上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

照ノ富士が優勝額贈呈式に出席「今場所もいい成績を」大相撲夏場所9日初日

優勝額贈呈式で記念撮影に臨む照ノ富士(代表撮影)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた8日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。力士は参加しなかったが、春場所覇者で大関復帰場所となる照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は、その後の優勝額贈呈式に出席。公式ユーチューブチャンネルで「今場所もいい成績を残せるように頑張ります」と意気込みを語った。横綱白鵬の休場により照ノ富士を含めた4大関が出場最高位。電話取材に応じた尾車事業部長(元大関琴風)も「どの大関も横綱を狙える。早く横綱を張る人が出てきてほしい」と期待を寄せた。

大相撲夏場所の土俵祭に臨む伊勢ケ浜審判部長(左)と八角理事長・中央は行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
力士不在で行われた大相撲夏場所の土俵祭(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

尾車事業部長「無事に15日間、千秋楽まで」これが一番の目標

尾車事業部長(20年1月撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が8日、報道陣の電話取材に応じ、翌日に控えた夏場所(9日初日、東京・両国国技館)開催について「緊急事態宣言も延長になっていますし、いろんな意味でまっただ中。無事に15日間、千秋楽まで迎えることができるように、これが一番の目標として頑張っていきたい」と話した。

場所前に全協会員を対象に行ったPCR検査では、全員が陰性だった。「日頃から1人1人が自覚を持って注意して生活してくれているという結果。大変うれしく思う」。昨年5月13日に高田川部屋の三段目力士、勝武士さん(当時28)が新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で死去して1年。尾車事業部長は「身近でああいう不幸なことが起こると遠い話じゃない、人ごとじゃないと思って危機感を持ってくれたんだと思う」とした。

土俵では朝乃山、貴景勝、正代、照ノ富士の4大関が優勝争いを引っ張る展開が期待される。「どの大関も横綱を狙える大関だと思う。横綱がいないんだから俺たちの中から優勝しなきゃダメなんだという目標を立てて、明日から臨んでもらいたい。臨むだけじゃなくて、僕らからすれば早く綱を張るような人が出てきてもらいたいと思います」と期待した。

新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反する行動があったとして、師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)からの申し出により、東前頭17枚目竜電(30=高田川)が休場することになった。尾車事業部長によると、場所後にコンプライアンス委員会が調査を行う見通し。「いろいろ話を聞いて、処分いけないようなことなら処分しないといけないだろうし。そのときは皆さんに発表することになると思う」と話した。

関連するニュースを読む

尾車事業部長 感染者出ても「場所自体の中止ない」

尾車事業部長(20年1月撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が13日、報道陣の電話取材に応じ、春場所(14日初日、東京・両国国技館)中に協会員から新型コロナウイルスの新規感染者が出た場合について「場所自体を中止にすることはないと思う」と説明した。

1月の初場所では新型コロナウイルスの影響で関取15人を含む力士65人が初日から休場。異常事態の中で協会は有観客での開催に踏み切ったが、同事業部長は初場所直前に「もっと(感染が)広がっていたら中止というのもあり得たと思う」と、中止も視野に入れていたことを明かしていた。

今場所は11日に山響部屋付きの小野川親方(元前頭北太樹)、尾上部屋付きの音羽山親方(元前頭天鎧鵬)の新型コロナウイルス感染が判明した影響で、山響部屋と尾上部屋の2部屋に所属する計28人の力士が休場することが決まった。尾車事業部長は「(場所中に感染者が)出た場合は濃厚接触者だったり、その辺は休むことになる。濃厚接触者を出さないためにも力士には支度部屋でもマスクをして、準備運動をしてもらうようにしている」と、感染対策に向けて気を引き締めた。

関連するニュースを読む

試練の初場所、途中での無観客開催や中止も視野に

両国国技館の外観(2020年5月4日撮影)

異常事態の中で10日初日の大相撲初場所(東京・両国国技館)を迎える。日本相撲協会は9日、協会員878人を対象に実施した新型コロナウイルスのPCR検査の結果を発表。

九重部屋の西前頭13枚目千代翔馬(29)、西十両5枚目千代鳳(28)、幕下以下の力士2人、友綱部屋の幕下以下の力士1人の計5人の感染が判明した。協会は直近で力士らの感染が判明した宮城野部屋、荒汐部屋、湊部屋を含む計5部屋に所属する親方や力士らの初場所全休を決定。新型コロナの影響で、関取15人を含む力士65人が休場となった。

    ◇   ◇   ◇

新型コロナの大波に、角界ものみ込まれた。政府からの緊急事態宣言を受けた7日に急きょ、実施が決定した大規模PCR検査で5人の感染が判明。現段階で全員無症状だというが、初場所に及ぼした影響は計り知れなかった。年末から年明けにかけて荒汐部屋で力士ら計12人の集団感染が判明し、4日には幕内格行司の木村元基、5日には横綱白鵬が感染。その後、木村元基と白鵬が所属する部屋の力士らにPCR検査を実施するも全員陰性だった。

しかし、協会は「濃厚接触の可能性がある」として、陽性者が出た5部屋に所属する親方や力士らの初場所全休を決定した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「各部屋の接触は見られなかった。部屋だけで抑えられたのが良かった。見切り発車をして開催していたら、感染者が場所中に出てクラスターが発生しかねない状況だった。(検査は)いい判断だった」と検査結果を振り返った。

腰痛で休場する横綱鶴竜を含め、初日から16人の関取が休場するのは戦後最多の異常事態。それでも協会は有観客での初場所開催に踏み切った。しかし、協会内では中止も視野に入れていたという。尾車事業部長(元大関琴風)によると、8日に行われた臨時理事会で中止を含めた判断を八角理事長(元横綱北勝海)に委ねていたという。同事業部長は「もっと(感染が)広がっていたら開催中止というのもあり得たと思う」と明かした。

10日からの15日間で、協会員の中から新たに感染者が判明する可能性は十分にある。尾車事業部長は「もちろん理事長の頭の中ではあると思う」と、場所途中での無観客や中止も視野に入れている。しかし、判断基準は設けずに感染状況を注視しながら、専門医の意見を参考に判断する。

新型コロナの影響で65人の力士が休場することになった。土俵上の寂しさは否めない。尾車事業部長は「幸いにも3大関、幕内の上位がみんな元気で出場できる。休んでいる力士の分もどうかいい相撲を見せてもらいたい」と切に願った。試練の初場所が、いよいよ幕を開ける。【佐々木隆史】

関連するニュースを読む

初場所中止の可能性あった「理事会で了承得ていた」

尾車事業部長(20年1月撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)は9日、報道陣の電話取材に応じ、10日に初日を迎える初場所(東京・両国国技館)について中止の可能性があったことを明かした。

協会員約900人を対象に実施したPCR検査の結果がこの日に判明し、前頭の千代翔馬、十両千代鳳ら計5人の感染が判明。尾車事業部長は「昨日の理事会で(検査)結果は明日になるので開催の中止も含めて理事長に任せてもいいですか、ということで理事会では了承を得ていた。もっと(感染が)広がっていたら開催中止というのもありえたと思う」と話した。

一方で、3月に大阪で開催を予定している春場所については「理事会では3月は大阪で開催すると決定している」と話すものの、「コロナの状況によるのが大前提。大阪も(緊急事態宣言が)出る。遅くとも場所後の理事会。ここまでが僕自身のリミットだと思っている」。私見ながら、今月中にも春場所開催の方針を固めるつもりだという。

関連するニュースを読む

力士会が合同稽古の時期見直し要求、より本場所前に

両国国技館の大広間で行われた力士会の様子

大相撲の横綱鶴竜(35=陸奥)が24日、東京・両国国技館で行われた力士会後に、報道陣の電話取材に応じた。力士会には、日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)も出席。尾車事業部長からは、コロナ禍で奮闘し続けた関取衆に対して、ねぎらいの言葉を掛けられたという。

鶴竜は「みんな非常に肩身が狭い中で生活してきたけど、相撲協会が厳しい対応をしたのはみんなのため。やっぱり健康が大事。コロナで亡くなった人もいる。そういうのが起こらないようにしないといけない」と話した。

力士会から協会に対しては、合同稽古の時期の見直しを要望したという。9月の秋場所後から始まった合同稽古は、両国国技館の相撲教習所で参加希望力士らで行われている。11月場所後も行われたが、期間はともに翌場所の番付発表の前日までの約1週間。番付発表後から本格的な稽古を再開させる力士が多く「本場所初日の1週間前ぐらいに合同稽古ができないか」と提案したという。

尾車事業部長が退席後には、集まった関取衆に対して合同稽古への参加を呼び掛けた。全日程に参加はしなかったが、鶴竜は23日まで行われた合同稽古に参加。「(参加)人数が少なかった。稽古するのが仕事。もちろんケガだったりの事情はあるけど、みんなにも参加してもらいたい。できる範囲でやってもらいたい」と話した。

関連するニュースを読む

初場所初日と2日目、チケット販売数5000枚に

両国国技館の外観(2020年5月4日撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が24日、初場所初日と2日目のチケット販売数を5300枚から5000枚に減らしたことを明かした。

23日に政府が、来年1月11日までの大規模イベントでの入場を原則5000人に制限すると発表。尾車事業部長は「まだ完売していないので、この時点で5000枚を超えないように止めた」と説明。同12日の3日目以降の販売枚数については「政府の意向を見ながら決めていく」と話した。

また、来年3月に大阪開催予定の春場所について話し合う臨時理事会を、初場所前に開催する方針を示した。

関連するニュースを読む

尾車事業部長、両横綱に「進退懸けて出てこないと」

尾車事業部長(20年1月撮影)

大相撲11月場所(東京・両国国技館)初日を翌日に迎えた7日、日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が電話取材に応じた。

1年納めの場所開催に向けて「相撲界だけではなく世界中が(新型コロナウイルスに)振り回された。何とか5月場所以降、お客さんを入れて開催できることに感謝しないといけない」と話した。

11月場所から2500人に制限していた1日の観客数が5000人に増える。増員にあたって、これまで1人で使用していた4人升席に2人で使用できるようにすると大きな反響があったという。「相撲は1人ではなくて、お連れの方と楽しむものなのかなと。升席が2人になって売り上げが好調」と話した。

そんな1年納めの場所だが、白鵬と鶴竜の2横綱が休場。尾車事業部長は「3大関が優勝争いをすれば土俵が締まる。3人がライバル心を持てばいい展開になる」と新大関の正代を筆頭に、貴景勝と朝乃山の3大関の活躍に期待した。一方、横綱に対しては「進退を懸けて出てこないとダメじゃないですかね。それぐらいの気持ちを持って出てくるんじゃないですかね」と厳しい言葉で再起を期待した。

2横綱が休場も、3大関をはじめ、三役復帰を果たした小結照ノ富士や高安、幕内上位に番付を上げた若手の霧馬山や若隆景、琴勝峰がいるなど、役者はそろった。尾車事業部長は「新旧入り乱れの場所を楽しんでたいただければと思います。見応えのある優勝争いや内容のある相撲を見せたい。15日間見守っていただければと思います」と話した。

関連するニュースを読む

尾車事業部長、出稽古を条件付きで解禁の可能性示唆

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)は12日、報道陣の電話取材に応じて、現在禁止となっている出稽古について条件付きで解禁する可能性があることを明かした。尾車事業部長は「場所後の休養期間を終えた後に出稽古をやっていけるんじゃないか」などと説明した。

秋場所前に力士会から、出稽古解禁の要望があった。それに対して「コロナ禍の中では番付発表からの2週間の行動が一番大切。(感染した場合)2週間というのが1つの隔離期間。(感染者が出た場合)出稽古に行った部屋も(隔離)ということになる。だから番付発表前に出稽古を解禁できるように考えています」と説明した。

番付発表は原則、本場所初日の13日前に行われる。番付発表後に出稽古を行い新型コロナウイルス感染が判明して2週間隔離となってしまうと、本場所初日に間に合わない計算となる。そのため、本場所終了後から次の場所の番付発表までの間に出稽古を解禁できるよう、新型コロナウイルスの専門家らと話し合いを行って調整するという。

関連するニュースを読む

いよいよ「命懸け」7月場所、完走へ厳戒態勢の祈願

新型コロナウイルス感染を避けるため力士不在で行われた大相撲7月場所の土俵祭りに臨む親方ら協会関係者たち(撮影・小沢裕)

厳戒態勢の中、いよいよ大相撲が始まる。7月場所(東京・両国国技館)初日を翌日に控えた18日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。

力士の参加、一般公開はなく、出席者も限定される中、本場所の安全を祈願。新型コロナウイルスの影響で無観客で開催された3月の春場所、中止となった5月の夏場所を経て、協会の尾車事業部長(元大関琴風)が「命懸けの場所」と緊張感を強める15日間が幕を開ける。

   ◇   ◇   ◇

静まり返った館内で、土俵祭りが始まった。八角理事長(元横綱北勝海)をはじめ、出席した審判部の親方衆らはマスクを着用し、隣との間隔を空けて椅子に着席。通常は出席する三役以上の力士は不参加で、行司も資格者のみの参加。一般公開はなし。徹底した新型コロナの感染防止策が敷かれた中で、土俵の安全を祈願した。

コロナ禍の中で開催される7月場所。力士は支度部屋でもマスク着用が必須で、上がり座敷にはアクリル板を立てて座る場所を仕切るなど、いくつもの予防策が敷かれる。報道陣の電話取材に応じた尾車事業部長(元大関琴風)は「厳戒態勢みたいな感じ。命懸けの場所というような雰囲気」と緊張感を強めた。土俵祭り後には執行部による会議を行い、感染防止策の再確認を行ったという。「感染者を出すようなことがあってはいけない。緊張感でいっぱいです」と明かした。

観客への注意も忘れない。マスク着用や大声での声援を控える等の注意事項が書かれた看板が、館内の至る所に設置された。1日の観客上限数は約2500人。満員時の4分の1程度だが当然、油断はない。「感染症の専門家の先生と何度も意見交換をしながら準備を進めてきた。コロナ禍で物事を進めていくには、それぐらいの注意喚起が必要」と強調した。

力士も、相撲ファンも待ちに待った本場所。新大関の朝乃山や序二段から史上初の再入幕を果たした照ノ富士など、注目力士は多数いる。尾車事業部長は「会場に足を運んでいただくお客様、テレビで観戦していただくお客様に、勇気とか希望を与えられるような場所になったらいい」と切に願った。異例な場所が、いよいよ始まる。【佐々木隆史】

<7月場所中の主な感染防止策>

▽力士らは支度部屋でもマスク着用。準備運動時も。

▽支度部屋ではアクリル板で各関取の間を仕切る。

▽花道奥では足元シールを貼り密集を避ける。

▽取組を行う力士は支度部屋を出たらマスクを外し、取組後は支度部屋に入る際に新しいマスクをつける。

▽1日当たりの総観客数を約2500人に縮小。

▽全ての4人マス席を1人ずつで利用。

▽観客は入場時に取組表を自ら取り、手を消毒する。

▽感染者発生の場合に備え、入場客には入場券の14日間保管や接触確認アプリへの登録を促進する。

▽観戦後は時間差退場。

▽アルコール類の販売中止。食事の販売も最小限。

▽開場時間を午前8時から午後1時に変更。

▽接触を伴うファンサービスを中止。

大相撲7月場所土俵祭り、新型コロナウイルス感染を避けるため互いに距離を保ちながら力士不在で行われた大相撲7月場所の土俵祭りに臨む、左から出羽海親方、錦戸親方、八角理事長、藤島親方、伊勢ケ浜親方(撮影・小沢裕)
国技館内のトイレの洗面台に貼られた30秒の手洗いを促すステッカー(撮影・小沢裕)

関連するニュースを読む

尾車事業部長「自分の相撲取るのがプロ」厳戒本場所

尾車事業部長(2019年12月25日撮影)

大相撲7月場所(東京・両国国技館)を翌日に控えた18日、同所で本場所の安全を祈願する恒例の土俵祭りが行われた。

通常は三役以上の力士が出席するが、新型コロナウイルス感染防止のため力士の参加はなく、一般公開もなし。八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方衆は通常通りに出席するも、行司の出席者は資格者のみになるなど、厳かな雰囲気の中で行われた。

土俵祭り後には、協会執行部による会議が行われた。報道陣の電話取材に応じた尾車事業部長(元大関琴風)は「3月と変わらずにコロナ禍の中で始まるから緊張感でいっぱいです」と現在の心境を明かした。同会議では、感染防止策について再確認が行われたという。「もちろん春場所も毎日緊張感あってやったけど、今回は場所も違うし、動線も違ってくる。なんてたってお客さんを入れることになりましたから。そこが一番大きいと思いますね。責任が増したということ」と観客が入ることで、より引き締まった。

1日の観客数の上限は約2500人。満員時の4分の1程度だが「見届け人が多ければ多いほど、力士というのは緊張感も増す。今まで以上に体も動いて、力も出るんじゃないかな」と予想。観客にはマスク着用を義務づけ、大声での声援を控えさせるなど、多くの制約をかけることになる。それに対して「心苦しいけど、これも1つお客さんを守るという意味。感染症の専門家の先生と何度も意見交換をしながら進めてきた。ご協力いただきたいという気持ちです」と観客を思いやった。

観客同様に力士への制約も多い。支度部屋ではマスク着用が必要で、アクリル板を立てて座る場所を仕切るなどの感染防止策が敷かれている。「厳戒態勢みたいな感じ。命懸けの場所というような雰囲気になっていますけど、日本全体がそういうことですから」と説明。「その中において結果を出し、自分の相撲を取るのがプロだと思います。とにかく力士には頑張ってくれという気持ち。文句を言いたいのもよく分かります。それ以上に協会は彼たちの命とか、大きな意味があってやっていることですから分かってくれよ、という気持ちです」と話した。

無観客で行われた3月の春場所、5月の夏場所中止を経て、ようやく開催される観客入りの本場所。「会場に足を運んでいただくお客様、テレビで観戦していただくお客様に、いろんな意味で勇気とか希望を与えられるような場所になったらいい。それを期待して15日間頑張ろうというところです」と思いを込めた。

関連するニュースを読む

幕下友風が懸命リハビリ 歩く姿に「先生が泣いた」

友風(2019年9月16日撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が22日、東京・両国国技館で報道陣の代表取材に応じ、昨年の九州場所で右膝を負傷した弟子の幕下友風(25=尾車)がリハビリに励んでいることを明かした。

「土曜日は(リハビリが)休みだから土曜日はうち(部屋)に来てうちの上でトレーニングルームでやっている、張り切っている」。

友風は自己最高位の西前頭3枚目だった昨年九州場所、2日目の取組で右膝を負傷。「右膝関節脱臼」の大けがで、師匠も当時「(全治に)最低でも1年はかかる」と話していた。

懸命に復帰を目指す弟子の姿に「あいつの歩く姿を見て(手術した)先生が泣いたって。どういうことが待ち受けるか分からないが、今やっていることに無駄はないと思っているんだろうね。次へ向かっていく意味で」とうなずいた。

また、幕下に陥落した部屋頭の矢後(25=尾車)には両膝の手術を受けるよう勧めたと明かした。「引っかかっている半月板を両脚取った。これだけ時間あるんだから、今しかチャンスがないぞって(矢後に)言って」。

夏場所の中止が発表された直後、すぐに片脚を手術。リハビリを経て、今では稽古場で四股を踏む状態まで回復したという。

「(7月場所には)全然間に合う。あいつにとっては相撲の神様がくれた時間だったんだよ。協会にとっては大変だけど。1場所ないというのはね。けがのある人はみんな、この期間にいろいろケアをしてるんじゃないか。良かったんじゃないか」。

年6回の本場所を戦う大相撲の力士。夏場所は中止となったが、心身の回復に時間をあてつつ、7月場所に向けて調整している。

関連するニュースを読む

尾車親方、プロ野球の観客入れる方針「参考になる」

尾車親方(2020年2月25日撮影)

日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が22日、東京・両国国技館で報道陣の代表取材に応じ、開催まで1カ月を切った7月場所(19日初日、国技館)について「やっと場所が近づいてきたなという気持ちでいます」とコメントした。

協会は無観客での開催を目指している中、プロ野球、Jリーグはともに7月10日から観客を入れる方針を示している。尾車事業部長は「(7月場所初日の)9日先に入れてくれたら参考になる。野球やJリーグも入っているんだから、相撲も入ってもいいのかなと。ただ会場とかいろんなところが違うから。入れるにしてもどういう規約をもって入れたらいいとか。マス(席)の中に一人で次の人まで3つ空けないといけないとか。その辺は分からない」と見解を示した。

今月19日にプロ野球が無観客で開幕した。尾車事業部長も連日、テレビで観戦してることを明かし「スポーツって無観客だろうがなんだろうが、真剣勝負でああいうのがテレビの画面からたくさん伝わってきていいよな。とても気持ちがすかっとする」と、スポーツの魅力を実感。東京ドームではバックネット裏に複数の人物が映ったパネルが掲示されている。「なるほどいろいろ演出を考えているな、と。それがそのまま相撲に当てはまるか分からないけど、少しでも無観客でも盛り上がることができればいい」。他競技が取り入れるさまざまな工夫にも関心を示した。

春場所終了後の約3カ月で悲しい出来事もあった。各部屋が自粛生活を続ける中で、先月13日に高田川部屋の三段目力士、勝武士さんが新型コロナウイルス感染による多臓器不全で死去。尾車事業部長も「それはもう本当に残念としか言いようがない」と胸を痛めた。高田川部屋から尾車部屋は徒歩1分ほどの距離。「(高田川部屋に)救急車が来た時も防犯カメラにずっと写ってっていたので、どうかしたのかと思いながら、聞くわけにもいかず。ずっと長く救急車が止まっていたのでね。どうなってるんだろうというそんな気持ちで見守っていたんだけどね。その後、分かったけど、勝武士くんが病院に運ばれていったのはその後に分かったんだけど、最悪の結果をもたらしてしまった。本当に本人もだけど、部屋の若い衆もだし、師匠やおかみさんもみんなの気持ちを思うと、正直、いたたまれなかったというのが本心」。コロナの恐ろしさを一層感じる出来事となり、弟子にも改めて言葉をかけたという。「やっぱり不要不急の外出を控えろというのは僕も部屋の力士を集めて言った。念押しした。あれは本当にショックです。そのためにも7月場所でいい相撲を、元気な相撲を皆さんに見てもらえるように、いま場所に向かってどこも頑張っていると思う」。協会員が一丸となって、悲しみを乗り越える。

先月18日から今月12日まで行われた抗体検査の結果は、6月中に発表される予定。「抗体検査の結果をもらって、それでご指導いただいている専門家の人にどうすべきかというのを指導いただき決めていく」。指針を定めて、開催に向けて1歩ずつ前進していく。

関連するニュースを読む

春場所は無観客開催、NHKの中継は通常通り実施

臨時理事会を終えて無観客試合を発表した、左から日本環境感染学会監事の賀来満夫氏、八角理事長、高島理事(撮影・上山淳一)

日本相撲協会は1日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて同所で行われる大相撲春場所(3月8日初日)の無観客開催を決定した。本場所の無観客開催は戦後初となった。

同協会は2月25日に、大阪市で執行部による定例会議を開催した。八角理事長(元横綱北勝海)や尾車事業部長(元大関琴風)、高島春場所担当部長(元関脇高望山)らが出席。春場所開催について「通常開催」「無観客開催」「中止」の3つの選択肢の中から、臨時理事会で最終決断をすることを決めていた。

2月26日には、安倍晋三首相がスポーツなどの自粛を要請。感染防止のため、相撲協会にもスポーツ庁からイベントの中止、延期、規模縮小を求める文書が届いた。その後も国内での感染拡大は止まらず、春場所の無観客開催を決定した。

臨時理事会後、同協会は八角理事長(元横綱北勝海)、大阪場所担当部長の高島理事(元関脇高望山)、東北医科薬科大学の感染症学特任教授で東北大学の賀来満夫名誉教授が出席し会見した。

理事会では開催中止の意見も出たが、約2時間半の議論の末、最終的に無観客開催に踏み切った。同理事長は「大阪での本場所開催を楽しみにしていた多くの皆さまにはたいへん、ご迷惑をおかけすることとなりますが、2月26日の政府要請を踏まえ、また社会全体で新型コロナウイルス感染症の拡大を防いでいることを勘案し、このような判断とさせていただきました。何とぞ、ご理解とご協力をたまわりたくお願い致します」と会見で切り出し、さらに「NHKの相撲放送は通常通り実施致しますので、相撲ファンの皆さまにはご家庭、テレビの前で相撲観戦をお楽しみいただけましたら幸いです。無観客ではありますが、力士の白熱した取組をお約束します」と語った。

無観客開催に踏み切った最大の理由を問われると、あらためて「今日、理事会でいろいろと話が出ましたが、先生の意見をうかがいながら、お客様に迷惑をかけられない」とした。観客の声援もなくモチベーションが維持しにくい力士に対しては「ひじょうに厳しい土俵であることは確かです。普段の声援されている緊張感の中で相撲を取るのと、全くお客様がいない所で相撲を取るというのは、おそらくほとんどが初めて。気持ちの高め方に関しては非常に難しいと思います。それを、いかに高めていくかが大切なことだと思います」と要望した。

臨時理事会を終えて無観客試合を発表する八角理事長(撮影・上山淳一)
臨時理事会を終え、会見で進行役の芝田山理事(撮影・上山淳一)

関連するニュースを読む

朝乃山「気になる」26歳誕生日より春場所開催可否

申し合い稽古で豊山(左)と相撲を取る朝乃山

日本相撲協会は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月1日に臨時理事会を開き、春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)の開催可否について、無観客開催か中止に絞って最終決断を下す。

1日に26回目の誕生日を迎える大関とりの関脇朝乃山(高砂)は2月29日、大阪市の時津風部屋に出向き、居合わせた平幕の高安らと申し合い稽古を行った。春場所に向けて調整する一方で、複雑な心境を吐露した。

  ◇    ◇    ◇

26回目の誕生日よりも、断然関心が高い事がある。出稽古を終えた朝乃山は、報道陣に翌日の誕生日を指摘されるも「全然気にしていません。(祝いは)高校までです」と話題を流し、「とりあえず(相撲協会の)決断が気になります」とそわそわした。

3月1日に臨時理事会を開き、春場所開催について無観客開催か中止かの決断を下す。通常開催の選択肢もあったが、尾車事業部長(元大関琴風)が先日「相撲協会だけ通常開催はありえない」と個人的見解を示し、状況的にも可能性は極めて低い。そんな中で朝乃山は「無観客で開催したとして、もし途中で協会員の誰かが感染してしまったらどうなるんですかね?」などと心配の声を上げた。

それでも本場所のために準備は進める。この日は大関経験者の高安や関脇正代らと申し合い稽古を行い、12番取って6勝。馬力のある高安相手に得意の右四つの感触を確かめた。「(高安と)普段なかなかできないのでやりたかった。悪くはない。いい稽古ができた」。開催の可否が頭の片隅にちらつきながらも、大関とりに向けて順調に仕上げている様子だった。

尾車事業部長は臨時理事会前日のこの日も、先発事務所で高島春場所担当部長(元関脇高望山)らと話し合いを行った。「明日みんなでしっかりと話し合って決める」。戦後初の無観客開催か、八百長問題の影響で開催できなかった11年春場所以来3度目の中止か。歴史的決断がいよいよ下される。

時津風部屋に出稽古した関脇朝乃山

関連するニュースを読む

春場所 無観客、中止も選択肢 尾車事業部長が見解

尾車親方(2019年5月7日撮影)

新型コロナウイルスの感染拡大に角界も揺れている。日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が28日、大阪・堺市の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古後に、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)開催について個人的見解を示した。

状況からして可能性の薄い通常開催について触れ「相撲協会だけ通常開催はありえない」と明言。同協会は3月1日に臨時理事会を開き、通常開催、無観客開催、中止の中から最終決断を下す。全国的にスポーツやイベントの自粛ムードが高まっており「収束というよりは状況は厳しくなっている。理事会で皆さんの意見を聞きたい。過去の事例が分からないから」と頭を抱えた。

力士らにも影響は及んでいる。29日に開催予定だった、大関とりの朝乃山が所属する高砂部屋の激励会の中止がこの日に決定。約1000人が参加予定だったといい、部屋関係者はこの日もホテルに出向いて折衝に追われた。朝乃山にとっては大関昇進に向けて、気合を入れるまたとない機会だった。朝乃山と同じ近大出身で12月に定年を迎える高砂親方(元大関朝潮)にとっても、師匠として迎える“第2の故郷”での最後の場所の激励会だったが無念の中止となった。

地方場所ではファンサービスで稽古見学が可能な部屋が多いが、今年は例年通りとはいかない。横綱白鵬が所属する宮城野部屋は、25日の稽古始めから一般客や報道陣の見学を禁止。初場所で平幕優勝を果たした徳勝龍が所属する木瀬部屋も、報道陣の見学を規制している。一方で横綱鶴竜が所属する陸奥部屋は見学が可能。稽古場に入る際には、マスク着用と手のアルコール消毒が必須で「熱のある方やせきをしている方、基礎疾患のある方はご遠慮下さい」と書いた紙を張り注意喚起している。異常事態に角界も細心の注意を払っている。

関連するニュースを読む

春場所は「1人でも感染したら中止」力士ら注意喚起

力士会後、マスク姿で報道陣の取材に対応する鶴竜(左)、白鵬の両横綱(撮影・佐藤礼征)

日本相撲協会の執行部による定例会議が25日に大阪市内で行われ、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)開催について3月1日に臨時理事会を開いて最終決断することを決めた。

会議後に芝田山広報部長(元横綱大乃国)が対応し「今日は開催するかしないかは決まっていない。今の所は3月1日に臨時理事会を開いて決める。これから外部理事も招集する」と明言した。

4月には春巡業の開催が予定されており、現段階では春場所の延期の可能性はないという。「選択肢は3つ」と通常開催、無観客での開催、中止のどれかになる見込み。会議には高島春場所担当部長(元関脇高望山)も出席し、今後予測されるさまざまなケースへの対応について話し合ったという。芝田山広報部長は「他のスポーツ団体の事案の報告などもあった。今後も国内の状況を見ていきたい」と慎重な構えを見せた。

この日は、十両以上の関取で構成される力士会も大阪市内で行われた。同会に出席した尾車事業部長(元大関琴風)は、力士らに「万が一、協会員が1人でも感染したら本場所を中止せざるを得ないから気をつけてくれ」と注意喚起した。また、29日に予定されていた大阪市の住吉大社での横綱奉納土俵入りは中止になった。3月3日の前夜祭や、春場所初日前日の同7日の土俵祭りなども含めて、あらためて開催の可否について話し合うとした。

力士会後、報道陣の取材に対応する尾車親方(撮影・佐藤礼征)

関連するニュースを読む

白鵬「不思議な緊張感で稽古」新型コロナに危機感

マスクを着用して力士会に出席する横綱白鵬

大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて十両以上の関取らが出席する力士会が25日、大阪市内で行われ、白鵬(34=宮城野)と鶴竜(34=陸奥)の両横綱が、新型コロナウイルス感染への危機感を強めた。

力士会後、両横綱はマスク姿で報道陣の取材に対応。力士会会長の鶴竜は「何かを触ったらアルコール消毒をするとか、今まで以上に気をつかいたい」と話し、白鵬は「(過去に)さまざまな問題を乗り越えてきたが、これは目に見えないもの。不思議な緊張感で稽古して、場所に臨むことになる」と神妙だった。

力士会では尾車事業部長(元大関琴風)から新型コロナウイルス感染拡大への対策として、手洗い、うがいの徹底、不要な外出を控えることなどを注意喚起された。会場に訪れたファンとの握手などの接触も避ける方針だという。

ともに休場明けの場所になる。3場所連続で途中休場している鶴竜は「体も元気になった。準備もできたと思うので、これから稽古していきたい」と気合を入れた。

白鵬は、初場所を休場する要因となった右足踵の裂傷による蜂窩(ほうか)織炎について「傷口もだいぶ良くなってきたのでここからです」と話した。

力士会後、マスク姿で報道陣の取材に対応する鶴竜(左)、白鵬の両横綱(撮影・佐藤礼征)

関連するニュースを読む

春場所開催へ方針出ずも注意喚起、1人感染で中止も

春場所が開催されるエディオンアリーナ大阪(2017年3月11日撮影)

大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて十両以上の関取らが出席する力士会が25日、大阪市内で行われ、尾車事業部長(元大関琴風)が新型コロナウイルスへの対応について説明した。力士会に出席した尾車事業部長は「力士らにコロナウイルスに関して注意喚起をした。とにかく不要不急な外出を控えるなどして感染を防いでくれと。万が一、協会員が1人でも感染したら本場所を中止せざるを得ないから気をつけてくれと言った」と話した。

現段階では春場所開催に向けて明確な方針は決まっていないが「無観客にするのか中止にするのか、そのまま開催するのかをこれから決めていきたい」と説明。延期の可能性については「それはない。(4月には)巡業も始まるし、やる日程がない」と否定した。

新型コロナウイルスの感染拡大は全国的な問題となっており、さまざまなイベントが中止や延期になっている。それだけに「今後の動向次第で対応は日々変わると思う」と話した。また29日に大阪市の住吉大社で行われる予定の奉納土俵入りについては「住吉大社さんの方から今年は中止にしたいと連絡があった」と明かした。

朝稽古での観客への対応や、激励会などの開催の有無に関しては各部屋に任せているという。しかし、これについても「今後の動向によっては考え直さないといけない」と厳しい表情を浮かべた。

関連するニュースを読む

八角理事長の続投濃厚、協会理事選6期ぶり無投票

八角理事長(2019年8月31日撮影)

日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で、1期2年の任期満了に伴う役員候補選挙の立候補を受け付け、定員10人の理事候補に10人、定員3人の副理事候補に3人がそれぞれ立候補した。定員を超えなかったため、6期ぶりに無投票で理事と副理事が決定。理事候補には現職の八角理事長(元横綱北勝海)や、尾車事業部長(元大関琴風)ら現職8人の顔が並んだ。

現職の山響親方(元前頭巌雄)は最後まで支持者集めを模索したものの出馬を断念した。元横綱日馬富士の暴行事件により、17年に理事を辞任した伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)や、現副理事の花籠親方(元関脇太寿山)が出馬した。理事候補は春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)後の同23日に開かれる評議員会の承認を経て就任する。

新たな理事メンバーで同日に理事長を互選するが、現職の顔ぶれも多く八角理事長の続投が濃厚となっている。

日本相撲協会新役員候補

関連するニュースを読む