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矢吹純が初代王者、20歳のJKボクサー泣かせた

初代女子日本ミニフライ級王者に輝いた矢吹(撮影・柴田隆二)

<プロボクシング:女子日本ミニフライ級王座決定6回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール

 矢吹純(26=協栄)が3-0判定で初代王者になった。20歳の高校生、小村楓香(グリーンツダ)を相手に、3回にダウンを奪うも4回にスリップ気味もダウンしてヒヤ汗をかいた。

 2年前に亡くした父寿美さんの遺影を見つけると感極まった。「合格点。世界のベルトをとりたい」と話した。JK初の王者を逃した小村は「勝つことしか考えてなかった」と、判定の瞬間から泣きじゃくった。

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小村楓香が初のJK王者逃し号泣、矢吹純が判定勝利

5回、矢吹(右)は小村にパンチを浴びせる(撮影・柴田隆二)

<プロボクシング:女子日本ミニフライ級王座決定6回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール

 矢吹純(26=協栄)が初代王者になり、初のJK王者誕生はならなかった。

 今年新設された日本所タイトル戦で、バンタム級に続く王座決定戦で20歳の高校3年生小村楓香(グリーンツダ)と対戦。ともに1度ダウンしたが、矢吹がリーチ差を生かしてリード。判定では2~4ポイント差をつけた。

 矢吹は163センチに対して、小村は151センチと12センチ差があった。このサイズを生かして矢吹がジャブにストレートでペースをつくったが、小村も積極的に飛び込んで振り回して応戦した。3回に矢吹の左ストレートに、小村がグローブをマットにつけてダウン。4回には小村がコーナーに詰めて左ボディーに矢吹がダウンすると、足を滑らせたスリップかと思われたがダウンとされた。終盤2回は矢吹が的確にパンチを当てた。

 矢吹はリング上から2年前に亡くした父寿美さんの遺影を見つけると感極まった。ボクシングは父の格闘技好きの影響もあって始めた。「見ていてくれたと思うが、まだまだと言っているはず」と話した。「テーマの平常心で冷静にいけた。合格点。違う色の世界のベルトをとりたい」と日本王座を通過点にするつもりだ。

 JK初の王者を逃した小村は、判定の瞬間から控室にも戻っても泣きじゃくった。「勝つことしか考えてなかった。これに懸けていた。1回はすごくよかったのに」とポツリポツリ。本石会長は「1回は向こうもびっくりしたはず。終盤2回をとりたかった。向こうが一枚上手だった」と振り返った。中学からボクシングを始めたが夜遊びが過ぎて留年を繰り返した。「今年ダメだと卒業できない」と試合翌日には始発の新幹線で大阪へ戻って登校する。ベルトを肩に凱旋(がいせん)の願いはかなわなかった。

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現役女子高生ボクサー小村楓香が11・20王座挑戦

11月20日に日本タイトルに挑む現役女子高生ボクサー小村楓香(撮影・実藤健一)

 現役女子高生でベルトを巻く夢へ-。日本女子ミニフライ級2位の現役女子高生ボクサー小村楓香(20=グリーンツダ)の同級王座挑戦が30日、大阪市内の所属ジムで発表された。11月20日に後楽園ホールで、同級1位矢吹純(26=協栄)との決定戦に臨む。

 大阪市内の所属ジムで会見した小村は「決まった時からやってやるという気持ち。何が何でもベルトをとりたい」。現在、門真西高に通う現役JK。「やんちゃして」留年、2年生を3年やって今春進級し、6月に20歳の誕生日を迎えた珍しい経歴を持つ。

 しかし「現役女子高生の間にベルトを巻く」ことを目標に設定し、突き進んできた。「日本タイトルは通過点と言う人もいるけど、私はそう思わない。このベルトを取ることしか考えていません」。試合翌日は火曜で通常通り授業中。小村は「始発で帰って」ベルトを肩にかついで、通学するプランを描いている。

 ◆小村楓香(こむら・ふうか)1997年(平9)6月5日生まれ、大阪・門真市出身。小学2年から空手、中学ではボクシング。3度目の高校2年生だった昨年、グリーンツダジムに入門。戦績は5勝(2KO)無敗。好きな有名人はユーチューバーのヒカル。「考え方が好きなんです」。身長151センチの右ボクサーファイター。

女子ボクサーとして引退を表明した元世界王者真道(右)をねぎらう現役JKボクサー小村(中央)とジムの本石会長(撮影・実藤健一)

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20歳のJKボクサー小村楓香、ベルト王手も悔し涙

勝利にも試合後の控室で悔し涙を流す小村(撮影・実藤健一)

<プロボクシング:日本女子ミニフライ級6回戦>◇11日◇大阪・枚方市総合体育館

 20歳の現役女子高生ボクサー小村楓香(グリーンツダ)が、念願のベルトに王手をかけた。

 同級5位の小村は、11月に予定される同級王座決定戦進出をかけて、同級7位一村更紗(21=堺東ミツキ)と対戦。1回にダウンを奪い、3-0の判定で無傷の5連勝(2KO)を飾り、タイトル挑戦に駒を進めた。

 試合後の控室で悔し涙だった。「何度も涙を流しながら練習してきたことが、試合で出せなかった」。1回に右のカウンターでダウンを奪いながら、その後は空振り、クリンチが目立ち、倒しきれなかった。ただ、無敗を守り、念願のタイトル戦に進めた事実は重い。「勝って次に進めるのはうれしいが、課題ばかり。今のままでは次は100%勝てない。ビデオを見て、課題を徹底的に克服していきたい」と誓いを新たにした。

 大阪・門真西高校の3年生。2年を2度留年し今春、ようやく進級。6月5日に20歳の誕生日を迎えた。家出するなどやんちゃな時期を卒業し、今はただボクシングに打ち込む。異色の現役JKボクサーは、高校で5度目の夏休みだが「もういらないです。プールとか海とかもいいです。逆三(逆三角形の体形)で水着、着られないし」と最後に笑顔を取り戻した。【実藤健一】

3-0の判定勝利も悔しそうに振り返る現役JKボクサー小村(撮影・実藤健一)

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20歳JKボクサー小村楓香、ベルト掲げて卒業式だ

日本女子タイトル挑戦者決定戦に臨む小村(左)と日本タイトルに初挑戦する奥本(撮影・実藤健一)

 現役女子高生ボクサーだけでも珍しいが、しかも20歳。日本女子ミニフライ級5位小村楓香(グリーンツダ)が8月11日に枚方市立総合体育館で同級7位一村更紗(堺東ミツキ)との同級王座挑戦者決定戦に挑むことが29日、大阪市内のジムで発表された。日本女子タイトルは今年新設されたもので、勝者が12月に予定される王座決定戦に進む。

 「きっちり勝ってベルトを持って卒業したい。女子高生の間にチャンピオンになりたいんです」という小村は、6月5日に20歳の誕生日を迎えた。制服姿にショートの黒髪。プロゴルファーの宮里藍に似た顔立ちだが、一時は自身を見失っていた。「この春、奇跡的に進級できました」とジムの本石昌也会長が冗談めかす。2度の留年で今春、ようやく門真西高の3年生になった。

 「希望も何もなくなってクズみたいな生活をしてました」。小学2年から空手、中学で「蹴りよりパンチが得意だから」と大阪帝拳でボクシングを始めた。幼いころから練習、練習の日々。「反動があったんですね、遊びたい」。高校入学後はすべて投げだし、アルバイトの毎日。いくつか掛け持ち、月収は10万円以上あったという。「お金も持って何でもできる、と。先輩と夜遊びの毎日でした」。

 補導歴こそないが16、17歳のときは金髪、カラーコンタクト、つけまつげにエクステ、そしてミニスカートとギャルを精いっぱい“演じて”いた。「遊んでいても、何かむなしい。そんな毎日でした」。最初の留年となった2年前の5月、ゴールデンウイーク明けに家出した。「もう家に戻るつもりはなかったんですが…」。5日間ほどで戻ると、両親と真剣に話し合った。「やっぱりボクシングがやりたい」。母真子さんは「見学だけでも行ってみれば」と背中を押してくれた。たどり着いたのが、グリーンツダジムだった。

 「必死に何かを追いかけている自分が好きと、あらためて知りました」。見失っていた目標が明確に見えた。朝練、学校、そしてジムワークの日々が楽しく、充実している。「今年は絶対大丈夫。昨年より勉強が楽だし、やることをやれば卒業できます!」。次戦に勝てば、夢に見るベルトに王手をかける。

 6月5日。クラスメートが「ハッピーバースデー」で祝ってくれた。しかし、ある1人に「いくつなん? げっ20歳? 2個上やん」と驚かれたという。「17歳の時に描いていた20歳とは全然違う。あまりに変化がなさすぎてびっくりです」とくったくない笑顔に、かつてのやんちゃな面影はかけらもない。無傷の5連勝でタイトル戦へ。20歳の現役JKボクサーは、ベルトを掲げて来年の成人式、そして卒業式出席の野望を抱いている。【実藤健一】

 ◆小村楓香(こむら・ふうか) 1997年(平9)6月5日、大阪・門真市出身。小学2年から空手、中学ではボクシング。3度目の高校2年の昨年、グリーンツダジムに入門。戦績は4勝(2KO)無敗。好きな有名人はユーチューバーヒカル。「考え方が好きなんです」。身長151センチの右ボクサーファイター。

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“JKボクサー”小村楓香、初の後楽園でKO宣言

試合決定を発表する小村楓香(撮影・宮崎幸一)

 “JKボクサー”が後楽園デビューだ。大阪・門真西高に通うプロボクサー小村楓香(19=グリーンツダ)が19日、大阪市内の所属ジムで試合発表会見に臨んだ。

 現在3戦3勝(2KO)で、次戦は5月19日に6戦2勝4敗の武藤美希子(27=角海老宝石)と後楽園ホールでミニフライ級4回戦を戦うことに決定。「初めての後楽園で、決まってからは緊張とドキドキの戦いだった。1ラウンドでKOします」と力強く意気込んだ。

 制服姿で会見に出席した小村は、この春から3年生に進級。2年生で2年留年したが、卒業に1歩近づいた。新設予定の「日本女子タイトル」への挑戦を視野に入れ、プロ4戦目は重要なステップの位置づけ。本石昌也会長も「史上初の現役女子高生日本チャンピオンを目指します」とサポートを誓った。

 会見では5月26日に後楽園ホールで行われる2カードも発表された。メインイベントは68・8キロ契約8回戦のWBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王者松永宏信(29=横浜光)-日本ウエルター級4位矢田良太(27=グリーンツダ)。松永は「終わった後に『通過点』と言えるようにしたい」とKOを予告し、矢田も「松永選手をKOして、世界ランクをいただきます」と格上撃破を誓った。

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