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岩谷麻優「ありがとう」世志琥との意地の戦い制す

試合後、健闘を称え合う岩谷麻優(右)と世志琥(撮影・滝沢徹郎)

<スターダム:日本武道館大会>◇3日◇東京・日本武道館

スターダムのアイコンこと岩谷麻優(28)が、世志琥(27=シードリング)とのシングルマッチを制した。ともに11年1月の同期デビュー。

世志琥が移籍し、別々の道に進んだが、ともに歩んできた10年間の思いを1つ1つの技に込め、激闘を繰り広げた。リングの下では、お互いの仲間たちが並んで声援を送るなど、団体同士の意地をかけた戦いとなった。岩谷は放心状態の中、世志琥のダイビング・セントーンを返し、コーナーからのムーンサルトプレスで3カウントを奪った。

6年ぶりに同じリングに上がり、勝敗以上の思いが込み上げた。「何にも変わってないと思ったけど、めちゃくちゃ強かった。試合してくれてありがとう」。6年ぶりに参戦し、敗れた世志琥は「10周年の日本武道館で岩谷と試合ができたのも、奇跡だと思う。自分には最高の同期がいるんだと思った」と素直な気持ちを明かした。

スターダムの1期生で現役のレスラーは2人だけとなった。岩谷は「自分はスターダムで10年間やってきた。世志琥もシードリングを引っ張ってきた。違うリングで戦ってきたけど、これからは一緒の未来も味わってみたい」と今後も共闘していく意志を明かし、世志琥も快諾。思いをぶつけ合った後は通路で倒れ込み、バックステージまでたどり着くことができないほど疲れ切っていた。

入門当初、周りから「1番最初に辞める」と言われていた。何回も逃げ出しては戻り、引っ張る立場まで成長。ワールド・オブ・スターダムは2度の戴冠、計7度の防衛で目標とされる存在に上り詰めた。「心折れそうになったけど、本当に辞めなくてよかった」。この日のオールスター・ランブルでは、レジェンドたちが出場。苦楽をともにした先輩たちとの再会を子どものように喜んだ。現在ベルトはないが、10年間走り続けてきた岩谷の足跡は、しっかりと日本武道館のリングに刻まれた。

世志琥(左)にエルボーをたたき込む岩谷麻優(撮影・滝沢徹郎)
世志琥(上)にドラゴンスープレックスを見舞う岩谷麻優(撮影・滝沢徹郎)

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ジュリアと中野たむ、スターダム初敗者髪切りマッチ

創立10周年を記念して行われるスターダム日本武道館大会が3日行われる。

メインのワンダー・オブ・スターダムでは、団体として初の敗者髪切りマッチが行われる。王者として迎え撃つジュリア(27)は、自らもリスクがある戦いを挑戦者の中野たむにぶつけた。「負けたら何にもなくなってしまう。わがままチンピラ女に取り返しの付かない憎悪だけが生まれるだけ」。

1月30日の大会で挑戦表明を受け、2月6日に「髪の毛を賭けられるのか」と逆に要求。中野が受諾し、実現となった。昨年スターダムの中心として活躍し、女子プロレス大賞を獲得したが「大事に守ってチビチビやっていくのは嫌い」とさらなる高みを目指し続ける。今年の目標である、自ら結成したユニット「ドンナ・デル・モンド」のベルトの総なめに向け、ここでの陥落は許されない。「21世紀最大のつぶし合いをやる。中野たむを見納めに来てやってください」と王者としてのプライドを見せた。

挑戦者の「宇宙一かわいいアイドルレスラー」中野も「入団後4年間1度も切っていない」。髪を切るリスクにも迷いはなかった。敗れれば丸坊主。「長い髪をなびかせて戦うのが、強い女子プロレスラーだというイメージがあった。もう少しで理想の長さになる」。色気のある大人のレスラーにあこがれを抱く中野。ベルトを奪い、象徴である長い髪を死守する。

昨年11月にユニット「COSMIC ANGELS」を結成し、リーダーとして責任感の出てきた中野にとって、どうしても倒しておきたい相手だった。「アイドルレスラーでなくなるかもしれないが、それでもやりたかった。勝ってスターダムの中心になって、今後のプロレス人生をバラ色にする」と闘志は負けていない。

過去の髪切りマッチでは、85年の長与千種や91年のアジャコング、バイソン木村などレジェンドたちがリング上で丸坊主になる屈辱を味わってきた。18日の記者会見ではジュリア、中野両者ともドレス姿で登場し、ファンを魅了。負けられない戦いに注目が集まる。

今大会は、長与のほか、1期生の愛川ゆず季や、現在他団体で活躍する高橋奈七永、世志琥も参戦。北斗晶も解説を務めるなど豪華な顔触れが日本武道館に勢ぞろいする。3月3日、華やかで激しい女子レスラーたちの戦いがいよいよ幕を開ける。【松熊洋介】

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岩谷麻優「丈夫なヤツ持ってこい」手錠引きちぎる

鹿島(下)に勝利した岩谷(撮影・鈴木みどり)

<スターダム:日本武道館大前夜祭>◇30日◇ベルサール高田馬場

岩谷麻優(27)が、相手の持ち込んだ新兵器を打ち砕いた。

10周年スペシャルマッチとして鹿島沙希(27)と対戦。途中コーナーに上った際に、鹿島のセコンドに付いていた刀羅ナツコから手錠をかけられ、ロープに固定されるまさかの展開。「最悪~」と叫んだ次の瞬間、気合で引きちぎった。その後の鹿島の起死回生を、掟破りの逆・起死回生で返し、3カウントを奪った。試合後「もっと丈夫なヤツを持ってこないと」と忠告した。

動揺を狙った挑発には乗らなかった。いつもは黒い衣装を身にまとう鹿島が、岩谷と同ユニットSTARS時代の明るいコスチュームで登場。岩谷は「あれっと思った。STARSに戻ってくるのかなと」と疑問に思ったが、刀羅が暴れ始め、場外戦が勃発。岩谷もすぐに切り替え、鹿島を沈めた。

今月10周年を迎えたスターダムを立ち上げから支えてきた岩谷。3月3日には記念大会を初の日本武道館で行う。同大会では、かつて所属していた世志琥(SEAdLINNG)との対戦が濃厚。昨年12月の試合後に乱入してきた世志琥から挑戦状をたたきつけられ、今月22日、敵地に乗り込み「日本武道館の最高の舞台を用意する」と受けて立つ意志を見せた。現在ベルトは保持していないが、今月5日には2年連続で東京ドーム大会に出場するなど、輝きを放ち続けている。「ここから自分がどう巻き返すのか、ベルトがなくても岩谷麻優の存在感を出していきたい」と話すスターダムのアイコンが、3月3日、日本武道館の主役になるため、まい進していく。【松熊洋介】

鹿島(左)に蹴りを見舞う岩谷(撮影・鈴木みどり)
鹿島(左)に手錠をかけられる岩谷(撮影・鈴木みどり)

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Sareee笑顔で別れ「日本と世界の懸け橋に」

高橋奈七永(下)にSareee(上)と世志琥(中央)が重なって倒れこむ攻めを見せる(撮影・浅見桂子)

米WWEに入団が決まっている女子プロレスのSareee(サリー、24)が笑顔でファンに別れを告げた。

21日、SEAdLINNNG(シードリング)新木場大会に出場。渡米前最後の試合で世志琥と保持するタイトルの2度目の防衛戦に臨んだ。ダブル卍(まんじ)固めなど連係技を決めたが、最後は世志琥が3カウントを奪われた。「これで終わりじゃない。もっと大きくなって帰ってくるのでまた会いましょう」と笑みを浮かべ「日本と世界の懸け橋になりたい」と誓った。コロナ禍で渡米が約1年遅れていたが、来月上旬にも出発する。

WWE挑戦前最後の試合で敗れたSareee(左)は世志琥と熱い抱擁を交わす(撮影・浅見桂子)
Sareee(右)は高橋奈七永(左)にドロップキックを決める(撮影・浅見桂子)

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岩谷麻優「最高の舞台を用意」世志琥の対戦要求承諾

試合前、SEAdLINNNGの世志琥(右)に3月のシングルマッチ対戦を要求したスターダムの岩谷麻優(撮影・浅見桂子)

<SEAdLINNNG新木場大会>◇21日◇新木場1stRING

スターダムの岩谷麻優(27)がオープニングで乱入し、要請を受けていた世志琥(27)との対戦を受けて立つ意思を示した。

デビュー10周年を迎え、両団体を支えてきた2人が意地とプライドをかけ、3月3日の日本武道館大会で激突する可能性が高まった。

発端は昨年12月のスターダム後楽園大会だった。試合終了後にリングに登場した世志琥と高橋奈七永から「女子プロレスのアイコン(岩谷の愛称)だったら、うちとシングルでタイマンはれよ」と言われていた。その後も返事を保留していた岩谷に対し、しびれを切らした世志琥は、今月17日の大会で「やる気ねぇんだったら、やめてもいいんだぞ。1週間以内に返事をしろ」とビデオメッセージで再び挑発。期限が近づいてきたこの日、岩谷自ら敵地に乗り込んだ。

最初は引き連れてきた渡辺桃と飯田沙耶との対戦を勧めたが、世志琥が納得するはずもなく「同期のお前(岩谷)しか興味がないんだよ」と一蹴。断られた岩谷は「日本武道館。最高の舞台を用意するんで、そこでシングルマッチやりましょう」と要求に応じた。

さらに一緒に登場した渡辺桃が、15年までスターダムに在籍していた高橋に「あなたがいなくなって、いい意味で変わった。武道館でお願いします」と対戦を熱望。高橋も「変わったところを見せてもらいましょうか。ただ、その顔がどうなっても知らないからな」と承諾した。

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WWE挑戦Sareee「大きくなって帰ってくる」

Sareee(右)は中島安里紗(左奥)にドロップキックを決め、気勢を上げる(撮影・浅見桂子)

<SEAdLINNNG新木場大会>◇21日◇新木場1stRING

来月から米WWEに挑戦する女子プロレスラーのSareee(24=WWE Count Down)が渡米前最後の試合に挑み、ファンに別れを告げた。BEYOND THE SEA TAGのベルトをかけ、2度目の防衛戦を行うも、パートナーの世志琥(27)が3カウントを奪われ、有終の美を飾ることはできなかった。リングサイドで終了のゴングを聞いたSareeeは顔を覆い、ぼうぜんとした表情を見せたが、その後立ち上がり「日本の女子プロレスを世界に見せつけたい。もっと大きくなって帰ってくるので、リングでまた会いましょう」と笑顔で活躍を誓った。

昨年2月に挑戦表明も、その後すぐに自粛期間となり、渡米は延期に。いろんな団体に参戦しながら調整を続けてきた。そんな中、世志琥とユニット「鬼に金棒」を結成し、7月にはタイトルを獲得。以前は仲の悪かった2人が最強のパートナーとなってリング上で躍動した。「大嫌い同士だったけど、一緒に組んで大好きになった。プロレスも普段の生活も楽しくて、もっとやりたかった。本来なら経験できなかった特別な時間だった」。試合では常に険しい表情の世志琥も珍しく号泣。「ベルトを奪えなかったけど、タッグ組んでくれてありがとう。今度シングルマッチやる時はもっと大きな会場で、最高のプロレスを見せよう」と感謝の言葉で送り出した。

初代タイガーマスクこと佐山サトルのチャリティー精神も米国で継承する。昨年11月には伝承特別マスクを贈呈され、今月19日には念願だったチャリティー活動を行った。20日には佐山から「プレッシャーに負けず、スーパースターになって欲しい」と直々にエールをもらった。

アントニオ猪木、ジャガー横田、アジャコングら多くの大先輩に背中を押してもらって実現した。来月上旬にも出発する。「どんなことがあってもやり遂げて、日本と世界の懸け橋になりたい」。夢舞台への挑戦がいよいよ始まる。【松熊洋介】

Sareee(右)は高橋奈七永(左)にドロップキックを決める(撮影・浅見桂子)
高橋奈七永(下)にフットスタンプを見舞うSareee(撮影・浅見桂子)

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Sareee「やるしかない」1年待ったWWE挑戦

初代タイガーマスク後援会のイベントに参加し、犬と戯れ、笑顔を見せるSareee(撮影:松熊洋介)

米プロレス団体WWEに挑戦するSareee(24)が19日、渡米を目前に控え、心境を語った。

昨年2月に参戦を表明するもコロナ禍で実現できないまま、約1年が経過。ようやく出国のめどがついた。「後は行くだけ。やるしかない。しっかり頑張りたい」と誓った。

表明後、すぐに自粛期間となり、その後SEAdLINNNGなど、いろんな団体に参戦しながら調整を続けてきた。「不安で悩んだ時期もあったけど、貴重な経験をさせてもらったので自信を持って行きたい」。ジャガー横田、アジャコングなど相談していた大先輩にも渡米が決まったことを報告し「日本の女子プロのすごさを見せつけて来てほしい」とエールをもらったという。

初代タイガーマスクの佐山聡の魂が宿っている。昨年11月に精神伝承認証式を行い、伝承特別マスクを贈呈された。この日は同後援会が主催するイベントに参加し、犬や猫など動物の保護活動を行う、NPO一般社団法人「レスキュードアニマルネットワーク」に支援物資を届けた。同団体は病気や高齢などで殺処分の可能性がある譲渡不適正の動物を引き取り、新たな飼い主を探す活動を行っている。自分でも犬と猫を飼っており、愛情は深い。「かわいい」と笑顔を見せながら抱きかかえ、動物たちとの時間を楽しんだ。以前から佐山のチャリティー精神に共感していたSareeeは「動物を助けるというすばらしい活動。世界中でチャリティー活動をやりたいと思っていた中で実現できて光栄。今後もこのような機会を見つけてやっていきたい」と語った。

出国の日時は未定だが、関係者によると「時期が来ればすぐにでも渡米する」とのこと。尊敬するタイガーマスクはWWE前身のWWFでジュニアヘビー級王座に3度輝いた実績を持つ。米での目標を聞かれ「やるからにはベルトを巻きたい。レッスルマニアのイベントにも出場したい」と意欲を見せた。

国内では22日のSEAdLINNNG新木場大会が最後の試合となる。現在保持している世志琥とのBEYOND THE SEA Tagのベルトを守り、返上して終えるつもりだ。「女子のトップであることをしっかり見せたい」。世志琥とのユニット「鬼に金棒」は解散せずに残すつもりだ。「解散は寂しい。どこにいてもリングではつながっている。何十年後かに組むこともできる」。愛犬「チャンプ」の名の通り、日米でのベルトを巻くため、有終の美を飾り、夢の舞台へと向かう。【松熊洋介】

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高橋奈七永と世志琥スターダム乱入、岩谷に対戦要求

今年最後の大会を終え、ファンにあいさつをするスターダムの選手たち。中央は岩谷麻優(撮影:松熊洋介)

<スターダム:後楽園大会>◇26日◇東京・後楽園ホール

全試合終了後に、シードリングの高橋奈七永(42)と世志琥(27)が乱入し、来年の対戦を熱望した。

ゴッテス・オブ・スターダム選手権試合を終え、選手たちがリング上に集まり、ファンの前であいさつをしようとした時に2人がリングに登場し、場内からは拍手が沸き起こった。

高橋は「初代ワールド・オブ・スターダムの高橋奈七永です。偵察に来ました」と話し、世志琥は「うちらと試合できる骨のあるやついないのかよ」と仕掛けた。さらに岩谷をにらみ付け「女子プロレスのアイコン(岩谷の愛称)だったら、うちとシングルでタイマン張れよ」と挑発した。

立ち上げからずっと団体を支えてきた岩谷は「自分は10年間ここを守ってきた。このリングに上がるのは簡単じゃないんだよ」と反撃。渡辺、飯田、キッドらが次々とマイクを取り、応戦した。会場は異様な空気となったが、世志琥は「うちらは逃げも隠れもしない。本物の女子プロレスを見せてやる」と言い残して会場を後にした。

大会終了後取材に応じたロッシー小川エグゼクティブプロデューサーは「最後に爆弾が来たが、スターダムらしい終わり方。(脱退した2人は)よくリングに戻ってきたなと。これも歴史。選手たちはやりたがっているし、迅速にやっていきたい」と話した。

今年最後の大会を終え、ファンにあいさつをする岩谷麻優(中央)(撮影:松熊洋介)

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Sareee「やばい」59歳ジャガー横田に辛勝

ストロングスタイルプロレス後楽園大会 ジャガー横田、山下りな組に勝利し、疲れた表情を見せる世志琥(左)とSareee(撮影・松熊洋介)

<ストロングスタイル:後楽園大会>◇17日◇東京後楽園ホール

米プロレス団体WWEへの挑戦が決まっているSareee(24)が、ジャガー横田、山下りな組に勝利した。

世志琥とのタッグで挑んだSareeeは、いきなりジャガーと相対したが、59歳のパワーに圧倒された。「あの人やばい。スーパーサイヤ人かも」と思ったほどの強烈なパイルドライバーを食らい、一時立ち上がれなくなるなど、ピンチの連続。世志琥も「レジェンドであんなにやると思っていなかった。年齢関係ないんだと感じさせられた」と技を何度仕掛けても立ち上がる相手に脅威を感じた。

中盤、連係技を効果的に浴びせたが、最後までジャガーを沈めることはできず、最後は世志琥が山下から3カウントを奪い、何とか勝利した。

試合後、Sareeeはリング上でジャガーと熱い抱擁を交わし「ずっと応援してるから。やりたいようにやればいい」とエールをもらった。米挑戦の相談を持ち掛けたこともある師匠に勝利。「いつもいろんな言葉をかけてもらった。渡米前最後の対戦で、とても楽しかった」と余韻に浸った。

次戦は23日、SEAdLINNNGの「BEYOND THE SEA TAG」で初防衛戦に挑む。20年最後の試合を勝利で締め、来年の米挑戦に弾みを付ける。

ジャガー横田(2017年11月3日撮影)

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王者Sareeeが「尊敬」ジャガー横田と対戦へ

ストロングスタイルプロレスVol.8の会見後、撮影に応じるSareee(撮影:松熊洋介)

初代タイガーマスクの佐山聡(62)が主宰するプロレス団体リアルジャパンは4日、都内で会見を開き、17日に行われるストロングスタイルプロレスVol.8(後楽園ホール)の概要を発表した。11月の神田明神大会で、約1年ぶりに元気な姿を見せていた佐山は、今大会にも参加する予定だという。

米プロレス団体WWEへの挑戦が決まり、11月の同大会で佐山から伝承特別マスクを贈呈されたSareee(24)は「世界に1つしかないマスクをいただいた。今の女子プロレスをしっかり見せたい」と意気込んだ。4試合目となる世志琥(27)とのタッグで、ジャガー横田、山下りな組と対戦。若いころから指導を受け、WWE挑戦の相談もしたというジャガー横田に対しては「10代のころからお世話になった。人としてもレスラーとしても尊敬している」と明かした。

11月27日にシードリングの「ビヨンド・ザ・シータッグ選手権」を制し、王者となった。ベルトを持って挑む戦いに「チャンピオンとなってリングに上がらせてもらえてうれしい」と笑顔を見せた。会見に欠席したジャガー横田は「どこに行っても、誰と戦っても負けない体と精神を持ったレスラー。最高のバトルができると確信している」とコメントを寄せた。

コロナ禍で、渡米時期は来年以降になる。胸を借りるつもりだが、勝利は譲らない。「渡米前に女子プロのトップとして、ジャガーさんに勝利して、リング上で何かを伝えたい」。お世話になった大先輩に成長した姿を認めてもらい、自信を得て、世界に挑戦する。

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Tiktokで大人気の世志琥が2冠「ついてこい」

SEAdLINNNGの2冠王者となった世志琥

<SEAdLINNNG:後楽園大会>◇13日◇東京・後楽園ホール

コロナ自粛期間にTiktokで大ブレークした女子プロレスラー世志琥(よしこ、26)が、所属団体の約半年ぶりの有観客興行に出場。

メインで王者中島安里紗が保持する団体トップのベルト、BEYOND THE SEA王座に挑み、新王者となった。これで同タッグ王座とあわせ2冠を達成した。

5度目の防衛を狙う中島に世志琥は序盤から顔面ウォッシュやセントーンを繰り出すが、決めきれないまま激しい攻防に突入。ムーンサルトプレスやジャーマンで窮地に陥るも、最後は力を振り絞りセントーンを2発たたみかけ、26分2秒で3カウント奪取した。

新型コロナウイルスの影響で後楽園ホールの客席は2席間隔が空けられ、観客も声援を自粛。それでも大きな拍手や足踏みが世志琥の背中を押した。「お客さんがいるのに、声が聞こえないなんてさみしくて不安だったけど、みんなの拍手のおかげで戦い抜けました」と感謝した。

試合ができない間にTiktokで得意の料理動画を投稿し、大ブレーク。今ではTiktokのフォロワーは30万人超、ツイッターのフォロワーも14万人超と国内の現役女子プロレスラーで抜群の知名度を得た。待ち望んでいた試合でしっかり力を示し、「しっかりとこのベルトの価値あげてやるし、SEAdLINNNGの価値もあげてやるし、女子プロレスもっともっと広めてやるからよ。テメーらうちについてこい。そこんとこヨロシク!」と力強く宣言した。

中指を立て、コーナートップからダイビングセントーンにいこうとする世志琥。コロナ対策のため、後楽園ホールの客席は2席ずつ空けられた

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渋谷のDDT路上プロレスで大仁田、世志琥が大暴れ

試合後、MC役のジャングルポケット斉藤慎二(右)に「お前は便所でやったことあるだろ?」と迫る大仁田厚(DDTプロレスリング提供)

<DDT:路上プロレスMoney in the bag~闘争中~>◇19日◇東京・シャトーアメーバスタジオ

“邪道”大仁田厚(62=フリー)や、動画共有サービス「Tiktok」で大ブレーク中の世志琥(よしこ、26=SEAdLINNNG)らが渋谷で行われたDDTの路上プロレスで大暴れした。

舞台は渋谷区内のテレビ&ビデオエンターテインメントABEMAの制作拠点であるシャトーアメーバスタジオ。DDTのチーム男色、チームDISASTERBOX、チームALL OUTの3軍がトリオを編成し、同スタジオのどこかに隠された賞金入りのバッグを探すルール。それを阻むハンター役として大仁田と世志琥も参戦した。

世志琥は、赤井沙希によく似た“スケバンサキ”、立花誠吾とタッグを組み、チーム男色を迎撃。窓越しに男色ディーノの尻を無理やり顔に押しつけられると怒りを爆発させ、必殺技のセントーンをスーパー・ササダンゴ・マシンにさく裂。ディーノ軍を失格に追いやった。

大仁田は、クリス・ブルックス、伊藤麻希最後のハンターとして登場。残ったチーム、チームALL OUT(竹下幸之介、勝俣瞬馬、飯野雄貴)を最終決戦場となった同区円山町のクラブ「HARLEM」で待ちかまえ、史上初となるクラブでの電流爆破デスマッチが開戦した。

大仁田は飯野を女子トイレに連れこみ、手洗い場で頭に水を浴びせ、ゴミ箱でたたくなど、やりたい放題。仲間の伊藤、クリスが竹下の電流爆破バット攻撃を受け孤軍奮闘状態になるが、勝俣を店外の路上に連れ出し、爆破バットでフルスイング。夜間の渋谷に、けたたましい爆音が鳴り響き、爆煙が立ち込めた。すかさず、大仁田は勝俣をカバーし、3カウントを奪取。最終決戦をハンター大仁田が制したため、賞金はどのチームにも与えられなかった。

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「しずちゃんとやりたい」赤井沙希七番勝負への思い

「おきばりやす七番勝負」の初戦藤本つかさ戦に臨む赤井沙希(撮影・高場泉穂)

DDTのプロレスラー赤井沙希(32)が、11月24日後楽園大会から七番勝負「おきばりやす」をスタートさせる。第1戦は昨年女子プロレス大賞の藤本つかさ(36=アイスリボン)。DDTで紅一点として戦う赤井にとって、女子選手とのシングルは貴重な機会。さらに飛躍するための七番勝負に向け、意気込みを語った。【取材・構成=高場泉穂】

-七番勝負が決まった経緯は

赤井 七番勝負というものを知ったのは自分が13年にプロレスを始めてから。やるのは、キャリアの浅い新人さんというイメージ。私はもう6年目なので、言われたときは「いまやるんだ…」とは思いました。新人がやるか、経歴やキャリアがあってくすぶっている人がやると聞いていたので。もっと伸びてほしいという団体からの期待と受けとめました。

-女子選手とのシングルについて

赤井 DDTは女子選手が私1人しかいないので、これまでのシングルは片手におさまるぐらい。だからうれしいです。自分自身が変わらなきゃいけないし、勝ち負けが大事。さらにそれ以外のものもつかみにいかないとと思っています。

-藤本選手とは過去に他団体のタッグ戦で対戦したことがある。印象は

赤井 先輩としての格、オーラがありながら、若い選手に寄り添って試合をされていた。藤本さんの器の中にいる感じがして悔しかったです。

-藤本選手は赤井選手に対し、「男子の中でやっているから、華を添えるポジションに落ち着いているのでは」と挑発

赤井 自分の中で、そういう立場にもやもやしたことは確かにありました。もっと、バチバチやりたいと。でも、その時求められることをやるのがDDTのレスラーとして必要。たとえ華を求められる役だとしても、プロレスラーとしてリングに立っているので、華も添えられて、試合も強くて。それが一番いいじゃないですか。華があってなにが悪いのと言いたいですね。

-さらに藤本選手から「喜怒哀楽」のうち、怒り、哀(かな)しみがみえない、と指摘された

赤井 (怒りも哀しみも)ありましたよ。リング上でゴング鳴った瞬間、泣いちゃったこともあるし、7月の両国大会で世志琥選手に負けたときは、涙が出ましたが見えないようにしました。

怒ったり、悔しい時は必ず向かい側に女子がいることに気付きました。

-2戦目以降の相手は未定。対戦してみたいのは

赤井 まずマッハ文朱さんですね。自分がデビューする前に引退されたんですが。タレントからレスラーになった人で、身長も170ぐらいある。重なる部分が多い大先輩です。あとは、しずちゃんですかね。私もボクシングをしていましたし、グローブ付きのプロレス技ありルールとか。カイヤさんもやってみたい。普通にでかいし、パワーもある。私は声でかいとびびっちゃうので不利ですが…。DDTなら対戦は可能かもしれない。

-七番勝負を通して得たいものは

赤井 DDTの選手として、戦力になりたいし、ベルト戦線に絡んでいきたい。悔しいですが、里村さんら仙女(センダイガールズ)のみなさんが今年KO-D6人タッグベルトを取って、自分もベルトを狙えると気付かされました。女子とか、男子とか関係なく、一戦力となってDDTをもっと盛り上げて、戦いをお客さんに楽しんでもらえるようになりたいです。

◆赤井沙希(あかい・さき)1987年(昭62)1月24日、京都府京都市生まれ。タレント活動を経て、13年8月、DDT両国大会でデビュー。14年プロレス大賞で女子初の新人賞を受賞。芸能活動と並行しながら、DDTリングで活躍する。得意技ケツァル・コアトル。父は元ボクサーで俳優の赤井英和。174センチ、53キロ。

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世志琥「嫁入り前の顔傷つけやがって」赤井に激怒

赤井沙希を締め上げる世志琥(撮影・たえ見朱実)

<DDT:大田区大会>◇15日◇大田区総合体育館

DDTのプロレス界初の無料ビッグマッチで同所属の赤井沙希(32)とSEAdLINNGの世志琥(25)がシングルで戦い、世志琥が勝利した。

赤井の13年のプロレスデビュータッグ戦の相手を務めたのが世志琥。「自分にとってターニングポイントにいる選手」と並々ならぬ気合で向かってきた赤井を非情に蹴散らした。必殺技ケツァル・コアトルを決められても、すぐにロープに逃げて脱出。ラリアットで赤井をマットにたたきつけ、コーナーからダイビングセントーンを2連発し、3カウントを奪った。

戦いの途中で右目の上を負傷した世志琥は「嫁入り前のかわいい顔を傷つけやがって。赤井にもDDTにも責任取ってもらう」と激怒。赤井にケツァル・コアトルを決められたが「うちから3カウント取るにはもっとがっちりやらないと。やっぱりうちのおいしい獲物なんじゃないの?」とこき下ろした。

赤井沙希に勝利しポーズを決める世志琥(撮影・たえ見朱実)
世志琥にボディーアタック見舞う赤井沙希(撮影・たえ見朱実)

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橋本千紘、世志琥のシングル初対決は両者場外ドロー

世志琥との初シングルが引き分けとなり、不満そうな表情の橋本千紘

<センダイガールズ:後楽園大会>◇7日◇東京・後楽園ホール

センダイガールズ橋本千紘(27)とSEAdLINNG世志琥(25)、女子プロレス界の未来を担う2人が初シングルで激突。両者リングアウトの引き分けに終わった。

がっちりとしたほぼ同じ体格の2人は開始早々バチバチと体をぶつけ合う。世志琥の強烈なラリアット、並外れたパワーを生かした橋本の雪崩式パワースラムやオブライトなど激しい攻防を繰り広げた。コーナーに登り技を仕掛けようとする世志琥を橋本が追い、もみ合いの末、転落。場外でも互いに戻るのを阻止し、そのままカウント20でリングアウトとなった。思わぬ決着に不服な表情の2人はどつき合い。周囲が止めてようやく引き上げ、会場に異様な雰囲気を残したまま初対決を終えた。

橋本は「全然足りない」と引き分けを悔しがったものの、「(世志琥は)普通の女子とは違う。女子プロレスという枠を超えた試合ができた」と新たな手応えを得た様子。「まぁ、言いたいことは勝ってから言う」と再戦を臨んだ。

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