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内藤哲也の今年の漢字「耐」このストレス来年爆発だ

今年の漢字を「耐」とした新日本プロレス内藤哲也(新日本プロレス提供)

2020年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「密」に決まり、日本漢字能力検定協会が14日、京都市東山区の清水寺で発表した。日刊スポーツでは恒例の各界著名人の今年の1字を紹介します。

1月の東京ドーム大会で2冠王者に輝いた新日本プロレスの内藤哲也(38)は「コロナ禍は避けて通れない」と「耐」の文字を選んだ。3月から試合が中止、6月の再開後も無観客が続いた。地方巡業も減り「内藤のプロレスをお客さまに届けることができなかった」と悔しい胸の内を明かした。また、遠征ついでにいろんな場所を巡るのが趣味で「今年はどこにも行けなかった」と旅行も控えた。大好きなプロ野球の試合もほとんど観戦できなかったという。今年我慢し続けたストレスを来年一気に爆発させる。

2020年度プロレス大賞のMVPに輝いた内藤哲也は、自らお祝いしようと、会見中に頼んだ出前を食べ始める

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白鵬が餅つき 今年の漢字はカムバックの「復」

部屋の餅つきで豪快に、きねを振り下ろす白鵬

横綱白鵬(34=宮城野)が28日、都内の宮城野部屋で行われた年末恒例の餅つきに参加した。前日27日は稽古納めで、この餅つきで今年の公式行事を締めた。

自らがついた餅を、大根おろしと桜エビをまぶせて口にほおばり「部屋の餅つきは久しぶりだけど、やっぱりいいね。おいしく、いただきました」と笑みを浮かべて話した。

あらためて今年1年を振り返り「ケガが多かった。いろいろあった1年」と評した。そんな中でも令和元年最後の九州場所を通算43回目の優勝で飾った。「(執念とか)そんな思いで臨んで達成できた。このごろは、なかなか(優勝しても)ほめられないけど、それも当然といえば当然。13年以上、横綱を張っていればそうなる」と受け流せる余裕を口にした。

今年1年を漢字1文字で表すと「ケガをして(断裂した筋肉が)元に戻らない、と言われた時は“えっ”と思ったけど復活できた。『復』かな。カムバックだね」とケガで苦しんだ1年を、努めて前向きにとらえた。

年末年始は恒例となった家族旅行に、この日から出発する。初めての日本国籍でのパスポートを携え、温暖な海外で新年を迎える。「皆さんも良いお年を」と語って、今年最後の報道対応を締めた。

部屋の餅つきで、片栗粉を顔にまぶせられる白鵬
部屋の餅つき終了後、三本締めで締める白鵬(左)と石浦

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村田諒太、バトラー撃破し「幸」で19年締めくくる

公開練習を笑顔で終える村田(撮影・山崎安昭)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が「幸」で19年を締めくくる。23日に横浜アリーナで同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)との初防衛戦を控え、12日には都内の所属ジムで練習を公開し、今年の漢字1文字に「幸」を選んだ。昨年10月にロブ・ブラント(米国)に敗れた際と似た状況に「同じ轍(てつ)は踏まない」と、1戦集中で幸せに年越しする構えだ。

  ◇  ◇  ◇

今年の世相を表す「今年の漢字」に「令」が選ばれたこの日、村田は「幸」で自らの19年を表現した。その意図は「ボクシングができる幸せ」。練習パートナーとして呼んだスーパーミドル級で無敗のホープ、アイザイア・スティーン(23=米国)との2回のスパーリングを公開。体格で上回る相手をロープ際に追い込み、右ストレート、左ボディー、6連打とパワフルに攻めて好調ぶりを披露。充実した笑みを浮かべた。

1年前は、ゼロから出発したタイミングだった。昨年10月、当時WBA1位だったブラントに敗れて進退に揺れ、最終的に現役続行を表明した時期。今回、拳を交えるバトラーは村田戦決定までWBO1位とランクではブラント級。初防衛成功ならば、来年には4階級制覇王者のWBAスーパー、WBCフランチャイズ王者アルバレス(メキシコ)、元3団体統一王者のIBF王者ゴロフキン(カザフスタン)とのビッグマッチ実現の期待が膨らむ状況も似ている。

村田 世界へアピールという気持ちはない。この1戦に懸けないといけない。世界へアピールなんて思って試合したら、ブラント1戦目も負けてますし。同じ轍(てつ)を踏まないように。1戦に集中したい。

「幸」は私生活への意味もある。「(ボクシング)キャリアにおいてだけが人生ではない。人生においての目標、夢は家族で幸せに過ごすこと。『幸』を感じられることが大切」。長女佳織ちゃん(5)から「がんばってね」とつづられた手紙が届いたことも明かし「(ホテル生活で)家族に会えないことも力に変えたい」と気を引き締めた。19年すべてを「幸」にするため、村田が両拳でバトラー撃破だけに集中している。【藤中栄二】

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「おすもうさんの今年の漢字」発表します

 今年の世相を1字で表す「今年の漢字」は「安」に決まり、日本漢字検定協会が発表した。日刊スポーツ新聞社では、ウェブ限定連載「おすもうさんの今年の漢字」で、相撲界の関取衆に挙げてもらった今年の漢字を紹介します。

<1>「帰」が安美錦の1字 帰りたい、でも帰れない

<2>嘉風の1字は「技」 胸張る2場所連続技能賞

<3>豊ノ島の1字は「子」 パパは子供の稽古でも大活躍

<4>松鳳山、今年の1字「気」で気合の入った相撲を

<5>琴奨菊の1字は「変」 結婚して安らぎ、復調できた

<6>宝富士、部屋の「団」結力を土俵で示した1年に

<7>玉鷲が即答の一字「だって幸せだったから」

<8>誉富士「耐」えて稽古が実を結ぶ 自己最高位を更新

<9>高安、土俵の内外でいい経験積んだ「勉」強の1年

<10>しこ名通り「勢」いよく手術を決断、痛み乗り越えた

<11>白鵬、成功ではなく成長の「成」 ケガも記録も経験

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白鵬、成功ではなく成長の「成」 ケガも記録も経験

<おすもうさんの今年の漢字 10>

 手本となる字を見ながら色紙に書いた。実は何度か試し書きをした。「成」。横綱白鵬(30=宮城野)が迷いながら選んだ字。初めは「成功」「達成」から来たものだと思っていたが、そうではなかった。

 「今年はモンゴルから国民栄誉賞(労働英雄賞)をもらって、認められた1年ということもあったし(9月場所で)休んだことも成長の1つだった。今年の漢字1文字は、成長の『成』でいいんじゃないかな」

今年の1字に選んだ「成」の字を掲げる白鵬

 初場所で大鵬の持っていた史上最多32回の優勝を塗り替えて始まった1年。その場所後には審判部を批判して物議を醸した。それでも、春場所で34度目の優勝。ギネスブックにも載った。

 だが、9月場所では初日から連敗し、3日目から9年ぶりの休場を経験した。昇進以来続いていた横綱としての連続出場は722回で止まり、幕内連続勝ち越し、連続2桁勝利も51場所でストップ。そういった大きな浮き沈みを経験して、得たものがあった2015年だった。

 「(横綱として)初めての休場にも対応できたし、最近の世間の目にもね(笑い)。ケガも、今まで大関のときや関脇でもケガをして、そこで必ず成長させてくれた。ケガすることは、いいことではないけど、今までがそうでしたから。今年は横綱としての成長があった。達成感もできたし、新記録もつくったしね」

 最強横綱の来年は、どんな年になっているだろうか。【今村健人】 

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しこ名通り「勢」いよく手術を決断、痛み乗り越えた

<おすもうさんの今年の漢字 10>

 「勢」と書いて「勢」とサインを添える。「ちょっと、狙っているように思えるかもしれませんが…」。幕内勢(29=伊勢ノ海)が選んだ今年の漢字1文字は、自らのしこ名でもあった。「勢いよく最後まで力を出せましたし、ちゅうちょせず勢いよく『治療をしよう』と決断できました。そして勢いよく、痛いのを乗り越えられましたから」。胸を張って、しこ名でもある、その字を見せた。

勢の今年の漢字は当然この1字

 11年九州場所で関取に上がってから「だんだん、痛くなり始めた」という左肩。「最初は我慢しながらやっていました。でも、当たるたびに中にたまった水が、その衝撃で神経に触れてしびれていたんです」。

 今年8月に、意を決して“手術”した。深さ10センチまで太い針を刺し、エコーを当てながら「かたまり」をさぐる。水のかたまりが2カ所、血のかたまりが1カ所あった。約2時間かけて、少しずつ抜いた。

 そうした勢いのよさが、運命をプラスに回転させた。翌秋場所は11勝を挙げた。11月の九州場所では幕内で自己最多の12勝を挙げた。前頭4枚目以内で勝ち越したのは初めてだった。「コツコツやることが一番ですけど、その上で勢いも大事。勢いよく1年が終わりましたね。あっという間。早かった。いいこと、悪いこと、すべてひっくるめて、今がある。たくさん経験した1年でしたね」と振り返った。

 来年の今ごろ、1年間がどんな漢字だったと振り返っていたいか-。そう尋ねると「信」という漢字を挙げた。「信念の『信』ですね。信はいい言葉。信じるでもありますし。自分を信じて頑張ります」。「勢」を信じる。その先に、もっと喜びにあふれる1年が待っている。【今村健人】

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高安、土俵の内外でいい経験積んだ「勉」強の1年

<おすもうさんの今年の漢字 9>

 今年の漢字に「勉」を選んだ幕内高安(25=田子ノ浦)は、1年間を「相撲は全然ダメでしたね。ふがいない相撲ばかり。プライベートは充実していたんですけど…」と振り返り、苦笑した。6月に母ビビリタさんの故郷フィリピンで、アキノ大統領と対面して激励されたことが一番の思い出。「本当にいい経験をさせていただきました」と笑った。

高安が選んだ漢字は「勉」

 本業では、初場所で小結まで番付を上げながら、上位の壁にはね返された。秋場所では05年春場所の初土俵以来、初めての休場も経験。九州場所前は関取衆とほとんど稽古できず「感覚だけでやっていました。やっぱり土俵に対して嫌なイメージがあるので、不安がありましたね」と胸中を明かした。

 それでも、前半戦で白星を重ねたことで不安を払拭(ふっしょく)。これもいい経験となり「勝てたことで、自信を取り戻しました。こういう相撲で大丈夫なんだと。勉強になりました。本当に勉強、勉強」と繰り返した。初体験の多かった2015年。「早く番付を戻して、さらに上を目指していきたい」と挽回を誓っていた。【桑原亮】

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誉富士「耐」えて稽古が実を結ぶ 自己最高位を更新

<おすもうさんの今年の漢字 8>

 「稽古もそう、何でも『耐』えるしかないんですよ…」。そう切り出した誉富士(30=伊勢ケ浜)の悩みは尽きない。今年の漢字に「耐」を選び「今年は30(才)という年にもなりましたし、守りに入るんじゃなくて、耐えて稽古する。それ(年)を理由にして休むということはない。無理はしないほうがいいと思いますけど…」と話した。

誉富士が選んだのは「耐」

 今年、関取衆の活躍が目立った伊勢ケ浜部屋。照ノ富士が夏場所で初優勝し、大関昇進を決めた。宝富士は名古屋場所で新小結になった。安美錦は秋場所から最年長関取として奮闘。横綱日馬富士は九州場所で2年ぶりの優勝を果たした。そんな中、誉富士は秋場所まで、番付が5人のうちでいつも一番下だった。

 そんなとき、新たな挑戦が〝実〟を結んだ。秋巡業の途中、たまたま「子供の稽古」のメンバーに呼ばれた。「子供は好きだし、せっかくなら楽しいほうがいい。普段は全然おとなしいんですけどね」。休日は自室から1歩も出ない時もある控えめな面もあるが、思い切って発奮した。これが大当たりし、レギュラーメンバーに抜てき。日の目を見る機会も増えて人気上昇中だ。

 本業でも、腐らず稽古してきた成果が出て、九州場所では自己最高位を西前頭6枚目に更新した。近大の後輩でもある宝富士(28)を抜いた。部屋の関取衆では唯一、三役を経験しておらず「もちろん、狙いたい気持ちはあります。来年は『喜』にしたいですねえ」。実りの秋、厳しい冬を越えて、来年は大輪を咲かせるつもりでいる。【桑原亮】

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玉鷲が即答の一字「だって幸せだったから」

<おすもうさんの今年の漢字 7>

 今年の漢字は何ですか? 玉鷲に聞くと「幸せ」と即答した。色紙を渡すと、スマホで漢字を変換し、画面を見ながら「幸」と書き込んだ。

 なぜ幸せなんですか?

「だって、幸せだったから。来年も幸せでいられるようにですね」

玉鷲の今年の漢字「幸」

 玉鷲にとって今年は、節目の年になった。初場所で2桁勝利を挙げ、春場所は小結に昇進した。入門から66場所かけての新三役は、外国出身力士としては、最も遅い昇進だった。

 モンゴルの父に電話すると、喜んでくれた。直後、声が聞こえなくなった。おそらく、泣いていたからだった。幸せな瞬間だった。

 夏場所9日目には日馬富士を破って、初めての金星を挙げた。これが10度目の横綱戦だった。この時、30歳6カ月2日。外国人力士としては、最も遅い初金星だった。これもまた、幸せだった。

 遅咲き=苦労人のように見られるが、玉鷲はちょっと違う。ひょうひょうとしていて、自由人のような雰囲気を漂わせる。一方で、白鵬を頂点とするモンゴル人のコミュニティーには必要以上に入り込まず、土俵に情が入る余地を自ら断つ。

 今年1年、初めて前頭10枚目以下に落ちないまま相撲を取りきった。もっと注目されるべき力士だと思う。【佐々木一郎】

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宝富士、部屋の「団」結力を土俵で示した1年に

<おすもうさんの今年の漢字 6>

 幕内宝富士(28=伊勢ケ浜)の今年の漢字はある意味、今年の相撲界を象徴する1文字でもある。「団結の『団』です。やっぱり、部屋が1つになって戦えたので」。夏場所では弟弟子で関脇だった照ノ富士(24)が初優勝。九州場所では兄弟子の横綱日馬富士(31)が2年ぶりの優勝を飾り「チーム伊勢ケ浜」の結束の固さが広く認知された。

宝富士の今年の漢字「団」

 「僕は何もやっていないんですけどね…」と苦笑したが、そんなことはない。名古屋場所で自己最高位を更新する小結に昇進。今年の目標を1つ達成した。4勝11敗と負け越したが、同部屋対決がない分、上位で勝つことは優勝争いをする部屋の力士にとっては大きな“援護射撃”だ。

 西前頭8枚目まで番付を下げた九州場所では10勝を挙げた。幕内上位で取る喜びを知っているからこそ、「早く上に戻りたい」と鼻息を荒くした。

 来年については「部屋の人で2回ぐらいは優勝するんじゃないですか?」と、まるで人ごとのように言う。自身の優勝について聞かれると「そうなるように、なんとか頑張りたいです」と、かなり控えめに意気込んだ。今年はとりわけ照ノ富士の躍進が目立ったが、個人でも、部屋にとっても充実した1年だった。来年は宝富士の躍進、となるか。【桑原亮】 

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琴奨菊の1字は「変」 結婚して安らぎ、復調できた

<おすもうさんの今年の漢字 5>

 大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)は、「これしかないよねえ」と、笑顔でスラスラと1文字を選んだ。「変化の『変』。やっぱり、今年は結婚したのもあるしね。本当に、変化の年だった」。

「これしかないよねえ」と「変」と書いた琴奨菊

 祐未夫人とは2月に婚約し、名古屋場所直前の7月10日に婚姻届を提出した。「家に帰ったときに、温かいご飯がある。それだけでも全然違う。ともに戦ってくれている感じ。心強いよ」と話す優しい笑顔が、印象的だった。

 今年は5度目のかど番を迎えるなど苦戦が続いたが、秋場所では鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように11勝。満身創痍(そうい)の中で、ようやく上を見据えて戦える状態に戻ってきた。「勝負師は孤独なもの。とくに自分は考え込むほうなので、安らぎが入り、癒やしが入って、相撲にも向き合いやすくなった」と、復調の要因を明かした。

 だが、満足はしていない。地元に凱旋(がいせん)した九州場所では前半戦こそ優勝争いをしたものの、最後は「左前脛骨(けいこつ)筋挫傷」で休場。8勝に終わり「地元の皆さんに最後まで元気な姿を見せられず申し訳ない」と反省した。ケガはまだ完治していないが、冬巡業では朝稽古こそできない中で「その分、準備の段階として自分のペースでうまくやれている」とプラスに捉えていた。

 慢性的なケガとの闘いもあり不本意な結果続きだったが、ようやく光を見いだした2015年。来年へ向け「しっかり自分の相撲を取りきって、やることをやって、決めたことを全うする。それしかない」と言い切った。殻を破った先には、さらに明るい未来が待っているはずだ。【桑原亮】

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松鳳山、今年の1字「気」で気合の入った相撲を

<おすもうさんの今年の漢字 4>

 幕内松鳳山(31=二所ノ関)は悩みに悩んだ末、「気」を今年の漢字に選んだ。「やっぱり、気持ちの持ちようが変わった。気合の入った相撲が取れるようになって、気迫が伝わるようになりました」。

松鳳山は「気」を今年の漢字に選んだ

 4場所ぶり幕内に戻った地元福岡の九州場所では、豪快な取り口で白星を重ねて自己最高の12勝。千秋楽まで優勝争いを繰り広げ、敢闘賞を受賞した。締めくくりは完璧-。と言いたいところだが、ほろ苦い1年間だったことは否めない。

 東前頭8枚目だった春場所では初日から13連敗を喫し、十両へ陥落。さらに2場所連続で負け越し、窮地に立たされた。「いろいろ考え込んだときもありましたから」。持ち味の押し相撲にこだわりすぎて自分を見失っていた。そこで「内容よりも、勝つ相撲を」と方針転換。効果はすぐにあらわれ、西十両6枚目だった秋場所では13勝2敗で優勝し、見事に返り咲いた。

 辛酸もなめたが、そこから得た経験があったからこそ今がある。来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)では幕内上位まで番付が上がるが「心技体で一番大事なのは『心』。あらためて、そう思いましたね」と振り返った。筋肉質でパワフルな体、少年時代から機械いじりなどで体得した器用さ。そこに心も加わった。気持ちの乗ったまま迎える来年は、自己最高位小結の更新を狙う。【桑原亮】 

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豊ノ島の1字は「子」 パパは子供の稽古でも大活躍

<おすもうさんの今年の漢字 3>

 豊ノ島にとって、今年の漢字といえばこれだ。「子供の稽古の『子』。これしかないやろう、今年は」。大相撲の巡業は昨年の37日間から、今年は大幅増の62日間となった。巡業ではほぼ毎回、朝稽古や取組の間に、「子供の稽古」が設けられる。関取衆が子供たちに稽古をつけるのだが、豊ノ島はほぼ皆勤で参加した。だからこそ「子供の稽古の『子』」なのだ。

豊ノ島の1字「子」

 子供の稽古は、単に力士が子供を鍛えるだけでなく、お客さんを意識しながら楽しませる要素も含まれる。今年は巡業日数が延びた分だけ、エンターテインメント性はどんどん洗練されていった。塩をてんこ盛りにして力士に投げ付けるのは見慣れた光景。物言いをつけ、土俵中央で協議、マイクを使って説明するくだりは豊ノ島の主導で新たに加わった。さらにそこから、阿夢露がロシア語で説明して爆笑を誘うなど、レパートリーは多彩化。秋巡業からは誉富士が彗星(すいせい)のごとく現れ、独自のパフォーマンスで注目度もうなぎ上りになった。

 巡業が増えたのは、相撲人気が復活した証し。テレビなど媒体への露出も急増した1年を、豊ノ島は「ある意味『個』を生かして、相撲も盛り上がってくれたら」と振り返った。本業では、春場所で横綱日馬富士を破り自身4度目の金星。秋場所では優勝争いに加わるなど奮闘した。長女希歩(きほ)ちゃん(3)を持つパパでもあり、来年は「子供のためにも頑張る。子供も欲しい」と、2人目の誕生をにおわせていた。【桑原亮】

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嘉風の1字は「技」 胸張る2場所連続技能賞

<おすもうさんの今年の漢字 2>

 小結嘉風(33=尾車)の今年の漢字1文字は、ずばり「技」だ。迷いは一切なし。「今年は技能賞を初めてもらった。三賞の中でも、技能賞は特別。プロの力士として、幕内の舞台で技を認められたということ。しかも2場所連続。これは僕にしか書けない字じゃないですか」と胸を張った。

胸を張る嘉風

 「嘉風旋風」は、間違いなく今年のトピックの1つだ。夏場所から3場所連続2ケタ勝利を挙げ、西前頭筆頭だった秋場所では白鵬、鶴竜の2横綱を連日撃破。2大関2関脇1小結も破る上位キラーぶりで、自身初の殊勲賞と技能賞を獲得した。9場所ぶりの三役復帰となった九州場所でも勝ち越しを決め、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)では新関脇昇進が濃厚だ。「相撲に取り組む姿勢が変わって、自分の力が出せるようになった。今年というより、相撲人生の中で一番大きな出来事」と、1年を振り返った。

 快進撃を見せた今年も、あとわずか。だが「良い年だったけど、良い年と思って区切ってないので」と、これで終わらせるつもりはない。「上の人とやって勝てるというよりは、なんとかなる。なんとかするぞという気持ちはある。3場所連続三賞も狙いたい」。旋風は、まだまだ続きそうだ。【桑原亮】 

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「帰」が安美錦の1文字 帰りたい、でも帰れない

<おすもうさんの今年の漢字 1>

 今年の世相を1字で表す「今年の漢字」は「安」に決まり、日本漢字検定協会が発表した。日刊スポーツ新聞社では、ウェブ限定連載「おすもうさんの今年の漢字」で、相撲界の関取衆に挙げてもらった今年の漢字を紹介します。1回目は、関取最年長37歳の安美錦です。

 ◇ ◇

 冬巡業の最終日。沖縄の地で、知性派の幕内安美錦(伊勢ケ浜)は今年を象徴する漢字1文字を「『偽』じゃない? 五輪エンブレムに始まって、国立競技場、この間はミスチルの曲についても(報道に)出てたよね」と、ひょうひょうと語った。

 確かに、社会的にはそうかもしれない。だがここは、自身の1年間を振り返って1文字を決めてもらいたい! たまたま鳴った携帯電話の電話口で絵莉夫人に相談すると「ひらがなでいいんじゃない?」との返答。これは相撲同様、華麗にかわされるかもしれない…。その瞬間、スラスラと色紙に書き始めた。

ムッとした表情の幕内安美錦(2015年12月13日、沖縄県立武道館)

 選んだ漢字は「帰」。理由を「早く家に帰りたい。でも帰れない」と答えた。巡業後も部屋の沖縄合宿に合流。気持ちは分かる。だが、それだけではなかった。

 「ケガをしても、よく帰って来られたのと、来年は新年から(幕内)上位に帰って来られた。『返』り三役はならないかもしれないけど、来年は(下位に)帰らなくていいように、居続けたいね」。

 好調だった春場所では、10日目に右膝を負傷し途中休場。懸命のリハビリで夏場所から復帰し、九州場所では西前頭3枚目で勝ち越した。名古屋場所後に旭天鵬(41=現大島親方)と若の里(39=現西岩親方)が引退し関取最年長にもなったが、業師は健在だ。「原点回帰の『帰』でもあるね」と、細い目をさらに細くした。

 「帰」を連呼した後、最後にこう付け加えた。「でも早く帰りたいのは本当。めちゃくちゃ怒ってる」。色紙を持つ表情は、その怒りを表現しているとか、いないとか。【桑原亮】

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日馬、今年の漢字は…「夢」

今年の漢字に「夢」を選んだ日馬富士

 横綱日馬富士(28=伊勢ケ浜)が12日、今年の漢字に「夢」を選んだ。「横綱になるという夢を追い掛けて、つかんだわけですから。これですね」。今年は7月の名古屋場所と9月の秋場所を連続で全勝優勝し、夢をかなえた年だった。色紙を手にすると、「1文字か…、難しいな」と言いつつ、迷うことなくペンを走らせた。先月、太宰府天満宮の西高辻(にし・たかつじ)宮司から字を習い、ノートに書いて練習した成果を早速発揮した。

 新横綱として臨んだ場所は9勝6敗に終わり、すでに来年の初場所(1月13日初日、両国国技館)へ向けて、始動している。この日は、十両誉富士を相手に、立ち合いの稽古を20回繰り返した。次の夢については「まだ相撲が安定してない。それも、オレらしいんだけどね。2回も全勝できたのは奇跡だよ。横綱として、安定させないとね」と話していた。

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「信」…白鵬が選んだ今年の漢字です

 横綱白鵬(26=宮城野)が12日、「今年の漢字」に「信」を選んだ。所用で部屋から出掛ける前に「そうだねぇ、信じるの『信』かな」と話した。不祥事などで大相撲の存在意義を問われ、3月には東日本大震災が襲った。激動の1年だったからこそ、人を信じ、相撲を信じるという意味の漢字を選んだ。18日には大阪で小中学生が参加する第2回白鵬杯が行われる。モンゴルだけでなく、今年は韓国からの選手を含め、600人以上が参加する。

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