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大鵬の孫王鵬にアクシデント、すくい投げを食らった際に右足痛めたか

松鳳山(左)にすくい投げで敗れ、右足首を気にする王鵬(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇14日目◇22日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、西十両14枚目王鵬(21=大嶽)にアクシデントが起こった。

東十両6枚目松鳳山にすくい投げを食らった際に右足を痛めた様子。取組後は世話人が車いすを用意するも、右足を引きずりながら自力で花道を引き揚げた。NHK大相撲中継のリポートによると「大丈夫です」と話していたという。

王鵬は12日目に勝ち越しを決めており、14日目を終えて8勝6敗。来場所の十両残留は手中に収めている。

松鳳山(左)にすくい投げで敗れる王鵬(撮影・河田真司)
松鳳山にすくい投げで敗れ、足を引きずりながら引き揚げる王鵬(撮影・河田真司)
松鳳山にすくい投げで敗れ世話人の手を借り土俵を引き揚げる王鵬(撮影・鈴木正人)
用意された車イスに乗らずに引き揚げる王鵬(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫、王鵬が関取初の勝ち越し「最低限なことはできた」2桁白星も射程

豊山(左)と攻め合う王鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇12日目◇20日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、西十両14枚目王鵬(21=大嶽)が、関取として初めての勝ち越しを決めた。

幕内経験者の東十両4枚目豊山を破って8勝4敗とした。左四つに組み合う展開となり、左のかいなを返しながら、休まずに攻めて寄り切った。押し相撲同士。変化する相手ではない分、立ち合いは「何も考えずに当たれた」と、思い切り踏み込むことができた。

新十両だった1月の初場所は、5勝10敗とはね返された。十両2場所目で悲願の勝ち越し。負け越せば再び幕下に陥落する地位だったため「良かった。最低限なことはできた。さすがに(また)落ちたくはない。(初場所は)悔しかったので」と振り返った。

初場所から感じる自身の成長については「やっている相手も違うので」と謙虚な姿勢。残り3番。「しっかり前に出られるように、残りも頑張ります」。2桁白星も射程圏だ。

豊山(右)を寄り切りで破る王鵬(撮影・鈴木正人)
豊山を寄り切りで破り勝ち名乗りを受ける王鵬(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫王鵬が白星先行「負けても勝ってもいい相撲を」貪欲

千代の海を送り出しで破り土俵を引き揚げる王鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇17日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、西十両14枚目王鵬(21=大嶽)が後半戦最初の一番で白星を先行させた。

東十両12枚目千代の海を破って5勝4敗とした。押し合いから左でいなして回り込み、背中を向けた相手を送り出した。「しっかり相手を正面においていけたので良かった。本当はもっと(相手を)弾けたらいい」と貪欲に語った。

新十両だった1月の初場所は5勝10敗とはね返された。まずは初場所に並ぶ5勝目。「全然疲れもない。負けても勝ってもいい相撲を取りたい」と残り6日間に向けて気を引き締めた。

千代の海(左)の背中を取り土俵際で攻める王鵬(撮影・河田真司)
千代の海(手前)を送り出しで破る王鵬(撮影・鈴木正人)
千代の海(左)を送り出しで破る王鵬(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫、夢道鵬が負け越し 昨年11月場所以来2度目

海士の島(右)に押し倒しで敗れる夢道鵬(撮影・狩俣裕三)

<大相撲夏場所>◇9日目◇17日◇東京・両国国技館

大横綱大鵬の孫、東幕下20枚目の夢道鵬(19=大嶽)が、海士の島に押し倒されて1勝4敗と負け越した。

負け越しは昨年11月場所の3勝4敗以来、自身2度目となる。その後は順調に勝ち越しを重ね、自己最高位で迎えた今場所だった。目指す関取の座へ、悔しさをバネに再び前進していく。

海士の島(左)に押し倒しで敗れる夢道鵬(撮影・河田真司)

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大鵬孫の夢道鵬が3敗目 土俵際で逆転され、物言いも「負けたなと」

玉正鳳に突き落としで敗れた夢道鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇7日目◇15日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫、東幕下20枚目の夢道鵬(19=大嶽)が3敗目(1勝)を喫した。西幕下16枚目の玉正鳳(28=片男波)に突き落とされた。

立ち合いは当たり勝ち、相手のはたきにも落ちなかったが、押し出そうとした土俵際で逆転された。ほぼ同時に土俵を割る際どい勝負になり、物言いがついたが、軍配通り、玉正鳳の白星となった。

土俵際で相手の足元を見ながら倒れた夢道鵬は、物言いがついたものの「負けたなと思いました」。自己最高位で迎えた本場所だが3敗目となり、後がない。「全部勝てば勝ち越しなので、強気でいこうと思います。切り替えなきゃやっていけないので」と前向きに話した。

玉正鳳(中央)に突き落としで敗れる夢道鵬(撮影・江口和貴)
玉正鳳(右)に突き落としで敗れる夢道鵬(撮影・江口和貴)

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大鵬の孫・王鵬は敗れ3勝3敗「今日は読みが外れた。良くなかった」

王鵬は東白龍(手前)にはたき込みで敗れる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇6日目◇14日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、西十両14枚目王鵬(21=大嶽)が、東十両11枚目東白龍(25=玉ノ井)に敗れ、3勝3敗となった。

立ち合いは「(相手の)変化を1本で絞っていた」と警戒した中で臨んだが、相手はもろ手突きを選択。「そこで(体が)起きちゃった」と体勢が崩れ、すかさずはたきに転じた相手についていけなかった。

「今日は読みが外れた。良くなかった」と王鵬。新十両だった1月の初場所では5勝10敗。今場所は関取として初めての勝ち越しに挑戦する。「全然調子いいので、ここから頑張っていきます」と前を向いた。

東白龍に敗れた王鵬(撮影・滝沢徹郎)
東白龍(左)は王鵬をはたき込みで破る(撮影・柴田隆二)

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大鵬の孫・十両王鵬6発で突き出し白星先行「今はいい相撲が取れている」

荒篤山(手前)を攻める王鵬(撮影・滝沢徹郎)

<大相撲夏場所>◇5日目◇13日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、西十両14枚目王鵬(21=大嶽)が、東幕下筆頭荒篤山(27=荒汐)を突き出して3勝2敗と白星を先行させた。

押し合いで終始優勢。相手を常に正面に置き、計6発で土俵外に持っていった。「相手も突き相撲だったので、今日はまわしを取らないようにということだけ(意識した)。体の調子もどんどん上がっていくと思う。星が並んでしまう方なので、1個でも白星を積めたらいい」と振り返った。

新十両だった1月の初場所は5勝10敗とはね返された。関取として初めての勝ち越しを目指す今場所。「(突き押しの)威力が上がっているというよりは、しっかり当てていると思う。今はいい相撲が取れている」と話した。

荒篤山(左)を攻める王鵬(撮影・滝沢徹郎)

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大鵬の孫・十両王鵬初日「とりあえず良かった」 有観客開催に弾み

錦木(右)と攻め合う王鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇3日目◇11日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫、西十両14枚目王鵬(21=大嶽)が、西十両13枚目錦木を破って初日を出した。立ち合いは両手で突いていき、前に出ながら左を差した。右上手は取れず、錦木に左四つを許したが我慢。がぶるように前に出て行き、寄り切りで破った。

焦ることなく我慢の相撲で白星を挙げたようにも見えたが「立ち合いからはじいていけるのがいい」と納得はしていない。しかし、ようやく初日が出たことで「とりあえず良かったです」と安堵(あんど)感をにじませた。明日4日目からは、有観客での開催となる夏場所。「やってみないと分からないけど、盛り上がっている方がいいと思う。しっかりやっていきたい」と声援を味方に2連勝を目指す。

錦木(後方)を寄り切りで破る王鵬(撮影・鈴木正人)
錦木(右)を寄り切りで破る王鵬(撮影・河田真司)
王鵬(右)は錦木を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

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白鵬が8年8カ月ぶり一人横綱、照ノ富士昇格で4大関に/夏場所新番付

横綱白鵬(2021年3月15日撮影)

日本相撲協会は26日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、鶴竜(現鶴竜親方)が引退したため白鵬(36=宮城野)だけとなった。番付上の一人横綱は12年秋場所の白鵬以来、8年8カ月ぶり。優勝制度が制定された1909年(明42)夏場所以降、一人横綱は宮城山、玉錦、大鵬、北の富士、千代の富士、北勝海、曙、朝青龍、白鵬と9人いるが、一人横綱経験者が再度、一人横綱になるのは初めてとなった。

大関は、照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が再昇進したことで、19年名古屋場所(豪栄道、高安、貴景勝、栃ノ心)以来の4大関となった。照ノ富士は17年秋場所以来、21場所ぶりの復帰。大関復帰は19年九州場所の貴景勝以来、昭和以降では11人目(栃東が2回あるため12回目)。平幕陥落後の大関復帰は77年春場所の魁傑以来で、序二段陥落後の大関復帰は史上初めて。東の序列2番目の正代(29=時津風)は今年初場所以来、2度目のかど番で臨む。

三役陣は4人。先場所、小結だった高安(30=田子ノ浦)が、7場所ぶりの関脇に復帰した(三役は4場所連続)。西の関脇は、新三役から4場所連続で隆の勝(26=常盤山)。小結は西から東に回った御嶽海(28=出羽海)が3場所連続(三役は6場所連続)、西は先場所に続き大栄翔(27=追手風)が就いた。

大相撲夏場所は、5月7日予定の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。9日の初日を迎える。

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10勝若隆景&明生は新三役ならず、先場所三役全員勝ち越し/夏場所新番付

若隆景(左)と明生

日本相撲協会は26日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

先場所は三役が全員、勝ち越し。西前頭2枚目で10勝した若隆景(26=荒汐)、東前頭3枚目でやはり10勝を挙げた明生(25=立浪)は番付運に泣かされる格好で、それぞれ東前頭筆頭と同2枚目にとどまった。この夏場所で新三役昇進に挑戦する。同じく東前頭2枚目で9勝を挙げた北勝富士(28=八角)も西前頭筆頭で、昨年春場所以来の三役復帰を目指す。

今場所も入幕の新顔はなく、返り入幕は3人。石浦(31=宮城野)は4場所ぶり、千代丸(30=九重)は5場所ぶり、天空海(30=立浪)は2場所ぶりの、それぞれ返り入幕を果たした。

初めて関取の座をつかむ新十両昇進も不在。大翔鵬(26=追手風)が4場所ぶり、元横綱大鵬の孫にあたる王鵬(21=大嶽)は2場所ぶりに十両復帰となった。昨年九州場所以来の幕内復帰を目指す炎鵬(26=宮城野)は東十両筆頭、17年九州場所以来の返り入幕を狙う宇良(28=木瀬)は西十両2枚目につけた。

大相撲夏場所は、5月7日予定の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。9日の初日を迎える。

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「一代年寄」に物言い「白鵬」襲名へ厳しい見解、存在意義を見いだせず

「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の山内委員長(左から2人目)から提言書を受け取った後、会見する八角理事長(右端)ら(代表撮影)

大相撲の「一代年寄」に物言いがついた。

日本相撲協会に設置された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第11回会合が19日、東京・両国国技館で行われ、山内昌之委員長(東大名誉教授)が、協会の八角理事長(元横綱北勝海)に提言書を提出。功績顕著な横綱に対し一代限りで襲名を認めていた「一代年寄」について、存在意義を示すものを見いだされないなどと問題提起した。史上最多44度の優勝を誇る横綱白鵬(36=宮城野)にとって、一代年寄「白鵬」襲名へ厳しい見解が示された。

    ◇    ◇    ◇

一代年寄の親方は今後、誕生しないかもしれない。約2年間にわたって開催されてきた有識者会議の会合が最終回を迎え、山内委員長から八角理事長に約50ページに及ぶ提言書が提出された。多国籍化した角界が目指す方向性などについて指摘される中、一代年寄について問題提起された。

提言書は「一代年寄は当該横綱一代限りの特例のため、その部屋の弟子らによる継承襲名は認められない。その横綱の力と技の相撲ぶりが名乗りの部屋名とともには後世に継承されないことを意味する」と論じた。過去に一代年寄を襲名したのは、大鵬、北の湖、貴乃花の3横綱のみ。3人とも部屋を興したが、死去や退職などにより3部屋とも消滅している。所属していた力士らは他の部屋への転籍を余儀なくされた。

また、現在の協会の定款に根拠となる規定はないなどとして、存在意義を示すものは見いだされないとも論じた。山内委員長は「(一代年寄を)『廃止』と理解されては困る。廃止ではなく、制度そのものが本来なかった。協会のどこにも規定がない」と説明。提言書によると一代年寄は、1969年に現役だった横綱大鵬に、内弟子集めを例外的に認めて「横綱大鵬」と「年寄大鵬」を並立させる工夫として生み出されたものだという。加えて、弟子への継承が認められていないこともあり、提言書では「大相撲の師資相承の伝統から外れたいわば『異形』の資格」と論じた。

一代年寄について進言を受けた八角理事長は「そういう場面があれば理事会で審議していく」と話した。提言書に強制力はないが、協会が今後、一代年寄を認めない可能性が出てきた。認められなければ、横綱白鵬は引退後、一代年寄「白鵬親方」として協会に残ることができず、親方名跡取得の道を模索しなければならない。横綱は引退後5年間、力士名の親方として協会に残れるが、白鵬は年寄「間垣」を取得する方向で調整中。一代年寄取得に興味を示していた時期もあったが、厳しい見解が示される形となった。

◆一代年寄 日本相撲協会に以前から登録された105の年寄名跡のほかに、著しい貢献のあった横綱の功績をたたえて贈られる名跡。幕内優勝20回が目安とされ、個人一代限りにおいて年寄として待遇される。過去の権利取得者は4人。

▽大鵬 69年9月に一代年寄「大鵬」を贈られた。71年5月に引退し、同年12月に二所ノ関部屋から独立。史上初の一代年寄。2013年に72歳で死去。

▽北の湖 85年1月に引退して一代年寄「北の湖」となり、同年12月に三保ケ関部屋から独立。2015年に62歳で死去。

▽千代の富士(辞退) 89年9月に理事会で提案されたが本人が辞退。91年夏場所限りで引退し年寄「陣幕」を経て「九重」を継承。2016年に61歳で死去。

▽貴乃花 03年初場所中に引退して一代年寄「貴乃花」を襲名。04年2月に二子山部屋を継承し、部屋名を変更。2018年に退職。

<横綱比較>

▽大鵬 第48代横綱。優勝32回。通算872勝182敗136休

▽北の湖 第55代横綱。優勝24回。通算951勝350敗107休

▽千代の富士 第58代横綱。優勝31回。1045勝437敗159休

▽貴乃花 第65代横綱。優勝22回。通算794勝262敗201休

▽白鵬 第69代横綱。優勝44回。1172勝247敗223休

◆大相撲の継承発展を考える有識者会議 八角理事長(元横綱北勝海)の諮問機関。17年に起きた元横綱日馬富士による傷害事件など不祥事が続き、暴力問題再発防止検討委員会から外国出身力士に対する指導方法などについて外部有識者による協議を要請され、19年に創設された。委員はプロ野球ソフトバンクホークスの王貞治会長や俳優の紺野美沙子ら8人で構成。19年6月から議論を重ねてきた。

「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の山内委員長(右)から提言書を受け取る八角理事長(代表撮影)

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白鵬の一代年寄襲名は厳しく、横綱大鵬への特例で定款に規定なしと説明

「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の山内委員長(右)から提言書を受け取る八角理事長(代表撮影)

日本相撲協会は19日、東京・両国国技館で「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第11回会合を開いた。

同会の山内昌之委員長が、協会の八角理事長(元横綱北勝海)に提言書を提出した。

約50ページに及ぶ提言書は、外国出身力士に大相撲の伝統文化を理解させるため、師匠の指導力や協会のガバナンス(統治)の重要性を指摘した。外国出身力士が多く活躍している現状を踏まえ、外国出身力士に対し「日本文化になじむ『入日本化』を促す」ことなどを進言。協会ガバナンスの向上を目指し、女性の外部理事登用も提言した。

また、功績顕著な横綱に対し一代限りで襲名を認めていた「一代年寄」についても言及した。提言書では「一代年寄は当該横綱一代限りの特例のため、その部屋の弟子らによる継承襲名は認められない。つまり、その横綱の力と技の相撲ぶりが名乗りの部屋名とともには後世に継承されないことを意味する。これは他の芸能・芸道には類例がなく、大相撲の師質相承の伝統からも外れたいわば異形の『資格』である」(一部抜粋)と論じた。

さらに一代年寄については、現在の協会の定款に根拠となる規定はないなどとして、一代年寄の存在意義を示すものは見いだされないとも論じた。山内委員長は「『廃止』と理解されては困る。廃止ではなく、制度そのものが本来なかった。協会のどこにも規定がない。横綱大鵬に対して工夫されたもので、それがある種の制度として考えられた」などと説明。提言書によると、一代年寄は1969年(昭44)に現役だった横綱大鵬に、内弟子集めを例外的に認めて「横綱大鵬」と「年寄大鵬」を並立させる工夫として生み出されたという。

一代年寄について進言を受けた八角理事長は「そういう場面があれば理事会で審議していきたいと思います」と話した。協会が提言書を受け、今後は一代年寄を認めないとなれば、横綱白鵬は「白鵬親方」として5年を超えて協会に残ることはできず、年寄名跡取得の道を模索することとなる。

同会議は八角理事長の諮問機関。元横綱日馬富士による傷害事件など不祥事が続き、暴力問題再発防止検討委員会から外国出身力士に対する指導法などについて外部有識者による協議を要請され、19年に創設した。委員にはプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長ら8人で構成。19年6月から議論を重ねてきた。

◆一代年寄 日本相撲協会に以前から登録された105の年寄名跡のほかに、著しい貢献のあった横綱の功績をたたえて贈られる名跡。幕内優勝20回が目安とされ、個人一代限りにおいて年寄として待遇される。過去の権利取得者は4人。

▽大鵬 69年9月に一代年寄「大鵬」を贈られた。71年5月に引退し、同年12月に二所ノ関部屋から独立。史上初の一代年寄。2013年に72歳で死去。

▽北の湖 85年1月に引退して一代年寄「北の湖」となり、同年12月に三保ケ関部屋から独立。2015年に62歳で死去。

▽千代の富士(辞退) 89年9月に理事会で提案されたが本人が辞退。91年夏場所限りで引退し年寄「陣幕」を経て「九重」を継承。2016年に61歳で死去。

▽貴乃花 03年初場所中に引退して一代年寄「貴乃花」を襲名。04年2月に二子山部屋を継承し、部屋名を変更。2018年に退職。

◆大相撲の継承発展を考える有識者会議 八角理事長(元横綱北勝海)の諮問機関。17年に起きた元横綱日馬富士による傷害事件など不祥事が続き、暴力問題再発防止検討委員会から外国出身力士に対する指導方法などについて外部有識者による協議を要請され、19年に創設された。委員はプロ野球ソフトバンクホークスの王貞治会長や俳優の紺野美沙子さんら8人で構成。19年6月から議論を重ねてきた。

「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の山内委員長(左から2人目)から提言書を受け取った後、会見する八角理事長(右端)ら(代表撮影)

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王鵬と大翔鵬が十両復帰 番付編成会議

王鵬(2021年1月21日撮影)

日本相撲協会は3月31日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士2人を発表した。ともに再十両の王鵬(21=大嶽)と大翔鵬(26=追手風)で、新たに関取の座を射止めた新十両はいなかった。

昭和の大横綱・大鵬の孫にあたる王鵬は、今年1月の初場所で待望の新十両昇進を果たしたが、5勝10敗で負け越し1場所で幕下に陥落。だが、3月の春場所は東幕下2枚目で4勝3敗と勝ち越し。1場所での十両復帰を決めた。

モンゴル出身の大翔鵬は、19年3月の春場所では新入幕も果たし、5場所連続で幕内の座にいたが、昨年初場所から十両、さらに同11月場所で幕下に陥落。陥落後、3場所目の幕下となった3月の春場所は、西幕下2枚目で5勝2敗の成績を収め、4場所ぶりに関取復帰となる再十両を決めた。

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海老ぞりに空中戦!朝乃山敗れる/14日目写真特集

<大相撲春場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が2桁白星に到達し、17年秋場所以来の大関復帰に大きく前進した。大関正代を一方的に寄り切り。大関昇進目安は「三役で3場所33勝」だが、これで計34勝となり好アピールとなった。2敗で単独トップだった小結高安が敗れたため、3敗で並んだ。現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降では史上初となる、大関復帰と幕内優勝の同時実現に挑む。

14日目の熱戦を写真で振り返ります。

【幕内】

照ノ富士(11勝3敗)寄り切り朝乃山(9勝5敗)

朝乃山(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

朝乃山(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)

寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)

☆照ノ富士「冷静にやれたと思うので良かったかなと思う。必死に前に出ることしか考えていなかった。(大関復帰は確実だが)終わってからなので、とりあえず明日頑張ります。」

正代(7勝7敗)押し出し貴景勝(10勝4敗)

正代(左)を攻める貴景勝(撮影・河田真司)

貴景勝は正代(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

正代を押し出しで破り勝ち名乗りを受ける貴景勝(撮影・鈴木正人)

☆貴景勝「内容は覚えていないタイプなんで。集中してやるだけなんで。それはできたかなと思う。(千秋楽に優勝の可能性も)明日勝たないと意味ない。一生懸命やるだけです。」

★正代「勢いで負けました。ちょっと押し込めるぐらい相手に圧力をかけたかったが、自分が受ける形になってしまった。(千秋楽は)けがしないように最後の一番取り切れたらいいかなと思う。いまさら相撲が変わる訳じゃない。最後の一番を気持ちよく締めくくれたらいいかなと思う。」

碧山(10勝4敗)小手投げ若隆景(9勝5敗)

☆碧山「中に入れないように手前に置いた。(優勝争いの意識は)何も考えていない。1番だけ相撲を取って終わって、それだけ明日。いい相撲を取れば結果がつながってくる。」

★若隆景「中途半端に差したのがよくないのと、足がついていっていなかった。あと1番、思い切ってやるだけですね。」


明瀬山(7勝7敗)寄り切り琴恵光(8勝6敗)

明瀬山(後方)を寄り切りで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)

☆琴恵光「落ち着いてとれました。イメージとしては押していって中に入る。自分から攻める流れができた。体がうまく反応してよかった。(勝ち越しは)うれしいです。」

翠富士(4勝10敗)極め出し剣翔(9勝5敗)

☆剣翔「中に入られたけど落ち着いていけた。ああしよう、こうしようと考える余裕があった。(9勝目に)いい相撲ではないが、白星が来場所につながれば。少しでも番付が上がれば思い切った相撲がとれる。」

★翠富士「(場所前に負傷した)腰は全然治らないですね。場所後に手術も考えています。まずは明日勝って来場所のことを考えたい。何をしてでも勝つぐらいの気持ちで頑張りたい。」

千代大龍(5勝9敗)寄り切り魁聖(8勝6敗)

☆魁聖「半身になったから長かった。何とか残って寄り切れてよかったです。(勝ち越しは)久しぶりなんでうれしいですね。」

照強(7勝7敗)突き落とし輝(5勝9敗)

輝(右)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)

輝(下)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)


千代翔馬(7勝7敗)寄り切り琴勝峰(1勝5敗8休)

☆千代翔馬「勝てて良かった。前半良くて後半で5連敗したけど、(連敗を止めた)昨日の白星が大きかった。明日の一番に集中して頑張りたいです。」

北勝富士(9勝5敗)寄り切り竜電(6勝8敗)

北勝富士(左)は竜電を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)


宝富士(3勝11敗)寄り切り隠岐の海(3勝11敗)

志摩ノ海(4勝10敗)突き出し阿武咲(4勝10敗)

志摩ノ海(右)を突き押しで攻める阿武咲(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(手前)を突き出しで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

☆阿武咲「思い切っていけたんでよかったです。自分より小さくてやりづらさはあったが、いろいろ考えても勝たないと意味ないんで。」

高安(10勝4敗)首ひねり翔猿(9勝5敗)

高安(左)を首ひねりで破る翔猿(撮影・河田真司)

翔猿(右)は高安を首ひねりで破る(撮影・小沢裕)

高安(右)を首ひねりで破った翔猿(撮影・鈴木正人)

物言いが付き、土俵下で協議結果を待つ高安(左)(撮影・河田真司)

翔猿に首ひねりで敗れ、浮かない表情で引き揚げる高安(撮影・河田真司)

☆翔猿「攻めていったけど途中、相手の形になってやばいなと思った。粘れて勝ってよかったです。(最後は)覚えてないです。体が動きました。」

霧馬山(6勝8敗)上手投げ大栄翔(7勝7敗)

大栄翔(右)を上手投げで破る霧馬山(撮影・河田真司)


妙義龍(6勝8敗)押し出し御嶽海(7勝7敗)

逸ノ城(7勝7敗)寄り切り隆の勝(7勝7敗)

☆隆の勝「久しぶりにいい相撲がとれたと思います。連敗が続いていると気持ち的にも落ちる。(7勝7敗で千秋楽)ここまでもってこれたんで、自分らしい相撲をとりたいと思います。」

【序ノ口】

若藤岡(4勝3敗)上手投げ宇瑠寅(3勝4敗)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

【幕下】

大鵬の孫・夢道鵬が勝ち越し

夢道鵬(4勝3敗)寄り切り隠岐の富士(3勝4敗)

隠岐の富士(手前)を攻める夢道鵬(撮影・鈴木正人)

隠岐の富士を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける夢道鵬(撮影・河田真司)

【十両】

炎鵬(8勝6敗)寄り倒し常幸龍(9勝5敗)

常幸龍(左)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)

炎鵬(左)は常幸龍に寄り倒しで敗れる(撮影・小沢裕)

常幸龍(上)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)

常幸龍(右)に寄り倒しで敗れた炎鵬(撮影・鈴木正人)


千代丸(9勝5敗)寄り倒し貴源治(10勝4敗)

千代丸(手前)を寄り倒しで破った貴源治(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫夢道鵬が勝ち越し、兄王鵬との稽古に感謝

隠岐の富士(手前)を攻める夢道鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の四男、東幕下27枚目夢道鵬(19=大嶽)が自己最高位で勝ち越した。

狙い通りの相撲だった。西幕下32枚目隠岐の富士との一番。踏み込んで右前みつを取りにいき、左上手から出し投げで体勢を崩した。得意の左四つに組むと「動きが止まったので気合を入れていくしかない」と、執念の寄り切り。「立ち合い作戦通りできた。相手が重いので自分から先に形をつくろうと思っていた」と納得の表情を見せた。

4勝3敗と勝ち越したが、1番相撲は不戦勝だっただけに「(自分の中では)3勝3敗だと思っている」と謙虚に振り返った。

稽古場では来場所の再十両を濃厚にしている兄、東幕下2枚目王鵬の圧力を日頃から感じている。「兄の王鵬が押す力が強いので、稽古場から真っ向勝負でいけば力がつく」と感謝。来場所に向けて「ひとつ自信のある武器をつけられるように稽古したい」とさらなる成長を誓った。

隠岐の富士(右)を寄り切りで破る夢道鵬(撮影・鈴木正人)
隠岐の富士を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける夢道鵬(撮影・河田真司)

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王鵬が再十両へ前進「結構気合が入っていたので」

錦富士(右)を攻める王鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇13日目◇26日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫、東幕下2枚目王鵬(21=大嶽)が、西十両12枚目錦富士(24=伊勢ケ浜)を寄り切りで破って勝ち越し、再十両へ前進した。

立ち合い一気に前に出て行き土俵際まで追い込んだが、勝負を決められず。錦富士に左差し、右上手を与えてしまった。上手投げを打たれ、大きく体勢を崩したが左足一本で耐えると、もろ差しになりながら体を入れ替えて寄り切った。「組む展開になったけど落ち着けて良かった。結構気合が入っていたので」と振り返った。

新十両で臨んだ初場所は5勝10敗とはね返され、幕下上位で臨んだ今場所。1場所での十両復帰を狙っていただけに「最低限、4番勝たないといけないと思っていた。今日勝つと負けるとでは1年違う。あまりよくないけど、ケガしてでも勝つと思っていた。何もなくてよかたった」と気合が入っていた。

夏場所での再十両が近づいてきたが「それは周り(の成績)次第。番付がどこでも自分の相撲が出せればいいと思う」と引き締めた。

王鵬は錦富士(左)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

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大鵬孫の夢道鵬が2場所連続勝ち越しに王手

上戸(左)をはたき込みで破る夢道鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇8日目◇21日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の四男、東幕下27枚目夢道鵬(19=大嶽)が、2場所連続の勝ち越しに王手をかけた。

4番相撲で東幕下30枚目上戸(25=立浪)をはたき込みで下して3勝目。立ち合い右手を出してから前みつを取りにきた相手を、右からうまくいなした。「呼吸がずれた」と自身の中で立ち合いがかみ合わなかったというが「(相手の動きが)よく見えていた」と、その後の反応に手応えを感じていた。

埼玉栄高在学中の19年九州場所で初土俵を踏み、序ノ口デビューから今場所が7場所目。先場所新十両だった兄の東幕下2枚目王鵬とともに、関取候補として期待される。

今場所は自己最高位で、残り3番の結果次第では幕下15枚目以内に入る。「残り全部勝てるように、気を引き締めて頑張りたい」と意気込んだ。

上戸(手前)をはたき込みで破る夢道鵬(撮影・河田真司)

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大鵬の孫王鵬2敗「立ち合いでつかまってしまった」

大翔鵬に上手投げで敗れ、土俵から引き揚げる王鵬(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、東幕下2枚目王鵬(21=大嶽)が2敗目を喫した。

幕内経験者の西幕下2枚目大翔鵬(26=追手風)との顔合わせとなった3番相撲。立ち合いで突き放せず右四つに組み止められ、左上手を引かれると苦しかった。まわしを切れず、蹴返しで相手の体勢を崩そうと試みたが空振り。上手投げに屈して1勝2敗となった。

「立ち合いでつかまってしまった」と敗因を振り返る王鵬。新十両だった1月の初場所は5勝10敗ではね返され、今場所は1場所での関取復帰を目指している。「(体の)調子はいいので、いい相撲を取って行ければいい」と、残り4番を見据えた。

王鵬(左)を上手投げで破る大翔鵬(撮影・中島郁夫)

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大鵬の孫王鵬が初白星 関取復帰へ「気を抜かずに」

栃丸(手前)を攻める王鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、東幕下2枚目王鵬(21=大嶽)が2番相撲で東幕下4枚目栃丸(28=春日野)を押し出し、1勝1敗とした。

立ち合いから突っ張って圧力をかけ続け、相手の引きやいなしにも崩れなかった。押し合いを我慢して制し「慌てたら絶対ダメと思っていた。今日は特に落ち着いていた」と納得の表情を見せた。

黒星を喫した1番相撲の一山本戦も、果敢に前に攻める好内容だった。「もったいない相撲をなくせばもっと星が伸びていく」。新十両だった1月の初場所は5勝10敗ではね返された。1場所での関取復帰に向けて「気を抜かずに頑張る」と残り5番を見据えた。

栃丸(左)を押し出しで破る王鵬(撮影・鈴木正人)

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大鵬の孫王鵬は黒星「土俵際で根性が足りていない」

一山本(右)ははたき込みで王鵬を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の三男、東幕下2枚目王鵬(21=大嶽)が1番相撲で西十両14枚目一山本に敗れた。

立ち合いから積極的に攻めていったが、土俵際で逆転のはたき込みを食らった。「足は出ていたが、土俵際ではたき込まれて根性が足りていない」と首をひねった。

新十両だった先場所は5勝10敗と跳ね返され、今場所は1場所での関取復帰を目指す。

一山本(左)にはたき込みで敗れる王鵬(撮影・河田真司)
一山本にはたき込みで敗れ、土俵から引き揚げる王鵬(撮影・河田真司)

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