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古橋岳也TKOで新王者に 応援団長ふろん太に感謝

応援団長のJリーグ川崎フロンターレのマスコット、ふろん太くん(右)と王座奪取を喜ぶ日本スーパーバンタム級新王者の古橋

<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇22日◇東京・後楽園ホール

挑戦者の同級1位古橋岳也(33=川崎新田)が逆転勝ちで新王者となった。

同級王者久我勇作(30=ワタナベ)に挑み、9回24秒、TKO勝利で、初めて王座奪取に成功した。8回終了時、採点で最大4ポイント差の劣勢だったが、9回に連打からの右拳でふらつかせ、レフェリーストップ勝ちした。

3度目の王座挑戦の古橋には、地元川崎のJリーグクラブ川崎フロンターレのマスコット、ふろん太が応援団長に就任。今回も会場のバルコニーから応援サポートをもらっていた。サッカー、バスケットボールのプロスポーツを中心に盛り上がる川崎市。川崎生まれ、川崎育ち、川崎ジム所属として初めてのボクシング王者誕生を期待されていただけに「ふろん太くんの応援が力になりました。少しは(20年Jリーグ優勝の)川崎フロンターレに近づけたかな」と安堵(あんど)の笑み。川崎フロンターレのサポーターでもある古橋は、激闘による傷だらけの顔でふろん太を見つめた。

好戦的な久我から何度も連打を浴びながらも最後まで倒れなかった。「鼓膜も破れたし、心が折れそうなパンチがあった」という状況は、2年ほど前から続けてきたメンタルトレーニングで打開できたという。コロナ禍でも毎週、メンタルコーチとオンラインで続けてきた精神面の鍛錬は「本当に今回のキーポイントになった。メンタルトレの成果だと思います。自分のやるべきことに集中し、9回のKOができたと思う」と振り返った。

約4年4カ月ぶり、3度目の日本王座挑戦でベルトに到達した。古橋は「日本のナンバーワン野郎になれました。なんで泣いているんだろう」と両目から流れてくる涙をぬぐった。また会見に同席したふろん太は「一緒にチャンピオンになれてうれしい」と喜んでいた。

日本スーパーバンタム級王座を獲得した古橋

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古橋岳也が悲願日本王座、久我勇作に9回TKO勝ち

日本スーパーバンタム級王座を獲得した古橋

<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇22日◇東京・後楽園ホール

挑戦者となる同級1位古橋岳也(33=川崎新田)が、新王者となった。同級王者久我勇作(30=ワタナベ)に挑み、9回24秒、TKO勝利で3度目の王座挑戦で日本ベルトを奪取した。

序盤から激しい打ち合いを展開し、5回の途中採点ではポイントで1~3ポイントのリードを許してしたが、8回に右カウンターでぐらつかせ、9回には右ストレートでダウンを奪取。そのままレフェリーストップ勝ちし「三度目の正直」で悲願の日本王座を手にした。

サッカー、バスケットボールのプロスポーツを中心に盛り上がる川崎市で、川崎生まれ、川崎育ち、川崎ジム所属として初めてのボクシング王者誕生を期待されていた古橋。試合会場には応援団長として、J1クラブ川崎フロンターレのマスコット、ふろん太くんも駆けつけていた。

応援団長のJリーグ川崎フロンターレのマスコット、ふとん太くん(右)と王座奪取を喜ぶ日本スーパーバンタム級新王者の古橋

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古橋岳也、ふろん太くんの応援を胸に日本王座奪取へ

日本スーパーバンタム級タイトル戦の前日計量をパスした王者久我(右)と挑戦者の同級1位古橋(DANGANAOKI提供)

ボクシング日本スーパーバンタム級1位古橋岳也(33=川崎新田)が、J1王者の川崎フロンターレのマスコット、ふろん太くんの応援を胸に日本王座奪取を狙う。

22日、東京・後楽園ホールで、同級王者久我勇作(30=ワタナベ)に挑戦する。21日には都内で前日計量に臨み、両者ともリミット55・3キロでクリア。約4年4カ月ぶり3度目の日本王座挑戦となる古橋には応援団長としてふろん太くんが駆けつける。

古橋は「めちゃくちゃありがたい。久我選手と試合をする、そこにチャンピオンベルトが懸かるという感じ」とキッパリ。「三度目の正直」で悲願の王座奪取を目指す。

昨年12月、等々力陸上競技場で開かれた川崎フロンターレMF中村憲剛の引退セレモニーにもファンの1人として駆けつけた。サッカー、バスケットボールのプロスポーツを中心に盛り上がる川崎市で、川崎生まれ、川崎育ち、川崎ジム所属として初めてのボクシング王者誕生を期待されている。

古橋は「久我選手は好戦的。1番の魅力はパンチ力だと思う。自分も打ち合いが好き。お互いに得意な試合展開になる」と打ち合いを制する自信もみせていた。

川崎Fマスコットの、ふろん太

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久我勇作「早く試合がしたい」悪夢払う再起目指す

日本スーパーバンタム級タイトル戦の前日計量をパスした王者久我(右)と挑戦者の同級1位古橋(DANGANAOKI提供)

ボクシング日本スーパーバンタム級王者久我勇作(30=ワタナベ)が悪夢を払う再起を目指す。22日、東京・後楽園ホールで同級1位古橋岳也(33=川崎新田)とのV2戦に臨む。

21日に都内で前日計量に臨み、両者ともリミット55・3キロでクリア。19年大みそかにWBOアジア・パシフィック同級王座決定戦でラモナル(フィリピン)に84秒でKO負けを喫して以来の再起戦。「勝つためにやってきた。早く試合がしたい」と防衛成功で復活を証明する。また日本スーパーフェザー級タイトル戦の計量も行われ王者坂晃典(28=仲里)、挑戦者の同級1位渡辺卓也(21=DANGAN AOKI)ともにリミット58・9キロでパスした。

日本スーパーバンタム級タイトル戦の前日計量をクリアし、オンラインで取材に応じた王者久我(左)と挑戦者の古橋

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王座挑戦の古橋に援軍 川崎Fふろん太が応援団長に

Jリーグ川崎Fのマスコット「ふろん太」(左端)の応援団長就任を発表した日本スーパーバンタム級1位古橋(中央)。右端は新田会長(提供:川崎新田ジム)

21年1月に日本王座挑戦を控えるボクシング日本スーパーバンタム級1位古橋岳也(33=川崎新田)に絶好調J1クラブから強力援軍を得た。川崎新田ジムは2日、同じホームタウンで今季、史上最速で3度目のJ1優勝を飾った川崎フロンターレのマスコット、ふろん太が王座戦に向けて応援団長に就任すると発表。21年1月22日、東京・後楽園ホールで、同級王者久我勇作(30=ワタナベ)に挑戦する古橋はオンラインで会見し「3度目のタイトル挑戦。過去2回は逃しているので『三度目の正直』で取りたい。自分もフロンターレに続いて王者になります」と決意を表明した。

川崎Fが優勝を決めた暫定2位G大阪とのホーム戦にもスタジアムに応援に行ったという古橋は「2位クラブを5-0と大差をつけてホームでバチッと優勝を決めてくれた。自分の中でも自信があり、さらにフロンターレという大きなクラブがついてくれて、より一層、王者になる可能性が高まった。間違いなく王者になる」と自信たっぷりの笑み。古橋とともに会見に同席したふろん太は「川崎の仲間。古橋選手の応援に来ました。いつも応援してくれてありがとう。今後は僕たちが応援するよ」とバックアップを約束した。

所属ジムの新田渉世会長は「2010年頃からフロンターレさんとはいろいろな活動を一緒に取り込んでいる。川崎生まれ、川崎育ち、川崎ジム所属として初の王者が期待されており、(ふろん太が)応援団長を引き受けてくれた」と感謝していた。

日本スーパーバンタム級1位古橋(右)のタイトル挑戦に向けた応援団長にJリーグ川崎Fのマスコット、ふろん太が就任(提供:川崎新田ジム)

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久我勇作、初回1分24秒KO負け「覚えていない」

WBOアジアパシフィック スーパー・バンタム級タイトルマッチ 1回、久我勇作(左)はジュンリエル・ラモナルにダウンを喫し、レフェリーに試合を止められる(撮影・加藤諒)

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦12回戦>31日◇東京・大田区総合体育館

日本同級王者・久我勇作(29=ワタナベ)がジュンリエル・ラモナル(30=フィリピン)に1回1分24秒KO負けし、王座獲得に失敗した。

立ち上がりはボディーを中心にペースをつかんだが、1分すぎに、カウンターの右フックを顔面に受け、ダウン。どうにか立ち上がったものの、そのまま10カウントが数えられた。

まさかの初回KO負けに「何をもらったのか覚えていない。調整もいつもどおりだったし、打ち終わりに当てていこうと思っていた」と世界挑戦が遠くの敗戦を振り返った。久我の戦績は19勝(13KO)4敗1分けとなった。

WBOアジアパシフィック スーパー・バンタム級タイトルマッチ 1回、ジュンリエル・ラモナル(右)にダウンを奪われる久我勇作(撮影・加藤諒)
WBOアジアパシフィック スーパー・バンタム級タイトルマッチ ジュンリエル・ラモナルにKO負けした久我勇作(中央)(撮影・加藤諒)
WBOアジアパシフィック スーパー・バンタム級タイトルマッチ ジュンリエル・ラモナルとの試合に臨む久我勇作(撮影・加藤諒)

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久我勇作1回TKO初防衛「チャンスあれば別路線」

1回TKO勝ちで初防衛した日本スーパーバンタム級王者久我勇作

<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇21日◇東京・後楽園ホール

日本スーパーバンタム級王者久我勇作(28=ワタナベ)が同級3位藤原陽介(32=ドリーム)に1回1分35秒TKOで勝利し、自身2度目の王座を初防衛した。

あっという間の決着だった。開始早々、軽く当たった左ジャブでダウンを奪い、間をおかず右ストレートがクリーンヒット。相手をよろめかせ、短時間で試合を終わらせた。久我は「たまたま。独特のジャブが見づらいなと思った後だったので安心した」と謙遜。その上で、「もうちょっと長いラウンドをやりたかった」と苦笑いだった。

前王者時代の18年7月、3度目の防衛戦で和気慎吾(LARE山上)に敗れ陥落したが、今年5月の再起2戦目で田村亮一に勝利し、王座に返り咲いた。今回は長期防衛ではなく「チャンスがあれば別の路線も」と海外挑戦を見据えており、渡辺会長に直接「お願いします」とアピールした。

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久我勇作が初防衛戦で完勝狙う「圧倒して倒したい」

計量をクリアした王者久我勇作(左)と挑戦者藤原陽介

ボクシング日本スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が20日に都内で行われた。

同級王者久我勇作(28=ワタナベ)は55・2キロ、同級3位藤原陽介(32=ドリーム)は55・1キロと、ともにリミット55・3キロ以下でクリアした。王座に返り咲いた久我は初防衛戦、藤原は2度目の挑戦で、20日に東京・後楽園ホールでゴングとなる。

久我は前王者時代の昨年7月のV3戦で世界ランカー和気慎吾(FLARE山上)と対戦。10回TKOでサバイバルマッチに敗れたが、再起2戦目で王座を奪回した。「前回2度防衛している。守るよりさらに上に行きたい。そのステップにしたい」と再浮上を期す。「ジムでも気づいたらベテラン。気持ち、内面も成長できている」と話す。「倒すのはもちろん、パンチをもらわず、圧倒して倒したい」と完勝を狙う。

藤原は16年4月の同級王者石本康隆(帝拳)に判定負け以来のタイトル挑戦となる。前回は同級11位も上位が挑戦を回避してのものだったが、今回は自力でつかんだ。5月に4回TKO勝ちに「タイミングとかをつかんだ気がする」という手応えもある。試合翌日の22日は誕生日で、ジムにとっては三浦数馬以来約11年ぶりの王者もかかる。パンチのある相手だが「ビビったらダメ。ベルトを巻いて誕生日を迎えたい」と意気込んだ。

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久我勇作が王座返り咲き「海外出たい気持ちはある」

王座に返り咲いた久我勇作

<ボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇18日◇東京・墨田区総合体育館

日本スーパーバンタム級1位久我勇作(28=ワタナベ)が王者に返り咲いた。同級王者田村亮一(31=JBスポーツ)と2年ぶりに再戦。5回にコーナーに追い込んでダウンを奪って3-0の判定勝ち。昨年7月に陥落した王座を奪回した。

2人は17年7月に、久我が前王者時代の初防衛戦で判定勝ちしていた。今回は立場を変えての再戦で、田村が体を揺すらせながら攻めてきたが、久我は的確なクリーンヒットで流れをつかむ。5回にはコーナーに追い込んでの連打で、ダウンを奪った。立ち上がってくるとさらに攻勢も反撃を浴びた。

6回にセコンドから「この回は休め」の指示。ここで田村の強引な頭をつけての攻勢を許してしまった。終盤までは接近戦でクリンチも多くなり、判定へ持ち込まれたが、1、3、5ポイント差の3-0だった。

田村には前回に続いて田村を連破して「5回は決めようと力み過ぎた。思った通りにやりづらい相手。接近戦もうまく、後半は持ち味を出され、付き合ってしまった」と振り返った。

それでも昨年7月に世界へのサバイバル戦で、和気慎吾(FLARE山上)に10回TKO負けして手放した王座を取り戻した。「元の位置に戻ってこれた。今回は勝つことだけを考えていた。先は何も考えていないが、海外とかも出たい気持ちはある。前回以上の場所に進みたい」と控えめに話した。

ワタナベジムは今年に入って、谷口、田口、船井と世界挑戦に3連敗していた。チャンピオンカーニバルでもミニマム級王者小野、バンタム級暫定王者木村が陥落、フェザー級王者源は0-1で辛くも引き分け防衛だった。渡辺会長は「悪い流れを止めてくれた」とホッとしていた。

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王者田村「順調そのもの」挑戦者久我「競り勝つ」

計量をクリアした挑戦者久我勇作(左)と王者田村亮一

ボクシング日本スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が17日に都内で行われた。

同級王者田村亮一(31=JBスポーツ)は100グラム軽い55・2キロ、同級1位久我勇作(28=ワタナベ)はリミットの55・3キロでクリアした。

試合は18日に東京・墨田区総合体育館で初開催されるが、2人は17年7月に久我が判定勝ちした再戦となる。前回は久我が同級王者としての初防衛戦。今回は立場を変えての決戦だ。

田村は1月に王座決定戦を制して、ジムに19年ぶりでベルトをもたらした。「調整も減量も順調そのもの。防衛戦というより、いつもの試合と変わらない」と、終始落ち着いた表情で話した。

田村は日大卒業後にアパレル企業に就職した経験から、ファッションブランド「oztique」を立ち上げ、ボクシング教室も開いている。このほど板橋にオープンした会員制カフェバー「YUKASHITA」のマネジャーも務めるやり手の実業家ボクサーだ。

引退後を見据えてのものだが、試合会場で応援Tシャツなどを販売する。「やるからにはもうけないと。もっと勝って、もっと強くならないと。倒させてもらいます」と、リベンジで王座を守るつもりだ。

久我は昨年7月に世界へのサバイバル戦で、和気慎吾(FLARE山上)に10回TKO負けで王座を陥落した。12月に再起戦でKO勝利を飾っていたが「普段より調子はいい。いつもどこかけがしたりするが、それもなかった。前回以上に練習もできた」と笑みを浮かべた。

再戦は初めてとなるが「特に感じることはない。ベルトをとることだけ考え、挑戦者の気持ちで。しぶとく楽な相手でないが、きれいに倒せたら。厳しい試合になっても前回以上の内容で競り勝つ」と決意を口にした。

ワタナベジムは今年あまり成績がパッとしない。谷口、田口、船井と世界挑戦に失敗。チャンピオンカーニバルではミニマム級王者小野、バンタム級暫定王者木村が陥落、フェザー級王者源は0-1で辛くも引き分け防衛だった。「ここでベルトを取り返し、ジムを勢いづかせたい」。夜はデビュー戦以来続けているすき焼きととろろご飯でエネルギーを補給するという。

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英初上陸の井上尚弥はロドリゲス戦で2つの初に挑む

井上尚弥

ボクシングのWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が階級最強を決めるトーナメントで、2つの「初」に挑む。

5月18日、英スコットランド・グラスゴーでIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の準決勝に臨むことが12日(日本時間13日)、WBSS公式サイトで発表された。井上は英国初上陸、そして団体統一戦も初めてとなる。

会場はグラスゴーの多目的アリーナ、SSEハイドロ(収容人数1万3000人)となる。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)-元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦のWBSS1回戦が開催されたアリーナだ。英国のボクシング熱の高まりを知っている井上は「熱狂的なファンの前でボクシングすることが待ち切れない。『モンスター』パフォーマンスを見せます」とWBSS公式サイトを通じたコメントで喜びを表現した。

7度防衛に成功したWBO世界スーパーフライ級王者時代から熱望していた団体統一戦も実現する。今年の「目標はWBSS優勝、統一王者」と掲げており、ロドリゲスに勝てば、1つの目標に到達する。その先に日本人初の3団体統一王者になるWBSS優勝がある。同公式サイトを通じ、井上は「自分は(優勝で得られる)アリ・トロフィーを獲得し、世界一のバンタム級王者であることを証明することが運命」との意気込みをコメントした。

10月7日、WBSS1回戦でフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を70秒KOで撃破した。日本人の世界戦最短タイムでのKO勝利を挙げるインパクトを残してから7カ月後の準決勝となった。その間、米メディアでWBSS資金面の問題も報じられ、3月の米国開催と言われていた準決勝はずれ込む形となった。右拳を手術した14年12月~15年12月の1年間に続く試合間隔の長さとなったものの、井上は「相手も決まっていて、あとは日程だけだったので、モヤモヤしたものとか、そういう気持ちはないです」と平常心を貫いていた。

1月に入ってからは東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘晶、元日本同級王者久我勇作ら1階級上の実力者とのスパーリングを消化。同月下旬から10日間の日程で、メキシコ人練習パートナー2人を招請し、ロドリゲス対策も練ってきた。万全の準備をするため、恒例となる静岡・熱海での走り込み合宿も、今回は15年8月以来2度目となるグアムで行う。父真吾トレーナーも「寒いと故障しやすいので暖かい場所が良いと判断した」との意図を明かした。帰国後は再びスパーリングを再開する予定。英国初勝利、自身初の2団体統一王者という「2つの初」を目指し、井上は高いモチベーションを保って調整を続ける。【藤中栄二】

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井上尚弥が異例の満票で2度目の最優秀選手&KO賞

授賞式後にガッツポーズで写真に納まる、左から兄の井上尚、父でトレーナーの井上真氏、弟の井上拓(撮影・河田真司)

ボクシングの18年度年間表彰式が8日に都内で開催され、最優秀選手賞にはWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が満票で輝いた。4年ぶり2度目の受賞。昨年5月に当時国内最速の16戦目で3階級制覇を達成し、10月にも連続初回KOで初防衛に成功した。候補は4人いたが、文句のつけようがない成績に異例の満票だった。KO賞も3年ぶり3度目の受賞となり、年間最高試合と3冠だった14年以来の2冠獲得となった。

技能賞は世界最速12戦目で3階級制覇した田中恒成(畑中)、殊勲賞は海外奪取でKO初防衛の伊藤雅雪(伴流)がいずれも初めて選ばれた。この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。

また、日本連盟の最優秀選手賞も同時に選出、表彰された。98年から合同開催していたが、山根前会長時代の15年からプロと一線を引いて独自開催していた。今回は日本連盟からお願いする形で再び合同開催に戻った。

各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=4年ぶり2度目

◆技能賞 田中恒成(畑中)=初

◆殊勲賞 伊藤雅雪(伴流)=初

◆努力・敢闘賞 中谷正義(井岡)=初

◆KO賞 井上尚弥(大橋)=3年ぶり3度目

◆新鋭賞 竹迫司登(ワールド)=初

◆年間最高試合 9月24日のWBOフライ級タイトルマッチ 木村翔(青木)-田中恒成(畑中)

◆年間最高試合(世界戦以外) 7月27日の日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 久我勇作(ワタナベ)-和気慎吾(FLARE山上)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=初

◆女子年間最高試合 12月1日のWBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ 江畑佳代子(ワタナベ)-多田悦子(真正)

◆優秀選手賞 井上拓真(大橋)、井上尚弥(大橋)、伊藤雅雪(伴流)、岩佐亮佑(セレス)、亀田和毅(協栄)、京口紘人(ワタナベ)、木村翔(青木)、田中恒成(畑中)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、村田諒太、山中竜也(真正)

◆特別功労賞 山中慎介(帝拳)

◆特別賞 五十嵐俊幸(帝拳)、山中竜也(真正)、小関桃(青木)、柴田直子(ワールド)、好川菜々(堺東ミツキ)

◆優秀トレーナー賞 井上真吾(大橋)=初

◆社会貢献賞 藤岡菜穗子(竹原&畑山)

◆JBC功労賞 田畑親一(タイムキーパー)、故手崎弘行(レフェリー)

◆協会功労賞 斉藤寛、島川威、熊崎広大

<日本連盟>

◆男子最優秀選手賞 成松大介(自衛隊)=初

◆女子最優秀選手賞 並木月海(自衛隊)=初

世界戦最高試合賞に選ばれた田中恒成(右)と木村翔(撮影・河田真司)
18年10月、WBAバンタム級タイトルマッチでパヤノ(右)にKO勝ちする井上尚弥

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井上尚弥、拳四朗ら4人が最優秀選手候補 年間表彰

井上尚弥(2018年8月21日撮影)

日本ボクシングコミッションと東京運動記者クラブのボクシング分科会が、10日に都内で18年の年間表彰ノミネート選考会を開いた。

最優秀選手賞候補は3階級制覇を達成して連続初回KOの井上尚弥(大橋)、史上最速タイ12戦目で3階級制覇の田中恒成(畑中)、3度防衛した拳四朗(BMB)、海外奪取にKO防衛した伊藤雅雪(伴流)の4人。受賞者は2月8日に都内のホテルで発表、表彰される。

技能賞は井上、ホルヘ・リナレス(帝拳)、拳四朗、田中、亀田和毅(協栄)、殊勲賞は伊藤、田中、KO賞は井上、清水聡(大橋)、竹迫司登(ワールド)、新鋭賞は小浦翼(E&Jカシアス)、勅使河原弘晶(輪島功一)、竹迫、吉野修一郎(三迫)、矢田良太(グリーンツダ)、努力敢闘賞は中谷正義(井岡)、細川バレンタイン(角海老宝石)、黒田雅之(川崎新田)、久田哲也(ハラダ)が候補となった。

年間最高試合候補はWBAライト級ワシル・ロマチャンコ(ウクライナ)-リナレス、WBOフライ級田中-木村翔(青木)、WBAバンタム級井上-ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の3試合。世界戦以外の最高試合は日本スーパーバンタム級和気慎吾(FLARE山上)-久我勇作(ワタナベ)、日本スーパーライト級細川-デスティノ・ジャパン(ピューマ渡嘉敷)、日本&東洋太平洋スーパーフェザー級末吉大-三代大訓(ワタナベ)、日本ミドル級竹迫-西田光(川崎新田)の4試合。

女子最優秀選手賞候補は天海ツナミ(アルファ)、藤岡奈穂子(竹原畑山)、多田悦子(真正)の3人。最高試合はWBOライトフライ級天海-チャオス箕輪(ワタナベ)、WBOアトム級岩川美花(高砂)-池山直(フュチュール)、WBCフライ級藤岡-イルマ・サンチャス(メキシコ)、WBOミニマム級多田悦子(真正)-江畑佳代子(ワタナベ)が候補となった。

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岡山出身の和気慎吾が新王者「元気を届けられたら」

日本スーパーバンタム級新王者となった和気慎吾

<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇27日◇東京・後楽園ホール

 日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦は27日、東京・後楽園ホールで開かれ、挑戦者の同級1位和気慎吾(31=FLARE山上)が新王者となった。

 王者久我勇作(27=ワタナベ)に対し、2回に左ストレートをヒットさせてダウンを奪取。最終回の10回36秒、連打を続けてレフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。西日本豪雨の影響が出た岡山市出身。2度目の世界挑戦にも近づき「被災者の方々に元気を届けられたら。世界挑戦のチャンスをください」とアピールした。

王者久我勇作を10回TKOで下し、セコンドと勝利を喜ぶ和気慎吾

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久我勇作、完敗で王座陥落「和気さんが上だった」

和気慎吾に敗れて日本スーパーバンタム級王座から陥落した久我勇作は悔しそうな表情(撮影・藤中栄二)

<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇27日◇東京・後楽園ホール

 同級1位の挑戦者和気慎吾(31=FLARE山上)に10回TKOで敗れた王者久我勇作(27=ワタナベ)は完敗を認めた。

 序盤から攻めていく作戦が、2回にダウンを奪われてプランが狂ったという。5回までの公開採点で最大4ポイント差をつけられ、劣勢での後半となって終盤は前に出るしかなかった。最終回36秒でのTKO負けに「前半から流れができずに『やってしまった』と思いました。前半にポイントを取るつもりだった」と無念の表情を浮かべた。

 和気がボディーブローを嫌がっていたことは分かっていたものの「先にダウンを許して焦って、上(顔)ばかりになりましたね」と反省した久我は「自分の位置が分かる試合でした。和気さんが上だった、今日のところは。もし和気さんが世界王座を取ったら、自分の挑戦を受けてほしいですね」と口にしていた。

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和気慎吾が新王者 最終10回36秒にTKO勝利

日本スーパーバンタム級新王者となった和気慎吾

<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇27日◇東京・後楽園ホール

 同級1位の挑戦者和気慎吾(31=FLARE山上)がTKO勝ちで新王者となった。

 右構えの王者久我勇作(27=ワタナベ)に対し、サウスポーの和気は2回、カウンター気味の左ストレートで豪快なダウンを奪取。5回途中に偶然のバッティングで額をカット。流血して視界が狭まりながらも主導権を握らせなかった。

 最後まで的確に左ストレートを打ち込み、王者の顔は腫れ上がった。最終10回に連打をまとめた和気が同回36秒、TKO勝利を収めた。

 単なる日本王座戦ではなく、世界ランカー同士の対決。勝てば世界挑戦切符がぐっと近づくファイトだっただけに、会場も超満員だった。多くの観客を前に、和気は「後楽園ホールが満員になり、注目されたのは久我選手あっての試合なので感謝しています。世界挑戦のチャンスを与えてください」と大きくアピール。また、生まれ故郷の岡山市が西日本豪雨の影響が出ているため「2週間前に岡山が大変にことになりましたが、自分は練習することしかできなくて…。試合に勝って被災者の方々に元気を届けられたらと思った」と神妙な面持ちで口にした。

王者久我勇作を10回TKOで下し、セコンドと勝利を喜ぶ和気慎吾

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久我勇作、V3戦へ意気込み「万全に仕上がった」

計量をクリアした日本王者久我勇作(左)と挑戦者和気慎吾

 ボクシング日本スーパーバンタム級タイトル戦の前日計量が、26日に都内のレストランで一般に無料公開で行われた。

 V3戦となる同級王者久我勇作(27=ワタナベ)に、挑戦者の同級1位和気慎吾(31=FLARE山上)とも、リミットを100グラム下回る55・2キロでクリアした。久我は4団体、和気は3団体で世界ランク入りし、27日に東京・後楽園ホールでの一戦は、すでに入場券が完売と屈指の好カードだ。

 公開計量に両者は緊張気味も、浅黒い肌で自信に満ちた表情だった。久我は「あしたの次に世界戦が待っている。1つ前の試合だけに必ず勝つ」と意気込んだ。スパーリングは左対策が中心になったが「新しい発見もあった。しっかり練習して万全に仕上がった。また成長している」と話した。

 和気はいつも通りに自慢リーゼントを決めてきた。「日本タイトルは初めてだが、1戦1戦特別な思いでやってきた。絶好調。過去最高の仕上がり」ときっぱり。世界戦の経験もあるベテランだけに、久我が「試合のポイントは距離」「KOで倒すつもり」に、同じ「距離」と「KO勝ちします」と返す余裕もあった。

 世界戦へは試合後の交渉次第だが、国内最強を争う注目の一戦となる。

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久我勇作V3戦から世界初挑戦へ「認められて」

 ボクシングの世界前哨戦を期す日本スーパーバンタム級タイトル戦が、10日に都内で発表された。

 7月27日に東京・後楽園ホールで、同級王者久我勇作(27=ワタナベ)がV3戦で同級1位和気慎吾(30=FLARE山上)を迎え撃つ。ともに複数の団体で世界ランク入りし、久我は初挑戦、和気は再挑戦で悲願を目指している。その2人が激突し、世界へのステップをかけたサバイバルマッチとなる。

 2人は2度スパーリングしたことがある。久我がまだ4回戦時代と和気が16年に世界挑戦前。久我は「すでにトップクラスで、対戦するとは思わなかった」と言えば、和気は「勢いあり、まったく別人で当時の印象は関係ない」と言った。

 久我は昨年2回TKOで王座を獲得し、3月のV2戦は1回TKOで一気に世界戦線に躍り出てきた。「これに勝って、みんなに認められて世界へ行きたい」。和気は世界初挑戦は完敗も、再起後4連続KO勝ちしている。「世界の前にハラハラする厳しい試合をやりたかった」と、ともに待ち望んだ一戦となった。

 久我は釣り好きで相手を「引きが強い」とスズキに例えた。和気はリーゼントが売り物だが「髪形で競うのはやめます」と言いつつ、日本王座戦では異例の会見に備えて市販のもので髪を染めてきた。和気は強みを聞かれると「身長。リーチにもつながるので自分の距離になる」と答えた。

 久我は月末に長野・諏訪湖で走り込み、和気は6月にフィリピンでスパー合宿する。久我は「しっかり盛り上げて倒して勝ちたい」、和気も「正面から打ち合い、必ず勝ちます」とともに必勝を期した。

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和気慎吾が再起4連勝「世界の準備はできている」

和気慎吾(奥)(2017年12月31日撮影)

<プロボクシング:フェザー級8回戦>◇17日◇東京・後楽園ホール

 IBF世界スーパーバンタム級8位和気慎吾(30=FLARE山上)が再起4連勝を飾った。

 フィリピンのスーパーフェザー級7位ローマン・カント(28)を相手に切れのあるパンチでリード。4回に左ボディーでダウンさせたが、レフェリーはスリップと判断。この時にパンチで左目上もカットしていて流血。ドクターチェックを受けてレフェリーストップとなり、4回2分50秒TKO勝ちした。

 16年の世界初挑戦では11回TKO負けを喫した。ジム移籍して再起し、世界再挑戦が見えるところまできた。「世界の準備はできている。すぐにもやりたい」と宣言したが、すでに次戦が設定されている。世界前哨戦と言える一戦だ。

 7月27日に後楽園ホールで、日本同級王者久我勇作(27=ワタナベ)に挑戦する。久我が3月に初回KOでV2に成功し、両陣営とも対戦に乗り気だった。「用意された試合はやる。100%勝つ自信はある。明確に世界への切符がほしい」。久我も世界を狙っているだけに、生き残りをかけた決戦を見据えた。

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久我勇作V2、和気慎吾対戦アピールに「やりたい」

2回目の防衛を果たした久我(撮影・酒井清司)

<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇27日◇東京・後楽園ホール

 日本スーパーバンタム級王者久我勇作(27=ワタナベ)がV2に成功した。

 27日に後楽園ホールで、同級1位小坂遼(24=真正)をまずは右ストレート、さらに左フックで2度ダウンさせ、1回TKO勝ちした。V1は判定に「最低倒したかった。スッキリした」と満面の笑み。すでに4団体とも世界ランク入り。世界挑戦経験ある和気から対戦アピールに「4回戦のころにトップだった人。ぜひやりたい」と、サバイバル戦を世界挑戦のステップにするつもりだ。

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