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貴ノ岩おい新弟子検査、スキマスイッチで日本語勉強

新弟子検査を受けた尾上部屋のガルダン・スフバト(撮影・横山健太)

大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が同所で行われ、元前頭貴ノ岩のおいでモンゴル出身のガルダン・スフバト(20=尾上)ら受験した13人全員が、身長167センチ、体重67キロ以上の体格基準を満たした。

スフバトは身長178センチ、体重126キロ。「(入門前に)おじから『人の何倍も努力しなさい』と言われた。(将来的には)関取になりたい」と目を輝かせた。

モンゴルの中学では部活動に所属し、柔道に打ち込んでいたが「おじさんがやっていて自分もやろうと思った」と、元貴ノ岩の影響で相撲を始めた。高1から日本に留学し、埼玉栄高では元横綱大鵬の孫で現在幕下の納谷らと同級生。高3の時に個人戦で関東大会準優勝の成績を収めた。異国にわたって約4年。「最初は言葉が全然分からなかった」と新しい環境に苦労したが、高校の先輩の影響で「スキマスイッチの『奏(かなで)』をずっと聴いて」日本語を勉強したという。

この日の取材対応でも達者な日本語を披露。目標の力士を問われると、元大関北天佑を挙げた。「DVDで見ていた。出足がすごく強かった」。部屋の環境にもすでになじんでいる様子で「稽古でいろんな人とやっている。勝てない相手に勝ったときは、相撲取って楽しいなと思う」と、屈託のない笑顔を見せた。

身長測定をする尾上部屋のガルダン・スフバト(撮影・横山健太)

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元貴ノ岩「精進したい」断髪式で元日馬富士と再会

元貴ノ岩(左)の肩に手を乗せる元横綱日馬富士関のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(撮影・河田真司)

大相撲の暴行問題で、被害者にも加害者にもなった元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われた。約370人がはさみを入れ、自身への暴行で一昨年11月に引退した元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(34)らが出席。一方で先代師匠の元貴乃花親方の花田光司氏(46)は来場しなかった。

   ◇   ◇   ◇

元貴ノ岩の断髪式が始まるとほどなく、東の花道から元日馬富士が入場した。一礼して土俵に上がり、故郷モンゴルの後輩にはさみを入れ、両手を肩に乗せて「頑張ってください」と声を掛けた。

17年10月、元日馬富士に元貴ノ岩は暴行された。約2カ月前には元貴ノ岩が付け人を殴った。加害者となった2人はともに責任を取って引退。巡り巡って、再び国技館の土俵に一緒に立った。

1月中旬、2人は会食し、元貴ノ岩が謝罪して和解。「はさみ、お願いします」と要請して、元日馬富士の断髪式出席が決まった。この日、報道陣から「わだかまりはないか?」と問われた元日馬富士は「だから来ている」と明言。さらに、今後が未定の元貴ノ岩について「こういうことになってしまったが、これからも自分なりに応援していきたい」とエールを送った。

元日馬富士に加え、白鵬と鶴竜の両横綱もはさみを入れた。いずれも元貴ノ岩が被害に遭った酒席に同席した面々。それでも断髪後、ツーブロック風の髪形に整えている際に元貴ノ岩は「(はさみを)入れてもらって、うれしい。いろんなことに精進したいという気持ちでいっぱい」と、感謝の思いを語った。

一方、入門以来約10年も指導を受けてきた花田氏は来場しなかった。健康状態に問題なければ、仮に定年退職していても、入門時の師匠が関取衆の断髪式に出席するのは一般的。それでも不在の先代に対し、元貴ノ岩は「感謝の気持ちでいっぱい」と話した。止めばさみを入れた現師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「(元貴乃花親方から)言葉はない。最初に『よろしく』と預かった時点でこれ(断髪式)も入っていると思う」とフォローした。

断髪式後のパーティーで、元貴ノ岩はカラオケでBEGINの「三線の花」を歌った。愛する人と過ごした日々を思い返す歌詞は、断髪式に臨んだ心境と重なったのかもしれない。暴力を振るった貴大将にも優しく接していた。【高田文太】

◆元貴ノ岩が関係した2つの暴行問題 17年10月25日、秋巡業で訪れた鳥取市での酒席で、日馬富士から暴行を受けた。素手やカラオケのリモコンで頭部を十数回殴打された。当時、貴ノ岩の師匠だった貴乃花親方が、鳥取県警に被害届を提出したことが、同11月の九州場所中に発覚。場所後、日馬富士は引退し、白鵬、鶴竜ら酒席にいた関取衆は減給などの処分を受けた。貴ノ岩は2場所全休し、十両に陥落したが昨秋に再入幕した。ところが昨年12月4日に冬巡業で訪れた福岡・行橋市のホテルで、忘れ物をした付け人の貴大将に暴行。その3日後に責任をとって引退した。

千賀ノ浦親方(右)のはさみ入れで断髪を終える元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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元貴ノ岩おいが尾上部屋から夏場所に土俵デビューへ

貴ノ岩のおいで、尾上部屋から夏場所で初土俵を踏む予定のガルダン・スフバト

元貴ノ岩のおいのガルダン・スフバトが、尾上部屋から5月の夏場所で初土俵を踏むことが分かった。埼玉栄高では現在幕下で元横綱大鵬の孫の納谷らと同級生で、この日が20歳の誕生日。180センチ、130キロで、得意の右四つから3年時に個人戦で関東大会準優勝。決勝は元横綱朝青龍のおいで現在幕下の豊昇龍に敗れた。「おじにあこがれて日本に来た。頑張りたい」と意気込み、元貴ノ岩も「幕下まですぐ上がると思う。そこからは努力次第」と期待していた。

断髪式を終えた貴ノ岩(左)は、夏場所で初土俵を踏む予定のおいのガルダン・スフバトと笑顔で握手を交わした

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元貴親方が来ない断髪式 モノマネで沸かす松村邦洋

貴ノ岩引退断髪パーティーで壇上に上がる、左は元貴ノ岩、右は松村邦洋(撮影・河田真司)

大相撲の元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われ、タレントの松村邦洋(51)が場内を盛り上げた。

元貴ノ岩が入門当初稽古していた、当時の貴乃花部屋とほど近い東京・中野区に住んでいた縁で、師弟ともに親交があった。松村は断髪式では動作や顔の表情だけで、その後のパーティーでは「今日は名古屋から駆けつけました」などと、最新情報を交えた声も含めて、元貴乃花親方のモノマネを披露。多くの笑いを誘っていた。

「ただ断髪するよりも、呼ばれたからにはお客さんを喜ばせたいと思って。みんな貴ノ岩を応援していましたから。もう少し(現役を)やってほしかった。白鵬を破った取組は忘れられない。あの一番は(元貴乃花)親方もほめていましたからね。さみしいです」と、壇上での明るさとは一転、静かに話していた。

散髪を終えスーツを身にまとう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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弟子断髪式欠席の元貴乃花親方、自らの応援会優先

名古屋で行われた「貴乃花応援会」を前に、報道陣に対応する元貴乃花親方(元横綱)(撮影・佐藤礼征)

元貴乃花親方の花田光司氏(46)は2日、東京・両国国技館で行われた元貴ノ岩の断髪式に出席しなかった。

同氏はこの日、名古屋市で行われた「貴乃花応援会」に出席。会合の前に取材に応じ、入門時から指導してきた弟子の断髪式について「(断髪式の様子は)全く見ていない。滞りなく行われたんじゃないですか」と話した。

断髪式に参加しなかった理由について多くは語らなかった。日本相撲協会を退職した直後の10月中旬に「貴乃花応援会」の開催が決定したため、12月以降に開催日が決まった元貴ノ岩の断髪式の参加は見送ったという。貴乃花応援会は午後6時開宴だったため「午前中に行われた断髪式から移動して参加できるのでは?」との問いには、一瞬間をおいて「(回答は)差し控えさせていただきます」と答えた。

昨年12月の巡業先で付け人に暴力をふるった責任を取って引退した元貴ノ岩について「(今後)10年は会わない」と、テレビ朝日系の番組で回答したが、この日は「(会うかどうか)それは本人次第。本人が外の世界で生計を立てられるようになれば近づくのでは」とした。

また、改めて政界進出を否定した。この日行われた「貴乃花応援会」は、東海地区で元貴乃花親方を応援している知人約200人と、食事やプレゼント抽選会を楽しむ会とのこと。参加費2万円は政治資金を集めるパーティーとも一部週刊誌でささやかれたが「(抽選会の)景品の費用ですから」と首を横に振った。景品は参加者の7割近くに配られる予定。昨年行われた同会で、最も高額な商品は60型の薄型テレビだったという。

今後の活動については「昔から仲のいい全国の友人たちと、相撲協会ではできなかったことをしてみたい」と笑顔で話した。普段は散歩や四股で体を動かしているという。春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりが期待される関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)については「理解力が高い子。(大関とりは)全国の相撲ファンが期待していると思うので、やってくれるのでは」と期待した。

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ツーブロックに元貴ノ岩 元貴乃花親方は姿見せず

散髪を終えスーツを身にまとう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われた。

自身に対する暴行事件で、一昨年11月に引退した元横綱日馬富士や、白鵬、鶴竜の現役両横綱ら約370人がはさみを入れた。最後は師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が止めばさみを入れた。入門時から指導を受けてきた先代師匠の元貴乃花親方の花田光司氏は断髪式にも、断髪式後のパーティーにも来場しなかった。

断髪後は、ツーブロック風の髪形にセットし「(頭部が)少し軽くなりました」と笑い、黒のスーツに身を包んだ。終始、涙は見せず、寂しい気持ちがあるか問われても「特にない」と答えた。それでも、整髪の最中には「力士人生の最後だなと思った。いろんな人に支えてもらったので、ところどころ取組が浮かんできた」と、静かに話した。「1番の思い出は横綱、大関と対戦したこと」だという。

同郷のモンゴル出身3横綱が出席したことには「(はさみを)入れてもらって、うれしいです」と語った。また、この日は来場しなかったが、元貴乃花親方に対しては「感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。今後については未定だという。

白鵬(右)にはさみを入れてもらい、あいさつを交わす元貴ノ岩(撮影・河田真司)
断髪式で貴景勝(右)に、はさみを入れてもらう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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貴景勝「本当にお世話になりました」元貴ノ岩断髪式

断髪式で貴景勝(右)に、はさみを入れてもらう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28=貴乃花→千賀ノ浦)の断髪式が2日午前11時から、東京・両国国技館で行われ約370人が、はさみを入れた。最後に師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、止めばさみを入れた。

貴乃花部屋時代から弟弟子として慕っていた関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)も最後から4番目、関取衆としては最後に、はさみを入れた。兄弟子だった元貴ノ岩に鍛えられ、ことあるごとに「岩関が稽古をつけてくれたから、今の自分がある」と話す間柄だった。良き兄貴分の第2の人生の旅立ちに「相撲界での経験を生かして頑張ってほしいと思います。付け人として付いたし、幕内優勝を決めた時も喜んでくれた。本当にお世話になりました」惜別の言葉を送った。

千秋楽で勝ち12勝目を挙げていれば大関昇進という初場所は、11勝4敗に終わり2場所連続優勝は逃した。その千秋楽で右足を痛め、足の裏に内出血があることが判明。回復具合について聞かれると、少し間を空けて「大丈夫です」と答えたが、4日からの稽古再開、9日と10日に行われる花相撲への参加については「まだ…」と明言を避けた。

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鶴竜「お疲れさん。また会おう」元貴ノ岩の断髪式

断髪式で鶴竜(奥)に、はさみを入れてもらう元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28=貴乃花→千賀ノ浦)の断髪式が2日午前11時から、東京・両国国技館で行われ約370人が、はさみを入れた。最後に師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、止めばさみを入れた。

同郷のモンゴル出身横綱の鶴竜(33=井筒)も、終盤に出席し、はさみを入れた。一昨年10月、元横綱日馬富士による傷害事件で被害者だった元貴ノ岩。その現場にいながら暴行を止められなかったとして、鶴竜は横綱白鵬(33=宮城野)とともに減給処分を受けていた。

はさみを入れた後、鶴竜は取材対応。不祥事で土俵を去ることになったモンゴルの後輩について「それだけ責任のある位置にいたし、仕事をしていたということ。あらためて悔しいという思いは自分が一番、分かっていると思う。彼の人生の中で大きな勉強になったと思う。人間、どこでどう変わるか、何があるか分からないのが人生。偉そうには言えないけど、頑張って、この経験を第2の人生に生かしてほしい」と、励ましの言葉を送った。はさみを入れる際は、肩にそっと手を触れ「お疲れさん。また会おう」と声をかけたという。

1月の初場所は5日目まで2勝3敗。「右距踵関節損傷、右踵骨骨挫傷により約2週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し6日目から休場した。ケガの回復具合は「だいぶいい。かかとに水がたまっているけど、いずれ抜けると思う。体も動かして四股も踏んでいるので、あとは土俵の中で、もっと稽古したい。やっぱり足は大事。常に負荷をかけていないと筋肉が落ちるのが早い。1月(初場所)はそれが足りなかった」という。発奮剤は、同じモンゴル出身の関脇玉鷲(34=片男波)の初場所初優勝。両国国技館の天井近くには四方に32枚の優勝額が飾られている。1月の初場所、3月の春場所の優勝力士の額は、5月の夏場所初日に2枚同時に掲額される。「(玉鷲の優勝額の)隣にオレの写真(優勝額)を5月にかけるという、目標がまた出来た。気合を入れて、変に空回りしないように」と話して両国国技館を引き揚げた。

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元日馬富士が元貴ノ岩の耳元で「頑張ってください」

元貴ノ岩(左)の肩に手を乗せる元横綱日馬富士関のダーワニャム・ビャンバドルジ氏(撮影・河田真司)

大相撲の元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われ、元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(34)がはさみを入れた。約370人がはさみを入れる予定で、元日馬富士は断髪式の序盤で登壇。はさみを入れた後、両手を元貴ノ岩の肩に置き、耳元で「頑張ってください」と声を掛けた。

一昨年10月の秋巡業で、元貴ノ岩は暴行事件の被害に遭った。これを受けて加害者の元日馬富士は引退。昨年12月の冬巡業で、今度は元貴ノ岩が付け人に暴力を振るい、引退していた。

元日馬富士は帰途に就く際に報道陣に対応し「(人生は)これからの方が長いわけですから、頑張っていただけたらと思いました」と、心境を語った。参加を決めた理由を問われると「もともと彼とは会っているわけではない。こういうことになってしまったけど、これからも自分なりに応援していきたい気持ち」と話した。

「わだかまりはないか」の問いには「何のわだかまりですか?」と、質問の意図を察知しながら聞き返し、にやりとする場面も。続けて「だから来ている。自分なりにできることがあったら応援したい」と、今後が未定の元貴ノ岩とは遺恨がないことを強調していた。

断髪式の前に千賀ノ浦親方(左)と写真に納まる元貴ノ岩(撮影・河田真司)

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元貴ノ岩が断髪式 はさみ入れた白鵬はそっと肩触り

白鵬(右)にはさみを入れてもらい、あいさつをかわす元貴ノ岩(撮影・河田真司)

昨年12月の大相撲冬巡業中に、付け人に暴力を振るった責任を取って引退した元前頭貴ノ岩のアディヤ・バーサンドルジ氏(28=貴乃花→千賀ノ浦)の断髪式が2日午前11時から、東京・両国国技館で始まった。約370人が、はさみをいれる予定になっている。最後の師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、止めばさみを入れる。

元貴ノ岩が「日本の父」と慕う坂本潤之輔氏に続いて、同郷のモンゴル出身横綱白鵬(33=宮城野)が2番目に土俵に上がり、はさみを入れた。一昨年10月、元横綱日馬富士による傷害事件で被害者だった元貴ノ岩。その現場にいながら暴行を止められなかったとして、白鵬は横綱鶴竜とともに減給処分を受けていた。

はさみを入れた後、白鵬は「これからですからね。(今後の人生の方が)うんと長いですからね」と取材対応で話した。はさみを入れた後、元貴ノ岩の肩をそっと触り、言葉をかけた。「肩を触ってあげたからね。それが物語っている。言葉は、いらないんじゃないかな」と多言は避けた。本人からは「ありがとうございました」と返事があったそうだ。第2の人生で相撲で培った経験を生かしてほしい-。そんな質問にも、うなずきながら「それが一番」と話した。

1月の初場所は初日から10連勝しながら3連敗。「右膝血腫、左足関節炎で今後約1週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し14日目から休場した。そのケガの回復具合については「これから」と話すにとどめた。

元貴ノ岩(左)の肩に手を乗せる元横綱日馬富士関のダーワニャム・ビャンバドルジ氏(撮影・河田真司)
断髪式の前に千賀ノ浦親方(左)と写真に納まる元貴ノ岩(撮影・河田真司)
断髪式前の取材に応える元貴ノ岩(中央)(撮影・河田真司)

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元貴ノ岩断髪式、元日馬富士が出席快諾 会食で和解

元貴ノ岩(2018年12月7日撮影)

元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(34)が、今日2日に東京・両国国技館で行われる元貴ノ岩の断髪式に出席することが1日、分かった。関係者によると、元貴ノ岩の「はさみ、お願いします」という申し出に対し、快諾したという。モンゴル出身の先輩力士として、元日馬富士が断髪式ではさみを入れることになっている。

元日馬富士は16年10月の秋巡業中に元貴ノ岩に暴行した責任を取って引退。2人にわだかまりがあったと思われたが、現在は和解している。元貴ノ岩は付け人への暴行がきっかけとなり、昨年12月に引退。今年1月に、元貴ノ岩からの誘いにより2人は都内で会食し、和解に至った。元日馬富士は、母国モンゴルで元貴ノ岩へのバッシングがあることを懸念しており、和解によって地元に戻りやすくなることを望んでいたという。

元横綱日馬富士関(18年9月30日撮影)

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元貴乃花親方 国会内開催のフォーラムに急きょ参加

「スポーツインティグリティフォーラム」に出席した元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・たえ見朱実)

元貴乃花親方の花田光司氏(46)が20日、国会内で行われた「スポーツインテグリティ(高潔性)フォーラム」に出席した。関係者によると、事前登録はなく一般参加だという。会議開始約5分後に到着した。

同フォーラムは、昨今のスポーツ団体による不祥事が相次ぐ中、超党派の国会議員によるスポーツ議員連盟のプロジェクトチームから派生したもの。元貴乃花親方が所属していた日本相撲協会も、先日引退した元貴ノ岩の暴力事案などで不祥事が相次いでいた。

「スポーツインティグリティフォーラム」に出席した元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・たえ見朱実)
「スポーツインティグリティフォーラム」に出席した元貴乃花親方の花田光司氏(左から3人目)(撮影・たえ見朱実)

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横綱の暴力は即引退勧告、相撲協会“日馬基準”令

会見を開く八角理事長(撮影・鈴木正人)

元前頭貴ノ岩(28)が起こした暴力問題を受けて、日本相撲協会は19日、東京・両国国技館で理事会を開き、暴力禁止規定や力士の暴力に対する処分基準を決めた。横綱が暴力を振るった場合は「引退勧告以上」とするなど、関取衆、若い衆と番付に応じた処分基準を発表した。またコンプライアンス委員会の発足を決議し、全関取衆が対象の研修会も実施。暴力根絶への本気度をうかがわせた。

      ◇       ◇

横綱が暴力を振るったら引退-。引退勧告に相当すると判断された昨年の元日馬富士、さらには10年の元朝青龍と、最近、相撲界を去った2人の元横綱の事例と照らし合わせ、相撲協会が処分基準を発表した。さらに親方衆について、八角理事長(元横綱北勝海)は「当然、現役よりも厳しくしなくてはならない」と、横綱への「引退勧告以上」という処分と同等以上に相当との考えを明かした。

現役力士は十両以上の関取衆、幕下以下の若い衆という番付などに応じた処分を科す。関取衆は、今年3月の春場所中、付け人に暴行を働いた貴公俊(当時十両)の事例と照合し、出場停止1場所が基準。若い衆でも今年、出場停止1場所の事例があったが、暴力が3カ月余り続いた点、暴力により被害者が引退した点などを加味されたものだ。おおむね番付が上がるにつれて、処分は重くなる。

相撲界と暴力が問題視される発端となった、昨年10月の元日馬富士による暴行事件では被害者、今月の冬巡業では付け人を暴行して加害者となった、元貴ノ岩は複数場所の出場停止相当であったとの見解も示された。すでに引退しているため、鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は「協会としては処分しない」と明言。だが、今後の指標となる問題だけに同部長は「貴ノ岩の場合は、前回、いろいろなことがあった当事者なので、厳しい処分、出場停止にしても場所数が加算されるのでは」と語っていた。

この日の理事会では、処分基準の前提となる「暴力禁止規定」が制定された。稽古では厳しさが求められるだけに、暴力と指導の境界線について芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「線引きは難しい」という。だが道具を用いた暴力や「正常な稽古、指導の範囲を明らかに逸脱したしごき、制裁、その他暴力」などを禁止すると定めた。八角理事長は「相撲協会から暴力をなくしていきたい」と力説。コンプライアンス委員会の発足も決議し、暴力があった際には通報できる体制の強化にも努めている。【高田文太】

力士の暴力に対する処分基準と懲戒処分の中身

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「お互いに感謝を」八角理事長ら講師で付け人研修会

理事会に向かう八角理事長(撮影・鈴木正人)

日本相撲協会は19日午後1時から、東京・両国国技館内で関取衆を対象にした「付け人に関する特別研修会」を開いた。

今月上旬に幕内力士だった貴ノ岩(当時千賀ノ浦部屋所属)が付け人に対し、暴行した問題が発覚。元貴ノ岩は責任を取って引退した。今年3月には、当時十両だった貴公俊(当時貴乃花部屋所属)がやはり付け人を殴打。来年2月に「研修ウイーク」として暴力根絶の研修会を予定していたが、それを前倒しするかたちで開催された。

この日の研修は八角理事長(元横綱北勝海)と春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)が講師役としてマイクを持ち、付け人への接し方や、付け人は部屋の師匠から借りているという認識の徹底などを説いたという。

約15分の研修会終了後、力士会会長の横綱鶴竜(33=井筒)が取材対応。「関取衆も付け人も、お互いに感謝の気持ちを持って、暴力は絶対にふるってはいけないということ。関取衆みんなが胸に入れて常日頃からしっかり認識しないといけない」と説明。何度も強調するように「(付け人が)忘れ物や失敗があっても、今日言われたことを思い出して、暴力をふるってはいけない。一生懸命にやっている力士にも迷惑をかけることだし、関取衆の1人1人が自覚をもつことが大事。いくら言われても聞き入れなければ暴力は起こる。忘れないでしっかりやることが大事」と熱っぽく話した。

鶴竜によると、11月の九州場所前の力士会でも、尾車事業部長(元大関琴風)が講師役となり、暴力根絶を訴えたという。「その矢先の今回(の貴ノ岩)の問題。せっかく盛り上がっているのに残念」と力士会会長はとトーンを落としていた。

理事会に向かう春日野親方(撮影・鈴木正人)
関取研修会を終え引き揚げる鶴竜(撮影・鈴木正人)

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元貴乃花親方、引退貴ノ岩が角界去り池坊氏「残念」

日本相撲協会の評議員会に出席した池坊保子氏

日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で評議員会を開いた。

評議員の池坊保子委員(元文部科学副大臣)は会合後、付け人に暴力を振るって引退した元貴ノ岩について「残念よね」との見解を述べた。元貴ノ岩の師匠だった元貴乃花親方には今年、何度も苦言を呈した。師弟ともに相撲界を去ったことは「残念に思いますが、八角理事長(元横綱北勝海)以下、本当に誠実に真摯(しんし)に対応している」と話し、協会の対処に理解を示した。

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貴ノ岩が引退手続き 本人がやるべきことは完了

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

付け人に暴力を振るって7日に引退した大相撲の元前頭貴ノ岩(28)が10日、東京・両国国技館を訪れ、引退に必要な各種手続きを行った。

協会関係者が明かしたもので、この日の昼すぎ、師匠だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に付き添われ、日本相撲協会の事務所を訪れたという。協会関係者によると、これで元貴ノ岩がやるべきことは完了。千賀ノ浦親方は両国国技館で元貴ノ岩の断髪式を希望しているが、その手続きは今後、基本的に同親方が対応することになる。

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張本勲氏「因果はめぐる」貴ノ岩引退にコメント

張本勲氏(2017年1月14日撮影)

張本勲氏が9日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。付け人に暴力を振るい責任を取って現役を引退した元貴ノ岩(28)について「因果はめぐってきますねえ」と話した。

「まだ人生半分だから。失敗や間違いは若いときは誰でもありますから。心を入れ替えてね、どこにいくか分かりませんよ。格闘技にいくか分かりませんけども、力士だから。部屋で若い者に胸をかしたり、そういう仕事に就いてもらいたいわね」とコメント。さらには「もう一つお願いしたいのは断髪式とか引退相撲をやってあげてほしいね」と話していた。

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

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暴力被害の貴大将「普段通り、全然変わらない」

貴ノ岩の引退会見から一夜明けた千賀ノ浦部屋で朝稽古に参加した貴大将(撮影・佐藤礼征)

元幕内貴ノ岩(28)に暴力を振るわれた三段目貴大将(23)は8日、同部屋力士と同じように四股やすり足、ぶつかり稽古を行った。稽古後は周囲と談笑。顔の腫れも目立たなかった。

7日夜の引退会見後は元貴ノ岩と会話も交わしたという。「普段通りです。全然変わらない」と一連の騒動から切り替えていた。

7日、引退会見を行った貴ノ岩(撮影・山崎安昭)

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元貴ノ岩に千賀ノ浦親方「最後の花道」断髪式実施へ

貴ノ岩の引退会見から一夜明けた千賀ノ浦部屋の朝稽古(撮影・佐藤礼征)

大相撲の巡業先で付け人に暴力を振るった責任を取り、現役を引退した元幕内貴ノ岩(28)について、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が8日、断髪式を行いたい意向を示した。初場所後の来年2月中旬に東京・両国国技館での実施を視野に入れる。この日の稽古後「幕内で相撲を取った男だからね。最後の花道としてやってあげたい」とした。引退相撲で国技館の土俵を使用できるのは、関取として通算30場所以上の在位が条件。元貴ノ岩はそれを満たしている。

元貴ノ岩は4日午後11時ごろ、冬巡業で滞在していた福岡・行橋市のホテルで付け人の三段目貴大将(23)を4、5発殴った。翌5日に事態が判明。帰京して事情聴取を受けると、6日には千賀ノ浦親方に引退の意向を伝え、7日に引退会見も行った。一夜明けたこの日は姿を見せず、当面は都内の自宅で過ごすという。今後、協会には足を運び、退職金などの手続きを済ませる見込みだ。

引退後の活動は未定。関係者などと話し合いを重ねていくようだ。同親方は「今のところ全く決まっていない。日本にとどまるのか、モンゴルに帰るのかも。ただ『部屋を応援できるようになりたい』と言っていた。個人的には、日本とモンゴルを行き来できるようになれれば」と話し、角界を去った弟子の身を案じていた。引退会見の舞台となった同部屋では5日の事態発覚後、初めて朝稽古を公開。日常を取り戻しつつある。同親方は「淡々と変わりなくやれた」と普段通りを強調した。【佐藤礼征】

7日、引退会見で思い出話をする貴ノ岩

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相撲協会が暴力対策4カ条発表 全関取へ緊急指導へ

日本相撲協会八角理事長(18年2月撮影)

日本相撲協会は8日、元貴ノ岩が付け人に暴行した問題を受け、暴力問題に対する当面の対策を発表した。今回の事態を重く受け止め、各部屋の全師匠を通じて全関取へ緊急指導を行う。指導の内容は、以下の4点。

(1)付け人は師匠の弟子であり、関取は、師匠から付け人への指導を任されているのであって、付け人は決して関取の小間使いではないこと。

(2)付け人に対して絶対に暴力を振るってはならず、関取と付け人は互いに感謝の気持ちをもって接すること。

(3)付け人を夜遅くまで連れ回すことなどはしないようにし、付け人の翌日の稽古に影響を与えることがないように気を付けること。

(4)関取は、付け人の模範となる言動を行わなければならないこと。

来年2月に予定していた関取対象の研修は前倒しし、今月19日午後1時から両国国技館で「付け人に関する特別研修」として実施する。すでに原案が審議されている「暴力禁止規定」は、同日の理事会で承認、施行し、規定全文を理事会後に公表する。また、設置が決まっていた外部有識者3人を含むコンプライアンス(法令順守)委員会や、教育研修担当顧問の人選も公表する。

同日の理事会では、力士が暴力を振るった場合、番付に応じてどのような懲戒処分とするかについて検討し、一定の基準を定める。

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