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時津風親方また違反で解雇も 場所中にマージャン店

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

大相撲の時津風親方(47=元前頭時津海)が初場所中、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反したことが26日、分かった。

関係者によると、同親方はマージャン店のほか歓楽街に出向いていたという。協会は近日中に理事会を開き、処分を決める方針。同親方は昨年9月にもゴルフコンペに参加していたことが判明して2階級降格処分を受けており、違反は2度目になる。解雇を含めた厳罰は避けられない見通しだ。

   ◇   ◇   ◇

大栄翔の初優勝などで初場所が盛り上がった直後、水を差すような行為が判明した。時津風親方が本場所中にもかかわらず複数回、雀荘でマージャンに興じていたことが分かった。また、マージャンだけでなく、歓楽街にも繰り出していた。関係者によれば、同親方は今場所に限らず、雀荘に出入りしていたという。

日本相撲協会は、新型コロナウイルス感染拡大を予防するためのガイドラインを作成し、力士、親方らに不要不急の外出を禁じている。初場所前に協会員878人全員がPCR検査を受け、力士5人が陽性となった。このほか直近で力士らの感染が判明した計5部屋に所属する親方や力士らの全休を決定。力士65人が休場して、初場所を実施した。

多くの協会員は、感染予防を徹底しながら15日間を過ごした。その結果、出場した力士らに感染者は1人も出ず、無事に完走。八角理事長(元横綱北勝海)は観客に感謝しつつ「外出できない中、力士も行司も呼出も床山も、そして親方衆も、その家族もよく頑張ってくれた。医療従事者にも感謝」と話したばかりだった。

時津風親方は昨年9月、友人に誘われて宮城県に旅行し、ゴルフコンペに参加。さらに、密状態ながら居酒屋にて会食していた。これが発覚して秋場所を謹慎し、場所後に「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。出直しを期したはずが、違反を繰り返す事態になった。

手本を示すはずの親方の2度目の行為に対してあきれる親方は多く「クビは避けられないでしょう」と指摘する声もある。時津風部屋は今場所、正代が優勝争いに加わり、弓取りの幕下将豊竜が新十両に迫るなど、最後まで出場した15人中12人が勝ち越し。同じ屋根の下に暮らす親方の行為は、彼らの頑張りを台なしにしかねなかった。千秋楽からわずか数日、熱戦の余韻が消えていく。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)本名は坂本正博。元前頭時津海で、最高位は東前頭3枚目。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大を卒業後、96年春で幕下付け出しデビュー。翌97年夏場所で新十両。98年秋場所新入幕。通算466勝485敗43休、幕内通算322勝385敗43休。07年10月に現役引退し、時津風部屋を継承。昨年9月、日本相撲協会のガイドライン違反で秋場所を謹慎。委員から年寄に2階級降格処分を受けていた。

◆時津風部屋 1941年(昭16)10月に、不滅の69連勝を記録した横綱双葉山が立浪部屋から独立し「双葉山道場」を設立。45年11月の引退後に年寄時津風を襲名した。68年12月の死去後は一時、立田川(元横綱鏡里)が引き継ぎ、69年2月に元大関豊山が継承。98年には理事長に就任。02年8月、元大関豊山の定年に伴い元小結双津竜が継承。07年10月、新弟子死亡問題から先代時津風親方が日本相撲協会を解雇。前頭の時津海が現役を引退して名跡と部屋を継承した。横綱鏡里や大内山、北葉山、豊山の3大関を輩出した名門。昨年は秋場所で優勝した正代が大関に昇進したばかりだった。

◆日本協会のコロナ対策ガイドライン 「日常生活における感染予防」の項目の1つに「外出の自粛」がある。「不要不急の外出を自粛する。近隣以外への緊急な外出や必要な外出は、師匠が協会に相談した上で行う」と書かれている。また「協会員の移動」の項目の中にも「基本的に外出禁止とし、不要不急の外出をしない」「人との接触の機会を減らす」とある。なお外出する場合は「マスクを着用し『いつ、だれと、どこに』を明確にし、師匠に報告する」と明記している。

◆今後どうなる まずは日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青柳隆三委員長=弁護士)が事実関係を調査する。時津風親方には弁明の機会も与えられる。コンプラ委は検討した処分案を日本相撲協会理事会に答申。これを受けて理事会が処分を決める。協会員への処分は軽い順にけん責、報酬減額、出場停止、業務停止(協会事業への従事を停止)、降格、引退勧告、解雇の7項目。

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ジンクスなんの!将豊竜「弓取り出世」新十両王手

朝興貴(右)を押し出しで破る将豊竜(撮影・江口和貴)

<大相撲初場所>◇11日目◇20日◇東京・両国国技館

弓取りを務める西幕下8枚目の将豊竜(24=時津風)が朝興貴を押し出して6連勝。幕下15枚目内で7戦全勝は内規で十両昇進となるため、新十両に王手をかけた。

身長170センチで体重110キロ台の小柄な体を土俵上で目いっぱい躍動させた。「今場所は立ち合いの圧が伝わっている。押されて怖いところもあったが、立ち合いから攻めることができた」と会心の相撲を振り返った。

自己最高位で6連勝。一気に関取の夢に王手をかけ、「緊張感しかない。昨日も1日中、考えすぎてましたが、場所に来てまわしを着けたら何ともない。そこまでがきついです」。

秋田県横手市出身。19年の春巡業から弓取りを務める。角界には「弓取り式をやる力士は出世しない」というジンクスもある。大きな希望と重圧がかかる最後の7番相撲へ、「意識しないのは無理かもしれないが、自分の相撲を取りきるだけです」と気合を入れた。

朝興貴(左)を攻める将豊竜(撮影・河野匠)

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正代、熊本の応援「背中を押してもらった」一夜明け

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代

大相撲秋場所で初優勝を果たした関脇正代(28=時津風)が千秋楽から一夜明けた28日、リモートでの会見に出席した。東農大で学生横綱にも輝いた大器は、初土俵から6年で素質が開花。熊本県出身では初めて賜杯を抱いた。大関の足固めとみられていた場所で13勝を挙げ、場所後の大関昇進も確実。30日にも「大関正代」が誕生する。

主な一問一答は以下の通り。

-昨日と表情が違う

正代 そうですね。緊張感から解放された。

-実感は湧いたか

正代 理解はしているが、まだ。1日たったら落ち着くかと思ったが、優勝したんだなという感じです。今のところ。いろんな方々からの連絡で優勝したというのは分かっているが、自分がそれに追いついていない。

-朝を迎えての心境は

正代 精神的な疲れが大きい。すごくだるく感じる。

-初優勝の味

正代 最高と答えておきます。

-熊本では初優勝

正代 とても光栄に思っています。

-昨日は熊本が大変なことになっていた

正代 うれしい。そんなにたくさんの方に見ていただいて応援してもらった。大勢の方々に背中を押してもらった。どこかのタイミングで1度帰られたらいい。

-時津風部屋でも久々の優勝

正代 師匠にもおかみさんにも喜んでいただいた。前回が北葉山さんというのは知っていた。すごく光栄、すごくうれしい。

-審判部が臨時理事会の招集をする。事実上の大関昇進が決定

正代 今まで以上に負けられない地位。責任もともなう。自分なりに精進していきたい。

-今場所の意気込み

正代 関脇の地位を維持できればいいと思っていた。まず勝ち越し。上がれたらいいかなというくらいに考えないと緊張してしまう。

-原動力になったこと

正代 しっかり自分の中でオンとオフができた。日頃からそうだけど、稽古終わってから自分の部屋に帰って、ほとんど相撲のことを考えないようにしている。休むときは休んで、土俵に立ったらオンが入るようにメリハリをつけるようにしている。ここまできっちり分けたのはここ最近だと思う。

-12日目で2桁。節目となったか

正代 早い段階での2桁だったので、僕の中ではすごい意外というか、信じられないというか、そんな感じだった。

-2日間の大関戦。貴景勝戦は下がらなかった

正代 立ち合いが良かった。自分の中でも2桁勝ってだいぶ余裕が生まれた。相手は大関。思い切り取ることだけに集中した。

-朝乃山戦は

正代 今場所の15日間で一番いい立ち合いができた。角度もすごい良かった。自信にもなった。今までやってきた稽古が間違ってなかったんだと思った。

-千秋楽勝てば優勝だった

正代 (単独)先頭になったのが千秋楽だけ。それが気持ち的に楽だった。ずっと先頭だと気負ってしまう。

-相手は新入幕の翔猿

正代 千秋楽に当たる相手としては最悪。千秋楽で初顔というのはなかなかない。それですごく好調。やりづらい。同じ大学出身なので。あの場所では一番意識した相手だった。

-前日の夜も寝られなかった

正代 2時間くらいですね。(気持ちの整理は)つかなかった。土俵に上がるときは立ち合いどういうふうに当たるか考えていたが、それまでどういう相撲を取るかなかなか決まらなかった。自分はそんなに選択肢の多い力士ではない。相手がどうくるか考えた。とりあえず立ち合いだけ圧をかけて、その後は相手の変化にも対応できたらなと、土俵に向かった。振り返ってみて立ち合いは当たれていなくて、良くない立ち合いだった。手をつくときにも時間をかけた。頭の中では決めていたけど、なかなか体はついてきてくれなかった。

-土俵際の勝負だった

正代 一気に持って行かれることはないと思っていたが、自分にも焦りがあった。

-いなされて中に入られた

正代 内容としては良くない。

-逆転の突き落とし

正代 最後まで諦めない気持ちがそこに出た。

-何度かうなずいた

正代 最初は、勝ったんだと。緊張から解放されて安心しているのが出たのかな。

-付け人を見た瞬間に目に光るものがあった

正代 付け人を見たときもそうだし、弓取りの(同部屋の)将豊竜が目が潤んでるように見えた。お客さんもいたので何とか堪えたが、花道にいって緊張が抜けてきたときに、きた。

-15日間何が良かったのか

正代 立ち合いの圧力が良かった。

-胸から当たる立ち合い

正代 自分的には弱点だと思っている。もう少し前傾の方がいいんじゃないかと感じている。今場所は立ち合いからはじくほどじゃないが、ぶつけにいっている。その勢いを殺さないように前に出る感じ。自分の悪いところは直しつつ、持ち味は伸ばしたい。

-持ち味というのは

正代 差し身の部分だったり、自分の重さを生かしたり、磨いていけたら。

-前向きな性格

正代 そこまでは変わっていないけど、口には出していなかった。

-かつてはネガティブと言われた

正代 そこまで性格は変わっていない。地位も成績も、今まで経験したことが影響しているんじゃないか。

-ご両親に連絡は取れたか

正代 取れました。千秋楽終わって帰った後に自分から連絡した。「おめでとう」「お疲れさま」という感じ。

-4年前には熊本地震もあった

正代 地震が多い土地ではないので、自分の地元に大きな地震がくるとは思っていなかった。慰問に行って現場を見るまでは理解できていなかった。被災地を見て悲しい気持ちになったが、逆に頑張らなきゃいけないという気持ちにもなった。自分に何かできることは何だろうと考えたときに、相撲で活躍することが1番だと考えた。

-水害も起きた

正代 一番被害があった人吉市は去年巡業でお邪魔した場所。すごい思い出もあったし、自分の同級生が人吉の高校で働いていたので心配した。

-避難している体育館でもテレビがついていた

正代 自分の相撲を見て元気になってもらえれば。

-場所入りの染め抜きも熊本城のものだった

正代 地震で熊本城も壊れていた。そういう意味でもきれいな熊本城を見ていただければと思ってあのデザインにした。

-大関という地位はどんな地位か

正代 いろんな責任がともなう地位だと思う。(小さいときは)正直雲の上の存在だと思っていた。まだまだ実感はない。もし昇進できるなら、何とか必死に務めていけたら。今まで以上に負けられない戦いが続く。

-どんな大関になりたいか

正代 いろんな方にあこがれるような、応援してもらえるような力士になりたい。

-伝達式での口上のイメージは

正代 いろいろ考えてはいる。まだ決めかねている。どれにしようかなと。

-本名のしこ名は続けていく

正代 そうですね。変えるつもりはない。珍しい名字。このしこ名で定着しているなら、このしこ名で頑張っていきたい。師匠が、正代はいい名前だからそれでいこうと新十両のときに言っていただいた。これからもずっと正代でいこうかなと思います。

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代

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元中川部屋勢6人は1勝5敗「相撲に集中したい」

春日龍(2019年11月10日撮影)

<大相撲7月場所>◇初日◇19日◇東京・両国国技館

師匠の不適切指導で閉鎖となった元中川部屋の力士6人が初日に臨み、1勝5敗だった。

唯一勝ったのは、友綱部屋に転籍した序二段春日龍。弓取りも務めた経験豊富な36歳は、突き落としで栃乃島を破った取組後「初めてなので分からないことばかり。いつもと違う場所。相撲に集中したい」と語った。9人いた元中川部屋力士は1人が引退し、この日は他に、序二段吉沢、笹崎、木山、大国里、幕下旭蒼天が敗れた。

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春日龍が元中川部屋1勝「相撲に集中したい」

大相撲7月場所初日、無観客で執り行われる序二段の取組(撮影・河田真司)  

<大相撲7月場所>◇初日◇19日◇東京・両国国技館

転籍した元中川部屋の力士が初日の取組で一番相撲に臨み、弓取りも務めた東序二段35枚目春日龍(36=友綱)が“元中川部屋1勝”を挙げた。

取組は観客が入っていない午前中に行われ、春日龍は突き落としで西序二段34枚目栃乃島(33=春日野)を破った。取組後、リモート取材に応じた春日龍は「初めてなので分からないことばかり。いつもと違う場所。相撲に集中したい」と気を引き締めた。

中川親方(元前頭旭里)は弟子に暴力を振るうなど不適切な指導があり、懲戒処分を受けて、委員から平年寄へと2階級降格。それに伴い中川部屋は閉鎖し、力士らは同じ時津風一門の部屋を中心に転籍した。中川親方は時津風部屋の部屋付き親方となった。

元中川部屋の力士では序二段で春日龍のほかに4人が登場したが、4人はいずれも黒星発進となった。

東序二段115枚目吉沢(27=朝日山)は寄り切りで敗れ、東序二段85枚目笹崎(19=時津風)は体格を生かして前に出たが、相手の厳しいおっつけに屈して送り倒された。西序二段48枚目木山(19=友綱)も一方的に押し倒され、西序二段37枚目大国里(27=追手風)も黒星を喫した。

ホープの西幕下6枚目旭蒼天(27=片男波)は、初日に東幕下7枚目千代嵐と対戦。元中学横綱の西幕下54枚目吉井(16=時津風)は2日目に登場する。

大相撲7月場所初日、関塚山に敗れ土俵から引き揚げる吉沢(撮影・河田真司)  

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弓取り将豊竜「寂しい」無観客で「よいしょ~」なし

将豊竜の弓取式(撮影・前岡正明)

大相撲春場所は22日、異例の無観客場所を無事に終えた。千秋楽は6年4カ月ぶりの横綱相星決戦となり、白鵬が44度目のV。静寂に包まれた場所を締めくくったのが、秋田・横手市出身で弓取り式を務めた西幕下30枚目の将豊竜(23=時津風)だった。

四股を踏めば、通常は観衆の「よいしょ~」の声も響くが、それもない。「やっぱり寂しいですよね。でもやることは、いつもと変わらないと思っていました。今後あるかないか分からないが、貴重な体験でした」。テレビの前の視聴者にも向けた、堂々とした15日間を終えた。

19年4月の巡業中、巡業部副部長の花籠親方(60=元関脇太寿山)から打診を受けたことがきっかけだった。「最初は『えっ、まじか』って感じでしたよ」。一門の横綱鶴竜の付け人を務めながら、新たな役割が加わった。練習を重ね、今年初場所3日目にデビュー。「今は『ありがとうございました』って感じですけれど、仕事はかなり忙しくなりましたね」。弓取り式が毎日実施されるようになった1952年(昭27)以降では37人目(代役除く)。弓をしなやかに振る音も、館内に鳴り響いた。

自身の相撲も14日目に千代の勝を寄り倒しで破り、勝ち越しを決めた。5月の夏場所(東京・両国国技館)は自己最高位の幕下23枚目前後が予想される。同じ秋田県出身(鹿角市)で弓取りを務めた巴富士は小結まで番付を上げた。170センチ、140キロで突き押しが武器。関取昇進での“弓取り卒業”にも挑み続ける。【鎌田直秀】

将豊竜の弓取式(撮影・前岡正明)

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部屋の誰からも愛された荒磯親方、まげと別れ面々涙

散髪中の元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・鈴木正人)

1月の初場所中に引退した大相撲の元横綱稀勢の里の荒磯親方(33)が「力士の象徴」という、まげと別れを告げた。

   ◇   ◇   ◇

田子ノ浦部屋の面々も、それぞれの思いを胸に、その日を迎えた。開場2時間前、午前9時から荒磯親方は最後の大銀杏(おおいちょう)を結い始めた。床鳴への「お世話になりました」のあいさつから始まった。17歳だった04年3月の春場所4日目、初の十両土俵で初めて大銀杏を結ってくれた、ひと回り年上の床山。床鳴はあいさつに「勉強させていただきました」と返し、15年間の集大成の大銀杏に仕上げると「さびしさとホッとした気持ちの両方。どちらが大きいのか分からない」と、泣きそうな目でほほ笑んだ。

最後は長年付け人を務めた、三段目淡路海の弓取り式で締めた。淡路海は巡業で弓取り式を務めたことはあったが本場所は未経験。国技館は初体験で「巡業とは違う。今朝も横綱に『弓取りお願いします』と敬語で言われ、失敗しなくてよかった。誰にでもできる経験ではない」と感謝した。弟弟子の三段目田子ノ藤は「大銀杏のない姿を初めて見たら、こみ上げてきてしまって」と、人目を避けて1人で号泣。同部屋の誰からも愛された横綱だった。

小野川親方(左)にネクタイを直してもらう元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・鈴木正人)
父・荻原貞彦氏にはさみを入れられ涙を拭く元横綱稀勢の里の荒磯親方(撮影・鈴木正人)

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トランプ大統領、御嶽海寄り切り無反応/観戦の様子

トランプ米大統領(中央)は西岩親方(左)の力を借りながらうれしそうにアメリカ合衆国大統領杯を手に笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

大相撲夏場所千秋楽を、ドナルド・トランプ米大統領が観戦した。

    ◇    ◇    ◇

16時48分 錦木、北勝富士が土俵に上がる。SPが動き始め、トランプ大統領が座るイスの周囲が立ち上がり始めた。

16時50分 米国関係者が入場。場内がざわつき始めた。

16時52分 北勝富士が押し出しで白星。場内アナウンスで、座布団などを投げた場合は、処罰の対象になることが告げられた。

16時53分 ここで場内の進行が一時ストップ。トランプ大統領夫妻が座るイスの黒い幕が取られ、4人掛けのイスが明らかになった。直前の取組で勝った北勝富士は水付けをするため、立ったまま待機。

16時56分 アナウンスに続いて、トランプ大統領夫妻、安倍首相夫妻が入場。説明役として八角理事長(元横綱北勝海)が4人のすぐ後ろの席で待機。多くの観客が立ち上がり、拍手したり、撮影したりして、歓迎ムードに包まれた。控えの朝乃山、御嶽海、碧山、竜電はじっと集中。

16時59分 呼び出しの克之が呼び上げ、進行が再開。観客が着席するよう、場内アナウンスで呼び掛け。

17時2分 御嶽海が寄り切り。トランプ大統領は特にリアクションなし。

17時4分 竜電が上手投げで碧山に勝った。

17時7分 呼び出しの次郎が力士を呼び上げるが、緊張のためか妙義龍を高安と間違えて呼び上げ。行司の木村玉治郎が「妙義龍、妙義龍」と小声で言って訂正を促すが、次郎は戸惑い気味に土俵を下りた。

17時10分 逸ノ城が妙義龍をはたき込み。

17時11分 八角理事長が、トランプ大統領に聞かれたことを通訳を介して返答した。

17時12分 逸ノ城がはたき込みで勝利。メラニア夫人が拍手。

17時14分 安倍首相が話し掛けて、トランプ大統領と会話。八角理事長も加わった。

17時18分 高安が栃ノ心を寄り切り。

17時26分 鶴竜が豪栄道を寄り切り。同時に大統領周辺にいたSPが一斉に立ち上がり、座布団投げなどを警戒するが、1枚も投げられなかった。トランプ大統領夫妻と安倍首相夫妻が退場。

17時28分 春日龍が弓取り式。

17時30分 表彰式の準備が始まった。

17時35分 メラニア夫人と昭恵夫人が先に入場。「メラニア! 日本一!」の声が客席から飛んだ。

17時37分 君が代斉唱。

17時38分 朝乃山へ賜杯が渡された。

17時41分 内閣総理大臣杯が、安倍首相から朝乃山に渡された。

17時43分 土俵上にアメリカ合衆国大統領杯が登場。白い幕が取られると、場内が沸いた。トランプ大統領が入場し、朝乃山に授与。

17時44分 トランプ大統領が英語で表彰状を読み上げた。続いて、通訳が日本語で読み上げ。

17時45分 アメリカ合衆国大統領杯がトランプ大統領から朝乃山に渡された。

17時46分 大統領夫妻らが退場。

17時47分 朝乃山の優勝インタビュー。

大相撲夏場所千秋楽 表彰式で優勝した朝乃山(左)に「アメリカ合衆国大統領杯」を授与するドナルド・トランプ大統領。後方は拍手を送る安倍晋三首相(撮影・加藤諒)
大相撲夏場所千秋楽 国技館に登場したトランプ米大統領(中央左)と安倍晋三首相(同右)(撮影・加藤諒)

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白鵬平成締め42度目V 師匠も心身充実ぶりを証言

鶴竜(右)に下手投げで勝利する白鵬(撮影・上田博志)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇24日◇エディオンアリーナ大阪

平成最後の本場所は、横綱白鵬(34=宮城野)が制した。横綱鶴竜との横綱対決に勝ち、自身の記録を更新する歴代最多42度目の優勝となった。しかも15度目の全勝優勝、初優勝した06年夏場所から続く14年年連続での優勝も歴代1位。平成を代表する横綱であることを証明する15連勝締めだった。

初土俵は01年春土俵だけに、この日の朝稽古後は「平成に大阪に来て、大阪で平成が終わる。思い出深い1日になるのかな」と、笑顔を交えて話していた。場所前から「平成最後の本場所」にかける意気込みは人一倍。先場所敗れた貴景勝、玉鷲の両関脇のいる二所ノ関一門の連合稽古に、一門外から参加し、2人を相手に計28勝1敗と圧倒するなど、万全の調整をしてきた。

師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は「今場所は落ち着きがあって、いつもと違った。自信を持っているのかなと思っていた。以前のような一気に、という相撲は取れないけど、自分なりにリズムを合わせて取っていた。いつも間近の土俵下で見ている弓取りの力士(三段目春日龍)が『速さが全然違う』と言っていた」と、心身の充実ぶりを語った。また、入門当時を振り返り「あれだけ体の小さな力士が、ここまでなるとは思わなかった。本人が関取になっても努力してきたから」と、平成を代表するような横綱へと成長したことを、手放しでほめていた。

白鵬(右)は下手投げで鶴竜を破る(撮影・渦原淳)

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「舞の海2世じゃない」/宇良連載

大阪・寝屋川市のイベントで母手作りの化粧まわし姿で弓取りをする小学6年時の宇良

<低空の魔術師 新十両宇良(下)>

 新十両の宇良(23=木瀬)は、異色の相撲を取る。173センチ、127キロの体で低く構え、時には一気に押し、時には足を取って揺さぶる。超個性派の新星は、いかに成長してきたのか。連載「低空の魔術師 新十両宇良」で、秘密に迫る。

 4歳から通った寝屋川相撲連盟では、元幕下立花の菊池弘至さん(56)が師匠だった。「強く当たれ。前に出ろ」と教わった。

 菊池さんが胸を出すぶつかり稽古は、子供には長く厳しい。「土俵にたたきつけても(宇良)和輝は泣きもせずバンバン立ってきた。舞の海さんには失礼だけど、和輝は『舞の海2世』じゃない。大きい相手にもバチンと当たっていけるから」。低い体勢から出す技ではなく、菊池さんは宇良の押す力に太鼓判を押す。

 体操とレスリングの練習もこなした小学生時代。相撲も厳しい稽古を積んだが、体が思うように成長せず小6でも139センチ、42キロと小柄で勝てなかった。いつ折れてもおかしくなかった心は、母信子さん(49)が支えてくれた。春場所は毎年観戦に連れて行ってくれた。子供弓取り式用に、1日がかりで化粧まわしも作ってくれた。「しんどい」「疲れた」は家では禁句。「自分で決めたことは必ずやる」も家訓だ。すり足のノルマを昼間できず、夜中に起きてやり遂げたのも、母の教えがあってこそだ。

 史上4位の所要7場所で関取になった宇良は言う。「勝てるようになったのは大学3年から。あきらめずにやってきたから、今がある」。母への感謝も忘れず、今日から始まる十両の土俵に立つ。【木村有三】(おわり)

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井筒審判長が救急搬送…白鵬に投げられた嘉風と激突

寄り切りから嘉風を土俵下に投げ落とす白鵬。井筒審判長は、嘉風に激突され負傷退場となった(撮影・岡本肇)

<大相撲春場所>◇8日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪

 結びの一番を正面土俵下で審判長を務めた井筒審判部副部長(54)が、とんだ災難にあった。

 横綱白鵬(30=宮城野)の厳しい土俵際の攻めで、寄り切られた関脇嘉風(34=尾車)がたまらず、井筒審判長を目がけて飛んできた。体をやや右にひねりながら、避けようとした同審判長だが、脚を中心に左半身に148キロの嘉風の体が直撃した。

 その場にうずくまり、しばらく動けない。弓取り式を終えても状況は変わらず、車いすが土俵下まで運ばれ、同審判長は乗せられた。そのまま医務室に運ばれ、しばらく様子を見た後、救急車の到着を待って、体育館の駐車場へ。その間「念のために」と病院に救急搬送されることを報道陣に語り、愛弟子の横綱鶴竜(30)には「レントゲンを(撮りに行く)」と告げた。

 車いすからストレッチャーに移される際は、体を動かされるため顔をしかめ、痛そうな表情を浮かべたが、最後はカメラマンのフラッシュの放列に、右手を挙げて応えるなど、痛みをこらえながらも気丈に振る舞っていた。大阪警察病院でエックス線など精密検査を受けると思われる。

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午後7時には満席 ナイター巡業白星発進

鶴竜(左)に稽古をつけられ、土俵に転がる逸ノ城。右は見守る白鵬(撮影・神戸崇利)

 大相撲の秋巡業が10日、横浜市(横浜文化体育館)で幕を開けた。通常とは違って午後8時に終了する「ナイター巡業」は09年12月の沖縄・浦添市巡業以来、約5年ぶり。横浜のオフィス街での平日開催を理由とした試みは、午後6時前後からの入場客も増えて盛況。関取衆のほとんどが初体験で戸惑いもあったが、取組やファンサービスで魅力を伝えた。日本相撲協会は今回の巡業の結果を分析し、今後もナイター巡業開催を検討する予定だ。

 多くの力士にとって初体験の巡業になった。一番の歓声を浴びた逸ノ城は「なんで夜にやるのか分からなかったけれど、お客さんのためだったんですね。たくさん来てくれるのはうれしいので頑張る」と喜んだ。碧山は「アマチュアの大会を思い出した。朝からやって、夜に決勝」と原点回帰の心境で気合を入れた。ベテラン豊ノ島は5年前の沖縄ナイター巡業を経験しているが「なんか変。外を見ると暗くて、あれっ、夜? ってなる。海外で時差ボケの感じ」と苦笑いしながらも、ファンサービスや遠藤との取組で沸かせた。

 通常開催より5時間遅い午後1時の開場時は、他の巡業と比べて閑散とした雰囲気もあった。だが、午後6時を過ぎたころから客足が増え始め、幕内取組前の午後7時には、1階席はほぼ満席。午前9時前の出社前に当日券を購入し、仕事後に来場する客もいた。

 日本相撲協会は巡業部を中心に、よりよい巡業の形を模索している。ビールを手にスーツ姿で観戦した40代男性からは「仕事が終わって急いで来た。横浜スタジアムに野球を見に行く感覚。本場所は午後6時に終わってしまい見られないので楽しみだった」と歓迎された。横浜市巡業担当の二十山親方(元小結栃乃花)は「昨年(休日の昼間開催)に比べてもチケットの売れ行きは好調。成功例ができれば、来年以降の平日にナイターをやっていくことも検討していく予定です」と話した。

 巡業は地方の都市を転戦するため、打ち出し後の長時間移動などを考慮する必要がある。だが、仕事を持つファンや、新規層開拓に向けて「ナイター」が重宝される可能性は十分にある。【鎌田直秀】

 ◆巡業時間の違い 通常の開催は午前8時開場。幕下以下の公開稽古後、9時前後から関取衆に移行。10時半から子どもとの稽古。幕下以下の取組が終了後、昼すぎから禁じ手をユーモアたっぷりに紹介する初切(しょっきり)、相撲甚句など。午後1時に十両土俵入りと取組。午後2時に幕内と横綱土俵入り後に取組。弓取り式を最後に、打ち出しは午後3時。ナイター開催は内容は同じだが、すべて約5時間遅れ。

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逸ノ城、秋巡業も主役「子ども稽古出て」

 秋巡業でも主役は逸ノ城(21=湊)だ。大相撲の秋巡業は今日10日の横浜市巡業(横浜文化体育館)を皮切りに26日まで全国13カ所で開催される。日本相撲協会の巡業部には9日までに、湊部屋のある埼玉・川口市から近いさいたま市など、ほとんどの巡業地の担当者から「逸ノ城関に『子どもの稽古』に登場してほしい」との要望が届いた。

 「子どもの稽古」は、力士と地元の子どもたちが土俵上でまわしを締めて交流する人気イベント。参加する力士4~5人は、ご当地力士を中心に巡業部が指名する。逸ノ城が“フル出場”となれば異例だが、疲労なども考慮されて当日朝に決まる。さいたま市巡業担当者は「おそらく逸ノ城関と遠藤関には参加してもらえると思うのですが…」と話すなど巡業地の希望通りになるとは限らない。

 この日、部屋で若い衆を相手に計18番取るなどして調整した逸ノ城は「子どもは好きですし、6歳離れた弟の面倒はよく見ていたので慣れています。頑張ります」と話した。新三役が濃厚な九州場所(11月9日、福岡国際センター)に向けて積極的に盛り上げ役を担う。【鎌田直秀】

 ◆巡業の1日の流れ 午前8時開場。幕下以下の公開稽古中に関取衆がサイン会。十両、幕内の稽古後の10時半ごろから「子どもとの稽古」。幕下以下の取組後、初切(しょっきり)、相撲甚句、髪結いや綱締めの実演など。土俵入りや取組が続き、弓取り式を最後に午後3時ごろに打ち出し。今日10日の横浜市巡業は開場が通常より5時間遅い午後1時。打ち出しは同8時。

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大相撲のネット配信を有料化

 日本相撲協会は10日、昨年秋場所から始めていたUstreamでの無料インターネット取組配信を機能充実の上で有料化することを決めた。

 視聴料金は、初場所全15日間で120ドル(約1万2600円)、1日単位は10ドル(約1050円)、千秋楽のみ15ドル(約1575円)。いずれも3月8日までアーカイブ映像を視聴することができる。各日とも序ノ口から幕内までの全取組と弓取り式が生中継され、千秋楽には表彰式も中継される。全取組終了約1時間後からの当日録画映像の視聴も可能。問い合わせはjapan@ustream.tvまで。

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庄之助、半世紀の行司人生に幕/夏場所

最後の一番を裁き引退した木村庄之助は、白鵬から花束を贈呈される(撮影・岡本肇)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

 夏場所を最後に定年退職する第36代木村庄之助(65=本名山崎敏広、鹿児島県枕崎市出身、井筒)が千秋楽の26日、白鵬と日馬富士の結びの一番を裁き、49年の行司人生に終止符を打った。約半世紀を振り返り「つつがなく終えられた」と重みをかみしめた。

 結び前の一番で稀勢の里が敗れ、注目は白鵬の全勝優勝に。自身も「できるならば全勝優勝してもらいたい」と思いながら土俵に上ったという。

 日馬富士を寄り切った白鵬に勝ち名乗りを上げ、弓取り式後に花道を引き揚げる際は観衆から万雷の拍手と「長い間お疲れさま」と、ねぎらいの言葉が送られた。

 庄之助は「大満足です。機会があったらまたやりたいですよ」と笑みを浮かべた。

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日馬兄弟子が弓取り式

 横綱日馬富士(28=伊勢ケ浜)の兄弟子、三段目の聡ノ富士(35)が初場所(来年1月13日初日、両国国技館)で弓取り式を務めることが22日、分かった。10月の秋巡業で経験を積み、新年から本場所でデビューする。3月の春場所は、これまで務めてきた幕下祥鳳(31=春日山)が担当する予定。以降の本場所は、2人が話し合って決める。

 弓取り式は、結びで勝った力士に代わり、勝者の舞を演じる。支度部屋に最後まで残る横綱の兄弟弟子が務めることが慣例的。しかし、白鵬の宮城野部屋は、力士数が少ないため、同じ伊勢ケ浜一門の祥鳳が務めてきた。聡ノ富士は「巡業でやってきたので問題ありません。頑張ります」と話した。

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聡ノ富士弓取りデビュー「緊張、90点」

 大相撲の三段目、聡ノ富士(35=伊勢ケ浜)が27日の広島巡業で、弓取りデビューした。土俵下で待つ間、すでに表情は硬かったが無難に披露し大歓声を浴びた。聡ノ富士は「すごく緊張した。90点」と自己採点。土俵中央から外に踏み出す1歩目を間違えて左足から踏み出した分、10点マイナスした。「大銀杏(おおいちょう)を結えて、気持ちも引き締まる。動画を見て『もっと大きく回したほうがいいかな』とか練習しましたから」と話した。

 秋巡業最終日の28日も行う。本場所でのデビューについては未定。弓取り式は、結びで勝った力士に代わって勝者の舞を演じるもの。支度部屋に最後まで残る横綱の部屋の力士が慣例的に務める。横綱白鵬の宮城野部屋は小所帯のため、同じ一門の祥鳳(春日山)が務めていた。日馬富士の昇進を機に、新たな弓取り力士が誕生した。

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弓取り力士に日馬の兄弟子デビュー

秋巡業で弓取り式を務めることになった聡ノ富士

 新横綱日馬富士(28=伊勢ケ浜)の兄弟子が、秋巡業中に弓取り式を務めることが13日、分かった。伊勢ケ浜親方(52=元横綱旭富士)から指名を受けた三段目の聡ノ富士(35)が今月から稽古を始め、26日の広島市、27日の山口・宇部市の巡業で弓取りデビューを果たす。

 弓取り式は、結びで勝った力士に代わって勝者の舞を演じる。支度部屋に最後まで残る横綱の部屋の力士が慣例的に務める。だが、白鵬の宮城野部屋は小所帯のため、同じ一門の祥鳳(春日山)が務めていた。日馬富士の昇進を機に、新たな弓取り力士が誕生する。

 この日も弓取りの稽古を行った聡ノ富士は「もういけると思います。大銀杏(おおいちょう)を結えるのもいい経験。お客さんには、弓を回す見せ場で盛り上がってほしい」と話した。来年中の本場所デビューが見込まれている。付け人が大役を務めることに日馬富士は「うれしいです。いいニュースですよね」と話していた。

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幕下全勝は旭日松と豊後錦/秋場所

<大相撲秋場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館

 幕下以下の各段は7番中6番を終え、幕下は旭日松(大島)と豊後錦(出羽海)が6戦全勝となった。

 三段目は弓取りを行う祥鳳(春日山)唐津海(玉ノ井)華瀬川(朝日山)が勝ちっ放し。

 序二段は先場所、序ノ口を制した元学生横綱の佐久間山(北の湖)渡辺(貴乃花)栃大邦(春日野)が無敗。序ノ口は若山(阿武松)がただ1人の6戦全勝とした。

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「技量審査場所」は正式記録に/実施概要

 日本相撲協会が開催を決めた「技量審査場所」の実施概要は以下の通り。

 一、正式名称を「5月技量審査場所」とし、興行として行わない。

 一、次の場所に向けた番付編成を行うための技量審査と位置付ける。取組記録は正式記録とする。

 一、会期は5月8日から15日間。土俵入り、弓取り式を行う。取組終了時間は午後6時を予定。

 一、幕内優勝、三賞、各段優勝のみ表彰する。天皇賜杯、その他の表彰、懸賞は全て辞退する。

 一、取組編成会議、土俵祭りを行う。主要日程を発表する恒例行事「御免祝い」や番付発表はなし。

 一、維持員券を用意する。維持員席と一部関係者席を除いて一般に無料開放する。

 一、新弟子検査は4月26日、横綱審議委員会による稽古総見は同29日に実施する。

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