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照ノ富士「相当努力したんだな」池江璃花子、松山英樹から刺激

21年3月28日、優勝インタビューで笑顔を見せる照ノ富士

大相撲春場所後に大関復帰を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、競泳女子で白血病から復帰し東京オリンピック(五輪)代表に内定した池江璃花子や、男子ゴルフでメジャー王者となった松山英樹から刺激を受けた。

19日、報道陣の電話取材に応じた。自身も糖尿病や内臓疾患に苦しんで番付を落とした経験があるだけに、池江について「すごいなと思いますよ。けがしているより病気の方が怖いこと。けがで死ぬことはないけど、病気で死ぬことはたくさんありますから。そういった意味で(自分も)病気の怖さというのは体で感じた。(池江は)相当な努力をしたんだなと思います」と感銘を受けていた。松山とは同学年。「同世代の方たちが頑張っているのは刺激になる」と話した。

アスリートのドキュメンタリー番組を通じて、自身の姿を重ねることもある。印象的なのは片腕の肘から先を切断しながら、アマチュア相撲で奮闘した選手のドキュメンタリー番組。「この体でも一生懸命相撲を取っているのを見ると、自分もという気持ちになる」。両膝のけがなどに苦しんで車いす生活を送っていた時期も、同番組を思い出したこともあったという。

21場所ぶりの大関復帰場所となる夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けて、この日は都内の部屋で関取衆を相手に15番相撲を取って調整した。春場所終盤に痛めた右膝については「大丈夫」と回復を強調。2場所連続優勝を目指す夏場所へ「堅苦しいことを考えず、できることを精いっぱいやろうと考えてます」と意気込んだ。

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安治川親方「次も狙える」照ノ富士に3度目期待

大関再昇進の伝達を受ける照ノ富士(中央)と伊勢ケ浜親方夫妻(代表撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の大関復帰が決まり、兄弟子で部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)が「3度目」の伝達式を期待した。

都内の部屋で伝達式が行われた31日、代表取材に応じた。伝達式は照ノ富士にとって初昇進した15年夏場所後に続いて2度目。照ノ富士の綱とりの可能性について、安治川親方は「本人は、続けてればあるんじゃないかなと思ってやってるんじゃないかな。期待はできると思います。ほかの3人の大関よりは。間近で稽古内容、やってることを見てる分には、次(横綱昇進)も狙えるからと思ってます」と話した。

好調の要因の1つとして伴侶の存在を挙げた。照ノ富士は場所前の先月11日に、18年2月に結婚したモンゴル出身のツェグメド・ドルジハンドさん(26)と挙式。「奥さんも一緒に戦っていた分、すごく苦しかったと思う。本人は勝敗がつくけど、奥さんは勝敗つかないわけだから」と安治川親方。「でも同じように戦ってるからね、すごく大変な部分あったと思うけど、それを照ノ富士はすごく感謝してる。それを結果として出したいと常々言ってるので。奥さんの気持ちも乗っけて、もう1つ上の結果を出して欲しい。照ノ富士は悔しいでいいけど、奥さんはモヤモヤしか残らないし、評価もされないし」とエールを送った。

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翠富士、兄弟子快挙を祝福「戻ってくれてうれしい」

翠富士(21年1月撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の大関復帰が決まり、弟弟子で平幕の翠富士(24)が祝福した。

都内の部屋で昇進伝達式が行われた31日、代表取材に応じ「毎日一緒に稽古してきて、ケガしたときも知っているので、また戻ってくれてうれしいですね」と喜んだ。

両膝のけがや内臓疾患に苦しみ、17年秋場所を最後に大関から陥落して、一時は序二段まで番付を落とした照ノ富士。当時若い衆だった翠富士も、ともに稽古に励んでいた。

翠富士に弱音を吐くこともあったという。それでも「吐くんですけど、それでも吐いてまた頑張るので。『もうだめだ』とか言ってるんすけど、それでもその日勝ってたり、すごいです」と振り返った。

兄弟子の快挙に翠富士も刺激を受ける。新入幕だった1月の初場所で技能賞を獲得するなど活躍したが、春場所は場所前にヘルニアを発症した影響で5勝10敗と負け越した。腰は「めちゃくちゃ痛い」と治療中。それでも「(照ノ富士と比べれば)自分はしょぼいケガ。自分、結構休み癖があるんですけど、大関に言われたらなんとも言えなくなっちゃうっすね」と話していた。

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おかみが明かす照ノ富士の変化、そして師匠の熱意

大関再昇進を果たした照ノ富士(左から2人目)は伊勢ケ浜親方夫妻らと記念撮影。左はツェグメド・ドルジハンド夫人(代表撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の大関復帰が決まり、部屋のおかみの杉野森淳子さんが、師匠の熱意と照ノ富士の変化を振り返った。都内の部屋で昇進伝達式が行われた31日、代表取材に応じた。

照ノ富士は両膝のけがや内臓疾患に苦しみ、17年秋場所を最後に大関から陥落して、19年春場所には序二段まで番付を下げた。淳子さんが印象に残っているのは「幕下に落ちたくらい」の時期だったという。照ノ富士が引退の意向を伝えに師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)のもとに訪れて、そのたびに引き留められた。

淳子さんはそのたびに席を外していたが、ソファで会話を交わす2人の姿が「印象的」と振り返る。淳子さんによるとその場面は5、6回は見られたという。「そうすると(照ノ富士が)またうなだれて戻っていくというのを繰り返し見てきたので、本当にあの時は今があるって想像できなかった」。

1回の説得の時間は1時間ほど。粘り強く照ノ富士を説得する伊勢ケ浜親方の姿に「そこはすごいなと思いましたね、主人はやっぱり。多分ここでやめたら、言い方は変ですけど、やさぐれてしまうみたいな、それだけが残ってしまうからって。それを食い止めたかったんじゃないですかね」と察した。

照ノ富士の変化を感じたのは、関取復帰を果たした昨年初場所ごろ。「すごく精悍(せいかん)な、全部そぎ落とされたみたいな。(それまでは)ブヨブヨ(した体形を)していたというか、序二段に落ちていた時は湿疹もできていましたし。そういうものを全部出したって感じで」。無給で付け人もいない幕下以下での生活は、1年半以上も続いた。淳子さんは「まわしを持って土俵入り(場所入り)するのは恥ずかしかったと思いますけど、それをよく乗り越えてくれたと思います」と、照ノ富士をたたえた。

大関再昇進を果たした照ノ富士(上)は部屋の関取衆から祝福される。左から宝富士、翠富士、錦富士(代表撮影)

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照ノ富士2度目の大関昇進伝達式は44年ぶり2人目

照ノ富士大関昇進伝達式 大関昇進に笑顔の照ノ富士。右から伊勢ケ浜親方、1人おいておかみの淳子さん(2015年5月27日撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たし、大関復帰を確実にした関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が31日、2度目の昇進伝達式に臨む。同日の夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会で大関昇進が承認されれば、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で使者を迎える運び。大関から平幕以下に落ちて横綱に昇進すれば史上初。前回は横綱昇進の意欲を示した中、2度目の口上に注目が集まる。

   ◇   ◇   ◇

照ノ富士の大関復帰が、いよいよ正式に決定する。同日午前9時の臨時理事会後、日本相撲協会審判部から部屋に使者が送られる。陥落翌場所に10勝以上挙げれば復帰できる特例では、伝達式は行われない。大関で2度の伝達式を経験するのは、77年初場所後に昇進した魁傑以来44年ぶり2人目となる。

その魁傑の口上は、2度目ということもあり「謹んでお受けします」とシンプルだった。ただ前例が1つしかないため“慣例”はない。照ノ富士はオンラインでの会見に応じた29日時点で「(師匠の伊勢ケ浜)親方と話をして決めます」と話すにとどめた。

初昇進時は最高位への意欲があふれ出た。前回昇進した15年夏場所後の伝達式では「謹んでお受けいたします。今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と述べた。平成以降に昇進した28人中16人が「大関の名に恥じぬよう」など「大関」の地位に言及した中、異例の綱とり宣言だった。

現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降、大関陥落を経験して横綱に昇進したのは79年の三重ノ海だけ。陥落翌場所に復帰したケースを除けば、初めての快挙となる。29日には「自分が昔から目標にしていたのは横綱という地位。もう1歩先を進むところまできた」と話していた。伝達式の様子は協会公式YouTubeチャンネルで生配信される予定。全国、世界中の相撲ファンが見守る中、看板力士として再出発する。【佐藤礼征】

◆魁傑は4場所で陥落 照ノ富士を除いて唯一、平幕以下に陥落して大関に返り咲いた魁傑は“再大関場所”が今の照ノ富士と同じ29歳だった。大関復帰後は1度も2桁白星に到達できず、4場所後の77年九州場所で関脇に陥落。左肘の負傷などを理由に、約1年後の79年初場所中に30歳11カ月で現役を引退した。

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照ノ富士、あす2度目昇進伝達式 15年の口上は…

優勝力士インタビューで笑顔の照ノ富士(2021年3月28日撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たし、大関復帰を確実にした関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が31日、2度目の昇進伝達式に臨む。同日の夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会で大関昇進が承認されれば、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で昇進伝達式が行われる運び。照ノ富士が述べる口上に注目が集まる。

前回昇進した15年夏場所後の伝達式の口上では「謹んでお受けいたします。今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と述べ、横綱昇進の意欲を示していた。

現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降、平幕以下に陥落して復帰するのは、77年初場所後に昇進した魁傑以来44年ぶりで2人目となる。陥落翌場所に10勝以上挙げれば復帰できる特例では伝達式は行われないが、臨時理事会を経て昇進が決まる場合は、使者を迎えて伝達式が行われる。

魁傑も再昇進時は2度目の伝達式に臨み、口上は「謹んでお受けします」と簡潔なものだった。

照ノ富士の伝達式は午前9時開始の理事会後に行われる予定で、日本相撲協会の公式YouTubeチャンネルで生配信されることになっている。

15年、大関昇進伝達式で笑顔の照ノ富士(中央)。右は伊勢ケ浜親方(2015年5月27日撮影)
平成以降の大関昇進の口上
過去の大関復帰力士

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照ノ富士「師匠の顔に泥は許さない」秘めた気持ちで

優勝インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(2021年3月28日撮影)

大相撲春場所で3度目の優勝を果たし、大関再昇進を確実とした関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が29日、都内の部屋で、リモート一夜明け会見を行った。

大関復帰をかけて臨んだ春場所では、昇進目安の「三役で3場所33勝」に向けての9勝が一つの目標だった。実際には13日目から3連続大関撃破するなど、12勝を上げて3場所「36勝」と大きく目安を上回った。審判部長が師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)だっただけに「(大関に)上げてもうら以上、文句なしで上げてもらいたかった。『師匠が上げるんだから』ということがどうせ出てくるから、師匠の顔に泥をぬることは絶対に許さないという気持ちだった」と秘めたる思いがあったという。

内臓疾患や両膝の負傷により、大関から序二段まで陥落した。当時は伊勢ケ浜親方に何度も引退を相談したが、その度に強く引き留められて、励ましの言葉をもらい現役続行を決意。「病気やケガで車いすでいる時に1日1日が本当に自分の闘いというか、必死に生きようとしている自分がいた。だからこそ、1日の大切さというのはその時に学びました」と、コツコツと積み重ねてきた。

4場所連続全休明けとなった19年春場所から、わずか2年で大関再昇進を確実にするところまできた。「今以上に努力して、もっと頑張って成績を残さないといけないとあらためて強く思いました」と満足はしていない。むしろ「昔から目標にしていたのは横綱という地位ですから。やっと近づいて、もう1歩先を進むところまできたかなと思います」と横綱昇進を見据えた。

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元十両の華王錦が引退 01年夏場所で初土俵

華王錦(2020年7月22日撮影)

日本相撲協会は大相撲春場所千秋楽の28日、元十両の東三段目75枚目華王錦(42=東関)の引退を発表した。

華王錦は01年夏場所で初土俵を踏み、同年名古屋場所で序の口全勝優勝。11年名古屋場所で新十両昇進を果たした。

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照ノ富士が3度目の殊勲賞、若隆景は初の技能賞

照ノ富士(21年3月撮影)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は28日、両国国技館内で大相撲春場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士及び条件付きの候補力士を決めた。本割の結果が出たことで、受賞力士が確定した。

殊勲賞は、千秋楽を前に11勝3敗で優勝争いの単独トップに立つ関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の、3回目の受賞(三賞通算は9回目)が決まった。本割で大関貴景勝(24=常盤山)を破り、12勝3敗で3度目の優勝に受賞で花を添えた。

敢闘賞は、いずれも千秋楽本割で勝った場合、という条件付きで小結高安(30=田子ノ浦)、平幕の明生(25=立浪)と碧山(34=春日野)の3人を選出した。直接対決で高安に勝った碧山が、4度目の受賞(三賞は5回目)を決め、高安は逃した。明生も剣翔に勝ち10勝目を挙げ、待望の初の三賞受賞となった。

技能賞は、小兵ながら粘り強い押し相撲で大関2人を破った西前頭2枚目の若隆景(26=荒汐)が、初受賞(三賞も初受賞)を決めた。千秋楽も北勝富士を破り10勝5敗。幕内6場所目で3度目の2ケタ勝利となった。

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14日目の取組編成会議 高安は翔猿と対戦

日本相撲協会審判部は大相撲春場所13日目の26日、同14日目の取組編成会議を行った。12日目を終えて2敗で単独首位に立つ小結高安(31=田子ノ浦)は、4敗の西前頭4枚目翔猿(28=追手風)との対戦が決まった。

結びの一番では、12日目を終えて3敗で高安を1差で追いかける、大関朝乃山(27=高砂)と関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の対戦が決まった。

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幕下阿炎が6戦全勝 幕下以下各段優勝の行方

阿炎(20年3月撮影)

<大相撲春場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

大相撲春場所は、26日に13日目を迎える。幕下と序二段は6戦全勝同士の直接対決があり、勝った方が優勝。三段目と序ノ口は、勝敗次第で優勝者が決まる可能性がある。

▽幕下 西56枚目の阿炎(26=錣山)と、東15枚目の時栄(24=時津風)が6戦全勝で並んでおり、直接対決で全勝、優勝を争う。阿炎は最高位小結で、昨年7月場所中のコンプライアンス違反で3場所連続出場停止などの処分を受け、今場所から復帰。時栄は勝てば7戦全勝となり、新十両昇進が確実になる。

▽三段目 中大相撲部出身で今場所三段目100枚目格付け出しデビューの西川(22=境川)が6戦全勝で、勝てば千秋楽の優勝決定戦に進出する。他に全勝は西45枚目の高麗の国(30=芝田山)と西68枚目の欧鈴木(23=鳴戸)で、両者は直接対決する。

▽序二段 西48枚目の熱海富士(18=伊勢ケ浜)と西79枚目の千代大和(20=九重)が6戦全勝で直接対決する。

▽序ノ口 西21枚目の村山(18=鳴戸)がただ1人6戦全勝で、13日目に秋山に勝てば優勝が決まる。1敗は秋山ら5人。

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英乃海「きついです」ベテラン力士が思わず本音

英乃海(左)は寄り切りで千代翔馬を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇11日日◇24日◇東京・両国国技館

大相撲春場所は終盤戦に突入した。

すでに勝ち越している力士はまだしも、肉体的、精神的に追い込まれる蓄積との闘いでもある。30歳超えのベテラン力士からは、思わず本音も漏れた。千代翔馬に勝利した31歳の英乃海は「(体力的に)きついです。(再入幕場所だから? の問いに)いや、いつもきついです。3日目ぐらいから」。

35歳の明瀬山は剣翔に敗れて5勝6敗と黒星先行。「結構疲れてるけど、みんな疲れてるんで」と言いつつ、「いつも疲れてる。毎場所こんな感じですね」といつもの柔和な笑みを浮かべていた。

明瀬山を寄り切りで破った剣翔(撮影・丹羽敏通)

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鶴竜突然の引退「夏場所出る気満々」も周囲反応で決断

14年9月、秋場所5日目に土俵入りする横綱鶴竜

日本相撲協会は24日、理事会を開催し、第71代横綱鶴竜(35=陸奥)の現役引退と年寄「鶴竜」襲名を承認したことを発表した。鶴竜は5場所連続休場中で、5月の夏場所で再起を懸けるはずだったが心身共に限界を迎えた。01年九州場所で初土俵を踏んでから20年。歴代10位の横綱在位41場所、6度優勝の横綱が土俵人生に幕を下ろした。横綱の引退は19年初場所の稀勢の里以来。最高位は白鵬だけとなり、12年秋場所以来9年ぶりに一人横綱となる。

   ◇   ◇   ◇

大相撲春場所11日目。午後1時の開門に合わせて観客が会場入りし始めた頃、協会が鶴竜の現役引退を発表した。昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されるも、1月の初場所を腰痛で休場。春場所では進退を懸けるはずが、初日直前の稽古中に左足を負傷して一転、休場。当初は現役続行の意思を強く示していたが、師匠の陸奥親方(元大関霧島)は「思うように治らなかった。気持ちは切れていなかったけど、体が駄目だった。本人が決めたこと」と引退理由を明かした。

実際は気持ちも切れていた。白鵬が3日目に途中休場した際、横審の山内昌之委員が「横綱の番付が下がらないのは長期休場や成績不振と関係なく、無期限に地位にとどまれることを意味しない。2日勝って休場したのだから、余力を持って今場所中に進退を決してほしいというのが個人的な意見」などと発言。白鵬に対してのコメントが、自身の胸にも刺さった。

部屋関係者は「夏場所に出る気満々だった。最後は土俵に上がって終わりたがっていたけど、周囲から厳しい声があったのも事実。最後は横綱が決めたことだけど…」と話した。鶴竜は、この日も稽古場に姿を現したが、体が思うようには動かなかった。周囲からの厳しい声も重なり、突然の引退を決心したようだ。

最後の取組は、昨年7月場所初日の東前頭筆頭の遠藤戦となった。右裾払いをかわされ、体勢を崩して尻もちをつく「腰砕け」で負けた。再び土俵に立つことはかなわず、無念の引退。横綱は引退後5年間、自身のしこ名で年寄を名乗れることから、鶴竜親方として協会に残って、年寄名跡取得を目指す。後進の指導にあたる前に、まずは25日に行われる引退会見で20年分の土俵人生を語る。

◆鶴竜力三郎(かくりゅう・りきさぶろう)本名・マンガラジャラブ・アナンダ。1985年(昭60)8月10日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。バスケットボール、レスリングなどを経験して01年9月に来日し、同年九州場所で初土俵。06年九州場所で新入幕、12年春場所後に大関昇進。初優勝した14年春場所後に横綱昇進。19年9月に師匠の先代井筒親方(元関脇逆鉾)が死去し陸奥部屋に移籍。優勝6回。三賞は殊勲賞が2回、技能賞が7回。得意は右四つ、下手投げ。186センチ、154キロ。家族は妻と1男2女。血液型A。

笑顔で優勝パレードに出発する鶴竜(2019年7月21日撮影)

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大鳴戸審判委員が負傷 落下した力士の直撃受け

大鳴戸審判委員(2021年1月13日撮影)

大相撲春場所8日目の21日、三段目の取組で大鳴戸審判委員(元大関出島)が落下した力士の直撃を受け、右目付近を負傷した。

審判部によると、退場して両国国技館内の相撲診療所で治療を受けた。9日目の取組には入る予定で、高田川審判部副部長(元関脇安芸乃島)は「本人は『大丈夫』と言っていた」と説明した。

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白鵬が右膝の内視鏡手術、7月場所で進退懸ける意向

横綱白鵬(2021年3月15日撮影)

大相撲春場所を3日目から休場した横綱白鵬(36=宮城野)が右膝の内視鏡手術を都内の病院で19日に受けていたことが21日、関係者の話で分かった。

昨年春場所以来45度目の優勝を狙った白鵬は5場所連続休場。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)によると、5月の夏場所は全休する見通しで、7月の名古屋場所で進退を懸ける意向を示している。白鵬は昨年8月にも右膝を手術し、今場所前は慢性的に水がたまる状態だったという。初日から2連勝したが医師から休場を促され、無念の休場となっていた。

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北の富士氏の言い間違いを太田アナが好フォロー

北の富士勝昭氏(19年撮影)

<大相撲春場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館

大相撲春場所7日目のNHK大相撲中継で、幕内解説を務めた北の富士勝昭氏(78)の言い間違いを、太田雅英アナウンサー(45)がうまくフォローする場面があった。

東前頭4枚目の霧馬山が、大関朝乃山に勝った直後のこと。北の富士氏が「霧ケ嶺はね、化けると、いずれは化けるという…」と霧馬山を言い間違えると、太田アナは「霧馬山ですね」とやんわり指摘した。それでも北の富士氏が間違えに気付かず戸惑っていると、太田アナは「霧馬山のお話、大丈夫です」と促し、北の富士氏に恥をかかせることなく進行した。

北の富士氏は、霧馬山について「面白い力士になると思う。足腰強いしね」と期待した。

ちなみに霧ケ嶺は、近年では井筒部屋に実在し、1990年九州場所を最後に引退。最高位は序二段38枚目だった。

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芝田山広報部長「横綱審議委員会は開催になります」

芝田山広報部長(2019年8月31日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は大相撲春場所3日目の16日、報道陣の電話取材に応じ、春場所後に横綱審議委員会(横審)の定例会を開催することを明かした。春場所初日前には、横審の定例会の開催は未定としていたが「横綱審議委員会は開催になります。予定には入っていなかったけど会場も押さえている」と明かした。

進退を懸けて春場所に臨むはずだった横綱鶴竜は、場所前の稽古で左足太ももを負傷して休場した。横綱白鵬は出場するも、右膝負傷により3日目から休場する事態となった。昨年11月場所後に横綱審議委員会から、引退勧告に次いで重い「注意」の決議を下された両横綱だったが、ともに5場所連続休場。さらに厳しい立場に追い込まれた両横綱だが、ともに現役続行の意欲を示している。

白鵬休場となったこの日、芝田山広報部長は「横綱審議委員会から指摘を受けながら先場所に続き1人は頭から1人は途中休場。今後はどうなるか分からないけど、何もないことはないでしょう。横綱の立場は大関とは違うということをどう認識するかということ。横綱は別格の力を持っているから称号がある。ぎりぎりの線ではダメ。難しい判断だけど本人しか自分の体は分からないんだから本人が見極めるしかない。長い歴史の中でこういう横綱の例はないですね」と持論を展開した。

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連勝白鵬が休場、前日懸賞受け取りでぎこちない動き

立ったまま懸賞金の束を受け取る白鵬(2021年3月15日撮影)

<大相撲春場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

大相撲春場所3日目の16日、横綱白鵬(36=宮城野)が休場した。

4場所連続休場から復帰した場所で初日から2連勝したが、場所前から古傷の右膝に不安を抱えており、2日目の宝富士戦後には懸賞を受け取る際にそんきょをやり直すなど、ぎこちない動きを見せていた。

鶴竜も初日から休場しており、5場所連続で横綱が不在となった。

昨年11月場所後には横綱審議委員会から休場の多さを指摘され「注意」の決議を下された。再起を期した1月の初場所は、場所前に新型コロナウイルスに感染した影響で休場。今場所前は2月の合同稽古に参加し、若隆景や阿武咲と三番稽古を重ねて精力的に汗を流してきた。

今場所は初日に先場所覇者の小結大栄翔を下して229日ぶりとなる白星を挙げるなど連勝発進に成功したが、無念の休場となった。

宝富士を小手投げで下し、勝ち名乗りを受ける白鵬(撮影・河田真司)

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中大の西川、菅野ら35人の新弟子検査合格者を発表

日本相撲協会は大相撲春場所初日の14日、ともに三段目格付け出しの資格を取得している昨年の全国学生相撲選手権個人ベスト8の中大4年の菅野陽太(22=春日野)や昨年の同大会で個人準優勝の中大4年の西川登輝(22=境川)ら、今場所の新弟子検査合格者35人を発表した。

新型コロナウイルス感染拡大対策として前相撲は行われず、新序出世披露は5月の夏場所で行われる。

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5場所連続休場鶴竜、診断書「左半腱様筋部分断裂」

鶴竜(19年1月撮影)

日本相撲協会は大相撲春場所初日の14日、5場所連続休場の横綱鶴竜(35=陸奥)の「左半腱様筋部分断裂により3月場所の休場を要する」との診断書を公表した。

鶴竜は初場所を腰痛により休場。進退を懸けて春場所出場を表明していたが、9日の稽古中に負傷して一転休場した。11日に師匠の陸奥親方(元大関霧島)と進退問題を協議した際、現役続行を希望。しかし、昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」が決議され、さらなる厳しい意見は避けられそうにない。横審は緊急事態宣言期間中で初場所後の定例会を中止。春場所後の開催も未定となっている。

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