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名古屋場所の東京開催、茶屋は事態を冷静に受け止め

閑散とする両国国技館(撮影・鈴木正人)

大相撲名古屋場所のチケット販売などを受け持つ茶屋は事態を冷静に受け止める。夏場所の中止と名古屋で行われる7月場所の東京・両国国技館での開催が日本相撲協会から発表された。

名古屋のある茶屋は「チケット販売は(5月)23日からだが、その前に今の時期は先行予約などで動いている時期。遠方のお客さんも多く、感染の問題もあって難しい。(みやげ物などの)準備はまだだが、早く(方針が)はっきりしてほしい」と話していた。その一方で「どのイベントも置かれている状況は同じですから」と理解も示した。

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靱帯断裂の高安「間に合うように」調整遅れも前向き

定期健診で採血する高安

7月の大相撲名古屋場所を途中休場した豪栄道(33=境川)、高安(29=田子ノ浦)、栃ノ心(31=春日野)の3大関が21日、東京・両国国技館で定期健康診断を受けた。

右肩を痛めて秋場所(9月8日初日、両国国技館)は8度目のかど番となる豪栄道は、相撲を取る稽古こそ再開していないが「順調。(痛みも)問題ない。体を休めるいい機会と思ってやっていた」と明るい表情。ぶつかり稽古や基礎運動などで、体づくりを行ってきた。夏巡業は25日に都内で行う残る1日も休み、全休の予定だが、26日の新番付発表後から相撲を取る稽古も再開する。

高安は左肘の靱帯(じんたい)断裂の重傷とあり、回復具合については「半分ぐらい。まだまだ、しっかりと治さないといけない」と、遅れ気味であることを明かした。豪栄道同様に相撲を取る稽古は再開できていないが「ケガのところ以外は稽古場でしっかりとトレーニングしている」という。名古屋場所は勝ち越し後に休場し、唯一、かど番を脱しているが「しっかりと初日に間に合うようにしたい」と前向きに話した。

大関陣で唯一、夏巡業に途中参加した栃ノ心は、先場所より8キロ増の178キロに「太りすぎ。(巡業の)北海道でおいしいものを食べ過ぎた」と明るかった。関脇に陥落する貴景勝はこの日、姿を見せなかった。

定期健診で採血する豪栄道
定期健診で身長を測る栃ノ心

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母国ジョージアに来春「栃ノ心御殿」が完成予定

合流した巡業の稽古で明生(手前)に胸を出した栃ノ心

7月の大相撲名古屋場所を途中休場した大関栃ノ心(31=春日野)が11日、仙台市で行われた巡業に合流した。

ぶつかり稽古では早速、三段目から幕内まで計6人に胸を出した。さらには取組も行い、関脇御嶽海をつり出し。「そのために来ているから」と観客を沸かせ、存在感を示した。

名古屋場所は4大関全員が休場。栃ノ心は痛めた左肩と右膝を、前日10日まで栃木県内の温泉で行った湯治で快方に向かわせた。今回の巡業も不在だった4大関で初の参加者となった。

かど番となる秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)へ、最高の発奮材料がある。母国ジョージアの実家からほど近いムツケタ市内に、来春にも豪邸が完成予定だと明かした。体育館2個分、バスケットボールのコートが4面は確保できる土地を購入。2棟の建物には自分専用のレストラン、バー、トレーニング施設、プール、サウナ、ジェットバス…。相撲と柔道で獲得したトロフィーなどは市民が閲覧できるよう検討中だという。土俵を模した照明を天井に取り付け、建物の入り口には「栃ノ心」という漢字の表札も完成。まさに“栃ノ心御殿”だ。

1年前から着工し、総額は「さあね」と、はぐらかすが「まだ全部は支払い終わっていない」という。それだけに「頑張らないといけないな」と気持ちを高ぶらせていた。【高田文太】

ファンサービス後に記念撮影に納まる、いずれも優勝経験者の右から琴奨菊、栃ノ心、御嶽海、朝乃山

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鶴竜「パーになるんじゃないかと」危機乗り越え帰国

名古屋場所で通算6度目の優勝を飾った鶴竜は一夜明け会見でカメラマンの要望に応えて笑顔で「6」のポーズ(撮影・小沢裕)

大相撲名古屋場所で、7場所ぶり6度目の優勝を飾った横綱鶴竜(33=井筒)が、途中休場の危機と背中合わせだったことを明かした。

優勝を決めた千秋楽から一夜明けた22日、名古屋市で会見。初日6日前の今月1日の出稽古で腰を痛めたが「(名古屋場所)4、5日目までは油断できない感じだった。そこまでは痛み止めを飲んでいた」と振り返った。

腰を痛めて以降、場所前は1日2度、場所中も部屋に戻ってから連日、治療に出掛けたという。会見後には早速、モンゴルへ帰国の途に就いたが、外国人力士は休場すると、治療優先で帰国が禁じられる。今回は家族や部屋のおかみさんらとモンゴルで過ごす予定で「計画がパーになるんじゃないかと思っていた。昨日、おかみさんから『これで楽しくモンゴルに行けるね』と言ってもらえた」と、胸の内を明かした。

2年ぶりの帰国で、以前も同行したことのあるおかみさんからは「馬に乗って草原を走りたい」とリクエストされている。だが「モンゴルの馬は意外と小さいから、オレが乗ったら馬がかわいそう」と笑い、161キロの横綱は回避の意向だ。「すごくいい気分で目が覚めた」と終始ご機嫌。苦しんだ優勝も笑い話で締め、貫禄を見せた。【高田文太】

一夜明け会見で笑顔を見せる鶴竜(撮影・小沢裕)

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鶴竜V一夜明け「すごくいい気分で目覚めた」

名古屋場所で通算6度目の優勝を飾った鶴竜は一夜明け会見でカメラマンの要望に応えて笑顔で「6」のポーズ(撮影・小沢裕)

大相撲名古屋場所で6度目の優勝を飾った横綱鶴竜(33=井筒)が、千秋楽から一夜明けた22日、名古屋市のホテルで会見を行った。過去優勝がなかった名古屋で念願の賜杯を抱き「(朝は)すごくいい気分で目覚めた。応援してくれる人の顔を見ると力になる。そういう人が結果を聞いて喜んでいる顔を見るのが何より」と、万感の思いを明かした。

7場所ぶりの優勝を目指した今場所は、けがによる不安との戦いだった。場所前に腰に違和感を覚え、4、5日目まで「油断できない感じがあった」と吐露。場所前は1日2度、場所中は1日1度の治療を行い、痛み止めも服用。負担を掛けない素早い相撲も展開し、日に日に回復していったという。「少しずつ良くなった。相撲に集中して、腰に負担をかけないようにやった」。13日目には平幕の友風にまさかの金星を献上。気落ちしたが、引き締め直すきっかけにもなった。「あの1敗でいろんなものをはき出して、まっさらにして、もう1回集中した。とにかく引きずらないように、今まで12日間取ってきた相撲を取ろうとした」。残り2番は盤石の相撲で連勝。千秋楽では横綱白鵬を、巻き替えの応酬の末に破った。

横綱在位32場所となり、歴代10傑に入った。「休場も多いけどそれは一つの結果として、これからも鶴竜らしくやっていきたい」。33歳として最後の場所で優勝。まだまだ若手の壁になる。

会見を終えて、故郷モンゴルに帰国する予定。「場所前はもしかしたらモンゴルに行けないんじゃないか、計画がパーになるんじゃないかと思っていたので。3日しかないけど、子どもたちとゆっくりしたい」と、ホッと胸をなで下ろしていた。

一夜明け会見で笑顔を見せる鶴竜(撮影・小沢裕)

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友風が殊勲賞、照強が敢闘賞、遠藤と炎鵬が技能賞

大相撲名古屋場所の三賞選考委員会が千秋楽の21日、会場のドルフィンズアリーナ内で行われ、以下のように決まった。

殊勲賞に初受賞の西前頭7枚目友風(24=尾車)が満場一致で決定。

敢闘賞に初受賞の西前頭16枚目照強(24=伊勢ケ浜)がほぼ満票で決定。

技能賞に受賞3度目の西前頭2枚目遠藤(28=追手風)と初受賞の西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)が決定。

なお殊勲賞候補に大関経験者で東前頭5枚目琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)が挙がり<1>千秋楽に勝ち越しを決め<2>通算3個目の金星を奪った白鵬が優勝した場合のみ、4度目の受賞となる。

殊勲賞の友風は入幕2場所目で13場所連続勝ち越しを決めた上、14日目まで11勝3敗。鶴竜からの初金星などが評価された。

敢闘賞の照強は幕尻、小兵ながら14日目まで11勝3敗と終盤まで優勝戦線に絡んだことが評価された。

技能賞の遠藤は四つ身の良さが、炎鵬は体重99キロの小兵としての取り口、奮闘ぶりが評価された。

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荒磯親方「本当に心のある力士」安美錦の引退惜しむ

荒磯親方(2019年5月20日撮影)

大相撲名古屋場所10日目の16日、現役最年長関取の西十両11枚目安美錦(40=伊勢ケ浜)が現役引退を決断したことを受けて、現役時代に48度対戦した元横綱稀勢の里の荒磯親方が、功労者の引退を惜しんだ。

この日、会場のドルフィンズアリーナで取材に応じた荒磯親方は「僕はまだ見たかった。どんなけがをしても戻ってくる力士だったから、ああいうけがをしたけど戻ってくるんじゃないかと心のどこかで思っていた。残念」と寂しがった。対戦成績は稀勢の里から31勝17敗。現役時代は安美錦戦の対策を練るため、何十回も映像で取り口を研究したという。「くせ者という言い方は悪いかもしれないけど、本当に強い力士。前半戦で安美関に勝たないと優勝争い、勝ち越しが見えてこなかった」。実力だけでなく、人間性も兼ね備えた力士だったと荒磯親方。昇進や優勝を果たしたときは、会うたびに必ず「おめでとう」と声を掛けてくれたという。荒磯親方は「アニキ肌。本当に心のある力士だった」と、しみじみと話した。

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白鵬「考え上回らないと勝てない」引退安美錦に敬意

バランスを崩した白鵬(右)は安美錦に難なく押し出される(2012年5月6日撮影・神戸崇利)

大相撲名古屋場所10日目の16日、現役最年長関取の西十両11枚目安美錦(40=伊勢ケ浜)が現役引退を決断したことを受けて、同じ一門の横綱白鵬(34=宮城野)がねぎらいの言葉を送った。

この日、愛知・豊田市の部屋で朝稽古を終えると「気力で土俵を務めようと何日間か考えていたんでしょう」と、休場中の心境を推し量った。42度の優勝回数、横綱在位13年目を誇る第一人者も「うまさがあった。考えて取っていて、その考えを上回らないと勝てなかった」と、業師と呼ばれたその技術力に敬意を示した。

現役のプレッシャーから解かれ「お酒がうまく感じるようになるだろうね」と、冗談交じりに話す。数々の記録を打ち立てた者同士。「今度(一緒に)お酒でも飲もうかな。『お疲れさまです』って」と、酒席で交える会話を楽しみにしていた。

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四股名「海」付く力士20人は10勝10敗 海の日

大相撲名古屋場所9日目 佐田の海(左)が寄り切って魁聖に勝利する(撮影・奥田泰也)

<大相撲名古屋場所>◇9日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

7月15日は「海の日」。大相撲名古屋場所9日目、四股名に「海」が付く力士は、序ノ口から幕内まで20人が出場した。

幕内で勝利を挙げた力士は2人。西前頭13枚目の佐田の海(32=境川)は同15枚目の魁聖(32=友綱)を寄り切り。「あっ、俺の日だと。そう言い聞かせて来ました。海の日は勝っている確率は高いと思います」と、海の日を意識して土俵に上がっていた。

西前頭6枚目の志摩ノ海(30=木瀬)は、東前頭9枚目の松鳳山(35=二所ノ関)にはたき込みで勝った。三重県志摩市出身で「目の前が海だった」という環境で育った力士。ところが海の日について話題を振ると「気にしてませんでした…。小さいころは海に行ってましたね」。

関脇御嶽海(26=出羽海)は、小結阿炎(25=錣山)に敗れて3敗目を喫し、優勝争いから1歩後退した。

十両では海対決があり、木崎海が千代の海に勝った。この日出場した「海」が付く20人の成績は、10勝10敗だった。

志摩ノ海(左)は松鳳山をはたき込みで破る(撮影・前岡正明)
大相撲名古屋場所9日目 阿炎に上手投げで負ける御嶽海(撮影・奥田泰也)

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心臓停止で緊急入院の出羽海親方が復帰「もう元気」

会見する出羽海親方(2018年3月28日撮影)

<大相撲名古屋場所>◇3日目◇9日◇ドルフィンズアリーナ

心臓が停止して緊急入院していた、大相撲名古屋場所担当部長の出羽海親方(51=元前頭小城ノ花)が、同場所3日目の9日、職務に復帰した。同親方は4日の朝稽古を指導中に倒れ、6日まで入院。相撲協会が行っているAED講習会の経験などが生き、力士ら部屋関係者の迅速な対応で後遺症もなく、初日の7日から部屋で稽古を指導するまで回復。名古屋場所を開催している名古屋市のドルフィンズアリーナには、この日から出勤した。

報道陣に対応した同親方は「もう元気です」などと現状報告し、終始笑顔だった。3日間の入院中の様子については「安静にしていた。リハビリというほどじゃないけど、軽い運動もしていた」と明かした。AEDを使った部屋関係者の的確な対応については「できれば(AEDを)使いたくなかったけどね」と申し訳なさそうに話したが、協会の取り組みとして講習会を行ってきたことには「やっていなくて、もの(AED)がなければどうしようもなかった」と、感謝していた。

「健康なつもりだったけどね。こういうのは初めて。いろんなことが重なったのだと思う」と、振り返った。弟子で昨年の名古屋場所優勝の関脇御嶽海には「頑張ってほしいね」と期待していた。

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白鵬が先場所V朝乃山下し2連勝/2日目写真特集

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇7日◇ドルフィンズアリーナ

大相撲名古屋場所2日目、43度目の賜杯を狙う横綱白鵬(34=宮城野)は、初顔合わせとなった前頭筆頭朝乃山(25=高砂)を上手投げで下し2連勝。


朝乃山(1勝1敗)上手投げ白鵬(2勝0敗)

白鵬(左)は朝乃山を上手投げ破る(撮影・前岡正明)

白鵬(左)は朝乃山を上手投げ破る(撮影・前岡正明)

白鵬(左)は朝乃山を上手投げ破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 朝乃山を上手投げで破り引き揚げる白鵬(上(撮影・白石智彦)


鶴竜(2勝0敗)はたき込み 北勝富士(0勝2敗)

大相撲名古屋場所 北勝富士(左)をはたき込みで破る鶴竜(右)(撮影・白石智彦)

鶴竜(左)は北勝富士をはたき込みで破る(撮影・前岡正明)


竜電(1勝1敗)寄り倒し高安(1勝1敗)

竜電(左)は高安を寄り倒しで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 高安(手前)を寄り倒しで破る竜電(奥)(撮影・白石智彦)

取り直しとなった高安(右)と竜電の一番(撮影・前岡正明)


正代(2勝0敗)寄り切り栃ノ心(0勝2敗)

正代(左)が栃ノ心を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 栃ノ心(左)を寄り切りで破る正代(右)(撮影・白石智彦)

正代に敗れがっくりする栃ノ心(撮影・前岡正明)


豪栄道(1勝1敗)上手出し投げ阿炎(0勝2敗)

豪栄道(左)阿炎はを上手出し投げで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 阿炎(左奥)を上手出し投げで破る豪栄道(右手前)(撮影・白石智彦)

豪栄道(奥)阿炎はを上手出し投げで破る(撮影・前岡正明)


碧山(2勝0敗)引き落とし玉鷲(0勝2敗)

大相撲名古屋場所 玉鷲(右)を引き落としで破る碧山(左)(撮影・白石智彦)

碧山(右)は玉鷲を引き落としで破る(撮影・前岡正明)


御嶽海(1勝1敗)押し出し遠藤(1勝1敗)

遠藤(右)を攻める御嶽海(撮影・前岡正明)

御嶽海(左)は遠藤を押し出しで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 遠藤(左)を押し出しで破る御嶽海(右)(撮影・白石智彦)


逸ノ城(1勝1敗)押し倒し大栄翔(1勝1敗)

逸ノ城(右)は大栄翔を押し倒しで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 大栄翔(右)を押し倒しで破る逸ノ城(左)(撮影・白石智彦)


明生(0勝2敗)下手ひねり琴奨菊(2勝0敗)

琴奨菊(右)は明生を下手ひねりで破る(撮影・前岡正明)


貴源治(2勝0敗)寄り切り大翔鵬(0勝2敗)

貴源治(右)は大翔鵬を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 大翔鵬(奥)を寄り切りで破る貴源治(手前)(撮影・白石智彦)


佐田の海(1勝1敗)網打ち輝(1勝1敗)

大相撲名古屋場所 輝(奥下)を網打ちで破る佐田の海(手前上)(撮影・白石智彦)

佐田の海(右)は輝を網打ちで破る(撮影・前岡正明)


魁聖(1勝1敗)送り出し炎鵬(2勝0敗)

魁聖(左)を攻める炎鵬(撮影・前岡正明)

炎鵬(右)は魁聖を送り出しで破る(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所 魁聖(右)を送り出しで破る炎鵬(左)(撮影・白石智彦)

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貴景勝の恩師がエール 休場は「マイナスならない」

母校・埼玉栄の優勝パレードを終えて会見する貴景勝。右は山田相撲部監督(2018年12月17日)

大相撲名古屋場所(7日初日)の休場が決まった大関貴景勝(22=千賀ノ浦)の恩師で、埼玉栄高相撲部の山田道紀監督が、事実上の大関陥落となった教え子にエールを送った。

6日、同校OBで新十両の琴ノ若に化粧まわしを贈呈するため、埼玉から愛知・一宮市の佐渡ケ嶽部屋に来訪。右膝に不安を抱え、4日に名古屋場所の休場を明言した貴景勝について「15日間取れる精神力はなかったのでは。普通(膝のけがは完治までに)半年はかかるから」と山田監督。

「22歳で大関になってその後も順風満帆にいったら、社会のことが分からなくなるかもしれない。もし将来的に協会に残って親方になるとしたら、弟子の気持ちを考えられるようにならないといけないしね。(けがによる休場は)マイナスにはならないと思う」と、指導者目線で意見を述べ、この経験が糧になることを期待した。

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小結阿炎「負けるつもりない」昨年金星の白鵬と初日

土俵祭りに出席した阿炎(撮影・鈴木正人)

大相撲名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)の初日を翌日に控えた6日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。休場した大関貴景勝をのぞく、三役以上の力士全員が出席。新三役の小結阿炎(25=錣山)、竜電(28=高田川)は初参加となった。

5月の夏場所を休場した横綱白鵬(34=宮城野)は、43度目の優勝に向けて初日は阿炎と対戦する。初対戦の昨年夏場所では金星を献上しただけに「ちょうど1年前だね。借りを返したいね」と、リベンジに燃えていた。その阿炎は「(相手は)気にしない。誰でもいい。どうせ当たるから」と全く動じていない。「相撲を取っていて(相手が)怖いと思ったことはない。負けるつもりはない」。不安は初日に行われる恒例の協会あいさつ。八角理事長(元横綱北勝海)と三役以上の力士が土俵に上がるため、阿炎にとっては初参加となる。角界屈指の人気者は「緊張する。みんなと逆の方向を向いたらどうしよう」とおどけてみせた。

昨年の名古屋場所で初優勝を果たした関脇御嶽海(26=出羽海)は、連覇で大関とりの足がかりをつくる。「もう1年たったかな。早かったし長かった」。昨年秋場所以来、4場所ぶりに関脇復帰。昭和以降では単独2位の15場所連続の三役在位となったが、裏を返せば大関昇進に足踏みしている現状だ。「この名古屋で昨年優勝して(大関とりの)チャンスをもらった。今年も名古屋で優勝してチャンスをつかみたい」と意欲を見せる。力士を指定する懸賞数では約150本でトップ。長野県出身で、準ご当所となる名古屋で期待を集める大関候補は「ありがたい。懸けてくれた人の気持ちに応えられるようにしたい」と意気込んだ。

【佐藤礼征】

土俵祭り前、鶴竜(右)と笑顔で話す白鵬(撮影・鈴木正人)

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朝乃山 ヤクルト爆買い、2日目白鵬戦にも闘志

朝乃山(左)は稽古後、訪問販売に来たヤクルトレディーから商品6000円余りを“爆買い”し、計算機をのぞき込む

大相撲名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)の取組編成会議が5日、行われ、先場所優勝した東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)は、初日に大関豪栄道、2日目に結びの一番で横綱白鵬と当たることが決まった。豪栄道は5月の夏場所14日目に、2度目の顔合わせで初めて破り、直後に優勝を争っていた横綱鶴竜が敗れたため、初優勝を決めた日の対戦相手。

白鵬とは初顔合わせで、横綱初挑戦でもある。初日、2日目ともに経験豊富な格上に挑むことになるが、愛知・蟹江町の部屋で稽古後に取材に応じ「楽しみです」と、堂々と話した。

特に白鵬戦には、今月1日に出稽古で胸を借りるなど「大学(近大)の時から尊敬していた横綱」と、特別な思いを口にした。出稽古を経験し「すごいの一言。これが横綱だというものを感じた」と、技術面以上に圧倒的な存在感、オーラのようなものを強く感じたという。それでも「稽古でやったことは考えず、自分の相撲を思い切り取りたい」と、初金星に意欲的。1日も計11番の三番稽古だったが、最初の一番は快勝しているだけに「本場所だと分からない」と力説した。

この日は部屋で約1時間30分、四股やすり足など基礎運動で汗を流し、最後は土俵外で若い衆を相手に、立ち合いの動作を繰り返した。白鵬とは右の相四つだが、早い仕掛けなどを駆使して金星の道を探るつもりだ。

稽古後は訪問販売に来たヤクルトレディーから、商品6000円分余りを“爆買い”し、若い衆や報道陣に豪快に振る舞った。普段は別地区を担当しているというヤクルトレディーは、朝乃山を筆頭にこの日の高砂部屋だけで、1万円超の売り上げを記録し「1カ所でこんなに売れたのは初めてです」と、品薄になった保冷バッグを見つめながら驚いていた。

朝乃山(左)は若い衆を相手に、締め込み姿で立ち合いの動作を繰り返した

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栃ノ心が左肩痛める「上を向いていきますよ」

左肩痛で申し合いを3番で切り上げた栃ノ心(撮影・加藤裕一)

大相撲名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に、大関栃ノ心(31=春日野)が左肩を痛めた。栃ノ心が2日「昨日、相撲を取ってるときにね」と明かした。この日、春日井市にある宿舎での朝稽古は大事を取り、碧山、栃煌山との申し合いを3番のみで切り上げた。今後は痛み止め注射などを打ち、ケアしながら調整する予定。

夏場所で関脇として10勝を挙げ、史上5人目の大関陥落直後の返り咲きを決めた。今場所は再出発だけに、ショックはあるが、それを振り払うように「下を向いていてもしょうがないから、上を向いていきますよ」と気持ちを切り替えていた。

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朝乃山にラスボス白鵬の洗礼“KO”されても収穫

宮城野部屋での出稽古で立ち上がれない朝乃山(手前)を見る白鵬(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に、東前頭筆頭朝乃山(25=高砂)が1日、豊田市内で宿舎を構える宮城野部屋で出稽古を行い、横綱白鵬(34)に“KO”された。

右張り手を食らい、投げで土俵にたたきつけられ、脳振とうのような症状を起こした。夏場所で初優勝を飾ったホープが最強横綱の洗礼を浴びた。

   ◇   ◇   ◇

背中にべったり砂をつけた朝乃山が動けず、座り込んだ。白鵬との三番稽古の11番目。右張り手を食らい、左手で後頭部を押さえられ、右からの上手投げで土俵にたたきつけられた。「張り手です。脳振とうみたいになって…。ちょっと脱水(症状)っぽくなってたところだったので」。白鵬の前に幕下宝香鵬、十両石浦とも11番とり、合計22番。横綱の待つ部屋に単身乗り込んだ。緊張していたのか息が上がり始めていた。

今回の出稽古は「いろいろな人とやりたい」と望み、白鵬にも歓迎された。2勝9敗だったが収穫はあった。最初の1番。立ち合いで左前まわしをとり、一気に寄り切った。「自分でもビックリ。体が反応した。(2番目以降も)前に攻められた」。前に出る圧力。白鵬も「いいものがある。重さもあった。思った以上にね。昔、巡業でやった時は軽かったけど20~30キロ増えてるんじゃないの?」と成長を認めた。

本番まで1週間を切り、最終調整に入った。「明日(出稽古をするか)は昼寝して考えます」。6月29日まで3日連続で出稽古を行い、この日は“ラスボス”白鵬の胸を借りた。朝乃山は着実にやるべきことをこなしている。【加藤裕一】

引き揚げ前、白鵬(左)へのあいさつで握手する朝乃山(撮影・前岡正明)

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舞の海氏、朝乃山「迫力」も白鵬が「まだまだ上」

引き揚げ前、白鵬(左)にあいさつする朝乃山(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)を前にした1日、豊田市内の宮城野部屋宿舎で行われた横綱白鵬(34=宮城野)と東前頭筆頭朝乃山(25=高砂)の三番稽古を、相撲解説者の舞の海秀平氏(元小結)がチェックした。

朝乃山について「立ち合いの踏み込みを見ると、優勝しただけあって、だいぶ迫力が出てきた。まだ(白鵬に)歯が立たないけど、本場所は1番だけ。間違ったら、いっぺんに持っていくかも」と成長ぶりに言及した。

最も評価したのは精神面。横綱がいる部屋に「1人で来たのがすばらしい」といい「今まで白鵬が稽古相手を求めて外に出ていたけど、とうとう頂点を求めて(出稽古に)来る若者がでてきた。その気持ちに拍手を贈りたいです」と感心した。

白鵬については「(朝乃山と)右の相四つですが、まだまだ上。余裕がある。上手、下手と自由自在ですよね」と評した。「(春場所で負傷した)右腕も心配ない。体に張りもある。優勝候補筆頭じゃないですか」と話した。

宮城野部屋での出稽古で朝乃山(背中)は白鵬に土俵にたたきつけられる(撮影・前岡正明)
舞の海秀平氏(2009年09月02日)

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白鵬が勧誘の長谷川翼が新弟子検査「目標は横綱」

名古屋場所の新弟子検査を受検した長谷川翼(左)と身長を計測する高田川親方(元関脇安芸乃島)(撮影・佐藤礼征)

大相撲名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)の新弟子検査が1日、同市で行われ、日本人の父とモンゴル人の母を持つ長谷川翼(16=宮城野)ら3人が受検した。横綱白鵬にスカウトされた長谷川は、本籍地こそ千葉・市原市だが、生まれはモンゴル・ウランバートル。「(角界入りは)小さいころからの夢だった。白鵬関や朝青龍関が目標」と目を輝かせた。

幼稚園から小5までは日本で過ごした。千葉・若宮小では相撲クラブにこそ所属していなかったが、小学校の先生の勧めにより5年連続で相撲の大会に出場。関東大会でベスト8の成績も収めた。小6からモンゴルに戻り、中学校3年間はバスケットボール部に所属。高校進学(モンゴルの新学期は9月)も視野に入れていたが、今年5月に横綱から電話で入門の勧誘を受けた。小学校時代から活躍を見ていた柏日体高相撲部で指導者を務める永井明慶氏が、知人の白鵬に長谷川の存在を紹介。長谷川の母子夏さんが永井氏に送った写真を見て、白鵬は「魅力的」と光るものを感じたという。

体重は97キロと細身ながら、長谷川はこの日の新弟子検査でも素材の片りんを見せた。社会人野球も経験した父等さんの身体能力を受け継ぎ、この日は握力測定で右46キロ、左42キロ、背筋力は145キロを計測。いずれも受験した3人でトップだった。ここ1年で6センチ伸びた185センチの身長は、現在も伸び続けており、まさに発展途上だ。

環境面の心配はない。幼少期を日本で過ごした経験や、中学校時代はウランバートルの日本人学校「さくら学校」に通っていたこともあり、日本語は流ちょう。先月11日に滋賀・長浜合宿で行われた合宿にも参加し、部屋の雰囲気にもとけ込みつつあるという。ただ「股割りがきつい」と苦笑い。スタートラインに立ったばかりの16歳は「目標は横綱になること」と、大きな夢を描いていた。

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白鵬「今一番脂乗っている」朝乃山の出稽古受け入れ

宮城野部屋での出稽古で朝乃山(背中)は白鵬に土俵にたたきつけられる(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に1日、豊田市の宿舎で朝乃山の出稽古を受け入れた横綱白鵬(34=宮城野)は「久しぶりに重い、強い、勢いがある、今一番、脂の乗っている力士と稽古できて、気持ちいいね」と喜んだ。

最後の1番で朝乃山が脳振とうのような症状を起こした時は「(痛めたなら)どこなのかなと…」と状況がよくわからなかった様子。「でも、帰る時は元気そうだったし、そのへんが平成(生まれ=現代っ子)かな」と安心していた。

春場所千秋楽で右上腕部の筋肉を断裂、夏場所を全休。復活を期す中、部屋の石浦、炎鵬という小兵と相撲を取ってはいたが、朝乃山は177キロ。大型力士と初めて相撲を取った。

同じ右四つとあって、がっぷり組んで、力の入り具合を試すような場面もあった。「(右で)すくい投げも豪快に決まった。(恐怖心を)脳から消していかないといけないしね」と右腕の回復に手応えを得たようだ。

本場所が迫る。「明日、明後日も(出稽古に)行きたい。逆に新小結なんだから“来い”とも言いたいね。待ってます」。朝乃山に続いて、暗に阿炎、竜電を指名、肌を合わせることを望んでいた。

出稽古のため宮城野部屋を訪れた朝乃山(右)は白鵬に水をつける(撮影・前岡正明)

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朝乃山 白鵬に“KO”され「脳振とうみたいに…」

宮城野部屋での出稽古で白鵬(背中)に投げられる朝乃山(撮影・前岡正明)

大相撲名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に、東前頭筆頭朝乃山(25=高砂)が1日、豊田市内で宿舎を構える宮城野部屋に出稽古を行い、横綱白鵬(34)に“KO”された。

三番稽古の11番目に右張り手を食い、上手投げで土俵にたたきつけられ、脳振とうのような症状を起こした。夏場所で初優勝を飾ったホープが最強横綱の洗礼を浴びた。

背中にべったり砂をつけた朝乃山は動けなかった。立ち上がろうとしてよろめき、座り込む。白鵬との三番稽古の11番目。立ち合いで右張り手をもらった。振り回され、左手で後頭部を押さえられ、右からの強烈な上手投げで土俵にたたきつけられた。

「張り手です。脳振とうみたいになって…。食らいましたね。ちょっと脱水(症状)ぽくなってた所だったので」。白鵬の前に幕下宝香鵬、十両石浦と11番とっていた。合計22番。横綱の待つ部屋へ、付け人なしで単身乗り込んだ。いつもと違う緊張感もあったのか、数番前から息が上がり始めていた。

夏場所優勝で注目、期待を集める中、白鵬との稽古は「いろいろな人とやりたい」と自ら望んだもの。報道辞令で、白鵬からも歓迎の意を示され、出稽古を決めた。結果は2勝9敗だったが、収穫はあった。最初の1番。立ち合いで左前まわしをとり、そのまま寄り切った。「自分でもビックリ。体が反応した」。10番目も左前まわしをとって前に出て、投げを食いながら寄り切った。「(2番目以降も)前に攻められた」という。前に出る圧力。白鵬も「いいものがある。重さもあった。思った以上にね。昔、巡業でやった時は軽かったけど、それから20~30キロ増えてるんじゃないの?」と成長を認めた。

本番まで1週間を切り、最終調整に入った。「明日(出稽古をするかは)昼寝してから考えます」。29日まで、3日連続で出稽古を行い、この日は“ラスボス”白鵬の胸を借りた。期待のホープは着実にやるべきことをこなしている。

引き揚げ前、白鵬(左)にあいさつする朝乃山(撮影・前岡正明)

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