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朝乃山が稽古納め「やり直し」も笑顔で19年締め

部屋の稽古納めで三本締めを行う朝乃山(中央)(撮影・佐藤礼征)

大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)を2週間後に控えた29日、新関脇朝乃山(25=高砂)が東京・墨田区の部屋で稽古納めに参加した。四股やテッポウなどの基礎運動に加えて、若い衆のぶつかり稽古に胸を出すなどして汗を流した。

稽古後は師匠の高砂親方(元大関朝潮)に指名され、手締めの音頭を取った。1度目で呼吸が合わず「やり直し」と師匠に指示され、苦笑い。2度目で三本締めがそろい、笑顔で大活躍の19年を締めた。

この日から地元富山に帰り、年末年始は故郷で過ごす予定。部屋の稽古再開は1月3日で、成績次第では大関昇進の可能性がある初場所に向けて調整する。

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白鵬、新番付表の令和を指さし「一生忘れない」

「令和元年」と記された番付を持つ白鵬(撮影・林敏行)

横綱白鵬(34=宮城野)は平成最後の日に感傷に浸った。先場所の優勝力士として都内で会見。令和最初の本場所に臨む心境を問われると「そういう時が来たなという感じがした。このごろは番付を持って写真を撮ることはなかったけど、久しぶりに持って令和元年を指さしたのは一生忘れない」としみじみ。さらに平成を振り返り「悔いが残るのは連勝記録が63で止まったこと」と双葉山の歴代最長69連勝超えが迫った10年九州場所2日目で稀勢の里に敗れた一番を思い返した。

15歳で来日してからの日々など、平成での相撲の思い出の全てが駆けめぐったようで「おさえないと」と、涙ぐみそうになる場面も。春場所千秋楽の優勝インタビューでは観客を促して三本締めを行い、けん責処分を受け「またゼロから勉強していきたい。明日から令和。自分も変わらないといけない。新生白鵬を見せられれば」と反省し、心機一転。負傷している右腕も回復傾向といい、出場に意欲を示していた。

白鵬が手にする「令和元年」と記された夏場所の番付(撮影・林敏行)

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白鵬右腕「10が10に戻らない」令和新番付は貴重

会見で笑顔を見せる白鵬(撮影・林敏行)

日本相撲協会は30日、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、横綱白鵬(34=宮城野)が、都内で会見した。

3月の春場所で歴代最多42度目の優勝を全勝で飾り、今場所は東の正横綱を務める。その春場所では千秋楽の鶴竜との一番で右腕を負傷。筋断裂とあって、前日29日まで行われた春巡業では、1度も相撲を取る稽古は行っておらず「10だったものが、10には戻らないと医師には言われた」と明かした。それでも「明日でも稽古できるよう、足腰はつくってきた」と、出場に意欲を示した。

春場所千秋楽では、表彰式での優勝インタビューで観客を促して三本締めを行い、けん責処分を受けた。この日も「自分でも残念だったし、協会と相撲ファンに迷惑をかけてしまった。またゼロから勉強していきたいと思う。明日から令和。自分も変わらないといけない。新生白鵬というものを見せられればと思っている」と、反省の弁と今後に向けた思いを語った。

会見冒頭には「令和元年」と記された新番付を見ながら「貴重な番付」「一生忘れない」と、しみじみと語った。白鵬は平成最後の場所とともに、令和最初の場所での優勝を、常々目標として掲げていた。「春場所の前は昨年の九州場所で優勝した貴景勝、今年の初場所で優勝した玉鷲の2人を追いかけて稽古することができた。先場所(14勝を挙げて優勝次点)の逸ノ城と合わせて、この3人」と、2場所連続優勝へ注意している力士を挙げた。それでも「じっくりと構えて時を待つ」と、あえて目標として「優勝」の2文字を口にせず、静かに闘志を燃やしていた。

「令和元年」と記された夏場所の番付を見る白鵬(撮影・林敏行)
会見で白鵬(左)、宮城野親方(右)と握手する炎鵬(撮影・林敏行)

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「令和とともに新生白鵬で」 反省し、再出発誓う

埼玉・日高市内で行われた春巡業に参加した白鵬(撮影・佐藤礼征)

日本相撲協会から「けん責」の懲戒処分を受けた横綱白鵬(34=宮城野)が反省の色を示し、「新生白鵬」としての再出発を誓った。

25日、埼玉・日高市で行われた春巡業に参加。3月の春場所千秋楽の優勝インタビューで、観衆を促して三本締めを行い、協会から処分を受けた24日から一夜明け「勉強不足というか、また一から(やり直す)か0からなのか…。しっかりまた勉強をしていきたい」と、時折口をすぼめながら話した。

前日24日の夜は「いろいろ考えることもありました」と、猛省に時間を費やした。「新しく生まれ変わるというか、『令和』とともに『新生白鵬』という感じでいきたいと思う」。その中で、ファンに大相撲の魅力を伝えるつもりだ。「また違う形で貢献というか、1人1人震災のことを思い出して…というのは言い過ぎというか、やりすぎかもしれないけど、そういう気持ちで務めていきたい」。責務を果たすのは土俵の上か、と問われると「それは相撲取りですから」と言い切った。

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八角理事長「礼節を守ってほしいと白鵬に伝えた」

八角理事長

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が「けん責」の懲戒処分を受けた。日本相撲協会は24日、都内のホテルで臨時理事会を開き、3月の春場所千秋楽の優勝インタビューで、白鵬が観衆を促して三本締めを行った問題について話し合った。白鵬は17年九州場所千秋楽でも、観衆とともに万歳三唱を行って厳重注意を受けており、今回はより重い懲戒処分となった。

◆八角理事長のコメント 大相撲は礼節を重視し、勝敗や数字だけではとらえられない人間的なものを大切にしてきました。そういう大相撲の伝統と秩序、礼節と様式美を、横綱だからこそ率先して守ってほしいと、白鵬に伝えました。今後は、白鵬に限らず、すべての力士が大相撲の伝統・文化をきちんと継承して発展させていけるよう、指導に一層、力を入れていきます。

相撲協会の懲戒処分

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白鵬に懲戒処分 17年厳重注意より重い「けん責」

神妙な面持ちで臨時理事会の部屋へ向かう白鵬(撮影・河田真司)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が「けん責」の懲戒処分を受けた。日本相撲協会は24日、都内のホテルで臨時理事会を開き、3月の春場所千秋楽の優勝インタビューで、白鵬が観衆を促して三本締めを行った問題について話し合った。白鵬は17年九州場所千秋楽でも、観衆とともに万歳三唱を行って厳重注意を受けており、今回はより重い懲戒処分となった。この日の理事会の最後に出席した白鵬は、八角理事長(元横綱北勝海)から「何か言いたいことは」と聞かれたが「何もありません」と、素直に聞き入れていたという。

理事会に数分間出席後は報道陣の前に現れず、無言でホテルを後にした。今回の処分は、問題を調査したコンプライアンス委員会から16日に八角理事長が答申を受け、その意見に理事会も賛同する形で決まった。

そもそも本場所は、千秋楽の表彰式後に神送りの儀式を行い終了する。その前に白鵬が勝手に手締めをしたことが、コンプライアンス規定の違反行為「土俵上の礼儀、作法を欠くなど、相撲道の伝統と秩序を損なう行為」に該当すると、問題視された。万歳三唱に続く勝手な振る舞いだが、芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると「お客さんを喜ばせたいと思って、とっさにやった。万歳はダメだが三本締めはいいと思っていた」という趣旨の説明を前回までの3度の“呼び出し”の中で行い、繰り返しの認識はなかったという。

白鵬に続き、時間差で理事会に呼ばれた師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)には「3カ月間、10%減額」の報酬減額処分が通達された。白鵬よりも重い処分となったことについて、芝田山部長は「指導が不十分だったことは明らか。理事会を軽視したと言わざるを得ない」と、万歳三唱の際も理事会で厳重注意を受けたが、改善されなかったことが重く取られたと説明。師匠も素直に受け入れたが、報道陣には無言だった。

◆白鵬前回の注意処分 暴行問題の渦中にあった17年11月の九州場所千秋楽の優勝インタビューで「日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいなと思います」と発した上、観客に万歳三唱を促した。また同場所11日目の嘉風戦に敗れた後、立ち合い不成立を執拗(しつよう)にアピールした行為も合わせ、11月30日の理事会で福岡から東京に呼び出され、師匠とともに厳重注意された。

17年11月、優勝インタビューでファンと一緒にバンザイする白鵬
3月24日、春場所千秋楽で自ら音頭を取り三本締めする白鵬

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日本相撲協会の処分は7項目 厳重注意は該当せず

神妙な面持ちで臨時理事会の行われている部屋へ入る横綱白鵬(撮影・河田真司)

日本相撲協会は24日、都内のホテルで臨時理事会を開き、3月の春場所千秋楽での優勝インタビュー時に観客を促して三本締めを行った横綱白鵬(34=宮城野)に「けん責」の処分を科した。

日本相撲協会の処分は賞罰規定の第3章「懲戒」に定められている。親方、力士ら協会員の処分は軽い順にけん責(将来を戒める)、報酬減額、出場停止、業務停止(協会事業への従事を停止)、降格、引退勧告、解雇の7項目。

最近の重い懲戒処分は15年10月、マネジャーの男性を暴行して傷害罪で起訴された熊ケ谷親方(元十両金親)が解雇となった例がある。また、17年11月に引退した元横綱日馬富士、今年2月に引退した鳴戸部屋の三段目力士は、その後の理事会で引退勧告相当と判断された。旧規定で最も重い除名は、公益財団法人移行後の現行規定からなくなった。厳重注意は懲戒に該当しない。

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白鵬が三本締めで「けん責」処分 宮城野親方は減額

神妙な面持ちで臨時理事会が行われている部屋へ向かう白鵬(撮影・河田真司)

日本相撲協会は24日、東京都内のホテルで臨時理事会を開き、3月の春場所千秋楽での優勝インタビュー時に観客を促して三本締めを行った横綱白鵬(34=宮城野)に「けん責」の処分を科した。

この問題を調査していたコンプライアンス委員会は、白鵬の行為はコンプライアンス規定上の違反行為である「土俵上の礼儀、作法を欠くなど、相撲道の伝統と秩序を損なう行為」に該当し、賞罰規定の懲戒自由に当たると判断。懲戒処分のうち「けん責相当」が該当すると、八角理事長(元横綱北勝海)に答申した。これを受けた理事会は、2017年九州場所千秋楽の優勝インタビューで万歳三唱を行ったこと等で理事会から厳重注意を受けていたにもかかわらず、三本締めを行った点を重視し、コンプライアンス委員会の答申通り、白鵬をけん責処分とした。

白鵬は師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)とともに臨時理事会に呼ばれ、処分を通達された。宮城野親方には、コンプライアンス委員会の答申に従い、報酬減額処分「3カ月間、10%減額」が通達された。師弟は、無言で理事会が行われたホテルを後にした。

八角理事長(元横綱北勝海)は「大相撲は礼節を重視し、勝敗や数字だけではとらえられない人間的なものを大切にしてきました。そういう大相撲の伝統と秩序、礼節と様式美を、横綱だからこそ率先して守ってほしいと、白鵬に伝えました。今後は、白鵬に限らず、すべての力士が大相撲の伝統・文化をきちんと継承して発展させていけるよう、指導に一層、力を入れていきます」とのコメントを発表した。理事会の席上で、処分について問われた白鵬は「何もありません」と話し、反省の様子を見せていたという。

師匠の方が処分が重くなったことについて、報道陣に対応した理事の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「理事会を軽視していることを重くみた」と話した。17年九州場所で万歳三唱を行ったことと、同様の行為を繰り返したことに監督責任の重さがあると説明していた。

神妙な面持ちで臨時理事会の行われている部屋へ入る横綱白鵬(撮影・河田真司)

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白鵬 臨時理事会に親方と出席 処分通達か…無言で

神妙な面持ちで臨時理事会の行われている部屋へ向かう横綱白鵬(撮影・河田真司)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が24日、都内で行われた日本相撲協会の臨時理事会に、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)とともに出席した。

3月の春場所千秋楽での優勝インタビューで、観衆を促して三本締めしたことが、相撲道の伝統や秩序を損なうおそれがあるという理由から問題視されており、今回の問題では理事会、コンプライアンス委員会合わせて、師弟ともに4度目の出席となった。理事会終盤に白鵬、宮城野親方の順番に時間差で会場に入場。滞在は数分間にとどまったが、今回の問題でコンプライアンス委員会から16日に答申した処分意見をもとに、処分を通達したとみられる。師弟は、無言で理事会が行われた都内のホテルを後にした。

神妙な面持ちで臨時理事会の行われている部屋へ入る横綱白鵬(撮影・河田真司)

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白鵬大きな決断、横綱日本国籍なら曙、武蔵丸以来

春巡業で土俵入りを行う白鵬(撮影・佐藤礼征)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、モンゴル国籍の離脱を同国政府に申請していることが17日、分かった。日本国籍取得の手続きのためとしている。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要で、白鵬本人も以前から親方として部屋を持つ希望を示していた。この日、東京・大田区で行われた春巡業では多くを語らなかったが、「あとは結果を待つだけ」と国籍変更を否定しなかった。

白鵬が日本国籍取得へ着々と準備を進めていた。17日付の複数のモンゴル主要紙が横綱のモンゴル国籍離脱申請を報じ、オドリーン・ソニン紙によると、先週「申請書」を大統領府に提出したという。巡業に参加した白鵬は国籍離脱の報道について「まだ、ああだこうだ言うのは早い。(日本とモンゴルの)両国のものがありますから。今は私の口からこれ以上のことは言えない。あとは結果を待つだけ」と慎重に言葉を選んだ。

外国出身力士が現役引退後、親方として日本相撲協会に残るには日本国籍が必要となる。白鵬は以前から親方になる希望を口にし、数年前から自らスカウトした力士を宮城野部屋へ入門させていた。国籍変更は時間の問題とされていたが、ついに大きな決断に至った。

「白鵬親方」誕生が現実味を帯びてきた。日本相撲協会は現役時代に著しい功績を残せば、引退後に現役名のまま親方になれる「一代年寄」を授与し、大鵬や北の湖、貴乃花がいる(千代の富士は辞退)。優勝20度以上がひとつの目安とされており、史上最多優勝42度を誇る白鵬は実績面だけなら申し分ない。15年に当時の北の湖理事長が亡くなった際、白鵬は「理事長の手から一代年寄をもらいたかった」と発言していた。

モンゴル出身で日本国籍を取得したのは、17年に同国出身初の師匠となった友綱親方(元関脇旭天鵬)らがいるが、大関以上はいない。外国出身の歴代横綱では米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)が日本人になっている。

白鵬は20年東京オリンピック(五輪)で、実施されるかは未定だが土俵入りを熱望している。仮に土俵入りが行われ、五輪開幕までに国籍変更を済ませれば日本人横綱として全うする可能性もある。一方で、最近では春場所千秋楽(3月24日)で優勝インタビューの最後に観客とともに行った三本締めが問題視され、品格面を問われている。第一人者は将来のためにも土俵の内外で誠実さが求められている。

◆年寄の襲名条件 76年9月の理事会で襲名資格に「日本国籍を有する者」が追加された。その上で、襲名して新たに部屋を興すには現役時代の実績で<1>横綱、大関経験者<2>三役(関脇、小結)通算25場所以上<3>幕内通算60場所以上、の条件を満たす必要がある。既存の部屋の継承なら<1>幕内通算在位12場所以上<2>十両以上の通算在位20場所以上、となる。また部屋付きの親方になるだけなら<1>小結以上<2>幕内通算在位20場所以上<3>十両以上の通算在位30場所、を満たせば可能(<3>については28場所でも願書の提出で可能となる)。これとは別に顕著な功績を残した横綱に贈られる、一代限りで襲名できる「一代年寄」がある。過去の権利取得者は大鵬、北の湖、千代の富士(辞退)、貴乃花の4人。また引退後、横綱は5年、大関は3年に限り現役時のしこ名で年寄として協会に残れる。

外国出身者の年寄襲名

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三本締め問題で白鵬3度目呼び出し 近日に処分決定

春場所千秋楽で優勝インタビュー後、自ら音頭を取り三本締めする白鵬(19年3月24日撮影)

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、春場所千秋楽の優勝インタビューの際に三本締めを行った問題で、3度目となる“呼び出し”を受けた。

16日、弁明の機会として、東京・両国国技館で行われた日本相撲協会のコンプライアンス委員会に出席。両国国技館に約1時間半滞在したが「明日から巡業頑張ります」とだけ話し、足早に車に乗り込んで引き揚げた。同委員会はこの日、白鵬とは時間差で師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)の弁明の機会を設け、これまで2度の聴き取りと合わせて八角理事長(元横綱北勝海)に意見を答申した。答申を受け、八角理事長は近日中にも理事会を招集、白鵬と宮城野親方の処分等を決める見通しとなった。

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白鵬聴取応じた、春場所千秋楽の三本締め問題受け

コンプライアンス委員長らからの聴き取りを終え、足早に引き揚げる白鵬

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)と、師匠の宮城野親方(61=元前頭竹葉山)が8日、東京・両国国技館の日本相撲協会を訪れ、コンプライアンス委員会の外部委員らからの聴き取りに応じた。

3月の春場所千秋楽で、白鵬が優勝インタビューの際に三本締めした問題を受けてのもの。聴取は師弟別々にそれぞれ約1時間半、実施された。春巡業に参加中の白鵬は、移動日のこの日だけ離脱。聴取に応じたことを認めつつ「今、何時ですか」と取材陣にたずねた後に「これから(巡業に)帰ります」と話し、足早に9日、春巡業富士山場所が行われる静岡市へ向かった。宮城野親方とコンプライアンス委の青沼隆之委員長は「今は話せない」とだけ語った。

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白鵬謝罪、異例2度目の呼び出し「盛り上げようと」

24日、春場所千秋楽で優勝インタビュー後、自ら音頭を取り三本締めする白鵬

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、春場所千秋楽の優勝インタビュー後に三本締めを行ったことへの聴取を受けるため、滞在先の大阪から東京に呼び出された。日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で開いた理事会に、白鵬と師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を呼んで相撲道などを諭した。17年11月の九州場所でも万歳三唱などで厳重注意を受けており、1年半足らずの短期間に、現役横綱が2度も理事会に呼ばれる極めて異例の事態。調査はコンプライアンス委員会に委嘱された。

理事会の途中で、白鵬は宮城野親方とともに理事会が行われている会議室に入室した。春場所千秋楽で観衆に促し、自ら「ヨーッ」と音頭を取って行った三本締め。これに「一力士が締めてよいのか」と、千秋楽翌日の25日に横綱審議委員会(横審)から、26日には評議員会からも苦言が呈された。千秋楽の表彰式後に行う神送りの儀式の前に手締めをしたことで、この日も「おかしい」という声が出た。さらに「(数々の記録は)単なる数字だけで終わってしまうよ」と諭されて白鵬は謝罪したという。

呼び出された白鵬と宮城野親方は、理事会に説明のため出席し相撲博物館の学芸員から「相撲は単なるスポーツではない」と、相撲道の理解を求められた。その後の聴き取りなどを含めて、理事会には10分前後滞在した。白鵬は一昨年九州場所の千秋楽でも観衆に促して万歳三唱を行い、厳重注意を受けている。その時以来の呼び出し。そもそも現役横綱が理事会に呼び出されることが極めて異例だが、1年半足らずの間に2度も呼び出される前代未聞ともいえる事態となった。

師匠は注意をしてきたと述べたが、白鵬は「平成最後の場所ということで、盛り上げようと思って締めた」という趣旨の説明をしたという。今回の三本締めは、相撲協会のコンプライアンス規定の第5条「違反行為」の第7項にある「土俵上の礼儀、作法を欠くなど、相撲道の伝統と秩序を損なう行為」にあたるかどうか、コンプライアンス委員会に調査を委嘱。コンプライアンス委から八角理事長(元横綱北勝海)に答申があり、その後、臨時理事会で検討。答申を受けて、必要な場合は処分を科す。

白鵬はこの日、報道陣と対面せず引き揚げた。理事会に出席した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「第一人者である以上こういうことも大事だと認識してもらう」と、再発防止を求めた。平成最後の場所についた物言いは、平成のうちに決着するか微妙になってきた。

◆白鵬前回の注意処分 暴行問題で渦中にあった17年11月の九州場所千秋楽の優勝インタビューで「日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいなと思います」と発した上、観客に万歳三唱を促した。また同場所11日目の嘉風戦に敗れた後、立ち合い不成立を執拗(しつよう)にアピールした行為も併せ、11月30日の理事会に福岡から東京に師匠とともに呼び出され厳重注意された。

両国国技館を引き揚げる白鵬を乗せたと思われる車(一部加工)(撮影・鈴木正人)

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白鵬と師匠を事情聴取 三本締め処分委員会に委ねる

両国国技館を引き揚げる白鵬を乗せたと思われる車(一部加工)(撮影・鈴木正人)

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で開いた理事会に、横綱白鵬(34=宮城野)と師匠の宮城野親方(61=元前頭竹葉山)を呼び、事情聴取を行った。

白鵬は、史上最多を更新する42度目の優勝を果たした春場所千秋楽(24日)の優勝インタビューの最後に、場内のファンに促し、三本締めを行っていた。

この行為に対し、千秋楽翌日の25日に行われた横綱審議委員会(横審)の定例会合でも多くの時間が割かれて論議された。会合後の会見で、横審の矢野弘典委員長(78=産業雇用安定センター会長)は「違和感を覚える人が多かった。優勝した横綱といえども、一力士として、そうゆうことをやれる立場なのかという疑問がある。本場所は神送りの儀式が終わって全てが終わる。(インタビュー後に各種表彰式なども控え)まだ途中なのに、会場が手拍子でいっぱいになりビックリした」と疑問を呈していた。その上で、日本相撲協会に対し「理事会として、どう考えるのか」と対応を求めていた。

理事会では、この白鵬の行為がコンプライアンス規程の「違反行為」の第5条第7項の「土俵上の礼儀、作法を欠くなど、相撲道の伝統と秩序を損なう行為」に抵触するのではないか、との説明があった。白鵬のインタビューは、この第7項にある「土俵上」で行われたものではないが、広義にとらえて問題視されたようだ。処分についてはこの日は決めず、コンプライアンス委員会にゆだね、八角理事長(元横綱北勝海)への答申を待って再度、理事会で決まる運びとなる。

処分は決まらなかったが、師弟ともども「単なるスポーツではない」と説かれ、また「活躍しても単なる数字だけで終わってしまうよ」という声もあったという。理事会に出席した日本相撲協会理事の芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、白鵬は「平成最後の場所ということで、盛り上げようと思って締めた」という趣旨の説明をしたといい、今回の件で謝罪もしたという。

白鵬は17年九州場所でも、優勝インタビュー後にファンを促し万歳三唱をして問題になった。この問題についても横審で話題になり、その後、理事会で宮城野親方と本人が呼ばれ厳重注意されていた。

24日、優勝インタビューで詰め掛けた観客といっしょに自ら音頭を取り三本締めする白鵬(撮影・小沢裕)

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三本締めの白鵬に横審再び苦言「やれる立場なのか」

横綱審議委員会後の会見で記者の質問に答える矢野委員長(左)と芝田山理事(第62代横綱・大乃国)(撮影・垰建太)

史上最多を更新する42度目の優勝を果たした横綱白鵬(34=宮城野)に、再び苦言が呈せられた。

日本相撲協会の諮問機関である、横綱審議委員会(横審)は、大相撲春場所千秋楽から一夜明けた25日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。約30分の会合で多くの時間が割かれたのが、千秋楽の優勝インタビュー後、白鵬が場内のファンに促し、三本締めを行ったことだった。

このことについて、矢野弘典委員長(78=産業雇用安定センター会長)は、会合内で「話題になり、いろいろな意見が出ましたが、違和感を覚える人が多かった」と説明。そもそも三本締めは全てが終わってから行うもので、各種表彰式、出世力士手打式、そして最後に「神送りの儀式」が終了して、場所が終わるというのが認識だ。「優勝した横綱といえども、そういうことをやれる立場なのかという疑問がある。会場中が手拍子でいっぱいになってビックリしました」と個人的な感想も述べた。

白鵬は17年九州場所でも、優勝インタビュー後に万歳三唱を促してファンと行ったばかりか、インタビュー中には、当時、暴行問題のまっただ中にあり、休場した加害者の横綱日馬富士(九州場所後に引退)と被害者の貴ノ岩(昨年引退)の名前を挙げ「土俵に上げたい」と声を大にした。この問題についても横審で話題になり、その後、理事会で師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)と本人が呼ばれ厳重注意された経緯がある。

その前例も会合内では話題となり「万歳三唱がダメで三本締めならいいのか」など、厳しい意見が出たという。同委員長は「具体的に(横審としての)提言ではないが(会合の)全体として『おかしいのでは』という違和感があった」と説明。「理事会として再度、どう考えるのか」と協会の姿勢を問いかけた。

定例会合に出席した日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「協会を引っ張っていく第一人者としては、あるまじき行為ではないかというご意見があった。協会にも(ファンから)苦情など賛否両論の声が届いた。古き、古式ゆかしきものは残さないといけない。言動、行動で分かってもらわないといけない」と話した。今後、理事会などに呼び再度、注意するなどについては、現状では「段取りは分からない」と未定であるとし「後日、対処します」と協会としてのスタンスを示すことを示唆した。

優勝インタビューで詰め掛けた観客といっしょに自ら音頭を取り三本締めする白鵬(撮影・小沢裕)
横綱審議委員会に出席した理事と委員たち。左から4人目が矢野委員長(撮影・垰建太)

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白鵬、右上腕負傷 新元号場所での連続優勝へ暗雲

優勝インタビューを終えた白鵬は取組で痛めた右腕を押さえて苦悶(くもん)の表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇24日◇エディオンアリーナ大阪

横綱白鵬(34=宮城野)が、歴代最多を更新する42度目の優勝で、平成最後の本場所を締めた。

鶴竜との横綱対決を下手投げで制して15連勝。最後まで1敗の平幕逸ノ城に追いつかれることなく、いずれも歴代1位の15度目の全勝優勝、初優勝の06年夏場所から続く14年連続優勝を達成した。だが1分2秒5にも及ぶ大相撲で、右上腕を負傷。目標としていた、新元号最初の夏場所での連続優勝には早くも暗雲が垂れこめた。

平成最後の本場所を明るく終えようと、白鵬は優勝インタビューで観衆に三本締めを促した。大団円のはずが、三本締めから拍手に変わると顔をしかめた。右上腕の痛みは限界だった。インタビューに向かう前、取組直後の支度部屋では、アイシングしながら「アーッ」と、何度も叫んだ。

鶴竜との取組は大相撲となった。得意の右四つに巻き替え、寄っては戻され1分超。最後は寄りからの下手投げで仕留めたが、すでに右上腕は悲鳴を上げていた。痛めたのは「最初」だという。それでも踏ん張れたのは常々話す「平成に育てられた」という感謝の思い。野球賭博問題の影響から、10年名古屋場所は全勝優勝したが、賜杯を辞退していたため、受け取れずに涙を流した。その後、天皇陛下から手紙をいただいたことが「1番の思い出」と、18年間の力士人生を振り返る。だからこそ平成最後の場所は譲れなかった。

今場所は場所前から、元横綱千代の富士を意識した言動が目立った。貴景勝の大関とりには「ちょっと邪魔してやろうかな」と、千代の富士が貴花田(元横綱貴乃花)からの初挑戦前に発したコメントを引用。昭和最後の本場所となった88年九州場所を制した「昭和の大横綱」を意識した。千代の富士の最後の優勝は35歳5カ月。「これを超える時は東京五輪の後」と、1年半後を見据えている。

長く現役を続けるため、昨年11月には3年連続3度目の断食を行った。期間は3日間。京都市にある杏林予防医学研究所の山田豊文所長によると「食物の摂取を続けていくと、細胞に消化できないタンパク質がたまりダメージを与えてしまう。それが老化」という。細胞を休ませ、若返りを図って“老い”と戦う。千代の富士は30代としては最多の5度全勝優勝したが、白鵬も今回で4度目と迫る。

右上腕の負傷は今後、精密検査などを受ける見込みだ。平成最後と同時に、新元号最初の本場所優勝も目標に掲げたが、現状では出場も微妙。支度部屋を出る際に白鵬は「無理したね」と、視線を落とした。「平成最後の優勝」の代償は大きかった。【高田文太】

大相撲春場所千秋楽 全勝で優勝を決めた白鵬は応援に駆けつけたサッカーJ1神戸のポドルスキと笑顔で写真撮影(撮影・奥田泰也)
優勝祝勝会で笑顔を見せる白鵬(撮影・上田博志)

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