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【名古屋場所新番付】進退かかる白鵬が一人横綱、綱とりの照ノ富士は東大関

新調された綱を締める横綱白鵬(2021年6月12日)

日本相撲協会は21日、大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。名古屋場所は2年ぶりの開催で、地方場所は昨年3月の春場所(大阪)以来の本場所となる。

横綱は、今場所も一人横綱の白鵬(36=宮城野)が東に就いた。3月の春場所2日目以来、111日ぶりの本土俵でどんな相撲を取るか。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)によれば進退のかかる場所となるだけに大いに注目される。

大関は、先場所に続き4大関がそろった。先場所優勝で、今場所は綱とりのかかる照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が東、優勝同点の貴景勝(24=常盤山)は西に就いた。先場所、かど番を脱出した正代(29=時津風)が東の序列2番目に、新型コロナウイルスの感染対策ガイドラインに違反し、出場停止6場所の最初の場所になる朝乃山(27=高砂)は、西の同2番目に位置する。

三役陣は4人。先場所に続く東関脇の高安(30=田子ノ浦)は、三役で2場所連続2ケタ10勝を挙げており、好成績を収めれば19年九州場所以来の大関復帰の可能性が高まる。西は御嶽海(28=出羽海)が4場所ぶりの関脇復帰(三役は7場所連続)。関脇在位15場所は昭和以降、名寄岩、貴闘力、豪栄道に並ぶ8位(1位は琴光喜の22場所)。三役在位25場所は昭和以降、栃煌山に並ぶ10位の記録(1位は琴錦の34場所)となった。

東西の小結は、ともに新三役のフレッシュな顔触れとなった。東は小兵ながら正統派の押し相撲で急成長の若隆景(26=荒汐)で、荒汐部屋からは、前の師匠(元小結大豊)が02年6月1日に部屋を創設してから初めての新小結。福島県からは01年秋場所の玉乃島以来、戦後5人目の新小結で、東洋大からは16年九州場所の御嶽海以来3人目、学生相撲出身では19年九州場所の朝乃山以来、48人目となった。西は明生(25=立浪)で、立浪部屋からは現師匠(元小結旭豊)が99年2月22日に部屋を継承してからは初めての小結誕生。立浪部屋としては94年初場所の智乃花以来で、鹿児島からは14年夏場所の千代鳳以来、戦後9人目の新小結となった。なお新三役は、昨年11月場所の隆の勝以来で、同一場所で新三役2人が出るのは19年名古屋場所の阿炎、竜電以来2年ぶりとなった。

大相撲名古屋場所は、7月2日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。4日の初日を迎える。

夏場所を制し、優勝インタビューに答える照ノ富士(2021年5月23日撮影)

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【名古屋場所新番付】元小結の常幸龍、千代鳳らが十両から幕下に陥落

常幸龍(2021年5月13日)

日本相撲協会は21日、大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。名古屋場所は2年ぶりの開催で、地方場所は昨年3月の春場所(大阪)以来の本場所となる。

番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

<三役から平幕>

大栄翔(27=追手風)西小結→西前頭筆頭

隆の勝(26=常盤山)西関脇→東前頭2枚目

<幕内から十両>

天空海(30=立浪)東前頭17枚目→西十両2枚目

明瀬山(35=木瀬)東前頭13枚目→東十両7枚目

竜電(30=高田川)東前頭14枚目→東十両9枚目

翠富士(24=伊勢ケ浜)西前頭15枚目→西十両9枚目

<十両から幕下>

常幸龍(32=木瀬)東十両7枚目→東幕下筆頭

千代の海(28=九重)東十両12枚目→東幕下3枚目

美ノ海(28=木瀬)西十両9枚目→西幕下3枚目

千代鳳(28=九重)東十両10枚目→東幕下7枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<幕下>

大葉山→大畑(おおはた=時津風)

欧深沢→欧勝海(おうしょううみ=鳴戸)

<三段目>

棚橋→日向龍(ひなたりゅう=武蔵川)

魁勇大→小原(おばら=浅香山)

若洸闘→新隆山(あらたかやま=常盤山)

流武→流武丸(りゅうぶまる=武蔵川)

<序二段>

魁當真→魁狼(かいろう=浅香山)

大永谷→春永海(しゅんえいかい=錣山)

西村→堅昇丸(けんしょうまる=武蔵川)

加藤桜→荒剛丸(こうごうまる=式秀)

<序ノ口>

田口→玉の寅(たまのとら=片男波)

千代泉志→千代福(ちよふく=九重)

沢田翔→日翔志(ひとし=追手風)

服部→玉天翔(たまてんしょう=片男波)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

流武貴→流武丸貴光(りゅうぶまる・たかみつ=武蔵川)

魁當真亜侖→魁狼亜龍(かいろう・あろん=浅香山)

若洸闘新太→新隆山洸斗(あらたかやま・ひろと=常盤山)

田口義明→玉の寅麿(たまのとら・まろ=片男波)

大永谷航大→春永海由宇斗(しゅんえいかい・ゆうと=錣山)

将豊竜光→将豊竜将太(しょうほうりゅう・しょうた=時津風)

【改名(年寄)】

東関大五郎→東関精彦(あずまぜき・せいけん)

【出身地変更】

藤青雲(藤島)埼玉県朝霞市→熊本市西区

【引退】琴紺野、琴全翔、琴ノ海、琴欣旺(以上、佐渡ケ嶽)魁ノ隆(友綱)藤佐藤(藤島)高立、大志龍(以上、木瀬)宝龍山、唐津海、天ノ東(以上、玉ノ井)大翔龍、大翔洸(以上、追手風)華の富士、響龍(以上、境川)雅隆(二子山)舛ノ山(常盤山)越乃花(立浪)吉村(出羽海)千代鷹(九重)紫龍(湊)

【停年退職(年寄)】

峰崎修豪(元前頭三杉磯)

【退職=契約満了(年寄)】

待乳山孝晴(元小結播竜山)

出来山双一(元関脇出羽の花)

桐山国由(元小結黒瀬川)

まわしをたたき気合を入れる千代鳳(2021年5月13日撮影)

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【名古屋場所新番付】八角部屋が所属力士トップ、佐渡ケ嶽部屋は2位→7位

夏場所千秋楽で協会あいさつに臨む八角理事長(2021年5月23日撮影)

日本相撲協会は21日、大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。名古屋場所は2年ぶりの開催で、地方場所は昨年3月の春場所(大阪)以来の本場所となる。

新番付にしこ名が載った力士総数は、全42部屋に夏場所から11人減って659人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

長らく最多を誇った佐渡ケ嶽部屋が先場所、1位の座を譲った。先場所前に閉鎖された東関部屋から力士を受け入れた八角部屋が、今場所も30人でトップを維持した。先場所2位だった佐渡ケ嶽部屋は引退力士が多かったため24人で7位に下がった。2位は九重部屋の28人、3位は木瀬部屋と高砂部屋の26人。5位は境川部屋と玉ノ井部屋が25人で並ぶ。以下、8位高田川部屋(22人)、9位追手風部屋(20人)と続き、ここまでが20人以上の部屋。トップ10の最後は19人の式秀部屋と立浪部屋が並ぶ。

関取輩出では、追手風部屋(幕内5人、十両2人)が7人を擁してトップ。九重部屋(幕内5人)、木瀬部屋(幕内4人、十両1人)、伊勢ケ浜部屋(幕内3人、十両2人)が5人で、常盤山部屋(幕内2人、十両2位)が4人で続く。

力士数の最少は鏡山部屋の2人で、錦戸部屋(4人)、片男波部屋(5人)も“少数精鋭”で臨む。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の54人。以下<2>大阪府36人<3>愛知県と兵庫県が33人と、本場所開催3都府県が上位3傑に入る。以下<5>千葉県、神奈川県=30人<7>埼玉県28人<8>福岡県、熊本県、鹿児島県=26人と、ここまでがベスト10入り。

幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道が21人で続く。幕内7人、十両4人とも出身地別で最多のモンゴルは20人で、ここまでが20人超え。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は11人(17位タイ)となっている。なお47都道府県の最少は鳥取県と滋賀県の1人。福井県が2人、香川県と徳島県が3人となっている。

国別ではモンゴルの20人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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綱とり挑戦照ノ富士「人より3倍やる気持ちで」土俵外トレにも充実感

チューブを使って上半身を鍛える照ノ富士(代表撮影)

大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で綱とりに挑戦する大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が9日、都内の部屋で相撲を取る稽古を再開した。幕内力士の宝富士と計10番取って8勝2敗。得意の左まわしを取る形を繰り返し、時折笑顔を見せるなどリラックスしながら動きを確かめた。稽古後、代表取材に応じ「(状態は)悪くない。自分の動きを試して、ここから調整していく」と振り返った。

土俵周りでも、重りやゴムチューブを使用したトレーニングで体を鍛えた。「土俵の中の稽古も大事ですけど、土俵の周りでの筋トレとか。そういったものを人より3倍ぐらいやるっていう気持ちでやってるんで」と力を込めた。

大関に復帰した夏場所では、12勝3敗で並んだ大関貴景勝との優勝決定戦を制し、2場所連続4度目の優勝を飾った。大関復帰2場所目で横綱昇進に挑む。「(名古屋場所は)綱とりということになってますけど、だからといってプレッシャーに感じてたらもう終わりなんで。いつも通りに準備して。準備を前よりもっとしっかり出来ればいいかなと思いますね」と気負わずに語った。

宝富士と三番稽古をする照ノ富士(右)(代表撮影)
ゴムチューブを使って体を鍛える照ノ富士(代表撮影)

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高安「ずっと兄弟子だった」荒磯親方の門出を好成績で祝福誓う

名古屋場所に向けて稽古に励む高安(代表撮影)

大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で大関復帰に挑戦する関脇高安(31=田子ノ浦)が、兄弟子で部屋付きの荒磯親方(元横綱稀勢の里)の門出を好成績で祝うことを誓った。

4日、都内の部屋での稽古後に代表取材に応じた。8月1日付で兄弟子は「荒磯部屋」を設立して独立する。来場所が同じ部屋として最後に臨む場所となることについて「自分が15(歳)で入ったとき、荒磯親方は18だった。それからのお付き合い。ずっと兄弟子だった。(名古屋場所が)節目なので。頑張りたいですよね」と気持ちを高めた。

先々場所は小結で10勝、先場所は関脇で10勝を挙げ、来場所は“再”大関とりとなる。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」。昇進問題を預かる審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は「13(勝)以上で優勝なら、そういう話も出るんじゃないですか」と話している。高いハードルが設けられる見通しだが、高安は「中途半端な成績じゃ駄目ですからね。気合を入れて体をつくって、千秋楽まで優勝争いに絡むのが目標。一番は相撲内容。消極的な相撲は取れない。会場のお客さんが、見ていて肩に力が入るような相撲が取りたい」と意気込んだ。

2月に第1子の長女が誕生。春場所後に初めて対面し、育児に励んでいる。「しょっちゅう寝てます。にこにこして、手がかからない娘です。お風呂は毎日欠かさず僕が入れている」。出生時から体重は2倍ほどになったという。「ファンの方のお子さんは何度も抱いているが、自分の娘なので。ダンベルとはまた違うものがある。落としちゃいけない。気が疲れます」と笑っていた。

名古屋場所に向けて稽古に励む高安(左)(代表撮影)

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朝乃山に「失望」、照ノ富士「どん底からよく戻ってきた」 横審矢野委員長

大相撲横綱審議委員会の矢野委員長(2019年5月27日撮影)

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会合が24日、東京都内で開かれ、矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)が報道陣の代表取材に応じた。

コロナ禍にあっての夏場所開催について「協会や関係の皆さんの努力のたまもの」と、まずは興行開催を評価した後、優勝した大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)について言及。「どん底まで落ちて、よくここまで戻ってきたなという称賛の言葉があり、ファンの心をつかんだと思う。優勝のインタビューも浮かれたところが全くなく、好感が持てたと私自身は思う」と称賛。他にも「貴景勝が最後までよく頑張ったと思う。遠藤もそう。本当に場所を盛り上げた力士で、また若手でも若隆景とか、なかなか頼もしい力士が表れてきた。これからもっと一層活躍してほしいと思う」と期待した。

その上で照ノ富士の綱とりとなる7月の名古屋場所について「他の大関も含めて、みんなで競い合ってほしい」とした上で、照ノ富士については「今の気持ちをしっかり持って、いい成績を挙げてほしい。それを心から願います。また、それを簡単に許さない他のライバルの力士もいる。みんなで頑張っていただき、それで素晴らしい相撲が毎日続けば、よい結果につながるのでは」と期待。横綱昇進に求められることについて、数字は「何勝何敗とか私が今、言えるわけではないですし、その基準について申しあげる用意はありません」としながらも、「相撲自体もいい相撲であってほしい。ただ勝てば良いというものではない。目の肥えたファンの皆さんがうなるような相撲を見せていただきたい」と求めた。12勝3敗での優勝ということもあり「(名古屋場所では)15日間の相撲を見て、みんながどう思うかどうか。同じ1勝でも価値ある1勝と、まぐれの1勝があるでしょう。勝ち星を重ねていけば、道は開けるんじゃないでしょうかね」とも話した。

場所中に、場所前の不要不急の外出が発覚し途中休場した大関朝乃山(27=高砂)については「正直申しあげて失望した。日頃、部屋の師匠がどんな指導をしているのかということについて、もちろん疑問は残るが、何と言っても協会の看板力士。次の横綱に一番近い大関という地位にある力士として、あまりにも軽率で自覚が足りないと思い、本当に残念。協会でコンプライアンス委員会を開き調査中ということを八角理事長から聞きましたが、どうしてそうゆう状態になったのか、しっかり調査して対処の仕方を公正に行っていただきたいと思います」と話した。さらに「地位が上がるほど責任と義務は重くなるというのは、何も相撲界に限ったことでなく、どこの世界でも同じこと。決して大相撲の世界だけが何か世間と違うことをやって許されるということは、あり得ない」と断じた。一方で「心を入れ替えてやり直してほしい。素晴らしい素質を持っている力士だとみんなが思っている。やはり心の問題。今回のことが本当に反省材料になれば、次の道も開けるんじゃないでしょうか」とも話した。

休場した横綱白鵬(36=宮城野)については、既に決議した「注意」が継続している。名古屋場所で進退がかかるが「本当に7月場所で進退を懸けるという本人が言っている言葉を、私は理事長から聞きました。それを信用して、もう1回チャンスを与えようということに、3月の横審で皆さんで決めました。そういう期待を持っているので、ぜひ出場して頑張ってほしい。横綱ですから、本当の意味で壁になってほしい。そこを期待しています。ケガを治して出場して、活躍してほしい」と期待した。

23日、優勝を決め八角理事長(手前)から総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士いざ綱取りへ「力を振り絞って頑張りたい」 2場所連続V一夜明け

夏場所優勝から一夜明けてリモートでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、綱とりに向けて決意を示した。千秋楽から一夜明けた24日、都内の部屋からリモートでの会見に出席。最高位を目指す名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)へ「あと1歩というところまできている。力を振り絞って頑張りたい」と見据えた。

両膝の故障などで、一時は序二段まで番付を落とした経験があるだけに「いつ辞めてもおかしくない覚悟の上で、今日で最後かもしれないという思いで取っている」と力を込める。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)以降、直近10人における横綱昇進の平均年齢は約26歳。現役の白鵬を除けば平均31歳で引退している。11月に30歳となる照ノ富士は「(横綱に)上がっても上がれなくても、自分で納得できる終わり方をしたい」と意気込んだ。

23日、優勝を決め八角理事長(手前)から総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士がV一夜明け会見「必死にやってきたことが結果に」/一問一答

夏場所優勝から一夜明けてリモートでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所で2場所連続、4回目の優勝を飾った大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が24日、東京都内の部屋からリモートで一夜明け会見に臨んだ。膝のけが、内臓疾患などで序二段まで落ちながら、前例のない鮮やかな復活劇。名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)では綱とりに挑む。

-昨夜は眠れたか

照ノ富士(以下照) そうですね。ゆっくり休めました。

-気持ちはほぐれた

照 いつも通りです。

-実感は

照 初めてなので大関での優勝。大関での優勝ないと、次の番付見えないと思っていた。よかったと思います。

-次に向けて

照 そこを目指して頑張ってきて、あと1歩まできているんで。全力を出し切って頑張っていきたい。

-何が優勝に

照 必死にやってきたことが結果につながってるんじゃないですかね。今のできること、やりきったと思います。

-相撲内容では

照 すべて力を出し切ったことじゃないですか。必死にやってることがよかったと思います。

-苦しかったのは

照 ないです。

-独走状態から決定戦は

照 常に言っているようにその日のことしか集中していなかった。昨日は本当に体に任せてって感じだった。考えてどうこうではなかった。本当に一生懸命、全力を出し切るしかなかった。(決定戦の立ち合い、かち上げも)反応ですね。

-敗れた2番、師匠の伊勢ケ浜親方が審判長

照 親方の立場もありますし、ちゃんとした判断をしなければいけないのもありますし、そういう相撲をとった自分が悪い。そう気持ちを切り替えた。

-来場所が綱とり

照 普段やってきたことしか場所で出ない。しっかり準備して、次の場所に臨みたい。

-名古屋は15年新大関場所

照 できることを精いっぱいやって、場所を15日間務められたらと思います。

-15日間の精神面は

照 特に変わったことはなかった。

-名古屋までは

照 同じ感じでいけたらと思っている。

-横綱を一発で決める思い

照 できたらできた、できなければできなかったで、力を出し尽くすだけ。

-前日の優勝インタビューでは「覚悟」も示した

照 いつ何が起きるか分からない状態で土俵を務めている。だからこそ、心の準備をしなければいけない。いつやめてもおかしくない。やめても自分で納得する状況にしなければならない。それだけです。

夏場所優勝から一夜明けてリモートでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

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「膝に爆弾」関取復帰後の照ノ富士“投げ手”半減 下がらず前出る相撲意識

照ノ富士の決まり手

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降では初めてとなる大関復帰場所での優勝を果たした。

優勝に王手をかけた千秋楽の結びで大関貴景勝に敗れ、12勝3敗と並ばれた。しかし。貴景勝との決定戦を制して、2場所連続4度目の優勝を決めた。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、場所前の稽古では古傷である膝の状態が上向かず「稽古はちょっと足りてない」と明かしていたが、不安を感じさせない15日間だった。

   ◇   ◇   ◇

照ノ富士の変化が、決まり手に表れている。前回大関だった15年名古屋場所から17年秋場所までの10場所と、関取に復帰した昨年初場所から今場所までの8場所で、白星はそれぞれ95勝、93勝とほぼ同数。決まり手は「寄り切り」や「押し出し」などの基本技の数に大きな変化は見られなかったが、「上手投げ」や「小手投げ」の「投げ手」が、「25」から「14」と半数近くに減った。

師匠の伊勢ケ浜親方は「膝という爆弾を抱えている。相手の腕を抱えて引っ張り込めば、古傷の両膝にも負担がかかる」と照ノ富士に指導してきた。鳥取城北高時代の恩師で同校相撲部コーチのレンツェンドルジ・ガントゥクス氏(36)は「高校時代は多かった、引くクセがなくなった」と目を見張る。下がらずに前に出る相撲を意識付け、今場所も「寄り切り」の決まり手が最多だった。

◆初の大関復帰V 昭和以降で大関に復帰した場所(過去11例)での優勝はなく、照ノ富士が初めて。

◆双葉山ルート 関脇で優勝を果たし、大関昇進の翌場所で連覇をするのは37年(昭12)1月場所の双葉山以来(当時11日制)。双葉山は翌場所も優勝して第35代横綱に昇進した。さらに新横綱から2場所連続で賜杯を抱き、5場所連続優勝となった。

◆大関優勝 昨年11月場所の貴景勝以来3場所ぶり。

◆現役2位 4度目の優勝は通算44回を誇る横綱白鵬に次いで現役2位。

優勝決定戦で貴景勝(手前)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(左)に優勝旗を渡す伊勢ケ浜審判部長(撮影・河田真司)

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照ノ富士V「引退するとき“全てを出し切りました”と思いたい」一問一答

伊勢ケ浜審判部長(右)から優勝旗を受け取る照ノ富士

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降初めてとなる大関復帰場所での優勝を果たした。優勝に王手をかけた結びの一番で大関貴景勝に敗れたものの、決定戦ではリベンジした。独走態勢から一転した終盤戦だったが、古傷の両膝と戦い続けながら最後は意地を見せた。2場所連続4度目の優勝で大関としては初めて。名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で綱とりに挑戦する。

以下、リモート取材での照ノ富士の一問一答。

-15日間を終えてどんな思いか

照ノ富士 もっと勉強して、もっと頑張らないといけないなと感じました。(本割で)負けている以上は、足りないということになりますから。

-単独首位で走っていた中で、千秋楽までもつれた苦しさはあったか

照ノ富士 そうですね。でもやっぱり、15日間全部は思い通りにいくわけじゃない。

-膝も不安を抱えていたように見えた

照ノ富士 いや、変わらないので。仕方ないので。

-2敗目を喫した14日目は際どい一番だった。部屋に戻って師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)とはどんな話をしたか

照ノ富士 「そういう相撲を取った自分が悪いと思って成長していきなさい」と常に言われているので、その通りだと思います。

-今日も本割の後に、その成長が問われる決定戦となった

照ノ富士 常に言っているように1日一番の気持ちで土俵に上がっているので、そういう結果が後からついてきて良かった。

-常々「長く相撲を取れるわけじゃない」と話しているが、できるうちに横綱に上がりたいという気持ちが強いか

照ノ富士 長く取れたら取れたでありがたいことですけど、いつ何が起きるか分からないので、力が出ているうちに、自分の力がどこまで通じるかということを試して、引退するときに「全てを出し切りました」ということを(思いたい)。

-綱とりの挑戦権を手にした実感は

照ノ富士 まだ湧いてこないので、次の場所始まるまでちゃんと準備していきたいなと思います。

表彰中、汗をぬぐう照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士は優勝決定戦で貴景勝(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

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照ノ富士、来場所で綱とりなるか 連続Vで成功は12年の日馬富士が最後

近年の綱とり挑戦

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降は初となる大関復帰場所での優勝を果たした。優勝に王手をかけた結びの一番で大関貴景勝に敗れたものの、決定戦ではリベンジした。独走態勢から一転した終盤戦だったが、古傷の両膝と向き合いながら最後は意地を見せた。2場所連続4度目の優勝で、大関では自身初。名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で綱とりに挑戦する。

     ◇   ◇   ◇

早くも来場所の綱とり挑戦に注目が集まる。過去に大関陥落を経験して、横綱昇進を果たしたのは79年名古屋場所後の三重ノ海だけ(陥落翌場所に10勝を挙げて大関復帰)。十両以下に陥落して大関に復帰したのは照ノ富士が初めてで、横綱昇進となればもちろん前例はない。

伊勢ケ浜審判長は「(照ノ富士は)1年で3回優勝しているし、2場所連続で優勝しているわけですから」と、高いレベルの成績を残し続けていることを評価している。直近では1月の初場所で貴景勝が綱とりに挑んだが、初日から4連敗を喫し、左足首の負傷などの影響もあって10日目から途中休場した。最後に2場所連続優勝で綱とりを成功させたのは、12年秋場所の日馬富士。かつての兄弟子と同じように、文句なしで決めたい。

伊勢ケ浜審判部長(手前)から優勝旗を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士は優勝決定戦で貴景勝(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
表彰中、汗をぬぐう照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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貴景勝V争い意地で最後まで盛り上げ 朝乃山休場の中「大関」の看板守る

照ノ富士(左)を突き落としで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降では初めてとなる大関復帰場所での優勝を果たした。優勝に王手をかけた千秋楽の結びで大関貴景勝に敗れ、12勝3敗と並ばれた。しかし。貴景勝との決定戦を制して、2場所連続4度目の優勝を決めた。

   ◇   ◇   ◇

貴景勝が大関の意地で最後まで優勝争いを盛り上げた。本割で照ノ富士を突き落とし、優勝決定戦に持ち込んだ。13日目終了時点での2差から史上初の大逆転こそならなかったが、大関の責務を十分に果たした。

千秋楽の協会あいさつ、八角理事長(元横綱北勝海)は「違反行為により大関の休場はまことに遺憾でございますが」と大関朝乃山の休場を謝罪した。NHKで解説を務めた元横綱の北の富士氏は「最後は大関の決戦でよかった」と話し、伊勢ケ浜審判部長も「大関が頑張ってこういう展開になった」と粘りをたたえた。

昨年11月場所とは逆の展開になった。トップを走っていた貴景勝が千秋楽に追いつかれ、優勝決定戦で下して賜杯を手にした。今場所は本割で勝って追いつき優勝決定戦で敗れた。持てる力は出し尽くした。

今場所のキーワードは「集中」だった。「集中していった」「1日集中してやるだけ」「明日も集中」と何度も繰り出した。その言葉が千秋楽、本割の一番に集約された。

今場所の出場力士の番付上、最高位でありながら朝乃山の休場で大関陣は厳しい目を向けられた。その中で2大関が優勝を争う形で終えられた。貴景勝は「大関」の看板を守った。【実藤健一】

優勝決定戦で貴景勝(手前)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士が大関初V「自分も」“隻腕の力士”から勇気、最後まで弱み見せず

照ノ富士は優勝決定戦で貴景勝(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降は初となる大関復帰場所での優勝を果たした。優勝に王手をかけた結びの一番で大関貴景勝に敗れたものの、決定戦ではリベンジした。独走態勢から一転した終盤戦だったが、古傷の両膝と向き合いながら最後は意地を見せた。2場所連続4度目の優勝で、大関では自身初。名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で綱とりに挑戦する。

   ◇   ◇   ◇

照ノ富士は「いつもよりはうれしい」と、初めての大関Vに表情を緩ませた。21場所ぶりに大関に返り咲いた今場所。優勝に王手をかけた一番は、貴景勝の突き落としをあっさり食らった。幕内の優勝決定戦は過去3戦3敗。「決定戦になるといつも負けている」と自虐的に振り返る。この日は相手の両足がそろった瞬間を見逃さず、冷静にはたき込み。初日から10連勝が一転、終盤5日間で3敗を喫したが「常に言ってるように1日一番なので」と集中力は乱れなかった。

場所前から古傷の両膝の状態が上向かなかった。兄弟子で部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)は「中日すぎくらいから、歩くのもしんどそう。体重がかかるたびに鈍痛があるはず」と察する。この日も決定戦を制して花道を引き揚げる際、痛みを堪えるように顔をしかめる場面があったが、膝の状態については「相変わらず普通です」。最後まで弱みを見せなかった。

勇気づけられた存在が“隻腕の力士”だった。東京・拓大第一高教員の布施美樹さん(47)は、小学校2年の時に自宅で農作業を手伝っていた際、誤って草を切るカッターで腕を切断。右肘から先をなくすハンディを抱えながら、アマチュア相撲で奮闘する模様を追ったドキュメンタリー番組を、照ノ富士は何度も見返したという。「この体でも一生懸命相撲を取っているのを見ると、自分もという気持ちになる」。両膝のけがや糖尿病などの内臓疾患に苦しんだ経験があるだけに、感じるものがあった。

来場所は最高位に挑戦する。横綱昇進の内規は「2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」。審判部長を務める師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「準ずる成績を出せば、そういう話になる」と綱とりを明言した。「なりたいからと言って、なれることでもない。だからこそ経験してみたい。一生懸命頑張って最後に『自分の力を絞りました』と胸を張って歩きたい」と照ノ富士。全力を尽くした15日間の先に、最高位が見えてくる。【佐藤礼征】

◆照ノ富士の優勝決定戦 照ノ富士が幕内の優勝決定戦を制したのは初めて。15年秋場所(横綱鶴竜)、17年春場所(横綱稀勢の里)、20年11月場所(大関貴景勝)と3戦全敗だった(カッコ内は対戦相手)。十両以下の優勝決定戦でも1勝2敗。

<照ノ富士アラカルト>

◆初の大関復帰V 昭和以降で大関に復帰した場所(過去11例)での優勝はなく、照ノ富士が初めて。

◆双葉山ルート 関脇で優勝を果たし、大関昇進の翌場所で連覇をするのは37年(昭12)1月場所の双葉山以来(当時11日制)。双葉山は翌場所も優勝して第35代横綱に昇進した。さらに新横綱から2場所連続で賜杯を抱き、5場所連続優勝となった。

◆大関初 在位15場所目で大関として初優勝するのは初代貴ノ花、小錦、琴欧洲に並び昭和以降5番目の遅さ。最も遅いのは稀勢の里の31場所目。

◆師匠に並ぶ 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に並ぶ4度目の優勝。

◆外国出身 外国出身力士の優勝は120度目。モンゴル出身は90度目。出身地別では北海道の120度が最多。

現役力士の幕内優勝回数
照ノ富士(左)に優勝旗を渡す伊勢ケ浜審判部長(撮影・河田真司)

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八角理事長「こんなに優勝が苦しいとは」照ノ富士の心中おもんぱかる

照ノ富士(左)に内閣総理大臣杯を渡す八角理事長(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

終わってみれば、照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の大関復帰優勝で幕を閉じた夏場所。優勝争いを決定戦まで演じた両大関に、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「2人とも、よくやりましたよ。よくやった、2人とも」と出場する番付最上位としての責任を果たした貴景勝(24=常盤山)を合わせた2人を褒めた。

優勝決定戦の一番で、照ノ富士の勝因を「貴景勝の出足を止めたところかな。足を送りました。集中力(の表れ)。こんなに優勝が苦しいとは(照ノ富士も)思わなかったでしょう」と分析し、心中をおもんぱかった。

4日目から観客を入れた場所では後半、盛り上がりに水を差すような大関朝乃山(27=高砂)の規律違反も。何とか場所を乗り切った同理事長は「お客さんに来てもらって本当に良かった。力士も気持ちの持ちようが違ったでしょう。喜んでもらえたと思います。本当にありがたいです」とファンに感謝。7月の名古屋場所は、昨年3月の春場所(大阪開催)以来となる地方場所となるが「何回も(現地に)視察に行っている。(感染防止)対策が大変になるが、決めたことをちゃんと守ってやれば出来ると思う」と期待した。

照ノ富士は優勝決定戦で貴景勝(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

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高安、来場所13勝以上でVなら大関再昇進も「そういう地位」藤島審判長

高安(右)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は、名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)の成績次第で関脇高安が大関に再昇進することを示唆した。

高安は小結だった初場所で10勝を挙げ、今場所も10勝を挙げた。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝以上」で、同審判長は「13勝以上で優勝なら、そういう話しも出るんじゃないですか。今までの大関もそうやってきた。そういう地位ですから」と話した。

高安(右)をはたき込みで破った隆の勝(撮影・鈴木正人)

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次が照ノ富士の綱とり場所「そういう話になります」審判部長が明言

優勝決定戦で貴景勝(手前)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

日本相撲協会の伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は、名古屋場所が大関照ノ富士にとって綱とり場所になると明言した。

横綱昇進には「2場所連続優勝もしくは、それに準ずる成績」という横綱審議委員会(横審)の内規がある。同審判部長は「(照ノ富士は)1年で3回優勝しているし、2場所連続で優勝している訳ですから。準ずる成績を出せば、そういう話になります」と話した。

伊勢ケ浜審判部長(手前)から優勝旗を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
八角理事長(手前)から総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士が2場所連続V! 貴景勝との優勝決定戦制す/千秋楽写真特集

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降では初めてとなる大関復帰場所での優勝を果たした。優勝に王手をかけた千秋楽の結びで大関貴景勝に敗れ、12勝3敗と並ばれた。しかし。貴景勝との決定戦を制して、2場所連続4度目の優勝を決めた。

師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、場所前の稽古では古傷である膝の状態が上向かず「稽古はちょっと足りてない」と明かしていたが、不安を感じさせない15日間だった。

大関として初めての優勝を果たし、7月の名古屋場所(4日初日、ドルフィンズアリーナ)で綱とりに挑戦する。春場所限りで鶴竜が引退したため、横綱は白鵬ただ1人。その白鵬は、来場所に進退を懸けて臨む意向を示している。注目必至の名古屋で、不屈の男は最高位を射止める。

千秋楽の取組を写真で振り返ります。

八角理事長(手前)から総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

伊勢ケ浜審判部長(手前)から優勝旗を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

幕内

大相撲夏場所千秋楽の幕内土俵入り(撮影・河田真司)

琴ノ若(7勝8敗)下手捻り石浦(7勝8敗)

☆石浦 流れでいいところがとれたので自分の相撲になった。(東前頭16枚目で7勝目)大きいと思うが、それより今日はいい相撲をとろうと。それだけで臨めたのがいい結果につながったと思う。

石浦(左)は下手ひねりで琴ノ若を破る(撮影・小沢裕)

琴ノ若(上)を下手ひねりで破る石浦(撮影・鈴木正人)

琴ノ若(下)を下手ひねりで破る石浦(撮影・鈴木正人)

大奄美(7勝8敗)突き落とし輝(6勝9敗)

★輝 あせりすぎですね。もっとゆっくり体をぶつけながら出たらよかった。全体的に攻めの甘い相撲が多かった。一から自分の相撲を見直して、また来場所に向けて頑張りたいです。

大奄美(手前)は突き落としで輝を破る(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(7勝8敗)寄り切り千代翔馬(8勝7敗)

☆千代翔馬 (立ち合い変化で勝ち越し)今日はどうしても勝ちたかった。土俵に上がる前は突っ張っていこうと思ったが、最後の仕切りで決めました。

★志摩ノ海 (相手が立ち合い変化)何でもしてくるタイプだったので、悔いの残らないように当たっていこうと思っていた。

千代翔馬(左)は志摩ノ海を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

千代丸(8勝7敗)押し出し宝富士(7勝8敗)

☆宝富士 あわてたら相手の思うツボなんで、しっかり相撲をとって勝てたのでよかった。(7勝8敗に)少しでも来場所に向けて番付が落ちないようにと思っていたんで、結果としてよかった。

宝富士(手前)に押し出しで敗れる千代丸(撮影・河田真司)

栃ノ心(5勝10敗)寄り切り魁聖(9勝6敗)

☆魁聖 立ち合いが遅れた分、向こうがまわし取れなかったのがよかった。勝ち越せるかヒヤヒヤしたが、何とか勝ち越せてよかったです。

魁聖(左)は寄り切りで栃ノ心を破る(撮影・小沢裕)

英乃海(5勝10敗)掛け投げ天空海(5勝10敗)

☆天空海 (掛け投げは)前に圧力かけながら、相手が出てきてくれたんでうまく投げられた。(今場所は)下半身がバタバタで内容が悪かった。どう対処するか勉強しないと。

★英乃海 (自己最高位の場所を終えて、スタミナ面は)余力なしでした。ゼロです。途中で足も痛めましたし、いつも以上に疲れた。連敗グセと気持ちの切り替えがうまくできるようになりたい。自分の足りないところも分かったし、そこも稽古して補っていきたい。

英乃海(左)を掛け投げで破る天空海(撮影・鈴木正人)

千代大龍(10勝5敗)はたき込み阿武咲(7勝8敗)

☆千代大龍 (立ち合い変化で17年名古屋場所以来の2桁白星到達)あの内容だと「ふざけんな」と言われるかもしれないけど、1桁と2桁は差がすごい。さっき聞いたら4年ぶり。それに関しては驚いている。本当にうれしい。周りの応援してくれる後援者の皆様にも喜んでいただけると思う。

★阿武咲 (立ち合い)変化は頭に入ってなかったですね。自分が弱かっただけ。また出直します。

阿武咲(左)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・河田真司)

霧馬山(6勝9敗)寄り切り剣翔(4勝11敗)

★剣翔 体調が悪い中、15日間取り切れた。腰は慢性のものだが、場所中に脇腹を肉離れ。言い訳になりませんが、今日もひどくならなくてよかったと思う。

剣翔(左)を寄り切りで破る霧馬山(撮影・河田真司)

碧山(4勝3敗8休)下手投げ照強(7勝8敗)

照強(右)は碧山を下手投げで破る(撮影・小沢裕)

幕内取組前半を終え、新型コロナウイルス感染拡大防止を呼びかける懸賞旗スタイルの告知旗が土俵を回る(撮影・河田真司)

豊昇龍(7勝8敗)寄り倒し翔猿(5勝10敗)

★翔猿 苦しかったですね。稽古が足りなかったんだと思います。前に出る力をもっとつけて頑張ります。

豊昇龍(左)は翔猿を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

明生(8勝7敗)小手投げ隠岐の海(9勝6敗)

明生(左)を小手投げで破る隠岐の海(撮影・河田真司)

玉鷲(7勝8敗)押し出し北勝富士(6勝9敗)

★北勝富士 首に電気が走って力が入らなかった。負け越した(6勝9敗)が、最初の6連敗からここまで星を伸ばせたのは自信になります。

北勝富士(右)を押し出しで破る玉鷲(撮影・河田真司)

若隆景(9勝6敗)引き落とし琴恵光(9勝6敗)

☆若隆景 (技能賞を獲得し)うれしいですね。自分でも力がついていると自信がついた。この番付で勝ち越せたのは手応えにつながった。(来場所に向けて)今日もだけど足が出ずに負ける相撲が何番かあった。足が出る相撲をできるようにしたい。

若隆景(手前)を引き落としで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)

妙義龍(6勝9敗)突き出し大栄翔(6勝9敗)

☆大栄翔 最後に自分の相撲がとれたんでよかったと思う。まだまだ弱い部分がたくさんある。稽古が足りないんで、もっと稽古していきたい。

大栄翔(左)は突き落としで妙義龍を破る(撮影・小沢裕)

御嶽海(10勝5敗)押し出し逸ノ城(9勝6敗)

逸ノ城(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

三役そろい踏みする、左から高安、照ノ富士、正代(撮影・河田真司)

三役そろい踏みする、左から貴景勝、隆の勝、遠藤(撮影・河田真司)

高安(10勝5敗)はたき込み隆の勝(5勝10敗)

☆隆の勝 最後に勝てて終われた。いろいろ反省というか勉強になった場所。(原因は)稽古不足。膝をけがして十分な稽古ができなかった。来場所は成績(今場所5勝10敗)が逆になるようにしたい。

高安(右)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・河田真司)

正代(9勝6敗)押し出し遠藤(11勝4敗)

正代(右)に押し出しで敗れる遠藤(撮影・鈴木正人)

照ノ富士(12勝3敗)突き落とし貴景勝(12勝3敗)

照ノ富士(左)を突き落としで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

照ノ富士(下)を突き落としで破った貴景勝(撮影・鈴木正人)

優勝決定戦

照ノ富士はたき込み貴景勝

優勝決定戦で貴景勝(手前)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

優勝決定戦で貴景勝(左)をはたき込みで破った照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士が決定戦制し2場所連続V、大関復帰場所制したのは昭和以降で初

優勝決定戦で貴景勝(手前)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降では初めてとなる大関復帰場所での優勝を果たした。優勝に王手をかけた千秋楽の結びで大関貴景勝に敗れ、12勝3敗と並ばれた。しかし。貴景勝との決定戦を制して、2場所連続4度目の優勝を決めた。

師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、場所前の稽古では古傷である膝の状態が上向かず「稽古はちょっと足りてない」と明かしていたが、不安を感じさせない15日間だった。

初日に17年秋場所3日目以来、1335日ぶりの大関としての白星を挙げると、破竹の勢いで白星を積み重ねる。9日目には4連敗中の高安に辛勝。11日目の妙義龍戦で、相手のまげに手がかかって反則負け、14日目に遠藤と物言いがつく熱戦に敗れたが、最後は勝ち切った。

両膝の負傷や糖尿病などの内臓疾患に苦しみ、17年秋場所後に大関から陥落して一時は序二段まで番付を落とした。伊勢ケ浜親方には何度も「やめたい」と引退の意向を伝えたが、粘り強い説得を受けて再起の道を選んだ。19年春場所に序二段で復帰。昨年初場所で関取復帰を果たすと、幕内に返り咲いた同年7月場所で2度目の優勝を飾った。

3月の春場所後に大関復帰を決めた。2度目の伝達式では「謹んでお受けいたします」と口上はシンプル。初めて昇進した15年夏場所後の伝達式では「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と述べていた。「2回目ということだから、やはり気持ちはずっと変わっていない」と照ノ富士。6年前に口にした綱とりへの思いは変わらなかった。

大関として初めての優勝を果たし、7月の名古屋場所(4日初日、ドルフィンズアリーナ)で綱とりに挑戦する。春場所限りで鶴竜が引退したため、横綱は白鵬ただ1人。その白鵬は、来場所に進退を懸けて臨む意向を示している。注目必至の名古屋で、不屈の男は最高位を射止める。

優勝決定戦で貴景勝(左)をはたき込みで破った照ノ富士(撮影・河田真司)

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貴景勝が照ノ富士下し、両者のV決定戦へ 遠藤敗れともえ戦は実現せず

照ノ富士(左)を突き落としで破った貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

夏場所は貴景勝(24=常盤山)と照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の両大関による優勝決定戦にもつれ込んだ。

本割の結びで貴景勝が2敗の照ノ富士を倒して3敗で並んだ。

貴景勝と照ノ富士の決定戦は、昨年11月場所以来。当時は1差で追う照ノ富士が千秋楽の直接対決で貴景勝に勝って追いつき、決定戦は貴景勝が制した。昨年11月場所とは逆の状態となっている。

結び前の一番では3敗の遠藤が、大関正代に敗れて優勝の可能性が消滅。94年春場所以来27年ぶりとなる、優勝決定ともえ戦は実現しなかった。

正代に押し出しで敗れた遠藤。土俵下左は隆の勝、同右は貴景勝(撮影・河田真司)

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夏場所三賞 殊勲賞は逆転優勝すれば遠藤、技能賞は若隆景と遠藤の2人

遠藤

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は23日、両国国技館内で大相撲夏場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士及び条件付きの候補力士を決めた。

殊勲賞は、平幕の遠藤(30=追手風)が逆転優勝すれば昨年初場所以来、2度目の受賞となる。逆転優勝するには、まず本割で大関正代(29=時津風)に勝ち12勝3敗とすることが最低条件。その上で、大関同士の結びの一番で、貴景勝(24=常盤山)が単独トップの照ノ富士(29=伊勢ケ浜)を破り、遠藤を含めた12勝3敗の優勝決定ともえ戦を制することが条件だ。

敢闘賞は、14日目を終え2大関と三役3人に勝ち9勝5敗の若隆景(26=荒汐)が候補に挙がったが、必要な過半数の得票数に達せず該当者なしだった。

技能賞は、その若隆景と遠藤の2人が、千秋楽本割の結果に関係なく、無条件での受賞が決まった。若隆景は2場所連続2度目、遠藤は一昨年7月の名古屋場所以来、通算4度目の受賞となった。

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