上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

K1谷川聖哉は元貴乃花親方似を売りにK1横綱狙う

会見を前にファイティングポーズを決める谷川聖哉(撮影・吉池彰)

K-1クルーザー級の谷川聖哉(24=K-1ジム相模大野KREST)が大相撲元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏似を「売り」にK-1界の横綱を目指す覚悟を示した。

21日のK-1年間最大の祭典ケイズフェスタ4大会Day2(日刊スポーツ新聞社後援)で同級トップ選手のRUI(29=K-1ジム福岡チームビギニング)に判定勝ちし、22日には都内で一夜明け会見に出席した。

チームメートをはじめ、試合後もSNSなどを通じて花田氏に似ていると言われたと明かした谷川は「昔からずっと言われていた。試合に集中していたけれど、会場からも『似ている』と聞こえた。ありがたいことです」と自身を覚えてもらえる好機にとられた。

まだK-1王者になっていないこともあり「横綱ではなく、今は小結ぐらいですが、ベルトを取ってK-1の横綱と言われたい。名実ともにK-1横綱になれるように頑張りたい」とクルーザー級王座奪取を目標に掲げていた。

元横綱貴乃花に似ていると評判の谷川聖哉(撮影・吉池彰)

関連するニュースを読む

1位貴景勝へエール「仏頂面で答える大関が大好き」

第9回大相撲総選挙にご投票いただき、ありがとうございました。投票だけでなく、多くの皆さまから熱いメッセージをいただきましたので、ごく一部ですが紹介いたします。

1位 貴景勝 3659票

★貴景勝関はわが子のように応援しています。この1年はなかなか万全な状態で本場所に臨めていないようですが、“最後の番付”を目指して頑張ってほしいです。(40代男性)

★壁にぶつかる度に、人間として大きく成長を遂げる姿を見せてくれる。23歳でこの精神力なのだから、これからどのような力士になるのか楽しみ。(30代女性)

★自分にすごく厳しくて尊敬するしかっこいいしかわいいし強いからです。(10代以下女性)

★貴景勝はまわりに惑わされない、チヤホヤされない、自分は自分という強い意志が伝わってくる。(40代女性)

★勝っておごらず、負けて腐らず。本来、明るい関西人なのに、いつも普通ですと仏頂面で答える大関が大好き。横綱目指して頑張れ!(50代女性)

★貴景勝関は、佐藤関のときから注目してました。若いのに言動がしっかりしていて、自分に厳しい、まるで武士のような感じが好きです。(40代女性)

★勝っても負けても表情を変えないところ。(10代以下男性)

★大関昇進を決めた一番、感情を出さないように出さないようにと、堪えていた涙が忘れられません。それを見て、努力されたんだなと、胸がキュッとなりました。(20代女性)

★素顔はおちゃめでイジり甲斐のある好青年。『波瀾(はらん)万丈』の相撲人生を過ごし、わたくしの人生の半分も生きてないのに考え方ははるかに年配。突き押しの横綱にたどり着くまで今後も続くであろう険しい道のり。貴景勝関の成功はファンの悲願です。(50代女性)

★私は貴景勝関の相撲はもちろん、相撲に対する気持ちの持ち方が大好きだからです。貴景勝関のように寡黙にひたすら努力している姿がかっこいいからです。(10代以下女性)

★小柄で戦う突き押し相撲が見ていて気持ちいいから。(40代男性)

★頭と体をフル回転させて相撲道を極めようとしているところが、若い大関なのに尊敬できる。彼が自ら学んだ結果が大輪の花を咲かす日が楽しみです。(50代女性)

★真っ向勝負のところが好きです。(40代男性)

★私は、元貴乃花親方が大好きで、その関係で貴景勝関を応援しています。貴景勝関のしこ名に入っている貴の字に恥じぬよう、もっと強くなってもうひとつ上の番付を目指して欲しいです。(10代以下男性)

★寡黙に取り組む姿勢や研究熱心なところに20代前半とは思えない貫禄感を感じます。丸っこい体形とまれに見せる笑顔もさらにギャップもえします。(30代女性)

★貴景勝はむやみに笑わないプロ根性、土俵際、座布団に座るときのかわいらしいのギャップ。(50代女性)

★貴景勝関は真っ向勝負で自分より大きい相手にぶつかっていく姿がかっこいい!(10代以下女性)

★貴景勝は回しを取らずに四つ相撲のような寄りを見せる。初めて見る相撲の取り口だ。ぜひ大成して欲しい。(60代以上男性)

★貴景勝関の目の覚めるような押し相撲が大好きです。(10代以下男性)

★「出来るはずがない」を常に努力と工夫で可能にしてきた男。コツコツと積み重ねる愚直な姿は日本男児の憧れ。(20代男性)

関連するニュースを読む

貴景勝初V、ファンも夢見る横綱昇進/大相撲総選挙

第9回大相撲総選挙の結果

<第9回 大相撲総選挙>

日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第9回大相撲総選挙」は、大関貴景勝(23=千賀ノ浦)が初の1位に輝いた。総数5万635票のうち、3659票を獲得。前回の2位から躍進した。ファンからは土俵態度が支持され、横綱昇進への期待も票に表れた。

貴景勝がトップに立った。大相撲総選挙は幕内力士を対象としているため、貴景勝は新入幕を果たした3年前からランキング入り。以来、26位、10位、2位と順位を上げ、今回は1位。大相撲の番付と同様、一気に駆け上がった。

ファンから支持されたのは、強いメンタルだ。昨年は右膝や左大胸筋のケガに苦しんだが、弱音を吐くことは一切なかった。

「痛くても『痛い』と絶対に言わない。弱さを見せない姿はまさに武士そのもの」(30代女性)

「大関昇進を決めた一番、感情を出さないように出さないようにと、堪えていた涙が忘れられません。それを見て、努力されたんだなと、胸がキュッとなりました」(20代女性)「往年のお相撲さんのような精神性が好きなので1票」(30代女性)

「勝っても負けても表情を変えないところ。絶対に相手力士の悪口を言わないところ。元貴乃花親方の弟子だから」(10代以下男性)

力士であることをわきまえ、実直に相撲に向き合う。この姿勢は、多くのファンが共感する。身長175センチと体格に恵まれているわけではないが、横綱昇進へ向け、ともに夢を見る人も少なくない。

「素顔はおちゃめでイジり甲斐のある好青年。反面、『波瀾万丈』の相撲人生を過ごし、わたくしの人生の半分も生きてないのに考え方ははるかに年配。突き押しの横綱にたどり着くまで今後も続くであろう険しい道のり。貴景勝関の成功はファンの悲願です」(50代女性)

貴景勝の魅力は、好角家に伝わっている。だからこその、第9回大相撲総選挙優勝だ。

◆投票方法 投票対象は夏場所番付の幕内力士。5月27日午後9時から6月6日まで日刊スポーツのウェブサイトで投票を受け付けた。ウェブは端末1つにつき1日1回、1回3人まで投票可能とした。前回までははがきでの投票も受け付けていたが、今回はなし。

第9回大相撲総選挙 貴景勝の表彰状
和傘を差し国技館を引き揚げる貴景勝(19年9月18日撮影)

関連するニュースを読む

引退勧告の貴ノ富士「適切措置」スポーツ庁に上申書

貴ノ富士

付け人の序二段力士に暴力を振るい、大相撲秋場所を謹慎休場した、西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が25日、適切な措置を求めてスポーツ庁に上申書を提出した。暴力は8月31日に起きたもので「貴公俊」のしこ名だった、昨年3月の春場所中に次いで2度目。日本相撲協会のコンプライアンス委員会や師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)から引退を勧告されているとし、24日には同協会に寛大な処分を求める要望書を提出していた。処分が決まる26日の理事会を前に慌ただしくなってきた。

   ◇   ◇   ◇

先代師匠の元貴乃花親方(元横綱)が協会退職を表明してから、この日がちょうど1年だった。今度は当時の弟子の貴ノ富士が、スポーツ庁に上申書を提出する、極めて珍しい行動に出た。上申書によると貴ノ富士は、付け人がしっかりとあいさつできなかったことなどを理由に、頭をげんこつでたたいたという。付け人への暴力は2度目。昨年10月に「暴力決別宣言」を発表して間もない協会からの厳罰は、避けられない情勢だった。処分を決める理事会を翌日に控え、監督官庁ではないが、弁護士を通じてスポーツ庁に訴えた。

上申書には「協会のコンプライアンス委員会及び現師匠の千賀ノ浦親方から、引退を勧告されている」と明記されている。その上で上申書では「適切な措置」を、24日に協会に提出したことが判明した要望書には「寛大な処分」を求めた。貴ノ富士の代理人弁護士は「処分を受けるのは覚悟しているが、少なくとも引退勧告や懲戒解雇は行き過ぎ」と述べた。厳しい処分が出た場合、27日にも弁護士同席で貴ノ富士に会見準備があることも判明した。

一方の協会担当者は、要望書が届いたことは認めたが「処分を決めるのは、あくまでも理事会。現時点で引退勧告していることはない」と、スポーツ庁への上申書の一部内容には否定した。協会の規定では、引退勧告を受け入れなかった場合、懲戒解雇となる。この日、貴ノ富士の行動が判明後に協会を訪れた千賀ノ浦親方は「今日は話せない。また明日」と、訪問理由を含めて何も話さなかった。

26日の理事会では、貴ノ富士が直接、処分を通達される見込みだ。処分を受け入れるか、突き返すか、それとも保留するのか-。処分を通達された場で、即座に回答を求められるかも未定。ただし、ある関係者は「貴ノ富士は(昨年春場所の)最初の暴行の際に『2度と暴力は振るわない』といった文書を一筆交わしている」と明かす。仮に法廷闘争となっても、処分を覆せるかどうかは、不透明な状態と言わざるを得ない。

○…貴ノ富士の弁護士から上申書を受け取ったスポーツ庁の担当者は「国がどうこうするものではない」と話し、静観する立場を示した。各スポーツ団体内における決定事項について、同庁が直接的に内容の変更を指示する権限はない。一方で、同庁が6月に策定したスポーツ団体ガバナンス(組織統治)コードでは選手、指導者間などで紛争が起きた場合、競技団体側が処分対象者に対し、スポーツ仲裁機構を利用できる旨を伝えるよう求めている。

関連するニュースを読む

貴ノ富士が暴行経緯説明「軽くげんこつでゴツンと」

稽古中、口をへの字に曲げる貴源治(撮影・大野祥一)

大相撲の十両貴ノ富士による2度目の暴力問題判明から一夜明けた4日、双子の弟で前頭の貴源治(ともに22=千賀ノ浦)が、涙ながらに兄に反省を促したことを明かした。

都内の部屋で稽古後、報道陣に対応。昨年春場所中に続き、8月31日にも付け人の別の序二段力士に暴力を振るった兄と、2人で何度も話し合った際のやりとりも打ち明けた。貴ノ富士が謹慎休場する秋場所(8日初日、東京・両国国技館)は、罵声や批判も覚悟で臨む決意だ。

   ◇   ◇   ◇

貴源治が、貴ノ富士の2度目の暴力を知ったのは今月2日だった。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と同様、部屋で暴力を振るった8月31日から2日後の朝、被害者力士を含む、若い衆3人の姿がないことが発端だった。「あれっと思って聞いたら、兄貴が手を出したということだった。2度目ですからね…。悲しいし、悔しいし、情けない気持ち」と、唇をかんだ。

貴ノ富士は昨年春場所中にも、当時の付け人に暴力を振るった。翌日から謹慎休場し、翌夏場所は出場停止。相撲協会はその後、昨年10月に「暴力決別宣言」を発表し、暴力行為に厳罰を科す方針を示している。

その中で2度目の暴力が判明した。貴源治は「何をやっているんだ!」と詰め寄った。すると貴ノ富士から「今まで、お前のことをガキ扱いしていたけど、お前の方がよほど大人だった。今になって身に染みて分かる」と返された。「気付くのが遅すぎる」(貴源治)。暴力判明後、何度も2人で行った話し合いでの一コマ。反省を促した貴源治も、言われた貴ノ富士も涙を流していたという。

経緯について貴ノ富士からは「軽くげんこつでゴツンとやってしまった」と説明されたという。指示通りに動かなかった、付け人の成長を促すためだと補足もされた。だが貴源治は「暴力は暴力。兄貴は、これぐらいで(問題になるのか)と思ったのでは」と、見通しの甘さを嘆いていた。

「先代が体を張って守ってくれたのに、本当に何をしているのか」。最初の暴力の際、当時師匠の元貴乃花親方が、親方衆の階級で最も低い年寄に降格した。それでも貴ノ富士に相撲界に残る道を守っただけに、貴源治は声を震わせた。

一方で「兄貴は兄貴。身内の自分が見捨てることはできない。兄弟で背負っていく」と語った。秋場所は罵声も覚悟するが、あえて「もしも(相撲界に)残ることができるなら、自分が近くで見て注意したい。ゼロからまた一緒にやりたい」と懇願。家族の絆を再確認していた。【高田文太】

報道陣の取材を受ける千賀ノ浦親方(撮影・大野祥一)

関連するニュースを読む

貴源治、双子兄2度目暴力の貴ノ富士に涙で反省促す

口をへの字に曲げる貴源治(撮影・大野祥一)

2度目の暴力問題が判明した大相撲の十両貴ノ富士の、双子の弟で前頭の貴源治(ともに22=千賀ノ浦)が、涙ながらに兄に反省を促したことを明かした。4日、都内の部屋での稽古に、謹慎中の貴ノ富士は姿を見せなかったが、貴源治は稽古後、報道陣に対応。「昨日(3日)の朝も夜も、おととい(2日)も2人で話した。先代(元貴乃花親方)が体を張って守ってくださったのに、本当に何をしているのか。悲しいし、悔しいし、情けない気持ち」と、唇をかんだ。

昨年春場所中に続き、付け人の序二段力士に暴力を振るったのは8月31日だった。その事実を知ったのは師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)らと同じ2日だったという。その後、同日、翌3日と昼夜を問わず、何度も2人で話し合ったという。やりとりの一部についても明かした。

貴源治 何をやっているんだ!

貴ノ富士 今まで、お前のことをガキ扱いしてきたけど、お前の方がよほど大人だったんだな。

貴源治 気付くのが遅すぎる。

その間、2人とも涙を流していたという。昨年春場所中の付け人への暴力で、謹慎して同場所を途中休場、翌夏場所は出場停止となった。当時の師匠の貴乃花親方は、親方衆の階級で最も低い年寄に降格したが、貴ノ富士に相撲を取る道を残した。その恩をあだで返す行為に、貴源治は憤りや失望など、さまざまな感情がわいてきたという。それでも貴源治は「彼は彼の人生。自分は自分の人生。割り切らないといけないけど、兄貴は兄貴。身内である自分が見捨てることはできない」と、家族だからこその心境を吐露した。

もちろん秋場所(8日初日、東京・両国国技館)では、自身への批判、罵声も避けられないことは予想している。「(ただの)兄弟ではなく双子。自分にも批判があることは覚悟している。でも双子の兄を背負っていく覚悟はある。『双子だからあいつも暴力を振るうだろう』と思われると思うけど自分は違う。逃げ出すのは簡単なようで難しい。自分にはこれ(相撲)しかないという覚悟がある。信念を持っている。そういう信念を兄貴にも持ってほしい」と、真剣な表情で語った。

今後は、コンプライアンス委員会による調査で処分が決まるが、厳罰は避けられない。日本相撲協会は昨年10月に「暴力決別宣言」を発表し、特に繰り返しの暴力には厳しく対処する方針を打ち出したばかりだ。相撲界を去る可能性も少なくないが、貴源治は「もしも残ることができるなら、もっと自分が近くで見てあげて注意してあげたい。更生してもらいたい。どんな理由があっても暴力は暴力。ゼロからまた一緒にやっていきたい」と、現役を続行できた場合、自らが監視役を務めることも名乗り出ていた。

貴源治(左)と貴ノ富士(2019年5月26日撮影)

関連するニュースを読む

貴景勝ら初代横綱若乃花の墓参り「恥じない相撲を」

初代若乃花の命日に墓参りに訪れた貴景勝(前列左から2番目)ら千賀ノ浦部屋一行(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で大関復帰を目指す関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)ら千賀ノ浦部屋一行が1日、都内で初代横綱若乃花の墓参りを行った。この日は初代若乃花の命日。「土俵の鬼」と呼ばれた初代若乃花は、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)の師匠で、元貴乃花親方の伯父にあたる。ルーツある大横綱の墓前で手を合わせた貴景勝は「孫弟子として恥じない相撲を取らないといけない」と、気を引き締めるように話した。

前日8月31日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見で104日ぶりに関取衆と相撲を取った貴景勝は、この日は四股やテッポウなどの基礎運動で体を動かした。名古屋場所を休場する要因となった右膝に高い負荷をかけた稽古総見から一夜明け、多少の疲労感を覚えるが「ありがたい疲れ。(膝は)。全然大丈夫。あとは上半身と下半身の連動が大事になる」と充実した表情を見せた。10勝以上で大関返り咲きとなる秋場所は1週間後に迫ったが、調整は想定以上に進んでいるという。2日から始まる二所ノ関一門の連合稽古に向けても「できるだけ参加したい」と意欲を見せた。

関連するニュースを読む

元貴乃花親方が全国“巡業”プラン、豪快書道も披露

引退後初めて単独出演したCM発表会に出席し、書道パフォーマンスで挑戦の「挑」を書いた元貴乃花親方の貴乃花光司氏(撮影・佐藤礼征)

大相撲元貴乃花親方(元横綱)の貴乃花光司氏(46)が、引退後初めてとなる単独CM出演で、豪快な書道パフォーマンスに挑戦した。

20日、都内でCM発表会に出席。ふるさと納税サイト「ふるなび」の新テレビCMで、黒と着物姿に身をつつんだ貴乃花氏は「久しぶりの和装で少し昔を思い出した。背筋が伸びる思いでやった」と神妙な面持ちで話した。

貴乃花氏の「積極的に地方創生に取り組んでいきたい」という意向と、同社の事業理念である「生まれ育ったふるさとや、自分の意思で応援したい自治体に寄付することで地域活性化を支援」が合致し、今回のCM出演にいたったという。

15秒間のCMが2種類あり、貴乃花氏がそれぞれ書道で「ふるなび」を「ふるなひ」「ふるなぴ」と書き間違え、照れ笑いを浮かべる内容。書道の経験がない貴乃花氏は「習ったことがなくて自己流で拙い字になってしまった。(撮影の)当日に書道の先生が来てくれて、先生の見本の字に近づこうと思ってやりました」と話した。

囲み取材で今後、俳優業に取り組む可能性を問われると「無理ですね。俳優さんとか想像できない」と笑顔で否定。発表会では実際に書道を披露し「今回(CMに)出演できてそれもひとつの挑戦で、これからも新たな挑戦をしたい」と挑戦の「挑」の字を書いたが、一方で新たな恋人の存在を問われると「ないです」と苦笑いした。

今後は相撲の普及に努めるため、全国で“巡業”を行う可能性も出てきた。「ふるなび」を運営する「アイモバイル」が今日20日から、北海道白糠町での土俵プロジェクト開催に向けた、クラウドファンディングを開始。同プロジェクトは町内の子どもを対象に、四股を踏むなどして相撲に触れ合う機会を設け、ゲストとして貴乃花氏を呼ぶ。

関係者によると「(3月に行った)『しこあそび』に近い企画を全国津々浦々でやりたい。その第1弾」と、白糠町でのプロジェクトが成功すれば、地方巡業のような形式で今後も実施していく可能性があるという。

クラウドファンディングの実施期間は19年内で、目標金額は3000万円。集まった資金は、土俵作りなどの経費を除いて開催地に寄付する予定だ。貴乃花氏はあくまでゲストとして招かれ、5月に設立した「一般社団法人貴乃花道場」とは無関係の取り組みになる。

関連するニュースを読む

貴ノ富士7戦全勝で幕下V、弟貴源治は十両V争い中

千代嵐(左)を上手投げで破る貴ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇13日目◇24日◇東京・両国国技館

双子の兄、西幕下2枚目貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が7戦全勝で幕下優勝を果たし、再十両を確実にしている名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)へ弾みをつけた。7番相撲で全勝同士の東幕下35枚目千代嵐(27=九重)を上手投げ。もろ手で立ち、ケンカ四つの相手に差し込まれ土俵際まで後退したが、呼び込んで倒れながら決めた。「(中に)入られたけど落ちついていた。(土俵際は)相手が倒れ込むのが見えていた。我慢できた」と、落ちついた口調で振り返った。

「自分を信じて相撲を取り切れた」と、精神面の充実を好調の要因に挙げた。3月の春場所で再十両を果たすも、6勝9敗で負け越して1場所で陥落。幕下として出直すことが決まった夏場所番付発表翌日の稽古再開日、白まわしではなく黒まわしを締め「稽古場に降りたくなくなった。腐りかけた」と、現状を受け止められなかったが、周囲の激励を力に変えた。春巡業中には玉鷲ら関取衆から「7番勝って黒まわしを捨てろ」と言われたという。場所前には「一番そばにいる人に『自分に自信がないなら、自分を信じられるほど稽古をした方がいい』と言われた」と明かす。四股やすり足などの基礎運動で体をいじめ抜き、部屋の若い衆に胸を出すなどして稽古に活気をもたらした。全勝の要因を「稽古量」と言い切る。「先代(元貴乃花親方)にも自分はスタミナだと言われている。大阪場所はそこが足りなかった。場所が終わったらまたしっかり稽古したい」。

双子の弟、貴源治が十両優勝へひた走っている。「刺激になっているというより、うれしい。悔しいは悔しいけど、自分の相撲を取り切りたい」。兄弟のアベックVへ、まずは兄が自身初の幕下優勝をつかみ取った。

千代嵐(左)を上手投げで破る貴ノ富士(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

貴乃花氏、再出場の貴景勝に「生きざまを見せて」

真剣な表情で記者からの質問を聞く元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・横山健太)

元貴乃花親方(元横綱)の貴乃花光司氏(46)が19日、かつての弟子大関貴景勝への思いを語った。

この日、都内のホテルで一般社団法人「貴乃花道場」の設立を発表。会見の中で、現在の相撲界について問われ、「弟子だった貴景勝が大関に上がったことが何よりの喜びです」と語った。

貴景勝は夏場所で5日目から負傷休場していたが、今日の8日目から再出場する。貴乃花氏は、このことにも自ら触れ「今場所の残りの相撲で、自分の生きざまを見せてほしいです」とエールを送った。

一般社団法人貴乃花道場設立を発表する元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

貴乃花氏「相撲の裾野広げて」道場設立で独自の道

一般社団法人貴乃花道場設立を発表する元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・横山健太)

元貴乃花親方(元横綱)の貴乃花光司氏(46)が19日、都内のホテルで一般社団法人「貴乃花道場」の設立を発表した。

「お子さんだけでなく、大人にも、世界各地に足を運んで、日本の伝統文化を伝えていきたいと思います」

設立の目的は、自身が長く関わってきた相撲の裾野を広げていくこと。「道場」としながらも、拠点を持つことはせず、国内外に出向いて、相撲教室やイベントを開く形になるという。既に具体的なスケジュールを決まり始め、20日からはイタリア、7月にはニューヨークを訪問する。

「イタリアでは現地に住んでおられる日本人の方々に、ニューヨークでは大学の予備校生の方々にお話をすることになっています。国内では奄美大島に行きます。土俵のあるところ、土俵を作りたいところに出向きたいです」

平成時代は、前半を力士、後半を親方として活動してきた。日本相撲協会を離れた今、「部屋」を持つことはできないが、相撲に恩返ししたい気持ちは強い。昭和の名横綱双葉山は、二枚鑑札で現役時代から「双葉山相撲道場」を開いて力士を育成、大横綱の大鵬は、自身の部屋を「大鵬道場」と銘打った。現在、協会員ではない元貴乃花氏に弟子はいないが、一般社団法人を設立して相撲普及に務める独自の形を選択。それでも、「私が触れ合っていく中で、相撲に興味を持ち、力士になってくれる子供たちが出てきてくれたら、何よりもうれしいことです」と話した。

この日は、貴乃花氏が力士、親方時代からの支えてきた約500人を集めたパーティー「貴乃花御縁会」を開催。「貴乃花道場」設立の会見には、道場の理事長に就任したユネスコ第8代事務局長の松浦晃一郎氏、監事で元日本相撲協会外部役員の神山敏夫氏も出席した。【柳田通斉】

一般社団法人貴乃花道場の看板(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

貴乃花光司氏「7月NYに」将来の政界進出も否定

一般社団法人貴乃花道場設立を発表する元貴乃花親方の花田光司氏(撮影・横山健太)

元貴乃花親方(元横綱)の貴乃花光司氏(46)が19日、都内のホテルで会見し、あらためて今夏の参院選出馬を否定した。

「政界進出はありません。7月はニューヨークに行くことになっています」。将来的な出馬の可能性についても「ありません」と明言した。

この日は、力士、親方時代からの支援者ら約500人を集めたパーティー「貴乃花御縁会」を開催。終了後に一般社団法人「貴乃花道場」の設立を発表した。

関連するニュースを読む

貴景勝が口上「武士道精神を重んじ」大関昇進

大関昇進の伝達式で口上を述べる貴景勝(左)、右は千賀ノ浦親方(撮影・清水貴仁)

大関貴景勝(22=千賀ノ浦)の誕生だ。日本相撲協会は27日、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、貴景勝の大関昇進を満場一致で承認した。大阪市内のホテルで行われた伝達式で使者2人(出羽ノ海親方、西岩親方)に伝達された。貴景勝は口上で「大関の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進してまいります」と述べ、地位の重みを踏まえて決意を口にした。使者が到着する前には、壇上で手をついて練習していた。汗を何度もぬぐい、緊張して落ち着かない様子だった。

過去の口上も映像で確認し、前師匠の元貴乃花親方の「不撓(ふとう)不屈」や元大関貴ノ浪の「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」、11年に昇進した現平幕琴奨菊の「万理一空」などが印象に残ったと話していた。

22歳7カ月22日での昇進は、年6場所制が定着した58年名古屋場所以降で初土俵を踏んだ力士では、史上9位の年少大関。初土俵から所要28場所の昇進は、58年以降では幕下付け出しを除いて6位の速さとなった。

大関昇進の伝達式を前に使者が来るのを緊張した面持ちで待つ貴景勝(左)、右は千賀ノ浦親方(撮影・清水貴仁)
大関昇進の伝達式を前に使者が来るのを会場で待つ貴景勝(撮影・清水貴仁)

関連するニュースを読む

貴景勝の口上「臥薪嘗胆」?幼少期言われ続けた熟語

大関昇進伝達式前日の会見で大好きな炭酸水の話題で笑顔を見せる貴景勝(撮影・小沢裕)

平成最後の新大関の口上はいかに? 大関昇進が確実な関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が26日、東大阪市内の部屋で取材に応じた。27日に行われる夏場所(5月12日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て、大阪市内のホテルで伝達式へ臨む。前師匠の元貴乃花親方らの伝達式での口上を参考にし、自らの言葉で決意を述べる。

      ◇       ◇

春の日差しを浴びながら、新たなスタートへの気持ちも高まってきた。東大阪市の最高気温は約20度。取材対応する貴景勝から大粒の汗が噴き出した。「暖かくなったね」。千秋楽から2日。緊張とは程遠い、柔らかな表情を浮かべた。春場所前に大阪入りして1カ月以上がたち、都内で行きつけの店も恋しくなってきた。「おいしいイタリアンがあるんですよ。こっちでもおいしいもの食べてるけど…。ちょっと、東京寂しいね」と笑みがこぼれた。

伝達式で述べる口上は、すでに思い描きつつある。「完全ではないけど、ある程度言いたいことは決まっている。自分が大事にしてきたものを述べられれば」。過去の伝達式の映像もさかのぼって見た。特に印象に残ったのは、前師匠の元貴乃花親方の「不撓(ふとう)不屈」や元大関貴ノ浪の「勇往邁進(まいしん)」、11年に昇進した現平幕琴奨菊の「万理一空」。いずれも四字熟語だった。「やっぱり皆さんの言葉に大変深い意味がある。優劣はつけられない」と、全ての大関への敬意を示した。

胸に刻んできた四字熟語がある。幼少期、父一哉さん(57)から言われ続けた「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」。意味は、目的を果たすまで努力を惜しまないこと。場所前のトークイベントでは「うまくいかないことも多いけど、昔に思い描いた目標を忘れずに信じてやる」と自ら説明していた。いよいよ平成最後の新大関が誕生する。臥薪嘗胆の先につかんだ晴れ舞台で、22歳の決意に注目が集まる。【佐藤礼征】

◆臥薪嘗胆(がしんしょうたん)目的を果たすまで努力を惜しまないこと。

青空のもとで大関昇進伝達式前日の会見に臨む貴景勝(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

貴景勝が胸に刻む「臥薪嘗胆」27日、注目の伝達式

青空のもとで大関昇進伝達式前日の会見に臨む貴景勝(撮影・小沢裕)

平成最後の新大関の口上はいかに? 大関昇進が確実な関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が26日、東大阪市内の部屋で取材に応じた。27日に行われる夏場所(5月12日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て、大阪市内のホテルで伝達式へ臨む。前師匠の元貴乃花親方らの伝達式での口上を参考にし、自らの言葉で決意を述べる。

  ◇    ◇    ◇

春の日差しを浴びながら、新たなスタートへの気持ちも高まってきた。東大阪市の最高気温は約20度。取材対応する貴景勝から大粒の汗が噴き出した。「温かくなったね」。千秋楽から2日。緊張とは程遠い、柔らかな表情を浮かべた。春場所前に大阪入りして1カ月以上がたち、都内で行きつけの店も恋しくなってきた。「おいしいイタリアンがあるんですよ。こっちでもおいしいもの食べてるけど…。ちょっと、寂しいね」と笑みがこぼれた。

伝達式で述べる口上は、すでに思い描きつつある。「完全ではないけど、ある程度言いたいことは決まっている。自分が大事にしてきたものを述べられれば」。過去の伝達式の映像もさかのぼって見た。特に印象に残ったのは、前師匠の元貴乃花親方の「不撓(ふとう)不屈」や元大関貴ノ浪の「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」、11年に昇進した現平幕琴奨菊の「万理一空」。いずれも四字熟語だだった。「やっぱり皆さんの言葉に大変深い意味がある。優劣はつけられない」と全大関への敬意を示した。

胸に刻んできた四字熟語がある。幼少期、父一哉さん(57)から言われ続けた「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」。意味は、目的を果たすまで努力を惜しまないこと。場所前のトークイベントでは「うまくいかないことも多いけど、昔に思い描いた目標を忘れずに信じてやる」と自ら説明していた。いよいよ平成最後の新大関が誕生する。臥薪嘗胆の先につかんだ晴れ舞台で、22歳の決意に注目が集まる。【佐藤礼征】

大関昇進伝達式前日の囲み会見で大好きな炭酸水の話題で笑顔を見せる貴景勝(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

貴景勝、伝達式口上の中身は「大事にしているもの」

大関昇進伝達式前日の囲み会見で大好きな炭酸水の話題で笑顔を見せる貴景勝(撮影・小沢裕)

大相撲の大関昇進を翌日に控えた関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が26日、東大阪市内の部屋で取材に応じた。27日に行われる伝達式で述べる口上の中身は、大枠で決まっているという。22歳の新大関は「自分の中で大事にしているものを言えたら。大銀杏(おおいちょう)で紋付きを着ているわけだから、軽はずみな発言はできない」と、責任感を口にした。

興味本位で過去の映像もさかのぼった。過去には四字熟語を使用したものが多く、前師匠の元貴乃花親方は「不撓(ふとう)不屈」という言葉を用いている。印象に残った口上を問われると、11年に昇進した現平幕琴奨菊の「万理一空の境地を求めて」や、元大関貴ノ浪の「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」を挙げた。「やっぱり皆さんの言葉に大変意味がある。優劣はつけられない」と、敬意を払った。言葉を考え、選ぶことは「好き」と語るが、他者の言葉はあくまで参考にとどめる。「人と自分は違う。名言集なんかを見ても、共通するものを探すだけで、劣勢になったときに知識としてあればいい」。

伝達式本番に向けて、よどみなく述べられないことを恐れない。「あまり練習しまくるのもおかしい。多少(言葉が)詰まっても、自分の考えを言えたらいい」。22歳7カ月22日での昇進となれば、年6場所制が定着した58年名古屋場所以降で初土俵を踏んだ力士では、史上9位の年少昇進。若きスター候補は、晴れ舞台を等身大で迎える。

大関昇進伝達式前日の囲み会見で大好きな炭酸水の話題で笑顔を見せる貴景勝(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

後がない貴景勝「切り替えて」大関とりの大一番へ

逸ノ城(手前)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

大関の座をめぐる“入れ替え戦”の様相を呈してきた。関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が5敗目を喫し、10勝以上が目安とされる大関昇進へ後がなくなった。鋭い出足が影を潜め、平幕逸ノ城にはたき込まれた。千秋楽は、かど番脱出へあと1勝としている大関栃ノ心との顔合わせ。勝てば昇進へ前進し、負ければ2場所連続で見送られる可能性が高い。栃ノ心は敗れると大関から陥落する。

生命線の低く鋭い出足は見られなかった。貴景勝は頭からぶつからず、もろ手で押し込むことを選択したが、下半身は置いてけぼり。幕内最重量で226キロの逸ノ城に当たりを受け止められ、前傾の貴景勝はたちまちはたき込まれた。立ち合いで先に手をつかれたのは、7日目の大栄翔戦以来今場所4回目。立ち合いのタイミングが合わなかったように見えたが「悪くはなかったと思う」と、言葉少なに語った。

千秋楽は大関の座を懸けた一番となる。相手はかど番脱出へ、あと1勝としている栃ノ心。昇進目安が10勝以上とされる中、貴景勝は勝てば2桁白星に到達する。星勘定はあくまで目安だが、平成に大関昇進した25人のうち、1桁白星で昇進直前の場所を終えた力士はいない。勝利が絶対条件だ。

崖っぷちに立たされたが淡々と前を向いた。「切り替えて、明日集中していきます」。感情を起伏させない姿は、しこ名を体現する。前師匠の元貴乃花親方が尊敬する上杉謙信の後継者で、武将の上杉景勝(かげかつ)が由来。山形県米沢市にある上杉記念館の担当者は、景勝の人物像を「無口で一喜一憂しないところがある」と説明する。貴景勝は17年初場所で新入幕を果たし、しこ名を佐藤から改めた時に「感情を表に出さない人というのは知っている。日本人の国技らしく勝っても負けても(感情を表に出さない)という精神が合っている」と好感を抱き、大関とりの重圧の中でもそれを貫いている。大一番へ、武士道を重んじる22歳の真価が問われる。【佐藤礼征】

貴景勝(左)ははたき込みで逸ノ城に敗れ5敗目を喫した(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

大関取るか取られるか!貴景勝と栃ノ心が千秋楽決戦

逸ノ城にはたき込みで敗れ呆然とする貴景勝(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇14日目◇23日◇エディオンアリーナ大阪

大関の座をめぐる“入れ替え戦”の様相を呈してきた。関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が5敗目を喫し、10勝以上が目安とされる大関昇進へ後がなくなった。鋭い出足が影を潜め、平幕逸ノ城にはたき込まれた。千秋楽は、かど番脱出へあと1勝としている大関栃ノ心との顔合わせ。勝てば昇進へ前進し、負ければ2場所連続で見送られる可能性が高い。栃ノ心は敗れると大関から陥落する。横綱白鵬は、無傷の14連勝で42度目の優勝へ王手。1敗の逸ノ城が追走する。

   ◇   ◇   ◇   

生命線の低く鋭い出足は見られなかった。貴景勝は頭からぶつからず、もろ手で押し込むことを選択したが、下半身は置いてけぼり。幕内最重量で226キロの逸ノ城に当たりを受け止められ、前傾の貴景勝はたちまちはたき込まれた。立ち合いで先に手をつかれたのは、7日目の大栄翔戦以来今場所4回目。立ち合いのタイミングが合わなかったように見えたが「悪くはなかったと思う」と、言葉少なに語った。

千秋楽は大関の座を懸けた一番となる。相手はかど番脱出へ、あと1勝としている栃ノ心。昇進目安が10勝以上とされる中、貴景勝は勝てば2桁白星に到達する。星勘定はあくまで目安だが、平成に大関昇進した25人のうち、1桁白星で昇進直前の場所を終えた力士はいない。勝利が絶対条件だ。

崖っぷちに立たされたが淡々と前を向いた。「切り替えて、明日集中していきます」。感情を起伏させない姿は、しこ名を体現する。前師匠の元貴乃花親方が尊敬する上杉謙信の後継者で、武将の上杉景勝(かげかつ)が由来。山形県米沢市にある上杉記念館の担当者は、景勝の人物像を「無口で一喜一憂しないところがある」と説明する。貴景勝は17年初場所で新入幕を果たし、しこ名を佐藤から改めた時に「感情を表に出さない人というのは知っている。日本人の国技らしく勝っても負けても(感情を表に出さない)という精神が合っている」と好感を抱き、大関とりの重圧の中でもそれを貫いている。大一番へ、武士道を重んじる22歳の真価が問われる。【佐藤礼征】

関連するニュースを読む

貴景勝「恥ずかしい相撲取れない」地元声援に応えた

妙義龍(右)を押し出しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇10日◇エディオンアリーナ大阪

大関とりの関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、白星発進した。平幕妙義龍を一気に押し出す完勝。

母校の兵庫・仁川学院小の児童50人が応援に駆け付ける中、相撲を始めた原点でもある大阪で地元のファン、後輩の期待に応えた。大関に昇進した力士は、昇進場所で9割近くが連勝発進しているだけに、落とせない序盤戦が続く。

文句のつけようがない内容でも、貴景勝は「普通っす」と武骨だった。妙義龍を立ち合いの1発で起こし、難なく押し出した。理想に掲げるまわしを触らせない相撲で、昇進目安の10勝以上へまず1勝。「(大関とりも)今場所に限って大事とかない。序ノ口の時から毎場所を大事にしてきた」。今場所の主役に浮かれた様子はなかった。

秀才軍団の声援に後押しされた。母校の兵庫・仁川学院小の児童50人とその保護者50人の計100人が観戦。打ち出し後には児童らと写真撮影に応じた。後輩が見守る中での一番に、貴景勝は「恥ずかしい相撲は取れない」と奮起した。今場所に合わせて同校が観戦希望者を募ったところ、全校児童300人のうち100人が手を挙げるほどの人気ぶり。前師匠の元貴乃花親方(元横綱)の方針で「一人前になるまでは」と後援会を持てなかったが、昨年には同窓生を中心とした後援会が200人規模で発足した。カトリック系の学校だけに、発足日は12月24日。同校は1学年50人のうち、半数近くが大学医学部へ進学する名門校。同校広報部によると、唯一といっていいトップアスリートの出現にOB・OGの興奮が収まらないという。

データ上でもスタートダッシュは重要になる。平成以降で大関に昇進した力士25人中、22人の9割近くが直前場所の初日に白星。そのうち21人が連勝発進に成功しているだけに、貴景勝も出だしは落とせない。

何かと因縁深い準ご当所で、地元の大声援に応える。兵庫県出身で春場所の舞台、大阪はほど近い。相撲転向前の小3で極真空手を辞めるきっかけになった、全国大会の決勝で判定負けしたのも春場所と同じ会場。1年前には右足の負傷で自身初の休場も味わったが、状況は変わった。今場所は横綱、大関陣を抑えて指定懸賞本数トップ。場内の声援もひときわ大きい。「数ある力士の中で自分を応援してくれる。プロだから、がっかりするような相撲は取りたくない」。ファンあっての大相撲。22歳の若武者は、それを十分に自覚している。【佐藤礼征】

仁川の後輩たちに囲まれる貴景勝(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

元貴乃花親方、相撲文化の海外進出意欲「広めたい」

「しこあそび」で子供たちに笑顔を見せる元横綱の貴乃花光司氏(撮影・柴田隆二)

大相撲で元貴乃花親方の花田光司氏(46)が2日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた「ONE ROOF ALLIANCE」主催の相撲イベント「しこあそび」に出席した。

終始、笑顔を絶やさなかった。午前、午後の部で約1500人の園児が参加。花田氏は土俵に立ち「まずは体をあたためよう!」「かかとを上げ下ろししよう!」と優しく四股を指導。準備運動を終え、子どもたちと相撲を取った。その後も、花田氏は子どもと保護者に特製ちゃんこを振る舞い「小さい子たちがたくさん(四股を)踏んでくれてうれしかった」と満足顔だった。

2月上旬に芸能事務所と業務提携を結び、子どもたちを対象に相撲普及を目的とした社団法人の設立を目指す。「準備している。まだしばらくはかかる。海外に向けても相撲の文化、日本の文化を広めていきたい」と、海外進出の可能性も口にした。

11日には福島・郡山市で行われる東日本大震災の復興イベント「福魂祭2019」に出席し、無料でちゃんこを振る舞う予定。関係者によると、講演会やテレビ出演のオファーも殺到しているという。

「しこあそび」で子供たちと相撲を取る元横綱の貴乃花光司氏(撮影・柴田隆二)
「しこあそび」で子供たちと四股をふむ元横綱の貴乃花光司氏(撮影・柴田隆二)

関連するニュースを読む