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佐伯霞「気付いたら倒れて」最速タイ4戦目世界奪取

プロ4戦目でWBO女子世界ミニマム級王座を奪取した佐伯霞(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:WBO女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪

WBO女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦が27日、エディオンアリーナ大阪で行われ、佐伯霞(22=真正)がプロ4戦目で世界王座を奪取した。

エリザベス・ロペス(27=メキシコ)に右カウンターを決め、6回にTKO勝ちした。4戦目の世界奪取は、08年の富樫直美(WBC女子ライトフライ級暫定王座)と並ぶ国内最速タイ記録。「全然感覚がなくて、気づいたら相手が倒れていた。ちょっとビックリ…エヘ■」。11年に14歳で世界女子ジュニア選手権48キロ級で金メダルを手にし、プロではデビュー1年で世界を手にした。同級のタイトルは多田悦子(真正)が昨年12月に獲得した後、WBC女子ミニマム級で4団体制覇を狙うため返上していた。※■はハートマーク

プロ4戦目でWBO女子世界ミニマム級王座を奪取した佐伯(撮影・加藤裕一)

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佐伯霞TKOで世界王座「強い王者になりたい」

プロ4戦目でWBO女子世界ミニマム級王座を奪取した佐伯霞、右はトレーナー兼プロボクサーの与那覇勇気(撮影・加藤裕一)

<プロボクシング:WBO女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

元世界女子ジュニア48キロ級金メダリストの佐伯霞(22=真正)がプロ4戦目で世界王座を奪取した。エリザベス・ロペス(27=メキシコ)に6回1分5秒TKO勝ち。4戦目の世界奪取は、08年の富樫直美(WBC女子ライトフライ級暫定王座、富樫はJBC公認後3試合、公認前に海外で1試合)と並ぶ国内最速タイ記録となった。

鮮烈なKO劇だった。低い体勢でブルファイトを仕掛けるロペスが入ってくる瞬間、アゴをカウンター気味の右で撃ち抜き、前のめりにマットに沈めた。

「(当たった)感覚が全然なくて、気づいたら相手が倒れていて、ちょっとビックリしました、エヘ」

リング上のインタビューのしゃべり口調は癒やし系でやや天然だが、ファイトは理路整然、完璧だ。ダンスのような足運びと、突き刺す左ジャブ。機を見て一気に、高速の連打を見舞う。「蝶(ちょう)のように舞い、蜂のように刺す」とうたわれたモハメッド・アリのよう。

5回にも左ジャブ一発でダウンを奪うなど、5回までの採点はジャッジ3者ともフルマークで佐伯だった。アマチュアで培った技術は並じゃない。

世界女子ジュニアで金メダルを手にした11年には、ボクシングの年間表彰で“モンスター”井上尚弥とともに、アマチュア新鋭賞を受賞したが、近大を中退して昨年4月にプロテストに合格した。プロに憧れ、プロに飛び込んだだけに、プロ意識は高い。

「女子は判定が多くてわかりにくいし、男子より迫力にかけると思います。だから、ボクシングを知らないちっちゃい子からおじいちゃん、おばあちゃんまで、誰が見ても(勝者が)わかるような、強いチャンピオンになりたいです」

ベビーフェースに、ユル~い雰囲気、だが、圧倒的に強い。男子に比べ、世間の認知度が低い女子プロボクシング界で“ツヨカワ”の佐伯は救世主になるかもしれない。【加藤裕一】

プロ4戦目でWBO女子世界ミニマム級王座を奪取した佐伯(撮影・加藤裕一)

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王者柴田直子V4なるか 27日メキシコで防衛戦

 国際ボクシング連盟(IBF)女子ライトフライ級王者の柴田直子(ワールドスポーツ)が、27日にメキシコで同級2位のエスメラルダ・モレノ(メキシコ)を相手に4度目の防衛戦を行うことが5日、分かった。

 モレノの戦績は38戦30勝(10KO)7敗1分け。2012年には世界ボクシング評議会(WBC)同級王者だった富樫直美に判定勝ちしている。

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MVPは井岡!ボクシング年間表彰者発表

12年度ボクシング年間表彰式で表彰され記念撮影する選手たち(撮影・江口和貴)

 2012年度ボクシング年間表彰式は25日、東京ドームホテルで開催された。表彰者は以下の通り。

<12年度プロボクシング年間表彰者>

※【各賞】受賞者(年齢=所属)回数

【最優秀選手賞】井岡一翔(23=井岡)初

【技能賞】山中慎介(30=帝拳)初

【殊勲賞】内山高志(33=ワタナベ)2

【敢闘賞】佐藤洋太(28=協栄)初

【努力賞】河野公平(32=ワタナベ)初

【KO賞】山中慎介(30=帝拳)初

【新鋭賞】五十嵐俊幸(28=帝拳)初、井上尚弥(19=大橋)初

【年間最高試合】WBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦、6・20井岡一翔-八重樫東

【女子最優秀選手賞】小関桃(30=青木)初

【女子年間最高試合】WBA女子世界スーパーフライ級王座戦、7・9天海ツナミ-山口直子

【アマ最優秀選手賞】村田諒太(27=東洋大職)3

【アマ優秀賞】清水聡(26=自衛隊体育学校)3

【アマ技能賞】鈴木康弘(25=自衛隊体育学校)初、須佐勝明(28=自衛隊体育学校)2

【アマ殊勲賞】成松大介(23=自衛隊体育学校)初、佐伯霞(16=大阪学芸高)初

【アマ敢闘賞】中沢奨(20=東京農大)初

【アマ努力賞】釘宮智子(21=平成国際大)初

【アマ新鋭賞】和田まどか(17=田奈高)初、田中恒成(17=中京高)初

 ※プロの特別功労賞に西岡利晃氏、特別賞に清水智信氏、富樫直美氏、故内田正一さん、アマ特別賞は山根昌守、本博国、樋山茂

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助産師元ボクサー富樫さんが挙式

ウエディングケーキを前に、ポーズを決める前世界王者の富樫さんと夫の滝田優二さん

 現役助産師で、前WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美さん(37)が23日、都内ホテルで元プロボクサーで、会社員の滝田優二さん(30)と結婚式を挙げた。10日に後楽園ホールで引退式を終えたばかりの富樫さんは「試合の方が数段緊張します」と7度防衛した世界王者の貫禄をみせた。助産師として500人以上の子供を取り上げてきただけに「(子供は)できるだけ早く、3人くらいほしい」。今後は助産師を続けながら、執筆活動、講演を通して、ボクシングの普及、女子スポーツ、障害者スポーツの支援などを行う。

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ボクシング助産師前女王富樫が引退式

前WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫(右)が引退式でリング上へ。左は渡辺会長

 現役助産師で、前WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(37=ワタナベ)が10日、東京・後楽園ホールで引退式を行った。助産師として500人以上の子供を取り上げながら、女子初の世界王者として7度の防衛に成功。2つの仕事を両立した経験を生かして、今後は「助産師作家」として活動する。

 次の夢へのスタートは切った。一部の出版社から、2つのハードな仕事をこなしたコツを本にまとめたいとのオファーを受けた。どうモチベーションを上げ、ハードスケジュールをこなしてきたかなど、すでに自分の経験をもとに執筆活動に入っている。昨年11月には自叙伝「走れ!助産師ボクサー」(NTT出版)も出しており「助産師作家」への不安はない。

 「ボクシングはやり切ったし、悔いはない。これからもいろいろなことにチャレンジしたい」。今後は助産師を続けながら、執筆活動、講演を通して、ボクシングの普及、女子スポーツ、障害者スポーツの支援などを行う。23日には都内で、会社員の滝田優二さん(30)と結婚式を挙げる。自身の出産も希望しており、将来的には助産師、妻、母、作家と4足以上のわらじを履く。

 ◆富樫直美(とがし・なおみ)1975年(昭50)7月31日、東京都生まれ。01年助産師免許取得。02年ボクシングを始め、05、07年、全日本女子制覇。08年プロテスト合格。同7月WBC世界ライトフライ級暫定王座獲得、7度防衛。6月V8失敗、引退決意。右ボクサーファイター。

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富樫「いつも負けたら最後と思ってた」

 現役助産師で、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が25日、現役引退を示唆した。23日(日本時間24日)メキシコで同級1位エスメラルダ・モレノ(メキシコ)に判定負けし、8度目の防衛に失敗、4年間守った世界王座から陥落した。この日、メキシコから帰国した富樫は「途中から息が上がってしまった」と敗因を分析。今後については「いつも負けたら最後と思っていたし、悔いは残していない」と潔かった。今後は、ワタナベジムの渡辺会長と話し合った上で、最終結論を出す。

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富樫が帰国、去就は「周りの人と相談」

 23日にメキシコで行われた世界ボクシング評議会(WBC)女子ライトフライ級タイトルマッチで判定負けし、8度目の防衛に失敗した富樫直美(36=ワタナベ)が25日、成田空港に帰国し「最後は腕をあげるのもしんどかった。負けてあらためてチャンピオンというのはすごいと実感した」と振り返った。

 助産師としてボクシングとの両立で頑張ってきた。去就については「負けたら最後と言ってきたのはぶれてない。でも、この立場は一人で築いたものじゃないので会長をはじめ、周りの人と相談して決める」と話した。

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富樫が大差判定負け 引退確実

<WBC世界女子ライトフライ級タイトルマッチ>◇23日◇メキシコ・プエブラ州

 現役助産師で、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)の現役引退が確実になった。同級1位エスメラルダ・モレノ(メキシコ)の挑戦を受けた。前半は互角も、中盤から標高2100メートルの高地の影響もありスタミナを切らした。1人のジャッジが6ポイント差もつけた0-3の大差判定負けで、日本人最多タイの8度目の防衛に失敗し、4年間守った王座から陥落した。「残念な結果で、申し訳ない」と富樫は話した。ワタナベジムの渡辺会長は「年齢的にも現役続行は厳しいかもしれない」と引退を示唆した。

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富樫が王座陥落「残念」/ボクシング

<WBC世界女子ライトフライ級タイトルマッチ>◇23日◇メキシコ・プエブラ州

 現役助産師で、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が8度目の防衛に失敗した。23日(日本時間24日)メキシコ・プエブラで同級1位エスメラルダ・モレノ(メキシコ)の挑戦を受けた。前半は互角も、中盤から標高2100メートルの高地の影響もありスタミナを切らした。1人のジャッジが6ポイント差もつけた0-3の大差判定負けで、4年間守った王座から陥落。富樫は「残念な結果で、申し訳ない」とコメント。ワタナベジムの渡辺会長は「年齢的にも現役続行は厳しいかもしれない」と引退を示唆した。

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富樫「調子いい」世界V8戦の前日計量

 現役助産師で、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が22日(日本時間23日)メキシコで、同級1位エスメラルダ・モレノ(メキシコ)との8度目の防衛戦の前日計量を行った。富樫は48・8キロ、モレノは48・5キロで、ともにリミットの48・9キロをクリアした。富樫は「調子はいいです」とコメント。陣営にはWBCに史上初の「産休王者」を申請する計画もあるだけに負けられない。

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WBC女子V8へ、富樫が計量をパス

 現役助産師で、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が22日(日本時間23日)メキシコで、同級1位エスメラルダ・モレノ(メキシコ)との8度目の防衛戦の前日計量を行った。富樫は48・8キロ、モレノは48・5キロで、ともにリミットの48・9キロをクリアした。富樫は「調子はいいです」とコメント。陣営は試合後、富樫が妊娠すれば、WBCに史上初の「産休王者」を申請する計画もある。 

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富樫8度目の防衛戦はメキシコ

 ボクシングのワタナベジムは14日、世界ボクシング評議会(WBC)女子ライトフライ級チャンピオンの富樫直美が23日にメキシコのプエブラ州で、同級2位のエスメラルド・モレノ(メキシコ)を相手に防衛戦を行うことが決まったと発表した。8度目の防衛戦となる。

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富樫産休王者へ V8達成で子作り

WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美

 現役助産師で、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が6月23日、メキシコで同級1位エスメラルダ・モレノ(メキシコ)と8度目の防衛戦を行うことが30日、決まった。陣営は試合後、WBCに史上初の「産休王者」を申請する計画を明かした。

 助産師として500人以上の子供を取り上げ、誕生の喜びを誰よりも味わってきた。ここ数年は「結婚」「出産」を年頭の目標に掲げる。1月には6歳下のAKB前田敦子似の会社員と結婚。もう1つの目標を達成するため、モレノ戦後からは子づくりを解禁する予定だ。

 陣営は出産後の現役続行を後押しする。ワタナベジムの渡辺均会長(62)は「試合までは禁欲でボクシングに集中。試合後は思う存分、子づくりに励んでほしい」と話した。陣営としては、ケガでも地位が確保される休養王者の女子版として「産休王者」を日本ボクシングコミッション(JBC)を通じてWBCに申請する。

 WBCも女子の環境づくりには力を入れている。世界的に「産休王者」の例はないが、JBC関係者によると認定される可能性は高いという。渡辺会長は「10カ月の妊娠期間を考えれば、最低1年半の地位保全を求めたい」と続けた。

 世界王者、助産師、妻、母の4足のわらじを履くためにも、最強挑戦者モレノを倒すしかない。富樫は「結婚して弱くなったと思われたくないから」ときっぱり。「産休王者」を経て「ママでも世界王者」を実現する。【田口潤】

 ◆富樫直美(とがし・なおみ)1975年(昭50)7月31日、東京都大田区生まれ。96年に看護師免許を取得し、米国留学後の01年に助産師免許取得。02年にボクシングを始め、05年全日本ピン級(46キロ以下)07年同ライトフライ級優勝。アマ戦績16勝(8KO)4敗。08年JBCプロテスト合格。同7月に韓国でWBC世界ライトフライ級暫定王座を獲得。昨年11月には日本人最多防衛記録を更新する7度目の防衛。159センチの右ボクサーファイター。

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小関桃、8度目の防衛戦「いい試合を」

 WBC女子世界アトム級王者の小関桃(29=青木)が6月19日、東京・後楽園ホールで、同級8位ジュジース・ナガワ(24=フィリピン)と8度目の防衛戦を行うことが、発表された。08年8月に王座奪取すると、昨年11月に7度目の防衛に成功。WBA女子世界ミニマム級王者の多田悦子(フュチュール)、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(ワタナベ)とともに、日本人最多タイの防衛記録を保持する。この日、都内のジムで会見した小関は「女子は6人も日本人の世界王者がいる。いい試合をして、女子ボクシングを認知させたい」と8度目の防衛に意気込んだ。

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6月大阪 八重樫VS井岡で王者統一戦

タイトル統一戦へ健闘を誓い合う井岡(左)と八重樫(撮影・渦原淳)

 史上初となるWBC、WBA日本人王者同士による団体王座統一戦が、ついに実現する。WBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(23=井岡)とWBA同級王者・八重樫東(29=大橋)が、6月20日に大阪市のボディメーカーコロシアムで互いの王座を懸けて対戦すると9日、大阪市内で発表された。師匠同士がライバル関係にあった“因縁の対決”で、2人の王者は早くも火花を散らした。

 歴史的一戦にふさわしい高級ホテルでの会見で、両王者が闘志を高めた。先に紹介された井岡は「主役は自分。日本ボクシング界に僕が新たな歴史を刻みたい。対戦が決まったことに運命を感じる」。6歳上の八重樫も「脇役でも主役を食うことがあることをお見せしたい。キャリアを積んできた者にしかできないボクシングをする」と、王者としてのプライドを誇示した。

 約20年の時空を超えた“代理戦争”だ。井岡の叔父弘樹氏(43=井岡ジム会長)と、八重樫が所属する大橋ジムの大橋秀行会長(47=日本ボクシング協会長)はともに元世界王者。階級も近く、80年代後半から90年代前半にかけてライバル関係にあった。当時のファン投票で両者が一番見たいカードに挙がったが実現しなかった。師弟での世界王者は、元WBAフライ級王者花形進(花形ジム会長)が同ミニマム級王者星野敬太郎を育てたのを含め、日本で過去3例しかない。

 それだけに両会長も因縁の深さを感じていた。大橋会長は「7戦目で世界を取った井岡一翔君は今、金色の輝き。八重樫は7戦目の王座初挑戦であごを砕かれ、自信も砕かれた。そんな自信を少しずつかき集めて、今はステンドグラスの輝き。金色が輝くのか、ステンドグラスが輝くのか」と対決ムードをあおった。井岡会長も「何でしたら今から大橋会長と勝負しましょか」と、緊張感が漂う会見場をジョークで和ませた。

 これまで実現しそうで、しなかった日本人王者による2団体統一戦。昨年10月に八重樫側がラブコールを送り、両陣営が対戦に合意。中継テレビ局、ファイトマネー、興行権など山積の諸問題をクリアして実現にこぎつけた。現在、日本には井岡と八重樫を含む8人の世界王者が存在。ベルトの価値が以前より希薄な状況だ。大橋会長は「この試合が起爆剤として日本ボクシング界の人気向上につながれば。ジム会長としてでなく、日本協会長として率先してやらないといけないと思った」と話す。

 両王者はアマチュア時代からスパーリングを何度か経験。互いに特徴を把握しており、戦略面も勝敗の鍵を握る。井岡は昨年大みそかの98秒TKOに続く2連続KO勝利を狙う。減量苦による階級アップを検討中で、今回がミニマム級の「卒業試合」になりそうだ。八重樫もジム同僚の世界王者佐藤洋太とのスパーを既に積んでおり、8カ月の試合間隔を「問題ない」とした。史上初の決戦について両者は「結果的についてくるもの」と声をそろえた。待望の好カード。ボクシングファンならずとも、注目の戦いだ。【大池和幸】

 ◆統一戦 渡辺二郎が幻の「2団体統一王者」として名を残している。WBAスーパーフライ級王座を6度防衛し、84年7月にWBC同級王者パヤオに12回判定勝利。しかしWBAがこの試合を認定せず、王座を剥奪された。10年4月にはWBCバンタム級王者長谷川穂積が、日本未公認団体のWBOの同級王者モンティエルとの「事実上の統一戦」に4回TKO負けした。女子では09年12月にWBAミニマム級王者の多田悦子とWBCライトフライ級王者の富樫直美が「2冠戦」。ライトフライ級(リミット48・9キロ)の富樫が多田のミニマム級(同47・6キロ)まで体重を落として実施したが、判定で引き分けた。

 ◆ルール 両団体の世界戦で多少異なるが、WBCルール適用で両陣営が合意。4、8回終了時に採点を途中公開。WBAのスリーノックダウン制(1回に3度ダウンで自動KO負け)でなく、フリーノックダウン制が採用予定。

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多田V7!国内女子最多タイ/ボクシング

8回、サリナス(右)にパンチを浴びせる多田(共同)

<プロボクシング:WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦>◇19日◇大阪・よみうり文化ホール

 メーンで登場したWBA女子世界ミニマム級王者の多田悦子(30=フュチュール)が7度目の防衛に成功し、国内女子最多記録に並んだ。同級7位マリア・サリナス(22=メキシコ)のパワフルなパンチに苦戦しながら3-0判定勝利を収めた。

 判定を聞いた多田は「ふ~」と、ひと息ついた。採点は2、4、4点差でも、内容は競っていた。「正直、差はないと思っていた」。安堵(あんど)感から、目に涙も浮かんだ。苦労して、富樫直美、小関桃と同じ最多V7を達成した。

 1回にサリナスの右フックを浴びて顔が紅潮。左右の大振りを脅威に感じた。「パンチが強かった。久しぶりにボクシングが怖かった」。勝ち気な性格から打ち合ったが、中盤からセコンドの指示で足を使うよう作戦変更。右ジャブ主体に6~8回のポイントを奪って何とか逃げ切った。

 プロ初の対サウスポー。アマチュアでも4戦して2敗と苦手意識があった。「左が相手でプレッシャーがあったけど、これで新しい1歩を踏み出せたかな」。次戦は夏ごろ、メキシコでの防衛戦を計画中。女子ボクシング界の盛んな地で、真価が問われるV8戦となりそうだ。【大池和幸】

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助産師ボクサーはV7!富樫略歴

結婚を発表した、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫

 現役助産師の女子プロボクサーで、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が結婚したことが24日、分かった。お相手はAKB前田敦子似の会社員の一般男性(30)。今年の元日に婚姻届を提出した。

 ◆富樫直美(とがし・なおみ)1975年(昭50)7月31日、東京都大田区生まれ。96年に看護師免許を取得し、米国留学後の01年に助産師免許取得。02年からボクシングを始め、05年全日本ピン級(46キロ以下)07年同ライトフライ級優勝。アマ戦績16勝(8KO)4敗。08年JBCプロテスト合格。同7月に韓国でWBC世界ライトフライ級暫定王座を獲得。昨年11月には日本人最多防衛記録を更新する7度目の防衛。159センチの右ボクサーファイター。

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助産師ボクサーがAKB似の男性と元日婚

富樫は結婚したAKB前田敦子似の彼の似顔絵を披露

 現役助産師の女子プロボクサーで、WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(36=ワタナベ)が結婚したことが24日、分かった。お相手はAKB前田敦子似の会社員の一般男性(30)。今年の元日に婚姻届を提出した。

 助産師、ボクシング世界王者に、主婦という肩書が加わった。富樫はAKBのあっちゃん似で6歳下の夫について「ボクシングが好きな方で話も合う。結婚して良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 これまでボクシングと助産師の活動で、充実感を得ていたが、適齢期を迎え「子供が欲しい。結婚がしたい」と考えが変わった。助産師として500人以上の子供を取り上げ、誕生の喜びに立ち会ってきた。昨年の東日本大震災を経て、結婚願望はさらに増した。同年6月、もともと知人だったボクシング好きの会社員と意気投合。結婚を前提に交際を始めた。

 新婚生活は、助産師の仕事とボクシングの練習の合間、1日1時間程度しかない。それでも「夫も仕事を頑張っている。家ではホッとさせてあげたい」と、わずかな時間で料理をつくるなど、主婦業をこなしている。

 ボクシングでは春にもIBF同級王者と王座統一戦を懸け対戦するプランがある。プライベートでは出産が目標。「子供ができたら、ボクシング界初の産休を取ろうかな。まずは早く統一戦を実現したい」と今後の「3足のわらじ」に意欲を見せていた。

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富樫V7も「まだまだ」/ボクシング

6回、富樫(右)は孫に強烈な右フックを浴びせる(撮影・山崎安昭)

<プロボクシング:WBC女子世界ライトフライ級タイトルマッチ10回戦>◇11月30日◇東京・後楽園ホール◇1500人

 王者の富樫直美(36=ワタナベ)が、日本人最多防衛記録を更新する7度目の防衛に成功した。同級10位孫抄弄(24=韓国)に判定3-0で快勝。ダウンこそ奪えなかったが、序盤から右フックとボディーブローを決めて優勢に戦った。

 何度防衛回数を重ねても、満足できなかった。富樫は「気持ちよく勝ちたかったけれど、まだまだ」と1度もダウンを奪えなかったことを悔しがった。低い重心で距離を詰める相手に、左右のフックとボディーブローを決めた。中盤以降はサイドステップから、強化したアッパーを繰り出すなど安定した戦いで大差判定勝ち。それでも「年齢的にこれからは数多く試合をこなせない。大きな舞台で戦いたい」という目標がある。

 陣営は富樫の意向を踏まえ、来年中にWBA・WBO同級王者ジェシカ・ポップ(アルゼンチン)との王座統一戦を含め、海外でのビッグマッチを検討中。メキシコのプロモーターと契約して本格的に海外進出する可能性もある。この日、自伝の著書「走れ!助産師ボクサー」(NTT出版)も発売するなど人気、知名度が高まっている富樫。「女子ボクシングを目指す若い人たちのためにも頑張りたい」。あらためてベルトの重みを感じ、誓った。【山下健二郎】

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