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突き押し相撲の大栄翔が四つ相撲で初白星「内容は本当に悪い」猛省

大栄翔(左)は霧馬山を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇2日目◇10日◇東京・両国国技館

小結大栄翔(27=追手風)が、我慢の四つ相撲で今場所初白星を挙げた。

東前頭4枚目霧馬山の張り差しで組み止められると、四つ身の展開になった。左四つから右上手を引きつけると、外掛けで崩しながら寄り倒した。

突き押し相撲を信条とするだけに「内容は本当に悪いので、修正していかないとダメ。我慢できたのは良かったが、突き押し相撲なのでしっかり突いていかないといけない」と猛省。ただ、突き押しへ本格的に転向したのはプロ入り後で、埼玉栄高時代は四つでも取っていた。「高校生のころの話なので。高校の相撲がプロ、上位で通用しないと思うので…どうなんですかね」。

この日の取組で12年初場所の初土俵から、連続出場が700回となった。「知らなかった。そう聞くとそんなに長い回数なんだなと思いますし、これからもケガなく取っていきたい」。1月の初場所では13勝2敗で初優勝。優勝経験を持つ27歳は、3日目以降に向けて連勝を目指す。

大栄翔(左)は霧馬山を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)
霧馬山(下)を寄り倒しで破った大栄翔(撮影・鈴木正人)

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英乃海が弟の翔猿をいじり倒すも兄弟同時三役への思い語る

夏場所に向けて稽古に励む英乃海(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)で自己最高位の東前頭6枚目に就いた英乃海(31=木瀬)が3日、兄弟同時三役への思いを語った。

都内の部屋での稽古後に報道陣の電話取材に対応。弟の西前頭筆頭2枚目翔猿(28=追手風)が新三役に迫っていることについて「負けずに頑張りたい」と刺激を受けていた。

春場所で再入幕を果たし、史上9組目の同時幕内となった。「今までも何組もいますからね。上には上がいる。一番上だと両方横綱(3代目若乃花と貴乃花)という人たちがいたのであれですけど。お互い三役くらいになったらうれしい」と話した。

翔猿への対抗心については「全くないといったらウソ」と高め合う存在だが「敵対心はない」という。「弟ですから。『(上位に)上がりやがってこの野郎!』とかはない」。普段から連絡を取る関係ではないものの、仲はいい。この日の取材でも翔猿の性格について「兄とか他人とか関係なく人に興味がないんですよね。すみません、言い方間違えたけど、男の人には興味がなくて。今は女の子と相撲のことしか頭にないんじゃないですか」といじり倒した。

翔猿以上に刺激を受ける存在が兄弟子の明瀬山(35=木瀬)だ。自身も先場所まで幕内での勝ち越しがなかったが、明瀬山は今年の初場所で35歳にして初めて幕内で勝ち越しを決めた。「何がきっかけになって奮起しましたかと聞かれて、弟さんですか? とよく聞かれるけど、意外とそんなことはなくて、最近思ったのは明瀬山関は本当にすごいなと。あの年齢で初めて勝ち越した。全然まだまだやれるなと思ったのは、それがきっかけ」。自身も15年名古屋場所に新入幕を果たしたが、5年以上も幕内と十両をいったりきたりだった。年齢を重ねても諦めない兄弟子がお手本だ。

明瀬山は埼玉栄高、日大の先輩でもあり、仲もいい。「いつも僕は明瀬山関のことが好きだからいじっていて、そういう(尊敬している)ことを言うといじってると思われて、また怒られちゃうから言ったことはないですけど、本当に思っているし、かわいがってもらえている。あの人は本当にコツコツやる人ですし、すごいなと思います」。

2場所連続2桁白星を目指す来場所。先場所は「自分でもびっくりするくらい内容も成績も良かった」と振り返る。場所後の6月に32歳の誕生日を迎える。「30超えて勢いだけで相撲取れない。頭を使って相撲を取りたい。今までは前に出て流れで何とか勝てればという相撲だったが、考えて相手の弱いところを攻めないと馬力負けしてしまう」。

夏場所は緊急事態宣言下のため3日目まで無観客開催。「相手のタオルがめちゃくちゃ多いと、めちゃくちゃやる気が出る。めちゃくちゃ燃えますね。勝ったら『どうだ』って感じになります。3日以降(観客が)入るといいんですけどね」と望んでいた。

翔猿(2021年3月25日撮影)

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小結大栄翔、突き押し相撲の原点は入門後の初黒星「まだまだ上の番付を」

阿武咲(右)を突き押しで攻める大栄翔(2021年3月24日撮影)

大相撲の幕内で活躍する力士は、誰もが自分の型を持っている。それは一朝一夕で取得できるものではなく、長い時間をかけ、たゆまぬ努力を続けてきた結果だ。時には、ある出来事をきっかけに今の自分の型に目覚める時もある。小結大栄翔は突き押し相撲で、年初めとなる1月の初場所で初優勝。春場所も勝ち越しを決め、3場所連続勝ち越し中と存在感を示している。そんな大栄翔の、突き押し相撲の原点を探った。

相撲との出会いは小学1年の時だった。学校で配られた、地元・埼玉県朝霞市のちびっ子相撲開催のプリントを見て、何の気もなく友人と一緒に出場した。「勝った時がうれしかった。それに、たまたま優勝したんです」。優勝した喜びから地元の相撲クラブに入り、中学卒業まで基礎を学んだ。「高校に入るまでは特に型はなく、突いたりもするし、まわしを取ったりもするという感じで何でもやっていました」。

中学を卒業すると、強豪の埼玉栄高に進学した。相撲部の山田道紀監督からは、左四つを教わったという。「高校で一番力がついたのは左四つだった。山田先生の教えもあり、自分の中でもしっくりきていた」。大学には進学せず、追手風部屋に入門し、12年初場所で初土俵。入門当初は身長180センチ、体重131キロと決して大柄ではなかった。入門当初、師匠の追手風親方(元前頭大翔山)からは「そんなに背は高くないんだから四つでは通用しない。突き押しで勝負しろ」と言われたという。

しかし、左四つは高校の恩師の教えということもあり、すぐには突き押し相撲に転向することはできなかった。高校時代に磨いた左四つを武器に、序ノ口デビューとなった12年春場所では7戦全勝で優勝。その時に抱いた「左四つでもいけるかも」という思いは、序二段に上がった翌夏場所であっさりと打ち砕かれた。同場所の二番相撲、当時35歳だった白乃龍との一番。互いに左四つに組み、一気に寄り切ろうと思ったが、白乃龍の下手投げに屈した。

大栄翔 それが入門してから初めての黒星でした。相手は自分よりも体が大きかったし、プロには自分より四つで強い人がごまんといることを痛感した瞬間でした。それに当時はまだ18歳で自分なりに勢いを感じていただけに、だいぶ兄弟子の方に負けたのも悔しかった。この負けがきっかけとなり、突き押し相撲を磨くことを決心しました。

以降は、ひたすらに突き押し相撲を磨き続けたという。突き押し相撲が徐々に自分の型となり、20年初場所で新三役となる新小結になると、新関脇だった同年7月場所では11勝4敗と初めて三役としての勝ち越しを決めた。「新関脇で勝ち越したことで、自分の押し相撲に自身を持つことができるようになりましたし、120%の力を出せるようになりました」と自信を深めた。

入門してから9年の年月を掛けて磨き上げた突き押し相撲。「さらに極めて、まだまだ上の番付を目指したい」。現状に満足することなく、さらに磨きを掛けて番付も結果も追い求める。【佐々木隆史】

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いたずら心も起きる?英乃海の取材中に剣翔が乱入

琴恵光(右下)をはたき込みで破る剣翔(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇9日目◇22日◇東京・両国国技館

新型コロナウイルス感染症の影響で、取組後はリモート取材。順番に応じてくれますが、たまにいたずら心も起きるようで。

英乃海と剣翔はともに白星。埼玉栄、日大で先輩後輩の間柄だけに、ちょっぴりいじりたくなったようで…。

○リモート取材あるある

英乃海 (埼玉栄、日大の後輩剣翔の乱入に)なんだよ、2人で入んのかよ。

剣翔 (英乃海がお返しに背後のボードから顔出し)見えてます。ひょっこりはんですね。

大翔丸を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける英乃海(撮影・河田真司)

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大鵬孫の夢道鵬が2場所連続勝ち越しに王手

上戸(左)をはたき込みで破る夢道鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の四男、東幕下27枚目夢道鵬(19=大嶽)が、2場所連続の勝ち越しに王手をかけた。

4番相撲で東幕下30枚目上戸(25=立浪)をはたき込みで下して3勝目。立ち合い右手を出してから前みつを取りにきた相手を、右からうまくいなした。「呼吸がずれた」と自身の中で立ち合いがかみ合わなかったというが「(相手の動きが)よく見えていた」と、その後の反応に手応えを感じていた。

埼玉栄高在学中の19年九州場所で初土俵を踏み、序ノ口デビューから今場所が7場所目。先場所新十両だった兄の東幕下2枚目王鵬とともに、関取候補として期待される。

今場所は自己最高位で、残り3番の結果次第では幕下15枚目以内に入る。「残り全部勝てるように、気を引き締めて頑張りたい」と意気込んだ。

上戸(手前)をはたき込みで破る夢道鵬(撮影・河田真司)

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妙義龍4連勝 好調の要因「分かったら苦労しない」

玉鷲(左)を引き落としで破る妙義龍(撮影・中島郁夫)

<大相撲春場所>◇4日目◇17日◇東京・両国国技館

“荒れる春場所”で34歳のベテランが主役に躍り出るか。幕内在位53場所目の西前頭4枚目・妙義龍(境川)が、平幕でただ1人の勝ちっぱなし。玉鷲を絶妙なタイミングで引き落とし、昨年7月場所以来の4連勝。5場所連続横綱不在の混戦場所で、修羅場を生き抜いてきた経験を生かす。大関復帰を目指す関脇照ノ富士も4連勝で、全勝は早くも2人だけとなった。

   ◇   ◇   ◇

技能賞を5回獲得している妙義龍の技が光った。過去5勝10敗と苦手の玉鷲に攻められたが、絶妙なタイミングで引き落とし。「向こうは当たりが強いんで、負けないように踏み込んでいった」。無傷の4連勝は平幕でただ1人となった。

好調の要因を聞かれると「分からない。分かったら苦労しない」と苦笑い。ただ1つ。「体調管理して万全で初日を迎える。プロとしてやるべきことをやっている。今場所だけやなくて毎場所です」と言った。

兵庫県高砂市出身。高校から埼玉栄、日体大と関東圏だがバリバリの関西弁。本来は準ご当地の大阪場所だった。初日の取組後に「大阪に行きたかったけどしゃあないです。東京で一生懸命やっている姿を(関西のファンに)見てほしい」と話していた。その言葉を土俵の上で実践する。

三役を13場所務めている実力者。一方で幕内在位中に2度、十両に落ちながらはい上がる泥くさい経験もしている。「荒れる春場所」は大阪開催だけでなく、東京でも同じか。優勝争いを聞かれた妙義龍は「勘弁してください」。その上で「毎場所違う人が優勝しているのは目で見ている。そこは1番1番、勝っていかないと話にならないんで」。横綱が消えた寂しい土俵は生粋の関西人が盛り上げる。【実藤健一】

妙義龍(左)は玉鷲を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

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明瀬山「立ち合い負けしないよう」高校後輩に初勝利

琴勝峰(左)を突き落としで破った明瀬山(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

返り入幕だった1月の初場所で“ブレーク”した東前頭12枚目明瀬山(35=木瀬)が、今場所も白星発進した。

埼玉栄高の後輩でもある若手の西前頭11枚目琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)に、初顔から3度目の対戦で初めて勝った。右差しから重い腰を生かして前に出ると、左からすかさず突き落とした。

取組後は「三度目の正直と思って…違うか」と一呼吸置いて「(過去)2番とも一気に持っていかれているので、立ち合い負けをしないようにした」と勝因を振り返った。琴勝峰とは同じ埼玉栄高OBとはいえ14歳差。「年が離れすぎているので、そこは意識してなかった」という。

新入幕だった16年春場所以来、28場所ぶりの幕内復帰を果たした先場所は初日から6連勝を飾り、9勝6敗で勝ち越した。個性的なインタビュー対応なども相まって人気急上昇中の35歳は、先場所後の反響について問われると「いっぱい新聞にも載せていただいて、来ない人からも連絡がきたりした」と明かした。

琴勝峰(左)を土俵際へ攻め込む明瀬山(撮影・小沢裕)

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行司間一髪!式守鬼一郎ひらり飛んだ/初日写真特集

<大相撲春場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

昨年7月場所以来の出場となる白鵬(36=宮城野)は、先場所優勝の小結大栄翔(27=追手風)と、かど番の大関貴景勝(24=常盤山)は、西前頭筆頭の阿武咲(24=阿武松)と対戦する。横綱鶴竜(35=陸奥)は5場所連続の休場。

春場所は本来、大阪で行われるが、新型コロナウイルス感染予防のため力士らは東京にとどまり、両国国技館で開催となった。

初日の取組を写真で振り返ります。

協会あいさつに臨む八角理事長(中央)。前列左から正代、白鵬、貴景勝、朝乃山、後列左から高安、照ノ富士、隆の勝、御嶽海、大栄翔(撮影・小沢裕)

十両

宇良はたきこみ千代鳳

千代鳳(左)をはたき込みで破る宇良(撮影・河田真司)

千代鳳(右)をはたき込みで破る宇良(撮影・鈴木正人)


炎鵬あしとり 千代ノ皇

千代ノ皇(左)の足を掴む炎鵬(撮影・河田真司)

炎鵬(手前)に足を取られる千代ノ皇を避ける行司の式守鬼一郎(撮影・河田真司)

千代ノ皇(左)を足とりで破る炎鵬(撮影・鈴木正人)

炎鵬(左)は足取りで千代ノ皇を破る(撮影・小沢裕)

幕内

徳勝龍押し出し大奄美

☆大奄美 久々の幕内で緊張したかも。今場所はとにかく勝ち越したい。8番勝って9番、10番と考えたい。


魁聖上手投げ英乃海

☆英乃海 がっぷり四つにならないようにだけ気をつけた。押し込まれたけどよかったと思います。(翔猿と兄弟幕内)別に目標にしていたわけじゃない。うれしいけど、特別な感情はないです。

★魁聖 (初場所前に同じ友綱部屋から新型コロナ感染者が出た影響で2場所ぶりの出場)久しぶりの本土俵ですから、変な感じがした。無事に終わって良かった。(場所前は)久しぶりにがっちり稽古して、あちこち痛い。けがしないように、できれば勝ち越したいです。


豊山寄り倒し剣翔

豊山(左)は寄り倒しで剣翔を破る(撮影・小沢裕)

☆豊山 (3場所連続の白星発進)勝てたのが一番良かった。場所前も大関と毎日稽古させてもらった。勝つための努力はしてきた。また明日から頑張れたらいい。けがせずに15日間乗り切れればいい。去年の3月から勝ち越してないので、とりあえず勝ち越しを目標に頑張ります。


琴恵光押し倒し千代翔馬

照強小手投げ碧山

照強(右)を小手投げで破った碧山(撮影・鈴木正人)

☆碧山 少し高かった。相手が中に入って、少し危なかった。大きい相手ならダメだったね。


明瀬山突き落とし琴勝峰

明瀬山(左)の攻めに耐える琴勝峰(撮影・河田真司)

☆明瀬山 (初顔から2連敗中の琴勝峰に勝利)三度目の正直と思って…違うか。(過去)2番とも一気に持って行かれているので、立ち合い負けをしないようにした。(埼玉栄高の後輩だが)いやいや年が離れすぎているので、そこは意識してなかった。(幕内で初めて勝ち越した先場所後の反響)いっぱい新聞にも載せていただいて、来ない人からも連絡がきたりした。


千代大龍肩透かし竜電

翠富士引き落とし豊昇龍

☆翠富士 (立ち合い変化)腰が痛いのもあった。腰は痛いけど、やっているときはテンション上がっているのであまり気にしないようにしている。場所前は全く稽古できなかったけど、自分でも怖いので1週間前くらいから無理やりやった。(白鵬の横綱土俵入りでは初めて太刀持ちを務める)緊張感があるからか(腰の)痛みは感じず、緊張の方が勝った。横綱が目の前で神聖なものを感じた。


千代の国押し出し翔猿

千代の国(左)は翔猿を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

☆千代の国 (翔猿を一方的に押し出し)落ち着いて相撲を取れた。(初場所は、場所前に同じ九重部屋から新型コロナウイルスの感染者が出た影響で休場したが)家から出られなかったので、家でやれることをやっていた。(休場による)マイナスとかはない。プラスにしたい。

★翔猿 見すぎて相手のペースにのまれた。自分から攻められていないんで、どんどん攻めていきます。(兄の英乃海との兄弟幕内は)特に意識してないです。


琴ノ若突き出し

☆輝 自分のとりたい相撲がしっかりとれた。肩の力を抜いて、相手を起こして止まらない。目標は全勝を目指します。


栃ノ心上手投げ逸ノ城

栃ノ心(手前)を上手投げで破った逸ノ城(撮影・鈴木正人)


玉鷲勇み足隠岐の海

物言いがついた一番は玉鷲(中央)の勇み足で隠岐の海が初日を飾る(撮影・小沢裕)


遠藤押し出し妙義龍

遠藤(右)を押し出しで破る妙義龍(撮影・河田真司)

☆妙義龍 稽古で体が落ちないようにやってきた。(兵庫・高砂市出身)大阪に行きたかったけど、東京でやれている。一生懸命やるだけです。


霧馬山押し出し志摩ノ海

霧馬山(後方)を押し出しで破る志摩ノ海(撮影・鈴木正人)

☆志摩ノ海 (自己最高位で)師匠(木瀬親方)の言うことが「下がり方が甘い」とか、シビアになってきている。


高安掛け投げ明生

高安(右)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)

高安(手前)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)

高安(手前)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)

☆明生 組んだのはまずかったかなと。一か八かです。勝てたからよかったです。


若隆景押し出し隆の勝

隆の勝(左)と若隆景の一番は同体で取り直しとなる(撮影・小沢裕)

☆隆の勝 押し込まれて危ない部分もあったが、押し返せたのでよかったと思う。(立ち合いは)変化もあるかなと思って突っ込めず、自分の立ち合いではなかった。


照ノ富士下手投げ北勝富士

北勝富士(右)を下手投げで破る照ノ富士(撮影・河田真司)

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

☆照ノ富士 落ち着いて取れて良かったと思う。上位に弱い人はいない。毎日、力を精いっぱい出そうとしている。まずは9番勝ってからという感じで、1日一番力を出し切りたい。

★北勝富士 立ち合いはよくて自分のペースでいけたが、右を差されてまわしをとられたのが反省点ですね。もう少し丁寧にいけばよかった。


貴景勝押し出し阿武咲

立ち会いから阿武咲(右)を突き押しで攻める貴景勝(撮影・小沢裕)

貴景勝は阿武咲(手前)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

★阿武咲 向こう(大関貴景勝)の方が終始よかった。先手をとられてしまった。


宝富士突き落とし朝乃山

宝富士(左)を突き落としで破る朝乃山(撮影・小沢裕)

☆朝乃山 白星発進できたのはよかったが、相撲内容は反省しないといけない。当たって上体が起きてしまった。反応よく突き落とせたが、まだ初日なんでいい方向に持って行きたい。


正代寄り倒し御嶽海

正代(左)を寄り倒しで破る御嶽海(撮影・河田真司)

☆御嶽海 (大関正代から白星に)踏み込みも反応もよかった。先手先手で前に出ていこうと思った。


白鵬寄り倒し大栄翔

大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

大栄翔(右)を寄り倒しで破った白鵬(撮影・鈴木正人)

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる白鵬(撮影・鈴木正人)

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元横綱大鵬の孫・夢道鵬が自身初の不戦勝

嶺刃休場のため夢道鵬の不戦勝(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の四男、東幕下27枚目夢道鵬(19=大嶽)が、自身初の不戦勝となり思わぬ形で白星発進となった。

1番相撲で東幕下28枚目嶺刃(みねやいば、21=錣山)と対戦するはずだったが、相手が休場。夢道鵬は「相撲を取っていないので気が抜けたというか、気を引き締めて次の相撲を取れるように頑張りたい」と切り替えに努めた。

埼玉栄高在学中の19年九州場所で初土俵を踏み、序ノ口デビューから今場所が7場所目。先場所新十両だった兄の東幕下2枚目王鵬とともに、関取候補として期待される。「王鵬さんと部屋のみんなで稽古した。立ち合いのスピード、集中力、踏み込みを意識して稽古してきた」と、場所前の稽古を振り返る。

今場所の目標は「7戦全勝で頑張ること」。兄に続く新十両昇進に向けて全力を尽くす。

嶺刃休場のため夢道鵬の不戦勝(撮影・河田真司)

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大栄翔「今回も」春場所初日は白鵬に連勝で好発進を

大栄翔(2021年1月24日撮影)

大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた13日、協会員から新型コロナウイルス感染者が判明した影響で発表が延期されていた初日と2日目の取組が発表され、初場所優勝の小結大栄翔(27=追手風)が初日に横綱白鵬と対戦することが決まった。大関以下の力士が白鵬に連勝すれば、18年初場所の嘉風以来。初日から7日連続で役力士を破った先場所に続き、好スタートを目指す。

   ◇   ◇   ◇

先場所覇者の大栄翔は、初日にいきなり横綱戦が組まれた。前回の白鵬戦は昨年7月場所で、自慢の突き押しで圧力勝ち。「前回はしっかり押していけた。今回もそういう相撲を取れれば」。百戦錬磨の大横綱が同じ相手に連敗を喫したのは、18年夏場所の鶴竜戦が最後。大関以下なら同年初場所の嘉風以来となる。「(前回に比べて)押しとか突きも成長できていると思う」。初優勝で深めた自信を胸に、白星発進を狙う。

この日は埼玉・草加市の部屋で基礎運動を中心に最終調整した。取材などで引っ張りだこだった1カ月間を経て「いろんな反響があってさらに頑張らないといけないなと思った」と自覚をにじませる。

同級生の祝福ムードに乗っていきたい。1日に埼玉栄高の同級生で女子プロゴルファーの渡辺彩香が結婚を発表。相手の柔道選手、小林悠輔も同高の同級生だった。同高は1学年21クラスというマンモス校だけに、両者との面識はないが「自分がまだまだのときから第一線でやっていた」と、刺激を受けてきた。自身も角界の看板力士を目指す立場だが「まだまだです」。謙虚な27歳が、2場所連続で旋風を起こす。【佐藤礼征】

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大栄翔「思い切りいこうという気持ち」初日に白鵬戦

大栄翔(2021年1月24日撮影)

大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた13日、初場所で初優勝を果たした小結大栄翔(27=追手風)が報道陣の電話取材に応じ、初日の横綱白鵬戦に向けて気持ちを高めた。

この日は埼玉・草加市の部屋で稽古を行い、相撲は取らず基礎運動を中心に調整した。初日、2日目の対戦相手は確認済み。昨年7月場所以来となる横綱戦に向けて「思い切りいこうという気持ちだけ。向かっていきたい」と話した。前回の対戦時は持ち味の突き押し相撲で白星を挙げた。「前回はしっかり押していけた。今回もそういう相撲を取れれば。(前回に比べて)押しとか突きも成長できていると思う。自分の力を出せれば」と意気込んだ。

1日に埼玉栄高の同級生で女子プロゴルファーの渡辺彩香が結婚を発表した。お相手の柔道選手、小林悠輔も埼玉栄高の同級生。しかし、埼玉栄高は大栄翔の代でも1学年21クラスというマンモス校。両者との面識はない。「同級生が多すぎて、卒業アルバムで『初めまして』みたいなことが多い。僕は普通科で(渡辺は)保健体育科。校舎も違うので」。それでも渡辺の存在は知っており「自分がまだまだのときから第一線でやっていた」と、同じアスリートとして刺激を受けていた。今後の活躍次第では「同級生対談」が実現する可能性も? あるが「まだまだです」と、謙虚に語った。

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先場所V大栄翔がかど番貴景勝と対戦 2日目取組

貴景勝(2021年1月12日撮影)

日本相撲協会は13日、大相撲春場所(14日初日、両国国技館)の初日と2日目の取組を発表した。

新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査の結果、山響部屋付きの小野川親方(元前頭北太樹)と、尾上部屋付きの音羽山親方(元前頭天鎧鵬)の2人に、新型コロナ陽性を確認。力士に濃厚接触の可能性もあるため、その結果を待っていたが、両親方以外に陽性は確認させず、前日12日に審判部が開いた取組編成会議で決めた取組をこの日、発表した。

初場所では新型コロナウイルスの影響で、幕内7人、十両9人の休場者を出したが、今場所の関取衆の休場は、左足負傷の横綱鶴竜(35=陸奥)ただ1人となった。

初日に続き2日目も好カードが組まれた。かど番で臨む大関貴景勝(24=常盤山)が、先場所優勝で埼玉栄高の先輩にあたる小結大栄翔(27=追手風)と当たる。過去の対戦成績は貴景勝の7勝5敗(不戦除く)。この1年は2勝2敗の五分で、激しい突き押しの攻防は見応えがありそうだ。

そのほかの上位陣は、横綱白鵬(36=宮城野)が宝富士(34=伊勢ケ浜)、残る大関の正代(29=時津風)が阿武咲(24=阿武松)、朝乃山(27=高砂)は小結高安(30=田子ノ浦)と対戦する。大関復帰をかける関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は、小兵の若隆景(26=荒汐)との一番に臨む。

2日目の幕内取組は以下の通り(左が西)。

天空海 -魁  聖

英乃海 -大奄美 

豊  山-琴恵光 

千代翔馬-剣  翔

照  強-明瀬山 

琴勝峰 -碧  山

千代大龍-翠富士 

豊昇龍 -竜  電

千代の国-琴ノ若 

輝   -翔  猿

栃ノ心 -玉  鷲

隠岐の海-逸ノ城 

遠  藤-霧馬山 

志摩ノ海-妙義龍 

御嶽海 -明  生

若隆景 -照ノ富士

隆の勝 -北勝富士

阿武咲 -正  代

大栄翔 -貴景勝 

朝乃山 -高  安

宝富士 -白  鵬

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琴ノ若「番数に縛られず」琴恵光らと申し合い稽古

琴ノ若(2021年1月15日撮影)

大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)に自己最高位で臨む、東前頭8枚目琴ノ若(23=佐渡ケ嶽)が6日、稽古後に報道陣の電話取材に応じ、近況を語った。この日は平幕の琴恵光と琴勝峰と申し合い稽古を行ったという。「番数は数えていない。だいたい時間でやっている。1時間くらいかと思うけど、自分たちの感覚でしっかりやっている。番数とかに縛られずにやれることをやっている」と連日、納得するまで稽古している。

昨年春場所で新入幕を果たし、1年がたった。同場所では9勝するも、同年7月場所では左膝を負傷して途中休場して十両に陥落。しかし、翌秋場所で9勝を挙げて1場所で再入幕を果たすなど踏ん張った。「けがをするというのは弱かったということなので、その部分をしっかり鍛えたりとか。考え過ぎないでやることも大事なのかなと思って、がむしゃらにやることだけを考えてやっていました。勉強した1年だったと思います」と振り返った。

1月の初場所では、自己最多の10勝を挙げた。勢いに乗る若手の1人は「地力をしっかりつけて、当たり負けしないとか、基礎的な部分が大事になってくると思う。先場所の成績は自分の中では自信になりましたし、土台を作る上での経験になったかなと思います」と地に足をつけている。

スポーツの強豪校の埼玉栄高時代には、プロ野球の19年育成ドラフト1位で西武に入団した出井敏博と、3年間同じクラスだったという。「結構しゃべってました。本人も(プロを)目指してましたし、入ってからもお互い頑張ろうと言って」と親交があったという。現在も連絡を取り合う仲で「向こうもキャンプだったりで忙しいと思う。おのおのでいい報告ができればいいんじゃないかなと思います」と、それぞれの舞台での切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。

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初V大栄翔の特別番組テレ玉で放送 愛犬チロル登場

初場所で初優勝した大栄翔(左から2人目)。左は大栄翔の母・恵美子さん、右は兄・一直さん、テレ玉の平川アナウンサー(C)テレ玉

大相撲初場所で初優勝を飾った大栄翔(27=追手風)の特別番組が放送される。テレ玉は12日、「おめでとう!大栄翔 埼玉県出身力士の初賜杯」を21日午後8時から放送すると発表した。

番組では、大栄翔の幼少時代から埼玉栄高、追手風部屋入門、初優勝と続いた力士人生を本人とともに振り返る。大栄翔の愛犬チロルも登場する。

テレ玉によれば、優勝が現実味を帯びてきた初場所中から番組の検討を始め、千秋楽の翌日に後援会の「大栄翔を励ます会」に連絡。優勝特番の制作を申し入れたところ「コロナ禍で優勝パレードをやりたくてもできない。地元テレビ局を通じてお祝いムードを高めるとともに、大栄翔の人柄もこれを機に知ってほしい」と快諾された。

大栄翔は地元・朝霞市役所や母校・埼玉栄高への表敬訪問など多忙だったが、インタビューにも成功し、放送実現に至ったという。

テレ玉は番組の見どころについて「『大栄翔関の母・恵美子さんと兄・一直さんとの貴重な3ショット対談が実現し、家族にだけ見せる大栄翔関の素顔を見られるところ』と『優勝への手応えをつかんだ一番について語っているところ』」とPRした。

愛犬チロルと大栄翔(C)テレ玉

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貴景勝は心機一転「また新しい部屋で頑張っていく」

春場所に向けて稽古をする貴景勝(日本相撲協会提供)

大関貴景勝(24=常盤山)が10日、朝稽古後に報道陣の電話取材に応じ、近況を語った。

綱とりが一転、左足首を痛め10日目から休場した初場所後は、2日から稽古を再開したが、この日も「しっかり基礎をやって、足首と並行して自分の体を焦らず作っている段階」と土台作りに専念している。土俵の中での稽古については「体が出来たらすぐにでもやりたい。早く土俵の中での稽古が出来るに越したことはない」とした。そのため20日から始まる各部屋の関取衆による合同稽古も「自分の体次第」と見通しを立てなかった。

先場所の負け越しは負傷による要因が大きかったが、そこは貴景勝らしく「負けるというのは、まだまだなのでまた稽古して強くなるしかない。(場所前は)自分の中ではやりきったけど、実力がないからああいう展開になった」と言い訳は避けた。埼玉栄高の先輩にあたる大栄翔(27=追手風)の初場所初優勝は「同じ突き押しでもタイプが違うけど、いい刺激をもらいました」とカンフル剤にはなったという。

今月中旬には常盤山部屋が、現在の東京都台東区橋場から板橋区前野町に移転する。貴乃花部屋から当時の千賀ノ浦部屋に移籍し、約2年を過ごした隅田川に程近い現在地の部屋での稽古も最後。「移籍してから、ずっとここで鍛えさせてもらったので少し寂しい気持ちもあるけど、また新しい部屋で頑張っていきたい」と心機一転にする。

うれしいこともある。長らく付け人をしていた貴健斗(25)の新十両昇進だ。「自分とずっと下の時から一緒だったので本当にうれしい。ついてもらったしサポートしてもらったので、上がってくれたことがうれしい。勝ち越してナンボなので切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」。この日、25歳の誕生日を迎えた1学年上にあたる兄弟子の朗報も味方にする。

一方、埼玉栄の後輩で、部屋は違っても付け人を務めていた元横綱大鵬の孫で、初場所新十両だった王鵬(20=大嶽)は、十両の壁にはね返されて5勝10敗で負け越し。大阪から東京開催になった大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)での幕下陥落は避けられない状況だが、後輩に対しても「関取に上がったら自分の考えでやらないといけない。(十両に)上がったら自分で乗り切るしかないのかな、と思っています」と先輩からのエールを送ることも忘れなかった。

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初場所V大栄翔が母校凱旋「強く思えば夢はかなう」

大相撲初場所で初優勝を果たし、母校の埼玉栄高を表敬訪問する大栄翔。左は同校相撲部の山田道紀監督(埼玉栄高提供)

大相撲初場所で初優勝を果たした平幕の大栄翔(27=追手風)が5日、母校の埼玉栄高を表敬訪問した。同校出身では、元大関豪栄道(現武隈親方)と大関貴景勝に続く、3人目の幕内優勝。凱旋(がいせん)を果たした大栄翔は「自分の相撲の原点は埼玉栄。いい報告ができて幸せです」と笑顔を見せた。

最高位は関脇で、強烈な突き押しを武器に初場所で初優勝を果たすなど角界で存在感を示しているが、高校時代は苦い思い出が多かった。レギュラー入りしたのは3年から。1、2年の時はレギュラー陣が稽古に励む中、早めに稽古を切り上げてちゃんこ番にまわっていたという。同校相撲部の山田道紀監督は「高校に入った時にはまさかこうなるとは思わなかった。でも辛抱強かった。おとなしい子だったけど、嫌な顔をせずに四股やテッポウをコツコツやって3年で花開いた」と大栄翔の高校時代を振り返った。

これに対して大栄翔は「自分は本当に弱かった」と当時を振り返った。しかし、全国大会で優勝することだけを思い続けて稽古に励んでいたといい「(夢は)強く自分の中で思えばかなう。山田先生の指導を素直に聞いて、諦めずに強く思って欲しい」と後輩へメッセージを送った。

新関脇を確実にした20年7月場所後には、母校の相撲部に米600キロを贈った。報道陣から、「今回はどれぐらい贈るか」と問われると「その時よりも多く贈りたい。きりよく1トン贈れればと思います」と話した。

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貴景勝が稽古再開「基礎をできる範囲でやっていく」

春場所に向けて稽古をする貴景勝(日本相撲協会提供)

大相撲初場所を途中休場した大関貴景勝(24=常盤山)が2日、都内の部屋で稽古を再開した。四股などの基礎運動を中心に体を動かし、春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて本格的に始動。初場所で負傷した左足首については「まだ万全じゃないですけど、基礎をできる範囲でやっていきたいと思っています」と説明。ぶつかり稽古で胸を出す段階には至っておらず、治療を並行しながら調整を進めていくという。

昨年11月場所で大関として初優勝を果たし、初場所は初めての綱とり場所だった。初日から4連敗を喫するなど不振で、3日目の北勝富士戦では左足首を負傷。「(けがの影響で)悪循環になってしまう」と、その後も星を伸ばせず、2勝7敗で迎えた10日目から休場した。左足首の負傷は過去に「何回もあります」と、初めての経験ではなかったという。

休場後はテレビで本場所を観戦していた。「自分のけがを早く治さないといけないし、自分の体をつくっていかないといけないので、他の人が相撲を取っていてどう思うってことはなかった」。賜杯を抱いた埼玉栄高の先輩でもある平幕の大栄翔については「強いから優勝しているんだと思います」と印象を語った。

初めて経験した綱とり場所だったが、緊張感については「(毎場所と)変わらないです」と振り返る。負傷する前の初日から3日目までの相撲内容も、本来の突き押しが影を潜めているような印象があったと報道陣に問われると「弱いから負けるんです。強ければ勝つし。まだまだもっと強くならないといけないということ。実力があったら勝つし、負けるということは実力が足りないということ」と強調した。

春場所は通常の大阪開催ではなく、コロナ禍で東京開催となった。兵庫県芦屋市出身で、大阪は“ご当所”とも呼べる場所。2年前の19年春場所では大関昇進を決めるなど、思い入れは強い。「やっぱりご当地なので、応援していただける方も多いし、いい節目になっている場所でもあったから残念ですけどね。でも土俵に上がったら大阪場所も東京も関係ないので、一生懸命頑張りたいと思います」。

NHK大相撲中継で解説を務める北の富士勝昭氏(元横綱)らは、貴景勝の不振の影響について体重の増加を指摘していた。小結で初優勝した18年九州場所では170キロで、現在は協会発表で183キロ。今後の体重調整については「自分の納得するようにやっていきたいと思います」と話した。春場所まで1カ月半。「基礎としっかり並行して治していってやっていきたいと思います」と意気込んだ。

四股を踏む貴景勝(日本相撲協会提供)

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武将山が新十両「素直にうれしい」藤島親方初の関取

春場所での新十両昇進が決まりリモートでの会見に臨む武将山(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は27日、大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、武将山(25=藤島)の新十両昇進を決めた。元大関武双山の藤島親方が育てた力士としては、初の関取となる。

初場所は東幕下2枚目で4勝3敗とぎりぎりの勝ち越しで昇進を決めただけに「素直にうれしいです。師匠から電話があって知りました。うれしかったけど、気を引き締めて来場所に向けて頑張らないと、と思った」。体重は170キロ台も身長172センチと小柄で押し相撲が武器。師匠の藤島親方は「丸い体を武器に前に出る相撲が脅威になる。前に出る相撲を徹底してとれれば」と期待した。

高校相撲の名門、埼玉栄高の出身。同期入門の貴健斗と同時に新十両昇進となった。「ずっとライバルでやってきた。負けたくないんで、これからも切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」。もう1人、刺激を受けた存在が部屋の後輩、鈴木(20)だった。グイグイ番付を上げて昨年11月場所では西幕下11枚目と、関取の座も射程圏にとらえた逸材。幕下上位の壁に阻まれていた武将山だが「部屋の弟弟子の鈴木の存在が大きくて負けたくなかった。悔しい思いをしてきて、身近に鈴木が入ってきてより一層気が引き締まった」と話す。

新十両場所に向けて、「15日間毎日相撲をとるんで体力、精神面も強くしていきたい。前に出る真っ向勝負で頑張りたい。師匠のように押し相撲で活躍できる力士になりたい」。初場所も突き、押しを徹底した大栄翔が初優勝を飾った。差さない、まわしを取らない、そして引かない。押し相撲を極めて、さらに上の番付を目指していく。

春場所での新十両昇進が決まりリモートでの会見に臨む武将山(右)と師匠の藤島親方(日本相撲協会提供)

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初土俵が同じ貴健斗、武将山ら4力士が十両昇進

貴健斗(2020年10月22日撮影)

日本相撲協会は27日、大阪での開催を目指している大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、十両昇進力士4人を発表した。

新十両は2人で、貴健斗(24=常盤山)と武将山(25=藤島)。

貴健斗は相撲の強豪・鳥取城北高から貴乃花部屋に入門し14年初場所初土俵。同部屋の閉鎖に伴い、大関貴景勝らとともに千賀ノ浦部屋に転籍(師匠の年寄名跡交換により現在は常盤山部屋)。幕下に長く定着していたが、自己最高位の西幕下筆頭で臨んだ今月の初場所で5勝2敗の成績を収め、約7年で念願の関取の座を射止めた。

その貴健斗と高校時代に強豪校同士でライバル関係にあった武将山は、貴景勝や初場所優勝の大栄翔らを輩出した埼玉栄高から藤島部屋に入門し、やはり14年初場所で初土俵。こちらも幕下に約5年も定着したが、自己最高位(東幕下2枚目)の初場所で4勝3敗の成績で、初土俵が同じ貴健斗とともに新十両昇進を果たした。

再十両は19年九州場所以来、7場所ぶり復帰の一山本(27=二所ノ関)と、2場所ぶりの十両復帰となった錦富士(24=伊勢ケ浜)の2人だった。

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初V大栄翔「来場所しっかり」大関への再スタート

初優勝した初場所から一夜明けてリモートでの会見に出席し、自慢の大きな手を画面越しの報道陣に見せる大栄翔

大相撲初場所で初優勝を飾った西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が25日、埼玉・草加市内の部屋でリモートによる一夜明け会見に臨んだ。「気持ち的にすごくうれしかった。優勝できたことの実感がわいて、うれしく思いました」。お祝いのメッセージ等が約400件届いたが、「まだ返せていないんで、返していきたい」と律義な素顔をのぞかせた。

初場所を振り返り、「立ち合いの踏み込み、角度が自分でもあったと思う。休まず攻められたのがよかった」。両横綱が不在の中、初日の朝乃山から大関戦3連勝、7日目までに三役以上を総なめして主役に躍り出た。「序盤に勝てたので乗れたと思う。格上の相手との対戦なんで、思い切りいけた」と振り返る。

中でも7日目の関脇隆の勝戦を納得の一番に挙げた。「一番いい立ち合いで、師匠(追手風親方=元幕内大翔山)にも『よかった』と言われて自信になった」。優勝への意識も、千秋楽の優勝インタビューでは「14日目を終えて」と答えたが、「(ストレート給金の中日で)自分の中ではまだまだ先が長いと思ったが、周りからたくさん言ってもらえてありがたかった。考えないようにしたが、頭の中に少しはありました」と明かした。

幕内最高優勝について「夢のまた夢で、自分的にはテレビの中の話。自分がするとは考えられなかった」。ただ、現実的に印象づけられたのが18年九州場所、埼玉栄高の後輩・貴景勝の初優勝だったという。「身近な人が優勝してすごい。自分も刺激になった」と振り返る。

春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)では、関脇復帰が濃厚で、大関昇進をかけた再スタートとなる。「優勝してうれしいが、ここで気を抜かず来場所しっかりやっていきたい」。次の、さらなる上の目標へすでに気持ちを切り替えている。【実藤健一】

初優勝した初場所から一夜明けてリモートでの会見に出席して笑顔を見せる大栄翔
初優勝した初場所から一夜明けてリモートでの会見に出席した大栄翔

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