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朝乃山帰省できず「違和感」白みそ雑煮思い綱とりへ

土俵入りする大関朝乃山(2020年11月8日撮影)

来年の大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)を、初のかど番で在位4場所目を迎える大関朝乃山(26=高砂)が29日、激動だった2020年の稽古納めをした。この日は基礎運動と、若い衆にぶつかり稽古で胸を出し、稽古を締めくくった。稽古終了後、先代(元大関朝潮)から部屋を受け継いだ新師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)の「今年一年、お疲れさま。来年も頑張りましょう」の言葉と、朝乃山の3本締めで納めた。

例年通り稽古再開は年明けの1月3日から。ただ例年と違うのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け故郷の富山に帰省できないこと。電話取材に応じた朝乃山は「違和感しかない。今回は初めて(正月も)東京にいる」と、もどかしそうに話しつつ「(部屋の)土俵もトレーニング室も空いている。体調を見ながら空いた時間は体を動かしたい」と何とかプラス思考にとらえた。11月場所を序盤で途中休場した右肩の痛みも「大丈夫。肩は動かせるし相撲を取っていても違和感はない」と今月中旬、関取衆と合同稽古した感触から手応えを口にした。

3月の春場所で大関昇進を決めたが、晴れの昇進場所となるはずだった5月の夏場所は中止。リズムを狂わされた1年を「1月は近大の先輩の徳勝龍関が優勝して刺激になり(春場所後に)大関に上げてもらって1つの目標が達成できて、そこはうれしかった。最後の最後(の11月場所)は悔しい結果で終わった(けど)」と自己評価した。

初のかど番で迎える初場所。緊張感も出るだろうが「初日になれば出てくるかもしれないけど、そのことは考えずに目の前の一番一番に集中したい」と話した。正月はいつも実家で白みその雑煮などの、おせち料理を食べていたが、それもかなわず。ただ故郷からは、ぶりなど名産品が送られており「何か(他に食したいものが)あれば後援会にお願いしたいと思う」と故郷の応援を味方に付ける。

わずかな年末年始の休みの楽しみは、大みそかの格闘技「RIZIN26大会」のテレビ観戦。元十両貴ノ富士のスダリオ剛や朝倉兄弟、那須川天心らに注目している。いまだに大関昇進披露パーティーも開けない状況だが「1つ上を目指している。来年は、もっといい年にしたい。優勝しないと綱とりは見えてこないので、そこが第一条件。(初優勝は)たまたまだと思うので、次はやっぱり実力で取らないと」と、まずは“権利取得”の2度目Vを目指す。

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秋場所をかど番で迎える栃ノ心「心を大切に、努力」

大関昇進披露パーティーで小川直也氏(右)から花束を贈呈される栃ノ心

大相撲秋場所(9日初日、両国国技館)をかど番で迎える栃ノ心(30=春日野)の大関昇進披露パーティーが1日、都内のホテルで約1300人を集めて開かれた。

八角理事長(元横綱北勝海)ら親方衆、鶴竜はじめ現役3横綱や大関、一門の関取衆、後援者らが出席。壇上で栃ノ心は「日本の心、ジョージアの心、相撲の心、春日野部屋の心を大切に、さらに上を目指して稽古に精進、努力します」と謝意を示した。新大関の名古屋場所で痛めた右足親指は完治していないが「プレッシャーもあるけど番付も番付だし、頑張らないといけない。大丈夫」と気丈に話した。

大関昇進披露パーティーであいさつする栃ノ心

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栃ノ心が大関昇進披露会「番付も番付…」患部大丈夫

大関昇進披露パーティーで小川直也氏(右)から花束を贈呈される栃ノ心

今年5月の夏場所後に昇進を果たした栃ノ心(30=春日野)の大関昇進披露パーティーが1日、東京・文京区の東京ドームホテルに、関係者約1300人を集めて盛大に開かれた。

パーティーには八角理事長(元横綱北勝海)ら親方衆、力士では鶴竜(33=井筒)、白鵬(33=宮城野)、稀勢の里(32=田子ノ浦)の3横綱、豪栄道(32=境川)と高安(28=田子ノ浦)の両大関らが出席。八角理事長らがあいさつした後、栃ノ心が壇上に立ち「お疲れさんでございます」の発声の後、感謝のあいさつ。「日本の心、(出身地)ジョージアの心、相撲の心、春日野部屋の心を大切に、日本とジョージアのみなさんのために、さらに上を目指して稽古に精進、努力します」と謝意を示した。

鏡開きでは、先代春日野親方(元横綱栃ノ海)の花田茂広氏と八角理事長にはさまれて、豪快に木槌を振り下ろし、たるのふたを割った。また乾杯の後には、同じ明大出身で師匠と親交のある、92年バルセロナ五輪柔道男子95キロ超級銀メダリストで小川道場の小川直也道場長から花束を贈呈された。

大勢の関係者の前で晴れの席に臨んだ栃ノ心だが、新大関の名古屋場所では右足親指を負傷し途中休場。8日後に初日を迎える大相撲秋場所(両国国技館)は、負け越せば関脇陥落のかど番で迎える。パーティー前に取材に応じた栃ノ心は「プレッシャーもあるけど番付も番付だし、頑張らないといけない。3、4日前に申し合い(稽古)も始めたし、しっかり場所が始まるまで稽古して今場所を迎えたい。(患部は)それほど痛くはないし、稽古できないわけじゃない。大丈夫、頑張るしかない」と気丈に話した。披露パーティーには「こんなにたくさんの人が集まるとは思わなかった。すごくうれしい。もっともっと頑張らないといけない」と奮起を誓った。

大関昇進披露パーティーで鏡割りする栃ノ心(中央)と八角理事長(右)
大関昇進披露パーティーであいさつする栃ノ心

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豪栄道、逸に意地「連敗したらなめられる」

逸ノ城(左)を寄り切りで破り、先場所の借りを返した豪栄道(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇4日目◇12日◇福岡国際センター

 大関豪栄道(28=境川)が、「怪物」に雪辱を果たした。初対決の先場所で敗れた新関脇逸ノ城(21)を寄り切り、2勝目を挙げた。屈辱にまみれた反省を生かし、右を差して左前まわしをつかむ万全の形で格上の意地を見せた。

 やられたら、やり返す。豪栄道が、注目の怪物に雪辱を果たした。「初顔から連敗したら、なめられるので」。歓声を浴びながら花道をゆっくり引き揚げ、小鼻を膨らませた。

 相撲のうまさと勝負根性、2つの武器が光った。立ち合い。「もし変化しても対応できるように」と、一瞬張るように右手を伸ばし、逸ノ城を止めた。すかさず右を差す。左前まわしも引いて頭もつけた。苦しくなった相手が体を開き、首を巻こうとした動きも読んでいた。「すぐに振りにくるのは分かってた」。“逸ノ城スペシャル”のスキを突き、一気に寄り切った。

 初対戦の先場所は、ショッキングな黒星を喫した。相手得意の左上手を取られ、土俵下へと投げられた。新大関が新入幕に力負けし「本当に情けない負け方をした」と屈辱にまみれた。見たくないその映像を何度も見た。逸ノ城の取組にも目を凝らした。すべては、この2度目の対戦でリベンジするため、大関の意地を見せるためだった。

 左膝痛で稽古不足で臨んだ先場所。千秋楽で何とか勝ち越しを決めたが、師匠の境川親方(元小結両国)には心配をかけた。時には報道陣の部屋取材を拒んでまで、雑音を封じようとしてくれた。勝負審判として新大関の8勝目を見届けた師匠は、いろんな人から「泣いてた」と言われたという。「あそこでは泣かん」と言った同親方は同時に「2度とああいう経験させてもらいたくない」とこぼした。育ててくれた師匠を安心させるため、今場所の奮起は責務だ。

 先月5日の東京に続き、今月28日に故郷大阪で500人参加の大関昇進披露パーティーが控える。支度部屋を出てからも報道陣に囲まれた豪栄道は「平幕が横綱を倒したみたいやな」と笑った。怪物退治で星を五分に戻し、逆襲モードに入ってきた。【木村有三】

 ◆14年秋場所の豪栄道-逸ノ城戦VTR 立ち合いは得意の左上手を引いた豪栄道の形。だが、新入幕の逸ノ城が右下手の半身で勝機を待つと、左の下手もつかみ、相手の巻き替えに乗じて一気に前へ。土俵際で投げの打ち合いとなったが、得意の左上手投げでねじ伏せた。変化で破った稀勢の里戦に続いて2日連続の大関連破は、新入幕力士では昭和以降史上初で「前に出て勝ったので良かった」。一方の豪栄道は「情けないですね」と唇をかんだ。

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大関鶴竜「名古屋場所は優勝目指して」

井筒親方(左)とおかみさんにサプライズで花束を贈った鶴竜(撮影・高橋悟史)

 大関鶴竜(26=井筒)の大関昇進披露パーティーが17日、後援会関係者ら約900人を集めて都内で行われた。ビデオレターで俳優の堺雅人、女優の夏木マリからメッセージが送られた。この日は父の日でもあり、モンゴルから招待した父マンガラジャラブさんにも花束を贈呈するなど、大きな拍手を浴びた。鶴竜は「多くの人に集まっていただきありがたい。名古屋場所では優勝を目指して頑張りたい」と宣言した。

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稀勢“目で勝つ” ライバル徹底分析

番付表の自身の名前を指さす稀勢の里(撮影・神戸崇利)

 日本相撲協会は21日、初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新大関稀勢の里(25=鳴戸)は、明日23日の横審稽古総見で「見取り稽古」も重視する姿勢を示した。先代の教えを守って出稽古は封印するが、土俵外からの徹底チェックで初優勝への糧にする。

 全関取がそろう稽古総見に向け、「何か試したいことは?」と問われた稀勢の里は、考えを口にした。「関取衆全員が集まってやる機会はない。どういうことをしてくるのか、どういうことをするのか、しっかり見るのと、しっかり稽古するのが一番だと思います」。土俵で肌を合わせることはもちろん、外からほかの力士を見る「見取り稽古」の重要性を口にした。

 先代の鳴戸親方(元横綱隆の里)は、出稽古を避けてきた。他の力士とのなれ合いを嫌い、部屋の若い衆にこそ胸を出すことが関取衆の仕事だと訴えてきた。当代の師匠も「(出稽古は)今は考えてないです」と、教えを踏襲する。八百長問題の影響で丸1年以上、巡業もない。だから余計にライバルを「見る」ことにも重きを置いた。

 初場所後、2月4日の大関昇進披露パーティーで、化粧まわしが贈呈されることも決まった。初場所4日目には、地元から約130人の後援者もやってくる。「応援団に来ていただいた時は勝率がいい。頑張らなくちゃいけないと思います」。年末年始の休みは、元日だけの予定。時間を無駄にせず、新大関場所に精力を傾ける。【佐々木一郎】

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小浜場所事務局長が大関琴奨菊に期待

 来年4月3、4日に行われる大相撲巡業、福井・小浜場所の中野敦夫事務局長が17日、都内のホテルで行われた琴奨菊の大関昇進披露パーティーに出席した。小浜場所は3日から前売りが開始され、同事務局長は「午前5時から並んでくれる人もいて、たまり席は2日間とも完売した。琴奨菊関が横綱に昇進するステップになって、盛り上がってほしい」と、小浜場所の盛況を期待した。

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琴奨菊の大関昇進披露に1000人

「大関」で鏡開きをする大関・琴奨菊(撮影・佐々木一郎)

 大関琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)の大関昇進披露パーティーが17日、都内のホテルニューオータニで約1000人を集めて開かれた。琴奨菊は「今振り返ってみると、すべてを相撲から教えられてきました。先代の『土俵には地位も名誉もある。強くなりたかったら努力しろ』という言葉を胸に刻み、精進していきたい」などとあいさつした。横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長は「これからは、国技館が大揺れに揺れるような大きな四股を踏んで、次の目標に挑戦してほしい。横綱の可能性は十分ある。なるべく早く、その地位に上ってほしい」と話した。

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琴奨菊、朝青龍以来の8連勝/九州場所

<大相撲九州場所>◇8日目◇20日◇福岡国際センター

 新大関琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)が、関脇鶴竜(26)を上手投げで下し、勝ち越しを決めた。新大関の初日から8連勝は、昭和以降で歴代5位。横綱白鵬(26)とともに無敗を守った。大関とりを目指す関脇稀勢の里(25)と、平幕の豪風(32)と若荒雄(27)が1敗で追う展開となった。

 琴奨菊の大応援団は、待ち切れなかった。しこ名が呼び上げられる前から、琴奨菊コールが起きた。向正面を中心に後援者ら200人以上が、福岡・柳川市からバス4台に乗って来場した。今場所最高の盛り上がりの中、新大関は勝ちきった。左四つで攻め込み、こらえる鶴竜を上手投げで転がした。

 昭和以降、82人が大関に上がったが、その多くが昇進場所で苦しんだ。無敗で勝ち越しを決めたのは、琴奨菊が8人目で、朝青龍以来9年ぶりとなった。「大関になれてホッとしたのと、地元開催で頑張らないと、と思った。意識する間もなく忙しくして、場所が始まって、すごく穏やかに過ごせています」。

 1年前の中日が、転機だった。あの日も鶴竜戦。2勝5敗で迎えながら、大応援団に声援された。「ぶちかましたれ」。迷いを吹っ切り電車道。取組後に号泣した。この日は、笑顔で後援者の輪に加わった。万歳三唱の中、見送られた。

 今場所後、柳川市を中心にあいさつ回りする。千秋楽の翌28日に、柳川市長への表敬訪問が予定されるが、優勝会見が入ればキャンセルされる。12月17日は都内で、大関昇進披露パーティーもある。モチベーション維持には事欠かない。

 NHKの「サンデースポーツ」から、優勝した場合の出演依頼が届いた。支度部屋では優勝を口にしなかったが、本心はどうか。後援会事務局長が乗るバスでは、携帯に届いた琴奨菊のコメントが、伝えられた。「応援ありがとうございました。皆さんのおかげで勝つことができました。優勝目指して頑張ります」。残り7日間。06年初場所の栃東以来となる、日本人Vに挑戦する。【佐々木一郎】

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