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元朝潮の錦島親方、ガイドライン違反で退職「無責任かつ無自覚…言語道断」

元朝潮の錦島親方(左)と握手を交わす朝乃山(2019年5月27日撮影)

角界にWで衝撃が走った。日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、高砂部屋付きの親方で、昨年12月まで師匠を務めていた先代高砂親方の錦島親方(65=元大関朝潮)の退職を発表した。

同協会が作成した新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反したためで、錦島親方は責任を取るため既に今月1日、退職願を提出。前日10日、協会側が錦島親方本人と面談の上、退職願が受理された。コンプライアンス委員会の処分意見では「報酬減額の懲戒処分とすることが相当」と判断し、補足として「停年再雇用後の参与という立場を鑑み、退職願を受理することも検討すべき」と答申していた。退職願を受理したことで日本相撲協会としての処分はなく、角界を去ることになった。

くしくも、5月の大相撲夏場所中、高砂部屋所属の大関朝乃山(27)に、不要不急の外出が禁じられていた場所前のキャバクラ通いが発覚。その愛弟子の処分を待っているタイミングで、入門時の師匠だった錦島親方の違反が重なった。

事案を受け、八角理事長(元横綱北勝海)がコンプライアンス委員会に調査と処分意見を委嘱。同委員会の調査によると錦島親方は、昨年7月、11月、今年1月、3月の各本場所13日目に、観戦に訪れた知人らと飲食を伴う会食を、付け人同席で行っていた。昨年末には家族らとの会食に朝乃山も同席させ、それ以外でも週に数日、付け人を同席させ、部屋近隣の店で飲食していたという。

コンプライアンス委員会の意見は、師匠交代後も部屋の自宅に居住していたことから、自らの言動や生活を律することが求められるにもかかわらず、外出禁止に背いたことは「あまりにも無責任かつ無自覚な言動は言語道断。指導者としての資質が欠けているといっても過言ではない」と断じた。また、「その言動が朝乃山の不行状を生んでしまった側面もあると批判されてもやむを得ないであろう」と推察もした。

さらに現高砂親方の監督不十分の原因の1つに、師匠交代後も住居を移さなかったことにまで言及。「その点においても責任重大というべきである」と踏み込んだ。「長年にわたり相撲協会の運営に貢献してきたことを考慮しても」と評価した上で、前述の報酬減額の懲戒処分-の処分意見を答申した。4日のコンプライアンス委員会には、朝乃山、高砂親方とともに錦島親方の3人が呼び出され聴取されていた。その後、現在は錦島親方の所有となっている部屋の家主を7月中には、高砂親方に交代することも確認されたようだ。

錦島親方は65歳になる昨年12月に日本相撲協会を定年となることから、同11月26日付で年寄名跡を交換し師匠の座を、先代錦島親方の現高砂親方に譲った。自らは再雇用制度を利用し参与として協会に残り、両国国技館内にある相撲博物館の副館長も務めている。関係者によれば、持病の腰痛や股関節の手術などで約1年前から車いすの生活を強いられているが、最近はつえを使った短い距離の歩行は出来ていたという。

高知県室戸市出身の錦島親方は近大3、4年時に、学生とアマチュアの両横綱を獲得。鳴り物入りで78年春場所、高砂部屋から幕下付け出しで初土俵を踏んだ。83年名古屋場所で新大関に昇進。85年春場所では初優勝も果たした。89年春場所途中で現役を引退。年寄山響として高砂部屋で後進の指導にあたっていたが、90年3月に若松を襲名して若松部屋を継承した。

02年2月には先代と名跡交換して高砂を襲名するとともに、若松部屋の全員が高砂部屋に移籍し、現在の部屋となった。横綱朝青龍を育てたが、管理の甘さなどが指摘されることもあった。朝乃山の初優勝、そして大関昇進から約半年後に定年を迎えたが、その大学の後輩とともに、認識の甘さを露呈することになってしまった。

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朝乃山の処分意見、複数場所出場停止へ…引退勧告はなし コンプラ委

朝乃山(2021年3月19日撮影)

日本相撲協会のコンプライアンス委員会が4日、東京・両国国技館で開かれ、新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反し、5月の大相撲夏場所を途中休場した大関朝乃山(27=高砂)の処分意見をまとめた。複数場所の出場停止とみられ、関係者によると引退勧告ではないという。処分意見は八角理事長(元横綱北勝海)に答申され、11日に開催見込みの臨時理事会で判断される。

朝乃山は緊急事態宣言中の夏場所前に複数回キャバクラに行き、協会の調査に一度は否定したが、その後に認めた。7月の名古屋場所はかど番で、出場停止になれば大関からの陥落が決まる。また、昨年11月に師匠になった高砂親方(元関脇朝赤龍)が自宅から通う状態が続く高砂部屋の在り方も議論になったという。コンプラ委の1人は「非常に複雑な問題。全ては理事会で判断していただくしかない」と話した。

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大関正代、故郷熊本に後援会「期待に応えたい気持ち」母手作りカレーで英気

ダンベルを使用して稽古をする正代(代表撮影)

大相撲夏場所でかど番を脱出した大関正代(29=時津風)が2日、4月に故郷の熊本県宇土市で後援会が新設されたことを明かした。

都内の部屋での稽古後、代表取材に応じ「応援してくださる方が増えたので、その期待に応えたい気持ちはどうしても強くなる」と奮起を誓った。夏場所後は地元熊本に3泊4日で帰省。母の手作りカレーを食べて英気を養い「ゆっくりできて良かった」。1カ月後の名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて「時期的にも暑いので(体調面に)気を配りたい」と話した。

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正代 名古屋場所で巻き返しへ「トレーニング中心にやっている」

ダンベルを使用して稽古をする正代(代表撮影)

大相撲夏場所でかど番を脱出した大関正代(29=時津風)が2日、都内の部屋で名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて基礎運動を中心に調整した。代表取材に応じ「トレーニング中心にやっている。筋肉痛も出始めているころなので、落ち着いたら相撲取り始めようかなと思っている」と、今後の稽古を見通した。

9勝6敗で終えた夏場所後、故郷の熊本県宇土市に3泊4日で帰省した。4月には新たな地元後援会が発足したという。「久しぶりの帰省だったので、ゆっくりできて良かった。(新しい後援会ができて)応援してくださる方が増えたので、その期待に応えたい気持ちはどうしても強くなりますね」と、発奮材料が増えた。

2場所続けて優勝争いに絡めずにいる。公式発表の体重は165キロだが「162、3まで落ちてきた。(負け越した)3月場所から正直落ちてて、思ったように圧力が伝わらないこともあった」と明かす。「体重を戻したい。戻しつつスピードとかは失われないようにとは思っています」。体調を整えて名古屋場所に臨む。

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照ノ富士いざ綱取りへ「力を振り絞って頑張りたい」 2場所連続V一夜明け

夏場所優勝から一夜明けてリモートでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、綱とりに向けて決意を示した。千秋楽から一夜明けた24日、都内の部屋からリモートでの会見に出席。最高位を目指す名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)へ「あと1歩というところまできている。力を振り絞って頑張りたい」と見据えた。

両膝の故障などで、一時は序二段まで番付を落とした経験があるだけに「いつ辞めてもおかしくない覚悟の上で、今日で最後かもしれないという思いで取っている」と力を込める。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)以降、直近10人における横綱昇進の平均年齢は約26歳。現役の白鵬を除けば平均31歳で引退している。11月に30歳となる照ノ富士は「(横綱に)上がっても上がれなくても、自分で納得できる終わり方をしたい」と意気込んだ。

23日、優勝を決め八角理事長(手前)から総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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照ノ富士がV一夜明け会見「必死にやってきたことが結果に」/一問一答

夏場所優勝から一夜明けてリモートでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所で2場所連続、4回目の優勝を飾った大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が24日、東京都内の部屋からリモートで一夜明け会見に臨んだ。膝のけが、内臓疾患などで序二段まで落ちながら、前例のない鮮やかな復活劇。名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)では綱とりに挑む。

-昨夜は眠れたか

照ノ富士(以下照) そうですね。ゆっくり休めました。

-気持ちはほぐれた

照 いつも通りです。

-実感は

照 初めてなので大関での優勝。大関での優勝ないと、次の番付見えないと思っていた。よかったと思います。

-次に向けて

照 そこを目指して頑張ってきて、あと1歩まできているんで。全力を出し切って頑張っていきたい。

-何が優勝に

照 必死にやってきたことが結果につながってるんじゃないですかね。今のできること、やりきったと思います。

-相撲内容では

照 すべて力を出し切ったことじゃないですか。必死にやってることがよかったと思います。

-苦しかったのは

照 ないです。

-独走状態から決定戦は

照 常に言っているようにその日のことしか集中していなかった。昨日は本当に体に任せてって感じだった。考えてどうこうではなかった。本当に一生懸命、全力を出し切るしかなかった。(決定戦の立ち合い、かち上げも)反応ですね。

-敗れた2番、師匠の伊勢ケ浜親方が審判長

照 親方の立場もありますし、ちゃんとした判断をしなければいけないのもありますし、そういう相撲をとった自分が悪い。そう気持ちを切り替えた。

-来場所が綱とり

照 普段やってきたことしか場所で出ない。しっかり準備して、次の場所に臨みたい。

-名古屋は15年新大関場所

照 できることを精いっぱいやって、場所を15日間務められたらと思います。

-15日間の精神面は

照 特に変わったことはなかった。

-名古屋までは

照 同じ感じでいけたらと思っている。

-横綱を一発で決める思い

照 できたらできた、できなければできなかったで、力を出し尽くすだけ。

-前日の優勝インタビューでは「覚悟」も示した

照 いつ何が起きるか分からない状態で土俵を務めている。だからこそ、心の準備をしなければいけない。いつやめてもおかしくない。やめても自分で納得する状況にしなければならない。それだけです。

夏場所優勝から一夜明けてリモートでの会見に臨む照ノ富士(日本相撲協会提供)

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殊勲賞逃した遠藤、敢闘賞逃した若隆景がそれぞれ技能賞 三賞

技能賞を受賞し表彰される遠藤(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は23日、両国国技館内で大相撲夏場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士が決まった。

殊勲賞は、平幕の遠藤(30=追手風)が逆転優勝すれば昨年初場所以来、2度目の受賞となるところだったが、本割で大関正代(29=時津風)に敗れ、優勝決定ともえ戦への進出が絶たれたことで該当者なしとなった。

敢闘賞は、14日目を終え2大関と三役3人に勝ち9勝5敗の若隆景(26=荒汐)が候補に挙がったが、必要な過半数の得票数に達せず該当者なしだった。

技能賞は、その若隆景と遠藤の2人が、千秋楽本割の結果に関係なく、無条件での受賞が決まった。千秋楽はともに敗れ、9勝6敗の若隆景は2場所連続2度目、11勝4敗の遠藤は一昨年7月の名古屋場所以来、通算4度目の受賞となった。

技能賞を受賞し表彰される若隆景(撮影・鈴木正人)

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夏場所三賞 殊勲賞は逆転優勝すれば遠藤、技能賞は若隆景と遠藤の2人

遠藤

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は23日、両国国技館内で大相撲夏場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士及び条件付きの候補力士を決めた。

殊勲賞は、平幕の遠藤(30=追手風)が逆転優勝すれば昨年初場所以来、2度目の受賞となる。逆転優勝するには、まず本割で大関正代(29=時津風)に勝ち12勝3敗とすることが最低条件。その上で、大関同士の結びの一番で、貴景勝(24=常盤山)が単独トップの照ノ富士(29=伊勢ケ浜)を破り、遠藤を含めた12勝3敗の優勝決定ともえ戦を制することが条件だ。

敢闘賞は、14日目を終え2大関と三役3人に勝ち9勝5敗の若隆景(26=荒汐)が候補に挙がったが、必要な過半数の得票数に達せず該当者なしだった。

技能賞は、その若隆景と遠藤の2人が、千秋楽本割の結果に関係なく、無条件での受賞が決まった。若隆景は2場所連続2度目、遠藤は一昨年7月の名古屋場所以来、通算4度目の受賞となった。

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阿炎が幕下2場所連続へ、序ノ口では同部屋対決も/夏場所各段優勝のゆくえ

阿炎(2020年7月24日撮影)

大相撲夏場所13日目に幕下以下の各段で6戦全勝同士の取組があり、優勝が決まる可能性がある。

▽幕下 最高位小結で昨年7月場所中のコンプライアンス違反で3場所連続出場停止などの処分を受けた東7枚目の阿炎(27=錣山)が、2場所連続の優勝を狙う。勝って7戦全勝すれば十両復帰を果たす。モンゴル出身の東49枚目・出羽ノ龍(20=出羽海)も6戦全勝で阿炎に挑む。

▽三段目 6戦全勝は3人。西35枚目の琴太豪(28=佐渡ケ嶽)と東48枚目の熱海富士(18=伊勢ケ浜)が直接対決する。日体大相撲部出身で、100枚目格付け出しの石崎(22=高砂)は、序二段で6戦全勝の村山(18=鳴戸)と当たる。

▽序二段 6戦全勝は3人。西15枚目の村山は、三段目の石崎と対戦する。西35枚目の千鵬(18=宮城野)、東84枚目の琴前田(18=佐渡ケ嶽)がぶつかり合う。

▽序ノ口 東27枚目の藤青雲(23=藤島)と西27枚目の勝呂(22=藤島)が6戦全勝。同部屋のため、ともに7戦全勝となれば千秋楽に優勝決定戦となる。

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照ノ富士、13日目は逸ノ城と 同じ飛行機で来日、5年ぶりに対戦

照ノ富士(21年5月撮影)

<大相撲夏場所>◇12日目◇20日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は大相撲夏場所13日目の幕内の取組を発表した。

単独先頭を走る1敗の大関照ノ富士は、3敗の逸ノ城との対戦が組まれた。過去の対戦成績は照ノ富士が7勝2敗で、最後に対戦した16年夏場所以来は照ノ富士が勝利している。モンゴルから同じ飛行機で来日した2人が、5年ぶりに顔を合わせる。

結びは大関貴景勝と遠藤の2敗同士の一番となった。

3敗の隠岐の海は志摩ノ海と、かど番脱出まで3勝としている大関正代は宝富士と対戦する。

【注】成績は11日目終了時。

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元NHK登坂淳一アナ相撲実況初挑戦 知識不足も熟練技術で乗りきった

アベマTVで大相撲の実況に初挑戦した元NHKの登坂淳一アナウンサー

元NHKの登坂淳一アナウンサー(49)が大相撲夏場所6日目の14日、Abema(アベマ)TVで相撲実況に初挑戦した。

大相撲LIVEの幕内取組に、解説を務めた熊ケ谷親方(元幕内玉飛鳥)とともに登場。NHK時代は相撲実況は未経験だったこともあり、「相撲については素人同然ということで、親方に教えていただきながら、相撲の面白さを見つけていきたいなと思っています。すごいレベルの高い実況とかまったく期待しないでください。そういうことではございませんので。ただ、相撲の魅力を見つけながらお伝えしたいと思います」と冒頭にあいさつした。

5日目の照ノ富士の取組を振り返った場面では、熊ケ谷親方の解説後「今の話でまず、『はず』が分かりませんでした。あとで『はず』を教えていただきたいと思います」と正直に打ち明けた。相撲の知識は不十分だったものの、落ち着いたアナウンスや進行はお手の物。熟練の技術をもとに、乗りきった。

登坂アナは「麿(まろ)」の愛称で親しまれており、ツイッターでは「麿、わかたかかげを噛まないのはさすが」「相撲に詳しくないのが逆に面白い実況(取組の実況できてないけど)になってる」「相撲実況は専門外と言いながら、やっぱり安定感が凄かった。あと、相撲が押した時の18時のニュースの裏話も聞けて面白かった」などとおおむね好評だった。

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照ノ富士が優勝額贈呈式に出席「今場所もいい成績を」大相撲夏場所9日初日

優勝額贈呈式で記念撮影に臨む照ノ富士(代表撮影)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた8日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。力士は参加しなかったが、春場所覇者で大関復帰場所となる照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は、その後の優勝額贈呈式に出席。公式ユーチューブチャンネルで「今場所もいい成績を残せるように頑張ります」と意気込みを語った。横綱白鵬の休場により照ノ富士を含めた4大関が出場最高位。電話取材に応じた尾車事業部長(元大関琴風)も「どの大関も横綱を狙える。早く横綱を張る人が出てきてほしい」と期待を寄せた。

大相撲夏場所の土俵祭に臨む伊勢ケ浜審判部長(左)と八角理事長・中央は行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
力士不在で行われた大相撲夏場所の土俵祭(撮影・小沢裕)

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初場所V大栄翔、特大優勝額に驚き「改めて優勝の実感を味わいました」

優勝額贈呈式で記念撮影に臨む大栄翔(代表撮影)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた8日、同所で優勝額贈呈式が行われ、初場所覇者の小結大栄翔(27=追手風)が出席した。

縦は約3メートル、横は約2メートルと特大の優勝額を贈呈され「大きさに驚いたことと、間近で見るとすごく大きいんだなと思いました。2場所前ですけど、改めて優勝の実感を味わいました」と話した。

初場所では13勝2敗で初優勝を果たし、翌場所は8勝7敗で勝ち越した。三役復帰2場所目となる夏場所に向けて「明日から5月場所が始まりますし、うかれていても仕方ない。自分の相撲を取り切ることが一番。どんな相手にも自分の突き押しをできるように、そんな15日間にしたい」と意気込んだ。

初日から3日目まで無観客で開催されるが、前日7日に4日目から有観客で行われることが発表された。「拍手があることで自分も力が出ると思うので、お客さんを入れてもらえるのはすごいありがたいことですし、またより一層気合も入るので頑張りたい」と歓迎した。初日の相手は大関朝乃山。優勝した初場所では初日に朝乃山を破って好発進すると、7日目まで役力士に7連勝した。初優勝の再現が期待される27歳は「胸を借りるつもりでいく」と気持ちを高めた。

優勝額贈呈式で記念撮影に臨む大栄翔(左)と照ノ富士(代表撮影)
優勝額贈呈式で記念撮影に臨む大栄翔(左)と照ノ富士(代表撮影)

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土俵祭り開催 感染予防のため非公開、三役以上の力士は出席せず

大相撲夏場所の土俵祭に臨む、左から高田川審判部副部長、伊勢ケ浜審判部長、八角理事長(撮影・小沢裕)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた8日、同所で本場所の安全を祈願する恒例の土俵祭りが行われた。

先場所に続き、新型コロナウイルス感染予防のため非公開で行われ、三役以上の力士は出席しなかった。

土俵祭りの様子は日本相撲協会の公式ユーチューブチャンネルでライブ配信された。

大相撲夏場所の土俵祭に臨む伊勢ケ浜審判部長(左)と八角理事長・中央は行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
大相撲夏場所土俵祭 大相撲夏場所の土俵祭に臨む、伊勢ケ浜審判部長、八角理事長、花籠審判部長(撮影・小沢裕)

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大相撲夏場所、4日目以降は有観客 イベントの制限緩和受け決定

芝田山広報部長(2020年4月3日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は7日、3日目までの無観客開催を決めていた夏場所について、4日目からは有観客で開催することを発表した。

緊急事態宣言は延長されたが、イベントの無観客開催が緩和されたことを受けて決定。販売当初から1日の観客数を5000人以下にしていたこともあり、売り止めとしていた4日目以降の入場券の再販売はしない。芝田山広報部長は「国から補助をもらっているわけではないから、お客さんが入らないことには我々の生活がままならない。緩和してもらってありがたい」と話した。

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朝乃山が調整「勝敗に関係なく番数を」夏場所へ13勝目標

朝乃山(2021年3月19日撮影)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日まで3日となった6日、大関朝乃山(27=高砂)が朝稽古後に、報道陣の電話取材に応じた。

先月19日から4日間の日程で行われた合同稽古では、連日の三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る)で、同じ大関の正代(29=時津風)や小結御嶽海(28=出羽海)らと約60番取り、実戦感覚を磨いた。その後の部屋での稽古は関取衆不在のため連日、幕下以下の若い衆と稽古。この日は「勝敗に関係なく番数を取ろうと思って20番ぐらい」(朝乃山)取った。調整に入る時期でもあるため少なめのようだが、番付発表後は30番ほど取ったという。

2年前の夏場所は、トランプ前米国大統領から大統領杯を贈られた記念すべき初優勝。昨年の夏場所は新大関として臨むはずが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止。何かと縁深い場所を前に「気付けばもう大関になって1年がたちます。大関になってふがいないし、納得いかない結果になっている。大関に求められるのは優勝ですから」と、休場を除けば8場所連続2ケタ勝利中にも、さらなる向上を自分に求めた。

結果的には2ケタ勝利を挙げても、番付下位への取りこぼしで優勝争いには、なかなか加われない状況が続く。「自分より下の番付(の力士)に負けないことが大事。それを突破しても大関同士で(の対戦)も勝っていかないといけない」と本人も重々、承知のことだ。大関昇進時に先代の師匠(現錦島親方=元大関朝潮)から「13勝で優勝しなければダメだ」と言われたことも頭にあり「12番しかないので、それ以上、勝たないといけない」とクリアすべき数字も明確に挙げた。

季節がら相撲界では関取衆が、後援者らに日頃の感謝のしるしとして贈る、浴衣地の反物を作るシーズンだ。朝乃山は今年、チューリップをデザインした反物を作った。出身地・富山の名花で「地元のやつを何か入れようかなと思ってチューリップがあるので。皆さんに喜んでいただけるように、少しでも地元を入れたいと思って」と説明。夏場所初日は母の日でもあり「5月場所と(母の日が)重なるので白星を届けることが一番のプレゼント」と話すように、浴衣地の反物同様、感謝の思いを土俵上の白星とともに送る。

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正代かど番脱出へ全集中「今回に関しては勝ち越さんと話にならないので」

幕下以下の若い衆と相撲を取る大関正代(右)

大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)にかど番で臨む大関正代(29=時津風)が6日、都内の部屋で行った朝稽古後に、報道陣の電話取材に応じた。

この日は、幕下以下の若い衆と約20番相撲を取ったと説明。「とりあえず初日を迎えてみないと何とも言えないけど、立ち合いの圧力や出足は意識して稽古はしてきたつもりです」と感触を口にした。

かど番は初場所以来2度目となる。春場所では、思うような立ち合いが出来ずに7勝8敗と及ばず。同場所後は、立ち合いの確認を入念に行ってきたという。「できるだけ番数をなるべく多く取って、どういう状況でも出足と圧力が相手に伝えられるように、いろいろ試しながらやった」と説明。大関4場所目にして、早くも2度目のかど番だが「前回のかど番に比べるとモチベーションといいますか、そういうのは安定はしている。あまり考えないようにしている」と自然体を強調した。

本来であれば5月5日に、東京五輪の聖火ランナーとして地元・熊本を走る予定だった。しかし、時期が本場所4日前だったことや新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより辞退。直接、地元で勇姿を見せることはできなかったが「参加できなかったのは残念だけど本職は力士。今回は残念でしたけど、場所の方で活躍して地元の人に頑張っている姿を見ていただけたら、それでいいかなと思っています」と言葉に力を込めた。

かど番脱出を目指す夏場所は、緊急事態宣言発令に伴い、3日目までの無観客開催が決まっている。しかし、緊急事態宣言は延長される可能性があり、それに合わせて4日目以降も無観客開催となる可能性も出てきた。「去年の3月に無観客の経験はしているので違和感はそこまでない。あまり影響を受けずに自分の相撲を取り切れたら、テレビで見ていただいている方にも楽しんでもらえると思う」と話した。「とりあえず勝ち越せたらいい。今回に関しては勝ち越さんと話にならないので」と、かど番脱出に全神経を集中させる。

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元朝青龍のおい豊昇龍「スカイツリーは山じゃない」茨城から東京へ部屋移転

夏場所に向けて稽古に励む豊昇龍(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で東前頭5枚目に就いた元横綱朝青龍のおい、豊昇龍(21=立浪)が3日、約3年半過ごした茨城・つくばみらい市の部屋から通う最後の場所に向けて「最後の場所となるので、何とか力を出し切るしかないですね」と意気込んだ。

夏場所後に部屋がつくばみらい市から、2月中旬まで常盤山部屋が使用していた東京都台東区の建物に移転する。稽古後に報道陣の電話取材に応じ「(つくばみらい市の部屋は)入門してからずっといたので。(両国国技館に)近くなるのはいいけど、自分は茨城の部屋が好きでしたよ」と話した。

自然豊かなモンゴル出身。部屋から車で1時間半ほどの筑波山(つくば市、標高877メートル)を登るのが好きだった。「関取になってからよく登りに行っていた。1カ月に1回は行ってました。トレーニングより気持ちのリフレッシュ。モンゴル人は山に登るの好きなんで。昔のことを思い浮かべる。筑波のいろんな場所はモンゴルに似ている感じがして。引っ越しても行きたいね」。移転先からほど近い浅草には、高さ634メートルの東京スカイツリーがあるが「スカイツリーは山じゃないね(笑い)」と笑い、現時点での高い関心は示さなかった。

現部屋での最後の場所は、自己最高位で役力士と対戦する可能性もある。「番付を見たとき、わくわくして早く場所始まらないかなと。体もわくわくして半端なかったです」。おじからは「アドバイスはなかったけど『立ち合い甘いな』と(言われて)、立ち合いのことを意識しました」という。目標は勝ち越し。「早くやりたい。上位倒したらどんだけ気持ちがいいかと」と興奮気味に語った。【佐藤礼征】

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天空海 春場所中また追突事故遭っても勝ち越し 自分の“超人”ぶりに驚き

夏場所に向けて稽古に励む天空海(左)(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で2場所ぶりの幕内復帰を果たした東前頭17枚目天空海(30=立浪)が5日、春場所中に再び追突事故に巻き込まれていたことを明かした。

茨城・つくばみらい市の部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じ「(春場所)2日目ですね。びっくりですよ。ぎりぎり(土俵入りに)間に合ったから良かったけど」と当時の心境を明かした。

天空海は場所中、つくばみらい市の部屋から父の送迎で国技館まで移動している。所要時間は約1時間、渋滞時は約1時間半という。

昨年11月場所中も部屋から両国国技館に移動している最中、高速道路を下りて出入り口で信号待ちしているところで、後方からダンプカーに追突された。当時乗っていた車の後方部はへこみ、自身は大事には至らなかったものの病院でむち打ちの診断を受けた。

春場所で巻き込まれた2度目の追突事故は、高速道路の料金所を出たところで「左後ろから突っ込まれた」と説明。「本線に入った後ですね。本線入って、あっちは一番左の料金所から入ってきて、急いでたんじゃないですかね。しかも向こうは無保険、無車検だったんですよ。やんなっちゃいますよ、踏んだり蹴ったり(笑い)。勘弁して欲しいですよ。(昨年11月場所で追突事故に巻き込まれた)前の車から買い替えたばっかで、事故車になっちゃいました、すぐに」。車の修理費は約60万円で、現状は自腹。「(向こうは)保険も入ってないから。(修理費は)自分の保険を減らすしかない」と嘆いた。

自身は後部座席で追突の衝撃をもろに受けた。事故時は頸椎(けいつい)を捻挫したというが、痛みを抱えながらも8勝7敗で勝ち越し。「がむしゃらに出ようと思って出たりしていたら、勝ちがどんどん重なってって感じですね。当てられた場所は勝ち越しているんですよね。当たりがいいのかもしれないですね」と自身の“超人”ぶりに驚いていた。

自動車保険に加入していたことも幸い。保険会社からの懸賞を期待したいかと問われると「自分は日新火災なので日新火災が希望です」と笑った。

再入幕の夏場所まで残り4日。同部屋の明生と豊昇龍は幕内上位に就いただけに「早く追いつけるように大勝ちして。追いついて抜かしたいですね」と意気込んだ。

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明生「まずは三役に上がりたい」豊昇龍、天空海らを相手に約20番

夏場所に向けてマスクを着用しながら稽古に励む明生(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で東前頭2枚目に就いた明生(25=立浪)が新三役への思いを語った。5日、茨城・つくばみらい市での部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じた。春場所では2大関撃破を含む10勝5敗で、初めての敢闘賞も獲得するなど飛躍。自己最高位に並ぶ夏場所に向けて「しっかり気持ちを強く持って自分の相撲を信じて、15日間取り切れば大丈夫。まずは三役に上がりたい気持ちを強く持っています」と意気込んだ。

左上腕の負傷で昨年初場所を休場して以降、専属トレーナーをつけた効果が出ているという。「(専属トレーナーとのトレーニングを)週4回くらい、2時間くらいやっている。相撲は動きがある中でのトレーニングなので、動きを取り入れたトレーニングだったり、そういうことを意識しながらやっている。全部(相撲に)生きていると思う」。稽古熱心で知られるが、けがをするまでは土俵外でのトレーニングに頓着していなかった。「相撲を強くなるのは相撲しかないという意識ではいたので、そこの意識、考え方が少し変わった」と明かした。

11年技量審査場所が初土俵で、夏場所から11年目となる。大関復帰を果たした照ノ富士や、幕下15枚目付け出しでデビューした日体大出身の千代大龍らが同期。中学を卒業して15歳で入門した明生は「学生の人たちに負けたくないなとずっと思ってましたね」。新弟子のとき、教習所の稽古ではレベルの高いA土俵へ勝手に乗り込んでいたと振り返る。「吹っ飛ばされていた。(相手は)学生ばっかりで。何か負けたくなかったので(A土俵に)いったんですけど、全然相手になっていなかったと思います」。元来の負けず嫌いだった。

入門から丸10年がたち、三役目前の地位まで番付を上げた。「やはり三役とかそういうことより、入門したときからずっと横綱になりたくて入ってきた。簡単なことではないが、横綱にと思ってやってきて入ってきたので、ずっと思って10年たった」。高い志を持って今後も出世を目指す。

この日は平幕の豊昇龍、天空海らを相手に約20番取って汗を流した。初日まで残り4日。「上位なので厳しい戦いになると思う。しっかり勝ち越せるように強い気持ちで土俵に上がりたい」と話した。

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