きいが「まだ何も結果を残していない」と慢心しない。桜庭ら格闘技技術のたけている選手と対戦し「パワーがあっても通用しない選手はたくさんいる」と実感。現在は寝技をさらに強化中だ。「努力と練習に100%比例する。グラウンド技術は重要視している」と練習量を増やした。

プロレスラーの理想像は「街で歩いていても、ただ者じゃないと思ってもらえるような存在」と明かす。「昔のプロレスラーのような、人間離れしていて怪物のようだと言われたい」と意気込む稲村。さいたまスーパーアリーナの大舞台で異次元のパワーを見せて証明する。【松熊洋介】

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ノア丸藤正道「指一本でもスキを作らないように」武藤敬司を警戒

6日のサイバーファイトフェスティバルに出場する丸藤正道(前列左から3人目)らノアの選手たち(撮影・松熊洋介)

プロレスリング・ノアの丸藤正道(41)が2日、サイバーファイトフェスティバル(6日、東京ドーム)での武藤とのGHCヘビー級選手権に向け「(武藤は)世界で知名度が抜群だが、俺も勝って、米国でレジェンドになりたい」と意気込みを語った。

同大会はDDT、東京女子、ガンバレ☆プロレスとの合同開催。全15試合のメインを戦う丸藤は「トリプルメインとなっているが、このGHCがメインだと思っている」と大トリにふさわしい戦いで、イベントを締めるつもりだ。

2度の前哨戦ではいずれも足4の字固めでKO。敗戦後も足を押さえながら会場を去る場面があった。「武藤さんのは、他の選手と違って本当に痛い。(俺が)かけてあげようか?」と記者に迫る場面も。普段から同ユニット「M’s alliance」の仲間としてリングに上がっており、手の内を知る相手だけに、十分な対策を練る必要があるが「攻略できるほど簡単じゃない。前哨戦でもすべてを出してないだろうし、指一本でもスキを作らないようにしたい」と警戒した。

ノアの副社長として「ノアが1番だという気持ちで盛り上げたい」と大会を成功させる気持ちもあるが、今回は自身のタイトルマッチに集中する。武藤とは、普段はたわいのない会話をする間柄だが、対戦決定後は、試合以外ではなるべく顔を合わせないようにしているという。

「ひらめきのぶつかり合い。当日リングに上がって、警戒していくだけ。プロレスは生もの。対応する自信はあります」と闘志を見せた。ノアを引っ張る立場として、負けるわけにはいかない。

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グレート・ムタが王者武藤にジェラシー?1年ぶりノア参戦で鬱憤晴らす

1年ぶりにノア復帰が決まったグレート・ムタの代理として会見に登場した武藤敬司(撮影・松熊洋介)

プロレスリング・ノアは1日、都内で会見を開き、無観客で行われる27日の大会でグレート・ムタが出場することを発表した。対戦相手は未定で、ノアのリングに上がるのは、昨年5月のTVマッチ以来、約1年ぶりとなる。

ムタの代理人として登場した武藤敬司(58)は「ムタは魔界で若干、鬱(うつ)気味で会見に来られない。最近本が出版されたので、そのアピールのために出てきたと言っていた」と参戦理由を明かした。ムタはライバルである武藤がGHCヘビー級王者に輝くなど、活躍している姿にジェラシーを感じているようで、武藤は「昨年から海外の試合もキャンセルになってストレスもたまっているようだ」と代弁した。

対戦相手に関して武藤は「聞いたら、雑音が入って聞き取れなかった。毒霧を吹いたら、きれいに染まりそうな奴じゃないですかね」と予想。鬱(うつ)で体調が心配されたが「常に同じルーティンでやっているので、武藤のコンディションがよければ、ムタもいいんだと思う」と語った。

無観客に対しても「お客がいないということで、思う存分毒霧がふけるんじゃないかと。何かあっても相手の選手とスタッフぐらいなので」と派手なパフォーマンスを示唆した。

丸藤(左)に毒霧を浴びせるグレート・ムタ(2019年11月2日撮影)

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マサ北宮「信用できねえ」初防衛後に相方の中嶋勝彦襲撃 タッグ解消へ

タッグ戦の初防衛に成功した中島(左)はパートナーのマサ北宮にジャーマンスープレックスホールドで投げ飛ばされる(撮影・小沢裕)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇5月31日◇後楽園ホール

GHCタッグ選手権試合で初防衛に成功したマサ北宮(32)が、試合後のリング上で、パートナーの中嶋勝彦(33)を襲撃。「世話になったな」と裏切り、リングを去って行った。

ヨネ、谷口組の挑戦を受けた2人は、序盤から自信に満ちあふれた表情で、パワフルな技を浴びせた。中盤には連係技も披露。劣勢だった中嶋を北宮がタイミングよく救うなど、コンビネーションの良さも見せた。最後は中嶋がハイキック3発からのマジカルスパイクでヨネを沈め、3カウント。勝ち名乗りを受け、引き揚げようとする中嶋に、北宮は背後からサイトースープレックスで襲いかかった。マイクを取り「何をヘラヘラしているんだ。信用できねえんだよ。10年前入門した時からテメエのことが嫌いで嫌いで。大嫌いだったんだよ」と罵倒した。

大学卒業後の11年に健介オフィスに入門。先に入門していた中嶋とはその後タッグを組むなど、仲間として切磋琢磨(せっさたくま)してきた。18年3月にはGHCタッグ王座初戴冠。その後、今回を含め3度の王者に輝いたが、初防衛後にまさかの裏切りとなった。「テメエとのタッグはもう無理だ」とコンビ解消を告げ、さらに「拳王、世話になったよ」とユニットである金剛からの離脱も示唆した。「自分を押し殺して、金剛に来た。呉越同舟でやってきたが、もう我慢できない」。今後の所属は明かさなかったが「ケジメ付けてやる」と話す中嶋との衝突は避けられない。守り抜いたベルトはどうなるのか。遺恨が勃発した2人から目が離せない。【松熊洋介】

タッグ戦の初防衛に成功した中島(左)はパートナーのマサ北宮にジャーマンスープレックスで投げ飛ばされる(撮影・小沢裕)

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武藤敬司「三沢光晴メモリアル」勝利 豪快エメラルドフロウジョン決めた

丸藤(上)にドラゴンスクリューを見舞う武藤(撮影・小沢裕)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇5月31日◇後楽園ホール

GHCヘビー級王者の武藤敬司(58)が、丸藤正道(41)との最後の前哨戦で勝利した。6日のサイバーファイトフェスティバル(さいたまスーパーアリーナ)で3度目の防衛戦に挑む武藤は、田中将人と組み、丸藤、船木組と対戦した。

4人とも普段は同ユニット「M's alliance」としてお互いをよく知る相手同士だが、武藤は気を抜くことなく攻め続けた。シャイニングウィザード、ドラゴンスクリューを効果的に決め、最後は足4の字固めで完勝。前回5月15日でも勝利するなど、好調を維持したまま、6日の本番に向かう。

この日は「三沢光晴メモリアル」と題して行われた。出場全選手が緑色のリストバンドでリングに上がった。「三沢社長がノアを作ってくれたから、俺たちも戦う場所がある」と感謝していた武藤も「外見を意識した」と三沢さんをイメージしたガウンで入場した。中盤にはエメラルドフロウジョンも豪快に決め、天国で見守る盟友に最高の試合を届けた。立ち上げから一緒に支えてきた丸藤には「元気に頑張っていたが、三沢のことを思いすぎて、試合では若干センチメンタルになっていたのかも」と思いやった。

試合直後でも余裕の表情で語る武藤。丸藤に「さすが武藤敬司」と言わしめるほど死角は見当たらない。記者から「万全か?」と聞かれた武藤は「58歳なんて、朝目覚めて万全な日はない。コンディションよく(試合が)できるかは、腕の見せどころだよ」と笑い飛ばし、さっそうと会場を後にした。【松熊洋介】

丸藤(左上)にドラゴンスクリューを見舞う武藤(撮影・小沢裕)
丸藤(左上)にドラゴンスクリューを見舞う武藤(撮影・小沢裕)

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杉浦貴、桜庭和志破り初防衛 ササダンゴ・マシンら登場に「またぐな」

桜庭(右)に関節技で攻め込まれる杉浦(撮影・小沢裕)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇5月31日◇後楽園ホール

GHCナショナル王者の杉浦貴(51)が桜庭和志(51)を破り、初防衛に成功した。

寝技を得意とする桜庭の術中にはまり、攻撃を仕掛けるもスカされ、足や腕をキメられた。「痛い、痛い」と言いながらロープに逃げるのがやっとだったが、一瞬の隙を突いてスクールボーイで丸め込み、3カウントを奪った。同じ杉浦軍としてよく知っていたのが奏功し「練習の延長みたいだった」と笑顔を見せた。 試合後にはDDTのスーパー・ササダンゴ・マシンと男色ディーノがリングに登場。サイバーファイトフェスティバル(6日、さいたまスーパーアリーナ)で杉浦、桜庭組との対戦を要求した。実は5月にササダンゴが2度、ノアの会場を訪れたが、会うことすらできなかった。杉浦は「何しに来た? お前らが上がるリングじゃねえんだよ、またぐな」と突き放すも、2人は引き下がらず。最後は粘り負けしたのか「杉浦軍は、いつ何時、誰の挑戦でも受ける」とアントニオ猪木風に受け答え、対戦が決定した。

「三沢光晴メモリアルマッチ」のリングで、51歳の誕生日にしっかりとベルトを守った。気持ちが高ぶったのか、後に試合が控えているにもかかわらず「俺のクビをかき切ってみろ!」とまたも猪木ばりに叫び「1、2、3、ノア! ありがとう」と締めくくった。バックステージに現れた杉浦は、苦笑いを浮かべながら、少し恥ずかしそうに控室に消えていった。

桜庭(上)をかつぎ上げる杉浦(撮影・小沢裕)

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杉浦貴、三沢さんから受け継いだ魂で桜庭に真っ向勝負 58歳武藤も刺激に

桜庭和志(左)と肩を組みマイクアピールする杉浦貴(2021年2月24日撮影)

プロレスリング・ノアのGHCナショナル王者、杉浦貴(51)が31日、桜庭和志(51)との初防衛戦(後楽園ホール)を迎える。桜庭とは普段杉浦軍のメンバーとしてタッグを組む間柄。「隙あらば関節を決めてくる。スタイルは違うし、やりづらいので、寝技には付き合わない」と自身のスタイルである真っ向勝負で3カウントを狙う。

15日の前哨戦ではフェイスロックに苦しみ、最後はアキレス腱(けん)をキメられギブアップ。「張り手もブロックしたり交わされたりした。ペースがなかなかつかめなかった」と反省した。格闘技の経験を生かし、寝技を得意とする桜庭とはタイプがまるで違う。「僕らはフィニッシュ行くまで段階を踏んでいくが、桜庭はいきなり関節を取っちゃったりするから全然違う」。

40代から自分の体と向き合うようになってきた。リング上では若いころと同じパフォーマンスを出せても、翌日のダメージが大きくなったという。若手の挑戦を受けて立つことが多くなり、スタイルも少しずつ変わってきた。「昔は次の日もトレーニングやっていたけど、今は回復力が遅れるので、休んだりすることもある」。練習も長くだらだらではなく、短時間集中。以前は食事も好きなものを食べて体を大きくしていたが、現在では体にいいものを意識して摂取するようになったという。

今大会は「三沢光晴メモリアル」と題して行われる。09年に亡くなった三沢さんは、00年、当時所属していた全日本が分裂した時にノアに誘ってくれた恩師でもある。たまたま呼ばれた宴席で「心配せずについてこい」と言われ、入門。「体調万全でなくても、弱音とか文句を全く言わない人だった」。タッグを組んだこともある。「絶対に逃げない人だった」。魂を受け継いだ杉浦もリング上では、闘志をむき出しにして、真っ向勝負でぶつかり合う。

今日31日で51歳の誕生日を迎える杉浦。2月に加入し、GHCヘビー級の王者となった58歳武藤の存在に刺激を受ける。「スーパースター。三沢さんが亡くなって、上が丸藤さんと僕になる中、ノアの注目度も上がった。58歳であのパフォーマンスはすごい。自分も59歳までは辞められないな、という意識になった」。新たな目標を定め、まい進し続ける。「三沢さんが見て『ノアは心配ない』と言ってもらえるような大会にしたい」。多くを語らず、杉浦にプロレスを背中で教えてくれた偉大な先輩に、しっかりと結果で応える。【松熊洋介】

09年1月、新日本東京ドーム大会に参戦した三沢光晴さん(左)と杉浦貴

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桜庭和志「好きなもの追求」新技の研究も継続、王者杉浦攻略へ虎視眈々

桜庭和志(2020年12月6日撮影)

プロレスリング・ノアの桜庭和志(51)が31日、シングルの初ベルトをかけ、GHCナショナル王者、杉浦貴(51)に挑戦する。4月29日、藤田に勝利し、2度目王者となった杉浦に挑戦表明。「ベルトが欲しいわけではなく、杉浦さんとシングルで戦いたいと思った」。見事じゃんけんで勝利し、挑戦権を獲得。「完全に全部スカします」と意気込みを語った。

19年からノアに参戦。現在は自ら立ち上げた「QUINTET」とともに、プロレスと格闘技のリングに上がる。プロレスでは格闘技で培った経験を生かし、「自分の好きなものを追求する」スタイルを貫く。新技の研究も続けており、動画などを見て、取り入れられそうなものがあれば、すぐに試し、身に付ける。家で晩酌をするのが楽しみだが「体重は83~85をキープしている」と体調管理はバッチリだ。

実力者杉浦との一戦。力勝負では勝ち目が少ないことも理解している。「パワーもあるし、藤田とあれだけやり合ってすごいなと。体重的には自分が3カウント取るのは難しいと思う。やってみたいですけど」。

15日の前哨戦ではアキレス腱(けん)をキメてギブアップを奪い、手応えを感じたが、本番では一筋縄ではいかない。「格闘技ではロープに追い詰めて行くのがセオリーだが、プロレスはエスケープがあるので、ロープのないところに持って行くのが難しい」。最初から「勝ちたい」と意気込まず、リング上で冷静に勝利へのイメージを作り上げる。「やってみないと分からない。カーンと(ゴングが)鳴ってから、どう崩していこうかなという感じ」。桜庭の格闘技が、杉浦のプロレスをどう攻略するのか。注目が集まる。【松熊洋介】

桜庭和志(左)と肩を組みマイクアピールする杉浦貴(2021年2月24日撮影)

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ノア杉浦貴「三沢光晴メモリアル」で初防衛戦へ意気込み 挑戦者は桜庭和志

リングに入場する三沢光晴さん(左)と杉浦貴(09年1月4日撮影)

プロレスリング・ノアのGHCナショナル王者、杉浦貴(50)が25日、都内で初防衛戦(31日、後楽園ホール)の調印式に出席した。

対戦相手となる桜庭和志(51)は普段、杉浦軍のメンバーとしてタッグを組む間柄だが、杉浦の“おもてなし”は受け入れられなかった。前回4月の調印式で当時王者だった藤田が提案した「生ビールで乾杯」を今回自ら試みたが、桜庭は一気飲みできなかった。緊急事態宣言中ということもあり、のノンアルコールにしたにも関わらず、飲み干せなかった桜庭を見て「家で発泡酒しか飲んでないから。あの桜庭が発泡酒ですよ。だからだめなんですよ。同門対決だけど試合はかみ合わない」と罵倒した。

桜庭は会見中も少しずつ飲もうと努力したが、それを見た杉浦は「元パートナーなのにノンアルコールも一気飲みしてくれない」と追い打ちをかけた。

15日の前哨戦ではフェイスロックに苦しみ、最後はアキレス腱(けん)をキメられギブアップ。「張り手もブロックしたり交わされたりした。ペースがなかなかつかめなかった」と反省した。「よく知っているが、スタイルは違うし、やりづらいので、寝技には付き合わない」と対策を語った。

今大会は「三沢光晴メモリアル」と題して行われる。09年に亡くなった三沢さんとは、立ち上げ当初からともに団体を支え、タッグを組んだこともある。「三沢さんが見て、『ノアは大丈夫だ』と言ってもらえるような大会にしたい」と意気込む。けがや体調不良でも一切口に出さず、リングに上がり、結果を残し続けた偉大な先輩に納得してもらえる戦いを披露する。

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丸藤正道5年ぶり戴冠へ「円熟した武藤さんを食い尽くしたい」

さいたまスーパーアリーナの前でポーズを決める武藤敬司(左)と丸藤正道(撮影・滝沢徹郎)

プロレスリング・ノアの丸藤正道(41)が17日、「サイバーファイトフェスティバル2021」(6月6日、さいたまスーパーアリーナ)で行われるGHCヘビー級選手権の調印式に出席した。

同大会で王者・武藤敬司(58)に挑戦する。普段は同じユニット「M's alliance」で一緒に戦う仲間。昨年からノアに参戦しているレジェンドに対し「リスペクトのある存在が加わってくれて、とても頼もしい」と感じる一方、わずか1年足らずで頂点に駆け上がったことに「短期間で与えた影響は、レスラーとして驚異に感じる」と明かした。00年のノア旗揚げから団体を支えてきたプライドもある。「存在意義を示すには武藤さんに勝つことが1番の形」と意気込む。

同大会はノアのほか、DDT、東京女子、ガンバレ☆プロレスの4団体による合同興行。ノアの副社長も務める丸藤だが、今回は他の試合のことは気にかけず、武藤との一戦に集中する。「自分の試合のことだけを考える。相手は武藤敬司。(あこがれなど)いろんな感情はあるが、それを表に出して、勝負できるような相手ではない」と邪念を捨てて、真っ向勝負で挑む。

15日の前哨戦ではシャイニングウィザードやドラゴンスクリューを食らい、最後は足4の字固めで完敗。「体がでかいし、重いし、足4の字はガッツリ入るからきつかった」とパワーに圧倒された。手の内をお互いによく知る相手だけに、一筋縄ではいかない。

16年1月に杉浦に奪われて以来、5年ぶりのGHCヘビー級のベルト獲得を狙う。「円熟した武藤さんを食い尽くしたい。2人でお客さんに響き渡るような試合をしたい」。6月6日、さいたまスーパーアリーナの大きな舞台で結果を残し、存在感を見せつける。

さいたまスーパーアリーナの前でポーズを決める、左から山下美優、秋山準、武藤敬司、丸藤正道、HARASHIMA、坂崎ユカ(撮影・滝沢徹郎)

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武藤敬司が3度目防衛戦に意気込み「自信のあるプロレスで勝負したい」

調印式を終えポーズを決める武藤敬司(左)と丸藤正道(撮影・滝沢徹郎)

プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者、武藤敬司(58)が17日、来月6日「サイバーファイトフェスティバル2021」で行われる、3度目防衛戦の調印式に出席した。同大会はノアの他、DDT、東京女子、ガンバレ☆プロレスの4団体による合同興行となり、GHCヘビー級選手権がメインを飾る。

会場となるさいたまスーパーアリーナで会見に臨んだ武藤は「久しぶりに来て、改めて素晴らしい会場。当日はたくさんの試合がある。コロナ禍で試合ができることを非常にうれしく思う。見てくれる人に元気になってくれるようなプロレスをしたい」と意気込んだ。

対戦相手となる丸藤正道(41)とは、普段からユニット「M's alliance」で一緒に戦う仲間。15日に行われた前哨戦では、得意技のシャイニングウィザード、ドラゴンスクリューを連続で決めるなど、軽快な動きで圧倒。腕を狙った丸藤の攻撃も素早くかわし、最後は足4の字固めで勝利し、強烈なダメージを与えた。

「トリッキーな技が多いからそのへんを気を付けないと」と警戒しながらも、「自分の自信のあるプロレスで勝負したい」と語った。

さいたまスーパーアリーナの前でポーズを決める、武藤敬司(左)と丸藤正道(撮影・滝沢徹郎)
さいたまスーパーアリーナの前でポーズを決める、左から山下美優、秋山準、武藤敬司、丸藤正道、HARASHIMA、坂崎ユカ(撮影・滝沢徹郎)

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武藤敬司が完勝 相方小川の力量に「三沢がなぜ横に置いていたか感じる」

プロレスリング・ノア後楽園大会 丸藤との前哨戦に勝利し、バックステージで取材に応じる武藤敬司(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア後楽園大会>◇15日◇後楽園ホール

GHCヘビー級王者の武藤敬司(58)が6人タッグに出場し、丸藤正道(41)との前哨戦に勝利した。

中盤に丸藤と相対した武藤は、得意技のシャイニングウィザード、ドラゴンスクリューを連続で決めるなど、軽快な動きで圧倒。腕狙いの丸藤の攻撃も素早くかわし、最後は足4の字固めで丸藤に強烈なダメージを与えた。

試合後、バックステージに現れた武藤は「何度かタイトルマッチをしていてスタミナには自信があった。丸藤のスピードは気になっていたが、今日はついて行けたと思う」と納得の表情を見せた。

一方、敗れた丸藤は「体がでかいし、重いし、足4の字はガッツリ入るからきつい」と完敗を認めた。その上で「今の武藤さんは最強だと思っているので必ず攻略する。俺と武藤さんしかできない試合をする」と前を向いた。しっかり対策を練り、最高のパフォーマンスを披露しなければ、勝機を見出すことができないと考えている。

武藤はこの日、GHCジュニアタッグ王者の小川、HAYATAとタッグを組んだ。小川は、武藤のライバルだった故・三沢光晴さんの元パートナー。「ジュニアのレベルの高さを拝見できた。(小川は)かゆいところに手が届いているというか。三沢光晴がなぜいつも横に置いていたかを感じることができた」と力量を認めた。

試合の最後は武藤が丸藤に、小川が大原に対して足4の字固めの“共演”。「横から見て素晴らしかった。いずれは一緒に組んでベルトを狙ってもいいのかな」と印象を語った。

6月6日、サイバーファイトフェスティバル2021(さいたまスーパーアリーナ)で3度目の防衛戦を戦う。「過信しないようにすれば大丈夫でしょう」と自信をのぞかせた。スタミナにスピードも身に付けた58歳に、今のところ死角は見当たらない。【松熊洋介】

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丸藤正道、流血“因縁”村上和成をKO「思いの強さ力に」6月の武藤戦へ

プロレスリング・ノア後楽園大会 村上和成(右)に逆水平チョップを浴びせる丸藤正道(撮影・松熊洋介)

<ノア:後楽園大会>◇3日◇後楽園ホール

ノアを運営するサイバーファイト副社長も務める丸藤正道(41)が、2日連続の無観客試合の最後を、自らの勝利で締めた。

「俺たちには画面の前のみんなの声も気持ちもしっかり届いています」とカメラ越しに思いを伝えた。さらに「スタッフ、関係者のみなさん、俺たちにプロレスをさせてくれてありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

望月と組み、杉浦、村上組と対戦した試合では、序盤から劣勢の展開が続いた。コーナーに追い詰められて、2人に踏み付けられ、村上には強烈な頭突きを何度も食らった。村上とは07年6月に流血戦を繰り広げて敗れていたことを覚えていた。「プロレス人生の中で一番の流血をさせられた相手。忘れてはいない。こうやってリングに上がるとあの時のことを思い出す」と振り返った。その後、杉浦との誤爆によって村上が流血。丸藤は、前後の強烈な蹴りで村上をふらつかせ、最後は両耳をつかんでからの新型虎王・零でKOし、リングに沈めた。

4月29日名古屋大会でGHCヘビー級王者の武藤に挑戦表明。6月6日(さいたまスーパーアリーナ)の対戦が決まり「こんなところで負けていてはいけない」と、熱い気持ちをリングで表現した。同じM's allianceの同門対決となるが「俺はこのリングを守り続けてきた。それだけは絶対に負けない」とプライドをのぞかせた。

武藤との大一番はサイバーファイトが運営する、DDT、東京女子、ガンバレ☆プロレスの合同開催というビッグイベントの中で行われている。「思いの強さは絶対力になることを胸にたたき込んで武藤敬司の前に立ちます」と意気込んだ。副社長とプロレスラーの役割をしっかり果たした丸藤。「コロナもどうなるか分からないけど、やることをしっかりやって、ファンにプロレスを伝え続ける。必ず恩返しする。これからもプロレスリング・ノア、前を向いて走り続けます」と力強い言葉で締めた。【松熊洋介】

プロレスリング・ノア後楽園大会 バックステージで取材に応じる丸藤正道(左)、望月成晃組(撮影・松熊洋介)

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ゼロワン田中将人が清宮海斗に勝利「売り込みに来ている」稲村挑戦も受けた

プロレスリング・ノア後楽園大会 清宮海斗(左)にスライディング弾丸エルボーを浴びせる田中将人(プロレスリング・ノア提供)

<プロレスリング・ノア後楽園大会>◇2日◇後楽園ホール◇無観客

ゼロワン所属の田中将人(48)が存在感を見せた。丸藤、武藤らのM's allianceのメンバーとして参戦している田中は、メインマッチで若手実力者の清宮海斗(24)に、シングル初対決で勝利。「ノアのリングに上がっているからには仲間だけでやっているわけにはいかない。ここで田中将人を売り込みに来ている」と力強く語った。

清宮の腰を徹底的に痛めつけ、エプロンで豪快にラリアットを決めた。中盤にはトップロープから雪崩式ブレーンバスターを決め、流れをつかみ、最後はスライディング弾丸エルボーを前後からさく裂させて3カウントを奪った。「(相手は)何個か前のGHCチャンピオン。機会を与えてもらって感謝している。この勝利が何かにつながると思う」と今後を見据えた。

デビュー28年目。新日本や全日本、NWAなどさまざまな団体のリングに立ち、多くのタイトルを取ってきたプライドがある。「若い人間にスパッと負けたら、これまでのプロレスラーや、今まで巻いてきたベルトにも失礼」と話す。試合後にはデビュー3年目、120キロの稲村からにらみ付けられシングルマッチの挑戦を受けた。タッグマッチで何度か対戦経験のある田中は「僕の若いころより全然すごい。重いタイヤを持ち上げたり、いいものを持っているのは肌で感じている」と実力を認めた上で「1つの武器だけど、パワーだけでは勝てない」とベテランの技術で強さを見せつけるつもりだ。

前日1日にはゼロワン岩手大会に出場、4日には札幌でリングに上がる予定だ。コロナ禍で延期になる興行もある中、全国を駆け巡り、ファンを元気づける。プロレス以外でも「ゼロワンお助け隊」として地域貢献や抗原検査キットの配送などにも精を出す。「28年いろんな団体で結果残してきた。若い選手に負けるわけにはいかない」。まだまだ元気いっぱいの田中は、力強いプロレスをこれからもさまざまリングから全国に届ける。【松熊洋介】

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ノア杉浦貴「今日は休みをもらいました」井上雅央との同級生対決に貫録勝利

プロレスリング・ノア後楽園大会 井上雅央(右)に「お前が走れ」と指示を出す杉浦貴(プロレスリング・ノア提供)

<プロレスリング・ノア後楽園大会>◇2日◇後楽園ホール◇無観客

GHCナショナル王者の杉浦貴(50)が井上雅央(51)との同級生対決に余裕の勝利で貫禄を見せつけた。

無観客で行われた今大会。対戦カードは登場するまで分からないというサプライズ演出の中、第4試合に登場した杉浦。静寂に包まれた会場からは普段はあまり聞きとることのできない、選手同士の会話やぶつかり合う音が響いた。

杉浦は序盤から積極的に仕掛け、場外で逃げ回る井上に詰め寄った。「休んでんじゃねえぞ、早くリングに上がれ!」。井上がようやく戻ると、今度は「お前が走れ」と井上にロープに跳ね返って、中央で待つ杉浦に攻撃してくるように指示。必死の形相で走り回る井上に対し「テンポが悪い、もっと早く!」と何度も走らせた。その後も息が上がり「ちょっと休ませてくれ」という井上の顔を容赦なく踏み付けた。最後は一瞬のスキをついて相手のお株を奪うスクールボーイで丸め込み、3カウントで勝利を収めた。

杉浦は試合後、笑顔で「まあ、会社から今日は休んでくれってことなのかな。名古屋で激しい試合をしたから今日は休みをもらいました」と余裕の表情。久しぶりの無観客となったが、集中していて気付かなかったのか「えっ、今日無観客だったの? あえて入れてないんだ。よかった~。名古屋であれだけ盛り上がって、東京は熱がないなと思っていた。ノア始まった以来の客入りだと…。良かったよ、安心した」とおどけてみせた。

4月29日の大会ではGHCナショナル王者の藤田との壮絶なビンタ合戦を制しベルトを奪取した。激闘から3日後の試合となったが軽快なパフォーマンスと、巧みな“話術”で井上を一蹴。「うっすら汗をかいたのでちょうどいい有酸素運動ができたし、疲労も取れた」と笑みを浮かべた。試合をしながら体力温存という超人ぶりを披露し、さっそうと会場を後にした。【松熊洋介】

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